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特表2024-5248643つの軸に沿って、又は3つの軸を中心として操作され得る、回転可能なダイヤルを含むダイヤルコントローラとのユーザインターフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】3つの軸に沿って、又は3つの軸を中心として操作され得る、回転可能なダイヤルを含むダイヤルコントローラとのユーザインターフェース
(51)【国際特許分類】
   H01H 25/04 20060101AFI20240702BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
H01H25/04 H
B60R16/02 630J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575480
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 IB2022055358
(87)【国際公開番号】W WO2022259192
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】63/208,176
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516173429
【氏名又は名称】ジーエイチエスピー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】GHSP, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベイズ,ジェフリー リー
(72)【発明者】
【氏名】スピトラー,ニコラス ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ハリス,リチャード ダブリュー.
【テーマコード(参考)】
5G031
【Fターム(参考)】
5G031GS21
5G031HU23
5G031HU41
5G031KS04
5G031KS09
(57)【要約】
車両用のダイヤルコントローラは、(a)(i)回転軸を中心に回転可能であり、(ii)回転軸に平行な線に沿って直線的に移動可能であり、(iii)回転軸に平行な平面に沿って移動可能である、回転可能なダイヤルと、(b)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転の関数である出力を生成する、第1のセンサと、(c)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第2のセンサと、(d)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、回転軸に平行な平面に沿った回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第3のセンサと、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のダイヤルコントローラであって、
(i)回転軸を中心として回転可能であり、(ii)前記回転軸に平行な線に沿って直線的に移動可能であり、(iii)前記回転軸に平行な平面に沿って移動可能である、回転可能なダイヤルと、
前記回転可能なダイヤルに動作可能に接続された第1のセンサであって、前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転の関数である出力を生成する、第1のセンサと、
前記回転可能なダイヤルに動作可能に接続された第2のセンサであって、前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第2のセンサと、
回転可能なダイヤルに動作可能に接続された第3のセンサであって、前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第3のセンサと、を備える、
ダイヤルコントローラ。
【請求項2】
前記回転可能なダイヤルに近接するセレクタボタンであって、前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に沿って押し下げ可能である、セレクタボタンと、
前記セレクタボタンに動作可能に接続された第4のセンサであって、前記セレクタボタンの押し下げの関数である出力を生成する、第4のセンサと、を更に備える、
請求項1に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項3】
前記回転可能なダイヤルが、前記回転可能なダイヤルの前記回転軸を中心にセレクタボタンを取り囲み、
前記セレクタボタンが、前記回転可能なダイヤルの前記回転軸と交差し、
前記回転可能なダイヤルが前記回転軸を中心に回転する際、前記セレクタボタンが、前記回転軸を中心に回転せず、
前記セレクタボタンが、押し下げられるのを避けて、前記回転軸に沿って付勢される、
請求項2に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項4】
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、使用又は制御する機能のメニューから機能を選択し、
前記セレクタボタンの押し下げが、前記選択を確認し、前記選択された機能の使用又は制御を可能にする、
請求項2~3に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項5】
前記第1のセンサが、ロータリエンコーダ又はホールセンサである、
請求項1~4のいずれか1項に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項6】
シャフトと、前記シャフトに取り付けられたギアと、を備える、ステッパモータを更に備え、
前記回転可能なダイヤルが、前記回転軸が延在するシリンダの第1の端部に取り付けられ、
前記シリンダが、第2の端部と、前記ステッパモータの前記ギアに動作可能に接続されている前記第2の端部のギアと、を更に備え、
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、前記シリンダを回転させ、したがって、前記シリンダの前記第2の端部の前記ギアを回転させ、
前記シリンダの前記ギアの回転が、前記ステッパモータの前記ギアを回転させ、前記ステッパモータの前記ギアの回転が、前記ステッパモータの前記シャフトを回転させ、
前記第1のセンサが、前記シャフトの回転の一部の関数である出力を生成するように、前記ステッパモータに対して位置決めされ、
前記ステッパモータが、前記シャフトの前記回転の各一部において、前記シャフトの回転、したがって、前記回転可能なダイヤルの回転に抵抗し、
前記回転可能なダイヤルに印加されたトルクが、前記抵抗を克服するために必要とされる、
請求項5に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項7】
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、使用又は制御する機能のメニューから機能を選択し、
前記ステッパモータが前記回転可能なダイヤルに印加する前記抵抗が、前記回転可能なダイヤルを前記回転の一部で回転させ、前記機能のメニューの次の機能までスクロールするために、克服されなければならない、
請求項6に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項8】
前記回転軸の周りの前記回転可能なダイヤルの回転が、前記選択された機能の制御可能な態様を制御し、
前記ステッパモータが前記回転可能なダイヤルに印加する前記抵抗が、前記回転可能なダイヤルを前記回転の一部で回転させ、前記制御可能な態様の変化を引き起こすために、克服されなければならない、
請求項6に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項9】
前記ステッパモータの前記シャフトが、前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に実質的に平行である、
請求項6~8のいずれか1項に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項10】
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸が延在する、第2のシリンダであって、前記第2のシリンダは、前記回転可能なダイヤルがその周りを回転する、第1の端部と、延在部がそこから延在する、第2の端部と、を備え、前記延在部が、前記第2のセンサに接触するセンサ接触表面で終端する、第2のシリンダを更に備え、
前記第2のセンサが、(i)前記ダイヤルコントローラの固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)前記第2のシリンダの前記センサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、前記移動可能な部分が、前記固定された部分に対して移動可能であり、前記第2のセンサの前記固定された部分に対する前記第2のセンサの前記移動可能な部分の移動が、前記第2のセンサの前記出力を改変し、
前記移動可能な部分が、前記第2のシリンダの前記センサ接触表面に向かって付勢され、
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記第2のシリンダを移動させ、したがって、前記第2のセンサの前記移動可能な部分を移動させる、
請求項1~9のいずれか1項に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項11】
前記固定されたベースに結合された第2のベースであって、前記固定されたベースは前記回転軸に平行な前記線に沿った前記第2のベースの移動を実質的に拒否する、第2のベースと、
前記第2のベースから前記第2のシリンダに向かって突出するリテーナであって、前記第2のシリンダから離れて移動可能であるが、前記第2のシリンダに向かって付勢される、リテーナと、を更に備え、
前記第2のシリンダが、前記第2のシリンダの前記第1の端部と前記第2の端部との間に配設された少なくとも2つのくぼみを更に備え、前記少なくとも2つのくぼみが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に異なって離間し、
前記リテーナが、一度に前記第2のシリンダの前記少なくとも2つのくぼみのうちの1つに突出するように構成されており、
前記回転軸に平行な前記線に沿って前記回転可能なダイヤルに印加された力が、前記第2のシリンダの前記少なくとも2つのくぼみのうちの一方への前記リテーナの付勢を克服し、前記第2のシリンダが、前記回転軸に平行な前記線に沿って移動し、前記リテーナが、前記第2のシリンダの前記少なくとも2つのくぼみのうちの他方に突出するように付勢される、
請求項10に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項12】
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、使用又は制御する機能の1つのメニューから使用又は制御する機能の別のメニューに変化する、
請求項1~11のいずれか1項に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項13】
