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特表2024-524823オーブン庫内でパドルで操作されるパニーニプレス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】オーブン庫内でパドルで操作されるパニーニプレス
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20240702BHJP
   F24C 15/16 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
A47J37/06 306
F24C15/16 D
F24C15/16 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570078
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 IB2022000268
(87)【国際公開番号】W WO2022238761
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/187,053
(32)【優先日】2021-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523426459
【氏名又は名称】ウェルビルト ユーケー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】WELBILT UK LIMITED
【住所又は居所原語表記】St. Ann’s Wharf, 112 Quayside, Newcastle-Upon-Tyne, NE1 3DX, England
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100160495
【弁理士】
【氏名又は名称】畑 雅明
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 真理
(72)【発明者】
【氏名】アンダーウッド、マシュー、デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】サッジャド、アダム
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA03
4B040AA08
4B040AB02
4B040AC04
4B040AD04
4B040AD14
4B040AE04
4B040AE13
4B040CA05
4B040CB12
4B040EB14
4B040EB20
4B040ED10
(57)【要約】
オーブンの調理チャンバ内で使用するグリル装置であって、本装置は、一対の対向して配置された下向きの第1のガイドレールを含む上部グリルと、一対の対向して配置された上向きのガイド面を含む下部グリルとを備えるパニーニプレスであって、上部グリルは、下部グリルに結合された一対の上向きのガイド面のそれぞれの中に配置され、且つ上部グリルの両側に結合された、一対の対向して配置された整列装置によって、下部グリルに向かう及び下部グリルから離れる鉛直方向へ往復移動可能である、パニーニプレスと、少なくとも1つの食品を保持するパドルであって、基部と、一対の対向して配置された上向きの第2のガイドレールであって、それぞれの第1のガイドレールと整列し、結果、パドルが調理チャンバに入ると、第2のガイドレールがそれぞれの第1のガイドレールに接触して、上部グリルが上向きに下部グリルから離れるように移動し、従って食品を上部グリルの下面と前記下部グリルの上面との間に配置できるようになる、第2のガイドレールとを備えるパドルとを備え、パドルを除去すると、上部グリルが食品に向かって移動し、調理工程中に、食品に対し、圧縮し焼き目を付けるのに十分な圧力を印加する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーブンの調理チャンバ内で使用するグリル装置であって、前記装置は、
一対の対向して配置された下向きの第1のガイドレールを含む上部グリルと、
一対の対向して配置された上向きのガイド面を含む下部グリルと
を備えるパニーニプレスであって、
前記上部グリルは、下部グリルに結合された一対の上向きのガイド面のそれぞれの中に配置され、且つ前記上部グリルの両側に結合された、一対の対向して配置された整列装置によって、前記下部グリルに向かう及び前記下部グリルから離れる略鉛直方向へ往復移動可能である、パニーニプレスと、
少なくとも1つの食品を保持するパドルであって、
基部と、
少なくとも1つの対向して配置された上向きの第2のガイドレールであって、それぞれの前記第1のガイドレールと整列し、結果、前記パドルが前記調理チャンバに入ると、前記第2のガイドレールがそれぞれの前記第1のガイドレールに接触して、前記上部グリルが上向きに前記下部グリルから離れるように移動し、従って前記食品を前記上部グリルの下面と前記下部グリルの上面との間に配置できるようにする、第2のガイドレールと
を備えるパドルと
を備え、
前記パドルを除去すると、前記上部グリルが前記食品に向かって移動して、調理工程中に、前記食品に対し、圧縮し焼き目を付けるのに十分な圧力を印加する、
グリル装置。
【請求項2】
前記上部グリル及び前記下部グリルは、バー又はスロットを内部に含み、従って前記調理工程中に、前記食品の前記上面及び前記下面の両方に焼き目を残す、請求項1に記載のグリル装置。
【請求項3】
前記上部グリルは、バー又はスロットを内部に含み、前記下部グリルは、バー又はスロットのない基部を含み、従って前記食品の前記上面のみに焼き目を付けることが可能になる、請求項1に記載のグリル装置。
