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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】入れ子式計量カップ
(51)【国際特許分類】
   G01F 19/00 20060101AFI20240702BHJP
【FI】
G01F19/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023575762
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2024-02-06
(86)【国際出願番号】 US2022072878
(87)【国際公開番号】W WO2022261670
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】63/209,798
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520484472
【氏名又は名称】ラヴヴェリー,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヒーリー,ジョン パトリック
(72)【発明者】
【氏名】マレー,セス トーマス
(57)【要約】
入れ子式カップセットは、2つ以上のカップを備え、各カップは、フランジを有するそれぞれのリムと、リムから垂下するそれぞれのボウルと、を含む。各カップのそれぞれのボウルは、カップのそれぞれのリムからボウルの閉鎖された底部まで延びる湾曲した側壁と、1つ又は2つの直線状の側壁と、によって形成される。各ボウルの湾曲した側壁は、カップのリムに上縁を有し、上縁は、フランジの外周によって成立される円セグメントを形成する。カップの湾曲した側壁の上縁によって形成された円セグメントは、異なる夾角を画定し、カップのボウルは、入れ子にされるサイズである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各カップが、フランジを有するそれぞれのリムと、前記リムから垂下するそれぞれのボウルと、を備え、
各カップの前記それぞれのボウルは、前記カップの前記それぞれのリムから前記ボウルの閉鎖された底部まで延びる、湾曲した側壁と、1つ又は2つの直線状の側壁と、によって形成され、
各ボウルの前記湾曲した側壁は、前記カップの前記リムに上縁を有し、
前記上縁は、前記フランジの外周によって成立される円セグメントを形成し、
前記カップの前記湾曲した側壁の前記上縁によって形成された前記円セグメントは、異なる夾角を画定し、
前記カップの前記ボウルは、入れ子にされるサイズであり、これによって前記入れ子式カップセットは、入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するように構成されて、前記積み重なりの底部から頂部に向かうにつれて夾角が減少する、
入れ子式カップセット。
【請求項2】
前記セットは、少なくとも3つのカップを備える、請求項1に記載の入れ子式カップセット。
【請求項3】
前記セットは、1/4カップ、1/3カップ、1/2カップの体積を画定するボウル付きのカップを備える、請求項2に記載の入れ子式カップセット。
【請求項4】
前記入れ子式カップセットが前記入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するときに、各カップの前記フランジは互いに重なり合っている、請求項1から3の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項5】
前記カップのうちの1つのカップにおける湾曲した側壁の前記上縁によって形成される前記円セグメントによって画定される前記夾角が180度になるように、前記カップのうちの前記1つのカップにおける前記ボウルは、前記湾曲した側壁と、ただ1つの直線状の側壁と、によって形成される、請求項1から4の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項6】
前記カップのうちの別のカップにおける前記湾曲した側壁の前記上縁によって形成される前記円セグメントによって画定される前記夾角が90度になるように、前記カップのうちの前記別のカップにおける前記ボウルは、前記湾曲した側壁と、互いに直角に延びる2つの直線状の側壁と、によって形成される、請求項5に記載の入れ子式カップセット。
【請求項7】
前記カップセットは、前記湾曲した側壁の前記上縁によって形成される前記円セグメントによって画定される前記夾角が90度よりも大きく180度よりも小さいカップを含む、請求項6に記載の入れ子式カップセット。
【請求項8】
前記カップのうちの前記別のカップの前記ボウルは、4液量オンスの体積を有する空洞を画定する、請求項6に記載の入れ子式カップセット。
【請求項9】
前記カップのうちの前記別のカップは、90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップ内に入れ子にされるサイズである、請求項6に記載の入れ子式カップセット。
【請求項10】
90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップは、180度の夾角を有する前記カップのうちの前記1つのカップ内に入れ子にされるサイズである、請求項7に記載の入れ子式カップセット。
【請求項11】
