(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】センサアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F25B 49/02 20060101AFI20240628BHJP
F24F 11/36 20180101ALN20240628BHJP
【FI】
F25B49/02 520M
F24F11/36
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023580425
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 US2022035090
(87)【国際公開番号】W WO2023278304
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504144507
【氏名又は名称】サーム-オー-ディスク、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェスト、ジェフリー・エー.
(72)【発明者】
【氏名】エッデ、ガブリエル・アルフレッド
【テーマコード(参考)】
3L260
【Fターム(参考)】
3L260BA52
3L260HA01
(57)【要約】
センサアセンブリは、コントローラ、センサ、及びハウジングを含む。ハウジングは、コントローラ及びセンサを取り囲み、コントローラを支持する本体と、センサを支持する頭部とを含む。本体は、外部環境へのコントローラの曝露を防止し、頭部は、外部環境へのセンサの曝露を可能にするスロットを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと、
センサと、
前記コントローラ及び前記センサを取り囲むハウジングと、
を備えるセンサアセンブリであって、
前記ハウジングは、前記コントローラを支持する本体と、前記センサを支持する頭部とを含み、前記本体は、外部環境への前記コントローラの曝露を防止し、前記頭部は、前記外部環境への前記センサの曝露を可能にするスロットを含む、センサアセンブリ。
【請求項2】
前記センサは、センサデータを出力するように構成されたセンサチップを含む、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記コントローラは、前記センサチップにセンサデータを要求し、前記センサチップからセンサデータを受信するように構成されている、請求項2に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記コントローラは、凝縮条件及び温度変化閾値が前記センサデータを使用して満たされているかどうかを判断するように構成されている、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記ハウジング内に配設された加熱器を更に備え、前記加熱器は、前記ハウジングの内部空間を加熱するために選択的に電源投入される、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記コントローラは、凝縮条件が満たされると前記加熱器に電源投入するように構成されている、請求項5に記載のセンサアセンブリ。
【請求項7】
前記コントローラは、温度変化閾値が満たされると前記加熱器に電源投入するように構成されている、請求項5に記載のセンサアセンブリ。
【請求項8】
コントローラと、
センサデータを出力するように構成されたセンサチップを含むセンサと、
内部空間を有し、前記コントローラ及び前記センサを取り囲むハウジングと、
前記センサ上に配設され、前記コントローラに電気的に接続された加熱器と、
を備えるセンサアセンブリであって、
前記センサは、前記コントローラに電気的に接続され、
前記コントローラは、前記センサチップにセンサデータを要求し、前記センサチップからセンサデータを受信することと、凝縮条件が満たされているかどうかを前記センサデータから判断することとを行うように構成され、
前記ハウジングは、前記コントローラを支持する第1の空洞と前記センサを支持する第2の空洞とを有し、前記ハウジングは、前記コントローラが外部環境に曝露されることを実質的に防止し、前記ハウジングは、前記センサが前記外部環境に曝露されることを可能にする少なくとも1つの開口部を含み、
前記コントローラは、前記凝縮条件が満たされると前記ハウジングの前記内部空間の少なくとも一部分を加熱するために前記加熱器に選択的に電源投入するように構成されている、センサアセンブリ。
【請求項9】
前記加熱器は、前記凝縮条件が満たされると前記第2の空洞を加熱する、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの開口部は、粒子状異物が前記第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記第2の空洞中を通過することを可能にするようなサイズとされたスロットである、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの開口部は、粒子状異物が前記第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記第2の空洞中を通過することを可能にするように位置決めされた膜である、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項12】
前記センサチップは、前記センサアセンブリ中の実際の凝縮を検出するように構成されている、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項13】
前記センサチップは、前記センサアセンブリ中の相対湿度を測定するように構成された相対湿度センサである、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項14】
前記センサチップは、前記センサアセンブリ中の温度を測定するように構成された温度センサである、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項15】
前記ハウジングは、前記第1の空洞を画定する本体と、前記第2の空洞を画定する頭部とを含み、
前記少なくとも1つの開口部は、前記頭部を通って延在する、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項16】
前記ハウジングの前記内部空間内に配設され、前記第1の空洞を前記第2の空洞から分離及び密封する障壁を更に備える、請求項8に記載のセンサアセンブリ。
【請求項17】
コントローラが配設された第1のプリント回路基板を備える主処理ユニットと、
A2Lセンサ、相対湿度センサ、及び温度センサが配設された第2のプリント回路基板を備えるセンサと、
本体、頭部、カバー、及び前記本体から突出する少なくとも1つのタブを有するハウジングと、
前記ハウジング内に配設され、前記ハウジングの頭部空洞を加熱するように構成された少なくとも1つの加熱器と、
を備える冷媒センサアセンブリであって、
前記センサは、前記主処理ユニットに電気的に接続され、前記コントローラは、前記A2Lセンサ、前記相対湿度センサ、及び前記温度センサと通信し、センサデータを受信するように構成され、
前記ハウジングは、本体空洞及び前記頭部空洞を備える内部空間、並びに前記本体空洞と前記頭部空洞との間に配設された障壁を画定し、
