(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-05
(54)【発明の名称】サイドリンクDRX構成を決定するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240628BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240628BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240628BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W92/18
H04W8/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503958
(86)(22)【出願日】2021-07-23
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 CN2021108212
(87)【国際公開番号】W WO2023000321
(87)【国際公開日】2023-01-26
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ジエ・フ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ハイミン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ジエ・シ
(72)【発明者】
【氏名】ラン・ユエ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA44
5K067CC22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本出願は、サイドリンク(SL)間欠受信(DRX)構成を決定するための方法および装置に関する。本開示の一実施形態は、第1のユーザ機器(UE)によって実行される方法を提供し、この方法は、第2のUEに、第1のUEのSL DRX構成に関連する支援情報を送信するステップであって、支援情報が、やはり第2のUEに送信される第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり第2のUEに送信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれる、ステップと、第2のUEから、第2のUEに送信された支援情報に基づいてSL DRX構成を受信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
第2のUEに、前記第1のUEのサイドリンク(SL)間欠受信(DRX)構成に関連する支援情報を送信するステップであって、前記支援情報が、やはり前記第2のUEに送信される前記第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり前記第2のUEに送信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれる、ステップと、
前記第2のUEから、前記第2のUEに送信された前記支援情報に基づいてSL DRX構成を受信するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記支援情報が、
前記SL DRX構成に対する要求、
前記第1のUEのUu DRX構成、
前記第1のUEの1つまたは複数の他のリンクのための1つまたは複数のDRX構成、
前記第1のUEによって好まれる、もしくは提案される、1つまたは複数のSL DRX構成、または
前記第2のUEから受信されるSL DRX構成の受け入れもしくは拒絶
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記支援情報が、
前記第1のUEが1つまたは複数の好まれるSL DRX構成を有する場合、
前記第1のUEの前記支援情報が更新される場合、
前記第1のUEの動作状態が変化する場合、または
前記第1のUEが前記第2のUEから前記支援情報に対する要求を受信する場合
のうちの少なくとも1つにおいて送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のUEの前記SL UE能力情報メッセージに含まれる前記支援情報が、前記SL DRX構成に対する1ビット要求、または前記第1のUEによって提案されるSL DRX構成のインデックスを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のUEの前記SL UE能力情報メッセージが、前記支援情報が前記別個のRRCメッセージにおいて送信されるべきであることを示す支援情報インジケータを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記SL DRX構成が適用可能ではなく、前記SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のアクセス層(AS)構成が適用可能である場合、
前記第2のUEに、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージを送信するステップと、
新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成を適用するステップと、
新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、前記1つまたは複数のAS構成を適用し、または、以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続けるステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記SL DRX構成が適用可能であり、前記SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能ではない場合、
前記第2のUEに、SL DRX構成失敗標示を伴わないRRC再構成失敗メッセージを送信するステップと、
新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前の1つまたは複数のAS構成を適用するステップと、
新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、前記SL DRX構成を適用し、または以前のSL DRX構成を適用し続けるステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記SL DRX構成が適用可能ではなく、前記SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能ではない場合、
前記第2のUEに、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージを送信するステップと、
新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成および以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続けるステップと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第2のユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
第1のUEから、前記第1のUEのサイドリンク(SL)間欠受信(DRX)に関連する支援情報を受信するステップであって、前記支援情報が、やはり前記第1のUEから受信される前記第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり前記第1のUEから受信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれる、ステップと、
前記第1のUEに、前記第1のUEから受信された前記支援情報に基づいてSL DRX構成を送信するステップとを備える、方法。
【請求項10】
基地局(BS)に、
前記第1のUEからの更新された支援情報、
前記SL DRX構成失敗標示、または
SL DRX構成失敗原因
のうちの少なくとも1つを送信するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記支援情報に対する要求を前記第1のUEに送信するステップをさらに備え、前記第2のUEの動作状態が変化するとき、前記支援情報に対する前記要求が送信される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のUEの動作状態が変化するとき、更新されたSL DRX構成を取得するステップと、