【請求項4】
前記第2のガイドレールは、前方部分が細長且つ先細り形状であり、前記第1のガイドレールは、前記第2のガイドレールの前記前方部分に面する部分が細長且つ先細り形状であり、従って、前記パドルから前記上向きの第2のガイドレールを、前記上部グリルの前記下向きの第1のガイドレールの直下に割り込ませることが可能になり、従って前記上部グリルを持ち上げて前記下部グリルから離れるように移動させる、請求項1に記載のグリル装置。
【請求項5】
オーブンの調理チャンバ内で食品を調理する方法であって、
前記調理チャンバ内で、パニーニプレスを操作するステップであって、前記パニーニプレスは、
一対の対向して配置された下向きの第1のガイドレールを含む上部グリルと、
一対の対向して配置された上向きのガイド面を含む下部グリルと
を備え、
前記上部グリルは、下部グリルに結合された一対の上向きのガイド面のそれぞれの中に配置され、且つ前記上部グリルの両側に結合された、一対の対向して配置された整列装置によって、前記下部グリルに向かう及び前記下部グリルから離れる略鉛直方向へ往復移動可能である、ステップと、
パドルを介して少なくとも1つの食品を前記調理チャンバの中に送達するステップであって、前記パドルは、
基部と、
一対の対向して配置された上向きの第2のガイドレールであって、それぞれの前記第1のガイドレールと整列し、結果、前記パドルが前記調理チャンバに入ると、前記第2のガイドレールがそれぞれの前記第1のガイドレールに接触して、前記上部グリルが上向きに前記下部グリルから離れるように移動し、従って前記食品を前記上部グリルの下面と前記下部グリルの上面との間に配置できるようにする、第2のガードレールと
を備える、ステップと、
前記パドルを前記調理チャンバから除去することによって前記上部グリルが前記食品に向かって移動するステップであって、調理工程中に、前記上部グリルの前記下面が前記食品と接触し、前記食品に対し、圧縮し焼き目を付けるのに十分な圧力を印加する、ステップと
を含む、方法。
【請求項6】
勢い、振動、クランプ、及び手動からなる群から選択された少なくとも1つの技法によって、前記調理チャンバ内に配置されたときの前記パドルから前記食品を除去するステップを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記パドルからの前記食品の除去が勢いによって達成され、前記勢いは、勢いを生成するのに十分な速度で前記パドルを挿入することによって与えられ、結果、前記調理チャンバから前記パドルを除去する際に、前記食品が前記パドルから前記下部グリル上に降ろされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記パドルからの前記食品の除去が振動によって達成され、前記振動は、前記パドルを前記調理チャンバに挿入し、前記食品を前記下部グリル上に降ろすために振る動作を用いることによって与えられる、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記パドルからの前記食品の除去が、前記調理チャンバの開口部から離れた前記調理チャンバの後部に配置された、前記上部グリル及び前記下部グリルの遠端同士をクランプすることによって達成され、前記クランプは、前記パドルを、該パドル上に配置された前記食品と共に、前記調理チャンバ内の一定の深さまで前記調理チャンバに挿入することによって与えられ、結果、前記食品が、前記上部グリルの角度付けされた端部の下側の面と干渉することによって、前記上部グリルと前記下部グリルとの間にある前記食品にクランプが生じる、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記パドルからの前記食品の除去が、取出しの際の前記パドルのわずかな上昇によって達成され、従って、特に前記食品の高さが低いときは、同様のクランプ効果が生じる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記パドルからの前記食品の除去が手動で達成され、このような手動による除去は、前記パドルの前記オーブンへの挿入によって生じ、前記パドルが前記調理チャンバから後退されると、前記食品の位置を維持し、前記パドルと前記食品との前記接触を取り除くために、使用者の空いている片手が使用される、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記パドルからの前記食品の最後の取り外しが、前記パドルを使用して、前記調理チャンバ内で前記食品をその最終位置に押し入れることによって達成される、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年5月11日に出願された米国仮特許出願第63/187053号の利益を主張し、その内容は、参照することによって本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、オーブンでグリルされた/焼かれた製品を製造する装置(即ちパニーニプレス)に関する。より詳細には、該装置は、略鉛直方向に往復する上部グリルを含み、これは、パドルの基部に配置された食品(複数可)が上部グリルと下部グリルとの間に挿入され得るように、パニーニパドルによって、静止した下部グリルから持ち上げることができ、従って食品(複数可)の対向する表面に、グリルされた/焼かれた印を付けることができる。パドルは、上部グリルを下部グリルから機械的に持ち上げて、挿入中に結果として食品(複数可)に損傷を与えることのないように、食品(複数可)をそれらの間に置けるように構成される。
【背景技術】
【0003】
