(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】ユーザの状態を決定する方法及びその方法を行う装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/51 20200101AFI20240702BHJP
A24F 40/65 20200101ALI20240702BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023539143
(86)(22)【出願日】2023-03-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-14
(86)【国際出願番号】 KR2023003604
(87)【国際公開番号】W WO2023229173
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0063540
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジャエ ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ミンセオク
(72)【発明者】
【氏名】チュン、タエ ヨウン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC06
4B162AD08
(57)【要約】
一例によると、ユーザの状態を決定するために、エアロゾルを提供する電子装置を使用するユーザの生体情報が電子装置から測定され、電子装置から生体情報を受信し、生体情報に基づいてユーザの現在の状態を決定することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ状態決定方法は、
ユーザの生体情報を測定する1つ以上の生体センサを含む電子装置から前記生体情報を受信する動作と、
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作と、
を含み、
前記電子装置は、前記ユーザにエアロゾルを提供する装置である、ユーザ状態決定方法。
【請求項2】
前記生体情報を受信する動作は、
前記電子装置と近距離無線通信で接続されているユーザ端末から前記生体情報を受信する動作を含み、
前記決定された前記現在状態を前記ユーザ端末に送信する動作をさらに含み、
前記ユーザ端末は、前記現在状態を出力することによって前記ユーザに前記現在状態を通知する、請求項1に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項3】
前記1つ以上のセンサのうち第1センサは前記電子装置のマウスピース内に位置する、請求項1に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項4】
前記第1センサは、前記ユーザの呼気内に含まれている液体及び気体のうち少なくとも1つに含まれたターゲット物質を検出することによって第1生体情報を測定する、請求項3に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項5】
前記1つ以上のセンサのうち第2センサは、前記ユーザの心電図、心拍数、又は血中酸素飽和度を測定することによって第2生体情報を測定する、請求項3に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項6】
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作は、
前記ユーザの標準生体情報を取得する動作と、
前記標準生体情報及び前記生体情報に基づいて前記現在状態を決定する動作と、
を含む、請求項5に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項7】
前記標準生体情報は、予め格納された前記ユーザの標準心電図、標準心拍数、又は標準酸素飽度である、請求項6に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項8】
前記生体情報は、前記エアロゾルが提供された状態における前記ユーザに対する生体情報である、請求項1に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項9】
前記電子装置は、
マウスピースと、
前記エアロゾルを格納するリザーバと、
前記マウスピース及び前記リザーバを連結する連結通路と、
を含み、
前記リザーバは、前記ユーザによって加えられる負圧に基づいて状態が変化するバルブを含み、
前記バルブの状態が変化することにより前記エアロゾルが前記リザーバ内で前記連結通路に供給される、請求項1に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項10】
前記1つ以上のセンサのうち第1センサは前記マウスピース又は前記連結通路内に位置する、請求項9に記載のユーザ状態決定方法。
【請求項11】
請求項1に記載のユーザ状態決定方法を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
