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特表2024-525000非強磁性材料からなる容器内に配置されたコバルト材料を含むカプセルの移動を、電磁力の印加により制御する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】非強磁性材料からなる容器内に配置されたコバルト材料を含むカプセルの移動を、電磁力の印加により制御する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G21C 19/02 20060101AFI20240702BHJP
   G21C 3/326 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
G21C19/02 100
G21C3/326 400
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579352
(86)(22)【出願日】2021-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 US2021042800
(87)【国際公開番号】W WO2022271193
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】17/356,309
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521219442
【氏名又は名称】ウェスティングハウス エレクトリック カンパニー エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】WESTINGHOUSE ELECTRIC COMPANY LLC
【住所又は居所原語表記】1000 Westinghouse Drive, Suite 141, Cranberry Township, Pennsylvania 16066 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ディ. ヘイベル
(72)【発明者】
【氏名】コリー ヒルデブランド
(57)【要約】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射されたCo-60カプセルを取り外すための装置である。装置は、Co-60カプセルに電磁流束を誘導し、Co-60カプセルを本装置と平行にロックするソレノイドを備える。装置は、可燃性吸収体ロッドレットの長手方向軸に沿ってスライド可能であり、Co-60カプセルを、Co-60カプセルに作用する複数の力に打ち勝たせる。
【選択図】図7

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置であって、前記装置は、
制御アームと、
前記制御アームによって支持され、前記制御アームによってBAロッドレットの周囲に位置決め可能なBAカプセル取り外しモジュールであって、前記BAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、前記BAカプセル取り外しモジュールと、
を備え、
前記BAカプセル取り外しモジュールは、BAロッドレットの周りにスライド可能に配置されるように構成されているカプセル取り外しトンネルを画定し、前記カプセル取り外しトンネルは、前記カプセル取り外しトンネルの対応する第1及び第2端部に、第1及び第2トンネル開口部を画定し、前記第1及び第2のトンネル開口部は、より小さい内側半径Rに向かって直線的にテーパ状になる遠位半径Rを画定し、
前記BAカプセル取り外しモジュールは、
前記カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された複数のベアリングコラムであって、前記ベアリングコラムは、前記カプセル取り外しトンネル内に配置されたBAロッドレットに接するように構成されているベアリングを備え、前記カプセル取り外しモジュールは、前記BAロッドレットの長手方向軸に沿ってスライド可能に移動可能である、前記ベアリングコラムと、
前記カプセル取り外しトンネルの周囲に配置され、強磁性材料を備えるBAカプセルに電磁束を電気的に誘導するように構成されているソレノイドであって、前記電磁束は、前記強磁性材料を備える前記BAカプセルを前記BAカプセル取り外しモジュールにロックし、前記BAロッドレットの外側に配置された前記BAカプセル取り外しモジュールの軸方向移動は、前記BAロッドレットの内側の前記BAカプセルの軸方向移動をもたらす、前記ソレノイドと、
を備える、装置。
【請求項2】
前記複数のベアリングコラムは、前記カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された少なくとも3つのコラムを備え、
前記複数のベアリングコラムは、前記長手方向軸に沿って、前記カプセル取り外しトンネルの中央に前記BAロッドレットを位置決めするように構成される、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項3】
前記BAカプセル取り外しモジュールは、使用済みロッドプールに浸漬された前記複数のBAロッドレットから前記BAカプセルを取り外すように構成される、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記使用済みロッドプールの外側から、前記BAカプセル取り外しモジュールに制御コマンドを提供するように構成されている、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記BAロッドレットに対して、前記BAカプセル取り外しモジュールを位置決めするように構成されている、請求項4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項6】
前記制御回路は、前記BAカプセル取り外しモジュールにコマンドを送信するように構成されており、
前記コマンドは、BAカプセルに電磁束を誘導する、請求項4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項7】
前記制御回路は、前記BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を受け取り、前記フィードバック応答を使用して、前記ソレノイドの電流を変調する、請求項6に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項8】
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項9】
前記制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、
前記プロセッサは、前記BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項10】
前記可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項11】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外す方法であって、前記方法は、
ロッドレット位置決めモジュールによって、第1の可燃性吸収体(BA)ロッドレットをロッドレット位置決め制御アームに固定することであって、前記ロッドレット位置決めモジュールは、前記ロッドレット位置決め制御アームによって支持される、前記固定することと、
切断モジュールによって、可燃性吸収体アセンブリから前記第1のBAロッドレットを接続解除することであって、前記可燃性吸収体アセンブリは、所定の配置で押さえ板によって接続された前記複数のBAロッドレットを備え、前記切断モジュールは、前記押さえ板に接続する位置で前記第1のBAロッドレットを切断するように構成されている、前記接続解除することと、
BAカプセル取り外し制御アームによって、BAカプセル取り外しモジュールを前記BAロッドレットの周りに位置決めすることであって、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAカプセル取り外し制御アームによって支持される、前記位置決めすることと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、取り外し用の第1のBAカプセルを選択することと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルに電磁束を誘導することであって、前記電磁束は、前記BAカプセル取り外しモジュールと平行に前記強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルをロックする、前記誘導することと、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記BAカプセル取り外しモジュールに対する前記BAロッドレットの前記位置に力をかけることであって、前記ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた前記力により、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることが可能となる、前記力をかけることと、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記BAロッドレットの前記位置をカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロットの上に位置合わせすることと、
前記カプセル取り外しモジュールによって、前記BAカプセルを前記カプセル格納ケージの前記第1の空き格納スロットに載置することと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項13】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項14】
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項15】
前記制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、
前記プロセッサは、前記BAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項16】
前記可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項17】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステムであって、前記システムは、
ロッドレット位置決めモジュール、切断モジュール、及び1つ又は複数のBAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路を備え、
前記制御回路は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットを前記ロッドレット位置決めモジュールに固定し、
前記BAロッドレットの周囲に第1のBAカプセル取り外しモジュールを位置決めし、
前記切断モジュールによって、BAアセンブリから前記第1のBAロッドレットを取り外し、ここで、前記第1のBAロッドレットは、複数のBAカプセルを備え、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、複数のBAカプセルから第1のBAカプセルを選択し、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルに電磁束を誘導し、ここで、前記電磁束は、前記強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルを前記第1のBAカプセル取り外しモジュールと平行にロックし、
前記切断モジュールによって、前記第1のBAロッドレットから弾丸形ノーズプラグを取り外し、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記第1のBAカプセル取り外しモジュールに対する前記第1のBAロッドレットの位置に力をかけ、ここで、前記ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた前記力により、前記第1のBAカプセル取り外しモジュールは前記第1のBAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることができ、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記第1のBAロッドレットをカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロット上に位置合わせし、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、前記第1のBAカプセルを前記カプセル格納ケージの前記第1の空き格納スロットに載置するように構成されている、システム。
