(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】ペット用トイレ
(51)【国際特許分類】
A01K 1/01 20060101AFI20240628BHJP
【FI】
A01K1/01 801C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502472
(86)(22)【出願日】2022-07-13
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 BR2022050258
(87)【国際公開番号】W WO2023283713
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】BR1020210137622
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR
(31)【優先権主張番号】BR1020220137080
(32)【優先日】2022-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524019830
【氏名又は名称】カルヴァーリョ,ファビオ ガスパール デ
(71)【出願人】
【識別番号】524019841
【氏名又は名称】ロルガ,ララ クレスターニ メネゼス
(71)【出願人】
【識別番号】524019852
【氏名又は名称】カルヴァーリョ,レイニール デ ジーザス ガスパール デ
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】カルヴァーリョ,ファビオ ガスパール デ
(72)【発明者】
【氏名】ロルガ,ララ クレスターニ メネゼス
(72)【発明者】
【氏名】カルヴァーリョ,レイニール デ ジーザス ガスパール デ
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101CA08
2B101GB01
(57)【要約】
本出願は、ペットが使用するために設計された新規のトイレに関し、その解決策は、犬や猫用のトイレや浴槽を家庭内の任意の場所に設置できるように保証するもので、動物から排出される液体を受容するための柔軟なバッグをトイレと一体化し、このバッグは、一定量の尿を受容可能な容量を有し、ペットが望むときにいつでも廃棄することができる。このバッグはさらに、ゴム引きプラスチック製の「マット」を上部に備え、その上に動物が身を置き、生理的に必要な尿や糞をすることができる。このセットは、バッグとマット部分の両方を消毒することができる。本発明は、電気機械、電子及び無線通信リソースの関連によって動作する代替技術の実施形態からなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペット用に設計された新規のトイレであって、プラスチック材料製のトレイ(1)と、動物から排出される液体を受容するフレキシブルバッグ(2)とを備え、前記バッグ(2)は、一定量の尿を受容可能な容量を有し、前記バッグ(2)は、一方の面が高周波溶着加工され、トレイ(1)の下に配置された平坦なベース(2´)によって支持され、前記ベースはさらに、上部でゴム製の「マット」(3)を受け、その上で動物が身を置き、トレイ(1)は、中央に向かって僅かに傾斜し、そこには、超音波溶着され、フレキシブルホース(6)から、フレキシブルビニールバッグ(2)まで延び、栓(5)端子でカップリングを受けるドレーン(4)が設けられ、栓(7)は、部品間の結合と可能な切離しとを行うために適用され、フレキシブルホース(6)の末端近傍には、別の栓(7)が適用されるクランプ(8)が設けられ、前記クランプ(8)は、フレキシブルホース(6)をロック又は切り離すための調節段(9)を含み、これにより、動物によって排出された液体の保持又は自由な流れを可能にすることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項2】
