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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】容器用キャリア
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/42 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502021
(86)(22)【出願日】2022-07-14
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 US2022037071
(87)【国際公開番号】W WO2023287951
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】63/260,881
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/222,225
(32)【優先日】2021-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】フォード,コリン,ピー.
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA22
3E067AB26
3E067AC03
3E067BA20A
3E067BB01A
3E067BC04
3E067EC05
3E067FA01
3E067FB20
3E067HA00
(57)【要約】
複数の容器を保持するキャリアは、前部、後部、及び前部から後部に延在する中央部を形成する複数のパネルであって、前部は、複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備え、後部は、複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備え、中央部は、中央パネルを備える、複数のパネルと、キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部であって、係止特徴部は、複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む、係止特徴部とを備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の容器を保持するキャリアであって、
前部、後部、及び前記前部から前記後部に延在する中央部を形成する複数のパネルであって、
前記前部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備え、
前記後部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備え、
前記中央部は、中央パネルを備える、複数のパネルと、
該キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部であって、該係止特徴部は、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む、係止特徴部と、
を備える、キャリア。
【請求項2】
前記複数のパネルは、前記前方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触する前方頂部パネルと、前記後方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触する後方頂部パネルとを更に含む、請求項1に記載のキャリア。
【請求項3】
前記複数のパネルは、前記前方取付けパネル及び前記前方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される前方側部パネルを更に含み、前記複数のパネルは、前記後方取付けパネル及び前記後方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される後方側部パネルを更に含む、請求項2に記載のキャリア。
【請求項4】
前記複数のパネルは、前記前方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される係止パネルを更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する、請求項2に記載のキャリア。
【請求項5】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定される、請求項4に記載のキャリア。
【請求項6】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、少なくとも1つの係止タブであり、前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、少なくとも1つの切れ目である、請求項5に記載のキャリア。
【請求項7】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記第2の雌係止特徴部は、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第1の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記少なくとも1つの雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項5に記載のキャリア。
【請求項8】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第2の雄係止特徴部と、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる第3の雌係止特徴部とを更に含む、請求項7に記載のキャリア。
【請求項9】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記第1の雌係止特徴部から離隔される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在するとともに、前記第2の雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる第2の雄係止特徴部を更に含む、請求項5に記載のキャリア。
【請求項10】
前記係止特徴部は、前記前方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第3の雌係止特徴部を更に含み、前記第3の雌係止特徴部は、前記第2の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる、請求項9に記載のキャリア。
【請求項11】
前記係止パネルは、前方係止パネルであり、前記複数のパネルは、前記後方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される後方係止パネルを更に含み、前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第4の雌係止特徴部を更に含み、前記第4の雌係止特徴部は、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれと位置合わせされ、前記第4の雌係止特徴部、前記第3の雌係止特徴部、及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項10に記載のキャリア。
【請求項12】
前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第5の雌係止特徴部を更に含み、前記第5の雌係止特徴部は、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第1の雌係止特徴部及び前記第5の雌係止特徴部のそれぞれは、前記第1の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項11に記載のキャリア。
【請求項13】
前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルから延在する第3の雄係止特徴部と、前記後方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第6の雌係止特徴部とを更に含み、前記第6の雌係止特徴部は、前記第3の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる、請求項12に記載のキャリア。
【請求項14】
前記中央パネルは、前記前方取付けパネル及び前記後方取付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される、請求項1に記載のキャリア。
【請求項15】
前記中央パネルは、前方補強部及び後方補強部のそれぞれに折り曲げ可能に接続される接続部を備える、請求項14に記載のキャリア。
【請求項16】
前記前方補強部は、前記前方取付けパネルに折り曲げ可能に接続され、前記後方補強部は、前記後方取付けパネルに折り曲げ可能に接続される、請求項15に記載のキャリア。
【請求項17】
前記前方取付けパネルは、取付け部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記前方補強部は、前記前方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触する、請求項16に記載のキャリア。
【請求項18】
前記後方取付けパネルは、取付け部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記後方補強部は、前記後方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触する、請求項17に記載のキャリア。
【請求項19】