前記第3のセンサが取り付けられている固定されたベースと、
前記回転可能なダイヤルが取り付けられている第2のベースであって、(i)センサ接触表面を備え、(ii)前記回転軸に平行な前記平面に沿って移動可能である、第2のベースと、を更に備え、
前記第3のセンサが、(i)前記固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)前記第2のベースの前記センサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、前記移動可能な部分が、前記固定された部分に対して移動可能であり、前記第3のセンサが生成する前記出力が、前記固定された部分に対する前記移動可能な部分の位置の関数であり、
前記第3のセンサの前記移動可能な部分が、前記第2のベースの前記センサ接触表面に向かって付勢され、
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記第2のベースの移動が、前記第3のセンサの前記移動可能な部分を移動させる、
請求項1に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項14】
前記固定されたベースが、プラットフォームと、前記プラットフォーム上の一対の平行レールと、を備え、
前記一対の平行レールのうちの一方のレールが、前記平面の一方の側に配設されており、前記他方のレールが、前記平面の他方の側に配設されており、
前記第2のベースが、前記一対の平行レール上で前記固定されたベースに対して移動する、
請求項13に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項15】
前記固定されたベースが、前記プラットフォームから延在する、第1の壁及び第2の壁を更に備え、前記第2のベース及び前記一対の平行レールが、前記第1の壁と前記第2の壁との間に配設されており、
第1のばねが、前記固定されたベースの前記第1の壁及び前記第2のベースの両方に接続されており、
第2のばねが、前記固定されたベースの前記第2の壁及び前記第2のベースの両方に接続されており、
前記第1のばね及び前記第2のばねが、協働して、前記第2のベース、したがって前記回転可能なダイヤルを、前記回転軸に平行な前記平面に沿った中立位置に付勢し、
前記回転可能なダイヤルが、前記第1のばね又は前記第2のばねのいずれかによって付与された抵抗が克服されるときに、前記平面に沿って移動する、
請求項13~14に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項16】
前記ダイヤルコントローラが、車両内に配設されており、
前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記車両を移動させる、
請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、前記車両を回動させる、
請求項16に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項18】
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸が延在する、第2のシリンダであって、前記第2のシリンダは、前記回転可能なダイヤルがその周りを回転する、第1の端部と、延在部がそこから延在する、第2の端部と、を備え、前記延在部が、前記第2のセンサに接触するセンサ接触表面で終端する、第2のシリンダを更に備え、
前記第2のセンサが、前記回転可能なダイヤルとは異なる前記プラットフォームの側面上に配設されており、
前記固定されたベースの前記プラットフォームが、スロットを備え、
前記第2のシリンダからの前記延在部が、前記プラットフォームの前記スロットを通って延在する、
請求項13~15のいずれか1項に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項19】
前記第2のシリンダが、第2の延在部を更に備え、
前記固定されたベースの前記プラットフォームが、前記第2の延在部を受容するようにサイズ設定された開口を更に備え、
前記回転可能なダイヤルが、前記固定されたベースの前記プラットフォームに最も近い前記回転軸に平行な前記線に沿って配置されているとき、前記第2のシリンダの前記第2の延在部が、前記固定されたベースの前記プラットフォームの前記開口内に配設され、前記回転可能なダイヤルが、前記回転軸に平行な前記平面に沿って移動することができず、
前記回転可能なダイヤルが、前記固定されたベースの前記プラットフォームに最も遠い前記回転軸に平行な前記線に沿って配置されているとき、前記第2のシリンダの前記第2の延在部が、前記固定されたベースの前記プラットフォームの前記開口内に配設され、前記回転可能なダイヤルが、前記回転軸に平行な前記平面に沿って移動することができる、
請求項18に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項20】
車両用のユーザインターフェースであって、
パネルと、
ディスプレイと、
前記ディスプレイと通信しているダイヤルコントローラであって、
前記パネルの上に配設された回転可能なダイヤルであって、(i)回転軸を中心として回転可能であり、(ii)前記回転軸に平行な線に沿って直線的に移動可能であり、(iii)前記回転軸に平行な平面に沿って移動可能である、回転可能なダイヤルと、
前記回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、前記パネルの下に配設された第1のセンサであって、前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転の関数である出力を生成する、第1のセンサと、
前記回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、前記パネルの下に配設された第2のセンサであって、前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第2のセンサと、
回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、前記パネルの下に配設された第3のセンサであって、前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第3のセンサと、を備える、ダイヤルコントローラと、を備える、
ユーザインターフェース。
【請求項21】
前記ダイヤルコントローラが、
前記回転可能なダイヤルに近接するセレクタボタンであって、前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に沿って前記パネルの上に押し下げ可能である、セレクタボタンと、
前記パネルの上に配設されており、前記セレクタボタンに動作可能に接続された第4のセンサであって、前記セレクタボタンの押し下げの関数である出力を生成する、第4のセンサと、を更に備える、
請求項20に記載のユーザインターフェース。
【請求項22】
前記ディスプレイが、使用又は制御する機能のメニューを表示し、
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、使用又は制御する機能のメニューから機能を選択し、
前記セレクタボタンの押し下げが、前記選択を確認し、前記選択された機能の使用又は制御を可能にする、
請求項21に記載のユーザインターフェース。
【請求項23】
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、前記選択された機能の制御可能な態様を制御する、
請求項22に記載のユーザインターフェース。
【請求項24】
前記パネルが、前記回転可能なダイヤルの下に配設されたスロットを備え、
前記ダイヤルコントローラが、前記回転可能なダイヤルの前記回転軸が延在する第2のシリンダを更に備え、
前記第2のシリンダが、前記パネルの上に配設された第1の端部であって、前記回転可能なダイヤルがその周りを回転する、第1の端部と、前記パネルの下に配設された第2の端部であって、延在部がそこから延在する、第2の端部と、を備え、前記延在部が、前記第2のセンサに接触するセンサ接触表面で終端し、
前記第2のセンサが、(i)前記ダイヤルコントローラの固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)前記第2のシリンダの前記センサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、前記移動可能な部分が、前記固定された部分に対して移動可能であり、前記第2のセンサの前記固定された部分に対する前記第2のセンサの前記移動可能な部分の移動が、前記第2のセンサの前記出力を改変し、
前記移動可能な部分が、前記第2のシリンダの前記センサ接触表面に向かって付勢され、
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記第2のシリンダを移動させ、したがって、前記第2のセンサの前記移動可能な部分を移動させる、
請求項20~23のいずれか1項に記載のユーザインターフェース。
【請求項25】
前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記ダイヤルコントローラの前記第2のシリンダを、前記パネルを通って前記スロット内で移動させる、
請求項24に記載のユーザインターフェース。
【請求項26】
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記ディスプレイを、使用又は制御する機能の1つのメニューの表示から使用又は制御する機能の別のメニューの表示に変化させる、
請求項20~25のいずれか1項に記載のユーザインターフェース。
【請求項27】
前記ユーザインターフェースが、車両内に配設されており、
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記線に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記ダイヤルコントローラに前記車両の移動を制御させる、
請求項20~26のいずれか1項に記載のユーザインターフェース。
【請求項28】
固定されたベースが、前記第3のセンサが取り付けられている前記パネルの下に配設されており、
第2のベースが、前記回転可能なダイヤルが動作可能に結合された前記パネルの下に配設されており、前記第2のベースが、(i)センサ接触表面を備え、(ii)前記回転軸に平行な前記平面に沿って移動可能であり、
前記第3のセンサが、(i)前記固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)前記第2のベースの前記センサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、前記移動可能な部分が、前記固定された部分に対して移動可能であり、前記第3のセンサが生成する前記出力が、前記固定された部分に対する前記移動可能な部分の位置の関数であり、
前記第3のセンサの前記移動可能な部分が、前記第2のベースの前記センサ接触表面に向かって付勢され、
前記回転可能なダイヤルの前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記第2のベースの移動が、前記第3のセンサの前記移動可能な部分を移動させる、
請求項20~27に記載のユーザインターフェース。
