(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート
(51)【国際特許分類】
D01G 15/32 20060101AFI20240702BHJP
D01G 15/82 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
D01G15/32
D01G15/82
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518931
(86)(22)【出願日】2022-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 CN2022135067
(87)【国際公開番号】W WO2023221453
(87)【国際公開日】2023-11-23
(31)【優先権主張番号】202210546142.2
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523104465
【氏名又は名称】山東聯潤新材料科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】張書峰
(72)【発明者】
【氏名】李洋
(72)【発明者】
【氏名】陳啓昇
(72)【発明者】
【氏名】鐘軍
(72)【発明者】
【氏名】王成成
(72)【発明者】
【氏名】斉振鵬
(72)【発明者】
【氏名】孫偉
【テーマコード(参考)】
3B151
【Fターム(参考)】
3B151AA18
3B151AB25
3B151AC43
3B151AC46
3B151AC47
3B151CB11
(57)【要約】
本発明は、開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレートを開示し、左フレキシブルベンドと右フレキシブルベンドを含み、前記左フレキシブルベンドに左受け台が固設され、左受け台に開閉可能な固定カバープレートが取り付けられ、右フレキシブルベンドに右受け台が固設され、右受け台に締め付けボルトと固定カバープレート開閉口締め付けノブが取り付けられる。本発明は、固定カバープレートの固定方式を変更し、全体を着脱せず、中にはめ込まれた不純物や、合糸の欠点などを清掃ことができ、毎日交代して不純物を清掃して除去することができるため、カーディング力を大幅に向上させて、最適な状態になるとともに、不純物除去機能を兼ね備えた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左フレキシブルベンド(1)と右フレキシブルベンド(2)を含む開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレートであり、
前記左フレキシブルベンド(1)に左受け台(3)が固設され、左受け台(3)に開閉可能な固定カバープレート(7)が取り付けられ、右フレキシブルベンド(2)に右受け台(4)が固設され、右受け台(4)に締め付けボルト(6)と固定カバープレート開閉口締め付けノブ(8)が取り付けられることを特徴とする開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート。
【請求項2】
前記左受け台は、折りたたみ可能な構造であることを特徴とする請求項1に記載の開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート。
【請求項3】
前記左フレキシブルベンド(1)と右フレキシブルベンド(2)は、何れも半円形構造であり、両方を継ぎ合わせて円形のフレキシブルベンド受け台に形成することを特徴とする請求項1に記載の開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート。
【請求項4】
前記左受け台(3)は、受け台締め付けねじ(5)を介して固設されることを特徴とする請求項1に記載の開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート。
【請求項5】
前記右受け台(4)は、受け台締め付けねじを介して固設されることを特徴とする請求項1に記載の開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート。
【請求項6】
固定カバープレートの固定足の一端は、カーディングマシンのフレキシブルベンド受け台の上部に締め付けられることを特徴とする請求項1に記載の開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレート。
【請求項7】
上記請求項1-6のいずれか一項に記載のカーディングマシン後部固定カバープレートを用いて、まず加工対象となるラックを固定カバープレートのフレーム内に取り付けて、左側を左受け台に固定し、右側を開閉と締め付け可能な右受け台に閉設し、締め付けねじを締め付けて、ラックをシリンダの間隔の大きさと一致させるようにし、引継ぎ期間に、抜け止めファスナーを開いて、右側の固定カバープレート開閉口締め付けノブを回転して、第1本と第2本の後部固定カバープレートを開いて、ラック内にはめ込まれた不純物や、合糸の欠点を清掃し、はめ込まれた不純物、合糸の欠点を除去し、ラックのカーディング力を常に最適な状態に維持させることを特徴とするカーディングマシン後部固定カバープレートの不純物清掃除去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は機械加工の分野に関し、特に開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレートに関する。
【背景技術】
【0002】
カーディングマシンは、シリンダ針布を回転して、フロント固定カバープレート、可動カバープレートを用いて繊維を連続的に梳り、後部固定カバープレートは繊維がカーディングエリアに入って最初に接触した先行カーディング器具であり、綿繊維内の不純物、化学繊維及び合糸の欠点を遮断する役割を果たし、着脱は極めて複雑であるため、一般的には半年または1年に1回着脱して清掃し、長い間はめ込まれた不純物によって、この2本の固定カバープレートの繊維カーディング力や、不純物遮断力を弱めたり、失効したりする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の目的は、上記背景技術に記載の課題を解決するために、開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレートを提供することにある。
【0004】
上記目的を実現するために、本発明は、以下の技術的手段を提供し、