請求項1に記載のペット用トイレであって、トレイ(1)は、ゴム引きタイプ(11)の輪郭フラップ(10)を含み、一方、ドレーン(4)は、流れを許容し、また臭気の戻りを防止するように作用し、カウンタウェイト付きのプラグ(12)を受けることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のペット用トイレであって、トレイ(1)上にはゴム製マット(3)が配置され、該ゴム製マット(3)は、接触面にサポートピン(13)を有し、また、モジュール(M)がトレイ(1)に対応するサイズのマット(3)を形成するまで嵌合することができるように、オス型とメス型との継手(14)を有することを特徴とするペット用トイレ。
【請求項4】
請求項3に記載のペット用トイレであって、マット(3)上には、天然芝又は合成芝(15)が適用されることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項5】
請求項1に記載のペット用トイレであって、代替実施形態において、尿センサ(S)がトレイ(1)の中央に収容され、リリースポイント(16)が側面に設けられ、コネクタ(17)がさらに設けられ、コネクタ(17)は、トレイ(1)の側方又は内側に設けられ、さらに、トレイ(1)の側方に結合され、点灯すると動作状態を示すLED(18)付きスイッチが設けられ、給水コネクタ(17)は、ソレノイドバルブ(19)に接続され、排出コネクタ(20)は、ウォータポンプ(21)に接続され、前記ウォータポンプ(21)は、尿センサ(S)から延びるフレキシブルホース(6)を受けることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項6】
請求項5に記載のペット用トイレであって、給水口は、配水パイプライン(23)に接続されるパイプライン(22)が突出するソレノイドバルブ(19)に結合され、パイプラインは、トレイ(1)の輪郭に沿って全ての水分散器リリースポイント(24)を通過し、トレイ(1)には、ソレノイドバルブ(19)によって調節される給水口(25)から導入される蛇口から水が供給され、ホース(27及び28)によって分散器(24)に送られ、水は、エルボドレーン(29)に流れ、ウォータポンプ(21)によって排出口接続部(30)に送られることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項7】
請求項5及び6に記載のペット用トイレであって、トレイ(1)は、ウォータポンプ(21)、ソレノイドバルブ(19)、尿センサ(S)、LED付きスイッチ(18)が接続される電子制御ボード(31)を受けることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項8】
請求項5に記載のペット用トイレであって、第1の構造において、トレイ(1)の下に、電子アセンブリとソレノイドバルブ(19)とウォータポンプ(21)とを収容するボックス(32)が配置されることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項9】
請求項5又は8に記載のペット用トイレであって、第2の構造のオプションにおいて、有利な場所に固定されるインテリジェント遠隔モジュール(33)と組み合わされ、その内部には、ソレノイドバルブ(19)、電子基板(31)、存在センサ(34)、及び水の入口と出口(35)、並びにモジュールの電源が設けられ、このインテリジェント遠隔モジュール(33)は、ホース(34´)によって、トレイ(1)に直接接続することが可能であることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項10】
請求項9に記載のペット用トイレであって、給水ホース(M)は、トレイ(1)から、又はインテリジェント遠隔モジュール(33)から、バタフライ型ロック(37)及びインナシフタ(37´)を受けるディスペンサ(36)まで延び、前記ディスペンサ(36)は、家庭用蛇口(T)に結合されることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項11】
請求項10に記載のペット用トイレであって、ディスペンサ(36)には、固形消毒剤が収容され、ディスペンサ(36)のホース(M1)は、トレイ(1)の給水口に直接接続され、消毒剤は、インナシフタ(37)に挿入されることを特徴とするペット用トイレ。
【請求項12】
