(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】非燃焼系エアロゾル供給システムに使用するための物品
(51)【国際特許分類】
A24D 1/20 20200101AFI20240702BHJP
A24D 1/02 20060101ALI20240702BHJP
A24D 3/17 20200101ALI20240702BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20240702BHJP
A24F 40/465 20200101ALI20240702BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240702BHJP
A24F 40/57 20200101ALI20240702BHJP
【FI】
A24D1/20
A24D1/02
A24D3/17
A24F40/20
A24F40/465
A24F40/46
A24F40/57
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577634
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 GB2022051529
(87)【国際公開番号】W WO2022263836
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】テイラー、ベンジャミン
【テーマコード(参考)】
4B045
4B162
【Fターム(参考)】
4B045AA21
4B045AA50
4B045AB04
4B045AB08
4B045AB12
4B045AB14
4B045BA02
4B045BA05
4B045BA08
4B045BC03
4B045BC16
4B045BC23
4B045BC36
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB28
4B162AC22
4B162AC34
(57)【要約】
エアロゾル供給システムに使用するための物品が開示されている。本発明の物品は、該物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含む。長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なる。また非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、物品とを含み、物品は、物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含むシステムも開示されている。長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なる。デバイスは、物品を収容するキャビティと、ヒーターとを含み、物品がキャビティに収容された際にヒーターが前記セクションの少なくとも1つに隣接するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムに使用するための物品であって、該物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含み、長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なる物品。
【請求項2】
エアロゾル発生デバイス内に挿入するための遠位端を含み、前記セクションは、第1および第2セクションを含み、第1セクションは、前記遠位端にあり、前記遠位端から離れている第2セクションの断面積より小さい断面積を有することを特徴とする請求項1記載の物品。
【請求項3】
第1セクションは、長手方向軸に沿って延びた方向において均一な断面積を有することを特徴とする請求項2記載の物品。
【請求項4】
第2セクションは、長手方向軸に沿って延びた方向において均一な断面積を有することを特徴とする請求項2または3記載の物品。
【請求項5】
第1セクションは、第2セクションが長手方向軸に沿って延びている距離より長い距離を長手方向軸に沿って延びていることを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載の物品。
【請求項6】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションは、同じエアロゾル発生材から形成されることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の物品。
【請求項7】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションは、異なる種類のエアロゾル発生材から形成されることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の物品。
【請求項8】
エアロゾル発生材の第2セクションは、キャビティまたは穴を含み、エアロゾル発生材の第1セクションは、前記キャビティまたは穴内に収容され、そこから延びていることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の物品。
【請求項9】
エアロゾル発生材の前記第1および/または第2セクションを包む包装材を含むことを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の物品。
【請求項10】
第1セクションを包む包装材は、第2セクションを包む包装材と異なることを特徴とする請求項9記載の物品。
【請求項11】
包装材は、鉄および/または熱伝導性材料を含むことを特徴とする請求項9または10記載の物品。
【請求項12】
包装材は、エアロゾル発生材を加熱するために伝導的または誘導的に加熱されるように構成されていることを特徴とする請求項9乃至11いずれか1項記載の物品。
【請求項13】
包装材の少なくとも一部は、空気を通すことを特徴とする請求項11または12記載の物品。
【請求項14】
包装材が、メッシュである、穿孔されているまたは穴を有することを特徴とする請求項13記載の物品。
【請求項15】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションのそれぞれは、円形の断面を有することを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載の物品。
【請求項16】
前記エアロゾル発生材から離れた吸い口端を含み、前記吸い口端は、エアロゾル発生材が非燃焼系エアロゾル供給デバイス内に挿入された際にユーザーの唇の間で挟まれるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の物品。
【請求項17】
冷却セグメントがエアロゾル発生材と吸い口端との間に位置していることを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項18】
ろ過セグメントが冷却セグメントと吸い口端との間に位置していることを特徴とする請求項17記載の物品。
【請求項19】
非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、物品とを含み、該物品は、物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含むシステムであって、長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なり、デバイスは、物品を収容するキャビティと、前記キャビティを囲むヒーターとを含み、物品がキャビティに収容された際にヒーターが前記セクションの少なくとも1つに隣接するようになっているシステム。
【請求項20】
エアロゾル発生材のセクションは、第1および第2セクションを含み、物品を収容するキャビティは、第1セクションを収容する第1部分と、第2セクションを収容する第2部分とを含み、前記第2部分は、前記第1部分より大きいことを特徴とする請求項19記載のシステム。
【請求項21】
