(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】チャイルドシート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/28 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
B60N2/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580898
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 EP2022070600
(87)【国際公開番号】W WO2023002010
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110842602.1
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210775314.3
(32)【優先日】2022-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】モォ,シャオロン
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087CE06
(57)【要約】
本開示は、ベースと、ベース上に移動可能に組み立てられた支持脚とを含むチャイルドシートを提供する。支持脚は、ベース上にスライド可能に配置されたスライドシートと、スライドシートに対して枢動可能に接続され、展開位置と折り畳み位置とを有するスタンドとを含む。ベースには、スタンドを折り畳み状態で収容するための収容空間が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(20)と、ベース(20)に移動可能に組み付けられた支持脚(30)とを備えるチャイルドシート(1)であって、
前記支持脚(30)は、スタンド(310)と、前記ベース(20)にスライド可能に設けられたスライドシート(320)と、を含み
前記スタンド(310)は、前記スライドシート(320)に対して枢動可能に接続され、展開位置及び折り畳み位置を有し、
前記ベース(20)は、前記折り畳み位置にある前記スタンド(310)を収容するための収容空間を有する
ことを特徴とするチャイルドシート。
【請求項2】
前記支持脚(30)は、前記ベース(20)の前後方向に沿ってスライドするように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
【請求項3】
前記スタンド(310)は、前記折り畳み位置にある場合、前記収容空間で前記ベース(20)の前後方向に沿ってスライド可能である
ことを特徴とする請求項2に記載のチャイルドシート。
【請求項4】
前記収容空間は、前記ベース(20)の下側から凹んだ収容凹部(250)である
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項5】
前記収容空間の前記ベース(20)に垂直な方向の横断面は、逆U字状であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項6】
前記スタンド(310)は、スライドシート(320)を前記ベース(20)に対して前後に移動させることにより、前記展開位置と前記折り畳み位置との間で切り換えられる
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項7】
固定ブラケット(230)と、ストローク拡大構造(330)と、引張ばね(340)とをさらに含み、
前記固定ブラケット(230)は、前記ベース(20)に立設し、
前記ストローク拡大構造(330)は、X形の交差折り畳み機構を有し、前記X形の交差折り畳み機構の一端は、前記固定ブラケットに取り付けられ、前記X形の交差折り畳み機構の他端は、前記スライドシート(320)に取り付けられ、
前記引張ばね(340)は、前記ベース(20)と前記スライドシート(320)との間に配置され、前記スライドシート(320)を外側に引っ張る傾向があることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項8】
前記ベース(20)の底部にクランプ部材(210)が設けられ、前記スタンド(310)の下端に前記クランプ部材(210)に合わせるマッチング部材(310a)が設けられ、前記スライドシート(320)が前記折り畳み位置にある前記スタンド(310)を駆動して後に所定距離をスライドさせると、前記クランプ部材(210)が前記マッチング部材(310a)にクランプされている
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項9】
前記支持脚(30)の前記スライドシート(320)は、前記ベース(20)の前端の中央部に位置し、前記収容空間は、前記ベース(20)の前端の前記中央部から延在して前記折り畳み位置にある前記スタンド(310)を収容する
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項10】
前記チャイルドシート(1)は、さらに、ISOFIXアセンブリを含み、
前記ISOFIXアセンブリは、2つのISOFIXコネクタ(111)と、中間同期要素(119)とを含み、
前記2つのISOFIXコネクタ(111)は、前記ベース(20)の両側に伸縮かつスライド可能に組付けられ、
前記中間同期要素(119)は、前記2つのISOFIXコネクタ(111)の間に固定されて前記2つのISOFIXコネクタ(111)を同期に移動させ、折り畳まれた状態にある前記支持脚(30)を収容するための回避空間(119c)を有する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項11】
前記回避空間(119c)は、前記中間同期要素(119)の中間部分を上方に湾曲させることにより形成されている
ことを特徴とする請求項10に記載のチャイルドシート。
【請求項12】
前記中間同期要素(119)は、逆U字状であり、その中間部分に前記回避空間が形成されている
ことを特徴とする請求項10又は11に記載のチャイルドシート。
【請求項13】
伸縮調整機構(100)をさらに含み、
前記伸縮調整機構(100)は、リンクアセンブリ(10a、10a’)と、ロック要素(112)と、ロック解除操作要素(113、113’)と、を含み、前記リンクアセンブリ(10a、10a’)は、前記ベース(20)に取り付けられ、前記ロック要素(112)は、前記リンクアセンブリ(10a、10a’)に配置され、前記ベース(20)に対して第1の位置と第2の位置の間で移動することができ、前記ロック要素(112)が前記第1の位置にある場合、前記2つのISOFIXコネクタ(111)が前記ベース(20)に対してロックされ、前記ロック要素(112)が前記第2の位置にある場合、前記2つのISOFIXコネクタ(111)が前記ベース(20)に対してスライドすることができ、
前記リンクアセンブリ(10a、10a’)は、前記ロック要素(112)と前記ロック解除操作要素(113、113’)との間に接続され、前記ロック解除操作要素(113、113’)が動作する場合、前記ロック要素(112)は、前記リンクアセンブリ(10a、10a’)を介して前記第1の位置と前記第2の位置との間で切り替えられる
ことを特徴とする請求項10~12のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項14】
前記2つのISOFIXコネクタ(111)のスライド方向と前記ロック要素(112)の移動方向とは、互いに垂直である
ことを特徴とする請求項13に記載のチャイルドシート。
【請求項15】
前記伸縮調整機構(100)は、さらに、前記ベース(20)と前記ロック要素(112)との間に配置され、前記ロック要素(112)を駆動して前記第1の位置に切り換える傾向がある弾性回復要素(116、116’)を含む
ことを特徴とする請求項13又は14に記載のチャイルドシート。
【請求項16】
前記ロック解除操作要素(113’)は、前記ベース(20)の両側に対称に設けられた第1のロック解除操作要素(113’a)と第2のロック解除操作要素(113’b)とを含み、
前記ロック解除操作要素(113’)が駆動されると、前記ロック要素(112)が前記第1の位置から前記第2の位置に移動して、前記2つのISOFIXコネクタ(111)が前記ベース(20)に対する位置を調整することを許可し、
前記ロック解除操作要素(113’)が解放されると、前記ロック要素(112)は、前記弾性回復要素(116’)により前記第1の位置に戻る
ことを特徴とする請求項15に記載のチャイルドシート。
【請求項17】
前記リンクアセンブリ(10a’)は、接続要素(101)と、リンク部(102)と、ビーム(103)とを含み、
前記ビーム(103)は、前記ベース(20)に架設され、前記2つのISOFIXコネクタ(111)の間に位置し、
前記接続要素(101)は、前記ビーム(103)にスライド可能に配置され、一端が前記第1のロック解除操作要素(113’a)に接続された第1の接続要素(101a)と、一端が前記第2のロック解除操作要素(113’b)に接続された第2の接続要素(101b)とを含み、
前記リンク部(102)は、前記ビーム(103)に移動可能に配置され、前記第1の接続要素(101a)の他端と前記第2の接続要素(101b)の他端にヒンジされて、前記第1のロック解除操作要素(113’a)及び前記第2のロック解除操作要素(113’b)の少なくとも一方の駆動及び解放することにより、前記リンク部(102)が収縮状態と展開状態の間で切り替えられる
ことを特徴とする請求項16に記載のチャイルドシート。
【請求項18】
前記リンク部(102)は、4レバー連動機構である
