(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】通信方法及び関連デバイス
(51)【国際特許分類】
H04L 47/36 20220101AFI20240702BHJP
H04L 49/351 20220101ALI20240702BHJP
【FI】
H04L47/36
H04L49/351
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579010
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2022100356
(87)【国際公開番号】W WO2022268105
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110713668.0
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジアン、ヨウジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン、ヘウェン
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジアンジャオ
(72)【発明者】
【氏名】ハン、レイ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、シャオフェイ
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030HB28
5K030MA04
5K030MB11
5K030MC07
(57)【要約】
本願の実施形態は通信方法を開示し、スイッチネットワーキング(例えば、高性能コンピューティングHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面に適用され得る。方法は、第2デバイスによって送信された第1情報を受信する段階、ここで、第1情報は、第2デバイスにサポートされる第2MACフレーム長を指示する;第1媒体アクセス制御MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する段階、ここで第1MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、第1MACフレーム長は第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び、第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスとの間で通信する段階を備える。デフォルトのMACフレーム長が使用される従来技術と比較して、調停を通じてMACフレーム長が決定される本願は、メッセージパケットのカプセル化効率を改善することにより役立つ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第2デバイスによって送信された第1情報を受信する段階、ここで前記第1情報は、前記第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を指示する;
第1媒体アクセス制御MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する段階、ここで前記第1MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、前記第1MACフレーム長は前記第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び、
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信する段階
を備える方法。
【請求項2】
前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長は各々、最小MACフレーム長であり、前記最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である;又は、前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長は各々、最大MACフレーム長であり、前記最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する前記段階は:
前記第1MAC長が前記第3MACフレーム長であると、及び、前記第1MACフレーム長が前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと決定する段階
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する前記段階は:
前記第3MACフレーム長が前記第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと、及び、前記第3MACフレーム長が64バイトより小さいと決定する段階
を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に:
第2情報を前記第2デバイスへ送信する段階、ここで、前記第2情報は、前記第1デバイスによってサポートされる前記第1MACフレーム長を指示し、前記第2情報は、前記第3MACフレーム長を決定するために前記第2デバイスによって使用される、
を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に:
第1データを取得する段階
を備え、
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信する前記段階は:
前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得する、及び、前記第1データフレームを前記第2デバイスへ送信する段階、ここで、前記第1データフレームの長さは、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第1条件は:前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む、
を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信する前記段階は:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得する、及び、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信する段階、ここで、前記第2データフレームの長さは、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第2条件は:前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいことを含む、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に:
第3データフレームを受信する段階;及び
前記第3データフレームの長さが前記第3MACフレーム長より小さい場合、前記第3データフレームを破棄する段階、ここで前記第3MACフレーム長は64バイトより小さい、を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に:
前記第3データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第3データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第3データフレームを受信する段階
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1情報は、リンク層発見プロトコルLLDP情報及び/又は物理コーディングサブレイヤPCS情報である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1情報は、前記LLDP情報におけるタイプ-長さ-値TLVフィールド、プリアンブル、又は前記PCS情報におけるコードブロックにおいて搬送される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は更に:
前記第3MACフレーム長に基づいて第3情報を第3デバイスへ送信する段階、ここで前記第3情報は、前記第1デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定するために前記第3デバイスによって使用される、
を備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
通信方法であって、
第1デバイスによって第1データを取得する段階;及び
前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1デバイスによって、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得する、及び、前記第1データフレームを第2デバイスへ送信する段階
を備え、ここで前記第1条件は:
前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいこと、及び、前記最小MACフレーム長は64バイトより小さいこと
を含む、方法。
【請求項14】
前記方法は更に:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1デバイスによって、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得する、及び、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信する段階
を備え、ここで前記第2条件は:
前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいこと
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
通信方法であって、前記方法は:
第1デバイスによって第1データフレームを決定する段階;及び
前記第1データフレームの長さが、前記第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合、前記第1デバイスによって前記第1データフレームを破棄する段階、ここで前記最小MACフレーム長は64バイトより小さい、
を備える、方法。
【請求項16】
前記方法は更に:
前記第1データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第1データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第1デバイスによって、前記第1データフレームを受信する段階
を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1デバイスであって、前記第1デバイスによってサポートされる最小の媒体アクセス制御MACフレーム長が64バイトより小さく、前記最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である、第1デバイス。
【請求項18】
第1デバイスであって、
第2デバイスによって送信された第1情報を受信するように構成されている受信ユニット、ここで前記第1情報は、前記第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を指示する;
第1媒体アクセス制御MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定するように構成されている決定ユニット、ここで前記第1MACフレーム長は、前記第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、前記第1MACフレーム長は、前記第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信するように構成されている通信ユニット
を備える第1デバイス。
【請求項19】
前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長の各々は最小MACフレーム長であり、前記最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である;又は、前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長の各々は最大MACフレーム長であり、前記最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長である、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記決定ユニットは具体的には、前記第1MAC長が前記第3MACフレーム長であると、及び、前記第1MACフレーム長が前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと決定するように構成されている、請求項18又は19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記決定ユニットは具体的には、前記第3MACフレーム長が前記第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと、及び、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さいと決定するように構成されている、請求項18又は19に記載のデバイス。
【請求項22】
前記通信ユニットは更に、第2情報を前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで前記第2情報は、前記第1デバイスによってサポートされる前記第1MACフレーム長を指示し、前記第2情報は、前記第3MACフレーム長を決定するために前記第2デバイスによって使用される、請求項18から21のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項23】
前記受信ユニットは更に、第1データを取得するように構成されており;
