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特表2024-524554ピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストによる静脈瘤の処置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】ピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストによる静脈瘤の処置
(51)【国際特許分類】
   A61K 45/00 20060101AFI20240628BHJP
   A61K 45/06 20060101ALI20240628BHJP
   A61P 9/14 20060101ALI20240628BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20240628BHJP
   A61K 31/341 20060101ALI20240628BHJP
   A61K 31/381 20060101ALI20240628BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240628BHJP
   C12Q 1/6883 20180101ALI20240628BHJP
   C12Q 1/6827 20180101ALI20240628BHJP
   C12Q 1/6874 20180101ALI20240628BHJP
   C12Q 1/686 20180101ALI20240628BHJP
   G01N 33/53 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A61K45/00
A61K45/06
A61P9/14
A61K31/497
A61K31/341
A61K31/381
A61P43/00 121
C12Q1/6883 Z ZNA
C12Q1/6827 Z
C12Q1/6874 Z
C12Q1/686 Z
G01N33/53 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500281
(86)(22)【出願日】2022-07-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 US2022073441
(87)【国際公開番号】W WO2023283560
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/219,462
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597160510
【氏名又は名称】リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100152489
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 美樹
(72)【発明者】
【氏名】フェレイラ、マヌエル アレン レベズ
(72)【発明者】
【氏名】バックマン、ジョシュア
(72)【発明者】
【氏名】リー、アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】バラス、アリス
(72)【発明者】
【氏名】アベカシス、ゴンサロ
【テーマコード(参考)】
4B063
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4B063QA01
4B063QA13
4B063QA18
4B063QA19
4B063QQ03
4B063QQ52
4B063QR08
4B063QR55
4B063QR62
4B063QS25
4B063QS34
4B063QS39
4B063QS40
4B063QX01
4C084AA17
4C084AA20
4C084MA02
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZA361
4C084ZA362
4C084ZC751
4C084ZC752
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA03
4C086BB02
4C086BC48
4C086GA02
4C086GA04
4C086GA07
4C086GA10
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZA36
(57)【要約】
本開示は、静脈瘤を有するかまたは静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法、静脈瘤を発症する増加したリスクを有する対象を同定する方法、ならびにピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)バリアント核酸分子及びバリアントポリペプチドを検出する方法を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
静脈瘤を有するかまたは静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法であって、前記対象にピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストを投与することを含む、前記方法。
【請求項2】
伏在静脈瘤を有するかまたは伏在静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法であって、前記対象にピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストを投与することを含む、前記方法。
【請求項3】
網状静脈瘤を有するかまたは網状静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法であって、前記対象にピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストを投与することを含む、前記方法。
【請求項4】
クモ状静脈を有するかまたはクモ状静脈を発症するリスクがある対象を処置する方法であって、前記対象にピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストを投与することを含む、前記方法。
【請求項5】
妊娠関連静脈瘤を有するかまたは妊娠関連静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法であって、前記対象にピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストを投与することを含む、前記方法。
【請求項6】
前記PIEZO1アゴニストは、小分子を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記小分子アゴニストはYoda1である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記小分子アゴニストはJedi1である、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記小分子アゴニストはJedi2である、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の存在または非存在を検出することをさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
標準的な投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を対象に投与することをさらに含み、前記PIEZO1バリアント核酸分子が前記生物学的サンプルに存在しない、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記PIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である対象に標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記PIEZO1バリアント核酸分子は、Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuをコードする、請求項10~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記PIEZO1バリアント核酸分子は、
配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子;
配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有するmRNA分子;または
mRNA分子から生成されたcDNA分子であって、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する前記cDNA分子である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記検出工程は、in vitroで行われる、請求項10~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記検出工程は、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子である、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記検出工程は、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントmRNA分子である、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記検出工程は、前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 cDNA分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む場合、前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントcDNA分子である、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記検出工程は、
a)前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記検出工程は、
a)前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記検出工程は、
a)前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記検出工程は、前記核酸分子全体をシーケンシングすることを含む、請求項16~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記検出工程は、
a)前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記検出工程は、
a)前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記検出工程は、
a)前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記サンプルにおける前記核酸分子は、mRNAであり、前記mRNAは、前記増幅工程の前にcDNAに逆転写される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記検出工程は、
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記検出工程は、
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記検出工程は、
前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項10~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
静脈瘤を処置または予防する治療剤で対象を処置する方法であって、前記対象は、静脈瘤を有するか、または静脈瘤を発症するリスクがあり、前記方法は、
前記対象がピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有するかどうかを、
前記対象から生物学的サンプルを得ることまたは得たこと;及び
前記対象が前記PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードする前記PIEZO1バリアント核酸分子を含む遺伝子型を有するかどうかを決定するために前記生物学的サンプルについて配列分析を実施することまたは実施したこと
によって決定すること;ならびに
PIEZO1参照である対象に標準的な投薬量で静脈瘤を処置もしくは予防する前記治療剤を投与することもしくは投与を継続すること、及び/または前記対象にPIEZO1アゴニストを投与すること;ならびに
前記PIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である対象に標準的な投薬量と同じもしくはそれより少ない量で静脈瘤を処置もしくは予防する前記治療剤を投与することもしくは投与を継続すること、及び/または前記対象にPIEZO1アゴニストを投与すること
を含み、前記PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードする前記PIEZO1バリアント核酸分子を有する遺伝子型の存在は、前記対象が静脈瘤を発症する低下したリスクを有することを示す、前記方法。
【請求項31】
前記対象は、PIEZO1参照であり、前記対象は、標準的な投薬量で静脈瘤を処置または予防する前記治療剤を投与されるか、または投与を継続され、かつPIEZO1アゴニストを投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記対象は、PIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合であり、前記対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない量で静脈瘤を処置または予防する前記治療剤を投与されるか、または投与を継続され、かつPIEZO1アゴニストを投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記PIEZO1バリアント核酸分子は、Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuをコードする、請求項30~32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記PIEZO1バリアント核酸分子は、
配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子;
配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有するmRNA分子;または
mRNA分子から生成されたcDNA分子であって、配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する前記cDNA分子である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記配列分析は、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記シーケンシングされる部分が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子である、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記配列分析は、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントmRNA分子である、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
前記配列分析は、前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 cDNA分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 cDNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1 cDNA分子である、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記配列分析は、
a)前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記配列分析は、
a)前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記配列分析は、
a)前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記配列分析は、前記核酸分子全体をシーケンシングすることを含む、請求項35~40のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
前記配列分析は、
a)前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記配列分析は、
a)前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記配列分析は、
a)前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記サンプルにおける前記核酸分子は、mRNAであり、前記mRNAは、前記増幅工程の前にcDNAに逆転写される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記配列分析は、
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記配列分析は、
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記配列分析は、
前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項30~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記核酸分子は、前記対象から得られた細胞内に存在する、請求項30~48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記PIEZO1アゴニストは、小分子を含む、請求項30~49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記小分子アゴニストはYoda1である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記小分子アゴニストはJedi1である、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記小分子アゴニストはJedi2である、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
静脈瘤を発症する増加したリスクを有する対象を同定する方法であって、前記方法は、
前記対象から得られた生物学的サンプルにおけるピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の存在または非存在を決定することまたは決定したことを含み;
前記対象がPIEZO1参照である場合、前記対象は、静脈瘤を発症する増加したリスクを有し;
前記対象が前記PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合またはホモ接合である場合、前記対象は、静脈瘤を発症する低下したリスクを有する、前記方法。
【請求項55】
前記PIEZO1バリアント核酸分子は、Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuをコードする、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記PIEZO1バリアント核酸分子は、
配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子;
配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有するmRNA分子;または
mRNA分子から生成されたcDNA分子であって、配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する前記cDNA分子である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記決定工程は、in vitroで行われる、請求項54~56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記決定工程は、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子である、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記決定工程は、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む場合、前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントmRNA分子である、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
前記決定工程は、前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子の前記ヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、前記シーケンシングされる部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含み;
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 cDNA分子の前記シーケンシングされる部分が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む場合、前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントcDNA分子である、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記決定工程は、
a)前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記決定工程は、
a)前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記決定工程は、
a)前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、前記生物学的サンプルを接触させること;
b)前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する前記位置を少なくとも介して、前記プライマーを伸長させること;及び
c)前記プライマーの前記伸長産物が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記決定工程は、前記核酸分子全体をシーケンシングすることを含む、請求項58~63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記決定工程は、
a)前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記決定工程は、
a)前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
前記決定工程は、
a)前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、前記部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、前記増幅させること;
b)前記増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;
