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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】車両ディスプレイデバイス
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240702BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240702BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20240702BHJP
   C03C 21/00 20060101ALI20240702BHJP
   B60K 35/22 20240101ALI20240702BHJP
   B60K 35/50 20240101ALI20240702BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 362
G09F9/30 308Z
G09F9/30 308A
G09F9/00 366A
B60R11/02 C
C03C21/00 101
B60K35/22
B60K35/50
G09F9/00 302
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565324
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022072350
(87)【国際公開番号】W WO2022246391
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】63/201,874
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301041
【氏名又は名称】アティエヴァ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュンマン、ルーカス
(72)【発明者】
【氏名】チャン、リチャード
【テーマコード(参考)】
3D020
3D344
4G059
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3D020BA04
3D020BB01
3D020BC03
3D020BD03
3D344AA07
3D344AA14
3D344AA19
3D344AC30
3D344AD01
3D344AD05
4G059AA01
4G059AC16
4G059AC25
4G059HB00
5C094AA56
5C094BA23
5C094BA31
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA06
5C094HA05
5G435AA00
5G435BB04
5G435BB06
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE13
5G435EE49
5G435EE50
5G435GG43
5G435HH05
5G435KK05
5G435LL17
(57)【要約】
車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは、並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた;前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;
各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは、並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた;
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項2】
湾曲したカバーガラス;および、
各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項3】
湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項4】
湾曲したカバーガラス;
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項5】
湾曲したカバーガラス;
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項6】
湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは、自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、
並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項7】
湾曲したカバーガラス;
並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項8】
湾曲したカバーガラス;
並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項9】
湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;
前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項10】
湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;
前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項11】
湾曲したカバーガラス;
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項12】
マルチカーブを有するカバーガラス;および、
各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項13】
マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項14】
マルチカーブを有するカバーガラス;
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項15】