前記主処理ユニットは、前記本体空洞中に配設され、前記センサは、前記頭部空洞中に配設され、
前記カバーは、前記ハウジングの前記内部空間を外部環境から隔離し、前記障壁は、前記本体空洞を前記頭部空洞から分離及び密封し、
前記頭部は、前記頭部空洞を前記外部環境に曝露する1つ以上の開口部を備え、前記1つ以上の開口部は、粒子状異物が前記頭部を通って前記頭部空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記頭部を通って前記頭部空洞中を通過することを可能にするように動作可能であり、
前記コントローラは、前記ハウジング内の凝縮条件を判断するように構成され、
前記コントローラは、凝縮条件が満たされたと前記コントローラが判断すると前記加熱器に通電するように構成されている、
冷媒センサアセンブリ。
【請求項18】
前記センサデータは、前記相対湿度センサによって測定された相対湿度、前記温度センサによって測定された温度、及び前記冷媒センサアセンブリ中に存在する実際の凝縮の検出を含む、請求項17に記載の冷媒センサアセンブリ。
【請求項19】
前記コントローラと通信し、前記凝縮条件が満たされると前記加熱器に通電し、前記凝縮条件が満たされないと前記加熱器を非通電にするように構成されたスイッチを更に備える、請求項17に記載の冷媒センサアセンブリ。
【請求項20】
前記第1のプリント回路基板上に配設されたコネクタと、前記本体を通って延在する第2の開口部とを更に備え、前記第2の開口部は、前記コネクタと位置合わせされ、前記センサとは反対の端部に位置決めされる、請求項17に記載の冷媒センサアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001]本願は、2022年6月24日に出願された米国特許出願第17/849,010号の利益及び優先権を主張する。本願はまた、2021年6月30日に出願された米国仮特許出願第63/216,745号の利益及び優先権を主張する。上記出願の開示全体は、参照によって本明細書に援用される。
【技術分野】
【0002】
[0002]添付の特許請求の範囲に記載した発明は、一般に、空調システムに関し、より詳細には、限定はしないが、空調システムで使用するための漏れ検出システム及びセンサに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]炭化水素系冷媒は、従来の空調及び冷凍システムのヒートポンプ及び冷凍サイクルにおける作動流体として使用されてきた。クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、及びハイドロフルオロカーボン(HFC)などのフルオロカーボンは、それらの好ましい熱力学的特性、それらの不燃性、及びそれらの非毒性のために、20世紀に空調及び冷凍システムにおいて一般的になった。しかしながら、多くのCFC及びHCFCの不活性な性質は、それらを長年にわたって空調及び冷凍システムにおける冷媒として使用するための好ましい選択にしていたが、同じ不活性な性質は、大気中でのそれらの長いライフサイクルの一因となっていた。1980年代の初めに極地上の成層圏中にオゾンホールが発見された後、空調及び冷凍システムは、R-134a、R-143a、及びR-410Aなどの、オゾンを枯渇させないハイドロフルオロカーボン(HFC)冷媒に移行した。21世紀の初めに、環境に対して更により安全である新しい冷媒が開発された。これらの新しい冷媒は、一般に、低地球温暖化係数(GWP)冷媒と呼ばれる。
【0004】
[0004]米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)は、様々な冷媒をそれらの毒性及び可燃性に従って分類する規格を公表している。例えば、ASHRAE規格34は、より低い毒性を有する冷媒をクラスA冷媒と分類し、より高い毒性を有する冷媒をクラスB冷媒と分類している。冷媒の可燃性クラスは、ASTM E681のStandard Test Method for Concentration Limits of Flammability of Chemicals (Vapors and Gases)に従って、60℃の温度及び101kPaの圧力で判断される。ASHRAE規格34によると、クラス1冷媒は、火炎を伝播せず、クラス2L冷媒は、より低い可燃性及び遅い火炎伝播(例えば、10cm/s未満の燃焼速度)を有し、クラス2冷媒は、より低い可燃性及びより速い火炎伝播(例えば、10cm/sよりも速い燃焼速度)を有し、その一方で、クラス3冷媒は、より高い可燃性及びより速い火炎伝播(例えば、10cm/sよりも速い燃焼速度)を有する。ASHRAE規格34の下で、一般に使用されるR-410A冷媒は、クラスA毒性分類及びクラス1可燃性分類を有する。このことから、R-410Aは、ASHRAE規格34の下でA1冷媒と呼ばれる。
【0005】
[0005]新しい低GWP冷媒は、限定されないが、R-1234yf、R-1234ze、R-32、R-454A、R-454C、R-455A、R-447A、R-452B、及びR-454Bなどの冷媒を含む。これらの冷媒は、ASHRAE規格34の下でクラスA毒性分類及びクラス2L可燃性分類を有する。これらの冷媒は、A2L冷媒と呼ばれ得る。A2L冷媒は火炎を伝播する能力を有するので、特に取り囲まれた空間中でのA2L冷媒の偶発的な蓄積を防止するために予防措置が講じられなければならない。しかしながら、A2L冷媒は、それらの濃度レベルがそれらの可燃性下限を下回る場合には発火しないであろう。このことから、空調及び冷凍システムにおけるA2L冷媒の漏れ及びA2L冷媒の蓄積を検出するための装置、システム、及び方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
[0006]センサのための新しい有用なシステム、装置、及び方法を、添付の特許請求の範囲に記載する。例示的な実施形態もまた、当業者が特許請求される主題を作成及び使用することを可能にするために提供される。
【0007】
[0007]本開示は、コントローラ、センサ、並びにコントローラ及びセンサを取り囲むハウジングを含み得るセンサアセンブリを提供する。ハウジングは、コントローラを支持する本体と、センサを支持する頭部とを含む。本体は、外部環境へのコントローラの曝露を防止し、頭部は、外部環境へのセンサの曝露を可能にするスロットを含む。
【0008】
[0008]上記の段落のセンサアセンブリのいくつかの構成では、センサは、センサデータを出力するように構成されたセンサチップを含む。
【0009】
[0009]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、コントローラは、センサチップにセンサデータを要求し、センサチップからセンサデータを受信するように構成される。
【0010】
[0010]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、コントローラは、凝縮条件及び温度変化閾値がセンサデータを使用して満たされているかどうかを判断するように構成される。
【0011】
[0011]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、加熱器が、ハウジング内に配設され、加熱器は、ハウジングの内部空間を加熱するために選択的に電源投入される。
【0012】
[0012]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、コントローラは、凝縮条件が満たされると加熱器に電源投入するように構成される。
