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▶ ティーアイ グループ オートモーティブ システムズ,リミティド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】流体路用の接続配管装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/00 20060101AFI20240702BHJP
   B60H 1/32 20060101ALN20240702BHJP
【FI】
F16L3/00 B
B60H1/32 613Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577344
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(85)【翻訳文提出日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 IB2021055235
(87)【国際公開番号】W WO2022263876
(87)【国際公開日】2022-12-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517289000
【氏名又は名称】ティーアイ グループ オートモーティブ システムズ,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブロック,ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】スティーバー,マット
(72)【発明者】
【氏名】ティエレン,クレタス ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ランデュイット,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】イェンセン,ハンス
【テーマコード(参考)】
3H023
3L211
【Fターム(参考)】
3H023AA05
3H023AB07
3H023AC23
3H023AD01
3L211BA52
3L211DA26
(57)【要約】
流体路において少なくとも1つのチューブに確実に接続するための接続配管装置であって、この接続配管装置は、少なくとも1つのアダプター本体と嵌合ブロックと備え、アダプター本体は、少なくとも2つの出口を有する通路孔を有し、嵌合ブロックは、アダプター本体を収容する少なくとも1つのチャネルを有する。アダプター本体は前記アダプター本体の外側に形成された保持特徴部を有し、嵌合ブロックはチャネルに形成された嵌合特徴部を有する。アダプター本体が嵌合ブロックのチャネル内に確実に保持されるようアダプター本体が嵌合ブロックのチャネルに結合されているときに、嵌合ブロックの嵌合特徴部と互いに作用するように、アダプター本体の保持特徴部は構成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体路において少なくとも1つのチューブに確実に接続するための接続配管装置であって、
少なくとも1つのアダプター本体であって、
少なくとも2つの出口を有し且つ流体流路をなす通路孔を有し、
前記アダプター本体の外側に形成された保持特徴部を有する、アダプター本体と、
嵌合ブロックであって、
前記アダプター本体を収容する少なくとも1つのチャネルを有し、
前記チャネルに形成された嵌合特徴部を有する、嵌合ブロックと
を備え、
前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に確実に保持されるよう前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに、前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部と互いに作用するように、
前記アダプター本体の前記保持特徴部は構成されている、
接続配管装置。
【請求項2】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の前記保持特徴部は、ビーム式に形成されており、
前記保持特徴部は、固定端及び自由端を有し、
前記固定端は、前記アダプター本体に取り付けられており、
前記自由端は、第2の出口の流れ方向に対してある角度をなして、前記固定端から延在しており、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に保持されているときに、前記ビーム式の保持特徴部が前記嵌合特徴部と係合される、
接続配管装置。
【請求項3】
請求項2に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部は、前記チャネルの内面に溝として形成されており、
前記嵌合特徴部は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に確実に保持されるように、前記アダプター本体の前記ビーム式の保持特徴部を収容する、
接続配管装置。
【請求項4】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の前記保持特徴部は、前記アダプター本体の外面に形成された少なくとも1つの突出部を有し、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に保持されているときに、前記少なくとも1つの突出部は、前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部と係合されている、
接続配管装置。
【請求項5】
請求項4に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部は、前記アダプター本体の前記突出部と係合される大きさの少なくとも1つの穴を有し、
