(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】ボールマーカーホルダー付きキャップおよび着脱可能ボールマーカー
(51)【国際特許分類】
A63B 57/35 20150101AFI20240702BHJP
A42B 1/00 20210101ALI20240702BHJP
A42B 1/24 20210101ALI20240702BHJP
A42B 1/248 20210101ALI20240702BHJP
【FI】
A63B57/35
A42B1/00 P
A42B1/24 M
A42B1/24 N
A42B1/248
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577890
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 US2022033774
(87)【国際公開番号】W WO2022266312
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522293744
【氏名又は名称】スナップス ベンチャーズ インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】SNAPS VENTURES INC.
【住所又は居所原語表記】107 Mako Lane, Jupiter, Florida 33477, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003971
【氏名又は名称】弁理士法人葛和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エルドリッジ,マシュー,ライアン
(57)【要約】
ゴルフボールマーカーホルダーは、着用者がボールマーカーホルダーに接触することなくキャップストラップを調整できるようにキャップに取り付けられるが、ボールマーカーホルダーは着用者の視野の外に配置されている。ゴルフボールマーカーホルダーは、キャップのストラップ部分の第1のストラップに永久的に取り付けることができる。ゴルフボールマーカーホルダーの位置は、第1のストラップに対して固定されてもよい。マーカーは、マーカーをゴルフボールマーカーホルダーに取り外し可能に固定できるようにする磁気要素を含んでもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者が着用するキャップであって、以下:
前側;
第1および第2のストラップと、所望のキャップ直径を維持するために第1のストラップを第2のストラップに取り付けるように配置された1以上のファスナーとを備えたストラップ部分を有する後側;および
ボールマーカーを受け入れるように配置されたボールマーカーホルダーであって、第1のストラップに永久的に取り付けられた前記ボールマーカーホルダーを含み、
ボールマーカーホルダーは1以上のファスナーとは別個の構成要素である、前記キャップ。
【請求項2】
ボールマーカーホルダーおよび第1のストラップが一体的に形成されている、請求項1に記載のキャップ。
【請求項3】
1以上のファスナーが、第1のストラップの長さに沿って延びる複数の開口部を含む、請求項1に記載のキャップ。
【請求項4】
複数の開口部が、第1のストラップの遠位端またはその近くの位置からボールマーカーホルダーまたはその近くの位置まで延びる、請求項3に記載のキャップ。
【請求項5】
1以上のファスナーが、第2のストラップの長さに沿って延びる複数のスタッドを含む、請求項3に記載のキャップ。
【請求項6】
ボールマーカーホルダーが、ボールマーカーを受け入れるように配置された受容領域を備えた皿穴を含む、請求項1に記載のキャップ。
【請求項7】
ボールマーカーホルダーが、パネルを含む、請求項1に記載のキャップ。
【請求項8】
ボールマーカーが、磁気要素を含む、請求項1に記載のキャップ。
【請求項9】
ボールマーカーと組み合わせた、請求項1に記載のキャップ。
【請求項10】
キャップであって、以下:
前側;
第1および第2のストラップを備えたストラップ部分を有する後側;および
ボールマーカーを受け入れるように配置されたボールマーカーホルダーであって、第1のストラップに永久的に取り付けられた前記ボールマーカーホルダーを含み、
ボールマーカーホルダーは、第2のストラップに対する第1のストラップの位置を維持するように配置されていない、前記キャップ。
【請求項11】
ボールマーカーホルダーおよび第1のストラップが一体的に形成されている、請求項10に記載のキャップ。
【請求項12】
第1のストラップが、第1のストラップの長さに沿って延びる複数の開口部を含む、請求項10に記載のキャップ。
【請求項13】
複数の開口部が、第1のストラップの遠位端またはその近くの位置からボールマーカーホルダーまたはその近くの位置まで延びる、請求項12に記載のキャップ。
【請求項14】
第2のストラップが、第2のストラップの長さに沿って延びる複数のスタッドを含み、複数のスタッドのうちの1以上は、複数の開口部の1以上と係合するように配置される、請求項12に記載のキャップ。
【請求項15】
ボールマーカーホルダーが、ボールマーカーを受け入れるように配置された受容領域を備えた皿穴を含む、請求項10に記載のキャップ。
【請求項16】
ボールマーカーホルダーが、パネルを含む、請求項10に記載のキャップ。
【請求項17】
ボールマーカーホルダーが、磁石を含むか、または固有の磁気特性を有する材料で形成されている、請求項10に記載のキャップ。
【請求項18】
第1のストラップが、キャップに永久的に取り付けられる、請求項10に記載のキャップ。
【請求項19】
第1のストラップが、キャップに取り外し可能に取り付けられる、請求項10に記載のキャップ。
【請求項20】
ボールマーカーと組み合わせた、請求項10に記載のキャップ。
【請求項21】
キャップであって、以下:
前側;
第1および第2のストラップを備えたストラップ部分を有する後側;および
ボールマーカーを受け入れるように構成されたボールマーカーホルダーであって、第1のストラップに永久的に取り付けられる前記ボールマーカーホルダーを含み、
キャップの直径は、第1のストラップの第1のセクションを操作することによって調整され;
