(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240628BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240628BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
G06F1/16 312V
G06F1/16 312E
G06F1/16 312G
G06F1/16 312F
G06F1/16 312K
H04M1/02 C
H05K5/02 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500109
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2022102487
(87)【国際公開番号】W WO2023274319
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110755128.9
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン、ハンチョン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、リークオ
【テーマコード(参考)】
4E360
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AA02
4E360AB18
4E360AB42
4E360BA11
4E360BB02
4E360BB12
4E360BB14
4E360BB19
4E360CA03
4E360GA02
4E360GA52
4E360GB46
5K023AA07
5K023BB11
5K023DD08
5K023HH06
(57)【要約】
本出願の実施例は、電子機器を提供する。電子機器は、フレキシブルスクリーンと、第1シェルと、第2シェルと、タッチペンと、伝動構造と、を備え、第1シェルと第2シェルとは可動に接続され、フレキシブルスクリーンは、第1シェル及び第2シェルにそれぞれ接続され、伝動構造は、第1シェルに設けられ、タッチペンは、伝動構造に接続され、フレキシブルスクリーンが第1シェルと第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、タッチペンは、伝動構造によって動かされてフレキシブルスクリーンに接近することにより、フレキシブルスクリーンの折り畳みによって形成された隙間に収納され、フレキシブルスクリーンが第1シェルと第2シェルによって動かされて展開される場合、タッチペンは、伝動構造によって動かされてフレキシブルスクリーンから離れることにより、フレキシブルスクリーンと所定の夾角をなす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルスクリーンと、第1シェルと、第2シェルと、タッチペンと、伝動構造と、を備える電子機器であって、
前記第1シェルと前記第2シェルとは可動に接続され、前記フレキシブルスクリーンは、前記第1シェル及び前記第2シェルにそれぞれ接続され、前記伝動構造は、前記第1シェルに設けられ、前記タッチペンは、前記伝動構造に接続され、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記タッチペンは、前記伝動構造によって動かされて前記フレキシブルスクリーンに接近することにより、前記フレキシブルスクリーンの折り畳みによって形成された隙間に収納され、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記タッチペンは、前記伝動構造によって動かされて前記フレキシブルスクリーンから離れることにより、前記フレキシブルスクリーンと所定の夾角をなす、電子機器。
【請求項2】
前記伝動構造は、伝動ロッド及び伝動歯車アセンブリを含み、
前記伝動歯車アセンブリと前記第1シェルは回転可能に接続されており、前記伝動ロッドには、前記伝動歯車アセンブリと噛合する第1伝動歯形が設けられており、前記伝動ロッドは前記タッチペンに接続されており、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記伝動歯車アセンブリが第1方向に沿って回転することにより、前記伝動ロッドは、第1回転方向に沿って回転し、前記タッチペンを動かして前記フレキシブルスクリーンに接近させ、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記伝動歯車アセンブリが第2方向に沿って回転することにより、前記伝動ロッドは、第2回転方向に沿って回転し、前記タッチペンを動かして前記フレキシブルスクリーンから離れさせ、
前記第1方向と前記第2方向とは反対であり、前記第1回転方向と前記第2回転方向とは反対である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1シェルと前記第2シェルは、ヒンジアセンブリによって接続されており、
前記ヒンジアセンブリは、前記伝動歯車アセンブリに接続されており、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記ヒンジアセンブリは、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第1方向に沿って回転させ、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記ヒンジアセンブリは、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第2方向に沿って回転させる、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ヒンジアセンブリには、前記伝動歯車アセンブリに噛合する第2伝動歯形が設けられたスライダが接続されており、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記スライダは、前記ヒンジアセンブリによって動かされて第1摺動方向に沿って摺動することにより、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第1方向に沿って回転させ、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記スライダは、前記ヒンジアセンブリによって動かされて第2摺動方向に沿って摺動することにより、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第2方向に沿って回転させ、
