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特表2024-524793HART回路、及びその現場インタフェースの状態判断方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】HART回路、及びその現場インタフェースの状態判断方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 3/46 20150101AFI20240702BHJP
【FI】
H04B3/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540857
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 CN2022099323
(87)【国際公開番号】W WO2023216362
(87)【国際公開日】2023-11-16
(31)【優先権主張番号】202210511096.2
(32)【優先日】2022-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519279649
【氏名又は名称】上海辰竹儀表有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI CHENZHU INSTRUMENT CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】許 敏
(72)【発明者】
【氏名】杜 剛
(72)【発明者】
【氏名】陳 建軍
(72)【発明者】
【氏名】張 春暉
(57)【要約】
本願は、HART回路、及びその現場インタフェースの状態判断方法を開示する。HART回路は、制御インタフェース、調節可能電源モジュール、第1HARTモジュール、隔離モジュール及び現場インタフェースを備え、第1HARTモジュールは、制御インタフェースに接続され、制御インタフェースに第1問合せ信号が入力されると、第1制御信号を生成するように構成され、調節可能電源モジュールは、制御インタフェース及び第1HARTモジュールにそれぞれ接続され、制御インタフェースに第1電源信号を出力し、第1制御信号に応答して第1電源信号を第1HART信号に変調するように構成され、隔離モジュールは、第1端が制御インタフェースに接続され、第1端の信号を隔離して隔離モジュールの第2端に結合するように構成され、現場インタフェースは、隔離モジュールの第2端に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御インタフェース、調節可能電源モジュール、第1HARTモジュール、隔離モジュール及び現場インタフェースを備え、
前記第1HARTモジュールは、前記制御インタフェースに接続され、前記制御インタフェースに第1問合せ信号が入力されると、第1制御信号を生成するように構成され、
前記調節可能電源モジュールは、前記制御インタフェース及び前記第1HARTモジュールにそれぞれ接続され、前記制御インタフェースに第1電源信号を出力し、前記第1制御信号に応答して前記第1電源信号を第1HART信号に変調するように構成され、
前記隔離モジュールは、第1端が前記制御インタフェースに接続され、第1端の信号を隔離して前記隔離モジュールの第2端に結合するように構成され、
前記現場インタフェースは、前記隔離モジュールの第2端に接続される、
ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサHART回路。
【請求項2】
前記現場インタフェースと前記隔離モジュールの第2端との間に設けられ、前記現場インタフェースが第1返信信号を受信すると、前記第1返信信号を第2HART信号に変調して前記隔離モジュールの第2端に伝送するように構成される第2HARTモジュールをさらに備える、
請求項1に記載のHART回路。
【請求項3】
前記第2HARTモジュールは、第1スイッチ管、第1レジスタ、第2レジスタ及び第1コンデンサを備え、
前記第1スイッチ管は、第1端が前記現場インタフェースに接続され、第1端がさらに前記第1コンデンサを経て前記第1スイッチ管の制御端に接続され、第2端が前記隔離モジュールの第2端に接続され、制御端が前記第1レジスタを経て前記隔離モジュールの第2端に接続され、制御端がさらに前記第2レジスタを経て第1スイッチ管の第2端に接続される、
請求項2に記載のHART回路。
【請求項4】
前記隔離モジュールは、インバータユニット、トランス及び整流ユニットを備え、
前記インバータユニットは、第1端が前記隔離モジュールの第1端とされ、第2端が前記トランスの一次側に接続され、前記インバータユニットの第1端にアクセスされた直流信号を交流信号に変換し、且つ前記インバータユニットの第2端から前記トランスの一次側に伝送するように構成され、
前記トランスは、一次側と二次側との間の隔離及び結合を実現するように構成され、
前記整流ユニットは、第1端が前記トランスの二次側に接続され、第2端が前記隔離モジュールの第2端とされ、前記トランスの二次側の交流信号を整流処理し、整流処理後の電気信号を前記整流ユニットの第2端から出力するように構成される、
請求項2に記載のHART回路。
【請求項5】
前記整流ユニットは、ブリッジ整流回路を備える、
請求項4に記載のHART回路。
【請求項6】
前記第2HARTモジュールと前記現場インタフェースとの間に設けられ、前記現場インタフェースに出力する電圧又は電流レベルを制限するように構成される本質安全エネルギー制限ユニットをさらに備える、
請求項2に記載のHART回路。
【請求項7】
前記第1HARTモジュールは、
制御端が前記制御インタフェースに接続され、第1端が前記調節可能電源モジュール及び第1給電端にそれぞれ接続され、第2端が第1接地端に接続される第2スイッチ管を備える、
請求項1に記載のHART回路。
【請求項8】
前記調節可能電源モジュールは、
前記第2スイッチ管の第2端に接続される第1比較端、第1給電端に接続される第2比較端及び第1出力端を備え、前記第1比較端及び前記第2比較端に接続された電気信号の相対関係に基づいて対応する第2制御信号を出力するように構成される比較ユニットと、
出力端が前記制御インタフェースに接続され、入力端が前記第1給電端に接続され、制御端が前記第1出力端に接続され、前記第2制御信号に基づいて第1電源信号又は第1HART信号を出力するように構成される給電ユニットと、を備える、
請求項7に記載のHART回路。
【請求項9】
前記給電ユニットは、
第1端が前記給電ユニットの入力端とされ、第2端が前記給電ユニットの出力端とされ、制御端が前記給電ユニットの制御端とされる第3スイッチ管をさらに備える、
請求項8に記載のHART回路。
【請求項10】
第1過渡ダイオード、第1フィルターインダクタ、第2フィルターインダクタ及び第1ヒューズを備え、前記第1過渡ダイオードが前記制御インタフェースの2つのインタフェースの間に接続され、前記第1フィルターインダクタ及び第1ヒューズが前記制御インタフェースの第1インタフェースと前記調節可能電源モジュールとの間に直列され、前記第2フィルターインダクタが前記制御インタフェースの第2インタフェースと前記隔離モジュールの第1端との間に接続される第1インタフェース保護ユニットと、
第2過渡ダイオード、第3フィルターインダクタ及び第4フィルターインダクタを備え、前記第2過渡ダイオードが前記現場インタフェースの2つのインタフェースの間に接続され、前記第3フィルターインダクタが前記現場インタフェースの第1インタフェースと前記隔離モジュールの第2端との間に接続され、前記第4フィルターインダクタが前記現場インタフェースの第2インタフェースと前記隔離モジュールの第2端との間に接続される第2インタフェース保護ユニットとをさらに備える、
請求項1に記載のHART回路。
【請求項11】