マルチカーブを有するカバーガラス;
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項16】
マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、
並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項17】
マルチカーブを有するカバーガラス;
並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項18】
マルチカーブを有するカバーガラス;
並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項19】
マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;
自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項20】
マルチカーブを有するカバーガラス;
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、
自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有するカバーガラス
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【請求項21】
マルチカーブを有するカバーガラス;
前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、
車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成される接続部
を備える、車両ディスプレイデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年5月17日に提出された、「車両ディスプレイデバイス」の題名の米国特許出願第63/201,874の優先権を主張し、その開示はその全体が引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本ドキュメントは車両ディスプレイデバイスに関連する。
【背景技術】
【0003】
自動車における電子ディスプレイは、典型的には、閲覧および相互作用を容易にするために、搭乗者の視線の前に配置される。電子ディスプレイは、受動的なディスプレイデバイスであり得、または、搭乗者が表示と相互作用するためのタッチスクリーン技術を有し得る。車両における電子ディスプレイは、典型的には、矩形および平坦になっている。平坦および矩形なタッチ式ディスプレイの1つの問題は、その平坦さに起因して、腕の届く範囲内に完全に配置されなければならないことである。別の問題は、運転者のための可視性を阻害しない位置に収容しなければならないことである。従来は、単一のディスプレイのみが、単片のカバーガラスの背後に積層されている。
【発明の概要】
【0004】
第1の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス;および、各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた、を備える。
【0005】
第2の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、自由形式の形状を有するディスプレイモジュールを備える。
【0006】
第3の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス;自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、を備える。
【0007】
第4の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス;自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0008】
第5の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは、自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュールを備える。
【0009】
第6の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス;並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、を備える。
【0010】
第7の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス;並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0011】
第8の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、を備える。
【0012】
第9の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0013】
第10の態様において、車両ディスプレイデバイスは、湾曲したカバーガラス;前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0014】
第11の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;および、各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた、を備える。
【0015】
第12の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、自由形式の形状を有するディスプレイモジュールを備える。
【0016】
第13の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、を備える。
【0017】
第14の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0018】
第15の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;および、並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュールを備える。