【0013】
[0013]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、コントローラは、温度変化閾値が満たされると加熱器に電源投入するように構成される。
【0014】
[0014]本開示は、コントローラ、センサ、ハウジング、及び加熱器を含み得るセンサアセンブリを提供する。センサは、センサデータを出力するように構成されたセンサチップを含み、センサは、コントローラに電気的に接続される。コントローラは、センサチップにセンサデータを要求し、センサチップからセンサデータを受信することと、凝縮条件が満たされているかどうかをセンサデータから判断することとを行うように構成される。ハウジングは、内部空間を有し、コントローラ及びセンサを取り囲む。ハウジングは、コントローラを支持する第1の空洞と、センサを支持する第2の空洞とを有する。ハウジングは、外部環境へのコントローラの曝露を実質的に防止し、外部環境へのセンサの曝露を可能にする1つ以上の開口部を含む。加熱器は、センサ上に配設され、コントローラに電気的に接続される。コントローラは、凝縮条件が満たされるとハウジングの内部空間の少なくとも一部分を加熱するために加熱器に選択的に電源投入するように構成される。
【0015】
[0015]上記の段落のセンサアセンブリのいくつかの構成では、加熱器は、凝縮条件が満たされると第2の空洞を加熱する。
【0016】
[0016]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、開口部は、粒子状異物が第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が第2の空洞中を通過することを可能にするようなサイズとされたスロットである。
【0017】
[0017]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、開口部は、粒子状異物が第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が第2の空洞中を通過することを可能にするように位置決めされた膜である。
【0018】
[0018]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、センサチップは、センサアセンブリ中の実際の凝縮を検出するように構成される。
【0019】
[0019]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、センサチップは、センサアセンブリ中の相対湿度を測定するように構成された相対湿度センサである。
【0020】
[0020]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、センサチップは、センサアセンブリ中の温度を測定するように構成された温度センサである。
【0021】
[0021]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、ハウジングは、第1の空洞を画定する本体と、第2の空洞を画定する頭部とを含む。1つ以上の開口部は、頭部を通って延在する。
【0022】
[0022]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、障壁が、ハウジングの内部空間内に配設されて、第1の空洞を第2の空洞から分離及び密封する。
【0023】
[0023]本開示は、主処理ユニット、センサ、ハウジング、及び少なくとも1つの加熱器を含み得る冷媒センサアセンブリを提供する。主処理ユニットは、コントローラが配設された第1のプリント回路基板を備える。センサは、A2Lセンサ、相対湿度センサ、及び温度センサが配設された第2のプリント回路基板を備える。センサは、主処理ユニットに電気的に接続され、コントローラは、A2Lセンサと通信するように構成される。相対湿度センサ及び温度センサは、センサデータを受信する。ハウジングは、本体、頭部、カバー、及び本体から突出する少なくとも1つのタブを有する。ハウジングは、本体空洞及び頭部空洞を備える内部空間を画定し、障壁が、本体空洞と頭部空洞との間に配設される。主処理ユニットは、本体空洞中に配設され、センサは、頭部空洞中に配設される。カバーは、ハウジングの内部空間を外部環境から隔離し、障壁は、本体空洞を頭部空洞から分離及び密封する。頭部は、外部環境に頭部空洞を曝露する1つ以上の開口部を備える。1つ以上の開口部は、粒子状異物が頭部を通って頭部空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が頭部を通って頭部空洞中を通過することを可能にするように動作可能である。コントローラは、ハウジング内の凝縮条件を判断するように構成される。加熱器は、ハウジング内に配設され、ハウジングの頭部空洞を加熱するように構成される。コントローラは、凝縮条件が満たされたとコントローラが判断すると加熱器に通電するように構成される。
【0024】
[0024]上記の段落のセンサアセンブリのいくつかの構成では、センサデータは、相対湿度センサによって測定された相対湿度、温度センサによって測定された温度、及び冷媒センサアセンブリ中に存在する実際の凝縮の検出を含む。
【0025】
[0025]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、スイッチが、コントローラと通信し、凝縮条件が満たされると加熱器に通電し、凝縮条件が満たされないと加熱器を非通電にするように構成される。
【0026】
[0026]上記の段落のうちのいずれかのセンサアセンブリのいくつかの構成では、コネクタが、第1のプリント回路基板上に配設され、第2の開口部が、本体を通って延在し、第2の開口部は、コネクタと位置合わせされ、センサとは反対の端部に位置決めされる。
【0027】
[0027]特許請求される主題を作成及び使用する目的、利点、及び好ましいモードは、例示的な実施形態の以下の詳細な説明と併せて添付の図面を参照することによって最も良く理解され得る。
【0028】
[0028]本明細書で説明する図面は、全ての可能な実装形態ではなく、選択された実施形態の例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】[0029]暖房、換気、及び空調システム中で使用される冷凍サイクルシステムの実例的な実施形態の機能ブロック図である。
【
図2】[0030]
図1の冷凍サイクルシステム中に配設される実例的なセンサアセンブリの正面斜視図である。
【
図3】[0031]
図2のセンサアセンブリの背面斜視図である。
【
図4】[0032]カバーが分解された状態の
図2のセンサアセンブリの底面斜視図である。
【
図5】[0033]プロセッサ及びセンサを含む、
図3のセンサアセンブリのための電子機器パッケージの斜視図である。
【
図6】[0034]
図1の冷凍サイクルシステム中に配設される別の実例的なセンサアセンブリの斜視図である。
【
図7】[0035]
図1の冷凍サイクルシステム中に配設される別の実例的なセンサアセンブリの斜視図である。
【
図8】[0036]
図7のセンサアセンブリの上面図である。
【
図9】[0037]
図6のセンサアセンブリの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
[0038]対応する参照番号は、該当する場合には、図面のうちのいくつかの図を通して対応する部分を示す。
【0031】