【請求項18】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項19】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項20】
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項21】
前記制御回路は、前記第1のBAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールに、人間の介入なしに自律的に指令を与え、
前記制御回路は、前記第1のBAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項22】
前記可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項23】
前記制御回路に通信可能に接続された第2のBAカプセル取り外しモジュールをさらに備え、
前記制御回路は、
前記第2のBAカプセル取り外しモジュールにより、複数のBAカプセルから第2のBAカプセルを選択し、前記第2のBAカプセルに電磁束を誘導するように構成されており、制御回路は、前記第2のカプセル取り外しモジュールから前記第1のカプセル取り外しモジュールに、前記第2のBAカプセルの移動制御を伝達する、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本出願は、「A METHOD AND DEVICE TO CONTROL THE MOVEMENT OF CAPSULES CONTAINING COBALT MATERIAL LOCATED INSIDE CONTAINERS MADE OF NON-FERROMAGNETIC MATERIALS USING THE APPLICATION OF ELECTROMAGNETIC FORCES」と題する、2021年6月23日に出願された米国非仮出願第17/356,309号の利益を主張するものであり、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
コバルト-60(Co-60)は、合成により製造される放射性同位元素であり、医療機器の滅菌といった複数の産業用途において使用される。原子炉では、核分裂反応を安定化させるために、炉心でCo-59を可燃性吸収体として使用することがあり、Co-60は原子炉運転の副産物として生成されることがある。原子炉内の他の可燃性吸収体と同様に、Co-59は核分裂反応の初期段階で過剰な中性子を吸収し、核分裂性物質が原子炉運転サイクルの持続時間を通じて安定した燃焼を提供することを保証する。原子炉運転中、Co-59は放射性Co-60に核変換する。所定の持続時間後又は所定数の運転サイクルの後、可燃性吸収体ロッドレット内のCo-60カプセルは平衡状態に達し、もはや過剰な中性子を吸収することができなくなる。放射性Co-60は原子炉から取り出され、産業用途に使用される。
【発明の概要】
【0003】
様々な態様において、本開示は、放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置を記載し、当該装置は、制御アームと、制御アームによって支持され、制御アームによってBAロッドレットの周囲に位置決め可能なBAカプセル取り外しモジュールであって、BAロッドレットは、BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、BAカプセル取り外しモジュールと、を備え、BAカプセル取り外しモジュールは、BAロッドレットの周りにスライド可能に配置されるように構成されているカプセル取り外しトンネルを画定し、カプセル取り外しトンネルは、カプセル取り外しトンネルの対応する第1及び第2端部に、第1及び第2トンネル開口部を画定し、第1及び第2のトンネル開口部は、より小さい内側半径Rに向かって直線的にテーパ状になる遠位半径Rを画定し、BAカプセル取り外しモジュールは、カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された複数のベアリングコラムであって、ベアリングコラムは、カプセル取り外しトンネル内に配置されたBAロッドレットに接するように構成されているベアリングを備え、カプセル取り外しモジュールは、BAロッドレットの長手方向軸に沿ってスライド可能に移動可能である、ベアリングコラムと、カプセル取り外しトンネルの周囲に配置され、強磁性材料を備えるBAカプセルに電磁束を電気的に誘導するように構成されているソレノイドであって、電磁束は、強磁性材料を備えるBAカプセルを前記BAカプセル取り外しモジュールにロックし、BAロッドレットの外側に配置されたBAカプセル取り外しモジュールの軸方向移動は、BAロッドレットの内側のBAカプセルの軸方向移動をもたらす、ソレノイドと、を備える。
【0004】
様々な態様において、本開示は、複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外す方法を記載し、当該方法は、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1の可燃性吸収体(BA)ロッドレットをロッドレット位置決め制御アームに固定することであって、ロッドレット位置決めモジュールは、ロッドレット位置決め制御アームによって支持される、固定することと、切断モジュールによって、可燃性吸収体アセンブリから第1のBAロッドレットを接続解除することであって、可燃性吸収体アセンブリは、所定の配置で押さえ板によって接続された複数のBAロッドレットを備え、切断モジュールは、押さえ板に接続する位置で第1のBAロッドレットを切断するように構成されている、接続解除することと、BAカプセル取り外し制御アームによって、BAカプセル取り外しモジュールをBAロッドレットの周りに位置決めすることであって、BAカプセル取り外しモジュールは、BAカプセル取り外し制御アームによって支持される、位置決めすることと、BAカプセル取り外しモジュールによって、取り外し用の第1のBAカプセルを選択することと、BAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える第1のBAカプセルに電磁束を誘導することであって、電磁束は、BAカプセル取り外しモジュールと平行に強磁性材料を備える第1のBAカプセルをロックする、誘導することと、ロッドレット位置決めモジュールによって、BAカプセル取り外しモジュールに対するBAロッドレットの位置に力をかけることであって、ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた力により、BAカプセル取り外しモジュールは、BAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることが可能となる、力をかけることと、ロッドレット位置決めモジュールによって、BAロッドレットの位置をカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロットの上に位置合わせすることと、カプセル取り外しモジュールによって、BAカプセルをカプセル格納ケージの第1の空き格納スロットに載置することと、を含む。
【0005】
更に別の態様において、本開示は、複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステムを記載し、当該システムは、ロッドレット位置決めモジュール、切断モジュール、及び1つ又は複数のBAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路を備え、制御回路は、少なくとも1つのプロセッサを備え、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットをロッドレット位置決めモジュールに固定し、BAロッドレットの周囲に第1のBAカプセル取り外しモジュールを位置決めし、切断モジュールによって、BAアセンブリから第1のBAロッドレットを取り外し、ここで、第1のBAロッドレットは、複数のBAカプセルを備え、第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、複数のBAカプセルから第1のBAカプセルを選択し、第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える第1のBAカプセルに電磁束を誘導し、ここで、電磁束は、強磁性材料を備える第1のBAカプセルを第1のBAカプセル取り外しモジュールと平行にロックし、切断モジュールによって、第1のBAロッドレットから弾丸形ノーズプラグを取り外し、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAカプセル取り外しモジュールに対する第1のBAロッドレットの位置に力をかけ、ここで、ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた力により、第1のBAカプセル取り外しモジュールは第1のBAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることができ、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットをカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロット上に位置合わせし、第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、第1のBAカプセルをカプセル格納ケージの第1の空き格納スロットに載置するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本開示の少なくとも一態様による、押さえ板に接続された複数の可燃性吸収体ロッドレットを備える可燃性吸収体アセンブリの詳細図である。
【0007】
図2図2は、本開示の少なくとも一態様による、複数の可燃性吸収体カプセルを備える可燃性吸収体ロッドレットの一部を切り取った図である。
【0008】
図3図3は、本開示の少なくとも一態様による、燃料ロッドバンドルに挿入された可燃性吸収体アセンブリを示す。
【0009】
図4図4は、本開示の少なくとも一態様による、燃料ロッドバンドルの上面図である。
【0010】
図5図5は、本開示の少なくとも一態様による、使用済みロッドプールに浸漬された可燃性吸収体アセンブリを示し、ここで可燃性吸収体カプセルが可燃性吸収体ロッドレットから取り外される。
【0011】
図6図6は、本開示の少なくとも一態様による、可燃性吸収体カプセル取り外しモジュールの断面図を示す。
【0012】
図7図7は、本開示の少なくとも一態様による、可燃性吸収体取り外しモジュール制御アームに接続された可燃性吸収体カプセル取り外しモジュールの上面図である。
【0013】
図8図8は、本開示の少なくとも一態様による、複数の可燃性吸収体カプセルと複数の空き格納スロットとを備える、取り外された可燃性吸収体カプセルのためのカプセル格納ケージを示す。(発明の詳細な説明)
【0014】
本開示は、複数の可燃性吸収体ロッドレットから、放射線が照射された複数の可燃性吸収体カプセルを安全に取り外すための様々な態様を記載する。本開示の一態様において、コバルト59同位体(Co-59)は、AC339カプセルに封入され、複数のCo-59カプセルは、コバルト可燃性吸収体(COBA)ロッドレット内で積層方向に配置される。複数のCOBAロッドレットは原子炉内で放射線を照射され、原子炉運転及びコバルトカプセルに同時に利益をもたらす。原子炉運転中、Co-59可燃性吸収体カプセルは、核分裂反応の初期段階で放出される過剰中性子を吸収する。過剰な中性子を吸収することは、核分裂性物質の安定した燃焼を提供し、同時にCo-59を放射性Co-60に変換する。Co-60は平衡状態に達すると、もはや過剰な中性子を吸収しなくなり、原子炉内での耐用年数に達する。放射性Co-60カプセルはリサイクルされ、工業用途における貴重な化合物として販売される可能性がある。しかし、Co-60カプセルを再販するためには、Co-60カプセルがCOBAロッドレットから取り外されなければならない。
【0015】