前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間に抵抗測定装置を介接させることと、
前記抵抗測定装置を利用して前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗値を測定することと、
前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗値とプリセット抵抗値との相対関係に基づいて、前記現場インタフェースに断線故障が出現したか否かを決定することと、を含む、
請求項1~10のいずれか1項に記載のHART回路の現場インタフェースの状態判断方法。
【請求項12】
前記した、前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗値とプリセット抵抗値との相対関係に基づいて、前記現場インタフェースに断線故障が出現したか否かを決定することは、
前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗が前記プリセット抵抗値よりも大きいか又は等しいと決定したことに応答して、前記現場インタフェースに断線故障が出現したと決定することと、
前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗が前記プリセット抵抗値よりも小さいと決定したことに応答して、前記現場インタフェースが正常状態にあると決定することと、を含む、
請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年5月11日に中国専利局に出願され、出願番号202210511096.2で受理された中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、計測制御技術に関し、たとえば、HART回路及びその現場インタフェースの状態判断方法に関する。
【背景技術】
【0003】
自動化程度の向上に伴い、産業現場のセンサの使用数も増えている。石油、化学工業、天然ガスなどの危険性の高い生産現場で、多くのセンサ及び位置決め弁は、制御システムと通信接続を実現する必要がある。
【0004】
生産現場と制御システムの所在する制御室との距離が遠く、且つセンサ及び位置決め弁の分布が分散しているため、従来の通信接続装置は、現場と制御室との通信を実現するために、4~20mAのアナログ電流信号を多く採用して信号を伝送する。
【0005】
従来の通信接続装置は、単一の制御又は検出機能しか実現できず、遠隔の双方向のインタラクションを行うことができず、機能が単一で、性能が悪いという問題が存在する。
【発明の概要】
【0006】
本願は、制御室と生産現場との双方向通信を実現し、HART回路の通信機能の応用シーンをより多様化させてHART回路の性能を向上させるための、ハイウェイアドレス可能遠隔トランスデューサ(Highway Addressable Remote Transducer、HART)回路及びその現場インタフェースの状態判断方法を提供する。
【0007】
第1態様において、本願の実施例は、
制御インタフェース、調節可能電源モジュール、第1HARTモジュール、隔離モジュール及び現場インタフェースを備え、
前記第1HARTモジュールは、前記制御インタフェースに接続され、前記制御インタフェースに第1問合せ信号が入力されると、第1制御信号を生成するように構成され、
前記調節可能電源モジュールは、前記制御インタフェース及び前記第1HARTモジュールにそれぞれ接続され、前記制御インタフェースに第1電源信号を出力し、前記第1制御信号に応答して前記第1電源信号を第1HART信号に変調するように構成され、
前記隔離モジュールは、第1端が前記制御インタフェースに接続され、第1端の信号を隔離して前記隔離モジュールの第2端に結合するように構成され、
前記現場インタフェースは、前記隔離モジュールの第2端に接続される、HART回路を提供する。
【0008】
第2態様において、本願の実施例は、
前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間に抵抗測定装置を介接させることと、
前記抵抗測定装置を利用して前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗値を測定することと、
前記制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗値とプリセット抵抗値との相対関係に基づいて、前記現場インタフェースに断線故障が出現したか否かを決定することと、を含む、第1態様の任意の前記HART回路の現場インタフェースの状態判断方法をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願の実施例に係るHART回路の構造模式図である。
図2】本願の実施例に係る別のHART回路の構造模式図である。
図3】本願の実施例に係る更なるHART回路の構造模式図である。
図4】本願の実施例に係るHART回路の現場インタフェースの状態判断方法のフローの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本願の実施例における図面を参照し、本願の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。
【0011】
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲、並びに上記図面における用語「第1」、「第2」などは、特定の順序又は優先順位を説明することに用いられる必要がなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、ここで説明される本願の実施例がここで図示又は説明されるもの以外の順序で実施可能であるように、適切な場合において置き換えることができる、ことを理解すべきである。また、用語「含む」及び「有する」並びにこれらの如何なる変形も、排他的ではない包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットの過程、方法、システム、製品又は機器を包含し、必ずしも明確に挙げられたそれらのステップ又はユニットに限定されず、明確に挙げられていない又はこれらの過程、方法、製品又は機器にとって固有である他のステップ又はユニットを包含してもよい。
【0012】
本願の実施例は、HART回路を提供し、図1は、本願の実施例に係るHART回路の構造模式図であり、図1を参照し、HART回路100は、制御インタフェース101、調節可能電源モジュール102、第1HARTモジュール103、隔離モジュール104及び現場インタフェース105を備え、第1HARTモジュール103は、制御インタフェース101に接続され、制御インタフェース101に第1問合せ信号が入力されると、第1制御信号を生成するように構成され、調節可能電源モジュール102は、制御インタフェース101及び第1HARTモジュール103にそれぞれ接続され、制御インタフェース101に第1電源信号を出力し、第1制御信号に応答して第1電源信号を第1HART信号に変調するように構成され、隔離モジュール104は、第1端が制御インタフェース101に接続され、第1端の信号を隔離して第2端に結合するように構成され、現場インタフェース105は、隔離モジュール104の第2端に接続される。
【0013】
そのうち、制御インタフェース101とは、制御室側に設けられたインタフェースであり、トランスミッタ監視装置又は位置決め弁監視装置が接続されてもよいし、診断装置が接続されてもよい。現場インタフェース105とは、生産現場側に設けられたインタフェースであり、トランスミッタ又は位置決め弁が接続されてもよい。調節可能電源モジュール102は、HART回路100に内蔵された電源モジュールであり、可変電源を提供することができる。第1HARTモジュール103は、制御インタフェース101と現場インタフェース105との間のHART通信を実現する通信モジュールであり、現場インタフェース105にアナログ信号が入力された状態で、制御インタフェース101と現場インタフェース105との間のHART通信を実現することができる。第1問合せ信号とは、診断装置が制御インタフェース101に入力する、トランスミッタの運行状態を問い合わせるための通信信号である。