前記カップのうちの前記別のカップの前記ボウルは、i)90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも小さく、ii)180度の前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも小さい、体積を有する空洞を画定する、請求項7に記載の入れ子式カップセット。
【請求項12】
90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップの前記ボウルは、i)180度の前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも小さく、ii)90度の前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも大きい、体積を有する空洞を画定する、請求項7に記載の入れ子式カップセット。
【請求項13】
円形のリムと、前記円形のリムから垂下する円形のボウルと、を有する補助カップをさらに備え、
積み重ねられたときに、前記補助カップの前記円形のボウル内に収まるサイズである、請求項1から12の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項14】
前記フランジは、前記1つ又は2つの直線状の側壁の上縁から横方向に延びる、請求項1から13の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項15】
前記フランジ及び前記リムは、一緒になって前記入れ子式カップセットの各カップの円周を形成する、請求項1から14の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項16】
前記湾曲した側壁の前記上縁は、一定の半径を画定する、請求項1から15の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項17】
前記フランジは、前記リムから横方向に延び、前記カップの体積を示すためにマーキングされている、請求項1から16の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項18】
前記補助カップの前記円形のボウルは、8液量オンスの体積を有する空洞を画定する、請求項13に記載の入れ子式カップセット。
【請求項19】
第1の体積を画定する第1の空洞への第1の開口を画定する第1のリムを有する第1のカップであって、前記第1の空洞は、底面と、第1の湾曲部及び直線部を有する第1の側壁と、によって囲まれ、前記第1の開口は、前記直線部の上縁と、前記湾曲部の上縁と、によって画定され、前記第1の湾曲部の前記上縁は、一定の半径を画定し、前記リムはまた、前記直線部の前記上縁から横方向に延びる第1のフランジを形成し、前記第1のフランジ及び前記第1のリムは、一緒になって前記第1のカップの円周を形成する、第1のカップと、
前記第1の体積よりも小さい第2の体積を画定する第2の空洞への第2の開口を画定する第2のリムを有する第2のカップであって、前記第2の空洞は、前記第2のカップの底面と、第2の湾曲部及び2つの直線部を有する第2の側壁と、によって囲まれ、前記第2の開口は、前記2つの直線部の上縁と、前記第2の湾曲部の上縁と、によって画定され、前記第2の湾曲部の前記上縁は、一定の半径を画定し、前記リムはまた、前記2つの直線部の前記上縁から横方向に延びる第2のフランジを形成し、前記第2のフランジ及び前記第2のリムは、一緒になって前記第2のカップの円周を形成し、前記2つの直線部は、一緒になって180度よりも小さい夾角を画定し、前記第2のカップは、前記第2のフランジが前記第1のフランジに重なり合う状態で、前記第1のカップ内に入れ子にされるサイズである、第2のカップと、
前記第2の体積よりも小さい第3の体積を画定する第3の空洞への第3の開口を画定する第3のリムを有する第3のカップであって、前記第3の空洞は、前記第3のカップの底面と、第3の湾曲部及び2つの直線部を有する第3の側壁と、によって囲まれ、前記第3の開口は、前記第3の側壁の前記2つの直線部の上縁と、前記第3の湾曲部の上縁と、によって画定され、前記第3の湾曲部の前記上縁は、一定の半径を画定し、前記リムはまた、前記第3の側壁の前記2つの直線部の前記上縁から横方向に延びる第3のフランジを形成し、前記第3のフランジ及び前記第3のリムは、一緒になって前記第3のカップの円周を形成し、前記第3の側壁の前記2つの直線部は、一緒になって180度よりも小さい夾角を画定し、前記第3のカップは、前記第3のフランジが前記第2のフランジに重なり合う状態で、前記第2のカップ内に入れ子にされるサイズである、第3のカップと、
を備える、入れ子式計量カップセット。
【請求項20】
前記直線部は、前記リムに垂直な線に対して約180度よりも小さい角度で延びる、請求項19に記載の入れ子式カップセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具、特に入れ子式計量カップの玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
子供(例えば、乳児及び幼児)は、感覚間統合玩具で遊ぶことから利益を得ることができる。このような玩具は、子供が感覚を使用して学習するのを容易にするように設計することができ、そうすることで、子供は集中力及び学習成果を向上させることができる。このような玩具及びその構成要素の設計、構成、及び安全性において、継続的に改善が求められている。