本開示は、原子炉で放射線が照射された後の可燃性吸収体(BA)ロッドレットから、放射性Co-60カプセルを安全に取り外すための様々な態様を記載する。取り外しプロセスで生じうる問題の一つは、ロッドレット内のカプセルに作用する様々な力によるものである。可燃性吸収体(BA)カプセルは、腐食、又は、ロッドレットの曲がり及び反りにより、BAロッドレット内で動かなくなったり、詰まったりすることがある。加えて、BAカプセルは、ロッドレットが使用済みロッドプールに浸漬されている間に取り外され、その水がロッドレット内に背圧を発生させることがある。最後に、カプセルを容易に取り外すことができる状況であっても、カプセルは依然として重力の影響を受け、底部弾丸形ノーズプラグがBAカプセルから取り外されるとき、ロッドレットから落下する危険性がある。
【0016】
本開示は、制御された方法で、BAロッドレット内に配置されたBAカプセルをロックし、カプセルを取り出すように構成されている強磁性カプセル取り外し装置について記載する。様々な態様において、強磁性ロックは、少なくとも腐食、摩擦、重力、又は背圧の力、又はそれらの任意の組み合わせに打ち勝つように構成されている。
【0017】
図1は、押さえ板104に接続された複数のBAロッドレット102を備える可燃性吸収体アセンブリ100の詳細図を示す。図2は、本開示の少なくとも一態様による、複数の可燃性吸収体カプセル108を備える可燃性吸収体ロッドレット102の一部を切り取った図を示す。複数のBAロッドレット102は、積層配置にある複数の可燃性吸収体カプセル108と、ロッドレット被覆112と、弾丸形ノーズプラグ110とをさらに備える。一態様において、ロッドレット被覆112は、ジルコニウム合金といった常磁性材料又は超常磁性材料を備えてもよく、一方、BAカプセルは、コバルトといった強磁性材料を備えてもよい。本態様において、BAアセンブリ100は、押さえ板104に接続された、8個のBAロッドレット102と、16個のステンレス鋼シンブル106とを備える。ステンレス鋼シンブル106は、押さえ板104の空き位置を占め、これは追加のBAロッドレットで任意に構成されてもよい。
【0018】
図3は、燃料ロッドバンドル118に挿入された可燃性吸収体アセンブリ100を示し、図4は、燃料ロッドバンドル118の上面図を示す。原子炉運転の様々な段階において、可燃性吸収体アセンブリ100は、燃料ロッド116によって放出される過剰な中性子をBAロッドレット102が吸収し得るように構成されている。燃料ロッドバンドル118は、可燃性吸収体ロッドレット102を燃料ロッドバンドル118にスライド可能に受け入れるための可燃性吸収体チャネル114を備えて構成されている。
【0019】
図5は、本開示の少なくとも一態様による、使用済みロッドプール236に浸漬された可燃性吸収体アセンブリ200を示し、ここで可燃性吸収体カプセルが可燃性吸収体ロッドレット202から取り外される。使用済みロッドプール236は、使用済みロッドを冷却し、かつ、可燃性吸収体ロッドレット202から放射される放射線から遮蔽するための水を備える。この態様において、第1の可燃性吸収体ロッドレット202aが制御回路220によって選択され、選択された可燃性吸収体ロッドレット202aから取り外された可燃性吸収体カプセルを取り外し得る。一態様において、制御回路220は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、メモリは、可燃性吸収体ロッドレット202からの可燃性吸収体カプセルの取り外しを制御するために、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能である指令を記憶する。別の態様において、制御回路220は、可燃性吸収体ロッドレット202からの可燃性吸収体カプセルの取り外しを制御するために、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)といったハードウェアで実行され得る少なくとも1つのロジック回路を備える。
【0020】
一態様において、制御回路220は、複数のモジュール226、237、232及びそれぞれの制御アーム228、238、234を制御するように構成されている。モジュールは、切断モジュール232と、ロッドレット位置決めモジュール237と、可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール226とを含む。切断モジュール232は、可燃性吸収体アセンブリ200から可燃性吸収体ロッドレットを切断するとともに、BAロッドレット202aの一端上の弾丸形ノーズプラグ210を切断するように構成されている。弾丸形ノーズプラグ210を取り外すことは、BAロッドレット202a内に格納された可燃性吸収体カプセルへのアクセスを提供する。BA取り外しモジュール226及びロッドレット位置決めモジュール237は、BAロッドレット202aからBAカプセルを取り外すために連動して作用するように構成されている。BAカプセルは、それに作用する1つ又は複数の力を有し得る。一態様において、BAカプセルに作用する唯一の力は重力であり、BA取り外しモジュールは、弾丸形ノーズプラグ210が取り外される間、BAカプセルを適所に保持し、BAロッドレット202aがカプセルケージと適切に整列され得る前に、BAカプセルがBAロッドレット202aから脱落することを防止するように構成されている。
【0021】
別の態様において、BAロッドレット202aからBAカプセルが容易に取り外されることを妨げる複数の対抗力がBAカプセルに作用し得る。この態様において、制御回路220は、カプセル取り外しモジュール226と平行にBAカプセルをロックするために、BAロッドレット202a内のBAカプセルに作用する力を決定し、BAカプセルに電磁束を誘導するために必要な電流の量を決定する。制御回路220は、ロッドレット位置決めモジュール及びBAカプセル取り外しモジュール226に作用する相対的な力に基づいて、BAカプセルを「ロック」するために必要な電流量を決定する。BAロッドレット202a内のBAカプセルに作用する力は、制御回路220に電気的に接続された、ひずみゲージといった1つ又は複数の力センサによって測定されてもよい。
【0022】
図示された実施例において、制御回路220は、BAカプセル取り外しモジュール226に対して、BAロッドレット202aを静止位置に固定又は保持するように、BAロッドレット位置決めモジュール237を構成する。制御回路220は、BAロッドレット202a内のBAカプセルを選択するようにBAカプセル取り外しモジュール226を構成し、ソレノイドによって電磁束を誘導するようにBA取り外しモジュール226を構成する。制御回路220は、BAカプセル取り外しモジュール226にコマンドを提供して、BAロッドレット202aの長手方向軸に沿ってBAカプセルを移動させる。この移動は、取り外し制御アーム228によって実施される。BAカプセル取り外しモジュール226は、ロッドレット位置決めモジュール237に対する力を制御回路220に伝達してもよい。一態様において、BAカプセル取り外しモジュール226によって流れる電流を監視することによって、又はBAカプセル取り外しモジュール226上に配置されたひずみゲージによって、力が測定されてもよい。このフィードバック通信に基づいて、制御回路220は、BAカプセル取り外しモジュール226と平行にBAカプセルを「ロック」するために必要な、BAカプセル取り外しモジュール226に供給される電流を変調してもよい。制御回路220は、手動操作モードにおいて技術者によって直接操作されてもよいし、制御回路は、自動操作モードによって作動してもよい。
【0023】
自動運転モードにおいて、制御回路220は、BAカプセル取り外しモジュール226、ロッドレット位置決めモジュール237、及び切断モジュール232からフィードバック通信を受け取る。制御回路220は、複数のモジュール226、237、232によって提供されるフィードバック通信に基づいて、複数のモジュール226、237、232を動作させるための、一組の所定の指令でコード化されてもよい。
可燃性吸収体カプセル取り外しモジュールの説明
【0024】
図6は、本開示の少なくとも一態様による、可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300の断面図である。可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300は、カプセル取り外しトンネル350と、第1トンネル開口部342と、第2トンネル開口部348と、複数のローラベアリングコラム346と、ソレノイド344とを備える。第1トンネル開口部342は、より大きな遠位半径(distal radius)Rからより小さな内半径(inner radius)Rへとテーパ状になっており、BAロッドレット302がカプセル取り外しトンネル350内に位置決めされるように案内する。ローラベアリングコラム346は、カプセル取り外しトンネル350の内壁に等間隔で配置されている。ローラベアリング347の配列は、BAロッドレット302の外側被覆に接触し、可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300を、BAロッドレット302の長手方向軸349に沿って移動するように案内するように構成されている。一態様において、BAロッドレット302は、可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300に対して固定位置にある。これにより、可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300は、BAロッドレット302の底部でカプセルを取り外すことができる。
【0025】
ソレノイド344は、制御回路320と通信可能に接続されており、ソレノイド344は、BAカプセル308bに電磁束を誘導するように構成されている。電磁束は、BAカプセル取り外しモジュール300と平行にBAカプセル308bを「ロック」する。ソレノイド344は、一度に1つのBAカプセルにのみ電磁束を誘導するように構成されてもよい。ソレノイド344がBAカプセル308bに電磁束を誘導する場合、BAカプセル308a、308cに電磁束を誘導しなくてもよい。BAカプセル取り外しモジュール300は、相対的に最も下方のBAカプセル308cを制御するために、長手方向軸349に沿って移動してもよい。一態様において、BAカプセル308cは、弾丸形ノーズプラグ310が取り外されるBAロッドレット302の一端311に最も近い位置に配置され、BAロッドレット302から取り外される最初のBAカプセルであってもよい。BAカプセル308cの取り外しに続いて、BAカプセル取り外しモジュールは、制御回路322によって、長手方向軸に沿って次のBAカプセル308bまで移動するように構成されている。
【0026】
BAカプセル取り外しモジュール300は、ソレノイド344によって生成された電磁場を用いてBAカプセルをロックし、BA取り外しモジュールの移動と一体となってBAカプセルを移動させるように構成されている。一態様において、BAカプセルの取り外しを妨げる複数の力がBAカプセルに作用する。この態様において、制御回路322は、BAロッドレットを保持するようにロッドレット位置決めモジュール237(図2)を構成し、BAロッドレットの開口部310に向かって長手方向軸に沿って移動するようにBAカプセル取り外しモジュールを構成する。制御回路322は、ロッドレット位置決めモジュールとBAカプセル取り外しモジュールとの間の相対的な力の量を調整して、BAカプセルに働く力に打ち勝って、BAカプセルを取り外す。
【0027】
別の態様において、複数のBA取り外しモジュールは、複数のBAカプセルを同時に制御してもよい。最も下方のBAカプセルがBAロッドレットから取り外されると、次に取り外されるべきBAカプセルの制御が最も下方のBAカプセル取り外しモジュールに移動され、すべてのBAカプセルがBAロッドレットから取り外されるまで処理が続く。
【0028】
図7は、本開示の少なくとも一態様による、可燃性吸収体取り外しモジュール制御アーム328に接続された可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300の上面図である。可燃性吸収体カプセル取り外しモジュール300は、複数のローラベアリングコラム346a-dと、第1漏斗開口部322とを備える。本態様において、4つのローラベアリングコラム346a-dがあり、ローラベアリングコラム346aはローラベアリングコラム346cの向かい側に配置され、ローラベアリングコラム346bはローラベアリングコラム346dの向かい側に配置される。様々な態様において、等距離に間隔を空けて配置された少なくとも3つのローラベアリングコラムは、カプセル取り外しトンネル350の内部で可燃性吸収体ロッドレットを中央に配置するために使用され、BAカプセル取り外しモジュールがBAカプセルの近くに再び位置決めされることを可能にする。
【0029】