【0014】
たとえば、第1問合せ信号には、第1問合せ情報が含まれ、第1問合せ情報とは、制御室が現場インタフェース105に接続されたトランスミッタに送信する問合せ情報であり、トランスミッタは、第1問合せ情報に基づいて、対応する返信情報を現場インタフェース105に入力することができる。調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を提供することができ、さらに第1HARTモジュール103の第1制御信号に基づいて第1電源を第1HART信号に変調することができ、そのうち、第1HART信号は、第1HARTモジュール103の第1制御信号に基づいて生成され、第1HART信号にも、第1問合せ情報が含まれる。隔離モジュール104は、第1端と第2端との間の隔離及び結合を実現することができ、隔離機能は、現場インタフェース105と調節可能電源モジュール102及び制御インタフェース101とを隔離することができ、現場インタフェース105に接続された装置が調節可能電源及び制御インタフェース101の影響を受けないことを保証することができ、さらに隔離モジュール104の両端の信号の相互伝送を実現することができる。例示的に、隔離モジュール104は、結合回路、変圧装置及び整流回路の組合せモジュールであってもよい。
【0015】
例示的に、一方で、現場インタフェース105にトランスミッタが接続される場合、トランスミッタの測定データを取得するために、制御室側は対応して、制御インタフェース101にトランスミッタ監視装置が接続されるようになってもよい。トランスミッタ監視装置は、制御インタフェース101に負荷抵抗が接続され、負荷抵抗における電気信号を検出することによってトランスミッタの測定データを決定可能なものである。現場インタフェース105にトランスミッタが接続される状態で、HART回路100における調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を出力し、たとえば、第1電源信号は、直流電圧であってもよい。第1電源信号は、負荷抵抗を経て隔離モジュール104の第1端に伝送される。隔離モジュール104の第2端は、現場インタフェース105に接続される。トランスミッタは、測定データに基づいて、現場インタフェース105に介接された抵抗を調節することができる。現場インタフェース105に接続された抵抗は隔離モジュール104の第2端の電気信号の変化に影響を与え、隔離モジュール104の第1端に結合され、そこで、制御インタフェース101に接続されたトランスミッタ監視装置は、負荷抵抗における電気信号を検出することによってトランスミッタの測定データに対する決定を実現することができる。たとえば、現場インタフェース105に接続されたトランスミッタの抵抗は隔離モジュール104の第2端と現場インタフェース105との間の4~12mAのアナログ電流信号の変化に影響を与え、隔離モジュール104の第1端に結合され、そこで、制御インタフェース101に接続されたトランスミッタ監視装置は、負荷抵抗を流れた4~12mAのアナログ電流を検出することによってトランスミッタの測定データに対する決定を実現することができる。
【0016】
また、トランスミッタがHART回路100によって制御インタフェース101に測定データを伝送すると同時に、制御室側において測定データに異常が出現したことを発見し、現場側におけるトランスミッタ状態又は他のデータについて問い合わせる必要があれば、制御インタフェース101に診断装置が接続されるようになってもよく、例示的に、診断装置は、HARTコミュニケータであってもよい。診断装置は、制御インタフェース101に第1問合せ信号を入力することができ、第1問合せ信号のパラメータは、診断装置によりリアルタイムに調節することができる。第1HARTモジュール103は、制御インタフェース101に接続され、第1問合せ信号に基づいて第1制御信号を生成することができる。調節可能電源モジュール102は、第1HARTモジュール103により生成された第1制御信号に基づいて第1電源信号を第1HART信号に変調して、隔離モジュール104の第1端に出力する。隔離モジュール104の第2端は、現場インタフェース105に接続され、現場インタフェース105に接続されたトランスミッタは、現場インタフェース105により出力された第1HART信号に基づいて対応する問合せ情報を決定することができる。現場インタフェース105に接続されたトランスミッタは、第1HART信号に応答して、現場インタフェース105に第2返信信号を入力することができる。診断装置は、制御インタフェース101により出力された第2返信信号に基づいてトランスミッタ状態又は他の関連データを取得することができる。例示的に、第1HART信号及び第2返信信号は、±0.5mAの電流信号であってもよい。
【0017】
他方で、現場インタフェース105に位置決め弁が接続される場合、位置決め弁の具体的なパラメータを制御するために、制御室側は対応して、制御インタフェース101に位置決め弁監視装置が接続されるようになる。位置決め弁監視装置は、制御インタフェース101との間に可変電源が接続され、たとえば、可変電源は、直流電流源であってもよい。可変電源は、制御インタフェース101に、制御パラメータに対応する開度制御信号を入力することができる。現場インタフェース105に位置決め弁が接続される状態で、HART回路100における調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を出力する。第1電源信号に開度制御信号を重畳して得られる電流信号は、位置決め弁制御信号とされてもよく、位置決め弁制御信号は隔離モジュール104の第1端に伝送される。隔離モジュール104の第2端は、現場インタフェース105に接続される。位置決め弁は、現場インタフェース105により出力された位置決め弁制御信号に基づいて、具体的なパラメータを調節することができ、この過程における信号の伝送は、制御室側の現場の位置決め弁に対する制御を実現する。たとえば、位置決め弁監視装置は、制御インタフェース101に可変電流信号を輸送することができ、第1電源信号は、電圧信号であってもよく、第1電源信号は、可変電流信号の伝送能力を保証することができる。該可変電流信号は、4~20mAのアナログ電流信号で、隔離モジュール104を経て現場インタフェース105に伝送されてもよい。現場インタフェース105に接続された位置決め弁は、4~20mAのアナログ電流信号に基づいて具体的なパラメータを調節することができ、たとえば、具体的なパラメータは、位置決め弁の開き、位置決め弁の閉じ、又は/及び位置決め弁の開き量などのパラメータであってもよい。
【0018】
本実施例に係るHART回路には制御インタフェース、調節可能電源モジュール、第1HARTモジュール、隔離モジュール及び現場インタフェースが設けられており、調節可能電源モジュールは、回路を形成するようにHART回路に可変の電源を提供することができる。隔離モジュールは、制御インタフェースと現場インタフェースとの間に隔離及び結合を形成することにより、制御インタフェースに接続された機器及び電源による現場の機器の安全性への影響を防止することができ、制御インタフェースと現場インタフェースとの間のアナログ信号の伝送を完成することもでき、制御インタフェースに接続された機器の現場インタフェースに接続された機器に対する検出又は制御が実現される。第1HARTモジュールは、制御インタフェースにより入力された第1問合せ信号に基づいて第1制御信号を生成することができる。調節可能電源モジュールは、さらに第1制御信号に基づいて第1電源信号を第1HART信号に変調することができる。制御インタフェースに接続された機器が現場インタフェースに接続された機器を検出する場合、第1HARTモジュールは、制御インタフェースと現場インタフェースとの間のHART通信を実現し、HART信号と回路におけるアナログ信号との重畳により、アナログ信号の伝送を踏まえて、制御室と生産現場との双方向通信を実現し、HART回路の通信機能の応用シーンをより多様化させ、HART回路の性能を向上させる。