前記更新されたSL DRX構成が取得されるとき、前記更新されたSL DRX構成を前記第1のUEに送信するステップとをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のUEがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にある場合、前記支援情報を受信すると、RRCコネクテッド状態に入るように要求するステップをさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを備え、前記プロセッサが、
前記ワイヤレストランシーバを介して、第1のUEのサイドリンク(SL)間欠受信(DRX)構成に関連する支援情報を送信し、前記支援情報が、やはり第2のUEに送信される前記第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり前記第2のUEに送信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれ、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記第2のUEに送信された前記支援情報に基づいてSL DRX構成を受信する
ように構成される、装置。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを備え、前記プロセッサが、
前記ワイヤレストランシーバを介して第2の装置から、第1のUEのサイドリンク(SL)間欠受信(DRX)構成に関連する支援情報を受信し、前記支援情報が、やはり前記第1のUEから受信される前記第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり前記第1のUEから受信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれ、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記第1のUEから受信された前記支援情報に基づいてSL DRX構成を送信する
ように構成される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般にサイドリンク(sidelink:SL)通信に関し、より具体的には、SL間欠受信(discontinuous reception:DRX)構成を決定するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
Vehicle to everything(V2X)が、5Gワイヤレス通信技術に導入されている。V2X通信のチャネル構造に関して、2つのユーザ機器(user equipment:UE)間の直接リンクはサイドリンク(SL)と呼ばれる。サイドリンクは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP(登録商標)) Release 12において導入されたlong-term evolution(LTE)の特徴であり、近くのUE間の直接通信を可能にし、データは基地局(base station:BS)またはコアネットワークを通る必要がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
SL通信の信頼性を高めるために、SL通信を実行する前にSL DRX構成を決定することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示のいくつかの実施形態は、第1のUEによって実行される方法を提供し、この方法は、第2のUEに、第1のUEのSL DRX構成に関連する支援情報を送信するステップであって、支援情報が、やはり第2のUEに送信される第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり第2のUEに送信される別個の無線リソース制御(radio resource control:RRC)メッセージに含まれる、ステップと、第2のUEから、第2のUEに送信された支援情報に基づいてSL DRX構成を受信するステップとを含む。
【0005】
本開示のある実施形態では、支援情報は、SL DRX構成に対する要求、第1のUEのUu DRX構成、第1のUEの1つまたは複数の他のリンクのための1つまたは複数のDRX構成、第1のUEにより好まれ、もしくは提案される1つまたは複数のSL DRX構成、または、第2のUEから受信されるSL DRX構成の受け入れもしくは拒絶のうちの、少なくとも1つを含む。
【0006】
本開示のある実施形態では、支援情報は定期的に送信される。
【0007】
本開示のある実施形態では、支援情報は、第1のUEが1つまたは複数の好まれるSL DRX構成を有する場合、第1のUEの支援情報が更新される場合、第1のUEの動作状態が変化する場合、または第1のUEが第2のUEからの支援情報に対する要求を受信する場合のうちの少なくとも1つの場合に送信される。
【0008】
本開示のある実施形態では、支援情報に対する要求は、第2のUEによって提案されるDRX構成の1ビット標示またはリストを含む。
【0009】
本開示のある実施形態では、第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれる支援情報は、SL DRX構成に対する1ビット要求、または第1のUEによって提案されるSL DRX構成のインデックスを含む。
【0010】
本開示のある実施形態では、第1のUEのSL UE能力情報メッセージは、支援情報が別個のRRCメッセージにおいて送信されるべきであることを示す支援情報インジケータを含む。
【0011】
本開示のある実施形態では、方法は、SL DRX構成が適用可能ではなく、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のアクセス層(access stratum:AS)構成が適用可能である場合、第2のUEに、SL DRX構成失敗標示を伴う無線リソース制御(RRC)再構成失敗メッセージを送信するステップと、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成を適用するステップと、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、その1つまたは複数のAS構成を適用し、または以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続けるステップとをさらに含む。
【0012】
本開示のある実施形態では、方法は、SL DRX構成が適用可能であり、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能ではない場合、第2のUEに、SL DRX構成失敗標示を伴わないRRC再構成失敗メッセージを送信するステップと、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前の1つまたは複数のAS構成を適用するステップと、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、そのSL DRX構成を適用し、または以前のSL DRX構成を適用し続けるステップとをさらに含む。
【0013】
本開示のある実施形態では、方法は、SL DRX構成が適用可能ではなく、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能ではない場合、第2のUEに、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージを送信するステップと、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成および以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続けるステップとをさらに含む。
【0014】
本開示のある実施形態では、方法は、SL DRX構成が適用可能であり、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能である場合、第2のUEに、RRC再構成完了メッセージを送信するステップと、SL DRX構成と1つまたは複数のAS構成の両方を適用するステップとをさらに含む。
【0015】
本開示のある実施形態では、SL DRX構成失敗標示は、SL DRX構成失敗原因を含む。
【0016】
本開示のある実施形態では、方法は、SL DRX構成が適用可能ではない場合、第2のUEに、更新された支援情報を送信するステップをさらに含む。