c)前記標識された核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む前記増幅した核酸分子の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
d)前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
前記サンプルにおける前記核酸分子は、mRNAであり、前記mRNAは、前記増幅工程の前にcDNAに逆転写される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記決定工程は、
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む前記PIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
前記決定工程は、
前記生物学的サンプルにおける前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む前記PIEZO1 mRNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項71】
前記決定工程は、
前記生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成された前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、前記変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む前記PIEZO1 cDNA分子またはその相補体の前記ヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、前記接触させること;及び
前記検出可能な標識を検出すること
を含む、請求項54~57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項72】
前記対象は、PIEZO1参照であり、前記方法は、前記対象に標準的な投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与すること、及び前記対象にPIEZO1アゴニストを投与することをさらに含む、請求項54~71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項73】
前記対象は、PIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合であり、前記方法は、前記対象に標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与すること、及び前記対象にPIEZO1アゴニストを投与することをさらに含む、請求項54~71のいずれか1項に記載の方法。
【請求項74】
静脈瘤を処置または予防する治療剤であって、
ピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするゲノム核酸分子もしくはその相補体であって、前記ゲノム核酸分子は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、前記ゲノム核酸分子もしくはその相補体;
PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするmRNA分子もしくはその相補体であって、前記mRNA分子は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、前記mRNA分子もしくはその相補体;または
PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするcDNA分子もしくはその相補体であって、前記cDNA分子は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、前記cDNA分子もしくはその相補体
を有するものとして同定された対象における静脈瘤の処置または予防において使用するための、前記治療剤。
【請求項75】
ピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストであって、
a)PIEZO1ゲノム核酸分子、PIEZO1 mRNA分子、もしくはPIEZO1 cDNA分子についての参照である対象;または
b)ヘテロ接合である対象であって、
i)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするゲノム核酸分子もしくはその相補体であって、前記ゲノム核酸分子は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、前記ゲノム核酸分子もしくはその相補体;
ii)PIEZO1の予測される機能喪失ポリペプチドをコードするmRNA分子もしくはその相補体であって、前記mRNA分子は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、前記mRNA分子もしくはその相補体;もしくは
iii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするcDNA分子もしくはその相補体であって、前記cDNA分子は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、前記cDNA分子もしくはその相補体
についてヘテロ接合である前記対象における静脈瘤の処置または予防において使用するための、前記ピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニスト。
【請求項76】
小分子アゴニストである、請求項75に記載のPIEZO1アゴニスト。
【請求項77】
前記小分子アゴニストはYoda1である、請求項76に記載のPIEZO1アゴニスト。
【請求項78】
前記小分子アゴニストはJedi1である、請求項76に記載のPIEZO1アゴニスト。
【請求項79】
前記小分子アゴニストはJedi2である、請求項76に記載のPIEZO1アゴニスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表に対する言及
本出願には、542キロバイトのサイズを有する、2022年7月2日に作成された18923808402SEQという名称のテキストファイルとして電子提出された配列表が含まれる。配列表は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は概して、ピエゾ型機械受容イオンチャネル成分1(PIEZO1)アゴニストによる、静脈瘤を有するかまたは静脈瘤を発症するリスクがある対象の処置、及び静脈瘤を発症する増加したリスクを有する対象を同定する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
静脈瘤は、慢性静脈不全を有する患者にしばしば見られる、遺伝的ドライバーの大部分が未知である高頻度多因子疾患であり、慢性静脈不全と共に慢性静脈疾患に分類される。静脈弁の機能不全は、静脈瘤、静脈性高血圧、及び血栓症に関連している。血流力の変化、内皮活性化、炎症、低酸素、ならびにマトリックスメタロプロテイナーゼ及びその組織アゴニストの調節不全等、いくつかのプロセスが静脈瘤発症に関連している。静脈瘤のリスク因子としては、加齢、女性、妊娠回数、肥満、深部静脈血栓症歴、及び立ち仕事が挙げられる。静脈瘤は、不十分なリンパ排出及び慢性静脈不全にも関係付けられている。さらに、いくつかのゲノムワイド関連研究(GWAS)により、約18.5%の静脈瘤遺伝率が示された。
【0004】
PIEZO1は、16q24.3に位置する70kb遺伝子によってコードされ、可能性のある5つのアイソフォームとして存在する。PIEZO1タンパク質は、2,521アミノ酸長であり、38の膜貫通ドメインを含有しホモ四量体として機能する286kDaの膜貫通タンパク質である。PIEZO1は、ルテニウムレッド及びガドリニウムに対して感受性がある直線的な電流電圧関係によって特徴付けられる電流を生成する、進化的に保存された内皮の機械受容陽イオンチャネルをコードする。PIEZO1は普遍的に発現され、おそらくはその活性化状態における小胞体へのR-Rasの動員及びその後のカルパインシグナル伝達の刺激によってインテグリン活性化を維持することにより上皮細胞接着に関与している。脈管構造において、PIEZO1は内皮細胞の移動及び発芽型血管新生に関与している。具体的には、PIEZO1は血流関連せん断応力のセンサーとして作用し、血流方向における内皮細胞の編成及び配向を促進することで、適切な血管形成、リモデリング、及び成熟を確実にする。PIEZO1は、リンパ弁形成に必要であるとも考えられる。報告されている他の機能には、血圧調節、尿浸透圧、赤血球完全性、圧力感知、及び集合管浸透圧調節が含まれる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、静脈瘤を有するかまたは静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
本開示はまた、伏在静脈瘤を有するかまたは伏在静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0006】
本開示はまた、網状静脈瘤を有するかまたは網状静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0007】
本開示はまた、クモ状静脈を有するかまたはクモ状静脈を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0008】
本開示はまた、妊娠関連静脈瘤を有するかまたは妊娠関連静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0009】
本開示はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤で対象を処置する方法を提供し、該対象は、静脈瘤を有するか、または静脈瘤を発症するリスクがあり、該方法は、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有するかどうかを、対象から生物学的サンプルを得ることまたは得たこと;及び対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を含む遺伝子型を有するかどうかを決定するために生物学的サンプルについて配列分析を実施することまたは実施したことによって決定すること;ならびにPIEZO1参照である対象に標準的な投薬量で静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤を投与することもしくは投与を継続すること、及び/または対象にPIEZO1アゴニストを投与すること;ならびにPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である対象に標準的な投薬量と同じもしくはそれより少ない量で静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤を投与することもしくは投与を継続すること、及び/または対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含み、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有する遺伝子型の存在は、対象が静脈瘤を発症する低下したリスクを有することを示す。
【0010】
本開示はまた、静脈瘤を発症する増加したリスクを有する対象を同定する方法を提供し、該方法は、対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の存在または非存在を決定することまたは決定したことを含み;対象がPIEZO1参照である場合、対象は、静脈瘤を発症する増加したリスクを有し;対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合またはホモ接合である場合、対象は、静脈瘤を発症する低下したリスクを有する。
【0011】
本開示はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤であって、i)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするゲノム核酸分子もしくはその相補体であって、ゲノム核酸分子は、i)配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、ゲノム核酸分子もしくはその相補体;ii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするmRNA分子もしくはその相補体であって、mRNA分子は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、mRNA分子もしくはその相補体;またはiii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするcDNA分子もしくはその相補体であって、cDNA分子は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、cDNA分子もしくはその相補体を有するものとして同定された対象における静脈瘤の処置または予防において使用するための、治療剤を提供する。
【0012】
本開示はまた、PIEZO1アゴニストであって、a)PIEZO1ゲノム核酸分子、PIEZO1 mRNA分子、もしくはPIEZO1 cDNA分子についての参照である対象;またはb)ヘテロ接合である対象であって、i)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするゲノム核酸分子もしくはその相補体であって、ゲノム核酸分子は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、ゲノム核酸分子もしくはその相補体;ii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするmRNA分子もしくはその相補体であって、mRNA分子は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;もしくは配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、mRNA分子もしくはその相補体;もしくはiii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするcDNA分子もしくはその相補体であって、cDNA分子は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、cDNA分子もしくはその相補体についてヘテロ接合である対象における静脈瘤の処置または予防において使用するための、PIEZO1アゴニストを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の態様に関する様々な用語が本明細書及び特許請求の範囲を通して使用される。そのような用語には、別途示されない限り、当該技術分野におけるそれらの通常の意味が与えられるものとする。他の具体的に定義される用語は、本明細書に提供される定義と一致した様式で解釈されるものとする。
【0014】
別途明示的に記述されない限り、本明細書において示される任意の方法または態様は、その工程が特定の順序で実施されることを要求するものとして解釈されるようには意図されない。したがって、方法の請求項が、工程が特定の順序に限定されるべきことを、特許請求の範囲または明細書において具体的に記述していない場合、いかなる点でも、順序が暗示されることは意図されていない。これは、ステップもしくは動作フローの配置に関する論理の問題、文法構成もしくは句読点に由来する平明な意味、または本明細書中に記載される態様の数もしくは型を含めた解釈のためのあらゆる可能性のある表示されていない基準についても当てはまる。
【0015】
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」には、文脈が別途明らかに示さない限り複数の指示対象が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記述される数値がおおよそであり、小さな変動が、開示される実施形態の実施に有意に影響を及ぼさないであろうことを意味する。数値が使用される場合、文脈によって別途示されない限り、用語「約」は、±10%変動し、開示される実施形態の範囲内にとどまり得る数値を意味する。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語「含む」は、特定の実施形態では、所望により、「からなる」または「から本質的になる」で置き換えられ得る。
本明細書で使用される場合、核酸分子またはポリペプチドに関して、用語「単離された」は、核酸分子またはポリペプチドが、例えば、血液及び/または他の組織とは別として、そのネイティブ環境以外の状態にあることを意味する。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子またはポリペプチドは、他の核酸分子または他のポリペプチド、特に動物起源の他の核酸分子またはポリペプチドを実質的に含まない。いくつかの実施形態では、核酸分子またはポリペプチドは、高度に精製された形態、すなわち、95%を超えて純粋または99%を超えて純粋であり得る。この文脈において使用される場合、用語「単離された」は、二量体または代替的にリン酸化もしくは誘導体化された形態等の、代替的な物理的形態の同じ核酸分子またはポリペプチドの存在を排除しない。
【0017】
本明細書で使用される場合、用語「核酸」、「核酸分子」、「核酸配列」、「ポリヌクレオチド」、または「オリゴヌクレオチド」は、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を含み得、DNA及び/またはRNAを含み得、一本鎖、二本鎖、または多重鎖であり得る。核酸の一方の鎖はまた、その相補体を指す。
【0018】
本明細書で使用される場合、用語「対象」には、哺乳動物を含む任意の動物が含まれる。哺乳動物には、牧場動物(例えば、ウマ、ウシ、ブタ等)、コンパニオン動物(例えば、イヌ、ネコ等)、実験動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ等)、及び非ヒト霊長類(例えば、類人猿及びサル等)が含まれるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、医師のケア下の患者である。
【0019】
ヒトにおける静脈瘤を発症する低下したリスクに関連するPIEZO1遺伝子の推定機能獲得(GOF)ミスセンスバリアントが、本開示によって同定された。具体的には、PIEZO1参照ゲノム核酸分子(配列番号1参照)における69,579位のシトシンをチミンに変化させる遺伝子変化は、そのような変化を有する対象が静脈瘤を発症する低下したリスクを有し得ることを示すことが観察された。要するに、本明細書に記載の遺伝子分析は、驚くべきことに、PIEZO1遺伝子、そして特にPIEZO1遺伝子のpGOFが、静脈瘤を発症する低下したリスクに関連することを示している。そのため、伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、または妊娠関連静脈瘤等の静脈瘤を発症する増加したリスクを有するPIEZO1参照である対象は、静脈瘤が予防され、その症状が低減され、及び/または症状の進行が抑制されるように処置され得る。したがって、本開示は、リスクがある対象または活動性疾患を有する対象が適宜処置され得るように、対象におけるそのようなバリアントの同定を活用して、伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、もしくは妊娠関連静脈瘤等の静脈瘤を発症するそのような対象におけるリスクを同定もしくは層別化するか、または伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、もしくは妊娠関連静脈瘤等の静脈瘤を発症する増加したリスクを有するものとして対象を診断する方法を提供する。
【0020】
本開示により、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子が(これらのバリエーションが特定の対象においてホモ接合であるかヘテロ接合であるかにかかわらず)、静脈瘤を発症する低下したリスクと関連することがさらに観察された。さらに、本開示による追加のバリアントと遺伝子負荷マスクとの関連の同定は、PIEZO1自体が(別の遺伝子のバリアントとの連鎖不平衡ではなく)静脈瘤における保護効果の原因であることを示す。
【0021】
本開示の目的ため、任意の特定の対象は、3つのPIEZO1遺伝子型:i)PIEZO1参照;ii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合;またはiii)PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてホモ接合のうちの1つを有するものとして分類され得る。対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のコピーを有しない場合、対象は、PIEZO1参照である。対象がPIEZO1バリアント核酸分子の単一コピーを有する場合、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である。本明細書で使用される場合、PIEZO1バリアント核酸分子は、部分的機能獲得、完全機能獲得、予測される部分的機能獲得、または予測される完全機能獲得を有するPIEZO1ポリペプチドをコードする任意のPIEZO1核酸分子(例えば、ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)である。部分的機能獲得(または予測される部分的機能獲得)を有するPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有する対象は、PIEZO1についてハイポモルフィックである。PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子は、PIEZO1 Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuをコードする任意の核酸分子であり得る。いくつかの実施形態では、PIEZO1バリアント核酸分子は、PIEZO1 Pro2,510Leuをコードする。対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を2コピー有する場合、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてホモ接合である。
【0022】
PIEZO1参照であるとジェノタイピングまたは決定された対象について、そのような対象は、伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、または妊娠関連静脈瘤等の静脈瘤を発症する増加したリスクを有する。PIEZO1参照またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合のいずれかであるとジェノタイピングまたは決定された対象について、そのような対象は、PIEZO1アゴニストで処置され得る。
【0023】
本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、PIEZO1バリアント核酸分子は、部分的機能獲得、完全機能獲得、予測される部分的機能獲得、または予測される完全機能獲得を有するPIEZO1ポリペプチドをコードする任意のPIEZO1核酸分子(例えば、ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子等)であり得る。例えば、PIEZO1バリアント核酸分子は、PIEZO1 Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuをコードする任意の核酸分子であり得る。いくつかの実施形態では、PIEZO1バリアント核酸分子は、PIEZO1 Pro2,510Leuをコードする。
【0024】
