(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】温度調整レセプタクルシステム
(51)【国際特許分類】
A47G 23/02 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A47G23/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501649
(86)(22)【出願日】2022-07-06
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 US2022036254
(87)【国際公開番号】W WO2023287623
(87)【国際公開日】2023-01-19
(32)【優先日】2021-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522454323
【氏名又は名称】ボチル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】VOCHILL LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】パウリク,ランドール
(72)【発明者】
【氏名】パウリク,リサ
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA07
3B115BB05
3B115DA09
(57)【要約】
温度調整レセプタクルシステムであり、このシステムは、脚無し飲用容器を受ける凹部を画定しているレセプタクルシステムを含み、レセプタクルシステムは、外側レセプタクルと、外側レセプタクルと取り外し可能に結合可能な内側レセプタクルと、を含み、レセプタクルシステムは、上端部分と下端部分と内壁部分と外壁部分とを含み、上端部分は凹部の開口を画定しており、外壁部分の少なくとも一部分が外側レセプタクルの周囲で連続であり、内壁部分は、上端部分と下端部分との間を延びており、内壁部分は、上端部分と下端部分との間に少なくとも1つの曲面を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度調整レセプタクルシステムであって、
脚無し飲用容器を受ける凹部を画定しているレセプタクルシステムであって、
外側レセプタクルと、
前記外側レセプタクルと取り外し可能に結合可能な内側レセプタクルと、
を含み、
前記レセプタクルシステムは、上端部分と下端部分と内壁部分と外壁部分とを含み、前記上端部分は前記凹部の開口を画定しており、
前記外壁部分の少なくとも一部分が前記外側レセプタクルの周囲で連続であり、
前記内壁部分は、前記上端部分と前記下端部分との間を延びており、前記内壁部分は、前記上端部分と前記下端部分との間に少なくとも1つの曲面を有する、
前記レセプタクルシステム
を含むシステム。
【請求項2】
前記曲面が前記脚無し飲用容器と接触する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記曲面だけが前記脚無し飲用容器と接触する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記内壁部分は、前記上端部分と前記下端部分との間に2つ以上の曲面を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記2つ以上の曲面のうちの第1の曲面が第1の湾曲度合いを有し、前記2つ以上の曲面のうちの第2の曲面が第2の湾曲度合いを有し、前記第2の湾曲度合いは前記第1の湾曲度合いと異なる、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記内側レセプタクルは更に、前記下端部分に位置する出口を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記外側レセプタクルは更に、前記内側レセプタクルが前記外側レセプタクルと結合しているときに前記内側レセプタクルの前記出口に近接して位置する貫通開口を含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記外側レセプタクルは更にタブを含み、前記タブは、前記タブの第1の端部を中心に前記内側レセプタクルに向かって可撓であり、前記貫通開口は前記タブの周囲に画定されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記レセプタクルシステムを直立に保持するスタンドであって、前記外側レセプタクルに解放可能に取り付けられる前記スタンドを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記スタンドは、底面部分と、前記底面部分から外に延びるリップとを含み、前記底面部分及び前記リップはリザーバを画定している、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記内壁部分の少なくとも一部分が前記内側レセプタクルの周囲で連続であり、前記内壁部分の前記連続部分は前記外壁部分の前記連続部分と重なる、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記外側レセプタクルと前記内側レセプタクルとの間にキャビティが画定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記レセプタクルシステムは更に側部開口を含み、前記側部開口は、前記内壁部分と前記外壁部分との間を横方向に延びており、前記上端部分と、前記下端部分から間隔を置いて配置された面との間を垂直方向に延びている、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記曲面に沿った、前記内側レセプタクルのそれぞれの切り欠き内にそれぞれ位置する1つ以上の摩擦部材を更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記1つ以上の摩擦部材は、前記脚無し飲用容器が前記凹部内に位置したときに、前記脚無し飲用容器に接触する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
温度調整レセプタクルシステムであって、
脚無し飲用容器を受ける凹部を画定しているレセプタクルシステムであって、
外側レセプタクルと、
前記外側レセプタクルと取り外し可能に結合可能な内側レセプタクルと、