【0019】
たとえば、図2は、本願の実施例に係る別のHART回路の構造模式図であり、図2を参照し、前述した実施例を踏まえて、HART回路100は、第2HARTモジュール201をさらに備え、第2HARTモジュール201は、現場インタフェース105と隔離モジュール104の第2端との間に設けられ、現場インタフェース105が第1返信信号を受信すると、第1返信信号を第2HART信号に変調して隔離モジュール104の第2端に伝送するように構成される。
【0020】
そのうち、第2HARTモジュール201は、制御インタフェース101と現場インタフェース105との間のHART通信を実現するモジュールであり、制御インタフェース101にアナログ信号が入力された状態で、制御インタフェース101と現場インタフェース105との間のHART通信を実現することができる。
【0021】
たとえば、第2HARTモジュール201は、現場インタフェース105に入力された第1返信信号を第2HART信号に変調し、隔離モジュール104の第2端に伝送することができる。隔離モジュール104は、第2端の第2HART信号を隔離モジュール104の第1端に結合して、現場インタフェース105に伝送することができる。現場インタフェース105に接続された診断装置は、第2HART信号に基づいて現場端に接続された位置決め弁のフィードバック情報を決定することができる。たとえば、第1返信信号には、交流電圧信号が含まれてもよく、交流電圧信号の電圧レベル及び周波数などのパラメータは、位置決め弁のリアルタイムパラメータに関連し、リアルタイムパラメータには、開閉状態及び開度などの状態パラメータが含まれてもよい。
【0022】
例示的に、位置決め弁監視装置がHART回路100によって現場インタフェース105に接続された位置決め弁を制御すると同時に、制御室が、位置決め弁の運行パラメータがプリセット条件を満たすか否かを判断するために、現場の位置決め弁の具体的な運行パラメータを決定する必要があれば、制御インタフェース101に診断装置が接続されるようになってもよい。たとえば、診断装置は、HARTコミュニケータであってもよい。診断装置は、交流電流源を備えてもよく、第2問合せ信号は、交流電流信号であってもよい。該交流電流源は、制御インタフェース101に第2問合せ信号を入力することができ、第2問合せ信号のパラメータは、診断装置によりリアルタイムに調節することができる。第2問合せ信号は、隔離モジュール104の結合を経て現場インタフェース105に伝送されて、位置決め弁に出力されてもよい。第2問合せ信号を受信した後、位置決め弁は、第2問合せ信号における問合せ情報に応答して、対応する第1返信信号を回答することができる。第2HARTモジュール201は、第1返信信号を第2HART信号に変調して隔離モジュール104の第2端に伝送することができる。隔離モジュール104は、その結合作用により、第2端の第2HART信号を隔離モジュール104の第1端に伝送することができる。これにより、第2HART信号は、制御インタフェース101を経て出力されることが可能である。例示的に、第2問合せ信号及び第2HART信号は、±0.5mAの電流信号であってもよい。
【0023】
本実施例に係るHART回路は、第2HARTモジュールが設けられたことにより、現場インタフェースに第1返信信号がアクセスされると、第1返信信号を第2HART信号に変調して、隔離モジュールの結合及び隔離を介して制御インタフェースに伝送することができ、複数のシーンでのHART通信が実現され、位置決め弁の制御回路に応用でき、トランスミッタの監視回路にも応用でき、アナログ電流信号の伝送を踏まえて、双方向HART通信を実現し、HART回路の適用性を向上させる。
【0024】
たとえば、図3は、本願の実施例に係る更なるHART回路の構造模式図であり、図3を参照し、前述した実施例を踏まえて、第2HARTモジュール201は、第1スイッチ管T21、第1レジスタR21、第2レジスタR22及び第1コンデンサC22を備え、第1スイッチ管T21の第1端は、現場インタフェース105に接続され、第1スイッチ管T21の第1端は、さらに第1コンデンサC22を経て第1スイッチ管T21の制御端に接続され、第1スイッチ管T21の第2端は、隔離モジュール104の第2端に接続され、第1スイッチ管T21の制御端は、第1レジスタR21を経て隔離モジュール104の第2端に接続され、第1スイッチ管T21の制御端は、さらに第2レジスタR22を経て第1スイッチ管T21の第2端に接続される。
【0025】
例示的に、現場インタフェース105に位置決め弁が接続される場合、位置決め弁の具体的なパラメータを制御するために、制御室側は対応して、制御インタフェース101に位置決め弁監視装置が接続されるようになる。位置決め弁監視装置は、制御インタフェース101との間に調節可能電源が接続され、たとえば、調節可能電源は、直流電流源であってもよい。調節可能電源は、制御インタフェース101に、制御パラメータに対応する開度制御信号を入力することができる。現場インタフェース105に位置決め弁が接続される状態で、HART回路100における調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を出力する。第1電源信号に開度制御信号を重畳して得られる電流信号は、位置決め弁制御信号とされてもよく、位置決め弁制御信号は隔離モジュール104の第1端に伝送される。隔離モジュール104の第2端は、現場インタフェース105に接続される。位置決め弁は、現場インタフェース105により出力された位置決め弁制御信号に基づいて、具体的なパラメータを調節することができ、この過程における信号の伝送は、制御室側の現場の位置決め弁に対する制御を実現する。たとえば、位置決め弁監視装置は、制御インタフェース101に可変電流信号を輸送することができ、第1電源信号は、電圧信号であってもよく、可変電流信号の伝送能力を保証することができる。該可変電流信号は、4~20mAのアナログ電流信号で、隔離モジュール104を経て現場インタフェース105に伝送されてもよい。現場インタフェース105に接続された位置決め弁は、4~20mAのアナログ電流信号に基づいて具体的なパラメータを調節することができ、たとえば、具体的なパラメータは、位置決め弁の開き、位置決め弁の閉じ、又は/及び位置決め弁の開き量などのパラメータであってもよい。
【0026】
現場インタフェース105に接続される位置決め弁を監視するか又は設ける必要がある場合、コミュニケータは制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間に接続され、制御インタフェース101において生じられた交流電流信号(即ち第2問合せ信号)は直接、隔離モジュール104の第1端に進入する。隔離モジュール104の結合及び隔離作用を経て、第2問合せ信号は、現場インタフェース105に接続された位置決め弁により受信される。返答として、現場インタフェース105に接続された位置決め弁において現場インタフェース105の第2インタフェース2-に第1返信信号を入力し、たとえば、第1返信信号は、交流電圧信号であり、該第1返信信号は、第1コンデンサC22及び第2レジスタR22によって第1スイッチ管T21の制御端において分圧を形成することができる。該交流の分圧信号は、第1スイッチ管T21を導通又はターンオフさせることで、結合電源点に交流信号を生じさせ、最後、隔離モジュール104は、該交流信号を隔離ユニットの第1端に結合して伝送して、制御インタフェース101から出力することができる。これにより、現場インタフェース105に接続された位置決め弁が回答したHART信号は、診断装置により受信され、アナログ電流信号による位置決め弁の制御を踏まえて、制御室と位置決め弁との間の双方向HART通信を実現し、制御室と現場の位置決め弁との通信時効性を向上させる。