本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは、部分的機能獲得、完全機能獲得、予測される部分的機能獲得、または予測される完全機能獲得を有する任意のPIEZO1ポリペプチドであり得る。本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは、例えば、PIEZO1 Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuを含む、本明細書に記載されるPIEZO1ポリペプチドのいずれでもよい。本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは、PIEZO1 Pro2,510Leuであり得る。
【0025】
本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、静脈瘤は、伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、または妊娠関連静脈瘤である。本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、静脈瘤は、伏在静脈瘤である。本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、静脈瘤は、網状静脈瘤である。本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、静脈瘤は、クモ状静脈である。本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、静脈瘤は、妊娠関連静脈瘤である。
【0026】
静脈瘤の症状は、脚のだるさ、罹患下肢におけるクモ状静脈の出現(毛細血管拡張症)、足首の腫脹(特に夜間)、罹患静脈付近の褐色から黄色の光沢のある皮膚の変色、皮膚の一部の赤み、乾燥、及びそう痒(うっ滞性皮膚炎または静脈性湿疹という)、筋痙攣(特に起立等の急な動作を行う際に発生)、罹患部の軽度傷害、出血が正常時より多いもしくは治癒に長時間を要すること、足首より上の皮膚の収縮(脂肪皮膚硬化)、脚不穏症候群、足首に現れる白化した不規則な瘢痕様斑部(白色萎縮)、またはそれらのいずれかの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0027】
本開示は、静脈瘤を有するかまたは静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
本開示はまた、伏在静脈瘤を有するかまたは伏在静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0028】
本開示はまた、網状静脈瘤を有するかまたは網状静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0029】
本開示はまた、クモ状静脈を有するかまたはクモ状静脈を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0030】
本開示はまた、妊娠関連静脈瘤を有するかまたは妊娠関連静脈瘤を発症するリスクがある対象を処置する方法を提供し、該方法は、対象にPIEZO1アゴニストを投与することを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、処置方法は、対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の存在または非存在を検出することをさらに含む。本開示を通して使用される場合、「PIEZO1バリアント核酸分子」は、部分的機能獲得、完全機能獲得、予測される部分的機能獲得、または予測される完全機能獲得を有するPIEZO1ポリペプチドをコードする任意のPIEZO1核酸分子(例えば、ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子等)である。
【0032】
本開示はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤で対象を処置する方法も提供する。いくつかの実施形態では、対象は静脈瘤を有する。いくつかの実施形態では、対象は静脈瘤を発症するリスクがある。いくつかの実施形態では、該方法は、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有するかどうかを、対象から生物学的サンプルを得ることまたは得たこと、及び対象がPIEZO1バリアント核酸分子を含む遺伝子型を有するかどうかを決定するために生物学的サンプルについて配列分析を実施することまたは実施したことによって決定することを含む。対象がPIEZO1参照である場合、静脈瘤を処置または予防する治療剤が標準的な投薬量で対象に投与されるか、もしくは投与が継続され、及び/またはPIEZO1アゴニストが対象に投与される。対象がPIEZO1バリアントについてヘテロ接合である場合、静脈瘤を処置または予防する治療剤が標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない量で対象に投与されるか、もしくは投与が継続され、及び/またはPIEZO1アゴニストが対象に投与される。PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有する遺伝子型の存在は、対象が静脈瘤を発症する低下したリスクを有することを示す。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1参照である。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である。
【0033】
PIEZO1参照またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合のいずれかであるとジェノタイピングまたは決定された対象について、そのような対象は、本明細書に記載されるように、PIEZO1アゴニストで処置され得る。
【0034】
対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の存在または非存在を検出すること、及び/または対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有するかどうかを決定することは、本明細書に記載の方法のいずれかによって行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in vitroで行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in situで行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in vivoで行われ得る。これらの実施形態のいずれかでは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子は、対象から得られた細胞内に存在し得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1参照である場合、対象は、標準的な投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である場合、対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。
【0036】
いくつかの実施形態では、処置方法は、対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドの存在または非存在を検出することをさらに含む。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有しない場合、対象は、標準的な投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有する場合、対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。
【0037】
本開示はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤で対象を処置する方法も提供する。いくつかの実施形態では、対象は静脈瘤を有する。いくつかの実施形態では、対象は静脈瘤を発症するリスクがある。いくつかの実施形態では、該方法は、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するかどうかを、対象から生物学的サンプルを得ることまたは得たこと、及び対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するかどうかを決定するために生物学的サンプルについてアッセイを実施することまたは実施したことによって決定することを含む。対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有しない場合、静脈瘤を処置または予防する治療剤が標準的な投薬量で対象に投与されるか、もしくは投与が継続され、及び/またはPIEZO1アゴニストが対象に投与される。対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有する場合、静脈瘤を処置または予防する治療剤が標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない量で対象に投与されるか、もしくは投与が継続され、及び/またはPIEZO1アゴニストが対象に投与される。PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドの存在は、対象が静脈瘤を発症する低下したリスクを有することを示す。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有する。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有しない。
【0038】
対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドの存在または非存在を検出すること、及び/または対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するかどうかを決定することは、本明細書に記載の方法のいずれかによって行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in vitroで行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in situで行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in vivoで行われ得る。これらの実施形態のいずれかでは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは、対象から得られた細胞内に存在し得る。
【0039】
静脈瘤を処置または阻害する治療剤の例は、ジオスミンまたはヘスペリジン等のフラボノイド、ならびにイブプロフェン及びアスピリン等の抗炎症剤を含むが、これらに限定されない。
【0040】
PIEZO1アゴニストの例は、Yoda1、Jedi1、及びJedi2を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、PIEZO1アゴニストは、小分子を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストの用量は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である対象については、PIEZO1参照である(標準的な投薬量を受けてもよい)対象と比較して約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、または約90%低減され得る(すなわち、標準的な投薬量よりも少ない)。いくつかの実施形態では、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストの用量は、約10%、約20%、約30%、約40%、または約50%低減され得る。また、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である対象における静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストの用量は、PIEZO1参照である対象と比較して低い頻度で投与され得る。
【0042】
静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストの投与は、例えば、1日、2日、3日、5日、1週、2週、3週、1ヶ月、5週、6週、7週、8週、2ヶ月、または3ヶ月後に繰り返され得る。繰り返し投与は、同じ用量または異なる用量であり得る。投与は、1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、またはそれを超えて繰り返され得る。例えば、所定の投薬レジメンに従って、対象は、例えば、6ヶ月、1年、またはそれ以上のような長期間にわたって療法を受けることができる。また、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストは、順次にまたは同時に投与され得る。また、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストは、別々の組成物で投与してもよく、または同じ組成物で一緒に投与してもよい。
【0043】
静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストの投与は、非経口、静脈内、経口、皮下、動脈内、頭蓋内、髄腔内、腹腔内、局所、鼻腔内、または筋肉内を含むがこれらに限定されない任意の好適な経路によって行われ得る。投与のための薬学的組成物は、望ましくは無菌であり、実質的に等張性であり、GMP条件下で製造される。薬学的組成物は、単位投薬形態(すなわち、単一投与のための投薬量)で提供され得る。薬学的組成物は、1つ以上の生理的に及び薬学的に許容可能な担体、希釈剤、賦形剤または補助剤を使用して製剤化され得る。製剤は、選択される投与経路に依存する。用語「薬学的に許容可能な」は、担体、希釈剤、賦形剤、または補助剤が、製剤の他の成分と適合性があり、そのレシピエントに実質的に有害でないことを意味する。
【0044】
用語「処置する」、「処置すること」、及び「処置」ならびに「予防する」、「予防すること」、及び「予防」は、本明細書で使用される場合は、所望の生物学的反応、例えば、治療的及び予防的効果を引き起こすことをそれぞれ指す。いくつかの実施形態では、治療効果は、薬剤または薬剤を含む組成物の投与後の、静脈瘤の低下/低減、静脈瘤の重症度の低下/低減(例えば、静脈瘤の発症の低減または阻害等)、症状及び静脈瘤関連作用の低下/低減、症状及び静脈瘤関連作用の発生を遅延させること、静脈瘤関連作用の症状の重症度を低減すること、急性発病の重症度を低減すること、症状及び静脈瘤関連作用の数を低減すること、症状及び静脈瘤関連作用の潜在性を低減すること、症状及び静脈瘤関連作用の改善、二次症状を低減すること、二次感染症を低減すること、静脈瘤の再燃を予防すること、再燃発病の数または頻度を低下させること、症状を示す発病間の潜在期を増加させること、持続進行までの時間を増加させること、寛解を早めること、寛解を誘導すること、寛解を増強すること、回復を加速させること、または代替的治療剤の有効性を増加させることまたは代替的治療剤に対する耐性を低下させること、及び/または罹患宿主動物の増加した生存時間のうちの1つ以上を含む。予防的効果は、治療的プロトコルの投与後の、静脈瘤発症/進行の完全もしくは部分的回避及び/または阻害もしくは遅延(例えば、完全もしくは部分的回避/阻害もしくは遅延等)、及び罹患した宿主動物の増加した生存時間を含み得る。静脈瘤の処置は、いずれかの臨床的段階または顕現時に何らかの形態の静脈瘤を有するものとして既に診断された対象の処置、静脈瘤の症状もしくは兆候の発生もしくは進展もしくは増悪もしくは悪化の遅延、及び/または静脈瘤の予防及び/またはその重症度の低減を包含する。
【0045】
本開示はまた、静脈瘤を発症する増加したリスクを有する対象を同定する方法も提供する。いくつかの実施形態では、該方法は、対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子(例えば、ゲノム核酸分子、mRNA分子、及び/またはcDNA分子)の存在または非存在を決定することまたは決定したことを含む。対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を欠く(すなわち、対象がPIEZO1参照として遺伝子型的に分類される)場合、対象は、静脈瘤を発症する増加したリスクを有する。対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有する(すなわち、対象がPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合またはホモ接合である)場合、対象は、PIEZO1参照である対象と比較して静脈瘤を発症する低下したリスクを有する。
【0046】
PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の単一コピーを有することは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のコピーを有しない場合よりも、対象が静脈瘤を発症することについて保護的である。いずれかの特定の作用理論または作用メカニズムに限定されることを意図するものではないが、PIEZO1バリアント核酸分子の単一コピー(すなわち、PIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合)は、対象が静脈瘤を発症することについて保護的であると考えられ、また、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を2コピー有する(すなわち、PIEZO1バリアント核酸分子についてホモ接合である)ことは、単一コピーを有する対象と比べて、対象が静脈瘤を発症することについてより保護的であり得ると考えられる。よって、いくつかの実施形態では、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の単一コピーは、完全には保護的でない場合があるが、代わりに、対象が静脈瘤を発症することについて部分的にまたは不完全に保護的であり得る。いずれかの特定の理論に縛られることを望むものではないが、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の単一コピーを有する対象に依然として存在する静脈瘤の発症に関与する追加の要素または分子があることによって、静脈瘤の発症からの完全に満たない保護が生じる可能性がある。
【0047】
対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の存在または非存在を検出すること、及び/または対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有するかどうかを決定することは、本明細書に記載の方法のいずれかによって行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in vitroで行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in situで行われ得る。いくつかの実施形態では、これらの方法は、in vivoで行われ得る。これらの実施形態のいずれかでは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子は、対象から得られた細胞内に存在し得る。
【0048】
PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子の任意の1つ以上(すなわち、任意の組み合わせ)を、本明細書に記載されている方法のいずれかで使用して、対象が静脈瘤を発症する増加したリスクを有するかどうかを決定することができる。特定のバリアントの組み合わせは、PIEZO1と静脈瘤を発症する低下したリスクとの特定の相関を統計的に分析するために使用されるマスクを形成することができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、対象が静脈瘤を発症する増加したリスクを有するものとして同定されると、対象は、本明細書に記載されるように、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストでさらに処置される。例えば、対象がPIEZO1参照であり、それ故に静脈瘤を発症する増加したリスクを有する場合、対象は、PIEZO1アゴニストを投与される。いくつかの実施形態では、そのような対象はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である場合、対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与され、及び/またはPIEZO1アゴニストを投与される。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1参照である。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である。
【0050】
いくつかの実施形態では、対象が静脈瘤を発症する増加したリスクを有するものとして同定されると、対象は、本明細書に記載されるように、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストをさらに投与される。例えば、対象がPIEZO1参照であり、それ故に静脈瘤発症の増加したリスクを有する場合、対象は、PIEZO1アゴニストを投与される。いくつかの実施形態では、そのような対象はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である場合、対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与され、及び/またはPIEZO1アゴニストを投与される。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1参照である。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である。
【0051】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法のいずれかは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子、及び/または静脈瘤を発症する低下したリスクに関連するPIEZO1の予測される機能獲得バリアントポリペプチドを有する対象の総負荷を決定することをさらに含み得る。総負荷は、PIEZO1遺伝子のすべてのバリアントの総計であり、これは、静脈瘤との関連分析で行われ得る。いくつかの実施形態では、対象は、静脈瘤を発症する低下したリスクと関連するPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードする1つ以上のPIEZO1バリアント核酸分子についてホモ接合である。いくつかの実施形態では、対象は、静脈瘤を発症する低下したリスクと関連するPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードする1つ以上のPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である。関連分析の結果は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子が、静脈瘤を発症する低下したリスクに関連することを示唆する。対象がより低い総負荷を有する場合、対象は、静脈瘤を発症するリスクがより高く、対象は、標準的な投薬量における静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤、及び/またはPIEZO1アゴニストを投与されるか、または投与を継続される。対象がより高い総負荷を有する場合、対象は、静脈瘤を発症するリスクがより低く、対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与されるか、または投与を継続される。総負荷が高いほど、静脈瘤を発症するリスクは低くなる。
【0052】