【0019】
第16の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む、を備える。
【0020】
第17の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われたディスプレイモジュール;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0021】
第18の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;自由形式の形状を有するディスプレイモジュール;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【0022】
第19の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有するカバーガラスを備える。
【0023】
第20の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス;前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成される接続部を備える。
【0024】
第21の態様において、車両ディスプレイデバイスは、マルチカーブを有するカバーガラス、前記カバーガラスは自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有する;各々が自由形式の形状を有するディスプレイモジュール、前記ディスプレイモジュールは、並んで配置され、前記カバーガラスによって覆われた;前記カバーガラスを通して可視であるアクティブ画素領域、前記アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含む;および、前記車両ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、前記車両ディスプレイデバイスを前記ダッシュボードにマウントするように構成された接続部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】車両のためのディスプレイデバイスの一例の前面の斜視図を示す。
【0026】
図2】車両のパッセンジャーコンパートメントに取り付けられた、図1のディスプレイデバイスの一例を示す。
【0027】
図3図1のディスプレイデバイスのハウジングおよびカバーガラスの部分の一例を示す。
【0028】
図4図1のディスプレイデバイスの内部の斜視図を示す。
【0029】
図5図1のディスプレイデバイスおよび図4のディスプレイモジュールのカバーガラスの平面図を示す。
【0030】
図6図1のカバーガラスの一例の斜視図を示す。
【0031】
図7】本開示の態様を実装するために使用され得るコンピューティングデバイスの例示的なアーキテクチャを図示している。
【0032】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本ドキュメントは、改良された車両ディスプレイデバイスを提供するためのシステムおよび技術の例を説明する。いくつかの実装例において、複数(例えば、3つ)の自由形状および湾曲したディスプレイパネルが、単片のカバーガラスの背後で組み合わせられる。例えば、このことは、搭乗者のための容易なタッチアクセスを可能にし得、ならびに、道路可視性を最大限にし得る。いくつかの実装例において、異なるディスプレイが、単片のカバーガラスの背後で積層され得る。例えば、このことは、実装が、ディスプレイデバイスのそれぞれの利点を示すことを可能にし得る。いくつかの実装例において、複数のディスプレイデバイスのうちの少なくとも1つのディスプレイデバイス(例えば、2つ)が接触感受性を有し得、複数のディスプレイデバイスのうちの少なくとも別の1つのディスプレイデバイス(例えば、搭乗者の手が届かないステアリングホイールの背後にあるもの)が、接触感受性を有しなくてよい。各ディスプレイ画面は、独立して湾曲し得る。いつくかの実装例において、このことは、実装が、搭乗者の手の届く異なる領域にディスプレイを持ってくることを可能にし得る。例えば、このことは、人間工学、およびディスプレイの相互作用を向上させ得る。一般的に、曲率が大きくなると、ディスプレイの複雑性、リスクおよびコストを増加させることがあり、設計は、ディスプレイデバイスがより湾曲しているディスプレイの複雑性を慎重に減少させ得る。いくつかの実装例において、ディスプレイは自由形状(例えば、実質的に矩形でない)であり得、ディスプレイデバイスの全体の形状に、より自由に合致し得る。ディスプレイデバイスの形状は、道路可視性を確実にし、ブラインドスポットを制限するように最適化され得る。ディスプレイデバイスは、計器パネルの上で浮遊する自己完結型のユニットであり得る。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイスは、机上のコンピュータ画面と同様に配置され得る。例えば、計器パネルに組み込まれないディスプレイデバイスは、サービスを容易にし得、ユニークなスタイルおよび外見を提供し得る。
【0034】
本明細書の例は、ディスプレイデバイスを指す。ディスプレイデバイスは、1または複数のコンピュータデバイス用のグラフィカルユーザインタフェースを視覚的に出力する。ディスプレイデバイスは、コンピュータベースの情報を提示するために使用される複数のディスプレイ技術のうちのいずれかに従って動作することができる。いくつかの例を挙げると、ディスプレイデバイスは液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、および/またはプラズマディスプレイを含むことができる。ディスプレイデバイスはコンピュータデバイスについての入力を受信するように構成され得る。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイスはユーザの手、またはスタイラスなどの道具が画面に接触したことまたは近接したことを検出するための1または複数のタイプの技術を備え持つことができる。ディスプレイデバイスは、タッチ検出の、および/または、ジェスチャ認識の、複数の技術(総称すると「接触感受性」)に従って動作し得る。いくつかの例を挙げると、ディスプレイデバイスは抵抗式タッチスクリーン、静電容量式タッチスクリーン、および/または光学イメージングに基づくタッチスクリーンを含むことができる。