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特表2024-524562ユーティリティ・ボックス及びクランクベイト保管システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】ユーティリティ・ボックス及びクランクベイト保管システム
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/30 20060101AFI20240628BHJP
   A01K 97/06 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
B65D85/30
A01K97/06 501
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500305
(86)(22)【出願日】2022-07-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 US2022073595
(87)【国際公開番号】W WO2023283655
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/220,270
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521321985
【氏名又は名称】ピュア・フィッシング・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マコス、ティモシー、エス.
【テーマコード(参考)】
2B109
3E096
【Fターム(参考)】
2B109BA01
2B109BA03
2B109BA37
3E096BA30
3E096BB10
3E096CA03
3E096CB03
3E096DA01
3E096DA03
3E096DC02
3E096EA02X
3E096FA09
3E096FA15
3E096GA09
3E096GA11
(57)【要約】
ユーティリティ・ボックス又は1つ若しくは複数の構成可能な保管区画を含む保管システム。ユーティリティ・ボックス又は保管システムは、ガイドを含む第1の壁及び第2の壁を有する区画と、第1の壁と第2の壁との間の区画内に設置する複数の保管ユニットの少なくとも1つを含む複数の保管ユニットと、を備えることができる。少なくとも1つの保管ユニットは、ガイドに整列する隆起を含むことができる。ガイドは、設置の間、隆起に係合し、保管ユニットをガイドすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再構成可能な区画を備えた保管システムを有するユーティリティ・ボックスであって、
内部に物品を受け入れるためのコンテナと、
前記コンテナに選択的に係合可能なベースと、
前記ベースに選択的に係合可能なインサートであって、前記インサートのプラットフォームから上向きに突出する複数のフィンガーを含むインサートと
を有し、
前記複数のフィンガーは、第1のセットのフィンガー及び第2のセットのフィンガーを有し、前記第1のセットのフィンガーは、前記第2のセットのフィンガーの長さより大きい長さを有する、ユーティリティ・ボックス。
【請求項2】
前記コンテナにヒンジ結合される蓋をさらに有する、請求項1に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項3】
前記コンテナは、周辺壁上に少なくとも1つのチャネルを画成している、請求項1に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項4】
前記ベースは、前記少なくとも1つのチャネルに選択的且つ摺動可能に係合可能な少なくとも1つのあり継ぎ構成要素を有する、請求項3に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項5】
少なくとも1つの仕切りをさらに有する、請求項1に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項6】
前記少なくとも1つの仕切りは、前記コンテナに選択的に係合可能である、請求項5に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項7】
前記少なくとも1つの仕切りは、前記コンテナの周辺壁によって画成される少なくとも1つのチャネルに選択的且つ摺動可能に係合可能である、請求項6に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの仕切りは、前記コンテナに選択的に係合可能であり、且つ前記インサートを異なる複数のセクションに分割するように前記ベースの上に位置決めされる、請求項6に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項9】
前記少なくとも1つの仕切りは、前記コンテナに選択的に係合可能であり、且つ前記コンテナをインサート・セクションと非インサート・セクションとに分割するように前記インサートに隣接して位置決めされる、請求項6に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項10】
前記複数のフィンガーは、ゴム材料、樹脂材料、ポリ塩化ビニル、低密度ポリエチレン、ポリスチレン、又はそれらの組み合わせから作られている、請求項1に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項11】