前記通信ユニットは具体的には:前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得するように、及び、前記第1データフレームを前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで、前記第1データフレームの長さは前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第1条件は、前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む、
請求項18から22のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項24】
前記通信ユニットは具体的には:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで、前記第2データフレームの長さは前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第2条件は:
前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいこと
を含む、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記受信ユニットは更に、第3データフレームを受信するように構成されており、
前記受信ユニットは更に:
前記第3データフレームの長さが前記第3MACフレーム長より小さい場合、前記第3データフレームを破棄するように構成されており、ここで、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さい、
請求項18から24のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項26】
前記受信ユニットは更に、前記第3データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第3データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第3データフレームを受信するように構成されている、請求項25に記載のデバイス。
【請求項27】
前記第1情報は、リンク層発見プロトコルLLDP情報及び/又は物理コーディングサブレイヤPCS情報である、請求項18から26のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項28】
前記第1情報は、前記LLDP情報におけるタイプ-長さ-値TLVフィールド、プリアンブル、又は、前記PCS情報におけるコードブロックにおいて搬送される、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
前記通信ユニットは更に、前記第3MACフレーム長に基づいて、第3情報を第3デバイスへ送信するように構成されており、ここで前記第3情報は、前記第1デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定するために前記第3デバイスによって使用される、請求項18から28のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項30】
第1データを取得するように構成されている取得ユニット;及び
前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、前記第1データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている通信ユニット
を備える第1デバイスであって、ここで、前記第1条件は:
前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいこと、及び、前記最小MACフレーム長が64バイトより小さいこと
を含む、第1デバイス。
【請求項31】
前記通信ユニットは更に:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1デバイスによって、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで、前記第2条件は:
前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいこと
を含む、請求項30に記載のデバイス。
【請求項32】
第1デバイスであって、
第1データフレームを決定するように構成されている決定ユニット;及び
前記第1データフレームの長さが、前記第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合、前記第1データフレームを破棄するように構成されている通信ユニット
を備え、前記最小MACフレーム長は64バイトより小さい、第1デバイス。
【請求項33】
前記通信ユニットは更に:前記第1データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第1データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第1データフレームを受信するように構成されている、請求項32に記載のデバイス。
【請求項34】
プロセッサを備える第1デバイスであって、ここで、前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成されており;前記プログラム又は前記命令が前記プロセッサによって実行されるとき、前記第1デバイスは、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能であり、前記第1デバイスは、請求項13又は14に記載の方法を実行することが可能であり、又は、前記第1デバイスは、請求項15又は16に記載の方法を実行することが可能である、第1デバイス。
【請求項35】
命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって;前記命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能であり、前記コンピュータは、請求項13又は14に記載の方法を実行することが可能であり、又は、前記コンピュータは、請求項15又は16に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能であり、前記コンピュータは、請求項13又は14に記載の方法を実行することが可能であり、又は、前記コンピュータは、請求項15又は16に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年6月25日に中国国家知識産権局に出願された、「通信方法及び関連デバイス」と題する中国特許出願第CN202110713668.0号に対する優先権を主張し、それは参照によって全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願の実施形態は通信分野に関し、特に通信方法及び関連デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
データ規模が急激に増加するにつれて、処理システムの計算能力についてのアプリケーション性能の要件が指数関数的に増加し、高性能コンピューティング(high-performance computing, HPC)についてのアプリケーション要件が急激に増加する。HPCは、学校、研究施設、及び同様のものなどの科学研究施設において主に使用され、石油部門、医療生物学、計算化学、自動車及び航空宇宙設計、アーキテクチャ構造設計、3次元グラフィックスコンピューティング、及び同様のものなどの分野において使用される。HPCは、(単一マシンの一部である)複数のプロセッサ、又は、クラスタにおける(単一計算リソースとして動作する)複数のコンピュータを使用するコンピューティングシステム及び環境である。大規模コンピューティングタスクについては、並列アルゴリズムが使用され、大きいタスクが分割されて、並列コンピューティングのためにクラスタにおける異なるノードに分散される。次に、コンピューティング結果は要約されて、迅速に最終結果が取得される。したがって、HPCシステム性能は、コンピューティングノードの計算能力、記憶性能、及びノード相互接続ネットワーク性能に密接に関連する。
【0004】
現在、HPCにおいて使用される相互接続方式は主に、インフィニバンド(InfiniBand, IB)、コンバージドイーサネットを介するリモートダイレクトメモリアクセス(remote direct memory access over converged Ethernet, RoCE)、プロプライエタリプロトコル(例えば、CRAY-CRAY)及び同様のものを含む。RoCEの最小パケットサイズは64Bである。
【0005】
しかしながら、従来の標準イーサネット(登録商標)は、64Bの最小パケット長に限定される。なぜなら、従来の10M/100M高速イーサネットは半二重コリジョン検出時間によって限定されるからである。小さいメッセージパケットは、大量の冗長データで64Bにパディング(padded)される必要がある。結果的に、パケット全体に対する有効メッセージバイトの数の割合は低い。言い換えれば、小さいメッセージパケットのカプセル化効率は低い。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、通信方法及び関連デバイスを提供する。通信に使用されるMACフレーム長は、調停を通じて決定され得、その結果、メッセージパケットのカプセル化効率が改善される。
【0007】
第1態様によれば、本願の実施形態は通信方法を提供し、通信方法は、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面に適用され得る。方法は通信デバイス(例えば第1デバイス)によって実行され得るか、又は、通信デバイスのコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行され得る。方法は、第2デバイスによって送信された第1情報を受信する段階、ここで、第1情報は、第2デバイスにサポートされる第2MACフレーム長を指示する;第1媒体アクセス制御MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する段階、ここで第1MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、第1MACフレーム長は第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び、第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスとの間で通信する段階を備える。
【0008】
本願の本実施形態において、第1デバイス及び第2デバイスは、調停を通じて、通信に使用されるMACフレーム長を決定し得る。デフォルトのMACフレーム長が使用される従来技術と比較して、調停を通じてMACフレーム長が決定される本願は、メッセージパケットのカプセル化効率を改善することにより役立つ。
【0009】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、第1MACフレーム長、第2MACフレーム長、及び第3MACフレーム長の各々は最小MACフレーム長であり、最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である;又は、第1MACフレーム長、第2MACフレーム長、及び第3MACフレーム長は各々、最大MACフレーム長であり、最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長である。
【0010】
この可能な実装において、第1デバイス及び第2デバイスは、最大MACフレーム長及び最小MACフレーム長を調停し得、その結果、小さいパケットのカプセル化効率が改善される。最小MACフレーム長については、オーバヘッド(overheads)が低減する。最大MACフレーム長については、有効なペイロード(payloads)が増加する。言い換えれば、最小MACフレームの場合、役に立たない冗長性が低減され、最大MACフレームの場合、有用なペイロードが増加し、その結果、カプセル化効率が改善される。
【0011】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する段階は:第1MAC長が第3MACフレーム長であると、及び、第1MACフレーム長が第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと決定する段階を含む。
【0012】
この可能な実装において、調停される両端のデバイスにおける比較的大きいMACフレーム長は、両端のデバイスによってサポートされる最小MACフレーム長であると決定され得る。このように、冗長データは最大範囲に低減され、両端においてMACパケットを送信するための要件が満たされる。
【0013】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する段階は、第3MACフレーム長が第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと、及び、第3MACフレーム長が64バイトより小さいと決定することを含む。
【0014】
この可能な実装において、共有される第3MACフレーム長が、両端におけるデバイスのMACフレーム長より大きく、かつ、64バイトより小さく設定され得る。固定の最小MACフレーム長が64バイトである従来技術と比較して、両端におけるデバイス間の通信の柔軟性を改善できる。
【0015】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、段階は更に、第2情報を第2デバイスへ送信することを含む。第2情報は、第1デバイスによってサポートされる第1MACフレーム長を指示し、第2情報は、第3MACフレーム長を決定するために第2デバイスによって使用される。
【0016】
この可能な実装において、第1デバイスは第2情報を第2デバイスへ送信し得、その結果、第2デバイスは、第2情報及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定し得る。したがって、両端によって決定される最小MACフレーム長は一致する。これは、両端が第3MACフレーム長を使用することによって互いに通信することを助ける。