前記第1摺動方向と前記第2摺動方向とは反対である、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1シェルには、駆動アセンブリが設けられており、
前記駆動アセンブリは、前記伝動歯車アセンブリに接続されており、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記駆動アセンブリは、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第1方向に沿って回転させ、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記駆動アセンブリは、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第2方向に沿って回転させる、請求項2に記載の電子機器。
【請求項6】
前記駆動アセンブリは、駆動部材及び駆動ロッドを含み、
前記駆動部材は、前記伝動歯車アセンブリと噛合する駆動歯形が設けられた前記駆動ロッドに接続されており、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記駆動ロッドは、前記駆動部材によって動かされて第1駆動方向に沿って回転することにより、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第1方向に沿って回転させ、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記駆動ロッドは、前記駆動部材によって動かされて第2駆動方向に沿って回転することにより、前記伝動歯車アセンブリを動かして前記第2方向に沿って回転させ、
前記第1駆動方向と前記第2駆動方向とは反対である、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1シェルには、前記伝動ロッドと回転可能に接続されたホルダが設けられており、
前記ホルダには、回転溝が設けられ、前記伝動ロッドの少なくとも一部が前記回転溝に位置し、前記第1伝動歯形が前記回転溝の外部空間に位置する、請求項2に記載の電子機器。
【請求項8】
前記ホルダは、固定ブロックと、固定ブロックに取り外し可能に接続された固定板とを含み、
前記固定ブロックが前記第1シェルに設けられ、前記固定ブロックに回転溝が設けられ、前記伝動ロッドが前記固定ブロックと前記固定板との間に位置する、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
取付台座をさらに備え、
前記取付台座が前記伝動ロッドに接続され、前記タッチペンが前記取付台座と取り外し可能に接続されている、請求項2に記載の電子機器。
【請求項10】
前記取付台座には、第1磁気部材が設けられた取付溝が設けられ、前記タッチペンの取付端には、第2磁気部材が設けられ、前記タッチペンの取付端が前記取付溝に位置し、前記第1磁気部材の極性と前記第2磁気部材の極性とは逆である、請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記伝動歯車アセンブリは、駆動歯車と従動歯車を含み、
前記第1シェルには、回転軸が設けられ、前記駆動歯車と前記従動歯車がいずれも前記回転軸に外嵌され、前記駆動歯車と前記従動歯車とが接続され、前記従動歯車が前記第1伝動歯形に噛合する、請求項2に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電子機器の技術分野に関し、具体的には、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器は、科学技術の進歩に伴い、機能が完備されつつある。電子機器は、一般的に、フレキシブルスクリーンとシェルを備え、フレキシブルスクリーンがシェルに設けられ、シェルによって動かされて折り畳み又は展開が可能になっている。しかし、この場合、タッチペンのユーザ電子機器への配置が困難になるため、ユーザによる電子機器の操作が不便になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例は、タッチペンのユーザ電子機器への配置が困難になるため、ユーザによる電子機器の操作が不便になるという従来技術の課題を解決するための電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術課題を解決するために、本出願は、次のように実現される。
【0005】
本出願の実施例は、フレキシブルスクリーンと、第1シェルと、第2シェルと、タッチペンと、伝動構造と、を備える電子機器であって、
前記第1シェルと前記第2シェルとは可動に接続され、前記フレキシブルスクリーンは、前記第1シェル及び前記第2シェルにそれぞれ接続され、前記伝動構造は、前記第1シェルに設けられ、前記タッチペンは、前記伝動構造に接続され、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、前記タッチペンは、前記伝動構造によって動かされて前記フレキシブルスクリーンに接近することにより、前記フレキシブルスクリーンの折り畳みによって形成された隙間に収納され、