ユーザ状態を決定するサーバは、
ユーザ状態を決定するプログラムが記録されたメモリと、
前記プログラムを行うプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
ユーザの生体情報を測定する1つ以上のセンサを含む電子装置から前記生体情報を受信し、
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定し、
前記電子装置は、前記ユーザにエアロゾルを提供する装置である、サーバ。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記電子装置と近距離無線通信で接続されているユーザ端末から前記生体情報を受信し、
前記生体情報に基づいて前記ユーザの前記現在状態を決定し、
前記決定された前記現在状態を前記ユーザ端末に送信し、
前記ユーザ端末は、前記現在状態を出力することによって前記ユーザに前記現在状態を通知する、請求項12に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態はユーザの状態を決定する技術に関し、具体的に、ユーザの生体物質に基づいてユーザの状態を決定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、ユーザにエアロゾルを提供するための様々な方法が開発されている。例えば、電子タバコ及びインヘイラのようなエアロゾル提供装置に対する需要が少しずつ増加している。また、このように方式に対する需要が増加することにより、エアロゾル提供装置で使用する様々な機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施形態はユーザの状態を決定する方法を提供することにある。
【0004】
一実施形態はユーザの状態を決定するサーバを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係るユーザ状態決定方法は、ユーザの生体情報を測定する1つ以上の生体センサを含む電子装置から前記生体情報を受信する動作と、前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作とを含み、前記電子装置は、前記ユーザにエアロゾルを提供する装置である。
【0006】
前記生体情報を受信する動作は、前記電子装置と近距離無線通信で接続されているユーザ端末から前記生体情報を受信する動作を含み、前記決定された前記現在状態を前記ユーザ端末に送信する動作をさらに含み、前記ユーザ端末は、前記現在状態を出力することによって前記ユーザに前記現在状態を通知することができる。
【0007】
前記1つ以上の生体センサのうち第1生体センサは、前記電子装置のマウスピース内に配置されてもよい。
【0008】
前記第1生体センサは、前記ユーザの呼気内に含まれている液体及び気体のうち少なくとも1つに含まれたターゲット物質を検出することで第1生体情報を測定することができる。
【0009】
前記1つ以上の生体センサのうち第2生体センサは、前記ユーザの心電図、心拍数、又は血中酸素飽和度を測定することによって第2生体情報を測定することができる。
【0010】
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作は、前記ユーザの標準生体情報を取得する動作、及び前記標準生体情報及び前記生体情報に基づいて前記現在状態を決定する動作を含むことができる。
【0011】
前記標準生体情報は、予め格納された前記ユーザの標準心電図、標準心拍数、又は標準珊瑚飽和度であってもよい。
【0012】
前記生体情報は¥、前記エアロゾルが提供された状態における前記ユーザに対する生体情報であってもよい。
【0013】
前記電子装置は、マウスピース、前記エアロゾルを格納するリザーバ、前記マウスピース及び前記リザーバを連結する連結通路を含み、前記リザーバは前記ユーザによって加えられる負圧に基づいて状態が変化するバルブを含み、前記バルブの状態が変化することにより前記エアロゾルが前記リザーバ内で前記連結通路に供給されることができる。
【0014】
前記1つ以上の生体センサのうち第1生体センサは前記マウスピース又は前記連結通路内に配置されることができる。
【0015】
ユーザ状態を決定するサーバは、ユーザ状態を決定するプログラムが記録されたメモリ、及び前記プログラムを行うプロセッサを含み、前記プロセッサは、ユーザの生体情報を測定する1つ以上の生体センサを含む電子装置から前記生体情報を受信し、前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定し、前記電子装置は、前記ユーザにエアロゾルを提供する装置である。
【0016】
前記プロセッサは、前記電子装置と近距離無線通信で接続されているユーザ端末から前記生体情報を受信し、前記生体情報に基づいて前記ユーザの前記現在状態を決定し、前記決定された前記現在状態を前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末は前記現在状態を出力することによって前記ユーザに前記現在状態を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】一例に係るユーザの状態を決定するシステムを示す。