複数の容器を保持するキャリアを形成するブランクであって、
前部、後部、及び前記前部から前記後部に延在する中央部を形成する複数のパネルであって、
前記前部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備え、
前記後部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備え、
前記中央部は、中央パネルを備える、複数のパネルと、
該ブランクから形成された前記キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部であって、該係止特徴部は、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、前記キャリアが該ブランクから形成されると、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部内に少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む、係止特徴部と、
を備える、ブランク。
【請求項20】
前記複数のパネルは、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記前方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めされる前方頂部パネルと、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記後方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めされる後方頂部パネルとを更に含む、請求項19に記載のブランク。
【請求項21】
前記複数のパネルは、前記前方取付けパネル及び前記前方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される前方側部パネルを更に含み、前記複数のパネルは、前記後方取付けパネル及び前記後方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される後方側部パネルを更に含む、請求項20に記載のブランク。
【請求項22】
前記複数のパネルは、前記前方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される係止パネルを更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する、請求項20に記載のブランク。
【請求項23】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定される、請求項22に記載のブランク。
【請求項24】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、少なくとも1つの係止タブであり、前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、少なくとも1つの切れ目である、請求項23に記載のブランク。
【請求項25】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記第2の雌係止特徴部は、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第1の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記少なくとも1つの雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項23に記載のブランク。
【請求項26】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第2の雄係止特徴部と、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる第3の雌係止特徴部とを更に含む、請求項25に記載のブランク。
【請求項27】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記第1の雌係止特徴部から離隔される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第2の雄係止特徴部を更に含み、前記第2の雄係止特徴部は、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第2の雌係止特徴部内に少なくとも部分的に受け入れられる、請求項23に記載のブランク。
【請求項28】
前記係止特徴部は、前記前方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第3の雌係止特徴部を更に含み、前記第3の雌係止特徴部は、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第2の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項27に記載のブランク。
【請求項29】
前記係止パネルは、前方係止パネルであり、前記複数のパネルは、前記後方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される後方係止パネルを更に含み、前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第4の雌係止特徴部を更に含み、前記第4の雌係止特徴部は、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれと位置合わせされ、前記第4の雌係止特徴部、前記第3の雌係止特徴部、及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項28に記載のブランク。
【請求項30】
前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第5の雌係止特徴部を更に含み、前記第5の雌係止特徴部は、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第1の雌係止特徴部及び前記第5の雌係止特徴部のそれぞれは、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第1の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項29に記載のブランク。
【請求項31】
前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルから延在する第3の雄係止特徴部と、前記後方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第6の雌係止特徴部とを更に含み、前記第6の雌係止特徴部は、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記第3の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる、請求項30に記載のブランク。
【請求項32】
前記中央パネルは、前記前方取付けパネル及び前記後方取付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される、請求項19に記載のブランク。
【請求項33】
前記中央パネルは、前方補強部及び後方補強部のそれぞれに折り曲げ可能に接続される接続部を備える、請求項32に記載のブランク。
【請求項34】
前記前方補強部は、前記前方取付けパネルに折り曲げ可能に接続され、前記後方補強部は、前記後方取付けパネルに折り曲げ可能に接続される、請求項33に記載のブランク。
【請求項35】
前記前方取付けパネルは、取付け部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記前方補強部は、前記前方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記前方取付けパネルの前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触するように位置決めされる、請求項34に記載のブランク。
【請求項36】
前記後方取付けパネルは、取付け部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記後方補強部は、前記後方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記キャリアが前記ブランクから形成されると、前記後方取付けパネルの前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触するように位置決めされる、請求項35に記載のブランク。
【請求項37】
複数の容器を保持するキャリアを形成する方法であって、
前方取付けパネル、中央パネル、及び後方取付けパネルを含む複数のパネルを備えるブランクを得ることであって、前記ブランクは、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在する少なくとも1つの雄係止特徴部と、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定される少なくとも1つの雌係止特徴部とを含む係止特徴部を備えることと、
前記前方取付けパネルを含む前記キャリアの前部を形成するように前記複数のパネルを配置することと、
前記後方取付けパネルを含む前記キャリアの後部を形成するように前記複数のパネルを配置することと、
前記中央パネルを含むとともに、前記キャリアの前記前部から前記キャリアの前記後部に延在する前記キャリアの中央部を形成するように前記複数のパネルを配置することと、
前記少なくとも1つの雌係止特徴部を通して前記少なくとも1つの雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入して、前記キャリアの組立て形態を維持することと、