【請求項29】
前記ユーザインターフェースが、車両内に配設されており、
前記回転軸に平行な前記平面に沿った前記回転可能なダイヤルの移動が、前記車両を前進又は後退させる、
請求項20~28に記載のユーザインターフェース。
【請求項30】
前記回転軸を中心とした前記回転可能なダイヤルの回転が、前記車両を回動させる、
請求項29に記載のダイヤルコントローラ。
【請求項31】
前記回転可能なダイヤル、前記セレクタボタン、及び前記第4のセンサが全て、前記パネルの上に配設されている、
請求項21に記載のユーザインターフェース。
【請求項32】
前記ディスプレイが、前記パネルの下に配設されているが、前記パネルを通して視認可能である、
請求項21に記載のユーザインターフェース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザインターフェースと併せて使用されるものなど、車両用のダイヤルコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
馬車は、馬が後ろに蹴った破片から搭乗者を保護するために、馬車の搭乗者と馬車を引っ張る馬との間にダッシュボードを含むことがあった。内燃機関及び電気モータなどの非馬力推進の出現により、ダッシュボードは特徴のままであり、搭乗者が車両の様々な機能を制御することを可能にするヒューマンマシンインターフェースのためのプラットフォームとなった。車両は、ダッシュボード、車両の中央コンソール、更にはステアリングホイールに散在する多数のダイヤル、レバー、ボタンなどを含むように進化した。
【0003】
いくつかの車両は、搭乗者がタッチを介して車両の様々な機能を制御することを可能にする、タッチスクリーンを有する単一のヒューマンマシンインターフェースにヒューマンマシンインターフェースのうちのいくつかを統合している。しかしながら、それでも、搭乗者が(i)車両内に依然として存在する異種のヒューマンマシンインターフェースの数、及び(ii)タッチスクリーンヒューマンマシンインターフェースのナビゲーション可能性に不満を抱く可能性があるという問題が残っている。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、ディスプレイ、及び制御する車両機能を選択するためにディスプレイと相互作用するために、3つの軸に沿って、又は3つの軸を中心として操作することができる回転可能なダイヤルを有するダイヤルコントローラを利用するユーザインターフェースに関するその問題に対処する。1つの軸に沿った回転可能なダイヤルの移動は、制御のために表示される機能のメニューを変更することができる。
【0005】
別の軸を中心とした回転可能なダイヤルの移動は、制御する特定の機能を選択することができ、その機能の態様を制御することができる。搭乗者の選択を確認するために、セレクタボタンが含まれている。別の軸に沿った回転可能なダイヤルの移動は、機能のメニューを変更するか、又は選択された機能の態様を制御するか、又は更には車両の移動を制御することができる。
【0006】
例えば、前方に回転可能なダイヤルの搭乗者の操作は、車両を前方に移動させることができ、回転可能なダイヤルの搭乗者の回転は、前方に移動しながら車両を回動させることができる。複数の軸で回転可能なダイヤルを(例えば、前後、上下、及び回転)移動させる搭乗者の能力は、タッチスクリーンユーザインターフェースを排除し、車両制御を通して搭乗者のナビゲーションを容易にする。
【0007】
本開示の第1の態様では、車両用のダイヤルコントローラは、(a)(i)回転軸を中心に回転可能であり、(ii)回転軸に平行な線に沿って直線的に移動可能であり、(iii)回転軸に平行な平面に沿って移動可能である、回転可能なダイヤルと、(b)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、回転軸を中心に回転可能なダイヤルの回転の関数である出力を生成する、第1のセンサと、(c)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第2のセンサと、(d)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、回転軸に平行な平面に沿った回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第3のセンサと、を備える。
【0008】
本開示の第2の態様によれば、第1の態様は、回転可能なダイヤルに近接するセレクタボタンであって、回転可能なダイヤルの回転軸に沿って押し下げ可能である、セレクタボタンと、セレクタボタンに動作可能に接続された第4のセンサであって、セレクタボタンの押し下げの関数である出力を生成する、第4のセンサと、を更に備える。
【0009】
本開示の第3の態様によれば、第2の態様では、(i)回転可能なダイヤルは、回転可能なダイヤルの回転軸を中心にセレクタボタンを取り囲み、(ii)セレクタボタンは、回転可能なダイヤルの回転軸と交差し、(iii)回転可能なダイヤルが回転軸を中心に回転する際、セレクタボタンは、回転軸を中心に回転せず、(iv)セレクタボタンは、押し下げられるのを避けて、回転軸に沿って付勢される。
【0010】
本開示の第4の態様によれば、第2又は第3の態様のうちのいずれかでは、回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、使用又は制御する機能のメニューから機能を選択し、セレクタボタンの押し下げは、選択を確認し、選択された機能の使用又は制御を可能にする。
【0011】
本開示の第5の態様によれば、第1~第4の態様のうちのいずれかでは、第1のセンサは、ロータリエンコーダ又はホールセンサである。
【0012】
本開示の第6の態様によれば、第5の態様は、シャフトと、シャフトに取り付けられたギアと、を備える、ステッパモータを更に備え、(i)回転可能なダイヤルは、回転軸が延在するシリンダの第1の端部に取り付けられ、(ii)シリンダは、第2の端部と、ステッパモータのギアに動作可能に接続されている第2の端部のギアと、を更に備え、(iii)回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、シリンダを回転させ、したがって、シリンダの第2の端部のギアを回転させ、(iv)シリンダのギアの回転は、ステッパモータのギアを回転させ、ステッパモータのギアの回転は、ステッパモータのシャフトを回転させ、(v)第1のセンサは、シャフトの回転の一部の関数である出力を生成するように、ステッパモータに対して位置決めされ、(vi)ステッパモータは、シャフトの回転の各一部において、シャフトの回転、したがって、回転可能なダイヤルの回転に抵抗し、(vii)回転可能なダイヤルに印加されたトルクは、抵抗を克服するために必要とされる。
【0013】
本開示の第7の態様によれば、第6の態様では、(i)回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、使用又は制御する機能のメニューから機能を選択し、(ii)ステッパモータが回転可能なダイヤルに印加する抵抗は、回転可能なダイヤルを回転の一部で回転させ、機能のメニューの次の機能までスクロールするために、克服されなければならない。
【0014】
本開示の第8の態様によれば、第6の態様では、(i)回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、選択された機能の制御可能な態様を制御し、(ii)ステッパモータが回転可能なダイヤルに印加する抵抗は、回転可能なダイヤルを回転の一部で回転させ、制御可能な態様の変化を引き起こすために、克服されなければならない。
【0015】
本開示の第9の態様によれば、第6~第8の態様のうちのいずれかでは、ステッパモータのシャフトは、回転可能なダイヤルの回転軸に実質的に平行である。
【0016】
本開示の第10の態様によれば、第1~第9の態様のうちのいずれかでは、回転可能なダイヤルの回転軸が延在する、第2のシリンダであって、第2のシリンダは、回転可能なダイヤルがその周りを回転する、第1の端部と、延在部がそこから延在する、第2の端部と、を備え、延在部が、第2のセンサに接触するセンサ接触表面で終端する、第2のシリンダを更に備え、第2のセンサは、(i)ダイヤルコントローラの固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)第2のシリンダのセンサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、移動可能な部分は、固定された部分に対して移動可能であり、第2のセンサの固定された部分に対する第2のセンサの移動可能な部分の移動は、第2のセンサの出力を改変し、移動可能な部分は、第2のシリンダのセンサ接触表面に向かって付勢され、回転可能なダイヤルの回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動は、第2のシリンダを移動させ、したがって、第2のセンサの移動可能な部分を移動させる。
【0017】
本開示の第11の態様によれば、第10の態様は、(i)固定されたベースに結合された第2のベースであって、回転軸に平行な線に沿った第2のベースの移動を実質的に拒否する、第2のベースと、(ii)第2のベースから第2のシリンダに向かって突出するリテーナであって、第2のシリンダから離れて移動可能であるが、第2のシリンダに向かって付勢される、リテーナと、を更に備え、第2のシリンダは、第2のシリンダの第1の端部と第2の端部との間に配設された少なくとも2つのくぼみを更に備え、少なくとも2つのくぼみは、第1の端部と第2の端部との間に異なって離間し、リテーナは、一度に第2のシリンダの少なくとも2つのくぼみのうちの1つに突出するように構成されており、回転軸に平行な線に沿って回転可能なダイヤルに印加された力は、第2のシリンダの少なくとも2つのくぼみのうちの一方へのリテーナの付勢を克服し、第2のシリンダは、回転軸に平行な線に沿って移動し、リテーナは、第2のシリンダの少なくとも2つのくぼみのうちの他方に突出するように付勢される。
【0018】
本開示の第12の態様によれば、第1~第11の態様のうちのいずれかでは、回転可能なダイヤルの回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動は、使用又は制御する機能の1つのメニューから使用又は制御する機能の別のメニューに変化する。
【0019】
本開示の第13の態様によれば、第1の態様は、(a)第3のセンサが取り付けられている固定されたベースと、(b)回転可能なダイヤルが取り付けられている第2のベースであって、(i)センサ接触表面を備え、(ii)回転軸に平行な平面に沿って移動可能である、第2のベースと、を更に備え、第3のセンサは、(i)固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)第2のベースのセンサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、移動可能な部分は、固定された部分に対して移動可能であり、第3のセンサが生成する出力は、固定された部分に対する移動可能な部分の位置の関数であり、第3のセンサの移動可能な部分は、第2のベースのセンサ接触表面に向かって付勢され、回転可能なダイヤルの回転軸に平行な平面に沿った第2のベースの移動は、第3のセンサの移動可能な部分を移動させる。
【0020】