物品は、ラッパーを含み、ヒーターは、ラッパーを加熱することによってエアロゾル発生材を加熱するように構成されていることを特徴とする請求項19または20記載のシステム。
【請求項22】
加熱素子は、鉄および/またはヒーターからエアロゾル発生材へと熱を伝える熱伝導性材料を含むことを特徴とする請求項19記載のシステム。
【請求項23】
ラッパーは、サセプタであり、ヒーターは、加熱素子を誘導加熱する変動磁場発生器を含むことを特徴とする請求項22記載のシステム。
【請求項24】
エアロゾル発生材のセクションは、円筒状であることを特徴とする請求項19乃至23いずれか1項記載のシステム。
【請求項25】
ヒーターは、管状体を含み、物品を収容するキャビティは、前記管状体に形成されることを特徴とする請求項24記載のシステム。
【請求項26】
ヒーターは、物品がエアロゾル発生デバイスに収容された際にエアロゾル発生材の第1セクションに沿って位置する第1部分を含むことを特徴とする請求項19乃至25いずれか1項記載のシステム。
【請求項27】
前記第2セクションは、遠位端部面を有し、ヒーターの第1部分は、前記遠位端部面に隣接していることを特徴とする請求項25記載のシステム。
【請求項28】
ヒーターは、物品がデバイスに収容された際にエアロゾル発生材の第2セクションに沿って位置する第2部分を含むことを特徴とする請求項26または27記載のシステム。
【請求項29】
第1および第2部分は、第1および第2セクションをそれぞれ異なる温度に加熱するように構成されていることを特徴とする請求項28記載のシステム。
【請求項30】
第1および第2部分は、第1および第2セクションを連続的に加熱するように構成されていることを特徴とする請求項28または29記載のシステム。
【請求項31】
第1および第2部分は、一方のセクションの加熱をもう一方のセクションの加熱に対して遅れが生じるように構成されていることを特徴とする請求項28または29記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非燃焼系エアロゾル供給システムに使用するための物品、この物品を含むシステムおよび非燃焼系エアロゾル供給デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
特定のタバコ産業製品は、使用時にユーザーによって吸入されるエアロゾルを発生させる。例えば、タバコ加熱デバイスは、タバコなどのエアロゾル発生基材を加熱し、基材を燃やさずに加熱することによってエアロゾルを形成する。そのようなタバコ産業製品は、共通してエアロゾルがユーザーの口に到達するように通過するマウスピースを含む。
【発明の概要】
【0003】
本明細書で説明する一部の実施態様ではエアロゾル供給システムに使用するための物品が提供され、この物品は、物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含み、長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なる。
【0004】
いくつかの実施態様では物品は、エアロゾル発生デバイス内に挿入するための遠位端を含んでもよく、前記セクションは、第1および第2セクションを含んでもよい。第1セクションは、遠位端にあってもよく、前記遠位端から離れている第2セクションの断面積より小さい断面積を有してもよい。
【0005】
第1および/または第2セクションは、長手方向軸に沿って延びた方向において均一な断面積を有してもよい。
【0006】
第1セクションは、第2セクションが長手方向軸に沿って延びている距離より長い距離を長手方向軸に沿って延びてもよい。
【0007】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションは、異なる種類のエアロゾル発生材からそれぞれ形成されてもよい。第1および第2セクションは、同じエアロゾル発生材から形成されてもよい。
【0008】
エアロゾル発生材の第2セクションは、キャビティまたは穴を含んでもよく、エアロゾル発生材の第1セクションは、前記キャビティまたは穴内に収容され、そこから延びてもよい。
【0009】
本発明の物品は、エアロゾル発生材の前記第1および/または第2セクションを包む包装材を含んでもよい。
【0010】
第1セクションを包む包装材は、第2セクションを包む包装材と異なってもよい。
【0011】
包装材は、鉄および/または熱伝導性材料を含んでもよい。
【0012】
包装材は、エアロゾル発生材を加熱するために伝導的または誘導的に加熱されるように構成してもよい。
【0013】
包装材の少なくとも一部は、空気を通してもよい。
【0014】
包装材は、メッシュであってもよく、穿孔されてもよくまたは穴を有してもよい。
【0015】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションのそれぞれは、円形の断面を有してもよい。
【0016】
本発明の物品は、前記エアロゾル発生材から離れた吸い口端を含んでもよく、吸い口端は、エアロゾル発生材が非燃焼系エアロゾル供給デバイス内に挿入された際にユーザーの唇の間に挟まれるように構成されている。
【0017】
冷却セグメントがエアロゾル発生材と吸い口端との間に位置してもよい。
【0018】
ろ過セグメントが冷却セグメントと吸い口端との間に位置してもよい。
【0019】
本明細書で説明するいくつかの他の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、物品とを含み、この物品は、物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含むシステムが提供され、長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なり、デバイスは、物品を収容するキャビティと、前記キャビティを囲むヒーターとを含み、物品がキャビティに収容された際にヒーターが前記セクションの少なくとも1つに隣接するようになっている。
【0020】
エアロゾル発生材のセクションは、第1および第2セクションを含んでもよく、物品を収容するキャビティは、第1セクションを収容する第1部分と、第2セクションを収容する第2部分とを含み、前記第2部分は、前記第1部分より大きい。
【0021】
本発明の物品は、ラッパーを含んでもよく、ヒーターは、ラッパーを加熱することによってエアロゾル発生材を加熱するように構成できる。
【0022】
加熱素子は、鉄および/またはヒーターからエアロゾル発生材へと熱を伝える熱伝導性材料を含んでもよい。
【0023】
ラッパーは、サセプタであってもよく、ヒーターは、ラッパーを誘導加熱する変動磁場発生器を含んでもよい。
【0024】
エアロゾル発生材のセクションは、円筒状であってもよい。
【0025】
ヒーターは、管状体を含んでもよく、物品を収容するキャビティが前記管状体に形成される。
【0026】
ヒーターは、物品がエアロゾル発生デバイスに収容された際にエアロゾル発生材の第1セクションに沿って位置する第1部分を含んでもよい。
【0027】
第2セクションは、遠位端部面を有してもよく、ヒーターの第1部分は、前記遠位端部面に隣接してもよい。
【0028】
ヒーターは、物品がデバイスに収容された際にエアロゾル発生材の第2セクションに沿って位置する第2部分を含んでもよい。
【0029】
第1および第2部分は、第1および第2セクションをそれぞれ異なる温度に加熱するように構成してもよい。
【0030】
第1および第2部分は、第1および第2セクションを連続的に加熱するように構成してもよい。
【0031】
第1および第2部分は、一方のセクションの加熱をもう一方のセクションの加熱に対して遅れが生じるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本発明の実施態様を添付図面を参照してあくまで例示として説明する。
【
図1】本発明の実施態様による非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用する物品の縦断面図である。
【
図2】
図1の物品が挿入される非燃焼系エアロゾル供給デバイスの断面図である。