前記レセプタクルシステムを直立に保持するスタンドであって、前記スタンドは前記外側レセプタクルに解放可能に取り付けられ、前記スタンドは、底面部分と、前記底面部分から外に延びるリップとを含み、前記底面部分及び前記リップはリザーバを画定している、前記スタンドと、
を含み、
前記レセプタクルシステムは、上端部分と下端部分と内壁部分と外壁部分とを含み、前記上端部分は前記凹部の開口を画定しており、
前記内側レセプタクルは、前記下端部分に位置する出口を含み、
前記外側レセプタクルは、前記内側レセプタクルが前記外側レセプタクルと結合しているときに前記出口に近接して位置する貫通開口を含み、
前記内壁部分は、前記上端部分と前記下端部分との間を延びており、前記内壁部分は、前記上端部分と前記下端部分との間に少なくとも1つの曲面を有する、
前記レセプタクルシステム
を含むシステム。
【請求項17】
前記曲面だけが前記脚無し飲用容器と接触する、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記スタンドが前記外側レセプタクルと結合しているときに、前記スタンドの前記リザーバは、前記外側レセプタクルの前記貫通開口、及び前記内側レセプタクルの前記出口と重なり合っている、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記内壁部分は、前記上端部分と前記下端部分との間に2つ以上の曲面を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記2つ以上の曲面のうちの第1の曲面が第1の湾曲度合いを有し、前記2つ以上の曲面のうちの第2の曲面が第2の湾曲度合いを有し、前記第2の湾曲度合いは前記第1の湾曲度合いと異なる、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
温度調整レセプタクルシステムの分離の方法であって、
前記レセプタクルシステムをスタンドから取り外すステップであって、前記レセプタクルシステムは内側レセプタクル及び外側レセプタクルを含む、前記取り外すステップと、
前記外側レセプタクル内に形成されたタブの第1の端部に力をかけて、前記タブを、前記タブの前記第1の端部の反対側の、前記タブの第2の端部を中心として撓ませて、前記内側レセプタクルに接触させるステップと、
前記力がかかったことにより、前記内側レセプタクルが前記外側レセプタクルから分離されるステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、飲用容器内の飲み物の温度を管理及び維持するための温度調整レセプタクルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲み物を飲用容器に入れると、飲み物の温度は、所望の飲用温度に維持されるのでなく、所望の飲用温度に変化するのでもなく、周囲温度まで上がる又は下がる。飲み物の温度を維持する装置が開発されてきた。ある部類の装置は、飲用容器の内容物に差し込まれることによって飲み物の温度を維持する。別の部類のものは、飲料用ジャケット(例えば、クージー(koozie)、ハガー、クージー(coozie))で温度を維持する。別の部類のものは、それ自体が断熱されて飲み物の温度を維持する特殊な飲用容器である(例えば、タンブラーや氷結したグラス)。別の部類のものとして、ワインボトルを冷やすことのできる卓上容器がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記従来の技術における課題を解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に記載の発明対象の革新的態様は温度調整レセプタクルシステムの形で実施されてよく、このシステムは、脚無し飲用容器を受ける凹部を画定しているレセプタクルシステムを含み、レセプタクルシステムは、外側レセプタクルと、外側レセプタクルと取り外し可能に結合可能な内側レセプタクルと、を含み、レセプタクルシステムは、上端部分と下端部分と内壁部分と外壁部分とを含み、上端部分は凹部の開口を画定しており、外壁部分の少なくとも一部分が外側レセプタクルの周囲で連続であり、内壁部分は、上端部分と下端部分との間を延びており、内壁部分は、上端部分と下端部分との間に少なくとも1つの曲面を有する。
【0005】
これら及び他の実施形態は、それぞれが任意選択で、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでよい。例えば、曲面が脚無し飲用容器に接触する。曲面だけが脚無し飲用容器に接触する。内壁部分は、上端部分と下端部分との間に2つ以上の曲面を含む。2つ以上の曲面のうちの第1の曲面が第1の湾曲度合いを有し、2つ以上の曲面のうちの第2の曲面が第2の湾曲度合いを有し、第2の湾曲度合いは第1の湾曲度合いと異なる。内側レセプタクルは更に、下端部分に位置する出口を含む。外側レセプタクルは更に、内側レセプタクルが外側レセプタクルと結合しているときに内側レセプタクルの出口に近接して位置する貫通開口を含む。外側レセプタクルは更にタブを含み、タブは、タブの第1の端部を中心に内側レセプタクルに向かって可撓であり、貫通開口はタブの周囲に画定されている。レセプタクルシステムを直立に保持するスタンドであって、外側レセプタクルに解放可能に取り付けられるスタンドが更に含まれる。スタンドは、底面部分と、底面部分から外に延びるリップとを含み、底面部分及びリップはリザーバを画定している。内壁部分の少なくとも一部分が内側レセプタクルの周囲で連続であり、内壁部分の連続部分は外壁部分の連続部分と重なる。外側レセプタクルと内側レセプタクルとの間にキャビティが画定されている。レセプタクルシステムは更に側部開口を含み、側部開口は、内壁部分と外壁部分との間を横方向に延びており、上端部分と、下端部分から間隔を置いて配置された面との間を垂直方向に延びている。曲面に沿った、内側レセプタクルのそれぞれの切り欠き内にそれぞれ位置する1つ以上の摩擦部材が更に含まれる。1つ以上の摩擦部材は、脚無し飲用容器が凹部内に位置したときに、脚無し飲用容器に接触する。
【0006】