【発明の概要】
【0003】
一般に、本開示は、互いに入れ子にされるように構成された1つ以上の計量カップを備える玩具に関する。
【0004】
一態様において、本開示は、各カップが、フランジを有するそれぞれのリムと、リムから垂下するそれぞれのボウルと、を備え、各カップのそれぞれのボウルは、カップのそれぞれのリムからボウルの閉鎖された底部まで延びる、湾曲した側壁と、1つ又は2つの直線状の側壁と、によって形成され、各ボウルの湾曲した側壁は、カップのリムに上縁を有し、上縁は、フランジの外周によって成立される円セグメントを形成し、カップの湾曲した側壁の上縁によって形成された円セグメントは、異なる夾角を画定し、カップのボウルは、入れ子にされるサイズであり、これによって入れ子式カップセットは、入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するように構成されて、積み重なりの底部から頂部に向かうにつれて夾角が減少する、入れ子式カップセットを特徴とする。
【0005】
いくつかの実施形態において、セットは少なくとも3つのカップを備える。
【0006】
いくつかの実施形態において、セットは、1/4カップ、1/3カップ、1/2カップの体積を画定するボウル付きのカップを備える。
【0007】
いくつかの実施形態において、入れ子式カップセットが入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するときに、各カップのフランジは互いに重なり合っている。
【0008】
いくつかの実施形態において、カップのうちの1つのカップにおける湾曲した側壁の上縁によって形成される円セグメントによって画定される夾角が180度になるように、カップのうちの1つのカップにおけるボウルは、湾曲した側壁と、ただ1つの直線状の側壁と、によって形成される。
【0009】
いくつかの実施形態において、カップのうちの別のカップにおける湾曲した側壁の上縁によって形成される円セグメントによって画定される夾角が90度になるように、カップのうちの別のカップにおけるボウルは、湾曲した側壁と、互いに直角に延びる2つの直線状の側壁と、によって形成される。
【0010】
いくつかの実施形態において、カップセットは、湾曲した側壁の上縁によって形成される円セグメントによって画定される夾角が90度よりも大きく180度よりも小さいカップを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、カップのうちの別のカップのボウルは、4液量オンスの体積を有する空洞を画定する。
【0012】
いくつかの実施形態において、カップのうちの別のカップは、90度よりも大きく180度よりも小さい夾角を有するカップ内に入れ子にされるサイズである。
【0013】
いくつかの実施形態において、90度よりも大きく180度よりも小さい夾角を有するカップは、180度の夾角を有するカップのうちの1つのカップ内に入れ子にされるサイズである。
【0014】
いくつかの実施形態において、カップのうちの別のカップのボウルは、i)90度よりも大きく180度よりも小さい夾角を有するカップのボウルによって画定される空洞の体積よりも小さく、ii)180度の夾角を有するカップのボウルによって画定される空洞の体積よりも小さい、体積を有する空洞を画定する。
【0015】
いくつかの実施形態において、90度よりも大きく180度よりも小さい夾角を有するカップのボウルは、i)180度の夾角を有するカップのボウルによって画定される空洞の体積よりも小さく、ii)90度の夾角を有するカップのボウルによって画定される空洞の体積よりも大きい、体積を有する空洞を画定する。
【0016】
いくつかの実施形態において、入れ子式カップセットは、円形のリムと、円形のリムから垂下する円形のボウルと、を有する補助カップをさらに備え、積み重ねられたときに、補助カップの円形のボウル内に収まるサイズである。
【0017】
いくつかの実施形態において、フランジは、1つ又は2つの直線状の側壁の上縁から横方向に延びる。
【0018】
いくつかの実施形態において、フランジ及びリムは一緒になって入れ子式カップセットの各カップの円周を形成する。
【0019】
いくつかの実施形態において、湾曲した側壁の上縁は一定の半径を画定する。
【0020】
いくつかの実施形態において、フランジは、リムから横方向に延び、カップの体積を示すためにマーキングされている。
【0021】
いくつかの実施形態において、補助カップの円形のボウルは、8液量オンスの体積を有する空洞を画定する。
【0022】
別の態様において、本開示は、第1の体積を画定する第1の空洞への第1の開口を画定する第1のリムを有する第1のカップであって、第1の空洞は、底面と、第1の湾曲部及び直線部を有する第1の側壁と、によって囲まれ、第1の開口は、直線部の上縁と、湾曲部の上縁と、によって画定され、第1の湾曲部の上縁は一定の半径を画定し、リムはまた、直線部の上縁から横方向に延びる第1のフランジを形成し、第1のフランジ及び第1のリムは一緒になって第1のカップの円周を形成する、第1のカップと、第1の体積よりも小さい第2の体積を画定する第2の空洞への第2の開口を画定する第2のリムを有する第2のカップであって、第2の空洞は、第2のカップの底面と、第2の湾曲部及び2つの直線部を有する第2の側壁と、によって囲まれ、第2の開口は、2つの直線部の上縁と、第2の湾曲部