【
図3】
図2に示すエアロゾル供給デバイスのハウジング内の部品の略図である。および
【
図4】
図2の非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、それに挿入された
図1の物品とを含むエアロゾル供給システムの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本明細書中では「供給システム」なる用語はユーザーに少なくとも1つの物質を供給するシステムを包含することを意図し、次のものを含む、
紙巻きタバコ、シガリロ、シガーおよびパイプまたは手巻きまたは自作紙巻きタバコ用タバコ(タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替え品または他の喫煙材をベースにしているかに関係無く)などの燃焼系エアロゾル供給システム
電子タバコ、タバコ加熱製品、エアロゾル発生材の組合わせを使用してエアロゾルを発生させるハイブリッドシステムなどのエアロゾル発生材を燃焼させずにエアロゾル発生材から化合物を放出する非燃焼系エアロゾル供給システムおよび
トローチ、ガム、パッチ、パッチ吸入可能な粉を含む物品およびスヌースまたはモイストスヌースを含む経口タバコなどの経口製品を含むがこれらに限定されないユーザーにニコチンを含むまたは含まない上記少なくとも1つの物質を経口的、経鼻的、経皮的または別の方法で供給するエアロゾルを含まない供給システム。
【0034】
本開示では「非燃焼系」エアロゾル供給システムは、ユーザーへの少なくとも1つの物質の送出を容易にするために、エアロゾル供給システム(またはその構成要素)の構成エアロゾル発生材を燃焼させないまたは燃やさないシステムである。
【0035】
一部の実施態様では送出システムは、非燃焼系エアロゾル供給システム、例えば電動非燃焼系エアロゾル供給システムである。
【0036】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、ベイピング装置または電子ニコチン送出システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル発生材中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。
【0037】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、エアロゾル発生材加熱システムであり、非燃焼加熱システムとしても知られている。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0038】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、エアロゾル発生材の組合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、その1種以上の材料を加熱することができる。エアロゾル発生材のそれぞれは、例えば、固体、液体、またはゲルの形体であり、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。一部の実施態様ではハイブリッドシステムは、液体またはゲルのエアロゾル発生材および固体のエアロゾル発生材を含む。固体エアロゾル発生材は、例えばタバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0039】
通常は非燃焼系エアロゾル供給システムは、非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、その非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための消耗品とを含む。
【0040】
本開示は、エアロゾル発生材を含み、非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するために構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、場合によっては本開示を通して物品と称する場合もある。
【0041】
本明細書で使用する「上流」および「下流」なる用語は、使用の際、物品またはデバイスを介して引き込まれる主流エアロゾルの方向に対して定義される相対的な用語である。「遠位端」と言った場合、デバイスの上流を意味し、これに対して「近位端」と言った場合、デバイスの下流を意味する。
【0042】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システム、例えばその非燃焼系エアロゾル供給デバイスは、動力源と、コントローラとを含んでもよい。動力源は、例えば電源または発熱動力源であってもよい。一部の実施態様では発熱動力源は、炭素基材を含み、これは動力を熱の形体で発熱動力源に近接したエアロゾル発生材または熱伝導材に分配するように励起される。
【0043】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、消耗品を収容する領域と、エアロゾル発生器と、エアロゾル発生領域と、ハウジングと、マウスピースと、フィルターおよび/またはエアロゾル変性剤とを含む。
【0044】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムに使用するための消耗品は、エアロゾル発生材および/またはエアロゾル形成基材と、エアロゾル発生材貯蔵領域と、エアロゾル発生材移送部品と、エアロゾル発生器と、エアロゾル発生領域と、ハウジングと、ラッパーと、フィルターと、マウスピースおよび/またはエアロゾル変性剤とを含んでもよい。
【0045】
消耗品は、送出される物質を含む。その送出される物質は、エアロゾル発生材である。必要に応じて発生材は、1つ以上の活性成分、1つ以上の風味料、1つ以上のエアロゾル形成材および/または1つ以上の他の機能材を含んでもよい。
【0046】
一部の実施態様では供給される物質は、活性物質を含む。本発明で使用する活性物質は生理反応を達成するまたは高めることを意図した材料である生理的に活性な材料である。活性物質は、例えば栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択されてもよい。活性物質は自然に発生したものまたは合成で得られたものであってもよい。活性物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6またはB12またはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、またはこれらの成分、派生物または混合物を含んでもよい。活性物質はタバコ、大麻または他の植物の成分、派生物または抽出物の1つ以上を含んでもよい。一部の実施態様では活性物質はニコチンを含む。一部の実施態様では活性物質はカフェイン、メラトニンまたはビタミンB12を含む。
【0047】