請求項7に記載のペット用トイレであって、エネルギー制御ユニット(39)を有する電子制御ボード(31)の内部に処理ユニット(38)を有し、12V出力(40)は、ウォータポンプ(21)及びソレノイドバルブ(19)に適用され、5V入出力は、電子シリアル(41)に従って、LED付きスイッチ(18)、スイッチ及びセンサ(S)に適用され、処理ユニット(38)は、ワイヤレスインターフェースを介して、モバイルデバイス等と通信し、アプリケーションによって操作可能であることを特徴とするペット用トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペットが使用するために設計された新規のトイレに関し、犬及び猫のトイレ又は浴槽を家庭内のどの場所にも設置できるように保証するものであり、その解決策は、動物から排出された液体を受容するための柔軟なバッグをトイレと一体化し、このバッグは、一定量の尿を収容する容量を有し、必要なときにいつでも廃棄することができる。このバッグはさらに、ゴム引きのプラスチック製「マット」を上部に備え、その上に動物が身を置き、生理的な欲求である尿や糞をすることができる。このセットは、バッグもマット部分も除菌することができる。
【0002】
より技術的な別の解決策として、この製品は、長い距離にわたって、そのレベルに関係なく尿を強制的に流出させるポンプを含む。加えて、本願と同一の出願人による別の製品に適用された既知の技術が、特許を取得するこの製品にも存在する。特に、トレイを洗浄するための放水に関するものであるが、放水は、オペレータとの距離に関係なく自動的に行われる。この製品は、インターネットとの接続が可能で、ユーザは携帯電話のメッセージアプリで通知を受け取ったり、犬や猫がトイレに行くたびに洗浄プロセスにアクセスしたり、衛生装置が洗浄プロセスを実行する時間を予め設定したりすることができる。
【0003】
本発明は、近年大きく成長しているペット用品の市場向けに設計されたものであり、様々な、主にシンプルな技術を利用し、1つの構成的オプションとして、機械、電子、ソフトウェア、電気-電子分野等を用いる。
【背景技術】
【0004】
本技術の現状は、本願と同一の出願人による出願から、2016年12月8日付で出願され、2018年6月26日に公開された、「水洗トイレが汚水に接続された犬用トイレに適用される組み合わせ」と題されたブラジル国2020160287915U2を含み、トレイによって構成された犬用トイレが記載されており、硬質材料によって製造され、中央の穴と同心円状の凹部を有し、そこからエルボが下水への配管と一緒に導出され、動物の尿は、蛇口や再利用水に接続されたホースを流通する、トレイの周囲から放出された水と一緒に排出される。
【0005】
当該出願人が所有する別の特許出願は、2018年11月9日付で出願されたブラジル国特許出願10 2018 073116 5であり、「犬用衛生トイレ自動洗浄装置(犬用衛生トイレを洗浄するための自動化装置)」に関するものであり、この特許出願には、本質的に、家庭の壁、又は建物のバルコニーに固定することができ、存在センサを使用し、トイレシャワーユニットのガラスに固定することができる自動化装置が記載されており、この自動化装置は、犬又は猫用の従来の衛生トイレに適用されるものであり、犬が存在センサの前を通過すると、同信号がコマンドボードに送信され、洗浄サイクルが作動し、その結果、コマンドボードによってプログラムに沿って、蛇口に接続されたディスペンサから供給される殺菌剤入りの水を流すためのソレノイドバルブが開弁駆動される。
【0006】
本発明者によって開発された最先端技術として説明された装置は、犬や猫の尿を重力の作用によって排出するトイレを含み、洗浄のための洗浄システムを備えたトイレのバリエーションもある。洗浄を手動で行うことも、存在センサによって洗浄を自動化するモジュール製品に関連付けることで自動的に行うこともできる。他の起源の市場製品は、尿を吸収するために他の素材を用いている。
【0007】