前記フレキシブルスクリーンが前記第1シェルと前記第2シェルによって動かされて展開される場合、前記タッチペンは、前記伝動構造によって動かされて前記フレキシブルスクリーンから離れることにより、前記フレキシブルスクリーンと所定の夾角をなす、電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本出願の実施例において、第1シェルと第2シェルが可動に接続され、フレキシブルスクリーンが第1シェル及び第2シェルにそれぞれ接続されているため、第1シェルと第2シェルの相対運動時、フレキシブルスクリーンは、第1シェルと第2シェルによって動かされて折り畳み又は展開が可能になる。伝動構造が第1シェルに設けられ、タッチペンが伝動構造に接続されているため、伝動構造は、タッチペンに動力を伝達することでタッチペンを移動させることができる。具体的に、フレキシブルスクリーンが第1シェルと第2シェルによって動かされて折り畳まれる場合、タッチペンは、伝動構造によって動かされてフレキシブルスクリーンに接近することにより、フレキシブルスクリーンの折り畳みによって形成された隙間に収納される。また、フレキシブルスクリーンが第1シェルと第2シェルによって動かされて展開される場合、タッチペンは、伝動構造によって動かされてフレキシブルスクリーンから離れることにより、フレキシブルスクリーンと所定の夾角をなす。つまり、伝動構造が設けられ、伝動構造にタッチペンが接続されることにより、フレキシブルスクリーンが折り畳まれる場合、タッチペンは、フレキシブルスクリーンの折り畳みによって形成された隙間に収納されることができ、フレキシブルスクリーンが展開される場合、タッチペンは、フレキシブルスクリーンと所定の夾角をなすことができるため、タッチペンの電子機器への配置と収納が便利になり、また、フレキシブルスクリーンが展開される場合、ユーザは、タッチペンにより電子機器を操作しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本出願の実施例により提供される電子機器の展開状態を示す模式図その1である。
【
図2】本出願の実施例により提供される電子機器の展開状態を示す模式図その2である。
【
図3】本出願の実施例により提供される電子機器の展開状態を示す模式図その3である。
【
図4】本出願の実施例により提供される電子機器を示す一部分解図その1である。
【
図5】本出願の実施例により提供される電子機器の折り畳み状態を示す模式図である。
【
図6】本出願の実施例により提供される電子機器を示す一部分解図その2である。
【
図7】本出願の実施例により提供される伝動ロッドと従動歯車を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下において、本発明の本出願における図面を参照しながら、本発明の本出願における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される本出願は本発明の本出願の一部であり、全ての本出願ではない。本発明における本出願に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての本出願は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0009】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」で記載される特徴について、1又はそれ以上の該特徴が明白又は暗黙に含まれてもよい。本発明の実施例の説明において、特に断らない限り、「複数」の意味は2つ以上である。また、明細書及び特許請求の範囲において、「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、符号の「/」は、一般的に前後の関連する対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0010】
本発明の記載において、説明すべきこととして、特に明確に規定及び限定しない限り、用語「取付」、「繋がり」、「接続」は、広義的に解釈すべきである。例えば、固定接続であっても、取り外し可能な接続であっても、一体的な接続であってもよい。また、機械的接続であっても、電気的接続であってもよい。直接な繋がりであっても、中間体を介した間接的な繋がりであっても、2つの要素の内部の連通であってもよい。本分野の技術者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0011】
なお、明細書全体に記載される「1つの実施例」又は「一実施例」とは、実施例に関連する特定な特徴、構造又は特性が、本出願の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、明細書全体に見られる「1つの実施例において」又は「一実施例において」とは、必ずしも同一の実施例を指すのではない。また、これらの特定な特徴、構造又は特性は、任意の1又は複数の実施例と適宜に組み合わせることができる。
【0012】
図1~
図7に示すように、電子機器は、フレキシブルスクリーン10と、第1シェル20と、第2シェル30と、タッチペン40と、伝動構造50とを備える。
【0013】
第1シェル20と第2シェル30は可動に接続され、フレキシブルスクリーン10は第1シェル20及び第2シェル30にそれぞれ接続され、伝動構造50は第1シェル20に設けられ、タッチペン40は伝動構造50に接続されている。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、タッチペン40は、伝動構造50によって動かされてフレキシブルスクリーン10に接近することにより、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納される。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、タッチペン40は、伝動構造50によって動かされてフレキシブルスクリーン10から離れることにより、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなす。
【0014】
