(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】端末アクセス方法、電子デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 48/04 20090101AFI20240628BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240628BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240628BHJP
H04W 12/037 20210101ALI20240628BHJP
【FI】
H04W48/04
H04W84/10 110
H04W84/12
H04W12/037
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501244
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2022086694
(87)【国際公開番号】W WO2023000719
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】202110812469.5
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】趙曉宇
(72)【発明者】
【氏名】李曉鋒
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067AA21
5K067DD19
5K067EE02
5K067HH22
5K067HH36
(57)【要約】
本開示は端末アクセス方法、デバイス及び端末を提供し、通信技術分野に関するものであり、この方法は、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するための管理者端末の管理設定情報を取得するステップと、管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップとを、含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するための前記管理者端末の管理設定情報を取得するステップと、
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップとを含む、端末アクセス方法。
【請求項2】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理者端末の管理設定情報を取得する前記ステップは、
カレントデバイスのWi-Fi状態情報を取得するステップと、
前記管理者端末が前記予め設定された範囲内であり、前記カレントデバイスのWi-Fi状態がオフ状態であることが決定された場合、前記Wi-Fi状態をオン状態にするステップと、
前記NFCの方式によって前記管理者端末の管理設定情報を読み取るステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する前記ステップの後、
カレントデバイスのWi-Fi状態がオン状態であり、前記ビジター端末が前記予め設定された範囲内ではないことが決定された場合、前記Wi-Fi状態をオフ状態にするステップと、
予め設定された情報を用いて前記管理設定情報を更新するステップとを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記管理設定情報は、予め設けられたサービスセット標識及び予め設けられたパスワードを含み、前記検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識及びビジターパスワードを含み、
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する前記ステップは、
前記予め設けられたサービスセット標識と前記ビジターサービスセット標識を比較し、標識比較結果を取得するステップと、
前記予め設けられたパスワードと前記ビジターパスワードを比較し、パスワード比較結果を取得するステップと、
前記標識比較結果と前記パスワード比較結果とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップとを含む、請求項1~3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記標識比較結果と前記パスワード比較結果とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する前記ステップは、
前記標識比較結果が同じであり、かつ前記パスワード比較結果が同じであることが決定された場合、前記ビジター端末でフィードバックした確認標識を取得するステップと、
前記確認標識に基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可することを決定するステップとを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記管理設定情報は、予め設けられた暗号化方式を更に含み、前記検証待ち情報は、ビジター暗号化方式を更に含み、
前記予め設けられたサービスセット標識と前記ビジターサービスセット標識を比較し、標識比較結果を取得する前記ステップの前に、
前記予め設けられた暗号化方式と前記ビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得するステップと、
前記暗号化方式照合結果として、暗号化方式が同じであることが決定された場合、前記検証待ち情報における暗号化情報を復号化し、前記ビジターサービスセット標識及び前記ビジターパスワードを取得するステップとを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記管理設定情報は予め設けられた認証方式を更に含み、前記検証待ち情報は、ビジター認証方式を更に含み、
前記予め設けられた暗号化方式と前記ビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得する前記ステップの前に、
前記予め設けられた認証方式と前記ビジター認証方式を比較し、認証照合結果を取得するステップと、
前記認証照合結果として、認証方式が同じであることが決定された場合、前記予め設けられた暗号化方式と前記ビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得する前記ステップを実行するステップを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理者端末の管理設定情報を取得する前記ステップの前に、
前記ビジター端末が前記予め設定された範囲内であることが決定された場合、前記NFCの方式によって前記ビジター端末の前記検証待ち情報を読み取るステップを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
ビジター端末を管理するために使用される管理設定情報を取得するステップと、
カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理設定情報を前記CPEに伝送して、前記CPEが前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにするステップとを含む、端末アクセス方法。
【請求項10】
前記管理設定情報は、管理者標識、予め設けられたサービスセット標識、予め設けられたパスワード、予め設けられた認証方式及び予め設けられた暗号化方式のいずれか1つ以上を含み、
前記管理者標識は、前記カレント端末の使用権限が前記ビジター端末よりも高いことを特徴付ける、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識、ビジターパスワード、ビジター認証方式及びビジター暗号化方式のいずれか1つ以上を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するために使用される、前記管理者端末の管理設定情報を取得するように配置された第一取得モジュールと、