再構成可能な区画を備えた保管システムを有するユーティリティ・ボックスであって、
内部に物品を受け入れるためのコンテナと、
前記コンテナに選択的に係合可能なベースであって、複数のフィンガー開口を画成しているベースと、
複数のインサートであって、前記インサートのプラットフォームから上向きに突出する複数のフィンガーを含む複数のインサートと
を有し、
前記複数のインサートは、前記フィンガー開口の少なくとも1つを通して前記フィンガーの少なくとも1つを位置決めすることによって前記ベースに選択的に係合可能である、ユーティリティ・ボックス。
【請求項12】
前記ベースは、前記フィンガー開口によって取り囲まれたホールをさらに画成している、請求項11に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項13】
前記複数のインサートは、前記プラットフォームの周辺部分から突出する第1のセットのフィンガーと、前記プラットフォームの非周辺の中心部分から突出する第2のセットのフィンガーとを含み、前記第1のセットのフィンガーは、前記ベースの前記複数のフィンガー開口内に選択的に受け入れられ、前記第2のセットのフィンガーは、前記ベースの前記ホール内に選択的に受け入れられる、請求項12に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項14】
前記複数のフィンガーは、長いフィンガー及び短いフィンガーを有する、請求項11に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項15】
前記コンテナにヒンジ結合される蓋をさらに有する、請求項11に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項16】
前記コンテナは、周辺壁上に少なくとも1つのチャネルを画成している、請求項11に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項17】
前記ベースは、前記少なくとも1つのチャネルに選択的且つ摺動可能に係合可能な少なくとも1つのあり継ぎ構成要素を有する、請求項16に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項18】
少なくとも1つの仕切りをさらに有する、請求項11に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項19】
前記少なくとも1つの仕切りは、前記コンテナに選択的に係合可能である、請求項18に記載のユーティリティ・ボックス。
【請求項20】
前記複数のフィンガーは、ゴム材料、樹脂材料、ポリ塩化ビニル、低密度ポリエチレン、ポリスチレン、又はそれらの組み合わせから作られている、請求項11に記載のユーティリティ・ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年7月9日に出願された米国仮特許出願第63/220,270号に対する優先権を主張するものであり、その全体が本願明細書に参照によって組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、フィッシング・タックル、ベイト、器材又はツールのような物品を保管するためのユーティリティ・ボックス及び保管システムに関する。
【背景技術】
【0003】
釣り用タックル・ボックスは、ルアー、フック、ツール及び一般的にスポーツ・フィッシングに関連した他の品目を含む釣具を運ぶのに有用である。多種多様な釣り用タックル・ボックスは、従来技術において周知である。
【0004】
さまざまな釣り条件のために準備を行い、異なる種類の魚を引きつけ、捕まえるために、多くの漁師は、さまざまな異なるルアー及びフックを彼らのタックル・ボックスにおいて運ぶ。したがって、大部分の既存のタックル・ボックスは、これらの品目を分離及び整理するために用いることができるさまざまな異なった保管コンパートメントを含む。
【0005】
釣りのためのルアー又はフックを用いた後、ルアー又はフックは、濡れている場合がある。これは、濡れた品目をタックル・ボックス内に保管するとき、錆、カビ又は他の関連付けられた問題につながるという問題を提示する。本開示は、これ及び他の問題に対処しようとする。
【発明の概要】
【0006】
既存の保管方法に勝るかなりの利点を提供し、ユーティリティ・ボックス又は保管デバイスを含む保管方法が開示される。保管方法は、再構成可能な区画を有する保管システムを有するユーティリティ・ボックスを含むことができる。ユーティリティ・ボックスは、ガイドを含む第1の壁及び第2の壁を有する区画と、第1の壁と第2の壁との間の区画内に設置する複数の保管ユニットの少なくとも1つを含む複数の保管ユニットと、を備えることができる。少なくとも1つの保管ユニットは、ガイドに整列する隆起を備えることができる。ガイドは、設置の間、隆起に係合し、保管ユニットをガイドすることができる。ガイドは、第1の壁と第2の壁との間の区画内の収容位置に、保管ユニットを固定することができる。
【0007】
第2の壁は、第2のガイドを含むことができ、第2のガイドは、第1のガイドに対向して位置決めされ、第1のガイドに整列する。第2の壁は、ロッドを支持することができる支点部材を含むことができ、閉鎖位置に構成されるとき、固定区画を形成するためにカバーすることができる。
【0008】
保管ユニットは、傾斜した内壁、弾丸形の物品を保持するように構成される開口、流体が保管ユニット内の空間から流れることができる排水穴、内側ガイド、内側ガイド内に設置されるように構成される部分を有する仕切り又はカバーを備えることができる。