前記少なくとも1つの穴は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に確実に保持されるように、前記アダプター本体の前記突出部と係合される、
接続配管装置。
【請求項6】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の第1の出口と第2の出口が、前記流体路の流れ方向を変更するような角度になっている、
接続配管装置。
【請求項7】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の第2の出口は、
第1の端部と、
前記第1の端部から前記第2の出口の第2の流れ方向に沿って延在する第2の端部と
を有し、
前記第2の出口の前記第1の端部の周りに形成されたアダプタービードをさらに有する、
接続配管装置。
【請求項8】
請求項7に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記チャネルは、段付き環状面を有し、
前記段付き環状面は、
前記チャネルの長手方向軸に垂直に向けられており、且つ、
前記チャネルよりも大きい直径を有し、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに前記アダプター本体の前記アダプタービードを収容して支持する、
接続配管装置。
【請求項9】
請求項7に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体は、少なくとも1つの円形ビードをさらに有し、
前記少なくとも1つの円形ビードは、前記アダプタービードから前記第2の出口の第2の流れ方向に沿って離間するように、前記アダプター本体の周りで径方向に形成されている、
接続配管装置。
【請求項10】
請求項9に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体は、少なくとも1つのリブをさらに有し、
前記少なくとも1つのリブは、前記アダプター本体のクリープを防ぐように、前記アダプタービードと前記円形ビードとの間に形成され且つ接続されている、
接続配管装置。
【請求項11】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記チャネルは、前記チャネルの側壁に形成された側面開口部をさらに有し、
前記側面開口部は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに、前記アダプター本体の第1の出口を収容する、
接続配管装置。
【請求項12】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
シールワッシャーは、前記アダプター本体の第2の出口と締まりばめで係合されており、
前記シールワッシャーは、前記第2の出口が前記チューブの1つと接続されているときに、前記流体路において封止するように構成されている、
接続配管装置。
【請求項13】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックは、少なくとも1つの貫通孔をさらに有し、
前記少なくとも1つの貫通孔は、前記嵌合ブロックを前記流体路のシステムに固定する締結要素を収容するためのものである、
接続配管装置。
【請求項14】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記チューブの1つは、
前記アダプター本体の第1の出口に挿入されており、且つ、
レーザー溶接等の堅固に接合される態様で前記アダプター本体と接続されている、
接続配管装置。
【請求項15】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体は、プラスチック材料から作製されている、
接続配管装置。
【請求項16】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックは、金属材料又はポリマー材料から形成されている、
接続配管装置。
【請求項17】
流体路において確実に接続するための、少なくとも1つのチューブとの接続配管の方法であって、
少なくとも2つの出口を有するアダプター本体を用意するステップと、
少なくとも1つのチャネルと少なくとも1つの貫通孔とを有する嵌合ブロックを用意するステップと、
前記チューブの端部を第1の出口に挿入して、前記挿入されたチューブを前記アダプター本体と堅固に接合される態様で接続するステップと、
前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルと係合されるように、前記アダプター本体を、前記接続されたチューブと共に、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つのチャネルに結合するステップと
を含む、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
シールワッシャーを、前記アダプター本体の第2の出口に、前記アダプター本体の第2の出口との締まりばめで装着して、別のチューブと接続するステップをさらに含む、
方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、
前記アダプター本体と係合された前記嵌合ブロックを、前記嵌合ブロックの前記貫通孔を介して、締結要素によって前記流体路に組み付けるステップをさらに含む、
方法。
【請求項20】
請求項17に記載の方法であって、
前記アダプター本体は、保持特徴部を有し、且つ、前記嵌合ブロックは、嵌合特徴部を有しており、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに前記アダプター本体の保持特徴部が嵌合ブロックの前記嵌合特徴部と係合される、
方法。