本明細書で説明するように活性物質は植物またはその成分、派生物または抽出物を含むまたはそれらから派生したものであってもよい。ここで言う「植物」なる用語は抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、殻、さやなどの植物から派生したあらゆる材料を含むがこれらに限定されない。これとは別に材料は植物に天然に存在するまたは合成して得られる活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉体、塵、粉砕された粒子、粒、ペレット、小片、ストリップ、シートなどの形体であってもよい。植物の例としてはタバコ、ユーカリ、トウシミキ、オオアサ、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カミツレ、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、リコリス(甘草)、抹茶、マテ茶、オレンジの皮、パパイヤ、バラ、セージ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、チョウジ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、月桂樹の葉、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモン果皮、ミント、ビャクシン、ニワトコの花、バニラ、ヒメコウジ、シオガマギク、クルクマ、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、橙花、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、ハナハッカ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ウイキョウ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、桑、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブまたはこれらのあらゆる組み合わせがある。ミントは次のミント種から選択されてもよい、ハッカ、モロッコミント、エジプトミント、ペパーミント、オーデコロンミント、キャンディミント、カーリーミント、ケンタッキーカーネルミント、ホースミント、パイナップルミント、ペニーロイヤルミント、イングリッシュスペアミントおよびマルバハッカ。
【0048】
一部の実施態様では活性物質は、植物またはその成分、派生物または抽出物の1つ以上を含むまたはそれらから派生したものであってもよく、植物はタバコである。
【0049】
一部の実施態様では活性物質は、植物またはその成分、派生物または抽出物の1つ以上を含むまたはそれらから派生したものであってもよく、植物はユーカリ、トウシミキ、ココアおよびオオアサから選択される。
【0050】
一部の実施態様では植物またはその成分、派生物または抽出物の1つ以上を含むまたはそれらから派生したものであってもよく、植物はルイボスおよびフェンネルから選択される。
【0051】
一部の実施態様では物質は、風味料を含む。
【0052】
本明細書中で使用する「風味料」および「風味剤」なる用語は、各地の条例で許可されており、成人消費者が望む味、匂いまたは他の体性感覚刺激を生じさせるために使用される。それらは自然発生の風味材料、植物、植物の抽出物、合成によって得られた材料またはそれを組み合わせたもの(例えば、タバコ、大麻、リコリス(甘草)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カミツレ、フェヌグリーク、チョウジ、メイプル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ヒメコウジ、サクランボ、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、桑、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、マツ、ハチミツエキス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、橙花、サクランボ花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイランノキ、セージ、フェンネル、ワサビ、ピメント、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、オオアサ、ハッカ属のいずれかの種からのハッカ油、ユーカリ、トウシミキ、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ茶、オレンジの皮、バラ、緑茶または紅茶などの茶、タイム、ビャクシン、ニワトコの花、バジル、ローリエの葉、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモン果皮、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミエン、ハナハッカ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、調味料、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容器部位活性化剤または刺激剤、糖及び/または糖置換体(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、サイクラミン酸塩、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、マンニトールなど)や、木炭、クロロフィル、鉱物、植物または息消臭剤などのその他の添加剤を含む。それらは、模倣物、合成または天然の成分またはそれらのブレンドであってもよい。それらは、例えば油などの液体、粉などの固体または気体などのあらゆる好適な形体であってもよい。
【0053】
一部の実施態様では風味料はメンソール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。一部の実施態様では風味料はキュウリ、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの風味成分を含む。一部の実施態様では風味料はオイゲノールを含む。一部の実施態様では風味料はタバコから抽出された風味成分を含む。一部の実施態様では風味料は大麻から抽出された風味成分を含む。
【0054】
一部の実施態様では風味料は、感覚惹起剤を含んでもよく、これはアロマまたは味覚神経に加えてまたは代わりに通常第5脳神経(三叉神経)の刺激によって化学的に誘発そして認識され、それらは加熱、冷却、ヒリヒリ感、しびれ感を与える薬剤を含んでもよい。好適な熱作用剤は、バニリルエチルエーテルであるが、これに限定されず、好適な冷却剤はオイカリプトール、WS-3であるが、これらに限定されない。
【0055】
エアロゾル発生材または基材は、例えば加熱、照射または何らかの他の方法で励起された際にエアロゾルを発生することができる材料である。エアロゾル発生材は、活性物質および/または風味剤を含んでも含まなくてもよい固体、液体またはゲルの形体であってもよい。エアロゾル発生材は、エアロゾル発生システムに使用するための物品に組み込まれる。
【0056】
本明細書中では「タバコ材」なる用語は、タバコまたはその派生物または代替品を含むあらゆる材料を意味する。タバコ材は、あらゆる好適な形体であってもよい。「タバコ材」なる用語はタバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品の内の1つ以上を含んでもよい。タバコ材は粉タバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押し出しされたタバコ、タバコ葉柄、再生タバコおよび/またはタバコ抽出物の内の1つ以上を含んでもよい。
【0057】
消耗品は、一部またはすべてが使用中にユーザーによって消費されることを意図したエアロゾル発生材を含むまたはそのような発生材からなる物品である。消耗品は、エアロゾル発生材貯蔵領域、エアロゾル発生材移送構成部品、エアロゾル発生領域、ハウジング、ラッパー、マウスピース、フィルターおよび/またはエアロゾル変性剤などの1つ以上の他の構成部品を含んでもよい。また消耗品は、電気伝導によって加熱可能なラッパーも含んでもよく、あるいはラッパーは、エアロゾル発生材を誘導加熱できるようにするサセプタであってもよい。
【0058】
サセプタは、交番磁界などの変動磁場の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは、導電性材料であってもよく、変動磁場の侵入によって加熱材の誘導加熱を生じさせるようにしてもよい。加熱材は、導電性材料であってもよく、変動磁場の侵入によって加熱材の磁気ヒステリシス加熱を生じさせるようにしてもよい。サセプタは、導電性および磁力の両方によるものであってもよく、これにより加熱材は両方の加熱機構で加熱可能になる。変動磁場を発生させるように構成されている装置を本明細書では磁場発生器と言う。
【0059】