【0017】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、段階は更に第1データを取得することを含む。第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスと通信することは:第1データが第1条件を満たす場合、第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得すること、及び、第1データフレームを第2デバイスへ送信することを含む。第1データフレームの長さは第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい。第3MACフレーム長は64バイトより小さい。第1条件は、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む。例えば第3MACフレーム長は50バイトである。標準イーサネットについては、イーサネットパケットヘッダは18である。この場合、第1条件は具体的には、第1データの長さが32バイト(すなわち、50-18)より大きい又はそれに等しいことであり得る。VLANパケットヘッダが22である場合、第1条件は具体的には、第1データの長さが28バイト(すなわち、50-22)より大きい又はそれに等しいことであり得る。当然、代替的に、別の形式のカスタマイズされたパケットヘッダがあり得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。カプセル化長は、カプセル化中に追加されるパケットヘッダ長であり得る。
【0018】
この可能な実装では、送信手順において、パディング(padding)カプセル化を実行するかどうかは、両端におけるデバイスによって調停される第3MACフレーム長(又は、カプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値)に基づいて決定され得る。従来技術における64バイトベースと比較して、パケットの冗長パディングが低減され得る。
【0019】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスと通信する段階は:第1データが第2条件を満たす場合、第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得すること、及び、第2データフレームを第2デバイスへ送信することを含む。第2データフレームの長さは、第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい。第3MACフレーム長は64バイトより小さい。第2条件は、第1データの長さが、第2データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいことを含む。
【0020】
この可能な実装では、送信手順において、パディング(padding)カプセル化を実行するかどうかは、両端におけるデバイスによって調停される第3MACフレーム長(又は、カプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値)に基づいて決定され得る。従来技術における64バイトベースと比較して、パケットの冗長パディングが低減され得る。
【0021】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、段階は更に、第3データフレームを受信すること、及び、第3データフレームの長さが第3MACフレーム長より小さい場合、第3データフレームを破棄することを含む。第3MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0022】
この可能な実装では、受信手順において、破棄を実行するかどうかは、第3MACフレーム長に基づいて決定される。これにより非MACフレームの受信を低減する。
【0023】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、段階は更に:第3データフレームの長さが64バイトより大きい、又は、第3データフレームの長さが64バイトより小さい、かつ、第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、第3データフレームを受信することを含む。
【0024】
この可能な実装では、受信手順において、受信を実行するかどうかは、第3MACフレーム長に基づいて決定される。従来技術における64バイトベースと比較して、これは、構成可能な最小MACフレーム長を有するデバイス間のMACフレームの正常な受信を容易にする。
【0025】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、第1情報はリンク層発見プロトコルLLDP情報及び/又は物理コーディングサブレイヤPCS情報である。
【0026】
この可能な実装において、第1デバイス及び第2デバイスの最小MACフレームの通信及び決定は、LLDP又はPCSを使用することによって実装され得、それにより、調停された第3MACフレーム長に基づいて後続の通信を更に実装する。これにより小さいパケットの冗長パディングを低減する。
【0027】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、第1情報は、LLDP情報におけるタイプ-長さ-値TLVフィールド、プリアンブル、又はPCS情報におけるコードブロックにおいて搬送される。
【0028】
この可能な実装において、第1デバイス及び第2デバイスの間の最小MACフレームの通信及び決定は、LLDPにおけるTLVフィールド、PCSにおけるコードブロック、又はプリアンブルを使用することによって実装され得、それにより、調停された第3MACフレーム長に基づいて後続の通信を更に実装する。これにより小さいパケットの冗長パディングを低減する。
【0029】
任意選択的に、第1態様の可能な実装において、段階は更に、第3MACフレーム長に基づいて第3情報を第3デバイスへ送信することを含む。第3情報は、第1デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定するために第3デバイスによって使用される。
【0030】
この可能な実装において、第1デバイスは、MACフレーム長を第2デバイスと調停し得、第1デバイスは更に、第1デバイス及び第2デバイスによって調停されるMACフレーム長に基づいてMACフレーム長を第3デバイスと調停して、第1デバイス、第2デバイス、及び第3デバイスの間の通信を満たすMACフレーム長を取得し得る。
【0031】
第2態様によれば、本願の実施形態は通信方法を提供し、通信方法は、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面に適用され得る。方法は通信デバイス(例えば第1デバイス)によって実行され得るか、又は、通信デバイスのコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行され得る。方法は、第1デバイスが第1データを取得することを含む。第1データが第1条件を満たす場合、第1デバイスは、第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信する。第1条件は、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0032】
本実施形態では、送信手順において、パディング(padding)カプセル化を実行するかどうかが、通信デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長(又は、カプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値)に基づいて決定され得る。従来技術における64バイトベースと比較して、パケットの冗長パディングが低減され得る。
【0033】
任意選択的に、第2態様の可能な実装において、段階は更に、第1データが第2条件を満たす場合、第1デバイスは第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、第2データフレームを第2デバイスへ送信することを含む。第2条件は、第1データの長さが、第2データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいことを含む。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0034】
この可能な実装において、パディング(padding)カプセル化を実行するかどうかは、通信デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長(又はカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値)に基づいて決定され得る。従来技術における64バイトベースと比較して、パケットの冗長パディングが低減され得る。
【0035】
第3態様によれば、本願の実施形態は通信方法を提供し、通信方法は、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面に適用され得る。方法は通信デバイス(例えば第1デバイス)によって実行され得るか、又は、通信デバイスのコンポーネント(例えば、プロセッサ、チップ、又はチップシステム)によって実行され得る。方法は、第1デバイスが第1データフレームを決定することを含む。第1データフレームの長さが、第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合、第1デバイスは第1データフレームを破棄する。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0036】
この実施形態では、受信手順において、破棄を実行するかどうかは、第3MACフレーム長に基づいて決定され得る。これにより非MACフレームの受信を低減する。
【0037】
任意選択的に、第3態様の可能な実装において、段階は更に、第1データフレームの長さが64バイトより大きい、又は、第1データフレームの長さが64バイトより小さく、最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、第1デバイスは第1データフレームを受信することを含む。
【0038】
この可能な実装では、受信手順において、受信を実行するかどうかは、第3MACフレーム長に基づいて決定される。従来技術における64バイトベースと比較して、これは、構成可能な最小MACフレーム長を有するデバイス間のMACフレームの正常な受信を容易にする。
【0039】
第4態様によれば、本願の実施形態は通信デバイスを提供し、通信デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面に使用され得る。通信デバイスはネットワークデバイス又は端末デバイスであり得る。デバイスによってサポートされる最小の媒体アクセス制御MACフレーム長は64バイトより小さく、最小MACフレーム長はMACフレームを送信するための最小長である。
【0040】
本実施形態において、第1デバイスは、64バイトより小さい最小MACフレーム長をサポートし得る。これにより、通信プロセスにおいて小さいパケットの冗長パディングを低減し、小さいパケットのカプセル化効率を改善することを助ける。
【0041】
第5態様によれば、本願の実施形態は第1デバイスを提供し、第1デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面において使用され得る。第1デバイスはネットワークデバイス又は端末デバイスであり得る。第1デバイスは、第2デバイスによって送信された第1情報を受信するように構成されている受信ユニット、ここで第1情報は、第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を指示する;第1媒体アクセス制御MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定するように構成されている決定ユニット、ここで第1MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、第1MACフレーム長は、第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び、第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスとの間で通信するように構成されている通信ユニットを備える。
【0042】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、第1MACフレーム長、第2MACフレーム長、及び第3MACフレーム長の各々は最小MACフレーム長であり、最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である;又は、第1MACフレーム長、第2MACフレーム長、及び第3MACフレーム長は各々、最大MACフレーム長であり、最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長である。
【0043】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、決定ユニットは具体的には、第1MAC長が第3MACフレーム長であり、第1MACフレーム長が第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと決定するように構成されている。
【0044】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、決定ユニットは具体的には、第3MACフレーム長が第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと、及び、第3MACフレーム長が64バイトより小さいと決定するように構成されている。
【0045】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、通信ユニットは更に、第2情報を第2デバイスへ送信するように構成されている。第2情報は、第1デバイスによってサポートされる第1MACフレーム長を指示し、第2情報は、第3MACフレーム長を決定するために第2デバイスによって使用される。
【0046】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、受信ユニットは更に、第1データを取得するように構成され;通信ユニットは具体的には:第1データが第1条件を満たす場合、第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている。第1データフレームの長さは第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい。第3MACフレーム長は64バイトより小さい。第1条件は、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む。
