(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】遠隔実験室で実験を行うシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240628BHJP
G06F 9/50 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06F9/50 150B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580473
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 US2022035943
(87)【国際公開番号】W WO2023278838
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520372261
【氏名又は名称】ストラテオス,インク.
【氏名又は名称原語表記】STRATEOS,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ビガーズ、バネッサ
(72)【発明者】
【氏名】ファニムクラ、サヤグード ラム
(72)【発明者】
【氏名】エスワラクリシュナン、ヴェンカット
(72)【発明者】
【氏名】グプタ、アロック
(72)【発明者】
【氏名】クマール、アビシェーク
(72)【発明者】
【氏名】ロペス、エリベルト
(72)【発明者】
【氏名】マイルズ、ベンジャミン ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ノワク、ジョシュア デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】パテル、リッキン パンカジ
【テーマコード(参考)】
5L010
【Fターム(参考)】
5L010AA07
(57)【要約】
実験を行うシステムおよび方法であって、例えば、方法は、実験ワークフローの指示を受信する工程と、各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、ワークフロー構成要件に関連付けられたパラメータに基づいて各実験ワークフローを構成する工程と、実験ワークフローに対する実験要求を受信する工程と、実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、各実験要求を、スケジュールに基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、各実験要求に関連する実験を行うための命令のセットを生成する工程と、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程と、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行するコマンドを送信する工程とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の実験を行う方法であって、前記方法は、
1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信する工程と、
前記1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、
前記ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する工程と、
前記1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、前記スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、
前記1つまたは複数の遠隔実験室において前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程と、
前記命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程と、
前記複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する、コマンド送信工程と、を備える方法。
【請求項2】
前記ワークフロー構成要件に関連付けられた前記1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェース提供工程と、
前記1つまたは複数のパラメータの検証を実行する、パラメータ検証実行工程と、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記パラメータ検証実行工程は、装置的制約、実験的制約、命令依存性、および実験的設計境界からなる群から選択される1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のパラメータを検証する工程を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザインターフェース提供工程は、
ユーザが1つ以上の構成された実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の構成された実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の構成された実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする工程と、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザインターフェース提供工程は、
ユーザが1つ以上の実験要求に対して必要な人的資源およびロボット資源に関連付けられた情報を受信することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信することを可能にする工程と、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行することに関連する情報を収集する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求に応じて、収集された前記情報を送信する工程と、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記コマンド送信工程は、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1つまたは複数の実験を行うシステムであって、前記システムは、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリであって、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに、
1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信する工程と、
前記1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、
前記ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する工程と、
前記1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、前記スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、
前記1つまたは複数の遠隔実験室において前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程と、
前記命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程と、
前記複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する、コマンド送信工程と、を行わせるメモリと、を備えるシステム。
【請求項9】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムにさらに、
前記ワークフロー構成要件に関連付けられた前記1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェース提供工程と、
前記1つまたは複数のパラメータの検証を実行する、パラメータ検証実行工程と、を行わせる請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムに前記パラメータ検証実行工程を行わせる前記命令は、前記システムに、装置的制約、実験的制約、命令依存性、および実験的設計境界からなる群から選択される1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のパラメータを検証する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記システムに前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記システムに、
ユーザが1つ以上の構成された実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の構成された実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の構成された実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする工程と、を行わせる命令をさらに含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムに前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記システムに、
ユーザが1つ以上の実験要求に対して必要な人的資源およびロボット資源に関連付けられた情報を受信することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信することを可能にする工程と、を行わせる命令をさらに含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムにさらに、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行することに関連する情報を収集する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求に応じて、収集された前記情報を送信する工程と、を行わせる請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記システムに前記コマンド送信工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
1つまたは複数の実験を行うための命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に、
1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信する工程と、
前記1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、
前記ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する工程と、
前記1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、前記スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、
前記1つまたは複数の遠隔実験室において前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程と、
前記命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程と、
前記複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する、コマンド送信工程と、を行わせる非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置にさらに、
前記ワークフロー構成要件に関連付けられた前記1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェース提供工程と、
前記1つまたは複数のパラメータの検証を実行する、パラメータ検証実行工程と、を行わせる請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、
ユーザが1つ以上の構成された実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の構成された実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の構成された実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする工程と、を行わせる請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、
ユーザが1つ以上の実験要求に対して必要な人的資源およびロボット資源に関連付けられた情報を受信することを可能にする工程と、
前記ユーザが前記1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信することを可能にする工程と、を行わせる請求項16に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置にさらに、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行することに関連する情報を収集する工程と、
前記1つまたは複数の実験要求の各実験要求に応じて、収集された前記情報を送信する工程と、を行わせる請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記コマンド送信工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を行わせる、請求項15に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
1つまたは複数の実験ワークフローを処理する方法であって、前記方法は、
ユーザによって選択された実験ワークフローの指示を受信する工程と、
前記実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、
前記ワークフロー構成要件に従って前記実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提示する、ユーザインターフェース提示工程と、
前記実験ワークフローを構成する前記1つまたは複数のパラメータの検証を実行する、パラメータ検証実行工程と、
検証された前記1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記実験ワークフローを構成する工程と、
構成された前記実験ワークフローを、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換する工程と、を備える方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の遠隔実験室において前記1つまたは複数の機械実行可能コードに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の装置が前記実験ワークフローを実行する工程をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