ことを特徴とする請求項17に記載のチャイルドシート。
【請求項19】
前記ビーム(103)に縦方向に沿ってスライド溝が対称に設けられ、各スライド溝は横方向に延び、前記第1の接続要素(101a)の他端と前記第2の接続要素(101b)の他端は、それぞれ対応するスライド溝に沿って移動する
ことを特徴とする請求項17又は18に記載のチャイルドシート。
【請求項20】
前記リンク部(102)は、水平方向に設けられている
ことを特徴とする請求項17~19のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項21】
前記ロック解除操作要素(113)は、前記支持脚(30)に移動可能に配置され、前記リンクアセンブリ(10a)は、前記支持脚(30)の前記ベース(20)に対する移動期間に適応に調整し、前記ロック解除操作要素(113)が前記リンクアセンブリ(10a)を介して前記ロック要素(112)を連動させ、前記ロック要素(112)が前記第1の位置と前記第2の位置との間で切り替えられる
ことを特徴とする請求項13~20のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項22】
前記リンクアセンブリは、牽引要素(114)と、ホルダ(115)とを含み、前記牽引要素(114)は、前記ロック解除操作要素(113)と前記ロック要素(112)との間に接続され、前記支持脚(30)が前記ベース(20)に対して移動する期間に変形し、
前記ホルダ(115)は、前記牽引要素(114)の変形を締め付け、前記ロック解除操作要素(113)は、前記ホルダ(115)の補助により前記牽引要素(114)を介して前記ロック要素(112)を連動させ、前記ロック要素(112)が前記第1の位置から前記第2の位置に切り換える
ことを特徴とする請求項21に記載のチャイルドシート。
【請求項23】
前記ホルダ(115)は、ワイヤスリーブであり、前記ベース(20)に固定接続された第1の端(115a)と、前記支持脚(30)に固定接続された第2の端(115b)とを有し、前記牽引要素(114)は、前記ワイヤスリーブをスライド可能に貫通し、前記牽引要素(114)の一端は、前記ワイヤスリーブから延出し前記ロック要素(112)に取り付けられ、前記牽引要素(114)の対向する他端は、前記ワイヤスリーブから延出し前記ロック解除操作要素(113)に取り付けられ、前記支持脚(30)が前記ベース(20)に対して移動する期間に、前記牽引要素(114)と前記ワイヤスリーブとは、同期して変形する
ことを特徴とする請求項22に記載のチャイルドシート。
【請求項24】
前記ホルダ(115)は、前記牽引要素(114)をバイアスする枢動バイアス構造であり、前記枢動バイアス構造は、前記ベース(20)に枢動に組立され、前記ロック解除操作要素(113)と前記ロック要素(112)との間に位置する前記牽引要素(114)の一部を片側からバイアスする
ことを特徴とする請求項22に記載のチャイルドシート。
【請求項25】
前記ISOFIXアセンブリ(10)は、さらに、前記ベース(20)に取り付けられた第1の固定座(117)と、前記支持脚(30)に取り付けられた第2の固定座(118)とを含み、前記第1の固定座(117)は、前記ISOFIXコネクタ(111)の伸縮方向と前記ロック要素(112)のスライド方向にそれぞれ沿って前記第2の固定座(118)から離間し、前記第1の固定座(117)は、前記ロック要素(112)のスライド方向に沿って設けられた埋め込み式回避キャビティ(117a)と、前記ISOFIXコネクタ(111)の伸縮方向に対して傾斜して設けられた第1の埋め込み式固定キャビティ(117b)と、前記埋め込み式回避キャビティ(117a)と前記第1の埋め込み式固定キャビティ(117b)と連通する中間チャネル(117c)とを有し、前記第2の固定座(118)は、第2の埋め込み式固定キャビティ(118a)を有し、前記弾性回復要素(116)は、前記埋め込み式回避キャビティ(117a)に配置され、前記ワイヤスリーブの第1の端(115a)は、前記第1の埋め込み式固定キャビティ(117b)内に取り付けられ、前記ワイヤスリーブの第2の端(115b)は、前記第2の埋め込み式固定キャビティ(118a)内に取り付けられ、前記牽引要素(114)の前記ワイヤスリーブの前記第1の端(115a)から延出する部分は、前記中間チャネル(117c)に貫通される
ことを特徴とする請求項23に記載のチャイルドシート。
【請求項26】
前記第2の埋め込み式固定キャビティ(118a)は、前記ISOFIXコネクタ(111)の伸縮方向に沿って配置された直線部分(1181)と、前記ISOFIXコネクタ(111)の伸縮方向に対して傾斜して設けられ前記直線部分(1181)と連通する傾斜部分(1182)とを含み、前記傾斜部分(1182)は、前記ISOFIXコネクタ(111)の伸縮方向に沿って前記直線部分(1181)と前記第1の固定座(117)との間に位置している
ことを特徴とする請求項25に記載のチャイルドシート。
【請求項27】
前記2つのISOFIXコネクタ(111)は、前記ロック要素(112)のスライド方向に沿って間隔をあけて並んで配置され、各前記ISOFIXコネクタ(111)は、1つのロック要素(112)、1つの弾性回復要素(116)、1つの第1の固定座(117)、1つの牽引要素(114)及び1つのワイヤスリーブに対応し、ロック要素(112)と、弾性回復要素(116)と、第1の固定座(117)との全ては、前記2つのISOFIXコネクタによって囲まれた空間内に位置し、前記第2の固定座(118)の2つの第2の埋め込み式固定キャビティ(118a)が設けられており、各ワイヤスリーブの第2の端(115b)は、対応する1つの前記第2の埋め込み式固定キャビティ(118a)に取り付けられている
ことを特徴とする請求項25又は26に記載のチャイルドシート。
【請求項28】
2つの第1の固定座(117)は、前記第2の固定座(118)を中心として対称に設けられている
ことを特徴とする請求項27に記載のチャイルドシート。
【請求項29】
前記ISOFIXコネクタ(111)は、その伸縮方向に沿って間隔を空けて設けられた複数のスロット構造(111a)を有し、前記ロック要素(112)は、前記第1の位置にある時に前記スロット構造(111a)の1つとロックされ、前記第2の位置にある時に前記スロット構造(111a)の1つとロック解除される
ことを特徴とする請求項13~28のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項30】
第1の補強要素(120)と、第2の補強要素(121)と、をさらに含み、前記中間同期要素(119)の第1の端(119a)は、前記2つのISOFIXコネクタ(111)の一方を下から固定支持し、前記中間同期要素(119)の第2の端(119b)は、前記2つのISOFIXコネクタの他方を下から固定支持し、前記第1の補強要素(120)は、前記ロック要素(112)のスライド方向に沿って、前記ベース(20)と、前記中間同期要素(119)と、前記中間同期要素(119)の前記第1の端(119a)より支持される前記ISOFIXコネクタ(111)とを貫通し、前記第2の補強要素(121)は、前記ロック要素(112)のスライド方向に沿って、前記ベース(20)と、前記中間同期要素(119)と、前記中間同期要素(119)の前記第2の端(119b)により支持する前記ISOFIXコネクタ(111)とを貫通し、ベース(20)には、第1の補強要素(120)が貫通して回避を提供するように構成された第1の回避スライド溝(120a)と、第2の補強要素(121)が貫通して回避を提供するように構成された第2の回避スライド溝((121a)とが設けられている
ことを特徴とする請求項13~29のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項31】
前記ロック要素(112)のスライド方向に沿って前記2つのISOFIXコネクタ(111)の間に位置する第1の接続ブロック(122)と第2の接続ブロック(123)とを含み、前記第1の補強要素(120)は、前記第1の接続ブロック(122)を貫通し、前記第2の補強要素(121)は、前記第2の接続ブロック(123)を貫通している
ことを特徴とする請求項30に記載のチャイルドシート。
【請求項32】
各前記第1の接続ブロック(122)と前記第2の接続ブロック(123)とは、第1のネジ(124)を介して前記中間同期要素(119)に接続されて取り付けられ、前記第1の接続ブロック(122)は、第2のネジ(125)を介して前記第1の補強要素(120)をロックし、前記第2の接続ブロック(122)は、第3のネジ(126)を介して前記第2の補強要素(121)をロックする
ことを特徴とする請求項31に記載のチャイルドシート。
【請求項33】
前記中間同期要素(119)の第1の端(119a)と前記第2の端(119b)の間の一部は、逆U字状の構造を有し、前記第1の接続ブロック(122)と前記第2の接続ブロック(123)とは、前記逆U字状の構造の空間に位置している
ことを特徴とする請求項31又は32に記載のチャイルドシート。
【請求項34】
前記ISOFIXコネクタ(111)は、前記ベース(20)の前後方向に沿って前記ベース(20)の後端に滑り込み又は前記ベース(20)の後端から滑り出す
ことを特徴とする請求項10~33のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【請求項35】
前記回避空間(119c)の形状は、前記収容空間の形状に対応している
ことを特徴とする請求項10~34のいずれか1項に記載のチャイルドシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、チャイルド製品の分野に関し、特にチャイルドシートに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の安全性を最大限に高めるために、0~12歳の子供は通常チャイルドシートを使用しているため、チャイルドシートはますます人気を集めている。
