(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】ヒーターを含むエアロゾル発生装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20240702BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240702BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240702BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/10
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579607
(86)(22)【出願日】2023-05-04
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 KR2023006097
(87)【国際公開番号】W WO2023229256
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】10-2022-0062743
(32)【優先日】2022-05-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0092177
(32)【優先日】2022-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、ウォンキョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キュ
(72)【発明者】
【氏名】ソンウ、ポール ジュン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC22
(57)【要約】
様々な実施例に係るシガレットを加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル発生装置であって、シガレットが挿入されるための開口が形成され、シガレットが挿入されると、シガレットの外周面の少なくとも一部の領域を囲む第1面及び第1面に反対する第2面を含むパイプ、パイプの第2面に設けられ、パイプを加熱するヒーター、及びヒーター及びパイプの第2面の間に設けられ、電気的絶縁を提供するように構成される絶縁層を含み、ヒーターは、パイプの第2面の少なくとも一部の領域を囲むパターンで、第2面及び絶縁層上に直接印刷された熱線を含むことができる。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シガレットを加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル発生装置であって、
前記シガレットが挿入されるための開口が形成され、前記シガレットが挿入されると、前記シガレットの外周面の少なくとも一部の領域を囲む第1面及び前記第1面に反対する第2面を含むパイプと、
前記パイプの第2面に設けられ、前記パイプを加熱するヒーターと、
前記ヒーター及び前記パイプの第2面の間に設けられ、電気的絶縁を提供するように構成される絶縁層と、を含み、
前記ヒーターは、
前記パイプの第2面の少なくとも一部の領域を囲むパターンで、前記第2面及び前記絶縁層のうち少なくとも1つに直接印刷された熱線を含む、エアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記エアロゾル発生装置は、前記ヒーターに電源を供給するコネクタを含み、
前記ヒーターは、
前記コネクタにそれぞれ連結される第1の端子及び第2の端子を含む複数の端子を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記熱線は、
一端部が前記第1の端子に連結され、前記一端に反対する他端が前記第2の端子に連結される、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記エアロゾル発生装置は、
前記コネクタに連結され、前記ヒーターに電源を供給する電源部を含み、
前記コネクタは、
前記第1の端子に連結される第1のコネクタ端子と、
前記第2の端子に連結される第2のコネクタ端子と、
前記電源部に連結される第3のコネクタ端子と、
前記第3のコネクタ端子から前記第1のコネクタ端子及び前記第2のコネクタ端子に延び、FPCBからなる胴体と、を含む、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記コネクタの胴体は、
中心を基準として前記第1のコネクタ端子、前記第2のコネクタ端子及び前記第3のコネクタ端子のそれぞれに向かって延び、「Y」字状を有する、請求項4に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記エアロゾル発生装置は、
前記パイプの第2面及び前記熱線上に蒸着されるコーティング層を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記絶縁層は、
前記パイプに沿って、前記第2面の実質的な全領域に積層される、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記絶縁層は、
前記パイプの第2面の一部の領域において、前記熱線が印刷されるパターンに対応する一部の領域に積層される、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記パイプは、
前記第2面において、前記熱線が印刷されるパターンに対応して内側に形成される溝(groove)を含む、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記絶縁層及び前記熱線は、
前記パイプの第2面において、前記溝に配置される、請求項9に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
エアロゾル発生装置の製造方法であって、
開口、前記開口を眺める内側面及び前記内側面に反対する外側面を含むパイプを配置する動作と、
前記パイプの外側面に、絶縁層を積層する動作と、