エアロゾル変性剤は、典型的にはエアロゾル発生領域の下流に位置し、発生したエアロゾルを例えばエアロゾルの味、風味、酸度または別の特徴を変えることによって変性するように構成された物質である。エアロゾル変性剤は、エアロゾル変性剤を選択的に放出するように動作可能なエアロゾル変性剤放出部材内に供してもよい。
【0060】
エアロゾル変性剤は、例えば添加剤または吸着剤であってもよい。エアロゾル変性剤は、例えば風味剤、着色剤、水および炭素吸着剤のうちの1つ以上を含んでもよい。エアロゾル変性剤は、例えば固体、液体またはゲルであってもよい。エアロゾル変性剤は、粉、糸または粒体であってもよい。エアロゾル変性剤はろ過材を含まなくてもよい。
【0061】
エアロゾル発生デバイスは、エアロゾル発生材からエアロゾルを発生させるように構成された装置である。エアロゾル発生デバイスは、エアロゾル発生材を熱エネルギーに晒し、エアロゾルを形成するためにエアロゾル発生材から1つ以上の揮発性物質を放出するように構成されたヒーターを含む。
【0062】
本明細書で説明するフィラメント状のトウ材料はセルロースアセテート繊維トウを含んでもよい。フィラメント状のトウ材料は、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(1,4-ブタンジオールスクシナート)(PBS)、ポリ(ブチレンアジペート-コ-テレフタレート)(PBAT)、スターチ系材料、紙、脂肪族ポリエステル材および多糖ポリマーまたはこれらを組合わせたものなどの繊維を形成するために使用される他の材料を使用して形成してもよい。フィラメント状のトウ材料は、フィルター材がセルロースアセテートトウである場合、トリアセチンなどのフィルター材に適した可塑剤で可塑化してもよく、または可塑化されなくてもよい。トウは、「Y」字状または「X」字状などの他の断面、2.5~15の単糸繊度、例えば8.0~11.0の単糸繊度の繊維のデニール値および5,000~50,000、例えば10,000~40,000の総繊度値を有する繊維のようにあらゆる好適な仕様を使用することができる。
【0063】
本明細書で図面において同等の特徴、物品または部材を示す場合には同じ参照番号が使用されている。
【0064】
図1はエアロゾル送出デバイス100(
図2~4参照)を含むエアロゾル送出システム200に使用するための非燃焼系エアロゾル発生物品1の長手方向断面図である。
【0065】
物品1は、上流または遠位端「D」および下流または近位端「P」を有する。近位端Pは、マウスピース2を含み、遠位端Dは、マウスピース2に接続されたエアロゾル発生基材または材料3を含む。本例ではエアロゾル発生基材は、物品1の長手方向軸X-X軸に沿って同軸に位置合わせされた2つのロッド状のセクションの形体のエアロゾル発生基材3の源を含む。エアロゾル発生材3のセクションは、遠位端に第1セクション4および第1セクション4の下流に第2セクション5を含む。第1セクション4の長手方向軸に直交する方向に測定した断面積は、第2セクション5の対応する断面積より小さい。
【0066】
エアロゾル発生材3の各セクション4、5は円柱状であり、この場合、第1セクション4の直径は、第2セクション5の直径より小さい。セクション4、5はまた他の形状のものであってもよく、各セクション4、5はもう一方のセクション4、5の形状と異なる形状であってもよい。2つのセクション4、5はまた異なる長さであってもよく、第1セクション4が図示するように第2セクションより長いが、セクション4、5は、同じ長さであってもよい。
【0067】
第1および第2セクション4、5は、互いに隣接し、かつ、当接関係にあってもよい。しかしながら、第2セクション5には長手方向軸X-Xと同軸でその中を部分的にまたは完全に延びた凹部または穴(図示せず)が設けられてもよい。この場合、第1セクション4は、第2セクション5の凹部または穴の中を完全にまたは部分的に延びて第1および第2セクション4、5を接続してもよい。第1セクション4が第2セクション5内に完全に挿入された後、引き離さない限り、セクション4、5が互いに保持されるように第1セクション4は、第2セクション5に嵌合または締まりばめされてもよい。
【0068】
各セクション4、5は、同じまたは異なるエアロゾル発生材3から形成されてもよい。
【0069】
一方または両方のセクション4、5のエアロゾル発生材3は、エアロゾル発生材3からなる複数のストランドまたは条片を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生材3は、エアロゾル化可能な材料からなる複数のストランドまたは条片および/または非晶質固体からなる複数のストランドまたは条片を含んでもよい。
【0070】
エアロゾル発生材3の複数のストランドまたは条片は、それらの長手方向の寸法が物品1の長手方向軸X-X’と平行に位置合わせされるようにエアロゾル発生セクション内に位置合わせされてもよい。これとは別にストランドまたは条片は、それらの長手方向の寸法が物品1の長手方向軸を横切るように大まかに配置されてもよい。
【0071】
本例ではエアロゾル発生材のロッド3の第2セクション5は、約22.7mmの円周を有する。別の実施態様ではエアロゾル発生材のロッド3は、あらゆる好適な円周、例えば約20mm~約26mmの円周を有してもよい。第1セクション4は、第2セクション5の円周より小さい円周を有する。
【0072】
セクション4、5の一方または両方は、ラッパー6に包まれてもよい。本例ではラッパー6は、水分非透過性ラッパーである。
【0073】
図1に示すように物品1はまたエアロゾル発生材3の第2セクション5の直ぐ下流およびこれに隣接して位置する冷却部材7とも言われる冷却セクション7を含むマウスピース2を含む。本例では冷却セクション7は、エアロゾル発生材3の第2セクション5と当接した関係にあり、第2セクション5は、冷却セクション7と同じ全径を有する。またマウスピース2は、本例では冷却セクション7の下流に材料体8と、物品1の吸い口端2で材料体8の下流にある中空の管状部材9を含む。
【0074】
冷却セクション7は、約1mm~約4mm、例えば約2mm~約4mmの内径を有する中空の流路7aを含む。本例では中空の流路7aは、約3mmの内径を有する。中空の流路7aは、冷却セクション7の全長に沿って延びている。本例では冷却セクション7は、単独の中空の流路7aを含む。別の実施態様では冷却セクション7は、複数の流路、例えば、2、3または4つの流路を含んでもよい。本例では単独の中空の流路7aは、実質的に円筒状であるが、別の実施態様では他の流路形状/断面のものを使用してもよい。中空の流路7aは、冷却セクション7内に引き込まれたエアロゾルが膨張し、冷めるスペースを供することができる。すべての実施態様において冷却セクション7は、使用の際、冷却セクション7内にタバコが移動するのを制限するために1つ以上の中空の流路7aの断面積を制限するように構成されている。
【0075】
冷却セクション7は、半径方向に壁厚を有してもよい。冷却セクション7が所定の外形の場合に冷却セクション7の壁厚は、冷却セクション7の壁によって囲まれた流路7aの内径を画定する。冷却セクション7は、少なくとも約1.5mm、最大で約2mmの壁厚を有してもよい。本例では冷却セクション7は、約2mmの壁厚を有する。
【0076】
冷却セクション7は、フィラメント状のトウから形成されている。その他の構成も使用可能であり、冷却セクション7を形成するために接合した継ぎ目を有する平行に巻かれた複数の紙の層またはらせん状に巻かれた紙の層、ボール紙管、混凝紙型処理の成型または押し出しされたプラスチック管などを使用して形成された管またはそれに類するものも使用できる。冷却セクション7は、製造中および物品1の使用中に生じるであろう軸方向の圧縮力および曲げモーメントに耐えるに充分な剛性を有するように製造される。
【0077】
冷却セクション7の壁材は、エアロゾル発生材3によって発せられたエアロゾルの少なくとも90%が冷却セクション7の壁材ではなく、1つ以上の中空の流路7aを長手方向に通過するように比較的非孔性にしてもよい。例えば、エアロゾル発生材3によって発せられたエアロゾルの少なくとも92%または少なくとも95%が1つ以上の中空の流路7aを通過できる。
【0078】