本出願の実施例において、第1シェル20と第2シェル30が可動に接続され、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20及び第2シェル30にそれぞれ接続されているため、第1シェル20と第2シェル30の相対運動時、フレキシブルスクリーン10は、第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳み又は展開が可能になる。伝動構造50が第1シェル20に設けられ、タッチペン40が伝動構造50に接続されているため、伝動構造50は、タッチペン40に動力を伝達することでタッチペン40を移動させることができる。具体的に、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、タッチペン40は、伝動構造50によって動かされてフレキシブルスクリーン10に接近することにより、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納される。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、タッチペン40は、伝動構造50によって動かされてフレキシブルスクリーン10から離れることにより、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなす。つまり、伝動構造50が設けられ、伝動構造50にタッチペン40が接続されることにより、フレキシブルスクリーン10が折り畳まれる場合、タッチペン40は、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納されることができ、フレキシブルスクリーン10が展開される場合、タッチペン40は、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなすことができるため、タッチペン40の電子機器への配置と収納が便利になり、また、フレキシブルスクリーン10が展開される場合、ユーザは、タッチペン40により電子機器を操作しやすくなる。
【0015】
なお、本出願の実施例において、フレキシブルスクリーン10を接着法によって第1シェル20及び第2シェル30にそれぞれ接着することによって、フレキシブルスクリーン10を第1シェル20及び第2シェル30にそれぞれ接続してもよい。第1シェル20及び第2シェル30には、いずれも取付凹部が設けられてもよい。フレキシブルスクリーン10を第1シェル20及び第2シェル30の取付凹部にそれぞれ接着することにより、フレキシブルスクリーン10を第1シェル20及び第2シェル30の表面とそれぞれ整列させる。また、第1シェル20は、第1中枠及び第1後蓋を含んでもよい。第1後蓋が第1中枠の第1側に接続され、フレキシブルスクリーン10が第1中枠の第2側に接続され、第1側と第2側とは反対側である。同様に、第2シェル30も第2中枠及び第2後蓋を含んでもよい。第2後蓋が第2中枠の一方側に接続され、フレキシブルスクリーン10が第2中枠の他方側に接続されている。もちろん、第1シェル20及び第2シェル30はいずれも一体成型されたシェルであってもよいが、これについて、本出願の実施例では特に限定しない。
【0016】
また、本出願の実施例において、所定の夾角は、実際の要求に応じて設定してもよい。例えば、所定の夾角は90°であり、即ち、フレキシブルスクリーン10が展開されると、タッチペン40とフレキシブルスクリーン10が垂直になる。また、例えば、所定の夾角は60°であっても、120°であっても、180°であってもよい。所定の角度の具体値について、本出願の実施例では特に限定しない。
【0017】
また、一部の実施例において、
図4に示すように、伝動構造50は、伝動ロッド51及び伝動歯車アセンブリ52を含んでもよい。伝動歯車アセンブリ52と第1シェル20は回転可能に接続され、伝動ロッド51には、伝動歯車アセンブリ52と噛合する第1伝動歯形511が設けられており、伝動ロッド51はタッチペン40に接続されている。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、伝動歯車アセンブリ52が第1方向に沿って回転することにより、伝動ロッド51は、第1回転方向に沿って回転し、タッチペン40を動かしてフレキシブルスクリーン10に接近させる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、伝動歯車アセンブリ52が第2方向に沿って回転することにより、伝動ロッド51は、第2回転方向に沿って回転し、タッチペン40を動かしてフレキシブルスクリーン10から離れさせる。第1方向と第2方向とは反対であり、第1回転方向と第2回転方向とは反対である。
【0018】
伝動歯車アセンブリ52と第1シェル20が回転可能に接続されているので、伝動歯車アセンブリ52は第1シェル20に対して回転可能になっている。伝動ロッド51に伝動歯車アセンブリ52と噛合する第1伝動歯形511が設けられているので、伝動歯車アセンブリ52は、回転時に伝動ロッド51を動かして回転させる。伝動ロッド51とタッチペン40が接続されているので、伝動ロッド51は、回転時にタッチペン40を動かして移動させることにより、タッチペン40をフレキシブルスクリーン10に接近させ、又はフレキシブルスクリーン10から離れさせることができる。具体的に、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、伝動歯車アセンブリ52が第1方向に沿って回転することにより、伝動ロッド51は、第1回転方向に沿って回転し、このように、タッチペン40を動かしてフレキシブルスクリーン10に接近させ、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納することができる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、伝動歯車アセンブリ52が第2方向に沿って回転することにより、伝動ロッド51は、第2回転方向に沿って回転し、このように、タッチペン40を動かしてフレキシブルスクリーン10から離れさせ、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなすようにすることができる。
【0019】
また、本出願の実施例において、
図4に示すように、伝動歯車アセンブリ52は、駆動歯車521及び従動歯車522を含んでもよい。第1シェル20には、回転軸21が設けられており、駆動歯車521と従動歯車522がいずれも回転軸21に外嵌され、駆動歯車521と従動歯車522が接続され、従動歯車522が第1伝動歯形511と噛合する。
【0020】