【0009】
保管ユニットは、チャネルを有するトレイを備えることができる。トレイは一対の対向する主面を有することができ、前記チャネルは、一対の対向する主面の第1の主面内に形成される。一対の対向する主面の第2の主面は、1つ又は複数のチャネルを備えることができる。
【0010】
保管システムは、複数のフィンガー及びベースを備えることができる。複数のフィンガーは、物品を受け入れ、保持するように構成可能であり、損傷を防止することができる。ベースは、磁気材料を含むことができる。物品は、クランクベイトとすることができる。複数のフィンガーの少なくとも1つは、柔らかいゴム材料を備えることができる。
【0011】
開示の追加の特徴、利点及び実施例が記載され、以下の詳細な説明、図面及び請求項についての考慮から明らかになりうる。さらに、上述した開示の概要及び以下の詳細な説明の両方が例示的であり、請求される開示の範囲を制限することなくさらなる説明を提供することを意図することを理解されたい。
【0012】
開示をさらに理解するために含まれる添付の図面は、この明細書内に組み込まれ、一部を構成し、開示の実施例を示し、詳細な説明とともに開示の原則を説明するように機能する。開示の基礎的理解のために必要になりうるものより詳細に、且つ、実行されうるさまざまな方法で、開示の構造的詳細を示す試みは行われない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】開示の原則に従って構成されるユーティリティ・ボックスの一実施例を示す。
図2】開示の原則に従って構成される保管デバイスの一実施例を示す。
図3図2に示される保管デバイスの一部の拡大図を示す。
図4】開示の原則に従う保管システムの一実施例を有するユーティリティ・ボックスを示す。
図5】保管デバイスの部分図を含む、図4のユーティリティ・ボックスの一部の拡大図を示す。
図6】取り外し可能な保管ユニットを有するユーティリティ・ボックスの一実施例を示す。
図7】保管ユニットの実施例を示す。
図8A】保管ユニットの実施例を示す。
図8B図8Aの保管ユニットとともに使用可能なトレイの実施例を示す。
図8C図8Aの保管ユニットとともに使用可能なトレイの実施例を示す。
図9A】保管ユニットのさらなる実施例を示す。
図9B】保管ユニットのさらなる実施例を示す。
図9C】保管ユニットのさらなる実施例を示す。
図9D】保管ユニットのさらなる実施例を示す。
図9E】保管ユニットのさらなる実施例を示す。
図10】支点部材の一実施例を示す。
図11】保管システムの代替実施例を有するユーティリティ・ボックスの斜視図である。
図12図11のユーティリティ・ボックスのベース及びホルダ・アセンブリの斜視図である。
図13図11のユーティリティ・ボックスのホルダ・アセンブリの斜視図である。
図14図13のホルダ・アセンブリの正面図である。
図15図13及び図14のホルダ・アセンブリの側面図である。
図16図11及び図12のベースの一部の拡大斜視図である。
図17図11図12及び図16のベースの平面図である。
図18図11のユーティリティ・ボックス内で係合してもよいインサートの斜視図である。
図19図18のインサートに選択的に係合可能であるインサート・プレートの斜視図である。
図20図19のインサート・プレートに係合する図18のインサートの底面図である。
図21図19のインサート・プレートに係合する図18のインサートの平面図である。
図22図19のインサート・プレートに係合する代替のインサートの第2の平面図である。
図23図19のインサート・プレートに係合する図18のインサートの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示は、以下の詳細な説明及び図面にさらに記載されている。
【0015】
開示の実施例及びさまざまな特徴及びその有利な詳細は、添付の図面において記載又は図示され、以下の説明において詳述される非限定的な実施例及び実例を参照してより完全に説明される。図面において示される特徴が必ずしも一定の比率で描かれているというわけではなく、一実施例の特徴は、本願明細書において明確に述べられない場合であっても、当業者が認識するように、他の実施例とともに使用されうる点に留意されたい。周知の構成要素及び処理技術の説明は、開示の実施例を不必要に曖昧にしないように省略されうる。本願明細書において用いられる実例は、単に開示が実行されうる方法の理解を容易にし、さらに当業者が開示の実施例を実行するのを可能にすることのみを意図する。したがって、本願明細書における実例及び実施例は、開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきではなく、添付の請求の範囲及び適用法によってのみ定義される。そのうえ、類似の参照番号は、いくつかの図面の全体にわたって類似の部分を表現する点に留意されたい。
【0016】
ユーティリティ・ボックスは、任意の形状、サイズ、仕上げ、色又は材料で作成可能である。ユーティリティ・ボックスは、物品、例えば、餌、クランクベイト、タックル、重り、フロート、ツール又はユーザに有用になりうる任意の他の品目を保管することができる。ユーティリティ・ボックスは、物品の属性、例えば仕上げ又は色を損傷に対して保護する保管システムを含むことができる。保管システムは、同じ設置面積を用いた既存の保管方法より多くの物品を効率的に保管することができる。保管システムは、ユーティリティ・ボックス内の物品の移動、アクセス又は組織を制御することができる。ユーティリティ・ボックス内の物品のアクセスを迅速且つ容易に見つけることができると同時に、ユーティリティ・ボックスの内部でシフトすることによって生じうる物品の典型的な損耗を回避する。保管システムは、カスタム化を可能にするモジュール式及び再構成可能性を提供することができる。