の上縁と、によって画定され、第2の湾曲部の上縁は一定の半径を画定し、リムはまた、2つの直線部の上縁から横方向に延びる第2のフランジを形成し、第2のフランジ及び第2のリムは一緒になって第2のカップの円周を形成し、2つの直線部は一緒になって180度よりも小さい夾角を画定し、第2のカップは、第2のフランジが第1のフランジに重なり合う状態で、第1のカップ内に入れ子にされるサイズである、第2のカップと、第2の体積よりも小さい第3の体積を画定する第3の空洞への第3の開口を画定する第3のリムを有する第3のカップであって、第3の空洞は、第3のカップの底面と、第3の湾曲部及び2つの直線部を有する第3の側壁と、によって囲まれ、第3の開口は、第3の側壁の2つの直線部の上縁と、第3の湾曲部の上縁と、によって画定され、第3の湾曲部の上縁は一定の半径を画定し、リムはまた、第3の側壁の2つの直線部の上縁から横方向に延びる第3のフランジを形成し、第3のフランジ及び第3のリムは一緒になって第3のカップの円周を形成し、第3の側壁の2つの直線部は一緒になって180度よりも小さい夾角を画定し、第3のカップは、第3のフランジが第2のフランジに重なり合う状態で、第2のカップ内に入れ子にされるサイズである、第3のカップと、を備える入れ子式計量カップセットを特徴とする。
【0023】
いくつかの実施形態において、直線部は、リムに垂直な線に対して約180度よりも小さい角度で延びる。
【0024】
いくつかの実施形態において、補助カップの円形のボウルの閉鎖された底部は、カップの体積を示すためにマーキングされている。いくつかの実施形態において、それぞれのボウルの内面は、ポリマー塗膜を含む。いくつかの実施形態において、補助カップの円形のボウルの閉鎖された底部上のマークは、ポリマー塗膜を含む。いくつかの実施形態において、各カップのフランジ上のマークは、ポリマー塗膜を含む。
【0025】
実施形態は、以下の利点のうちの1つ以上を提供し得る。
【0026】
本開示の様々な実施形態は、好ましくは子供(例えば、3歳以下の幼児及び/又は乳児)が使用することを意図した入れ子式カップセットに関する。いくつかの実施形態において、入れ子式カップセットの機能のうちの1つは、子供に比例関係を教えることである。各カップが、同様の円柱体積を有するそれぞれのセグメントとなるようなサイズであり、全てのカップが同様の深さであることにより、各カップのサイズが全体(一番下のカップによって表される)とどのように関連するかを、ユーザに触覚的及び視覚的に示す。また、各カップが一周するリムを有するように提供することにより、カップが他のものから離れて取り扱われる場合でも、全体に対するカップ体積の分数表現の比率が示される。
【0027】
感覚間統合は、神経系が感覚からの情報を処理し、刺激を組織化する、体内の神経生物学的活動として定義される。幼児期において、感覚間統合は、子供が自分の身近な環境を理解することを手助けするのに重要な役割を果たす。いくつかの実施形態において、カップのサイズに関する視覚的及び触覚的な情報を提供することにより、入れ子式カップセットは、感覚間統合を使用しながら、比例関係の理解を容易にすることができる。
【0028】
いくつかの実施形態において、入れ子式カップセットは、子供の微細運動能力及びサイズ弁別能力を向上させることができる様々な体積を有する2つ以上のカップを備える。いくつかの実施形態において、入れ子式カップセットは、問題解決スキル及び自立心を築くスキルを含み得る自助スキルの発達をさらに容易にすることができる。いくつかの実施形態において、本開示の入れ子式カップセットは、使用されるときに、子供が幼い頃から自分で何かをすることを教えるのに役立ち得、これによって、彼らが問題解決スキル及び批判的思考スキルを使用することを可能にする。
【0029】
入れ子式カップセットは、フランジ及び/又はボウルの内面にマークが含まれ得る。これらのマークは、カップの体積を示し得る。例えば、いくつかの実施形態において、マークは、数値表現(例えば、分数)又は全体に対する体積の比例関係を示す1つ以上の線を含む。いくつかの実施形態において、カップのサイズに対応するマークを提供することによって、入れ子式カップセットは、数学的関係の理解を容易にし得る。
【0030】
本発明の1つ以上の実施形態は、添付の図面及び以下の説明に詳細に記載される。本発明の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】積み重ねられた又は入れ子にされた構成の入れ子式カップセットの斜視図である。
図2図1の入れ子式カップセットの分解組立図である。
図3図1の入れ子カップのうちの1つのカップの上面図である。
図4図3のカップの底面図である。
図5図3のカップの側面図である。
図6図5のA-A線に沿ったカップの側断面図である。
図7図1の入れ子式カップセットの別のカップの上面図である。
図8図7のカップの底面図である。
図9図7のカップの側面図である。
図10図9のB-B線に沿ったカップの側断面図である。
図11図1の入れ子式カップセットの別のカップの上面図である。
図12図11のカップの底面図である。
図13図11のカップの側面図である。
図14図13のC-C線に沿ったカップの側断面図である。
図15図1の入れ子式カップセットの別のカップの上面図である。
図16図15のカップの底面図である。
図17図15のカップの側面図である。
図18図17のD-D線に沿ったカップの側断面図である。
【0032】