ボールマーカーホルダーは、第1のストラップの第2のセクションに取り付けられ、第2のセクションは、第1のストラップの第1のセクションとは異なるセクションである、前記キャップ。
【請求項22】
第1のセクションが、第1のストラップの遠位端である、請求項21に記載のキャップ。
【請求項23】
第2のセクションが、第1のストラップの中央部分および/または近位部分である、請求項21に記載のキャップ。
【請求項24】
ボールマーカーホルダーおよび第1のストラップが、一体的に形成されている、請求項21に記載のキャップ。
【請求項25】
第1のストラップが、第1のストラップの長さに沿って延びる複数の開口部を含む、請求項21に記載のキャップ。
【請求項26】
複数の開口部が、第1のストラップの遠位端またはその近くの位置からボールマーカーホルダーまたはその近くの位置まで延びる、請求項25に記載のキャップ。
【請求項27】
第2のストラップが、第2のストラップの長さに沿って延びる複数のスタッドを含み、複数のスタッドのうちの1以上は、複数の開口部の1以上と係合するように配置される、請求項25に記載のキャップ。
【請求項28】
ボールマーカーホルダーが、ボールマーカーを受け入れるように配置された受容領域を備えた皿穴を含む、請求項21に記載のキャップ。
【請求項29】
ボールマーカーホルダーが、磁気要素を含む、請求項21に記載のキャップ。
【請求項30】
ボールマーカーと組み合わせた、請求項21に記載のキャップ。
【請求項31】
装置であって、以下:
着用者が着用するキャップであって、第1のストラップを備えたストラップ部分を有する前記キャップ;
ボールマーカーホルダーであって、第1のストラップと一体的に形成されている前記ボールマーカーホルダー;および
ボールマーカーホルダーに受け入れられるように配置される、ボールマーカー
を含む、前記装置。
【請求項32】
ストラップ部分が、キャップの所望の直径を調整し維持するために第1のストラップと係合する第2のストラップを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
ボールマーカーホルダーが、ボールマーカーを受け入れるように配置された受容領域を備えた皿穴を含む、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
ボールマーカーホルダーが、パネルを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項35】
ボールマーカーが、磁石を含むか、または固有の磁気特性を有する材料で形成されている、請求項31に記載の装置。
【請求項36】
第1のストラップが、キャップに永久的に取り付けられる、請求項31に記載の装置。
【請求項37】
第1のストラップが、キャップに取り外し可能に取り付け可能である、請求項31に記載の装置。
【請求項38】
装置であって:
ユーザーが着用するキャップであって、前側と後側を有し、後側は第1のストラップを備えたストラップ部分を有する、前記キャップ;
第1のストラップに取り付けられるボールマーカーホルダーであって、第1のストラップに対する位置が固定されている、前記ボールマーカーホルダー;および
ボールマーカーホルダーに収容されるように配置される、ボールマーカー
を含む、前記装置。
【請求項39】
ボールマーカーホルダーが、ボールマーカーが第1のストラップを第2のストラップに固定しないように配置される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
ボールマーカーホルダーが、第1のストラップの外面に取り付けられる、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
ストラップ部分が、キャップの所望の直径を調整し維持するために第1のストラップと係合する第2のストラップを含む、請求項38に記載の装置。
【請求項42】
第1のストラップが、第1のストラップの長さに沿って延びる複数の開口部を含み;
第2のストラップが、第2のストラップの長さに沿って延びる複数のスタッドを含み;および
複数のスタッドのうちの1以上は、複数の開口部の1以上と係合するように配置される、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
ボールマーカーホルダーが、第1のストラップに取り付けられた皿穴を含み、皿穴はボールマーカーを受け入れるための受容領域を有する、請求項38に記載の装置。
【請求項44】
ボールマーカーホルダーが、第1のストラップに取り付けられたパネルを含む、請求項38に記載の装置。
【請求項45】
ボールマーカーホルダーが、磁石を含むか、または固有の磁気特性を有する材料で形成される、請求項38に記載の装置。
【請求項46】
ボールマーカーホルダーが、第1のストラップに固定して取り付けられている、請求項38に記載の装置。
【請求項47】
ボール マーカーホルダーが、第1のストラップに永久的に取り付けられる、請求項46に記載の装置。
【請求項48】
ボールマーカーホルダーおよび第1のストラップが一体的に形成されている、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
キャップの前側が、つばを含む、請求項38に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、ボールマーカーおよびそのホルダーに関し、特に、ゴルフボールマーカーホルダーを有するストラップ付きキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールマーカーは、ゴルフボールが持ち上げられたパッティンググリーン上の位置をマークするために使用される、小さく、一般的に平らで、通常は丸い物体である。ゴルフボールマーカーは通常、ゴルフボールが干渉を防ぐためにプレーから離れたときにボールの位置を保存するために、ゴルフボールが持ち上げられる前にゴルフボールのすぐ後ろに設置される。ほとんどのボールマーカーは平らな形状なので、ボールがマーカーの上を転がった場合でも、相手のゴルフボールの軌道に与える影響が最小限になる。