【0047】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、通信ユニットは具体的には:第1データが第2条件を満たす場合、第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、第2データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている。第2データフレームの長さは、第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい。第3MACフレーム長は64バイトより小さい。第2条件は、第1データの長さが、第2データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいことを含む。
【0048】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、受信ユニットは更に、第3データフレームを受信するように構成され;受信ユニットは更に、第3データフレームの長さが第3MACフレーム長より小さい場合、第3データフレームを破棄するように構成されている。第3MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0049】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、受信ユニットは更に、第3データフレームの長さが64バイトより大きい、又は、第3データフレームの長さが64バイトより小さい、及び、第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、第3データフレームを受信するように構成されている。
【0050】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、第1情報はリンク層発見プロトコルLLDP情報及び/又は物理コーディングサブレイヤPCS情報である。
【0051】
任意選択的に、第5態様の可能な実装において、第1情報は、LLDP情報におけるタイプ-長さ-値TLVフィールド、プリアンブル、又はPCS情報におけるコードブロックにおいて搬送される。
【0052】
任意選択的に、第5態様の可能な実装では、通信ユニットは更に、第3MACフレーム長に基づいて第3情報を第3デバイスへ送信するように構成されている。第3情報は、第1デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定するために第3デバイスによって使用される。
【0053】
第6態様によれば、本願の実施形態は第1デバイスを提供し、第1デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面において使用され得る。第1デバイスはネットワークデバイス又は端末デバイスであり得る。第1デバイスは、第1データを取得するように構成されている取得ユニット;及び、第1データが第1条件を満たす場合、第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている通信ユニットを含む。第1条件は、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0054】
任意選択的に、第6態様の可能な実装において、通信ユニットは更に:第1データが第2条件を満たす場合、第1デバイスによって、第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、第2データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている。第2条件は、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいことを含む。
【0055】
第7態様によれば、本願の実施形態は第1デバイスを提供し、第1デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面において使用され得る。第1デバイスはネットワークデバイス又は端末デバイスであり得る。第1デバイスは、第1データフレームを決定するように構成されている決定ユニット;及び、第1データフレームの長さが、第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合、第1データフレームを破棄するように構成されている通信ユニットを含む。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0056】
任意選択的に、第7態様の可能な実装において、通信ユニットは、第1データフレームの長さが64バイトより大きい、又は、第1データフレームの長さが64バイトより小さく、最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、第1データフレームを受信するように構成されている。
【0057】
第8態様によれば、本願は、プロセッサを含む通信デバイスを提供する。プロセッサはメモリに結合され、メモリはプログラム又は命令を記憶するように構成されている。プログラム又は命令がプロセッサによって実行されるとき、通信デバイスは、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装することが可能であり、通信デバイスは、第2態様又は第2態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装することが可能であり、又は、通信デバイスは、第3態様又は第3態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実装することが可能である。
【0058】
第9態様によれば、本願はコンピュータ可読媒体を提供する。コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム又は命令を記憶する。コンピュータプログラム又は命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能であり、コンピュータは、第2態様又は第2態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能であり、又は、コンピュータは、第3態様又は第3態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能である。
【0059】
第10態様によれば、本願は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様又は第1態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能であり、コンピュータは、第2態様又は第2態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能であり、又は、コンピュータは、第3態様又は第3態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実行することが可能である。
【0060】
第5態様、第8態様、第9態様、第10態様、又はその可能な実装のいずれか1つによってもたらされる技術的効果については、第1態様又は第1態様の異なる可能な実装によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0061】
第6態様、第8態様、第9態様、第10態様、又はその可能な実装のいずれか1つによってもたらされる技術的効果については、第2態様又は第2態様の異なる可能な実装によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0062】
第7態様、第8態様、第9態様、第10態様、又はその可能な実装によってもたらされる技術的効果については、第1態様又は第1態様の異なる可能な実装によってもたらされる技術的効果を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0063】
前述の技術的解決手段から、本願の実施形態は、以下の特長を有することが分かる:第1デバイスは、第1デバイス及び第2デバイスによってサポートされるMACフレーム長に基づいて、第2デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定する。言い換えれば、第1デバイス及び第2デバイスは、調停を通じて、通信に使用されるMACフレーム長を決定し得る。デフォルトのMACフレーム長が使用される従来技術と比較して、調停を通じてMACフレーム長が決定される本願は、メッセージパケットのカプセル化効率を改善することにより役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【
図1】本発明の実施形態による通信システムの概略図である。
【0065】
【
図2】本願の実施形態による通信方法の概略フローチャートである。
【0066】
【
図3】本願の実施形態による第1情報の複数の場合の概略図である。
【
図4】本願の実施形態による第1情報の複数の場合の概略図である。
【
図5】本願の実施形態による第1情報の複数の場合の概略図である。
【0067】
【
図6】本願の実施形態による通信方法の別の概略フローチャートである。
【0068】
【
図7】本願の実施形態による通信方法の更に別の概略フローチャートである。
【0069】
【
図8】本願による通信デバイスの複数の概略構造図である。
【
図9】本願による通信デバイスの複数の概略構造図である。
【
図10】本願による通信デバイスの複数の概略構造図である。
【
図11】本願による通信デバイスの複数の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
本願の実施形態は、通信方法及び関連デバイスを提供する。通信に使用されるMACフレーム長は、調停を通じて決定され得、その結果、メッセージパケットのカプセル化効率が改善される。
【0071】
当業者がより良く理解することを助けるために、本願の実施形態におけるいくつかの用語をまず説明及び記載する。
【0072】
1.高性能コンピューティング(high-performance computing, HPC)
【0073】
HPCは、学校、研究施設、及び同様のものなどの科学研究施設において主に使用され、石油部門、医療生物学、計算化学、自動車及び航空宇宙設計、アーキテクチャ構造設計、3次元グラフィックスコンピューティング、及び同様のものなどの分野において使用される。HPCは、(単一マシンの一部である)複数のプロセッサ、又は、クラスタにおける(単一計算リソースとして動作する)複数のコンピュータを使用するコンピューティングシステム及び環境である。大規模コンピューティングタスクについては、並列アルゴリズムが使用され、大きいタスクが分割されて、並列コンピューティングのためにクラスタにおける異なるノードに分散される。次に、コンピューティング結果は要約されて、迅速に最終結果が取得される。したがって、HPCシステム性能は、コンピューティングノードの計算能力、記憶性能、及びノード相互接続ネットワーク性能に密接に関連する。HPCによって呼び出されるメッセージ伝達インタフェース(message passing interface, MPI)の観点から、大きい部分は集団型通信であり、最も大きい部分は、Allreduceタイプの(16Bより小さい)小さいメッセージである。
【0074】
2.パケットカプセル化効率
【0075】
パケットカプセル化効率は、パケットにおけるバイトの総数に対する、パケットにおいて保持される有効なペイロードバイト(Byte、B)の数の比率(%)である。異なる有効なペイロードは異なるカプセル化効率に対応する。大部分のHPCアプリケーションにおいて、有効なペイロードは16Bより小さい。この場合、パケットカプセル化効率は、パケットオーバヘッド(overheads)に密接に関連する。
【0076】
以下では、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。説明される実施形態は、本願の実施形態の全てではなく一部に過ぎないことが明らかである。
【0077】
図1は通信システムの概略図である。通信システムは、第1ネットワークデバイス101、第2ネットワークデバイス102、及び端末デバイス103を含み得る。端末デバイス103は第2ネットワークデバイス102を介して第1ネットワークデバイス101と通信する。
【0078】
本願の本実施形態において、1つだけの第1ネットワークデバイス101、2つの第2ネットワークデバイス102、及び3つの端末デバイス103が、説明のための例として使用される。実際の適用において、本願の本実施形態における通信システムは、より多い又はより少ない第1ネットワークデバイス、第2ネットワークデバイス、及び端末デバイスを含み得る。第1ネットワークデバイスの数、第2ネットワークデバイスの数、及び端末デバイスの数は、本願の本実施形態において限定されない。
【0079】
本願の本実施形態における第1ネットワークデバイス101及び/又は第2ネットワークデバイス102は、無線/有線トランシーバ機能を有する任意のスイッチ又はサーバであり得る。例えば、第1ネットワークデバイス101は代替的に、スパイン(spine)スイッチであり得、第2ネットワークデバイス102は代替的に、リーフ(leaf)スイッチであり得る。
【0080】
本願の本実施形態における端末デバイス103は、無線/有線トランシーバ機能を有するデバイスであり、陸上に展開され得、屋内デバイス又は屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、ウェアラブルデバイス、又は車載デバイスを含み;水上(例えば船舶上)に展開され得;又は、空中に(例えば、航空機、気球、又は衛星上に)展開され得る。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality, VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)端末デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、車内端末デバイス、自動運転(self-driving)における無線端末、テレメディスン(遠隔医療)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートシティにおける無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末及びウェアラブル端末、又は同様のものであり得る。適用場面については、本願の実施形態では限定しない。端末デバイスはまた、端末、ユーザ機器(user equipment, UE)、アクセス端末デバイス、車載端末、産業用制御端末、UEユニット、UE局、モバイル局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末デバイス、モバイルデバイス、UEエージェント、UE装置又は同様のものと称されることがあり得る。端末デバイスは固定又はモバイルであり得る。加えて、端末デバイスは代替的に、UEの機能を実装するように構成されているチップシステムであり得る。