図8は、本開示の少なくとも一態様による、複数のBAカプセル408と、複数の空き格納スロット450とを備える、取り外されたBAカプセルのためのカプセル格納ケージ400を示す。空き格納スロット450の寸法は、BAカプセルの寸法に対応する。例えば、空き格納スロットの寸法は、AC339カプセルを収容するように構成され得る。一態様において、BAロッドレットは、次に利用可能な空き格納スロット450の上方に配置され、BAロッドレットの底部に最も近いBAカプセルは、BAカプセル取り外しモジュールに支援されて空きスロットに移動される。
【0030】
本明細書に記載される主題の様々な態様を、以下の番号を付けた例に示す。
例1
【0031】
放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置であって、装置は、制御アームと、制御アームによって支持され、制御アームによってBAロッドレットの周囲に位置決め可能なBAカプセル取り外しモジュールであって、BAロッドレットは、BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、BAカプセル取り外しモジュールと、を備え、BAカプセル取り外しモジュールは、BAロッドレットの周りにスライド可能に配置されるように構成されているカプセル取り外しトンネルを画定し、カプセル取り外しトンネルは、カプセル取り外しトンネルの対応する第1及び第2端部に、第1及び第2トンネル開口部を画定し、第1及び第2のトンネル開口部は、より小さい内側半径Rに向かって直線的にテーパ状になる遠位半径Rを画定し、BAカプセル取り外しモジュールは、カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された複数のベアリングコラムであって、ベアリングコラムは、カプセル取り外しトンネル内に配置されたBAロッドレットに接するように構成されているベアリングを備え、カプセル取り外しモジュールは、BAロッドレットの長手方向軸に沿ってスライド可能に移動可能である、ベアリングコラムと、カプセル取り外しトンネルの周囲に配置され、強磁性材料を備えるBAカプセルに電磁束を電気的に誘導するように構成されているソレノイドであって、電磁束は、強磁性材料を備えるBAカプセルをBAカプセル取り外しモジュールにロックし、BAロッドレットの外側に配置されたBAカプセル取り外しモジュールの軸方向移動は、BAロッドレットの内側のBAカプセルの軸方向移動をもたらす、ソレノイドと、を備える。
例(Exhibit)2
【0032】
複数のベアリングコラムは、カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された少なくとも3つのコラムを備え、複数のベアリングコラムは、長手方向軸に沿って、カプセル取り外しトンネルの中央にBAロッドレットを位置決めするように構成されている、例1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例3
【0033】
BAカプセル取り外しモジュールは、使用済みロッドプールに浸漬された複数のBAロッドレットからBAカプセルを取り外すように構成されている、例1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例4
【0034】
制御回路は、使用済みロッドプールの外側から、BAカプセル取り外しモジュールに制御コマンドを提供するように構成されている、例1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例5
【0035】
制御回路は、BAロッドレットに対して、BAカプセル取り外しモジュールを位置決めするように構成されている、例4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例6
【0036】
制御回路は、BAカプセル取り外しモジュールにコマンドを送信するように構成されており、コマンドは、BAカプセルに電磁束を誘導する、例4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例7
【0037】
制御回路は、BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を受け取り、フィードバック応答を使用して、ソレノイドの電流を変調する、例6に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例8
【0038】
制御回路は、技術者によって手動で操作される、例1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例9
【0039】
制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、プロセッサは、BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、例1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例10
【0040】
可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、例1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
例11
【0041】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外す方法であって、方法は、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1の可燃性吸収体(BA)ロッドレットをロッドレット位置決め制御アームに固定することであって、ロッドレット位置決めモジュールは、ロッドレット位置決め制御アームによって支持される、固定することと、切断モジュールによって、可燃性吸収体アセンブリから第1のBAロッドレットを接続解除することであって、可燃性吸収体アセンブリは、所定の配置で押さえ板によって接続された複数のBAロッドレットを備え、切断モジュールは、押さえ板に接続する位置で第1のBAロッドレットを切断するように構成されている、接続解除することと、BAカプセル取り外し制御アームによって、BAカプセル取り外しモジュールをBAロッドレットの周りに位置決めすることであって、BAカプセル取り外しモジュールは、BAカプセル取り外し制御アームによって支持される、位置決めすることと、BAカプセル取り外しモジュールによって、取り外し用の第1のBAカプセルを選択することと、BAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える第1のBAカプセルに電磁束を誘導することであって、電磁束は、BAカプセル取り外しモジュールと平行に強磁性材料を備える第1のBAカプセルをロックする、誘導することと、ロッドレット位置決めモジュールによって、BAカプセル取り外しモジュールに対するBAロッドレットの位置に力をかけることであって、ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた力により、BAカプセル取り外しモジュールは、BAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることが可能となる、力をかけることと、ロッドレット位置決めモジュールによって、BAロッドレットの位置をカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロットの上に位置合わせすることと、カプセル取り外しモジュールによって、BAカプセルをカプセル格納ケージの第1の空き格納スロットに載置することと、を含む。
例12
【0042】
複数のBAロッドレットは、BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、例11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
例13
【0043】
複数のBAロッドレットは、BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、例11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
例14
【0044】
制御回路は、技術者によって手動で操作される、例11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
例15
【0045】
制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、プロセッサは、BAカプセル取り外しモジュール、ロッドレット位置決めモジュール、及び切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、例11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
例16
【0046】
可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、例11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
例17
【0047】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステムであって、システムは、ロッドレット位置決めモジュール、切断モジュール、及び1つ又は複数のBAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路を備え、制御回路は、少なくとも1つのプロセッサを備え、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットをロッドレット位置決めモジュールに固定し、BAロッドレットの周囲に第1のBAカプセル取り外しモジュールを位置決めし、切断モジュールによって、BAアセンブリから第1のBAロッドレットを取り外し、ここで、第1のBAロッドレットは、複数のBAカプセルを備え、第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、複数のBAカプセルから第1のBAカプセルを選択し、第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える第1のBAカプセルに電磁束を誘導し、ここで、電磁束は、強磁性材料を備える第1のBAカプセルを第1のBAカプセル取り外しモジュールと平行にロックし、切断モジュールによって、第1のBAロッドレットから弾丸形ノーズプラグを取り外し、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAカプセル取り外しモジュールに対する第1のBAロッドレットの位置に力をかけ、ここで、ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた力により、第1のBAカプセル取り外しモジュールは第1のBAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることができ、ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットをカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロット上に位置合わせし、第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、第1のBAカプセルをカプセル格納ケージの第1の空き格納スロットに載置するように構成されている。
例18
【0048】
複数のBAロッドレットは、BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、例17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
例19
【0049】
複数のBAロッドレットは、BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、例17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
例20
【0050】
制御回路は、技術者によって手動で操作される、例17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
例21
【0051】
制御回路は、第1のBAカプセル取り外しモジュール、ロッドレット位置決めモジュール、及び切断モジュールに、人間の介入なしに自律的に指令を与え、制御回路は、第1のBAカプセル取り外しモジュール、ロッドレット位置決めモジュール、及び切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、例17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
