(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】非燃焼式エアロゾル供給システム用のパッケージング
(51)【国際特許分類】
A24F 15/01 20200101AFI20240702BHJP
A24F 23/04 20060101ALI20240702BHJP
A24F 40/85 20200101ALI20240702BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20240702BHJP
【FI】
A24F15/01
A24F23/04
A24F40/85
A24F40/465
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576145
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-02-06
(86)【国際出願番号】 GB2022051521
(87)【国際公開番号】W WO2022263830
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ホジソン, マシュー
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC22
4B162AF04
(57)【要約】
非燃焼式エアロゾル供給システム用のパッケージングであって、非燃焼式エアロゾル供給システムが、エアロゾル生成材料を加熱するための発熱体を有し、パッケージングが、非燃焼式エアロゾル供給システムから発熱体を処分のために取り出すための手段を備える、パッケージング。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非燃焼式エアロゾル供給システム用のパッケージングであって、前記非燃焼式エアロゾル供給システムが、エアロゾル生成材料を加熱するための発熱体を有し、前記パッケージングが、前記非燃焼式エアロゾル供給システムから前記発熱体を処分のために取り出すための手段を備える、パッケージング。
【請求項2】
前記発熱体を取り出すための前記手段が、磁石を含む、請求項1に記載のパッケージング。
【請求項3】
前記発熱体を取り出すための前記手段が、フックを備える、請求項1に記載のパッケージング。
【請求項4】
前記パッケージングが、ベース部および蓋部を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージング。
【請求項5】
前記蓋部が、前記ベース部にヒンジ式に取り付けられている、請求項4に記載のパッケージング。
【請求項6】
前記パッケージングが、主要区画および処分区画を備え、前記発熱体を取り出すための前記手段が、前記処分区画内に設けられている、請求項1~5のいずれか一項に記載のパッケージング。
【請求項7】
前記処分区画が、前記蓋部内に設けられている、請求項4に従属する場合の請求項6に記載のパッケージング。
【請求項8】
前記発熱体を取り出すための前記手段が、前記パッケージングに一体化されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のパッケージング。
【請求項9】
前記発熱体を取り出すための前記手段が、前記パッケージングから取り外し可能なツールである、請求項1~7のいずれか一項に記載のパッケージング。
【請求項10】
前記ツールが、一対の把持トングを含む、請求項9に記載のパッケージング。
【請求項11】
前記ツールが、前記蓋部の内側に取り外し可能に取り付けられている、請求項4に従属する場合の請求項9または10に記載のパッケージング。
【請求項12】
前記非燃焼式エアロゾル供給システムが、前記発熱体を誘導加熱するように構成された装置内で使用するための物品を備え、前記パッケージングが、前記物品の束を備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のパッケージング。
【請求項13】
前記発熱体が、磁性材料を含む、請求項12に記載のパッケージング。
【請求項14】
前記発熱体が、ループまたはアパーチャを備える、請求項12または13に記載のパッケージング。
【請求項15】
前記発熱体が、前記発熱体を取り出すための前記手段の前記フックと協働するための小穴を備える、請求項3に従属する場合の請求項12~14のいずれか一項に記載のパッケージング。
【請求項16】
前記発熱体が、ねじ部を備え、前記ねじ部が、前記物品のエアロゾル生成材料と係合しており、前記発熱体を取り出すための前記手段が、前記エアロゾル生成材料から前記発熱体をねじって取り外すための手段を含む、請求項12または13に記載のパッケージング。
【請求項17】
非燃焼式エアロゾル供給システムの発熱体を処分する方法であって、
前記非燃焼式エアロゾル供給システムから前記発熱体を取り出すための手段を有するパッケージングを提供するステップと、
前記非燃焼式エアロゾル供給システムから前記発熱体を処分のために取り出すステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼式エアロゾル供給システム用のパッケージングおよびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境への害を減らすために、消費者製品のリサイクル性および持続可能性を高めることが推進されている。製造業者および供給業者はまた、リサイクルされた部品を再使用することによって製造コストを削減できるため、リサイクルから利益が得られ得る。
【0003】
消費者にリサイクルを促すことは、多くの場合、特に、消費者の廃棄物を様々なリサイクル可能なカテゴリーに分別するなど、リサイクル行為によって消費者に追加の負担が課される場合には、困難が伴う。
【発明の概要】