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するように配置されたアクセスモジュールとを含む、カスタマ構内設備。
【請求項13】
請求項12に記載のカスタマ構内設備を少なくとも一つ含む、ルーティング装置。
【請求項14】
ビジター端末を管理するために使用される管理設定情報を取得するように配置された第二取得モジュールと、
カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理設定情報を前記CPEに伝送して、前記CPEが前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにするように配置された伝送モジュールとを含む、端末。
【請求項15】
一つ以上のプロセッサと、
一つ以上のプログラムが記憶され、前記一つ以上のプログラムが前記一つ以上のプロセッサによって実行され、前記一つ以上のプロセッサに、請求項1~8の何れか1項、又は請求項9~11の何れか1項に記載の方法を実現させるメモリとを含む、電子デバイス。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶された可読な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~8の何れか1項、又は請求項9~11の何れか1項に記載の方法を実現する、可読な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は2021年07月19日に提出された名称を「端末アクセス方法、デバイス及び端末」とする中国特許出願CN202110812469.5の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容を援用によって引用することとする。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、端末アクセス方法、デバイス及び端末に関するものである。
【背景技術】
【0003】
カスタマ構内設備(Customer Premise Equipment, CPE)は、アクセスネットワークデバイスのみならず、端末にも接続されており、モバイル通信信号を近距離通信信号(モバイルホットスポット(Wi-Fi)の信号など)に変換することによって、端末がより優れた信号を取得し、ネットワークにアクセスできるようにする。
【0004】
現在、ユーザは通常、CPEに接続された端末を用いてCPEにおけるWi-Fiパラメータを手動で設定しているが、この操作方法では設定情報の正確性が保証されず、時間もかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、端末アクセス方法、デバイス及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するための管理者端末の管理設定情報を取得するステップと、管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップとを含む、端末アクセス方法を提供する。
【0007】
本開示は、ビジター端末を管理するために使用される管理設定情報を取得するステップと、カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理設定情報をCPEに伝送して、CPEが管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにするステップとを含む、端末アクセス方法を提供する。
【0008】
本開示は、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するために使用される、管理者端末の管理設定情報を取得するように配置された第一取得モジュールと、管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するように配置されたアクセスモジュールと、を含むカスタマ構内設備を提供する。
【0009】
本開示は、カスタマ構内設備を少なくとも含む、ルーティング装置を提供する。
【0010】
本開示は、ビジター端末を管理するために使用される管理設定情報を取得するように配置された第二取得モジュールと、カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理設定情報をCPEに伝送して、CPEが管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにするように配置された伝送モジュールとを含む、端末を提供する。
【0011】
本開示は、一つ以上のプロセッサと、一つ以上のプログラムが記憶され、一つ以上のプログラムが一つ以上のプロセッサによって実行され、一つ以上のプロセッサに、本開示の何れか1つの端末アクセス方法を実現させるメモリとを含む、電子デバイスを提供する。
【0012】
本開示は、コンピュータプログラムが記憶された可読な記憶媒体であって、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の何れか1つの端末アクセス方法を実現する可読な記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本開示の一実施形態によって提供される端末アクセス方法のフロー模式図を示す。
【
図2】本開示の別の実施形態によって提供される端末アクセス方法のフロー模式図を示す。
【
図3】本開示のさらなる実施形態によって提供される端末アクセス方法のフロー模式図を示す。
【
図4】本開示の実施形態によって提供されるカスタマ構内設備の構成模式図を示す。
【
図5】本開示の実施形態によって提供されるルーティング装置の構成模式図を示す。
【
図6】本開示の実施形態によって提供される端末の構成模式図を示す。
【
図7】本開示の一実施形態によって提供される端末アクセスシステムの組成構成図を示す。
【
図8】本開示の実施形態によって提供される端末アクセスシステムにおける無線ルーティング装置の構成模式図を示す。
【
図9】本開示の実施形態によって提供される端末アクセスシステムにおける端末の構成模式図を示す。
【
図10】本開示の別の実施形態によって提供される端末アクセスシステムの組成構成図を示す。
【
図11】本開示の実施形態によって提供される、管理者端末を用いて無線ルーティング装置を配置する方法のフロー模式図を示す。
【
図12】本開示の実施形態によって提供される、ビジター端末を用いて無線ルーティング装置にアクセスする方法のフロー模式図を示す。
【
図13】本開示の実施形態による端末アクセス方法及び装置を実現可能なコンピューティングデバイスの例示的ハードウェアアーキテクチャの構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の目的、技術案、及び利点をより明確かつ理解しやすくするために、本開示の実施形態を、図面を組み合わせて以下に詳細に説明する。なお、本開示における実施形態及び実施形態における特徴は、矛盾しない限り、任意に互いに組み合わせることができる。
【0015】
CPEは、アクセスネットワークデバイスのみならず、端末にも接続されており、CPEは、モバイル通信信号を近距離通信信号(モバイルホットスポット(Wi-Fi)の信号など)に変換することによって、端末がより優れた信号を取得し、ネットワークにアクセスできるようにする。
【0016】
CPEにおけるパラメータを設定する場合、ユーザは通常、CPEに接続された端末(例えば、コンピュータやスマートフォンなど)を用いてCPEを設定し、また、コンピュータやスマートフォンには、このCPEに対応するアプリケーションがインストールされており、CPEのパラメータを設定するためにはユーザがアプリケーションにログインする必要があり、長い時間がかかる。また、CPEのパラメータを手動で設定したのでは、設定情報の正確性を保証できない上、操作が煩雑である。
【0017】