例22
【0052】
可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、例17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
例23
【0053】
制御回路に通信可能に接続された第2のBAカプセル取り外しモジュールをさらに備え、制御回路は、第2のBAカプセル取り外しモジュールにより、複数のBAカプセルから第2のBAカプセルを選択し、第2のBAカプセルに電磁束を誘導するように構成されており、制御回路は、第2のカプセル取り外しモジュールから第1のカプセル取り外しモジュールに、第2のBAカプセルの移動制御を伝達する、例17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【0054】
本開示に記載され、添付の図面に図示されるような態様の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。周知の操作、構成要素(components)、及び要素(elements)は、本開示に記載される態様を不明瞭にしないように、詳細には記載されていない。読者は、本明細書に記載され、図示された態様は、非限定的な例であることを理解するであろうし、従って、本明細書に開示された特定の構造的及び機能的な詳細は、代表的であり、例示的であり得ることが理解され得る。特許請求の範囲から逸脱することなく、その変形及び変更が行われ得る。更に、「前方」、「後方」、「左方」、「右方」、「上方」、「下方」といった用語は、便宜上の用語であり、限定的な用語として解釈されるものではないことを理解されたい。
【0055】
本開示において、同様の参照文字は、幾つかの図面の表示全体通して、同様の又は対応する部分を示す。
【0056】
本明細書で言及されるすべての特許、特許出願、刊行物、又はその他の開示資料は、個々の参照資料が参照によりそれぞれ明示的に組み込まれているものとして、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本明細書において参照により組み込まれるとされるすべての参考文献、及び資料、又はその一部は、組み込まれる資料が本開示に記載される既存の定義、記述、又は他の開示資料と矛盾しない範囲においてのみ、本明細書に組み込まれる。そのため、必要な範囲において、本明細書に記載される開示は、参照により本明細書に組み込まれる矛盾する資料に優先し、本出願に明示的に記載される開示が支配する。
【0057】
本開示は、様々な実施例及び例示的態様を参照して説明されてきた。本明細書に記載された態様は、開示された本発明の様々な態様の様々な詳細の例示的な特徴を提供するものと理解され、従って、別段の定めがない限り、可能な範囲で、開示された態様の1つ又は複数の特徴、要素、構成要素、構成品(constituents)、成分、構造、モジュール、及び/又は態様は、開示された本発明の範囲から逸脱することなく、開示された態様の1つ又は複数の他の特徴、要素、構成要素、構成品、成分、構造、モジュール、及び/又は態様と、又はこれらに対して、組み合わされ、分離され、交換され、及び/又は再配置され得ることが理解される。従って、本発明の範囲から逸脱することなく、例示的態様のいずれかの様々な置換、変更又は組合せがなされ得ることが、当業者には認識されるであろう。加えて、当業者は、本開示を検討する際に、日常的な実験以上のことを行わずに、本明細書に記載された本発明の様々な態様に対する多くの均等物を認識する、又は確認することができるであろう。従って、本開示は、様々な態様の記載によってではなく、むしろ特許請求の範囲によって限定される。
【0058】
さらに、上述した制御回路220の実装は、単に例示を目的としたものであり、いかなる意味においても限定的であると解釈されるべきではないことに留意すべきである。制御回路220は、様々な異なる処理のコンテキスト(contexts)で利用することができる。
【0059】
幾つかの形態が図示され、記載されているが、添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限又は限定することは、出願人の意図ではない。これらの形態に対する多数の修正、変形、変更、置換、組み合わせ、及び均等物が、本開示の範囲から逸脱することなく実施され得るし、当業者に想起されるであろう。更に、記載された形態に関連する各要素の構造は、その要素によって実行される機能を提供するための手段として代替的に記載されることができる。また、特定の構成要素について材料が開示されている場合、他の材料を使用されてもよい。従って、前述した説明及び添付の特許請求の範囲は、開示された形態の範囲内に入るものとして、そのような修正、組み合わせ、及び変形をすべて網羅することが意図されていることを理解されたい。また、添付の特許請求の範囲は、そのような修正、変形、変更、置換、修正、及び均等物のすべてを網羅することを意図している。
【0060】
前述の詳細な説明は、ブロック図、フローチャート、及び/又は実施例の使用を通じて、装置及び/又は処理の様々な形態を示した。このようなブロック図、フローチャート、及び/又は実施例が、1つ又は複数の機能及び/又は動作を含む限りにおいて、このようなブロック図、フローチャート、及び/又は実施例における各機能及び/又は動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は実質的にそれらの任意の組み合わせによって、個々に、及び/又は集合的に、実装されることができることが、当業者によって理解されるであろう。本明細書に開示された形式のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ又は複数のコンピュータ上で実行される1つ又は複数のコンピュータプログラムとして(例えば、1つ又は複数のコンピュータシステム上で実行される1つ又は複数のプログラムとして)、1つ又は複数のプロセッサ上で実行される1つ又は複数のプログラムとして(例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサ上で実行される1つ又は複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、又は実質的にそれらの任意の組み合わせとして、集積回路において同等に実装されることができること、及び、その回路を設計すること、及び/又はソフトウェア及び/又はファームウェアのためのコードを記述することは、本開示に照らして当業者の技術の範囲内であることを当業者は認識するであろう。加えて、当業者は、本明細書に記載される主題の機構が、様々な形態の1つ又は複数のプログラム製品として配布可能であること、及び、本明細書に記載される主題の例示的な形態が、その配布を実際に実行するために使用される特定の種類の信号伝達媒体に関係なく適用されることを理解するであろう。
【0061】
開示された様々な態様を実行するロジックをプログラムするために使用される指令は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、キャッシュ、フラッシュメモリ、又は他のストレージといったシステム内のメモリ内に記憶されることができる。さらに、その指令は、ネットワークを介して、又は他のコンピュータ可読媒体によって配布されることができる。従って、機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構、例えば、フロッピーディスク、光ディスク、コンパクトディスク、読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光磁気ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気カード又は光カード、フラッシュメモリ、又は、電気的、光学的、音響的、又は他の形態の伝搬信号(例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号など)を介するインターネット上での情報の送信に使用される、有形の、機械読み取り可能なストレージを含んでもよい。従って、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体には、機械(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形態で電子指令又は情報を記憶又は送信するために適した、任意の種類の有形の機械読み取り可能媒体が含まれる。
【0062】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「制御回路」という用語は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路(例えば、1つ又は複数の個別の指令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラユニット、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA))、ステートマシン回路、プログラマブル回路によって実行される指令を記憶するファームウェア、量子プロセッサ、スパイクネットワークハードウェア、及びそれらの任意の組み合わせを指してもよい。制御回路は、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SoC)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートフォンなど、より大きなシステムの一部を形成する回路として、集合的に又は個々に具現化されてもよい。従って、本明細書で使用される「制御回路」には、少なくとも1つのディスクリート電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムによって構成される汎用コンピューティングデバイスを形成する電気回路(例えば、本明細書に記載の処理及び/又はデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成された汎用コンピュータ、又は本明細書に記載の処理及び/又はデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムによって構成されたマイクロプロセッサ)、メモリデバイス(例えば、RAMの形態)を形成する電気回路、及び/又は通信デバイス(例えば、モデム、通信スイッチ、又は光電気機器)を形成する電気回路が含まれるが、これらに限定されない。本明細書に記載される主題は、アナログ方式又はデジタル方式、あるいはそれらの何らかの組み合わせで実行されてもよいことを当業者は認識するであろう。
【0063】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「ロジック」という用語は、前述の動作のいずれかを実行するように構成されたアプリ、ソフトウェア、ファームウェア、及び/又は回路を指してもよい。ソフトウェアは、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、指令、指令セット、及び/又はデータとして具現化されてもよい。ファームウェアは、メモリデバイスにハードコードされた(例えば、不揮発性)コード、指令、指令セット、及び/又はデータとして具現化されてもよい。
【0064】
本明細書の任意の態様で使用場合、「構成要素」、「システム」、「モジュール」などの用語は、ハードウェア、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれかの、コンピュータ関連エンティティ(computer-related entity)を指してもよい。
【0065】
本明細書の任意の態様で使用される場合、「アルゴリズム」とは、所望の結果を導く自己矛盾のない一連のステップを指し、「ステップ」とは、必ずしも必要ではないが、記憶、転送、結合、比較、及びその他の操作が可能な電気信号又は磁気信号の形態をとり得る物理量及び/又はロジック状態の操作を指す。これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと呼ぶことが一般的な使用である。これら及び類似の用語は、適切な物理量と関連付けられてもよく、これらの量及び/又は状態に適用される単なる便利なラベルに過ぎない。
【0066】
特に別段の記載がない限り、前述の開示から明らかなように、前述の開示全体を通して、「処理」、「演算」、「計算」、「決定」、「表示」といった用語を使用した議論は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的(電子的)量として表されるデータを、コンピュータシステムのメモリ又はレジスタ、あるいは他の情報記憶、送信、又は表示デバイス内の物理的量として同様に表される他のデータへ操作及び変換する、コンピュータシステムの動作及び処理、又は同様の電子コンピューティングデバイスの動作及び処理を指すことが理解される。