を含む、方法。
【請求項38】
前記複数のパネルは、前方頂部パネル及び後方頂部パネルを更に含み、前記方法は、前記前方頂部パネルを前記前方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることを更に含み、前記方法は、前記後方頂部パネルを前記後方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることを更に含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記複数のパネルは、前記前方取付けパネル及び前記前方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される前方側部パネルを更に含み、前記複数のパネルは、前記後方取付けパネル及び前記後方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される後方側部パネルを更に含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記複数のパネルは、前記前方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される係止パネルを更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、少なくとも1つの係止タブであり、前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、少なくとも1つの切れ目である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記後方頂部パネルを位置決めすることは、前記第2の雌係止特徴部を前記第1の雌係止特徴部と位置合わせし、前記第1の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれが、前記少なくとも1つの雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっていることを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第2の雄係止特徴部と、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第3の雌係止特徴部とを更に含み、前記方法は、前記第2の雄係止特徴部を前記第3の雌係止特徴部に少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記第1の雌係止特徴部から離隔される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第2の雄係止特徴部を更に含み、前記方法は、前記第2の雌係止特徴部を通して前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記係止特徴部は、前記前方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第3の雌係止特徴部を更に含み、前記複数のパネルを配置することは、前記第3の雌係止特徴部を、前記第2の雌係止特徴部と位置合わせすることを含み、前記方法は、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれを少なくとも部分的に通して、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記係止パネルは、前方係止パネルであり、前記複数のパネルは、前記後方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される後方係止パネルを更に含み、前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第4の雌係止特徴部を更に含み、前記複数のパネルを配置することは、前記第4の雌係止特徴部を、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれと位置合わせすることを含み、前記方法は、前記第4の雌係止特徴部、前記第3の雌係止特徴部、及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれを通して、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第5の雌係止特徴部を更に含み、前記複数のパネルを配置することは、前記第5の雌係止特徴部を、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせすることを含み、前記方法は、前記第1の雌係止特徴部及び前記第5の雌係止特徴部のそれぞれを通して、前記第1の雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルから延在する第3の雄係止特徴部と、前記後方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第6の雌係止特徴部とを更に含み、前記方法は、前記第6の雌係止特徴部を通して、前記第3の雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記中央パネルは、前記前方取付けパネル及び前記後方取付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される、請求項37に記載の方法。
【請求項51】
前記中央パネルは、前方補強部及び後方補強部のそれぞれに折り曲げ可能に接続される接続部を備える、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記前方補強部は、前記前方取付けパネルに折り曲げ可能に接続され、前記後方補強部は、前記後方取付けパネルに折り曲げ可能に接続される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記前方取付けパネルは、取付け部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記前方補強部は、前記前方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記方法は、前記中央パネルの前記前方補強部を、前記前方取付けパネルの前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることを更に含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記後方取付けパネルは、取付け部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記後方補強部は、前記後方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記方法は、前記中央パネルの前記後方補強部を、前記後方取付けパネルの前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることを更に含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
パッケージであって、
複数の容器と、
前記複数の容器を保持するキャリアと、
を備え、前記キャリアは、
前部、後部、及び前記前部から前記後部に延在する中央部を形成する複数のパネルであって、
前記前部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備え、
前記後部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備え、
前記中央部は、中央パネルを備える、複数のパネルと、
前記キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部であって、該係止特徴部は、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む、係止特徴部と、
を備える、パッケージ。
【請求項56】
前記複数のパネルは、前記前方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触する前方頂部パネルと、前記後方取付けパネルと少なくとも部分的に対面接触する後方頂部パネルとを更に含む、請求項55に記載のパッケージ。
【請求項57】
前記複数のパネルは、前記前方取付けパネル及び前記前方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される前方側部パネルを更に含み、前記複数のパネルは、前記後方取付けパネル及び前記後方頂部パネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される後方側部パネルを更に含む、請求項56に記載のパッケージ。
【請求項58】
前記複数のパネルは、前記前方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される係止パネルを更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する、請求項56に記載のパッケージ。
【請求項59】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定される、請求項58に記載のパッケージ。
【請求項60】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、少なくとも1つの係止タブであり、前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、少なくとも1つの切れ目である、請求項59に記載のパッケージ。