【請求項21】
請求項17に記載の方法であって、
前記アダプター本体は前記アダプタービードをさらに有し、且つ、前記嵌合ブロックは前記段付き環状面をさらに有しており、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に保持されているときに前記嵌合ブロックの段付き環状面が前記アダプター本体のアダプタービードを収容して支持する、
方法。
【請求項22】
請求項17に記載の方法であって、
前記嵌合ブロックは、前記チャネルの側壁に形成された側面開口部をさらに有し、
前記側面開口部は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに、前記チューブと確実に接続されている前記第1の出口を収容する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体路組立体における接続配管に関する。特に、本開示は、自動車において確実に接続するための、嵌合ブロックとアダプターとを備える接続配管に関する。
【背景技術】
【0002】
本項の記述は、本開示に関連する背景情報を提供するだけであり、従来技術を構成し得るものではない。
【0003】
接続配管は、一般に、自動車における流体路組立体で使用される。特に、接続配管は、自動車の空調システムに使用される。設計は、限られたスペースにおいて特にコンパクト且つ軽量でなければならず、また、空調システムでのパイプ又はチューブの接続は、金属、ゴム、及びプラスチック材料から構成されていることがある。さらに、パイプ又はチューブは各アダプターを介して取り付けられ、これらアダプターは封止要素を備えている。したがって、アダプターは、耐久性のあるシーリングを用いてしっかりとパイプに接続されること、且つ、さらなるパイプ又は空調システムの別の部品に着脱可能に接続されることが必要である。しかし、高圧及び高温であることに加えて、空調システムの部品内では、振動が発生したり、振動が伝達されたりする。したがって、空調システムで使用される接続配管は、振動及び高圧であっても耐久性のある接続がなされ且つ流体の漏れが発生することがないように、構築される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常は、自動車の空調システム等の流体路システムは、限られたスペースにおいて、軽量でありさらに耐久性があるように構築されることが重要である。しかし、本発明者らは、流体路システムの部品を共に固定する締結手段の数が限られていること、また、流体路システムにおいて確実な接続を行うための耐久性のある接続配管のシーリングを提供するアダプターを構成するのは難しいことを見出した。封止された且つ確保された流体路を車両に効果的に配置するために、接続配管のためのいくつかの装置及び方法が絶えず開発され、様々な流体路システムに使用されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、流体路において少なくとも1つのチューブに確実に接続するための接続配管装置に関する。本開示の接続配管装置は、車両の空調システム等の流体路システムにおいて、軽量でありつつ、安定した且つ耐久性のある接続を作り出すことを可能にする。
【0006】
本開示の態様の1つによれば、接続配管装置は、少なくとも1つのアダプター本体と嵌合ブロックと備え、アダプター本体は、少なくとも2つの出口を有し且つ流体流路をなす通路孔を有し、嵌合ブロックは、アダプター本体を収容する少なくとも1つのチャネルを有する。アダプター本体は前記アダプター本体の外側に形成された保持特徴部を有し、嵌合ブロックはチャネルに形成された嵌合特徴部を有する。アダプター本体が嵌合ブロックのチャネル内に確実に保持されるようアダプター本体が嵌合ブロックのチャネルに結合されているときに、嵌合ブロックの嵌合特徴部と互いに作用するように、アダプター本体の保持特徴部は構成されている。
【0007】
本開示のさらなる態様の1つによれば、アダプター本体の保持特徴部は、ビーム式に形成されており、保持特徴部は、固定端及び自由端を有し、固定端は、アダプター本体に取り付けられており、自由端は、第2の出口の流れ方向に対してある角度をなして、固定端から延在している。これにより、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネル内に保持されているときに、ビーム式の保持特徴部が嵌合特徴部と係合される。嵌合ブロックの嵌合特徴部は、チャネルの内面に溝として形成されており、嵌合特徴部は、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネル内に確実に保持されるように、アダプター本体のビーム式の保持特徴部を収容する。
【0008】
本開示のさらなる態様の1つによれば、アダプター本体の保持特徴部は、アダプター本体の外面に形成された少なくとも1つの突出部を有する。これにより、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネル内に保持されているときに、少なくとも1つの突出部は、嵌合ブロックの嵌合特徴部と係合されている。嵌合ブロックの嵌合特徴部は、アダプター本体の突出部と係合される大きさの少なくとも1つの穴を有し、少なくとも1つの穴は、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネル内に確実に保持されるように、アダプター本体の突出部と係合される。
【0009】
本開示のさらなる態様の1つによれば、アダプター本体の第1の出口と第2の出口が、流体路の流れ方向を変更するような角度になっている。アダプター本体の第2の出口は、第1の端部と、第1の端部から第2の出口の第2の流れ方向に沿って延在する第2の端部とを有し、第2の出口の第1の端部の周りに形成されたアダプタービードをさらに有する。嵌合ブロックのチャネルは、段付き環状面を有し、段付き環状面は、チャネルの長手方向軸に垂直に向けられており、且つ、チャネルよりも大きい直径を有し、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネルに結合されているときにアダプター本体のアダプタービードを収容して支持する。