CPEは近距離無線通信(Near Field Communication, NFC)機能を有することができるが、通常のNFCに対応する設定情報には1つのユーザ名とパスワードしか記憶することができない。CPEに接続する端末を頻繁に切り替える必要があると決定された場合、ユーザを変更するたびに、ユーザは端末上のアプリケーションに手動でログインしてこのCPEを設定する必要があり、このCPEの設定は、操作が煩雑で、ユーザエクスペリエンスが低下する。
【0018】
図1は、本開示の一実施形態によって提供される端末アクセス方法のフロー模式図を示す。当該端末アクセス方法は、ルーティング装置に設けられて良いカスタマ構内設備に応用することができる。
図1に示すように、本開示にかかる端末アクセス方法は、以下のステップを含んで良い。
【0019】
ステップS101:管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理者端末の管理設定情報を取得する。
【0020】
ここでは、管理設定情報は、ビジター端末を管理するために使用される。
【0021】
例えば、管理者端末が予め設定された範囲(例えば、当該管理者端末とカスタマ構内設備との間の距離は5mなどである)であることが決定された場合、カスタマ構内設備は内蔵されたNFCモジュールによって、管理者端末で内蔵されたNFCモジュールにおける管理設定情報を読み取ることができ、これによりカスタマ構内設備は当該管理設定情報に基づいて異なるビジター端末を認証することができ、ユーザが手動でカスタマ構内設備における配置情報を設定する必要がなく、カスタマ構内設備における配置情報の正確性を保証することができる。
【0022】
ステップS102:管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する。
【0023】
ここでは、ビジター端末の検証待ち情報はビジター端末のID情報を特徴付けるために使用され、このビジター端末の検証待ち情報をカスタマ構内設備が取得した場合、この検証待ち情報と管理設定情報を比較して、ビジター端末が正規の端末であるかどうかを決定し、また、ビジター端末が正規の端末であることが決定された場合、ビジター端末のアクセスを許可することで、カスタマ構内設備にアクセスするビジター端末の合法性を確保し、認証を通らない他の端末が、カスタマ構内設備で提供されたネットワークリソースを使用することを回避することができ、ネットワークにおけるデータセキュリティを向上させることができる。
【0024】
本実施形態において、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、ユーザが手動で設定することなく、近距離無線通信NFCの方式によって、管理者端末の管理設定情報を迅速に取得する、ということにより、管理設定情報の正確性を保証でき、ビジター端末が迅速にネットワークにアクセスできるようにし、ユーザにとって非常に便利である。管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定することにより、ビジター端末の合法性を確保している。
【0025】
いくつかの実例では、本開示にかかるステップS101における、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理者端末の管理設定情報を取得するステップが実行される前に、ビジター端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、NFCの方式によってビジター端末の検証待ち情報を読み取るステップを更に含む。
【0026】
ここでは、ビジター端末はNFC機能を具備する端末でもあり、ビジター端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、カスタマ構内設備は内蔵されたNFCモジュールによって、管理者端末で内蔵されたNFCモジュールにおける検証待ち情報を読み取ることができ、これによりビジター端末のIDの検証を容易にする。
【0027】
例えば、検証待ち情報は、ビジター端末の標識、ビジターサービスセット標識、ビジターパスワード、ビジター暗号化方式及びビジター認証方式のいずれか1つ以上を含んで良い。
【0028】
多次元的な構成情報によるビジター端末の検証によって、ビジター端末のIDの真実性を保証することができ、認証を通らない他の端末が、カスタマ構内設備で提供されたネットワークリソースを使用することを回避することができ、ネットワークにおけるデータセキュリティを向上させることができる。
【0029】
図2は、本開示の別の実施形態によって提供される端末アクセス方法のフロー模式図を示す。当該端末アクセス方法は、ルーティング装置に設けられて良いカスタマ構内設備に応用することができる。本実施形態と1つ前の実施形態の相違点は、カレントデバイスのWi-Fi状態情報を取得すること及び管理者端末が予め設定された範囲であるかということによって、管理者端末の管理設定情報を読み取る必要があるかを決定するということである。
【0030】
図2に示すように、本開示における端末アクセス方法は、以下のステップを含んで良い。
【0031】
ステップS201:カレントデバイスのWi-Fi状態情報を取得する。
【0032】
ここでは、Wi-Fi状態情報は、オン状態又はオフ状態を含む。
【0033】
ステップS202:管理者端末が予め設定された範囲内であり、カレントデバイスのWi-Fi状態がオフ状態であることが決定された場合、Wi-Fi状態をオン状態にする。
【0034】
Wi-Fi状態を設定することによりカスタマ構内設備におけるWi-Fi機能を起動させ、管理者端末は、Wi-Fi機能に関するパラメータを設定することができ、これによりビジター端末がカスタマ構内設備と接続し、ビジター端末によるネットワークへのアクセス速度を速め、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0035】
ステップS203:NFCの方式によって管理者端末の管理設定情報を読み取る。
【0036】
ここでは、管理設定情報は、管理者端末の標識、予め設けられたサービスセット標識、予め設けられたパスワード、予め設けられた暗号化方式及び予め設けられた認証方式のいずれか1つ以上を含んで良い。
【0037】
予め設けられたデータフォーマットに基づいて管理設定情報を管理者端末の記憶ユニット(例えば、管理者端末に内蔵されたNFCモジュールに対応する記憶モジュールなど)に記憶することができる。管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、NFCモジュールによって、管理者端末の記憶ユニットに記憶された管理設定情報を読み取り、当該管理設定情報を用いてカスタマ構内設備における配置情報を更新して、アクセスが必要なさまざまなビジター端末の検証を容易にする。
【0038】
ステップS204:管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する。
【0039】
管理設定情報及びビジター端末の検証待ち情報が同じであることが決定された場合、ビジター端末のアクセスを許可することが決定され、そうでなければビジター端末のアクセス要求を拒否する。
【0040】
いくつかの実例では、管理設定情報及びビジター端末の検証待ち情報に基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップの後、カレントデバイスのWi-Fi状態がオン状態であり、ビジター端末が予め設定された範囲内でないことが決定された場合、Wi-Fi状態をオフ状態にし、予め設定された情報を用いて管理設定情報を更新するステップを更に含む。
【0041】
ここでは、予め設定された情報は、管理者端末が最初に設定した従来のユーザ設定情報を含んで良い。
【0042】
例えば、家族が使用する端末の設定情報、デバイスのデフォルトの設定情報などである。以上は予め設定された情報の一例に過ぎず、実際の必要に応じて設定することができ、説明されていない他の予め設定された情報も本開示の保護範囲内であり、ここでは繰り返さない。
【0043】
いくつかの実例では、予め設定された情報は管理設定情報のデータフォーマットと一致するように維持して、管理設定情報の更新を容易にすることができる。
【0044】