本明細書に記載の発明対象の革新的態様は温度調整レセプタクルシステムの形で実施されてよく、このシステムは、脚無し飲用容器を受ける凹部を画定しているレセプタクルシステムを含み、レセプタクルシステムは、外側レセプタクルと、外側レセプタクルと取り外し可能に結合可能な内側レセプタクルと、レセプタクルシステムを直立に保持するスタンドであって、スタンドは外側レセプタクルに解放可能に取り付けられ、スタンドは、底面部分と、底面部分から外に延びるリップとを含み、底面部分及びリップはリザーバを画定している、スタンドと、を含み、レセプタクルシステムは、上端部分と下端部分と内壁部分と外壁部分とを含み、上端部分は凹部の開口を画定しており、内側レセプタクルは、下端部分に位置する出口を含み、外側レセプタクルは、内側レセプタクルが外側レセプタクルと結合しているときに出口に近接して位置する貫通開口を含み、内壁部分は、上端部分と下端部分との間を延びており、内壁部分は、上端部分と下端部分との間に少なくとも1つの曲面を有する。
【0007】
これら及び他の実施形態は、それぞれが任意選択で、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでよい。例えば、曲面だけが脚無し飲用容器に接触する。スタンドが外側レセプタクルと結合しているときに、スタンドのリザーバは、外側レセプタクルの貫通開口、及び内側レセプタクルの出口と重なり合っている。内壁部分は、上端部分と下端部分との間に2つ以上の曲面を含む。2つ以上の曲面のうちの第1の曲面が第1の湾曲度合いを有し、2つ以上の曲面のうちの第2の曲面が第2の湾曲度合いを有し、第2の湾曲度合いは第1の湾曲度合いと異なる。
【0008】
本明細書に記載の発明対象の革新的態様は、温度調整レセプタクルシステムの分離の方法の形で実施されてよく、この方法は、レセプタクルシステムをスタンドから取り外すステップであって、レセプタクルシステムは内側レセプタクル及び外側レセプタクルを含む、上記取り外すステップと、外側レセプタクル内に形成されたタブの第1の端部に力をかけて、タブを、タブの第1の端部の反対側の、タブの第2の端部を中心として撓ませて、内側レセプタクルに接触させるステップと、力がかかったことにより、内側レセプタクルが外側レセプタクルから分離されるステップと、を含む。
【0009】
本明細書に記載の発明対象の1つ以上の実施形態の詳細を添付図面及び以下の記述において示す。これらの説明、図面、及び特許請求項から、本発明対象の他の可能な特徴、態様、及び利点も明らかになるであろう。
【0010】
本開示及びその特徴並びに利点がより完全に理解されるように、ここからは、以下の説明を、本開示の様々な実施形態を描いた添付図面と併せて参照していく。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】温度調整レセプタクルシステムの斜視図を示す。
【
図2】温度調整レセプタクルシステムの分解斜視図を示す。
【
図3】温度調整レセプタクルシステムの前面切り欠き図を示す。
【
図4】脚無し飲用容器を保持している温度調整レセプタクルシステムの前面切り欠き図を示す。
【
図5】温度調整レセプタクルシステムの分解底面図を示す。
【
図6】温度調整レセプタクルシステムのスタンドの斜視図を示す。
【
図7】温度調整レセプタクルシステムの分離のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明では、本開示対象の説明を分かりやすくするために詳細を例示として示す。しかしながら、当業者であれば明らかなように、開示の実施形態は例示であって、可能な全ての実施形態を網羅するものではない。
【0013】
後で更に詳しく述べるが、本開示の発明者等は、飲用容器内の飲み物の温度を管理及び維持するための温度調整レセプタクルシステムを有する。この温度調整レセプタクルシステムは、飲み物のよりよい、より便利な温度管理を可能にし、それによって、ユーザが飲み物をよりよく楽しむことを可能にする。
【0014】
ユーザは、飲み物を飲用容器に注ぎ、温度調整レセプタクルシステムを使用して飲み物の温度を維持及び管理することが可能である。ユーザは、例えば、レセプタクル全体、又はレセプタクルのいずれかの部品/部分を冷凍庫や電子レンジに入れて冷やしたり温めたりすることが可能である。ユーザは、レセプタクル(又はレセプタクルの部品)がある温度に達するまで待ってから、冷えた又は温まったレセプタクルを取り出し、レセプタクルを使用して、飲み物が入った飲用容器を保持することが可能である。レセプタクルが飲用容器を保持するため、飲用容器から冷えたレセプタクルに、又は熱くなったレセプタクルから飲用容器に熱エネルギが移動する。レセプタクルは、飲用容器を保持して熱エネルギを移動させることにより、飲用容器を冷やして又は温めて、飲み物の温度を維持及び管理することによって、飲み物が冷たい又は温かい時間を延ばす。レセプタクルは、スタンドに解放可能に取り付けられて、レセプタクルが(例えば)脚無しワイングラスを保持することを可能にできる。
【0015】
図1は、飲み物の温度を調整するためのレセプタクルシステム102、及びスタンド104の斜視図を示す。レセプタクルシステム102は、ユーザがレセプタクルシステム102内に飲用容器を置くことによって飲用容器内の飲み物の温度を管理することが可能であるように使用されてよい。レセプタクルシステム102は、スタンド104に解放可能に取り付けられてよい。
【0016】
図2は、レセプタクルシステム102及びスタンド104の分解斜視図を示す。レセプタクルシステム102は、外側レセプタクル106及び内側レセプタクル108を含んでよい。内側レセプタクル108は、外側レセプタクル106に取り外し可能に結合されてよい。
【0017】
図3は、レセプタクルシステム102の前面切り欠き図を示す。レセプタクルシステム102は、上端部分110、下端部分112、内壁部分114、及び外壁部分116を含む。上端部分110は、脚無し飲用容器を受けて保持する凹部118の開口を画定している。レセプタクルシステム102(特に上端部分110)によって形成された凹部118は、様々な形状であってよく、様々な形状を有する様々な飲用容器を受けるように凹部118を画定する輪郭であってよい。幾つかの例では、内壁部分114は、上端部分110と下端部分112との間を延びてよい。幾つかの例では、外壁部分116は、上端部分110と下端部分112との間を延びてよい。内側レセプタクル108は更に、下端部分112に隣接する底面132を含んでよい。
【0018】
図4は、脚無し飲用容器115(又は飲用容器115)を保持しているレセプタクルシステム102の前面切り欠き図を示す。具体的には、
図3に示したレセプタクルシステム102の凹部118が、内壁部分114を脚無し飲用容器115に接触させて、脚無し飲用容器を保持してよい。
【0019】