【0004】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、第1の態様では、非燃焼式エアロゾル供給システム用のパッケージングであって、非燃焼式エアロゾル供給システムが、エアロゾル生成材料を加熱するための発熱体を有し、パッケージングが、非燃焼式エアロゾル供給システムから発熱体を処分のために取り出すための手段を備える、パッケージングが提供される。
【0005】
本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、第2の態様では、非燃焼式エアロゾル供給システムの発熱体を処分する方法であって、
非燃焼式エアロゾル供給システムから発熱体を取り出すための手段を有するパッケージングを提供するステップと、
非燃焼式エアロゾル供給システムから発熱体を処分のために取り出すステップと、
を含む方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】非燃焼式エアロゾル供給装置とともに使用するための発熱体を備える物品の側面断面図である。
【
図2】エアロゾル供給システム用の発熱体の詳細図である。
【
図3】エアロゾル供給システム用の発熱体の詳細図である。
【
図4】エアロゾル供給システム用の発熱体の詳細図である。
【
図5】エアロゾル供給システム用の発熱体の詳細図である。
【
図6】エアロゾル供給システム用の発熱体の詳細図である。
【
図7】エアロゾル供給システム用の発熱体の詳細図である。
【
図8】エアロゾル供給システム用のパッケージである。
【
図9】処分区画を備えるエアロゾル供給システムのパッケージである。
【
図12】エアロゾル供給システムから発熱体を取り外すためのツールである。
【
図13】エアロゾル供給システムから発熱体を取り外すためのツールである。
【
図14】エアロゾル供給システムから発熱体を取り外すためのツールである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[詳細な説明]
本開示によれば、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、ユーザへの少なくとも1つの物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システムの構成エアロゾル生成材料(またはその成分)が燃焼されないまたは燃やされないシステムである。
【0008】
いくつかの実施形態では、送達システムは、動力式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0009】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベイピング装置または電子ニコチン送達システム(END)としても知られる電子シガレットであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0010】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱システムとしても知られるエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0011】
いくつかの実施形態では、非燃焼式エアロゾル供給システムは、1つまたは複数以上が加熱され得るエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体、またはゲルの形態であり得、ニコチンを含有しても含有しなくてもよい。いくつかの実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体またはゲルのエアロゾル生成材料および固体のエアロゾル生成材料を含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコまたは非タバコ製品を含み得る。
【0012】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給装置および非燃焼式エアロゾル供給装置とともに使用するための消耗品を備え得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、本開示は、エアロゾル生成材料を含みかつ非燃焼式エアロゾル供給装置とともに使用されるように構成された、消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示を通して物品と呼ばれることがある。
【0014】
図1は、物品1を示しており、いくつかの実施形態では、物品1は、物品1と、非燃焼式エアロゾル供給装置と、を備える非燃焼式エアロゾル供給システムの一部を形成する。
【0015】
物品1は、ラッパー3によって囲まれたロッド形状のエアロゾル生成セクション2を備える。発熱体4が、エアロゾル生成セクション2内で軸方向に延在する。いくつかの実施形態では、発熱体4はサセプタである。本例では、発熱体4は、誘導により加熱するように構成された鉄系材料である。発熱体4は、例えば物品1が非燃焼式エアロゾル供給システム内に挿入されたときに、誘導ヒータによって加熱され得る。したがって、発熱体4は、物品1が非燃焼式エアロゾル供給システムとともに使用されたときにエアロゾル生成セクション2を加熱するように構成されている。発熱体4からの熱は、発熱体からエアロゾル生成セクション2のエアロゾル生成材料5に伝わって、ユーザが吸入するためのエアロゾルを生成する。
【0016】
図1の物品は、冷却管6、フィルタプラグ7、および吸い口端管8をさらに備え、これらはすべてエアロゾル生成セクション2と同軸に整列して配置されており、一連の重なり合うラッピング材9、10、11によってエアロゾル生成セクション2に取り付けられている。このような物品1は、典型的には、使用後に捨てられる。消費者のリサイクルへの参加を促進することができれば、環境面での利益がある。
【0017】
発熱体4は、誘導加熱に適した任意の材料から作製され得る。本例では、発熱体は、鋼などの鉄系材料から作製されている。このような材料は、リサイクルのためにはエアロゾル生成セクション2から分離されなければならない。