第1シェル20には、回転軸21が設けられ、駆動歯車521と従動歯車522がいずれも回転軸21に外嵌されているので、駆動歯車521と従動歯車522がいずれも回転軸21まわりに回転可能であり、即ち、駆動歯車521と従動歯車522は同軸に回転可能である。駆動歯車521と従動歯車522が接続され、従動歯車522が第1伝動歯形511と噛合するため、駆動歯車521は、回転時に従動歯車522を動かして回転させることができ、これにより、従動歯車522が伝動ロッド51を動かして回転させることができる。本出願の実施例において、従動歯車522によって伝動ロッド51を動かして回転させることは、ウォームギヤのメカニズムの利用である。従動歯車522はウォームホイールに該当し、伝動ロッド51はウォームシャフトに該当し、従動歯車522によって伝動ロッド51を動かして回転させることは、ウォームホイールによってウォームシャフトを動かして回転させることに該当する。これによって、タッチペン40への動力伝達作用を実現し、タッチペン40は、伝動ロッド51の回転とともに回転することができる。
【0021】
また、本出願の実施例において、伝動歯車アセンブリ52を異なる方法によって駆動して回転させてもよい。具体的に、次の例を説明する。
【0022】
(1)
図2に示すように、第1シェル20と第2シェル30は、ヒンジアセンブリ60によって接続されている。ヒンジアセンブリ60は伝動歯車アセンブリ52に接続されている。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、ヒンジアセンブリ60は伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、ヒンジアセンブリ60は伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させる。
【0023】
第1シェル20と第2シェル30がヒンジアセンブリ60によって接続されているので、第1シェル20と第2シェル30の相対運動が可能になり、即ち、第1シェル20と第2シェル30は互いに接近し、又は互いに離れることができる。これにより、フレキシブルスクリーン10は、第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳み又は展開が可能になる。ヒンジアセンブリ60と伝動歯車アセンブリ52が接続されているので、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、ヒンジアセンブリ60が伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第1回転方向に沿って回転させ、伝動ロッド51がタッチペン40を動かしてフレキシブルスクリーン10に接近させ、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納することができる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、ヒンジアセンブリ60が伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第2回転方向に沿って回転させ、伝動ロッド51がタッチペン40を動かしてフレキシブルスクリーン10から離れさせ、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなすようにすることができる。
【0024】
なお、伝動歯車アセンブリ52が駆動歯車521及び従動歯車522を含む場合、ヒンジアセンブリ60が駆動歯車521を駆動して回転させ、駆動歯車521が従動歯車522を動かして回転させ、従動歯車522が伝動ロッド51を動かして回転させ、これにより、タッチペン40は動かされて移動することができる。
【0025】
また、本出願の実施例において、ヒンジアセンブリ60と伝動歯車アセンブリ52は次のように接続されてもよい。ヒンジアセンブリ60には、伝動歯車アセンブリ52と噛合する第2伝動歯形611が設けられたスライダ61が接続されている。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、スライダ61は、ヒンジアセンブリ60によって動かされて第1摺動方向に沿って摺動することにより、伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、スライダ61は、ヒンジアセンブリ60によって動かされて第2摺動方向に沿って摺動することにより、伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させる。第1摺動方向と第2摺動方向とは反対である。
【0026】
ヒンジアセンブリ60にスライダ61が接続され、スライダ61に第2伝動歯形611が設けられ、第2伝動歯形611が伝動歯車アセンブリ52と噛合するので、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれ又は展開される場合、ヒンジアセンブリ60は、スライダ61を動かして移動させることができ、伝動歯車アセンブリ52は、スライダ61の移動中に動かされて回転することにより、伝動ロッド51を動かして回転させる。具体的に、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、ヒンジアセンブリ60がスライダ61を動かして第1摺動方向に沿って摺動させることができ、この時、スライダ61が伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第1回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40をフレキシブルスクリーン10に接近させ、最終的にフレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納することができる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、ヒンジアセンブリ60がスライダ61を動かして第2摺動方向に沿って摺動させることができ、この時、スライダ61が伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第2回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40をsフレキシブルスクリーン10から離れさせ、最終的にフレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなすようにすることができる。