ディスプレイデバイスは複数の形状のうちのいずれかを有することができる。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイスは、いくつかの例を挙げると、四角形の形状(例えば、矩形)、または、自由形式の形状を有する。ディスプレイデバイスは、実質的に平坦なフォームファクタ(例えば画面は本質的に平面である)、または平坦でないフォームファクタ(例えば画面は1または複数の半径に従って湾曲している)を有することができる。2つかまたはそれより多いディスプレイデバイスが、互いに対する複数の空間的関係のうちのいずれかに従って配置されてもよい。あるディスプレイデバイスが、垂直方向に別のディスプレイデバイスの実質的に上に配置されてもよい。あるディスプレイデバイスが、水平方向に別のディスプレイデバイスの実質的に横に配置されてもよい。あるディスプレイデバイスが、別のディスプレイデバイスから任意の方向で斜めに配置されてもよい。2つかまたはそれより多いディスプレイデバイスが、共通の方向を向くように配置されてもよい。2つかまたはそれより多いディスプレイデバイスが、互いに異なる方向を向くように配置されてもよい。
【0035】
本明細書における例は、カバーガラスを有するディスプレイデバイスを指す。本明細書において使用されるように、カバーガラスは透明基板である。透明基板は、限定されないが、ガラス材料で作製され得る。例えば、カバーガラスが、化学的に強化されたガラスから作製され得る。カバーガラスは、平面であっても、非平面であってもよい。例えば、カバーガラスは湾曲形状を有し得る。カバーガラスは、ユーザがカバーガラスを使用して入力を作製することを可能にするように、タッチスクリーン技術の使用に対応し得、コンテンツが、カバーガラスに視覚的に提示される。いくつかの実装例において、カバーガラスは、2つの例を挙げると、容量性の、および/または抵抗性のタッチセンシングの使用を容易にし得る。
【0036】
本明細書における例は、湾曲したカバーガラスを指す。本明細書において使用されるように、曲面カバーガラスは平坦ではなく、少なくとも1つの曲率半径を有するものとして特徴付けられる。いくつかの実装例において、曲率半径は、水平方向におけるカバーガラスの曲率(例えば、少なくとも平面図において可視である曲率)を指し得る。例えば、ディスプレイデバイスの他の構成要素(例えば、バックライトモジュール、LCDモジュール、回路基板)は、これらの構成要素が曲面カバーガラスと組み合わせて一緒に合わさるような曲率を有し得る。
【0037】
本明細書における例は、マルチカーブを有するカバーガラスを指す。本明細書において使用されるように、マルチカーブカバーガラスは平坦ではなく、複数の曲率半径を有するものとして特徴付けられる。複数の曲率半径は、ディスプレイデバイスのマルチカーブカバーガラスの異なる部分における曲率を指す。例えば、カバーガラスは、(例えば、異なる曲率半径を有する部分の対の間に)移行部があるとき、マルチカーブを有するものと呼ばれ得る。別の例として、カバーガラスは、(例えば、異なる曲率半径を有する部分の任意の対の間に、または別の)移行部があるとき、マルチカーブを有するものと呼ばれ得る。複数の曲率半径は、ディスプレイデバイスのそれぞれのディスプレイモジュールと関連付けられ得るが、必ずしもそうではない。複数の曲率半径の各曲率半径に関して、湾曲したディスプレイデバイスの他の構成要素(例えば、バックライトモジュール、LCDモジュール、回路基板)は、これらの構成要素が、マルチカーブカバーガラスの部分と組み合わせて一緒に合わさるような曲率を有し得る。
【0038】
本明細書における例は、自由に浮遊しており、露出したガラス縁を有するカバーガラスを指す。本明細書において使用されるように、露出したガラス縁は、フレームまたはベゼルによって覆われず、ディスプレイデバイスの、またはダッシュボードのハウジングのいかなる一部によっても覆われない。露出したガラス縁は、カバーガラスの周辺全体の周囲に延在し得、または、露出したガラス縁は、カバーガラスの外周の1または複数の部分にわたってのみ延在し得る。
【0039】
本明細書における例は、自由形式の形状を有するディスプレイモジュールを指す。本明細書において使用されるように、自由形式の形状を有するディスプレイモジュールは、その中心に向かって法線方向で見られるとき、矩形ではなく、むしろ、その表示領域は異なる形状を有する。いくつかの実装例において、自由形式の表示領域はその中心に向かって法線方向で見られるとき、非矩形の多角形であり得る。自由形式の領域は、いくつかの例を挙げると、台形(例えば、平行四辺形)、または、n角形(n=5,6,7…)であり得る。いくつかの実装例において、自由形式の表示領域は、1または複数の丸みを帯びた辺を有し得る。
【0040】
本明細書における例は、ディスプレイデバイスがダッシュボードから浮遊するように、ダッシュボードにマウントされるディスプレイデバイスを指す。本明細書において使用されるように、ダッシュボードから浮遊するディスプレイデバイスは自己完結型であり、ダッシュボードの中に埋め込まれていない(例えば、ダッシュボードと同一平面上に配置されたか、ダッシュモード内に沈められたものではない)。例えば、ディスプレイデバイスは、ダッシュボードの前に、および/または、ダッシュボードの上方に配置される。
【0041】
本明細書における例は、透明である基板を指す。本明細書において使用されるように、透明であることは、実質的に、光学的に透き通っていることと同義語として使用される。本明細書において使用されるように、可視光スペクトルの少なくとも一部において少なくとも約80%の透過率を有する場合、基板(接着剤またはカバーガラスなど)は透明である。いくつかの実装例において、可視光スペクトルの大部分において少なくとも約80%の透過率を有する場合、基板は透明であるとみなされ得る。
【0042】
本明細書における例は、車両ディスプレイデバイスの1または複数の構成要素と共に使用される接着剤を指す。本明細書において使用されるように、接着剤は、世界中の異なる状況において車両内に生じ得る環境条件に対応する。いくつかの実装例において、接着剤は、1または複数の地理的領域において車両に加えられ得る環境試験条件に耐えることが可能であり得る。そのような条件は、いくつかの例を挙げると、温度範囲、湿度範囲、または太陽光への露出などの、異なる態様のもとでの耐久性または性能に関連し得る。
【0043】