ユーザデータおよび実験用途データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザが選択するために利用可能な実験ワークフローのリストを公開する工程をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記パラメータ検証実行工程は、装置的制約、実験的制約、命令依存性、および実験的設計境界からなる群から選択される1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のパラメータを検証する工程を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ワークフロー構成要件は、入力タイプエンティティ、生成されたデータ、ワークフローバージョン、および公開日からなる群から選択される1つ以上を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記ユーザインターフェース提示工程は、
前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記ユーザインターフェース提示工程は、
前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記ユーザインターフェース提示工程は、
前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする工程をさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
1つまたは複数の実験ワークフローを処理するシステムであって、前記システムは、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリであって、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに、
ユーザによって選択された実験ワークフローの指示を受信する工程と、
前記実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、
前記ワークフロー構成要件に従って前記実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提示する、ユーザインターフェース提示工程と、
前記実験ワークフローを構成する前記1つまたは複数のパラメータの検証を実行する、パラメータ検証実行工程と、
検証された前記1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記実験ワークフローを構成する工程と、
構成された前記実験ワークフローを、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換する工程と、を行わせるメモリと、を備えるシステム。
【請求項30】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムにさらに、
前記1つまたは複数の遠隔実験室において前記1つまたは複数の機械実行可能コードに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の装置が前記実験ワークフローを実行する工程を行わせる、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムにさらに、
ユーザデータおよび実験用途データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザが選択するために利用可能な実験ワークフローのリストを公開する工程を行わせる、請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
前記システムに前記パラメータ検証実行工程を行わせる前記命令は、前記システムに、装置的制約、実験的制約、命令依存性、および実験的設計境界からなる群から選択される1つ以上に少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数のパラメータを検証する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項33】
前記ワークフロー構成要件は、入力タイプエンティティ、生成されたデータ、ワークフローバージョン、および公開日からなる群から選択される1つ以上を含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項34】
前記システムに前記ユーザインターフェース提示工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする工程を行わせる命令をさらに含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項35】
前記システムに前記ユーザインターフェース提示工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする工程を行わせる命令をさらに含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項36】
前記システムに前記ユーザインターフェース提示工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする工程を行わせる命令をさらに含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項37】
1つまたは複数の実験ワークフローを処理するための命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に、
ユーザによって選択された実験ワークフローの指示を受信する工程と、
前記実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程と、
前記ワークフロー構成要件に従って前記実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提示する、ユーザインターフェース提示工程と、
前記実験ワークフローを構成する前記1つまたは複数のパラメータの検証を実行する、パラメータ検証実行工程と、
検証された前記1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記実験ワークフローを構成する工程と、
構成された前記実験ワークフローを、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換する工程と、を行わせる非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項38】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置にさらに、
前記1つまたは複数の遠隔実験室において前記1つまたは複数の機械実行可能コードに少なくとも部分的に基づいて、前記1つまたは複数の装置が前記実験ワークフローを実行する工程を行わせる、請求項37に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項39】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置にさらに、
ユーザデータおよび実験用途データに少なくとも部分的に基づいて、前記ユーザが選択するために利用可能な実験ワークフローのリストを公開する工程を行わせる、請求項37に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項40】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記ユーザインターフェース提示工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、
前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする工程と、
前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする工程と、
前記ユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、構成された前記実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする工程と、を行わせる請求項37に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項41】
1つまたは複数の実験要求を管理する方法であって、前記方法は、
複数の実験要求を受信する工程と、
前記複数の実験要求の各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、
前記複数の実験要求を、前記スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために前記1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、を備える方法。
【請求項42】
各実験要求に関連付けられた前記1つまたは複数の属性は、目標納期、予測実行期間、必要な人的資源、および必要なロボット資源のうちの1つまたは複数を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記複数の実験要求のうちの1つ以上の実験要求を管理するように構成されたユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェース提供工程をさらに備える、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ユーザインターフェース提供工程は、
前記1つ以上の実験要求の送信者に1つまたは複数の通知を送信する工程を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記ユーザインターフェース提供工程は、
前記1つ以上の実験要求の送信者から、前記1つ以上の実験要求に対して必要な人的資源およびロボット資源に関連付けられた情報を受信する工程を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記ユーザインターフェース提供工程は、
前記1つ以上の実験要求の送信者から、前記1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信する工程を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記1つまたは複数の遠隔実験室の前記1つまたは複数の特徴は、前記1つまたは複数の遠隔実験室における能力、収容力、および負荷からなる群から選択される1つ以上を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
1つまたは複数の実験要求を管理するシステムであって、前記システムは、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリであって、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに、
複数の実験要求を受信する工程と、
前記複数の実験要求の各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、
前記複数の実験要求を、前記スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために前記1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、を行わせるメモリと、を備えるシステム。
【請求項49】
各実験要求に関連付けられた前記1つまたは複数の属性は、目標納期、予測実行期間、必要な人的資源、および必要なロボット資源のうちの1つまたは複数を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムにさらに、
前記複数の実験要求のうちの1つ以上の実験要求を管理するように構成されたユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェース提供工程を行わせる、請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
前記システムに前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記1つ以上の実験要求の送信者に1つまたは複数の通知を送信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記システムに前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記1つ以上の実験要求の送信者から、前記1つ以上の実験要求に対して必要な前記人的資源および前記ロボット資源に関連付けられた情報を受信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項50に記載のシステム。
【請求項53】
前記システムに前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記1つ以上の実験要求の送信者から、前記1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項50に記載のシステム。
【請求項54】
前記1つまたは複数の遠隔実験室の前記1つまたは複数の特徴は、前記1つまたは複数の遠隔実験室における能力、収容力、および負荷からなる群から選択される1つ以上を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項55】
1つまたは複数の実験要求を管理するための命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に、
複数の実験要求を受信する工程と、
前記複数の実験要求の各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、前記複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程と、
前記複数の実験要求を、前記スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために前記1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程と、を行わせる非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項56】
各実験要求に関連付けられた前記1つまたは複数の属性は、目標納期、予測実行期間、必要な人的資源、および必要なロボット資源のうちの1つまたは複数を含む、請求項55に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項57】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置にさらに、