本実施形態において、管理者端末が予め設定された範囲内であり、カレントデバイスのWi-Fi状態がオフ状態であることが決定された場合、Wi-Fi状態をオン状態にすることでは、カスタマ構内設備におけるWi-Fi機能を迅速に起動させることができる。また、NFCの方式によって管理者端末の管理設定情報を読み取ることで、管理者端末のWi-Fi機能に関するパラメータの設定を速め、その後のビジター端末の検証を容易にし、ビジター端末のIDの真実性を保証することができる。
【0045】
本開示にかかるステップS204における、管理設定情報及びビジター端末の検証待ち情報に基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップは更に、予め設けられたサービスセット標識とビジターサービスセット標識を比較し、標識比較結果を取得することと、予め設けられたパスワードとビジターパスワードを比較し、パスワード比較結果を取得することと、標識比較結果とパスワード比較結果とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定することとを採用して実現することができる。
【0046】
ここでは、管理設定情報は、予め設けられたサービスセット標識及び予め設けられたパスワードを含み、検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識及びビジターパスワードを含む。
【0047】
ビジター端末のビジターサービスセット標識及びビジターパスワードをそれぞれ検証し、標識比較結果及びパスワード比較結果が同じであることが決定された場合にのみ、ビジター端末がカスタマ構内設備にアクセスすることを許可することが決定されることによって、カスタマ構内設備にアクセスしたビジター端末の合法性を保証することができ、ネットワーク接続のセキュリティを向上させることができる。
【0048】
いくつかの実例では、標識比較結果とパスワード比較結果とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップは、標識比較結果が同じであり、かつパスワード比較結果が同じであることが決定された場合、ビジター端末でフィードバックした確認標識を取得するステップと、確認標識に基づき、ビジター端末のアクセスを許可することを決定するステップとを含む。
【0049】
ここでは、ビジター端末でフィードバックした確認標識は、ビジター端末のユーザの確認情報を使用することを特徴づけ、カスタマ構内設備にビジター端末がアクセスする行為を更に確認することができ、このアクセスがユーザのニーズに沿ったものであり、ユーザの同意を得る行為であることが保証される。セキュリティが不十分なネットワークへのビジター端末のランダムアクセスを回避し、ビジター端末のデータセキュリティを向上させることができる。
【0050】
いくつかの実例では、管理設定情報は、予め設けられた暗号化方式を更に含み、検証待ち情報は、ビジター暗号化方式を更に含み、予め設けられたサービスセット標識とビジターサービスセット標識を比較し、標識比較結果を取得するステップの前に、予め設けられた暗号化方式とビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得するステップと、暗号化方式照合結果として、暗号化方式が同じであることが決定された場合、検証待ち情報における暗号化情報を復号化し、ビジターサービスセット標識及びビジターパスワードを取得するステップと、を更に含む。
【0051】
ここでは、暗号化方式は、対称暗号化方式、非対称暗号化方式とハッシュアルゴリズム暗号化方式のいずれか1つ以上を含んで良い。
【0052】
なお、予め設けられた暗号化方式とビジター暗号化方式が一致する場合にのみ、検証待ち情報における暗号化情報を復号化し、ビジターサービスセット標識及びビジターパスワードを取得することができる。取得したビジターサービスセット標識とビジターパスワードの正確性を保証するとともに、暗号化方式を用いて、ビジターサービスセット標識とビジターパスワードのデータ伝送過程でのセキュリティを保証することができる。
【0053】
例えば、予め設けられた暗号化方式とビジター暗号化方式はどちらも対称暗号化方式であるため、対称暗号化方式に対応する復号化方式を用いて、検証待ち情報における暗号化情報を復号化し、ビジターサービスセット標識とビジターパスワードを取得し使用し、ビジター端末を更に検証し、検証の正確性を向上させることができる。
【0054】
いくつかの実例では、管理設定情報は、予め設けられた認証方式を更に含み、検証待ち情報は、ビジター認証方式を更に含み、予め設けられた暗号化方式とビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得するステップの前に、予め設けられた認証方式とビジター認証方式を比較し、認証照合結果を取得するステップと、認証照合結果として、認証方式が同じであることが決定された場合、予め設けられた暗号化方式とビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得するステップを実行するステップを更に含む。
【0055】
ここでは、予め設けられた認証方式はアクセス待ちの端末がデータにアクセスする権利を有するかどうかを検証するために使用される。
【0056】
例えば、管理者端末は最大のデータアクセス権限を有し、管理者端末はカスタマ構内設備における関連パラメータを設定し、ビジター端末の検証を容易にすることができる。しかし、ビジター端末の有するデータアクセス権限は管理者端末に比べて小さく、ビジター端末はカスタマ構内設備にアクセスすることで、ネットワークリソースを使用することしかできず、カスタマ構内設備における関連パラメータを設定することができない。これにより、不正なビジター端末がカスタマ構内設備における関連パラメータを勝手に変更することを回避し、カスタマ構内設備のセキュリティを確保することができる。
【0057】
なお、認証の正確性を保証するために、認証照合結果として認証方式が同じであることが決定された場合にのみ、ビジター端末を更に検証することができる。
【0058】
図3は、本開示のさらなる実施形態によって提供される端末アクセス方法のフロー模式図を示す。当該端末アクセス方法は端末に応用することができる。
図3に示すように、本開示にかかる端末アクセス方法は、以下のステップを含んで良い。
【0059】
ステップ301:管理設定情報を取得する。
【0060】
ここでは、管理設定情報はビジター端末を管理するために使用される。
【0061】
いくつかの実例では、管理設定情報は、管理者標識、予め設けられたサービスセット標識、予め設けられたパスワード、予め設けられた認証方式及び予め設けられた暗号化方式のいずれか1つ以上を含む。
【0062】
ここでは、管理者標識は、カレント端末の使用権限がビジター端末よりも高いことを特徴付けるために使用される。
【0063】
多次元的な設定情報によるカスタマ構内設備の設定と管理によって、ビジター端末の多次元的な検証を保証し、不正なビジターがネットワークにアクセスすることを回避し、ネットワークにおけるデータセキュリティを向上させることができる。
【0064】
ステップ302:カレント端末がカスタマ構内設備の予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理設定情報をCPEに伝送する。
【0065】
ここでは、カレント端末が予め設定された範囲(例えば、カレント端末とカスタマ構内設備との間の距離は6mであるなど)であることが決定された場合、フロント端末は、内蔵されたNFCモジュールを介して管理設定情報をCPEに伝送して、CPEに管理設定情報を迅速かつ精確に取得させることができ、手動で設定する必要がなく、管理設定情報の正確性を保証することができる。
【0066】
CPEが管理設定情報を取得した場合に、CPEは管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する。
【0067】
ここでは、検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識、ビジターパスワード、ビジター認証方式及びビジター暗号化方式のいずれか1つ以上を含む。管理設定情報と照合した情報を用いて、ビジター端末の検証待ち情報を設定することで、ビジター端末に対する検証の正確性を保証することができる。