本明細書における例は、車両を指す。車両は、乗客または積荷、またはその両方を輸送する機械である。車両は、少なくとも1つのタイプの燃料、または他のエネルギー源(例えば電気)を使用する1または複数のモータを有することができる。車両の例は車、トラック、およびバスを含むが、これらに限定されない。車輪の数は車両のタイプの間で異なってもよく、車輪のうちの1または複数(例えばすべて)は車両の推進のために使用され得る。車両は1または複数人の人を収容するパッセンジャーコンパートメントを含むことができる。少なくとも1人の車両の搭乗者は運転者であるとみなされることができ;この場合、様々なツール、道具、または他のデバイスが運転者に提供され得る。本明細書における例において、車両によって運ばれる任意の人が、車両の「運転者」または「乗客」と呼ばれ、その人がその車両を駆動しているかどうか、または、その人がその車両を駆動するための制御にアクセスしているかどうか、または、その人がその車両を駆動するための制御を欠いているかどうかは関係ない。
【0044】
本明細書における例は、前、後、頂部および底部を指す。これらおよび同様の表現は、視点の明示的または恣意的な概念に基づき、相対的なやり方で物事または態様を識別する。つまり、これらの用語は、説明を目的として使用された単なる例示であり、唯一可能な位置、方向などを必ずしも指示していない。
【0045】
図1は、車両のためのディスプレイデバイス100の一例の前方の斜視図を示す。ディスプレイデバイス100またはその任意の構成要素は、本明細書の他の箇所において説明される1または複数の他の例と共に使用され得る。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイス100は、車両のダッシュボードの一部であり得る。例えば、ディスプレイデバイス100は、計器群などの形態で、車両の搭乗者にユーザインタフェースを提供し得る。
【0046】
ディスプレイデバイス100は、ハウジング102、カバーガラス104、および接続部106を含む。ハウジング102は、内部空間内に開口(見えない)を形成し得る。内部空間は、ディスプレイモジュールなどの構成要素を収容し得る。ハウジング102は、限定されないが、金属または高分子材料を含む、任意の好適な材料で作製され得る。いくつかの実装例において、ハウジング102は、成型加工を使用して作製され得る。例えば、マグネシウムまたは同様の材料が、ハウジング102の形状へとチクソモールドされ得る。
【0047】
カバーガラス104は、ハウジング102の内部への開口において配置される。カバーガラス104は、ハウジング102内のディスプレイモジュールによって提示されるコンテンツの閲覧を提供し得る。いくつかの実装例において、カバーガラス104は、全体の領域または1または複数の部分のみにわたるタッチスクリーン技術のやり方によって、1または複数のタイプのユーザ入力を容易にする。カバーガラス104は、2つの例を挙げると、湾曲し得るかマルチカーブを有し得る。
【0048】
接続部106は、いくつかの構造(例えば計器パネル)の上にディスプレイデバイス100をマウントするために、および、車両における他の箇所の他の構成要素と、ディスプレイモジュールおよび/またはタッチスクリーン構成要素との間の通信のために、構成され得る。例えば、接続部106は、ディスプレイデバイス100が、容易に視認できて手が届くように、ダッシュボードの前および/または上方に(例えば、ダッシュボードから浮遊して)配置されることを提供し得る。
【0049】
図2は、車両のパッセンジャーコンパートメント200において取り付けられた、図1のディスプレイデバイス100の一例を示す。パッセンジャーコンパートメント200は、ここで、風防ガラス202および側窓204を有する。ディスプレイデバイス100は、人間工学的、ユーザフレンドリー、および/または安全性の観点を含むが限定されない、1または複数の利点を提供しながら、順応性のある使用を可能にする形状を有し得る。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイス100の部分206Aおよび206Cは、部分206Bよりも鉛直方向に低くなり得る。例えば、このことは、シート208における搭乗者のための可視性を促進し得る。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイス100の部分206Aおよび206Cは、部分206Bより、シート208からより近くに配置され得る。例えば、このことは、部分206Aおよび206Cが接触感受性を有する場合(例えば、部分206Bは接触感受性を有しないかもしれない)シート208における搭乗者の到達可能性を促進し得る。いくつかの実装例において、ディスプレイデバイス100はパッセンジャーコンパートメント200の計器パネルから浮遊する。例えば、このことは、ディスプレイデバイス100が、衝突事象の場合に衝撃力を搭乗者からよりよく吸収することを可能にし得る。
【0050】
図3は、図1のディスプレイデバイス100のハウジング102およびカバーガラス104の部分の一例を示す。ハウジング102は、内部への開口の周囲に縁部300を有する。カバーガラス104は縁部302を有する。しかしながら、ハウジングの縁部300は、カバーガラス104の縁部302を覆わない。むしろ、カバーガラス104はここでは、ベゼルまたはフレームを有しない自由浮遊カバーガラスであり、したがって、縁部302はカプセル化されず、露出したガラス縁である。例えば、縁部302は丸みを帯びた外形を有し得る。いくつかの実装例において、縁部302は、カバーガラス104の周辺全体にわたって露出したガラス縁である。いくつかの実装例において、カバーガラス104の外周の部分は、フレームまたはベゼルによって境界付けられ得、次に、縁部302は、カバーガラス104の残りの外周にわたって露出したガラス縁であり得る。
【0051】