通常、パニーニサンドイッチは、オーブン内ではなく従来技術のパニーニプレスによって調理される。他には、オーブンでパニーニサンドイッチを作る試みがなされてきたが、成功の度合いは様々である。このようなオーブン装置の1つでは、作業者がオーブン内の火格子面に食品を置いて第1の側面を調理し、次に食品を手でひっくり返して第2の側面を調理することになる。この工程は非常に時間がかかり、作業者が更に介入する必要があるだけでなく、食品をひっくり返すためにオーブンに腕を入れる際に、作業者に危険が及ぶ可能性がある。
【0004】
さらに他には、両側を同時にグリルすることによって、前述した欠点を克服し、迅速な調理を可能にするために、複雑な両面グリル装置が開発されてきた。さらに、容易に分解できることによって、いかなる道具も必要なく容易に洗浄することができる。このような両面グリル装置の1つは、参照することによって全体が本明細書に組み込まれる2015年10月1日付の米国特許出願第2015/0272387号明細書に示されており、上部調理面と、下部調理面と、上部調理面から下部調理面までを移動可能に結合する少なくとも一対のコネクタと、オーブンの扉の周囲に配置されたガイドと、及び一対のコネクタに結合されたアクチュエータとを含む、オーブンの調理チャンバで使用するグリル装置を含む。アクチュエータは、ガイドの周囲に摺動可能に配置される。ガイドはオーブンの扉に結合されて、扉の移動によってアクチュエータが、上部調理面と下部調理面とを互いに向かう/互いに離れるように動かしながら、ガイド内にて摺動する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2015/0272387号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この装置の問題は、必要な動き及び結合部品が多すぎること、並びにオーブンの扉に結合されるガイドが必要なことである。このようなガイド及び結合部品は、扱いにくく、洗浄や保守の前に扉から取り外されることが必要になる。特に、オーブンが顧客によって取り付けられるのではなく、保守員によって交換される必要があることを考えると、この複雑な構造に関連して、かなりの時間、費用、及び破損が伴う。簡素な低コストのモジュール式の顧客交換可能部品とは対照的に、消耗部品が複雑で高価なアセンブリになるため、保守も高価になる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、下部グリルと、上部グリルと、非常に空間効率のよいパドルとを備える、簡素な三(3)点設計を提供し、これは、上部グリルと下部グリルとの間で食品を「プレス」するために使用されないときは、オーブンの既存の汎用性を維持する。簡素な設計により、洗浄が容易になり、且つ機械操作に必要不可欠な領域への進入を少なくすることが可能になる。本開示の利点は、オーブン庫内でパニーニプレスを使用するときの、片手での操作、速度、効率、安全性、及び快適性である。本開示は、新規なパドルを安全且つ確実に操作するための位置へ案内する下部グリルを使用する。パドルは、下部グリルと上部グリルとの間で持ち上げる力を生成しながら、上部グリルと係合する特別な機能を有する。このような特徴は、円滑で、安全で、確実な動作(即ち進入/持ち上げ、取り出し/加圧/除去)を生み出すために、形状及び材料が最適化される。下部グリルは、上部グリルの動作を安全、簡便、且つ確実に案内するために、上部グリルと接する機能を有する。これらは、使用者が、顧客交換可能な安価なモジュール部品を用いて簡単に組立て及び分解できるように設計される。本開示は、その簡素さ、機械結合部品の少なさ、及び前扉に結合するガイドがないことなどの多くの利点を提供し、これらについては以下の説明で明らかになるであろう。
【0008】
オーブンの調理チャンバ内で使用するグリル装置であって、本装置は、一対の対向して配置された下向きの第1のガイドレールを含む上部グリルと、一対の対向して配置された上向きのガイド面を含む下部グリルとを備えるパニーニプレスであって、上部グリルは、下部グリルに結合された一対の上向きのガイド面のそれぞれの中に配置され、且つ上部グリルの両側に結合された、一対の対向して配置された整列装置によって、下部グリルに向かう及び下部グリルから離れる略鉛直方向へ往復移動可能である、パニーニプレスと、少なくとも1つの食品を保持するパドルであって、基部と、一対の対向して配置された上向きの第2のガイドレールであって、それぞれの第1のガイドレールと整列し、結果、パドルが調理チャンバに入ると、第2のガイドレールがそれぞれの第1のガイドレールに接触して、上部グリルが上向きに下部グリルから離れるように移動し、従って食品を上部グリルの下面と前記下部グリルの上面との間に配置できるようにする、第2のガイドレールとを備えるパドルとを備え、パドルを除去すると、上部グリルが食品に向かって移動し、調理工程中に食品に対し、圧縮し焼き目を付けるのに十分な圧力を印加する。
【0009】
グリル装置では、上部グリル及び下部グリルは、バー又はスロットを内部に含み、従って調理工程中に、食品の上面及び下面の両方に焼き目を残す。
【0010】
さらにグリル装置では、上部グリルは、バー又はスロットを内部に含み、下部グリルは、バー又はスロットのない基部を含み、従って食品の上面のみに焼き目を付けることが可能になる。
【0011】
グリル装置では、第2のガイドレールは、前方部分が細長且つ先細り形状であり、第1のガイドレールは、第2のガイドレールの前方部分に面する部分が細長且つ先細り形状であり、従って、パドルから上向きの第2のガイドレールを、上部グリルの下向きの第1のガイドレールの直下に割り込ませることが可能になり、従って上部グリルを持ち上げて下部グリルから離れるように移動させる。
【0012】
調理の成果を向上させるために、上部グリル及び下部グリルの両方の焼き目は、垂直な関係を有する。調理の成果を最適化し操作を簡単にするために、これらは、食品を入れた方向に対して斜めに配向される。調理の成果を実現するためには、上部グリルの質量が重要である。