【0067】
1つ又は複数の構成要素は、本明細書において、「構成される」、「構成可能である」、「動作可能である/動作する」、「適用される/適用可能である」、「できる」、「適合可能である/適合されている」等を指してもよい。文脈上別段の必要がない限り、「構成される」は、一般に、アクティブ状態の構成要素及び/又は非アクティブ状態の構成要素及び/又は待機状態の構成要素を包含むことができることを当業者は認識するであろう。
【0068】
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)において使用される用語は、一般に「オープン」な用語として意図される(例えば、「備えている」という用語は、「備えているが、限定されない」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「備える」という用語は、「備えるが、限定されない」などと解釈されるべきである)ことを当業者は認識するであろう。導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者よってさらに理解されるであろう。例えば、理解の一助として、以下の添付の特許請求の範囲には、特許請求の範囲の記載を導入するために「少なくとも1つ」及び「1つ又は複数」という導入句が使用されている場合がある。しかしながら、同じ請求項が導入句「1つ又は複数」又は「少なくとも1つ」及び「1つの(a)」又は「1つの(an)」などの不定冠詞を含む場合であっても、このような句の使用は、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む特定の請求項を、そのような導入された請求項の記載を1つのみ含む請求項に限定することを意味すると解釈されるべきではなく(例えば、例えば、「1つの(a)」及び/又は「1つの(an)」は、通常、「少なくとも1つの(at least one)」又は「1つ又は複数の(one or more)」を意味すると解釈されるべきである)、同様のことが特許請求の範囲の記載の導入に使用される定冠詞にも当てはまる。
【0069】
加えて、導入された請求項の特定の数が明示的に記載されている場合であっても、そのような記載は、通常、少なくとも記載された数を意味する(例えば、他の修飾語を伴わない「2つの記載」という最低限の記載は、通常、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)と解釈されるべきであることを当業者は認識するであろう。さらに、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ等」に類似する慣例が使用される場合、一般的に、このような構成は、当業者がその慣例を理解する意味で意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBを共に、A及びCを共に、B及Cを共に、及び/又はA、B、及びCを共に有するシステム等を含むが、これらに限定されない)。A、B、又はCのうちの少なくとも1つ等」に類似する慣例が使用される場合、一般に、そのような構成は、当業者がその慣例を理解する意味で意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、A単独、B単独、C単独、A及びBを共に、A及びCを共に、B及びCを共に、及び/又はA、B、及びCを共に有するシステム等を含むが、これらに限定されない)。典型的には、2つ以上の代替的な用語を提示する分離的な語及び/又は句は、明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、文脈上、別段の指示がない限り、一方の用語、いずれかの用語、又は両方の用語を含む可能性を想定していると理解されるべきであることが、当業者によってさらに理解される。例えば、「A又はB」という表現は、通常、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解される。
【0070】
添付の特許請求の範囲に関して、そこに記載された操作は、一般に、任意の順序で実行されてもよいことを当業者は理解するであろう。また、特許請求の範囲の記載は順序立てて示されているが、様々な動作は、記載されている順序以外の順序で実行されてもよく、又は同時に実行されてもよいことが理解されるべきである。そのような代替順序の例としては、文脈上、別段の指示がない限り、重複順序、インターリーブ順序、中断順序、再順序、増分順序、準備順序、補足順序、同時順序、逆順序、又は他の変形順序が挙げられる。更に、「~に反応して」、「~に関連して」などの過去形の形容詞のような用語は、文脈上、別段の指示がない限り、一般に、このような変形を除外することを意図していない。
【0071】
「一態様」、「1つの態様」、「一例示」、「1つの例示」などへの任意の参照は、その態様に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの態様に含まれることを意味することに留意されたい。従って、本明細書を通して、様々な箇所において、「一態様において」、「1つの態様において」、「一例示において」、及び「1つの例示において」という表現が現れるが、これらは必ずしもすべてが同じ態様を指すわけではない。更に、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の態様において適切に組み合わせられてもよい。
【0072】
本明細書で使用される「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」の単数形は、文脈上そうでないことが明らかな場合を除き、複数形も含む。
【0073】
本明細書で使用される方向に関する表現、例えば、限定するものではないが、上、下、左、右、下方、上方、前、後、及びそれらの変形は、添付の図面に示される要素の方向に関するものであり、別段明示的に記載されない限り、特許請求の範囲を限定するものではない。
【0074】
本開示において使用される「約(about)」又は「およそ(approximately)」という用語は、特に指定がない限り、当業者によって決定される特定の値に対する許容可能な誤差を意味し、これは、その値がどのように測定又は決定されるかに部分的に依存する。特定の態様において、「約(about)」又は「およそ(approximately)」という用語は、1、2、3、又は4標準偏差以内を意味する。特定の態様において、「約(about)」又は「およそ(approximately)」という用語は、所与の値又は範囲の50%、200%、105%、100%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
【0075】
本明細書では、特に指示のない限り、すべての数値パラメータは、すべての場合において、「約」という用語によって前置きされ、修正されるものと理解される。この場合、数値パラメータは、そのパラメータの数値を決定するために使用される基礎的な測定技術に特有の固有の変動性を有する。均等論の適用を特許請求の範囲に限定しようとするものではないが、少なくとも、本明細書に記載された各数値パラメータは、少なくとも、報告された有効数字の桁数を考慮し、通常の丸め処理を適用して解釈されるべきである。
【0076】
本明細書で言及される数値範囲には、言及される範囲に包含されるすべての小範囲が含まれる。例えば、「1~100」の範囲は、記載された最小値である1と記載された最大値である100との間の(及び1と100とを含む)すべての小範囲、即ち、1以上の最小値と100以下の最大値とを有するすべての小範囲を含む。また、本明細書で言及されるすべての範囲は、言及される範囲の端点を含む。例えば、「1~100」の範囲は、端点1及び100を含む。本明細書に記載される最大数値限定はいずれも、そこに包含されるすべての下位数値限定を含むことを意図しており、本明細書に記載される最小数値限定は、そこに包含されるすべての上位数値限定を含むことを意図している。従って、出願人は、特許請求の範囲を含む本明細書を修正し、明示的に記載された範囲に包含される任意の小範囲を明示的に記載する権利を留保する。そのような範囲はすべて、本明細書に本質的に記載されている。
【0077】
本開示において言及されている、及び/又は出願データシートに記載されている特許出願、特許、非特許文献、又はその他の開示資料は、組み込まれた資料が本明細書と矛盾しない範囲において、参照により本明細書に組み込まれる。そのため、必要な範囲において、本明細書に明示的に記載される開示は、参照により本明細書に組み込まれる矛盾する資料に優先する。参照により本明細書に組み込まれるとされる資料又はその一部であっても、本明細書に記載された既存の定義、記述、又はその他の開示資料と矛盾するものは、その組み込まれた資料と既存の開示資料との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれる。
【0078】
「備える(comprise)」(及び「備える(comprises)」や「備えている(comprising)」などの備える(comprise)の任意の形)、「有する(have)」(及び「有する(has)」や「有している(having)」などの有する(have)の任意の形)、「含む(include)」(及び「含む(includes)」や「含んでいる(including)」などの含む(include)の任意の形)、「含有する(contain)」(及び「含有する(contains)」や「含有している(containing)」などの含有する(contain)の任意の形)の用語は、オープンエンドの連結動詞である。その結果、1つ又は複数の要素を「備える」、「有する」、「含む」、又は「含有する」システムは、それらの1つ又は複数の要素を有するが、それらの1つ又は複数の要素のみを有することに限定されない。同様に、1つ又は複数の特徴を「備える(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、又は「含有する(contains)」システム、デバイス、又は装置の要素は、それらの1つ又は複数の特徴を有するが、それらの1つ又は複数の特徴のみを有することに限定されない。
【0079】
要約すると、本明細書に記載された概念を採用することによって生じる多数の利点が記載されてきた。1つ又は複数の形態に関する前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。網羅的であることや、開示された正確な形態に限定することは意図されていない。上記の教示に照らして、修正又は変形が可能である。1つ又は複数の形態が、原理及び実際の適用を説明するために選択され、それによって当業者が、企図される特定の用途に適するように、様々な形態を、様々な変更を伴って利用することができるように説明された。ここに提出された特許請求の範囲は、全体的な権利範囲を定義することを意図している。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置であって、前記装置は、
制御アームと、
前記制御アームによって支持され、前記制御アームによってBAロッドレットの周囲に位置決め可能なBAカプセル取り外しモジュールであって、前記BAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、前記BAカプセル取り外しモジュールと、
を備え、
前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAロッドレットの周りにスライド可能に配置されるように構成されているカプセル取り外しトンネルを画定し、前記カプセル取り外しトンネルは、前記カプセル取り外しトンネルの対応する第1及び第2端部に、第1及び第2トンネル開口部を画定し、前記第1及び第2のトンネル開口部は、より小さい内側半径Rに向かって直線的にテーパ状になる遠位半径Rを画定し、
前記BAカプセル取り外しモジュールは、
前記カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された複数のベアリングコラムであって、前記ベアリングコラムは、前記カプセル取り外しトンネル内に配置された前記BAロッドレットに接するように構成されているベアリングを備え、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAロッドレットの長手方向軸に沿ってスライド可能に移動可能である、前記ベアリングコラムと、