いくつかの実施形態では、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードする任意の1つ以上のPIEZO1バリアント核酸分子を有することの対象の総負荷は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のいずれかの複数の加重総計を表す。いくつかの実施形態では、総負荷は、PIEZO1遺伝子内またはその周辺(10Mb以内)に存在する、少なくとも約2、少なくとも約3、少なくとも約4、少なくとも約5、少なくとも約10、少なくとも約20、少なくとも約30、少なくとも約40、少なくとも約50、少なくとも約60、少なくとも約70、少なくとも約80、少なくとも約100、少なくとも約120、少なくとも約150、少なくとも約200、少なくとも約250、少なくとも約300、少なくとも約400、少なくとも約500、少なくとも約1,000、少なくとも約10,000、少なくとも約100,000、または少なくとも約1,000,000もしくはそれを超える遺伝子バリアントを使用して計算され、ここで、遺伝子負荷は、アレルの数に、各アレルについての静脈瘤または関連するアウトカムとの関連推定値を掛けたもの(例えば、加重多遺伝子負荷スコア)である。これは、ゲノムアノテーションに関係なく、遺伝子関連分析において静脈瘤関連形質とのゼロでない関連を示すPIEZO1遺伝子の近傍(遺伝子の周辺10Mb以内)にある、あらゆる遺伝子バリアントを含み得る。いくつかの実施形態では、対象が所望の閾値スコアよりも高い総負荷を有する場合、対象は、静脈瘤を発症する低下したリスクを有する。いくつかの実施形態では、対象が所望の閾値スコアよりも低い総負荷を有する場合、対象は、静脈瘤を発症する増加したリスクを有する。
【0053】
いくつかの実施形態では、総負荷は、例えば、上位五分位、中間五分位、及び下位五分位の五分位に分けることができ、総負荷の上位五分位は最低リスク群に対応し、総負荷の下位五分位は最高リスク群に対応する。いくつかの実施形態では、より大きな総負荷を有する対象は、対象集団からの上位10%、上位20%、上位30%、上位40%、または上位50%の総負荷を含むがこれらに限定されない、最高加重総負荷を含む。いくつかの実施形態では、遺伝子バリアントは、静脈瘤との関連を、関連のp値範囲の上位10%、上位20%、上位30%、上位40%、または上位50%に有する遺伝子バリアントを含む。いくつかの実施形態では、同定された遺伝子バリアントの各々は、約10-2以下、約10-3以下、約10-4以下、約10-5以下、約10-6以下、約10-7以下、約10-8以下、約10-9以下、約10-10以下、約10-11以下、約10-12以下、約10-13以下、約10-14以下、または約10-15以下のp値の静脈瘤との関連を有する遺伝子バリアントを含む。いくつかの実施形態では、同定された遺伝子バリアントは、p値5×10-8未満の静脈瘤との関連を有する遺伝子バリアントを含む。いくつかの実施形態では、同定された遺伝子バリアントは、オッズ比(OR)が分布の上位20%については約1.5以上、約1.75以上、約2.0以上、もしくは約2.25以上、または約1.5以上、約1.75以上、約2.0以上、約2.25以上、約2.5以上、もしくは約2.75以上である参照集団の残りと比較して高リスクの対象における静脈瘤との関連を有する遺伝子バリアントを含む。いくつかの実施形態では、オッズ比(OR)は、約1.0~約1.5、約1.5~約2.0、約2.0~約2.5、約2.5~約3.0、約3.0~約3.5、約3.5~約4.0、約4.0~約4.5、約4.5~約5.0、約5.0~約5.5、約5.5~約6.0、約6.0~約6.5、約6.5~約7.0の範囲か、または7.0を超えていてもよい。いくつかの実施形態では、高リスクの対象は、参照集団における下位十分位、五分位、または三分位の総負荷を有する対象を含む。総負荷の閾値は、意図される実際の用途の性質と、その実際の用途にとって意味があると考えられるリスク差に基づいて決定される。
【0054】
いくつかの実施形態では、対象が静脈瘤を発症する増加したリスクを有するものとして同定されると、対象は、本明細書に記載されるように、静脈瘤を処置もしくは予防する治療剤及び/またはPIEZO1アゴニストをさらに投与される。例えば、対象がPIEZO1参照であり、それ故に静脈瘤発症の増加したリスクを有する場合、対象は、PIEZO1アゴニストを投与される。いくつかの実施形態では、そのような対象はまた、静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である場合、対象は、標準的な投薬量と同じまたはそれより少ない投薬量で静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与され、及び/またはPIEZO1アゴニストを投与される。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1参照である。いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子についてヘテロ接合である。さらに、対象が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有することについてより低い総負荷を有し、それ故に静脈瘤を発症する増加したリスクを有する場合、対象は、静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有することについてより低い総負荷を有する場合、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子を有することについてより大きい総負荷を有する対象に投与される標準的な投薬量と同じまたはそれより多い投薬量で、静脈瘤を処置または予防する治療剤を投与される。
【0055】
本開示はまた、対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子、及び/または対象から得られた生物学的サンプルにおけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントmRNA分子、及び/または対象から得られた生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成されたPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントcDNA分子の存在または非存在を検出する方法を提供する。集団内の遺伝子配列、及びそのような遺伝子によってコードされるmRNA分子は、一塩基多型(SNP)のような多型に起因して異なり得ることが理解される。PIEZO1バリアントゲノム核酸分子、PIEZO1バリアントmRNA分子、及びPIEZO1バリアントcDNA分子について本明細書で提供される配列は、例示的な配列にすぎない。PIEZO1バリアントゲノム核酸分子、バリアントmRNA分子、及びバリアントcDNA分子について他の配列も可能である。
【0056】
生物学的サンプルは、対象からの任意の細胞、組織、または生物学的流体に由来し得る。生物学的サンプルは、任意の臨床的に関連のある組織、例えば、骨髄サンプル、腫瘍生検、微細針吸引物、または血液、歯肉溝滲出液、血漿、血清、リンパ液、腹水、嚢胞液、もしくは尿等の体液のサンプル等を含み得る。いくつかの実施形態では、生物学的サンプルは、口腔内スワブを含む。本明細書に開示される方法において使用される生物学的サンプルは、アッセイフォーマット、検出方法の特質、及びサンプルとして使用される組織、細胞、または抽出物に基づいて様々であり得る。生物学的サンプルは、用いられているアッセイに応じて異なって処理され得る。例えば、PIEZO1バリアント核酸分子を検出する際には、PIEZO1バリアント核酸分子について生物学的サンプルを単離または濃縮するように設計された予備処理が用いられ得る。多様な技術がこの目的のために使用され得る。PIEZO1バリアントmRNA分子のレベルを検出する際には、mRNA分子を有する生物学的サンプルを濃縮するために様々な技術が使用され得る。mRNA分子の存在もしくはレベルまたは特定のバリアントゲノムDNA遺伝子座の存在を検出するための様々な方法が使用され得る。
【0057】
本開示はまた、対象におけるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子またはその相補体を検出する方法を提供する。該方法は、生物学的サンプルにおける核酸分子がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子であるかどうかを決定するために対象から得られた生物学的サンプルをアッセイすることを含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子またはその相補体は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子である。
【0059】
いくつかの実施形態では、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子またはその相補体は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、mRNA分子である。
【0060】
いくつかの実施形態では、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子またはその相補体は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;もしくは配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成されたcDNA分子である。
【0061】
いくつかの実施形態では、PIEZO1バリアント核酸分子は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミン(ゲノム核酸分子の場合);配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子の場合);または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン(mRNA分子から得られるcDNA分子の場合)を含むヌクレオチド配列を有する。
【0062】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプルは、細胞または細胞ライセートを含む。そのような方法は、例えば、PIEZO1ゲノム核酸分子またはmRNA分子を含む対象からの生物学的サンプルを得ること、そしてmRNAの場合は、任意にmRNAをcDNAに逆転写することをさらに含み得る。そのようなアッセイは、例えば、特定のPIEZO1核酸分子のこれらの位置の同一性を決定することを含み得る。いくつかの実施形態では、該方法は、in vitro方法である。
【0063】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含む。いくつかの実施形態では、アッセイは、シーケンシングされる部分が配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置を含む、生物学的サンプルにおけるPIEZO1ゲノム核酸分子のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすること;シーケンシングされる部分が配列番号22もしくはその相補体による7,785位に対応する位置を含む、生物学的サンプルにおけるPIEZO1 mRNA分子のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすること;及び/または、シーケンシングされる部分が配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置を含む、生物学的サンプルにおけるmRNAから生成されたPIEZO1 cDNA分子のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含む。生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子のシーケンシングされる部分が、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミン;配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む場合、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子である。
【0064】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、シーケンシングされる部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置を含む。生物学的サンプルにおけるPIEZO1ゲノム核酸分子のシーケンシングされる部分が、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む場合、生物学的サンプルにおけるPIEZO1ゲノム核酸分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子である。
【0065】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1 mRNA分子のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、シーケンシングされる部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含む。生物学的サンプルにおけるPIEZO1 mRNA分子のシーケンシングされる部分が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む場合、生物学的サンプルにおけるPIEZO1 mRNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントmRNA分子である。
【0066】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成されたPIEZO1 cDNA分子のヌクレオチド配列の少なくとも一部分をシーケンシングすることを含み、シーケンシングされる部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含む。生物学的サンプルにおけるPIEZO1 cDNA分子のシーケンシングされる部分が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む場合、生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成されたPIEZO1 cDNA分子は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントcDNA分子である。
【0067】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、ゲノム核酸分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置に近い一部分;mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、ゲノム核酸分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置;mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミン;配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0072】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1の、mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置;及び/またはcDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1ゲノム核酸分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1ゲノム核酸分子もしくはその相補体ヌクレオチド配列のうちの、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;ならびにc)プライマーの伸長産物が、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1 mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1 mRNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;及びc)プライマーの伸長産物が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むかどうかを決定することを含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)PIEZO1 cDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置に近い一部分にハイブリダイズするプライマーと、生物学的サンプルを接触させること;b)PIEZO1 cDNA分子もしくはその相補体のヌクレオチド配列のうちの、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を少なくとも介して、プライマーを伸長させること;及びc)プライマーの伸長産物が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むかどうかを決定することを含む。
【0080】
いくつかの実施形態では、アッセイは、核酸分子全体をシーケンシングすることを含む。いくつかの実施形態では、PIEZO1ゲノム核酸分子のみが分析される。いくつかの実施形態では、PIEZO1 mRNAのみが分析される。いくつかの実施形態では、PIEZO1 mRNAから得られたPIEZO1 cDNAのみが分析される。
【0081】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミン;配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミン;配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0083】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0087】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、増幅される部分は、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;ならびにd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0091】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、該部分は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;及びd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるPIEZO1 mRNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、該部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及びd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、アッセイは、a)生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成されたPIEZO1 cDNA分子またはその相補体の少なくとも一部分を増幅させることであって、該部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、増幅させること;b)増幅した核酸分子を、検出可能な標識で標識すること;c)標識した核酸分子を、変化特異的プローブを含む支持体と接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む増幅した核酸分子のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及びd)検出可能な標識を検出することを含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、サンプルにおける核酸分子は、mRNAであり、mRNAは、増幅工程の前にcDNAに逆転写される。
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミン;配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0098】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0100】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0101】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシル;及び/または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1ゲノム核酸分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるPIEZO1 mRNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むPIEZO1 mRNA分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、アッセイは、生物学的サンプルにおけるmRNA分子から生成されたPIEZO1 cDNA分子またはその相補体を、検出可能な標識を含む変化特異的プローブと接触させることであって、変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むPIEZO1 cDNA分子またはその相補体のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列を含む、接触させること;及び検出可能な標識を検出することを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、PIEZO1核酸分子は、対象から得られた細胞内に存在する。
変化特異的ポリメラーゼ連鎖反応技術を使用してヌクレオチド配列におけるSNPのような突然変異を検出することができる。変化特異的プライマーが使用され得るのは、鋳型とのミスマッチが存在するとDNAポリメラーゼが伸長しないからである。
【0108】