図4は、図1のディスプレイデバイス100の後ろの斜視図を示す。ここで、ディスプレイデバイス100の内部400が可視である。ハウジング102は、ここでは可視性のために省略される、内部400を覆う取り外し可能なカバーを含み得る。ハウジング102は、接続部106および1または複数のディスプレイモジュールを含み得る。ここで、ディスプレイデバイス100は、ディスプレイモジュール402A-402Cをそれぞれ含む。ディスプレイモジュール402A-402Cは、複数の配置のいずれかの向きをとり得る。いくつかの実装例において、ディスプレイモジュール402A-402Cは、ディスプレイデバイス100の部分206A-206C(図2)に従って配置される。ここで、ディスプレイモジュール402A-402Cは、ディスプレイデバイス100内に水平に並んで配置される。例えば、搭乗者の視点から、ディスプレイモジュール402Aは左ディスプレイモジュールと呼ばれ得、ディスプレイモジュール402Bは中央ディスプレイモジュールと呼ばれ得、ディスプレイモジュール402Cは右ディスプレイモジュールと呼ばれ得る。すなわち、左側駆動の車両において、ディスプレイモジュール402Aは、ディスプレイモジュール402A-402Cのうち、運転者側の窓に最も近く位置し得る。ディスプレイモジュール402A-402Cのうちの1または複数は、自由形式の形状を有し得る。ディスプレイモジュール402A-402Cのうちの1または複数は、湾曲しているカバーガラスを有し得る。ディスプレイモジュール402A-402Cのうちの1または複数は、マルチカーブを有するカバーガラスを有し得る。
【0052】
ディスプレイモジュール402A-402Cのそれぞれは、その動作のために、電子構成要素および他のデバイスを含み得る。ここで、ディスプレイモジュール402Aは、発光ダイオード(LED)406Aおよび回路基板408Aとも共に、バックライトモジュール404Aを含む。ディスプレイモジュール402Bは、LED406Bおよび回路基板408Bとも共に、バックライトモジュール404Bを含む。ディスプレイモジュール402Cは、LED406Cおよび回路基板408Cとも共に、バックライトモジュール404Cを含む。ディスプレイモジュール402A-402Cのうちの1または複数は、接触感受性の特徴を有し得る。
【0053】
図5は、図1のディスプレイデバイス100のカバーガラス104および図4のディスプレイモジュール402A-402Cの平面図を示す。カバーガラス104は、ここではマルチカーブを有する。曲率半径500Aは、この図におけるカバーガラス104の最も左の部分に関連付けられる。曲率半径500Bは、この図におけるカバーガラス104の中心部分に関連付けられる。曲率半径500Cは、この図におけるカバーガラス104の最も右の部分に関連付けられる。曲率半径500A-500Cのうちの1または複数は、曲率半径500A-500Cの別のものとは異なる長さであり得る。いくつかの実装例において、曲率半径500Aは、曲率半径500B-500Cのうちの少なくとも1つより長いか、またはより短い。例えば、曲率半径500Aは、約800mmなど、約600から約1000ミリメートル(mm)のオーダーであり得る。いくつかの実装例において、曲率半径500Bは、曲率半径500Aおよび500Cのうちの少なくとも1つより長いか、またはより短い。例えば、曲率半径500Bは、約2000mmなど、約1000から約3000mmのオーダーであり得る。いくつかの実装例において、曲率半径500Cは、曲率半径500A-500Bのうちの少なくとも1つより長いか、またはより短い。例えば、曲率半径500Cは、約2000mmなど、約1000から約3000mmのオーダーであり得る。他の組み合わせおよび/または曲率半径が使用され得る。いくつかの実装例において、カバーガラス104は、単一の曲率半径のみを有する。
【0054】
曲率半径500A-500Cのいずれかが、1または複数のディスプレイモジュールの構成要素のそれぞれの曲率半径と関連付けられ得る。いくつかの実装例において、曲率半径500Aは、ディスプレイモジュール402Aに対応する。例えば、ディスプレイモジュール402Aの構成要素(例えば、図4のバックライトモジュール404A、LED406A、および回路基板408A)は各々、曲率半径500Aに基づいて規定された曲率半径を有する。
【0055】
いくつかの実装例において、曲率半径500Bは、ディスプレイモジュール402Bに対応する。例えば、ディスプレイモジュール402Bの構成要素(例えば、図4のバックライトモジュール404B、LED406B、および回路基板408B)は各々、曲率半径500Bに基づいて規定された曲率半径を有する。
【0056】
いくつかの実装例において、曲率半径500Cは、ディスプレイモジュール402Cに対応する。例えば、ディスプレイモジュール402Cの構成要素(例えば、図4のバックライトモジュール404C、LED406C,および回路基板408C)は各々、曲率半径500Cに基づいて規定された曲率半径を有する。
【0057】
曲率半径500A-500Cのいずれかを有するカバーガラス104の部分のうちの1または複数が、移行部に関連付けられ得る。ここで、移行部502Aは曲率半径500A-500Bの間に配置される。いくつかの実装例において、移行部502Aは、曲率半径500A-500Bとは異なる曲率半径を有し得るか、または曲率を有しなくてもよい。例えば、移行部502Aは、曲率半径500Aおよび500Bの間の曲率半径を有し得る。ここで、移行部502Bは曲率半径500B-500Cの間に配置される。いくつかの実装例において、移行部502Bは曲率半径500B-500Cとは異なる曲率半径を有し得るか、または曲率を有しなくてもよい。例えば、移行部502Bは曲率半径500Bおよび500Cの間の曲率半径を有し得る。他の組み合わせも使用され得る。
【0058】
図6は、図1のカバーガラス104の一例の斜視図を示す。カバーガラス104はマスク600と共に提供され得る。マスク600は、十分低い(例えば、実質的にゼロ)透明度を有する任意の好適な材料で作製され得る。いくつかの実装例において、マスク600は、アクティブ画素領域がカバーガラス104を通して可視であるように、1または複数のディスプレイモジュールのアクティブ画素領域に関連する領域を規定し得る。いくつかの実装例において、アクティブ画素領域は、接触感受性を有する第1エリアおよび接触感受性を有しない第2エリアを含み得る。いくつかの実装例において、アクティブ画素領域は、ディスプレイデバイス100の部分206A-206C(図2)と対応し得る。
【0059】
図7には、本明細書に説明されるシステム、装置、および/または技術のうちのいずれか、または考えられる様々な実施形態で利用することができる任意の他のシステム、装置、および/または技術を含む、本開示の態様を実装するために使用され得るコンピューティングデバイス700の例示的なアーキテクチャが図示されている。
【0060】
図7に図示されているコンピューティングデバイスを使用して、本明細書で説明されるオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、および/または(ソフトウェアエンジンを含む)ソフトウェアモジュールを実行することができる。