【請求項61】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記第2の雌係止特徴部は、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第1の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記少なくとも1つの雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項59に記載のパッケージ。
【請求項62】
前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第2の雄係止特徴部と、前記後方頂部パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる第3の雌係止特徴部とを更に含む、請求項61に記載のパッケージ。
【請求項63】
前記少なくとも1つの雌係止特徴部は、第1の雌係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記中央パネルにおいて少なくとも部分的に画定され、前記第1の雌係止特徴部から離隔される第2の雌係止特徴部を更に含み、前記少なくとも1つの雄係止特徴部は、前記係止パネルから延在する第1の雄係止特徴部であり、前記係止特徴部は、前記係止パネルから延在するとともに、前記第2の雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる第2の雄係止特徴部を更に含む、請求項59に記載のパッケージ。
【請求項64】
前記係止特徴部は、前記前方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第3の雌係止特徴部を更に含み、前記第3の雌係止特徴部は、前記第2の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる、請求項63に記載のパッケージ。
【請求項65】
前記係止パネルは、前方係止パネルであり、前記複数のパネルは、前記後方頂部パネルに折り曲げ可能に接続される後方係止パネルを更に含み、前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第4の雌係止特徴部を更に含み、前記第4の雌係止特徴部は、前記第3の雌係止特徴部及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれと位置合わせされ、前記第4の雌係止特徴部、前記第3の雌係止特徴部、及び前記第2の雌係止特徴部のそれぞれは、前記第2の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項64に記載のパッケージ。
【請求項66】
前記係止特徴部は、前記後方係止パネルにおいて少なくとも部分的に画定される第5の雌係止特徴部を更に含み、前記第5の雌係止特徴部は、前記第1の雌係止特徴部と位置合わせされ、前記第1の雌係止特徴部及び前記第5の雌係止特徴部のそれぞれは、前記第1の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れるようになっている、請求項65に記載のパッケージ。
【請求項67】
前記係止特徴部は、前記後方頂部パネルから延在する第3の雄係止特徴部と、前記後方取付けパネルにおいて少なくとも部分的に画定される第6の雌係止特徴部とを更に含み、前記第6の雌係止特徴部は、前記第3の雄係止特徴部を少なくとも部分的に受け入れる、請求項66に記載のパッケージ。
【請求項68】
前記中央パネルは、前記前方取付けパネル及び前記後方取付けパネルのそれぞれに折り曲げ可能に接続される、請求項55に記載のパッケージ。
【請求項69】
前記中央パネルは、前方補強部及び後方補強部のそれぞれに折り曲げ可能に接続される接続部を備える、請求項68に記載のパッケージ。
【請求項70】
前記前方補強部は、前記前方取付けパネルに折り曲げ可能に接続され、前記後方補強部は、前記後方取付けパネルに折り曲げ可能に接続される、請求項69に記載のパッケージ。
【請求項71】
前記前方取付けパネルは、取付け部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記前方補強部は、前記前方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触する、請求項70に記載のパッケージ。
【請求項72】
前記後方取付けパネルは、取付け部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される内側周辺部と、前記後方取付けパネルの前記取付け部に折り曲げ可能に接続される外側周辺部とを備え、前記中央パネルの前記後方補強部は、前記後方取付けパネルの前記内側周辺部に折り曲げ可能に接続され、前記内側周辺部と少なくとも部分的に対面接触する、請求項71に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2021年7月15日付けで出願された米国仮特許出願第63/222,225号及び2021年9月3日付けで出願された米国仮特許出願第63/260,881号のそれぞれの利益を主張する。
【0002】
[参照による援用]
2021年7月15日付けで出願された米国仮特許出願第63/222,225号、2021年9月3日付けで出願された米国仮特許出願第63/260,881号及び2022年5月11日付けで出願された米国意匠特許出願第29/838,186号のそれぞれの開示は、その全体が本開示に提示されているかのように全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
【0003】
本開示は、包括的には、容器を保持、陳列、及び/又は輸送するためのカートン又はキャリアに関する。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様によれば、本開示は、包括的には、複数の容器を保持するキャリアであって、前部、後部、及び前部から後部に延在する中央部を形成する複数のパネルを含むキャリアを対象とする。前部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備え、後部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備え、中央部は、中央パネルと、該キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部とを備える。係止特徴部は、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む。
【0005】
別の態様によれば、本開示は、包括的には、複数の容器を保持するキャリアを形成するブランクであって、前部、後部、及び前記前部から前記後部に延在する中央部を形成する複数のパネルを備えるブランクを対象とする。前部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備え、後部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備え、中央部は、中央パネルと、該ブランクから形成された前記キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部とを備える。係止特徴部は、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、前記キャリアが該ブランクから形成されると、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部内に少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む。
【0006】
別の態様によれば、本開示は、包括的には、複数の容器を保持するキャリアを形成する方法であって、前方取付けパネル、中央パネル、及び後方取付けパネルを含む複数のパネルを備えるブランクを得ることを含む方法を対象とする。前記ブランクは、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在する少なくとも1つの雄係止特徴部と、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定される少なくとも1つの雌係止特徴部とを含む係止特徴部を備える。本方法は、前方取付けパネルを含むキャリアの前部を形成するように複数のパネルを配置することと、後方取付けパネルを含むキャリアの後部を形成するように複数のパネルを配置することと、中央パネルを含むとともに、キャリアの前部からキャリアの後部に延在するキャリアの中央部を形成するように複数のパネルを配置することと、少なくとも1つの雌係止特徴部を通して少なくとも1つの雄係止特徴部を少なくとも部分的に挿入して、キャリアの組立て形態を維持することとを更に含む。
【0007】
別の態様によれば、本開示は、包括的には、パッケージであって、複数の容器と、前記複数の容器を保持するキャリアとを備えるパッケージを対象とする。前記キャリアは、前部、後部、及び前部から後部に延在する中央部を形成する複数のパネルを備える。前部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる前方取付けパネルを備える。後部は、前記複数の容器のうちのそれぞれの容器を少なくとも部分的に受け入れる後方取付けパネルを備える。中央部は、中央パネルと、前記キャリアの組立て形態を維持する係止特徴部とを備える。係止特徴部は、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルから延在するとともに、前記複数のパネルのうちのそれぞれのパネルにおいて少なくとも部分的に画定されるそれぞれの少なくとも1つの雌係止特徴部において少なくとも部分的に受け入れられる、少なくとも1つの雄係止特徴部を含む。
【0008】