【0081】
前述の通信システムは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット又は同様のものなどの場面において使用され得る。現在、HPCによって主に使用される相互接続方式は、IB、RoCE、及びプロプライエタリプロトコル(例えば、CRAY)及び同様のものを含む。パケットオーバヘッドは20B~54Bである。HPCアプリケーションについては、小さいサイズのメッセージが高い割合を占める。
【0082】
しかしながら、標準イーサネットの制限に起因して(具体的には、従来の10M/100M高速イーサネットが半二重コリジョン検出時間によって制限されるので、従来の標準イーサネットは、64Bの最小パケット長によって制限される)、MACは、64Bの固定長に基づいてパディング(Padding)を実行するかどうかを判定する。受信されたパケットの長さが64Bより小さい場合、MACはパケットを直接破棄する。送信されたパケットの長さが64Bより小さい場合、MACはパディングを実行する。
【0083】
同一のバイト数を有する小さいメッセージが送信されるとき、IB/CRAYは、比較的小さい最小パケットサイズをサポートし、その結果、小さいメッセージパケットは、パディング(padding)する必要がなく、パケット全体に対する有効情報バイト数の割合が比較的高い(パケットカプセル化効率が比較的高い)。しかしながら、イーサネットでは、イーサネットの比較的大きい最小パケットサイズ制限(64B)に起因して、小さいメッセージが大量の冗長データで64Bにパディングされる必要がある。結果的に、パケット全体に対する有効メッセージバイト数の割合が比較的低い。言い換えれば、小さいメッセージパケットのカプセル化効率は比較的低い。
【0084】
前述の問題を解決するべく、本願は通信方法及び関連デバイスを提供する。第1デバイス及び第2デバイスは、調停を通じて、通信に使用されるMACフレーム長を決定し得る。デフォルトのMACフレーム長が使用される従来技術と比較して、調停を通じてMACフレーム長が決定される本願は、メッセージパケットのカプセル化効率を改善することにより役立つ。
【0085】
以下では、
図1に示される通信システムを参照して、本願の実施形態における通信方法を説明する。
図2を参照されたい。本願の実施形態において提供される通信方法の実施形態は、段階201~段階206を含む。第1デバイス及び第2デバイスは、
図1における第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスであり得るか、又は、
図1における第2ネットワークデバイス及び端末デバイスであり得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0086】
段階201:第1デバイスは、第2デバイスによって送信された第1情報を受信する。
【0087】
第1デバイスは、第2デバイスによって送信された第1情報を受信する。第1情報は、第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を指示する。
【0088】
本願の本実施形態において、MACフレーム長(第1MACフレーム長、第2MACフレーム長、第3MACフレーム長、及び同様のもの)が最小MACフレーム長である例が説明のために使用される。実際の適用において、MACフレーム長は代替的に、最大MACフレーム長又は同様のものであり得ることが理解され得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長を表し、最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長を表す。最小MACフレーム長については、オーバヘッド(overheads)が低減する。最大MACフレーム長については、有効なペイロード(payloads)が増加する。言い換えれば、最小MACフレームの場合、役に立たない冗長性が低減され、及び/又は、最大MACフレームの場合、有用なペイロードが増加し、その結果、カプセル化効率が改善される。
【0089】
本願の本実施形態において第1情報又は第2情報について複数の場合があり得る。以下では、第1デバイスを例として使用することによって複数の場合を別々に説明する。
【0090】
第1の場合において、第1情報は、リンク層発見プロトコル(link layer discovery protocol, LLDP)において搬送される。
【0091】
任意選択的に、第1情報は、LLDPにおけるタイプ-長さ-値(type length value, TLV)フィールドにおいて搬送され得る。
【0092】
例えば、第1情報は
図3に示され得る。ソースMACアドレスは、第2デバイスのポートMACアドレスであり得るか、又は、第2デバイスのデバイスMACアドレスであり得る。フレームのタイプは0X88CCであり得る。LLDPDUはデータである。フレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence, FCS)はまた、フレームトレーラ、言い換えれば、コンピュータネットワークのデータリンク層におけるプロトコルデータユニット(フレーム)の末尾フィールドとも称され得、4バイト巡回冗長検査符号である。LLDPDUは、TLVタイプ(例えば、タイプ=9)、TLV長、最小MACフレーム長、最大MACフレーム長及び同様のものを含み得る。最小MACフレーム長又は最大MACフレーム長は、第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長である。第1情報を受信した後に、第1デバイスは、第2MACフレーム長を第1情報におけるTLVフィールドから決定し得る。
【0093】
第2の場合において、第1情報は、物理コーディングサブレイヤ(physical coding sublayer, PCS)情報において搬送される。
【0094】
任意選択的に、第1情報は、PCS情報におけるコードブロックにおいて搬送され得る。具体的には、第1情報は、PCSコードブロックにおけるOコード(例えば、ブロックタイプ=0x4b)において搬送され得る。第1デバイスが第1情報を受信した後に、第1デバイスのMACの調停サブレイヤ(reconciliation sublayer, RS)は、0x4bのブロックを解析することによって、第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を取得する。
【0095】
例えば、第1情報は
図4に示され得る。ブロックタイプを表すために0x4bが使用され、第2デバイスによってサポートされる最大MACフレーム長を表すためにCON00が使用され、第2デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長を表すためにC0N01が使用される。更に、C0N01は、1ビットの0又は1を使用して、第2デバイスが構成可能な最大MACフレーム長を有効化するかどうかを表し得、C0N01は、1ビットの0又は1を使用して、第2デバイスが構成可能な最小MACフレーム長を有効化するかどうかを表し得る。例えば、無効化を表すために0が使用され、かつ、有効化を表すために1が使用され;又は、無効化を表すために1が使用され、有効化を表すために0が使用される。
【0096】
本願の本実施形態において、デバイスが構成可能な最小MACフレーム長をサポートする場合、機能はデフォルトで有効化される。
【0097】
第3の場合において、第1情報は、イーサネットパケットのプリアンブル(preamble)において搬送される。
【0098】
任意選択的に、第1情報は、イーサネットパケットのプリアンブルにおいて搬送され得る。
【0099】
例えば、第1情報は
図5に示され得る。第1の複数の0x55は、プリアンブルシンボルを表し、0xD5は、フレームデリミタの開始(start of frame delimiter, SFD)を表し、巡回冗長検査(cyclic redundancy check, CRC)は、データ伝送又は記憶の後に発生し得るエラーを検出又はチェックするために使用される。これは、割り算及び余りの原理を使用してエラーを検出する。第2デバイスによってサポートされる最大MACフレーム長を表すためにCON00が使用され、第2デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長を表すためにC0N01が使用される。更に、C0N01は、1ビットの0又は1を使用して、第2デバイスが構成可能な最大MACフレーム長を有効化するかどうかを表し得、C0N01は、1ビットの0又は1を使用して、第2デバイスが構成可能な最小MACフレーム長を有効化するかどうかを表し得る。例えば、無効化を表すために0が使用され、かつ、有効化を表すために1が使用され;又は、無効化を表すために1が使用され、有効化を表すために0が使用される。
【0100】
7バイトのプリアンブル及び1バイトの開始フレームデリミタでフレームが開始する既存のイーサネットパケットと比較して(ここで、その対応する16進数表現は、0x55、0x55、0x55、0x55、0x55、0x55、0x55、及び0xD5である)、本願の本実施形態におけるプリアンブルは、デバイスによってサポートされるMACフレーム長を送信し得、CRCを追加することによって第1情報の正確な伝送を確実にし得る。
【0101】
前述の複数の第1情報の場合は単なる例であることが理解され得る。実際の適用において、第1情報は代替的に別の形式であり得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0102】
加えて、第1デバイス及び第2デバイスは、標準イーサネットにおける64バイトの最小MACフレーム長をサポートするデバイスであり得るか、又は、64バイトより小さい最小MACフレームをサポートするデバイスであり得る(又は、構成可能な最小MACフレーム長をサポートするデバイスとして理解され得る)。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0103】
段階202:第1デバイスは、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する。
【0104】
任意選択的に、段階201の前又は後に、第1デバイスは、第1デバイスによってサポートされる第1MACフレーム長を取得し得る。
【0105】
第1情報を受信した後に、第1デバイスは、第1情報に基づいて、第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を決定し得る。次に、第3MACフレーム長は、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて決定される。
【0106】
加えて、第1デバイスが64バイトより小さい最小MACフレーム長をサポートしない、又は、第1デバイスが、最小MACフレーム長が64バイトより小さい機能を有効化しない場合、言い換えれば、第1デバイスによってサポートされる第1MACフレーム長は64バイトであり得る。前述の説明は、第2デバイスのものと同様であり、詳細は本明細書で再び説明されない。
【0107】
本願の本実施形態において、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する複数の方式があり得る。以下では、方式を別々に説明する。
【0108】
第1の方式において、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長における最大長は第3MACフレーム長として決定される。
【0109】
任意選択的に、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長における最大長は第3MACフレーム長として選択される。
【0110】
例えば、第1MACフレーム長が56バイトであり第2MACフレーム長が32バイトである場合、比較的大きい第1MACフレーム長が第3MACフレーム長として決定される。言い換えれば、第3MACフレーム長は56バイトとして決定される。
【0111】
例えば、第1MACフレーム長が64バイトであり第2MACフレーム長が32バイトである場合、比較的大きい第1MACフレーム長が第3MACフレーム長として決定される。言い換えれば、第3MACフレーム長は64バイトとして決定される。
【0112】
第2の方式において、第3MACフレーム長は、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長より大きいと決定される。
【0113】
任意選択的に、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長の両方より大きい長さは第3MACフレーム長として選択される。加えて、第3MACフレーム長が最小MACフレーム長である場合、第3MACフレーム長は更に64バイトより小さい。
【0114】
例えば、第1MACフレーム長が56バイトであり第2MACフレーム長が32バイトである場合、第3MACフレーム長は、56バイト及び32バイトより大きいと決定される。言い換えれば、第3MACフレーム長は、56バイトより大きく64バイトより小さいと決定される。例えば、第3MACフレーム長は57バイトであり得る。
【0115】
第3の方式において、第3MACフレーム長は、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長における最大長に係数を乗算することによって取得される値に等しいと決定される。
【0116】
任意選択的に、第3MACフレーム長は、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長における最大長に係数を乗算することによって取得される値に等しいと決定される。加えて、第3MACフレーム長が最小MACフレーム長である場合、第3MACフレーム長は更に64バイトより小さい。第3MACフレーム長が第2MACフレーム長より大きく64バイトより小さい限り、係数は、実際の要件に基づいて設定され得る。