【0068】
本実施形態において、管理設定情報を取得し、カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、取得した管理設定情報をCPEに伝送し、手動で設定する必要がなく、管理設定情報の正確性を保証し、CPEが管理設定情報及びビジター端末の検証待ち情報に基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにし、これにより正規のビジター端末が迅速かつ正確にネットワークにアクセスし、必要なネットワークリソースを取得できるようにする。
【0069】
本開示にかかるカスタマ構内設備を、図面を組み合わせながら以下に詳細に説明する。
図4は、本開示によって提供されるカスタマ構内設備の構成模式図を示す。
図4に示すように、当該カスタマ構内設備400は第一取得モジュール401、アクセスモジュール402を含む。
【0070】
第一取得モジュール401は、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するために使用される、管理者端末の管理設定情報を取得するように配置される。
【0071】
アクセスモジュール402は、管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するように配置される。
【0072】
本実施形態において、第一取得モジュールによって、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、ユーザが手動で設定することなく、近距離無線通信NFCの方式によって、管理者端末の管理設定情報を迅速に取得する、ということにより、管理設定情報の正確性を保証でき、ビジター端末が迅速にネットワークにアクセスできるようにし、ユーザにとって非常に便利である。アクセスモジュールを用いて管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定することにより、ビジター端末の合法性を確保している。
【0073】
図5は、本開示によって提供されるルーティング装置の構成模式図を示す。
図5に示すように、当該ルーティング装置500は、
図4に示すカスタマ構内設備400を少なくとも含む。
【0074】
例えば、カスタマ構内設備400は第一取得モジュール401、アクセスモジュール402を含んで良い。ここでは、第一取得モジュール401は、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するために使用される、管理者端末の管理設定情報を取得するように配置され、アクセスモジュール402は、管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するように配置される。
【0075】
いくつかの実例では、第一取得モジュール401は更に、カレントデバイスのWi-Fi状態を取得することと、管理者端末が予め設定された範囲内であり、カレントデバイスのWi-Fi状態がオフ状態であることが決定された場合、Wi-Fi状態をオン状態にすることと、NFCの方式によって管理者端末の管理設定情報を読み取ることのために使用されてよい。
【0076】
いくつかの実例では、カスタマ構内設備400は更新モジュールを更に含む。この更新モジュールは、カレントデバイスのWi-Fi状態がオン状態であり、ビジター端末が予め設定された範囲内ではないことが決定された場合、Wi-Fi状態をオフ状態にし、予め設定された情報を用いて管理設定情報を更新するように設定されている。
【0077】
本実施形態において、第一取得モジュールによって、管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、ユーザが手動で設定することなく、近距離無線通信NFCの方式によって、管理者端末の管理設定情報を迅速に取得する、ということにより、管理設定情報の正確性を保証でき、ビジター端末が迅速にネットワークにアクセスできるようにし、ユーザにとって非常に便利である。アクセスモジュールを用いて管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定することにより、ビジター端末の合法性を確保している。
【0078】
図6は、本開示によって提供される端末の構成模式図を示す。
図6に示すように、当該端末600は、第二取得モジュール601及び伝送モジュール602を含む。
【0079】
ここでは、第二取得モジュール601は、ビジター端末を管理するために使用される管理設定情報を取得するように配置され、伝送モジュール602は、カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理設定情報を前記CPEに伝送して、CPEが管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するように配置される。
【0080】
本実施形態において、第二取得モジュールによって管理設定情報を取得し、伝送モジュールを用いてカレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、取得した管理設定情報をCPEに伝送し、手動で設定する必要がなく、管理設定情報の正確性を保証し、CPEが管理設定情報及びビジター端末の検証待ち情報に基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにし、これにより正規のビジター端末が迅速かつ正確にネットワークにアクセスし、所要なネットワークリソースを取得できるようにする。
【0081】
図7は、本開示の一実施形態によって提供される端末アクセスシステムの組成構成図を示す。
図7に示すように、当該端末アクセスシステムは無線ルーティング装置710及び端末720を含む。
【0082】
ここでは、無線ルーティング装置710は、近距離無線通信モジュール711を含む。同時に、端末720が無線ルーティング装置710と近距離通信を行うことができるようにするために、端末720も近距離通信モジュールを有する必要がある。
【0083】
近距離無線通信モジュール711が端末720と近距離通信を行うことができることによって、無線ルーティング装置710の設定を端末720により実現する、及び/又は端末720を介して無線ルーティング装置710と接続することで、端末720がネットワーク情報を取得するために端末720がインターネットに接続できるようにする。
【0084】
いくつかの実例では、
図8は、本開示によって提供される端末アクセスシステムにおける無線ルーティング装置の構成模式図を示す。
図8に示すように、無線ルーティング装置710は、第一近距離無線通信モジュール711、Wi-Fiモジュール712及びタグモジュール713を含む。
【0085】
ここでは、タグモジュール713は、NFCのタグ(Tag)機能を具備する。例えば、第一近距離無線通信モジュール711はNFCカードリーダであってよい。
【0086】
いくつかの実例では、
図9は、本開示によって提供される端末アクセスシステムにおける端末の構成模式図を示す。
図9に示すように、当該端末720は、第二近距離無線通信モジュール721を含む。
【0087】
ここでは、第二近距離無線通信モジュール721もNFCカードリーダであってもよい。加えて、当該端末720はNFCのTag機能を具備する必要がある。
【0088】
端末720を用いて無線ルーティング装置710と通信する過程において、端末720のうち無線ルーティング装置710に接近する第一近距離無線通信モジュール711に対応するアンテナ誘導領域を使用して、端末720における第二近距離無線通信モジュール721が第一近距離無線通信モジュール711と対話できるようにし、端末720における関連設定情報及び/又はチェック情報を読み取ることができるようにしてもよい。
【0089】
本実施形態において、端末における第二距離無線通信モジュールが第一距離無線通信モジュールと対話することで、近距離通信の方式によって無線ルーティング装置の設定を実現するか、又は端末が無線ルーティング装置を介してインターネットに接続できるようにすることで、異なるデバイス間のネットワーク相互接続を迅速に実現でき、デバイス操作の利便性を向上させることができ、同時に、ビジター端末によるネットワークへのアクセス速度を速め、ユーザエクスペリエンスを向上させることができる。