【0003】
チャイルドシートは、使用時に車両シートと固定する必要があり、通常は伸縮構造を有するISOFIX伸縮機構によって固定され、チャイルドシートと異なる車両との固定接続を容易にする。さらに、チャイルドシートの前面には、車両の底部まで延びる支持脚を増やすことができ、チャイルドシートの転倒を防止し、衝突中に発生する可能性のある前方への変位を減らすことができる。
【0004】
従来のチャイルドシートでは、支持脚を使用せず、それをベースの下に折り畳むと、ベースに支持脚を収容するスペースがなく、それによって支持脚がベースの下側から突出し、そして、チャイルドシートを車両に安定して置くことができない。一方、ISOFIX伸縮機構の構造設計により、支持脚に装着されたロック解除操作要素は、支持脚の動きによりISOFIX伸縮機構を調節することができず、ISOFIX伸縮機構のロック解除操作要素は、ベースに移動可能に設けられた支持脚に組み付けることができず、ベースにしか設置できないようにする。また、従来のISOFIX伸縮機構にも構造が複雑であるという欠点があった。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様は、折り畳み状態にある支持脚を回避して収容するための収容スペースを有するチャイルドシートを提供する。したがって、支持脚がそのスライドシートを介して折り畳まれた状態にあるとき、収容空間は、支持脚を収容するように構成することができる。
【0006】
一実施例では、チャイルドシートは、ベースと、ベースに移動可能に組み付けられた支持脚とを備える。前記支持脚は、スタンドと、前記ベースにスライド可能に設けられたスライドシートと、を含む。前記スタンドは、前記スライドシートに対して枢動可能に接続され、展開位置及び折り畳み位置を有し、前記ベースは、前記折り畳み位置にある前記スタンドを収容するための収容空間を有する。
【0007】
一実施例では、前記支持脚は、前記ベースの前後方向に沿ってスライドするように構成される。
【0008】
一実施例では、前記スタンドは、前記折り畳み位置にある場合、前記収容空間で前記ベースの前後方向に沿ってスライド可能である。
【0009】
一実施例では、前記収容空間は、前記ベースの下側から凹んだ収容凹部である。
【0010】
一実施例では、前記収容空間の前記ベースに垂直な方向の横断面は、逆U字状である。
【0011】
一実施例では、前記スタンドは、前記ベースの前後に対して前記スライドシートを移動させることにより、前記展開位置と前記折り畳み位置との間で切り換えられる。
【0012】
一実施例では、固定ブラケットと、ストローク拡大構造と、引張ばねとをさらに含む。前記固定ブラケットは、前記ベースに立設し、前記ストローク拡大構造は、X形の交差折り畳み機構を有し、X形の交差折り畳み機構の一端は、前記固定ブラケットに取り付けられ、X形の交差折り畳み機構の他端は、前記スライドシートに取り付けられる。前記引張ばねは、前記ベースと前記スライドシートとの間に配置され、前記スライドシートを外側に引っ張る傾向がある。
【0013】
一実施例では、前記ベースの底部に前記スタンドの後に位置するクランプ部材が設けられ、前記スタンドの下端に前記クランプ部材に合わせるマッチング部材が設けられ、前記スライドシートが前記折り畳み位置にある前記スタンドを駆動して後に所定距離をスライドさせると、前記クランプ部材が前記マッチング部材にクランプされている。
【0014】
一実施例では、前記支持脚の前記スライドシートは、前記ベースの前端の中央部に位置し、前記収容空間は、前記ベースの前端の中央部から延在して前記折り畳み位置にある前記スタンドを収容する。
【0015】
本開示の別の態様では、ISOFIXアセンブリ(「ISOFIX伸縮調整装置」とも呼ばれる)を提供することもできる。前記ISOFIXアセンブリは、上述したチャイルドシートなどのチャイルドシート上に配置することができる。
【0016】
一実施例では、前記ISOFIXアセンブリは、ISOFIXコネクタと、ロック要素と、ロック解除操作要素と、自己適応リンクアセンブリとを含む。前記ISOFIXコネクタは、前記ベースに伸縮可能かつスライド可能に取り付けられ、前記伸縮方向に沿って間隔を空けて設けられた複数のスロット構造を有する。前記ロック要素は、前記ベースに移動可能に配置され、前記ベースに対して第1の位置と第2の位置とを有する。前記ロック要素は、前記第1の位置にある時に、前記スロット構造の1つスロット構造とロックされ、前記第2の位置にある時に前記スロット構造の1つスロット構造とロック解除される。前記ロック解除操作要素は、前記支持脚に移動可能に配置されている。前記リンクアセンブリは、前記ロック解除操作要素と前記ロック要素の両方に接続され、前記リンクアセンブリは、前記支持脚の前記ベースに対する移動期間に自己適応に調整し、これにより、前記ロック解除操作要素は、前記ロック要素と連動して前記ロック要素が前記リンクアセンブリを介して前記第1の位置と前記第2の位置の間で切り替えられる。
【0017】
一実施例では、前記自己適応リンクアセンブリは、牽引要素と、ホルダとを含む。フレキシブルな牽引要素は、前記ロック解除操作要素と前記ロック要素とに接続され、前記支持脚が前記ベースに対して移動する期間に変形する。前記ホルダは、前記牽引要素の変形を締め付け、前記ロック解除操作要素は、前記ホルダの補助により前記ロック要素と連動し、前記牽引要素を介して前記ロック要素を前記第1の位置から前記第2の位置に切り換える。
【0018】
一実施例では、前記ホルダは、ワイヤスリーブであり、前記ベースに固定接続された第1の端と、前記支持脚に固定接続された第2の端とを有し、前記牽引要素は、前記ワイヤスリーブをスライド可能に通過し、前記牽引要素の一端は、前記ワイヤスリーブから延出し前記ロック要素に取り付けられ、前記牽引要素の他端は、前記ワイヤスリーブから延出し前記ロック解除操作要素に取り付けられ、前記支持脚が前記ベースに対して移動する期間に、前記牽引要素と前記ワイヤスリーブとは、同期に変形する。
【0019】
一実施例では、前記ホルダは、前記牽引要素をバイアスする枢動バイアス構造であり、前記枢動バイアス構造は、前記ベースに枢動組立され、前記ロック解除操作要素と前記ロック要素との間の前記牽引要素を片側からバイアスする。
【0020】
一実施例では、本開示のISOFIXアセンブリは、さらに、前記ベースと前記ロック要素との間に配置され前記ロック要素を駆動して前記第1の位置に切り換える傾向がある弾性回復要素を含む。
【0021】
一実施例では、前記ロック要素のスライド方向と前記ISOFIXコネクタの伸縮方向とは、互いに垂直である。
【0022】
一実施例では、前記ISOFIXアセンブリは、さらに、前記ベースに取り付けられた第1の固定座と、前記支持脚に取り付けられた第2の固定座とを含み、前記第1の固定座は、前記ISOFIXコネクタの伸縮方向と前記ロック要素のスライド方向にそれぞれ沿って前記第2の固定座から離間し、前記第1の固定座は、前記ロック要素のスライド方向に沿って設けられた埋め込み式回避キャビティと、前記ISOFIXコネクタの伸縮方向に対して傾斜して設けられた第1の埋め込み式固定キャビティと、前記埋め込み式回避キャビティと前記第1の埋め込み式固定キャビティと連通する中間チャネルとを有し、前記第2の固定座は、第2の埋め込み式固定キャビティを有し、前記弾性回復要素は、前記埋め込み式回避キャビティに配置され、前記ワイヤスリーブの第1の端は、前記第1の埋め込み式固定キャビティ内に取り付けられ、前記ワイヤスリーブの第2の端は、前記第2の埋め込み式固定キャビティ内に取り付けられ、前記牽引要素の前記ワイヤスリーブの前記第1の端から延出する一部は、前記中間チャネルを通過する。
【0023】
一実施例では、前記第2の埋め込み式固定キャビティは、前記ISOFIXコネクタの伸縮方向に沿って配置された直線部分と、前記ISOFIXコネクタの伸縮方向に対して傾斜して設けられ前記直線部分と連通する傾斜部分とを含み、前記傾斜部分は、前記ISOFIXコネクタの伸縮方向に沿って前記直線部分と前記第1の固定座との間に位置している。
【0024】
一実施例では、前記2つのISOFIXコネクタは、互いに離間し、前記ロック要素のスライド方向に沿って並んで配置され、各前記ISOFIXコネクタは、1つのロック要素、1つの弾性回復要素、1つの第1の固定座、1つの牽引要素及び1つのワイヤスリーブに対応し、全てのロック要素と、弾性回復要素と、第1の固定座とは、前記2つのISOFIXコネクタによって囲まれた空間内に位置し、前記第2の固定座の2つの第2の埋め込み式固定キャビティは、2つであり、各ワイヤスリーブの前記第2の端は、対応する1つの前記第2の埋め込み式固定キャビティに取り付けられている。
【0025】
一実施例では、2つの第1の固定座は、前記第2の固定座を中心として対称に設けられている。
【0026】
一実施例では、本開示の前記ISOFIXアセンブリは、2つのISOFIXコネクタを固定するための中間同期要素をさらに含む。
【0027】
一実施例では、本開示の前記ISOFIXアセンブリは、第1の補強要素と、第2の補強要素とをさらに含み、前記中間同期要素の第1の端は、前記2つのISOFIXコネクタの一方を下から固定支持し、前記中間同期要素の第2の端は、前記2つのISOFIXコネクタの他方を下から固定支持し、前記第1の補強要素は、前記ロック要素のスライド方向に沿って、前記ベースと、前記中間同期要素と、前記中間同期要素の前記第1の端より支持される前記ISOFIXコネクタとを貫通し、前記第2の補強要素は、前記ロック要素のスライド方向に沿って、前記ベースと、前記中間同期要素と、前記中間同期要素の前記第2の端により支持する前記ISOFIXコネクタとを貫通し、ベースには、第1の補強要素が貫通して回避を提供するように構成された第1の回避スライド溝と、第2の補強要素が貫通して回避を提供するように構成された第2の回避スライド溝とが設けられている。