【0017】
図1は、開示の原則に従う、保管デバイス20の非限定的な一実施例を含むことができるユーティリティ・ボックス10の非限定的な一実施例を示す。ユーティリティ・ボックス10は、前部11、後部(図示せず)、上部12、底部14及び一対の側部を含むことができる。ユーティリティ・ボックスは、ラッチ・デバイス13を含むことができ、ラッチ・デバイス13は、上部12に取り付け可能であるか、又は、上部12と一体的に形成可能である。ラッチ・デバイス13は、前部11に取り付けられ、ユーティリティ・ボックス10を閉鎖位置に固定するように配置可能である。ユーティリティ・ボックス10は、閉鎖位置にあるとき、上部12が閉鎖し、任意の物品をユーティリティ・ボックス10内に封入することができるように構成可能であり(図1に示される)、それにより、ユーティリティ・ボックス10の物品を保持する。保管システム20は、例えば輸送の間、ユーティリティ・ボックス10内の物品のシフト又は移動を防止することができる。ユーティリティ・ボックス10は、任意の形状、サイズ、仕上げ、色又は材料で作成可能である。上部12は、透明な材料を含むことができるので、ユーティリティ・ボックス10内の物品は、ユーティリティ・ボックス10を開く必要なく見ることができる。
【0018】
図1に示すように、保管デバイス20は、ユーティリティ・ボックス10の内側の底(又はフロア)領域の略全体に適合するように構成可能である。保管デバイス20は、内側の底領域の全体の一部に適合するように構成可能である。保管デバイス20は、保管システム20内の任意の所望の領域にサイズ及び形状を合わせることができる。保管デバイス20は、ユーティリティ・ボックス10の内壁に取り付け可能である。
【0019】
図2は、保管デバイス20の斜視図を示す。保管デバイス20は、複数のフィンガー22及びベース24を含むことができる。フィンガー22及びベース24は、同一材料で作成可能であるか、又は、異なる材料を含むことができる。材料は、例えば、シリコーン、ネオプレン又はフルオロシリコーンのようなゴム材料(連続又は独立気泡ゴムを含む)、又は、ポリエチレン・テレフタレート(PETE又はPET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリスチレン又は発泡スチレン(PS)のような樹脂材料、又は、保管デバイス20内に保管可能な物品(例えば、クランクベイト又はスピナー・ベイト)を保持及び固定するのに必要な剛性を提供することができる任意の材料を含むことができる。ベース24は、通常その下側に磁気材料又は接着剤を含むことができる。ベース24は、例えばベルクロ(登録商標)のような面ファスナを含むことができる。ベース24は、液体、例えば使用後に餌又はタックルから滴り落ちる水がベース24を通って流出することができる排水穴(図示せず)を含むことができる。排水穴(図示せず)によって、液体は、ベース24を通ってユーティリティ・ボックス10の底に漏れることができ、ベース24は、液体がユーティリティ・ボックス10の底から流出することができる排水穴(図示せず)を含む。
【0020】
フィンガー22及びベース24は、1つのピースとして作成可能であるか、又は、フィンガー22は、ベース24に取り付け可能である。各フィンガー22の寸法は、保管デバイス20の用途に基づいて選択可能である。例えば、図13図14及び図18(後述する)は、フィンガー22が保管デバイス20の用途に基づいて異なる寸法を有する実施例を示す。フィンガー22の各々は、例えば、図5に示されるクランクベイトのフック部分のような物品18の一部の長さと同じ長さを有するように作成可能である。保管デバイス20は、任意の形状、サイズ又は色で作成可能である。保管デバイス20は、容易に取り外されるか、又は、構造内又は構造上に設置されるように構成可能である。保管デバイス20は、モジュール式とすることができるか、又は、カスタマイズ可能である。保管デバイス20は、ユーティリティ・ボックス10内に設置可能であるか、又は、面、例えば棚、ツール・ボックス、トラック台、タックル・バッグ又はベース24を支持することができる他の任意の面に配置又は取り付けることによって別個に単独で使用可能である。
【0021】
保管デバイス20は、柔軟で折り畳み可能に構成することができるので、ユーザは、保管デバイス20を例えば半分に、各半分のフィンガー22が、2つの半分の間に形成される空間内に1つ又は複数の物品を挟むために互いに対向するように折り畳むことができる。折り畳まれた保管デバイス20は、ユーティリティ・ボックス10の区画19(図6に示される)内に設置可能である。
【0022】
図3は、保管デバイス20の一部の拡大図を示す。クランクベイトのような物品18は、保管デバイス20内に設置可能であるか、又は、図5に示すように、保管デバイス20の上に配置可能である。物品は、図3に示すように、例えば物品18をフィンガー22内に挿入することによって設置可能である。フィンガー22の1つ又は複数の行又は列(又は線)は、物品が各々に接触するか又は損傷を与えるのを防止するように、任意の隣接する物品の間に位置決め可能である。
【0023】