ボールマーカーは、装飾的な目的を果たしたり、複数のマーカーを区別したりする表面標識を含む場合がある。パットの準備ができたら、プレーヤーはゴルフボールをマーカーの真正面のグリーンに戻してから、マーカーを拾ってしまう。一部のボールマーカーは、小さなマーカーの紛失、置き忘れ、損傷の可能性を軽減するホルダー付きのキットで販売されている。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態によれば、着用者が着用するキャップは、前側;第1および第2のストラップと、所望のキャップ直径を維持するために第1のストラップを第2のストラップに取り付けるように配置された1以上のファスナー(fastener)とを備えたストラップ部分を有する後側;およびボールマーカーを受け入れるように配置されたボールマーカーホルダーであって、第1のストラップに永久的に取り付けられた前記ボールマーカーホルダーを含む。ボールマーカーホルダーは1以上のファスナーとは別個の構成要素である。
【0004】
別の実施形態によれば、キャップは、前側、第1および第2のストラップを備えたストラップ部分を有する後側、およびボールマーカーを受け入れるように配置されたボールマーカーホルダーを含み、ボールマーカーホルダーは第1のストラップに永久的に取り付けられる。ボールマーカーホルダーは、第2のストラップに対する第1のストラップの位置を維持するようには配置されていない。
【0005】
別の実施形態によれば、キャップは、前側、第1および第2のストラップを備えたストラップ部分を有する後側、ボールマーカーを受け入れるように配置されたボールマーカーホルダーを含み、ボールマーカーホルダーは第1のストラップに永久的に取り付けられる。キャップの直径は、第1のストラップの第1のセクションを操作することによって調整される。ボールマーカーホルダーは、第1のストラップの第2のセクションに取り付けられており、第2のセクションは、第1のストラップの第1のセクションとは異なるセクションである。
【0006】
別の実施形態によれば、装置は、着用者が着用するキャップであって、第1のストラップを備えたストラップ部分を有する前記キャップ、ボールマーカーホルダーであって、第1のストラップと一体的に形成されている前記ボールマーカーホルダー、およびボールマーカーホルダーに受け入れられるように配置されるボールマーカーを含む。
【0007】
別の実施形態によれば、装置は、ユーザーが着用するキャップであって、前側および後側を有し、後側は第1のストラップを備えたストラップ部分を有する、前記キャップ、第1のストラップに取り付けられたボールマーカーホルダーであって、第1のストラップに対する位置が固定されている、前記ボールマーカーホルダー、およびボールマーカーホルダーに収容されるように配置されるボールマーカーを含む。
【0008】
本開示はこの点に限定されないため、前述の概念、および以下で説明する追加の概念は、任意の適切な組み合わせで構成することができることを理解されたい。さらに、本開示の他の利点および新規な特徴は、添付の図面と併せて考慮すると、様々な非限定的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
添付の図面は、一定の縮尺で描くことを意図したものではない。図面では、様々な図に示されている同一またはほぼ同一の構成要素はそれぞれ、同様の符号で表される場合がある。明確にするために、すべての図面ですべての構成要素にラベルが付けられているわけではない。図面では次のようになる。
【0010】
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態による、ボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップを有するキャップを、ボールマーカーが取り外された状態で示す図である。
【0011】
【
図2】
図2は、別の実施形態によるボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップを有するキャップを、ボールマーカーが取り外された状態で示す図である。
【0012】
【
図3】
図3は、別の実施形態によるボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップを、ボールマーカーが取り外された状態で示す図である。
【0013】
【
図4】
図4は、取り外し可能なボールマーカーを備えた別の実施形態によるボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップを示す図である。
【0014】
【
図5】
図5は、別の実施形態によるボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップを示す図である。
【0015】
【
図6】
図6は、別の実施形態によるボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップの上面概略図である。
【0016】
【
図7】
図7は、別の実施形態によるボールマーカーホルダーを備えたキャップストラップの概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
ボールマーカーはゴルフのパッティング段階で重要な役割を果たし、プレーヤーはラウンドごとに何度もマーカーを操作する。たとえば、ゴルフボールがグリーンから持ち上げられる前に、パッティンググリーン上のボールの位置を保存するために、ゴルフボールのすぐ後ろにボールマーカーを配置することができる。次にプレーヤーは、マーカーを拾い上げて収納する前に、ゴルフボールをグリーン上のマーカーの真正面に戻すことができる。
【0018】
ゴルフボールマーカーは、ボールマーカーホルダーと関連付けられることがよくある。これらのホルダーは、ボールマーカーの紛失、損傷、置き忘れの可能性を減らす。一部のホルダーは、ボールマーカーをホルダーに取り外し可能に固定するために使用される1以上の磁性材料(例えば、磁石)を含む場合がある。このような場合、マーカーは対応する磁性材料を含むことができる。他のホルダーは、ボールマーカーをホルダーに固定するために締まりばめ(interference fit)を使用する場合がある。ホルダーとマーカーの取り付け方法は、多くの場合、プレーヤーがゲーム中にマーカーに素早くアクセスできるように設計されている。この目的を達成するために、ゴルフボールマーカーホルダーはプレーヤーの衣服や用具に取り付けられるように設計されている場合がある。