[0039]実例的な実施形態の以下の説明は、添付の特許請求の範囲に記載した主題を当業者が作成及び使用することを可能にする情報を提供するが、当該分野において既によく知られているある特定の詳細を省略し得る。以下の詳細な説明は、従って、例示的であり、限定的なものではないと解釈されるべきである。
【0032】
[0040]
図1は、暖房、換気、及び空調(HVAC)システム中で使用される冷凍サイクルシステム100の実例的な実施形態の機能ブロック図である。
図1に示すように、冷凍サイクルシステム100のいくつかの例は、蒸発器ユニット102及び凝縮器ユニット104を含む冷凍回路を含み得る。いくつかの例によると、蒸発器ユニット102は、屋内に配置され、屋内ユニットと呼ばれ得、その一方で、凝縮器ユニット104は、屋外に配置され、屋外ユニットと呼ばれ得る。蒸発器ユニット102は、蒸発器コイルなどの蒸発器106を含み得、凝縮器ユニット104は、圧縮器108及び凝縮器110を含み得る。蒸発器106、圧縮器108、及び凝縮器110は、パイプ、ガスライン、又は液体ラインなどによって流体結合され得る。例えば、蒸発器106は、吸引ラインによって圧縮器108に流体結合され得る。いくつかの例では、蒸発器106は、液体ラインによって凝縮器110に流体結合され得る。例証的な実施形態によると、圧縮器108は、高温ガスラインによって凝縮器110に流体結合され得る。
【0033】
[0041]冷凍サイクルシステム100は、冷凍回路内で作動流体を循環させ得る。作動流体は、空気-液体(A2L)冷媒などの冷媒を含有し得る。例えば、A2L冷媒は、R-1234yf、R-1234ze、R-32、R-454A、R-454C、R-455A、R-447A、R-452B、又はR-454Bを含み得る。代替として、作動流体は、水であり得る。
【0034】
[0042]動作中、圧縮器108は、吸引ポートを通して作動流体を受け取り、作動流体を圧縮し、圧縮された作動流体を排出ポートを通して排出し得る。作動流体が圧縮器108によって圧縮された後、作動流体は、高温ガスラインを通って気体形態で凝縮器110に提供され得る。凝縮器110は、作動流体を冷却し、その作動流体は、凝縮して液体形態に戻る。作動流体は、液体ラインを通して凝縮器110から蒸発器106に移送され得る。蒸発器106において、熱は、作動流体によって吸収され、作動流体を、気体又は液体-気体混合物に膨張させる。蒸発器106中での液体から気体への作動流体の相変化の結果として、作動流体の温度は低下し、冷却された気体は、蒸発器106から熱エネルギーを吸収し得、その過程で蒸発器106の外部を冷却し得る。ファン(図示せず)は、蒸発器106の冷却された外部上に空気流を提供し得る。空気が蒸発器106の冷却された外部上を流れると、蒸発器106は、流れる空気から熱エネルギーを吸収し得、空気を冷却し得る。この冷却された空気は、次いで、ダクト配管を介して、建物内の部屋の内部などの空調された環境に提供され得る。
【0035】
[0043]冷凍サイクルシステム100はまた、センサ、サーモスタット、及びプロセッサなどの様々な監視及び制御手段を含み得る。例えば、蒸発器ユニットセンサ112は、蒸発器ユニット102のハウジング部材内に設けられ得、凝縮器ユニットセンサ114は、凝縮器ユニット104のハウジング部材内に設けられ得る。蒸発器ユニットセンサ112及び凝縮器ユニットセンサ114は、コントローラ116(例えば、プロセッサ)に動作可能に結合され得る。いくつかの例では、サーモスタット118が、空調された環境を監視するために設けられ得る。サーモスタット118はまた、コントローラ116に動作可能に結合され得る。例示的な実施形態では、追加の周囲センサ120も設けられ、コントローラ116に動作可能に結合され得る。
【0036】
[0044]ここで
図2~4を参照すると、実例的なセンサアセンブリ200が例示されている。センサアセンブリ200は、以前に説明したように、蒸発器ユニットセンサ112の実例的なセンサ、凝縮器ユニットセンサ114の実例的なセンサ、又は実例的なサーモスタット118であり得る。センサアセンブリ200は、A2L冷媒センサ又は他のガスセンサなどのガスセンサであり得る。例えば、センサアセンブリ200は、蒸発器コイル中又はその近くに配設され得、冷凍回路の外側の作動流体(例えば、気体状態)、特にA2L冷媒の存在又は蓄積を感知し得る。
【0037】
[0045]センサアセンブリ200は、以下で説明する電子機器パッケージ及び少なくとも1つの感知要素を収納するハウジング204を含み得る。ハウジング204は、プラスチック、又は任意の他の適切な材料から成り得る。ハウジングは、射出成形され得るか、又は別の適切な様式で形成され得る。ハウジング204は、本体208、頭部212、及び1つ以上のタブ216を含み得る。本体208、頭部212、及びタブ216は、単一の一体型モノリシック部品を形成し得る。頭部212は、本体208から突出し、感知部を収容し得る。タブ216は、本体208から突出し得、ハウジング204を冷凍サイクルシステム100中の支持構造に据え付けるか又は固定するためのアパーチャ220を含み得る。
【0038】
[0046]ハウジング204の構造は、センサアセンブリ200が過酷な環境、例えば蒸発器コイル中に位置決めされることを可能にし得る。ハウジング204のための本体208は、以下で説明する第1のプリント回路基板(又は主処理基板)を含むセンサ電子機器パッケージを保護するために中実であり得る。ハウジング204は、本体208内に収容されたコネクタ(以下で説明する)に取り付けるための開口部222を本体208の側面に画定し得る。例えば、開口部222は、頭部212が位置決めされる環境から最も遠くに開口部を位置決めするために、頭部212の反対側のハウジング204の側面に配設され得る。いくつかの例では、ハウジング204の頭部212は、過酷な環境中に位置決めされ得、その一方で、本体208は、環境から保護された空間中にある。開口部222を頭部212から最も遠くに位置決めすることによって、開口部222も、過酷な環境から最も遠くに位置決めされる。
【0039】
[0047]ハウジング204は、頭部212上に形成された複数のスロット224又は他の開口部を含み得る。スロット付き頭部212は、以下で説明する感知要素が感知のために環境に曝露されることを可能にする。スロット224は、汚れ、凝縮物、糸屑、油、等を含む粒子状異物が頭部212及びセンサ要素を通って通過することを最小限に抑えるか又は妨げるように、しかし水蒸気(又は作動流体蒸気)は通過することを可能にされるようなサイズとされ得る。頭部212は、望ましくない粒子又は汚染物質に対する追加の濾過を提供するために、スロット224に隣接して頭部212の内面に位置決めされたフィルタ又はフィルタ膜(例えば、
図8に示すような膜440)を含み得る。
【0040】
[0048]ハウジング204は、ハウジング204の内部空間へのアクセスを提供するハウジング204の基部230上のカバー又は蓋226を含み得る。カバー226は、カバー226が内部空間を環境から隔離するように、カバー226とハウジング204との界面にシールを提供し得る。
【0041】
[0049]ハウジング204は、ハウジング204内に別々に配置された主処理ユニット228及びセンサ232を含む電子機器パッケージを収納及び支持し得る。例えば、主処理ユニット228は、本体208によって画定された空洞236内に配設され得、センサ232は、頭部212によって画定された空洞240内に配設され得る。主処理ユニット228は、1つ以上のワイヤ244によってセンサ232に電気的に接続され得る。例えば、ワイヤ244は、リボンケーブルを含み得る。