【0027】
なお、伝動歯車アセンブリ52が駆動歯車521及び従動歯車522を含む場合、スライダ61において、第2伝動歯形611が駆動歯車521と噛合できるので、ヒンジアセンブリ60がスライダ61を動かして移動させると、スライダ61が駆動歯車521を動かして回転させ、さらに、駆動歯車521が従動歯車522を動かして回転させ、従動歯車522が伝動ロッド51を動かして回転させる。これにより、タッチペン40は動かされて移動することができる。
【0028】
(2)第1シェル20には、駆動アセンブリ(未図示)が設けられている。駆動アセンブリが伝動歯車アセンブリ52に接続されている。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、駆動アセンブリは伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、駆動アセンブリは伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させる。
【0029】
駆動アセンブリと伝動歯車アセンブリ52が接続されているので、駆動アセンブリが伝動歯車アセンブリ52を動かして回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして回転させ、さらに、伝動ロッド51がタッチペン40を動かして移動させることができる。具体的に、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、駆動アセンブリが伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第1回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40は、伝動ロッド51によって動かされてフレキシブルスクリーン10に接近することができる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、駆動アセンブリが伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第2回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40は、伝動ロッド51によって動かされてフレキシブルスクリーン10から離れることができる。
【0030】
なお、電子機器には、制御回路及びセンサが設けられてもよい。センサと制御回路が電気的に接続され、制御回路と駆動アセンブリが電気的に接続されている。センサは、第1シェル20と第2シェル30によるフレキシブルスクリーン10の折り畳み又は展開を検出し、検出した情報を制御回路に送信してもよい。制御回路は、駆動アセンブリによる伝動歯車アセンブリ52の回転を制御する。制御回路は回路基板に集積されてもよい。回路基板は、プリント回路基板(Printed Circuit Board,PCB)であってもよい。制御回路はフレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit,FPC)に集積されてもよい。
【0031】
また、本出願の実施例において、駆動アセンブリは駆動部材及び駆動ロッドを含む。駆動部材と駆動ロッドが接続され、駆動ロッドには、駆動歯形が設けられ、駆動歯形が伝動歯車アセンブリ52と噛合する。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、駆動ロッドは、駆動部材によって動かされて第1駆動方向に沿って回転することにより、伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、駆動ロッドは、駆動部材により動かされて第2駆動方向に沿って回転することにより、伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させる。第1駆動方向と第2駆動方向とは反対である。
【0032】
駆動部材と駆動ロッドが接続されているので、駆動部材は駆動ロッドを動かして回転させることができる。駆動ロッドには、駆動歯形が設けられ、駆動歯形が伝動歯車アセンブリ52と噛合するので、駆動ロッドが、回転時に伝動歯車アセンブリ52を動かして噛合させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして回転させ、これにより、タッチペン40は伝動ロッド51によって動かされてフレキシブルスクリーン10に接近し又はフレキシブルスクリーン10から離れることができる。具体的に、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、駆動部材が駆動ロッドを動かして第1駆動方向に沿って回転させ、駆動ロッドが伝動歯車アセンブリ52を動かして第1方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第1回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40は、フレキシブルスクリーン10に接近することができる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、駆動部材が駆動ロッドを動かして第2駆動方向に沿って回転させ、駆動ロッドが伝動歯車アセンブリ52を動かして第2方向に沿って回転させ、伝動歯車アセンブリ52が伝動ロッド51を動かして第2回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40は、フレキシブルスクリーン10から離れることができる。
【0033】
なお、本出願の実施例において、駆動部材はモータであってもよい。
【0034】