本開示の第14の態様によれば、第13の態様では、(i)固定されたベースは、プラットフォームと、プラットフォーム上の一対の平行レールと、を備え、(ii)一対の平行レールのうちの一方のレールは、平面の一方の側に配設されており、他方のレールは、平面の他方の側に配設されており、(iii)第2のベースは、一対の平行レール上で固定されたベースに対して移動する。
【0021】
本開示の第15の態様によれば、第13又は第14の態様のうちのいずれかでは、(i)固定されたベースは、プラットフォームから延在する、第1の壁及び第2の壁を更に備え、第2のベース及び一対の平行レールは、第1の壁と第2の壁との間に配設されており、(ii)第1のばねは、固定されたベースの第1の壁及び第2のベースの両方に接続されており、(iii)第2のばねは、固定されたベースの第2の壁及び第2のベースの両方に接続されており、(iv)第1のばね及び第2のばねは、協働して、第2のベース、したがって回転可能なダイヤルを、回転軸に平行な平面に沿った中立位置に付勢し、(v)回転可能なダイヤルは、第1のばね又は第2のばねのいずれかによって付与された抵抗が克服されるときに、平面に沿って移動する。
【0022】
本開示の第16の態様によれば、第1~第15の態様のうちのいずれかでは、(i)ダイヤルコントローラは、車両内に配設されており、(ii)回転軸に平行な平面に沿った回転可能なダイヤルの移動は、車両を移動させる。
【0023】
本開示の第17の態様によれば、第16の態様では、回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、車両を回動させる。
【0024】
第18の態様によれば、第13~第15の態様のうちのいずれかでは、回転可能なダイヤルの回転軸が延在する、第2のシリンダであって、第2のシリンダは、回転可能なダイヤルがその周りを回転する、第1の端部と、延在部がそこから延在する、第2の端部と、を備え、延在部が、第2のセンサに接触するセンサ接触表面で終端する、第2のシリンダを更に備え、第2のセンサは、回転可能なダイヤルとは異なるプラットフォームの側面上に配設されており、固定されたベースのプラットフォームは、スロットを備え、第2のシリンダからの延在部は、プラットフォームのスロットを通って延在する。
【0025】
第19の態様によれば、第18の態様では、(i)第2のシリンダは、第2の延在部を更に備え、(ii)固定されたベースのプラットフォームは、第2の延在部を受容するようにサイズ設定された開口を更に備え、(iii)回転可能なダイヤルは、固定されたベースのプラットフォームに最も近い回転軸に平行な線に沿って配置されているとき、第2のシリンダの第2の延在部は、固定されたベースのプラットフォームの開口内に配設され、回転可能なダイヤルは、回転軸に平行な平面に沿って移動することができず、(iv)回転可能なダイヤルは、固定されたベースのプラットフォームに最も遠い回転軸に平行な線に沿って配置されているとき、第2のシリンダの第2の延在部は、固定されたベースのプラットフォームの開口内に配設され、回転可能なダイヤルは、回転軸に平行な平面に沿って移動することができる。
【0026】
第20の態様によれば、車両用のユーザインターフェースは、(1)パネルと、(2)ディスプレイと、(3)ディスプレイと通信しているダイヤルコントローラであって、(a)パネルの上に配設された回転可能なダイヤルであって、(i)回転軸を中心として回転可能であり、(ii)回転軸に平行な線に沿って直線的に移動可能であり、(iii)回転軸に平行な平面に沿って移動可能である、回転可能なダイヤルと、(b)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、パネルの下に配設された第1のセンサであって、回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転の関数である出力を生成する、第1のセンサと、(c)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、パネルの下に配設された第2のセンサであって、回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第2のセンサと、(d)回転可能なダイヤルに動作可能に接続され、パネルの下に配設された第3のセンサであって、回転軸に平行な平面に沿った回転可能なダイヤルの移動の関数である出力を生成する、第3のセンサと、を備える、ダイヤルコントローラと、を備える。
【0027】
本開示の第21の態様によれば、第20の態様では、ダイヤルコントローラは、(i)回転可能なダイヤルに近接するセレクタボタンであって、回転可能なダイヤルの回転軸に沿ってパネルの上に押し下げ可能である、セレクタボタンと、(ii)パネルの上に配設されており、セレクタボタンに動作可能に接続された第4のセンサであって、セレクタボタンの押し下げの関数である出力を生成する、第4のセンサと、を更に備える。
【0028】
本開示の第22の態様によれば、第21の態様では、(i)ディスプレイは、使用又は制御する機能のメニューを表示し、(ii)回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、使用又は制御する機能のメニューから機能を選択し、(iii)セレクタボタンの押し下げは、選択を確認し、選択された機能の使用又は制御を可能にする。
【0029】
本開示の第23の態様によれば、第22の態様では、回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、選択された機能の制御可能な態様を制御する。
【0030】
本開示の第24の態様によれば、第20~23の態様のうちのいずれかでは、(a)パネルは、回転可能なダイヤルの下に配設されたスロットを備え、(b)ダイヤルコントローラは、回転可能なダイヤルの回転軸が延在する第2のシリンダを更に備え、(c)第2のシリンダは、パネルの上に配設された第1の端部であって、回転可能なダイヤルがその周りを回転する、第1の端部と、パネルの下に配設された第2の端部であって、延在部がそこから延在する、第2の端部と、を備え、延在部が、第2のセンサに接触するセンサ接触表面で終端し、(d)第2のセンサは、(i)ダイヤルコントローラの固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)第2のシリンダのセンサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、移動可能な部分は、固定された部分に対して移動可能であり、第2のセンサの固定された部分に対する第2のセンサの移動可能な部分の移動は、第2のセンサの出力を改変し、(e)移動可能な部分は、第2のシリンダのセンサ接触表面に向かって付勢され、(f)回転可能なダイヤルの回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動は、第2のシリンダを移動させ、したがって、第2のセンサの移動可能な部分を移動させる。
【0031】
本開示の第25の態様によれば、第24の態様では、回転軸に平行な平面に沿った回転可能なダイヤルの移動は、ダイヤルコントローラの第2のシリンダを、パネルを通ってスロット内で移動させる。
【0032】
本開示の第26の態様によれば、第20~第25の態様のうちのいずれかでは、回転可能なダイヤルの回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動は、ディスプレイを、使用又は制御する機能の1つのメニューの表示から使用又は制御する機能の別のメニューの表示に変化させる。
【0033】
本開示の第27の態様によれば、第20~26の態様のうちのいずれかでは、(i)ユーザインターフェースは、車両内に配設されており、(ii)回転可能なダイヤルの回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの移動は、ダイヤルコントローラに車両の移動を制御させる。
【0034】
本開示の第28の態様によれば、第20~第27の態様のうちのいずれかでは、(a)固定されたベースは、第3のセンサが取り付けられているパネルの下に配設されており、(b)第2のベースは、回転可能なダイヤルが動作可能に結合されたパネルの下に配設された第2のベースであって、(i)センサ接触表面を備え、(ii)回転軸に平行な平面に沿って移動可能であり、(c)第3のセンサは、(i)固定されたベースに静的に取り付けられた固定された部分と、(ii)第2のベースのセンサ接触表面に接触する移動可能な部分と、を備える、線形変位センサであり、移動可能な部分は、固定された部分に対して移動可能であり、第3のセンサが生成する出力は、固定された部分に対する移動可能な部分の位置の関数であり、(d)第3のセンサの移動可能な部分は、第2のベースのセンサ接触表面に向かって付勢され、(e)回転可能なダイヤルの回転軸に平行な平面に沿った第2のベースの移動は、第3のセンサの移動可能な部分を移動させる。
【0035】
本開示の第29の態様によれば、第20~28の態様のうちのいずれかでは、(i)ユーザインターフェースは、車両内に配設されており、(ii)回転軸に平行な平面に沿った回転可能なダイヤルの移動は、車両を前進又は後退させる。
【0036】
本開示の第30の態様によれば、第29の態様では、回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転は、車両を回動させる。
【0037】
本開示の第31の態様によれば、第21の態様では、回転可能なダイヤル、セレクタボタン、及び第4のセンサは全て、パネルの上に配設されている。
【0038】
本開示の第32の態様によれば、第20~第31の態様のいずれかでは、ディスプレイは、下に配設されているが、パネルを通して視認可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】車両の内部に配設されたファントム内のユーザインターフェースを影で例解する車両の斜視図である。
図2】搭乗者がディスプレイを見るのに十分に透明であるパネルの下に配設されたディスプレイと通信している回転可能なダイヤルを有するダイヤルコントローラを含む、図1のユーザインターフェースを例解する、車両の内部からの俯瞰斜視図である。
図3】パネルの下に配設されたダイヤルコントローラの固定されたベース及びパネルの上に配設された回転可能なダイヤル、並びにセレクタボタンを含む回転可能なダイヤルを例解する、図1のユーザインターフェースの斜視図である。
図4】搭乗者がユーザインターフェースを利用するために回転可能なダイヤルをその周りを回転させることができる、回転軸を有する回転可能なダイヤルを例解し、搭乗者が回転軸と平行な線に沿って回転可能なダイヤルを(例えば、上下に)移動させることができ、回転軸がそこから延在する平面に沿って回転可能なダイヤルを(例えば、前後に)移動させることができ、ユーザインターフェースを更に利用することができることを例解する、図1のユーザインターフェースの立面図である。
図5】ディスプレイがパネルの下に配設されているが、パネルを通して視認可能であることを例解する、図1のユーザインターフェースの斜視分解図である。
図6】回転軸を中心とした回転可能なダイヤルの回転の関数である出力を生成する、第1のセンサ、並びに回転軸に平行な線に沿った回転可能なダイヤルの(例えば、上下の)移動及び位置の関数である出力を生成する、第2のセンサを例解する、ダイヤルコントローラの立面図である。
図7】第1のセンサがその回転を感知する、ステッパモータのギアを駆動するギアを有するシリンダに接続された回転可能なダイヤルを例解する、ダイヤルコントローラの別の立面図である。