従って、犬や猫の尿を重力の作用で排出するプロセスを利用した、本出願人が商品化した製品は、近接部に排水溝を必要とし、その排水溝はトレイの排水溝レベルの上にはない。よって、そのような特徴を持つ住宅を所有していないユーザは、当該商品を利用することができず、提供される解決法の恩恵を受けることができない。家庭用排水管を必要としない他のオプションでは、材料(紙、オムツなど)の交換が必要で、多くの場合、時間と費用を浪費し、残留物が発生する。さらに、この分野の市場に存在するどの製品も、インターネットに接続されておらず、ユーザは、ペットが1日、1週間、1ヵ月に何回排尿したかを知ることができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、側面が中央に向かって僅かに傾斜したプラスチック製トレイを有することを特徴とし、そこには、フレキシブルプラスチックホースを介して、トレイ上に配置される同様のフレキシブルプラスチックバッグと連通するドレーンが挿入され、バッグは、最大液体貯留容積を有し、その排出時間は、トイレを使用する動物の大きさに応じて変化する。ホースには、手動で嵌合するタイプの「栓」と、ホース内の流れを許容又は遮断するクランプとが装備され、後者の場合は空にすることができる。トレイの中央部、主にドレーンには、ある位置では液体の自由な流通を許容し、別の位置では防臭の役割を果たすカウンタウェイト付きの栓が設けられる。
【0009】
本発明によって提案される別の構造的アレンジでは、レベルに関係なく、長距離にわたって尿を強制的に流出させるポンプを有する。さらに、同じ出願人による別の製品で既に発見されているリソースは、特許を取得するこの製品にも存在する。つまり、トレイを洗浄するための水の放出である。
【0010】
この最後の実施形態では、本発明は、インターネットとの接続を提供し、ユーザは、自分の犬や猫がトイレに行く度に洗浄プロセスにアクセスすることができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、受容トレイの表面積に応じたそれぞれのサイズになるまで嵌め合わされるモジュールで構成されたゴム引き材料製のマットを受けるトレイを含むペット用トイレを保護することにある。動物たちは、このマットの上で生理的欲求を満たす。
【0012】
本発明のさらなる目的は、柔軟なホースによってトレイのドレーンに結合された、同様に柔軟なプラスチックバッグを提供することであり、このバッグに結合されたカップリングは、ペットによって生成された液体で満たされる。液体は、必要なとき、或いは満タンになったときに廃棄することができる。フレキシブルバッグは、平らな台座に支持され、使用中は見えないようにトレイの下に配置されている。
【0013】
本発明のもう一つの目的は、望ましいとき、あるいは必要なとき、フレキシブルプラスチックバッグを空にする、簡単で実用的な手段を提供することにある。
【0014】
別の実施形態、即ち技術的バージョンでは、本発明は、インターネットとの接続を提供し、ユーザは、自分の犬や猫がトイレに行く度に洗浄プロセスにアクセスすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、ペットが使用するために設計された新規のトイレであり、その解決策は、犬及び猫用のトイレを家庭内のどの場所にも設置できることを保証するもので、動物から排出される液体を受容するため、柔軟性を有するバッグをトイレと一体化させ、このバッグは、一定量の尿を収容できる容量を持ち、必要なときにいつでも廃棄することができる。バッグの上部にはゴム製の「マット」があり、その上に動物が身を置き、生理的欲求を満たすことができる。このセットは、バッグもマット部分も除菌することができる。
【0016】
別の実施形態では、本発明は、ウォータソレノイド、ウォータポンプ、スイッチ、12V電源、電源コネクタ、液体センサ、及びLEDを含む。制御ボードは、トレイのドレーンにあるセンサによって液体の存在を監視する。ドレーン内に液体があることを検知すると、制御ボードがポンプを作動させ、受容した液体を吸引する。次に、制御ボードがソレノイドバルブを数秒間駆動し、トレイに水を入れて洗浄する。その後、制御ボードがこれ以上液体がないことを検知するまで、ウォータポンプが駆動される。サイクルが終了すると、制御ボードは、データベースに接続され、時間、日付、及び尿量に関する情報をアプリケーションに送信する。特定のコマンドによるスイッチにより、トイレをオフラインで使用したり、トイレを手動で洗浄駆動したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
次に、本発明を具体化した形態で説明するが、理解を深め、説明するために、添付図面を参照する。
【
図1】本実施形態における本装置の分解斜視図を示し、ゴム製マット、及び任意でマット上の天然芝又は人工芝が図示される。