【0013】
オーブンの調理チャンバ内で食品を調理する方法であって、本方法は、調理チャンバ内で、パニーニプレスを操作するステップであって、パニーニプレスは、一対の対向して配置された下向きの第1のガイドレールを含む上部グリルと、一対の対向して配置された上向きのガイド面を含む下部グリルとを備え、上部グリルは、下部グリルに結合された一対の上向きのガイド面のそれぞれの中に配置され、且つ上部グリルの両側に結合された、一対の対向して配置された整列装置によって、下部グリルに向かう及び下部グリルから離れる略鉛直方向へ往復移動可能である、ステップと、パドルを介して少なくとも1つの食品を調理チャンバの中に送達するステップであって、パドルは、基部と、一対の対向して配置された上向きの第2のガイドレールであって、それぞれの第1のガイドレールと整列し、結果、パドルが調理チャンバに入ると、第2のガイドレールがそれぞれの第1のガイドレールに接触して、上部グリルが上向きに下部グリルから離れるように移動し、従って食品を上部グリルの下面と下部グリルの上面との間に配置できるようにする、第2のガードレールとを備える、ステップと、パドルを調理チャンバから除去することによって上部グリルが食品に向かって移動して、調理工程中に、上部グリルの下面が食品と接触し、食品に対し、圧縮し焼き目を付けるのに十分な圧力を印加するだけでなく、調理時間を減少させるように熱伝達を向上させる、ステップとを含む。
【0014】
また、本開示のパニーニプレスの構成及び設計は、最適なマイクロ波アーク防護用の絶縁設計を実現するための材料及び形状を使用する。
【0015】
オーブンの中にあるパドルから食品を除去するのに使用され得る、勢い、振動、クランプ、及び手動などの複数の技法がある。勢いは、勢いを生成するのに十分な速度でパドルを挿入することによって与えられ、結果、オーブンからパドルを後退させる際に、食品がパドルから下部グリル上に降ろされる。振動は、パドルをオーブンの中に挿入し、食品を下部グリル上に降ろすために振る動作を用いることによって与えられる。より大きい食品では、パドル及び食品をオーブンに挿入することによってクランプが与えられ、一定の深さになると、食品は角度付けされた上部グリルの下側の面と干渉して、食品のクランプが生じる。これは、より小さい食品を含むパドルの取出し時のわずかな上昇でも実現され得、同様のクランプ効果が生じる。最後に、手動による除去は、パドルのオーブンへの(完全にではない)挿入によって生じ、パドルが後退されると、食品の位置を維持し、パドルと食品との接触を取り除くために、空いている片手が使用される。最後の取り外しは、食品をその最終位置に押し込むために、パドルを使用して行われてもよい。あるいは、上部グリルの後部は、食品が十分奥深くに挿入され且つ食品が十分な高さを有するか又は十分安定しているときに食品をクランプするクランプを含むように構成されてもよく、結果、パドルの除去後に食品が下部グリルに残る。
【0016】
本開示の別の目的、特徴、及び利点は、以下の図面、詳細な説明、及び添付の特許請求の範囲を参照することによって理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1a】本開示の1つの実施形態に係る、両面グリル装置の主要な構成要素の概略斜視図を示し、パニーニパドルの前方右側斜視図である。
図1b】本開示の1つの実施形態に係る、両面グリル装置の主要な構成要素の概略斜視図を示し、オーブンチャンバ内に配置された上部グリルと下部グリルとの間に食品を挿入している、パドルの右側断面斜視図である。
図1c】本開示の1つの実施形態に係る、両面グリル装置の主要な構成要素の概略斜視図を示し、調理工程中に、下部グリルに向かって降下する上部グリルによって圧縮されている食品の前方斜視図である。
図1d】本開示の別の実施形態に係る、上部グリル及び下部グリルの別の設計を示し、上部グリル及び下部グリルのグリルスロット及び/又はバーが斜めであり、互いに約90度に配向されている。
図1e】本開示に係る、平坦で中実な中央部を有する下部グリルの別の実施形態である。
図1f図1dに示すような斜線状のグリルスロット及び/又はバーを有する、上部グリルの別の実施形態を示す。
図2】パニーニパドルの、拡大した前方右側斜視図である。
図3】閉位置又は降下位置の上部グリルと下部グリルとを有し、グリルバーがオーブン内で前から後ろへ配置されている、パニーニ装置の右側断面図である。
図4図1dに係るパニーニ装置の右側断面図であり、上部グリルの下向きのガイドレールが半透明で示され、グリルバーはオーブン内で斜めに配置されている。
図5a】装置の1つの構成の右側断面図であり、食品が置かれたパニーニパドルが、降下位置又は閉位置になっている図3の両面パニーニプレスを含むオーブンに挿入されている状態を示し、グリルバーは、オーブン内で前から後ろへ延びている。
図5b】装置の別の構成の右側断面図であり、食品が置かれたパニーニパドルが、降下位置又は閉位置になっている図3の両面パニーニプレスを含むオーブンに挿入されている状態を示し、グリルバーは、オーブン内で斜めに延びている。
図6a】グリルバーがオーブン内で前から後ろへ延びていることを示す、上部グリルを持ち上げているパニーニパドルの右側断面図である。
図6b】グリルバーがオーブン内で斜めに延びていることを示す、上部グリルを持ち上げているパニーニパドルの右側断面図である。
図6c】グリルバーがオーブン内で斜めに延びていることを示す、上部グリルを持ち上げているパニーニパドルの別の右側断面図である。
図6d】グリルバーがオーブン内で前から後ろへ延びていることを示す、上部グリルを持ち上げているパニーニパドルの別の右側断面図である。