様々な図面における同様の参照符号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、子供の遊び及び/又は教育目的で使用できる、入れ子にされた又は積み重ねられた構成の入れ子式カップセット100を示す。入れ子式カップセット100は、少なくとも3つのカップを備える。入れ子式カップセット100は、1/4カップ、1/3カップ、及び1/2カップの体積を画定するボウルを有するカップを備える。また、入れ子式カップセット100は、1カップの体積を画定するボウルを有するカップを備える。例えば、入れ子式カップセット100は、第1のカップ102、第2のカップ104、第3のカップ106、及び補助カップ108を備える。入れ子式カップセット100は、通常、子供による予測可能な使用及び/又は損傷に耐えることが可能な1つ以上の剛性材料からなる。入れ子式カップセット100が作製され得る材料の例としては、プラスチック又は木が挙げられる。プラスチックで作製されている場合、入れ子式カップセット100の様々な個別のカップは、別々に成形され得る。
【0034】
図2は、分離された構成(すなわち、入れ子にされていないか又は積み重ねられていない)の入れ子式カップセット100の分解組立図を示す。各カップは、それぞれのリムと、リムから垂下するそれぞれのボウルと、を備える。例えば、第1のカップ102は第1のリム110を備え、第2のカップ104は第2のリム112を備え、第3のカップは第3のリム114を備え、補助カップ108は円形のリム116を備える。第1のリム110、第2のリム112、及び第3のリム114は、それぞれ第1のフランジ118、第2のフランジ120、及び第3のフランジ122を有する。各カップの第1のフランジ118、第2のフランジ120、及び第3のフランジ122は、図1に示すように、入れ子式カップセットが入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するときに、互いに重なり合っている。第1のカップ102は、第1のリム110から垂下する第1のボウル124を有する。第2のカップ104は、第2のリム112から垂下する第2のボウル126を有する。第3のカップ106は、第3のリム114から垂下する第3のボウル128を有する。
【0035】
各カップの第1のボウル124、第2のボウル126、及び第3のボウル128は、湾曲した側壁と、カップの第1のリム110、第2のリム112、及び第3のリム114から第1のボウル124、第2のボウル126、及び第3のボウル128の閉鎖された底部まで延びる1つ又は2つの直線状の側壁と、によって形成される。各ボウルの湾曲した側壁は、カップのリムに上縁を有する。上縁は、第1のフランジ118、第2のフランジ120、及び第3のフランジ122の外周によって成立される円セグメントを形成する。カップの湾曲した側壁の上縁によって形成された円セグメントは、各カップの体積に応じて変化する異なる夾角を画定する。各カップの第1のボウル124、第2のボウル126、及び第3のボウル128は、互いに入れ子にされるサイズであり、入れ子式カップセットが、入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するように構成され(図1に示すように)、積み重なりの底部から頂部に向かうにつれて夾角が減少する(例えば、第1のカップ102から第3のカップ106に向かって)。
【0036】
図3図4図5、及び図6は、補助カップ108の異なる図を示す。図3及び図4はそれぞれ、補助カップ108の上面図及び底面図を示す。補助カップ108は、円形のリム116と、円形のリム116から垂下する円形のボウル130と、を有する。円形のボウル130は、閉鎖された底部132を有する。入れ子式カップセットは、積み重ねられるとき、補助カップ108の円形のボウル130内に収まるサイズである。補助カップ108の円形のボウル130は、約8液量オンスの体積を有する空洞138を画定する。円形のボウル130の閉鎖された底部132の内面は、補助カップ108の体積(例えば、約1カップ)を示すマーク134を含む。円形のボウル130の内面及びマーク134は、ユーザにとって補助カップ108の体積を強調するのに役立つポリマー塗膜(例えば、光沢のある塗膜)を含む。マーク134は、通常、エッチング、彫刻、インクマーキングなどの1つ以上の製造技術を用いてマーキングされる。図5及び図6はそれぞれ、補助カップ108の側面図及び側断面図を示す。図6の側断面図は、図5のA-A線に沿ったものである。円形のボウル130は、円形の壁136によって形成される。
【0037】
図7図8図9、及び図10を参照すると、第1のカップ102の第1のリム110は、第1の体積をさらに画定する第1の空洞142への第1の開口140を画定する。第1の体積は、約4液量オンス又は1/2カップである。第1の空洞142は、底面144と、第1の湾曲部148及び第1の直線部150を有する第1の側壁146と、によって囲まれる。第1のボウル124は、第1のリム110から第1のボウル124の底面144に向かって延びる第1の湾曲部148と、第1の直線部150と、によって形成される。第1のボウル124は、補助カップ108の円形のボウル130内に入れ子にされるサイズである。第1の開口140は、第1の直線部150の上縁152と、第1の湾曲部148の上縁152と、によって画定される。第1の湾曲部148の上縁152は、一定の半径rを画定する。第1のリム110はまた、第1の直線部150の上縁152から横方向に延びる第1のフランジ118を形成する。第1のフランジ118及び第1のリム110は一緒になって第1のカップ102の円周を形成する。第1のカップ102の円周は、補助カップ108の円周よりも小さい。