【0019】
本明細書の実施形態によれば、ボールマーカーは、プレーヤーの帽子などのプレーヤーの衣服に取り付けられてもよい。一例では、ゴルフボールマーカーホルダーは、プレーヤーの帽子のつばに取り外し可能に取り付けられてもよい。別の例では、出願人が以前に提出した、“Ball Marker Holder with Removable Ball Marker”と題する2021年1月21日に出願された米国特許出願第17/155,005号に記載されるように、ゴルフボールマーカーホルダーは、従来のゴルフまたは野球スタイルのキャップまたはバイザーのストラップ部分に取り外し可能に取り付けることができ、これは参照により本明細書に組み込まれる。そこに記載されているように、出願人は、通常の使用中に他の人がマーカーとその標識を継続的に閲覧できるようにし、また、ホルダーからのマーカーの取り外しとホルダーへのマーカーの取り付けが容易になる、プレーヤーの視覚の妨げを防ぐような方法でキャップに取り外し可能に取り付けることができるゴルフボールマーカーホルダーの利点を認識した。
【0020】
出願人はまた、従来のゴルフまたは野球スタイルのキャップまたはバイザーに恒久的に取り付けられるゴルフボールマーカーホルダーを有することの利点を認識した。例えば、そのような構成では、プレーヤーはゴルフボールマーカーホルダーをゲームに忘れずに持っていく必要がない。代わりに、プレーヤーは試合に帽子をかぶって、1以上のボールマーカーを持ち歩くだけで済む。ゲーム中、ボールマーカーを使用しないときは、プレーヤーはボールマーカーをキャップのボールマーカーホルダーに直接取り付けるだけで済む。
【0021】
このような構成では、着用者は、最初にボールマーカーホルダーをキャップストラップから取り外す必要がなく、および/またはボールマーカーホルダーがキャップストラップから落ちて紛失することを心配することなく、キャップの直径を調整することもできる。例えば、永久的に取り付けられたボールマーカーホルダーを使用すると、着用者は単にキャップの直径を調整し、その後ボールマーカーをストラップ上のホルダーに取り付けることができる。
【0022】
本明細書に開示されるいくつかの実施形態によれば、着用者は、キャップ直径を調整するためにボールマーカーホルダーを操作する必要がなく、場合によってはボールマーカーホルダーに触れる必要さえない。例えば、いくつかの実施形態では、着用者は、ボールマーカーホルダーが取り付けられていないストラップの一部を操作することによって、キャップの直径を調整することができる。例えば、着用者は、ストラップの第1の端部またはその近くを掴んで、第1のストラップを第2のストラップに対して移動させることができる。このような実施形態では、ボールマーカーホルダーは、ストラップの異なる部分(例えば、第1のストラップの中央部分)に取り付けられてもよい。
【0023】
ボールマーカーホルダーを使用せずにキャップの直径を維持することもできる。例えば、第1および第2のストラップは、ボールマーカーホルダーとは別個の対応するファスナーを介して互いに対して保持されてもよい。例示的な実施形態では、第1のストラップは、第2のストラップ上の1以上のスタッドを受け入れるための複数の開口部を含むことができる。いくつかの実施形態では、ストラップは、互いに係合する面ファスナー部分を含むことができる。
【0024】
上記を考慮して、いくつかの実施形態では、ゴルフボールマーカーホルダーは、従来のゴルフまたは野球スタイルのキャップまたはバイザーのストラップ部分に永久的に取り付けられるように構成され得る。本明細書で説明するように、ストラップ部分は通常、キャップの裏側にあり、2本の個別のストラップが含まれる場合があり、これらは重なり合い、スタッドと穴または面ファスナーなどの対応するファスナーを介して結合して、キャップの所望の直径を調整して保持することができる。代替的に、ストラップ部分は、バックルまたはクランプなどのキャップ上の対応する特徴に取り外し可能に取り付け可能な単一のストラップを含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、ストラップ部分の第1のストラップに永久的に取り付けられてもよい。例えば、第1および第2のストラップを有するストラップ部分では、ボールマーカーホルダーをキャップの第1の外側に面したストラップに永久的に取り付けることができる。ここでの目的のために、ボールマーカーホルダーがストラップ部分に永久的に取り付けられることは、ボールマーカーホルダーは、ストラップおよび/またはボールマーカーホルダーを損傷するか、工具を使用してストラップ部分からボールマーカーホルダーを分離することによってのみ、ストラップ部分から取り外し可能に構成されることを意味する。いくつかの実施形態では、第1のストラップはキャップに永久的に取り付けられてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーの位置は、ボールマーカーホルダーが取り付けられる第1のストラップに対して固定されてもよい。本明細書の目的上、第1のストラップに対して固定位置を有するボールマーカーホルダーは、ボールマーカーホルダーが第1のストラップに取り付けられると、ボールマーカーホルダーの位置は、第1のストラップに対して変更することができない(例えば、ストラップおよび/またはボールマーカーホルダーを損傷することなく)。いくつかの実施形態では、帽子または帽子の少なくとも一部に対するボールマーカーホルダーの位置も固定され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーの位置は、ストラップ部分の第2のストラップに対して移動することができる。例えば、着用者が着用者の頭にフィットするように帽子のキャップ直径を調整するために第1および第2のストラップを移動させると、ボールマーカーホルダーの位置が第2のストラップに対して変化する可能性がある。