【0010】
本開示のさらなる態様の1つによれば、アダプター本体は、少なくとも1つの円形ビードをさらに有し、少なくとも1つの円形ビードは、アダプタービードから第2の出口の第2の流れ方向に沿って離間するように、アダプター本体の周りで径方向に形成されている。アダプター本体は、少なくとも1つのリブをさらに有し、少なくとも1つのリブは、アダプター本体のクリープを防ぐように、アダプタービードと円形ビードとの間に形成され且つ接続されている。
【0011】
本開示のさらなる態様の1つによれば、嵌合ブロックのチャネルは、チャネルの側壁に形成された側面開口部をさらに有し、側面開口部は、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネルに結合されているときに、アダプター本体の第1の出口を収容する。シールワッシャーが、アダプター本体の第2の出口と締まりばめで係合されており、シールワッシャーは、第2の出口がチューブの1つと接続されているときに、流体路において封止するように構成されている。チューブの1つは、アダプター本体の第1の出口に挿入されており、且つ、レーザー溶接等の堅固に接合される態様でアダプター本体と接続されている。
【0012】
本開示のさらなる態様の1つによれば、嵌合ブロックは、少なくとも1つの貫通孔をさらに有し、少なくとも1つの貫通孔は、嵌合ブロックを流体路システムに固定する締結要素を収容するためのものである。アダプター本体はプラスチック材料から作製されており、且つ、嵌合ブロックは金属材料又はポリマー材料から形成されている。
【0013】
本開示のさらなる態様の1つによれば、流体路において確実に接続するための、少なくとも1つのチューブとの接続配管の方法であって、第1の出口と第2の出口を有するアダプター本体を用意するステップと、少なくとも1つのチャネルと少なくとも1つの貫通孔とを有する嵌合ブロックを用意するステップと、チューブの端部を第1の出口に挿入して、挿入されたチューブをアダプター本体と堅固に接合される態様で接続するステップと、アダプター本体が嵌合ブロックのチャネルと係合されるように、アダプター本体を、接続されたチューブと共に、嵌合ブロックの少なくとも1つのチャネルに結合するステップとを含む方法である。
【0014】
本開示のさらなる態様の1つによれば、本方法は、シールワッシャーを、アダプター本体の第2の出口に、前記アダプター本体の第2の出口との締まりばめで装着して、別のチューブと接続するステップを含み、アダプター本体と係合された嵌合ブロックを、嵌合ブロックの貫通孔を介して、締結要素によって流体路に組み付けるステップをさらに含む。
【0015】
添付の図面についての以下の詳細な説明から、更なる詳細及び利点が明らかになる。図面は、説明のみのために添付されており、本開示の範囲及び添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0016】
以下においては、本開示が十分に理解されるように、添付の図面を参照して、例示した本開示の様々な形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A】本開示の例示的な形態における、アダプター本体と、チャネルを1つ有する嵌合ブロックとを備える、接続配管装置の斜視図を示す。
図1B】本開示の別の例示的な形態における、アダプター本体と、チャネルを2つ有する嵌合ブロックとを備える、接続配管装置の斜視図を示す。
図2A図1Aの接続配管装置のアダプター本体の側面図を示す。
図2B】本開示の別の例示的な形態におけるアダプター本体の側面図を示す。
図2C図2A及び図2Bの、1つの嵌合ブロック及び2つのアダプター本体を有する接続配管装置の上面図を示す。
図3A図1Aの嵌合ブロックの斜視図を示す。
図3B図1Bの嵌合ブロックの斜視図を示す。
図4図1Bにおける接続配管装置の、線AーAに沿った縦断面図を示す。
図5A図2Aのアダプター本体に形成された、別の保持特徴部の側面図を示す。
図5B図2Bのアダプター本体に形成された、別の保持特徴部の側面図を示す。
図5C図1Aの嵌合ブロックの別の嵌合特徴部の斜視図を示す。
図6図6A図6Dは、図1Aの接続配管装置の組立て工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書に記載する図面は、図説のためのみのものであり、いかなる方法においても本開示の範囲を限定することを意図するものではない
【0019】
以下の記載は、本質的に例示にすぎないものであり、いかなる方法においても本開示やその応用又は用途を限定することを意図するものではない。図面全体にわたって、対応する参照符号は、類似の又は対応する部品及び特徴を示していることを理解されたい。
【0020】
本開示の接続配管装置は、自動車の空調システム又は冷却システム等の流体路システムと接続した状態で示されている。一例として、本開示の接続配管装置は、重量が小さい空調システムであって、且つ、自動車における当該空調システムの部品が、耐久性があり且つ緊密な接続を有する空調システムに、提供される。ただし、本開示の接続配管装置はこれに限定されるものではなく、冷却システム等の他の流体路システムにも使用される。
【0021】