当業者は、以下に列挙する図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、上記の利点、並びに種々の更なる実施形態の他の利点及び利益を理解するであろう。個々に、また様々な組合せで与えられる上述の態様が本開示の範囲内にある。
【0009】
慣例によれば、以下で説明する図面の種々の特徴は、必ずしも一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面における種々の特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1の例示的な実施形態によるキャリア及びパッケージを形成するブランクの外面の平面図である。
図2】第1の例示的な実施形態による図1のブランクから形成されたパッケージ及びキャリアの斜視図である。
図3図2のパッケージ及びキャリアの側面図である。
図4図2のパッケージ及びキャリアの一部の概略側面図である。
図5】本開示の第2の例示的な実施形態によるキャリア及びパッケージを形成するブランクの外面の平面図である。
図6】第2の例示的な実施形態による図5のブランクから形成されたパッケージ及びキャリアの一部の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示される。
【0012】
本開示は、包括的に、ジャー、ボトル、缶等のような容器を保持して陳列するためのキャリア、パッケージ、構成物、スリーブ、カートン等に関する。容器は、例えば、食品及び飲料製品を包装するために用いることができる。容器は、特定の食料品又は飲料品を包装するのに適した組成の材料から作ることができ、その材料は、ガラス、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のプラスチック等、アルミニウム及び/又は他の金属、又はそれらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。
【0013】
本開示によるキャリアは、多数の異なる形状の容器を収容することができる。本開示の範囲を限定する目的ではなく、例証する目的から、以下の詳細な説明では、キャリアの実施形態の中に少なくとも部分的に配置される飲料容器(例えば、アルミニウム缶)について説明する。本明細書において、「下」、「底」、「上」、「頂」、「前」及び「後」という用語は、完全に組み立てられたキャリアに関して定められる向きを示す。
【0014】
本明細書に記載されるように、キャリアは、ブランクの複数の重なり合うパネル、端部フラップ、及び/又は他の部分によって形成することができる。ブランクのそのようなパネル、端部フラップ、及び/又は他の部分は、本開示から逸脱することなく、例えば、「第1の」、「第2の」、「第3の」等、順番どおりの又は順番どおりでない参照符号で、互いに対する相対的な用語で指定することができる。
【0015】
図1は、本開示の一例示的な実施形態による、キャリア105(図2)を形成するために使用されるブランク103の外面101の平面図を示す。図2に示すように、キャリア105は、6つの容器を収容又は支持するようなサイズであり、3つの容器CA1、CA2、CA3がキャリア105の前部106に取り付けられ、3つの容器CB1、CB2、CB3がキャリア105の後部108に取り付けられている。図示の実施形態において、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3は、飲料缶とすることができ、又は本開示から逸脱することなく、他の任意の適切なタイプ及びサイズの容器とすることができる。
【0016】
キャリア105は、6つよりも多い又は少ない容器を保持するようなサイズ及び形状とすることができる。1つの実施形態においては、キャリア105の前部106及び後部108はそれぞれ、3つの容器を有し、他の実施形態においては、キャリア105の前部106及び/又は後部108は、本開示から逸脱することなく、3つより多い又は少ない容器を担持することができる。キャリア105は、パッケージ110として1つ以上の容器と共に提供され得る(図2)。
【0017】
図1に示すように、ブランク103は、長手方向軸L1及び横方向軸L2を有する。ブランク103は、キャリア105の前部106を形成するための前部107と、キャリア105の後部108を形成するための後部109と、キャリア105の中央部又は接続部113を形成するための中央部又は接続部111とを有する。したがって、ブランク103の中央部111/キャリア105の中央部113は、ブランク103の前部107/キャリア105の前部106から、ブランク103の後部109/キャリア105の後部108に延在することができる。いくつかの実施形態において、ブランク103の中央部111/キャリア105の中央部113は、前部107/106及び後部109/108とは別個のものとすることができ、又は前部107/106及び/又は後部109/108の少なくとも一部を形成することができる。
【0018】
図示の実施形態において、ブランク103の中央部111は、横方向の折り線121aにおいて前方補強部119aに折り曲げ可能に接続される接続部117を有する中央パネル115を備える。横方向の折り線121aは、1つ以上の湾曲部分及び/又は角度部分をそれぞれ含むことができる複数の横方向に離隔された切れ目141aによって中断される。本明細書に更に記載されるように、中央パネル115は、横方向の折り線121bにおいて中央パネル115の接続部117に折り曲げ可能に接続される後方補強部119bも備える。横方向の折り線121bは、湾曲部分及び/又は角度部分のうちの1つ以上を有する複数の横方向に離隔された切れ目141bによって中断される。いくつかの実施形態において、中央パネル115における切れ目141a、141bは、キャリア105がブランク103から形成されると、それぞれの容器上に重ねられるそれぞれの部分119a、119bから分離されるタブを画定することができる。
【0019】
また、図示のように、ブランク103の中央パネル115は、接続部117内に位置決めされる横方向に離隔される一対のハンドルフラップ130を備えることができる。各ハンドルフラップ130は、図示のように、それぞれの横方向の折り線134において中央パネルに折り曲げ可能に接続されるそれぞれの主要セクション132と、それぞれの湾曲した折り線142において中央パネル115に折り曲げ可能に接続されるそれぞれの対の副セクション140とを備えることができる。ハンドルフラップ130の副セクション140は、それぞれの横方向の切れ目において互いから分離することができ、それぞれの長手方向の切れ目においてそれぞれの主要セクション132から分離することができる。ハンドルフラップ130は、本開示から逸脱することなく、異なる構成を有することができる。
【0020】
図1を継続して参照すると、ブランク103の前部107は、横方向の折り線133aにおいて中央パネル115の補強部119aに折り曲げ可能に接続される前方容器保持パネル又は前方取付けパネル131aを備えることができる。
【0021】
前方取付けパネル131aは、一対の長手方向に離隔された横方向の折り線137a、139a間に少なくとも部分的に画定される容器保持部135aを備えることもできる。一対の長手方向に離隔された横方向の折り線137a、139aは、1つ以上の湾曲部分及び/又は角度部分をそれぞれ含むことができる、それぞれの複数の横方向に離隔された切れ目141aによってそれぞれ中断される。
【0022】
図示のように、横方向に離隔された切れ目141aは、容器保持部135aから外向きに延在する容器保持タブ148aを画定することができる。また、図示のように、それぞれの斜めの切れ目143a、145aは、折り線139aを中断する1つ以上の切れ目141aから外向きに延在することができる。さらに、長手方向の切れ目146aは、切れ目141aのうちの1つ以上のそれぞれの中央部から外向きに延在することができる。
【0023】
上述の構成において、取付けパネル131aの内側周辺部136aは、折り線137a、133a間に画定することができ、取付けパネル131aの外側周辺部138aは、折り線139aと、取付けパネル131aに隣接する横方向の折り線157aとの間に画定される。これに関して、取付けパネル131aの内側周辺部136aは、横方向の折り線133aにおいて中央パネル115の前方補強部119aに折り曲げ可能に接続される。
【0024】
ベベルパネル又は前方側部パネル155aが、図示のように、横方向の折り線157aにおいて前方取付けパネル131aに折り曲げ可能に接続され、頂部パネル159aが、横方向の折り線161aにおいて前方側部パネル155aに折り曲げ可能に接続される。横方向の折り線161aは、本明細書に更に記載されるように、頂部パネル159aから突出する容器保持タブ148aを画定するために、複数の切れ目141aによって中断させることができる。
【0025】
ブランク103/ブランク103から形成されたキャリア105は、横方向の折り線173において前方頂部パネル159aに折り曲げ可能に接続される係止フラップ又は係止パネル171を備えることもできる。
【0026】
ブランク103は、ブランク103から形成されたキャリア105/パッケージ110の組立て形態を形成/維持する係止特徴部を備えることもできる。ブランク103/ブランク103から形成されたキャリア105の係止特徴部は、複数の雄係止特徴部と複数の複数の雌係止特徴部とを含むことができ、雌係止特徴部は、その中を通る雄係止特徴部の一部を少なくとも部分的に受け入れるように構成される。図示のように、係止特徴部は、中央パネル115を中断する複数の横方向に離隔された係止切れ目/開口部175(広義には、「雌係止特徴部」又は「第1の雌係止特徴部」)を含むことができる。切れ目/開口部175は、1つ以上の湾曲部分、角度部分、及び/又は直線部分を含むことができる。図示の実施形態において、切れ目/開口部175は、そこから延在する1つ以上の逃げ切れ目を有することができる。
【0027】