【0042】
[0050]1つ以上の障壁246は、ワイヤ244の対向する側に配設され得る。障壁246は、密封を提供し得、及び/又は本体208の空洞236(例えば、本体空洞、第1の空洞)を頭部212の空洞240(例えば、頭部空洞、第2の空洞)から分離し得る。障壁246は、ハウジング204と一体の突起であり得る。
【0043】
[0051]センサ232をハウジング204から離間させるために、センサ232の外周の周りに通気孔248又は間隙が形成され得る。例えば、障壁246と同様の突起が、ハウジング204と一体に形成され、センサ232の外周の周りに位置決めされて、センサ232を支持し、センサ232をハウジング204から離間させて、通気孔248を作成し得る。例えば、通気孔248は、深さが1~8mmの範囲内、より具体的には約5mmであり得る。
【0044】
[0052]
図5は、ハウジング204の外側の主処理ユニット228及びセンサ232アセンブリを例示する。主処理ユニット228は、第1のプリント回路基板250(例えば、マザーボード)を含み得、その上に、コネクタ252(例えば、ピンコネクタ)、電圧レギュレータ256、コントローラ260(例えば、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラ)、信号コンディショナ264、信号灯268(例えば、発光ダイオード、LED)、及びセンサコネクタ272が据え付けられ得る。第1のプリント回路基板250は、本体208によって画定された空洞236内に嵌合するようなサイズとされ得る。例えば、第1のプリント回路基板250は、幅が23~27ミリメートル(mm)の範囲内、より具体的には25mmであり、長さが23~27mmの範囲内、より具体的には25mmであり、高さが0.5~2.0mmの範囲内、より具体的には1mmであり得る。第1のプリント回路基板250は、ハウジング204内に主処理ユニット228を据え付けるための1つ以上のアパーチャ276を含み得る。
【0045】
[0053]コネクタ252は、ケーブルを受け入れ、センサアセンブリ200からのセンサ出力を送信するように構成されたユニバーサルシリアルバス(USB)-シリアル(トランジスタ-トランジスタロジック、TTLインタフェースなど)コンバータ(例えば、Future Technology Devices International(商標)、FTDI(商標))コネクタであり得る。コネクタ252は、コネクタ252がハウジングの本体208中の開口部222と位置合わせするように、第1のプリント回路基板250の端部上に位置決めされ得る(
図3)。
【0046】
[0054]コントローラ260は、センサコネクタ272、電圧レギュレータ256、信号コンディショナ264、及び信号灯268を通してセンサ232と通信して、センサアセンブリ200の様々な機能を制御し得る。コントローラ260は、コネクタ252を通してセンサ出力を送信し得る。配線は、コネクタ252からのセンサ出力を様々な外部コントローラに送信し得る。
【0047】
[0055]センサ232は、1つ以上のセンサチップ284、286及びコネクタ290が据え付けられ得る第2のプリント回路基板280(例えば、センサ基板)を含み得る。コネクタ290は、配線244を通してセンサコネクタ272に接続し得る。センサチップ284、286は、例えば、A2Lセンサチップ284及び相対湿度(RH)センサチップ286を含み得る。第2のプリント回路基板280はまた、任意選択で温度センサチップ(例えば、
図9に示すような温度センサチップ308)を含み得る。第2のプリント回路基板280は、頭部212によって画定された空洞240内に嵌合するようなサイズとされ得る。例えば、第2のプリント回路基板280は、幅が4~7ミリメートル(mm)の範囲内、より具体的には5~6mmであり、長さが9~12mmの範囲内、より具体的には10~11mmであり、高さが0.5~2.0mmの範囲内、より具体的には1mmであり得る。
【0048】
[0056]
図6を参照すると、センサアセンブリ300が例示されている。センサアセンブリ300は、センサアセンブリ300が内部加熱器304を含むことを除いて、センサアセンブリ200と同じである。同様の番号は、センサアセンブリ200とセンサアセンブリ300との間の同じ部品を示し、従って、説明されないであろう。
【0049】
[0057]
図6に示すように、例えば、加熱器304は、センサ232上に配設され得る。代替として、例えば、加熱器304は、主処理ユニット228上に配設され得る。代替として、例えば、加熱器304は、少なくとも1つの加熱器が主処理ユニット228上に位置決めされ、少なくとも1つの加熱器がセンサ232上に位置決めされた、複数の加熱器であり得る。
【0050】
[0058]加熱器304は、空洞236及び/又は空洞240内の水分の凝縮を軽減し得る。RHの典型的な凝縮は、より低い温度、例えば25℃未満の周囲空気温度で生じ得る。夏季中、コイル温度が入口空気の露点温度未満であるため、蒸発器コイル中に水が蓄積し得る。センサアセンブリ300などのセンサが蒸発器コイルアセンブリに取り付けられると、少なくとも同じ理由で、空洞236、240内に水が蓄積し得る。加熱器304は、センサ温度が入口空気露点温度を下回って下降することを防ぐために、センサ電子機器を内部加熱することによって、凝縮する水分を軽減し得る。
【0051】
[0059]一定の内部加熱とは対照的に、選択的に制御される加熱器は、加熱器304が、蒸発器中の空気温度が遙かにより高い(例えば、ダクト配管中の空気温度が74℃であり得る)冬季中に遮断するように構成され得るため、最適である。例えば、加熱器304は、センサ温度が閾値レベルを上回って(例のみだが、100℃を上回って)上昇するのを防止するために、選択的に遮断され得る。
【0052】
[0060]ここで
図7及び8を参照すると、センサアセンブリ400の代替の例が例示されている。センサアセンブリ400は、異なるハウジング中にパッケージされたセンサアセンブリ200の部品及び電子機器の全てを含み得る。センサアセンブリ400は、電子機器パッケージ及び少なくとも1つの感知要素を収納するハウジング404を含み得る。ハウジング404は、本体408及び1つ以上のタブ412を含み得る。本体408及びタブ412は、単一の一体型モノリシック部品を形成し得る。タブ412は、本体408から突出し得、ハウジング404を冷凍サイクルシステム100中の支持構造に据え付けるか又は固定するためのアパーチャ416を含み得る。
【0053】
[0061]本体408は、基部420及びカバー424を有するツーピース本体であり得る。基部420は、タブ412と一体的に、且つモノリシックに形成され得る。基部420は、以前に言及したように、電子部品を収容するための凹部又は空洞を画定し得る。基部420は、プラスチック、金属、又は任意の他の適切な材料から成り得る。基部420は、射出成形され得るか、又は別の適切な様式で形成され得る。
【0054】
[0062]カバー424は、基部420によって形成された凹部又は空洞を環境から密封及び隔離し得る。カバー424は、カバー424が基部420の外周と同一平面上になるように、基部420の段付き部分428内に嵌合し得る。カバー424は、エラストマー、プラスチック、又は別の密封材料から成り得る。カバー424は、射出成形又は別の適切な様式によって形成され得る。
【0055】