【0017】
本開示のある実施形態では、方法は、第2のUEから、SL DRX構成失敗標示に応答して、更新されたSL DRX構成を受信するステップをさらに含む。
【0018】
本開示のある実施形態では、第1のUEおよび第2のUEはSL DRX通信をサポートする。
【0019】
本開示のいくつかの実施形態は、第2のUEによって実行される方法を提供し、この方法は、第1のUEから、第1のUEのSL DRX構成に関連する支援情報を受信するステップであって、支援情報が、やはり第1のUEから受信される第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり第1のUEから受信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれる、ステップと、第1のUEに、第1のUEから受信された支援情報に基づいてSL DRX構成を送信するステップとを含む。
【0020】
本開示のある実施形態では、支援情報は、SL DRX構成に対する要求、第1のUEのUu DRX構成、第1のUEの1つまたは複数の他のリンクのための1つまたは複数のDRX構成、第1のUEによって好まれ、もしくは提案される1つまたは複数のSL DRX構成、または、第2のUEから受信されるSL DRX構成の受け入れもしくは拒絶のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
本開示のある実施形態では、支援情報は定期的に受信される。
【0022】
本開示のある実施形態では、方法は、支援情報に対する要求を第1のUEに送信するステップをさらに含む。
【0023】
本開示のある実施形態では、支援情報に対する要求は、第2のUEによって提案されるDRX構成の1ビット標示またはリストを含む。
【0024】
本開示のある実施形態では、第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれる支援情報は、SL DRX構成に対する1ビット要求、または第1のUEによって提案されるSL DRX構成のインデックスを含む。
【0025】
本開示のある実施形態では、第1のUEのSL UE能力情報メッセージは、支援情報が別個のRRCメッセージにおいて受信されるべきであることを示す支援情報インジケータを含む。
【0026】
本開示のある実施形態では、方法は、第1のUEから、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージを受信するステップと、SL DRX構成失敗標示に応答して、更新されたSL DRX構成を第1のUEに送信するステップとをさらに含む。
【0027】
本開示のある実施形態では、方法は、BSに、第1のUEからの更新された支援情報、SL DRX構成失敗標示、またはSL DRX構成失敗原因のうちの少なくとも1つを送信するステップをさらに含む。
【0028】
本開示のある実施形態では、第1のUEから受信されたSL DRX構成失敗標示は、SL DRX構成失敗原因を含む。
【0029】
本開示のある実施形態では、第2のUEの動作状態が変化するとき、支援情報に対する要求が送信される。
【0030】
本開示のある実施形態では、方法は、第2のUEの動作状態が変化するとき、更新されたSL DRX構成を取得するステップと、更新されたSL DRX構成が取得されるとき、更新されたSL DRX構成を第1のUEに送信するステップとをさらに含む。
【0031】
本開示のある実施形態では、方法は、BSに、SL DRX構成を要求するために第1のUEから受信された支援情報を送信するステップと、BSからSL DRX構成を受信するステップとをさらに含む。
【0032】
本開示のある実施形態では、SL DRX構成は、それぞれのサービス品質(qualityof service:QoS)プロファイルに各々対応するSL DRX構成のセットから、または共通のSL DRX構成のセットから決定される。
【0033】
本開示のある実施形態では、SL DRX構成のセットまたは共通のSL DRX構成のセットは、第2のUEにおいて事前構成され、またはシステム情報ブロック(system information block:SIB)メッセージにおいて受信される。
【0034】
本開示のある実施形態では、方法は、第2のUEがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にある場合、支援情報を受信するとRRCコネクテッド状態に入るように要求するステップをさらに含む。
【0035】
本開示のさらに別の実施形態は装置を提供し、この装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを含み、プロセッサは、ワイヤレストランシーバを介して、第1のUEのSL DRX構成に関連する支援情報を送信し、支援情報が、やはり第2のUEに送信される第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり第2のUEに送信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージにも含まれ、ワイヤレストランシーバを介して、第2のUEに送信された支援情報に基づいてSL DRX構成を受信するように構成される。
【0036】
本開示のさらに別の実施形態は装置を提供し、この装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたワイヤレストランシーバとを含み、プロセッサは、ワイヤレストランシーバを介して第2の装置から、第1のUEのSL DRX構成に関連する支援情報を受信し、支援情報が、やはり第1のUEから受信される第1のUEのSL UE能力情報メッセージに含まれ、または、やはり第1のUEから受信される別個の無線リソース制御(RRC)メッセージに含まれ、ワイヤレストランシーバを介して、第1のUEから受信された支援情報に基づいてSL DRX構成を送信するように構成される。
【0037】
本開示の利点および特徴を得ることができる方式を説明するために、本開示の説明は、添付の図面に示される具体的な実施形態を参照して行われる。これらの図面は、本開示の模範的な実施形態を示すだけであるので、本開示の範囲を限定することは意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による、模範的な通信システムを示す図である。
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による、模範的なサイドリンクユニキャスト通信のフローチャートである。
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、別の模範的なサイドリンクユニキャスト通信のフローチャートである。
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のために受信(Rx)UEによって実行される模範的な方法のフローチャートである。
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のために送信(Tx)UEによって実行される模範的な方法のフローチャートである。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、模範的な装置の簡略化されたブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
添付の図面の詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態の説明であることが意図され、本発明が実践され得る唯一の形態を表すことは意図されない。同じまたは等価な機能は、本発明の趣旨および範囲に包含されることが意図される異なる実施形態により達成され得ることを理解されたい。
【0040】
ここで、本出願のいくつかの実施形態が詳しく言及され、それらの例は添付の図面に示される。理解を促すために、特定のネットワークアーキテクチャ、およびたとえば3GPP 5G、3GPP LTE Release 8などの新しいサービスシナリオのもとで、実施形態が与えられる。ネットワークアーキテクチャおよび新しいサービスシナリオの発展とともに、本出願におけるすべての実施形態が類似する技術的な問題にも適用可能であり、その上、本出願に記載される用語が変わってもよいことが企図され、それは本出願の原理に影響すべきではない。
【0041】