前記複数の実験要求のうちの1つ以上の実験要求を管理するように構成されたユーザインターフェースを提供する、ユーザインターフェース提供工程を行わせる、請求項55に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項58】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記1つ以上の実験要求の送信者に1つまたは複数の通知を送信する工程を行わせる、請求項57に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項59】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記1つ以上の実験要求の送信者から、前記1つ以上の実験要求に対して必要な人的資源およびロボット資源に関連付けられた情報を受信する工程を行わせる、請求項57に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項60】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記ユーザインターフェース提供工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記1つ以上の実験要求の送信者から、前記1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信する工程を行わせる、請求項57に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項61】
実験要求を処理する方法であって、前記方法は、
前記実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程と、
前記命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する、シーケンススケジュール決定工程と、
前記複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する、コマンド送信工程と、を備える方法。
【請求項62】
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行することに関連する情報を収集する工程と、
前記実験要求に応じて、収集された前記情報を送信する工程と、をさらに備える請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記シーケンススケジュール決定工程は、
1つまたは複数の利用可能な装置、1つまたは複数の利用可能な材料、前記命令のセットを実行する1つまたは複数の推定持続時間、および1つまたは複数の最適化に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のシーケンススケジュールを決定する工程を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記コマンド送信工程は、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータに送信する工程を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
前記コマンド送信工程は、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
前記コマンド送信工程は、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項67】
収集された前記情報は、環境変数、装置のステータス、装置からのフィードバック、および人間からのフィードバックからなる群から選択される1つ以上を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項68】
実験要求を処理するシステムであって、前記システムは、
1つまたは複数のプロセッサと、
命令を記憶するメモリであって、前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムに、
前記実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程と、
前記命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する、シーケンススケジュール決定工程と、
前記複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する、コマンド送信工程と、を行わせるメモリと、を備えるシステム。
【請求項69】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記システムにさらに、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行することに関連する情報を収集する工程と、
前記実験要求に応じて、収集された前記情報を送信する工程と、を行わせる請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記システムに前記シーケンススケジュール決定工程を行わせる前記命令は、前記システムに、1つまたは複数の利用可能な装置、1つまたは複数の利用可能な材料、前記命令のセットを実行する1つまたは複数の推定持続時間、および1つまたは複数の最適化に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のシーケンススケジュールを決定する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項71】
前記システムに前記コマンド送信工程を行わせる命令は、前記システムに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータに送信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項72】
前記システムに前記コマンド送信工程を行わせる命令は、前記システムに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項73】
前記システムに前記コマンド送信工程を行わせる前記命令は、前記システムに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を行わせる命令をさらに含む、請求項68に記載のシステム。
【請求項74】
収集された前記情報は、環境変数、装置のステータス、装置からのフィードバック、および人間からのフィードバックからなる群から選択される1つ以上を含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項75】
実験要求を処理するための命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に、
前記実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程と、
前記命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する、シーケンススケジュール決定工程と、
前記複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程と、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する、コマンド送信工程と、を行わせる非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項76】
前記命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置にさらに、
前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行することに関連する情報を収集する工程と、
前記実験要求に応じて、収集された前記情報を送信する工程と、を行わせる請求項75に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項77】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記シーケンススケジュール決定工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、1つまたは複数の利用可能な装置、1つまたは複数の利用可能な材料、前記命令のセットを実行する1つまたは複数の推定持続時間、および1つまたは複数の最適化に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のシーケンススケジュールを決定する工程を行わせる、請求項75に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項78】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記コマンド送信工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータに送信する工程を行わせる、請求項75に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項79】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記コマンド送信工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を行わせる、請求項75に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項80】
前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記コンピューティング装置に前記コマンド送信工程を行わせる前記命令は、前記コンピューティング装置にさらに、前記選択されたシーケンススケジュールに従って前記命令のセットを実行する前記1つまたは複数のコマンドを、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信する工程を行わせる、請求項75に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示のいくつかの実施形態は、実験を行うことに関する。より具体的には、本開示のある実施形態は、実験要求を受信するとともに、実験要求に関連する実験を行うための命令を生成するシステムおよび方法を提供する。一例では、本開示は、遠隔実験室において命令を実行するコマンドを送信することに適用される。しかし、本開示は、はるかに広い範囲の適用可能性を有することが認識されるであろう。
【背景技術】
【0002】
指定された実験室で行われる実験は、既存のインフラストラクチャによって制限される。一方、遠隔実験室は、異なる範囲かつ異なる実験を同時に行う機会を提供する。したがって、ユーザが、能力および/または収容力を必要とするときに遠隔実験室インフラストラクチャに対応することを可能にする技法を開発する必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示のいくつかの実施形態は、実験を行うことに関する。より具体的には、本開示のある実施形態は、実験要求を受信するとともに、実験要求に関連する実験を行うための命令を生成するシステムおよび方法を提供する。一例では、本開示は、遠隔実験室において命令を実行するコマンドを送信することに適用される。しかし、本開示は、はるかに広い範囲の適用可能性を有することが認識されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験を行う方法は、1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信する工程と、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程とを含む。また、方法は、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する工程を含む。さらに、方法は、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信する工程と、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程とを含む。さらに、方法は、1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程を含む。また、方法は、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程を含む。さらに、方法は、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程と、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程とを含む。さらに、方法は、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する工程を含む。
【0005】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の実験を行うシステムは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリとを含む。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信させるとともに、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成させる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信させるとともに、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てさせる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定させるとともに、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信させる。加えて、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信させる。
【0006】
ある実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験を行うための命令を記憶する。命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信するとともに、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信するとともに、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定するとともに、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する命令を含む。加えて、非一時的なコンピュータ可読媒体は、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する命令を含む。
【0007】