図4は、保管システム16の一実施例を有するユーティリティ・ボックス10を示す。保管システム16は、複数のフィンガー22及びベース24を含む保管デバイス20を含むことができる。保管システム16は、区画19を形成する1つ又は複数の仕切り15を含むことができる。仕切り15は、取り外し可能であるか、ユーティリティ・ボックス10の底部14に取り付け可能であるか、又は、1つのピースとして底部14と一体的にすることができる。保管システム16は、設置可能又は取り外し可能に作成可能であり、又は、保管システム16は、ユーティリティ・ボックス10の底部14と1つのパートとして作成可能である。保管システム16は、1つ又は複数の保管ユニット40(例えば、図7から図9Eに示される)を含むことができる。保管ユニット40は、ユーザがユーザの特定の用途又は要求に保管システム16をカスタマイズすることができるように、取り外し可能又は設置可能に設計可能である。
【0024】
図5は、(図4に示される)ユーティリティ・ボックス10の一部の拡大図を示し、例えばクランクベイトを含むことができる物品18を有する保管デバイス20の部分図を含む。
【0025】
図6は、図4に示される実施例と異なる構成の区画19を有する保管システム16の他の実施例を有するユーティリティ・ボックス10を示す。各区画19は、一対の隣接する仕切り15と、仕切り15と、底部14の1つ又は複数の内壁と、の少なくとも1つによって形成可能である。
【0026】
図6に示すように、上部12は開放され、保管システム16内の区画19及び、より詳しくは、区画19内に設置される1つ又は複数の保管ユニット40へのアクセスを可能にする。各保管ユニット40は、物品、例えば、弾薬、ドリル・ビット、ドライバ、弾薬缶、又は、特定の用途、例えば釣り、狩猟、クラフティング若しくはキャンプのようなレクリエーション用途、又は、工業若しくは個人用途に望ましいか役に立つとユーザが発見しうる他の任意の物品を保持するように設計された構造を含むことができる。保管ユニット40は、他の保管ユニット40によってスタックできるように構成可能である。保管ユニット40は、カバーを含むことができ、カバーは、取り外し可能であるか、又は、永久に保管ユニット40に取り付け可能であるか、又は、保管ユニット40と一体的に形成可能である。保管ユニット40は、排水穴を含むことができる。
【0027】
保管システム16は、1つ又は複数の仕切り15又は1つ又は複数のガイド17を有する底部14の内壁を含むことができる。ユーティリティ・ボックス10は、1つ又は複数のガイド171を含むことができ、1つ又は複数のガイド171は、ガイド17に整列することができる。ガイド171は、底部14のフロア上に位置することができ、仕切り15上の対応するガイド17及び/又は底部14の内壁に整列することができる。2つ以上のガイド17は、区画19内で互いに対向して位置することができ、保管ユニット40が区画19内に設置される(又は区画19から取り外される)とき、保管ユニット40(又は取り外し可能な仕切り15)をガイドするように構成可能である。それが区画19内に完全に設置されるとき、例えば、保管ユニット40が区画19内にずっと押し込まれ、底部14のフロアに接触するとき、ガイド171は、保管ユニット40を受け入れ、保持するように配置可能である。ガイド171は、区画19内で保管ユニット40の底部(図示せず)(又は取り外し可能な仕切り15)を係合及び固定することができる係合部材(例えば、クリップ、クランプ又は実はぎファスナ)を含むことができる。
【0028】
例えば約5lb/in以上の力が、保管ユニット40(又は仕切り15)を区画から引き出すのに必要であるように、ガイド17又は171を含む区画19は構成可能である。ガイド17及び/又は171は、仕切り15及び/又は底部14と1つのピースとして一体に形成可能であるか、又は、底部14に取り外し可能又は取り付け可能に構成可能である。
【0029】
図7は、保管システム16内に含まれることができる保管ユニット40の非限定的な一実施例を示す。保管ユニット40は、ユーザの手によるすくう動作アクションBを容易にするために丸い底及び/又は傾斜又は勾配がある1つ又は複数の内壁によって構成可能であり、ユーザは、小さい物品(例えば、ビーズ、22口径の弾薬、ペレット、BB、粉、結晶又は流体を容易に握ることができる。
【0030】
図8Aは、球状、円筒状又は弾丸形の物品、例えば、チタンの釣り用重りを保持するように設計されている保管ユニット40の他の非限定的な実施例を示す。この実例では、保管ユニット40は、輸送のような出来事の間に物品の仕上げへの任意の損傷を防止するように設計されている。保管ユニット40は、複数の凹部40-1を含むことができ、各凹部40-1は、物品を保持し、物品が隣接する凹部40-1内に位置する物品に接触するのを防止するように配置される。すべての凹部40-1は、同じ形状又はサイズを有することができるか、又は、凹部40-1は、各々異なる形状又はサイズを有することができる。凹部40-1は、ユーザが容易に握るために、物品の一部を露出させたままにする深さを有するように構成可能である。凹部40-1は、複数の平行チャネルとして形成可能である。凹部40-1は、トレイ40-2内に形成可能である。
【0031】
トレイ40-2は、保管ユニット40と1つのピースとして作成可能である。トレイ40-2は、分離片として作成可能であり、保管ユニットに取り付けられるように配置可能である。トレイ40-2はシリコーン・ゴムのような摩耗防止材料から作成可能であるか、又は、チャネルはシリコーン・ゴムのような摩耗防止材料で裏打ち可能である。摩耗防止材料は、シリコーン・ゴムのような高摩擦性材料を含むことができ、高摩擦性材料は、物品上の仕上げ又は色に損傷を与えることなく、物品を適所に確実に保持することができる。チャネルは、物品、例えば、弾丸形の釣り用重りを保持するように構成可能である。