図8】ステッパモータに近接して配設された第1のセンサを例解する、ダイヤルコントローラの別の立面図である。
図9】固定された部分及び回転可能なダイヤルに動作可能に結合されたセンサ接触表面に接触するように付勢され、その結果、搭乗者が回転軸に平行な線に沿って回転可能なダイヤルを(例えば、上又は下に)移動させるとき、センサ接触表面及び第2のセンサの移動可能な部分が同じように移動し、回転可能なダイヤルの移動及び位置を示す出力を生成する、移動可能な部分を含む、第2のセンサを例解する、ダイヤルコントローラの別の立面図である。
図10】固定されたベース、及び固定されたベースに結合された第2のベースを例解する、ダイヤルコントローラの俯瞰図であり、第2のベースは、回転軸が延在する平面に沿って搭乗者が回転可能なダイヤルを移動させるときに(例えば、前又は後ろに)移動するように構成されており、固定されたベースに取り付けられた第3のセンサの移動可能な部分を操作するセンサ接触表面を含むため、第3のセンサは、回転可能なダイヤルの移動及び位置を示す出力を生成することができる。
図11】第2のセンサを保持するために固定されたベースのプラットフォームから延在するブラケットを例解する、ダイヤルコントローラの下面図である。
図12】ステッピングモータの下に配設された第1のセンサを例解する、図6の線XII-XIIを通ってとられたダイヤルコントローラの断面の斜視図である。
図13】シリンダを通って延在する、第2のシリンダに動作可能に接続された回転可能なダイヤルを例解する、図9の線XIII-XIIIを通ってとられたダイヤルコントローラの断面の斜視図であり、第2のシリンダは、第2のベースに取り付けられたリテーナと協働して、回転軸に平行な線に沿って回転可能なダイヤルの(例えば、上下の)位置決めを維持する、少なくとも2つのくぼみを含む。
図14】第2のセンサと相互作用する、センサ接触表面と終端する、第2のシリンダから延在する、延在部を例解する、図7の線XIV-XIVを通ってとられたダイヤルコントローラの断面の斜視図であり、延在部は、固定されたベースのプラットフォームを通るスロットを通って延在し、第2の延在部は、第2の延在部が開口から引き抜かれるように、搭乗者が固定されたベースから離れて回転軸と平行な線に沿って回転可能なダイヤルを(上に)移動させない限り、回転可能なダイヤルを、回転軸を通って(例えば、前後に)延在する平面に沿って所定の位置にロックするように、固定されたベースのプラットフォームを通る開口を通って延在する第2のシリンダから延在する。
図15】搭乗者が平面に沿って回転可能なダイヤルを(例えば、前後に)操作する際、第2のセンサと相互作用する延在部がスロットを通って移動することを可能にするために、回転軸がそれを通って延在する(例えば、前後に)平面に平行に細長い固定されたベースのプラットフォームを通るスロットを例解する、ダイヤルコントローラの斜視図である。
図16】第2のシリンダを所定の場所に維持するために第2のシリンダの周りに少なくとも部分的に延在する、第2のベースに取り付けられた一対のブレース、及び搭乗者が回転軸を中心として回転可能なダイヤルを回転させるときに、第2のシリンダの相当な回転を防止するために、第2のシリンダのレシーバ内に延在するキーを有する一対のブレースを例解する、図6の線XVI-XVIを通ってとられたダイヤルコントローラの断面の斜視図である。
図17】搭乗者が回転可能なダイヤル及びセレクタボタンを介してそこから選択することができる、使用可能又は制御可能な機能のメニューを表示するディスプレイを例解する、ダイヤルコントローラを有する図1のユーザインターフェースの斜視図である。
図18】搭乗者が、メニューから制御するための異なる機能を選択し、その機能の制御可能な態様(例えば、オーディオの音量を増加させる)を制御するために、回転可能なダイヤルを利用している、図17の後の瞬間の斜視図である。
図19】とりわけ、ユーザインターフェースのディスプレイ、及びダイヤルコントローラの第1のセンサ、第2のセンサ、第3のセンサと通信している、コントローラを例解する、図1の車両のコントローラの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
ここで図1及び図2を参照すると、車両10は、ユーザインターフェース12を含む。車両10は、内部14を含み、ユーザインターフェース12は、内部14からアクセス可能な車両10内に配設されている。車両10は、パネル16、ドア18、及び車両10の外部の環境22から内部14を分離する窓20を含む。
【0041】
車両10は、車両10を推進する、電気モータ又は内燃機関(又はその両方)などの推進源24を含む。車両10は、ホイール26を含むことができる。推進源24は、ホイール26を回転させ、したがって、車両10を推進させることができる。車両10は、1人以上の搭乗者28を内部14内に受け入れ、1人以上の搭乗者28を輸送するように構成されている。
【0042】
実施形態では、車両10は、1人以上の搭乗者28のための座席アセンブリ30を含む。実施形態では、例解されるように、ユーザインターフェース12は、座席アセンブリ30の内側に、かつ座席アセンブリ30上に着座している搭乗者28の間に概ね横方向に配設されている。車両10は、一般に自律運転することができ、実施形態では、座席アセンブリ30のいずれかの前方に装着された従来のステアリングホイールを欠いている。
【0043】
しかしながら、実施形態では、車両10は、ステアリングホイールを含む。車両10は、選択肢の中でもとりわけ、車、トラック、スポーツ用多目的車両、バン、旅客列車、飛行機であり得る。
【0044】
ここで図3図5を更に参照すると、実施形態では、ユーザインターフェース12は、パネル32、ディスプレイ34、及びダイヤルコントローラ36を含む。実施形態では、パネル32は、ディスプレイ34を内部14から隔離する。しかしながら、パネル32は、ディスプレイ34がパネル32を通して内部14から視認可能であるように、ディスプレイ34の上の領域において十分に透明である。
【0045】
パネル32は、プラスチック又はガラス材料であり得る。要するに、ディスプレイ34は、パネル32の下に配設されているが、パネル32を通して視認可能である。ディスプレイ34は、選択肢の中でもとりわけ、液晶ディスプレイ(LCD)又は発光ダイオード(LED)ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイであり得る。
【0046】
以下で更に考察されるように、ユーザインターフェース12は、ディスプレイ34を介して、搭乗者28と視覚的に通信することができ、搭乗者28は、ディスプレイ34及びダイヤルコントローラ36を介して、ユーザインターフェース12と通信することができる。実施形態では、パネル32から離れたパネルは、ディスプレイ34の上に配設されている。
【0047】
ここで、図6図16を更に参照すると、ダイヤルコントローラ36は、回転可能なダイヤル38、第1のセンサ40、第2のセンサ42、及び第3のセンサ44を含む。第1のセンサ40、第2のセンサ42、及び第3のセンサ44の全てが出力を生成し、回転可能なダイヤル38に動作可能に接続されている。
【0048】
言い換えれば、回転可能なダイヤル38の移動は、第1のセンサ40、第2のセンサ42、及び第3のセンサ44のうちの1つ以上の出力を変化させる。ダイヤルコントローラ36は、車両10に取り付けられた固定されたベース46を更に含む。ユーザインターフェース12のパネル32は、固定されたベース46を内部14から分離する。要するに、ダイヤルコントローラ36の固定されたベース46は、パネル32の下に配設されている。
【0049】
回転可能なダイヤル38は、回転軸48を中心に回転可能である。図10に例解されるような俯瞰の視点から、回転可能なダイヤル38は、回転軸48の周りで時計回りの方向50、及び回転軸48の周りで反時計回りの方向52の両方で回転することができる。回転可能なダイヤル38を回転させるために、搭乗者28は、回転軸48を中心に回転可能なダイヤル38にトルクを印加する。回転可能なダイヤル38は、内部14に対して開放されており、したがって、搭乗者28とのそのような相互作用を可能にする。
【0050】
言及されるように、第1のセンサ40は、回転可能なダイヤル38に動作可能に接続されている。実施形態では、ダイヤルコントローラ36は、シリンダ54を更に含む。回転軸48は、シリンダ54を通って延在する。シリンダ54は、回転軸48の周りに延在する。シリンダ54は、回転軸48に沿った第1の端部56及び第2の端部58を有する。回転可能なダイヤル38は、シリンダ54の第1の端部56に取り付けられている。シリンダ54の第2の端部58は、ギア60を有する。したがって、回転軸48を中心とした回転可能なダイヤル38の回転は、シリンダ54を回転させ、これは、シリンダ54の第2の端部58のギア60を回転させる。
【0051】
実施形態では、ダイヤルコントローラ36は、ステッパモータ62を更に含む。ステッパモータ62は、シャフト64及びシャフト64に取り付けられたギア66を含む。ステッパモータ62のギア66は、回転可能なダイヤル38に取り付けられたシリンダ54の第2の端部58のギア60に動作可能に接続される。(回転可能なダイヤル38の回転のために)シリンダ54のギア60の回転は、したがって、ステッパモータ62のギア66を回転させ、これは、ステッパモータ62のシャフト64を回転させる。ステッパモータ62のシャフト64は、回転可能なダイヤル38の回転軸48に実質的に平行である。
【0052】
実施形態では、第1のセンサ40は、ロータリエンコーダ68である。ロータリエンコーダ68は、ロータリエンコーダ68がロータリエンコーダ68のシャフト64の回転の一部の関数である出力を生成するように、ステッパモータ62に対して位置決めされている。したがって、回転可能なダイヤル38が回転する際、ステッパモータ62のシャフト64が回転し、ロータリエンコーダ68は、シャフト64の回転の各一部が識別され得る出力を生成する。回転可能なダイヤル38の回転方向はまた、ロータリエンコーダ68の出力から決定することができる。したがって、第1のセンサ40、この例では、ロータリエンコーダの出力は、回転可能なダイヤル38の回転がシャフト64の回転を引き起こすため、回転可能なダイヤル38の回転軸48を中心とした回転の関数である。
【0053】
実施形態では、第1のセンサ40は、ホールセンサである。そのような実施形態では、磁石をシャフト64に取り付けることができ、ホールセンサを、ステッピングモータ62が取り付けられているブラケット110などの任意の場所で、又はステッピングモータ62で取り付けることができ、ここで、シャフト64の回転の一部、したがって、シャフト64に取り付けられた磁石の位置の変化は、ホールセンサが関連付けられた出力を感知して生成することができる磁場の変化を生成する。
【0054】
ステッパモータ62は、シャフト64の回転の各一部において、シャフト64の回転、したがって、回転可能なダイヤル38の回転に抵抗する。(搭乗者28からのような)回転可能なダイヤル38に印加されたトルクは、ステッパモータ62が付与する抵抗を克服し、シャフト64をその回転の一部回転させるために必要である。シャフト64の回転の各一部の後にステッパモータ62が付与する抵抗は、回転可能なダイヤル38が自由に回転することを防止し、以下で更に考察されるように、ダイヤルコントローラ36を利用して、搭乗者28に触覚フィードバックを提供する。
【0055】