new radio(NR) V2XシナリオのもとのUEは、V2X UEと呼ばれ得る。BSによってスケジューリングされ、またはそれ自体によって選択されるサイドリンクリソースに従ってデータを送信するV2X UEは、送信するためのUE、送信UE、送信V2X UE、Tx UE、V2X Tx UE、SL Tx UEなどと呼ばれ得る。BSによってスケジューリングされる、またはTx UEによって選択されるサイドリンクリソースに従ってデータを受信するV2X UEは、受信するためのUE、受信UE、受信V2X UE、Rx UE、V2X Rx UE、SL Rx UEなどと呼ばれ得る。
【0042】
V2X UEは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(personal digital assistant:PDA)、タブレットコンピュータ、スマートテレビジョン(たとえば、インターネットに接続されたテレビジョン)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(防犯カメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、およびモデム)、internet of things(IoT)デバイスなどの、コンピューティングデバイスを含み得る。
【0043】
本出願のいくつかの実施形態によれば、V2X UEは、ポータブルワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、携帯電話、折り畳み携帯電話、加入者識別モジュールを有するデバイス、パーソナルコンピュータ、選択的呼受信機、またはワイヤレスネットワーク上で通信信号を送信および受信することが可能な任意の他のデバイスを含み得る。
【0044】
本出願のいくつかの実施形態によれば、V2X UEは、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなどの、ウェアラブルデバイスを含む。その上、V2X UEは、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、もしくはデバイスと呼ばれることがあり、または当技術分野において使用される他の用語を使用して記述されることがある。V2X UEは、アップリンク(uplink:UL)通信信号を介してBSと直接通信し得る。
【0045】
NR V2XシナリオのもとでのBSは、ベースユニット、ベース、アクセスポイント、アクセス端末、マクロセル、Node-B、enhanced Node B(eNB)、gNB、Home Node-B、中継ノード、デバイス、リモートユニットとして、または当技術分野において使用されるあらゆる他の用語によって呼ばれることがある。BSはある地理的領域にわたって分布し得る。一般に、BSは、1つまたは複数の対応する基地局に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含み得る無線アクセスネットワークの一部である。
【0046】
BSは、一般に1つまたは複数のパケットコアネットワーク(packet core networks:PCN)に通信可能に結合され、PCNは、ネットワークの中でもとりわけ、パケットデータネットワーク(packet data network:PDN)(たとえば、インターネット)および公衆交換電話網のような、他のネットワークに結合され得る。無線アクセスおよびコアネットワークのこれらの要素と他の要素は示されていないが、当業者により一般によく知られている。たとえば、1つまたは複数のBSは、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity:MME)、サービングゲートウェイ(serving gateway:SGW)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ(packet data network gateway:PGW)に通信可能に結合され得る。
【0047】
BSは、サービングエリア、たとえばセルまたはセルセクタ内のいくつかのV2X UEに、ワイヤレス通信リンクを介してサービスを提供し得る。BSは、通信信号を介して1つまたは複数のV2X UEと直接通信し得る。たとえば、BSはマクロセル内のV2X UEにサービスを提供し得る。
【0048】
NR V2XシナリオのもとでのTx UEとRx UEとの間のSL通信は、グループキャスト通信、ユニキャスト通信、またはブロードキャスト通信を含む。
【0049】
本出願の実施形態は、たとえば、限定はされないが、3GPP 3G、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、3GPP 4G、3GPP 5G NR、3GPP LTE Release 12およびそれ以降などの、様々なサービスシナリオを採用するネットワークアーキテクチャにおいて提供され得る。3GPPおよび関連する通信技術の発展とともに、本出願に記載される用語は変化し得ることが企図され、それは本出願の原理に影響すべきではない。
【0050】
図1は、本出願のいくつかの実施形態による模範的な通信システム100を示す。
【0051】
図1に示されるように、通信システム100は、基地局、たとえばBS102と、いくつかのUE、たとえばUE101-A、UE101-B、UE101-C、およびUE101-Dとを含む。本出願のいくつかの他の実施形態によれば、通信システムはより多数のBSおよび/またはより多数または少数のUEを含み得ることが企図される。その上、
図1に例示され図示されるようなUEの名称(Tx UE、Rx UEなどを表す)は異なり得ることが企図される。UEはサイドリンクを介して互いに通信し得る。
【0052】
加えて、
図1に示されるような各UEは、スマートフォンの形状で示されているが、通信システムは、本出願のいくつかの他の実施形態による任意のタイプのUE(たとえば、道路地図デバイス、携帯電話、コンピュータ、ラップトップ、IoT(internet of things)デバイス、または他のタイプのデバイス)を含み得ることが企図される。
【0053】
本開示のいくつかの実施形態によれば、UE101-AはTx UEとして機能してもよく、UE101-BおよびUE101-CはRx UEとして機能してもよい。UE101-Aは、サイドリンクを通じて、たとえば3GPP TS 23.303において定められるようなPC5インターフェースを介して、UE101-BまたはUE101-Cとメッセージを交換し得る。UE101-Aは、SLユニキャスト、SLグループキャスト、またはSLブロードキャストを通じて通信システム内の他のUEに情報またはデータを送信し得る。たとえば、UE101-Aは、SLユニキャスト送信セッションにおいてデータをUE101-Bに送信し得る。UE101-Aは、SLグループキャスト送信セッションによってグループキャストグループの中のUE101-BおよびUE101-Cにデータを送信し得る。また、UE101-Aは、SLブロードキャスト送信セッションによってデータをUE101-BおよびUE101-Cに送信し得る。
【0054】
本開示のいくつかの他の実施形態によれば、UE101-BはTx UEとして機能してメッセージを送信してもよく、UE101-AはRx UEとして機能してUE101-Bからメッセージを受信してもよい。
【0055】
図1に示される例におけるUE101-AとUE101-Bの両方が、たとえばNR Uuインターフェースを介して、情報またはデータをBS102に送信し、制御情報またはデータをBS102から受信し得る。BS102は1つまたは複数のセルを定義してもよく、各セルはカバレッジエリアを有してもよい。
図1に示されるように、UE101-AとUE101-Bの両方がBS102のカバレッジエリア内にあり、UE101-CおよびUE101-DはBS102のカバレッジエリアの外側にある。
【0056】
図1に例示され図示されるようなBS102は特定の基地局ではないが、通信システムの中の任意の基地局であり得る。たとえば、通信システムが2つのBS102を含む場合、UE101-Aが2つのBS102のいずれか1つのカバレッジエリア内にあることは、UE101-Aが通信システムにおいてBS102のカバレッジ内にある事例として呼ばれ得る。UE101-Aだけが両方のBS102のカバレッジエリアの外側にあることは、UE101-Aが通信システムにおいてBS102のカバレッジの外側にある事例として呼ばれ得る。
【0057】
本開示のいくつかの実施形態では、Tx UEは、SL DRXをサポートし、SL DRX対応UEであるRx UEへのSLユニキャスト送信を実行し得る。Tx UEとRx UEとの間のSLユニキャスト通信において、次のようなSL DRX構成のための2つのシグナリング交換がある。
- signaling-1: Rx UEからTx UEへのシグナリング、これはPC5 RRCメッセージを介して運ばれ得る、および
- signaling-2: Tx UEからRx UEへのシグナリング、これはSL DRX構成を届けるためのメッセージ(たとえば、RRCReconfigurationSidelink)を介して運ばれ得る。