【0018】
本発明は、非燃焼式エアロゾル供給システム用のパッケージング12を提供する。パッケージング12は、別個の処分またはリサイクルのために非燃焼式エアロゾル供給システムから発熱体を取り出すための手段13を備える。
図8および
図9を参照して説明されている例では、パッケージング12は、実質的に
図1に示すような非燃焼式エアロゾル供給システムの物品1を受容するように構成されている。しかしながら、パッケージング12は、一般的なエアロゾル供給システム用の任意の従来の形態のパッケージング12など、任意の形態をとることができることが理解されよう。重要な要件は、パッケージング12には、パッケージング12が構成されたエアロゾル供給システムの発熱体を取り出すための手段13が設けられていることである。
【0019】
図8の例では、パッケージング12は、タバコ産業のロッド形状の物品に広く使用されている種類のパック14など、従来のヒンジ蓋パック14の形態をとる。パック14は、箱形のベース部15と、箱形の蓋部16と、ベース部15から延在し蓋部16が閉じられたときに蓋部16に係合する内側フレーム17と、を備える。蓋部16およびベース部15の両方は、側部パネル19、20、19’、20’によって分離された前部および後部パネル17、18、17’、18’を備える。ベース部15はまた、前部、後部、側部パネル17、18、19、20のそれぞれの下縁にわたって延在するベースパネル21を備える。蓋部16はまた、前部、後部、および側部パネル17’、18’、19’、20’のそれぞれの上縁にわたって延在する頂部パネル22を備える。蓋部16は、蓋部16の後部パネル18’の下縁とベース部15の後部パネル18の上縁とが一致する場所でヒンジ動作する。パック14は、従来の方法で折り畳まれたカードのブランクから形成され得る。
【0020】
パック14の物品1から発熱体4を取り出すための手段13が、
図8に概略的に示されている。この例では、手段13は、蓋部16の頂部パネル22の内面23上に配設されている。前記手段13は、いかなる特定の形態にも限定されず、むしろ前記手段13は、非燃焼式エアロゾル供給システムから発熱体4を取り外す機能によってのみ限定されることが理解されよう。
【0021】
発熱体4が強磁性材料から作製される一実施形態では、前記手段は磁石24である。
図7の例では、ユーザは、使用済み物品1のエアロゾル生成セクション2を、頂部パネル22の内面23に対して磁石24の上に押し付け得る。物品を磁石24から取り外すと、発熱体4は、発熱体4の磁石24に対する引力によってエアロゾル生成セクション2から引き出される。次いで、ユーザは、発熱体4を磁石24から摘み取り、発熱体4および物品1を別々に処分し得る。
【0022】
磁石24は、接着剤によってパック14の頂部パネル22に適用されてもよく、または
図10に示すように、例えば頂部パネル22とカードの層25との間に磁石24を挟むことによって頂部パネル22に一体化されてもよい。
図10は、参照を容易にするために様々な層が離間して示されている断面である。
図10の例を構築するために、最初に磁石24がパック14を形成するためのカードブランク(図示せず)に適用され、次いで、カードの層25が磁石24の上に適用され、接着剤26によってブランクに接着される。次いで、パック14が、ブランクを通常の方法で折り畳むことによってブランクから形成され得る。
【0023】
図8の例では、発熱体4を取り外すための手段13が頂部パネル22の内面23に適用されており、前記手段は磁石24であるが、磁石24は、上述と同じ方法でパック14の任意の他のパネルに容易に適用され得ることが理解されよう。さらに、磁場はパネルを通って広がることとなるため、ユーザは、磁石23が取り付けられたパネルの側面に物品1を適用する必要はない。したがって、
図8の例では、ユーザは物品1を頂部パネル22の外面に等しく適用しても同様の効果が得られ得る。
【0024】
図2から
図7は、
図1に示す物品1の発熱体4がとり得る様々な形態を示している。各図は、長手方向におけるエアロゾル生成セクション2の断面、および長手方向を横断する断面の第三角法を示している。発熱体4を取り外すための手段13の好ましい構成は、発熱体4の形態に大きく依存することが理解されよう。例えば、別の実施形態では、手段13はフック27を備える。フック27は、
図2および
図5の発熱体4など、発熱体4がループ28またはアパーチャ29を備える場合に好ましい。これは、フック27を使用してループまたはアパーチャ28、29の内縁に係合し、エアロゾル生成セクション2から発熱体を引っ張ることができるためである。
【0025】
図8の例において、前記手段がフック27である場合、フック27はパック14の頂部パネル22に組み込まれてもよく、または頂部パネル22に取り外し可能に取り付けられてもよい。しかしながら、以下に説明するように、フック27は、パック14の任意のパネルに組み込まれるか、または取り外し可能に取り付けられてもよいことが理解されよう。
【0026】
フック27は、
図11に示すようにパネル、この場合は頂部パネル22から立ち上がるように、パック14のパネルに一体化され得る。図示の例では、フック27は、直線セクション28およびフック状端部29を有する長さのワイヤから形成されている。直線セクション28は、パネル22と、パネル22に接着されたカードの上層30との間に挟まれている。例示的な
図11を構成するために、最初にフック27がパック14を形成するためのカードブランク(図示せず)に適用され、次いで、カードの層30がフック27の直線セクション28の上に適用され、接着剤31によってブランクに接着される。次いで、パック14が、ブランクを通常の方法で折り畳むことによってブランクから形成され得る。
【0027】
図8の例では、手段13は、代替的に、パック14の頂部パネル22の内面23に取り外し可能に取り付けられたツール32を備え得る。ツール32は、
図12から