【0028】
一実施例では、本開示の前記ISOFIXアセンブリは、前記ロック要素のスライド方向に沿って前記2つのISOFIXコネクタの間に位置する第1の接続ブロックと第2の接続ブロックとを含み、前記第1の補強要素は、前記第1の接続ブロックを貫通し、前記第2の補強要素は、前記第2の接続ブロックを貫通している。
【0029】
一実施例では、各前記第1の接続ブロックと前記第2の接続ブロックとは、第1のネジを介して前記中間同期要素に接続されて取り付けられ、前記第1の接続ブロックは、第2のネジを介して前記第1の補強要素をロックし、前記第2の接続ブロックは、第3のネジを介して前記第2の補強要素をロックする。
【0030】
一実施例では、前記中間同期要素の前記第1の端と前記第2の端の間の一部は、逆U字状の構造を有し、前記第1の接続ブロックと前記第2の接続ブロックとは、前記逆U字状の構造の空間に位置している。
【0031】
上記目的を達成するために、本開示のチャイルドシートは、ベースと、ベースに移動可能に組み付けられた支持脚と、上記ISOFIXアセンブリとを含むことができる。
【0032】
一実施例では、前記支持脚は、前記ベースにスライド可能又は枢動可能に配置されている。
【0033】
一実施例では、前記支持脚と前記ロック解除操作要素とは、前記ベースの前記前後方向に沿ってスライドし、前記ISOFIXコネクタは、前記ベースの前後方向に沿って前記ベースの後端に滑り込み又は前記ベースの後端から滑り出す。
【0034】
一実施例では、前記支持脚は、スタンドと、前記スタンドに枢動可能に接続されたスライドシートと、を含み、前記スライドシートは、前記ベースにスライド可能に設けられ、前記スタンドは、前記スライドシートに枢動可能に接続され、展開位置及び折り畳み位置を有し、前記スタンドは、前記折り畳み位置にある時に、前記ベースの下で折り畳むことができる。
【0035】
一実施例では、前記ベースの底部に、真後ろに位置するクランプ部材が設けられ、前記スタンドの下端に前記クランプ部材に合わせるマッチング部材が設けられ、前記スライドシートが前記折り畳み位置にある前記スタンドを駆動して後に所定距離をスライドさせると、前記クランプ部材が前記マッチング部材にクランプされている。
【0036】
一実施例では、前記支持脚は、ベースの前端の中央部に位置し、ISOFIXコネクタは、ベースの左右方向に沿って支持脚から離間する。
【0037】
本開示の他の態様では、前記ISOFIXアセンブリは、2つのISOFIXコネクタと、中間同期要素とを含み、前記2つのISOFIXコネクタは、前記ベースの両側に伸縮かつスライド可能に組付けられ、前記中間同期要素は、前記2つのISOFIXコネクタの間に固定されて前記2つのISOFIXコネクタと同期に移動することができ、折り畳まれた状態にある前記支持脚を収容するための回避空間を有する。
【0038】
一実施例では、前記回避空間は、前記中間同期要素の中間部分を上方に湾曲させることにより形成されている。
【0039】
一実施例では、前記中間同期要素は、逆U字状であり、その中間部分に前記回避空間が形成されている。
【0040】
一実施例では、ISOFIXアセンブリは、さらに、伸縮調整機構を含み、前記伸縮調整機構は、リンクアセンブリと、ロック要素と、ロック解除操作要素と、を含み、前記リンクアセンブリは、前記ベースに取り付けられ、前記ロック要素は、前記リンクアセンブリに配置され、前記ベースに対して第1の位置と第2の位置の間を移動することができ、前記ロック要素が前記第1の位置にある場合、前記2つのISOFIXコネクタが前記ベースに対してロックされ、前記ロック要素が前記第2の位置にある場合、前記2つのISOFIXコネクタが前記ベースに対してスライドすることができ、前記リンクアセンブリは、前記ロック要素と前記ロック解除操作要素との間に接続され、前記ロック解除操作要素が動作する場合、前記ロック要素は、前記リンクアセンブリを介して前記第1の位置と前記第2の位置との間で切り替えられる。
【0041】
一実施例では、前記2つのISOFIXコネクタのスライド方向と前記ロック要素の移動方向とは、互いに垂直である。
【0042】
一実施例では、前記伸縮調整機構は、さらに、前記ベースと前記ロック要素との間に配置され前記ロック要素を駆動して前記第1の位置に切り換える傾向がある弾性回復要素を含む。
【0043】
一実施例では、前記ロック解除操作要素は、前記ベースの両側に対称に設けられた第1のロック解除操作要素と第2のロック解除操作要素とを含み、前記ロック解除操作要素が駆動されると、前記ロック要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動して、前記2つのISOFIXコネクタの位置を前記ベースに対して調整し、前記ロック解除操作要素が解放されると、前記ロック要素は、前記弾性回復要素により前記第1の位置に戻る。
【0044】
一実施例では、前記リンクアセンブリは、接続要素と、リンク部と、ビームとを含み、前記ビームは、前記ベースに立設し、前記2つのISOFIXコネクタの間に位置し、前記接続要素は、前記ビームにスライド可能に配置され、一端が前記第1のロック解除操作要素に接続された第1の接続要素と、一端が前記第2のロック解除操作要素に接続された第2の接続要素とを含み、前記リンク部は、前記ビームに移動可能に配置され、前記第1の接続要素の他端と前記第2の接続要素の他端とヒンジ接続されて、前記第1のロック解除操作要素及び前記第2のロック解除操作要素の少なくとも一方の駆動及び解放により、前記リンク部を収縮状態と展開状態の間で切り替えられる。
【0045】
一実施例では、前記リンク部は、4レバー連動機構である。
【0046】
一実施例では、前記ビームに縦方向に対称にスライド溝が設けられ、各スライド溝は横方向に延び、前記第1の接続要素の他端と前記第2の接続要素の他端は、対応するスライド溝に沿って移動する。
【0047】
一実施例では、前記リンク部は、水平方向に設けられている。
【0048】
一実施例では、前記ISOFIXコネクタは、前記ベース前記前後方向に沿って前記ベースの後端に滑り込み又は前記ベースの後端から滑り出す。
【0049】
一実施例では、前記回避空間の形状は、前記収容空間の形状に対応している。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】本開示の実施例によるチャイルドシートの斜視構造概略図であり、ブラケットが展開位置に枢動する。
【0051】
【
図2】
図1に示すチャイルドシートのISOFIXコネクタがベースの後端を滑り出し、ブラケットが前方にスライドした平面構造の概略図である。
【0052】
【
図3】
図1に示すチャイルドシートの斜視構造概略図であり、ベースの一部が隠され、ロック要素が第1の位置に位置している。
【0053】
【
図4】スライドシートが隠され、弾性回復要素が露出された
図3の斜視構造の概略図である。
【0054】
【
図5】
図4に示すロック要素を第2の位置に切り替えた際の斜視構造の模式図である。
【0055】
【
図6】
図1に示すチャイルドシートの下方から見た斜視構造の概略図であり、ブラケットが折り畳み位置に枢動する。
【0056】
【
図7】
図6に示すチャイルドシートの斜視構造概略図であり、クランプ部分がマッチング部材のスタンドとクランプされている。
【0057】
【
図8】
図7の線C-Cに沿う内部構造の概略図である。
【0058】
【
図9】本開示の他の実施例によるチャイルドシートの側面図であり、支持脚が使用されず、ISOFIXコネクタがベースから延出さない。
【0059】
【
図10】本開示の他の実施例によるチャイルドシートの側面図であり、支持脚が使用され、ISOFIXコネクタはベースから延出さない。
【0060】
【
図11】
図10のチャイルドシートのベースの斜視図を示し、スタンドが前方にスライドして展開位置に枢動する。
【0061】
【
図12-14】ベースのハウジングが隠され、ロック要素が第2の位置にある
図11のチャイルドシートの透視構造概略図であり、ISOFIXコネクタは、
図12に示すようにベース内に完全に収納され、
図13に示すようにベースから外側にスライドするストロークの途中にあり、
図14に示すようにベースから完全に延出している。
【0062】
【0063】
【
図16-17】それぞれ伸縮調整機構の斜視断面図及び前断面図を示し、これらの断面図は、
図13に示すリンクアセンブリのビームの長手方向中心線に沿って切り取られている。
【0064】
【
図18】ロック解除操作要素を駆動する際の伸縮調整機構のリンクアセンブリの概略図である。
【0065】
【
図19】ロック解除操作要素が解放された際の伸縮調整機構のリンクアセンブリの概略図である。
【0066】
【
図20-21】
図16の伸縮調整機構がベースに取り付けられ、ロック解除操作要素が解放された透視断面図及び正面断面図である。
【0067】
【
図22】伸縮調整機構がベースに取り付けられ、ロック解除操作要素が駆動される
図16の正面断面図である。
【0068】
【
図23-24】
図13に示す中間同期要素の縦方向中心線(すなわちD-D線)に沿って切り取られた中間同期要素の斜視断面図及び正断面図である。
【0069】
【
図25】ベースの上部カバーが隠され、支持脚が使用されていないチャイルドシートの内部構造の概略平面図である。
【0070】
【
図26】ベースの上部カバーが隠され、支持脚が使用されるチャイルドシートの内部構造の概略平面図である。
【0071】
【
図27】ベースの上部カバー及び固定ブラケットが隠され、支持脚が使用されるチャイルドシートの内部構造の概略平面図である。
【0072】
【
図28】支持脚が使用された場合のチャイルドシートの斜視概略下面図である。
【0073】
【
図29】支持脚が使用されない場合のチャイルドシートの斜視概略下面図である。