【0117】
例えば、第1MACフレーム長が32バイトであり第2MACフレーム長が16バイトである場合、第3MACフレーム長は1.5×32=48バイトであると決定される。
【0118】
第3MACフレーム長を決定する前述の方式は単なる例であることが理解され得る。実際の適用において、第3MACフレーム長は別の形式で決定され得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0119】
段階203:第1デバイスは第2情報を第2デバイスへ送信する。この段階は任意である。
【0120】
任意選択的に、第1デバイスは第2情報を第2デバイスへ送信し得、その結果、第2デバイスは第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長を取得する。第2情報は、第1デバイスによってサポートされる第1MACフレーム長を指示する。第2デバイスはまた、第2情報及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定し得る。
【0121】
段階204:第2デバイスは、第1MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する。この段階は任意である。
【0122】
この段階における第2デバイスの動作は、段階202における第1デバイスの動作と同様であり、詳細は本明細書において再び説明されない。
【0123】
段階205:第1デバイスは、第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスと通信する。
【0124】
以下では、送信の場合及び受信の場合を別々に説明する。
【0125】
送信の場合、第1デバイスは、クライアント(client)側によって送信された第1データを受信する。第1データが第1条件を満たす場合、非パディングカプセル化を第1データで実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信する。第1データが第2条件を満たす場合、第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、第2データフレームを第2デバイスへ送信する。加えて、第1データフレームの長さ及び第2データフレームの長さは、第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、第3MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0126】
第1条件は以下を含む。
1.第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しい;
2.第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さく、第1デバイスは、構成可能な最小MACフレーム長をサポートする又は有効化し、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しく、第3MACフレーム長は最小MACフレーム長であり64バイトより小さい;又は
3.第1データの長さは、第1データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しく、第3MACフレーム長は最小MACフレーム長であり64バイトより小さい。
【0127】
任意選択的に、第1データフレームのカプセル化長を第3MACフレーム長から減算することによって取得される値は、パケットヘッダの長さを第3MACフレーム長から減算することによって取得される値であり得る。
【0128】
例えば第3MACフレーム長は50バイトである。標準イーサネットについては、イーサネットパケットヘッダは18である。この場合、第1条件は具体的には、第1データの長さが32バイト(すなわち、50-18)より大きい又はそれに等しいことであり得る。VLANパケットヘッダが22である場合、第1条件は具体的には、第1データの長さが28バイト(すなわち、50-22)より大きい又はそれに等しいことであり得る。当然、代替的に、別の形式のカスタマイズされたパケットヘッダがあり得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。カプセル化長は、カプセル化中に追加されるパケットヘッダ長であり得る。第1デバイスは、パケットヘッダを第1データに追加して第1データフレームを取得する必要があるので、前述の32バイト又は28バイトが、送信前に第1デバイスによって推測される。
【0129】
第2条件は以下を含む。
1.第1データの長さは、第2データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さく、第1デバイスは最小MACフレーム長をサポートしない又は有効化しない;又は
2.第2データフレームの長さは第3MACフレーム長より小さく、第3MACフレーム長は最小MACフレーム長であり64バイトより小さい。
【0130】
前述の非パディングカプセル化は、CRCの追加、プリアンブルの追加、及び同様のものなどの動作を第1データに直接実行して第1データフレームを取得することを意味する。前述のパディングカプセル化は、第1データが、第3MACフレーム長の長さより大きい又はそれに等しくなるようにパディング(padded)されることを意味し、CRCの追加、プリアンブルの追加、及び同様のものなどの動作を実行して第2データフレームを取得する。
【0131】
受信の場合、第1デバイスは、PCSによって送信されたデータパケットに基づいて第3データフレームを決定する。第3データフレームの長さが第3MACフレーム長より小さい場合、第3データフレームは破棄される。第3データフレームの長さが64バイトより大きい、又は、第3データフレームの長さが64バイトより小さく第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、第3データフレームが受信され、プリアンブル除去、CRC、パディング除去(padding removing)及び同様のものなどの動作を第3データフレームに対して実行する。
【0132】
任意選択的に、パケットを破棄するかどうかが各層において決定され得る。別の層における決定方式は、前述のMAC層における決定方式と同様であり、導出は、異なる層におけるパケットヘッダに基づいて実行するだけでよい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0133】
加えて、第1デバイスは更に第3情報を第3デバイスへ送信し得る。第3情報は、第1デバイスによってサポートされる(第1MACフレーム長又は第3MACフレーム長であり得る)最大/最小MACフレーム長を指示し、その結果、第1デバイス及び第3デバイスの間のMACフレーム長が決定され得、決定されたMACフレーム長は通信に使用される。
【0134】
当然、第3デバイスが第2デバイスとも通信する場合、第3情報は、第1デバイス及び第2デバイスによってサポートされる第3MACフレーム長を指示し得、その結果、第1デバイス、第2デバイス、及び第3デバイスの間の通信に使用されるMACフレーム長が決定され得る。
【0135】
本願の本実施形態において、段階203は段階202の後に実行され得、又は、段階202又は段階201の前に実行され得、段階203及び段階204は段階202の後に実行され得、又は、段階201の前に実行され得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0136】
本願の本実施形態において、一態様において、第1デバイス及び第2デバイスは、調停を通じて、通信に使用されるMACフレーム長を決定し得る。デフォルトのMACフレーム長が使用される従来技術と比較して、調停を通じてMACフレーム長が決定される本願は、メッセージパケットのカプセル化効率を改善することにより役立つ。別の態様において、第1デバイス及び第2デバイスは、標準イーサネットの64バイトより小さい最小MACフレーム長をサポートする。メッセージパケットについては、パディング(padding)が低減され、ネットワーク搬送効率が改善される。したがって、アプリケーション性能が改善される。
【0137】
標準イーサネットのトランシーバ手順との互換性のために、本願は更に別の通信方法を提供し、その結果、標準イーサネットのトランシーバ手順及び64バイトより小さい最小MACフレーム長に基づくトランシーバ手順が考慮され得る。
図6を参照されたい。本願の実施形態において提供される通信方法の実施形態は段階601~段階608を含む。第1デバイスは、
図1における第1ネットワークデバイス、第2ネットワークデバイス、及び/又は端末デバイスであり得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0138】
段階601.第1データを取得する。
【0139】
第1デバイスは、クライアント(client)側によって送信された第1データを受信する。
【0140】
段階602:第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さいかどうかを判定する。第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さい場合、段階603が実行される。第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さくない場合、段階605が実行される。
【0141】
段階603:構成可能な最小MACフレーム長が有効化されているかどうかを判定する。構成可能な最小MACフレーム長が有効化されている場合、段階604が実行される。構成可能な最小MACフレーム長が有効化されていない場合、段階606が実行される。この段階は任意である。
【0142】
構成可能な最小MACフレーム長は、64バイトより小さいように構成され得る最小MACフレーム長である。
【0143】
段階604:最小MACフレーム長が第1データフレームの長さより小さいかどうかを判定する。最小MACフレーム長が第1データフレームの長さより小さい場合、段階608が実行される。最小MACフレーム長が第1データフレームの長さより小さくない場合、段階607が実行される。
【0144】
第1デバイスは、最小MACフレーム長が第1データフレームの長さより小さいかどうかを判定する。最小MACフレーム長が第1データフレームの長さより小さい場合、段階608が実行される。最小MACフレーム長が第1データフレームの長さより小さくない場合、段階607が実行される。
【0145】
段階605及び段階608は非パディングカプセル化及び送信と同等である。段階606及び段階697はパディングカプセル化及び送信と同等である。
【0146】
段階602~段階604は、第1条件及び/又は第2条件が満たされているかどうかを判定することと同等である。第1条件が満たされる場合、第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信する。第2条件が満たされる場合、第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、第2データフレームを第2デバイスへ送信する。
【0147】
第1条件は以下を含む。 1.第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しい;
2.第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さく、第1デバイスは、構成可能な最小MACフレーム長をサポート又は有効化し、第1データの長さは、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しく、最小MACフレーム長は64バイトより小さい;又は
3.第1データの長さは、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しく、最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0148】
任意選択的に、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値は、パケットヘッダの長さを最小MACフレーム長から減算することによって取得される値であり得る。
【0149】
第2条件は以下を含む。 1.第1データの長さは、第2データフレームのカプセル化長を64バイトから減算することによって取得される値より小さく、第1デバイスは最小MACフレーム長をサポートしない又は有効化しない;又は
2.第2データフレームの長さは最小MACフレーム長より小さく、最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0150】
他の説明については、
図2に示す実施形態における段階205における送信についての関連説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0151】
本願の本実施形態では、送信手順において、標準イーサネットの送信手順及び構成可能な最小MACフレーム長をサポートする送信手順が考慮され得、標準デバイス及び本願の本実施形態において提供されるデバイスの間の通信を実装する。
【0152】
図7を参照されたい。本願の実施形態において提供される通信方法の実施形態は、段階701~段階703を含む。第1デバイスは、
図1における第1ネットワークデバイス、第2ネットワークデバイス、及び/又は端末デバイスであり得る。本明細書ではこれについて特に限定しない。
【0153】
段階701:第1データフレームの長さが64バイトより小さいかどうかを判定する。第1データフレームの長さが64バイトより小さい場合、段階702を実行する。第1データフレームの長さが64バイトより小さくない場合、CRC及び段階703を実行する。
【0154】
第1デバイスはまず、第1データフレームを決定し、第1データフレームの長さが64バイトより小さいかどうかを決定する。第1データフレームの長さが64バイトより小さい場合、段階702を実行する。第1データフレームの長さが64バイトより小さくない場合、CRC及び段階703を実行する。これは、標準イーサネットがまず64バイトを決定の基礎として使用する場合と互換性があることと同等である。
【0155】
段階702:第1データフレームの長さが最小MACフレーム長より小さいかどうかを判定する。第1データフレームの長さが最小MACフレーム長より小さい場合、第1データフレームが破棄される。第1データフレームの長さが最小MACフレーム長より小さくない場合、CRC及び段階703が実行される。