理解されるように、帽子のキャップ直径が選択されると、第2のストラップに対するボールマーカーホルダーの位置は、第1のストラップと第2のストラップが再び互いに対して移動されてキャップ直径が変更されるまで、変化しないままであってもよい。しかしながら、第2のストラップに対するボールマーカーホルダーの位置は、第2のストラップまたはボールマーカーホルダーを損傷することなく変更することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、(例えば、成形または3D印刷によって)別個に形成され、その後、キャップストラップ部分のストラップの1つに永久的に取り付けられ得る。例えば、ボールマーカーホルダーは、ストラップ部分に接着、溶接、またはその他の方法で固定的に取り付けることができる。他の実施形態では、ボールマーカーホルダーとキャップストラップは一体的に形成されてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、ストラップ部分をキャップに取り付ける前に、ボールマーカーホルダーをストラップに取り付けることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーを備えた複数のストラップ部分を形成し、その後、ストラップ部分を複数のキャップに取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ストラップ部分を帽子に縫い付けることができる。このような実施形態では、ストラップ部分をキャップに固定して取り付けることができる。理解されるように、ストラップは他の適切な方法で帽子に取り付けられてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、ストラップがキャップに取り付けられた後にキャップに取り付けられてもよい。例えば、ストラップ部分は(例えば、縫製または別の適切な方法によって)キャップに取り付けられ、ボールマーカーは[ストラップが取り付けられる後または前に](例えば、接着または他の適切な方法によって)ストラップ部分に取り付けられてもよい。
【0031】
ストラップはキャップに永久的に取り付けられるものとして図示され説明されているが、いくつかの実施形態では、一方または両方のストラップがキャップに取り外し可能に取り付け可能であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーを備えた第1のストラップは、キャップに取り外し可能に取り付け可能であってもよい。例示的な例では、ストラップは、キャップ上の対応するファスナーと係合するファスナーを含むことができる。このような例では、着用者は、以下でさらに説明するように、第1のストラップを変更して、ストラップに表示されるロゴを変更することができる。いくつかの実施形態では、着用者は、ゴルフボールマーカーホルダーストラップを典型的なキャップストラップと交換することもできる。
【0032】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、ユーザーの視野を妨げないような方法でキャップストラップに取り付けられてもよい。例えば、帽子を「後ろ向きに」かぶり、つばが後頭部にある場合、そのようなボールマーカーホルダーはプレーヤーの目から見えない位置に維持される可能性がある。
【0033】
このような構成により、ボールマーカーをボールマーカーホルダーに取り付けるときに、ボールマーカーを実質的に垂直に向けることができ、通常の使用中に、あらゆる標識、紋章、ロゴ、またはその他の美的考慮事項が他の人に見えるようになる。この方向性により、プレーヤーは自分の個人的なスタイルを投影できるようになり、グループがお互いのマーカーに慣れることができ、ブランドや広告主にプラットフォームを提供できるようになる。
【0034】
このようなゴルフボールマーカーホルダーはまた、ゴルフボールマーカーとの容易な相互作用を提供することができる。本明細書に記載されるように、ゴルフボールマーカーは、使用されていない間、ボールマーカーホルダーに磁気的に取り付けられ得る。設計はこの点に限定されず、他の取り付け特徴を使用することもできる。このような特徴は、突起、リブ、エンボス、または他の幾何学的配置特徴であり得る。いくつかの実施形態では、ホルダーは、設置中にマーカーを位置合わせするための1以上の特徴を含むこともできる。
【0035】
いくつかの実施形態では、ゴルフボールマーカーおよびホルダーは、ボールマーカーホルダーへのボールマーカーの取り付けおよび/またはボールマーカーホルダーからのボールマーカーの取り外しを容易にするように配置され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザーが設置されたマーカーの下に指を置き、マーカーをホルダーから持ち上げることができるように、マーカーの一部がホルダーの端を越えて延びることができる。いくつかの実施形態では、マーカーの複数の部分がホルダーを越えて延びることができる。このような部分は、右利きのゴルファーと左利きのゴルファーの両方がアクセスできるように、12時と6時の方向に配置することができる。理解されるように、ボールマーカーは、右利きゴルファーと左利きゴルファーの両方にとって同様にアクセスできるように、3時および9時の方向など、他の適切な部分でホルダーを越えて延びることができる。
【0036】
ここで図を参照すると、
図1および
図2は、本開示の一実施形態による、ゴルフの試合中などにユーザーが着用可能なキャップを示す。これらの図に示すように、キャップの前部は、プレーヤーの額の上に配置可能なつば102を含むことができる。つばの反対側のキャップの後部は、ボールマーカーホルダー200が永久的に取り付けられるストラップ部分104を含むことができる。ボールマーカー300は、後述するように、ボールマーカーホルダーに取り外し可能に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、キャップは、ボールマーカーホルダーがゴルファーの額に配置されるように、つばを後ろにして着用することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、
図1~
図4および