【
図5】一実施形態に係るユーザの状態を決定する方法のフローチャートである。
【
図6】一例に係るユーザの標準生体情報に基づいて現在状態を決定する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物又は代替物を含む。
【0019】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0020】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0021】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0022】
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0023】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0024】
図1は、一例に係るユーザの状態を決定するシステムを示す。
【0025】
一実施形態によれば、システム100は、電子装置102及びサーバ110を含む。例えば、電子装置102は、エアロゾル生成装置であってもよい。電子装置102(又は、エアロゾル生成装置)は、インヘイラ装置、電子タバコ装置、又は喫煙スティックのように命名されてもよい。エアロゾル生成装置である電子装置102については、以下の
図2及び
図3を参照して詳細に説明される。
【0026】
例えば、電子装置102は、セルラー通信を行う通信部を含んでもよく、セルラー通信を介してサーバ110に接続される。
【0027】
一実施形態によれば、システム100はユーザ端末105をさらに含んでもよい。例えば、ユーザ端末105は、移動通信端末又はウェアラブル装置であってもよい。ウェアラブルデバイスは、例えば、スマートウォッチ又はスマートメガネであってもよいが、記載された実施形態に限定されない。
【0028】
例えば、電子装置102及びユーザ端末105は近距離無線通信に接続され、電子装置102はユーザ端末105を介してサーバ110に接続されてもよい。
【0029】
ユーザは、電子機器102が生成したエアロゾルが提供されることができる。例えば、エアロゾルは、ニコチンを含む物質から構成されてもよい。他の例として、エアロゾルは、ニコチンを含まない物質から構成されてもよい。エアロゾルの物質は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又はビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メンソール、ペパーミント、スピアミントオイル、各種の果物の香り成分などを含んでもよいが、これに限定されない。香味剤は、ユーザに多様な香味又は風味を提供できる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、及びビタミンEのいずれかが混合されてもよいが、これに限定されない。
【0030】
一実施形態によれば、電子装置102は、電子装置102内に挿入されたカートリッジ内の物質を用いてエアロゾルを生成することができる。カートリッジは、気体型、液体型、又は固体型であってもよい。カートリッジはキャニスターであってもよい。カートリッジを使用する電子装置102はインヘイラ装置であってもよい。インヘイラ装置である電子装置102の構造については、以下の
図2を参照して詳細に説明される。
【0031】
他の一実施形態によれば、電子装置102は、電子装置102に挿入されている巻タバコ又はカートリッジに熱を加えることでエアロゾルを生成し得る。例えば、電子装置102内の液体型カートリッジ又は固体型カートリッジ内の物質を用いてエアロゾルを生成することができる。電子装置102がエアロゾルを生成する方法について記載された実施形態に限定されない。カートリッジに熱を加えることによりエアロゾルを生成する電子装置102の構造については、以下の
図3を参照して詳細に説明される。
【0032】
一実施形態によれば、電子装置102は、電子装置102内に含まれた様々なセンサを用いて電子装置102又はユーザに対する検出情報を生成することができる。例えば、検出情報は、電子装置102を使用するユーザの生体情報を含んでもよい。電子装置102から生体情報を受信したサーバ110は、生体情報に基づいてユーザの健康状態に関する情報を決定し、それに基づいてユーザにヘルスケアに関するサービスを提供することができる。異なる例として、検出情報は、電子装置102の運動情報を生成してもよい。以下、
図4~
図6を参照してユーザの状態を決定する方法について詳細に説明される。
【0033】
【0034】
一実施形態によれば、
図1を参照して上述した電子装置102は、インヘイラ装置の形態であってもよい。例えば、インヘイラ装置の形態である電子装置200は、ハウジング210、マウスピース220、連結通路222、交替型カートリッジ230、充填レバー240、リザーバ250、検出部260、制御部270、通信部280、及びバッテリ290を含んでいる。