前記絶縁層上に熱線を印刷する動作と、を含み、
前記熱線を印刷する動作は、
前記パイプの外側面の少なくとも一部の領域を囲むパターンで、前記外側面及び前記絶縁層の少なくとも1つに前記熱線を直接印刷する、エアロゾル発生装置の製造方法。
【請求項12】
前記絶縁層を積層する動作は、
前記パイプに沿って、前記外側面の実質的な全領域に積層する、請求項11に記載のエアロゾル発生装置の製造方法。
【請求項13】
前記絶縁層を積層する動作は、
前記パイプの外側面の一部の領域において、前記熱線が印刷されるパターンに対応する一部の領域に積層する、請求項11に記載のエアロゾル発生装置の製造方法。
【請求項14】
前記パイプを配置する動作前に、前記パイプの外側面に、前記熱線が印刷されるパターンに対応して内側に形成される溝(groove)を形成する動作を含む、請求項11に記載のエアロゾル発生装置の製造方法。
【請求項15】
前記熱線を印刷する動作後に、前記パイプの外側面及び前記熱線上にコーティング層を蒸着する動作を含む、請求項11に記載のエアロゾル発生装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下、実施例は、ヒーターを含むエアロゾル発生装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、伝統的なシガレットの欠点を克服する代替物品に関する需要が高まっている。例えば、シガレットスティックを電気的に加熱するように構成されてエアロゾルを発生させる装置(例えば、シガレット型電子タバコ)に関する需要が高まっている。これにより、電気加熱式エアロゾル発生装置とそれに適用されるシガレットスティック(又はエアロゾル発生物品)に関する研究が盛んに進められてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
様々な実施例のエアロゾル発生装置及びその製造方法は、シガレットを加熱するためにシガレットが挿入されるパイプ及びこれを加熱するヒーターにおいて、ヒーター及びパイプの連結構造を単純化し、エアロゾル発生装置の熱伝達において効率性を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施例に係るシガレットを加熱してエアロゾルを生成するエアロゾル発生装置において、前記シガレットが挿入されるための開口が形成され、前記シガレットが挿入されると、前記シガレットの外周面の少なくとも一部の領域を囲む第1面及び前記第1面に反対する第2面を含むパイプ、前記パイプの第2面に設けられ、前記パイプを加熱するヒーター、及び前記ヒーター及び前記パイプの第2面の間に設けられ、電気的絶縁を提供するように構成される絶縁層を含み、前記ヒーターは、前記パイプの第2面の少なくとも一部の領域を囲むパターンで、前記第2面及び前記絶縁層上に直接印刷された熱線を含むことができる。
【0005】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、前記ヒーターに電源を供給するコネクタを含み、前記ヒーターは、前記コネクタに各々連結される第1の端子及び第2の端子を含む複数の端子を含むことができる。
【0006】
一実施例において、前記熱線は、一端が前記第1の端子に連結され、前記一端に反対する他端が前記第2の端子に連結されることができる。
【0007】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、前記コネクタに連結され、前記ヒーターで電源を供給する電源部を含み、前記コネクタは、前記第1の端子に連結される第1のコネクタ端子、前記第2の端子に連結される第2のコネクタ端子、前記電源部に連結される第3のコネクタ端子、及び前記第3のコネクタ端子から前記第1のコネクタ端子及び前記第2のコネクタ端子に延び、FPCBからなる胴体を含むことができる。
【0008】
一実施例において、前記コネクタの胴体は、中心を基準として前記第1のコネクタ端子、前記第2のコネクタ端子及び前記第3のコネクタ端子のそれぞれに向かって延び、「Y」字状を有することができる。
【0009】
一実施例において、前記エアロゾル発生装置は、前記パイプの第2面及び前記熱線上に蒸着されるコーティング層を含むことができる。
【0010】
一実施例において、前記絶縁層は、前記パイプの他面のうち前記熱線が印刷されたパターンに対応する一部の領域に蒸着されることができる。
【0011】
一実施例において、前記絶縁層は、前記パイプの第2面において、前記熱線が印刷されるパターンに対応する領域に積層されることができる。
【0012】
一実施例において、前記パイプは、前記第2面において、前記熱線が印刷されるパターンに対応して内側に形成される溝(groove)を含むことができる。
【0013】
一実施例において、前記絶縁層及び前記熱線は、前記パイプの第2面において、前記溝に配置されることができる。
【0014】
本文書の一実施例に係るエアロゾル発生装置の製造方法において、開口、前記開口を眺める内側面及び前記内側面に反対する外側面を含むパイプを配置する動作、前記パイプの外側面に、絶縁層を積層する動作、及び前記パイプの外側面において、前記絶縁層上に熱線を印刷する動作を含み、前記熱線を印刷する動作は、前記パイプの外側面の少なくとも一部の領域を囲むパターンで、前記外側面及び前記絶縁層上に前記熱線を直接印刷することができる。
【0015】
一実施例において、前記絶縁層を積層する動作は、前記パイプの周方向に沿って、前記外側面の実質的な全領域に積層することができる。
【0016】
一実施例において、前記絶縁層を積層する動作は、前記パイプの外側面において、前記熱線が印刷されるパターンに対応する領域に積層することができる。
【0017】
一実施例において、前記パイプを配置する動作前に、前記パイプの外側面に、前記熱線が印刷されるパターンに対応して内側に形成される溝を形成する動作を含むことができる。
【0018】
一実施例において、前記熱線を印刷する動作後に、前記パイプの外側面及び前記熱線上にコーティング層を蒸着する動作を含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