【
図2】本実施形態におけるトレイの内側に配置されたプラスチックバッグ、及びそのA-A断面図である。
【
図3】本実施形態におけるトレイの外側の平坦な底面上のプラスチックバッグを示す図である。
【
図4】フレキシブルホースとフレキシブルバッグとを連結する「栓」の詳細を示す図である。
【
図5】液体通路の開放位置でフレキシブルホースに適用されるクランプの詳細を示す図である。
【
図6】プラスチックバッグを空にするために液体通路の閉塞位置でフレキシブルホースに適用されるクランプの詳細を示す図である。
【
図7】ラバーマットモジュールの固定の詳細を示す図である。
【
図8】8Aはプラグ付きドレーンの斜視図、8Bはプラグの底面図である。
【
図9】代替実施形態における装置の斜視図を示し、ゴム製マット、及び任意でマット上の天然芝又は人工芝が示される。
【
図10】代替実施形態における装置の内側を示し、内部の構成部品を示す図である。
【
図11】水流(噴霧)を伴う代替実施形態における装置の上部の斜視図である。
【
図12】代替実施形態における装置の内部の水の流れを示す矢印を付与した図である。
【
図13】建物内の有利な場所に固定されるインテリジェントモジュールを備えた本発明の装置の斜視図である。
【
図14】他の実施形態におけるインテリジェントモジュールを使用せずに蛇口に直接接続された本発明の装置の斜視図である。
【
図15】インテリジェントモジュールの内部を示す図である。
【
図16】バタフライロック及びシフタを備えたディスペンサ本体の斜視図であって、フィルタシフタが強調して表示されている。
【
図17】代替実施形態におけるホースと共に組み立てられ、蛇口に装着されたディスペンサの斜視図である。
【
図18】代替実施形態における本発明の対象装置に適用される電気回路を示す図である。
【
図19】代替実施形態における本発明の対象の装置の動作フローチャートを示す図である。
【
図20】代替実施形態におけるインテリジェントモジュールを含む本発明の対象装置の動作フローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本特許出願の目的である「ペット用トイレ」は、ペットが使用するために設計された新規のトイレを含み、その解決手段は、犬及び猫用のトイレが家庭内のどの場所にも設置できることを保証するものであり、プラスチック材料からなるトレイ(1)と、動物から排出される液体を受容するための柔軟なバッグ(2)とをトイレと一体化し、このバッグ(2)は、一定量の尿を受容する容量を有し、液体は、望ましいときにいつでも廃棄することが可能である。バッグ(2)は、側面の一方を高周波溶接することで得られ、トレイ(1)の下に配置される平坦なベース(2´)上に支持される。トレイ(1)の上部にはゴム製の「マット」(3)が配置され、その上に動物が着座し、尿や糞をする。トレー(1)、バッグ(2)、及びマット部分(3)は、共に除菌が可能で、マット(3)のデザインは、動物が前足を濡らすのを防ぎ、転倒防止にもなる。
【0019】
トレイ(1)は、中央に向かって僅かに傾斜し、超音波溶着されたドレーン(4)が設けられる。ドレーン(4)は、フレキシブルホース(6)の栓(5)端子で結合され、フレキシブルホース(6)は、フレキシブルプラスチックバッグ(2)まで延び、栓(7)は、部品間の結合及び全ての切離しを行うために用いられる。フレキシブルホース(6)の端部近傍には、別の栓(7)によって接続されるクランプ(8)が設けられ、クランプ(8)は、フレキシブルホース(6)を加圧し、これにより、フレキシブルプラスチックバッグ(2)を空にするように作用することを可能とし、さもなければ、フレキシブルホース(6)に対する圧力を開放し、これにより、動物によって排出された液体の自由な流れを可能にする目的で調節段(9)を含む。
【0020】
トレイ(1)は、使用中の滑りを防ぐため、ゴム引きされたタイプ(11)の輪郭フラップ(10)を含み、一方、ドレーン(4)は、特に、流れを許容し、臭気の戻りを防止するように作用するカウンタウェイト付きのプラグ(12)を受ける。
【0021】
トレイ(1)上にはゴム引きマット(3)が配置され、その接触面にはサポートピン(13)が設けられ、モジュール(M)がトレイ(1)に対応するサイズのマット(3)を形成するまで相互に嵌合できるようにオス型とメス型との継手(14)を有する。