【0156】
第1デバイスは、第1データフレームの長さが最小MACフレーム長より小さいかどうかを判定する。第1データフレームの長さが最小MACフレーム長より小さい場合、第1データフレームが破棄される。第1データフレームの長さが最小MACフレーム長より小さくない場合、CRC及び段階703が実行される。最小MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされる構成可能な最小MACフレーム長であり、最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0157】
段階703.第1データフレームを受信する。
【0158】
段階701及び段階703は、第1データフレームの長さが第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合に第1データフレームを破棄することと同等である。第1データフレームの長さが64バイトより大きい、又は第1データフレームの長さが64バイトより小さく、最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、第1デバイスは第1データフレームを受信する。
【0159】
他の説明では、
図2に示す実施形態における段階205における受信についての関連説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0160】
本願の本実施形態では、受信手順において、標準イーサネットの受信手順及び構成可能な最小MACフレーム長をサポートする受信手順が考慮され得、標準デバイス及び本願の本実施形態において提供されるデバイスの間の通信を実装する。
【0161】
図8は、本願の実施形態における通信デバイスの実施形態を示す。通信デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面において使用され得る。通信デバイスは、
図2、
図6、又は
図7における第1デバイスであり得る。通信デバイスは、第2デバイスによって送信された第1情報を受信するように構成されている受信ユニット801、ここで第1情報は、第2デバイスによってサポートされる第2MACフレーム長を指示する;第1媒体アクセス制御MACフレーム長及び第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定するように構成されている決定ユニット802、ここで第1MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、第1MACフレーム長は、第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び、第3MACフレーム長に基づいて第2デバイスとの間で通信するように構成されている通信ユニット803を備える。
【0162】
本実施形態において、通信デバイスにおけるユニットによって実行される動作は、
図2、
図6又は
図7に示す実施形態における第1デバイスによって実行される動作と同様であり、詳細は本明細書において再び説明されない。
【0163】
本実施形態において、受信ユニット801は第1情報を受信し、決定ユニット802は、調停を通じて、通信に使用されるMACフレーム長を決定し得る。デフォルトのMACフレーム長が使用される従来技術と比較して、決定ユニット802が調停を通じてMACフレーム長を決定し得る本願は、メッセージパケットのカプセル化効率を改善することにより役立つ。
【0164】
図9は、本願の実施形態における通信デバイスの別の実施形態を示す。通信デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面において使用され得る。通信デバイスは、
図2、
図6又は
図7における第1デバイスであり得る。通信デバイスは、第1データを取得するように構成されている取得ユニット901;及び、第1データが第1条件を満たす場合、第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている通信ユニット902を含む。第1条件は、第1データの長さが、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0165】
本実施形態において、通信デバイスにおけるユニットによって実行される動作は、
図2、
図6、又は
図7に示される実施形態における第1デバイスによって実行される動作と同様である。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0166】
本実施形態では、送信手順において、両端の調停されるデバイスにおける比較的大きいMACフレーム長が、両端のデバイスによってサポートされる最小MACフレーム長であると決定され得る。通信ユニット902は、第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しい第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、第1データフレームを第2デバイスへ送信し得る。このように、冗長データのパディングは最大範囲に低減され、両端においてMACパケットを送信するための要件が満たされる。
【0167】
図10は、本願の実施形態における通信デバイスの別の実施形態を示す。通信デバイスは、スイッチネットワーキング(例えばHPC)、産業用イーサネット、又は同様のものなどの場面において使用され得る。通信デバイスは、
図2、
図6、又は
図7における第1デバイスであり得る。通信デバイスは:第1データフレームを決定するように構成されている決定ユニット1001;及び、第1データフレームの長さが第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合に第1データフレームを破棄するように構成されている通信ユニット1002を備える。最小MACフレーム長は64バイトより小さい。
【0168】
本実施形態において、通信デバイスにおけるユニットによって実行される動作は、
図2、
図6又は
図7に示す実施形態における第1デバイスによって実行される動作と同様であり、詳細は本明細書において再び説明されない。
【0169】
本実施形態では、受信手順において、通信ユニット1002は、第3MACフレーム長に基づいて、破棄を実行するかどうかを決定し得る。これにより非MACフレームの受信を低減し得る。
【0170】
図11は、本願による別の通信デバイスの概略構造図である。通信デバイスは、HPC場面などの場面において使用され得る。通信デバイスは、
図2、
図6、又は
図7における第1デバイスであり得る。通信デバイスは、プロセッサ1101、メモリ1102、及び通信インタフェース1103を含み得る。プロセッサ1101、メモリ1102、及び通信インタフェース1103は、回線で相互接続される。メモリ1102は、プログラム命令及びデータを記憶する。
【0171】
メモリ1102は、
図2、
図6、又は
図7に対応する実装において、第1デバイスによって実行される段階に対応するプログラム命令及びデータを記憶する。
【0172】
プロセッサ1101は、
図2、
図6、又は
図7における前述の実施形態のいずれか1つに示す第1デバイスによって実行される段階を実行するように構成されている。通信インタフェース1103は、データを受信及び送信するように構成され得、
図2、
図6、又は
図7における前述の実施形態のいずれか1つにおける取得、送信、及び受信に関する段階を実行するように構成されている。
【0173】
実装において、通信デバイスは、
図11より多い又は少ないコンポーネントを含み得る。これは、本願における説明のための単なる例であり、本願において限定するものではない。
【0174】
本願で提供された複数の実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明した装置の実施形態は、単なる一例に過ぎない。例えば、ユニットの分割は論理機能の分割に過ぎず、実際の実装においては他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、別のシステムへ組み合わされ、又は統合されてよく、又は、一部の特徴が、無視されてよく、又は実行されなくてよい。更に、表示又は説明された相互連結又は直接的連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的連結又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0175】
別個の部品として記載されるユニットは、物理的に別個である場合とそうでない場合とがあり、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットである場合とそうでない場合があり、1つの位置に位置している場合と複数のネットワークユニットに分散されている場合とがある。ユニットのいくつか又は全てが、実施形態の解決手段の目的を実現するための実際の要件に基づき選択され得る。
【0176】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、又は、それらのユニットのそれぞれが、物理的に単独で存在してもよいし、又は、2つ若しくはそれよりも多いユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットの全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせによって実装され得る。
【0177】
統合されたユニットがソフトウェアによって実装されるとき、統合されたユニットの全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実装され得る。コンピュータプログラム製品は1又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされ実行されたとき、本願の実施形態に係る手順又は機能が全て、又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は、任意の他のプログラム可能装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る、又は、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入線(digital subscriber line、DSL))、又は無線(例えば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は、1又は複数の使用可能な媒体を統合する、サーバ又はデータセンターなどのデータ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive, SSD))などであってよい。
【0178】
本願の明細書、請求項、及び添付図面において、「第1」、「第2」などの用語は、同様の対象を区別することを意図しているが、必ずしも特定の順番又は順序を指示するものではない。そのような方式で使用される用語は、適切な状況において交換可能であり、これは単に、本願の実施形態において同一の属性を有する対象が説明されるときに使用される、区別する方式であることが理解されるべきである。加えて、「備える」、「含む」、及び、任意の他の変形例の用語は、非排他的な包含をカバーすることを意味し、その結果、ユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、必ずしもそれらのユニットに限定されるものではなく、明示的に列挙されない、又は、そのようなプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスに固有の他のユニットを含み得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第2デバイスによって送信された第1情報を受信する段階、ここで前記第1情報は、前記第2デバイスによってサポートされる第
2媒体アクセス制御(MA
C)フレーム長を指示する;
第
1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する段階、ここで前記第1MACフレーム長は、第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、前記第1MACフレーム長は前記第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び、
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信する段階
を備える方法。
【請求項2】
前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長は各々、最小MACフレーム長であり、前記最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である;又は、前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長は各々、最大MACフレーム長であり、前記最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する前記段階は:
前記第1MA
Cフレーム長が前記第3MACフレーム長であると、及び、前記第1MACフレーム長が前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと決定する段階
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定する前記段階は:
前記第3MACフレーム長が前記第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと、及び、前記第3MACフレーム長が64バイトより小さいと決定する段階
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に:
第2情報を前記第2デバイスへ送信する段階、ここで、前記第2情報は、前記第1デバイスによってサポートされる前記第1MACフレーム長を指示し、前記第2情報は、前記第3MACフレーム長を決定するために前記第2デバイスによって使用される、
を備える、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に:
第1データを取得する段階
を備え、
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信する前記段階は:
前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得する、及び、前記第1データフレームを前記第2デバイスへ送信する段階、ここで、前記第1データフレームの長さは、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第1条件は:前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む、
を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信する前記段階は:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得する、及び、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信する段階、ここで、前記第2データフレームの長さは、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第2条件は:前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいことを含む、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は更に:
第3データフレームを受信する段階;及び
前記第3データフレームの長さが前記第3MACフレーム長より小さい場合、前記第3データフレームを破棄する段階、ここで前記第3MACフレーム長は64バイトより小さい、を備える、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は更に:
前記第3データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第3データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第3データフレームを受信する段階
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1情報は、リンク層発見プロトコ
ル(LLD
P)情報及び/又は物理コーディングサブレイ
ヤ(PC
S)情報である、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1情報は、前記LLDP情報におけるタイプ-長さ-値TLVフィールド、プリアンブル、又は前記PCS情報におけるコードブロックにおいて搬送される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は更に:
前記第3MACフレーム長に基づいて第3情報を第3デバイスへ送信する段階、ここで前記第3情報は、前記第1デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定するために前記第3デバイスによって使用される、
を備える、請求項
1に記載の方法。
【請求項13】
通信方法であって、
第1デバイスによって第1データを取得する段階;及び
前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1デバイスによって、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得する、及び、前記第1データフレームを第2デバイスへ送信する段階
を備え、ここで前記第1条件は:
前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいこと、及び、前記最小MACフレーム長は64バイトより小さいこと
を含む、方法。
【請求項14】
前記方法は更に:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1デバイスによって、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得する、及び、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信する段階
を備え、ここで前記第2条件は:
前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいこと
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
通信方法であって、前記方法は:
第1デバイスによって第1データフレームを決定する段階;及び
前記第1データフレームの長さが、前記第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合、前記第1デバイスによって前記第1データフレームを破棄する段階、ここで前記最小MACフレーム長は64バイトより小さい、
を備える、方法。
【請求項16】
前記方法は更に:
前記第1データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第1データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第1デバイスによって、前記第1データフレームを受信する段階
を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1デバイスであって、前記第1デバイスによってサポートされる最小の媒体アクセス制
御(MA
C)フレーム長が64バイトより小さく、前記最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である、第1デバイス。
【請求項18】
第1デバイスであって、
第2デバイスによって送信された第1情報を受信するように構成されている受信ユニット、ここで前記第1情報は、前記第2デバイスによってサポートされる第
2媒体アクセス制御(MA
C)フレーム長を指示する;
第
1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長に基づいて第3MACフレーム長を決定するように構成されている決定ユニット、ここで前記第1MACフレーム長は、前記第1デバイスによってサポートされるMACフレーム長であり、前記第1MACフレーム長は、前記第2MACフレーム長と同一である又は異なる;及び
前記第3MACフレーム長に基づいて前記第2デバイスとの間で通信するように構成されている通信ユニット
を備える第1デバイス。
【請求項19】
前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長の各々は最小MACフレーム長であり、前記最小MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最小長である;又は、前記第1MACフレーム長、前記第2MACフレーム長、及び前記第3MACフレーム長の各々は最大MACフレーム長であり、前記最大MACフレーム長は、MACフレームを送信するための最大長である、請求項18に記載
の第1デバイス。
【請求項20】
前記決定ユニットは具体的には、前記第1MACフレーム長が前記第3MACフレーム長であると、及び、前記第1MACフレーム長が前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと決定するように構成されている、請求項1
8に記載
の第1デバイス。
【請求項21】
前記決定ユニットは具体的には、前記第3MACフレーム長が前記第1MACフレーム長及び前記第2MACフレーム長より大きい又はそれに等しいと、及び、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さいと決定するように構成されている、請求項1
8に記載
の第1デバイス。
【請求項22】
前記通信ユニットは更に、第2情報を前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで前記第2情報は、前記第1デバイスによってサポートされる前記第1MACフレーム長を指示し、前記第2情報は、前記第3MACフレーム長を決定するために前記第2デバイスによって使用される、請求項1
8に記載
の第1デバイス。
【請求項23】
前記受信ユニットは更に、第1データを取得するように構成されており;
前記通信ユニットは具体的には:前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得するように、及び、前記第1データフレームを前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで、前記第1データフレームの長さは前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第1条件は、前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいことを含む、
請求項1
8に記載
の第1デバイス。
【請求項24】
前記通信ユニットは具体的には:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで、前記第2データフレームの長さは前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しく、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さく、前記第2条件は:
前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記第3MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいこと
を含む、請求項23に記載
の第1デバイス。
【請求項25】
前記受信ユニットは更に、第3データフレームを受信するように構成されており、
前記受信ユニットは更に:
前記第3データフレームの長さが前記第3MACフレーム長より小さい場合、前記第3データフレームを破棄するように構成されており、ここで、前記第3MACフレーム長は64バイトより小さい、
請求項1
8に記載
の第1デバイス。
【請求項26】
前記受信ユニットは更に、前記第3データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第3データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記第3MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第3データフレームを受信するように構成されている、請求項25に記載
の第1デバイス。
【請求項27】
前記第1情報は、リンク層発見プロトコ
ル(LLD
P)情報及び/又は物理コーディングサブレイ
ヤ(PC
S)情報である、請求項18に記載
の第1デバイス。
【請求項28】
前記第1情報は、前記LLDP情報におけるタイプ-長さ-値TLVフィールド、プリアンブル、又は、前記PCS情報におけるコードブロックにおいて搬送される、請求項27に記載
の第1デバイス。
【請求項29】
前記通信ユニットは更に、前記第3MACフレーム長に基づいて、第3情報を第3デバイスへ送信するように構成されており、ここで前記第3情報は、前記第1デバイスとの通信に使用されるMACフレーム長を決定するために前記第3デバイスによって使用される、請求項1
8に記載
の第1デバイス。
【請求項30】
第1データを取得するように構成されている取得ユニット;及び
前記第1データが第1条件を満たす場合、前記第1データに対して非パディングカプセル化を実行して第1データフレームを取得し、前記第1データフレームを第2デバイスへ送信するように構成されている通信ユニット
を備える第1デバイスであって、ここで、前記第1条件は:
前記第1データの長さが、前記第1データフレームのカプセル化長を最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より大きい又はそれに等しいこと、及び、前記最小MACフレーム長が64バイトより小さいこと
を含む、第1デバイス。
【請求項31】
前記通信ユニットは更に:
前記第1データが第2条件を満たす場合、前記第1デバイスによって、前記第1データに対してパディングカプセル化を実行して第2データフレームを取得し、前記第2データフレームを前記第2デバイスへ送信するように構成されており、ここで、前記第2条件は:
前記第1データの前記長さが、前記第2データフレームのカプセル化長を前記最小MACフレーム長から減算することによって取得される値より小さいこと
を含む、請求項30に記載
の第1デバイス。
【請求項32】
第1デバイスであって、
第1データフレームを決定するように構成されている決定ユニット;及び
前記第1データフレームの長さが、前記第1デバイスによってサポートされる最小MACフレーム長より小さい場合、前記第1データフレームを破棄するように構成されている通信ユニット
を備え、ここで、前記最小MACフレーム長は64バイトより小さい、第1デバイス。
【請求項33】
前記通信ユニットは更に:前記第1データフレームの前記長さが64バイトより大きい、又は、前記第1データフレームの前記長さが64バイトより小さく、前記最小MACフレーム長より大きい又はそれに等しい場合、前記第1データフレームを受信するように構成されている、請求項32に記載
の第1デバイス。
【請求項34】
プロセッサを備える第1デバイスであって、ここで、前記プロセッサはメモリに結合され、前記メモリは、プログラム又は命令を記憶するように構成されており;前記プログラム又は前記命令が前記プロセッサによって実行されるとき、前記第1デバイスは、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能であり、前記第1デバイスは、請求項13又は14に記載の方法を実行することが可能であり、又は、前記第1デバイスは、請求項15又は16に記載の方法を実行することが可能である、第1デバイス。
【請求項35】
命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって;前記命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能であり、前記コンピュータは、請求項13又は14に記載の方法を実行することが可能であり、又は、前記コンピュータは、請求項15又は16に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
コンピュー
タに、請求項1から12のいずれか一項に記載の方
法、請求項13又は14に記載の方
法、又は
、請求項15又は16に記載の方法を実
行させるためのコンピュータプログラム。
【国際調査報告】