一部の例ではマウスピース2は、110mm3超の内部容積を有するキャビティ11を含む。少なくともこの容積のキャビティ11を設けることで良好なエアロゾルを形成できることが分かっている。いくつかの例ではマウスピース2は、例えば冷却セクション7内に形成され、内部容積が110mm3超、または130mm3超であって、さらにエアロゾルを向上させるキャビティ11を含む。内部キャビティ11は、約130mm3~約230mm3、例えば約134mm3または227mm3の容積を含む。
【0079】
冷却セクション7は、冷却セクション7の第1の上流端部に入る加熱されて揮発した成分と冷却セクション7の第2の下流端部を出る加熱されて揮発した成分との間で少なくとも40℃の温度差を設けるように構成することができる。冷却セクション7は、好ましくは冷却セクション7の第1の上流端部に入る加熱されて揮発した成分と冷却セクション7の第2の下流端部を出る加熱されて揮発した成分との間で少なくとも60℃、好ましくは少なくとも80℃およびより好ましくは少なくとも100℃の温度差を供するように構成される。冷却セクション7の長さに亘るこの温度差は、加熱された際のエアロゾル発生材3の高温から温度感受性の材料体8を保護する。
【0080】
使用時にエアロゾル発生セクションは、約15~約40mmH2Oの圧力降下を示してもよい。一部の実施態様ではエアロゾル発生セクションは、約15~約30mmH2Oのエアロゾル発生セクションの圧力降下を示す。
【0081】
本実施態様ではエアロゾル発生材3の1つまたは両方のセクションを囲む水分非透過性ラッパー6は、アルミニウム箔を含む。他の実施態様ではラッパー6は、任意にラッパーの材料を実質的に水分非透過性にするバリアコーティングを含む紙のラッパーを含む。アルミニウム箔は、エアロゾル発生材3内でエアロゾルの形成を高める上で特に効果的であることが分かっている。本例ではアルミニウム箔は厚さが約6μmの金属層を有する。本例ではアルミニウム箔は台紙を有する。しかしながら、別の構成ではアルミニウム箔は、他の厚さ、例えば4μm~16μmの厚さであってもよい。またアルミニウム箔は、台紙を必要としないが、例えば箔に適度な引っ張り強度を供するのに役立つ他の材料から形成された裏当て材を有することも可能であり、あるいは裏当て材を持たなくてもよい。アルミニウム以外の金属層または箔も使用可能である。ラッパー6の厚さの合計は、好ましくは20μm~60μmまたは30μm~50μmで、適した構造的完全性および伝熱特性を有するラッパー6を供することができる厚さである。ラッパー6が破れるまでのラッパーに加えることができる張力は、3,000グラム重量超、例えば3,000~10,000グラム重量または3,000~4,500グラム重量である。ラッパー6が紙または紙の台紙、即ちセルロース系材料を含む場合、ラッパーは約30gsm超の坪量を有してもよい。例えば、ラッパー6は、約40gsm~約70gsmの範囲の坪量を有してもよく、これはエアロゾル発生材3のロッドの剛性を向上させる。
【0082】
本例では水分非透過性ラッパー6は、実質的に空気に対しても非透過性であってもよい。別の実施態様ではラッパー6は、100コレス単位未満の通気度、例えば60コレスタ単位未満の通気度を有してもよい。低通気性、例えば100コレスタ単位未満、より好ましくは60コレスタ単位未満の通気性のラッパーは、結果としてエアロゾル発生材3でのエアロゾルの形成を向上させることになることが分かっている。いかなる理論にも束縛されることを望まないが、これはラッパー6を介したエアロゾル化合物の損失が少なくなることによると推定される。ラッパー6の通気性は、シガレットペーパー、フィルタープラグラッパーおよびフィルター接合ペーパーとして使用される材料の空気透過度の測定に関するISO 2965:2009に従って測定することができる。
【0083】
材料体8は、実質的に円筒状の外形を全体的に画定し、第1のプラグラッパー12に包まれている。第1のプラグラッパー12は、50gsm未満または約20gsm~40gsmの坪量を有してもよい。第1のプラグラッパー12は、30μm~60μmまたは35μm~45μmの厚さを有してもよい。第1のプラグラッパー12は、例えば100コレス単位未満、例えば50コレスタ単位未満の通気度を有する非孔性プラグラッパーであってもよい。しかしながら、他の実施態様では第1のプラグラッパー12は、例えば200コレスタ単位超の通気性を有する多孔性プラグラッパーであってもよい。
【0084】
図1に示すように物品1のマウスピース2は、エアロゾル発生材のロッド3の第2セクション5に隣接する上流端2aを含む。マウスピース2は、その近位端でフィラメント状のトウから形成された中空の管状部材9を有する。これは物品1の使用時に消費者の唇に接触するマウスピースの下流端部2bでマウスピース2の外面の温度が著しく低下させるという有利な発見があった。加えて管状部材9の使用は、管状部材9の上流であってもマウスピース2の外面の温度を著しく低下させるということも分かっている。いかなる理論にも束縛されることを望まないが、これはマウスピース2の中央に近いところでエアロゾルを流し、従ってエアロゾルからの熱のマウスピース2の外面への移行を低減する管状部材9によると推定される。
【0085】
中空の管状部材9の「壁厚」は、半径方向の管9の壁の厚さに対応する。これは、例えばノギスを使用して測定される。壁厚は、0.9mm超または1.0mm以上であると有利である。壁厚は、中空の管状部材9の壁全体の周囲で実質的に一定であってもよい。しかしながら、壁厚が実質的に一定でない場合、壁厚は、管状部材9の周囲の任意の箇所で0.9mm超または1.0mm以上である。本例では中空の管状部材9の壁厚は約1.3mmである。
【0086】
プラグラッパー13は、マウスピース2の全長に巻かれる。マウスピース2およびエアロゾル発生材3のセクション4、5もまたラッパー6に包まれる。
【0087】
物品1を介して引き込まれる物品1のエアロゾルの換気レベルは、約10%である。別の実施態様では物品1を介して引き込まれる物品1のエアロゾルの換気レベルは、1%~20%、例えば1%~12%である。これらのレベルの換気は、吸い口端2bでユーザーによって吸入されるエアロゾルの均一性を増加させることに役立ち、エアロゾル冷却工程を補助する。換気は、物品1のマウスピース2内に直接設けられる。本例では換気は、冷却セクション7内に設けられ、これはエアロゾル発生プロセスを補助する上で特に有益であることが分かっている。換気は、ミシン目14によって、本例ではマウスピース2の下流の吸い口端2bから13mmの所に位置するレーザーによるミシン目の単独の列として供される。別の実施態様では2またはそれ以上の列の換気ミシン目14を設けてもよい。これらのミシン目14は、ラッパー6およびプラグラッパー13および冷却セクション7を通過する。別の実施態様では換気は、マウスピース2の他の位置、例えば材料体8または第1の管状部材9内に設けることができる。物品1は、ミシン目14が物品1の上流端部から約28mm以下、好ましくは物品1の上流端部から20mm~28mmの所に設けられるように構成されてもよい。本例では開口部が物品1の上流端部から約25mmの所に設けられている。
【0088】
各セクション4、5のエアロゾル発生材3は、タバコ材を含んでもよい。エアロゾル発生材3は、タバコ材などの植物系材料を含むエアロゾル化可能な材料からなるシートまたは刻まれたシートであってもよい。
【0089】
植物系材料は、微粒子状または粒状の材料であってもよい。一部の実施態様では植物系材料は粉である。これとは別にまたは加えて植物系材料は、タバコの条片、ストランドまたは繊維を含んでもよい。例えば、タバコ材は、タバコの微粒子、粒子、繊維、条片および/またはストランドを含んでもよい。一部の実施態様ではタバコ材は、タバコ材の微粒子または粒からなる。
【0090】
タバコ材の密度は、熱がタバコ材に伝わる速度に影響を与え、低密度、例えば900mg/ccの密度では熱は材料内にゆっくりと伝わり、したがって、エアロゾルをより持続的に放出できる。
【0091】