【0038】
第1のフランジ118の表面は、第1のカップ102の体積(例えば、約1/2カップ)を示すマーク156を含む。第1のボウル124の内面及びマーク156は、ユーザにとって第1のカップ102の体積を強調するのに役立つポリマー塗膜(例えば、光沢のある塗膜)を含む。マーク156は、通常、エッチング、彫刻、インクマーキングなどの1つ以上の製造技術を用いてマーキングされる。
【0039】
図11図12図13、及び図14を参照すると、第2のカップ104の第2のリム112は、第2の体積をさらに画定する第2の空洞160への第2の開口158を画定する。第2の空洞160の第2の体積は、第1の空洞142の第1の体積よりも小さい。例えば、第2の体積は、約0.33液量オンス又は約1/3カップである。第2の空洞160は、底面162と、第2の湾曲部166及び2つの第2の直線部168を有する第2の側壁164と、によって囲まれる。したがって、第2のボウル126は、第2の湾曲部166と、第2のリム112から第2のボウル126の底面162に向かって延びる2つの第2の直線部168と、によって形成される。第2のボウル126は、第1のカップ102の第1のボウル124内に入れ子にされるサイズである。第2の開口158は、2つの第2の直線部168の上縁170と、第2の湾曲部166の上縁172と、によって画定される。第2の湾曲部166の上縁172は、一定の半径r’を画定する。第2のリム112はまた、2つの第2の直線部168の上縁170から横方向に延びる第2のフランジ120を形成する。第2のフランジ120及び第2のリム112は一緒になって第2のカップ104の円周を形成する。2つの第2の直線部168は一緒になって約180度よりも小さい夾角アルファ(α)を画定する。いくつかの実施形態において、夾角アルファは、90度より大きく、180度よりも小さい。第2の直線部168は、第2のリム112に垂直な線zに対して約180度よりも小さい角度アルファで延びる。図12は、z軸(すなわち、線z)が紙面の外側を指し示している軸であり、x軸及びy軸は、紙面に沿った水平面を画定する。第2のカップ104の円周は、補助カップ108及び第1のカップ102の円周よりも小さい。第2のカップ104は、第2のフランジ120が第1のフランジ118に対して重なり合う状態で、第1のカップ102内に入れ子にされるサイズである。
【0040】
第2のフランジ120の表面は、第2のカップ104の体積(例えば、約1/3カップ)を示すマーク174を含む。第2のボウル126の内面及びマーク174は、ユーザにとって第2のカップ104の体積を強調するのに役立つポリマー塗膜(例えば、光沢のある塗膜)を含む。マーク174は、通常、エッチング、彫刻、インクマーキングなどの1つ以上の製造技術を用いてマーキングされる。
【0041】
図15図16図17、及び図18を参照すると、第3のカップ106の円形のリム116は、第3の体積をさらに画定する第3の空洞178への第3の開口176を画定する。第3の空洞178の第3の体積は、第2の空洞160の第2の体積よりも小さい。例えば、第3の体積は、約0.25液量オンス又は約1/4カップである。第3の空洞178は、底面180と、第3の湾曲部184及び一対の第3の直線部186を有する第3の側壁182とによって囲まれる。したがって、第3のボウル128は、第3の湾曲部184と、第3のリム114から第3のボウル128の底面180に向かって延びる一対の第3の直線部186と、によって形成される。第3のボウル128は、第2のカップ104の第2のボウル126内に入れ子にされるサイズである。第3の開口176は、一対の第3の直線部186の上縁188と、第3の湾曲部184の上縁190と、によって画定される。第3の湾曲部184の上縁190は、一定の半径r’’を画定する。第3のリム114はまた、一対の第3の直線部186の上縁188から横方向に延びる第3のフランジ122を形成する。第3のフランジ122及び第3のリム114は一緒になって第3のカップ106の円周を形成する。一対の第3の直線部186は一緒になって約180度よりも小さい夾角ベータ(β)を画定する。いくつかの実施形態において、夾角ベータは、約90度である。第3の直線部186は、第2のリム114に垂直な線zに対して約180度よりも小さい角度ベータで延びる。一対の第3の直線部186は、第3のカップ106の湾曲部184の上縁190によって形成される円セグメントによって画定される夾角ベータが約90度になるように、互いに直角に延びる。第3のカップ106は、90度よりも大きく180度よりも小さい夾角を有するカップ内に入れ子にされるサイズである。図16は、z軸(すなわち、線z)が紙面の外側を指し示している軸であり、x軸及びy軸は、紙面に沿った水平面を画定する。第3のカップ106の円周は、補助カップ108、第1のカップ102、及び第2のカップ104の円周よりも小さい。第3のカップ106は、第3のフランジ122が第2のフランジ120に対して重なり合う状態で、第2のカップ104内に入れ子にされるサイズである。
【0042】
第2のフランジ120の表面は、第2のカップ104の体積(例えば、約1/3カップ)を示すマーク174を含む。第2のボウル126の内面及びマーク174は、ユーザにとって第2のカップ104の体積を強調するのに役立つポリマー塗膜(例えば、光沢のある塗膜)を含む。マーク174は、通常、エッチング、彫刻、インクマーキングなどの1つ以上の製造技術を用いてマーキングされる。