実施形態に応じて、1つまたは複数の利点が得られる。本開示のこれらの利点ならびに様々な追加の目的、特徴、および効果は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照して十分に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示のある実施形態による実験を行うための簡略化された方法を示す図。
【
図2】本開示のある実施形態による実験を行うための簡略化されたシステムを示す図。
【
図3】本開示のある実施形態による実験を行う様々なモジュールを示す簡略図。
【
図4】本開示のある実施形態による実験を行う様々なモジュールを示す簡略図。
【
図5】本開示のある実施形態による、実験ワークフローを処理するための簡略化された方法を示す図。
【
図6】本開示のある実施形態による実験ワークフローを処理する様々なモジュールを示す簡略図。
【
図7】本開示のある実施形態による、実験要求を管理するための簡略化された方法を示す図。
【
図8】本開示のある実施形態による実験要求を管理する様々なモジュールを示す簡略図。
【
図9】本開示のある実施形態による、実験要求を処理するための簡略化された方法を示す図。
【
図10】本開示のある実施形態による実験要求を処理する様々なモジュールを示す簡略図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示のいくつかの実施形態は、実験を行うことに関する。より具体的には、本開示のある実施形態は、実験要求を受信するとともに、実験要求に関連する実験を行うための命令を生成するシステムおよび方法を提供する。一例では、本開示は、遠隔実験室において命令を実行するコマンドを送信することに適用される。しかし、本開示は、はるかに広い範囲の適用可能性を有することが認識されるであろう。
【0010】
図1は、本開示のある実施形態による実験を行うための簡略化された方法を示す。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。方法100は、実験ワークフローを受信するプロセス110と、ワークフロー構成要件を生成するプロセス115と、実験ワークフローを構成するプロセス120と、実験要求を受信するプロセス125と、実験要求のスケジュールを決定するプロセス130と、実験要求を割り当てるプロセス135と、命令を生成するプロセス140と、シーケンススケジュールを決定するプロセス145と、選択されたシーケンススケジュールを受信するプロセス150と、命令を実行するコマンドを送信するプロセス155とを含む。上記は、方法のプロセスから選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、プロセスのいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他のプロセスが上記のプロセスに挿入されてもよい。実施形態に応じて、プロセスの順序は他の交換されたものと入れ替えられてよい。例えば、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、メモリに記憶された命令によって指示されるコンピューティング装置またはプロセッサによって実行される。一例として、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令に従って実行される。
【0011】
プロセス110において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験ワークフローの指示が受信される。いくつかの実施形態では、利用可能な実験ワークフローのリストが、ユーザが選択するために公開される。ある実施形態では、公開されたリストは、ユーザデータ(例えば、ユーザのアクセスレベル、ユーザグループ割り当て等)および/または実験用途データ(例えば、実験目的、意図される使用、エラー耐性等)に基づいて生成される。
【0012】
プロセス115において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件が生成される。様々な実施形態において、ワークフロー構成要件は、入力タイプエンティティ、生成されたデータ、ワークフローバージョン、および/または公開日を含む。
【0013】
プロセス120において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローは、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて構成される。いくつかの実施形態では、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするために、ユーザインターフェースが提供される。種々の実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが1つまたは複数のパラメータを入力することで、各実験ワークフローを修正またはカスタマイズすることを可能にする、構成可能なインターフェースである。例えば、1つまたは複数のパラメータは、体積、カンマ区切り値(CSV)構成、および/またはプレートマップなどのエンティティを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが実験室在庫、商業ベンダ(例えば、化合物、合成材料、試薬、アッセイキット等)、および/またはデータセット等の種々のソースから構成要素を選択することを可能にする、1つまたは複数のフィールドを提供する。
【0014】
ある実施形態では、1つまたは複数のパラメータの検証が実行される。いくつかの実施形態では、検証を行うことは、装置的制約、実験的制約、命令依存性、および/または実験的設計境界に基づいて、1つまたは複数のパラメータを検証することを含む。ある実施形態では、検証の結果は、各実験ワークフローの詳細な工程(例えば、実行コスト、完了までの推定時間、構成要素の概要、消耗品の概要等)を示すために生成される。いくつかの実施形態では、結果は、1つまたは複数のパラメータのうちのいずれが有効であり、いずれが無効であったかを示してもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、各構成された実験ワークフローは、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換される。様々な実施形態では、各構成された実験ワークフローは、1つまたは複数の機械実行可能コードに従って、1つまたは複数の装置によって実行される。例えば、1つまたは複数の機械実行可能コードは、標準化された再現可能な機械実行可能コードである。
【0016】
ある実施形態では、各実験ワークフローの実行からリアルタイムまたはほぼリアルタイムで生成されたデータ(例えば、生データ、ラベル付けされたデータ、分析されたデータなど)が収集されるとともに、記憶される。データは、ユーザインターフェースを介して、および/または任意の適切なフォーマット(例えば、CSV、JSON (JavaScript object notation)等)を通してアクセス可能である。
【0017】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の構成された実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする。ある実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の構成された実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の構成された実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする。
【0018】
ある実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザ役割を修正し、ユーザを追加し、および/またはユーザを削除するためのアクセスを可能にすることによって、ユーザが1つ以上の実験ワークフローを管理することを可能にする。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、1つ以上の実験ワークフローを実行するための遠隔実験室の選択または追加を可能にすることによって、ユーザが1つ以上の実験ワークフローを管理することを可能にする。ある実施形態では、ユーザインターフェースは、内部/外部ユーザ、および/または他のクラウドベースの実験室へのアクセスを可能にすることによって、ユーザが1つ以上の実験ワークフローを管理することを可能にする。
【0019】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、1つ以上の実験ワークフローのステータスをリアルタイムまたはほぼリアルタイムで更新する。ある実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の実験ワークフローに関連付けられた全ての情報(例えば、ステータス、入力されたパラメータ、生成されたデータ、データの出所等)を閲覧することを可能にする。ある実施形態では、ユーザインターフェースで受信されたユーザ入力および任意の基礎スクリプトは、1つ以上の実験ワークフローの実行を指定する人間および機械可読命令を出力するために使用される。
【0020】
プロセス125において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求が受信される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性が受信される。例えば、1つまたは複数の属性は、目標納期、予測実行期間、必要な人的資源、必要なロボット資源、および/または各実験要求に必要な財源を含む。ある実施形態では、1つまたは複数の属性は、実験要求ごとにおよび/または顧客ごとにカスタマイズされる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実験要求は、各実験要求のステータスおよび各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性とともに公開される。ある実施形態では、1つまたは複数の実験要求は、優先順位を付けて公開される。いくつかの実施形態では、受信される各実験要求は、テンプレートを使用して作成される。
【0021】
プロセス130において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールが決定される。いくつかの実施形態では、スケジュールは、各実験要求を実行する順序を含む。ある実施形態では、スケジュールは、各実験要求を実行するための所望のタイムスロットを含む。
【0022】
プロセス135において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験要求の各実験要求は、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てられる。いくつかの実施形態では、各実験要求は、1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に基づいて、1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てられる。例えば、1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴は、1つまたは複数の遠隔実験室の能力、1つまたは複数の遠隔実験室の収容力、および/または1つまたは複数の遠隔実験室における現在の作業負荷を含む。一例として、1つまたは複数の実験要求は、実験室能力、収容力、および/または負荷に基づいて、1つまたは複数の遠隔実験室にルーティングされる。
【0023】
ある実施形態では、ユーザインターフェースは、1つ以上の実験要求を管理(例えば、承認、更新、修正等)するために提供される。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の実験要求に対して必要なリソース(例えば、人的資源、ロボット資源、財源等)に関連付けられた情報を受信することを可能にする。一例として、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信することを可能にする。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザが1つ以上の実験要求を実行キューに入れることを可能にする。一例として、ユーザインターフェースは、ユーザが1つまたは複数の通知(例えば、実験要求の開始、実験要求の完了など)を受信することを可能にする。
【0024】
プロセス140において、ある実施形態によれば、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットが生成される。
【0025】
プロセス145において、ある実施形態によれば、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールが、決定される。いくつかの実施形態では、複数のシーケンススケジュールは、1つまたは複数の利用可能な装置、1つまたは複数の利用可能な材料、命令のセットを実行する1つまたは複数の推定持続時間、1つまたは複数の最適化(例えば、最小実行時間、命令の最大スループット、最大限の装置使用等)、および1つまたは複数の実験的制約(例えば、生物学的設計制約)等の種々の制約に基づいて決定される。ある実施形態では、最適なシーケンススケジュールは、様々な制約に基づいて決定される。
【0026】
プロセス150において、ある実施形態によれば、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示が受信される。いくつかの実施形態では、ユーザが所望のシーケンススケジュールを選択する。
【0027】
プロセス155において、ある実施形態によれば、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドが、送信される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコマンドは、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行するために、1人または複数の人間オペレータおよび/または1つまたは複数のロボットオペレータに送信される。
【0028】
ある実施形態では、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行することに関連付けられた情報は、1つまたは複数の実験要求のうちの各実験要求に応じて収集および送信される。様々な実施形態では、収集された情報は、環境変数、装置のステータス、装置からのフィードバック、および/または人間からのフィードバックを含む。
【0029】
図2は、本開示のある実施形態による実験を行うための簡略化されたシステムを示す。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。システム200は、クライアント装置202、サーバ204、および遠隔実験室206を含む。上記は、システムのための構成要素の選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、構成要素のいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他の構成要素が上述の構成要素に挿入されてもよい。実施形態に応じて、構成要素の配置は、交換された他の構成要素と入れ替わってもよい。
