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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】靴、特にスポーツシューズ
(51)【国際特許分類】
   A43B 5/04 20060101AFI20240628BHJP
   A43B 5/14 20060101ALI20240628BHJP
   A43B 23/00 20060101ALI20240628BHJP
【FI】
A43B5/04 Z
A43B5/14
A43B23/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502096
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 EP2022068849
(87)【国際公開番号】W WO2023285262
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】102021118186.0
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516362964
【氏名又は名称】デー リュクス シュポルタルティケル ハンデルス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(71)【出願人】
【識別番号】524016611
【氏名又は名称】コア ソチエタ レスポンサビリタ リミタータ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】ハラルド バーグナー
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA06
4F050HA53
4F050HA58
4F050JA13
4F050JA17
4F050KA11
(57)【要約】
本発明は、靴、特にスポーツシューズ、好ましくはスポーツ器具に特にビンディングを用いて固定するように構成された靴、例えばスノーボード靴、スキー靴又は自転車靴であって、ソール(10)とアッパー(11)を含み、ソール(10)に隣接するアッパー(11)の少なくとも1つの全周部(16)が、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定なフレームによって形成され、及び/又は最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個のピースによって、又は1個のみのピースによって形成されているものに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴、特にスポーツシューズ、好ましくはスポーツ器具の一部に特にビンディングを用いて固定するように構成された靴、例えばスノーボード靴、スキー靴又は自転車靴であって、ソール(10)とアッパー(11)を含み、前記ソール(10)に隣接する前記アッパー(11)の少なくとも1つの全周部(16)が、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定なフレームによって形成され、及び/又は最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個のピースによって、又は1個のみのピースによって形成されている靴。
【請求項2】
前記ソール(10)は上側に、前記アッパー(11)の下縁部を収容するように形成された、特に全周に延びる周縁溝を有することを特徴とする、請求項1に記載の靴。
【請求項3】
前記ソール(10)と前記アッパー(11)は、互いに材料結合によって接合され、特に互いに接着及び/又は溶接され、及び/又は縫合され、及び/又は形状結合によって、例えば凹部に係合するピンを用いて、及び/又はねじ止めによって互いに確実に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の靴。
【請求項4】
前記アッパー(11)は下に向かって開いていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の靴。
【請求項5】
前記アッパー(11)の後部は、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定な背部(18)によって形成され、及び/又は最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個のピースによって、又は1個のみのピースによって形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の靴。
【請求項6】
前記アッパー(11)又は少なくともそのフレーム(12)は、最大5個、若しくは最大3個、若しくは最大2個のピースによって、又は1個のみのピースによって形成されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の靴。
【請求項7】
前記ソール(10)はトラフ状に形成されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の靴。
【請求項8】
前記ソール(10)は1ピースで、場合によって一体的に成形され、及び/又は前記アッパー(11)又は少なくともそのフレーム(12)は1ピースで、場合によって一体的に成形されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の靴。
【請求項9】