【0032】
図8B及び図8Cは、図8Aに示される保管ユニット40内に設置可能なトレイ40-2の2つの非限定的な実施例を示す。図8Bに示されるように、トレイ40-2は、上部及び底部の両方の平坦面上の凹部40-1を含むことができる。代替的には、図8Cに示されるように、凹部40-1は、上部及び底部の一方のみの平坦面に形成可能である。トレイ40-2は、図8B又は図8Cに示されるように、互いの上にスタックするように構成可能である。図8Bに示されるように、凹部40-1が互いに整列し、円筒状チャネル又は区画を形成するように、トレイ40-2は、互いの上にスタックするように設計可能である。凹部40-1は、凹部40-1内に保管されうる物品の形状に応じて、任意の形状を形成するように設計可能である。
【0033】
図9Aから図9Eは、保管ユニット40の非限定的な実施例を示す。図9Aは、(図6に示される)ユーティリティ・ボックス10内の区画19の輪郭に適合するような形状の保管本体40-4を有する保管ユニット40を示す。この非限定的な実施例において、保管本体40-4は、変化する幅、高さ、深さ又は長さ寸法を有するように構成可能である。保管本体40-4の寸法又は形状は、保管ユニット40が設置される区画19の形状、ユーティリティ・ボックス10内に設置される保管ユニット40の数又は保管ユニット40が用いられる特定の用途に応じて変化することができる。
【0034】
例えば、保管本体40-4は、図9Aに示される形状及び高さ又は深さを有するように構成可能であるので、2つ以上の保管ユニット40は、互いの上にスタックされ、同じ区画19内に設置され、多層の保管を提供することができる。多層の保管は、例えば、各保管ユニット40が異なる物品を保持するが、物品のサイズ又は量のため、区画19により提供される空間の実質部分が役に立たなくなる場合の用途において役に立ちうる。それゆえ、ユーザが、同じ区画19内で2つ以上の保管ユニット40を互いの上にスタックすることができることによって、区画空間の使用は最大化可能であり、同時に物品の異なるタイプの物品を分離し、各保管ユニット40内の物品の移動を、例えば輸送の間制限することができる。2つ以上の保管ユニット40は、取り付け機構(図示せず)、例えば実はぎを含むことができるので、1つの保管ユニット40の底は、他の保管ユニット40の上に固定して取り付けることができ、両方の保管ユニット40は、単一ユニットとして区画19に設置されるか、又は、区画19から取り外される。
【0035】
保管本体40-4は、1つ又は複数の外側ガイド40-5を含むことができ、外側ガイド40-5の各々は、保管本体40-4の外壁に形成されるチャネルを含むことができる。図6に示すように、外側ガイド40-5は、区画ガイド17内に挿入可能である。
【0036】
保管本体40-4は、1つ又は複数の内側ガイド40-6を含むことができ、内側ガイド40-6の各々は、保管本体40-4の内壁上に形成可能である。保管本体40-4は、一対の対向する内壁の各々の上の同数のガイド40-6を含むことができる。対向する内壁上に位置するガイド40-6の各対は、摺動可能なガイドを受け入れ、(例えば、図9B又は図9Cに示される)対向する内壁の間の仕切り46を保持するように整列可能である。各内側ガイド40-6は、保管本体40-4の外壁上に位置する対応する外側ガイド40-6の反対側の内壁上に位置することができる。仕切り46は、保管本体40-4内の保管空間を2つ以上の小区画に分離するように配置可能である。
【0037】
図9Bは、保管本体40-4のフロアに形成される複数の排水穴40-7を有する保管ユニット40の一実施例を示す。保管本体40-4は、1つ又は複数の仕切り46を含むことができ、仕切り46は、保管本体40-4と1つのピースとして一体に形成可能である。図9Bに示される保管ユニット40の実施例は、例えば、図9Aに示される保管ユニット40の実施例とともに、前者を後者の上にスタックすることによって用いることができ、それによって、(図9Bに示される)排水穴40-7を有する保管ユニット40内で使用の後物品を乾燥させ、(図9Aに示される)閉鎖底部を有する保管ユニット40内に水を貯め、それによって、(図6に示される)ユーティリティ・ボックス10の底部14に水が漏れるのを防止することが望ましい場合、タックルのような物品のための保管方法を与える。
【0038】
図9Cは、対向して位置する内側ガイド40-6の間の、保管本体40-4内に設置される仕切り46の2つの異なる非限定的な実例を有する保管ユニット40を示す。図9Cに示されるように、保管ユニット40は上部47を含むことができ、上部47は、保管本体40-4の上にぴったりと適合するように配置され、保管本体40-4内の密封された保管空間を形成することができる。
【0039】
図9Dは、複数の開口40-9により形成される上面を有する保管ユニット40を示し、開口40-9の各々は、物品、例えば弾薬カートリッジを保持するように構成される。
【0040】
図9Eは、1つ又は複数の支点置き場43を有する保管ユニット40の非限定的な一実施例を示す。保管ユニット40は、各支点置き場43のためのそれぞれのガイド・チャネル43Cを含むことができる。支点置き場43は、(図10に示される)支点部材50を受け入れるように配置可能である。支点置き場43は、支点部材50の輪郭に整合するような形状とすることができるので、支点部材は、支点置き場内にぴったりと収容可能である。
【0041】