【0058】
Tx UEがサービングネットワークのカバレッジの中にあり、RRCコネクテッド状態にあるとき、Tx UEは、signaling-1において受信された情報(たとえば、SL DRX構成に関連する支援情報)をサービングネットワークに報告し、次いで、サービングネットワークから専用のRRCシグナリングからのSL DRX構成を取得してsignaling-2を生成し得る。
【0059】
Tx UEがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にあるとき、Tx UEは、サービングネットワークから受信されたシステム情報ブロック(SIB)メッセージに基づいてSL DRX構成を取得し得る。ある実施形態では、SIBメッセージは、それぞれのサービス品質(QoS)プロファイルに各々対応するSL DRX構成のセットを含み得る。Tx UEは、Rx UEから受信された支援情報に基づいて、SL DRX構成のセットからSL DRX構成を決定し得る。別の実施形態では、SIBメッセージは、いくつかの共通のSL DRX構成を含んでもよく、Tx UEは、Rx UEから受信された支援情報に基づいて、いくつかの共通のSL DRX構成から自身でSL DRX構成を決定し得る。
【0060】
いくつかの他の実施形態では、Tx UEがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にあり、Rx UEから支援情報を受信するとき、Tx UEは、RRCコネクテッド状態に入ることを要求し、SL DRX構成を取得するために受信された支援情報をサービングネットワークに送信し得る。
【0061】
Tx UEがカバレッジ外にあるとき、Tx UEは事前構成に基づいてSL DRX構成を取得し得る。ある実施形態では、それぞれのQoSプロファイルに各々対応するSL DRX構成のセットは、UEにおいて事前に構成され得る。Tx UEは、Rx UEから受信された支援情報に基づいて、SL DRX構成のセットからSL DRX構成を決定し得る。別の実施形態では、いくつかの共通のSL DRX構成は、UEにおいて事前に構成されてもよく、Tx UEは、Rx UEから受信された支援情報に基づいて、いくつかの共通のSL DRX構成から自身でSL DRX構成を決定してもよい。
【0062】
Rx UEがサービングネットワークのカバレッジの中およびRRCコネクテッド状態にあるとき、Rx UEは、signaling-2において受信されたSL DRX構成をサービングネットワークに報告し得る。
【0063】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、Tx UEとRx UEとの間の模範的なサイドリンクユニキャスト通信のフローチャートを示す。Tx UEとRx UEの両方がSL DRX通信をサポートする。
【0064】
ステップ201において、Rx UEは、SL DRX構成に関連する支援情報をTx UEに送信する。本開示のいくつかの実施形態では、Rx UEは、Tx UEからの支援情報に対する要求に応答して支援情報を送信し得る。本開示のいくつかの他の実施形態では、Rx UEは支援情報をTx UEに自発的に送信し得る。
【0065】
支援情報を受信した後、Tx UEはRx UEからの支援情報に基づいてSL DRX構成を決定し、ステップ202において、Tx UEはSL DRX構成をRx UEに送信する。SL DRX構成は、RRC再構成メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationSidelink)に含まれ得る。
【0066】
ステップ203において、Rx UEが、RRC再構成メッセージにおける構成が適用可能であるかどうかに関する応答をTx UEに送信する。応答は、RRC再構成メッセージの中の構成がRx UEに適用されることを示す、RRC再構成完了メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationCompletesidelink)を含み得る。応答は、RRC再構成失敗メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationFailuresidelink)を含んでもよく、これは、RRC再構成メッセージの中の少なくとも1つの構成が適用可能ではないことを示す。
【0067】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、Tx UEとRx UEとの間の別の模範的なサイドリンクユニキャスト通信のフローチャートを示す。Tx UEとRx UEの両方がSL DRX通信をサポートする。
【0068】
より上位の層がUE無線アクセス能力情報を必要とするときに、その層から標示を受信した後、ステップ301において、Tx UEが、Rx UEのSL UE能力情報を要求するために、要求(たとえば、UECapabilityEnquirySidelink)をRx UEに送信し得る。Rx UEはまた、Tx UEのSL能力情報を要求するために、要求をTx UEに送信し得る。要求を送信するためのタイミングは、Tx UEの実装形態次第である。
【0069】
ステップ302-aにおいて、Rx UEは、たとえばUECapabilityInformationSidelinkを介して、Rx UEのSL UE能力情報をTx UEに送信し得る。ステップ302-bにおいて、Rx UEが、SL DRX構成に関連する支援情報をTx UEに送信し得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、支援情報は、Rx UEからTx UEに送信されるSL UE能力情報に含まれる。すなわち、ステップ302-aおよびステップ302-bは同じステップに含まれる。SL UE能力情報に含まれる支援情報はSL DRX構成に対する要求であってもよく、要求は1つまたは複数のビットを含んでもよい。追加または代替として、SL UE能力情報に含まれる支援情報は、Rx UEによって提案され、または好まれる、1つまたは複数のあらかじめ定められたSL DRX構成の標示を含んでもよく、この標示は1つまたは複数のあらかじめ定められたSL DRX構成の1つまたは複数のインデックスを含んでもよい。
【0071】
いくつかの他の実施形態では、支援情報はSL UE能力情報とは別個に送信される。すなわち、それらは2つの別個のメッセージにおいて送信される。たとえば、支援情報は、UECapabilityInformationSidelinkの後に送信されるPC5 RRCメッセージにおいて搬送され得る。
【0072】
本開示のある実施形態では、支援情報がSL UE能力情報とは別個に送信される場合、SL UE能力情報は支援情報インジケータを含んでもよく、これは、支援情報が別個に送信されることを示す。SL UE能力情報において支援情報インジケータを受信すると、Tx UEは、支援情報がRx UEから送信されることを知ることができ、Rx UEから支援情報を受信するまで、RRC再構成メッセージをRx UEに送信するのを延期してもよい。
【0073】
本開示のいくつかの実施形態によれば、Rx UEからTx UEへのsignaling 1において搬送される支援情報は、SL UE能力情報において送信されるか、またはSL UE能力情報とは別個に送信されるかにかかわらず、以下の少なくとも1つを含み得る。
- Tx UEからSL DRX構成を取得するための要求、この要求は1つまたは複数のビットを含み得る、
- Rx UEのUu DRX構成、
- Rx UEの他のリンクのための1つまたは複数のDRX構成、たとえば、Rx UEと別のUEとの間のユニキャストリンクのためのSL DRX構成、
- Rx UEによって提案され、もしくは好まれる、1つまたは複数のSL DRX構成もしくはパラメータ、または
- Tx UEから受信されたSL DRX構成の受け入れもしくは拒絶。
【0074】
Rx UEの状態およびトラフィック情報は変化し得るので、Rx UEの支援情報も変化し得る。したがって、Rx UEの支援情報は、更新され、それに対応してTx UEに送信されるべきであり、SL DRX構成は、更新された支援情報により調整される必要もある。
【0075】
いくつかの実施形態では、Rx UEは支援情報を定期的にTx UEに送信する。
【0076】
いくつかの他の実施形態では、Rx UEが1つまたは複数の好まれるSL DRX構成または好まれるDRXパラメータを有するとき、Rx UEは支援情報をTx UEに送信する。
【0077】
いくつかの他の実施形態では、Rx UEは、支援情報が更新されるとき、支援情報をTx UEに送信する。
【0078】