また、本出願の実施例において、伝動歯車アセンブリ52が駆動歯車521及び従動歯車522を含む場合、駆動ロッドにおける駆動歯形が駆動歯車521と噛合可能であり、駆動ロッドが駆動部材によって動かされて回転すると、駆動歯車521を動かして回転させ、駆動歯車521が従動歯車522を動かして回転させ、従動歯車522が伝動ロッド51を動かして回転させ、これにより、タッチペン40は、伝動ロッド51によって動かされて移動することができる。本出願の実施例において、駆動ロッドが回転すると、駆動歯車521が駆動ロッドによって動かされて回転することは、ウォームギヤのメカニズムの利用である。この場合、駆動ロッドはウォームシャフトに該当し、伝動歯車アセンブリ52はウォームホイールに該当する。従動歯車522が回転すると、伝動ロッド51が従動歯車522によって動かされて回転することも、ウォームギヤのメカニズムの利用である。この時、従動歯車522はウォームホイールに該当し、伝動ロッド51はウォームシャフトに該当する。
【0035】
また、本出願の実施例において、駆動アセンブリは駆動部材及びラックを含んでもよい。駆動部材とラックが接続されている。駆動部材の出力軸にボールねじ構造が接続されてもよい。出力軸とねじ軸が接続され、ナットがねじ軸に嵌套され、ナットとラックが接続されることにより、駆動部材とラックの接続が実現される。また、ラックは駆動歯車521と噛合することができる。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、駆動部材がボールねじ構造によってラックを動かして第1移動方向に沿って移動させ、ラックが駆動歯車521を動かして第1方向に沿って回転させ、駆動歯車521が従動歯車522を動かして回転させ、従動歯車522が伝動ロッド51を動かして第1回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40は、伝動ロッド51によって動かされてフレキシブルスクリーン10に接近する。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、駆動部材がボールねじ構造によってラックを動かして第2移動方向に沿って移動させ、ラックが駆動歯車521を動かして第2方向に沿って回転させ、駆動歯車521が従動歯車522を動かして回転させ、従動歯車522が伝動ロッド51を動かして第2回転方向に沿って回転させ、これにより、タッチペン40は、伝動ロッド51によって動かされてフレキシブルスクリーン10から離れる。第1移動方向と第2移動方向とは反対である。
【0036】
また、本出願の実施例において、伝動ロッド51と第1シェル20は次のように回転可能に接続されてもよい。
図4に示すように、第1シェル20には、ホルダ70が設けられ、伝動ロッド51とホルダ70が回転可能に接続されている。即ち、第1シェル20にホルダ70が設けられることにより、伝動ロッド51とホルダ70が回転可能に接続され、これにより、伝動ロッド51と第1シェル20が回転可能に接続される。また、ホルダ70が設けられることにより、伝動ロッド51と第1シェル20の回転可能な接続が容易になる。
【0037】
また、一部の実施例において、伝動ロッド51とホルダ70は次のように回転可能に接続されてもよい。
図4及び
図6に示すように、ホルダ70には、回転溝701が設けられている。伝動ロッド51の少なくとも一部が回転溝701に位置し、第1伝動歯形511が回転溝701の外部空間に位置する。
【0038】
ホルダ70に回転溝701が設けられ、伝動ロッド51の少なくとも一部が回転溝701に位置するので、つまり、回転溝701が伝動ロッド51に対してある程度の位置制限作用を果たし、伝動ロッド51の回転中の位置ずれの問題を回避する。また、伝動ロッド51は回転溝701において回転することができ、これにより、伝動ロッド51とホルダ70の回転可能な接続が実現される。つまり、ホルダ70に回転溝701が設けられることにより、伝動ロッド51とホルダ70の回転可能な接続が容易になる。
【0039】
なお、回転溝701の数は、実際の要求に応じて設定してもよい。例えば、回転溝701の数は2つであっても、1つであってもよい。回転溝701の数について、本出願の実施例では特に限定しない。
【0040】
また、一部の実施例において、
図4に示すように、ホルダ70は固定ブロック71及び固定板72を含んでもよい。固定板72と固定ブロック71は取り外し可能に接続されている。固定ブロック71は第1シェル20に設けられ、固定ブロック71には、回転溝701が設けられ、伝動ロッド51は固定ブロック71と固定板72との間に位置する。
【0041】
ホルダ70が固定ブロック71及び固定板72を含み、固定ブロック71が第1シェル20に設けられ、固定ブロック71に回転溝701が設けられているので、伝動ロッド51は、少なくとも一部が回転溝701に位置することができる。固定板72と固定ブロック71が取り外し可能に接続されているので、固定板72が固定ブロック71に取り付けられると、伝動ロッド51は固定板72と固定ブロック71との間に位置することができ、これにより、固定板72と回転溝701の両方によって伝動ロッド51に対して位置制限作用を果たし、伝動ロッド51が回転中に回転溝701から外れる問題を回避する。
【0042】
なお、固定ブロック71における回転溝701は、実際の要求に応じて設定してもよい。例えば、回転溝701の数は2つであってもよい。この場合、伝動ロッド51が回転溝701に取り付けられると、伝動ロッド51における第1伝動歯形511は2つの回転溝701の間に位置することができる。もちろん、回転溝701の数は1つであってもよい。これについて、本出願の実施例においては、ここで特に限定しない。
【0043】
また、本出願の実施例において、固定板72と固定ブロック71は、ボルトによって接続されることにより、取り外し可能に接続されてもよい。もちろん、固定板72と固定ブロック71は、係合によって取り外し可能に接続されてもよい。固定板72に係合具が設けられ、固定ブロック71に係合溝が設けられてもよい。固定板72と固定ブロック71の取り外し可能な接続方法について、本出願の実施例では特に限定しない。
【0044】
また、一部の実施例において、タッチペン40と伝動ロッド51は、次のように接続されてもよい。
図4に示すように、電子機器は、取付台座80をさらに備えてもよい。取付台座80と伝動ロッド51が接続され、タッチペン40と取付台座80が取り外し可能に接続されている。
【0045】
電子機器が取付台座80を備える場合、取付台座80が伝動ロッド51に取り付けられることにより、タッチペン40と取付台座80が取り外し可能に接続され、タッチペン40と伝動ロッド51の接続を実現することができる。つまり、取付台座80が設けられることにより、タッチペン40と伝動ロッド51の接続が容易になる。