【0035】
ハウジング210は、交替型カートリッジ230がハウジング210内に挿入されるように形成されてもよい。例えば、カートリッジ230の残量が外部に示されるよう透明な部分を含んでもよい。ハウジング210の透明部分は顕示ウィンドウに命名されてもよい。
【0036】
ユーザは、充填レバー240を介してカートリッジ230内の物質をリザーバ250に充填することができる。ユーザが充填レバー240を押す場合、カートリッジ230の機械的位置が変化し(例えば、押し上げ)、位置の変化に応じてカートリッジ230内の物質が外部に流出される。流出された物質は、リザーバ250に格納されてもよい。即ち、ユーザが充填レバー240を押すことによってリザーバ250が充填されることができる。例えば、リザーバ250に充填された物質は、ユーザが約200回程度吸入できる分量であってもよい。
【0037】
一実施形態によれば、リザーバ250はバルブ252を含んでもよい。リザーバ250と連結されている連結通路222に負圧が発生する場合、発生した負圧の強度に応じてバルブ252に連結されているピストンの位置が変化し、ピストンの位置に応じてバルブ252のオープン程度が調節され得る。例えば、をユーザが、マウスピース220を介して連結通路222に負圧を発生させる場合、発生した負圧によりバルブ252がオープンされ、オープンされたバルブ252を介してリザーバ250内の物質が連結通路222に流出されてもよい。連結通路222に流出された物質はエアロゾルであってもよい。ユーザは、連結通路222及びマウスピース220を介してエアロゾルを吸入する。ユーザは、負圧の大きさを調節することで吸入されるエアロゾルの量を調節できる。例えば、ユーザがマウスピース220を強く吸い込む場合、多くのエアロゾルを吸入することができる。前記の方式でユーザにエアロゾルを提供する場合、吸入されていないエアロゾルにより発生する液滴(droplet)が減少することがある。
【0038】
一実施形態によれば、検出部260は、ユーザから排出された物質から生体情報を検出できる第1センサを含む。ユーザが電子装置200は、使用される過程でユーザから排出された生体物質が電子装置200内(例えば、マウスピース220及び連結通路222)に流入されてもよい。例えば、生体物質は、呼気内に含まれているガス及び唾液を含んでもよい。生体物質が流入される電子装置200内に生体物質を検出できる第1センサが配置されることができる。例えば、第1センサは、特定のガスを検出できるセンサ及び唾液のような液体内に含まれている特定物質を検出できるセンサのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0039】
一実施形態によれば、検出部260は、第2センサとして心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサ、血中酸素飽和度センサのうちの1つ以上をさらに含んでもよい。例えば、第2センサは、ユーザの皮膚に接触できるようハウジング210上、又はハウジング210の外側に露出されてもよい。異なる例として、第2センサは、ユーザの体成分を測定できるセンサを含んでもよい。例えば、体成分は、骨格筋量、基礎代謝量、体水分量、体脂肪量を含んでもよい。ユーザが電子装置200を握った場合、ユーザの体成分が測定され得る。
【0040】
一実施形態によれば、検出部260は、加速度センサ及び衝撃センサのような電子装置200の運動情報を測定できる第3センサをさらに含んでもよい。
【0041】
一実施形態によれば、制御部270は、制御部270と連結されている検出部260及び通信部280の動作を全般的に制御することができる。例として、制御部270は、少なくとも1つのプロセッサを含むプロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで具現されてもよく、汎用マイクロプロセッサとそのマイクロプロセッサで実行されるプログラムが格納されたメモリの組み合わせで具現されてもよい。ここで、他の形態のハードウェアで具現されることを本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば理解できるのであろう。
【0042】
一実施形態によれば、通信部280は、電子装置200によって生成されたデータをセルラー通信及び/又は近距離無線通信を介して外部の装置(例えば、ユーザ端末105及びサーバ110)に送信することができる。電子装置200により生成されたデータについて、以下の
図5を参照して詳細に説明される。
【0043】
通信部280は、ブルートゥース(登録商標)通信、BLE(Bluetooth Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(ワイファイ)通信部、ジグビー(登録商標)(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct(登録商標))通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むが、これに制限されることはない。
【0044】