【0030】
様々な実施形態において、クライアント装置202、サーバ204、および遠隔実験室206は、適切なネットワーク208(例えば、インターネット、モバイル通信ネットワーク、仮想プライベートネットワーク、ローカルエリアネットワーク等)を介して互いに通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、サーバ204は、遠隔実験室206の一部であるか、または遠隔実験室206に位置する。ある実施形態では、複数の遠隔実験室206がシステム200内に存在する。
【0031】
ある実施形態では、ユーザ(例えば、科学者、研究者など)は、クライアント装置202を使用することで、遠隔実験室206で実験を行うためにサーバ204と通信してよい。例えば、サーバ204は、1つまたは複数の演算を実行することで、
図1の方法100を実現する。様々な実施形態では、サーバ204は、以下でさらに記載するように、1つまたは複数の演算を実行することで、
図5の方法500、
図7の方法700、および/または
図9の方法900などの追加の方法を実現してよい。いくつかの実施形態では、サーバ204は、プロセッサ210およびメモリ212を含む。例えば、プロセッサ210は、命令および/または1つまたは複数のモジュール214を実行することで、
図1の方法100、
図5の方法500、
図7の方法700、および/または
図9の方法900に関連する様々な動作を実行するように構成される。一例として、命令および1つまたは複数のモジュール214は、メモリ212に記憶される。
【0032】
いくつかの実施形態では、遠隔実験室206は、1つまたは複数の装置216を使用することで、実験ワークフローを実行する。例えば、1つまたは複数の装置216は、音響液体ハンドラ(例えば、Beckman Echo 650/525、EDC Biosystems ATS)、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)マシン(例えば、Bio-Rad CFX96、Bio-Rad CFX384、Thermo Fisher 7500 RT)、遠心分離機(例えば、Bionex HiG 4)、試薬ディスペンサ(例えば、Thermo Scientific Multidrop、Formulatrix Tempest)、磁気精製プロセッサ(例えば、Thermo Scientific KingFisher Flex Magnetic Particle Processor Magnetic Plate Separation)、液体ハンドリング装置(例えば、Agilent Bravo 96w/384w、Tecan ADP、Hamilton Star)、フローサイトメーター(例えば、Attune NxT Acoustic Focusing Cytometer)、生細胞フォーマット(例えば、細胞イメージング)、NGS(次世代シーケンシング)シーケンサー(例えば、Pacific Biosciences RS II sequencer、Illumina HiSeq 4000 sequencer)、分析化学装置(例えば、Agilent LC/MS Infinity II)、および/または合成化学ロボット工学を含んでよい。様々な実施形態において、1つまたは複数の装置216は、任意の方法で組み合わされてよい。いくつかの実施形態では、人間および/またはロボット実験室サービスの混合が、遠隔実験室206において実験ワークフローを管理および処理するために提供される。
【0033】
ある実施形態では、システム200は、様々な科学的用途および/または研究分野(例えば、創薬、癌研究、タンパク質工学、合成生物学、ハイスループットスクリーニング、生化学アッセイ、医薬品化学、個別化医療、および/または閉ループ機械学習用途)に用いられる。
【0034】
様々な実施形態では、任意の様々な機械学習手法が、システム200において生成されたデータに対して実行されることで、実験における次の工程をさらに通知およびガイドし、性能を改善し、新しい実験を作成し、および/または以前は別々であった科学的用途を横断してデータを分析してよい。
【0035】
図3および
図4は、本開示のある実施形態による実験を行う様々なモジュールの簡略図である。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。システム300は、プロトコルブラウザモジュール304と、実験構成モジュール306と、在庫管理モジュール308と、プロトコル検証モジュール310と、実験ワークフローモジュール312と、実験ワークフローステータスモジュール314と、実験室管理モジュール318と、実験要求管理モジュール320と、自動化スケジューリングモジュール322と、実験実行モジュール324と、資産管理モジュール326とを含む。上記は、システムのための構成要素の選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、構成要素のいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他の構成要素が上述の構成要素に挿入されてもよい。実施形態に応じて、構成要素の配置は、交換された他の構成要素と入れ替わってもよい。
【0036】
様々な実施形態では、モジュール304~326はウェブベースのモジュールである。例えば、モジュール304~326は、インターネットを介してアクセス可能である。いくつかの実施形態では、モジュール304~326は、
図2の1つまたは複数のモジュール214の一部である。
【0037】
ある実施形態では、プロトコルブラウザモジュール304は、ユーザ302(例えば、科学者)が実験ワークフローに関する情報を閲覧することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザ302は、利用可能な実験ワークフロー、バージョン管理された実験ワークフロー、および/または実験ワークフローのリンクされた実行履歴を閲覧してよい。一例として、ユーザ302は、実行する実験ワークフローを選択してよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、実験構成モジュール306は、ユーザ302が実験ワークフローを管理することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザ302は、既存の実験ワークフローを閲覧および管理してよいだけでなく、新しい実験ワークフローのための実行の送信を要求してもよい。一例として、ユーザ302は、カスタマイズ可能なパラメータを使用して実験ワークフローを構成してよい。
【0039】
ある実施形態では、在庫管理モジュール308は、ユーザ302がマルチサイト管理、材料管理、ならびに/またはサンプル追跡および出所の管理を実行することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザ302は、在庫管理モジュール308からサンプル(例えば、専有/非専有試薬、消耗品、ベンダ供給サンプル、生物学的サンプル、化合物、カスタム定義されたエンティティ等)を仮想的に選択してよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、プロトコル検証モジュール310は、ユーザ302が実験ワークフローの検証を実行することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザ302は、実験ワークフローを構成するために使用されるプロトコル設計パラメータおよび/または他のパラメータを検証してよい。一例として、ユーザ302は、検証のために、選択されたパラメータおよびサンプルを有する構成された実験ワークフローを送信してよい。
【0041】
ある実施形態では、実験ワークフローモジュール312は、ユーザ302が実験ワークフローのための命令の実行を監視することを可能にする機能を含む。いくつかの実施形態では、実験ワークフローモジュール312は、ユーザ302が実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする機能を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、実験ワークフローステータスモジュール314は、ユーザ302が実験ワークフローの実行ステータスを監視することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザ302は、ステータス変更に関する通知/アラートを受信してよい(例えば、ワークフローが開始された時、ワークフローからデータが生成された時、ワークフローが完了した時等)。ある実施形態では、実験ワークフローステータスモジュール314は、ユーザ302が、生成されたデータ/結果315(例えば、診断データ、実行データ、および/またはリアルタイムもしくはほぼリアルタイムで生成された他の適切なデータ)を閲覧および/またはダウンロードすることを可能にする機能を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、実験室管理モジュール318は、ユーザ316(例えば、実験室管理者)が、ユーザおよび/またはユーザグループへのアクセスを許可することを含む、システム300へのアクセスを管理することを可能にする機能を含む。ある実施形態では、ユーザ316は、実験室管理モジュール318を使用することで、ユーザアクセスポリシー、ユーザ役割、実験ワークフロー、および/またはリソースを管理してよい。いくつかの実施形態では、実験室管理モジュール318は、ユーザ316がプロトコルを追加、および/または価格モデルをカスタマイズすることを可能にする。
【0044】
ある実施形態では、実験要求管理モジュール320は、ユーザ316が実験要求を管理および/またはスケジュールすることを可能にする機能を含む。例えば、ユーザ316は、スケジュールを設定(例えば、実行時間を設定)、および/または予定されたスケジュールを上書きしてよい。一例として、ユーザ316は、実行のための実験要求を閲覧、承認/拒否、および/または割り当ててよい。様々な実施形態では、ユーザ316は、在庫管理モジュール308からのフィードバック(例えば、利用可能なサンプル、利用可能な試薬、注文中、在庫不足等)を使用することで、人間(例えば、実験室の作業者)および/またはロボット資源を割り当てる。いくつかの例では、実験室の作業者は、実験要求管理モジュール320を使用することで、実行する実験を送信し、および/または自動化スケジューリングモジュール322を用いて実行する実験をスケジューリングしてよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、自動化スケジューリングモジュール322は、装置制御、タスク管理、および/またはタスク実行を提供する機能を含む。例えば、自動化スケジューリングモジュール322は、様々な実験タスクを計画および編成する実験スケジューラを含む。
【0046】
ある実施形態では、実験実行モジュール324は、詳細な実験工程を提供する機能を含む。例えば、実験実行モジュール324は、人間および/またはロボットオペレータによる実行のための詳細な工程を提供する。一例として、実験実行モジュール324は、様々な人間および/またはロボット資源によって実行可能な実験タスクを調整する。例えば、実験実行モジュール324は、実験中に取得されたデータ、結果、メタデータ、および/またはログを返す。
【0047】
いくつかの実施形態では、資産管理モジュール326は、1つまたは複数の装置上でコマンドを制御および実行し、および/または1つまたは複数の装置のための構成可能なプロパティ(例えば、装置構成)のセットを作成するための機能を含む。
【0048】
ある実施形態では、資産管理モジュール326は、適切なインターフェース(例えば、ユーザインターフェース、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)等)を介して装置インフラストラクチャを管理する。例えば、資産管理モジュール326は、エッジノードまたはクラウドインフラストラクチャの下で1つまたは複数の装置を委託または供給する。一例として、資産管理モジュール326は、エッジノードまたはクラウドインフラストラクチャ内の各装置に対する装置コントローラの配置を管理する。例えば、資産管理モジュール326は、1つまたは複数の装置に、開始、停止、再開などを命令する。
【0049】
いくつかの実施形態では、資産管理モジュール326は、装置の構成、設定、および/またはステータスを管理する。ある例では、実験室の作業者は、資産管理モジュール326を使用することによって、必要に応じて装置を管理(例えば、装置をオンラインにする、装置の健全性をチェックするなど)してよい。
【0050】
ある実施形態では、プログラム可能な(ソフトウェア)エージェントがユーザ302に代わってシステム300を操作してよい。例えば、プログラム可能なエージェントは、APIを使用することで、データを選択、構成、送信、および/またはフェッチしてよい。一例として、プログラム可能なエージェントは、実験ステータス変更、ウェブフック、および/またはデータフェッチの通知を受信するとともに、処理してよい。いくつかの例では、プログラム可能なエージェントは、APIを使用することで、在庫管理モジュール308において利用可能なサンプルをフェッチしてよい。ある例では、プログラム可能なエージェントは、APIを使用することで、パラメータを実験構成モジュール306に送信してよい。いくつかの例では、プログラム可能なエージェントは、APIを使用することで、実験ワークフローステータスモジュール314における実行ステータスを監視してよい。
【0051】
図5は、本開示のある実施形態による、実験ワークフローを処理するための簡略化された方法を示す。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。方法500は、実験ワークフローを受信するプロセス510と、実験ワークフロー要件を生成するプロセス520と、ユーザインターフェースを提示するプロセス530と、パラメータを検証するプロセス540と、実験ワークフローを構成するプロセス550と、実験ワークフローを実行するプロセス560とを含む。上記は、方法のプロセスから選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、プロセスのいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他のプロセスが上記のプロセスに挿入されてもよい。実施形態に応じて、プロセスの順序は他の交換されたものと入れ替えられてよい。例えば、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、メモリに記憶された命令によって指示されるコンピューティング装置またはプロセッサによって実行される。一例として、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令に従って実行される。
【0052】
プロセス510において、ある実施形態によれば、ユーザによって選択された実験ワークフローの指示が受信される。いくつかの実施形態では、利用可能な実験ワークフローのリストが、ユーザが選択するために公開される。ある実施形態では、公開されたリストは、ユーザデータ(例えば、ユーザのアクセスレベル、ユーザグループ割り当て等)および/または実験用途データ(例えば、実験目的、意図される使用、エラー耐性等)に基づいて生成される。
【0053】