【0027】
たとえば、前述した実施例を踏まえて、引き続き図3を参照し、隔離モジュール104は、インバータユニット301、トランス302及び整流ユニット303を備え、インバータユニット301の第1端は、隔離モジュール104の第1端とされ、インバータユニット301の第2端は、トランス302の一次側T1に接続され、インバータユニット301は、インバータユニット301の第1端にアクセスされた直流信号を交流信号に変換し、且つインバータユニット301の第2端からトランス302の一次側T1に伝送するように構成され、トランス302は、一次側T1と二次側T2との間の隔離及び結合を実現するように構成され、整流ユニット303の第1端は、トランス302の二次側T2に接続され、整流ユニット303の第2端は、隔離モジュール104の第2端とされ、整流ユニット303は、トランス302の二次側T2の交流信号を整流処理して、整流処理後の電気信号を整流ユニット303の第2端から出力するように構成される。
【0028】
たとえば、インバータユニット301の第1端は、接続端及び第1接地端GND3を備え、そのうち、接続端は、隔離モジュール104の第1端とされ、制御インタフェース101に接続される。インバータユニット301の第2端は、トランス302の一次側T1に接続される。インバータユニット301は、第1端にアクセスされた直流信号を交流信号に変換して、トランス302の一次側T1に伝送することができ、それがさらに一次側T1のコイルを経てインバータユニット301に戻って第1接地端GND3を経て接地し、これにより、トランス302の一次側T1において回路が形成される。トランス302は、一次側T1と二次側T2との間の隔離及び電気信号の結合を実現することができ、例示的に、トランス302の一次側T1と二次側T2との変成比は、1:1であってもよい。整流ユニット303の第2端は、隔離モジュール104の第2端とされ、整流ユニット303は、トランス302の二次側T2の交流信号を、単相パルス信号に整流して整流ユニット303の第2端に伝送することができる。単相パルス信号の周波数は、トランス302の二次側T2の交流信号の周波数よりも小さく、例示的に、整流ユニット303は、ブリッジ整流回路Qを備えてもよく、ブリッジ整流回路Qの2つの入力端は、トランス302の二次側T2の両端にそれぞれ接続され、ブリッジ整流回路Qの2つの出力端は、現場インタフェースの2つのインタフェースにそれぞれ接続される。また、ブリッジ整流回路Qの2つの出力端は、それぞれ第2給電端VCC2及び第2接地端GND2とされてもよく、第2給電端VCC2の電源は、トランス302の結合により得られる。第2給電端VCC2と第2接地端GND2との間には第1フィルターコンデンサC23及び第2フィルターコンデンサC21がさらに並列されてもよい。インバータユニット301、トランス302及び整流ユニット303の設置により、現場インタフェース105側と制御インタフェース101側との信号の隔離及び結合を実現し、電気信号の安定した伝送を保証し、現場インタフェース105に接続された機器の運行の安全を保証することができる。
【0029】
たとえば、前述した実施例を踏まえて、引き続き図3を参照し、第1HARTモジュール103は、第2スイッチ管T8を備え、第2スイッチ管T8の制御端は、制御インタフェース101に接続され、第2スイッチ管T8の第1端は、調節可能電源モジュール102及び第1給電端VCC3にそれぞれ接続され、第2スイッチ管T8の第2端は、第1接地端GND3に接続される。調節可能電源モジュール102は、比較ユニットU1及び給電ユニット304を備え、比較ユニットU1は、第1比較端a、第2比較端b及び第1出力端cを備え、第1比較端aは、第2スイッチ管T8の第2端に接続され、さらにレジスタ及びコンデンサを経て設定給電端VACに接続され、そのうち、設定給電端VACの電圧レベルは、第1給電端VCC3の電圧レベルと等しくない。第2比較端bは、第1給電端VCC3に接続され、比較ユニットU1は、第1比較端a及び第2比較端bに接続された電気信号の相対関係に基づいて対応する第2制御信号を出力するように構成され、給電ユニット304の出力端は、制御インタフェース101に接続され、給電ユニット304の入力端は、第1給電端VCC3に接続され、給電ユニット304の制御端は、第1出力端cに接続され、給電ユニット304は、第2制御信号に基づいて第1電源信号又は第1HART信号を出力するように構成される。
【0030】
たとえば、第2スイッチ管T8の制御端と制御インタフェース101の第1インタフェース1+との間には、さらに第3レジスタR18及び第2コンデンサC15が直列され、第2スイッチ管T8の制御端と制御インタフェース101の第2インタフェース1-との間には、さらに第4レジスタが直列されている。制御インタフェース101に第1問合せ信号が入力される時、第1問合せ信号は、交流電圧信号であってもよく、第2スイッチ管T8の制御端において交流分圧を形成することで、分圧の波動に伴って導通又はターンオフされるように第2スイッチ管T8を制御することができる。第2スイッチ管T8の導通時、第1給電端VCC3と第1接地端GND3との間にはパスが形成され、第2スイッチ管T8のターンオフ時、第1給電端VCC3は比較ユニットU1の第1比較端aに給電するため、比較ユニットU1の第1比較端aの接地又は第1給電端VCC3へのアクセスを実現する。比較ユニットU1は、第1比較端a及び第2比較端bに接続された電気信号の相対関係に基づいて対応する第2制御信号を出力することができ、第2制御信号は、デジタル信号、即ち「1」又は「0」であってもよい。たとえば、第1比較端a及び第2比較端bに接続された電圧レベルが等しければ、比較ユニットU1は「0」を出力し、第1比較端a及び第2比較端bに接続された電圧レベルが等しくない、又は差の値がプリセット値を超えれば、比較ユニットU1は「1」を出力する。給電ユニット304は、第3スイッチ管T6、第1ダイオードD5、電源フィルターインダクタL1及び少なくとも1つの電源フィルターコンデンサをさらに備え、第3スイッチ管T6の第1端は、給電ユニット304の入力端とされ、第3スイッチ管T6の第2端は、給電ユニット304の出力端とされ、第3スイッチ管T6の制御端は、給電ユニット304の制御端とされる。第1ダイオードD5は、第1接地端GND3と第3スイッチ管T6の第2端との間に接続され、電源の出力方向を決定することができる。電源フィルターインダクタL1は、第3スイッチ管T6の第2端に接続され、出力電源に対してフィルタリング作用を果たすことができる。第3スイッチ管T6は、第2制御信号に基づいて導通又はターンオフすることができる。制御インタフェース101に第1問合せ信号がアクセスされていない場合、第2スイッチ管T8は、持続的にターンオフされ、且つ第3スイッチ管T6は、持続的に導通されており、調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を出力し、第1電源信号は、第1電源端により出力される電気信号である。制御インタフェース101に第1問合せ信号がアクセスされる場合、第2スイッチ管T8は、第1問合せ信号の周波数に基づいて導通及びターンオフの状態を切り替えて、対応する第3スイッチ管T6も第2制御信号に基づいて導通及びターンオフの状態を切り替えることで、第1電源信号を第1HART信号に変調して、第3スイッチ管T6の第2端を介して出力する。
【0031】