【0074】
【
図30】支持脚が折り畳まれ、ISOFIXコネクタが折り畳まれたときに中間同期要素の長手方向中心線に沿って切り取られる内部構造の概略図である。
【符号の説明】
【0075】
1 チャイルドシート
10 ISOFIXアセンブリ
111 ISOFIXコネクタ
111a スロット構造
100 伸縮調整機構
112 ロック要素
113、113’ ロック解除操作要素
113’a 第1のロック解除操作要素
113’b 第2のロック解除操作要素
10a リンクアセンブリ
114 牽引要素
114a 牽引要素の一端
114b 牽引要素の他端
115 ホルダ
115a 線スリーブの第1の端
115b 線スリーブの第2の端
10a’ リンクアセンブリ
101 接続要素
101a 第1の接続要素
101b 第2の接続要素
102 リンク部
103 ビーム
116、116’ 弾性回復要素
117 第1の固定座
117a 埋め込み式回避キャビティ
117b 第1の埋め込み式固定キャビティ
117c 中間チャネル
118 第2の固定座
118a 第2の埋め込み式固定キャビティ
1181 直線部分
1182 傾斜部分
119 中間同期要素
119a 中間同期要素の第1の端
119b中間同期要素の第2の端
119c 回避空間
120 第1の補強要素
120a 第1の回避スライド溝
121 第2の補強要素
121a 第2の回避スライド溝
122 第1の接続ブロック
123 第2の接続ブロック
124 第1のネジ
125 第2のネジ
126 第3のネジ
20 ベース
201 上部カバー
202 下部カバー
210 クランプ部材
220 ベースブラケット
230 固定ブラケット
240 補強シート
250 収容凹部
30 支持脚
310 スタンド
310a マッチング部材
320 スライドシート
330 ストローク拡大構造
340 引張ばね
350 支持脚ブラケット
360 駆動ワイヤ
370 接地指示器
【発明を実施するための形態】
【0076】
図1及び
図2を参照すると、本開示の実施例はチャイルドシートを提供する。チャイルドシート1は、ISOFIXアセンブリ10(「ISOFIX伸縮調整装置」とも呼ばれる)と、ベース20と、ベース20にスライド可能に組み付けられた支持脚30とを備え、支持脚30が実際の必要に応じてベース20内でスライド調整できるようにしている。具体的には、支持脚30は、操作者がベース20の前後方向に沿って支持脚30の位置を調整することができ、ベース20に対する支持脚30の支持位置を変更することができるように、ベース20の前後方向に沿ってスライドする。具体的には以下のように説明する。
【0077】
図1~3及び
図6~8に示すように、支持脚30は、ベース20の前端をより確実に支持するために、ベース20の前端の中間部分に配置されている。具体的には、
図1~3及び
図6~7において、支持脚30は、スタンド310と、スタンド310に枢動可能に接続されたスライドシート320とを含む。スライドシート320は、ベース20にスライド可能に配置され、スタンド310は、スライドシート320に対して枢動接続され、
図1~5に示すような展開位置と、
図6~7に示すような折り畳み位置とを有する。スタンド310は、
図6~7に示すように、折り畳み位置にあるときにベース20の下に折り畳まれ、その状態が
図6~7に示されている。このような設計により、本開示のチャイルドシート1は、スタンド310が折り畳まれた後に占有スペースが小さくなり、保管や運搬に便利である。より具体的には、
図6及び
図7に示すように、ベース20の底部には、スタンド310の真後ろに位置するクランプ部材210が設けられ、スタンド310の下端部には、クランプ部材210に合わせたマッチング部材310aが設けられている。クランプ部材210は、スライドシート320の駆動により
図6に示すように折り畳み位置にあるスタンド310を所定距離だけ後方にスライドさせたときにマッチング部材310aにクランプされ、この所定距離は必要に応じてフレキシブルに設定される。例えば、マッチング部材310aは、溝構造や孔構造であるが、これに限定されるものではない。また、実際の要求に応じて、支持脚30を折り畳むことができない、すなわち、支持脚30のスタンド310とスライドシート320とを相対的に折り畳むことができないようにしてもよく、したがって、上記の説明によって限定されるものではないことが理解できる。
【0078】
図2~
図5に示すように、ISOFIXアセンブリ10は、ISOFIXコネクタ111と、ロック要素112と、ロック解除操作要素113と、牽引要素114と、ホルダ115とを含む。例えば、牽引要素114は、フレキシブルである。ISOFIXコネクタ111は、ベース20に伸縮可能かつスライド可能に組み付けられている。例えば、ISOFIXコネクタ111は、ベース20の後端からISOFIXコネクタ111を介して車両用シート(例えば、チャイルドシート)と着脱自在に接続されるように、ベース20の前後方向に沿ってベース20の後端から滑り込み又は滑り出すように構成されており、ISOFIXコネクタ111は、ベース20の左右方向に沿って支持脚30から離間しているが、これに限定されるものではない。また、ISOFIXコネクタ111には、ISOFIXコネクタ111の伸縮方向(すなわち、矢印Aで示す方向と平行な方向)に沿って間隔をおいて配置された複数のスロット構造111aが設けられており、ロック要素112を異なるスロット構造111aでロックすることにより、ISOFIXコネクタ111を異なる位置に位置することができる。ロック要素112は、ベース20上に移動可能に配置され、ベース20に対して、
図3に示すような第1の位置と、
図4に示すような第2の位置とを有する。ロック要素112が
図3に示されるような第1の位置にあるとき、ロック要素112は、ISOFIXコネクタ111をベース20に対してロックするように、スロット構造111aのうちの1つでロックされる。ロック要素112は、ロック要素112が第2の位置にあるとき、ISOFIXコネクタ111のロックを解除し、ISOFIXコネクタ111がベース20に対してスライドできるように、対応するスロット構造111aでロック解除される。例えば、
図3及び
図4に示すように、ロック要素112のスライド方向(すなわち、矢印Bで示す方向と平行な方向)と、ISOFIXコネクタ111の伸縮方向(すなわち、矢印Aで示す方向と平行な方向)とは、ロック要素112及びスロット構造111aが確実にロックされるように、互いに垂直であるが、本開示によって限定されるものではない。ロック解除操作要素113は、ロック解除操作要素113を支持し組み立てるための場所を提供する支持脚30上に移動可能に配置され、支持脚30と共にベース20に対してスライドする。例えば、ロック解除操作要素113は、ベース20の前後方向に沿ってスライドするので、操作者は、ロック解除操作要素113を押してロック解除操作を簡便に行うことができるが、これに限定されるものではない。
【0079】
図2~
図5に示すように、牽引要素114は、ロック解除操作要素113とロック要素112との両方に接続されており、ロック解除操作要素113とロック要素112とが牽引要素114を介して一体に接続されるようになっており、これにより、ロック解除操作要素113が操作されると、ロック解除操作要素113がロック要素112を駆動して同期して移動するようになっている。牽引要素114は、支持脚30がベース20に対してスライドする間に曲げられて変形し、支持脚30のスライドに対する牽引要素114の移動干渉を回避し、支持脚30のスライドの円滑性を確保するようになっている。ホルダ115は、牽引要素114の曲げ変形を締め付けるように、すなわち、ロック解除操作要素113とロック要素112との間で曲げ変形する牽引要素114の一部がホルダ115によって拘束されるように構成されており、これにより、ロック解除操作要素113がロック要素112と確実に連動し、ホルダ115の補助により牽引要素114を介してロック要素112を
図3に示すような第1の位置から
図4に示すような第2の位置に切り替えることができ、ISOFIXコネクタ111をベース20に対してスライド可能に調節することができる。ISOFIXアセンブリ10の具体的な構造については、以下に詳細に説明する。
【0080】
図4及び
図5に示すように、ホルダ115は、ワイヤスリーブである。ワイヤスリーブの第1の端115aは、ベース20と固定的に接続されており、ワイヤスリーブの第1の端115aがベース20によって離れないように拘束されている。ワイヤスリーブの第2の端115bは、支持脚30と固定的に接続されており、ワイヤスリーブの第2の端115bは、支持脚30よって離れないように拘束されている。牽引要素114は、ワイヤスリーブ内をスライド可能に貫通して前記牽引要素114が前記ワイヤスリーブでスムーズにスライドすることを確保し、牽引要素114の一端114aは、ワイヤスリーブ内を通過してロック要素112に組み付け接続され、牽引要素114の他端114bは、ワイヤスリーブ内を通過してロック解除操作要素113に組み付け接続されている。牽引要素114とワイヤスリーブの両方は、支持脚30がベース20に対してスライドする間に同期して曲げ変形され、ロック解除操作要素113がロック要素112と確実に連動し、ホルダ115の補助により牽引要素114を介してロック要素112を
図3に示すような第1の位置から
図4に示すような第2の位置に切り替えることができることを確保し、それによってISOFIXコネクタ111をベース20に対してスライド可能に調節することができるようにする。実際の状況に応じて、他の実施例では、ホルダ115は、牽引要素114にバイアスする枢動バイアス構造であってもよく、枢動バイアス構造は、ベース20に枢動可能に組み付けられ、ロック解除操作要素113とロック要素112との間の牽引要素114の一部を片側から(例えば、牽引要素114の左側又は右側から)バイアスする。このようにして、ロック解除操作要素113がロック要素112と連動し、枢動バイアス構造の補助により牽引要素114を介してロック要素112を