【0043】
各カップの上面は、補助カップ108の場合は円形のリムとして、又は他のカップのフランジ縁及びリムセグメントとして、一周を形成するため、上から見た目前の各カップ(すなわち、図3図7図11、及び図15)は、子供に、それぞれの開口の夾角で表される各カップの体積のそれぞれの比率を視覚化するのに役立つ。第1のカップ102、第2のカップ104、及び第3のカップ106の相補的なフランジはまた、手と目の協応が発達途中の幼児が把持するのに役立つ。これらのカップは、子供の成長と、測定のための高度な遊びの道具として、より機能的に使用することができる。
【0044】
上記の計量カップセット100を、特定の寸法、形状、配置、構成、及び材料配合、ならびに特定の方法に関して説明及び図示したが、いくつかの実施形態において、それ以外に構造及び機能が上記の計量カップセットと実質的に類似しているか、又は上記の個別の計量カップのいずれかと類似している計量カップセットは、上述のものとは異なる1つ以上の寸法、形状、配置、構成、及び/又は材料配合を含んでもよく、上記の方法と比較して変形された方法に関して使用されてもよい。例えば計量カップセット100は、第1のカップ102、第2のカップ104、及び第3のカップ106を含むものとして説明及び図示されたが、いくつかの実施形態において、それ以外に構造及び機能が入れ子式カップセット100と実質的に類似している計量カップセットは、1つ以上の計量カップ(例えば、3、4、5、6、又はそれ以上の計量カップ)を代わりに含めてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、それ以外に構造及び機能が入れ子式カップセット100と実質的に類似している計量カップセットは、それぞれが約2/3カップ、3/4カップ、1/8カップ、3/8カップなどの体積を画定する1つ以上の追加のカップを代わりに含めてもよい。
【0045】
例示を目的として多くの実施例を説明したが、以上の説明は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲を限定することを意図するものではない。以下の特許請求の範囲内で他の実施例及び変形があり、今後もあるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-04-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各カップが、フランジを有するそれぞれのリムと、前記リムから垂下するそれぞれのボウルと、を備え、
各カップの前記それぞれのボウルは、前記カップの前記それぞれのリムから前記ボウルの閉鎖された底部まで延びる、湾曲した側壁と、1つ又は2つの直線状の側壁と、によって形成され、
各ボウルの前記湾曲した側壁は、前記カップの前記リムに上縁を有し、
前記上縁は、前記フランジの外周によって成立される円セグメントを形成し、
前記カップの前記湾曲した側壁の前記上縁によって形成された前記円セグメントは、異なる夾角を画定し、
前記カップの前記ボウルは、入れ子にされるサイズであり、これによって前記入れ子式カップセットは、入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するように構成されて、前記積み重なりの底部から頂部に向かうにつれて夾角が減少する、
入れ子式カップセット。
【請求項2】
前記セットは、少なくとも3つのカップを備える、請求項1に記載の入れ子式カップセット。
【請求項3】
前記セットは、1/4カップ、1/3カップ、1/2カップの体積を画定するボウル付きのカップを備える、請求項2に記載の入れ子式カップセット。
【請求項4】
前記入れ子式カップセットが前記入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するときに、各カップの前記フランジは互いに重なり合っている、請求項1から3の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項5】
前記カップのうちの1つのカップにおける湾曲した側壁の前記上縁によって形成される前記円セグメントによって画定される前記夾角が180度になるように、前記カップのうちの前記1つのカップにおける前記ボウルは、前記湾曲した側壁と、ただ1つの直線状の側壁と、によって形成される、請求項1から4の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項6】
前記カップのうちの別のカップにおける前記湾曲した側壁の前記上縁によって形成される前記円セグメントによって画定される前記夾角が90度になるように、前記カップのうちの前記別のカップにおける前記ボウルは、前記湾曲した側壁と、互いに直角に延びる2つの直線状の側壁と、によって形成される、請求項5に記載の入れ子式カップセット。
【請求項7】
前記カップセットは、前記湾曲した側壁の前記上縁によって形成される前記円セグメントによって画定される前記夾角が90度よりも大きく180度よりも小さいカップを含む、請求項6に記載の入れ子式カップセット。
【請求項8】
前記カップのうちの前記別のカップの前記ボウルは、4液量オンスの体積を有する空洞を画定する、請求項6に記載の入れ子式カップセット。
【請求項9】