【0090】
図10は、本開示の別の実施形態によって提供される端末アクセスシステムの組成構成図を示す。
図10に示すように、当該端末アクセスシステムは管理者端末1001、ビジター端末1002及び無線ルーティング装置1003を含む。
【0091】
ここでは、管理者端末1001は、無線ルーティング装置1003がビジター端末1002のアクセスを許可するように、予め設けられた管理設定情報を用いて無線ルーティング装置1003を設定するために使用される。
【0092】
例えば、管理設定情報は、端末類型標識、予め設けられたサービスセット標識、予め設けられたパスワード、予め設けられた暗号化方式及び予め設けられた認証方式のいずれか1つ以上を含んで良い。当該管理設定情報は、NFCデータ交換フォーマット(NFC Data Exchange Format,NDEF)を用いて表示することができる。
【0093】
ここでは、端末類型標識は、管理者端末又はビジター端末を含む。管理者端末1001が無線ルーティング装置1003の予め設定された範囲である場合、無線ルーティング装置1003は、第一近距離無線通信モジュール711を介して管理者端末1001における管理設定情報を読み取ることができる。端末類型標識が管理者端末であることが決定された場合は、Wi-Fiモジュール712の状態をクエリーし、Wi-Fiモジュール712の状態がオフ状態であることが決定された場合は、Wi-Fiモジュール712を起動させ、管理設定情報をタグモジュール713に記録するように設定する。
【0094】
ビジター端末1002が無線ルーティング装置1003の予め設定された範囲である場合、無線ルーティング装置1003は第一近距離無線通信モジュール711を介してビジター端末1002における検証待ち情報を読み取ることができ、当該検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識、ビジターパスワード、ビジター暗号化方式及びビジター認証方式のいずれか1つ以上を含んで良い。検証待ち情報を管理設定情報と照合することで、ビジター端末1002を無線ルーティング装置1003にアクセスさせるかどうかを決定する。
【0095】
Wi-Fiモジュール712の状態がオン状態であり、かつビジター端末1002が予め設けられた範囲内でないことが決定された場合、Wi-Fiモジュール712の状態をオフ状態にし、予め設定された情報を用いて管理設定情報を更新するか、又は管理設定情報を直接クリアする。
【0096】
ここでは、予め設定された情報は、例えば、家族が使用する端末の設定情報などの、管理者端末1001が最初に設定した従来のユーザ設定情報を含んで良い。予め設定された情報のデータフォーマットと管理設定情報のデータフォーマットは同じである。匿名ユーザが無線ルーティング装置1003に接続できないように、ビジター端末の合法性を保証することができ、ネットワークリソースのセキュリティを確保することができる。
【0097】
図11は、本開示によって提供される、管理者端末を用いて無線ルーティング装置を配置する方法のフロー模式図を示す。
図11に示すように、管理者端末を用いて無線ルーティング装置1003を設定する方法は、ステップS1101~ステップS1105を含む。
【0098】
ステップS1101:管理者端末1001は無線ルーティング装置1003に接近し、無線ルーティング装置1003は、管理者端末1001が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、管理者端末1001の管理設定情報を取得する。
【0099】
例えば、無線ルーティング装置1003は管理者端末1001のNFC TagからWi-Fiペアリング情報を読み取り、当該Wi-Fiペアリング情報を管理設定情報とする。ここでは、無線ルーティング装置1001のNFC Tagのうち、データが記憶されるデータ構造(すなわち、管理設定情報に対応するデータ構造)は表1に示すとおりである。
【0100】
【0101】
ここでは、管理設定情報は、端末類型、予め設けられたサービスセット標識、予め設けられたパスワード、予め設けられた認証方式及び予め設けられた暗号化方式のいずれか1つ以上を含む。
【0102】
なお、端末類型は、管理者端末又はビジター端末を含む。例えば、端末類型が0であることが決定された場合、NFC Tagに記憶されたのはビジター端末のデータであることを意味し、端末類型が1であることが決定された場合、NFC Tagに記憶されたのは管理者端末のデータであることを意味する。
【0103】
予め設けられたサービスセット標識は管理者端末で予め記憶されたサービスセット標識(Service Set Identifier,SSID)であってよく、予め設けられたパスワードは予め設けられたSSIDに対応するパスワードである。予め設けられた認証方式(AuthType)はアクセス待ちの端末がデータにアクセスする権利を有するかどうかを検証するために使用され、予め設けられた暗号化方式(EncryType)は、データを暗号化する方式を示し、例えば、予め設けられた暗号化方式は、対称暗号化方式、非対称暗号化方式及びハッシュアルゴリズム暗号化方式のいずれか1つ以上を含んで良い。
【0104】
ステップS1102:無線ルーティング装置1003は管理設定情報に基づき、予め設定された範囲内である端末が管理者端末であるかどうかを判定する。
【0105】
なお、ビジター端末1002のNFC Tagに記憶された検証待ち情報に対応するデータ構造は表1に示すデータ構造と同じである。ここでは、検証待ち情報は、端末類型、ビジターサービスセット標識、ビジターパスワード、ビジター認証方式及びビジター暗号化方式のいずれか1つ以上を含む。しかしながら、検証待ち情報における端末類型はビジター端末である。これにより、無線ルーティング装置1003が異なる類型の端末を区別できるようにする。
【0106】
ここでは、無線ルーティング装置1003のNFC Tagのうち、データが記憶されるデータ構造は表2に示すとおりである。
【0107】
【0108】
予め設定された範囲内である端末は管理者端末であることが決定された場合、ステップS1103を実行する。そうでない場合、予め設定された範囲内である端末は管理者端末ではないことが決定された場合、フローを終了する。
【0109】
ステップS1103:無線ルーティング装置1003はその内部のWi-Fiモジュール712がオン状態であるかどうかを判断する。
【0110】
Wi-Fiモジュール712がオン状態であることが決定された場合、ステップS1105を実行する。そうでない場合、予め設定された範囲内である端末は管理者端末ではないことが決定された場合、ステップS1104を実行する。
【0111】
ステップS1104:Wi-Fiモジュール712の状態をオン状態にし、管理者端末1001の管理設定情報を無線ルーティング装置1003のNFC Tagに書き込む。
【0112】
なお、ステップS1104を実行し終えた場合、フローを終了する。
【0113】
ステップS1105:Wi-Fiモジュール712の状態をオフ状態にし、予め設定された情報を用いて無線ルーティング装置1003のNFC Tagにおける管理設定情報を更新するか、又は無線ルーティング装置1003のNFC Tagにおける情報を直接クリアする。
【0114】
ここでは、予め設定された情報は、例えば、家族が使用する端末の設定情報などの、無線ルーティング装置1003が最初に設定した従来のユーザ設定情報であってもよい。
【0115】
本実施形態では、管理者端末を用いてNFCの方式によって無線ルーティング装置の設定を行うことで、ユーザが手動で設定することなく、無線ルーティング装置が管理設定情報を正確かつ迅速に取得し、それに対応してWi-Fiモジュールの動作状態を設定することができるため、管理設定情報の正確性を確保することができ、ビジター端末が迅速にネットワークにアクセスできるようにし、ユーザにとって非常に便利である。
【0116】
図12は、本開示によって提供される、ビジター端末を用いて無線ルーティング装置にアクセスする方法のフロー模式図を示す。