いくつかの実施形態では、アッセイは、RNAシーケンシング(RNA-Seq)を含む。いくつかの実施形態では、アッセイはまた、例えば、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)によって、mRNAをcDNAに逆転写することを含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、該方法は、標的ヌクレオチド配列に結合し、PIEZO1バリアントゲノム核酸分子、バリアントmRNA分子、またはバリアントcDNA分子を含むポリヌクレオチドを特異的に検出及び/または同定するために十分なヌクレオチド長のプローブ及びプライマーを利用する。ハイブリダイゼーション条件または反応条件は、この結果を達成するためにオペレーターによって決定され得る。ヌクレオチド長は、本明細書において記載または例示される任意のアッセイを含む、選択された検出方法における使用のために十分な任意の長さであり得る。そのようなプローブ及びプライマーは、高ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下で標的ヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズし得る。プローブ及びプライマーは、標的ヌクレオチド配列内の連続ヌクレオチドの完全なヌクレオチド配列同一性を有し得るが、標的ヌクレオチド配列とは異なり、かつ標的ヌクレオチド配列を特異的に検出及び/または同定する能力を保持するプローブは、従来の方法によって設計され得る。プローブ及びプライマーは、標的核酸分子のヌクレオチド配列と約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、または100%の配列同一性または相補性を有し得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン(ゲノム核酸分子)、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むヌクレオチド配列を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0111】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むヌクレオチド配列を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0112】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むヌクレオチド配列を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0113】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むヌクレオチド配列を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0114】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、ヌクレオチド配列、配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0115】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むヌクレオチド配列を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0116】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、ヌクレオチド配列、配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0117】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、ヌクレオチド配列、配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0118】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、ヌクレオチド配列、配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号41による361位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号41による361位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号41による361位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号41による361位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号41による361位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号41による361位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0119】
いくつかの実施形態では、生物学的サンプル内のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体が、配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル(mRNA分子)、または配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミン(cDNA分子)を含むヌクレオチド配列を含むかどうかを決定するために、生物学的サンプルが、配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンに隣接する5’フランキング配列に由来する第1のプライマーと、配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンに隣接する3’フランキング配列に由来する第2のプライマーとを含むプライマー対を使用する増幅方法に供されて、配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンをコードする位置におけるSNPの存在を示すアンプリコンが生成され得る。いくつかの実施形態では、アンプリコンは、プライマー対と1ヌクレオチド塩基対の組み合わせの長さから、DNA増幅プロトコルによって生成可能なアンプリコンの任意の長さまでの長さの範囲であり得る。この距離は、1ヌクレオチド塩基対から増幅反応の限界、または約2万ヌクレオチド塩基対までの範囲であり得る。任意に、プライマー対は、配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む位置、及び配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル、または配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む位置の各側の少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10個、またはそれを超えるヌクレオチドを含む領域にフランキングする。
【0120】
同様のアンプリコンは、mRNA及び/またはcDNA配列から生成され得る。PCRプライマー対は、例えば、Vector NTIバージョン10(Informax Inc.,Bethesda Md.);PrimerSelect(DNASTAR Inc.,Madison,Wis.);及びPrimer3(Version 0.4.0.COPYRGT.,1991,Whitehead Institute for Biomedical Research,Cambridge,Mass.)におけるPCRプライマー解析ツール等のその目的のために意図されたコンピュータープログラムを使用することによって、既知の配列から生成され得る。また、配列は、既知のガイドラインを使用して視覚的に精査され、プライマーが手動で特定され得る。
【0121】
核酸シーケンシング技術の例示的な例には、チェーンターミネーター(サンガー)シーケンシング及びダイターミネーターシーケンシングが含まれるがこれらに限定されない。他の方法は、精製DNA、増幅DNA及び固定細胞調製物に仕向けられた標識プライマーまたは標識プローブを使用することを含む、シーケンシング以外の核酸ハイブリダイズ法(蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH))を伴う。いくつかの方法では、標的核酸分子は、検出の前にまたは検出と同時に増幅させられ得る。核酸増幅技術の例示的な例には、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、リガーゼ連鎖反応(LCR)、鎖置換増幅(SDA)、及び核酸配列ベース増幅(NASBA)が含まれるがこれらに限定されない。他の方法には、リガーゼ連鎖反応、鎖置換増幅、及び好熱性SDA(tSDA)が含まれるがこれらに限定されない。
【0122】
ハイブリダイゼーション技術では、プローブまたはプライマーがその標的に特異的にハイブリダイズするようにストリンジェントな条件が用いられ得る。いくつかの実施形態では、ストリンジェントな条件下のポリヌクレオチドプライマーまたはプローブは、他の非標的配列よりも検出可能に高い程度で、例えば、バックグラウンドの少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、またはそれを超えて(バックグラウンドの10倍超を含む)、その標的配列とハイブリダイズすることになる。いくつかの実施形態では、ストリンジェントな条件下のポリヌクレオチドプライマーまたはプローブは、他のヌクレオチド配列よりも検出可能に高い程度でその標的配列と少なくとも2倍ハイブリダイズすることになる。いくつかの実施形態では、ストリンジェントな条件下のポリヌクレオチドプライマーまたはプローブは、他のヌクレオチド配列よりも検出可能に高い程度でその標的配列と少なくとも3倍ハイブリダイズすることになる。いくつかの実施形態では、ストリンジェントな条件下のポリヌクレオチドプライマーまたはプローブは、他のヌクレオチド配列よりも検出可能に高い程度でその標的配列と少なくとも4倍ハイブリダイズすることになる。いくつかの実施形態では、ストリンジェントな条件下のポリヌクレオチドプライマーまたはプローブは、他のヌクレオチド配列よりも検出可能に高い程度でその標的ヌクレオチド配列とバックグラウンドの10倍を超えてハイブリダイズすることになる。ストリンジェントな条件は、配列依存的であり、異なる状況で異なることになる。
【0123】
DNAハイブリダイゼーションを促進する適切なストリンジェンシー条件、例えば、約45℃での6×塩化ナトリウム/クエン酸ナトリウム(SSC)、続いて50℃での2×SSCの洗浄が知られており、またはCurrent Protocols in Molecular Biology,John Wiley & Sons,N.Y.(1989),6.3.1-6.3.6で見ることができる。典型的には、ハイブリダイゼーション及び検出のためのストリンジェントな条件は、塩濃度が、pH7.0~8.3で約1.5M未満のNaイオン、典型的には約0.01~1.0MのNaイオン濃度(または他の塩)であり、温度が、短いプローブ(例えば、10~50ヌクレオチド等)について少なくとも約30℃及びより長いプローブ(例えば、50ヌクレオチド超等)について少なくとも約60℃であるものとなる。ストリンジェントな条件はまた、不安定化剤、例えば、ホルムアミドの添加によって達成され得る。任意に、洗浄緩衝液は、約0.1%~約1%のSDSを含み得る。ハイブリダイゼーションの継続時間は、概して約24時間未満、通常は約4~約12時間である。洗浄時間の継続時間は、少なくとも平衡に達するのに十分な時間の長さとなる。
【0124】
本開示はまた、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドの存在を検出する方法であって、生物学的サンプルにおけるPIEZO1ポリペプチドが、ポリペプチドに機能獲得(部分的または完全)または予測される機能獲得(部分的または完全)を持たせる1つ以上のバリエーションを含有するかどうかを決定するために、対象から得られた生物学的サンプルについてアッセイを実施することを含む、方法を提供する。PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは、本明細書に記載されるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドのいずれでもよい。いくつかの実施形態では、該方法は、PIEZO1 Pro2,510Leu、Pro2,024Leu、Pro2,079Leu、またはPro92Leuの存在を検出する。いくつかの実施形態では、該方法は、PIEZO1 Pro2,510Leuの存在を検出する。
【0125】
いくつかの実施形態では、該方法は、生物学的サンプルにおけるPIEZO1ポリペプチドが、配列番号47による2,510位に対応する位置におけるロイシン;配列番号48による2,024位に対応する位置におけるロイシン;配列番号49による2,079位に対応する位置におけるロイシン;または配列番号50による94位に対応する位置におけるロイシンを含むかどうかを決定するために、対象から得られた生物学的サンプルについてアッセイを実施することを含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、アッセイは、配列番号47による2,510位、配列番号48による2,024位、配列番号49による2,079位、または配列番号50による94位に対応する位置を含むPIEZO1ポリペプチドの少なくとも一部分をシーケンシングすることを含む。
【0127】
いくつかの実施形態では、アッセイは、配列番号47による2,510位、配列番号48による2,024位、配列番号49による2,079位、または配列番号50による94位に対応する位置を含むPIEZO1ポリペプチドの存在を検出するためのイムノアッセイである。
【0128】
いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有しない場合、対象は、静脈瘤または伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、もしくは妊娠関連静脈瘤のいずれかを発症する増加したリスクを有する。いくつかの実施形態では、対象がPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有する場合、対象は、静脈瘤または伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、もしくは妊娠関連静脈瘤のいずれかを発症する低下したリスクを有する。
【0129】
本開示はまた、PIEZO1バリアントゲノム核酸分子、PIEZO1バリアントmRNA分子、及び/またはPIEZO1バリアントcDNA分子(例えば、本明細書において開示されるゲノムバリアント核酸分子、mRNAバリアント分子、及びcDNAバリアント分子のいずれか)にハイブリダイズする単離された核酸分子を提供する。いくつかの実施形態では、そのような単離された核酸分子は、ストリンジェントな条件下でPIEZO1バリアント核酸分子にハイブリダイズする。そのような核酸分子は、例えば、本明細書において記載または例示されるプローブ、プライマー、変化特異的プローブ、または変化特異的プライマーとして使用され得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号2による69,579位、配列番号13による7,785位、または配列番号33による7,785位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号14による1,095位、または配列番号34による1,095位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号15による6,073位、または配列番号35による6,073位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号16による1,336位、または配列番号36による1,336位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号17による6,073位、または配列番号37による6,073位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号18による6,236位、または配列番号38による6,236位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号19による7,526位、または配列番号39による7,526位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号20による1,336位、または配列番号20による1,336位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号21による361位、または配列番号21による361位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、配列番号22による7,776位、または配列番号42による7,776位に対応する位置を含むPIEZO1核酸分子の一部分にハイブリダイズする。
【0131】
いくつかの実施形態では、そのような単離された核酸分子は、少なくとも約5、少なくとも約8、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15、少なくとも約16、少なくとも約17、少なくとも約18、少なくとも約19、少なくとも約20、少なくとも約21、少なくとも約22、少なくとも約23、少なくとも約24、少なくとも約25、少なくとも約30、少なくとも約35、少なくとも約40、少なくとも約45、少なくとも約50、少なくとも約55、少なくとも約60、少なくとも約65、少なくとも約70、少なくとも約75、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、少なくとも約95、少なくとも約100、少なくとも約200、少なくとも約300、少なくとも約400、少なくとも約500、少なくとも約600、少なくとも約700、少なくとも約800、少なくとも約900、少なくとも約1000、少なくとも約2000、少なくとも約3000、少なくとも約4000、または少なくとも約5000ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、そのような単離された核酸分子は、少なくとも約5、少なくとも約8、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15、少なくとも約16、少なくとも約17、少なくとも約18、少なくとも約19、少なくとも約20、少なくとも約21、少なくとも約22、少なくとも約23、少なくとも約24、または少なくとも約25ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、少なくとも約18ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、少なくとも約15ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、約10~約35、約10~約30、約10~約25、約12~約30、約12~約28、約12~約24、約15~約30、約15~約25、約18~約30、約18~約25、約18~約24、または約18~約22ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、約18~約30ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、少なくとも約15ヌクレオチド~少なくとも約35ヌクレオチドを含む、またはそれからなる。
【0132】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1核酸分子、またはその相補体の一部分のヌクレオチド配列に相補的であるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位、配列番号13もしくはその相補体による7,785位、または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号14もしくはその相補体による1,095位、または配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号15もしくはその相補体による6,073位、または配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号16もしくはその相補体による1,336位、または配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号17もしくはその相補体による6,073位、または配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号18もしくはその相補体による6,236位、または配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号19もしくはその相補体による7,526位、または配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号20もしくはその相補体による1,336位、または配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号21もしくはその相補体による361位、または配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号22もしくはその相補体による7,776位、または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、PIEZO1バリアントゲノム核酸分子、PIEZO1バリアントmRNA分子、及び/またはPIEZO1バリアントcDNA分子と少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、または100%同一である核酸分子の少なくとも約15連続ヌクレオチドにハイブリダイズする。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、約15~約100ヌクレオチド、または約15~約35ヌクレオチドからなる、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、約15~約100ヌクレオチドからなる、またはそれを含む。いくつかの実施形態では、単離された核酸分子は、約15~約35ヌクレオチドからなる、またはそれを含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位、配列番号13もしくはその相補体による7,785位、または配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号2もしくはその相補体による69,578~69,580位、配列番号13もしくはその相補体による7,784~7,786位、及び/または配列番号33もしくはその相補体による7,784~7,786位に対応する位置を含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号14もしくはその相補体による1,095位、または配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号14もしくはその相補体による1,094~1,096位、及び/または配列番号34もしくはその相補体による1,094~1,096位に対応する位置を含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号15もしくはその相補体による6,073位、または配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号15もしくはその相補体による6,072~6,074位、及び/または配列番号35もしくはその相補体による6,072~6,074位に対応する位置を含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号16もしくはその相補体による1,336位、または配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号16もしくはその相補体による1,335~1,337位、及び/または配列番号36もしくはその相補体による1,335~1,337位に対応する位置を含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号17もしくはその相補体による6,073位、または配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号17もしくはその相補体による6,072~6,074位、及び/または配列番号37もしくはその相補体による6,072~6,074位に対応する位置を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号18もしくはその相補体による6,236位、または配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号18もしくはその相補体による6,235~6,237位、及び/または配列番号38もしくはその相補体による6,235~6,237位に対応する位置を含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号19もしくはその相補体による7,526位、または配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号19もしくはその相補体による7,525~7,527位、及び/または配列番号39もしくはその相補体による7,525~7,527位に対応する位置を含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号20もしくはその相補体による1,336位、または配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号20もしくはその相補体による1,335~1,337位、及び/または配列番号40もしくはその相補体による1,335~1,337位に対応する位置を含む。