前記カップのうちの前記別のカップは、90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップ内に入れ子にされるサイズである、請求項6に記載の入れ子式カップセット。
【請求項10】
90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップは、180度の夾角を有する前記カップのうちの前記1つのカップ内に入れ子にされるサイズである、請求項7に記載の入れ子式カップセット。
【請求項11】
前記カップのうちの前記別のカップの前記ボウルは、i)90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも小さく、ii)180度の前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも小さい、体積を有する空洞を画定する、請求項7に記載の入れ子式カップセット。
【請求項12】
90度よりも大きく180度よりも小さい前記夾角を有する前記カップの前記ボウルは、i)180度の前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも小さく、ii)90度の前記夾角を有する前記カップの前記ボウルによって画定される空洞の体積よりも大きい、体積を有する空洞を画定する、請求項7に記載の入れ子式カップセット。
【請求項13】
円形のリムと、前記円形のリムから垂下する円形のボウルと、を有する補助カップをさらに備え、
積み重ねられたときに、前記補助カップの前記円形のボウル内に収まるサイズである、請求項1から12の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項14】
前記フランジは、前記1つ又は2つの直線状の側壁の上縁から横方向に延びる、請求項1から13の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項15】
前記フランジ及び前記リムは、一緒になって前記入れ子式カップセットの各カップの円周を形成する、請求項1から14の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項16】
前記湾曲した側壁の前記上縁は、一定の半径を画定する、請求項1から15の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項17】
前記フランジは、前記リムから横方向に延び、前記カップの体積を示すためにマーキングされている、請求項1から16の何れか一項に記載の入れ子式カップセット。
【請求項18】
前記補助カップの前記円形のボウルは、8液量オンスの体積を有する空洞を画定する、請求項13に記載の入れ子式カップセット。
【請求項19】
第1の体積を画定する第1の空洞への第1の開口を画定する第1のリムを有する第1のカップであって、前記第1の空洞は、底面と、第1の湾曲部及び直線部を有する第1の側壁と、によって囲まれ、前記第1の開口は、前記直線部の上縁と、前記湾曲部の上縁と、によって画定され、前記第1の湾曲部の前記上縁は、一定の半径を画定し、前記リムはまた、前記直線部の前記上縁から横方向に延びる第1のフランジを形成し、前記第1のフランジ及び前記第1のリムは、一緒になって前記第1のカップの円周を形成する、第1のカップと、
前記第1の体積よりも小さい第2の体積を画定する第2の空洞への第2の開口を画定する第2のリムを有する第2のカップであって、前記第2の空洞は、前記第2のカップの底面と、第2の湾曲部及び2つの直線部を有する第2の側壁と、によって囲まれ、前記第2の開口は、前記2つの直線部の上縁と、前記第2の湾曲部の上縁と、によって画定され、前記第2の湾曲部の前記上縁は、一定の半径を画定し、前記リムはまた、前記2つの直線部の前記上縁から横方向に延びる第2のフランジを形成し、前記第2のフランジ及び前記第2のリムは、一緒になって前記第2のカップの円周を形成し、前記2つの直線部は、一緒になって180度よりも小さい夾角を画定し、前記第2のカップは、前記第2のフランジが前記第1のフランジに重なり合う状態で、前記第1のカップ内に入れ子にされるサイズである、第2のカップと、
前記第2の体積よりも小さい第3の体積を画定する第3の空洞への第3の開口を画定する第3のリムを有する第3のカップであって、前記第3の空洞は、前記第3のカップの底面と、第3の湾曲部及び2つの直線部を有する第3の側壁と、によって囲まれ、前記第3の開口は、前記第3の側壁の前記2つの直線部の上縁と、前記第3の湾曲部の上縁と、によって画定され、前記第3の湾曲部の前記上縁は、一定の半径を画定し、前記リムはまた、前記第3の側壁の前記2つの直線部の前記上縁から横方向に延びる第3のフランジを形成し、前記第3のフランジ及び前記第3のリムは、一緒になって前記第3のカップの円周を形成し、前記第3の側壁の前記2つの直線部は、一緒になって180度よりも小さい夾角を画定し、前記第3のカップは、前記第3のフランジが前記第2のフランジに重なり合う状態で、前記第2のカップ内に入れ子にされるサイズである、第3のカップと、を備え、
前記第1、第2及び第3のカップは、入れ子にされたカップの単一の積み重なりを形成するように構成されて、前記積み重なりの底部から頂部に向かうにつれて夾角が減少する、
入れ子式計量カップセット。
【請求項20】
前記直線部は、前記リムに垂直な線に対して約180度よりも小さい角度で延びる、請求項19に記載の入れ子式カップセット。
【国際調査報告】