例示的に、HART回路100がアナログ電流信号のアクセス機能を実現する(即ち、制御室がトランスミッタの測定値を採取する)時、制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間には負荷抵抗が接続され、現場インタフェース105の2つのインタフェース2+及び2-には現場の温度又は圧力トランスミッタ(抵抗値が測定値に関連する可変抵抗としてみなされてもよい)が接続される。アナログ電流信号の伝送方向は、現場インタフェース105から隔離モジュール104を介して制御インタフェース101に伝送するというものである。この時、第2スイッチ管T8がターンオフされているため、比較ユニットU1は第3スイッチ管T6の制御端に高レベルを出力し、第3スイッチ管T6の導通を保証し、そこで、調節可能電源モジュール102は制御インタフェース101の第1インタフェース1+に第1電源信号を出力し、第1電源信号は、第1電源端により出力される直流電圧信号である。第1電源信号は順次、負荷抵抗、インバータユニット301及びトランス302の一次側T1を経てインバータユニット301に接続された第1接地端GND3に接続され、電源回路が形成される。トランス302の二次側T2は、現場インタフェース105に接続された温度又は圧力トランスミッタに給電し、トランス302の二次側T2においても回路が形成される。温度又は圧力トランスミッタの測定値は現場インタフェース105に介接された抵抗値に影響を与え、現場インタフェース105を流れる4~12mAアナログ電流信号を変えることで、トランス302の二次側T2を流れる電気信号を変える。トランス302の一次側T1及び二次側T2の電気信号が互いに結合されるため、負荷抵抗を流れる4~12mAのアナログ電流信号を検出することによって温度又は圧力トランスミッタの測定値を取得することができる。
【0032】
HART回路100がアナログ電流信号のアクセス機能を実現すると同時に、現場インタフェース105に接続された温度又は圧力トランスミッタを監視するか又は設ける必要があれば、制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間には調節可能な交流電圧源が接続されてもよく、交流電圧源により生じられた交流信号は第3レジスタR18、第2コンデンサC15及び第4レジスタを経て分圧を形成する。交流分圧信号は、第2スイッチ管T8を機能させることができ、第2スイッチ管T8の導通及びターンオフは、比較ユニットU1の第1比較端aに接続された電圧レベルに影響を与える。比較ユニットU1は、第1比較端aと第2比較端bとの相対関係を比較して第3スイッチ管T6の導通及びターンオフを制御する。調節可能電源ユニットは、デューティ比が交流電圧源に関連する電圧信号(即ち、第1HART信号)を出力し、負荷抵抗によってインバータユニット301に伝送することができる。トランス302及び整流ユニット303を介して現場インタフェース105に伝送し、このようにして、第1HART信号は、現場の温度又は圧力トランスミッタにより受信される。回答として、温度又は圧力トランスミッタは、現場インタフェース105に1つの交流電流信号を入力することにより第1HART信号に回答することができる。
【0033】
HART回路100がアナログ電流信号の出力機能を実現する(即ち、制御室が現場の位置決め弁を制御する状態である)時、制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間には調節可能な直流電流源が接続され、現場インタフェース105の2つのインタフェース2+と2-との間には位置決め弁が接続される。アナログ電流信号の伝送方向は、制御インタフェース101から隔離モジュール104を介して現場インタフェース105に接続された位置決め弁に伝送するというものである。この時、第2スイッチ管T8がターンオフされているため、比較ユニットU1は、第3スイッチ管T6の制御端に高レベルを出力し、第3スイッチ管T6の導通を保証し、そこで、調節可能電源モジュール102は、制御インタフェース101の第1インタフェース1+に第1電源信号を出力し、第1電源信号は、第1電源端により出力される直流電圧信号であり、調節可能な直流電流源に電源を提供する。直流電流源により出力される電流は即ち、アナログ電流信号である。アナログ電流信号は、インバータユニット301の第1端に伝送され、インバータユニット301の調節を経てからトランス302の一次側T1を経てインバータユニット301に接続された第1接地端GND3に戻る。このように、アナログ電流信号はトランス302の二次側T2に接続された整流ユニット303に結合され、現場インタフェース105により位置決め弁に流入して伝送を完成する。
【0034】
HART回路100がアナログ電流信号の出力機能を実現すると同時に、現場側の位置決め弁を監視するか又は設ける必要があれば、制御端には調節可能な交流電流源が接続される。交流電流源により生じられた交流信号は直接、隔離モジュール104に進入し、このようにして、第2問合せ信号は、現場インタフェース105に接続された位置決め弁により受信される。位置決め弁は、現場インタフェース105における第2インタフェースによって1つの交流電圧信号を回答信号として入力する。該交流電圧信号は、第1コンデンサC22及び第2レジスタR22によって第1スイッチ管T21の制御端において分圧を形成する。交流の分圧信号は、第1スイッチ管T21を導通及びターンオフさせることで、第3電源端に交流信号を生じさせ、最後に、交流信号を、整流ブリッジ及びトランス302を介してトランス302の一次側T1に伝送し、このようにして、制御インタフェース101は、第2問合せ信号に回答する第2HART信号を受信することができる。
【0035】
本実施例に係るHART回路は、調節可能電源回路に比較ユニット及び第3スイッチ管が設けられ、第1HARTモジュールに第2スイッチ管が設けられ、スイッチ管と比較ユニットとの間の接続関係により、第1問合せ信号に基づいて電源を変調するという機能を実現し、制御側と現場側に接続されたトランスミッタとの間の双方向HART通信を完成する。第2HARTモジュールに、現場インタフェースにより入力された交流電圧信号に基づいて導通又はターンオフすることができる第1スイッチ管が設けられることにより、第1返信信号に基づいて第2HART信号を変調するという作用を実現し、制御側と現場側に接続された位置決め弁との双方向通信を完成し、HART回路を多種の応用シーンに適合させ、HART回路の適用性を向上させる。
【0036】
たとえば、前述した実施例を踏まえて、引き続き図3を参照し、HART回路100は、本質安全エネルギー制限ユニット305をさらに備え、本質安全エネルギー制限ユニット305は、第2HARTモジュール201と現場インタフェース105との間に設けられ、本質安全エネルギー制限ユニット305は、現場インタフェース105に出力される電圧又は電流レベルを制限するように構成される。
【0037】
たとえば、HART回路100はよく石油、天然ガス又は他の危険化学品の生産処理現場に応用されるので、電気信号の伝送が危険化学品の爆燃を引き起こしやすいが、本質安全エネルギー制限ユニット305は、現場インタフェース105により出力される電圧及び電流レベルを制限して防爆作用を果たし、HART回路100の安全性を向上させることができる。
【0038】
たとえば、前述した実施例を踏まえて、引き続き図3を参照し、HART回路100は、第1インタフェース保護ユニット306及び第2インタフェース保護ユニット307をさらに備え、第1インタフェース保護ユニット306は、第1過渡ダイオードTVS2、第1フィルターインダクタL2、第2フィルターインダクタL3及び第1ヒューズF10を備え、第1過渡ダイオードTVS2は、制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間に接続され、第1フィルターインダクタL2及び第1ヒューズF10は、制御インタフェース101の第1インタフェース1+と調節可能電源モジュール102との間に直列され、第2フィルターインダクタL3は、制御インタフェース101の第2インタフェース1-と隔離モジュール104の第1端との間に接続され、第2インタフェース保護ユニット307は、第2過渡ダイオードTVS10、第3フィルターインダクタL21及び第4フィルターインダクタL22を備え、第2過渡ダイオードTVS10は、現場インタフェース105の2つのインタフェース2+と2-との間に接続され、第3フィルターインダクタL21は、現場インタフェース105の第1インタフェース2+と隔離モジュール104の第2端との間に接続され、第4フィルターインダクタL22は、現場インタフェース105の第2インタフェース2-と隔離モジュール104の第2端との間に接続される。