【0142】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号21もしくはその相補体による1,336位、または配列番号41もしくはその相補体による1,336位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号21もしくはその相補体による360~362位、及び/または配列番号41もしくはその相補体による360~362位に対応する位置を含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアント核酸分子のヌクレオチド配列の一部分に相補的であるヌクレオチド配列を含み、該部分は、配列番号22もしくはその相補体による7,776位、または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号22もしくはその相補体による7,775~7,777位、及び/または配列番号42もしくはその相補体による7,775~7,777位に対応する位置を含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、単離された変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、少なくとも約15ヌクレオチドを含み、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1核酸分子、またはその相補体の一部分のヌクレオチド配列に相補的であるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置を含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号2もしくはその相補体による69,578~69,580位に対応する位置を含む。
いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含む。
【0146】
いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号13もしくはその相補体による7,784~7,786位;配列番号14もしくはその相補体による1,094~1,096位;配列番号15もしくはその相補体による6,072~6,074位;配列番号16もしくはその相補体による1,335~1,337位;配列番号17もしくはその相補体による6,072~6,074位;配列番号18もしくはその相補体による6,235~6,237位;配列番号19もしくはその相補体による7,525~7,527位;または配列番号20もしくはその相補体による1,335~1,337位;配列番号21もしくはその相補体による360~362位;または配列番号22もしくはその相補体による7,775~7,777位に対応する位置を含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置を含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、該部分は、配列番号33もしくはその相補体による7,784~7,786位;配列番号34もしくはその相補体による1,094~1,096位;配列番号35もしくはその相補体による6,072~6,074位;配列番号36もしくはその相補体による1,335~1,337位;配列番号37もしくはその相補体による6,072~6,074位;配列番号38もしくはその相補体による6,235~6,237位;配列番号39もしくはその相補体による7,525~7,527位;配列番号40もしくはその相補体による1,335~1,337位;配列番号41もしくはその相補体による360~362位;または配列番号42もしくはその相補体による7,775~7,777位に対応する位置を含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、変化特異的プローブ及び変化特異的プライマーは、DNAを含む。いくつかの実施形態では、変化特異的プローブ及び変化特異的プライマーは、RNAを含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のプローブ及びプライマー(変化特異的プローブ及び変化特異的プライマーを含む)は、本明細書に開示される核酸分子のいずれか、またはその相補体に特異的にハイブリダイズするヌクレオチド配列を有する。いくつかの実施形態では、プローブ及びプライマーは、ストリンジェントな条件下で本明細書に開示される核酸分子のいずれかに特異的にハイブリダイズする。
【0151】
いくつかの実施形態では、変化特異的プライマーを含むプライマーは、第2世代シーケンシングまたはハイスループットシーケンシングにおいて使用され得る。いくつかの例では、変化特異的プライマーを含むプライマーは、修飾され得る。特に、プライマーは、例えば、大規模並行シグネチャーシーケンシング(MPSS)、ポロニーシーケンシング、及び454パイロシーケンシングの異なる工程で使用される様々な修飾を含み得る。修飾されたプライマーは、クローニング工程におけるビオチン化プライマー、ならびにビーズ負荷工程及び検出工程にて使用される蛍光標識プライマーを含めて、プロセスのうちのいくつかの工程で使用され得る。ポロニーシーケンシングは通常、DNA鋳型の各分子が約135bpの長さであるペアエンドタグライブラリーを使用して実施される。ビオチン化プライマーは、ビーズ負荷工程及びエマルションPCRで使用される。蛍光標識された縮重ノナマーオリゴヌクレオチドが検出工程で使用される。アダプターは、ストレプトアビジン被覆ビーズへのDNAライブラリの固定化のための5’-ビオチンタグを含有し得る。
【0152】
本明細書に記載のプローブ及びプライマーは、本明細書において開示されるPIEZO1バリアントゲノム核酸分子、PIEZO1バリアントmRNA分子、及び/またはPIEZO1バリアントcDNA分子のいずれかにおけるヌクレオチドバリエーションを検出するために使用され得る。本明細書に記載のプライマーは、PIEZO1バリアントゲノム核酸分子、PIEZO1バリアントmRNA分子、もしくはPIEZO1バリアントcDNA分子、またはその断片を増幅するために使用され得る。
【0153】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号1による69,579位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照ゲノム核酸分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントゲノム核酸分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号3による7,785位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号23による7,785位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0154】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号4による1,095位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号14による1,095位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号24による1,095位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号34による1,095位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0155】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号5による6,073位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号15による6,073位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号25による6,073位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号35による6,073位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0156】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号6による1,336位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号16による1,336位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号26による1,336位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号36による1,336位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0157】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号7による6,073位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号17による6,073位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号27による6,073位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号37による6,073位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0158】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号8による6,236位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号18による6,236位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号28による6,236位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号38による6,236位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0159】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号9による7,526位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号19による7,526位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号29による7,526位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号39による7,526位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0160】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号10による1,336位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号20による1,336位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号30による1,336位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号40による1,336位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0161】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号11による361位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号21による361位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号31による361位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号41による361位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号41による361位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0162】
本開示はまた、上述したプライマーのいずれかを含むプライマーの対を提供する。例えば、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号12による7,776位に対応する位置におけるシトシン(ウラシルではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照mRNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 mRNA分子における配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシル(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントmRNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号22による7,776位に対応する位置におけるウラシルに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。また、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1核酸分子における配列番号32による7,776位に対応する位置におけるシトシン(チミンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1参照cDNA分子の存在を示すことになる。逆に、プライマーの一方の3’末端が特定のPIEZO1 cDNA分子における配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミン(シトシンではない)にハイブリダイズする場合、増幅した断片の存在は、PIEZO1バリアントcDNA分子の存在を示すことになる。いくつかの実施形態では、配列番号42による7,776位に対応する位置におけるチミンに相補的なプライマーのヌクレオチドは、プライマーの3’末端にあり得る。
【0163】
本開示の文脈において、「特異的にハイブリダイズする」は、プローブまたはプライマー(例えば、変化特異的プローブまたは変化特異的プライマー等)が、PIEZO1参照ゲノム核酸分子、PIEZO1参照mRNA分子、及び/またはPIEZO1参照cDNA分子をコードするヌクレオチド配列にハイブリダイズしないことを意味する。
【0164】
本開示を通して記載される実施形態のいずれかでは、プローブ(例えば、変化特異的プローブ等)は、標識を含み得る。いくつかの実施形態では、標識は、蛍光標識、放射性標識、またはビオチンである。
【0165】
本開示はまた、本明細書に開示されるプローブの任意の1つ以上が結合した基質を含む支持体を提供する。固体支持体は、本明細書に開示されるプローブのいずれか等の分子が会合し得る固体状態基質または支持体である。固体支持体の一形態は、アレイである。固体支持体の別の形態は、アレイ検出器である。アレイ検出器は、複数の異なるプローブがアレイ、グリッド、または他の編成されたパターンでカップリングされた固体支持体である。固体状態基質のための形態は、マイクロタイターディッシュ、例えば、標準的な96ウェルタイプである。いくつかの実施形態では、通常1ウェル当たり1つのアレイを含有するマルチウェルスライドグラスが用いられ得る。いくつかの実施形態では、支持体は、マイクロアレイである。
【0166】
本開示はまた、本明細書に記載のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)のいずれか、またはその相補体、及び本明細書に記載の変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブのいずれかを含む、またはそれからなる分子複合体を提供する。いくつかの実施形態では、分子複合体におけるPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)、またはその相補体は、一本鎖である。いくつかの実施形態では、PIEZO1核酸分子は、本明細書に記載のゲノム核酸分子のいずれかである。いくつかの実施形態では、PIEZO1核酸分子は、本明細書に記載のmRNA分子のいずれかである。いくつかの実施形態では、PIEZO1核酸分子は、本明細書に記載のcDNA分子のいずれかである。いくつかの実施形態では、分子複合体は、本明細書に記載のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)のいずれか、またはその相補体、及び本明細書に記載の変化特異的プライマーのいずれかを含む、またはそれからなる。いくつかの実施形態では、分子複合体は、本明細書に記載のPIEZO1核酸分子(ゲノム核酸分子、mRNA分子、またはcDNA分子)のいずれか、またはその相補体、及び本明細書に記載の変化特異的プローブのいずれかを含む、またはそれからなる。
【0167】
いくつかの実施形態では、分子複合体は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1ゲノム核酸分子にハイブリダイズされた変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブを含み、変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブは、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置でPIEZO1ゲノム核酸分子にハイブリダイズされている。
【0168】
いくつかの実施形態では、分子複合体における変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブは、配列番号2による69,578~69,580位に対応する位置のCTGコドンにハイブリダイズされている。
【0169】
いくつかの実施形態では、分子複合体におけるゲノム核酸分子は、配列番号2を含む。
いくつかの実施形態では、分子複合体は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1 mRNA分子にハイブリダイズされた変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブを含み、変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブは、配列番号13もしくはその相補体による7,785位;配列番号14もしくはその相補体による1,095位;配列番号15もしくはその相補体による6,073位;配列番号16もしくはその相補体による1,336位;配列番号17もしくはその相補体による6,073位;配列番号18もしくはその相補体による6,236位;配列番号19もしくはその相補体による7,526位;配列番号20もしくはその相補体による1,336位;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置でPIEZO1 mRNA分子にハイブリダイズされている。
【0170】
いくつかの実施形態では、分子複合体における変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブは、配列番号13による7,784~7,786位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号14による1,094~1,096位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号15による6,072~6,074位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号16による1,335~1,337位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号17による6,072~6,074位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号18による6,235~6,237位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号19による7,525~7,527位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号20による1,335~1,337位に対応する位置におけるCUGコドン、配列番号21による360~362位に対応する位置におけるCUGコドン、または配列番号22による7,775~7,777位に対応する位置におけるCUGコドンにハイブリダイズされている。
【0171】
いくつかの実施形態では、分子複合体におけるmRNA分子は、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、または配列番号22を含む。
【0172】
いくつかの実施形態では、分子複合体は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1 cDNA分子にハイブリダイズされた変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブを含み、変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブは、配列番号33もしくはその相補体による7,785位;配列番号34もしくはその相補体による1,095位;配列番号35もしくはその相補体による6,073位;配列番号36もしくはその相補体による1,336位;配列番号37もしくはその相補体による6,073位;配列番号38もしくはその相補体による6,236位;配列番号39もしくはその相補体による7,526位;配列番号40もしくはその相補体による1,336位;配列番号41もしくはその相補体による361位;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置でPIEZO1 cDNA分子にハイブリダイズされている。
【0173】
いくつかの実施形態では、分子複合体における変化特異的プライマーまたは変化特異的プローブは、配列番号33による7,784~7,786位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号34による1,094~1,096位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号35による6,072~6,074位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号36による1,335~1,337位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号37による6,072~6,074位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号38による6,235~6,237位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号39による7,525~7,527位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号40による1,335~1,337位に対応する位置におけるCTGコドン、配列番号41による360~362位に対応する位置におけるCTGコドン、または配列番号42による7,775~7,777位に対応する位置におけるCTGコドンにハイブリダイズされている。
【0174】
いくつかの実施形態では、分子複合体におけるcDNA分子は、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、または配列番号42を含む。
【0175】
いくつかの実施形態では、分子複合体は、標識を含む変化特異的プローブまたは変化特異的プライマーを含む。いくつかの実施形態では、標識は、蛍光標識、放射性標識、またはビオチンである。いくつかの実施形態では、分子複合体は、非ヒトポリメラーゼをさらに含む。
【0176】