図10は、支点部材50の非限定的な一実施例を示す。支点部材50は、支点43F及びガイド43Gを含むことができる。支点43Fは、開口49を含むことができ、開口49は、ロッド(図示せず)の端を受け入れるように配置可能である。支点部材50は、代替又は追加のガイド43GAを含むことができる。支点部材50は、少なくとも2つの異なる方法で図9Eに示される保管ユニット40とともに用いることができる。
【0042】
例えば、代替又は追加のガイド43GAをガイド・チャネル43内に挿入し、支点43Fが支点置き場43内に収容されるまでガイド43Gをチャネル内で摺動させることによって、支点部材50を保管ユニット40に取り付けることができる。プロセスは、他の支点部材50について保管ユニット40の対向壁において繰り返すことができる。ロッド(図示せず)又は棒(図示せず)は、一対の支点部材50の開口49の各々の軸SAに沿って挿入可能である。ロッド又は棒は、少なくとも1つの保管キャップ(図示せず)のためのピボット・サポートに取り付ける、又は、提供するように配置可能である。保管キャップ(図示せず)は、一端でロッド又は棒に取り付け、例えば、保管ユニット40Aの上部の半分をカバーし、部分的なカバーを提供するように構成可能である。
【0043】
代替的には、ガイド43Gは、ガイド・チャネル43内に挿入され、支点43Fが支点置き場43内に又は支点置き場43の近傍に収容されるまで、摺動可能に移動することができる。プロセスは、他の支点部材50について保管ユニット40の対向壁において繰り返すことができる。この実例では、結果として生じる保管ユニット40は、保管ユニット40の外側本体壁から突出する一対の支点43Fを有することができる。
【0044】
代替的には一対の支点部材50は、ガイド43GAを対向して位置する一対のガイド17の各々内に挿入することによって、(図6に示される)区画19内に直接設置可能である。ロッド(図示せず)又は棒(図示せず)は、開口49の各々内に設置可能であり、支点43Fによって支点部材50の間の幅にわたり保持可能である。カバー(図示せず)は、ロッド又は棒に取り付けることができ、(図6に示される)区画19の一部をカバーするように配置可能であり、カバーすることは、例えば、一対の隣接する保管ユニット40の間に形成される区画19内の空間を囲むことを含むことができ、空間は、例えば、図6に示される、区画19の一端の1つの保管ユニット40と区画19の他端の3つの保管ユニット40との間の中央の区画19内の空間である。
【0045】
代替的には各々が上述したように取り付けられた一対の支点部材50を有する2つ以上の保管ユニット40(図9Eに示される)は、区画19内に設置可能である。この点に関しては、保管ユニット40の各々の保管本体上の外側ガイド40-5(図9Eに示される)は、区画19内のそれぞれのガイド17に整列することができ、それぞれのガイド17に沿って摺動することができる。ロッド(図示せず)又は棒(図示せず)は、それぞれの支点43F内の全4つの開口49を通して挿入可能である。
【0046】
上述したように、ユーティリティ・ボックス10の代替例が予測できる。図11は、そのような代替のユーティリティ・ボックス110を示す。ユーティリティ・ボックス110は、蓋115及びコンテナ120を含んでもよく、蓋115は、ヒンジにより又は他の方法によりコンテナ120に取り付けられる。いくつかの実施例では、物品18(例えば、餌、タックル)のようなどんな物品がユーティリティ・ボックス110内に含まれるかユーザが見ることができるように、蓋115は透明でもよい。
【0047】
図12において、コンテナ120は、蓋115が除去された状態で示される。蓋115が除去された状態で、代替的に構築された保管デバイス125は、より明らかに示される。保管デバイス20のような保管デバイス125は、以下に詳述されるそれに関連付けられた複数のフィンガー130を含む。
【0048】
図13は、コンテナ120から除去された保管デバイス125を示す。保管デバイス125は、複数のインサート部材135を含んでもよく、各々は、フィンガー130を有する。図13では、いくつかのインサート部材135は、互いに隣接し、その結果、あたかも保管デバイス125が、インサート135が係合するベース140の表面積を実質的にカバーする1つの連続して一体的に形成されたインサート部材135を含むかのように見える。その構成は予想できるが、本願明細書において記載されている実施例では、複数のインサート135は、互いに隣接する。フィンガー130がベース140から上向きに突出するように、インサート135がベース140に係合可能である方法は、以下に説明される。図14は、1つの連続したインサート135よりもむしろ、ベース140内に明白に係合するいくつかのインサート135が存在することを示す。
【0049】
図14において、フィンガー130は、正面図から示される。上述したように、フィンガー22を記載するとき、フィンガー130は、保管デバイス125の用途に基づいて選択される寸法を有する。図14の図示の実施例において、インサート135を形成する短いフィンガー145及び長いフィンガー150が存在する。この組み合わせによって、例えば、釣り人は、薄い餌及び幅広い餌の両方を確実に保管することができる。
【0050】