回転可能なダイヤル38は、パネル32の上に配設されており、回転可能なダイヤル38を車両10の内部14に露出させる。したがって、搭乗者28は、回転可能なダイヤル38を操作することができる。パネル32は、スロット70を含む(図5を参照)。スロット70は、回転可能なダイヤル38の下に配設されている。回転可能なダイヤル38に取り付けられたシリンダ54は、パネル32のスロット70を通って延在する。
【0056】
実施形態では、ダイヤルコントローラ36は、回転可能なダイヤル38の回転軸48が延在する第2のシリンダ72(図13図14、及び図16を参照)を更に含む。第2のシリンダ72は、第1の端部74及び第2の端部76を含む。回転可能なダイヤル38は、第2のシリンダ72の第1の端部74の周りを回転する。言い換えれば、回転可能なダイヤル38が回転軸48の周りを回転するとき、第2のシリンダ72は回転しない(すなわち、回転的に静的なままである)。第2のシリンダ72の第1の端部74は、パネル32の上に配設されており、一方、第2のシリンダ72の第2の端部76は、パネル32の下に配設されている。
【0057】
第2のシリンダ72は、第2のセンサ42に動作可能に接続されている。実施形態では、延在部78は、第2のシリンダ72の第2の端部76から、回転可能なダイヤル38の回転軸48に実質的に平行に、かつ第2のシリンダ72の第1の端部74から離れて延在する。延在部78は、センサ接触表面80で終端する。センサ接触表面80は、回転可能なダイヤル38の回転軸48に実質的に直交している。センサ接触表面80は、第2のセンサ42に接触する。
【0058】
言及されるように、第2のセンサ42は、回転可能なダイヤル38に動作可能に接続されている。実施形態では、第2のセンサ42は、固定された部分82及び移動可能な部分84を含む。移動可能な部分84は、固定された部分82に対して移動可能である。第2のセンサ42の固定された部分82は、車両10に取り付けられているダイヤルコントローラ36の固定されたベース46に静的に取り付けられている。
【0059】
例えば、例解されるように、固定されたベース46は、回転軸48に実質的に直交しているプラットフォーム86を含み得、回転可能なダイヤル38は、プラットフォーム86の一方の側88に配設されており、第2のセンサ42は、回転可能なダイヤル38としてプラットフォーム86の反対側90に配設されている。固定されたベース46は、プラットフォーム86から、反対側90から離れて延在するブラケット92を含むことができ、第2のセンサ42の固定された部分82は、ブラケット92に取り付けられる。
【0060】
第2のセンサ42の移動可能な部分84は、第2のシリンダ72のセンサ接触表面80に接触するように、固定された部分82内のばねなどで付勢される。固定されたベース46のプラットフォーム86は、スロット94を含む(図14及び図15を参照)。第2のシリンダ72からの延在部78は、プラットフォーム86のスロット94を通って延在する。
【0061】
回転可能なダイヤル38は、回転軸48に平行な線96に沿って移動可能である。実施形態では、線96は、回転軸48と共に伸びている。回転可能なダイヤル38の回転軸48に平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の移動は、第2のシリンダ72を移動させ、したがって、第2のセンサ42の移動可能な部分84を移動させる。
【0062】
より具体的には、固定されたベース46から離れて回転可能なダイヤル38に加えられた力は、回転可能なダイヤル38を方向98(例えば、上向き)に移動させる。回転可能なダイヤル38は、シリンダ54を同様に方向98に移動させる。ステッパモータ62、したがって、ステッパモータ62に取り付けられたギア66は、方向98に移動しない。
【0063】
しかしながら、シリンダ54のギア60は、シリンダ54、したがってギア60が方向98に移動する間、ステッパモータ62のギア66との動作可能な接触を維持するのに十分な高さ99を有する。したがって、回転可能なダイヤル38の回転は、依然として、ギア60、66を回転させ、第1のセンサ40が回転可能なダイヤル38の回転の関数として出力を生成することを可能にする。シリンダ54は、回転軸48から概ね半径方向に離れて延在するフランジ100を含み、第2のシリンダ72は、回転軸48から半径方向に離れて延在するフランジ102(図13及び図14を参照)を含む。シリンダ54のフランジ100は、固定されたベース46と第2のシリンダ72のフランジ102との間に配設されている。
【0064】
シリンダ54のフランジ100は、第2のシリンダ72のフランジ102に対向する。したがって、シリンダ54の方向98への移動は、シリンダ54のフランジ100を、第2のシリンダ72のフランジ102に接触させ、同様に第2のシリンダ72を方向98に押す。延在部78は、言及されるように、第2のシリンダ72に取り付けられている。したがって、第2のシリンダ72が方向98に移動する際、固定されたベース46のプラットフォーム86を通るスロット94内の延在部78も移動する。
【0065】
延在部78は、センサ接触表面80で終端し、第2のセンサ42の移動可能な部分84は、センサ接触表面80に接触するように付勢されるため、センサ接触表面80の方向98への移動は、第2のセンサ42の移動可能な部分84も同様に方向98に移動させる。ボールベアリング(例解せず)は、第2のシリンダ72のフランジ102とシリンダ54のフランジ100との間に配設することができ、第2のシリンダ72が回転しない間にシリンダ54が回転軸48の周りを回転するときに摩擦を低減する。
【0066】
回転可能なダイヤル38は、回転可能なダイヤル38の回転軸48に平行な線96に沿って、方向98と反対の方向104(例えば、下向き)、すなわち、固定されたベース46に向かって押すことができる。回転可能なダイヤル38が固定されたベース46に向かって方向104に移動すると、シリンダ54及び第2のシリンダ72も同様にその方向104に移動する。したがって、第2のシリンダ72の方向104への移動は、同様に、延在部78、センサ接触表面80、及び第2のセンサ42の移動可能な部分84を方向104に移動させる。
【0067】
第2のセンサ42は、回転可能なダイヤル38の回転軸48に平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の移動の関数として変化する出力を生成する。実施形態では、第2のセンサ42は、線形変位センサである。第2のセンサ42の固定された部分82に対する、第2のセンサ42の移動可能な部分84の移動は、第2のセンサ42の出力を改変する。したがって、回転軸48に平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の位置決め及び移動は、第2のセンサ42が生成する出力に基づいて決定することができる。
【0068】
実施形態では、第2のセンサ42はホールセンサであり、ホールセンサは、固定された部分82として取り付けることができる。上で説明されるような移動可能な部分84の代わりに、磁石を第2のシリンダ72のセンサ接触表面80に取り付けることができる。したがって、センサ接触表面80の移動は、そこに取り付けられた磁石を移動させ、したがって、ホールセンサの出力を改変する。したがって、回転軸48に平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の位置決め及び移動は、ホールセンサとしての第2のセンサ42が生成する出力に基づいて決定することができる。
【0069】
実施形態では、ダイヤルコントローラ36は、固定されたベース46に結合され、回転可能なダイヤル38に動作可能に結合された第2のベース106を更に含む。第2のベース106は、固定されたベース46と同様に、パネル32の下に配設されている。第2のベース106は、回転軸48に概ね直交しており、固定されたベース46のプラットフォーム86に平行であるプラットフォーム108を含む。
【0070】
第2のベース106は、ステッパモータ62が取り付けられているブラケット110を含み、これは、回転可能なダイヤル38の回転軸48の周りを中心とした回転可能なダイヤル38の回転時に、ステッパモータ62の移動を防止し、ギア60をギア66と動作可能に接触するように維持する。
【0071】
第2のベース106は、回転可能なダイヤル38に向かって回転軸48に概ね平行にプラットフォーム108から延在する一対のブレース112を更に含む。一方のブレース112は、他方のブレース112に対向し、第2のシリンダ72は、ブレース112の間に配設されている。ブレース112は、第2のシリンダ72の少なくとも一部分の周りに半径方向に延在する。ブレース112は、回転可能なダイヤル38の回転軸48と整列した第2のシリンダ72を維持する。
【0072】
各ブレース112は、回転軸48と概ね平行であり、第2のシリンダ72に向けられたキー114(図16を参照)を含む。第2のシリンダ72は、ブレース112のキー114を受容する、一対のレシーバ116を含む。ブレース112のキー114は、第2のシリンダ72のレシーバ116と協働して、回転可能なダイヤル38が回転軸48を中心に回転時に、第2のシリンダ72が回転軸48を中心に回転するのを実質的に防止する。しかしながら、キー114及びレシーバ116は、回転軸48に平行に走行するため、キー114は、回転軸48に平行な線96に沿って、第2のシリンダ72のいずれかの方向98、104(例えば、上又は下)への移動を可能にする。
【0073】
第2のベース106は、リテーナ118を更に含む。リテーナ118は、第2のベース106から第2のシリンダ72に向かって突出する。例えば、実施形態では、第2のベース106は、プラットフォーム108から方向98に延在するブラケット120を含む。ブラケット120は、リテーナ118のためのハウジング122を保持する。リテーナ118は、ハウジング122内に格納することができ、リテーナ118が第2のシリンダ72から離れるように移動可能であることを可能にする。しかしながら、ハウジング122内のばね124(図13を参照)は、リテーナ118を第2のシリンダ72に向かって付勢する。
【0074】
第2のシリンダ72は、少なくとも2つのくぼみ126を更に含む。少なくとも2つのくぼみ126は、第2のシリンダ72の第1の端部74と第2の端部76との間に配設されており、各くぼみ126は、第1の端部74と第2の端部76との間に異なって離間されている。
【0075】
言い換えると、少なくとも2つのくぼみ126は、第2のシリンダ72に沿って順次配設されており、第2のシリンダ72の第1の端部74から第2の端部76に進行する。例解される実施形態は、2つのくぼみ126を含むが、第2のシリンダ72は、3つ、4つ、5つ、10個、50個など、3つ以上のくぼみ126を含むことができる。
【0076】
リテーナ118及び少なくとも2つのくぼみ126は、リテーナ118が一度に第2のシリンダ72の少なくとも2つのくぼみ126のうちの一方に突出することができるように、互いに対して位置決めされている。リテーナ118が投影する少なくとも2つのくぼみ126のうち、回転可能なダイヤル38、したがって第2のシリンダ72の、回転軸48と平行な線96に沿った位置に依存する。
【0077】
少なくとも2つのくぼみ126のうちの1つ内に配設されているリテーナ118は、回転軸48と平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の位置決めを維持する。回転可能なダイヤル38の位置決めを維持することは、第2のセンサ42が位置の変化を示す出力を生成することを防止する。
【0078】