PIEZO1参照ゲノム核酸分子のヌクレオチド配列は、配列番号1に示されている(GRCh38/hg38ヒトゲノムアセンブリ中のchr16:88,715,338-88,785,220を包含するENSG00000103335.22)。配列番号1を参照すると、69,579位はシトシンである。
【0177】
69,579位におけるシトシンがチミンで置き換えられたPIEZO1バリアントゲノム核酸分子が存在する。このPIEZO1バリアントゲノム核酸分子のヌクレオチド配列は、配列番号2に示されている。
【0178】
PIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号3に示されている。配列番号3を参照すると、7,785位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号4に示されている。配列番号4を参照すると、1,095位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号5に示されている。配列番号5を参照すると、6,073位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号6に示されている。配列番号6を参照すると、1,336位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号7に示されている。配列番号7を参照すると、6,073位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号8に示されている。配列番号8を参照すると、6,236位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号9に示されている。配列番号9を参照すると、7,526位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号10に示されている。配列番号10を参照すると、1,336位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号11に示されている。配列番号10を参照すると、361位はシトシンである。別のPIEZO1参照mRNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号12に示されている。配列番号12を参照すると、7,776位はシトシンである。
【0179】
7,785位におけるシトシンがウラシルで置き換えられたPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号13に示されている。
【0180】
1,095位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号14に示されている。
【0181】
6,073位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号15に示されている。
【0182】
1,336位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号16に示されている。
【0183】
6,073位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号17に示されている。
【0184】
6,236位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号18に示されている。
【0185】
7,526位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号19に示されている。
【0186】
1,336位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号20に示されている。
【0187】
361位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号21に示されている。
【0188】
7,776位におけるシトシンがウラシルで置き換えられた別のPIEZO1バリアントmRNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントmRNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号22に示されている。
【0189】
PIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号23に示されている。配列番号23を参照すると、7,785位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号24に示されている。配列番号24を参照すると、1,095位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号25に示されている。配列番号25を参照すると、6,073位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号26に示されている。配列番号26を参照すると、1,336位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号27に示されている。配列番号27を参照すると、6,073位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号28に示されている。配列番号28を参照すると、6,236位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号29に示されている。配列番号29を参照すると、7,526位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号30に示されている。配列番号30を参照すると、1,336位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号31に示されている。配列番号31を参照すると、371位はシトシンである。別のPIEZO1参照cDNA分子のヌクレオチド配列が、配列番号32に示されている。配列番号32を参照すると、7,776位はシトシンである。
【0190】
7,785位におけるシトシンがチミンで置き換えられたPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号33に示されている。
【0191】
1,095位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号34に示されている。
【0192】
6,073位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号35に示されている。
【0193】
1,336位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号36に示されている。
【0194】
6,073位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号37に示されている。
【0195】
6,236位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号38に示されている。
【0196】
7,526位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号39に示されている。
【0197】
1,336位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号40に示されている。
【0198】
361位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号41に示されている。
【0199】
7,776位におけるシトシンがチミンで置き換えられた別のPIEZO1バリアントcDNA分子が存在する。このPIEZO1バリアントcDNA分子のヌクレオチド配列は、配列番号42に示されている。
【0200】
ゲノム核酸分子、mRNA分子、及びcDNA分子は、任意の生物からのものであり得る。例えば、ゲノム核酸分子、mRNA分子、及びcDNA分子は、ヒトまたは別の生物、例えば、非ヒト哺乳動物、げっ歯類、マウス、またはラットからのオルソログであり得る。集団内の遺伝子配列は、一塩基多型のような多型に起因して異なり得ることが理解される。本明細書で提供される例は、例示的な配列にすぎない。他の配列もまた可能である。
【0201】
また本明細書で提供されるのは、開示されている核酸分子と相互作用することができる機能性ポリヌクレオチドである。機能性ポリヌクレオチドの例は、アンチセンス分子、アプタマー、リボザイム、三重鎖形成分子、及び外部ガイド配列を含むが、これらに限定されない。機能性ポリヌクレオチドは標的分子が持つ特定の活性のエフェクター、アゴニスト、モジュレーター、及び刺激剤として作用することができ、または機能性ポリヌクレオチドはいかなる他の分子とも無関係なデノボ活性を持つことができる。
【0202】
本明細書で開示されている単離された核酸分子は、RNA、DNA、またはRNAとDNAの両方を含み得る。単離された核酸分子はまた、ベクター等において、異種核酸配列に、または異種標識に連結または融合され得る。例えば、本明細書に開示される単離された核酸分子は、単離された核酸分子及び異種核酸配列を含むベクター内に、またはそれらを含む外来性ドナー配列として存在し得る。単離された核酸分子はまた、異種標識に連結または融合され得る。標識は、直接的に検出可能であり(例えば、フルオロフォア等)、または間接的に検出可能であり得る(例えば、ハプテン、酵素、またはフルオロフォアクエンチャー等)。そのような標識は、分光的、光化学的、生化学的、免疫化学的、または化学的手段によって検出可能であり得る。そのような標識には、例えば、放射性標識、顔料、色素、クロモゲン、スピン標識、及び蛍光標識が含まれる。標識はまた、例えば、化学発光物質;金属含有物質;または酵素であり得、その場合、シグナルの酵素依存性の二次生成が生じる。用語「標識」はまた、コンジュゲートされた分子が、後に基質と共に添加された場合、検出可能なシグナルを生成するために使用されるようにコンジュゲートされた分子に選択的に結合し得る「タグ」またはハプテンを指し得る。例えば、ビオチンは、タグに結合するためのホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)のアビジンコンジュゲートまたはストレプトアビジンコンジュゲートと共にタグとして使用され、比色測定基質(例えば、テトラメチルベンジジン(TMB)等)または蛍光発生基質を使用して検査されて、HRPの存在が検出され得る。精製を容易化するためにタグとして使用され得る例示的な標識には、myc、HA、FLAGもしくは3XFLAG、6XHisもしくはポリヒスチジン、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)、マルトース結合タンパク質、エピトープタグ、または免疫グロブリンのFc部分が含まれるがこれらに限定されない。多数の標識には、例えば、粒子、フルオロフォア、ハプテン、酵素ならびにそれらの熱量測定、蛍光及び化学発光基質及び他の標識が含まれる。
【0203】
単離された核酸分子、またはその相補体はまた、宿主細胞内に存在し得る。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、本明細書に記載の核酸分子のいずれか、またはその相補体を含むベクターを含み得る。いくつかの実施形態では、核酸分子は、宿主細胞において活性なプロモーターに機能可能に連結される。いくつかの実施形態では、プロモーターは、外因性プロモーターである。いくつかの実施形態では、プロモーターは、誘導性プロモーターである。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、または哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、細菌細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、酵母細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、昆虫細胞である。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、哺乳動物細胞である。
【0204】
開示される核酸分子は、例えば、ヌクレオチドまたは非天然もしくは修飾ヌクレオチド、例えば、ヌクレオチドアナログまたはヌクレオチド置換体を含み得る。そのようなヌクレオチドには、修飾された塩基、糖、またはリン酸基を含有する、またはその構造における非天然部位を組み込んでいるヌクレオチドが含まれる。非天然ヌクレオチドの例には、ジデオキシヌクレオチド、ビオチン化、アミノ化、脱アミノ化、アルキル化、ベンジル化、及びフルオロフォア標識ヌクレオチドが含まれるがこれらに限定されない。
【0205】
本明細書に開示される核酸分子はまた、1つ以上のヌクレオチドアナログまたは置換体を含み得る。ヌクレオチドアナログは、塩基、糖、またはリン酸部位のいずれかに対する修飾を含有するヌクレオチドである。塩基部位に対する修飾には、A、C、G、及びT/Uの天然及び合成修飾、ならびに異なるプリンまたはピリミジン塩基、例えば、シュードウリジン、ウラシル-5-イル、ヒポキサンチン-9-イル(I)、及び2-アミノアデニン-9-イル等が含まれるがこれらに限定されない。修飾された塩基には、5-メチルシトシン(5-me-C)、5-ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2-アミノアデニン、アデニン及びグアニンの6-メチル及び他のアルキル誘導体、アデニン及びグアニンの2-プロピル及び他のアルキル誘導体、2-チオウラシル、2-チオチミン及び2-チオシトシン、5-ハロウラシル及びシトシン、5-プロピニルウラシル及びシトシン、6-アゾウラシル、シトシン及びチミン、5-ウラシル(シュードウラシル)、4-チオウラシル、8-ハロ、8-アミノ、8-チオール、8-チオアルキル、8-ヒドロキシル及び他の8-置換アデニン及びグアニン、5-ハロ(例えば、5-ブロモ等)、5-トリフルオロメチル及び他の5-置換ウラシル及びシトシン、7-メチルグアニン、7-メチルアデニン、8-アザグアニン、8-アザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザアデニン、3-デアザグアニン、及び3-デアザアデニンが含まれるがこれらに限定されない。
【0206】
ヌクレオチドアナログにはまた、糖部位の修飾が含まれ得る。糖部位に対する修飾には、リボース及びデオキシリボースの天然修飾ならびに合成修飾が含まれるがこれらに限定されない。糖修飾には、2’位における以下の修飾:OH;F;O-、S-、またはN-アルキル;O-、S-、またはN-アルケニル;O-、S-またはN-アルキニル;またはO-アルキル-O-アルキルが含まれるがこれらに限定されず、アルキル、アルケニル、及びアルキニルは、置換または非置換C1-10アルキルまたはC2-10アルケニル、及びC2-10アルキニルであり得る。例示的な2’糖修飾にはまた、-O[(CHO]CH、-O(CHOCH、-O(CHNH、-O(CHCH、-O(CH-ONH、及び-O(CHON[(CHCH)](n及びmは、独立して、1~約10である)が含まれるがこれらに限定されない。2’位における他の修飾には、C1-10アルキル、置換低級アルキル、アルカリール、アラルキル、O-アルカリールまたはO-アラルキル、SH、SCH、OCN、Cl、Br、CN、CF、OCF、SOCH、SOCH、ONO、NO、N、NH、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルカリール、アミノアルキルアミノ、ポリアルキルアミノ、置換シリル、RNA切断基、レポーター基、インターカレーター、オリゴヌクレオチドの薬物動態特性を改善するための基、またはオリゴヌクレオチドの薬力学的特性を改善するための基、及び同様の特性を有する他の置換基が含まれるがこれらに限定されない。同様の修飾はまた、糖上の他の位置、特に3’末端ヌクレオチド上または2’-5’結合オリゴヌクレオチドにおける糖の3’位、及び5’末端ヌクレオチドの5’位で行われ得る。修飾された糖にはまた、CH及びS等の架橋環酸素での修飾を含有するものが含まれ得る。ヌクレオチド糖アナログはまた、ペントフラノシル糖の代わりにシクロブチル部位等の糖模倣体を有し得る。
【0207】
ヌクレオチドアナログはまた、リン酸部位で修飾され得る。修飾されたリン酸部位には、2つのヌクレオチド間の結合が、ホスホロチオエート、キラルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホトリエステル、アミノアルキルホスホトリエステル、メチルホスホネート及び他のアルキルホスホネート(3’-アルキレンホスホネート及びキラルホスホネートを含む)、ホスフィネート、ホスホロアミデート(3’-アミノホスホロアミデート及びアミノアルキルホスホロアミデートを含む)、チオノホスホロアミデート、チオノアルキルホスホネート、チオノアルキルホスホトリエステル、ならびにボラノホスフェートを含有するように修飾され得るものが含まれるがこれらに限定されない。2つのヌクレオチド間のこれらのリン酸または修飾リン酸結合は、3’-5’結合または2’-5’結合を介するものであり得、結合は、3’-5’から5’-3’または2’-5’から5’-2’のような逆極性を含有し得る。様々な塩、混合された塩、及び遊離酸形態も含まれる。ヌクレオチド置換体にはまた、ペプチド核酸(PNA)が含まれる。
【0208】
本開示はまた、本明細書に開示される核酸分子の任意の1つ以上を含むベクターを提供する。いくつかの実施形態では、ベクターは、本明細書に開示される核酸分子の任意の1つ以上及び異種核酸を含む。ベクターは、核酸分子を輸送することが可能なウイルスまたは非ウイルスベクターであり得る。いくつかの実施形態では、ベクターは、プラスミドまたはコスミド(例えば、追加のDNAセグメントがライゲーションされ得る環状二本鎖DNA等)である。いくつかの実施形態では、ベクターは、追加のDNAセグメントがウイルスゲノム内にライゲーションされ得るウイルスベクターである。発現ベクターには、プラスミド、コスミド、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス(AAV)、植物ウイルス、例えば、カリフラワーモザイクウイルス及びタバコモザイクウイルス、酵母人工染色体(YAC)、エプスタイン・バー(EBV)由来エピソーム、及び当該技術分野で知られている他の発現ベクターが含まれるがこれらに限定されない。
【0209】
哺乳動物宿主細胞発現のための所望の制御性配列には、例えば、哺乳動物細胞における高レベルのポリペプチド発現を誘導するウイルス要素、例えば、レトロウイルスLTR、サイトメガロウイルス(CMV)(例えば、CMVプロモーター/エンハンサー等)、シミアンウイルス40(SV40)(例えば、SV40プロモーター/エンハンサー等)、アデノウイルス(例えば、アデノウイルス主要後期プロモーター(AdMLP)等)、ポリオーマに由来するプロモーター及び/またはエンハンサーならびに強力な哺乳動物プロモーター、例えば、ネイティブ免疫グロブリンプロモーター及びアクチンプロモーターが含まれ得る。細菌細胞または真菌細胞(例えば、酵母細胞等)においてポリペプチドを発現させる方法もよく知られている。プロモーターは、例えば、構成的活性プロモーター、コンディショナルプロモーター、誘導性プロモーター、時間的に制限されるプロモーター(例えば、発生的に制御されるプロモーター等)、または空間的に制限されるプロモーター(例えば、細胞特異的または組織特異的プロモーター等)であり得る。
【0210】
核酸分子内のヌクレオチド配列またはポリペプチド内のアミノ酸配列の特定伸長部間の同一率(または相補率)は、BLASTプログラム(基礎的ローカルアライメント検索ツール)及びPowerBLASTプログラム(Altschul et al.,J.Mol.Biol.,1990,215,403-410;Zhang and Madden,Genome Res.,1997,7,649-656)を使用して、またはSmith及びWatermanのアルゴリズム(Adv.Appl.Math.,1981,2,482-489)を使用するデフォルト設定を使用するGapプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package,Version 8 for Unix(登録商標),Genetics Computer Group,University Research Park,Madison Wis.)を使用することによって慣例的に決定され得る。本明細書において、配列同一率について言及する場合、配列同一性のパーセンテージは低いよりも高い方が好ましい。
【0211】
本開示はまた、本明細書で開示されている単離された核酸分子、ゲノム核酸分子、mRNA分子、及び/またはcDNA分子のうちの1以上を含む組成物、またはそれを含むベクターも提供する。いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的組成物である。いくつかの実施形態では、組成物は、担体及び/または賦形剤を含む。担体の例には、ポリ(乳酸)(PLA)マイクロスフィア、ポリ(D,L-乳酸-グリコール酸共重合体)(PLGA)マイクロスフィア、リポソーム、ミセル、逆ミセル、脂質コクリエート、及び脂質微小管が含まれるがこれらに限定されない。担体は、PBS、HBSS等のような緩衝塩溶液を含んでもよい。
【0212】
本明細書で使用される場合、「に対応する」という語句またはその文法的変形は、特定のヌクレオチドまたはヌクレオチドの配列もしくは位置の付番の文脈で使用される場合、その特定のヌクレオチドまたはヌクレオチド配列が参照配列(例えば、配列番号1、配列番号3または配列番号40等)と比較された場合の指定された参照配列の付番を指す。言い換えれば、特定のポリマーの残基(例えば、ヌクレオチドまたはアミノ酸)の番号または残基(例えば、ヌクレオチドまたはアミノ酸)の位置は、その特定のヌクレオチドまたはヌクレオチド配列の範囲内でのその残基の実際の位置番号によってではなく、参照配列を基準として指定される。例えば、特定のヌクレオチド配列は、2つの配列間の残基の一致を最適化するためにギャップを導入することによって参照配列に対してアライメントされ得る。これらの場合では、ギャップは存在するが、特定のヌクレオチドまたはヌクレオチド配列における残基の付番は、それがアライメントされた参照配列に対して行われる。
【0213】
例えば、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むPIEZO1核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号2による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、PIEZO1核酸分子は、PIEZO1ゲノム核酸分子のヌクレオチド配列が配列番号2の配列にアライメントされた場合、PIEZO1配列が配列番号2の69,579位に対応する位置にチミン残基を有することを意味する。同じことは、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むPIEZO1 mRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号13による7,785位に対応する位置におけるウラシルを含む、PIEZO1 mRNA分子、及びPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むPIEZO1 cDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号33による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む、PIEZO1 cDNA分子にも適用される。これらの語句は、ゲノム核酸分子が配列番号2の69,579位におけるチミン残基と相同であるチミン残基を含むヌクレオチド配列を有する(またはmRNA分子が配列番号13の7,785位におけるウラシル残基と相同であるウラシル残基を含むヌクレオチド配列を有する、またはcDNA分子が配列番号33の7,785位におけるチミン残基と相同であるチミン残基を含むヌクレオチド配列を有する)、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1核酸分子を指す。本明細書において、そのような配列は、「Pro2,510Leu変化を有するPIEZO1配列」または「Pro2,510Leuバリエーションを有するPIEZO1配列」とも呼ばれる。