タバコ材は、例えば紙再生タバコ材のような約900mg/cc未満の密度を有する再生タバコ材を含んでもよい。例えば、エアロゾル発生材は、約800mg/cc未満の密度を有する再生タバコ材料を含む。これとは別にまたは加えてエアロゾル発生材は、少なくとも350mg/ccの密度を有する再生タバコ材料を含んでもよい。
【0092】
タバコ材は、タバコ植物のあらゆる部分から得られるタバコを含んでもよい。一部の実施態様ではタバコ材は、タバコ葉を含む。
【0093】
シートまたは刻まれたシートは、5%~約90重量%のタバコ葉を含んでもよい。
【0094】
エアロゾル発生材3は、エアロゾル形成材を含んでもよい。エアロゾル形成材は、エアロゾルを形成できる1種以上の成分を含む。エアロゾル形成材は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソエリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、酢酸ベンジルフェニル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、および炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含む。エアロゾル形成材は、グリセロールまたはプロピレングリコールであってもよい。
【0095】
エアロゾル化可能な材料のシートまたは刻まれたシートは、一方または両方のセクション4、5にエアロゾル形成材を含んでもよい。エアロゾル形成材は、シートまたは刻まれたシートの重量で乾式重量基準で約50%以下の量で供される。エアロゾル形成材は、シートまたは刻まれたシートの重量で乾式重量基準で約5%~約40%、シートまたは刻まれたシートの重量で乾式重量基準で約10%~約30%またはシートまたは刻まれたシートの重量で乾式重量基準で約10%~約20%の量で供される。
【0096】
エアロゾル発生材3は、一方または両方のセクション4、5に充填剤を含んでもよい。一部の実施態様ではシートまたは刻まれたシートは、充填材を含む。充填材は、一般に非タバコ成分、即ちタバコ由来の成分を含まない成分である。充填材は、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムおよびモレキュラーシーブなどの好適な無機吸着剤の内の1つ以上を含んでもよい。充填材は、木繊維またはパルプまたは小麦繊維などの非タバコ繊維であってもよい。セルロースを含む材料またはセルロースの派生物を含む材料であってもよい。充填材成分は、非タバコキャスト材または非タバコ押し出し材であってもよい。
【0097】
本明細書のエアロゾル発生材3は、本明細書に記載の風味料のいずれかのようなエアロゾル変性剤を一方または両方のセクション4、5に含んでもよい。1つの実施態様ではエアロゾル発生材3は、メンソールを含む。そのエアロゾル発生材3がエアロゾル供給システムに使用するための物品内に組込まれる場合、その物品はメンソール化された物品と言う場合もある。エアロゾル形成材3は、0.5mg~20mgのメンソール、0.7mg~20mgのメンソール、1mg~18mgまたは8mg~16mgのメンソールを含んでもよい。
【0098】
一部の実施態様では組成物は、エアロゾル形成「非晶質固体」を含んでもよく、これはこれとは別に「モノリシック固体」(即ち、非繊維性)とも言われる。一部の実施態様では非晶質固体は乾燥ゲルを含んでもよい。非晶質固体は、その内部に液体などの流体を保持する固体材料である。
【0099】
一部の例では非晶質固体は、
-1~60重量%のゲル化剤と、
-0.1~50重量%のエアロゾル形成材と、
-0.1~80重量%の風味剤とを含み、
これらの重量は、乾式重量基準で計算されている。
【0100】
一部の別の実施態様では非晶質固体は、
-1~50重量%のゲル化剤と、
-0.1~50重量%のエアロゾル形成材と、
-30~60重量%の風味材とを含み、
これらの重量は、乾式重量基準で計算されている。
【0101】
非晶質固体材料は、シートまたは刻まれたシートの形体で一方または両方のセクション4、5に提供されてもよい。非晶質固体材料は、エアロゾル化可能な材料のシートまたは刻まれたシートと同じ形体であってもよい。
【0102】
一方または両方のセクション4、5のエアロゾル発生材3は、紙再生タバコ材を含んでもよい。組成物は、これとは別にまたは加えて本明細書で説明したいずれかの形体のタバコを含んでもよい。エアロゾル発生材3は、10~90重量%のタバコ葉を含むタバコ材を含むシートまたは刻まれたシートを含んでもよく、エアロゾル形成材は、シートまたは刻まれたシートの約20重量%の量で供され、タバコ材の残りは紙再生タバコを含む。
【0103】
エアロゾル発生材3が非晶質固体材料を含む場合、非晶質固体材料は、メンソールを含む乾燥ゲルであってもよい。
【0104】
図2に本発明の実施態様による非燃焼系エアロゾル供給デバイス100の実施態様の部品を単純化して示している。特に非燃焼系エアロゾル供給デバイス100の要素は
図2に縮尺通りに描かれていない。本実施態様の理解に関係しない要素は、
図2を簡略化するために省略されている。
【0105】
図2に示すように非燃焼系エアロゾル供給デバイス100は、物品1を収容する領域102を含むハウジング101を含む。
【0106】
領域102は、物品1を収容するように配置されている。物品1が領域102に収容されると、エアロゾル発生材3の少なくとも一部がヒーター103に熱的に近接する。物品1が領域102に完全に収容されると、エアロゾル発生材3の少なくとも一部がヒーター103と直にまたは間接的に接触してもよい。エアロゾル発生基材3が異なる温度で一連の揮発成分を放出する。電気的に加熱されたエアロゾル発生システム200の最大作動温度を制御することによって望ましくない成分の選択的な放出が選択された揮発成分の放出を妨げることによって制御される。
【0107】
図3に示すようにハウジング101内に電気エネルギー供給部104、例えば充電可能なリチウムイオンバッテリーがある。コントローラ105がヒーター103に接続され、電気エネルギー供給部104およびユーザーインターフェース106、例えばボタンまたはディスプレイに接続されている。コントローラ105は、ヒーター103に供給される電力を制御してヒーターの温度を規制する。通常はエアロゾル形成基材が250~450℃の温度に加熱される。
【0108】
図4は、
図2に示した種類の非燃焼系エアロゾル供給デバイス100と、ユーザーによるエアロゾル発生物品1の消費のためにエアロゾル発生デバイス100と係合している物品1とを含む非燃焼系エアロゾル供給システム200の略式断面図である。
【0109】
非燃焼系エアロゾル供給デバイス100のハウジング101は、キャビティ形状の領域102を画定し、消費のためにエアロゾル発生物品1を収容するために近位端(または吸い口端)で開口している。
【0110】
ヒーター103は、特にラッパー6がアルミニウムなどの熱伝導性材料から作製されている場合、エアロゾル発生材3を囲むラッパー6を伝導的に加熱してもよく、次にラッパーがエアロゾル発生基材3のセクションを加熱する。これとは別にヒーター103は、エアロゾル発生基材3に直接熱を伝えてもよい。
【0111】
図4を参照すると、ヒーター103がエアロゾル発生材3の第1セクション4に主に沿って延びていることがわかる。この構成では熱は主にヒーター103から第1セクション4内に移動するまたは伝わる。第2セクション5の最遠位面14にヒーター103が近接することにより少なくとも熱の一部が第2セクション5内に移行する。第1および第2セクション4、5は、異なる速度で加熱されてもよい。他の実施態様ではヒーター103は、両方のセクション4、5に沿って延びてもよい。ヒーター103自体は、それぞれ異なる温度に加熱される部品から形成してもよい。ヒーターの各部品は、異なる時間に異なる温度に各セクション4、5を加熱するようにコントローラによって独立して制御されてもよい。
【0112】
例えば、ヒーター103の1つの部品が第1セクション4を第1の温度に加熱するために第1セクション4に沿って配置されてもよく、ヒーターの別の部品が第1の温度より高いまたは低い別の温度に第2セクションを加熱するために第2セクション5に沿って配置されてもよい。これとは別に第1および第2セクション4、5は、連続して加熱されてもよく、あるいは一方のセクション4、5の加熱をもう一方のセクション4、5を加熱する前に開始して、セクション4、5の加熱に遅れを生じさせてもよい。第1セクション4のエアロゾル形成材3が第2セクション5のエアロゾル形成材と異なる場合、一方のセクション4、5を他方のセクションの後または異なる温度に加熱するのがより望ましい場合がある。