図1~4を参照すると、全体としては、レセプタクルシステム102は、飲用容器115に接触することにより、飲用容器115(及び/又は飲用容器115に入っている液体/飲み物)の温度を管理又は維持する。レセプタクルシステム102は、飲用容器115に接触することにより、熱くなった又は冷えたレセプタクルシステム102と飲用容器115と液体(飲み物)との間の熱エネルギの移動を効率よく可能にできる。具体的には、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106から取り外し可能なので、外側レセプタクル106及び/又はスタンド104を伴わない内側レセプタクル108だけを、冷却環境(例えば、冷凍庫又は冷蔵庫)又は加熱環境(例えば、オーブン、電子レンジ、又は太陽灯)の中に置くことが可能である。冷却環境及び加熱環境は、それぞれ、温度が室温を下回る又は上回る任意の環境であってよい。ユーザは、レセプタクルシステム102をスタンド104から取り外し、内側レセプタクル108を外側レセプタクル106から取り外し、内側レセプタクル108だけを冷却環境又は加熱環境に置くことで、冷却環境又は加熱環境のスペースを節約することが可能である。幾つかの例では、外側レセプタクル106及び内側レセプタクル108を含むレセプタクルシステム102を冷却環境又は加熱環境に置いてよい。幾つかの例では、外側レセプタクル106、内側レセプタクル108、及びスタンド104を含むレセプタクルシステム102を冷却環境又は加熱環境に置いてよい。
【0020】
内側レセプタクル108は、内壁部分114の反対側に位置する内面120を含んでよい。内面120は、上端部分110から延びている内側レセプタクル108の全体を覆ってよい。外側レセプタクル106は、外壁部分116の反対側にある内面122を含んでよい。
図1及び3に示したように、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106と結合しているときには、内側レセプタクル108の内面120が外側レセプタクル106の内面122と向かい合って位置する。更に、
図3に示したように、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106と結合しているときには、内側レセプタクル108と外側レセプタクル106との間、具体的には、内側レセプタクル108の内面120と外側レセプタクル106の内面122との間にキャビティ124が画定される。幾つかの例では、キャビティ124は、レセプタクルシステム102からの結露を収集することが可能である。
【0021】
場合によっては、レセプタクルシステム102は、内側レセプタクル108が外側レセプタクル108と結合しているときの内側レセプタクル108と外側レセプタクル106との間(即ち、内側レセプタクル108の内面120と外側レセプタクル106の内面122との間)に位置する取り外し可能(材料)層(図示せず)を含んでよい。取り外し可能層は、可撓(非剛体)であってよく、内側レセプタクルの内面120に少なくとも部分的に順応するように、且つ/又は、外側レセプタクル106の内面122に順応するように構成されている。取り外し可能層は、吸収性且つ/又は断熱性の材料を含んでよく、そのような材料として、例えば、コルク、ネオプレン、フェルト、天然繊維又は非天然繊維からなる材料、及び/又はこれらの任意の組み合わせがあり、これらに限定されない。取り外し可能層は、内側レセプタクル108の内面120と外側レセプタクル106の内面122との間にあるキャビティ124の中に位置してよい。取り外し可能層は、内側レセプタクル108の内面120、外側レセプタクル106の内面122、又はその両方において結露を収集/吸収/捕捉するように構成されている。取り外し可能層は更に、外側レセプタクル106と内側レセプタクル108との間に熱障壁を設けて、外壁部分116上の結露を更に低減/最小化するように構成されてよい。
【0022】
幾つかの例では、内側レセプタクル108は、1つ以上の結合手段によって、外側レセプタクル106に取り外し可能に結合されてよい。例えば、内側レセプタクル108の1つ以上のタブが外側レセプタクル106の1つ以上のタブ連結部材と結合することによって、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106にクリップインすることが可能である。例えば、内側レセプタクル108は、任意のタイプの結合部材(ねじ等)又は他の連結部材によって、外側レセプタクル106に取り外し可能に結合されてよい。幾つかの例では、内側レセプタクル108は、外側レセプタクル106に永久的に結合されている。
【0023】
場合によっては、外側レセプタクル106は、外側レセプタクル106の内壁部分122と外面116との間に画定されてよい内部キャビティを含んでよい。外側レセプタクル106の内部キャビティは、空気又はガス類を含んで保持してよい。外側レセプタクル106の内部キャビティは、真空チャンバを含んでよい。外側レセプタクル106の内部キャビティの真空チャンバの圧力は、600Torr未満、10-1Torr未満、10-2Torr未満、10-3Torr未満、又は10-4Torr未満であってよい。幾つかの例では、外側レセプタクル106の内部キャビティは、内側レセプタクル108の周囲に熱障壁又は断熱ジャケットを形成している。内側レセプタクル108の周囲のこの断熱ジャケットは更に、外側レセプタクル106の外壁部分116上の結露を低減/最小化する。外側レセプタクル106の内部キャビティは、内側レセプタクル108の温度をより長く保持して、飲み物の温度が管理される時間を長くすることを可能にできる。
【0024】
図1、2、及び4を参照すると、レセプタクルシステム102は、内側レセプタクル108及び外側レセプタクル106に沿って側部開口126を含む。具体的には、側部開口126は、i)内壁部分114と外壁部分116との間、並びに、ii)上端部分110と、下端部分112から間隔を置いて配置された面128との間に延びている。側部開口126があることで、レセプタクルシステム102が飲用容器115を保持している間に飲用容器115の一部が見えることが可能である。側部開口126は、ユーザが自分の飲み物を見ることを可能にしているが、温度を管理及び維持するというシステムのメリットが損なわれるほどサイズ的に大きいわけではない。幾つかの例では、レセプタクルシステム102は、(側部開口126と同様の)2つ以上の側部開口を、内側レセプタクル108及び外側レセプタクル106に沿って含んでよい。側部開口126は、任意の幾何学的形状を有してよい。