【0214】
本明細書に記載されるように、例えば、配列番号2による69,579位に対応するPIEZO1ゲノム核酸分子内の位置は、特定のPIEZO1核酸分子のヌクレオチド配列と配列番号2のヌクレオチド配列との間の配列アライメントを実施することによって同定され得る。例えば、配列番号2における69,579位に対応するヌクレオチド位置を同定するために配列アライメントを実施するために使用され得る多様なコンピュータアルゴリズムが存在する。例えば、NCBI BLASTアルゴリズム(Altschul et al.,Nucleic Acids Res.,1997,25,3389-3402)またはCLUSTALWソフトウェア(Sievers and Higgins,Methods Mol.Biol.,2014,1079,105-116)を使用することによって、配列アライメントが実施され得る。しかしながら、配列はまた、手動でアライメントされ得る。
【0215】
PIEZO1参照ポリペプチドのアミノ酸配列は、配列番号43に示されている。配列番号43を参照すると、PIEZO1参照ポリペプチドは、2,521アミノ酸長である。配列番号43を参照すると、2,510位はプロリンである。
【0216】
別のPIEZO1参照ポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号44に示されている。配列番号44を参照すると、PIEZO1参照ポリペプチドは、2,035アミノ酸長である。配列番号44を参照すると、2,024位はプロリンである。
【0217】
別のPIEZO1参照ポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号45に示されている。配列番号45を参照すると、PIEZO1参照ポリペプチドは、2,090アミノ酸長である。配列番号45を参照すると、2,079位はプロリンである。
【0218】
別のPIEZO1参照ポリペプチドのアミノ酸配列が、配列番号46に示されている。配列番号46を参照すると、PIEZO1参照ポリペプチドは、105アミノ酸長である。配列番号46を参照すると、94位はプロリンである。
【0219】
あるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドが存在し(Pro2,510Leu)、そのアミノ酸配列は配列番号47に示されている。配列番号47を参照すると、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは2,521アミノ酸長である。配列番号86を参照すると、2,510位はロイシンである。
【0220】
別のPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドが存在し(Pro2,024Leu)、そのアミノ酸配列は配列番号48に示されている。配列番号48を参照すると、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは2,035アミノ酸長である。配列番号48を参照すると、2,024位はロイシンである。
【0221】
別のPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドが存在し(Pro2,079Leu)、そのアミノ酸配列は配列番号49に示されている。配列番号49を参照すると、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは2,090アミノ酸長である。配列番号49を参照すると、2,079位はロイシンである。
【0222】
別のPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドが存在し(Pro94Leu)、そのアミノ酸配列は配列番号50に示されている。配列番号50を参照すると、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドは105アミノ酸長である。配列番号50を参照すると、94位はロイシンである。
【0223】
添付の配列表に列挙されるヌクレオチド及びアミノ酸配列は、ヌクレオチド塩基の場合は標準的な文字略称、及びアミノ酸の場合3文字のコードを使用して示される。ヌクレオチド配列は、配列の5’末端で開始し、3’末端へ前向きに進行する(すなわち各行における左から右へ)標準的な慣例に従う。各ヌクレオチド配列の1つの鎖のみが示されるが、提示された鎖に対する任意の参照によって相補鎖が包含されることが理解される。アミノ酸配列は、配列のアミノ末端で開始し、カルボキシ末端へ前向きに進行する(すなわち、各配列において左から右に)標準的な慣例に従う。
【0224】
本開示はまた、対象における静脈瘤の処置または予防に使用するための(または静脈瘤を処置もしくは予防するための医薬品の調製において使用するための)静脈瘤を処置または予防する治療剤であって、対象が、本明細書に記載されるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子、バリアントmRNA分子、及び/またはバリアントcDNA分子のいずれかを有する、治療剤を提供する。静脈瘤を処置または予防する治療剤は、本明細書に記載されている静脈瘤を処置または予防する治療剤のいずれでもよい。静脈瘤は、伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、及び妊娠関連静脈瘤のいずれでもよい。
【0225】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするゲノム核酸分子またはその相補体であって、ゲノム核酸分子は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、ゲノム核酸分子またはその相補体を有するものとして同定される。
【0226】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするmRNA分子またはその相補体であって、mRNA分子は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、mRNA分子またはその相補体を有するものとして同定される。
【0227】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするcDNA分子またはその相補体であって、cDNA分子は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、cDNA分子またはその相補体を有するものとして同定される。
【0228】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号47による2,510位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するものとして同定される。
【0229】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号48による2,024位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するものとして同定される。
【0230】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号49による2,079位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するものとして同定される。
【0231】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号50による94位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドを有するものとして同定される。
【0232】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子を有するものとして同定される。
【0233】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子を有するものとして同定される。
【0234】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子を有するものとして同定される。
【0235】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子を有するものとして同定される。
【0236】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子を有するものとして同定される。
【0237】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子を有するものとして同定される。
【0238】
本開示はまた、対象における静脈瘤の処置または予防において使用するための(または静脈瘤を処置もしくは予防するための医薬品の調製において使用するための)PIEZO1アゴニストであって、対象が、本明細書に記載されるPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするPIEZO1バリアントゲノム核酸分子、バリアントmRNA分子、及び/またはバリアントcDNA分子のいずれかについてヘテロ接合である、または対象が、PIEZO1ゲノム核酸分子、mRNA分子、もしくはcDNA分子についての参照である、PIEZO1アゴニストを提供する。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。静脈瘤は、伏在静脈瘤、網状静脈瘤、クモ状静脈、及び妊娠関連静脈瘤のいずれでもよい。
【0239】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1ゲノム核酸分子、PIEZO1 mRNA分子、またはPIEZO1 cDNA分子についての参照である。
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするゲノム核酸分子またはその相補体であって、ゲノム核酸分子は、配列番号2またはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、ゲノム核酸分子またはその相補体についてヘテロ接合である。
【0240】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするmRNA分子またはその相補体であって、mRNA分子は、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシル;配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシル;配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシル;配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシル;配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシル;配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシル;配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシル;または配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含むヌクレオチド配列を有する、mRNA分子またはその相補体についてヘテロ接合である。
【0241】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするcDNA分子またはその相補体であって、cDNA分子は、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミン;配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミン;配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミン;配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミン;配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミン;配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミン;配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミン;または配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含むヌクレオチド配列を有する、cDNA分子またはその相補体についてヘテロ接合である。
【0242】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号2もしくはその相補体による69,579位に対応する位置におけるチミンを含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号13もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号33もしくはその相補体による7,785位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号47による2,510位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドについてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0243】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号14もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号34もしくはその相補体による1,095位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号48による2,024位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドについてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0244】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号15もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号35もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号49による2,079位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドについてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0245】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号16もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号36もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子;または配列番号50による94位に対応する位置におけるロイシンを含むPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドについてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0246】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号17もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号37もしくはその相補体による6,073位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子についてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0247】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号18もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号38もしくはその相補体による6,236位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子についてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0248】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号19もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号39もしくはその相補体による7,526位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子についてヘテロ接合であるものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0249】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号20もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号40もしくはその相補体による1,336位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子についてヘテロ接合であるものとして同定される。
【0250】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号21もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号41もしくはその相補体による361位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子についてヘテロ接合であるものとして同定される。
【0251】
いくつかの実施形態では、対象は、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するゲノム核酸分子であって、ヌクレオチド配列が、PIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するmRNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号22もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるウラシルを含む、mRNA分子を含む、ゲノム核酸分子;またはPIEZO1の予測される機能獲得ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を有するcDNA分子であって、ヌクレオチド配列が、配列番号42もしくはその相補体による7,776位に対応する位置におけるチミンを含む、cDNA分子についてヘテロ接合であるものとして同定される。
【0252】
いくつかの実施形態では、対象は、配列番号1を含むPIEZO1参照ゲノム核酸分子、1つ以上の配列番号3~12を含むPIEZO1参照mRNA分子、1つ以上の配列番号23~32を含むPIEZO1参照cDNA分子、または1つ以上の配列番号43~46を含むPIEZO1参照ポリペプチドを有するものとして同定される。PIEZO1アゴニストは、本明細書に記載されているPIEZO1アゴニストのいずれでもよい。
【0253】
上または下で引用されるすべての特許文献、ウェブサイト、他の刊行物、アクセッション番号等は、各々の個別の項目が、参照によりそのように組み込まれることが具体的かつ個別に示されているかのように、同じ程度までそれらの全体がすべての目的のために参照により組み込まれる。異なるバージョンの配列が、異なる時点でのアクセッション番号と関連している場合、本出願の有効出願日でのアクセッション番号と関連したバージョンを意味する。有効出願日は、該当する場合、そのアクセッション番号を言及する実際の出願日または優先権主張出願の出願日のうちの早い方を意味する。同様に、刊行物、ウェブサイト等の異なるバージョンが異なる時点で公開される場合、別途示されない限り、本出願の有効出願日での最新の公開バージョンを意味する。本開示の任意の特徴、工程、要素、実施形態、または態様は、別途具体的に示されない限り、任意の他の特徴、工程、要素、実施形態、または態様と組み合わせて使用され得る。本開示は、明確性及び理解の目的のために、説明及び実施例によってある程度詳細に記載されているが、所定の変化及び修飾が添付の特許請求の範囲内で実践され得ることが明らかとなる。
【0254】
以下の実施例は、実施形態をより詳細に説明するために提供される。それらは、請求された実施形態を限定するものではなく、説明することが意図されている。以下の実施例は、本明細書に記載の化合物、組成物、物品、デバイス及び/または方法がどのように作製及び評価されるかの開示及び説明を当業者に提供し、純粋に例示的であることが意図されており、任意の請求項の範囲を限定することは意図されていない。数値(例えば量、温度等)に関して正確性を確保するための試みがなされているが、ある程度の誤差及び偏差が考慮され得る。別途示されない限り、部は、重量部であり、温度は、℃または周囲温度であり、圧力は、大気圧または大気圧近傍である。
【実施例
【0255】
実施例1:静脈瘤のPIEZO1 GOFバリアントとの関連
既報の通り(Szustakowski,Advancing Human Genetics Research and Drug Discovery through Exome Sequencing of the UK Biobank.bioRxiv,2021;及びVan Hout et al.,Nature,2020)、454,787人のUKB試験参加者のエクソームがシーケンシングされ、標的塩基の95.8%が20倍以上の深度でカバーされた。18,659遺伝子のコード領域にわたって3900万の塩基対において1200万個のバリアントが同定された(データは示されていない)。同定されたバリアントの中には、3,375,252(被験者あたりの中央値は10,260)の同義バリアント、7,689,495(被験者あたり9,284)のミスセンスバリアント、及び889,957(被験者あたり212)の推定機能獲得(pLOF)バリアント(データは示されていない)があり、これらのうち約半分は、このデータセットで1回しか観察されなかった(シングルトンバリアント;データは示されていない)。
【0256】
PIEZO1におけるミスセンスバリアント(rs61745086:A、Pro2,510Leu、MAF=0.98%)は、静脈瘤の低下したリスクに関連していることが発見された(7,455人の保因者;OR=0.69、95%CI 0.61~0.70、P=2.61×10-8)。PIEZO1は、静脈及びリンパ弁の形成において重要な役割を果たす機械受容陽イオンチャネルをコードする。UKBからの最初の50Kのエクソームにおいて、この遺伝子における希少なpLOFが下肢の無症候性静脈瘤のリスクを4.9倍増加させることが以前に示されたが(162人の保因者;95%CI 2.8~8.6、P=3.2×10-8)、この関連は現在、約8倍多くのデータを用いて2.04倍と推定されている(1,302人の保因者;OR=2.04、95%CI 1.63~2.56、P=5.3×10-10)。GHSコホートにおいて再現されたrs61745086:Aとの新たな保護的関連(2,243人の保因者;OR=0.66、95%CI 0.47~0.93、P=0.017)は、このミスセンスバリアントが機能獲得効果を有する可能性が高いことを示唆している。PIEZO1の活性化は、利用可能な薬理学的介入がない高頻度病態のための治療経路を提供し得るため、このことは重要である。
【0257】
本明細書に記載されるものに加えて、記載される主題の様々な修飾が、前述の記載から当業者に明らかとなる。そのような修飾もまた、添付の特許請求の範囲の範囲に入ることが意図される。本出願で引用される各参考文献(学術誌記事、米国及び米国以外の特許、特許出願公開、国際特許出願公開、遺伝子バンクアクセッション番号等を含むが、これらに限定されない)は、その全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【配列表】
2024524554000001.xml
【国際調査報告】