【0113】
別の実施態様ではヒーター103は、
図2の物品1が挿入される領域102を囲む変動磁場発生器である。デバイス100のこの実施態様は、磁力導電性材料から形成されたラッパー6を組み込んだ物品1に使用するためのものであり、ラッパーは、変動磁場の活性化に応答して誘導的に加熱され、したがってラッパー6に包まれたエアロゾル発生材3を加熱するサセプタとして機能するようになっている。デバイス100は、
図3に関連して説明した制御と同じように制御されてもよい。また当然のことながら変動磁場発生器は、エアロゾル発生材3のセクション4、5が上述したように異なる速度または異なる温度に加熱されるように異なる強度で磁場を発生する部品を有してもよい。
【0114】
いずれの実施態様においてエアロゾル発生材3を囲むラッパー6またはラッパー6の少なくとも一部は、透過性であってもよい。例えば、ラッパーは、空気およびエアロゾルがラッパーを通過できるように穿孔されてもよく、メッシュで形成されてもよくあるいは穴を有してもよい。他の実施態様では不透過性材からなるシートから形成してもよい。ラッパー6は、単独の部材または複数の部材から形成されてもよい。例えば、それは長手方向に互いに隔てられた複数の個別のセクションから形成することも可能である。
【0115】
本明細書に記載の種々の実施態様は、特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。これらの実施態様は単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給システムに使用するための物品であって、該物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含み、長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なる物品。
【請求項2】
エアロゾル発生デバイス内に挿入するための遠位端を含み、前記セクションは、第1および第2セクションを含み、第1セクションは、前記遠位端にあり、前記遠位端から離れている第2セクションの断面積より小さい断面積を有することを特徴とする請求項1記載の物品。
【請求項3】
第1セクションは、長手方向軸に沿って延びた方向において均一な断面積を有することを特徴とする請求項2記載の物品。
【請求項4】
第2セクションは、長手方向軸に沿って延びた方向において均一な断面積を有することを特徴とする請求項2または3記載の物品。
【請求項5】
第1セクションは、第2セクションが長手方向軸に沿って延びている距離より長い距離を長手方向軸に沿って延びていることを特徴とする請求項
2または3記載の物品。
【請求項6】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションは、同じエアロゾル発生材から形成されることを特徴とする請求項
1乃至3いずれか1項記載の物品。
【請求項7】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションは、異なる種類のエアロゾル発生材から形成されることを特徴とする請求項
1乃至3いずれか1項記載の物品。
【請求項8】
エアロゾル発生材の第2セクションは、キャビティまたは穴を含み、エアロゾル発生材の第1セクションは、前記キャビティまたは穴内に収容され、そこから延びていることを特徴とする請求項
1乃至3いずれか1項記載の物品。
【請求項9】
エアロゾル発生材の前記第1および/または第2セクションを包む包装材を含むことを特徴とする請求項
1乃至3いずれか1項記載の物品。
【請求項10】
第1セクションを包む包装材は、第2セクションを包む包装材と異なることを特徴とする請求項9記載の物品。
【請求項11】
包装材は、鉄および/または熱伝導性材料を含むことを特徴とする請求項
9記載の物品。
【請求項12】
包装材は、エアロゾル発生材を加熱するために伝導的または誘導的に加熱されるように構成されていることを特徴とする請求項
9記載の物品。
【請求項13】
包装材の少なくとも一部は、空気を通すことを特徴とする請求項
11記載の物品。
【請求項14】
包装材が、メッシュである、穿孔されているまたは穴を有することを特徴とする請求項13記載の物品。
【請求項15】
エアロゾル発生材の第1および第2セクションのそれぞれは、円形の断面を有することを特徴とする請求項
1乃至3いずれか1項記載の物品。
【請求項16】
前記エアロゾル発生材から離れた吸い口端を含み、前記吸い口端は、エアロゾル発生材が非燃焼系エアロゾル供給デバイス内に挿入された際にユーザーの唇の間で挟まれるように構成されていることを特徴とする請求項
1乃至3いずれか1項記載の物品。
【請求項17】
冷却セグメントがエアロゾル発生材と吸い口端との間に位置していることを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項18】
ろ過セグメントが冷却セグメントと吸い口端との間に位置していることを特徴とする請求項17記載の物品。
【請求項19】
非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、物品とを含み、該物品は、物品の長手方向軸に沿って同軸に位置合わせされたエアロゾル発生材のセクションを含むシステムであって、長手方向軸を横断する各セクションの断面積は、異なり、デバイスは、物品を収容するキャビティと、前記キャビティを囲むヒーターとを含み、物品がキャビティに収容された際にヒーターが前記セクションの少なくとも1つに隣接するようになっているシステム。
【請求項20】
エアロゾル発生材のセクションは、第1および第2セクションを含み、物品を収容するキャビティは、第1セクションを収容する第1部分と、第2セクションを収容する第2部分とを含み、前記第2部分は、前記第1部分より大きいことを特徴とする請求項19記載のシステム。
【請求項21】
物品は、ラッパーを含み、ヒーターは、ラッパーを加熱することによってエアロゾル発生材を加熱するように構成されていることを特徴とする請求項19または20記載のシステム。
【請求項22】
加熱素子は、鉄および/またはヒーターからエアロゾル発生材へと熱を伝える熱伝導性材料を含むことを特徴とする請求項19記載のシステム。
【請求項23】
ラッパーは、サセプタであり、ヒーターは、加熱素子を誘導加熱する変動磁場発生器を含むことを特徴とする請求項22記載のシステム。
【請求項24】
エアロゾル発生材のセクションは、円筒状であることを特徴とする請求項
19または20記載のシステム。
【請求項25】
ヒーターは、管状体を含み、物品を収容するキャビティは、前記管状体に形成されることを特徴とする請求項24記載のシステム。
【請求項26】
ヒーターは、物品がエアロゾル発生デバイスに収容された際にエアロゾル発生材の第1セクションに沿って位置する第1部分を含むことを特徴とする請求項
19または20記載のシステム。
【請求項27】
前記第2セクションは、遠位端部面を有し、ヒーターの第1部分は、前記遠位端部面に隣接していることを特徴とする請求項25記載のシステム。
【請求項28】
ヒーターは、物品がデバイスに収容された際にエアロゾル発生材の第2セクションに沿って位置する第2部分を含むことを特徴とする請求項
26記載のシステム。
【請求項29】
第1および第2部分は、第1および第2セクションをそれぞれ異なる温度に加熱するように構成されていることを特徴とする請求項28記載のシステム。
【請求項30】
第1および第2部分は、第1および第2セクションを連続的に加熱するように構成されていることを特徴とする請求項
28記載のシステム。
【請求項31】
第1および第2部分は、一方のセクションの加熱をもう一方のセクションの加熱に対して遅れが生じるように構成されていることを特徴とする請求項
28記載のシステム。
【国際調査報告】