いくつかの他の実施形態では、Rx UEが、たとえば、RRCコネクテッド状態とRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態との間の、またはカバレッジ内とカバレッジ外との間の状態遷移を実行するとき(すなわち、Rx UEの動作状態が変化するとき)、支援情報をTx UEに送信する。
【0079】
いくつかの他の実施形態では、Rx UEがTx UEから支援情報に対する要求を受信するとき、Rx UEは支援情報をTx UEに送信する。この要求は、SL DRX構成に関連する支援情報をRx UEに要求することの標示を含み得る。この標示は1つまたは複数のビットを含み得る。追加または代替として、要求は、Tx UEによって提案される、1つまたは複数のSL DRX構成を含み得る。要求を送信するためのタイミングは、TX UEの実装形態次第である。
【0080】
Rx UEから支援情報を受信した後、Tx UEは、支援情報に基づいてSL DRX構成を決定し得る。ステップ303において、Tx UEは、決定されたSL DRX構成をRx UEに送信し得る。SL DRX構成は、Tx UEからRx UEに送信されるRRC再構成メッセージ、たとえばRRCReconfigurationSidelinkに含まれ得る。
【0081】
ステップ304において、Rx UEが、Tx UEから受信されたSL DRX構成が適用可能であるかどうかに関する応答をTx UEに送信し得る。
【0082】
本開示では、SL DRX構成失敗標示は、Rx UEの側でSL DRX構成を適用するのに失敗したことを示すために導入される。具体的には、Rx UEがTx UEから受信されたSL DRX構成を拒絶するとき、またはRx UEがSL DRX構成を適用することが不可能であるとき、Rx UEは、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationFailuresidelink)をTx UEに送信し得る。いくつかの実施形態では、SL DRX構成失敗標示はRRC再構成失敗メッセージに含まれる。いくつかの他の実施形態では、SL DRX構成失敗標示は、RRC再構成失敗メッセージとともに送信されるメッセージに含まれる。
【0083】
ある実施形態では、Rx UEからのSL DRX構成失敗標示は、SL DRX構成失敗の原因を含み得る。別の実施形態では、Rx UEは、SL DRX構成失敗標示とともに更新された支援情報をTx UEに送信し得るので、Tx UEは、更新された支援情報に基づいて、更新されたSL DRX構成を決定して送信し得る。
【0084】
SL DRX構成を含むRRC再構成メッセージは、1つまたは複数のAS構成をさらに含み得る。SL DRX構成の適用およびRx UEにおける1つまたは複数のAS構成に関して、以下のTable1(表1)に記述されるような4つのシナリオがある。
【0085】
【0086】
シナリオ1:Tx UEから受信されたSL DRX構成と1つまたは複数のAS構成の両方がRx UEに適用可能である。この場合、ステップ304において送信されるRx UEの応答はRRC再構成完了メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationCompletesidelink)である。Rx UEは、受信されたSL DRX構成と受信された1つまたは複数のAS構成の両方を適用する。
【0087】
シナリオ2:受信されたSL DRX構成はRx UEに適用可能ではないが、受信された1つまたは複数のAS構成はRx UEに適用可能である。この場合、ステップ304において送信されるRx UEの応答は、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationFailuresidelink)である。この場合、Rx UEは以下の2つの選択肢のうちの1つを採用し得る。
選択肢1: Rx UEが、受信された1つまたは複数のAS構成を適用し、受信されたSL DRX構成を適用しない。Rx UEは、新しいSL DRX構成が受信されるまで、以前のSL DRX構成を適用し続け得る。いくつかの実施形態では、新しいSL DRX構成は新しいRRC再構成メッセージに含まれる。
選択肢2: Rx UEが、受信された1つまたは複数のAS構成または受信されたSL DRX構成を適用しない。Rx UEは、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成および以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続け得る。
【0088】
シナリオ3:受信されたSL DRX構成は適用可能であるが、受信された1つまたは複数のAS構成はRx UEに適用可能ではない。この場合、ステップ304において送信されるRx UEの応答は、SL DRX構成失敗標示を伴わないRRC再構成失敗メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationFailuresidelink)である。この場合、Rx UEは以下の2つの選択肢の1つを採用し得る。
選択肢1: Rx UEが、受信されたSL DRX構成を適用し、受信された1つまたは複数のAS構成を適用しない。Rx UEは、新しいAS構成が受信されるまで、以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続け得る。いくつかの実施形態では、新しいAS構成は新しいRRC再構成メッセージに含まれる。
選択肢2: Rx UEが、受信された1つまたは複数のAS構成または受信されたSL DRX構成を適用しない。Rx UEは、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成および以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続け得る。
【0089】
シナリオ4:受信されたSL DRX構成も受信された1つまたは複数のAS構成も適用可能ではない。この場合、ステップ304において送信されるRx UEの応答は、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationFailuresidelink)である。この場合、Rx UEは、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成および以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続け得る。
【0090】
シナリオ2および4において、Rx UEからSL DRX構成失敗標示を受信した後、Tx UEがRRCコネクテッド状態にある場合、ステップ305において、Tx UEは報告をサービングBSに送信し得る。この報告は、signaling-1において受信された支援情報をサービングBSに報告するためのTx UEの報告と同じフォーマットを使用し得る。この報告は、SL DRX構成失敗標示、Rx UEから受信される失敗原因、および/またはRx UEからの更新された支援情報という情報のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0091】
いくつかの他の実施形態では、SL DRX構成失敗標示は導入されない。Rx UEがTx UEからAS構成とSL DRX構成のうちのいずれかを拒絶するとき、またはRx UEがAS構成とSL DRX構成のうちのいずれかを適用することが可能ではないとき、Rx UEは、RRC再構成失敗メッセージ(たとえば、RRCReconfigurationFailuresidelink)をTx UEに送信し、以前の1つまたは複数のAS構成および以前のSL DRX構成を使用し続け得る。
【0092】
RRC再構成失敗メッセージを受信した後、Tx UEは、1つまたは複数のAS構成およびSL DRX構成を再構成し、新しい1つまたは複数のAS構成および新しいSL DRX構成を含む新しいRRC構成メッセージをTx UEに送信してもよい。
【0093】
UEの状態はUEの移動により変化することがある。たとえば、UEは以下の状態遷移のいずれかを実行し得る。
事例1:RRCコネクテッド状態からRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態へ、
事例2:カバレッジ内からカバレッジ外へ、
事例3:RRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態からRRCコネクテッド状態へ、
事例4:カバレッジ外からカバレッジ内へ、
事例5:RRCアイドル状態からRRC非アクティブ状態へ、および
事例6:RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態へ。
【0094】