図3に示すような第1の位置から
図4に示すような第2の位置に切り替えることを確保し、ISOFIXコネクタ111をベース20に対してスライド可能に調節できるようにすることもできる。したがって、本開示の図面によって限定されるものではない。
【0081】
図4及び
図5に示すように、ISOFIXアセンブリ10は、ベース20とロック要素112との間に配置された弾性回復要素116をさらに含み、弾性回復要素116は、
図3に示すように、ロック要素112を第1の位置に切り替えるように常に駆動する傾向を有するので、ロック要素112は、弾性回復要素116の駆動の下で、
図4に示す第2の位置から
図3に示す第1の位置に自動的に切り替えられ、したがって、ロック要素112がISOFIXコネクタ111を自動的にロックすることを容易にする。例えば、
図4及び
図5において、ロック要素112は、ピンであり、弾性回復要素116は、バネであるが、本開示はこれに限定されない。
【0082】
図4及び
図5に示すように、ISOFIXアセンブリ10は、ベース20上に組み立てられた第1の固定座117と、支持脚30上に組み立てられた第2の固定座118とをさらに含む。第1の固定座117は、ISOFIXコネクタ111の伸縮方向(すなわち、矢印Aで示す方向と平行な方向)及びロック要素112のスライド方向(すなわち、矢印Bで示す方向と平行な方向)に沿って、それぞれ第2の固定座118から離間している。第1の固定座117は、埋め込み式回避キャビティ117a、第1の埋め込み式固定キャビティ117b、及び中間チャネル117cを備える。埋め込み式回避キャビティ117aは、ロック要素112が埋め込み式回避キャビティ117a内でスライドするように、ロック要素112のスライド方向に沿って配置されている。第1の埋め込み式固定キャビティ117bは、ISOFIXコネクタ111の伸縮方向に対して斜めに配置されており、ワイヤスリーブの第1の端115aが第1の埋め込み式固定キャビティ117bに組み付けられる。例えば、
図4及び
図5に示されるように、弾性回復要素116は、埋め込み式回避キャビティ117aに配置され、弾性回復要素116は、ロック要素112とISOFIXコネクタ111とのスロット構造111aのロックを容易にするが、本開示によって限定されるものではない。中間チャネル117cは、牽引要素114のワイヤスリーブの第1の端115aを通過する部分が中間チャネル117cを通過するように、埋め込み式回避キャビティ117aと第1の埋め込み式固定キャビティ117bとを連通する。一方、第2の固定座118には、ワイヤスリーブの第2の端115bが第2の埋め込み式固定キャビティ118aに組み込まれるように、第2の埋め込み式固定キャビティ118aが設けられている。第1の固定座117と第2の固定座118の協働により、牽引要素114とワイヤスリーブは、支持脚30がベース20に対してスライドしている間に支持脚30を介して滑らかに屈曲及び変形する。具体的には、
図4及び
図5において、第2の埋め込み式固定キャビティ118aは、ISOFIXコネクタ111の伸縮方向に沿って配置する直線部分1181と、ISOFIXコネクタの伸縮方向に対して傾斜して配置する直線部分181に連通する傾斜部分1182とを含み、これにより、牽引要素114とワイヤスリーブの両方を滑らかに曲げ変形させる。傾斜部分1182は、ISOFIXコネクタ111の伸縮方向に沿って直線部分1181と第1の固定座117との間に位置し、これにより、牽引要素114とワイヤスリーブが一緒に曲げ変形する際に必要な空間を減少させ、第1の固定座117、第2の固定座118、牽引要素114、及びブラケット115の間の構造をよりコンパクトにする。
【0083】
図3~
図5に示すように、2つのISOFIXコネクタ111は、ロック要素112のスライド方向に沿った間隔をあけて並んで配置されている。例えば、
図3に示すように、ISOFIXコネクタ111は、ベース20上に左右の間隔を空けて並んで配置されているが、本開示はこれに限定されない。ISOFIXコネクタ111の各々は、1つのロック要素112、1つの弾性回復要素116、1つの第1の固定座117、1つの牽引要素114、及び1つのワイヤスリーブに対応する。ロック要素112、弾性回復要素116、及び第1の固定座117はすべて、2つのISOFIXコネクタ111によって囲まれた空間に配置されている。第2の固定座の2つの第2の埋め込み式固定キャビティが設けられている。ワイヤスリーブのそれぞれの第2の端115bは、第2の埋め込み式固定キャビティ118aの対応する1つに組み付けられるので、ロック解除操作要素113が、2つの牽引要素114を介して2つのロック要素112と連動し、2つのロック要素112と対応するスロット構造111aが同期してロック解除されることができ、それによって、2つのISOFIXコネクタ111がベース20に対してスライド可能に調節されることを可能にする。例えば、
図4及び
図5に示すように、2つの第1の固定座117は、2つのISOFIXコネクタ111を1つのロック解除操作要素113によって同時にロック解除するように、第2の固定座118を中心に対称に配置され、また、支持脚30がベース20に対してスライドする過程で、牽引要素114とワイヤスリーブの曲げ変形の平滑性が効果的に保証されるが、本開示はこれに限定されない。
【0084】
図6から
図8に示すように、ISOFIXアセンブリ10は、中間同期要素119、第1の補強要素120及び第2の補強要素121をさらに含む。2つのISOFIXコネクタ111は、中間同期要素119によって固定されている。中間同期要素119の第1の端119aは、ISOFIXコネクタ111の一方を下方から固定的に支持し、中間同期要素119の第2の端119bは、ISOFIXコネクタ111の他方を下方から固定的に支持し、これにより、2つのISOFIXコネクタ111は、中間同期要素119によって同期して伸縮可能にスライドする。第1の補強要素120は、ベース20、中間同期要素119、及び中間同期要素119の第1の端119aによって支持されたISOFIXコネクタ111を、ロック要素112のスライド方向に沿って貫通し、第2の補強要素121は、ベース20、中間同期要素119、及び中間同期要素119の第2の端119bによって支持されたISOFIXコネクタ111を、ロック要素112のスライド方向に沿って貫通する。ベース20は、中間同期要素119と2つのISOFIXコネクタ111との間の接続の強度と信頼性を向上させ、2つのISOFIXコネクタ111の円滑な同期スライドを保証するように、第1の補強要素120が貫通して回避を提供するための第1の回避スライド溝120aと、第2の補強要素121が貫通して回避を提供するための第2の回避スライド溝121aとを備える。具体的には、
図8において、ISOFIXアセンブリ10は、ロック要素112のスライド方向における2つのISOFIXコネクタ111の間に、第1の接続ブロック122と第2の接続ブロック123とをさらに含む。第1の補強要素120は、また、第1の接続ブロック122を貫通して、第1の補強要素120と中間同期要素119の第1の端119aとの間の接続を強化する。第2の補強要素121も第2の接続ブロック123を貫通して、第2の補強要素121と中間同期要素119の第2の端119bとの間の接続を強化する。より具体的には、
図8において、第1の接続ブロック122及び第2の接続ブロック123は、それぞれ、第1のネジ124によって中間同期要素119に組み付けられて接続され、第1の接続ブロック122は、第2のネジ125によって第1の補強要素120を固定的にロックし、第2の接続ブロック123は、第3のネジ126によって第2の補強要素121を固定的にロックすることにより、第1の補強要素120と第2の補強要素121と中間同期要素119との固定的な接続が確保されるが、これに限定されるものではない。例えば、
図8に示すように、中間同期要素119の第1の端119aと第2の端119bとの間の部分は、U字形の構造を有し、第1の接続ブロック122及び第2の接続ブロック123は、U字の形構造の空間に位置し、これにより、第1の補強要素120は、第1の接続ブロック122を貫通し、第2の補強要素121は、第2の接続ブロック123を貫通するが、本開示はこれに限定されない。中間同期要素119の第1の端119aと第2の端119bとの間の部分は、U字形の構造になっており、これにより、支持脚30のスタンド310が
図6に示すような折り畳み位置にあるときにU字形の構造で折り畳まれることを容易にし、スタンド310が後方にスライドするときに
図6に示すような折り畳み位置にあるスタンド310と中間同期要素119との間の移動干渉を回避するようになっている。第1の接続ブロック122及び第2の接続ブロック123は、
図6に示すように、U字形の構造における折り畳み位置のスタンド310の左側及び右側にそれぞれ配置されていることが分かる。さらに、第1の補強要素120及び第2の補強要素121は、必要に応じて削除することができ、これに対応して、ベース20には、第1の補強要素120が貫通して回避を提供するための第1の回避スライド溝120a、及び第2の補強要素121が貫通して回避を提供するための第2の回避スライド溝121aが設けられていない。
【0085】
なお、牽引要素114及びホルダ115を含む構造は、自己適応リンクアセンブリ10a(
図4参照)と概括することができる。リンクアセンブリ10aは、ロック要素112とロック解除操作要素113の両方に接続され、支持脚30がベース20に対してスライドする間に適応的に調整され、ロック解除操作要素113は、リンクアセンブリ10aを介して
図3に示すような第1の位置と
図4に示すような第2の位置との間でロック要素112を切り換えることができるように連動するが、上述した実施例によって限定されるものではない。また、リンクアセンブリ10a、ロック要素112及びロック解除操作要素113を「伸縮調整機構」と呼ぶこともできる。