図7】食品を損傷しないように、図1dの上部グリルを食品の上方へ持ち上げている状態を示し、グリルバーがオーブン内で斜めに延びている、前方右側断面斜視図である。
図8】パニーニパドルを除去する前の、上部グリルの下に食品が配置され、グリルバーがオーブン内で斜めに延びている、右側断面図である。
図9a】パニーニパドルが除去され、上部グリルが食品の上面と接触している右側断面図であって、グリルバーがオーブン内で前から後ろへ延びていることを示す。
図9b】パニーニパドルが除去され、上部グリルが食品の上面と接触している右側断面図であって、グリルバーがオーブン内で斜めに延びていることを示す。
図10a】上部グリルが食品を圧縮している状態を示す右側断面図であり、グリルバーがオーブン内で前から後ろへ延びていることを示す。
図10b】上部グリルが食品を圧縮している状態を示す右側断面図であり、グリルバーがオーブン内で斜めに延びていることを示す。
図11】本開示のパニーニプレスが挿入され得るオーブンの上前方図である。
図12】本開示の別の実施形態に係る、両面グリル装置の部分前方斜視図である。
図13図12の両面グリル装置の上部グリルの上面斜視図である。
図14図12の両面グリル装置の下部グリルの上面斜視図である。
図15】上部グリルの下向きのガイドレールが半透明で示されている、図12の両面グリル装置の部分右側断面図である。
図16図12の両面グリル装置の部分右側断面図である。
図17図12の両面グリル装置と共に使用されるパニーニパドルの拡大前方右側斜視図である。
図18】降下位置又は閉位置になっている図12の両面パニーニプレスを含むオーブンに挿入されている、食品が置かれたパニーニパドルの右側断面図である。
図19】オーブン内で、図12に係るパニーニ装置の上部グリルを持ち上げている、パニーニパドルの右側断面図である。
図20図12に係るパニーニ装置の上部グリルを持ち上げながらオーブンに挿入されている、食品が置かれたパニーニパドルの右側斜視断面図である。
図21】オーブン内で、図12に係るパニーニ装置の上部グリルを持ち上げている、パニーニパドルの右側断面図である。
図22図12に係るパニーニ装置の上部グリルを開位置まで持ち上げ、オーブン内にあって食品を上部グリルの下に配置しているパニーニパドルの右側断面図である。
図23】オーブン内で、図12に係るパニーニ装置の上部グリルを開位置まで持ち上げ、食品を上部グリルの下に配置しているパニーニパドルの右側斜視断面図である。
図24】上部グリルが半透明で示され、パニーニパドルが除去される前に、パニーニパドルが上部グリルの下に配置されている右側断面図である。
図25】パニーニパドルが除去され、上部グリルが食品の上面に接触している状態の右側断面図であって、食品の上面にある上部グリルを示す。
図26】パニーニパドルが除去され、上部グリルが食品の上面に接触している状態の右側断面図であって、食品を圧縮するために、食品の上面に圧力を印加している上部グリルを示す。
図27図26の右側斜視断面図である。
図28図12の下部グリルから変更された、下部グリルの右側斜視図である。
図29図12の下部グリルから変更された、別の下部グリルの右側斜視図である。
図30図17のパニーニパドルから変更された、パニーニパドルの右側斜視図である。
図31図17のパニーニパドルから変更された、別のパニーニパドルの右側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
食品の両面を同時に焼くことによって調理工程が速まり、開放型チャーブロイラと同様の望ましい焼き目が付く。本開示では、焼き網又はグリルが、新規なパニーニパドルを挿入することによって開閉するように連結され、該新規なパニーニパドルは、一対のガイドレール・グリルリフター、又はパニーニパドルの基部から上に向けられた一対のガイドレールを有し、これらは、上部グリルの下側から下向きに突出する、一対の対向する先細り形状の細長いガイドレールに対し、下に滑り込んで上向きに持ち上げるように設計される。このような対向して配置されたガイドレールにより、パニーニパドルは、少なくとも1つの食品を上部グリルと下部グリルとの間に挿入でき、パニーニパドルがオーブンから除去されるまで、その隣接する表面が食品と接触することはない。
【0019】
本開示は、図面を参照することによって最もよく説明され、図1a~図1c及び図2は、基部3と、基部3に垂直に配置されたガイドレール5、6を有する、一対の対向して配置された側壁7とを有する、パニーニパドル1を示す。さらに、後壁8が基部3から上向きに配置され、ハンドル10とハンドルシールド12とがこれに取り付けられている。図1bの断面で示されているように、対向して配置されたリフター又はガイドレール6は、図示されていないリフター又はガイドレール5と共に、下向きに配置されたガイドレール14と接触することによって、パニーニパドル1が上部グリル16を持ち上げることが可能になり、結果、基部3上に配置された食品18は、上部グリル16と下部グリル34との間に摺動されて入ることができる。図1cは、パニーニパドル1をオーブンチャンバ22から除去した際の上部グリル16の下方へ移動し、結果、食品18が、上部グリル16の下面及び下部グリル34の上面と接触することを示す。
【0020】
図1d、図1e、及び図1fは、パニーニプレスの代替実施形態を示す。例えば、図1dは、斜めに角度付けされたバー又はスロット26を有する上部グリル23と、例えば、上部グリル23のバー又はスロット26に90度の角度で対向する、対向して配置されて斜めに角度付けされたバー又はスロット27を有する下部グリル34とを示す。図1eは更に別の実施形態を示し、下部グリル28は、図1dに示すバー又はスロットとは異なり、隙間のない基部29を有する。図1fは、斜めに配置されたバー又はスロット26を有する上部グリル23を示す。