【0022】
よって、マット(3)がトレイ(1)上に置かれると、動物は、生理的欲求を満たすためそこに行くようになる。尿は、フレキシブルプラスチックバッグ(2)に流入し、そこで貯留される。このバッグ(2)は、容量が大きいため、飼い主が満タンになるまで待つこともできるし、運用する度に空にすることもできる。この運用は、上述のように行われるが、
図1乃至
図7によってより理解することが可能である。
【0023】
動物がマット(3)上に糞をした場合、この糞は、小さなプラスチックバッグ等を使用して除去することができるが、ゴム引きマット(3)は、その使用又は構造を損なうことなく、無限に洗浄及び消毒することができることを強調しておくことが重要である。
【0024】
図9に示されるように、マット(3)には、天然芝や合成芝(15)を用いることができる。
【0025】
図9乃至
図20は、トレイ(1)の中央に尿センサ(S)が設けられ、側面にリリースポイント(16)がある代替実施形態を示す。
【0026】
図10はさらに、トレイ(1)の側面又は内側にあるコネクタ(17)を示す。LED付きスイッチ(18)がトレイ(1)に横向きに結合され、点灯時に動作状態を示すことができる。
【0027】
給水コネクタ(17)は、ソレノイドバルブ(19)に結合され、排出コネクタ(20)は、ウォータポンプ(21)に接続され、前記ウォータポンプ(21)は、尿センサ(S)から延びるフレキシブルホース(6)を受ける。
【0028】
この実施形態では、給水口は、ソレノイドバルブ(19)に結合され、このソレノイドバルブは、配水パイプライン(23)に接続するパイプライン(22)を突出させ、このパイプライン(22)は、装置の作動時に、水の分配を促進するように、トレイ(1)の輪郭に沿って、全ての放水リリースポイント-分散器(24)を通過する。トレイ(1)には、ソレノイドバルブ(19)で調整された給水口(25)から導入される蛇口からの水が、ホース(27及び28)を通って分散器(24)に供給される。水は、エルボドレーン(29)に流れ、ウォータポンプ(21)によって排出接続部(30)に送られる。
【0029】
この実施形態では、本発明は、ウォータポンプ(21)、ソレノイドバルブ(19)、尿センサ(S)、及びLED付きスイッチ(18)が接続される電子制御ボード(31)を含む。
【0030】
この代替実施形態では、トレイ(1)の下に、電子アセンブリ、ソレノイドバルブ(19)、及びウォータポンプ(21)を収容するボックス(32)が配置された第1の構造が提供される。
【0031】
この代替実施形態では、第2の構造のオプションとして、本発明は、有利な場所に固定されるインテリジェント遠隔モジュール(33)と組み合わせることが可能であり、その内部には、ソレノイドバルブ(19)、電子ボード(31)、存在センサ(34)、及び水の入口及び出口が、それぞれ(35)及び(35´)、並びにモジュールの電源が収容される。オプションとして、このインテリジェントリモートモジュール(33)は、ホース(34´)を介してトレイ(1)に直接接続することができる。
【0032】
本発明のさらなるバージョンは、フレキシブルバッグ(2)を、自動化されたトイレや自動化されていないトイレで使用することである。前者の場合、バッグ(2)は、尿を導入するためのホース又はパイプライン(B1)によってウォータポンプに接続される。後者の場合(自動化なし)、バッグ(2)は、トイレのドレーンに直接接続され、尿は重力によってそこに流れ落ちる。
【0033】
この代替実施形態では、給水口は、トレイ(1)から、又はインテリジェント遠隔モジュール(33)から、バタフライ型ロック(37)及びインナシフタ(37´)を受けるディスペンサ(36)まで延びる給水ホース(M1)を受け、ディスペンサ(36)は、家庭用蛇口(T)に結合される。
【0034】
ディスペンサ(36)は、水と接触することで、洗浄プロセスにおいてトレイ(1)を自動的に除菌する機能を有する固形除菌剤を収容する機能を有する。ディスペンサ(36)に接続されたホース(M1)は、前述のように、トレイ(1)の給水口に直接接続される。消毒液は、前述のように、ディスペンサ(36)の本体に結合されたインナシフタ(37´)に挿入される。次に、本体を蛇口(T)にねじ込み、ホース(M)を下端で固定し、その後バタフライロック(37)でロックする。