前記カプセル取り外しトンネルの周囲に配置され、強磁性材料を備えるBAカプセルに電磁束を電気的に誘導するように構成されているソレノイドであって、前記電磁束は、前記強磁性材料を備える前記BAカプセルを前記BAカプセル取り外しモジュールにロックし、前記BAロッドレットの外側に配置された前記BAカプセル取り外しモジュールの軸方向移動は、前記BAロッドレットの内側の前記BAカプセルの軸方向移動をもたらす、前記ソレノイドと、
を備える、装置。
【請求項2】
前記複数のベアリングコラムは、前記カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された少なくとも3つのコラムを備え、
前記複数のベアリングコラムは、前記長手方向軸に沿って、前記カプセル取り外しトンネルの中央に前記BAロッドレットを位置決めするように構成される、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項3】
前記BAカプセル取り外しモジュールは、使用済みロッドプールに浸漬された前記複数のBAロッドレットから前記BAカプセルを取り外すように構成される、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項4】
前記BAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路をさらに備え、
前記制御回路は、使用済みロッドプールの外側から、前記BAカプセル取り外しモジュールに制御コマンドを提供するように構成されている、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記BAロッドレットに対して、前記BAカプセル取り外しモジュールを位置決めするように構成されている、請求項4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項6】
前記制御回路は、前記BAカプセル取り外しモジュールにコマンドを送信するように構成されており、
前記コマンドは、前記BAカプセルに前記電磁束を誘導する、請求項4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項7】
前記制御回路は、前記BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を受け取り、前記フィードバック応答を使用して、前記ソレノイドの電流を変調する、請求項6に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項8】
前記BAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路をさらに備え、
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項9】
前記BAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路をさらに備え、
前記制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、
前記プロセッサは、前記BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項10】
前記可燃性吸収体は、コバルト-60同位体を含む、請求項1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
【請求項11】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外す方法であって、前記方法は、
ロッドレット位置決めモジュールによって、第1の可燃性吸収体(BA)ロッドレットをロッドレット位置決め制御アームに固定することであって、前記ロッドレット位置決めモジュールは、前記ロッドレット位置決め制御アームによって支持される、前記固定することと、
切断モジュールによって、可燃性吸収体アセンブリから前記第1のBAロッドレットを接続解除することであって、前記可燃性吸収体アセンブリは、所定の配置で押さえ板によって接続された前記複数のBAロッドレットを備え、前記切断モジュールは、前記押さえ板に接続する位置で前記第1のBAロッドレットを切断するように構成されている、前記接続解除することと、
BAカプセル取り外し制御アームによって、BAカプセル取り外しモジュールを前記BAロッドレットの周りに位置決めすることであって、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAカプセル取り外し制御アームによって支持される、前記位置決めすることと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、取り外し用の第1のBAカプセルを選択することと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルに電磁束を誘導することであって、前記電磁束は、前記BAカプセル取り外しモジュールと平行に前記強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルをロックする、前記誘導することと、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記BAカプセル取り外しモジュールに対する前記BAロッドレットの前記位置に力をかけることであって、前記ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた前記力により、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることが可能となる、前記力をかけることと、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記BAロッドレットの前記位置をカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロットの上に位置合わせすることと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、前記BAカプセルを前記カプセル格納ケージの前記第1の空き格納スロットに載置することと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項13】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項14】
前記BAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路をさらに備え、
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項15】
前記BAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路をさらに備え、
前記制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、
前記プロセッサは、前記BAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項16】
前記可燃性吸収体は、コバルト-60同位体を含む、請求項11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
【請求項17】
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステムであって、前記システムは、
ロッドレット位置決めモジュール、切断モジュール、及び1つ又は複数のBAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路を備え、
前記制御回路は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットを前記ロッドレット位置決めモジュールに固定し、
前記第1のBAロッドレットの周囲に第1のBAカプセル取り外しモジュールを位置決めし、
前記切断モジュールによって、BAアセンブリから前記第1のBAロッドレットを取り外し、ここで、前記第1のBAロッドレットは、複数のBAカプセルを備え、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、前記複数のBAカプセルから第1のBAカプセルを選択し、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルに電磁束を誘導し、ここで、前記電磁束は、前記強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルを前記第1のBAカプセル取り外しモジュールと平行にロックし、
前記切断モジュールによって、前記第1のBAロッドレットから弾丸形ノーズプラグを取り外し、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記第1のBAカプセル取り外しモジュールに対する前記第1のBAロッドレットの位置に力をかけ、ここで、前記ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた前記力により、前記第1のBAカプセル取り外しモジュールは前記第1のBAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることができ、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記第1のBAロッドレットをカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロット上に位置合わせし、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、前記第1のBAカプセルを前記カプセル格納ケージの前記第1の空き格納スロットに載置するように構成されている、システム。
【請求項18】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項19】
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項20】
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項21】
前記制御回路は、前記第1のBAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールに、人間の介入なしに自律的に指令を与え、
前記制御回路は、前記第1のBAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項22】
前記可燃性吸収体は、コバルト-60同位体を含む、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【請求項23】
前記制御回路に通信可能に接続された第2のBAカプセル取り外しモジュールをさらに備え、
前記制御回路は、
前記第2のBAカプセル取り外しモジュールにより、前記複数のBAカプセルから第2のBAカプセルを選択し、前記第2のBAカプセルに電磁束を誘導するように構成されており、前記制御回路は、前記第2のBAカプセル取り外しモジュールから前記第1のBAカプセル取り外しモジュールに、前記第2のBAカプセルの移動制御を伝達する、請求項17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
要約すると、本明細書に記載された概念を採用することによって生じる多数の利点が記載されてきた。1つ又は複数の形態に関する前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。網羅的であることや、開示された正確な形態に限定することは意図されていない。上記の教示に照らして、修正又は変形が可能である。1つ又は複数の形態が、原理及び実際の適用を説明するために選択され、それによって当業者が、企図される特定の用途に適するように、様々な形態を、様々な変更を伴って利用することができるように説明された。ここに提出された特許請求の範囲は、全体的な権利範囲を定義することを意図している。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の内容である。
(項目1)
放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置であって、前記装置は、
制御アームと、
前記制御アームによって支持され、前記制御アームによってBAロッドレットの周囲に位置決め可能なBAカプセル取り外しモジュールであって、前記BAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、前記BAカプセル取り外しモジュールと、