図6に示すように、ストラップ部分104は、異なるサイズの着用者の頭にフィットするように帽子のキャップ直径を調整するために使用され得る第1および第2のストラップ106a、106bを含む。例えば、着用者は、第1および第2のストラップを互いに対して移動させて、帽子のキャップの直径を増加および/または減少させることができる。次いで、第1および第2のストラップを互いに取り付けて、所望のキャップ直径を維持することができる。理解されるように、ストラップ部分が単一のストラップのみを含む実施形態では、着用者は、バックルまたはキャップの別の適切な部分に対して第1のストラップの位置を調整して、キャップの直径を調整することができる。
【0038】
図1に示すように、いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダー200をストラップ部分の第1のストラップ106aに取り付けることができる。本明細書に記載されているように、ボールマーカーホルダーは第1のストラップに固定して取り付けることができる。例えば、ボールマーカーホルダーは、第1のストラップに接着、溶接、または他の方法で固定的に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、第1のストラップおよびボールマーカーホルダーは(例えば、成形または3D印刷によって)一体的に形成され得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、ストラップ部分をキャップに永久的に取り付けることができる。例えば、第1および第2のストラップは、キャップに縫い付けられ、接着され、またはその他の方法で永久的に取り付けられてもよい。このような実施形態では、ストラップ部分は、キャップおよび/またはストラップを損傷することなく取り外すことができない。他の実施形態では、ストラップのうちの少なくとも1つは、対応するファスナーなどを介してキャップに取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、ストラップ部分は、キャップの所望の直径を維持するために第1および第2のストラップを一緒に取り付けるための1以上のファスナーを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、
図1および6に示すように、第1のストラップ106aは、第2のストラップ106bの1以上のスタッド110を受け入れて第1および第2のストラップを互いに取り付けて所望のキャップ直径を設定するための複数の穴108を含み得る。
【0041】
図6に示すように、複数の穴は、第1のストラップの長さの一部に沿って延びることができる。例えば、穴は、第1のストラップの遠位端107aまたはその近くから、ボールマーカーホルダー200またはその近くの一部まで延びることができる。本明細書の目的のために、ストラップの遠位端は、ストラップが帽子に取り付けられたときに帽子から最も遠いストラップの端に対応する。ストラップの近位端は、ストラップが取り付けられたときにキャップに最も近い端に相当する。いくつかの実施形態では、ストラップの近位端は帽子に取り付けられる。
【0042】
いくつかの実施形態では、開口部は、遠位端からボールマーカーホルダーまたはボールマーカーホルダー付近の部分まで均等に間隔をあけて配置され得る。穴は、ストラップの第1の外側に面する側面114からストラップの内側まで、ストラップを通って延びることができる(
図6を参照)。理解されるように、開口部の形状およびサイズは、対応するスタッドを第2のストラップに解放可能に固定するように構成され得る。
【0043】
また、
図6に示すように、スタッドは、第2のストラップの長さに沿って延びることができる。例えば、スタッドは、第2のストラップ106bの遠位端109aまたはその近くから第2のストラップ106bの近位端109bまたはその近くまで延びることができる。スタッドはまた、第2のストラップの長さの一部にのみ沿って延びていてもよい。いくつかの実施形態では、スタッドは、第2のストラップの長さに沿って等間隔に配置され得る。理解されるように、第2のストラップ106b上のスタッドの間隔は、第1のストラップ106a上の開口部の間隔に対応することができる。
【0044】
ボールマーカーホルダーは、対応するスタッドを受け入れるための複数の穴を含むストラップに取り付けられた状態で示されているが、ボールマーカーホルダーは、他のストラップの開口部に挿入可能な複数のスタッドを含むストラップに取り付けることができることが理解されよう。理解されるように、他の適切な方法を使用して、第1のストラップと第2のストラップを一緒に取り付けることもできる。例えば、第1および第2のストラップは、面ファスナー、磁気アタッチメント、バックル、または別の適切なファスナーを介して互いに取り付けられてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、ファスナーとボールマーカーホルダーは別個の構成要素であるため、着用者はボールマーカーホルダーに触れたり操作したりすることなくキャップのサイズを調整できる。このような実施形態では、ボールマーカーホルダーが第1のストラップを第2のストラップに固定しないように、ボールマーカーホルダーを配置することができる。その代わりに、いくつかの実施形態では、第1および第2のストラップは、ファスナーを介して互いに取り付けられてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、
図4に示すように、着用者は、ボールマーカーホルダーに触れることなく、第1のストラップの第1のセクション(例えば、第1のストラップ106aの遠位端107a)を掴んで第2のストラップから遠ざけるように移動させて、スタッドを対応する開口部から外すことができる。このような実施形態では、この図に示すように、ボールマーカーホルダーを第1のストラップの異なるセクションに取り付けることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、第1のストラップの中央部分または近位部分に取り付けられてもよい。次に、着用者は、第1の部分を介して第1のストラップを第2のストラップに対して移動させて(Xと標識された矢印を参照)、所望のキャップ直径を設定し、その後スタッドを開口部に係合させることができる。その結果、キャップのサイズを調整するためにボールマーカーホルダーを操作するか少なくとも接触しなければならない構成と比較して、ボールマーカーがボールマーカーホルダーから誤って外れる可能性が低くなる。