[0063]ハウジング404の構造は、センサアセンブリ400が過酷な環境、例えば蒸発器コイル中に位置決めされることを可能にし得る。ハウジング404のための本体408は、主処理基板を含むセンサ電子機器パッケージを保護するために中実であり得る。ハウジング404は、本体408内に収容されたコネクタに取り付けるための開口部432を本体408の側面に画定し得る。例えば、開口部432は、センサ436が位置決めされる環境から最も遠くに開口部を位置決めするために、本体408中のセンサ436の配置とは反対側のハウジング404の側面に配設され得る(
図8)。いくつかの例では、センサ436を有するハウジング404の一部分は、過酷な環境に位置決めされ得、その一方で、本体408中の開口部432は、環境から保護された空間中にある。開口部432を本体408のセンサ436部分から最も遠くに位置決めすることによって、開口部432も、過酷な環境から最も遠くに位置決めされる。
【0056】
[0064]ハウジング404は、1つ以上の障壁(例えば、
図4に示すような障壁246)を含み得る。障壁は、密封を提供し得、及び/又は本体408を、電子機器パッケージを収容する第1の空洞(例えば、
図4に示すような空洞236)と、センサ436を収容する第2の空洞(例えば、
図4に示すような空洞240)とに分離し得る。障壁は、ハウジングと一体の突起であり得る。
【0057】
[0065]ハウジング404は、過酷な環境からの汚れ、凝縮物、糸屑、油、等を含む粒子状異物がハウジング404内の空間に入ることを最小限に抑えるか又は妨げる1つ以上の膜440又は他の開口部を含み得る。膜440は、気体透過性であり得る。膜440は、開口部432を密封するために、エラストマー又は他の適切な材料から形成され得る。膜440は、開口部432を介して第1の空洞中に粒子状異物が入るのを防止するために、開口部432に位置決めされ得る。別の膜440は、第2の空洞中に粒子状異物が入るのを防止するが、センサ436が感知のために環境に曝露されることを依然として可能にするために、基部420内に位置決めされ、センサ436と位置合わせされ得る。
【0058】
[0066]ここで
図9を参照すると、センサアセンブリ300の機能ブロック図が例示されている。センサアセンブリ300は、コントローラ260、RHセンサチップ286、A2Lセンサチップ284、温度センサチップ308、電源312、リレー又はスイッチ316、及び加熱器304を取り囲むハウジング204を含む。別個のものとして例示しているが、RHセンサチップ286及び温度センサチップ308は、第2のプリント回路基板280上にA2Lセンサチップ284と共に据え付けられ得る。代替として、RHセンサチップ286及び温度センサチップ308は、凝縮を判断するための出力を提供する様々なセンサを含む凝縮検出回路中に含まれ得る。
【0059】
[0067]コントローラ260は、RHセンサチップ286、温度センサチップ308、及び/又はA2Lセンサチップ284にセンサデータを要求し、それらからセンサデータを受信するように構成され得る。より具体的には、センサデータは、RHセンサ286及び温度センサ308のうちの一方若しくは両方、又は代替として凝縮検出回路からの出力信号を含み得る。センサデータは、A2Lセンサチップ284からの出力を更に含み得る。
【0060】
[0068]コントローラ260は、センサデータを処理して、コネクタ252及び/又は信号灯268の作動を通じてセンサ出力を送信し得る。追加として、コントローラ260は、センサデータを使用して、凝縮条件がセンサアセンブリ300内で満たされているかどうかを判断し得る。凝縮条件は、温度閾値、RH閾値、又は両方の組み合わせなどの閾値に到達すると満たされ得る。代替として、凝縮条件は、実際の凝縮がセンサアセンブリ300中で検出されると満たされ得る。
【0061】
[0069]一例では、RHが高く、例えばRH閾値よりも大きく(例えば、25%RH~35%RHを上回る)、温度が低く、例えば温度閾値未満(例えば、-23℃~-7℃未満)である場合、凝縮条件が満たされる。これは、冷たい空気は暖かい空気よりも水蒸気を保持しないので、空気の温度が低下すると過剰な水蒸気が凝縮するからである。より具体的には、空気の温度が露点温度を下回って下降すると、飽和(例えば、100%の相対湿度)が生じる。
【0062】
[0070]別の例では、凝縮条件は、RHのみが別のRH閾値よりも大きい(例えば、50%~75%RH又はこれ以上)場合に満たされる。この場合、コントローラ260は、センサアセンブリ300中に実際の凝縮があると判断し得る。代替として、センサアセンブリ300は、センサアセンブリ300中の実際の凝縮がどこにあるかを検出する凝縮センサを含み得る。代替として、コントローラ260は、任意の利用可能な方法を使用して、センサアセンブリ300中の実際の凝縮を判断し得る。
【0063】
[0071]コントローラ260は、スイッチ316と通信し得、電源312を加熱器304に接続するためにスイッチ316に通電するように構成され得る。凝縮条件が満たされているかどうかに基づいて、コントローラ260は、スイッチ316を作動させるか又は通電して、電源312から加熱器304に電力を供給して、ハウジング204中の空洞236、240を加熱し、主処理ユニット228及びセンサ232を湿気のない状態に保ち得る。例えば、このシナリオは、夏季運転に典型的である。
【0064】
[0072]凝縮条件が満たされておらず、センサアセンブリ300中に凝縮がないとコントローラ260が判断したことに基づいて、コントローラ260は、スイッチ316を非通電にして、電源312と加熱器304との間の接続を断ち得、加熱器304を遮断し得る。例えば、このシナリオは、冬季運転に典型的である。
【0065】
[0073]コントローラ260が加熱器304を作動させてセンサアセンブリ300中の凝縮を軽減することに加えて、又はその代わりに、コントローラ260は、加熱器304を作動させて、センサアセンブリ300内の空気の温度スイングを低減して、センサの測定精度を向上させ得る。例えば、温度センサチップ308からの温度変化(ΔT)が温度変化閾値よりも大きい(例えば、1℃/分よりも大きい)場合、コントローラ260は、スイッチ316を作動させるか又は通電して、電源312から加熱器304に電力を供給して、ハウジング204中の空洞236、240を加熱し得る。温度センサチップ308からの温度変化(ΔT)が温度変化閾値を下回って下降すると、コントローラ260は、スイッチ316を非通電にして、電源312と加熱器304との間の接続を断ち、加熱器304を遮断し得る。
【0066】
[0074]いくつかの例示的な実施形態で示しているが、当業者は、本明細書で説明したシステム、装置、及び方法が添付の特許請求の範囲内に入る様々な変更形態及び修正形態を受け入れる余地があることを認識するであろう。その上、「又は」などの用語を使用する様々な代替形態の説明は、文脈によって明確に必要とされない限り、相互排他性を必要とせず、不定冠詞「a」又は「an」は、文脈によって明確に必要とされない限り、対象を単一の事例に限定しない。また、販売、製造、組み立て、又は使用を目的として、様々な構成において構成要素が組み合わせられ得るか、又は排除され得る。
【0067】
[0075]添付の特許請求の範囲は、上記で説明した主題の新規性及び進歩性のある態様を記載してるが、特許請求の範囲はまた、具体的に詳細に記載されていない追加の主題を包含し得る。例えば、当業者に既に知られているものから新規性及び進歩性のある特徴を区別する必要がない場合、ある特定の特徴、要素、又は態様が特許請求の範囲から省略され得る。いくつかの実施形態の文脈で説明した特徴、要素、及び態様はまた、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、省略され得るか、組み合わせられ得るか、又は同じ、同等の、若しくは同様の目的を果たす代替の特徴によって置き換えられ得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラと、