を備え、
前記BAカプセル取り外しモジュールは、BAロッドレットの周りにスライド可能に配置されるように構成されているカプセル取り外しトンネルを画定し、前記カプセル取り外しトンネルは、前記カプセル取り外しトンネルの対応する第1及び第2端部に、第1及び第2トンネル開口部を画定し、前記第1及び第2のトンネル開口部は、より小さい内側半径R に向かって直線的にテーパ状になる遠位半径R を画定し、
前記BAカプセル取り外しモジュールは、
前記カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された複数のベアリングコラムであって、前記ベアリングコラムは、前記カプセル取り外しトンネル内に配置されたBAロッドレットに接するように構成されているベアリングを備え、前記カプセル取り外しモジュールは、前記BAロッドレットの長手方向軸に沿ってスライド可能に移動可能である、前記ベアリングコラムと、
前記カプセル取り外しトンネルの周囲に配置され、強磁性材料を備えるBAカプセルに電磁束を電気的に誘導するように構成されているソレノイドであって、前記電磁束は、前記強磁性材料を備える前記BAカプセルを前記BAカプセル取り外しモジュールにロックし、前記BAロッドレットの外側に配置された前記BAカプセル取り外しモジュールの軸方向移動は、前記BAロッドレットの内側の前記BAカプセルの軸方向移動をもたらす、前記ソレノイドと、
を備える、装置。
(項目2)
前記複数のベアリングコラムは、前記カプセル取り外しトンネル内で等距離に間隔を空けて配置された少なくとも3つのコラムを備え、
前記複数のベアリングコラムは、前記長手方向軸に沿って、前記カプセル取り外しトンネルの中央に前記BAロッドレットを位置決めするように構成される、項目1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目3)
前記BAカプセル取り外しモジュールは、使用済みロッドプールに浸漬された前記複数のBAロッドレットから前記BAカプセルを取り外すように構成される、項目1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目4)
前記制御回路は、前記使用済みロッドプールの外側から、前記BAカプセル取り外しモジュールに制御コマンドを提供するように構成されている、項目1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目5)
前記制御回路は、前記BAロッドレットに対して、前記BAカプセル取り外しモジュールを位置決めするように構成されている、項目4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目6)
前記制御回路は、前記BAカプセル取り外しモジュールにコマンドを送信するように構成されており、
前記コマンドは、BAカプセルに電磁束を誘導する、項目4に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目7)
前記制御回路は、前記BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を受け取り、前記フィードバック応答を使用して、前記ソレノイドの電流を変調する、項目6に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目8)
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、項目1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目9)
前記制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、
前記プロセッサは、前記BAカプセル取り外しモジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、項目1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目10)
前記可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、項目1に記載の放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すための装置。
(項目11)
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外す方法であって、前記方法は、
ロッドレット位置決めモジュールによって、第1の可燃性吸収体(BA)ロッドレットをロッドレット位置決め制御アームに固定することであって、前記ロッドレット位置決めモジュールは、前記ロッドレット位置決め制御アームによって支持される、前記固定することと、
切断モジュールによって、可燃性吸収体アセンブリから前記第1のBAロッドレットを接続解除することであって、前記可燃性吸収体アセンブリは、所定の配置で押さえ板によって接続された前記複数のBAロッドレットを備え、前記切断モジュールは、前記押さえ板に接続する位置で前記第1のBAロッドレットを切断するように構成されている、前記接続解除することと、
BAカプセル取り外し制御アームによって、BAカプセル取り外しモジュールを前記BAロッドレットの周りに位置決めすることであって、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAカプセル取り外し制御アームによって支持される、前記位置決めすることと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、取り外し用の第1のBAカプセルを選択することと、
前記BAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルに電磁束を誘導することであって、前記電磁束は、前記BAカプセル取り外しモジュールと平行に前記強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルをロックする、前記誘導することと、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記BAカプセル取り外しモジュールに対する前記BAロッドレットの前記位置に力をかけることであって、前記ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた前記力により、前記BAカプセル取り外しモジュールは、前記BAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることが可能となる、前記力をかけることと、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記BAロッドレットの前記位置をカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロットの上に位置合わせすることと、
前記カプセル取り外しモジュールによって、前記BAカプセルを前記カプセル格納ケージの前記第1の空き格納スロットに載置することと、
を含む、方法。
(項目12)
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、項目11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
(項目13)
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、項目11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
(項目14)
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、項目11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
(項目15)
前記制御回路は、プロセッサによって自動的に操作され、
前記プロセッサは、前記BAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、項目11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
(項目16)
前記可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、項目11に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体カプセルを取り外すための方法。
(項目17)
複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステムであって、前記システムは、
ロッドレット位置決めモジュール、切断モジュール、及び1つ又は複数のBAカプセル取り外しモジュールに通信可能に接続された制御回路を備え、
前記制御回路は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、第1のBAロッドレットを前記ロッドレット位置決めモジュールに固定し、
前記BAロッドレットの周囲に第1のBAカプセル取り外しモジュールを位置決めし、
前記切断モジュールによって、BAアセンブリから前記第1のBAロッドレットを取り外し、ここで、前記第1のBAロッドレットは、複数のBAカプセルを備え、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、複数のBAカプセルから第1のBAカプセルを選択し、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルに電磁束を誘導し、ここで、前記電磁束は、前記強磁性材料を備える前記第1のBAカプセルを前記第1のBAカプセル取り外しモジュールと平行にロックし、
前記切断モジュールによって、前記第1のBAロッドレットから弾丸形ノーズプラグを取り外し、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記第1のBAカプセル取り外しモジュールに対する前記第1のBAロッドレットの位置に力をかけ、ここで、前記ロッドレット位置決めモジュールによって加えられた前記力により、前記第1のBAカプセル取り外しモジュールは前記第1のBAカプセルを長手方向軸に沿って移動させることができ、
前記ロッドレット位置決めモジュールによって、前記第1のBAロッドレットをカプセル格納ケージ内の第1の空き格納スロット上に位置合わせし、
前記第1のBAカプセル取り外しモジュールによって、前記第1のBAカプセルを前記カプセル格納ケージの前記第1の空き格納スロットに載置するように構成されている、システム。
(項目18)
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された超常磁性被覆材料を備える、項目17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
(項目19)
前記複数のBAロッドレットは、前記BAロッドレットの外面の周りに配置された常磁性被覆材料を備える、項目17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
(項目20)
前記制御回路は、技術者によって手動で操作される、項目17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
(項目21)
前記制御回路は、前記第1のBAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールに、人間の介入なしに自律的に指令を与え、
前記制御回路は、前記第1のBAカプセル取り外しモジュール、前記ロッドレット位置決めモジュール、及び前記切断モジュールからのフィードバック応答を自動的に評価する、項目17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
(項目22)
前記可燃性吸収体材料は、コバルト-60同位体を含む、項目17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
(項目23)
前記制御回路に通信可能に接続された第2のBAカプセル取り外しモジュールをさらに備え、
前記制御回路は、
前記第2のBAカプセル取り外しモジュールにより、複数のBAカプセルから第2のBAカプセルを選択し、前記第2のBAカプセルに電磁束を誘導するように構成されており、制御回路は、前記第2のカプセル取り外しモジュールから前記第1のカプセル取り外しモジュールに、前記第2のBAカプセルの移動制御を伝達する、項目17に記載の複数の可燃性吸収体ロッドレットから放射線が照射された可燃性吸収体(BA)カプセルを取り外すためのシステム。
【国際調査報告】