【0047】
いくつかの実施形態では、ボールマーカーがキャップの後部の開口部112の第1の側面109aまたはその近くに位置するように、ボールマーカーホルダーは第1のストラップに取り付けられてもよい(
図2を参照)。これに関して、ボールマーカーホルダーは、第1のストラップの近位端107bにまたは近位端107b近傍に取り付けられてもよい(
図6を参照)。他の実施形態では、ボールマーカーホルダーは、開口部112の第2の反対側109bにまたはその近くに配置されてもよい(
図1を参照)。このような実施形態では、ボールマーカーホルダーは、第1のストラップの遠位端107aまたはその近くに取り付けられ得る。理解されるように、ボールマーカーホルダーは、キャップの後部の開口部の第1の側面と第2の側面との間の他の適切な位置に配置されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、開口部の第1の側面と第2の側面との間に等距離に配置され得る。理解されるように、開口部に対するボールマーカーの位置は、キャップの直径のサイズと、第1および第2のストラップの互いに対する位置に応じて変化し得る。
【0048】
図6に示すように、いくつかの実施形態では、ボールマーカーホルダーは、第1のストラップ106aの第1の外向きの側面114に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、ストラップの第1の側面114は、他の着用者に見えるように配置される。いくつかの実施形態では、
図2に示すように、スタッドを受け入れるための複数の穴が第1のストラップの第1の側面に見える場合がある。他の実施形態では、
図2に示すように、ストラップの第1の側面114は、着用者がキャップを着用するときに他の人が見ることができるように、ロゴ、標識、紋章、または他の美的考慮事項が表示され得るパネル116を含み得る。理解されるように、パネルは、第2のストラップ上の対応するスタッドを受け入れるための複数の開口部を覆うことができる。例えば、パネルが複数の開口部の上に延びるように、パネルを第1のストラップに取り付けることができる。さらに理解されるように、パネルは、ストラップに固定的に取り付けられてもよい(例えば、のり、接着剤、または他の取り付け方法によって、あるいはストラップと一体的に形成されてもよい)。
【0049】
いくつかの実施形態では、パネルは、材料の変更、色の変更、パッド印刷または代替処理手段による標識またはマーキングの追加を通じて、ストラップまたはボールマーカーホルダーの残りの部分と区別され得る。この差別化は、装飾またはブランドを追加する目的で行われる場合がある。ボールマーカーホルダーはまた、いくつかの実施形態では、標識、ロゴ、または紋章を含んでもよい(
図2を参照)。理解されるように、ボールマーカーホルダー上のロゴ、表示および/または紋章は、パネル上のものと異なっていてもよい。ボールマーカーはまた、パネルおよび/またはボールマーカーホルダー上のものと同じおよび/または異なるロゴ、標識、および/または紋章を含んでもよい(
図2を参照)。
【0050】
本明細書に記載され、
図4に示されるように、ボールマーカーホルダーは、ボールマーカーを受け入れるように配置され得る。例えば、ボールマーカーホルダーは、ボールマーカー300が存在する皿穴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、皿穴は、ストラップ上のボールマーカーを位置合わせするように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、皿穴はリブ240および242を含んでもよい。本明細書に示す実施形態では、リブはマーカー300の円形に対応する弓形の形状を有するが、任意の形状を使用できることを理解されたい。例えば、リブの形状はボールマーカーの形状と一致する必要はない。図示の実施形態では、2つのリブが使用されているが、任意の適切な量のリブまたは同様の特徴を使用できることを理解されたい。例えば、ボールマーカーホルダーは、3つ、4つ、またはそれ以上のリブを含んでもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、各リブは、その長さに沿って可変の高さを有し得る。他の実施形態では、リブは、その長さに沿って同じ高さを有してもよい。いくつかの実施形態では、リブは同じ高さを有してもよい。リブの高さもリブごとに異なり得る。
【0052】
図6および
図7は、本開示の実施形態によるゴルフボールマーカーホルダーストラップの概略上面断面図および側面断面図である。これらの図に示すように、ボールマーカーホルダーは、ボールマーカーをボールマーカーホルダー内に保持するための磁気要素250を含むことができる。いくつかの実施形態では、磁気要素250はボールマーカーホルダーの中央に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、磁気要素は完全に皿穴にされていてもよい。磁気要素はまた、ボールマーカーホルダーの外面のボールマーカー受容領域252から突出することができる(
図4を参照)。理解されるように、磁気要素250は、ネオジム鉄ホウ素、サマリウムコバルト、アルニコ、またはセラミックまたはフェライト磁石を含むがこれらに限定されない任意の既知の種類のうちの1つであり得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、磁気要素250は、取り外し可能なボールマーカー300の平坦な設計に対応する実質的に平坦な外面を有してもよい。他の実施形態では、磁気要素250は、湾曲していてもよいし、ボールマーカーホルダー(またはストラップ)から突出する、またはボールマーカーホルダー内に(またはストラップ内に)凹む特徴を含んでもよい。いくつかの実施形態では、磁気要素の外面は、標識、マーキング、パターン、ブランド、または他の特徴的な視覚的特徴および/または文字的特徴を含み得る。
【0054】