【0061】
いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス700は、中央処理装置(CPU)などの少なくとも1つの処理デバイス702(例えばプロセッサ)を含む。様々な製造業者、例えばIntelまたはAdvanced Micro Devicesから様々な処理デバイスが入手可能である。この例では、コンピューティングデバイス700は、システムメモリ704、およびシステムメモリ704を含む様々なシステム構成要素を処理デバイス702に結合するシステムバス706も含む。システムバス706は、様々なバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用する、メモリバス、またはメモリコントローラ;周辺バス;およびローカルバスを含むがこれらに限定されない、使用することができる任意の数のタイプのバス構造体のうちの1つである。
【0062】
コンピューティングデバイス700を使用して実装され得るコンピューティングデバイスの例は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、(スマートフォン、タッチパッドモバイルデジタルデバイス、または他のモバイルデバイスなどの)モバイルコンピューティングデバイス、またはデジタル命令を処理するように構成された他のデバイスを含む。
【0063】
システムメモリ704は、リードオンリメモリ708およびランダムアクセスメモリ710を含む。起動中などにコンピューティングデバイス700内で情報を転送するように機能する基本ルーチンを含む基本入出力システム712が、リードオンリメモリ708に格納されてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス700は、デジタルデータを格納するためにハードディスクドライブなどの二次ストレージデバイス714も含む。二次ストレージデバイス714は、二次ストレージインタフェース716によってシステムバス706に接続される。二次ストレージデバイス714、および関連付けられたそのコンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス700用の(アプリケーションプログラムおよびプログラムモジュールを含む)コンピュータ可読命令、データ構造、および他のデータの不揮発性であり非一時的なストレージを提供する。
【0065】
本明細書で説明された例示的な環境では二次ストレージデバイスとしてハードディスクドライブが利用されているが、他の実施形態では他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体が使用される。これらの他のタイプのコンピュータ可読記憶媒体の例は、磁気カセット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、コンパクトディスクリードオンリメモリ、デジタルバーサタイルディスクリードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、またはリードオンリメモリを含む。いくつかの実施形態は非一時的媒体を含む。例えば、コンピュータプログラム製品は、非一時的記憶媒体に有形で具現化されてもよい。さらに、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、ローカルストレージまたはクラウドベースのストレージを含んでもよい。
【0066】
複数のプログラムモジュールが、二次ストレージデバイス714、および/またはオペレーティングシステム718、1または複数のアプリケーションプログラム720、(本明細書で説明したソフトウェアエンジンなどの)他のプログラムモジュール722、およびプログラムデータ724を含むシステムメモリ704に格納され得る。コンピューティングデバイス700は、Microsoft Windows(登録商標)、Google Chrome(登録商標)OS、Apple OS、Unix(登録商標)、またはLinux(登録商標)および変形体、およびコンピューティングデバイスに適した任意の他のオペレーティングシステムなどの、任意の適したオペレーティングシステムを利用することができる。他の例は、タブレットコンピューティングデバイスで使用されるMicrosoft(登録商標)、Google、またはApple(登録商標)オペレーティングシステム、または任意の他の適したオペレーティングシステムを含むことができる。
【0067】
いくつかの実施形態において、ユーザは1または複数の入力デバイス726を介してコンピューティングデバイス700に入力を提供する。入力デバイス726の例は、キーボード728、マウス730、(例えば音声および/または他のオーディオ入力のための)マイク732、(タッチパッドまたはタッチ感知ディスプレイなどの)タッチセンサ734、および(例えばジェスチャ入力のための)ジェスチャセンサ735を含む。いくつかの実装例において、入力デバイス726は存在、近接、および/または運動に基づく検出を提供する。いくつかの実装例において、ユーザが歩いて自身の家に入る場合があり、これにより処理デバイスへの入力がトリガされる場合がある。例えば、この場合、入力デバイス726はユーザの自動化された体験を容易にし得る。他の実施形態は他の入力デバイス726を含む。入力デバイスは、システムバス706に結合された入出力インタフェース736を介して処理デバイス702に接続され得る。これらの入力デバイス726は、(パラレルポート、シリアルポート、ゲームポート、またはユニバーサルシリアルバスなどの)任意の数の入出力インタフェースによって接続されてもよい。考えられるいくつかの実施形態では入力デバイス726および入出力インタフェース736の間の無線通信も可能であり、いくつかの例を挙げると、赤外線、BLUETOOTH(登録商標)無線技術、802.11a/b/g/n、セルラー、超広帯域(UWB)、ZigBee(登録商標)、または他の無線周波数通信システムを含む。
【0068】
この例示的な実施形態では、モニタ、液晶ディスプレイデバイス、発光ダイオードディスプレイデバイス、プロジェクタ、またはタッチ感知ディスプレイデバイスなどのディスプレイデバイス738も、ビデオアダプタ740などのインタフェースを介してシステムバス706に接続される。コンピューティングデバイス700は、ディスプレイデバイス738に加えて、スピーカまたはプリンタなどの様々な他の周辺デバイス(図示せず)を含んでもよい。