開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレートであり、左フレキシブルベンドと右フレキシブルベンドを含み、前記左フレキシブルベンドに左受け台が固設され、左受け台に開閉可能な固定カバープレートが取り付けられ、右フレキシブルベンドに右受け台が固設され、右受け台に締め付けボルトと固定カバープレート開閉口締め付けノブが取り付けられる。
【0005】
さらに、前記左受け台は、折りたたみ可能な構造である。
【0006】
さらに、前記左フレキシブルベンドと右フレキシブルベンドは、何れも半円形構造であり、両方を継ぎ合わせて円形のフレキシブルベンド受け台に形成する。
【0007】
さらに、前記左受け台は、受け台締め付けねじを介して固設される。
【0008】
さらに、前記右受け台は、受け台締め付けねじを介して固設される。
【0009】
さらに、固定カバープレートの固定足の一端は、カーディングマシンのフレキシブルベンド受け台の上部に締め付けられる。
【0010】
カーディングマシン後部固定カバープレートの不純物清掃除去方法であり、上記カーディングマシン後部固定カバープレートを用いて、まず加工対象となるラックを固定カバープレートのフレーム内に取り付けて、左側を左受け台に固定し、右側を開閉と締め付け可能な右受け台に閉設し、締め付けねじを締め付けて、ラックをシリンダの間隔の大きさと一致させるようにし、引継ぎ期間に、抜け止めファスナーを開いて、右側の固定カバープレート開閉口締め付けノブを回転して、第1本と第2本の後部固定カバープレートを開いて、ラック内にはめ込まれた不純物や、合糸の欠点を清掃し、はめ込まれた不純物、合糸の欠点を除去し、ラックのカーディング力を常に最適な状態に維持させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以下の技術的効果を有し、固定カバープレートの固定方式を変更し、全体を着脱せず、中にはめ込まれた不純物や、合糸の欠点などを清掃ことができ、毎日交代して不純物を清掃して除去することができるため、カーディング力を大幅に向上させて、最適な状態になるとともに、不純物除去機能を兼ね備えた。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の左フレキシブルベンドの構造を示す図である。
【
図2】本発明の右フレキシブルベンドの構造を示す図である。
【
図3】本発明の左受け台の取り付け状態を示す図である。
【
図4】本発明の右受け台の取り付け状態を示す図である。
【
図5】本発明の開閉可能な固定カバープレートの取り付け状態を示す図である。
【
図6】本発明の固定カバープレート開閉口締め付けノブの取り付け状態をを示す図である。
【0013】
以下、本発明の実施形態における図面に関連して、本発明の実施形態における技術的態様を明確に、完全に説明する。明らかに、説明された実施形態は本発明の一部の実施形態にすぎず、すべての実施形態ではない。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他のすべての実施形態は、本発明の保護の範囲に属する。
【0014】
(実施形態1)
図1-6に示すように、開閉と不純物除去機能を有するカーディングマシン後部固定カバープレートであり、左フレキシブルベンド1と右フレキシブルベンド2を含み、前記左フレキシブルベンド1に左受け台3が固設され、左受け台3に開閉可能な固定カバープレート7が取り付けられ、右フレキシブルベンド2に右受け台4が固設され、右受け台4に締め付けボルト6と固定カバープレート開閉口締め付けノブ8が取り付けられる。
【0015】
ここで、左受け台は、折りたたみ可能な構造である。左フレキシブルベンド1と右フレキシブルベンド2は、何れも半円形構造であり、両方を継ぎ合わせて円形のフレキシブルベンド受け台に形成する。左受け台3は、受け台締め付けねじ5を介して固設される。右受け台4は、受け台締め付けねじ5を介して固設される。固定カバープレートの固定足の一端は、カーディングマシンのフレキシブルベンド受け台の上部に締め付けられる。
【0016】
(実施形態2)
実施形態1に加えた上で、本発明は、カーディングマシン後部固定カバープレートの不純物清掃除去方法を開示し、上記カーディングマシン後部固定カバープレートを用いて、加工繊維プロセスに適合したラックを固定カバープレートのフレーム内に取り付けて、左側を左受け台に固定し、右側を開閉と締め付け可能な右受け台に閉設し、締め付けねじを締め付けて、ラックをシリンダの間隔の大きさと一致させるようにし、
旋盤工は毎日8時間ごとに交代期間に、抜け止めファスナーを開いて、右側の固定カバープレート開閉口締め付けノブを回転して、第1本と第2本の後部固定カバープレートを開いて、ラック内にはめ込まれた不純物や、合糸の欠点を清掃し、はめ込まれた不純物、合糸の欠点を除去し、ラックのカーディング力を常に最適な状態に維持させる(従来の清掃周期は一般的に6-12ヶ月に1回清掃され、不純物、合糸類の欠点は長期的にラック内にはめ込まれている)。
【0017】
1日に3回交代して、後部固定カバープレートのラックを清掃し、ここは不純物、合糸類の欠点に対する不純物除去機能部位となり、糸品質の向上に積極的な役割を果たす。
【0018】
本発明は、固定カバープレートの固定方式を変更し、全体を着脱せず、中にはめ込まれた不純物や、合糸の欠点などを清掃ことができ、毎日交代して不純物を清掃して除去することができるため、カーディング力を大幅に向上させて、最適な状態になるとともに、不純物除去機能を兼ね備えた。
【0019】
当業者にとって、本発明は上述の例示的な実施形態の詳細に限定されるものではなく、本発明の精神的または基本的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で本発明を実現することができることは明らかである。したがって、いずれの点から見ても、実施形態は例示的であり、非限定的であり、本発明の範囲は上記の説明ではなく添付の請求項によって限定されるので、請求項の均等要素の意味と範囲内にあるすべての変化を本発明に網羅することを目的とする。特許請求の範囲内の任意の参照符号を制限に係る特許請求の範囲とみなすべきではない。
【0020】
また、本明細書は実施形態に従って説明するが、各実施形態が1つの独立した技術案のみを含むわけではなく、本明細書のこのような記述形態は単に明確にするために、当業者は明細書を1つの全体としなければならず、各実施形態の技術案も適切に組み合わせて、当業者が理解できる他の実施形態を形成することができることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0021】
1、左フレキシブルベンド;2、右フレキシブルベンド;3、左受け台;4、右受け台;5、受け台締め付けねじ;6、締め付けボルト;7、開閉可能な固定カバープレート;8、固定カバープレート開閉口締め付けノブ。
【国際調査報告】