ブランク103/ブランク103から形成されたキャリア105の係止特徴部は、複数の係止タブ177(広義には、「雄係止特徴部」又は「第2の雄係止特徴部」)を含むこともでき、複数の係止タブ177は、1つ以上の湾曲部分、角度部分、及び/又は直線部分を有するとともに、折り線173を中断する切れ目179によって画定され、係止タブ177は、係止パネル171から延在する/頂部パネル159a内に少なくとも部分的に延在する。
【0028】
図1を更に参照すると、係止タブ181(広義には、「雄係止特徴部」又は「第1の雄係止特徴部」)は、それぞれの横方向の折り線183において係止パネル171に折り曲げ可能に接続することができ、又は別様に係止フラップ171から延在することができる。図示のように、係止タブ181は、複数の係止縁部を提示するように遠位部分又は係止頭部/特徴部に展開する基部を有することができる。
【0029】
図示の実施形態において、ブランク103の後部109は、後方容器保持パネル又は後方取付けパネル131bと、後方側部パネル155bと、後方頂部パネル又は後方取付けフラップ159bとを備え、後方頂部パネル又は後方取付けフラップ159bは、概してブランク103の前部107の対応する部分の鏡像である関連する特徴部を有する。対応する構成要素(例えば、パネル、フラップ、折り線、切れ目等)は、末尾の「a」又は「b」が異なる対応する参照符号によって指定されており、「a」はブランク103の前部107に対応する構成要素であり、「b」はブランク103の後部109に対応する構成要素である。
【0030】
後方頂部パネル159bは、図示のように、1つ以上の直線部分、湾曲部分、及び/又は角度部分を有する複数の横方向に離隔された切れ目/開口部185(広義には、「雌係止特徴部」又は「第2の雌係止特徴部」又は「第5の雌係止特徴部」)を含むことができる。それぞれの係止開口部187(広義には、「雌係止特徴部」又は「第3の雌係止特徴部」又は「第4の雌係止特徴部」)は、それぞれの切れ目185から後方頂部パネル159bの横方向の自由縁部に向かって延在することができる。係止開口部187は略台形のプロファイルを有するものと示されているが、係止開口部187のうちの1つ以上は、本開示から逸脱することなく、異なる構成を有することができることが理解されるであろう。
【0031】
また、図示のように、後方頂部パネル159bは、一対のハンドル開口部144と、それぞれのハンドル開口部144内に延在するように位置決めされるとともに、それぞれの長手方向の折り線152において後方頂部パネル159bに折り曲げ可能に接続されるそれぞれのハンドル補強フラップ150とを備えることができる。
【0032】
パネル、フラップ、折り線、切れ目、又は他の特徴部のうちのいずれも、本開示から逸脱することなく、別様の形状、配置とする、及び/又はブランク103から省くことができる。ブランク103は、本開示から逸脱することなく、6つよりも多い又は少ない容器を収容するようなサイズ及び形状とすることができる。
【0033】
図2図4を参照すると、ブランク103を反転させることができ、これにより、ブランク103の外面101を容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3の上に配置することができ、前方取付けパネル131aの容器保持部135aは容器CA1、CA2、CA3の上に重なり、後方取付けパネル131bの容器保持部135bは、CB1、CB2、CB3の上に重なるようになっている。取付けパネル131a、131bを複数の容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3の更に下方に位置決めすることにより、それぞれの容器保持部135a、135bを作動させてそれぞれの容器に係合することができる。
【0034】
例えば、前方取付けパネル131aが容器CA1、CA2、CA3上へと降下される又は下向きに付勢されると、容器保持部135aは、折り線137a、139aを中断する切れ目141aにおいて前方取付けパネル131aの残り部分から少なくとも部分的に分離することができ、容器保持タブ148aは、容器CA1、CA2、CA3の凹部、例えば、その丸められた上部リムの下の容器CA1、CA2、CA3の凹状頂部内に着座することができるようになっている。そのような構成において、それぞれの容器CA1、CA2、CA3の上部又は頂部Tは、折り線139aを中断するそれぞれの切れ目141aによって形成されるそれぞれの開口部と、折り線137aを中断する開口部142aとを通して少なくとも部分的に延在することができる。
【0035】
取付けパネル131aの周辺部136a、138aは、そのような構成において、それぞれの折り線137a、139aにおいて少なくとも部分的に下向きに折り曲げることができ、そのような動きにより、それぞれの切れ目143a、145a、146aにおいて再構成するように頂部取付けパネル131aの外部周辺部138aの再構成が生じて、それぞれの容器CA1、CA2、CA3の丸められたリム又は他の頂部構造に係合することができる。
【0036】
後方取付けパネル131b及び対応する容器保持部135bは、容器CA1、CA2、CA3に対する前方取付けパネル131a及び容器保持部135aの係合に関して上述したのと同様の方法で、容器CB1、CB2、CB3に係合することができる。
【0037】
ブランク103と容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3との上述の係合は、容器CA1、CA2、CA3の前列が容器CB1、CB2、CB3の後列から離隔された状態で行うことができる。容器のこれらの列を共に動かすと、中央パネル115の前方補強部119aは、中央パネル115の接続部117に対して折り線121aにおいて下向きに折り曲げることができ、取付けパネル131aの内側周辺部136aと少なくとも部分的に対面接触するように折り線133aにおいて更に折り曲げることができる。
【0038】
同様に、中央パネル115の後方補強部119bは、中央パネル115の接続部117に対して折り線121bにおいて下向きに折り曲げることができ、取付けパネル131bの内側周辺部136bと少なくとも部分的に対面接触するように折り線133bにおいて更に折り曲げることができる。そのような構成において、中央パネル115の接続部117の部分は、それぞれの切れ目141a、141bにおいて補強部119a、119bから分離することができ、それぞれの取付けパネル131a、131bにおける開口部142a、142bの上に少なくとも部分的に重なるように位置決めすることができる。
【0039】
取付けパネル131aの内側周辺部136aを伴う中央パネル115の補強部119aと、取付けパネル131bの内側周辺部136bを伴う中央パネル115の補強部119bとの上述の構成により、引裂き、曲げ、反り、捻れ、他の変形等に抵抗する、キャリア105に取り付けられる容器を支持する補強構造を提供することができる。
【0040】
図2図4を更に参照すると、前方側部パネル155aは、例えば、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3に対して斜めの構成となるように、及び/又は取付けパネル131aの外側周辺部138aと少なくとも部分的に対面接触するように折り線157aにおいて上向きに折り曲げることができ、前方頂部パネル159aを折り線161aにおいて折り曲げることができる。頂部パネル159aのそのような動きにより、容器保持タブ148aは、それぞれの切れ目141aにおいて前方側部パネル155aから分離することができ、取付けパネル131aに関連する容器保持タブ148aの上に少なくとも部分的に重なることができる。これに関して、それぞれの容器CA1、CA2、CA3の丸められたリム又は他の頂部構造は、折り線161aに沿って切れ目141aを通して少なくとも部分的に受け入れることができ、頂部パネル159aから延在する容器保持タブ148aは、容器CA1、CA2、CA3の凹状上部内に着座することもできる。
【0041】
同様に、後方側部パネル155bは、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3を伴う斜めの構成となるように、及び/又は取付けパネル131bの外側周辺部138bと少なくとも部分的に対面接触するように折り線157bにおいて上向きに折り曲げることができ、頂部パネル159bを取付けパネル131bと少なくとも部分的に対面接触するように折り線161bにおいて折り曲げることができる。頂部パネル159bのそのような動きにより、頂部パネル159aと容器CA1、CA2、CA3との係合に関して上述したのと同様の方法で、容器CB1、CB2、CB3との係合を生じさせることができる。
【0042】
図示の実施形態において、前方頂部パネル159aは、最終的に、後方頂部パネル159bの上に少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることができるが、前方頂部パネル159aは、本開示から逸脱することなく、後方頂部パネル159bの下に少なくとも部分的に位置決めすることができることが理解されるであろう。
【0043】
頂部パネル159bのこの位置決めにより、後方頂部パネル159bにおける切れ目185を、中央パネル115における切れ目175の上に位置決めすることができる。さらに、後方頂部パネル159bにおけるハンドル開口部144は、そのような構成において、中央パネル115に取り付けられるハンドルフラップ130の上に位置決めする/ハンドルフラップ130と位置合わせすることができる。
【0044】
キャリア105/パッケージ110の上述の構成は、上述したような係止特徴部の相対的な係合により少なくとも部分的に形成/維持することができる。
【0045】