【0025】
幾つかの例では、外壁部分116の一部分が外側レセプタクル106の周囲で連続であり、内壁部分114の一部分が内側レセプタクル108の周囲で連続であり、内壁部分114の連続部分は外壁部分116の連続部分と重なる。具体的には、レセプタクルシステム102の円周にわたって画定された領域130において、外壁部分116及び内壁部分114が連続である。言い換えると、レセプタクルシステム102は、レセプタクルシステム102の外周にわたる領域130においては連続していて、レセプタクルシステム102及び外壁部分116及び内壁部分114の円周上のいかなる切れ目とも無関係である。
【0026】
図1及び3を参照すると、内壁部分114は又、上端部分110と下端部分112との間に曲面136を含んでよい。曲面136は、滑らかな表面、ギザギザな表面、又はこれらの組み合わせを含む任意のタイプの表面を有してよい。
図4に示したように、曲面136は飲用容器115と接触する。幾つかの例では、曲面136は、上端部分110と下端表面132との間を延びている。幾つかの例では、曲面136は、上端部分110と下端表面132との間を完全に(全体にわたって)延びている。幾つかの例では、曲面136は、上端部分110と下端表面132との間の一部分だけに延びている。幾つかの例では、内壁部分114は、曲面136に隣接して位置する別の曲面138を含んでよい。曲面136の湾曲度合いは、別の曲面138の湾曲度合いと異なってよい。幾つかの例では、曲面136の湾曲度合いは、別の曲面138の湾曲度合いより大きい。幾つかの例では、曲面136の湾曲度合いは、別の曲面138の湾曲度合いより小さい。幾つかの例では、別の曲面138は、上端部分110に隣接して位置する。幾つかの例では、別の曲面138は、下端部分112に隣接して位置する。幾つかの例では、内壁部分114は、それぞれの湾曲度合いが様々である複数の曲面138を含んでよい。
【0027】
幾つかの例では、レセプタクルシステム102により、レセプタクルシステム102の凹部118内で飲用容器115を保持/支持するために、曲面136(及び/又は内壁部分114)が飲用容器115に接触してよい。具体的には、
図4に示したように、曲面136は、飲用容器115の側壁171と接触してよい。幾つかの例では、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに、曲面136だけが飲用容器115に接触する。即ち、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに、底面132は飲用容器115に接触しない(飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに、底面132は、飲用容器115と接触することに関わらない)。
【0028】
その目的のために、レセプタクルシステム102は、サイズ及び直径が様々である飲用容器115を保持することが可能である。即ち、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに、曲面136だけが飲用容器115に接触するため、レセプタクルシステム102は、サイズ及び直径が様々である飲用容器115を保持することが可能である。
【0029】
更に、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに曲面136が飲用容器115に接触していること(及び/又は、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに曲面136だけが飲用容器115に接触していること)の結果として、レセプタクルシステム102(特に内側レセプタクル108)は、飲用容器115(及び飲用容器115の液体)からレセプタクルシステム102(特に内側レセプタクル108)に熱エネルギが移動することを効率よく可能にできる。
【0030】
特に、飲用容器115の側壁171は、飲用容器115の底面173より概して薄い。結果として、飲用容器115(及び飲用容器115の液体)からレセプタクルシステム102(特に内側レセプタクル108)への熱エネルギの移動は、飲用容器115の底面173を通るよりも、飲用容器115の側壁171を通るほうが効率が良い。従って、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに曲面136が飲用容器115に接触していること(及び/又は、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに曲面136だけが飲用容器115に接触していること)により、レセプタクルシステム102(特に内側レセプタクル108)は、飲用容器115(及び飲用容器115の液体)からレセプタクルシステム102(特に内側レセプタクル108)への熱エネルギの移動の効率を高める(又は効率を最大化する)ことが可能である。
【0031】
図5は、レセプタクルシステム102及びスタンド104の分解図を示す。
図3及び5を参照すると、内側レセプタクル108は、レセプタクルシステム102の下端部分112に位置する出口140(水抜き穴)を含む。出口140は、レセプタクルシステム102の下端部分112(特に内側レセプタクル108の底面132)を貫通して延びてよい。出口140は側壁149を含んでよい。
【0032】
図5を再度参照すると、外側レセプタクル106はタブ142を含んでよい。タブ142は、脚部145及び接触部材147を含んでよい。接触部材147は、脚部145につながっていてよい。図示のように、接触部材147は円形であるが、任意の幾何学的形状を含んでよい。タブ142(特に脚部145)は、第1の端部144で外側レセプタクル106につながっている。脚部145は、タブ142の第2の端部149に位置してよい。第1の端部144は、第2の端部149の反対側に位置する。外側レセプタクル106は、2つ以上のタブ142を含んでよく、それらは外側レセプタクル106の周囲に任意の構成で配置されてよい。
【0033】
タブ142は、第1の端部144を中心に可撓(又は回転可能)である。具体的には、タブ142は、第1の端部144を中心に内側レセプタクル108に向かって可撓である。即ち、(内側レセプタクル108が外側レセプタクル106と結合しているときに)タブ142(特に接触部材147)に(例えば、ユーザから)内側レセプタクル108に向かって力がかかると、接触部材147は内側レセプタクル108と接触することが可能である。具体的には、接触部材147は、内側レセプタクル108の内面120と接触することが可能である。接触部材147は更に、