プロセス520において、ある実施形態によれば、実験的ワークフローに対するワークフロー構成要件が生成される。いくつかの実施形態では、ワークフロー構成要件は、入力タイプエンティティ、生成されたデータ、ワークフローバージョン、および/または公開日を含む。
【0054】
プロセス530において、ある実施形態によれば、実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするために、ユーザインターフェースが提示される。種々の実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが1つまたは複数のパラメータを入力することで、実験ワークフローを修正またはカスタマイズすることを可能にする、構成可能なインターフェースである。例えば、1つまたは複数のパラメータは、体積、カンマ区切り値(CSV)構成、および/またはプレートマップなどのエンティティを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが実験室在庫、商業ベンダ(例えば、化合物、合成材料、試薬、アッセイキット等)、および/またはデータセット等の種々のソースから構成要素を選択することを可能にする、1つまたは複数のフィールドを提供する。
【0055】
プロセス540において、ある実施形態によれば、実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの検証が、実行される。いくつかの実施形態では、検証を行うことは、装置的制約、実験的制約、命令依存性、および/または実験的設計境界に基づいて、1つまたは複数のパラメータを検証することを含む。ある実施形態では、検証の結果は、実験ワークフローの詳細な工程(例えば、実行コスト、完了までの推定時間、構成要素の概要、消耗品の概要等)を示すために生成される。いくつかの実施形態では、結果は、1つまたは複数のパラメータのうちのいずれが有効であり、いずれが無効であったかを示してもよい。
【0056】
プロセス550において、ある実施形態によれば、実験ワークフローは、検証された1つまたは複数のパラメータに基づいて構成される。プロセス560において、ある実施形態によれば、構成された実験ワークフローは、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換される。様々な実施形態では、実験ワークフローは、1つまたは複数の機械実行可能コードに従って、1つまたは複数の装置によって実行される。例えば、1つまたは複数の機械実行可能コードは、標準化された再現可能な機械実行可能コードである。
【0057】
いくつかの実施形態では、実験ワークフローの実行からリアルタイムまたはほぼリアルタイムで生成されたデータ(例えば、生データ、ラベル付けされたデータ、分析されたデータなど)が収集されるとともに、記憶される。データは、ユーザインターフェースを介して、および/または任意の適切なフォーマット(例えば、CSV、JavaScript(登録商標)オブジェクト表記法(JSON)等)を通してアクセス可能である。
【0058】
ある実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが構成された実験ワークフローを実行のためのキューに送信することを可能にする。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが構成された実験ワークフローを実行する日付を要求することを可能にする。ある実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが構成された実験ワークフローのための資金源を割り当てることを可能にする。
【0059】
ある実施形態では、ユーザインターフェースは、実験意図のパッケージへのアクセスを可能にすることによって、ユーザが実験ワークフローを管理することを可能にする。例えば、ユーザインターフェースは、実験意図のパッケージをユーザグループに公開する。一例として、ユーザインターフェースは、特定のユーザに利用可能な実験意図のスクリプトが収集されることを可能にする。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザグループおよびユーザの定義された役割を表示する。
【0060】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザの役割を修正し、ユーザを追加し、および/または実験ワークフローに関連付けられたユーザを削除するためのアクセスを可能にすることによって、ユーザが実験ワークフローを管理することを可能にする。ある実施形態では、ユーザインターフェースは、実験ワークフローを実行するための遠隔実験室の選択または追加を可能にすることによって、ユーザが実験ワークフローを管理することを可能にする。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、内部/外部ユーザ、および/または他のクラウドベースの実験室へのアクセスを可能にすることによって、ユーザが実験ワークフローを管理することを可能にする。
【0061】
ある実施形態では、ユーザインターフェースは、実験ワークフローのステータスをリアルタイムまたはほぼリアルタイムで更新する。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが実験ワークフローに関連付けられた全ての情報(例えば、ステータス、入力されたパラメータ、生成されたデータ、データの出所等)を閲覧することを可能にする。
【0062】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースで受信されたユーザ入力および任意の基礎スクリプトは、実験ワークフローの実行を指定する人間および機械可読命令を出力するために使用される。
【0063】
図6は、本開示のある実施形態による実験ワークフローを処理する様々なモジュールの簡略図である。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。システム600は、プロトコルブラウザモジュール602と、実験構成モジュール604と、プロトコル検証モジュール606と、実験ワークフローモジュール608と、在庫管理モジュール610とを含む。上記は、システムのための構成要素の選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、構成要素のいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他の構成要素が上述の構成要素に挿入されてもよい。実施形態に応じて、構成要素の配置は、交換された他の構成要素と入れ替わってもよい。
【0064】
様々な実施形態において、1つまたは複数のプロセスは、1つまたは複数の遠隔実験室における実験ワークフローを選択、構成、送信、および/または追跡するモジュール602~610によって実行される。
【0065】
ある実施形態では、プロトコルブラウザモジュール602、実験構成モジュール604、プロトコル検証モジュール606、実験ワークフローモジュール608、および/または在庫管理モジュール610は、ウェブベースのモジュールである。例えば、モジュール602~610は、インターネットを介してアクセス可能である。いくつかの実施形態では、モジュール602~610は、
図2の1つまたは複数のモジュール214の一部である。
【0066】
いくつかの実施形態では、プロトコルブラウザモジュール602は、ユーザが実験ワークフローに関する情報を閲覧することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザは、利用可能な実験ワークフロー、バージョン管理された実験ワークフロー、および/または実験ワークフローのリンクされた実行履歴を閲覧してよい。様々な実施形態において、プロトコルブラウザモジュール602は、ユーザが入力、パラメータ、および/または検証をカスタマイズすることを可能にする機能を含む。
【0067】
ある実施形態では、実験構成モジュール604は、ユーザが実験ワークフローを管理することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザは、既存の実験ワークフローを閲覧および管理してよいだけでなく、新しい実験ワークフローのための実行の送信を要求してもよい。いくつかの実施形態では、実験構成モジュール604は、ユーザがプロトコル設計パラメータを定義することを可能にする機能を含む。一例として、ユーザは、実験ワークフローにおけるパラメータを構成してよい。ある実施形態では、実験構成モジュール604は、ユーザがサンプル選択のために在庫にアクセスすることを可能にする機能を含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、プロトコル検証モジュール606は、ユーザが実験ワークフローの検証を実行することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザは、実験ワークフローを構成するために使用されるプロトコル設計パラメータおよび/または他のパラメータを検証してよい。
【0069】
ある実施形態では、実験ワークフローモジュール608は、ユーザが実験ワークフローの命令の実行ステータスを監視することを可能にする機能を含む。いくつかの実施形態では、実験ワークフローモジュール608は、ユーザが、診断データ、実行データ、および/または他の生成されたデータ等のデータをリアルタイムまたはほぼリアルタイムで閲覧およびダウンロードすることを可能にする機能を含む。様々な実施形態において、実験構成モジュール604および/または実験ワークフローモジュール608は、APIエンドポイントを提供する。
【0070】
いくつかの実施形態では、在庫管理モジュール610は、ユーザがマルチサイト管理、材料管理、ならびに/またはサンプル追跡および出所の管理を実行することを可能にする機能を含む。
【0071】
図7は、本開示のある実施形態による、実験要求を管理するための簡略化された方法を示す。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。方法700は、実験要求を受信するプロセス710と、実験要求をスケジューリングするプロセス720と、実行のための実験要求を割り当てるプロセス730とを含む。上記は、方法のプロセスから選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、プロセスのいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他のプロセスが上記のプロセスに挿入されてもよい。実施形態に応じて、プロセスの順序は他の交換されたものと入れ替えられてよい。例えば、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、メモリに記憶された命令によって指示されるコンピューティング装置またはプロセッサによって実行される。一例として、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令に従って実行される。
【0072】
プロセス710において、ある実施形態によれば、複数の実験要求が受信される。いくつかの実施形態では、各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性が受信される。例えば、1つまたは複数の属性は、目標納期、予測実行期間、必要な人的資源、必要なロボット資源、および/または必要な財源を含む。ある実施形態では、1つまたは複数の属性は、実験要求ごとにおよび/または顧客ごとにカスタマイズされる。いくつかの実施形態では、複数の実験要求は、各実験要求のステータスおよび各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性とともに公開される。ある実施形態では、複数の実験要求は、優先順位を付けて公開される。いくつかの実施形態では、受信される各実験要求は、テンプレートを使用して作成される。
【0073】
プロセス720において、ある実施形態によれば、各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、複数の実験要求を実行するためのスケジュールが決定される。いくつかの実施形態では、スケジュールは、各実験要求を実行する順序を含む。ある実施形態では、スケジュールは、各実験要求を実行するための所望のタイムスロットを含む。
【0074】
プロセス730において、ある実施形態によれば、複数の実験要求は、スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てられる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴は、1つまたは複数の遠隔実験室の能力、1つまたは複数の遠隔実験室の収容力、および/または1つまたは複数の遠隔実験室における現在の作業負荷を含む。例えば、複数の実験要求は、実験室能力、収容力、および/または負荷に基づいて、1つまたは複数の遠隔実験室にルーティングされる。
【0075】
ある実施形態では、複数の実験要求のうちの1つ以上の実験要求を管理(例えば、承認、更新、修正等)するために、ユーザインターフェースが提供される。例えば、ユーザインターフェースは、1つまたは複数の通知(例えば、実験要求の開始、実験要求の完了など)を1つ以上の実験要求の送信者に送信するように構成される。一例として、ユーザインターフェースは、1つ以上の実験要求の送信者から、1つ以上の実験要求に対して必要なリソース(例えば、人的資源、ロボット資源、財源等)に関連付けられた情報を受信するように構成される。例えば、ユーザインターフェースは、1つ以上の実験要求の送信者から、1つ以上の実験要求に対する1つまたは複数の修正を受信するように構成される。一例として、ユーザインターフェースは、送信者が1つ以上の実験要求を実行キューに入れることを可能にするように構成される。
【0076】
図8は、本開示のある実施形態による実験要求を管理する様々なモジュールの簡略図である。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。システム800は、実験室管理モジュール802と、プロトコルブラウザモジュール804と、実験要求管理モジュール806と、在庫管理モジュール808とを含む。上記は、システムのための構成要素の選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、構成要素のいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他の構成要素が上述の構成要素に挿入されてもよい。実施形態に応じて、構成要素の配置は、交換された他の構成要素と入れ替わってもよい。
【0077】
様々な実施形態において、1つまたは複数のプロセスは、リソースを調整し、計画し、スケジューリングし、および/または1つまたは複数の遠隔実験室における実験要求に割り当てるモジュール802~808によって実行される。
【0078】
ある実施形態では、実験室管理モジュール802、プロトコルブラウザモジュール804、実験要求管理モジュール806、および/または在庫管理モジュール808は、ウェブベースのモジュールである。例えば、モジュール802~808は、インターネットを介してアクセス可能である。いくつかの実施形態では、モジュール802~808は、
図2の1つまたは複数のモジュール214の一部である。
【0079】