【0021】
図3は、下部グリル34に向かって下向きに面するガイドレール36aを含む上部グリル32を有する、閉位置又は降下位置になっているパニーニ装置30の右側断面図である。上部グリルに固定的に取り付けられているのは、整列装置39aであり、下部グリル(24及び34の両方の符号が付されている)に結合された整列面38aの中に移動可能に配置される。
【0022】
図4は、図1dによるパニーニ装置30の右側断面図であり、パニーニプレス30が閉位置又は降下位置になっているときの、対向して配置された下向きのガイドレール36bが半透明で示されている。対向して配置された整列面38bが、その中に配置されたガイドレール39bと共に示されている。この図で示されているように、サイドレール40が、下部グリル34の基部に垂直に配置され、且つオーブン(図示せず)の側壁に固定されたオーブン取付けスタブ41a、42a上に移動可能に配置されている。
【0023】
図5a及び図5bはそれぞれ、降下位置又は閉位置になっている両面パニーニプレス30を含むオーブンチャンバ50に挿入されている食品5が配置されたパニーニパドル1の右側断面図及び右側断面図である。図5aは、レールガイド36aの対向先細り形状端部54の下に押し込まれている、リフト又はレールガイド5の先細り形状前方部52を示す。図5aは、対向して配置された整列面38aが、その中に配置されたガイドレール39aと共に示されていることを更に示す。この図で示されているように、下部グリル34の基部と平行に配置されたサイドレール56は、オーブン(図示せず)の側壁に固定されたオーブン取付けスタブ41b、42b上に移動可能に配置されている。
【0024】
同様に、図5bは、レールガイド36bの対向先細り形状端部55の下に押し込まれている、リフト又はレールガイド6の先細り形状前方部53を示す。
【0025】
図6a~図6dは、リフト又はレールガイド5、6がレールガイド36a、36bに沿って移動する際に、リフト又はレールガイド5、6の先細り形状前方部52、53がそれぞれどのようにして上部グリル32をある角度で前から後ろへ持ち上げて、食品18を上部グリル32と下部グリル34との間の空間に更に挿入するかを示す。食品18が、上部グリル32と下部グリル34との間で更に移動すると、整列装置39aが、整列面38aの中で上部グリル32と共に上昇することに注目されたい。
【0026】
図6a及び図6dは、上部グリルを持ち上げているパニーニパドルの右側断面図である。
【0027】
図6b~図6cは、上部グリルを持ち上げているパニーニパドルの右側断面図である。
【0028】
図7は、図1dに示すような食品を圧縮する前の、上部グリルの持ち上げを示す前方右側断面斜視図である。
【0029】
図8は、パニーニパドル1を除去する前の、上部グリル32の下に食品18が配置された右側断面図である。
【0030】
図9a~図9bは、それぞれ、パニーニパドルが除去され、上部グリル32が食品18の上面19と接触している右側及び右側断面図である。
【0031】
図10a~図10bは、それぞれ、グリル工程中に上部グリル32が食品18を圧縮している状態を示す、右側及び右側断面図である。
【0032】
図11は、オーブンチャンバ50内に本開示のパニーニプレスが挿入され得るオーブン61の上前方図である。オーブンチャンバ50でのパニーニプレス内に食品が配置されると、前扉63が閉じられて食品を調理する。
【0033】
図12を参照すると、本開示の別の実施形態に係る両面グリル装置が示され、全体的に参照符号1200(「装置1200」)で示される。装置1200は、オーブンチャンバ50内に配置される。装置1200は、上部グリル1202と下部グリル1204とを有する。装置1200の動作中は、食品1219は、調理するために上部グリル1202と下部グリル1204との間に配置される。
【0034】
図12及び図13を参照すると、上部グリル1202は、角度付けされたバー又はスロット1226を形成する上板1208を有する。図12に示すように、上部グリル1202は、上板1208の第1の側に結合された、下向きに配置されたガイドレール1214と、第1の側とは反対側の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214とを有する。下向きに配置されたガイドレール1214のそれぞれは、上板1208から離れて第1の平面1217の方へ傾斜する、第1の傾斜面1215を有する。上部グリル1202に固定的に取り付けられているのは、上板1208の第1の側にある整列装置1239a、及び上板1208の第2の側にある整列装置1239bである。整列装置1239aは、第1の側で上板1208から外向きに突出し、整列装置1239bは、第2の側で上板1208から外向きに突出する。
【0035】
図14を参照すると、下部グリル1204は、下板1218を有する。下板1218は、スロット1220を有する。下部グリル1204は、下板1218の第1の側から延びる整列面構造1238aと、第1の側とは反対にある、下板1218の第2の側から延びる整列面構造1238bとを有する。整列面構造1238aは、それぞれがオーブンチャンバ50のオーブン取付けスタブ41a、42aのうちの1つと係合する溝1224を有する、下側1222を有する。整列面構造1238aは、支持面1228を形成する上側1226を有する。支持面1228は、上部グリル1202の整列装置1239aと篏合するように形成される。同様に、整列面構造1238bは、それぞれがオーブンチャンバ50のオーブン取付けスタブ41a、42aのうちの1つと係合する溝1232を有する、下側1230を有し、該オーブン取付けスタブ41a、42aは、溝1224と係合する取付けスタブ41a、42aに比べて、オーブンチャンバの反対側にある。整列面構造1238bは、支持面1236を形成する上側1234を有する。支持面1236は、上部グリル1202の整列装置1239bと篏合するように形成される。支持面1228及び1236は、平面に向かって先細り形状になる側面を有する。整列装置1239a及び1239bは、支持面1228及び1236に対して相補的に形成された、逆向きの台形の形状である。