図12に示すように、ビジター端末を用いて無線ルーティング装置にアクセスする方法は、以下のステップS1201~S1205を含む。
【0117】
ステップS1201:ビジター端末1002が無線ルーティング装置1003に接近し、無線ルーティング装置1003は、ビジター端末1002が予め設定された範囲内であることが決定された場合、NFCの方式によってビジター端末1002におけるチェック待ち情報を読み取る。
【0118】
例えば、ビジター端末1002は無線ルーティング装置1003のNFC誘導領域に入り、無線ルーティング装置1003は自身のNFCリーダを介して、ビジター端末1002のNFC Tagモジュールにおけるチェック待ち情報を読み取る。
【0119】
ステップS1202:無線ルーティング装置1003はチェック待ち情報に基づき、予め設定された範囲内である端末が管理者端末であるかどうかを判断する。
【0120】
なお、予め設定された範囲内である端末が管理者端末ではなく、すなわち、当該端末がビジター端末であることが決定された場合、ステップS1203を実行する。そうでない場合、予め設定された範囲内である端末が管理者端末ではないことが決定された場合、フローを終了する。
【0121】
ステップS1203:ビジター端末1002はNFCの方式によって、無線ルーティング装置1003における管理設定情報を読み取る。
【0122】
例えば、ビジター端末1002は自身のNFCリーダを介して、無線ルーティング装置1003のNFC Tagモジュールにおける管理設定情報を読み取る。
【0123】
ステップS1204:ビジター端末1002は、ユーザがフィードバックした確認標識を取得するために、無線ルーティング装置1003における管理設定情報を自身の検証待ち情報と照合し、ユーザに接続催促を表示する。
【0124】
ここでは、管理設定情報は、予め設けられたサービスセット標識及び予め設けられたパスワードを含み、検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識及びビジターパスワードを含む。
【0125】
ビジター端末1002は、管理設定情報を自身の検証待ち情報と照合することに加えて、ビジターパスワードと予め設けられたパスワードが同じであり、かつ、ビジターサービスセット標識と予め設けられたサービスセット標識が同じであることが決定された場合は、ユーザがフィードバックする確認標識を取得するために、予め設けられたサービスセット標識に基づいて接続催促を生成し、当該予め設けられたサービスセット標識をユーザに表示する。
【0126】
ステップS1205:ビジター端末1002は取得した確認標識を無線ルーティング装置1003に送信して、無線ルーティング装置1003がビジター端末1002のアクセスを許可できるようにする。
【0127】
ここでは、確認標識は、ビジター端末1002がネットワーク接続を行う必要があることを決定することを特徴付けるために使用される。
【0128】
無線ルーティング装置1003が当該確認標識を取得することが決定され、かつ、チェック待ち情報が管理設定情報とマッチすることが決定された場合は、無線ルーティング装置1003は当該ビジター端末1002のアクセスを許可して、ビジター端末1002がネットワークにアクセスし、必要なネットワーク情報を取得できるようにすることが決定される。
【0129】
本実施形態において、ビジター端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合は、ユーザがフィードバックする確認標識を取得するために、管理者端末との対話時に取得した管理設定情報を用いてビジター端末の検証待ち情報を認証し、ユーザに接続催促を表示する。当該確認標識は更に、ビジター端末が無線ルーティング装置にアクセスすることを再確認することができ、このアクセスがユーザのニーズに沿ったものであり、ユーザの同意を得る行為であることが保証され、ビジター端末のデータセキュリティを向上させることができる。また、無線ルーティング装置の関連設定情報を再度手動で設定することなく、ビジター端末の検証を迅速かつ正確に行うことができ、無線ルーティング装置の操作の利便性を向上させることができる。
【0130】
なお、本開示は、上記の実施形態に記載され、図に示された特定の設定及び処理に限定されないことは明らかであろう。既知の方法の詳細な説明は、ここでは、説明の便宜と簡潔さのために省略し、上述のシステム、モジュール、及びユニットの具体的な作動過程は、前述の方法実施形態における対応過程を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0131】
図13は、本開示による端末アクセス方法及び装置を実現可能なコンピューティングデバイスの例示的ハードウェアアーキテクチャの構造図を示す。
【0132】
図13に示すように、コンピューティングデバイス1300は、入力デバイス1301、入力インターフェース1302、中央プロセッサ1303、メモリ1304、出力インターフェース1305、及び出力デバイス1306を含む。ここでは、入力インターフェース1302、中央プロセッサ1303、メモリ1304、及び出力インターフェース1305は、バス1307を介して互いに接続され、入力デバイス1301及び出力デバイス1306はそれぞれ、入力インターフェース1302及び出力インターフェース1305を介してバス1307に接続され、更にコンピューティングデバイス1300の他のコンポーネントに接続される。
【0133】
一例示的な実施形態において、入力デバイス1301は、外部からの入力情報を受信し、入力インターフェース1302を介して入力情報を中央プロセッサ1303に送信し、中央プロセッサ1303は、メモリ1304に記憶されたコンピュータ実行可能な命令に基づいて入力情報を処理して出力情報を生成し、出力情報をメモリ1304に一時的又は永続的に記憶し、そして出力インターフェース1305を介して出力デバイス1306に出力情報を送信し、出力デバイス1306は、ユーザ使用のために出力情報をコンピューティングデバイス1300の外部に出力する。
【0134】
一実施形態では、
図13に示すコンピューティングデバイスは、電子デバイスとして実現されてもよく、この電子デバイスは、プログラムを記憶するように配置されたメモリと、上記実施形態に記述の端末アクセス方法を実行するために、メモリに記憶されたプログラムを実行するように配置されたプロセッサと、を備えてよい。
【0135】
一実施形態では、
図13に示すコンピューティングデバイスは、端末アクセスシステムとして実現されてもよく、この端末アクセスシステムは、プログラムを記憶するように配置されたメモリと、上記実施形態で説明した端末アクセス方法を実行するために、メモリに記憶されたプログラムを実行するように配置されたプロセッサと、を備えることができる。
【0136】
上記は、本開示の例示的な実施形態にすぎず、本開示の保護範囲を限定するものではない。一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、ロジック、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。例えば、いくつかの態様はハードウェアで実現することができ、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェア又はソフトウェアに実現することもできるが、本開示はこれを限定しない。
【0137】
本開示の実施形態は、モバイルデバイスのデータプロセッサでコンピュータプログラム命令を実行することによって、例えば、プロセッサエンティティにおいて、又はハードウェアによって、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって、実現され得る。コンピュータプログラム命令は、アセンブリ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つ若しくは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード又はオブジェクトコードであってもよい。
【0138】