【0046】
もちろん、タッチペン40と伝動ロッド51は、タッチペン40が伝動ロッド51に直接接続されるように接続されてもよい。タッチペン40と伝動ロッド51は係合によって接続されてもよい。即ち、伝動ロッド51に係合溝が設けられ、タッチペン40に係合具が設けられ、係合具と係合溝によってタッチペン40と伝動ロッド51を係合させてもよい。
【0047】
また、一部の実施例において、
図4に示すように、タッチペン40と取付台座80は、次のように取り外し可能に接続されてもよい。取付台座80には、第1磁気部材が設けられた取付溝81が設けられ、タッチペン40の取付端に第2磁気部材が設けられ、タッチペン40の取付端が取付溝81に位置し、第1磁気部材の極性と第2磁気部材の極性とは逆である。
【0048】
取付台座80に取付溝81が設けられ、取付溝81に第1磁気部材が設けられている場合、タッチペン40の取付端に第2磁気部材が設けられてもよい。タッチペン40の取付端が取付溝81に取り付けられると、第1磁気部材と第2磁気部材が相互吸引することにより、タッチペン40が取付溝81から抜けることが回避される。ユーザは、タッチペン40を取付溝81から取り出したい場合、取付溝81からタッチペン40を取り出すことができる。
【0049】
もちろん、タッチペン40と取付台座80は他の方法により取り外し可能に接続されてもよい。例えば、取付台座80に係合溝が設けられ、タッチペン40に係合具が設けられ、係合具と係合溝の係合によりタッチペン40と取付台座80の取り外し可能な接続が実現される。タッチペン40と取付台座80の取り外し可能な接続方法について、本出願の実施例では特に限定しない。
【0050】
なお、本出願の実施例において、電子機器は、携帯電話やタブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ポータブルコンピュータ、車載端末、ウェアラブル機器、万歩計(登録商標)等を含むが、これらに限定されない。
【0051】
本出願の実施例において、第1シェル20と第2シェル30が可動に接続され、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20及び第2シェル30にそれぞれ接続されているため、第1シェル20と第2シェル30の相対運動時、フレキシブルスクリーン10は、第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳み又は展開が可能になる。伝動構造50が第1シェル20に設けられ、タッチペン40が伝動構造50に接続されているため、伝動構造50は、タッチペン40に動力を伝達することでタッチペン40を移動させることができる。具体的に、フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて折り畳まれる場合、タッチペン40は、伝動構造50によって動かされてフレキシブルスクリーン10に接近することにより、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納される。フレキシブルスクリーン10が第1シェル20と第2シェル30によって動かされて展開される場合、タッチペン40は、伝動構造50によって動かされてフレキシブルスクリーン10から離れることにより、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなす。つまり、伝動構造50が設けられ、伝動構造50にタッチペン40が接続されることにより、フレキシブルスクリーン10が折り畳まれる場合、タッチペン40は、フレキシブルスクリーン10の折り畳みによって形成された隙間に収納されることができ、フレキシブルスクリーン10が展開される場合、タッチペン40は、フレキシブルスクリーン10と所定の夾角をなすことができるため、タッチペン40の電子機器への配置と収納が便利になり、また、フレキシブルスクリーン10が展開される場合、ユーザは、タッチペン40により電子機器を操作しやすくなる。
【0052】
なお、本明細書において、各実施例は累加的に記載され、各実施例は、他の実施例との相違点を重点に説明され、各実施例の間の同様又は類似の部分は互いに参照することができる。
【0053】
本出願の実施例の選択可能な実施例を記載したが、本分野の技術者は、基本的な進歩性のある概念を理解すれば、これらの実施例をさらに変更及び修正することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、選択可能な実施例及び本出願の実施例の範囲内のあらゆる変更及び修正を含む解釈を意図する。
【0054】
最後に、説明すべきこととして、本文において、例えば第1および第2等のような関係を示す用語は、単に1つの実体と別の実体を区別するためのものであり、必ずしもこれらの実体の間に何らかのこのような実質的な関係又は順番が存在することを要求又は示唆していない。また、用語「備える」、「含む」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含む物品又は端末装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのような物品又は端末装置に固有の要素をも含む。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含む物品又は端末装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0055】
以上、本出願により提供される技術手段を詳しく説明した。本文において、具体的な例によって本出願のメカニズム及び実施形態を記述したが、本分野の技術者とって、本出願の原理及び実施形態に基づいて、具体的な実施形態及び応用範囲のいずれも変更可能であり、よって、本明細書の内容は本出願に対する制限として解釈してはならない。
【0056】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年07月02日で中国特許局に出願した、出願番号が202110755128.9で、名称が「電子機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用により本出願に取り込まれる。
【国際調査報告】