【0039】
たとえば、第1過渡ダイオードTVS2及び第2過渡ダイオードTVS10は、外部接続された電気信号におけるサージ信号のHART回路100への損壊を防止することができる。第1ヒューズF10は、過電流による回路の損壊を防止することができる。第1フィルターインダクタL2、第2フィルターインダクタL3、第3フィルターインダクタL21及び第4フィルターインダクタL22は、通信電気信号におけるクラッタをフィルタリングして除去して、HART通信信号の明瞭度を向上させることができる。また、トランス302の一次側T1とインバータユニット301との間には第2ヒューズF11が設けられている。本質安全エネルギー制限ユニット305と整流ユニット303との間には第3ヒューズF20が設けられており、現場側における回路の過電流による回路の損壊を防止することができる。
【0040】
本実施例に係るHART回路は、制御インタフェース及び現場インタフェースにそれぞれ過渡ダイオード、フィルターインダクタ及びヒューズが接続されており、サージの損壊の防止、過電流の損壊の防止及び信号のクラッタのフィルタリング、除去という作用を果たし、HART回路の安全性をさらに向上させ、HART回路の寿命を延長させることができ、さらに、通信品質を向上させることができる。
【0041】
本願は、前述した任意の実施例における現場インタフェースに断線故障が出現したか否かを判断するためのHART回路の現場インタフェースの状態判断方法をさらに提供する。図4は、本願の実施例に係るHART回路の現場インタフェースの状態判断方法のフローの模式図であり、図4を参照し、HART回路の現場インタフェースの状態判断方法は、以下を含む。
【0042】
S401において、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間に抵抗測定装置を介接させる。
【0043】
たとえば、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間には抵抗測定装置が介接され、該抵抗測定装置は、トランスミッタ監視装置又は位置決め弁監視装置に集積可能であり、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗値をリアルタイムに測定することができる。
【0044】
S402において、抵抗測定装置を利用して制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗を測定する。
【0045】
たとえば、抵抗測定装置を利用して制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗を測定し、該抵抗値は、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間に接続されたレジスタ、インダクタ、コンデンサ及び他の装置に関連し、トランスの二次側において形成された回路の抵抗値にも関連する。
【0046】
S403において、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗とプリセット抵抗値との相対関係に基づいて現場インタフェースに断線故障が出現したか否かを決定する。
【0047】
たとえば、プリセット抵抗値は、1つの値であってもよく、HART回路がとっている状態によって異なるプリセット値を設定してもよい。現場インタフェースとトランスミッタ又は位置決め弁との接続が切断された場合、即ち現場インタフェースにおける2つのインタフェースの間が切断状態にある場合、トランスの二次側に電流がないため、二次側におけるコイルに電流がなくなってしまう。この時、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間は、高抵抗状態を呈し、この時の制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗はプリセット抵抗値よりも大きく、電流源は制御インタフェースに入力できず、そこで、現場インタフェースの接続に問題が存在することを知ることができる。
【0048】
例示的に、制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗がプリセット抵抗値よりも大きいか又は等しい場合、現場インタフェースに断線故障が出現したと決定される。制御インタフェースにおける2つのインタフェースの間の抵抗がプリセット抵抗値よりも小さい場合、現場インタフェースが正常状態にあると決定される。
【0049】
本願の実施例に係るHART回路、及びその現場インタフェースの状態判断方法は、調節可能電源モジュールが回路を形成するようにHART回路に可変の電源を提供することができる。隔離モジュールは、制御インタフェースと現場インタフェースとの間に隔離及び結合を形成することにより、制御インタフェースに接続された機器及び電源による現場の機器の安全性への影響を防止することができ、制御インタフェースと現場インタフェースとの間のアナログ信号の伝送を完成することもでき、制御インタフェースに接続された機器の現場インタフェースに接続された機器に対する検出又は制御が実現される。第1HARTモジュールは、制御インタフェースにより入力された第1問合せ信号に基づいて第1制御信号を生成することができる。調節可能電源モジュールは、さらに第1制御信号に基づいて第1電源信号を第1HART信号に変調することができる。制御インタフェースに接続された機器が現場インタフェースに接続された機器を検出する場合、第1HARTモジュールは、制御インタフェースと現場インタフェースとの間のHART通信を実現し、HART信号と回路におけるアナログ信号との重畳により、アナログ信号の伝送を踏まえて、制御室と生産現場との双方向通信及びインタフェースの状態判断を実現し、現場でインタフェースの状態をチェックすることを回避し、HART回路の通信機能をより多様化させて、HART回路の性能を向上させ、現場の作業効率を向上させる。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-07-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
たとえば、第1問合せ信号には、第1問合せ情報が含まれ、第1問合せ情報とは、制御室が現場インタフェース105に接続されたトランスミッタに送信する問合せ情報であり、トランスミッタは、第1問合せ情報に基づいて、対応する返信情報を現場インタフェース105に入力することができる。調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を提供することができ、さらに第1HARTモジュール103の第1制御信号に基づいて第1電源信号を第1HART信号に変調することができ、そのうち、第1HART信号は、第1HARTモジュール103の第1制御信号に基づいて生成され、第1HART信号にも、第1問合せ情報が含まれる。隔離モジュール104は、第1端と第2端との間の隔離及び結合を実現することができ、隔離機能は、現場インタフェース105と調節可能電源モジュール102及び制御インタフェース101とを隔離することができ、現場インタフェース105に接続された装置が調節可能電源及び制御インタフェース101の影響を受けないことを保証することができ、さらに隔離モジュール104の両端の信号の相互伝送を実現することができる。例示的に、隔離モジュール104は、結合回路、変圧装置及び整流回路の組合せモジュールであってもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