図14の例のうちのいずれかの形態をとり得る。
図12から
図14のツール32は、パック14の頂部パネル22の内面23に取り付けられる必要はなく、必要に応じてパックの任意の他のパネルに取り外し可能に取り付けられてもよいことを理解されたい。
【0028】
一例では、ツール32は、
図12に示すようなフック33の形態をとる。フック33は、単一の長さのワイヤから形成されており、直線セクション36によって分離されたフック状端部34およびループ状端部35を備える。ループ状端部35は、ハンドルとして機能する。ツール32は、再粘着接着剤によってパックに取り外し可能に取り付けられてもよい。ユーザは、必要なときにツール32を取り外し、次いで接着剤に押し込むことによって同じスポットでツール32を交換し得る。ツール32のフック状端部34は、
図2および
図5の発熱体4のループ28またはアパーチャ29に係合するために使用され得る。
【0029】
図13のツール32は、一対のトングまたはピンセット37の形態をとる。換言すれば、ツール32は、ツール32の近位端部39で取り付けられた2つの弾性的に可撓性のアーム38を備える。アーム38は、アーム38の遠位端部40が互いに押し付けられて把持動作が生じ得るように、近位端部39に対して片持ち梁状になっている。使用時、アーム38の遠位端部40は、アーム38の端部40が発熱体4の端部の上に重なるように、物品1のエアロゾル生成セクション2内に挿入され得る。次いで、ユーザは、発熱体4を引っ張る前にアーム38を互いに押し付けて発熱体4を把持し、発熱体4を物品1から取り外し得る。
図13のツールは、
図2から
図7に示す発熱体のうちのいずれかを取り外すために使用され得るが、エアロゾル生成セクション2のエアロゾル生成材料に引っかかりにくい形状を有する
図3、
図6、および
図7の発熱体に最も適している。特に、
図3、
図6、および
図7の発熱体は、エアロゾル生成セクションの長手方向軸線に沿って一定の断面積を有する。これは、長手方向に引っ張られたときに、
図3、
図6、および
図7の発熱体4が、エアロゾル生成セクション2内のエアロゾル生成材料を変位させず、比較的小さな力で取り外され得ることを意味する。特に、
図6は、エアロゾル生成セクション2の長手方向軸線に沿って中心に延在する円筒形発熱体40を示している。
図7の例では、管状発熱体41が長手方向軸線に沿って延在する。
図6および
図7の両方の例は、
図13のツールを使用して容易にかつ単純に取り外すことができる。
図3の例では、発熱体4は、エアロゾル生成セクション2のピッチの周りに均等に離間した3つの円筒形要素42を備える。
図13のツールを使用したとき、各円筒形要素42は別々に取り外され得る。さらに、
図3、
図6、および
図7の例のうちのいずれかが強磁性材料で作製されている場合、それらは上述の例の磁石24などの磁石によって容易にかつ単純に取り外され得る。
【0030】
図14のツールは、ねじ付き発熱体を取り外すように構成された六角レンチ45である。そのようなねじ付き発熱体43が
図4に示されている。本例では、発熱体43は、物品1の遠位端部と一致する発熱体43の遠位端部内に六角形のソケット44を備える。したがって、ユーザは、六角形のソケット44内に六角レンチ45を挿入し、エアロゾル生成セクション2から発熱体43をねじって取り外し得る。六角レンチ45は、ユーザが六角レンチ45を操作して回転させることができる平坦な端部47を有する六角形シャフト46を備える。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態では、パック14は、別個に処分するために発熱体4を収集するための処分区画48をさらに備える。
図9の例では、処分区画48は、パック14の蓋部16内に設けられている。処分区画を除いて、
図8のパック14は、
図7を参照して説明したものと実質的に同じであり、同様の特徴は同じ参照番号を保持する。しかしながら、パック14の厳密な形態は様々であり得ることが理解されよう。本例では、処分区画48は、パック15の上面50に陥凹したポケット49を備える。そのようなパック14は、上述の方法でカードブランクから形成され得るが、ポケット49を形成するための追加のパネル(図示せず)を有する。パック14の構築中、追加のパネルは、頂部パネル内の開口部の下に横たわるように折り畳まれ、頂部パネルに接着される。
【0032】
発熱体4を取り出すための手段13は、図示のように処分区画48内に設けられ得る。
図9に示す特定の例は、ポケット49の床に取り外し可能に取り付けられた
図12のツールを示しているが、本明細書に記載の手段のうちのいずれかが、記載のようにポケットの床内に取り外し可能に取り付けられるかまたは一体化されてもよい。
【0033】
本明細書に記載の様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解および教示を支援するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供されており、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、特許請求の範囲によって定義された本発明の範囲に対する制限または特許請求の範囲に対する均等物に対する制限とみなされるべきではなく、他の実施形態が利用されてもよく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく修正が行われ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載されたもの以外の、開示された要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの適切な組合せを好適に含み得るか、それらからなり得るか、または本質的にそれらからなり得る。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明を含み得る。
【国際調査報告】