前記アッパー(11)又は少なくともそのフレーム(12)は、少なくとも大部分が熱変形可能な材料及び/又はプラスチック、特に射出成形プラスチック、例えばPE及び/又はEVA及び/又はTPUから形成され、及び/又は場合によってラミネートされた、例えば革製のカバー層を有し、及び/又は
前記ソール(10)は、少なくとも大部分が熱変形可能な材料及び/又はプラスチック、例えばPE及び/又はEVA及び/又はTPU、及び/又はゴム及び/又は天然ゴム及び/又はゴム状材料から形成されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の靴。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の靴、特にスポーツシューズ、好ましくはスポーツ器具に特にビンディングを用いて固定するように構成された靴、例えばスノーボード靴、スキー靴又は自転車靴を製造する方法であって、前記ソール(10)と前記アッパー(11)を含み、前記ソール(10)に隣接する前記アッパー(11)の少なくとも1つの全周部(16)が、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定なフレームによって形成され、及び/又は最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個のピースによって、又は1個のみのピースによって形成されており、
前記アッパー(11)と前記ソール(10)が互いに接合され、好ましくは材料結合によって接合され、特に互いに接着及び/又は溶接され、及び/又は縫合され、及び/又は形状結合によって、例えば凹部に係合するピンを用いて、及び/又はねじ止めによって互いに確実にされる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴、特にスポーツシューズ、好ましくはスポーツ器具(例えばスキーや自転車)に、特にビンディングを用いて固定するように構成された靴に関する。
【背景技術】
【0002】
スポーツシューズ、例えばスノーボード靴は、ソールとアッパーを有する。特にアッパーは通常、それ自体は比較的フレキシブルな多数の個々の部分からなる。強度は通常、例えばスポーツ器具への力の伝達といった、特にスポーツ分野で特別重要な特性が適切に考慮される場合に、個々の部分をつなぎ合わせることによって、特にソールとの接合によって初めて達成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、簡単に製造でき、特に使用時に、特に力の伝達に関して比較的有利な特性を有する靴、特にスポーツシューズ、好ましくはスポーツ器具(スキー、スノーボード、自転車など)の一部に、特にビンディングを用いて固定するように構成された靴、例えばスノーボード靴、スキー靴又は自転車靴を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題は、特に請求項1の特徴によって解決される。
【0005】
特に、上記の課題は、ソールとアッパーを含み、ソールに隣接するアッパーの少なくとも1つの(全周)部分が、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定なフレームによって形成され、及び/又は最大8個、若しくは最大6個、若しくは最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個の(場合によってそれ自体は一体的な)ピースによって、又は1個のみの(場合によってそれ自体は一体的な)ピースによって形成された靴、好ましくはスポーツシューズ、特にビンディング(例えばスキービンディング又はスノーボードビンディング又は相応に構成された自転車ペダル)を用いて、より好ましくはスポーツ器具(例えばスノーボード、スキー又は自転車)の一部に固定するように構成された靴、例えばスノーボード靴、スキー靴又は自転車靴によって解決される。
【0006】
本発明の思想によれば、靴若しくはそのアッパーに対してフレーム構造が提案される。アッパーは好ましくは(少なくともソールに隣接する部分では)それ自体は形状安定に形成されている。そうすることによって、特にソールに対するアッパーの位置決めに関して、靴若しくはスポーツシューズの信頼性の高い製造を容易に行うことができる。
【0007】
これにより、靴の形状寸法を特に正確に設定することができ、このことは例えばビンディング(例えばピンビンディング及び/又はスキーツーリングビンディング及び/又はクリッカービンディング及び/又はステップインビンディング)に適合させる際に有利である。ビンディングと係合するための対応する相手部品は、比較的正確に位置決めすることができる。
【0008】
相乗効果によって全体の安定性も同時に改善され、このことはビンディングに対して位置決めする際や、力の伝達に関しても有利である。
【0009】
それぞれのピースは、好ましくはそれ自体は一体的ピースであると理解される。しかしながら、それはまた個々の部分を材料に固定する方法(例えば溶接及び/又は接着)によって接合することによって構成される、共通の(剛性のある)本体を形成するピースとして理解されてもよい。アッパーの全周部とは、特に(直接的に)ソールに隣接して、(その周縁又は周縁領域で)ソールの周囲を通る(そして中断がないか、又は好ましくは合計が4cm未満若しくは1cm未満のわずかな中断しかない)断面として理解すべきである。形状安定なフレームとは、特に組立前(まだソールと接合されていない)の状態で既にその形状を保持し、例えばその形状を変えることなく(例えば潰れることなく)床の上に置くことができるフレームとして理解される。
【0010】