【0069】
コンピューティングデバイス700は、ネットワークインタフェース742を介して1または複数のネットワークに接続され得る。ネットワークインタフェース742は、有線および/または無線通信を提供することができる。いくつかの実装例において、ネットワークインタフェース742は、無線信号を送信および/または受信するための1または複数のアンテナを含むことができる。ローカルエリアネットワーク環境または(インターネットなどの)ワイドエリアネットワーク環境で使用されるとき、ネットワークインタフェース742はイーサネット(登録商標)インタフェースを含むことができる。考えられる他の実施形態は、他の通信デバイスを使用する。例えば、コンピューティングデバイス700のいくつかの実施形態は、ネットワークをまたがって通信するためのモデムを含む。
【0070】
コンピューティングデバイス700は、少なくとも何らかの形態のコンピュータ可読媒体を含むことができる。コンピュータ可読媒体は、コンピューティングデバイス700によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体を含む。例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータ可読通信媒体を含む。
【0071】
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するように構成された任意のデバイスに実装される、揮発性および不揮発性であり、リムーバブルおよび非リムーバブルな媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ、フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリメモリ、デジタルバーサタイルディスク、または他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の磁気ストレージデバイス、または所望の情報を格納するために使用することができコンピューティングデバイス700によってアクセスすることができる任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0072】
典型的には、コンピュータ可読通信媒体は搬送波または他の伝送機構などの変調データ信号においてコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを具現化し、任意の情報伝達媒体を含む。用語「変調データ信号」は、信号に情報をコード化する方式でその特性のうちの1または複数を設定または変更させた信号を指す。例として、コンピュータ可読通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体、および音響、無線周波数、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記のいずれかの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。
【0073】
図7に図示されているコンピューティングデバイスも、1または複数のそのようなコンピューティングデバイスを含み得るプログラマブル電子装置の一例であり、複数のコンピューティングデバイスが含まれるとき、そのようなコンピューティングデバイスは適したデータ通信ネットワークに一緒に結合されて、本明細書に開示される様々な機能、方法、または動作を集合的に実施することができる。
【0074】
本明細書の全体を通して使用される用語「実質的に」および「約」は、処理時のばらつきに起因するものなどの小さい変動を説明および報告するために使用される。例えば、それらは、±2%よりも小さいまたはそれに等しいなど、±1%よりも小さいまたはそれに等しいなど、±0.5%よりも小さいまたはそれに等しいなど、±0.2%よりも小さいまたはそれに等しいなど、±0.1%よりも小さいまたはそれに等しいなど、±0.05%よりも小さいまたはそれに等しいなどの、±5%よりも小さいまたはそれに等しいことを指すことができる。また、本明細書において使用されるとき、「a」または「an」などの不定冠詞は「少なくとも1つ」を意味する。
【0075】
上記の複数のコンセプト、および以下でより詳細に論述される追加の複数のコンセプトの全ての組み合わせ(そのような複数のコンセプトが互いに矛盾しない限り)が、本明細書で開示される本発明の主題の一部であると企図されていることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる特許請求の範囲の主題の全ての組み合わせが、本明細書で開示される本発明の主題の一部であると企図されている。
【0076】
複数の実装形態が説明された。それにもかかわらず、本明細書の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われ得ることが、理解されるであろう。
【0077】
加えて、図に示されている論理の流れは、望ましい結果を実現するために、示されている特定の順序、または連続した順序を必要とするものではない。加えて、他のプロセスが提供され得、または説明された流れからプロセスが排除され得、説明されたシステムに他の構成要素が追加され得、または説明されたシステムから他の構成要素が削除され得る。従って、他の実装形態が以下の特許請求の範囲に記載の範囲内に属する。
【0078】
説明された実装形態の特定の特徴が本明細書に記載の通り図示されてきたが、今や多くの修正、置換、変更、および均等物が当業者に想起されるであろう。それゆえ、添付の特許請求の範囲は、実装形態の範囲に含まれる全てのそのような修正および変更を包含することを意図していることが理解されるべきである。それらは限定ではなく例としてのみ提示されており、形態および詳細に様々な変更が加えられ得ることを理解されたい。互いに排他的な組み合わせを除いて、本明細書に記載の装置および/または方法の任意の部分が任意の組み合わせで組み合わされ得る。本明細書に記載の実装形態は、説明された異なる実装形態の機能、構成要素、および/または特徴の様々な組み合わせおよび/または副次的組み合わせを含むことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】