図2及び3に示したように、突起146を含んでよい。突起146は、ユーザがタブ142に力をかけたときに、内側レセプタクル108の内面120に接触してよい。
【0034】
ユーザがタブ142、接触部材147、及び突起146に力をかけ続けることにより、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106から外れやすくなりうる。即ち、ユーザがタブ142、接触部材147、及び突起146に力をかけ続けることにより、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106から外れやすくなるように、内側レセプタクル108と外側レセプタクル106との結合を外すことが可能になり、内側レセプタクル108と外側レセプタクル106との間のいかなる結合力にも打ち勝つことが容易になりうる。
【0035】
幾つかの例では、(内側レセプタクル108が外側レセプタクル106と結合しているときに)タブ142(特に接触部材147)に(例えば、ユーザから)内側レセプタクル108に向かって力がかかると、接触部材147は、
図3に示したように、出口140、出口140の側壁149、及び/又は内側レセプタクル108の内面120と接触してよい。突起146は、ユーザがタブ142に力をかけたときに、出口140、出口の側壁149、及び/又は内側レセプタクル108の内面120と接触してよい。
【0036】
幾つかの例では、外側レセプタクル106は更に、貫通開口150(開口150)を含んでよい。開口150は、タブ142をほぼ取り囲んでよい(開口150は、タブ142の周囲に画定されてよい)。具体的には、開口150は、接触部材147、及び/又は脚部145(第1の端部144を含まず)を取り囲んでよい。開口150は、タブ142と外側レセプタクル106とを分離していてよい。言い換えると、開口150は、タブ142と外側レセプタクル106との間のギャップを提供してよい。内側レセプタクル108が外側レセプタクル106と結合しているときには、開口150は、出口140に近接して位置してよい。
【0037】
外側レセプタクル106は更に、突出結合部材151を含んでよい。突出結合部材151は、外側レセプタクル106の外壁部分116上に位置してよい。幾つかの例では、突出結合部材151は、タブ142の第1の端部144に隣接/近接して位置している。
【0038】
図6を参照すると、スタンド104は、上端部152と、その反対側に位置する下端部154とを含んでよい。下端部154は、底面166を含んでよい。上端部152は、取り付け部材156を含んでよい。取り付け部材156は、結合凹部158を含んでよい。
【0039】
図5及び6を参照すると、レセプタクルシステム102(特に外側レセプタクル106)がスタンド104と結合するときには、外側レセプタクル106の突出結合部材151が取り付け部材156と結合する。具体的には、突出結合部材151は、取り付け部材156の結合凹部158内に位置する。従って、レセプタクルシステム102とスタンド104との結合は、レセプタクルシステム102を「直立」させることを含めて、スタンド104がレセプタクルシステム102を支持することが可能であるように行われる。スタンド104は、外側レセプタクル106に解放可能に取り付けられる。
【0040】
スタンド104は更に、スタンド104の外周上にリップ160を含んでよく、リップ160はスタンド104をほぼ取り囲んでいる。リップ160は、取り付け部材156の第1の端部162から取り付け部材156の第2の端部164にかけて位置してよい。リップ160は、下端部154から延びている。そのため、リップ160、底面166、及び取り付け部材156は、リザーバ163を画定してよい。レセプタクルシステム102がスタンド104と結合しているときには、スタンド104のリザーバ163は、外側レセプタクル106の開口150、及び内側レセプタクル108の出口140と重なり合っている。
【0041】
図1、3、4、及び5を参照すると、内側レセプタクル108上に結露ができることがある。これは、例えば、内側レセプタクル108の温度が室温(レセプタクルシステム102を含む環境の温度)と異なる場合に起こりうる。ユーザが結露に不要に接触することを減らすために、レセプタクルシステム102及びスタンド104は、そのような結露をじょうごでリザーバ163に入れてよい。具体的には、内側レセプタクル108(特に内側レセプタクル108の内面120)上にできた結露を、スタンド104のリザーバ163で捕捉してよい。即ち、結露は内側レセプタクル108の内面120上にできるので、その結露をレセプタクルシステム102の下端部分112に向けて方向付けてよく、更には、(例えば、重力によって)外側レセプタクル106の開口150を通るように方向付けてよい。そして結露は、外側レセプタクル106の開口150を通り抜けて、スタンド104のリザーバ163内に貯められてよい。
【0042】
更に結露は、内側レセプタクル108の内壁部分114上にもできることがある。ユーザが結露に不要に接触することを減らすために、レセプタクルシステム102及びスタンド104は、そのような結露をじょうごでリザーバ163に入れてよい。具体的には、内側レセプタクル108の内壁部分114(特に内側レセプタクル108の曲面136)上にできた結露を、スタンド104のリザーバ163で捕捉してよい。即ち、結露は内側レセプタクル108の内壁部分114上にできるので、その結露をレセプタクルシステム102の下端部分112に向けて方向付けてよく、更には、(例えば、重力によって)内側レセプタクル108の出口140及び外側レセプタクル106の開口150を通るように方向付けてよい。そして結露は、外側レセプタクル106の開口150を通り抜けて、スタンド104のリザーバ163内に貯められてよい。
【0043】
更に結露は、外側レセプタクル106上にもできることがある。ユーザが結露に不要に接触することを減らすために、レセプタクルシステム102及びスタンド104は、そのような結露をじょうごでリザーバ163に入れてよい。具体的には、外側レセプタクル106(特に外側レセプタクル106の外壁部分116)上にできた結露を、スタンド104のリザーバ163で捕捉してよい。即ち、結露は外側レセプタクル106の外壁部分116上にできるので、その結露を(例えば、重力によって)レセプタクルシステム102の下端部分112に向けて方向付けてよい。そして結露は、スタンド104のリザーバ163内に貯められてよい。