実施形態では、アッパーは(特にそれ自体は形状安定であっても)フレキシブルに(若しくは可撓性に)形成でき、したがって特に(例えばスポーツ選手によって)何らかの力が加えられた際に靴が実質的にその形状を維持するという意味で剛性ではない。
【0011】
好ましくは、靴(スポーツシューズ)は、スノーボード及び/又はスキー用のハードブーツ(又は場合によりその他のハードブーツ)、若しくはソフトブーツ、特にスノーボード及び/又はスキー用のソフトブーツではない。
【0012】
実施形態において、スポーツシューズは、ツーリングスキーシューズ、テレマークスキーシューズ、クロスカントリースキーシューズ、ハイキングシューズ及び/又はトレッキングシューズであってもよい。
【0013】
アッパー(又は少なくともその基本構造)は、材料の厚さが4mm未満、又は2mm未満、又は1mm未満、及び/又は少なくとも0.1mmであってもよい。
【0014】
好ましくは、ソールは上側に、アッパーの下縁部を収容するように形成された(特に全周に延びる)周縁溝(即ち周縁領域に設けた溝)を有する。この溝は断面を(少なくともほぼ)V字形に形成でき、外側に向かって比較的平坦に傾斜し、及び/又は場合によってソールの立ち上がった縁部に移行することができる。溝の内壁は(断面図で)比較的急勾配で(例えば垂直に)上方に延びることができる。
【0015】
このような溝により、所定の位置を特に簡単に正確に設定することができる。それによってビンディングシステム(例えばピンビンディング及び/又はスキーツーリングビンディング及び/又はクリッカービンディング及び/又はステップインビンディング)との接続を改善することができる。
【0016】
ソールとアッパーは、互いに材料結合によって接合することができ、特に接着及び/又は溶接することができる。代替的又は追加的に、ソールとアッパーを縫合することができる。代替的又は追加的に、ソールとアッパーは、例えば凹部に係合するピンを用いて、及び/又はねじ止めによって互いに確実に接続することができる。
【0017】
アッパー(若しくはフレーム)は下に向かって開いていることができる(そして靴を組み立てた際にソールによって閉じられる)。代替的又は追加的に、アッパーは少なくとも部分的に(場合によって完全に)下に向かって閉じていることもできる。しかしながら、アッパーの底面の少なくとも50%、場合によって少なくとも80%、又は少なくとも90%が下に向かって(ソールに向かって)開いていることが好ましい。
【0018】
アッパーの(ヒールに隣接する)後部は、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定な背部によって形成することができ、及び/又は最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個の(場合によってそれ自体は一体的な)ピースによって、又は1個のみの(場合によってそれ自体は一体的な)ピースによって形成することができる。背部は、(全周に延びる)周縁部と共に共通の(場合によっては一体的な)構成要素を形成することができる。アッパーの背部とは反対側の部分は、好ましくは(前に向かって)開いている。
【0019】
アッパーの(それぞれの)側部は、アッパーが全体として(側面図で)特に足の甲の高さでV字形又はU字形の(前に向かって開いた)切り欠き部を画定するように、上から下に向かって少なくとも部分的に先細になるようにすることができる。(それぞれの)側部は、背部及び/又は全周に延びる周縁部と共に共通の(場合によって一体的な)構成要素を形成することができる。(それぞれの)側部によって、一方では足をしっかりと保持することができ、他方ではスポーツ器具に力を(場合によってビンディングを介して)効果的に伝達できる。
【0020】
アッパー(又は少なくともその基本構造)は、最大8個、若しくは最大5個、若しくは最大3個、若しくは最大2個の(場合によって一体的な)ピースによって、又は1個のみの(場合によって一体的な)ピースによって形成することができる。
【0021】
アッパーの基本構造とは、特にアッパー全体の少なくとも50重量%、選択的に少なくとも80重量%をなし、及び/又は少なくとも50面積%、選択的に少なくとも80面積%の外面を覆う構造として理解される。アッパーの基本構造は、特にアッパーを支持する(形状を決定する)構成要素である。
【0022】
ソールは、好ましくはトラフ形状(特に平らなトラフの形状)に形成される。アッパーは、ソールの内壁若しくはそのトラフ形状で支えることができる(特に上記で説明した周縁溝によって位置決めすることができる)。ソールは平坦に設計することもできる。
【0023】
ソールは、3ピース、又は2ピース、又は1ピースで(場合によって一体的に)形成することができる。代替的又は追加的に、アッパー又は少なくともそのフレームは、3ピース、又は2ピース、又は1ピースで(場合によって一体的に)形成することができる。
【0024】
アッパー又は少なくともその基本構造は、少なくとも(総重量を基準にして)大部分が熱変形可能な材料及び/又はプラスチック、特に射出成形プラスチック、例えばPE(ポリエチレン)及び/又はEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)及び/又はTPU(熱可塑性ポリウレタン)から形成することができ、及び/又は場合によってラミネートされた、例えば革製のカバー層を有することができる。代替的又は追加的に、ソールは少なくとも大部分が熱変形可能な材料及び/又はプラスチック、例えばPE及び/又はEVA及び/又はTPU、及び/又はゴム及び/又は天然ゴム及び/又はゴム状材料から形成することができる。
【0025】
少なくとも大部分の形成とは、好ましくは少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも80重量%をそれぞれの材料で形成することが意味されている。