いくつかの実施形態では、実験室管理モジュール802は、ユーザ(例えば、ユーザの追加、ユーザの削除、ユーザグループの定義など)およびユーザ役割(例えば、ユーザ範囲、ユーザアクセスなど)を管理する機能を含む。ある実施形態では、ユーザ役割は、組織要件に基づいてカスタマイズされる。いくつかの実施形態では、実験室管理モジュール802は、ユーザが遠隔実験室を追加することを可能にする。例えば、ユーザインターフェースは、ユーザまたはユーザグループに利用可能な実験要求を実行するための遠隔実験室を追加してよい。ある実施形態では、実験室管理モジュール802は、ユーザがプロトコルを追加、および/または価格モデルをカスタマイズすることを可能にする。ある実施形態では、実験室管理モジュール802は、実験要求を受信するとともに、実験要求に関連付けられた実験ワークフローを公開する。
【0080】
様々な実施形態において、実験室管理モジュール802は、ユーザアクセスポリシー、ユーザグループ、および/またはユーザ役割を管理する。いくつかの実施形態では、実験室管理モジュール802は、許可モデルに基づいてデータの安全なアクセスを可能にする。ある実施形態では、許可モデルは、遠隔実験室を横断して実験を行うことを通して得られた科学的知識の共有のための協力を可能にする。
【0081】
いくつかの実施形態では、プロトコルブラウザモジュール804は、ユーザが実験ワークフローに関する情報を閲覧することを可能にする機能を含む。例えば、ユーザは、利用可能な実験ワークフロー、バージョン管理された実験ワークフロー、および/または実験ワークフローのリンクされた実行履歴を閲覧してよい。様々な実施形態において、プロトコルブラウザモジュール802は、ユーザが入力、パラメータ、および/または検証をカスタマイズすることを可能にする機能を含む。
【0082】
ある実施形態では、実験要求管理モジュール806は、ユーザが実験要求を管理および/またはスケジュールすることを可能にする機能を含む。例えば、ユーザは、実行のための実験要求を閲覧、承認/拒否、および/または割り当ててよい。様々な実施形態では、実験要求管理モジュール806は、人間、ロボット、および/または財源を割り当てる機能を含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、在庫管理モジュール808は、ユーザがマルチサイト管理、材料管理、ならびに/またはサンプル追跡および出所の管理を実行することを可能にする機能を含む。
【0084】
図9は、本開示のある実施形態による、実験要求を管理するための簡略化された方法を示す。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。方法900は、命令を生成するプロセス910と、シーケンススケジュールを決定するプロセス920と、選択されたシーケンススケジュールを受信するプロセス930と、命令を実行するコマンドを送信するプロセス940とを含む。上記は、方法のプロセスから選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、プロセスのいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他のプロセスが上記のプロセスに挿入されてもよい。実施形態に応じて、プロセスの順序は他の交換されたものと入れ替えられてよい。例えば、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、メモリに記憶された命令によって指示されるコンピューティング装置またはプロセッサによって実行される。一例として、方法のいくつかまたは全てのプロセスは、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令に従って実行される。
【0085】
プロセス910において、ある実施形態によれば、実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットが生成される。いくつかの実施形態では、実験要求は送信者から受信されるとともに、処理されることで、命令のセットを生成する。
【0086】
プロセス920において、ある実施形態によれば、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールが決定される。いくつかの実施形態では、複数のシーケンススケジュールは、1つまたは複数の利用可能な装置、1つまたは複数の利用可能な材料、命令のセットを実行する1つまたは複数の推定持続時間、1つまたは複数の最適化(例えば、最小実行時間、命令の最大スループット、最大限の装置使用等)、および1つまたは複数の実験的制約(例えば、生物学的設計制約)等の種々の制約に基づいて決定される。ある実施形態では、最適なシーケンススケジュールは、様々な制約に基づいて決定される。
【0087】
プロセス930において、ある実施形態によれば、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示が受信される。いくつかの実施形態では、所望のシーケンススケジュールは、実験要求の送信者によって選択される。
プロセス940において、ある実施形態によれば、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドが送信される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコマンドは、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行するために、1人または複数の人間オペレータに送信される。ある実施形態では、1つまたは複数のコマンドは、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行するために、1つまたは複数のロボットオペレータに送信される。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコマンドは、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行するために、1人または複数の人間オペレータおよび1つまたは複数のロボットオペレータに送信される。
【0088】
ある実施形態では、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行することに関連付けられた情報は、実験要求に応じて収集および送信される。様々な実施形態では、収集された情報は、環境変数、装置のステータス、装置からのフィードバック、および/または人間からのフィードバックを含む。
【0089】
図10は、本開示のある実施形態による実験要求を処理する様々なモジュールの簡略図である。図は単なる例であり、特許請求の範囲を不当に限定するものではない。当業者であれば、多くの変形例、代替例、および変更例を認識するであろう。システム1000は、資産管理モジュール1002と、実験実行モジュール1004と、自動化スケジューリングモジュール1006とを含む。上記は、システムのための構成要素の選択された群を使用して示されているが、多くの代替例、変更例、および変形例があってよい。例えば、構成要素のいくつかは、拡張および/または組み合わせられてもよい。他の構成要素が上述の構成要素に挿入されてもよい。実施形態に応じて、構成要素の配置は、交換された他の構成要素と入れ替わってもよい。
【0090】
様々な実施形態において、1つまたは複数のプロセスは、1つまたは複数の遠隔実験室で実行される実験要求における工程をスケジューリング、シーケンシング、最適化、および/または実行するモジュール1002~1006によって実行される。
【0091】
ある実施形態では、資産管理モジュール1002、実験実行モジュール1004、および/または自動化スケジューリングモジュール1006は、ウェブベースのモジュールである。例えば、モジュール1002~1006は、インターネットを介してアクセス可能である。いくつかの実施形態では、モジュール1002~1006は、
図2の1つまたは複数のモジュール214の一部である。
【0092】
いくつかの実施形態では、資産管理モジュール1002は、ドライバおよび/またはデータアップローダを提供する機能を含む。様々な実施形態において、資産管理モジュール1002は、1つまたは複数の装置上でコマンドを制御および実行することができ、および/または1つまたは複数の装置のための構成可能なプロパティ(例えば、装置構成)のセットを作成することができる。
【0093】
ある実施形態では、資産管理モジュール1002は、適切なインターフェース(例えば、ユーザインターフェース、アプリケーションプログラミングインターフェース等)を介して装置インフラストラクチャを管理する。例えば、資産管理モジュール1002は、エッジノードまたはクラウドインフラストラクチャの下で1つまたは複数の装置を委託または供給する。一例として、資産管理モジュール1002は、エッジノードまたはクラウドインフラストラクチャ内の各装置に対する装置コントローラの配置を管理する。例えば、資産管理モジュール1002は、1つまたは複数の装置に、開始、停止、再開などを命令する。
【0094】
いくつかの実施形態では、資産管理モジュール1002は、装置の構成/設定(例えば、動作または実験的制約によって必要とされる実験室固有の構成)を管理する。例えば、資産管理モジュール1002は、ユーザ(例えば、人間オペレータ)が装置の構成/設定を閲覧、および/または装置の構成/設定を編集することを可能にする。一例として、装置の構成/設定は、装置に対してリアルタイムで更新される。例えば、装置の構成/設定は、構成の監査証跡(audit trail)を残すようにバージョン管理かつ追跡される。
【0095】
ある実施形態では、資産管理モジュール1002は、装置のステータスを監視する。例えば、資産管理モジュール1002は、ユーザがリアルタイムのステータス更新、接続ステータス、および/または装置の健全性を監視および閲覧することを可能にする。一例として、資産管理モジュール1002は、ユーザが装置コントローラに対する装置の接続ステータスのリアルタイム更新を監視および閲覧することを可能にする。
【0096】
いくつかの実施形態では、資産管理モジュール1002は、装置を遠隔でトレーニングおよび構成する。例えば、装置は、ウェイポイントトレーニングを必要とするロボット装置(例えば、Precise Flexロボットアーム)であってもよい。一例として、ロボット装置は、資産管理モジュール1002によって遠隔でトレーニングおよび構成されてよい。例えば、所与の時間にいくつの装置がトレーニングされ得るかについての制限はない。
【0097】
ある実施形態では、実験実行モジュール1004は、詳細な実験工程を提供する機能を含む。例えば、実験実行モジュール1004は、人間および/またはロボットオペレータによる実行のための詳細な工程を提供する。
【0098】
いくつかの実施形態では、自動化スケジューリングモジュール1006は、装置制御、タスク管理、および/またはタスク実行を提供する機能を含む。ある実施形態では、自動化スケジューリングモジュール1006は、ユーザがプロトコルから科学的制約を定義することを可能にする機能を提供する。
【0099】
ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験を行う方法は、1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信する工程と、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程とを含む。また、方法は、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する工程を含む。さらに、方法は、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信する工程と、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程とを含む。さらに、方法は、1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程を含む。また、方法は、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程を含む。さらに、方法は、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程と、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程とを含む。さらに、方法は、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する工程を含む。例えば、方法は、少なくとも
図1に従って実施される。
【0100】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の実験を行うシステムは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリとを含む。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信させるとともに、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成させる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信させるとともに、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てさせる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定させるとともに、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信させる。加えて、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信させる。例えば、システムは、少なくとも
図2に従って実装される。
【0101】
ある実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験を行うための命令を記憶する。命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験ワークフローの1つまたは複数の指示を受信するとともに、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、ワークフロー構成要件に関連付けられた1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験ワークフローの各実験ワークフローを構成する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験ワークフローに対する1つまたは複数の実験要求を受信するとともに、1つまたは複数の実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験要求の各実験要求を、スケジュールに少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の遠隔実験室において1つまたは複数の実験要求の各実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定するとともに、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する命令を含む。加えて、非一時的なコンピュータ可読媒体は、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する命令を含む。例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも
図1、
図2、
図3、および/または
図4に従って実装される。
【0102】
ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験ワークフローを処理する方法は、ユーザによって選択された実験ワークフローの指示を受信する工程を含む。また、方法は、実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する工程を含む。さらに、方法は、ワークフロー構成要件に従って実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提示する工程を含む。さらに、方法は、実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの検証を実行する工程と、検証された1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、実験ワークフローを構成する工程とを含む。加えて、方法は、構成された実験ワークフローを、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換する工程を含む。例えば、方法は、少なくとも
図5に従って実施される。
【0103】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の実験ワークフローを処理するシステムは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリとを含む。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、ユーザによって選択された実験ワークフローの指示を受信させる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、ワークフロー構成要件に従って実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提示させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの検証を実行させるとともに、検証された1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて実験ワークフローを構成させる。加えて、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、構成された実験ワークフローを、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換させる。例えば、システムは、少なくとも
図2に従って実装される。
【0104】
ある実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験ワークフローを処理するための命令を記憶する。命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、ユーザによって選択された実験ワークフローの指示を受信する命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、実験ワークフローに対するワークフロー構成要件を生成する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、ワークフロー構成要件に従って実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの入力を可能にするユーザインターフェースを提示する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、実験ワークフローを構成する1つまたは複数のパラメータの検証を実行するとともに、検証された1つまたは複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて実験ワークフローを構成する命令を含む。加えて、非一時的なコンピュータ可読媒体は、構成された実験ワークフローを、1つまたは複数の遠隔実験室における1つまたは複数の装置による実行のために、1つまたは複数の機械実行可能コードに変換する命令を含む。例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも
図2、
図5、および/または
図6に従って実装される。
【0105】
ある実施形態によれば、1つまたは複数の実験要求を管理する方法は、複数の実験要求を受信する工程を含む。また、方法は、複数の実験要求の各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する工程を含む。さらに、方法は、複数の実験要求を、スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる工程を含む。例えば、方法は、少なくとも
図7に従って実施される。
【0106】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数の実験要求を管理するシステムは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリとを含む。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、複数の実験要求を受信させる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、複数の実験要求の各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、複数の実験要求を、スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てさせる。例えば、システムは、少なくとも
図2に従って実装される。
【0107】
ある実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の実験要求を管理するための命令を記憶する。命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、複数の実験要求を受信する命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、複数の実験要求の各実験要求に関連付けられた1つまたは複数の属性に少なくとも部分的に基づいて、複数の実験要求を実行するためのスケジュールを決定する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、複数の実験要求を、スケジュールおよび1つまたは複数の遠隔実験室の1つまたは複数の特徴に少なくとも部分的に基づいて、実行のために1つまたは複数の遠隔実験室に割り当てる命令を含む。例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも
図2、
図7、および/または
図8に従って実装される。
【0108】
ある実施形態によれば、実験要求を処理する方法は、実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する工程を含む。また、方法は、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する工程を含む。さらに、方法は、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する工程を含む。さらに、方法は、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する工程を含む。例えば、方法は、少なくとも
図9に従って実施される。
【0109】
いくつかの実施形態によれば、実験要求を処理するシステムは、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリとを含む。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成させる。また、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信させる。さらに、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、システムに、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信させる。例えば、システムは、少なくとも
図2に従って実装される。
【0110】
ある実施形態によれば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、実験要求を処理するための命令を記憶する。命令は、コンピューティング装置の1つまたは複数のプロセッサによって実行される。非一時的なコンピュータ可読媒体は、実験要求に関連する1つまたは複数の実験を行うための命令のセットを生成する命令を含む。また、非一時的なコンピュータ可読媒体は、命令のセットを完了するための複数のシーケンススケジュールを決定する命令を含む。さらに、非一時的なコンピュータ可読媒体は、複数のシーケンススケジュールから選択されたシーケンススケジュールの指示を受信する命令を含む。その上、非一時的なコンピュータ可読媒体は、選択されたシーケンススケジュールに従って命令のセットを実行する1つまたは複数のコマンドを送信する命令を含む。例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体は、少なくとも
図2、
図9、および/または
図10に従って実装される。
【0111】
例えば、本開示の様々な実施形態の一部または全ての構成要素はそれぞれ、個別におよび/または少なくとも別の構成要素と組み合わせて、1つまたは複数のソフトウェア構成要素、1つまたは複数のハードウェア構成要素、および/またはソフトウェア構成要素とハードウェア構成要素の1つまたは複数の組み合わせを使用して実装される。別の例では、本開示の様々な実施形態のいくつかまたは全ての構成要素はそれぞれ、個別におよび/または少なくとも別の構成要素と組み合わせて、1つまたは複数のアナログ回路および/または1つまたは複数のデジタル回路などの1つまたは複数の回路において実装される。さらに別の例では、上述の実施形態は特定の特徴に言及しているが、本開示の範囲は、特徴の異なる組合せを有する実施形態、および記載された特徴の全てを含まない実施形態も含む。さらに別の例では、本開示の様々な実施形態および/または例が組み合わされてよい。
【0112】
加えて、本明細書で記載された方法およびシステムは、装置の処理サブシステムによって実行可能なプログラム命令を備えるプログラムコードによって、多くの異なる種類の処理装置上で実装されてよい。ソフトウェアプログラム命令は、ソースコード、オブジェクトコード、機械コード、または処理システムに本明細書で記載された方法および動作を実行させるように動作可能な任意の他の記憶されたデータを含んでよい。しかしながら、本明細書で記載された方法およびシステムを実行するように構成されたファームウェアまたは適切に設計されたハードウェアなどの特定の実装形態も使用されてよい。
【0113】
システムおよび方法のデータ(例えば、関連付け、マッピング、データ入力、データ出力、中間データ結果、最終データ結果)は、異なる種類の記憶装置およびプログラミング構造(例えば、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、フラットファイル、データベース、プログラミングデータ構造、プログラミング変数、IF-THEN(または同様の種類)ステートメント構造、アプリケーションプログラミングインターフェース)など、1つまたは複数の異なる種類のコンピュータ実装データストアに記憶されるとともに、実装されてよい。データ構造は、コンピュータプログラムによる使用のために、データベース、プログラム、メモリ、またはその他のコンピュータ可読媒体でデータを整理し記憶する際に使用する形式を記述していることに留意されたい。
【0114】
システムおよび方法は、方法の動作を実行するとともに、本明細書で記載されたシステムを実装するためにプロセッサが実行する際に使用する命令(例えば、ソフトウェア)を含むコンピュータ記憶機構(例えば、CD-ROM、ディスケット、RAM、フラッシュメモリ、コンピュータのハードドライブ、DVD)を含む多くの異なる種類のコンピュータ可読媒体で提供されてよい。本明細書で記載されたコンピュータ構成要素、ソフトウェアモジュール、機能、データストア、およびデータ構造は、その動作に必要なデータの流れを可能にするために、互いに直接または間接的に接続されてよい。モジュールまたはプロセッサは、ソフトウェア動作を実行するコードの単位を含むとともに、例えば、コードのサブルーチン単位として、またはコードのソフトウェア機能単位として、またはオブジェクトとして(オブジェクト指向パラダイムにおけるように)、またはアプレットとして、またはコンピュータスクリプト言語において、または別の種類のコンピュータコードとして実装されてよいことにも留意されたい。ソフトウェア構成要素および/または機能は、実際の状況に応じて、単一のコンピュータ上に配置されてもよく、または複数のコンピュータに分散されてもよい。
【0115】
コンピューティングシステムは、クライアント装置およびサーバを含んでよい。クライアント装置およびサーバは、一般に互いに離れており、典型的には通信ネットワークを通じて対話する。クライアント装置とサーバとの関係は、各コンピュータ上で実行されるとともに、互いにクライアント装置-サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより生じる。
【0116】
本明細書は、ある実施形態に関する多くの詳細を含む。別個の実施形態の文脈において本明細書に記載された特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で記載された様々な特徴は、複数の実施形態で別々に、または任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。さらに、特徴が特定の組み合わせで作用すると上記されている場合でも、組み合わせから1つまたは複数の特徴を、場合によっては取り除いてもよく、また、組み合わせは、例えば、サブの組み合わせまたはサブの組み合わせの変形を対象としてもよい。
【0117】
同様に、動作は特定の順序で図面に示されたが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序でもしくは連続的な順序で実行されること、または全ての図示された動作が実行されることが必要であると理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利であり得る。さらに、上述の実施形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実施形態においてそのような分離が必要であると理解されるべきではない。記載されたプログラム構成要素およびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合され得るか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0118】
本開示のある実施形態について記載してきたが、当業者であれば、記載した実施形態と等価な他の実施形態が存在することを理解するであろう。したがって、本開示は、特定の図示された実施形態によって限定されないことを理解されたい。
【国際調査報告】