一実施形態によれば、バッテリ290は、電子装置200が動作するTあめに使用される電力を供給する。例えば、バッテリ290は、検出部260、制御部270、及び通信部280が動作するために必要な電力を供給し得る。また、バッテリ290は、電子装置200に含まれたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するために必要な電力を供給し得る。
【0045】
【0046】
一実施形態に係る電子装置300は、ハウジング310、検出部360、交替型カートリッジ(例えば、固体型カートリッジ又は液体型カートリッジ)330、コイル340、制御部(図示せず)、通信部(図示せず)、及びバッテリ350を含む。例えば、コイル340は、バッテリ350からエネルギーを供給されて熱を発生させることができる。コイル340により発生した熱を用いてカートリッジ330はエアロゾルを生成することができる。ユーザは、マウスピース320(又は、tip部)を介して生成されたエアロゾルを吸入してもよい。
【0047】
一実施形態に係る検出部360、制御部、及び通信部に対する説明は、
図2を参照して上述した検出部260、制御部270、通信部280に対する説明に代替されてもよい。
【0048】
【0049】
一実施形態によれば、サーバ400は、通信部410、プロセッサ420及びメモリ430を含む。例えば、サーバ400は、
図1を参照して上述したサーバ110であってもよい。
【0050】
通信部410は、プロセッサ420及びメモリ430に接続されてデータを送受信する。通信部410は、外部の他の装置に接続されてデータを送受信してもよい。以下、「A」を送受信するという表現は、「Aを示す情報(information)又はデータ」を送受信することを示す。
【0051】
通信部410は、サーバ400内の回路網で実現されてもよい。例えば、通信部410は、内部バス(internal bus)及び外部バス(external bus)を含んでもよい。異なる例として、通信部410は、サーバ400と外部の装置を接続する要素であってもよい。通信部410は、インターフェースであってもよい。通信部410は、外部の装置からデータを受信し、プロセッサ420及びメモリ430にデータを送信できる。
【0052】
プロセッサ420は、通信部410が受信したデータ及びメモリ430に格納されたデータを処理する。「プロセッサ」は、目的とする動作を実行させるための物理的な構造を有する回路を有するハードウェアで具現されたデータ処理装置である。例えば、目的とする動作は、プログラムに含まれたコード(code)又は命令(instructions)を含んでもよい。例えば、ハードウェアで具現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサ(microprocessor)、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサ コア(processor core)、マルチ-コアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含んでもよい。
【0053】
プロセッサ420は、メモリ(例えば、メモリ430)に格納されたコンピュータで読出し可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサ420によって誘発された命令を実行する。
【0054】
メモリ430は、通信部410が受信したデータ及びプロセッサ420が処理したデータを格納する。例えば、メモリ430は、プログラム(又は、アプリケーション、ソフトウェア)を格納してもよい。格納されるプログラムは、ユーザの現在状態を決定できるようコーディングされてプロセッサ420により実行可能なシンタックス(syntax)の集合であってもよい。
【0055】
一側面によれば、メモリ430は、1つ以上の揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及びRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ及び光学ディスクドライブを含んでもよい。
【0056】
メモリ430は、サーバ400を動作させる命令語セット(例えば、ソフトウェア)を格納する。サーバ400を動作させる命令語セットは、プロセッサ420によって実行される。
【0057】
通信部410、プロセッサ420、及びメモリ430について、以下で
図5及び
図6を参照して詳細に説明される。
【0058】
図5は、一実施形態に係るユーザの状態を決定する方法のフローチャートである。
【0059】
以下の動作510~530は、
図4を参照して上述したサーバ400により実行されてもよい。
【0060】
動作510において、サーバ400は、電子装置(例えば、
図1の電子装置102、
図2の電子装置200及び
図3の電子装置300)から生体情報を受信する。生体情報は、
図2の検出部260又は
図3の検出部360の第1センサ及び/又は第2センサにより生成された情報であってもよい。
【0061】
一実施形態によれば、病気が発症したり進行される場合、発生する物質がバイオマーカーであってもよく、電子装置のセンサがバイオマーカーを検出することができる。検出されたバイオマーカーが生体情報に含まれてもよい。