センサと、
内部空間を有し、前記コントローラ及び前記センサを取り囲むハウジングと、
前記ハウジングの前記内部空間内に配設され、前記コントローラに電気的に接続された加熱器と、
を備えるセンサアセンブリであって、
前記センサは、冷媒ガスセンサと、前記センサアセンブリ内の相対湿度を測定するように構成された相対湿度センサ、前記センサアセンブリ内の温度を測定するように構成された温度センサ、及び前記センサアセンブリ内の実際の凝縮を検出するように構成された凝縮検出回路のうちの少なくとも1つと、を備え、前記センサは、センサデータを出力するように構成され、前記コントローラに電気的に接続され、
前記コントローラは、前記セン
サに前記センサデータを要求し、前記セン
サから
前記センサデータを受信することと、凝縮条件が満たされているかどうかを前記センサデータから判断することとを行うように構成され、
前記ハウジングは、前記コントローラを支持する第1の空洞と前記センサを支持する第2の空洞とを有し、前記ハウジングは、前記コントローラが外部環境に曝露されることを実質的に防止し、前記ハウジングは、前記センサが前記外部環境に曝露されることを可能にする少なくとも1つの開口部を含み、
前記コントローラは、前記凝縮条件が満たされる
との判断に応じて、前記ハウジングの前記内部空間の少なくとも一部分を加熱するために、前記加熱器の電源
をONにするように構成されている、センサアセンブリ。
【請求項2】
前記加熱器は、前記凝縮条件が満たされると前記第2の空洞を加熱する、請求項
1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの開口部は、粒子状異物が前記第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記第2の空洞中を通過することを可能にするようなサイズとされたスロットである、請求項
1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの開口部は、粒子状異物が前記第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記第2の空洞中を通過することを可能にするように位置決めされた膜である、請求項
1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記第1の空洞を画定する本体と、前記第2の空洞を画定する頭部とを
備え、
前記少なくとも1つの開口部は、前記頭部を通って延在する、請求項
1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記ハウジングの前記内部空間内に配設され、前記第1の空洞を前記第2の空洞から分離及び密封する障壁を更に備える、請求項
1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項7】
コントローラが配設された第1のプリント回路基板を備える主処理ユニットと、
A2Lセンサ、相対湿度センサ、及び温度センサが配設された第2のプリント回路基板を備えるセンサと、
本体、頭部、カバー、及び前記本体から突出する少なくとも1つのタブを有するハウジングと、
前記ハウジング内に配設され、前記ハウジングの頭部空洞
と前記ハウジングの本体空洞のうちの1つを加熱するように構成された少なくとも1つの加熱器と、
を備える冷媒センサアセンブリであって、
前記センサは、前記主処理ユニットに電気的に接続され、前記コントローラは、前記A2Lセンサ、前記相対湿度センサ、及び前記温度センサと通信し、センサデータを受信するように構成され、
前記ハウジングは、
前記本体空洞及び前記頭部空洞を備える内部空間、並びに前記本体空洞と前記頭部空洞との間に配設された障壁を画定し、
前記主処理ユニットは、前記本体空洞中に配設され、前記センサは、前記頭部空洞中に配設され、
前記カバーは、前記ハウジングの前記内部空間を外部環境から隔離し、前記障壁は、前記本体空洞を前記頭部空洞から分離及び密封し、
前記頭部は、前記頭部空洞を前記外部環境に曝露する1つ以上の開口部を備え、前記1つ以上の開口部は、粒子状異物が前記頭部を通って前記頭部空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記頭部を通って前記頭部空洞中を通過することを可能にするように動作可能であり、
前記コントローラは、前記ハウジング内の凝縮条件
が満たされているかどうかを判断するように構成され、
前記コントローラは、前記ハウジング内の温度変化の値を判断するように構成され、
前記コントローラは、
前記ハウジング内の前記凝縮条件が満たされたと前記コントローラが判断すると前記加熱器の電源をONにし、
前記ハウジング内の前記凝縮条件が満たされていないと前記コントローラが判断すると前記加熱器の電源をOFFにするように構成されて
おり、
前記コントローラは、前記ハウジング内の温度変化の値が閾値より小さいと前記加熱器の電源をOFFにし、前記ハウジング内の温度変化の値が前記閾値より大きいと前記加熱器の電源をONにするように構成されている、冷媒センサアセンブリ。
【請求項8】
前記センサデータは、前記相対湿度センサによって測定された相対湿度、前記温度センサによって測定された温度、及び前記冷媒センサアセンブリ中に存在する実際の凝縮の検出を含む、請求項
7に記載の冷媒センサアセンブリ。
【請求項9】
電源と、
前記コントローラと通信し、
前記電源を前記加熱器に電気的に接続するスイッチと
を更に備え、
前記コントローラは、前記ハウジング内の前記凝縮条件が満たされると
前記スイッチを閉にし、前記ハウジング内の前記凝縮条件が満たされないと前記スイッチを開にするように構成され、
前記コントローラは、前記温度変化の値が前記閾値より小さいと前記スイッチを開にし、前記温度変化の値が前記閾値より大きいと前記スイッチを閉にするように構成されている、請求項
7に記載の冷媒センサアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のプリント回路基板上に配設されたコネクタと、前記本体を通って延在する第2の開口部とを更に備え、前記第2の開口部は、前記コネクタと位置合わせされ、前記センサとは反対の端部に位置決めされる、請求項
7に記載の冷媒センサアセンブリ。
【請求項11】
前記コントローラは、前記凝縮条件が満たされていないとの判断に応じて前記加熱器の電源をOFFにするように構成されており、
前記コントローラは、前記ハウジングの前記内部空間内の温度変化率を判断するように構成され、
前記コントローラは、前記ハウジングの前記内部空間内の温度変化率の値が閾値より小さいと前記加熱器の電源をOFFにし、前記ハウジングの前記内部空間内の温度変化率の値が前記閾値より大きいと前記加熱器の電源をONにするように構成されている、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