特に、図4に概略的に示されているように、係止フラップ171から突出する係止タブ181は、後方頂部パネル159bにおける切れ目185を通して、及び、中央パネル115における切れ目/開口部175を更に通して少なくとも部分的に挿入することができる。そのような構成により、キャリア105/パッケージ110の構成を更に維持するために、それぞれの係止開口部187を通して少なくとも部分的に挿入されるように、係止フラップ171から突出する係止タブ177を位置決めすることもできる。いくつかの実施形態において、係止タブ177のそのような位置決めは、機械工具又は要素を用いて係止タブ177を少なくとも部分的に位置決めすることを含むことができ、キャリア105を形成する1つ以上の材料層を通して少なくとも部分的に挿入することを含むことができる。
【0046】
これに鑑みて、キャリア105/パッケージ110は、その係止特徴部の係合により、糊等の接着剤の存在を低減して/最小限にして形成/維持することができる。1つの実施形態において、キャリア105/パッケージ110は、糊等の接着剤を伴わずに形成/維持することができる。
【0047】
形成されたキャリア105/パッケージ110において、容器は、それぞれの取付けパネル131a、131bによって係合することができ、それぞれの容器保持部135aの下に延在することができる。そのような構成において、容器CA1、CA2、CA3は、キャリア105の前部106において容器保持部135aの下に延在し、容器CB1、CB2、CB3は、キャリア105の後部108において容器保持部135bの下に延在し、ここで、前方頂部パネル159aは、取付けパネル131a、131b及び中央パネル115のそれぞれの部分の上に重なり、後方頂部パネル159bは、後方取付けパネル131bの一部の上に重なる。
【0048】
これに関して、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3のそれぞれは、キャリア105によって複数の点及び層において係合される。すなわち、各容器CA1、CA2、CA3は、取付けパネル131aの切れ目141aを通して少なくとも部分的に受け入れられ、それと関連するそれぞれの縁部及び表面と係合するとともに、前方側部パネル155a/頂部パネル159aにおける切れ目141aを通して受け入れられ、それぞれの縁部及びそれと関連する表面と係合し、各容器CB1、CB2、CB3は、取付けパネル131bの切れ目141bを通して少なくとも部分的に受け入れられ、それと関連するそれぞれの縁部及び表面と係合するとともに、前方側部パネル155b/頂部パネル159bにおける切れ目141bを通して受け入れられ、それぞれの縁部及びそれと関連する表面と係合する。
【0049】
キャリア105のそのような多層、例えば2層クリップ留め係合により、容器をキャリア105に固定するとともに、キャリア105からの容器の望まぬ又は意図せぬ係合解除に抵抗する補強構成が提供される。
【0050】
さらに、キャリア105/パッケージ110の前部106における容器CA1、CA2、CA3の列と、キャリア105/パッケージ110の後部108における容器CB1、CB2、CB3の列とは、頂部パネル159a、159bと中央パネル115の接続部117との係合によって接合されるが、互いに対して自由に傾動、揺動、又は別様に運動するためにその下で分離される。キャリア105と容器との2層クリップ留め係合により、キャリア105は、キャリア105/パッケージ110の輸送、搬送等の間に容器が偶発的に動くことに起因したキャリア105からの容器の不意の又は望まぬ係合解除を最小限にする/抵抗する/回避する/防止する。
【0051】
図2図4を更に参照すると、キャリア105は、それぞれのハンドル開口部144を通して使用者の指を挿入することによって把持することで、それぞれのハンドルフラップ130に接触し、中央パネル115からハンドルフラップ130を少なくとも部分的に分離して、使用者の指(複数の場合もある)を更に伸ばすことができる開口部を提供して、例えば、中央パネル115の一部においてキャリア105/パッケージ110の底部に接触することができる。
【0052】
1つの実施形態において、ハンドル補強フラップ150とハンドルフラップ130の部分132、136、138とのうちの1つ以上は、例えば、快適性のために、使用者の指(複数の場合もある)とキャリア105/パッケージ110の下面との間に位置決めすることで、挟み込み等を回避することができ、及び/又は、搬送応力に起因した引裂き又は他の変形に抵抗する、使用者が係合するための補強構造を提供することができる。
【0053】
1つの実施形態において、ハンドル開口部144/ハンドルフラップ130の部分132、140のうちの1つ以上の動きによって形成された開口部を通して使用者の指を動かすことにより、長手方向に隣接する容器は、互いから離れるように傾動して、使用者の指のために追加のクリアランスを提供することができる。別の実施形態において、ハンドル開口部144/ハンドルフラップ130の部分132、140のうちの1つ以上の動きによって形成された開口部を通して露出した中央パネル115の部分には、広告情報又は価格情報等を提供するために、キャリア105/パッケージ110の全体的な美観と調和するように印刷グラフィック又は表示を提供することができる。
【0054】
上述のパッケージ110/キャリア105は、例えば、キャリア105/パッケージ110の組立て形態、及びキャリア105/パッケージ110との容器の係合を形成/維持するために必要な接着剤の量を最小限にすることによって、例えば、材料の節減及び廃棄物の削減を提供することができるコンパクトな構造を有する。さらに、キャリア105/パッケージ110の外側部分上の容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3の1つ以上の部分の露出により、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3に関連するラベル又は表面グラフィックを消費者が明確に視認するとともに、例えば、それぞれの切れ目141a、141b/開口部142a、142bを通してそれぞれの容器を引き抜いて、容器をそれぞれのパネル159a、159b、131a、131bから係合解除することによって、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3のうちの1つ以上をキャリア105/パッケージ110から取り外すための便利なアクセスを提供する。
【0055】
図5を参照すると、本開示の第2の例示的な実施形態によるキャリア205(図6)を形成するブランク203の外面201が示されている。ブランク203及びブランク203から形成されたキャリア205は、ブランク103及びキャリア105に関して上述したものと同じ又は同様である1つ以上の特徴を有することができ、類似の又は同様の特徴は、類似の又は同様の参照符号で指定される。キャリア205に1つ以上の容器を設けることで、パッケージ210(図6)を形成することができる。
【0056】
したがって、ブランク203は、キャリア205/パッケージ210の前部206を形成するための前部207と、キャリア205/パッケージ210の後部208を形成するための後部209と、前部206から後部208に延在するキャリア205/パッケージ210の中央部213を形成するための中央部211とを備えることができる。
【0057】
ブランク203は、長手方向軸L1及び横方向軸L2と、中央パネル115と、取付けパネル131a、131bと、側部パネル155a、155bと、頂部パネル159a、159bと、係止パネル171と、関連する特徴部とを有することができる。
【0058】
図示の実施形態において、係止パネル171は、横方向の折り線173aにおいて前方頂部パネル159aに折り曲げ可能に接続される前方係止パネル171aとすることができ、ブランク203/キャリア205の複数のパネルは、横方向の折り線173aにおいて後方頂部パネル159bに折り曲げ可能に接続される後方係止パネル171bを含むことができる。
【0059】
加えて、切れ目185、係止開口部187、ハンドル開口部144、ハンドル補強フラップ150、及び関連する特徴部は、ブランク203/キャリア205の後方係止パネル171b内に位置決めすることができる。後方係止パネル171bに関連するハンドル特徴部は、中央パネル115におけるそれぞれのハンドル特徴部と横方向に位置合わせすることができ、それぞれのハンドル特徴部は、一連の横方向に離隔されたハンドル開口部240を含むことができ、ハンドル開口部240は、それぞれの開口部240内に延在するように位置決めされるそれぞれのハンドル補強フラップ244を有し、フラップ244は、それぞれの長手方向の折り線246において折り曲げ可能に中央パネル115に接続される。
【0060】
図6を継続して参照すると、取付けパネル131aのそれぞれの部分に沿って延在する折り線137aを中断する切れ目は、取付けパネル131aにおいて少なくとも部分的に画定される係止開口部242a(広義には、「雌係止特徴部」又は「第3の雌係止特徴部」)を形成する半円形又は少なくとも部分的に円形のプロファイルを有する、少なくとも部分的に囲まれた切れ込みとすることができる。同様に、取付けパネル131bのそれぞれの部分に沿って延在する折り線137bを中断する切れ目は、取付けパネル131bにおいて少なくとも部分的に画定される係止開口部242b(広義には、「雌係止特徴部」又は「第6の雌係止特徴部」)を形成するように同様の構成を有することができる。
【0061】
ブランク203及びブランク203から形成されたキャリア205は、中央パネル115の接続部117において少なくとも部分的に画定され、それぞれの切れ目175から長手方向に離隔するように位置決めされる、それぞれの一連の横方向に離隔された係止開口部256(広義には、「雌係止特徴部」又は「第2の雌係止特徴部」)を備えることもできる。
【0062】
加えて、係止パネル171aから延在するとともに折り線173aを中断する係止タブ177は、前方係止タブ177a(広義には、「雄係止特徴部」又は「第2の雄係止特徴部」)とすることができ、一連の横方向に離隔された係止タブ177b(広義には、「雄係止特徴部」又は「第3の雄係止特徴部」)は、後方係止パネル171bから延在するように、折り線173bを中断するそれぞれの切れ目179bによって画定することができる。
【0063】