少なくとも1つのくぼみ126と相互作用するリテーナ118の部分は丸みを帯びており、少なくとも2つのくぼみ126の各々は、回転軸48と直交する角度とは異なる角度になっている。したがって、力は、第2のシリンダ72の少なくとも2つのくぼみ126のうちの1つへのリテーナ118の付勢を克服する、回転軸48に平行な線96に沿って回転可能なダイヤル38に印加され得る。したがって、第2のシリンダ72は、リテーナ118が少なくとも2つのくぼみ126のうちの別のものと整列し、ばね124がリテーナ118を少なくとも2つのくぼみ126のそのくぼみ126に付勢するまで、回転軸48に平行な線96に沿って、方向98(例えば、上)又は方向104(例えば、下)のいずれかに(力に応じて)移動する。
【0079】
回転可能なダイヤル38は、回転軸48を中心に回転可能であり、回転軸48に平行な線96に沿って直線的に移動可能であることに加えて、回転可能なダイヤル38は、回転軸48に平行な平面128(図4及び図10を参照)に沿って移動可能である。例解されるものなどの実施形態では、回転可能なダイヤル38は、回転軸48に直交している平面128上に存在する線130に沿って移動可能である。回転可能なダイヤル38は、方向132と反対である方向132(例えば、前方)又は方向134(例えば、後方)のいずれかで線130に沿って移動することができる。方向132は、車両10に対して概ね前方であり得、方向134は、車両10に対して概ね後方であり得る。他の実施形態では、回転可能なダイヤル38は、平面128上に存在する弧に沿って移動可能である。
【0080】
固定されたベース46は、プラットフォーム86上に、プラットフォーム86から第2のベース106のプラットフォーム108に向かって延在する一対の平行レール136(図14及び図16を参照)を更に含む。レール136のうちの一方は、平面128の一方の側に配設されている。レール136のうちの他方は、平面128の反対側に配設されている。第2のベース106は、一対のガイド138を更に含み、各ガイド138は、固定されたベース46の一対のレール136のうちの一方と協働して、第2のベース106が、固定されたベース46が所定の位置に固定されたままである間、回転軸48(及び線130)に平行な平面128に沿って一対のレール136上を移動することを可能にする。
【0081】
一対のガイド138及び一対のレール136は、更に協働して、回転軸48に平行な線96に沿った第2のベース106の移動を実質的に防止する。したがって、回転可能なダイヤル38が回転軸48に平行な線96内の方向98に移動するとき、第2のベース106が固定されたベース46から持ち上げられない。一対のガイド138及び一対のレール136は、更に協働して、回転可能なダイヤル38が回転軸48を中心に回転することに応答して、第2のベース106が固定されたベース46に対して回転するのを実質的に防止する。
【0082】
回転可能なダイヤル38が回転軸48に平行な平面128に沿って移動する際、回転可能なダイヤル38は、シリンダ54及び第2のシリンダ72に、同様に回転軸48に平行な平面128に沿って移動するように強制する。第2のベース106のプラットフォーム108から上に延在するブレース112は、第2のシリンダ72が方向132に傾斜するのを防止し、第2のベース106を移動させる。加えて、シリンダ54及び第2のシリンダ72は、パネル32を通ってスロット70内を移動する。パネル32を通るスロット70は、回転軸48に平行な平面128に沿って十分に細長くされ、シリンダ54(したがって、第2のシリンダ72)が中立から離れて方向132及び方向134の両方に移動することを可能にする。同様に、第2のシリンダ72からの延在部78は、回転可能なダイヤル38が回転軸48に平行な平面128に沿って移動するにつれて、固定されたベース46のプラットフォーム86を通ってスロット94内で移動する。
【0083】
言及されるように、ダイヤルコントローラ36の第3のセンサ44は、回転可能なダイヤル38に動作可能に接続されている。第3のセンサ44は、固定されたベース46に取り付けられる。第2のベース106は、センサ接触表面140を更に含む。第3のセンサ44は、固定された部分142及び移動可能な部分144を含む。固定された部分142は、固定されたベース46に静的に取り付けられる。
【0084】
移動可能な部分144は、第2のベース106のセンサ接触表面140に接触する。第3のセンサ44の移動可能な部分144は、固定された部分142に対して移動可能であり、第2のベース106、したがって第2のベース106のセンサ接触表面140の移動に応答して、第3のセンサ44の固定された部分142から引き出して格納することができる。第3のセンサ44の移動可能な部分144は、第2のベース106のセンサ接触表面140に向かって付勢される。第3のセンサ44の移動可能な部分144は、平面128と平行である。
【0085】
したがって、第2のベース106が平面128に沿って移動する際、第2のベース106のセンサ接触表面140は、第3のセンサ44の移動可能な部分144を固定された部分142に対して移動させる。
【0086】
第3のセンサ44は、回転軸48に平行な平面128に沿った回転可能なダイヤル38の位置決め及び移動の関数である出力を生成する。例えば、第3のセンサ44は、直線変位センサであり得、ここで、生成された出力は、固定された部分142に対する移動可能な部分144の位置の関数である。したがって、平面128に沿った回転可能なダイヤル38の位置は、第3のセンサ44が生成する出力の関数として決定することができる。
【0087】
実施形態では、第3のセンサ44は、ホールセンサである。ホールセンサは、固定された部分142が上で説明される固定されたベース46に取り付けることができる。磁石が、センサ接触表面140に取り付けられ得る。したがって、ホールセンサが、第3のセンサ44として生成する出力は、ホールセンサに対するセンサ接触表面140上の磁石の位置の関数である。したがって、平面128に沿った回転可能なダイヤル38の位置は、第3のセンサ44が生成する出力の関数として決定することができる。
【0088】
実施形態では、回転可能なダイヤル38は、方向132において極端ではない、又は方向134において極端ではない中立位置に付勢される。固定されたベース46は、第1の壁146及び第1の壁146に対向する、第2の壁148を更に含む。固定されたベース46の第1の壁146及び第2の壁148の両方が、一対の平行レール136が延在するのと同じ方向98に固定されたベース46のプラットフォーム86から延在する。第2のベース106、及び一対の平行レール136は、固定されたベース46の第1の壁146と第2の壁148との間に配設されている。
【0089】
第1のばね150(図10図13、及び図16を参照)は、固定されたベース46の第1の壁146及び第2のベース106の両方に接続されている。第2のばね152は、固定されたベース46の第2の壁148と第2のベース106の両方に接続されている。したがって、第1のばね150及び第2のばね152は、第2のベース106を反対方向132、134に引っ張り、したがって、第2のベース106(及び回転可能なダイヤル38)を、回転軸48に平行な平面128に沿って中立位置に付勢する。
【0090】
第1のばね150又は第2のばね152のいずれかによって付与された抵抗を克服するのに十分な力が回転可能なダイヤル38に印加されたとき、この力は、したがって、第2のベース106を移動させ、したがって、回転可能なダイヤル38を平面128に沿って移動させ、同時に、ばね150、152のうちの1つに電力を供給する。力が停止した後、通電されたばね150、152のいずれかが、第2のベース106を戻し、したがって、回転可能なダイヤル38を中立位置に戻す。
【0091】
実施形態では、第1のばね150及び第2のばね152に加えて、又はその代替として、ダイヤルコントローラ36は、磁石153a、153b、155a、及び155bを更に含む。磁石153a及び153bは、それぞれ、固定されたベース46、具体的には、第1の壁146及び第2の壁148に取り付けられる。磁石155a及び155bは、プラットフォーム108の反対側など、それぞれ磁石153a及び153bに対向する位置で、第2のベース106に取り付けられる。磁石153a及び155aは、互いに対向する磁場を生成する。磁石153b及び155bは、互いに対向する磁場を生成する。
【0092】
したがって、磁石153a、153b、155a、及び155bは、第2のベース106(及び回転可能なダイヤル38)を、回転軸48に平行な平面128に沿って中立位置に付勢する。磁石153a及び155a又は153b及び155bの対向する磁場のいずれかによって付与される抵抗を克服するのに十分な力が回転可能なダイヤル38に印加されるとき、この力は、したがって、第2のベース106を移動させ、したがって、回転可能なダイヤル38を平面128に沿って移動させ、同時に、磁石153a/155a又は153b/155bの対のうちの1つの対向する磁力をより大きな活力で対向させる。力が停止した後、磁石対153a/155a又は153b/155bの反対側の磁力は、第2のベース106、したがって回転可能なダイヤル38を、反対側の磁力がバランスをとる中立位置に戻す。
【0093】
実施形態では、回転可能なダイヤル38は、回転可能なダイヤル38が回転軸48に平行な線96に沿って第2のベース106から離れて(例えば、上向きに)移動されない限り、平面128に沿って中立位置から移動可能ではない。例えば、例解されるように、第2のシリンダ72は、延在部78と平行に延在する、第2の延在部154を更に含むことができる。
【0094】
固定されたベース46のプラットフォーム86は、第2の延在部154を受容するようにサイズ設定された、プラットフォーム86内又はそれを通る開口156を更に含む。回転可能なダイヤル38が、固定されたベース46のプラットフォーム86に最も近い回転軸48に平行な線96に沿って(例えば、下向きに)配置されるとき、第2のシリンダ72の第2の延在部154は、固定されたベース46のプラットフォーム86の開口156内に配設されている。
【0095】
したがって、回転可能なダイヤル38は、回転軸48に平行な平面128に沿って、方向132(例えば、前方)又は方向134(例えば、後方)のいずれかで移動することができない。開口156は、第2の延在部154の移動、したがって回転可能なダイヤル38の移動をブロックする。しかしながら、回転可能なダイヤル38が、固定されたベース46のプラットフォーム86から最も遠い回転軸48に平行な線96に沿って(例えば、上向きに)配置されるとき、第2のシリンダ72の第2の延在部154は、固定されたベース46のプラットフォーム86の開口156内に配設されている。
【0096】
したがって、回転可能なダイヤル38は、第1のばね150又は第2のばね152のいずれかによって付与される抵抗(及び/又は磁石153a/155a若しくは153b/155bの対向する磁場によって付与される抵抗)を克服するのに十分な力が印加された場合、回転軸48に平行な平面128に沿って移動することができる。開口156は、第2の延在部154の移動をもはやブロックしない。
【0097】
実施形態では、ダイヤルコントローラ36は、回転可能なダイヤル38に近接するセレクタボタン158を更に含む。回転可能なダイヤル38は、例解されるように、回転可能なダイヤル38の回転軸48の周りで、セレクタボタン158を半径方向に取り囲むことができ、セレクタボタン158は、回転軸48と交差する。回転可能なダイヤル38が回転軸48の周りを回転する際、セレクタボタン158は、回転軸48の周りを回転しない。他の実施形態では、セレクタボタン158は、回転可能なダイヤル38が回転する際、回転することができる。
【0098】