図1A及び図1Bは、少なくとも1つのアダプター本体100と、アダプター本体100と結合された嵌合ブロック200と、を有する接続配管装置10を示す。概して、接続配管装置10は、自動車両における、冷媒等の流体路用の締結要素によって、空調システム等の流体路システム(図示せず)に固定される。図1A及び図1Bに示すように、アダプター本体100は、流体流路(図4参照)として形成された通路孔102を有する。また、第1の出口104及び第2の出口106等の少なくとも2つの出口を有し、これらの出口はアダプター本体100の各端部に形成されている。これにより、第1の出口104は、流体流路102を介して、第2の出口106と連通する(図2A及び図2Bも参照)。第1の出口104及び第2の出口106はそれぞれ、概して、流体路システムにおいて確実に接続するためのチューブ又はホースに接続される。別の態様では、アダプター本体100は出口を3つ以上有しており、そのため、2つの出口に限定されない。図4に示すように、アダプター本体100の第1の出口104は、チューブ12を受ける中空筒状の受け部の形態となっている。チューブ12が第1の出口104に挿入されてアダプター本体100に確実に接続されるように、チューブ12は、溶接によって接続され、特にレーザー溶接によって接続される。さらに、図1A及び図1Bで、嵌合ブロック200は、チャネル202を少なくとも1つ有するように形成されており、このチャネル202は、アダプター本体100が嵌合ブロック200と結合されるようにアダプター本体100を収容する。
【0022】
図2Aにおいて、アダプター本体100は、第1の出口104及び第2の出口106を有しており、それらは、流れ方向を変えるように90度の角度をなしている。本開示の他の形態によれば、第1の出口104と第2の出口106がなす角度は、45度、90度、又は、180度等の所望の流れ方向を生み出すように変更してもよい。図2Aの例に示すように、第1の出口104に沿って第1の流れ方向105が定められており、第2の出口106に沿って第2の流れ方向107が定められている。これにより、第1の出口104と第2の出口106とが90度の角度をなすため、第1の流れ方向105と第2の流れ方向107とは垂直になる。
【0023】
図2Aにおいて、第2の出口106は、第1の端部108と、第1の端部108から第2の流れ方向107に沿って延在する第2の端部110とを有する。さらに、アダプター本体100は、アダプタービード112と、少なくとも1つの円形ビード114とを有し、これらは、アダプター本体100の周りに径方向に形成されている。アダプタービード112は、第2の出口106の第1の端部108の周りに形成されており、少なくとも1つの円形ビード114は、アダプタービード112から第2の流れ方向107に沿って離間するように形成されている。さらに、図2Aに示すように、アダプター本体100は少なくとも1つのリブ116を有し、このリブ116は、アダプタービード112と円形ビード114のうちの1つとの間に形成されており、且つ、車両において動作する空調システムに接続配管装置10が組み付けられる際にアダプター本体100のクリープを防ぐように構成されている。
【0024】
図2Bは、アダプター本体300の第2の実施形態を示す。アダプター本体300は、アダプター本体100の第2の出口106よりも直径が大きい第2の出口306を有するように形成されており、そのため、アダプター本体300を直径サイズがより大きいチューブの1つと接続できる。さらに、アダプター本体300の第2の実施形態は、アダプター本体100の第1の実施形態には形成されている円形ビード114及びリブ115なしで形成されている。図2A及び図2Bに示すように、アダプター本体100の第1の実施形態で形成されている各円形ビード114は、嵌合ブロック200の第2のチャネル203(図3B参照)と結合するアダプター本体300の第2の実施形態には必要ない。なぜなら、アダプター本体300は、第1のチャネル202よりも大きいサイズで形成された第2のチャネル203にフィットするのに十分なサイズを有するからである。図2Bのアダプター本体300と比べると、図2Aのアダプター本体100の壁の厚さ等の構造的なサイズは、射出成形をより良好にするために小さくすることができ、これにより、アダプター本体100のサイズがより小さいことで射出成形プロセス中のアダプター本体100の寸法安定性が向上する。したがって、図1Aのアダプター本体100にでは、各円形ビード114は各リブ116と共に、嵌合ブロック200のチャネル202内でフィットするのに十分であるように外径を増大させるのに必要であり、さらに、アダプター本体100の構造的強度を高めるために必要である。これは、アダプター本体100の壁の厚さが小さいからである。
【0025】
図2Cは接続配管装置10の一例を示しており、この接続配管装置10は、2つのアダプター本体100及び300と、2つのチャネル202及び203を有するように形成された嵌合ブロック200とを備える。第1のチャネル202は第2のチャネル203よりも小さいサイズとなっており、これにより 、第1のチャネル202は第1のアダプター本体100を収容し、第2のチャネル203が第2のアダプター本体300を収容する。したがって、アダプター本体100及び300のサイズが異なることによって、接続配管装置10は、流体路システムにおいて異なるサイズを有するチューブ12と共に使用することができる。
【0026】
図2A及び図2Bに戻ると、アダプター本体100及び300は、ビーム式に形成された保持特徴部118を有しており、この保持特徴部118は、アダプター本体100及び300のそれぞれに取り付けられた固定端122と、固定端122から延在する自由端124とを有する。アダプター本体100及び300はいずれも、同一の保持特徴部118を有するので、以下では、アダプター本体100に形成された保持特徴部118を説明する。図2A及び図2Bでは、ビーム式の保持特徴部118の自由端124は、第2の流れ方向107に対して角度126をなして、固定端122から延在しており、保持特徴部118が傾斜していることにより、アダプター本体100は、嵌合ブロック200と互いに作用し、また嵌合ブロック200と係合される(図4参照)。
【0027】