ベース140は、好ましくは、その周辺部の周りに複数のあり継ぎ(ダブテイル)部材155を含み、あり継ぎ部材155は、図14及び図15において示される。あり継ぎ部材155は、コンテナ120の内周165内に見られるチャネル部材160内に受け入れられるようにサイズ及び形状が決められる。図16及び図17において、チャネル部材160は明らかに示され、それらは、上述した図1にも見られる。図16及び図17において、仕切り部材170は、チャネル部材160に係合するように示される。しかしながら、ベース140がコンテナ120に係合するとき、仕切り部材170がチャネル部材160に係合する方法に実質的に類似の方法で、あり継ぎ部材155は、チャネル部材160に受け入れられ、係合してもよい。より詳しくは、あり継ぎ部材155は、チャネル部材160内で摩擦結合を介して摺動しながら係合してもよい。
【0051】
図16及び図17は、仕切り部材170を含むコンテナ120を示すが、上述したように、ベース140は、コンテナ120内で同様に係合してもよい。いくつかの実施例では、ベース140に実質的に類似のより小さいベースは、コンテナ120に係合可能でもよい。次に、仕切り部材170も、同じコンテナ120に係合可能であり、ユーザに、仕切り部材170と、フィンガー130を有するインサート135をその後保持するベース140と、の所望の組み合わせを与えてもよい。そのように、ユーザは、彼又は彼女が、限定されるものではないが物品18のような物品を保管することを望むように、コンテナ120を構成してもよい。
【0052】
図18は、短いフィンガー145及び長いフィンガー150を含むフィンガー130を有する単一のインサート135を示す。インサート135は、好ましくは、フィンガー130が上方へ延在する、丸い角180を有する正方形のプラットフォーム175を含む。図示のインサート135は、5×5の正方形パターンに配置される25個のフィンガー130を含む。インサート135の周辺部の周りの、図示の実施例では16個のフィンガー130は、ベース140に係合可能であり、これは、図19に示される。他の実施例では、インサート135のサイズ及び形状に適切であるように、任意の数又は構成のフィンガー130を用いることができる。
【0053】
ベース140は、好ましくは、複数の開口185を含み、開口185は、任意の所定のインサート135の周辺部の周りに配置されるフィンガー130を受け入れるようにサイズ及び位置が決められる。インサート135の内部に見られる、図18の実施例では9個の残りのフィンガー130(「非周辺部」フィンガー130)は、開口185によって囲まれるホール(穴)190内に受け入れられる。個々のインサート135がベース140内に受け入れられるとき、そのフィンガー130は、開口185及びホール190内に受け入れられる。好ましくは、開口185は、「周辺部」フィンガーをその中にぴったりと受け入れ、保持するようにサイズが決められる。
【0054】
図20は、ベース140のホール190及び開口185(図示せず)内に受け入れられる複数のインサート135の複数の底面195を示す。図26において示される実施例では、ベース140内に受け入れられる28個のインサート135が存在するが、インサート135及び/又はベース140の寸法が異なる代替構造では、より多いかより少ないインサート135が提供されてもよい。
【0055】
図21及び図22は、平面図からベース140内に受け入れられるインサート135を示し、開口185及びホール190が見える。図20及び図21において、フィンガー130は、開口185内から又はホール190内から上方へ突出するものとして示される。図21において、フィンガー130は、異なる長さを有し、したがって、短いフィンガー145及び長いフィンガー150を含む。図22において、フィンガー130は、フィンガー22のように均一のサイズ及び形状を有する。
【0056】
図23は、ベース140内で係合する2つのインサート135の側面図を示し、ベース140はコンテナ120内にさらに保持される。図23のインサート135のフィンガー130は、短いフィンガー145及び長いフィンガー150の各々を含む。
【0057】
この開示で用いられる用語「a」、「an」及び「the」は、明示的に他の特定がない限り、「1つ又は複数」を意味する。
【0058】
この開示で用いられる用語「含む」、「備える」及びそのバリエーションは、明示的に他の特定がない限り、「含むが、これに限定されるものではない」を意味する。
【0059】
プロセス・ステップ、方法ステップなどは、順番で記載されうるが、この種のプロセス及び方法は交互の順番で機能するように構成可能である。換言すれば、記載されうるステップの任意のシーケンス又は順序は、ステップがその順序で実行されるという要件を必ずしも示すというわけではない。本願明細書において記載されているプロセス又は方法のステップは、実際に任意の順序で実行可能である。さらに、いくつかのステップは同時に実行可能である。
【0060】
本願明細書において単一の構造又は物品が記載されるとき、複数のデバイス又は物品が単一のデバイス又は物品の代わりに用いられうることは直ちに明らかである。同様に、本願明細書において複数のデバイス又は物品が記載されている場合、単一の構造又は物品が複数の構造又は物品の代わりに用いられうることは直ちに明らかである。構造又は物品の機能又は特徴は、この種の機能又は特徴を有するとは明確に記載されない1つ又は複数の他の構造又は物品によって代替的に実施されうる。
【0061】
開示が例示的な実施例に関して記載されてきたが、当業者は、開示が本開示の趣旨及び範囲の修正によって実行可能であることを認識するであろう。上述したこれらの実例は、単なる図示であり、開示のすべての可能な設計、実施例、応用又は修正の包括的なリストであることを意味するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【国際調査報告】