【0036】
図12図15、及び図16を参照すると、装置1200は、オーブン取付けスタブ41a、42aのうちの1つを下部グリル1204の溝1224の1つに挿入し、取付けスタブ41a、42aのうちのもう1つを別の溝1224に挿入することによって、且つまた、溝1224と係合するこれらの取付けスタブ41a、42aに比べてオーブンチャンバの反対側にある、オーブン取付けスタブ41a、42aのうちの1つを下部グリル1204の溝1232の1つに挿入し、取付けスタブ41a、42aのうちのもう1つを別の溝1232に挿入することによって、オーブンチャンバ50内に配置される。上部グリル1202は、支持面1228に挿入された整列装置1239aと支持面1236に挿入された整列装置1239bとによって、下部グリル1204の上方に配置され、結果、支持面1228及び1236は、整列装置1239a及び1239bの移動をそれぞれ案内して、動作中に上部グリル1202を、下部グリル1204に向かう及び下部グリル1204から離れるように移動させる。
【0037】
図17を参照すると、装置1200は、パニーニパドル1701と共に使用される。パニーニパドル1701は、パニーニパドル1701が、ガイドレール1705、1706とは形状が異なるガイドレール1705、1706を有していること以外は、パニーニパドル1と同じである。特に、パニーニパドル1701は、基部1703と、基部1703に垂直に配置されたガイドレール1705、1706を備えた、一対の対向して配置された側壁1707とを有する。さらに、後壁1708が基部1703から上向きに配置され、ハンドル1710とハンドルシールド1712とがこれに取り付けられている。ガイドレール1705、1706はそれぞれ、第2の傾斜面1715と、第2の平面1716とを有する。基部1703と、対向して配置された側壁1707と、ガイドレール1705、1706とは、動作中にパニーニパドル1701が装置1200と接触されたとき、ガイドレール1705が、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方と接触し、ガイドレール1706が、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方と接触するような大きさにされる。
【0038】
図18を参照すると、操作中に、食品1219は、パニーニパドル1701の基部1703に配置される。次に、ガイドレール1705の第2の傾斜面1715が移動されて、上板1208の第1の側にある、下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の傾斜面1215と接触し、且つガイドレール1706の第2の傾斜面1715が移動されて、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の傾斜面1215と接触する。次に、パニーニパドル1701は、方向Aに移動され、結果、ガイドレール1705の第2の傾斜面1715が、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の傾斜面1215に沿って摺動し、且つガイドレール1706の第2の傾斜面1715が、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の傾斜面1215に沿って摺動する一方で、整列装置1239aが、支持面1228と接触している整列面1238aの中で、上部グリル1202と共に上昇し、整列装置1239bが、支持面1236と接触している整列面1238bの中で、上部グリル1202と共に上昇して、図19及び図20に示すように、上部グリル1202を持ち上げる。
【0039】
図21に示すように、次にパニーニパドル1701は、更に方向Aに移動され、結果、次に、ガイドレール1705の第2の傾斜面1715が移動されて、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の平面1217と接触し、且つガイドレール1706の第2の傾斜面1715が移動されて、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の平面1217と接触する。第1の平面1217は、上板1208と平行にすることができる。図21に更に示すように、次にパニーニパドル1701は、方向Aに移動され、結果、ガイドレール1705の第2の傾斜面1715が、上板1208の第1の側にある、下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の平面1217に沿って摺動する一方で、整列装置1239aが、支持面1228と接触している整列面1238aの中で、上部グリル1202と共に上昇し、且つガイドレール1706の第2の傾斜面1715が、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の平面1217に沿って摺動して上部グリル1202を持ち上げる一方で、整列装置1239bが、支持面1236と接触している整列面1238bの中で、上部グリル1202と共に上昇して、パニーニパドル1201が上部グリル1202を持ち上げることを可能にする。
【0040】