【0026】
上記の課題は更に、靴、特に上記の種類の靴、好ましくはスポーツ器具の一部にビンディングを用いて固定するように構成された靴、例えばスノーボード靴、スキー靴又は自転車靴を製造する方法であって、ソールとアッパーを含み、ソールに隣接するアッパーの少なくとも1つの全周部が、少なくとも実質的にそれ自体は形状安定なフレームによって形成され、及び/又は最大4個、若しくは最大3個、若しくは最大2個のピースによって、又は1個のみのピースによって形成されており、アッパーとソールが互いに接合され、好ましくは材料結合によって接合され、特に互いに接着及び/又は溶接され、及び/又は縫合され、及び/又は形状的な結合方法によって、例えば凹部に係合するピンを用いて、及び/又はねじ止めによって互いに接合されるようにした方法によって解決される。
【0027】
靴紐を固定若しくは案内するためのアイレット及び/又はフック、及び/又は迅速な靴紐のシステム及び/又は少なくとも1つのバックル用の少なくとも1つのレセプタクルは、アッパーの(場合によって一体的な)構成要素であることができる(又は少なくとも部分的に別個の要素で形成できる)。
【0028】
ソールとアッパー(若しくはアッパーのフレーム)に加えて、更に別の構成要素、例えば靴紐及び/又はパッド及び/又は1つ以上の中敷き及び/又はベロが存在できる。
【0029】
ソールは下側にプロファイルを有してもよい。
【0030】
実施形態では、スポーツシューズは、スポーツ器具の一部のビンディングと係合させるための装置を含むことができる。
【0031】
本発明によれば、以上によりスポーツシューズと、スポーツ器具(スキー、スノーボード、自転車など)の一部及び/又はビンディング(スキービンディング及び/又はスノーボードビンディングなど)を含むシステムも提案され、スポーツシューズはスポーツ器具の一部と(場合によって相応のビンディングを介して)若しくはビンディングと係合させることができる。
【0032】
全体として、本発明によれば、信頼性が高く安定した靴(スポーツシューズ)を比較的簡単な方法で製造することができる。原材料の消費(例えば接着剤の消費)を減らすことができる。
【0033】
アッパー(更には靴全体)は、20個未満の部品、又は10個未満の部品(ピース)、又は5個未満の部品(ピース)で構成することができる。
【0034】
上記以外の実施形態が、従属請求項に記載されている。
【0035】
以下に、本発明を別の特徴と利点に関して実施例に基づいて記載し、図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、本発明によるスポーツシューズの第1の斜視図である。
図2図2は、本発明によるスポーツシューズの第2の斜視図である。
図3図3は、図1及び図2によるスポーツシューズの部分の第1の断面図である。
図4図4は、図1及び図2によるスポーツシューズの部分の第2の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下の説明において、同じ部品又は同じ作用を有する部品には同じ参照番号を使用する。
【0038】
図1は、スノーボード靴(ここでは例示的にソフトブーツ)を第1の斜視図で示す。図2は、同じ靴を第2の斜視図で示す。図3は、図1及び図2によるスポーツシューズの(下側の)部分を縦断面で示し、図4は、対応する断面(縦方向に対して横断方向)を示す。
【0039】
スノーボード靴は、ソール10とアッパー11を有する。アッパー11は、(それ自体は形状安定で一体的な)基本構造12と、更なる構成要素、特に基本構造12と接合(例えば縫合)された布地部分13(場合によってパッド入り)、ベロ14、及び靴紐(図示せず)用の留め具15(アイレット、ループ及び/又はフックの形態)を有する。少なくとも幾つかの(図1による本例では2×3=6個の)留め具15(本例ではフック)は、基本構造12によって(一体的に)形成することができる。しかしながら代替的に、留め具15は別個に設けることもできる(例えば図1に示す別の留め具15の場合のように、例えば縫合されたループとして形成することができる)。
【0040】
ソール10に隣接する全周部16は、(一体的な)基本構造12によって形成される。基本構造12は切り欠き部17を有しており、この切り欠き部17は足の甲の高さで延びて、前方に広がっている。そうすることによって、本例ではある程度の撓み若しくは適合的な屈曲を達成でき、靴を介して依然として力を効果的に伝達することができる。この場合、力の伝導若しくは伝達は、靴の後方領域で、若しくは(基本構造12の)背部18を介して行われることが好ましい。
【0041】
図3及び図4には全周に延びる周縁溝19も見られ、この周縁溝19は比較的急勾配の(垂直な)側面20と、(外側に向かって)より平坦な側面21とを有している。アッパー11若しくは基本構造12の下縁部22はこの周縁溝19に収容され、そこでソールに接着されていることが好ましい。
【0042】
更に図3及び図4に見られるように、ソール10はプロファイル23を有する。
【0043】
最後に、上述したすべての部品は、単独で見ても、任意に組み合わせても、特に図面に示された詳細は、本発明に必須のものとして主張されることを指摘しておく。これに関する修正は、当業者によく知られている。
【符号の説明】
【0044】
10 ソール
11 アッパー
12 基本構造
13 布地部分
14 ベロ
15 留め具
16 全周部
17 切り欠き部
18 フィルター部(Filter-Abschnitt)
19 周縁溝
20 側面
21 側面
22 下縁部
23 プロファイル
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】