【0086】
本開示の自己適応リンクアセンブリ10aは、ロック解除操作要素113及びロック要素112の両方に接続され、ベース20に対する支持脚30の移動中に自己適応調整を行うので、ロック解除操作要素113は、連動してリンクアセンブリ10aを介して、
図3に示すような第1の位置と
図4に示すような第2の位置との間でロック要素112を切り換えることができる。このようにして、本開示のISOFIXアセンブリ10は、簡単な構造及び便利な操作を有し、支持脚30は、その伸縮調節に影響を与えることなくスライドすることができる。加えて、本開示のチャイルドシート1は、ISOFIXアセンブリ10を含むので、本開示のチャイルドシート1は、簡単な構造及び便利な操作を有し、支持脚30は、その伸縮調節に影響を与えることなく移動(例えば、スライド)することができる。
【0087】
なお、上述した支持脚30は、ベース20上にスライド可能に配置されているが、支持脚30は、必要に応じてベース20上に枢動可能に配置され、支持脚30がベース20に対して枢動中心線周りに枢動するようにしてもよく、上述した例によって限定されるものではない。また、図面において、矢印Aで示す方向は、本開示のチャイルドシート1の前後方向であり、矢印Bで示す方向は、本開示のチャイルドシート1の左右方向である。
【0088】
本開示の別の実施例では、チャイルドシート1は、ベース20と、ベース20上に移動可能に組み付けられた支持脚30とを含み、例えば、支持脚30は、ベース20上にスライド可能に組み付けられる。
図11に示すように、ベース20は、一緒に組み立てられた上部カバー201及び下部カバー202を含むハウジングを含む。
【0089】
図12から
図14は、ベースのハウジングが隠された後の、
図11に示すチャイルドシート1内部のISOFIXアセンブリの透視構造概略図を示す。チャイルドシート1は、ISOFIXアセンブリも含み、ISOFIXアセンブリ10は、2つのISOFIXコネクタ111と、中間同期要素119とを含む。中間同期要素119は、2つのISOFIXコネクタ111が同期且つ伸縮自在に移動させる。
【0090】
一実施例では、2つのISOFIXコネクタ111が横方向に対称に配置され、ベース20の両側に伸縮かつスライド可能に組み付けられ、例えば、仕様の異なる車両シートに接続固定するのに適応するように、ベース20の前後方向に沿って、ベースの後端から延在(すなわち、スライドアウト)したり、ベース20の後端に格納(すなわち、スライドイン)したりすることができる。
図12に示すように、ISOFIXコネクタ111は、ベース内に完全に引っ込む状態であり、
図13に示すように、ISOFIXコネクタ111はベースから外側にスライドするストロークの途中であり、
図14に示すように、ISOFIXコネクタ111はベースから完全に延出する状態である。
【0091】
図12から
図14をさらに参照すると、中間同期要素119は、2つのISOFIXコネクタ111の間に横方向に固定されており、2つのISOFIXコネクタ111が同期して移動することができ、すなわち、同期してベースから延在するか、又は同期してベース内に引っ込むことができるようにする。中間同期要素119は、第1の端119aと、第2の端119bと、第1の端119aと第2の端119bとの間の回避空間119cとを有し、ここで、第1の端119aと第2の端119bとは、2つのISOFIXコネクタ111にそれぞれ位置している。中間同期要素119の回避空間119cは、ISOFIXの同期移動が支持脚30の折り畳みを妨害しないように、折り畳み状態にある支持脚30を収容するように構成されている。例えば、回避空間119cは、ベース20の下部カバー202に凹状に設けられた収容凹部250を回避して折り畳まれた支持脚30を収容するように(
図28に示すように)、中間同期要素119の中間部を上方に湾曲させて形成される。例えば、中間同期要素119は、その中央部が回避空間119cを形成するように、逆U字形状又は「Ω」形状である。中間同期要素119は、折り畳まれた支持脚30を収容することができる他の形状、例えばアーチ形、台形等を有していてもよい。
【0092】
本開示のISOFIXアセンブリはまた、ベース20に対するISOFIXコネクタ111の前後伸縮移動を調整するための伸縮調整機構100を含む。
【0093】
図15から
図17は、それぞれ伸縮機構100の部分拡大図と断面図である。伸縮機構100は、ロック要素112と、ロック解除操作要素113'と、リンクアセンブリ10a'とを含む。
図15に示すように、ロック要素112は、リンクアセンブリ10a'上に配置され、例えば、リンクアセンブリ10a'の接続要素101に固定されたリベット(T字形リベットなど)、ボルト、ねじ、クリップなどの締結装置によってリンクアセンブリ10a'に固定され、例えば、リンクアセンブリ10a'の接続要素101(詳細は後述する)に固定され、ベース20に対して第1の位置(すなわち、ロック要素のロック位置)と第2の位置(すなわち、ロック要素の
ロック解除位置)との間を移動可能である。リンクアセンブリ10a'は、ベース20上に設置され、ロック要素112とロック解除操作要素113'との間に接続される。実施例では、リンクアセンブリ10a'は、折り畳まれた状態にある支持脚を避けるためにベース20のベースブラケット220の上方に配置され、すなわち、折り畳まれた状態にある支持脚は、リンクアセンブリ10a'の下のベースブラケット220に配置されてもよく、ベース20の底部から突出しない。ロック解除操作要素113'が駆動されると、ロック要素112は(
図22に示すように)第2の位置にあり、2つのISOFIXコネクタ111のロックが解除され、ベース20に対してスライドする。ロック解除操作要素113'が解除されると、ロック要素112が第1の位置(
図21に示す位置)にあり、ロック要素112は、ISOFIXコネクタ111でロック構造と協働し、2つのISOFIXコネクタ111がベース20に対してロックされる。例えば、ロック要素112は、ピンであり、ISOFIXコネクタ111のロック構造は、その伸縮方向に沿って間隔を空けて配置された複数のスロット構造111aによって形成されるが、これに限定されない。ロック要素112は、異なるスロット構造111aに挿入されるため、ISOFIXコネクタ111は、異なる位置に配置され、すなわち、異なる長さだけベース20から延びることができる。
【0094】
さらに、
図17に示すように、伸縮調節機構100は、ベース20とロック要素112との間に配置された弾性回復要素116'をさらに含み、弾性回復要素116'は、ロック要素112を第1の位置に切り替えるように常に駆動する傾向を有する。例えば、弾性回復要素116'は、リターンスプリングであってもよい。
図21及び
図22をさらに参照すると、伸縮調節機構100がベース20に組み立てられるとき、弾性回復要素116'の一端は、ベース20に対して、例えば、ベース20の下部カバー202の底部に凹設された収容凹部250(
図28に示すように)の側面に突き当たり、一方、弾性回復要素116'の他端は、ロック要素112に対して、例えば、ロック要素112の端部にスリーブして突き当たる。
【0095】
本開示の一実施例では、ロック解除操作要素113'は、ベース20の両側に対称的に配置された第1のロック解除操作要素113'aと第2のロック解除操作要素113'bとを含む。例えば、第1のロック解除操作要素113'a及び第2のロック解除操作要素113'bは、いずれも押圧要素である。ロック解除操作要素113'の第1のロック解除操作要素113'a及び第2のロック解除操作要素113'bの少なくとも一方が駆動されると(例えば、押される)ことにより、ロック解除操作要素113'がリンクアセンブリ10a'を押し、ロック要素112を第1の位置(
図21に示す位置)から第2の位置(
図22に示す位置)に移動させ、ISOFIXコネクタ111のロック状態を解放し、ベース20に対する2つのISOFIXコネクタ111の位置を調整できるようにする。ロック解除操作要素113'が解放されると、弾性回復要素116'が元の位置に戻り、ロック要素112がISOFIXコネクタ111のロック構造(すなわち、スロット構造111a)に押し込まれ、それによってロック要素112が第1の位置に戻り、ISOFIXコネクタ111がベース20に対してさらにロックされる。
【0096】
図18及び
図19を更に参照すると、リンクアセンブリ10a'は、接続要素101、リンク部102及びビーム103を含む。ビーム103は、ベース20のベースブラケット220上に立設され、2つのISOFIXコネクタ111の間に位置している。接続要素101は、ビーム103の長さ方向(ロック要素112のスライド方向と同じ)に沿ってビーム103上にスライド可能に配置され、第1の接続要素101aと第2の接続要素101bとを含む。第1の接続要素101aの一端は、第1のロック解除操作要素113'aに接続され、第2の接続要素101bの一端は、第2のロック解除操作要素113'bに接続されている。リンク部102は、ビーム103に移動可能に配置され、第1の接続要素101aの他端と第2の接続要素101bの他端にヒンジされており、第1のロック解除操作要素113'a及び第2のロック解除操作要素113'bの少なくとも一方の駆動及び解放により、リンク部102が収縮状態と展開状態とに切り換えられるようになっている。例えば、リンク部102は、複数の鉄板で構成された例えば4リンク機構である。
【0097】
この実施例では、ビーム103には、長手方向に沿って横方向に延びるスライド溝が左右対称に設けられており、第1の接続要素101aの他端部及び第2の接続要素101bの他端部は、それぞれ対応するスライド溝に沿って移動する。具体的には、第1のロック解除操作要素113'a及び第2のロック解除操作要素113'bの少なくとも一方が駆動されると、第1の接続要素101a及び第2の接続要素101bの対向する端部が押されて対応するスライド溝に沿って相対的に移動し、リンク部102が