例示的に、一方で、現場インタフェース105にトランスミッタが接続される場合、トランスミッタの測定データを取得するために、制御室側は対応して、制御インタフェース101にトランスミッタ監視装置が接続されるようになってもよい。トランスミッタ監視装置は、制御インタフェース101に負荷抵抗が接続され、負荷抵抗における電気信号を検出することによってトランスミッタの測定データを決定可能なものである。現場インタフェース105にトランスミッタが接続される状態で、HART回路100における調節可能電源モジュール102は、第1電源信号を出力し、たとえば、第1電源信号は、直流電圧であってもよい。第1電源信号は、負荷抵抗を経て隔離モジュール104の第1端に伝送される。隔離モジュール104の第2端は、現場インタフェース105に接続される。トランスミッタは、測定データに基づいて、現場インタフェース105に介接された抵抗を調節することができる。現場インタフェース105に接続された抵抗は隔離モジュール104の第2端の電気信号の変化に影響を与え、隔離モジュール104の第1端に結合され、そこで、制御インタフェース101に接続されたトランスミッタ監視装置は、負荷抵抗における電気信号を検出することによってトランスミッタの測定データに対する決定を実現することができる。たとえば、現場インタフェース105に接続されたトランスミッタの抵抗は隔離モジュール104の第2端と現場インタフェース105との間の4~20mAのアナログ電流信号の変化に影響を与え、隔離モジュール104の第1端に結合され、そこで、制御インタフェース101に接続されたトランスミッタ監視装置は、負荷抵抗を流れた4~20mAのアナログ電流を検出することによってトランスミッタの測定データに対する決定を実現することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
たとえば、第2HARTモジュール201は、現場インタフェース105に入力された第1返信信号を第2HART信号に変調し、隔離モジュール104の第2端に伝送することができる。隔離モジュール104は、第2端の第2HART信号を隔離モジュール104の第1端に結合して、制御インタフェース101に伝送することができる。制御インタフェース101に接続された診断装置は、第2HART信号に基づいて現場端に接続された位置決め弁のフィードバック情報を決定することができる。たとえば、第1返信信号には、交流電圧信号が含まれてもよく、交流電圧信号の電圧レベル及び周波数などのパラメータは、位置決め弁のリアルタイムパラメータに関連し、リアルタイムパラメータには、開閉状態及び開度などの状態パラメータが含まれてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
現場インタフェース105に接続される位置決め弁を監視するか又は設ける必要がある場合、コミュニケータは制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間に接続され、制御インタフェース101において生じられた交流電流信号(即ち第2問合せ信号)は直接、隔離モジュール104の第1端に進入する。隔離モジュール104の結合及び隔離作用を経て、第2問合せ信号は、現場インタフェース105に接続された位置決め弁により受信される。返答として、現場インタフェース105に接続された位置決め弁において現場インタフェース105の第2インタフェース2-に第1返信信号を入力し、たとえば、第1返信信号は、交流電圧信号であり、該第1返信信号は、第1コンデンサC22及び第2レジスタR22によって第1スイッチ管T21の制御端において分圧を形成することができる。該交流の分圧信号は、第1スイッチ管T21を導通又はターンオフさせることで、結合電源点に交流信号を生じさせ、最後、隔離モジュール104は、該交流信号を隔離モジュール104の第1端に結合して伝送して、制御インタフェース101から出力することができる。これにより、現場インタフェース105に接続された位置決め弁が回答したHART信号は、診断装置により受信され、アナログ電流信号による位置決め弁の制御を踏まえて、制御室と位置決め弁との間の双方向HART通信を実現し、制御室と現場の位置決め弁との通信時効性を向上させる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
例示的に、HART回路100がアナログ電流信号のアクセス機能を実現する(即ち、制御室がトランスミッタの測定値を採取する)時、制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間には負荷抵抗が接続され、現場インタフェース105の2つのインタフェース2+及び2-には現場の温度又は圧力トランスミッタ(抵抗値が測定値に関連する可変抵抗としてみなされてもよい)が接続される。アナログ電流信号の伝送方向は、現場インタフェース105から隔離モジュール104を介して制御インタフェース101に伝送するというものである。この時、第2スイッチ管T8がターンオフされているため、比較ユニットU1は第3スイッチ管T6の制御端に高レベルを出力し、第3スイッチ管T6の導通を保証し、そこで、調節可能電源モジュール102は制御インタフェース101の第1インタフェース1+に第1電源信号を出力し、第1電源信号は、第1電源端により出力される直流電圧信号である。第1電源信号は順次、負荷抵抗、インバータユニット301及びトランス302の一次側T1を経てインバータユニット301に接続された第1接地端GND3に接続され、電源回路が形成される。トランス302の二次側T2は、現場インタフェース105に接続された温度又は圧力トランスミッタに給電し、トランス302の二次側T2においても回路が形成される。温度又は圧力トランスミッタの測定値は現場インタフェース105に介接された抵抗値に影響を与え、現場インタフェース105を流れる4~20mAアナログ電流信号を変えることで、トランス302の二次側T2を流れる電気信号を変える。トランス302の一次側T1及び二次側T2の電気信号が互いに結合されるため、負荷抵抗を流れる4~20mAのアナログ電流信号を検出することによって温度又は圧力トランスミッタの測定値を取得することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
HART回路100がアナログ電流信号のアクセス機能を実現すると同時に、現場インタフェース105に接続された温度又は圧力トランスミッタを監視するか又は設ける必要があれば、制御インタフェース101の2つのインタフェース1+と1-との間には調節可能な交流電圧源が接続されてもよく、交流電圧源により生じられた交流信号は第3レジスタR18、第2コンデンサC15及び第4レジスタを経て分圧を形成する。交流分圧信号は、第2スイッチ管T8を機能させることができ、第2スイッチ管T8の導通及びターンオフは、比較ユニットU1の第1比較端aに接続された電圧レベルに影響を与える。比較ユニットU1は、第1比較端aと第2比較端bとの相対関係を比較して第3スイッチ管T6の導通及びターンオフを制御する。調節可能電源モジュールは、デューティ比が交流電圧源に関連する電圧信号(即ち、第1HART信号)を出力し、負荷抵抗によってインバータユニット301に伝送することができる。トランス302及び整流ユニット303を介して現場インタフェース105に伝送し、このようにして、第1HART信号は、現場の温度又は圧力トランスミッタにより受信される。回答として、温度又は圧力トランスミッタは、現場インタフェース105に1つの交流電流信号を入力することにより第1HART信号に回答することができる。
【国際調査報告】