本開示の図面における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを示してもよいし、相互接続可能な論理回路、モジュール、及び機能を示してもよいし、プログラムステップと論理回路、モジュール、及び機能との組み合わせを示してもよい。コンピュータプログラムは、メモリ上に記憶されてもよい。メモリは、ローカルな技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、任意の適切なデータ記憶技術、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、光メモリ装置及びシステム(デジタル多用途ディスクDVD又はCD-ROM)などを用いて実現されてよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読媒体は、非一時的記憶媒体を含むことができる。データプロセッサは、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(FGPA)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサなど(ただし、これらに限定されない)、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってよい。
【0139】
本開示の例示的な実施形態の詳細な説明は、例示的かつ非限定的な例によって上文ですでに提供された。しかしながら、図面と請求項を併せて考慮すると、本開示の範囲から逸脱することなく、上記実施形態に対する様々な変更及び調整は当業者にとって自明である。従って、本開示の適切な範囲は、請求項に従って決定される。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、ビジター端末を管理するための前記管理者端末の管理設定情報を取得するステップと、
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップとを含む、端末アクセス方法。
【請求項2】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理者端末の管理設定情報を取得する前記ステップは、
カレントデバイスのWi-Fi状態情報を取得するステップと、
前記管理者端末が前記予め設定された範囲内であり、前記カレントデバイスのWi-Fi状態がオフ状態であることが決定された場合、前記Wi-Fi状態をオン状態にするステップと、
前記NFCの方式によって前記管理者端末の管理設定情報を読み取るステップとを含む、請求項1に記載の
端末アクセス方法。
【請求項3】
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する前記ステップの後、
カレントデバイスのWi-Fi状態がオン状態であり、前記ビジター端末が前記予め設定された範囲内ではないことが決定された場合、前記Wi-Fi状態をオフ状態にするステップと、
予め設定された情報を用いて前記管理設定情報を更新するステップとを更に含む、請求項1に記載の
端末アクセス方法。
【請求項4】
前記管理設定情報は、予め設けられたサービスセット標識及び予め設けられたパスワードを含み、前記検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識及びビジターパスワードを含み、
前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する前記ステップは、
前記予め設けられたサービスセット標識と前記ビジターサービスセット標識を比較し、標識比較結果を取得するステップと、
前記予め設けられたパスワードと前記ビジターパスワードを比較し、パスワード比較結果を取得するステップと、
前記標識比較結果と前記パスワード比較結果とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するステップとを含む、請求項1~3の何れか1項に記載の
端末アクセス方法。
【請求項5】
前記標識比較結果と前記パスワード比較結果とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定する前記ステップは、
前記標識比較結果が同じであり、かつ前記パスワード比較結果が同じであることが決定された場合、前記ビジター端末でフィードバックした確認標識を取得するステップと、
前記確認標識に基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可することを決定するステップとを含む、請求項4に記載の
端末アクセス方法。
【請求項6】
前記管理設定情報は、予め設けられた暗号化方式を更に含み、前記検証待ち情報は、ビジター暗号化方式を更に含み、
前記予め設けられたサービスセット標識と前記ビジターサービスセット標識を比較し、標識比較結果を取得する前記ステップの前に、
前記予め設けられた暗号化方式と前記ビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得するステップと、
前記暗号化方式照合結果として、暗号化方式が同じであることが決定された場合、前記検証待ち情報における暗号化情報を復号化し、前記ビジターサービスセット標識及び前記ビジターパスワードを取得するステップとを更に含む、請求項4に記載の
端末アクセス方法。
【請求項7】
前記管理設定情報は予め設けられた認証方式を更に含み、前記検証待ち情報は、ビジター認証方式を更に含み、
前記予め設けられた暗号化方式と前記ビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得する前記ステップの前に、
前記予め設けられた認証方式と前記ビジター認証方式を比較し、認証照合結果を取得するステップと、
前記認証照合結果として、認証方式が同じであることが決定された場合、前記予め設けられた暗号化方式と前記ビジター暗号化方式を比較し、暗号化方式照合結果を取得する前記ステップを実行するステップを更に含む、請求項6に記載の
端末アクセス方法。
【請求項8】
管理者端末が予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理者端末の管理設定情報を取得する前記ステップの前に、
前記ビジター端末が前記予め設定された範囲内であることが決定された場合、前記NFCの方式によって前記ビジター端末の前記検証待ち情報を読み取るステップを更に含む、請求項1又は2に記載の
端末アクセス方法。
【請求項9】
ビジター端末を管理するために使用される管理設定情報を取得するステップと、
カレント端末がカスタマ構内設備CPEの予め設定された範囲内であることが決定された場合、近距離無線通信NFCの方式によって、前記管理設定情報を前記CPEに伝送して、前記CPEが前記管理設定情報とビジター端末の検証待ち情報とに基づき、前記ビジター端末のアクセスを許可するかどうかを決定するようにするステップとを含む、端末アクセス方法。
【請求項10】
前記管理設定情報は、管理者標識、予め設けられたサービスセット標識、予め設けられたパスワード、予め設けられた認証方式及び予め設けられた暗号化方式のいずれか1つ以上を含み、
前記管理者標識は、前記カレント端末の使用権限が前記ビジター端末よりも高いことを特徴付ける、請求項9に記載の
端末アクセス方法。
【請求項11】
前記検証待ち情報は、ビジターサービスセット標識、ビジターパスワード、ビジター認証方式及びビジター暗号化方式のいずれか1つ以上を含む、請求項9に記載の
端末アクセス方法。
【請求項12】
一つ以上のプロセッサと、
一つ以上のプログラムが記憶され、前記一つ以上のプログラムが前記一つ以上のプロセッサによって実行され、前記一つ以上のプロセッサに、請求項1に記載の端末アクセス方法を実現させるメモリとを含む、電子デバイス。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶された可読な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1に記載の端末アクセス方法を実現する、可読な記憶媒体。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、端末アクセス方法、電子デバイス及び記憶媒体に関するものである。
【国際調査報告】