図18に示すように後退状態となる。操作されたロック解除操作要素が解放されると、第1の接続要素101aと第2の接続要素101bは、弾性回復要素116'の作用を受けて互いに反対方向に移動し、その結果、リンク部102は、
図19に示すように、展開状態に復元される。
【0098】
実施例では、リンク部102は水平方向に配置される(例えば、リンク部100全体が水平方向に延びる)ので、リンク部100及び伸縮調整機構は、安定したコンパクトな構造を有し、より多くのスペースを節約し、限られたスペースで2つのISOFIXコネクタ111の同期位置調整を容易にする。
【0099】
図23及び
図24は、中間同期要素119の長手方向中心に沿う断面図を示す。
図6~
図8に示す実施例と同様に、ISOFIXアセンブリ10は、第1の補強要素120と第2の補強要素121とをさらに含む。中間同期要素119の第1の端119aは、2つのISOFIXコネクタ111のうちの一方を下方から支持して20 接続し、中間同期要素119の第2の端119bは、2つのISOFIXコネクタ111のうちの他方を下方から支持して接続する。第1の補強要素120は、ベースブラケット220、中間同期要素119、及び中間同期要素119の第1の端119aによって支持されたISOFIXコネクタ111を、ロック要素112のスライド方向に沿って貫通している。同様に、第2の補強要素121は、ロック要素112のスライド方向に沿って、ベースブラケット220、中間同期要素119、及び中間同期要素119の第2の端119bによって支持されたISOFIXコネクタ111を貫通している。従って、ベース20のベースブラケット220には、第1の補強要素120が貫通して回避を行うための第1の回避スライド溝120aと、第2の補強要素121が貫通して回避を行うための第2の回避スライド溝121aとが設けられている。上記構造により、2つのISOFIXコネクタ111は、ベースブラケット220上の回避スライド溝に沿って、ベース20に対して同期して伸縮することができる。
【0100】
さらに、中間同期要素119とISOFIXコネクタ111との間の接続信頼性をさらに高め、2つのISOFIXコネクタの同期伸縮をさらに安定させるために、2つのISOFIXコネクタ111の間に第1の接続ブロック122及び第2の接続ブロック123をさらに配置し、第1の接続ブロック122及び第2の接続ブロック123をそれぞれ貫通する。例えば、第1の接続ブロック122は、第1の補強要素120及びそこに挿入された中間同期要素119と複数の締結装置(ねじ124、125、126など)によって固定的に接続され、第2の接続ブロック123も、第2の補強要素121及びそこに挿入された中間同期要素119と複数の締結装置(ねじ124、125、126など)によって固定的に接続されることにより、ISOFIXコネクタ111と中間同期要素119との間のより安定した接続が実現され、それにより、円滑な同期伸縮がさらに保証される。
【0101】
さらに、
図24及び
図30に示すように、第1の接続ブロック122及び第2の接続ブロック123は、それぞれ中間同期要素119の中間部の下方に位置し、ベース及び支持脚30の下部カバー202の収容凹部を回避するための回避空間119cは、第1の接続ブロック122と第2の接続ブロック123との間に位置する。
【0102】
本開示のISOFIXアセンブリは、簡単かつコンパクトな構造を有し、操作が便利であり、回避空間を有する中間同期要素119を設けることにより、ベースの両側に位置するISOFIXコネクタ111は同期して移動することができ、この同期移動は、支持脚の折り畳み動作の影響を受け、支持脚の収納空間を提供する。
【0103】
また、本開示の実施例は、チャイルドシート1が、
図9に示すような支持脚を使用するモードと、
図10に示すような支持脚を使用しないモードとの2つの使用状態を有するチャイルドシートを提供する。
【0104】
具体的には、チャイルドシート1の支持脚30は、ベース20に対して(例えば、ベース20の前後方向に)スライド可能であり、かつ、ベース20に対して枢動可能である。支持脚30は、スタンド310と、スライドシート320とを含む。スライドシート320は、ベース20に前後方向にスライド可能に配置されており、スタンド310は、スライドシート320に対して、展開位置(
図28に示す位置)と折り畳み位置(
図29に示す位置)とを有するように相対的に枢動される。具体的には、スライドシート320がベース20に対して前後方向に相対移動することにより、スタンド310が展開位置と折り畳み位置との間で切り換えられる。
【0105】
チャイルドシート1のベース20には、折り畳み状態にあるスタンド310を収容する収容空間が形成されている。具体的には、スタンド310は、
図30に示すように、折り畳み位置にあるときにベース20の下方に折り畳まれて収容空間に収容され、すなわち、中間同期要素119の回避空間119cによって規定される空間にも収容される。実施例では、収容空間は、ベース20の下面から凹んだ収容凹部250である。例えば、ベース20に垂直な方向における収容空間の断面は、逆U字形状、好ましくは「Ω」形状であり、これは中間同期要素119の回避空間119cの形状に対応する。収容空間は、折り畳まれた支持脚を収容することができる他の形状、例えばアーチ形、台形等を有することもできる。一実施例では、スタンド310は、折り畳み状態にあるとき、収容空間内でベース20の前後方向に沿ってスライドする。
【0106】
チャイルドシート1は、支持脚30(具体的には、支持脚のスライドシート320)をベース20に取り付けるための支持脚ブラケット350をさらに含み、支持脚ブラケット350は、スライドシート320の前後方向へのスライドに伴って移動する。
【0107】
図25~
図27に示すように、チャイルドシート1は、固定ブラケット230と、ストローク拡大構造330と、引張ばね340とをさらに含む。固定ブラケット230は、ベース20に立設されており、例えば、スライドシート320の近傍のベース20の下部カバー202に立設されている。ストローク拡大構造330は、X形の交差折り畳み機構(例えば、X字型の4節リンク機構)を有し、X形の交差折り畳み機構の一端は、固定ブラケット230に設置され、その他端は、スライドシート320に設置される。ストローク拡大構造330は、ベース20に対する支持脚30の前後方向へのスライドストロークを拡大し、特に、支持脚30が折り畳まれる際に支持脚30内部の駆動ワイヤ360の回転によって発生するストローク変位をさらに拡大し、さらにはストローク変位を2倍に拡大するように構成されている。引張りばね340は、ベース20とスライドシート320との間に配置され、スライドシート320を常に外側に引っ張るように付勢する傾向を有する。
【0108】
図25は引張ばね340が伸張した状態を示し、
図27は引張ばね340が弛リラックス状態を示す。図示のように、引張ばね340の一端は、支持脚ブラケット350に接続され、その他端は、ベース20に接続されている。例えば、この実施例では、引張ばね340の一端は、支持脚ブラケット350の端部に設けられた切欠部に固定され、その他端は、ベース20の端部に設けられた固定ポストに引っ掛けられる。しかしながら、引張ばねとベース及び支持脚ブラケットとの接続はこれに限定されるものではなく、必要に応じて他の接続態様を用いることもできる。
【0109】
図28及び
図29に示すように、ベース20の下部には、スタンド310の真後ろに位置するクランプ部材210が設けられ、スタンド310の下端部には、クランプ部材210と合わせるマッチング部材310aが設けられている。クランプ部材210は、スライドシート320が折り畳み位置にあるスタンド310を所定距離だけ後方にスライドさせるように駆動すると、マッチング部材310aにクランプされ、これにより、支持脚30が折り畳み位置にロックされる。折り畳み位置では、支持脚30のスライドシート320がベース20内に収納され(
図29に示す状態)、支持脚30がベース20の下面から突出することなくベース20下方の収容空間(例えば収容凹部250)に受容される(
図30に示す状態)ので、支持脚30を車両用シートに安定して設けることができ、ベース下面の凹凸による車両走行時のチャイルドシートの揺れを防止することができる。
【0110】
この実施例では、ストローク拡大構造330と引張りばね340との協働により、支持脚30がロックされる(例えば、クランプ部材210がマッチング部材310aでクランプされる)とスライドシート32がベース20側に後退し、スタンド310がベース20下の収容凹部に折り畳まれ、このとき引張りばね340が伸張する。スタンド310は、支持脚30のロックが解除される(例えば、クランプ部材210がマッチング部材310aから離間する)と下方に回動し、引張ばね340の復元作用を受けてスライドシート320がベース20から延出する。従って、上記構造では、支持脚30は、開いている間は外側に延び、畳まれている間は内側に引っ込んでいる。
【0111】
支持脚30のスタンド310は、異なる車両における座席と車両床面との間の高さに適応するように、必要に応じて調節可能な長さ(
図11に示すように)を有する。加えて、支持脚30は、スタンド310の下部にあるインジケータ駆動ロッドと連動する接地指示器370(
図26に示す)を備えることもできる。
【0112】
以上開示したことは、本開示の好ましい例に過ぎず、当業者の理解および実施を容易にすることを意図したものであり、請求の範囲を限定することを意図すべきではない。したがって、本開示の範囲に従ってなされた同等の変更は、依然として本開示の対象となる。もちろん、本開示の特許請求の範囲を限定することを意図すべきではない。したがって、本開示の範囲に従ってなされた同等の変更は、依然として本開示の対象となる。
【国際調査報告】