Tx UEまたはRx UEが状態遷移の1つを実行するとき、SL DRX構成が更新される必要があり得る。
【0095】
Tx UEが状態遷移を実行するとき、Tx UEは、新しい状態における新しいSL DRX構成を取得し、新しいSL DRX構成を決定し、新しいSL DRX構成をRx UEに送信する。
【0096】
Rx UE側で、新しいSL DRX構成を受信する前に、Rx UEが、古い状態において提供されたSL DRX構成を適用する。新しい状態における新しいSL DRX構成を受信した後、Rx UEは、新しいSL DRX構成が適用可能である場合、新しいSL DRX構成を適用する。新しいSL DRX構成が適用可能ではない場合、Rx UEは、古い状態において提供されたSL DRX構成を適用し続け、ステップ304に関して説明されたものと同様の方式で応答をTx UEに送信してもよく、Tx UEは、Rx UEの応答に基づいて更新されたSL DRX構成を決定してもよい。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、Tx UEが新しい状態に入るとき、それは、新しい状態における新しいSL DRX構成を取得し、Rx UEから支援情報を受信することなく、新しいSL DRX構成を決定してRx UEに送信し得る。
【0098】
いくつかの他の実施形態によれば、Tx UEが新しい状態に入るとき、それは、支援情報を要求するための標示をRx UEに送信し、次いで、Rx UEから受信された支援情報に基づいて新しい状態における新しいSL DRX構成を決定し、新しいSL DRX構成をRx UEに送信し得る。
【0099】
Rx UEが状態遷移を実行するとき、Rx UEは新しい状態における更新された支援情報を決定し、更新された支援情報をTx UEに送信する。いくつかの実施形態では、更新された支援情報はRx UEの状態遷移を示し得る。
【0100】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のためのRx UEによって実行される模範的な方法のフローチャートを示す。
【0101】
ステップ401において、Rx UEが、Rx UEのSL DRX構成に関連する支援情報をTx UEに送信する。支援情報は、Rx UEのSL UE能力を示すSL UE能力情報メッセージ(たとえば、UECapabilityInformationSidelink)において送信され、または、SL UE能力情報メッセージとは別個に送信される別個のRRCメッセージにおいて送信され得る。
【0102】
ステップ403において、Rx UEが、Tx UEに送信されたTx UEからの支援情報に基づいて、SL DRX構成を受信する。
【0103】
支援情報は、
- SL DRX構成に対する要求、
- Rx UEのUu DRX構成、
- Rx UEの1つまたは複数の他のリンクのための1つまたは複数のDRX構成、
- Rx UEにより好まれる、もしくは提案される1つまたは複数のSL DRX構成、または
- Tx UEから受信されたSL DRX構成の受け入れもしくは拒絶
のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、支援情報は定期的に送信される。いくつかの他の実施形態では、Rx UEが1つまたは複数の好まれるSL DRX構成を有するとき、Rx UEの支援情報が更新されるとき、Rx UEの動作状態が変化するとき、またはRx UEがTx UEからの支援情報に対する要求を受信するとき、支援情報が送信される。
【0105】
いくつかの実施形態では、支援情報に対する要求は、Tx UEによって提案され、または好まれる、DRX構成の1ビット標示もしくはリストを含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、Rx UEのSL UE能力情報メッセージに含まれる支援情報は、SL DRX構成に対する1ビット要求、またはRx UEによって提案されるSL DRX構成のインデックスを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、SL UE能力情報メッセージは、支援情報が別個のRRCメッセージにおいて送信されるべきであることを示す支援情報インジケータを含む。
【0108】
1つまたは複数のAS構成とともに送信される、または1つまたは複数のAS構成とは別個に送信される、SL DRX構成をTx UEから受信した後、Rx UEは、SL DRX構成および1つまたは複数のAS構成が適用可能であるかどうかを決定し、決定された結果に基づいて次のように異なる動作を実行する。
【0109】
SL DRX構成が適用可能ではなく、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能である場合(すなわち、Table1(表1)のシナリオ2)、Rx UEは、Tx UEに、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージを送信する。SL DRX構成失敗標示は、SL DRX構成失敗原因を含み得る。
【0110】
Rx UEは次いで、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで以前のSL DRX構成を適用し、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、その1つまたは複数のAS構成を適用し、または以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続け得る。Rx UEは、Tx UEから、SL DRX構成失敗標示に応答して、更新されたSL DRX構成を受信し得る。
【0111】
SL DRX構成が適用可能であり、SL DRX構成とともに受信された1つまたは複数のAS構成が適用可能ではない場合(すなわち、Table1(表1)のシナリオ3)、Rx UEは、Tx UEに、SL DRX構成失敗標示を伴わないRRC再構成失敗メッセージを送信する。
【0112】
Rx UEは次いで、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで以前の1つまたは複数のAS構成を適用し、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、そのSL DRX構成を適用し、または以前のSL DRX構成を適用し続け得る。
【0113】
SL DRX構成が適用可能ではなく、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能ではない場合(すなわち、Table1(表1)のシナリオ4)、Rx UEは、Tx UEに、SL DRX構成失敗標示を伴うRRC再構成失敗メッセージを送信し、新しいRRC再構成メッセージが受信されるまで、以前のSL DRX構成および以前の1つまたは複数のAS構成を適用し続ける。SL DRX構成失敗標示は、SL DRX構成失敗原因を含み得る。Rx UEは、Tx UEから、SL DRX構成失敗標示に応答して、更新されたSL DRX構成を受信し得る。
【0114】
SL DRX構成が適用可能であり、SL DRX構成とともに受信される1つまたは複数のAS構成が適用可能である場合(すなわち、Table1(表1)のシナリオ1)、Rxは、Tx UEに、RRC再構成完了メッセージを送信し、SL DRX構成と1つまたは複数のAS構成の両方を適用する。
【0115】
いくつかの実施形態では、Rx UEは、SL DRX構成が適用可能ではない場合、更新された支援情報をTx UEに送信し得る。
【0116】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による、ワイヤレス通信のためのTx UEによって実行される模範的な方法のフローチャートを示し、これは
図4Aに示される方法に対応する。
【0117】
ステップ402において、Tx UEが、Rx UEから、Rx UEのSL DRX構成に関連する支援情報を受信する。支援情報は、Rx UEのSL UE能力を示すSL UE能力情報メッセージ(たとえば、UECapabilityInformationSidelink)において受信され、または、SL UE能力情報メッセージとは別個に送信される別個のRRCメッセージにおいて受信され得る。
【0118】
ステップ404において、Tx UEが、Rx UEから受信された支援情報に基づいて、SL DRX構成をRx UEに送信する。
【0119】
支援情報は、
- SL DRX構成に対する要求、
- Rx UEのUu DRX構成、
- Rx UEの1つまたは複数の他のリンクのための1つまたは複数のDRX構成、
- Rx UEによって好まれ、もしくは提案される1つまたは複数のSL DRX構成、または
- Tx UEから受信されたSL DRX構成の受け入れもしくは拒絶
のうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、支援情報は定期的に受信される。
【0121】
いくつかの実施形態では、Tx UEは、支援情報に対する要求をRx UEに送信し得る。支援情報に対する要求は、Tx UEによって提案される、または好まれる、DRX構成の1ビット標示もしくはリストを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、Rx UEのSL UE能力情報メッセージに含まれる支援情報は、SL DRX構成に対する1ビット要求、またはRx UEによって提案されるSL DRX構成のインデックスを含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、SL UE能力情報メッセージは、支援情報が別個のRRCメッセージにおいて受信されるべきであることを示す支援情報インジケータを含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、Tx UEは、Rx UEから、SL DRX構成失敗標示を受信し、SL DRX構成失敗標示に応答して、更新されたSL DRX構成をRx UEに送信する。
【0125】
いくつかの実施形態では、Tx UEは、BSに、Rx UEからの更新された支援情報、SL DRX構成失敗標示、またはSL DRX構成失敗原因のうちの少なくとも1つを送信し得る。Rx UEから受信されたSL DRX構成失敗標示は、SL DRX構成失敗原因を含み得る。
【0126】
Tx UEの動作状態が変化するとき、Tx UEは、支援情報に対する要求をRx UEに送信し得る。Tx UEは、その状態が変化するとき、更新されたSL DRX構成を取得し、更新されたSL DRX構成が取得されるとき、更新されたSL DRX構成をRx UEに送信し得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、Tx UEは、SL DRX構成を要求するためにRx UEから受信された支援情報をBSに送信し、SL DRX構成をBSから受信し得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、Tx UEは、それぞれのQoSプロファイルに各々対応するSL DRX構成のセットから、または共通のSL DRX構成のセットから、SL DRX構成を決定し得る。たとえば、Tx UEがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にあるとき、Tx UEは、共通のSL DRX構成のセットからSL DRX構成を決定し得る。SL DRX構成のセットまたは共通のSL DRX構成のセットは、Tx UEにおいて事前に構成され、またはSIBメッセージにおいて受信される。
【0129】
いくつかの実施形態では、Rx UEから支援情報を受信すると、Tx UEがRRCアイドル状態またはRRC非アクティブ状態にある場合、Tx UEはRRCコネクテッド状態に入ることを要求し得る。
【0130】
図5は、本出願のいくつかの実施形態による、模範的な装置500の簡略化されたブロック図を示す。装置500は、UE(たとえば、
図1に示されるようなUE101-A、UE101-B、UE101-C、もしくはUE101-D、または、
図2もしくは
図3に示されるようなTx UEもしくはRx UE)もしくは同様の機能をもつ他のデバイスの少なくとも一部であってもよく、またはそれを含んでもよい。
【0131】
図5に示されるように、装置500は、受信機501、送信機503、プロセッサ505、および非一時的コンピュータ可読媒体507を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体507には、コンピュータ実行可能命令が記憶されている。プロセッサ505は、非一時的コンピュータ可読媒体507、受信機501、および送信機503と結合されるように構成される。本出願のいくつかの他の実施形態では、装置500は、実際の要件に従って、より多くのコンピュータ可読媒体、受信機、送信機、およびプロセッサを含み得ることが企図されてよい。本出願のいくつかの実施形態では、受信機501および送信機503は、それぞれワイヤレス受信機およびワイヤレス送信機であってもよく、ワイヤレストランシーバなどの単一のデバイスへと統合されてもよい。いくつかの実施形態では、装置500は、入力デバイス、メモリ、および/または他のコンポーネントをさらに含み得る。
【0132】
本出願のいくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読媒体507は、本出願の任意の実施形態、たとえば
図2、
図3、
図4A、または
図4Bに示される方法に従って、Tx UEまたはRx UEによって実行される方法をプロセッサ505に実施させるための、コンピュータ実行可能命令を記憶していてもよい。
【0133】
たとえば、プロセッサ505は、送信機503を介して、SL DRX構成に関連する支援情報を送信するように構成されてもよく、支援情報は、装置500のSL UE能力を示すSL UE能力情報メッセージにおいて送信され、またはSL UE能力情報メッセージとは別個に送信される。プロセッサ505はさらに、受信機501を介して、支援情報に基づいて決定されるSL DRX構成を受信するように構成され得る。
【0134】
たとえば、プロセッサ505は、受信機501を介して第2の装置から、SL DRX構成に関連する支援情報を受信するように構成されてもよく、支援情報は、第2の装置のSL UE能力を示すSL UE能力情報メッセージにおいて受信され、またはSL UE能力情報メッセージとは別個に受信される。プロセッサ505はさらに、送信機503を介して、支援情報に基づいて決定されるSL DRX構成を送信するように構成され得る。
【0135】
本開示の方法は、プログラムされたプロセッサ上で実施され得る。しかしながら、コントローラ、フローチャート、およびモジュールも、汎用コンピュータまたは専用コンピュータ、プログラムされたマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラおよび周辺の集積回路要素、集積回路、ディスクリート素子回路などのハードウェア電子回路または論理回路、プログラム可能ロジックデバイスなどで実装され得る。一般に、図に示されるフローチャートを実装することが可能な有限状態機械を有するあらゆるデバイスが、本開示の処理機能を実装するために使用され得る。
【0136】
本開示はその特定の実施形態とともに説明してきたが、多くの代替例、修正、および変形が当業者には明らかであることが明白である。たとえば、実施形態の様々なコンポーネントは、他の実施形態では交換され、追加され、または置換されてもよい。また、各図に示される要素のすべてが、必ずしも開示される実施形態の動作に必要ではない。たとえば、開示される実施形態の当業者は、独立請求項の要素を単に利用することによって、本開示の教示を実現して使用することが可能であろう。したがって、本明細書に記載される本開示の実施形態は、限定的ではなく例示的であることが意図される。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更が行われ得る。
【0137】
本開示では、「第1の」、「第2の」などの関係性を示す用語は、エンティティまたは行為間の実際のそのような関係または順序を必ずしも要求または示唆することなく、あるエンティティまたは行為を別のエンティティまたは行為と区別するためだけに使用され得る。「含む」、「含んでいる」という用語、またはそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図されるので、要素のリストを含むプロセス、方法、物品、もしくは装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確に列挙されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置につきものの他の要素を含んでもよい。「a」、「an」などが前にある要素は、さらなる制約なしで、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置において、追加の同一の要素の存在を排除しない。また、「別の」という用語は少なくとも、第2以降の、として定義される。「含んでいる」、「有している」などの用語は、本明細書では、「含んでいる」として定義される。
【符号の説明】
【0138】
100 通信システム
101 ユーザ機器(UE)
102 基地局(BS)
501 受信機
503 送信機
505 プロセッサ
507 非一時的コンピュータ可読媒体
【国際調査報告】