【0044】
更に結露は、外側レセプタクル106の内面122上にもできることがある。ユーザが結露に不要に接触することを減らすために、レセプタクルシステム102及びスタンド104は、そのような結露をじょうごでリザーバ163に入れてよい。具体的には、外側レセプタクル106の内面122上にできた結露を、スタンド104のリザーバ163で捕捉してよい。即ち、結露は外側レセプタクル106の内面122上にできるので、その結露を(例えば、重力によって)レセプタクルシステム102の下端部分112に向けて方向付けてよい。そして結露は、外側レセプタクル106の開口150を通り抜けて、スタンド104のリザーバ163内に貯められてよい。
【0045】
このように、レセプタクルシステム102及びスタンド104のユーザ、並びにスタンド104が置かれる面に結露が接触する可能性を最小限に抑える且つ/又は無くすことが可能である。
【0046】
図2、3、及び5を参照すると、幾つかの例では、内側レセプタクル108及び外側レセプタクル106は、内側レセプタクル108を外側レセプタクル106に取り外し可能に結合するための、互いに対応する磁性部材を含む。例えば、外側レセプタクル106の内面122は第1の磁性部材セット168を含んでよく、内側レセプタクル108の内面120は第2の磁性部材セット170を含んでよい。第1の磁性部材セット168は、第2の磁性部材セット170に対応してよい。即ち、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106に近接して位置したときに、対応する磁性部材セット同士168及び170が互いに近接して位置して、内側レセプタクル108と外側レセプタクル106との間に磁気結合を施すことが可能である。このように、磁性部材168と170との間の磁気力によって、内側レセプタクル108は、外側レセプタクル106に取り外し可能に結合される。
【0047】
幾つかの例では、内側レセプタクル108は、少なくとも部分的に磁性材料を含んでよく、又は少なくとも部分的に磁性材料で形成されてよい。更に、外側レセプタクル106は、内側レセプタクル108を外側レセプタクル106に取り外し可能に結合するための磁性部材を含んでよい。例えば、外側レセプタクル106の内面122は、磁性部材を含んでよい。内側レセプタクル108が外側レセプタクル106に近接して位置したときに、外側レセプタクル106の磁性部材が内側レセプタクル108の磁性材料との磁気結合を施す。このように、外側レセプタクル106の磁性部材と内側レセプタクル108の磁性材料との間の磁気力によって、内側レセプタクル108は外側レセプタクル106に取り外し可能に結合される。
【0048】
幾つかの例では、外側レセプタクル106は、少なくとも部分的に磁性材料を含んでよく、又は少なくとも部分的に磁性材料で形成されてよい。更に、内側レセプタクル108は、内側レセプタクル108を外側レセプタクル106に取り外し可能に結合するための磁性部材を含んでよい。例えば、内側レセプタクル108の内面120は、磁性部材を含んでよい。内側レセプタクル108が外側レセプタクル106に近接して位置したときに、内側レセプタクル108の磁性部材が外側レセプタクル106の磁性材料との磁気結合を施す。このように、内側レセプタクル108の磁性部材と外側レセプタクル108の磁性材料との間の磁気力によって、内側レセプタクル108は外側レセプタクル106に取り外し可能に結合される。
【0049】
幾つかの例では、スタンド104は更に、外側レセプタクル106をスタンド104に取り外し可能に結合するために、外側レセプタクル106の磁性部材168に対応する磁性部材172を含む。幾つかの例では、スタンド104は、少なくとも一部分(又は全体)が、磁性金属、磁気ベース材料、磁性材料と他の非磁性材料との組成物、又はこれらの任意の組み合わせで形成されてよい。レセプタクルシステム102がスタンド104に近接して位置したときに、対応する磁性部材セット同士168及び172が互いに近接して位置して、外側レセプタクル106とスタンド104との間に磁気結合を施すことが可能である。このように、磁性部材168と172との間の磁気力によって、レセプタクルシステム102は、スタンド104に取り外し可能に結合される。
【0050】
図5及び6を参照すると、幾つかの例では、外側レセプタクル106の突出結合部材151とスタンド104の取り付け部材156の凹部158は、レセプタクルシステム102をスタンド104に結合するための、互いに対応する磁性部材を含んでよい。例えば、突出結合部材151の表面に第1の磁性部材セットが含まれてよく、且つ/又は、突出結合部材151の中に磁性部材が含まれてよい。幾つかの例では、凹部158の表面に第2の磁性部材セットが含まれてよい。突出結合部材151の第1の磁性部材セットは、凹部158の第2の磁性部材セットに対応してよい。即ち、レセプタクルシステム102がスタンド104と結合したとき、そして具体的には、突出結合部材151が凹部158内に位置したときに、対応する磁性部材セット同士が互いに近接して位置して、突出結合部材151と凹部158との間に磁気結合を施すことが可能である。このように、突出結合部材151の第1の磁性部材セットと凹部158の第2の磁性部材セットとの間の磁気力によって、レセプタクルシステム102は、スタンド104に取り外し可能に結合される。
【0051】
幾つかの例では、外側レセプタクル106の突出結合部材151は、少なくとも部分的に磁性材料を含んでよく、又は少なくとも部分的に磁性材料で形成されてよい。更に、スタンド104の凹部158は、外側レセプタクル106をスタンド104に取り外し可能に結合するための磁性部材を含んでよい。例えば、凹部158の表面に磁性部材が含まれてよい。突出結合部材151が凹部158内に位置したときに、凹部158の磁性部材が、突出結合部材151の磁性材料との磁気結合を施す。このように、凹部158の磁性部材と突出結合部材151の磁性材料との間の磁気力によって、レセプタクルシステム102は、スタンド104に取り外し可能に結合される。
【0052】