【0035】
さらに代替実施形態によれば、本発明の電気図は、エネルギー制御ユニット(39)を有する、e-制御ボード(31)に設けられた処理ユニット(38)を含み、一方、12V出力(40)は、ウォータポンプ(21)及びソレノイドバルブ(19)に適用され、他方、5V入出力は、電子シリアル(41)に沿ってどこに配置されていてもよく、LED付きスイッチ(18)、スイッチ及びセンサ(S)に適用される。処理ユニット(38)は、無線インターフェースを介してモバイル機器等と通信し、アプリケーションによって操作することができる。
【0036】
ここで、
図19は、ブロック(42)に接続されたデバイスを示し、この接続されたデバイスは、ブロック(43)で利用可能なWi-Fi[登録商標]ネットワークを探索する。利用可能なWi-Fi[登録商標]ネットワークがない場合、ブロック(44)は、デバイスをオフラインモード(45)に誘導する。登録がない場合、ブロック(46)はデバイスをオフラインモード(45)に誘導し、登録(47)のあるWi-Fi[登録商標]ネットワークを見つけると、デバイスをオンラインモードにするブロック(48)に誘導する。
【0037】
この代替実施形態では、
図19は、システムがスタンバイ状態(49)である場合に、尿センサ(S)の読み取りと同様に、仮想又は物理スイッチ(50)の読み取りが実施される、本発明の装置の動作図を示す。システムは、スイッチ(18)が駆動していない状態(51)で、ブロック(50)に戻る。システムは、センサ(S)の読み取りで尿(50´)が無い判断された場合、ブロック(51)に戻る。
【0038】
スイッチ(18)が駆動されると(52)、ブロック(53)でウォータポンプ(21)が駆動され、ブロック(54)は、尿の存在を示す場合も同じ状態になる。ウォータポンプ(21)は、ブロック(55)を介して、尿がある場合、ブロック(56)、センサの読み取りを行い、センサが尿がないと判断した場合、ブロック(57)、ソレノイドバルブ(19)が接続され、必要な時間は、ブロック(50)に従って、アプリケーションによって決定され、センサの読み取りが再びブロック(58)を介して促進され、液体(59)がある場合、ブロック(60)に戻り、もし液体が無い場合、ブロック(61)に従い、ウォータポンプ(21)が切断され、ブロック(62)に従い、3(3)分間休止し、次に、ブロック(63)は、20(20)秒間ウォータポンプ(21)の接続を決定し、サイクル(64)は、その後終了し、スタンバイ(49)の状態に戻る。
【0039】
図20は、
図19と同じ図であるが、インテリジェントリモートモジュール(33)に存在する動物存在センサ(65)が挿入され、その作動は、開放のため、自動トイレモデルの尿センサの作動と、インテリジェントモジュールの存在センサによる作動とを必要とする。
【0040】
操作上、本発明による装置(1)は、以下のシーケンスを含む。
・動物が製品に排尿する。
・トイレは、尿を認識すると、動物を怖がらせないように、ユーザが定義した時間をカウントする。
・トイレは、ポンプを接続し、尿を装置(1)のトレイの外へ排出する。
・トイレは、製品を洗浄するために給水口を駆動する。
・水は、蛇口に接続された洗浄石を通過し、製品を洗浄する。
・トイレは、洗浄に使用する水を汲み上げる。
・トイレは、3(3)分間待機し、センサ内に残った水の痕跡を汲み上げる。
・トイレは、「クラウドアプリケーション」とメッセージアプリケーション(ホワッツアップ[登録商標]、テレグラム[登録商標]、フェイスブック[登録商標]メッセンジャ、アレクサ[登録商標])にデータを送信する。
・ユーザは、通知を受け取り、リモートでアプリケーションによる使用を監視する。
・このアプリケーションは、トイレの洗浄時間、遠隔操作、及びタイマー駆動を調整する。
【0041】
このように、本発明は、簡単で、実用的で、効率的で、差別化された構造を有する動物用トイレを提示するために極めて有利であり、このトイレは、様々な場所で使用することができ、容易に持ち運ぶことができ、動物及びその飼い主のニーズを完全に満たすものである。
【0042】
代替の、より技術的な実施形態では、本発明はまた、革新的であることが証明され、そのデバイスに改良された技術を望む人々による取得に裏付けとなる効率的な組み合わせである。
【国際調査報告】