[0075]添付の特許請求の範囲は、上記で説明した主題の新規性及び進歩性のある態様を記載してるが、特許請求の範囲はまた、具体的に詳細に記載されていない追加の主題を包含し得る。例えば、当業者に既に知られているものから新規性及び進歩性のある特徴を区別する必要がない場合、ある特定の特徴、要素、又は態様が特許請求の範囲から省略され得る。いくつかの実施形態の文脈で説明した特徴、要素、及び態様はまた、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、省略され得るか、組み合わせられ得るか、又は同じ、同等の、若しくは同様の目的を果たす代替の特徴によって置き換えられ得る。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] コントローラと、
センサと、
前記コントローラ及び前記センサを取り囲むハウジングと、
を備えるセンサアセンブリであって、
前記ハウジングは、前記コントローラを支持する本体と、前記センサを支持する頭部とを含み、前記本体は、外部環境への前記コントローラの曝露を防止し、前記頭部は、前記外部環境への前記センサの曝露を可能にするスロットを含む、センサアセンブリ。
[2] 前記センサは、センサデータを出力するように構成されたセンサチップを含む、[1]に記載のセンサアセンブリ。
[3] 前記コントローラは、前記センサチップにセンサデータを要求し、前記センサチップからセンサデータを受信するように構成されている、[2]に記載のセンサアセンブリ。
[4] 前記コントローラは、凝縮条件及び温度変化閾値が前記センサデータを使用して満たされているかどうかを判断するように構成されている、[3]に記載のセンサアセンブリ。
[5] 前記ハウジング内に配設された加熱器を更に備え、前記加熱器は、前記ハウジングの内部空間を加熱するために選択的に電源投入される、[1]に記載のセンサアセンブリ。
[6] 前記コントローラは、凝縮条件が満たされると前記加熱器に電源投入するように構成されている、[5]に記載のセンサアセンブリ。
[7] 前記コントローラは、温度変化閾値が満たされると前記加熱器に電源投入するように構成されている、[5]に記載のセンサアセンブリ。
[8] コントローラと、
センサデータを出力するように構成されたセンサチップを含むセンサと、
内部空間を有し、前記コントローラ及び前記センサを取り囲むハウジングと、
前記センサ上に配設され、前記コントローラに電気的に接続された加熱器と、
を備えるセンサアセンブリであって、
前記センサは、前記コントローラに電気的に接続され、
前記コントローラは、前記センサチップにセンサデータを要求し、前記センサチップからセンサデータを受信することと、凝縮条件が満たされているかどうかを前記センサデータから判断することとを行うように構成され、
前記ハウジングは、前記コントローラを支持する第1の空洞と前記センサを支持する第2の空洞とを有し、前記ハウジングは、前記コントローラが外部環境に曝露されることを実質的に防止し、前記ハウジングは、前記センサが前記外部環境に曝露されることを可能にする少なくとも1つの開口部を含み、
前記コントローラは、前記凝縮条件が満たされると前記ハウジングの前記内部空間の少なくとも一部分を加熱するために前記加熱器に選択的に電源投入するように構成されている、センサアセンブリ。
[9] 前記加熱器は、前記凝縮条件が満たされると前記第2の空洞を加熱する、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[10] 前記少なくとも1つの開口部は、粒子状異物が前記第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記第2の空洞中を通過することを可能にするようなサイズとされたスロットである、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[11] 前記少なくとも1つの開口部は、粒子状異物が前記第2の空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記第2の空洞中を通過することを可能にするように位置決めされた膜である、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[12] 前記センサチップは、前記センサアセンブリ中の実際の凝縮を検出するように構成されている、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[13] 前記センサチップは、前記センサアセンブリ中の相対湿度を測定するように構成された相対湿度センサである、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[14] 前記センサチップは、前記センサアセンブリ中の温度を測定するように構成された温度センサである、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[15] 前記ハウジングは、前記第1の空洞を画定する本体と、前記第2の空洞を画定する頭部とを含み、
前記少なくとも1つの開口部は、前記頭部を通って延在する、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[16] 前記ハウジングの前記内部空間内に配設され、前記第1の空洞を前記第2の空洞から分離及び密封する障壁を更に備える、[8]に記載のセンサアセンブリ。
[17] コントローラが配設された第1のプリント回路基板を備える主処理ユニットと、
A2Lセンサ、相対湿度センサ、及び温度センサが配設された第2のプリント回路基板を備えるセンサと、
本体、頭部、カバー、及び前記本体から突出する少なくとも1つのタブを有するハウジングと、
前記ハウジング内に配設され、前記ハウジングの頭部空洞を加熱するように構成された少なくとも1つの加熱器と、
を備える冷媒センサアセンブリであって、
前記センサは、前記主処理ユニットに電気的に接続され、前記コントローラは、前記A2Lセンサ、前記相対湿度センサ、及び前記温度センサと通信し、センサデータを受信するように構成され、
前記ハウジングは、本体空洞及び前記頭部空洞を備える内部空間、並びに前記本体空洞と前記頭部空洞との間に配設された障壁を画定し、
前記主処理ユニットは、前記本体空洞中に配設され、前記センサは、前記頭部空洞中に配設され、
前記カバーは、前記ハウジングの前記内部空間を外部環境から隔離し、前記障壁は、前記本体空洞を前記頭部空洞から分離及び密封し、
前記頭部は、前記頭部空洞を前記外部環境に曝露する1つ以上の開口部を備え、前記1つ以上の開口部は、粒子状異物が前記頭部を通って前記頭部空洞中を通過することを制限し、ガス状流体が前記頭部を通って前記頭部空洞中を通過することを可能にするように動作可能であり、
前記コントローラは、前記ハウジング内の凝縮条件を判断するように構成され、
前記コントローラは、凝縮条件が満たされたと前記コントローラが判断すると前記加熱器に通電するように構成されている、
冷媒センサアセンブリ。
[18] 前記センサデータは、前記相対湿度センサによって測定された相対湿度、前記温度センサによって測定された温度、及び前記冷媒センサアセンブリ中に存在する実際の凝縮の検出を含む、[17]に記載の冷媒センサアセンブリ。
[19] 前記コントローラと通信し、前記凝縮条件が満たされると前記加熱器に通電し、前記凝縮条件が満たされないと前記加熱器を非通電にするように構成されたスイッチを更に備える、[17]に記載の冷媒センサアセンブリ。
[20] 前記第1のプリント回路基板上に配設されたコネクタと、前記本体を通って延在する第2の開口部とを更に備え、前記第2の開口部は、前記コネクタと位置合わせされ、前記センサとは反対の端部に位置決めされる、[17]に記載の冷媒センサアセンブリ。
【国際調査報告】