他の実施形態では、
図5に示すように、ボールマーカーホルダーは、ボールマーカーを受け入れるための皿穴を含まない。代わりに、ボールマーカーホルダーは、第1のストラップ106aに取り付けられるパネル116のみを含んでもよい。上記を考慮すると理解されるように、パネルは、一旦取り付けられるとストラップに対してパネルの位置が維持されるように、ストラップに固定して取り付けることができる。パネルはまた、ストラップと一体的に形成されてもよい。このような実施形態では、パネルは磁気要素で形成されてもよく、または固有の磁気特性を有してもよい。いくつかの実施形態では、パネルは、本明細書に記載されるように、ロゴ、紋章、記章、または他の標識を有してもよい。
【0055】
さらに他の実施形態では、第1のストラップは皿穴またはパネルを含まず、その代わりに磁石または固有の磁気特性を有する材料でそれ自体を形成することができる。上記を考慮すると理解されるように、そのような実施形態では、ボールマーカーをストラップに直接取り付けることができる。
【0056】
磁気要素は必ずしも磁石である必要はない。例えば、ボールマーカーでは磁性体として磁性を持たない鉄などの金属を使用し、ボールマーカーホルダーでは磁石を使用することもできる。このような実施形態では、両方の構成要素が磁気要素であるとみなされる。
【0057】
図1~4は、取り外し可能なボールマーカー300を円形で実質的に平坦であるものとして示す。理解されるように、マーカー300は任意の適切な形状とすることができる。いくつかの実施形態では、マーカー300は、設置中にマーカーをホルダー200と位置合わせするのに役立つノッチまたは突起などの特徴を含んでもよい。ボールマーカー300は、その外面に内側セクション310を含むこともできる。このセクションは、本明細書に記載されているような標識、マーキング、パターン、ブランド、またはその他の際立った視覚的および/またはテキストの特徴も含む場合がある。図示されていないが、マーカー300は、ボールマーカーホルダー200の磁気要素250に取り付けられる磁気要素320を含んでもよい。代替的に、マーカー300は固有の磁気特性を有していてもよい。第1のパネル210全体が磁気特性を有する実施形態では、マーカー300またはその磁気要素320をボールマーカーホルダー(またはパネル)に磁気的に取り付けることができる。別個の構成要素である実施形態では、磁気要素320は、接着剤を使用して、または圧入、溶接などを含む代替手段を介してマーカー300に結合され得る。
【0058】
磁気引力によって取り付けられるように示されているが、取り外し可能なボールマーカー300は、圧入、締まり嵌め、接着を含む任意の適切な方法によって、またはクリップなどの構造的特徴を介して、ホルダー200に取り付けることができることを理解されたい。このような取り付け特徴は、ストラップ部分の第1のストラップに取り付けることもできる。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、マーカーは、マーカーホルダーの最上端を越えて延びることができる。ここでの目的のために、端という用語は、2つの平面が角度を付けて交わることを必要とせず、その代わりに、物体の端面または境界を意味することができる。このような実施形態では、ゴルフボールマーカーは、ユーザーがマーカー300の下側に指を置いてマーカーをホルダー200から取り外すことを可能にする第1および第2のリップを形成してもよい(例:ボールマーカーホルダーの最上端または最下端を超えて伸びる)。このような実施形態は、特にユーザーが手袋を着用している場合に、マーカーを除去する困難を大幅に軽減することができる。いくつかの実施形態では、ボールマーカーは、取り付けられたときにマーカーの6時および12時の位置でボールマーカーホルダーから張り出してもよいが、ただし、他の実施形態(例:3時と9時の位置)では、ボールマーカーはボールマーカーホルダーの他の適切な部分から張り出してもよい。
【0060】
マーカー300は平坦であってもよく、ホルダー200の第1のパネル210は湾曲していてもよく、その結果、リップがマーカーの全縁の周りでマーカーの下に位置するようになる。
【0061】
本教示を様々な実施形態および例に関連して説明してきたが、本教示がそのような実施形態または例に限定されることは意図されていない。逆に、当業者には理解されるように、本教示は、様々な代替案、修正案、および均等物を包含する。したがって、前述の説明および図面は単なる例に過ぎない。
【0062】
本発明の様々な態様は、単独で、組み合わせて、または上記の実施形態で特に説明されていない様々な構成で使用することができる。したがって、本発明は、その適用において、前述の説明または図面に示された構成要素の詳細および配置に限定されない。例えば、一実施形態で説明される態様は、他の実施形態で説明される態様と任意の方法で組み合わせることができる。
【0063】
また、本発明は、一例が提供された方法として具現化することもできる。方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けすることができる。したがって、図示されたものとは異なる順序で動作が実行される実施形態を構築することができる。これは、例示的な実施形態では連続的な動作として示されているが、いくつかの動作を同時に実行することを含む場合がある。
【0064】
請求項要素を修飾するための請求項における「第一」、「第二」、「第三」などの序数語の使用それ自体は、あるクレーム要素の他のクレーム要素に対する優先順位、優位性、または方法の動作が実行される時間的順序を意味するものではないが、それらは、クレーム要素を区別するために、特定の名前を持つ1つのクレーム要素を同じ名前を持つ別の要素から区別するためのラベルとしてのみ使用される(ただし、序数詞の使用のため)。
【0065】
また、本明細書で使用される表現および用語は説明を目的としたものであり、限定するものと見なされるべきではない。本明細書における「含む」、「含む」、または「有する」、「含有する」、「関与する」およびそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目およびその等価物、ならびに追加の項目を包含することを意味する。
【国際調査報告】