アダプター本体100及び300はそれぞれ、好ましくは、プラスチック材料から作製されている。特に、アダプター本体100及び300は、ポリアミド(PA:polyamide)等のポリマー材料から形成されており、例えばポリアミド612(PA612)から形成されている。また、強度又は機械的安定性又はその両方を向上させるために、プラスチック材料はガラス繊維等の繊維強化材を備えることができ、これにより、アダプター本体100及び300は耐圧性プラスチック材料で形成される。さらに、樹脂系プラスチック材料を有してもよい。樹脂系プラスチック材料からは硬質のガラス状の部品が得られ、これは、化学結合を介してしっかりと3次元的に架橋されている。この種の材料は、低密度でありながら高い熱機械強度を備えている。さらに、接続配管装置10においてアダプター本体100と組み合わせられるチューブ12もプラスチック材料から作製されており、その材料は、アダプター本体100の同様の材料から選択され、例えばポリアミド(PA)である。しかし、アダプター本体100及び300とチューブ12の両方にポリアミド(PA)が使用されている場合であっても、両方の部品に使用されるポリアミド(PA)材料はそれぞれ異なる場合がある。流体路システムにおいて、チューブ12は、単層又は複数層のチューブとすることができ、通常は、ポリアミド(PA6、PA12、PA612、半芳香族ポリアミド(PA9T)、HDPE、PP等)製である。例えば、PA12(最大30%のガラス繊維強化材を付加)や、PPA(ポリフタルアミド)や、PP(ポリプロピレン)は、アダプター本体100及び300に使用することができる。また、複数層構造で形成されたチューブ12の外層はPA12又はPA612製であり、それらはアダプター本体100及び300と溶接可能である。これにより、同等の機械的特性及び化学的特性をもたらされる。
【0028】
図3A及び図3Bは、チャネル202を少なくとも1つ有する嵌合ブロック200を示しており、このチャネル202は、長手方向軸204に沿って形成されており、アダプター本体100を収容し且つアダプター本体100と結合する。例えば、図3Aは、1つのチャネル202を有する嵌合ブロック200を示しており、図2Bは、2つのチャネル202及び203を有する嵌合ブロック200を示している。図3A及び図3Bに示すように、各チャネル202及び203は段付き環状面206を有し、この段付き環状面206は、アダプター本体100が嵌合ブロック200と結合されているときにアダプター本体100のアダプタービード112を収容して支持する。段付き環状面206は、チャネル202よりも大きい直径を有する。さらに、図3Bに示すように、嵌合ブロック200は嵌合特徴部208を有し、嵌合特徴部208は、アダプター本体100の保持特徴部118と互いに作用するように構成されている。嵌合ブロック200の嵌合特徴部208は、長手方向軸204に沿ってチャネル202の内面212に溝210として形成されており、これにより、アダプター100の保持特徴部118が嵌合ブロック200のチャネル202と係合される(図4参照)。図4に示すように、アダプター本体100の保持特徴部118は嵌合ブロック200の嵌合特徴部208と互いに作用し、これにより、アダプター本体100が嵌合ブロック200のチャネル202内に保持される。
【0029】
図3A及び図3Bに示すように、嵌合ブロック200の各チャネル202及び203は、側面開口部214をさらに有しており、この側面開口部214は、長手方向軸204に沿ってチャネル202及び203の側面に形成されている。そのため、アダプター本体100が嵌合ブロック200と結合されているときに嵌合ブロック200の側面開口部214がアダプター本体100の第1の出口104を収容するように、側面開口部214は構成されている。図1A及び図1Bの例に示すように、出口104と106とがある角度をなすアダプター本体100及び300はそれぞれ、長手方向軸204に沿った嵌合ブロック200の側面開口部214によって、嵌合ブロック200と結合され、90度等の所望の流れ方向に変更される。嵌合ブロック200は貫通孔216を少なくとも1つさらに有し、この貫通孔216は、ねじ等の締結要素(図示せず)によって流体路システムに組み付け且つ固定するためのものである。さらに、嵌合ブロック200は、アルミニウム等の金属材料製又はポリマー材料製である。特に、嵌合ブロック200の材料は、剛性であり、許容応力が大きい。
【0030】
図5A及び図5Bは、アダプター本体100及び300のそれぞれに形成された保持特徴部118の別の例を示している。両方のアダプター本体100及び300における別の保持特徴部118も同一であるので、以下では、アダプター本体100の別の保持特徴部118を説明する。アダプター本体100及び300それぞれにおいて、保持特徴部118は、環状の形状等の少なくとも1つの突出部130として形成されており、通常は、アダプター本体100の外面から突出している。例えば、図5Aでは、環状の突出部130は、アダプター本体100の周りに形成された円形ビード114の1つから突出しており、図5Bでは、環状の突出部330は、アダプター本体300の外面332から突出している。本開示の他の実施形態によれば、アダプター本体100の保持特徴部118は、アダプター本体100の外面から突出する半環状の突出部又は周縁の突出部(例えば、矩形又は六角形の形状)等、他の形状で形なすることができる。
【0031】
図5Cは、嵌合ブロック200に形成された嵌合特徴部208の別の例を示している。嵌合特徴部208は、チャネル202の側壁に少なくとも1つの穴218として形成されている。この穴218は、アダプター本体100が嵌合ブロック200のチャネル202内に保持されるようにアダプター本体100が嵌合ブロック200に結合されているときに、アダプター本体100の環状の突出部130と互いに作用してこの突出部130と係合する。
【0032】