次に、パニーニパドル1701は、更に方向Aに移動され、結果、次に、ガイドレール1705の第2の平面1716が移動されて、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の平面1217と接触し、且つガイドレール1706の第2の平面1716が移動されて、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の平面1217と接触する。第2の平面1716は、基部1703と平行にすることができる。次に、パニーニパドル1701は、更に方向Aに移動され、結果、ガイドレール1705の第2の平面1716が、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の平面1217に沿って摺動する一方で、整列装置1239aが、支持面1228と接触している整列面1238aの中で、上部グリル1202と共に上昇し、且つガイドレール1706の第2の平面1716が、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の平面1217に沿って摺動する一方で、整列装置1239bが、支持面1228と接触している整列面1238bの中で、上部グリル1202と共に上昇して、図22図24に示すように上部グリル1202を更に持ち上げ、結果、基部1203上に配置された食品1219は、上部グリル1202と下部グリル1204との間で摺動され得る。
【0041】
次に、パニーニパドル1201は、方向Aとは反対の方向Bにパニーニパドル1201を移動させることによってオーブンチャンバ50から除去されてもよく、結果、ガイドレール1705の第2の平面1716が、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の平面1217に沿って摺動する一方で、整列装置1239aが、支持面1228と接触している整列面1238aの中で、上部グリル1202と共に下降し、且つガイドレール1706の第2の平面1716が、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の平面1217に沿って摺動する一方で、整列装置1239bが、支持面1228と接触している整列面1238bの中で、上部グリル1202と共に下降して、食品1219の上に下降する。次に、パニーニパドル1701は、更に方向Bに移動され、結果、次に、ガイドレール1705の第2の傾斜面1715が移動されて、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の平面1217と接触し、且つガイドレール1706の第2の傾斜面1715が移動されて、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の平面1217と接触する。次に、パニーニパドル1701は、方向Bに移動され、結果、ガイドレール1705の第2の傾斜面1715が、上板1208の第1の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの一方の第1の傾斜面1215に沿って摺動し、且つガイドレール1706の第2の傾斜面1715が、第1の側とは反対の、上板1208の第2の側にある下向きに配置されたガイドレール1214のうちの他方の第1の傾斜面1215に沿って摺動する一方で、整列装置1239aが、支持面1228と接触している整列面1238aの中で、上部グリル1202と共に下降し、整列装置1239bが、支持面1236と接触している整列面1238の中で、上部グリル1202と共に下降して、図25図27に示すように、上部グリル1202を食品の上に下降させ、パニーニパドル1701をオーブンチャンバ50から除去する。本明細書で説明するように、オーブンチャンバ50の中にあるパニーニパドル1701から食品1219を除去するのに使用され得る、勢い、振動、クランプ、及び手動などの複数の技法がある。パニーニパドル1701が除去されたら、食品1219は上部グリル1202の下面及び下部グリル1204の上面と接触して調理される。図26及び図27に示すように、食品1219は、調理中に圧縮されてもよい。
【0042】
装置1200及びパニーニパドル1701は、パニーニパドル1、上部グリル16、及び下部グリル34と同じ利点を有する。
【0043】
図28に示すように、下部グリル1204は、後壁1240を含むように変更されてもよい。図29に示すように、下部グリル1204は、下板1218を中実な下板1218aと置き換え、溝1224をくぼみ1224aと置き換え、溝1232aをくぼみ1232aと置き換えるように変更されてもよい。
【0044】
装置1200は、図30に示すパニーニパドル3000、及び図31に示すパニーニパドル3100などの、他のパニーニパドルと共に使用されてもよい。パニーニパドル3000及び3100は、パニーニパドル1701と同様に機能するが、パニーニパドル3000は、ガイドレール1705、1706が、変更された形状を有するガイドレール3005、3006に置き換わり、パニーニパドル3100は、一体構造になるように変更され、且つハンドル前方シールド3112を有する変更された形状のハンドル3111を含む。
【0045】
本開示によるいくつかの実施形態について図示し説明してきたが、これらは当業者には明らかな多くの変更が容易になされる場合があることを明確に理解されたい。したがって、図示し説明した詳細に限定されることは本意ではなく、添付の特許請求の範囲内に入る全ての変化及び変更を示すことを意図している。
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図6d
図7
図8
図9a
図9b
図10a
図10b
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【国際調査報告】