実施形態では、ダイヤルコントローラ36は、第4のセンサ160を更に含む(図13及び図14を参照)。第4のセンサ160は、セレクタボタン158に動作可能に接続されている。第4のセンサ160は、固定された部分162及び移動可能な部分164を含む。第4のセンサ160の固定された部分162は、第2のシリンダ72とセレクタボタン158との間の第2のシリンダ72の第1の端部74に取り付けられる。セレクタボタン158は、回転可能なダイヤル38の回転軸48に沿って押し下げ可能である。移動可能な部分164は、回転軸48に沿ってセレクタボタン158を第2のシリンダ72から離れるように、すなわち、押し下げられていることから離れるように(例えば、上向きに)付勢される片持ち式ばねである。
【0099】
第4のセンサ160は、セレクタボタン158の押し下げの関数である出力を生成する。例えば、第4のセンサ160は、第4のセンサ160の移動可能な部分164と第4のセンサ160の固定された部分162との間のスイッチ166を含むことができる。搭乗者28がセレクタボタン158を押し下げると、セレクタボタン158が移動可能な部分164を押し下げ、移動可能な部分164がスイッチ166を作動させ、セレクタボタン158が押下されていることを示す出力を生成する。実施形態では、第4のセンサ160は、回転可能なダイヤル38及びセレクタボタン158と共に、ユーザインターフェース12のパネル32の上に配設されている。
【0100】
実施形態では、第1のセンサ40、第2のセンサ42、及び第3のセンサ44の全ては、パネル32の下に配設され、内部14からの視界から隠される。対照的に、回転可能なダイヤル38及びセレクタボタン158は、パネル32の上に配設されている。したがって、搭乗者28は、回転可能なダイヤル38及びセレクタボタン158を操作して、車両10の様々な機能を制御することができる。実施形態の第4のセンサ160はまた、パネル32の上に配設されているが、セレクタボタン158及び回転可能なダイヤル38によって、内部14からの視界から隠されている。
【0101】
ここで、図17図18を追加的に参照すると、ダイヤルコントローラ36は、ディスプレイ34と通信している。実施形態では、ディスプレイ34は、機能を使用又は制御するために選択することができる機能のメニュー168を表示する。
【0102】
例えば、機能のメニュー168は、ナビゲーション170、内部気候制御172、通信174、オーディオ176などの機能を含むことができる。ユーザインターフェース12は、搭乗者28が、ダイヤルコントローラ36を使用して、使用又は制御する機能のメニュー168から機能するものを選択することを可能にする。
【0103】
より具体的には、搭乗者28は、回転可能なダイヤル38を、回転軸48を中心に回転させて、機能のメニュー168をスクロールさせ、メニュー168から使用又は制御する機能を選択する。図17では、ナビゲーション170機能は、現在、使用又は制御のために選択される。しかしながら、回転可能なダイヤル38を時計回り方向50に回転させることによって、第1のセンサ40は、(上で説明されるように)回転可能なダイヤル38が時計回り方向50に回転されることを示す出力を生成し、ディスプレイ34は、機能のメニュー168の機能の間を一度に1つの機能でスクロールさせる。
【0104】
上で説明されるように、ステッパモータ62は、回転可能なダイヤル38の回転に抵抗し、搭乗者28は、(実施形態では)回転可能なダイヤル38を回転の一部回転させるために、抵抗を克服しなければならず、したがって、ディスプレイ34を機能のメニュー168内の次の機能にスクロールさせる。例えば、搭乗者28は、ステッパモータ62の抵抗を1回克服し、回転可能なダイヤル38を回転の一部回転させ、ディスプレイ34は、使用又は制御するための内部気候制御172機能を表示する。
【0105】
搭乗者28は、2回目に抵抗を克服し、回転可能なダイヤル38を回転の別の一部回転させ、ディスプレイ34は、使用又は制御する機能として通信174のカテゴリを表示する。最後に、搭乗者28は、3回目に抵抗を克服して、回転可能なダイヤル38を回転の別の一部回転させ、ディスプレイ34は、図18に例解されるように、使用又は制御するオーディオ176機能を表示する。搭乗者28によるセレクタボタン158の押し下げは、選択を確認し、搭乗者28が選択された機能を使用又は制御することを可能にする。
【0106】
上で説明されるように、第4のセンサ160は、セレクタボタン158の押し下げを示す出力を生成し、ユーザインターフェース12は、搭乗者28がメニュー168から選択された機能を使用又は制御することを可能にする。
【0107】
実施形態では、ユーザインターフェース12は、ディスプレイ34に、選択された機能の制御可能な態様178を表示させる。回転軸48の周りの回転可能なダイヤル38の回転は、制御するための特定の態様178を選択し、セレクタボタン158の押し下げは、選択を確認する。
【0108】
例えば、図17のように、搭乗者28は、ナビゲーション可能な位置の間で回転可能なダイヤル38を回転させ、選択を確認するためにセレクタボタン158を押すことができる-ナビゲーションシステムは、次いで、車両10を選択されたナビゲーション可能な場所にナビゲートする。
【0109】
別の例として、図18のように、搭乗者28は、プレイリスト又は音量などのオーディオ176機能に関連する態様178の間で回転可能なダイヤル38を回転させることができる。次いで、ディスプレイ34は、特定の態様178を表示して、例えば、オーディオ176機能の音量を制御する。回転可能なダイヤル38の回転は、制御可能な態様を制御する-図18の場合、車両10内のオーディオ176の音量を増加又は減少させる。繰り返しになるが、ステッピングモータ62が回転可能なダイヤル38に印加する抵抗は、回転可能なダイヤル38を回転の割合で回転させ、制御可能な側面178の変化を引き起こすために、克服されなければならない-図18の場合、音量の増分的な増加若しくは減少、又はプレイリスト内の曲のリストの中の曲の変化。
【0110】
実施形態では、回転軸48に平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の移動(例えば、上又は下)は、ディスプレイ34を、使用又は制御する機能の1つのメニュー168から、使用又は制御する機能の別のメニュー168に変更させる。例えば、回転可能なダイヤル38がパネル32に近い位置に配置されるとき、ディスプレイ34は、すでに説明された機能のメニュー168を表示する。しかしながら、回転可能なダイヤル38がパネル32から更に離れた(すなわち、上方に持ち上げられた)位置に配置されるとき、第2のセンサ42は、そのような配置を示す出力を生成し、ユーザインターフェース12は、ディスプレイ34に、内部照明制御、車両診断、座席位置調整などの機能の別のメニュー168を表示させる。
【0111】
実施形態では、回転軸48に平行な線96に沿った回転可能なダイヤル38の移動は、ダイヤルコントローラ36に車両10の移動を制御させる。例えば、回転可能なダイヤル38がパネル32に近い位置に配置されるとき、ディスプレイ34は、すでに説明された機能のメニュー168を表示する。
【0112】
しかしながら、回転可能なダイヤル38がパネル32から更に離れた位置に配置される(すなわち、上方に持ち上げられる)とき、第2のセンサ42は、そのような配置を示す出力を生成し、車両10は、搭乗者28がダイヤルコントローラ36を用いて車両10の移動を制御することを可能にする。実施形態では、回転軸48に平行な平面128に沿った回転可能なダイヤル38の移動は、車両10を前進又は後退させる。
【0113】
搭乗者28が回転可能なダイヤル38を方向132に(例えば、前方に)押すと、第3のセンサ44は、そのような出力を生成し、ユーザインターフェース12は、推進源24に、車両10をその方向132に移動させる。搭乗者28が回転可能なダイヤル38を方向134に(例えば、後方に)押すと、第3のセンサ44は、そのような出力を生成し、ユーザインターフェース12は、推進源24に、車両10をその方向134に移動させる。車両10が移動しているとき、搭乗者28が回転軸48を中心に回転可能なダイヤル38の回転を引き起こす際、第1のセンサ40は、そのような出力を生成し、車両10を回転させる。
【0114】
車両10が方向132に(例えば、前方に)移動していると仮定すると、搭乗者28は、回転可能なダイヤル38を時計回りの方向50に回転させると、車両10を右折させることになる。車両10が方向132に(例えば、前方に)移動していると仮定すると、搭乗者28は、反時計回り方向52に回転可能なダイヤル38を回転させると、車両10を左折させることになる。車両10の移動を制御するダイヤルコントローラ36の能力は、車両10が従来のステアリングホイールを欠いている場合に特に有益である。
【0115】
ダイヤルコントローラ36を実装するユーザインターフェース12を用いて、搭乗者28は、車両10の実質的に全ての制御可能な態様に容易にアクセスすることができる。気候及びオーディオ176制御から車両10を移動させることに至るまで、搭乗者28は、ダイヤルコントローラ36でそれを全て制御することができる。搭乗者28は、タッチスクリーンユーザインターフェースを押し、スワイプすることによってナビゲートする必要はない。制御する特定の機能の場所は、回転可能なダイヤル38の回転、回転可能なダイヤル38の上昇若しくは下降、又は回転可能なダイヤル38を前方に押す/後方に引くことのいずれかによって容易に学習され、制御可能である。
【0116】
ここで図19を参照すると、車両10は、コントローラ180を更に含む。コントローラ180は、プロセッサ172及びメモリ174を含む。メモリ174は、ユーザインターフェース12で命令された機能を実行するために、プロセッサ172が実行するプログラムを記憶する。
【0117】
コントローラ180は、ダイヤルコントローラ36の第1のセンサ40、第2のセンサ42、第3のセンサ44、及び第4のセンサ160の出力と通信し、入力として受け入れる。コントローラ180は、推進源24及びディスプレイ34と更に通信し、制御する。実施形態では、コントローラは、ステッパモータ62と更に通信し、ステッパモータ62を制御する。機能のメニュー168は、メモリ174に記憶され得る。コントローラ180は、ディスプレイ34に機能のメニュー168を表示させることができる。
【0118】
コントローラ180は、ディスプレイ34に、異なるメニュー168を表示させ、メニュー168の機能の間をスクロールさせ、上で説明されるように、ダイヤルコントローラ36の第1のセンサ40、第2のセンサ42、第3のセンサ44、及び第4のセンサ160から受信した出力に従って、選択された機能の制御可能な態様178を表示させる。実施形態では、コントローラ180はまた、ダイヤルコントローラ36の第1のセンサ40、第2のセンサ42、第3のセンサ44、及び第4のセンサ160から受信された出力に従って、選択された制御可能な態様178を制御し、例えば、車両10内のスピーカーに音量を変化させ、内部ライトに出力を変化させ、座席位置を変化させる、などである。
【0119】
言及されるように、コントローラ180は、車両10の推進源24と通信しており、ダイヤルコントローラ36の第1のセンサ40、第2のセンサ42、第3のセンサ44、及び第4のセンサ160から受信した出力に応答して、ダイヤルコントローラ36でのユーザコマンドに従って、推進源24に車両10を推進させることができる。
図1
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【国際調査報告】