幾つかの例では、スタンド104の凹部158は、少なくとも部分的に磁性材料を含んでよく、又は少なくとも部分的に磁性材料で形成されてよい。更に、外側レセプタクル106の突出結合部材151は、外側レセプタクル106をスタンド104に取り外し可能に結合するための磁性部材を含んでよい。例えば、突出結合部材151の表面に磁性部材が含まれてよい。突出結合部材151が凹部158内に位置したときに、突出結合部材151の磁性部材が、凹部158の磁性材料との磁気結合を施す。このように、突出結合部材151の磁性部材と凹部158の磁性材料との間の磁気力によって、レセプタクルシステム102は、スタンド104に取り外し可能に結合される。
【0053】
図3を再度参照すると、内側レセプタクル108は、中実又はほぼ中実の材料で形成されてよい。幾つかの例では、内側レセプタクル108は、少なくとも一部分が中空であってよく、且つ/又はキャビティを含んでよい。内側レセプタクル108は、(例えば、飲用容器115、及び/又は飲用容器115に入っている液体の)効率的な、長く続く温度管理、断熱、又はこれらの組み合わせを可能にするように構成されてよい。例えば、内側レセプタクル108(例えば、内側レセプタクル108の内部キャビティ)は、溶液を保持及び収容してよい。溶液は、冷凍庫に入れられて凍ることによって、飲み物の温度の管理及び維持の時間及び度合いを増やすことが可能である。
【0054】
内側レセプタクル108の内部キャビティは、内側レセプタクル108の内壁部分114と内面120との間に画定されてよい。内側レセプタクル108の内部キャビティは、空気又はガス類を含んで保持してよい。内側レセプタクル108の内部キャビティは、真空チャンバを含んでよい。内側レセプタクル108の内部キャビティの真空チャンバの圧力は、600Torr未満、10-1Torr未満、10-2Torr未満、10-3Torr未満、又は10-4Torr未満であってよい。内側レセプタクル108の内部キャビティは、中実物質(例えば、スタイロフォーム(登録商標)又はプラスチックコーティングされた木材)を含んで保持してよい。内側レセプタクル108の内部キャビティは、内側レセプタクル108の内部キャビティの一部又は全体を満たすように溶液を収容及び保持してよい。溶液は、水、ゲル(アルコールゲル等)、溶質、又はこれらの組み合わせを含んでよい。内側レセプタクル108の内部キャビティ内の溶液の凝固点は、例えば、家庭用冷凍庫の温度より高くてよい。内側レセプタクル108の内部キャビティは、レセプタクルの温度をより長く保持して、飲み物の温度が管理される時間を長くすることを可能にできる。内側レセプタクル108の内部キャビティは、凍った溶液が、レセプタクルを損傷するほどの圧力を内部キャビティ124の境界にかけることのないように、溶液が膨張する余地を見込んだ膨張エリアを含んでよい。
【0055】
図1及び2を参照すると、レセプタクルシステム102(特に内側レセプタクル108)は摩擦部材174を含んでよい。摩擦部材174は、内壁部分114(及び/又は曲面136)に沿った、内側レセプタクル108の切り欠き(凹部)内に位置してよい。摩擦部材174の表面は、内壁部分114(及び/又は曲面136)と面一であってよい。摩擦部材174は、上端部110と下端部112との間に位置してよい。つまり、摩擦部材174は、
図4に示した飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに、飲用容器115に接触しうる。
【0056】
幾つかの例では、レセプタクルシステム102は、内側レセプタクル108の内壁部分114に沿って位置する1つ以上の別々の明確に区別される摩擦部材174を含んでよい。幾つかの例では、レセプタクルシステム102は、内側レセプタクル108の内壁部分114に沿って互いにつながって位置する1つ以上の摩擦部材174を含んでよい。幾つかの例では、1つ以上の摩擦部材174が、内側レセプタクル108の内壁部分114の大部分を覆っている。幾つかの例では、1つ以上の摩擦部材174が、内側レセプタクル108の内壁部分114の全体を覆っている。幾つかの例では、レセプタクルシステム102は、2つ以上の摩擦部材174を含む。
【0057】
摩擦部材174は、飲用容器115がレセプタクルシステム102の凹部118内に位置したときに、飲用容器115の移動/並進/回転を、防げないとしても最小限に抑えるような任意の幾何学的形状であってよい。幾つかの例では、摩擦部材174は、レセプタクルシステム102から取り外すことが可能である。幾つかの例では、摩擦部材174は、レセプタクルシステム102に永久的に結合されている。幾つかの例では、摩擦部材174は、熱可塑性物質、TPE(熱可塑性エラストマ)、TPU(熱可塑性ウレタン)、シリコーン、ゴム、気泡ゴム、コルク、コルク/ゴム複合材、ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ネオプレン、ウレタン、フェルト/天然及び合成繊維、低デュロメータ硬度コーティング、及び/又は高摩擦係数(COF)コーティング/材料のうちの1つ以上で形成される。幾つかの例では、摩擦部材174は、熱可塑性物質、TPE(熱可塑性エラストマ)、TPU(熱可塑性ウレタン)、シリコーン、ゴム、気泡ゴム、コルク、コルク/ゴム複合材、ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ネオプレン、ウレタン、フェルト/天然及び合成繊維、低デュロメータ硬度コーティング、及び/又は高摩擦係数(COF)コーティング/材料の任意の組み合わせで形成される。
【0058】
図7は、温度調整レセプタクルシステムの分離の一例示的方法700のフローチャートである。この方法では、本開示の別の場所に記載した構成要素及びシステムを使用してよい。例えば、この方法では、
図1~6に関して説明したレセプタクルシステム102及び/又はスタンド106を使用してよい。
【0059】
レセプタクルシステム102をスタンド104から取り外す(702)。タブ142の端部149に力をかけて、タブ142を、端部144を中心として撓ませて、内側レセプタクル108に接触させる(704)。力がかかったことにより、内側レセプタクル108が外側レセプタクル106から分離される(706)。
【0060】
上記の開示対象については、限定的ではなく例示的であると見なされるべきであり、添付の特許請求項は、本開示の真正な趣旨及び範囲から逸脱しないような修正形態、強化形態、及び他の実施形態を全て包含するものとする。従って、法によって許容される最大限の範囲において、本開示の範囲は、以下の特許請求項及びそれらの均等物の最も広く許される解釈により決定されるべきであり、前述の詳細説明によって制限又は限定されるものではない。
【国際調査報告】