これに関して、ブランク203及びブランク203から形成されたキャリア205/パッケージ210は、上述のブランク103及びキャリア105/パッケージ110と比較して、異なる数及び構成のパネル、ハンドル特徴部、及び係止特徴部を有することができる。ブランク203/キャリア205/パッケージ210は、本開示から逸脱することなく、更に異なる配置及び/又は構成を有することができることが理解されるであろう。
【0064】
図6を更に参照すると、ブランク203は、ブランク103からのキャリア105/パッケージ110の形成に関して上述したものと同様の方法で、キャリア205/パッケージ210へと形成することができる。例えば、容器CA1、CA2、CA3、CB1、CB2、CB3は、上述したようにそれぞれの取付けパネル131a、131bの1つ以上を相対的に折り曲げることにより、それぞれの取付けパネル131a、131bにおいて形成される開口部を通して、例えば、切れ目141a、141b及び開口部242a、242bを通して少なくとも部分的に受け入れることができる。側部パネル155a、155bは、上述したように取付けパネル131a、131bのそれぞれの部分に対して概して斜めに更に位置決めすることができ、頂部パネル159a、159bは、上述したように取付けパネル131a、131bのそれぞれの部分と少なくとも部分的に対面接触するように位置決めすることができる。頂部パネル159a、159bのそのような移動により、係止パネル171a、171bを、中央パネル115に少なくとも部分的に重なり、対面接触するように運ぶことができる。
【0065】
上述したようなブランク203からのキャリア205/パッケージ210の形成の過程において、取付けパネル131aの周辺部136aが中央パネル115の補強部119aと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めされ、また、取付けパネル131bの周辺部136bが中央パネル115の補強部119bと少なくとも部分的に対面接触するように位置決めされるため、それぞれの取付けパネル131a、131bのそれぞれの取付け部135a、135bは、中央パネル115の接続部117に近付けることができる。これに関して、中央パネル115の接続部117のそれぞれの部分は、それぞれの取付けパネル131a、131bの取付け部135a、135bのそれぞれの部分に重なるように位置決めすることができる。
【0066】
そのような構成において、後方係止パネル171bにおける切れ目185は、中央パネル115における切れ目175の上に位置合わせすることができる。さらに、係止開口部256は、係止開口部242aのそれぞれの部分の上に位置合わせすることができ、係止開口部187のそれぞれの部分は、中央パネル115における係止開口部256及び前方取付けパネル131aにおける係止開口部242aの上に位置合わせすることができる。
【0067】
明確にするために下に重なったパネルが破線で示される図6の概略図に示されているように、係止タブ177aは、それぞれの切れ目179aにおいて前方頂部パネル159aから分離し、後方係止パネル171bにおけるそれぞれの係止開口部187、その下に位置合わせされる中央パネル115における係止開口部256、及びその下に位置合わせされる前方取付けパネル131aにおける係止開口部242aを通して少なくとも部分的に挿入する/受け入れることができ、これにより、係止タブ177aは、前方取付けパネル131aの下に押し込まれるようになっている。いくつかの実施形態において、係止タブ177aは、取付けパネル131aのそれぞれの部分の下のそれぞれの容器の凹状頂部内に延在することができる。
【0068】
係止タブ177bは、それぞれの切れ目179bにおいて後方頂部パネル159bから分離し、後方取付けパネル131bにおける係止開口部242bを通して少なくとも部分的に挿入される/受け入れるように位置決めすることで、後方取付けパネル131bの下に少なくとも部分的に押し込むことができる。いくつかの実施形態において、係止タブ177bは、取付けパネル131bのそれぞれの部分の下のそれぞれの容器の凹状頂部内に延在することができる。
【0069】
さらに、係止パネル171aから延在する係止タブ181は、後方係止パネル171bにおける切れ目185を通して、及び、その下の中央パネル115における切れ目175を更に通して、少なくとも部分的に挿入される/受け入れるように位置決めすることで、中央パネル115の下に延在する/押し込むことができる。いくつかの実施形態において、係止タブ181は、切れ目185、175を通したそのような位置決めの過程において、係止パネル171aに対して少なくとも部分的に曲げる/折り曲げることができる。
【0070】
使用時、キャリア205は、それぞれのハンドル開口部144及びその下に位置合わせされるハンドル開口部240を通して使用者の指を挿入することによって把持することで、例えば、中央パネル115の一部においてキャリア205/パッケージ210の底部に接触するための使用者の通過を容易にすることができる。キャリア205を通した使用者の指(複数の場合もある)のそのような動きにより、ハンドル補強フラップ150及びハンドル補強フラップ244を、それぞれの折り線152、246において折り曲げ、例えば、快適性のために、使用者の指(複数の場合もある)とキャリア205/パッケージ210の下面との間に位置決めされることで、挟み込み等を回避することができ、及び/又は、搬送応力に起因した引裂き又は他の変形に抵抗する、使用者が係合するための補強構造を提供することができる。
【0071】
キャリア205/パッケージ210の上述の構造により、キャリア105/パッケージ110に関して上述したものと同様の利点を伴って、容器のうちの1つ以上を支持する様々なパネル及びその部分のロバストかつ確実な係合を提供することができる。いくつかの実施形態において、キャリア205/パッケージ210のそのような構造は、接着剤、例えば糊等のポリマー材料の使用を回避又は最小限にするために提供することができる。
【0072】
本明細書に記載のブランク及びキャリアには、本開示から逸脱することなく、異なる構成を提供することができることが理解されるであろう。
【0073】
概して、ブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるような厚さを有する厚紙で作成してもよい。ブランクは、ボール紙等の他の材料、又はキャリアが少なくとも概して上述したように機能することができるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料で作成することもできる。ブランクは、例えばクレーコーティングでコーティングすることができる。続いて、クレーコーティング上に物体、広告、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。続いて、ブランクに印刷されている情報を保護するように、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクは、ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ以上のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0074】
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込むか、及び/又は完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの機能部の種々の組合せを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に連結するようニック(例えば、ブリッジにやや似た材料の小片)が間に画成されるように隣接するスリットを僅かに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは通常、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックを引き裂き線から省くことができるか、又は引き裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広とすることができる。
【0075】
例示的な実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分すなわち凹部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組合せを含む。折り線を形成するのに切れ目付け(cutting)が用いられる状況において、切れ目付けは通常、分別のあるユーザーが折り線を誤って引き裂き線とみなす可能性があるように過度には深く(extensive)ない。
【0076】
上記実施形態は、キャリア実施形態の組立て中に糊によって合わせて接着される1つ以上のパネルを有するものとして説明されている場合がある。「糊」という用語は、キャリアパネルを適所に固定するために一般的に使用される全ての態様の接着剤を包含するように意図されている。
【0077】
本開示の前述の説明は、種々の例示的な実施形態を例示及び説明するものである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更、変形等を例示的な実施形態に対して行うことができる。上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、本開示は、種々の他の組合せ、変更形態、及び環境で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内の変形若しくは変更、上記教示と同等の変形若しくは変更、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある変形若しくは変更を行うことが可能である。さらに、各実施形態の或る特定の機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】