【0062】
例えば、生体情報は、ユーザの呼気に含まれている特定ガスの検出有無及びガスの濃度などを含んでもよい。異なる例として、生体情報は、ユーザの唾液に含まれた特定物質の検出有無であってもよい。更なる例として、生体情報は、ユーザの心拍数、血圧、心電図、及び血中酸素飽和度のうち少なくとも1つをさらに含んでもよい。
【0063】
一実施形態によれば、サーバ400は、電子装置から生体情報の他に、運動情報を受信することができる。運動情報は、
図2の検出部260又は
図3の検出部360の第3センサによって生成された情報であってもよい。
【0064】
一例において、電子装置がサーバ400と直接連結されない場合、電子装置は、移動通信端末であるユーザ端末(例えば、
図1のユーザ端末105)を介してサーバ400に接続されることができる。ユーザ端末は、ユーザ端末にインストールされたアプリケーションを介して電子装置から生体情報を受信し、受信した生体情報をサーバ400に送信してもよい。
【0065】
動作520において、サーバ400は、生体情報に基づいてユーザの現在状態を決定する。
【0066】
一実施形態によれば、現在状態は、ユーザが特定の病気を有しているか否かを含んでもよい。例えば、特定の病気は口腔疾患及び遺伝疾患などを含んでもよい。遺伝疾患は、糖尿及び認知症などを含んでもよいが、記載された実施形態に限定されない。特定の病気に対して予め設定されたバイオマーカーの検出情報が生体情報に含まれている場合、それに基づいてユーザの現在状態が決定され得る。
【0067】
一実施形態によれば、現在状態は、ユーザのストレスレベルであってもよい。例えば、ユーザの心拍数、血圧、心電図、及び血中酸素飽和度の少なくとも1つに基づいてユーザのストレスレベルを決定することができる。ユーザの心拍数、血圧、心電図、及び血中酸素飽和度の少なくとも1つに基づいてユーザの現在状態を決定する方法については、以下の記
図6を参照して詳しく説明する。
【0068】
一実施形態によれば、サーバ400は、ユーザに対するヒストリーを格納することができる。例えば、ユーザの現在状態及び決定時刻が関わってヒストリーが格納されてもよい。ユーザは、ヒストリーを介して自身の健康状態を確認できる。
【0069】
動作530において、サーバ400は、ユーザに現在状態を通知する。例えば、サーバ400は、決定された現在状態を電子装置に送信し、電子装置は、現在状態をディスプレイ、スピーカ、及び振動モータを介してユーザに通知することができる。異なる例として、サーバ400は、決定された現在状態をユーザ端末に送信し、ユーザ端末は、アプリケーションを介して現在状態をユーザに出力することができる。
【0070】
一実施形態によれば、上述した動作510~530がサーバ400によって実行されることについて
図4を参照して説明したが、ユーザ端末のコンピューティング能力が十分である場合、動作510~530に対応する動作がユーザ端末によって実行されてもよい。
【0071】
一実施形態によれば、上述した動作510~530がサーバ400によって実行されることについて
図4を参照して説明したが、電子装置のコンピューティング能力が十分な場合、動作520及び530に対応する動作が電子装置によって実行されてもよい。動作510に対応する動作は、電子装置によって実行されなくてもよい。
【0072】
図6は、一例に係るユーザの標準生体情報に基づいて現在状態を決定する方法のフローチャートである。
【0073】
一実施形態によれば、
図5を参照して上述した動作520は、以下の動作610及び620を含むことができる。
【0074】
動作610において、サーバ400は、識別されたユーザの標準生体情報を取得する。例えば、サーバ400は、生体情報と共に送信された識別子を介してユーザを識別し得る。
【0075】
例えば、標準生体情報は、ユーザの標準心電図、標準心拍数、及び標準酸素飽和度などに関する情報であってもよい。ユーザに対する標準生体情報が電子装置により予め測定され、結果がサーバ400に格納されてもよい。標準生体情報は、ユーザの様々な状態で予め測定されてもよい。例えば、高いストレス状態で標準生体情報が取得されてもよい。異なる例として、低いストレス状態で標準生体情報が取得されてもよい。更なる例として、安らかな状態で標準生体情報が取得されてもよい。
【0076】
動作620において、サーバ400は、標準生体情報及び電子装置から受信した生体情報に基づいて現在状態を決定する。例えば、標準生体情報及び生体情報の間の類似度に基づいて現在状態が決定されてもよい。決定された現在状態は、ユーザのストレスレベルに対応する。
【0077】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0078】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0079】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0080】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
【国際調査報告】