図6A図6Dは、アダプター本体100及び嵌合ブロック200を有する接続配管装置10の組立て工程を示しており、この接続配管装置10は、少なくとも1つのチューブ又はホース12と接続されている。図6Aでは、プラスチック又は金属のチューブ12が、堅固に接合される態様でアダプター本体100に挿入されて、アダプター本体100に接続される。アダプター本体100の第1の出口104には、アダプター本体100の通路孔(流体流路)102と連通するチューブ12を収容し、挿入されたチューブ12は、接着剤によってアダプター本体100に確実に接合される。例えば、接合接続は溶接方法によって行われ、スピン溶接、超音波溶接、誘導溶接、溶剤溶接、レーザー溶接等が例示できる。特に、レーザー溶接の場合、アダプター本体100は、レーザー透過材料製であってもよく、また、アダプター本体100及びチューブ12の材料は、溶接性を考慮して選択される。さらに、接合接続は、接着等の他の接合方法によっても行われる。
【0033】
図6Bで、挿入されたチューブ12を有するアダプター本体100は嵌合ブロック200に結合され、この結合は、アダプター本体100の保持特徴部118が嵌合ブロック200の嵌合特徴部208と互いに作用するように行われる。したがって、図6Cに示すように、アダプター本体100のアダプタービード112は、嵌合ブロック200の段付き環状面206によって支持され、アダプター本体100の保持特徴部118は嵌合ブロック200の嵌合特徴部208と係合され、これにより、アダプター本体100が嵌合ブロック200のチャネル202内で保持される。
【0034】
図6Dで、シールワッシャー128が、アダプター本体100の第2の出口106に押し付けられて、第2の出口106の周りに締まりばめで保持される(図1Aも参照)。したがって、シールワッシャー128は、第2の出口106が別のチューブ又はホースと接続されているか、又は、嵌合ブロック200の貫通孔216を介して流体路システム(図示せず)に締結されているときに、流体路において封止するように構成されている。シールワッシャー128は、エラストマーと金属との複合シールワッシャー(スリムラインシールワッシャー)の形態である。シールワッシャー128は、金属材料製の支持リングに取り付けられる環状のエラストマー部分を備える。支持リングは、軸方向に作用する接触力を受け、過度の変形によるエラストマー部分の早過ぎる摩耗を防止する。エラストマー部分は、アダプタービード112の表面と別のチューブ又は流体路システムの端面との間の隙間のシーリングを提供する。しかし、本開示の他の実施形態によれば、この特徴は、シーリングワッシャーの代わりに、Oリングを用いた径方向の接続にも利用される。さらに、本開示の接続配管装置10は、ねじ等の締結手段(図示せず)によって流体路システムの1つに確実に取り付けられるか又は固定され、上述したように、流体路システムにおいて確実に接続するために、アダプター本体100の第2の出口106には別のチューブが接続される。
【0035】
本開示による接続配管装置10は、自動車の空調システム又は冷却システム等、様々な流体路システムに適している。例えば、接続配管装置10は、冷却や温度調整を行う電子部品(バッテリー等)を有するハイブリッド自動車又は電気自動車の冷却システムに適している。さらに、車両に用いられる本流体路システムは可能な限り軽量にするべきであるが、車両の動作中は振動及び衝撃があるので、本流体路システムは部品間の接続を安定したものとなっている。したがって、本開示の接続配管装置10は、軽量でありつつ、安定した且つ耐久性のある接続を作り出すことを可能にする。
【0036】
本発明の様々な形態の上記説明は、例証及び説明のために記載されている。上記説明は、網羅的であること、又は本発明を開示されている正確な形態に限定すること、を意図するものではない。上記教示に鑑みて、多数の変更又は変形が可能である。記載の諸形態は、本発明を様々な形態で、及び意図された特定用途に適したような変更を加えて、利用できるように、本発明の原理の最良の例証及びその実際の応用例を提供するために、選択されて説明されている。そのような変更及び変形の全ては、それらが適正に、合法的に、且つ公平に権利がある範囲に従って解釈されたとき、添付の特許請求の範囲によって決定される本発明の範囲に含まれる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
【手続補正書】
【提出日】2024-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体路において少なくとも1つのチューブに確実に接続するための接続配管装置であって、
少なくとも1つのアダプター本体であって、
少なくとも2つの出口を有し且つ流体流路をなす通路孔を有し、
前記アダプター本体の外側に形成された保持特徴部を有する、アダプター本体と、
嵌合ブロックであって、
前記アダプター本体を収容する少なくとも1つのチャネルを有し、
前記チャネルに形成された嵌合特徴部を有する、嵌合ブロックと
を備え、
前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に確実に保持されるよう前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに、前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部と互いに作用するように、
前記アダプター本体の前記保持特徴部は構成されている、
接続配管装置。
【請求項2】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の前記保持特徴部は、ビームに形成されており、
前記保持特徴部は、固定端及び自由端を有し、
前記固定端は、前記アダプター本体に取り付けられており、
前記自由端は、第2の出口の流れ方向に対してある角度をなして、前記固定端から延在しており、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に保持されているときに、前記ビームが前記嵌合特徴部と係合される、
接続配管装置。
【請求項3】
請求項2に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部は、前記チャネルの内面に溝として形成されており、
前記嵌合特徴部は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に確実に保持されるように、前記アダプター本体の前記ビームを収容する、
接続配管装置。
【請求項4】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の前記保持特徴部は、前記アダプター本体の外面に形成された少なくとも1つの突出部を有し、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に保持されているときに、前記少なくとも1つの突出部は、前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部と係合されている、
接続配管装置。
【請求項5】
請求項4に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記嵌合特徴部は、前記アダプター本体の前記突出部と係合される大きさの少なくとも1つの穴を有し、
前記少なくとも1つの穴は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネル内に確実に保持されるように、前記アダプター本体の前記突出部と係合される、
接続配管装置。
【請求項6】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体の第2の出口は、
第1の端部と、
前記第1の端部から前記第2の出口の第2の流れ方向に沿って延在する第2の端部と
を有し、
前記第2の出口の前記第1の端部の周りに形成されたアダプタービードをさらに有する、
接続配管装置。
【請求項7】
請求項に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記チャネルは、段付き環状面を有し、
前記段付き環状面は、
前記チャネルの長手方向軸に垂直に向けられており、且つ、
前記チャネルよりも大きい直径を有し、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに前記アダプター本体の前記アダプタービードを収容して支持する、
接続配管装置。
【請求項8】
請求項に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体は、少なくとも1つの円形ビードをさらに有し、
前記少なくとも1つの円形ビードは、前記アダプタービードから前記第2の出口の第2の流れ方向に沿って離間するように、前記アダプター本体の周りで径方向に形成されている、
接続配管装置。
【請求項9】
請求項に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体は、少なくとも1つのリブをさらに有し、
前記少なくとも1つのリブは、前記アダプター本体のクリープを防ぐように、前記アダプタービードと前記円形ビードとの間に形成され且つ接続されている、
接続配管装置。
【請求項10】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックの前記チャネルは、前記チャネルの側壁に形成された側面開口部をさらに有し、
前記側面開口部は、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに、前記アダプター本体の第1の出口を収容する、
接続配管装置。
【請求項11】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
シールワッシャーは、前記アダプター本体の第2の出口と締まりばめで係合されており、
前記シールワッシャーは、前記第2の出口が前記チューブの1つと接続されているときに、前記流体路において封止するように構成されている、
接続配管装置。
【請求項12】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックは、少なくとも1つの貫通孔をさらに有し、
前記少なくとも1つの貫通孔は、前記嵌合ブロックを前記流体路のシステムに固定する締結要素を収容するためのものである、
接続配管装置。
【請求項13】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記アダプター本体は、プラスチック材料から作製されている、
接続配管装置。
【請求項14】
請求項1に記載の接続配管装置であって、
前記嵌合ブロックは、金属材料又はポリマー材料から形成されている、
接続配管装置。
【請求項15】
流体路において確実に接続するための、少なくとも1つのチューブとの接続配管の方法であって、
少なくとも2つの出口を有するアダプター本体を用意するステップと、
少なくとも1つのチャネルと少なくとも1つの貫通孔とを有する嵌合ブロックを用意するステップと、
前記チューブの端部を第1の出口に挿入して、前記挿入されたチューブを前記アダプター本体と堅固に接合される態様で接続するステップと、
前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルと係合されるように、前記アダプター本体を、前記接続されたチューブと共に、前記嵌合ブロックの前記少なくとも1つのチャネルに結合するステップと
を含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
前記アダプター本体は、保持特徴部を有し、且つ、前記嵌合ブロックは、嵌合特徴部を有しており、
これにより、前記アダプター本体が前記嵌合ブロックの前記チャネルに結合されているときに前記アダプター本体の保持特徴部が嵌合ブロックの前記嵌合特徴部と係合される、
方法。
【国際調査報告】