一実施例に係るヒーターを含むエアロゾル発生装置及びその製造方法は、パイプの外側面に直接印刷された熱線が加熱され、パイプを加熱し、パイプ及び熱線を一体化し、ヒーター及びパイプを連結又は密着させるための追加構造物を省略して構造を単純化することができる。
【0020】
あるいは、一実施例に係るヒーターを含むエアロゾル発生装置及びその製造方法は、ヒーターの熱線がパイプに直接印刷され、ヒーター及びパイプの間の熱伝達過程において発生できる熱損失を低減し、熱伝達効率を高めることができる。
【0021】
一実施例に係るエアロゾル発生装置のための充電システムの効果は、上記で言及されたものに限定されず、言及されていない他の効果は、以下の記載から通常の技術者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】様々な実施例に係るエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品(例えば、シガレット)が挿入された例を示す図である。
【
図2】様々な実施例に係るエアロゾル発生装置にエアロゾル発生物品(例えば、シガレット)が挿入された例を示す図である。
【
図3】様々な実施例に係るエアロゾル発生物品(例えば、シガレット)の例を示す図である。
【
図4】様々な実施例に係るエアロゾル発生物品(例えば、シガレット)の例を示す図である。
【
図5】様々な実施例に係るエアロゾル発生装置のブロック図である。
【
図6】一実施例に係るエアロゾル発生物品(例えば、シガレット)及びエアロゾル発生装置の組み合わせを示す斜視図である。
【
図7A】一実施例に係るパイプ及びヒーターの展開図である。
【
図7B】一実施例に係るパイプ及びヒーターの展開図である。
【
図8】一実施例に係るエアロゾル発生装置の断面図である。
【
図9】一実施例に係るエアロゾル発生装置の断面図である。
【
図10】一実施例に係るエアロゾル発生装置の断面図である。
【
図11】一実施例に係るエアロゾル発生装置の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
実施例において使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら、できるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事している技術者の意図又は判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分において詳細にその意味を記載する。したがって、本発明において使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0024】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。さらに、明細書に記載の「~部」、「~モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これはハードウェア又はソフトウェアで実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現されてもよい。
【0025】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、いくつかの異なる形態で実現されてもよく、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】
図1及び
図2は、エアロゾル発生装置にシガレットが挿入された例を示す図である。
【0028】
図1を参照すると、一実施例に係るエアロゾル発生装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒーター13を含むことができ、一実施例において、蒸気化器14をさらに含むことができる。また、エアロゾル発生装置1の内部空間にはシガレット2が挿入されてもよい。
【0029】
図1及び
図2に示すエアロゾル発生装置1には、本実施例に関する構成要素が示されている。したがって、
図1及び
図2に示す構成要素に加えて、他の汎用的な構成要素がエアロゾル発生装置1にさらに含まれることを本実施例に関する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0030】
図1には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒーター13が一列に配置されたことが示されている。また、
図2には、蒸気化器14及びヒーター13が並列に配置されたことが示されている。しかし、エアロゾル発生装置1の内部構造は、
図1及び
図2に示されたものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル発生装置1の設計に応じて、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の配置は変更されてもよい。
【0031】
シガレット2がエアロゾル発生装置1に挿入されると、エアロゾル発生装置1はヒーター13及び/又は蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒーター13及び/又は蒸気化器14によって発生したエアロゾルはシガレット2を通過してユーザに伝達される。
【0032】
必要に応じて、シガレット2がエアロゾル発生装置1に挿入されない場合にも、エアロゾル発生装置1はヒーター13を加熱することができる。
【0033】
バッテリ11は、エアロゾル発生装置1が動作するのに用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒーター13又は蒸気化器14が加熱されるように電力を供給することができ、制御部12が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル発生装置1に設置されたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0034】
制御部12は、エアロゾル発生装置1の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12は、バッテリ11、ヒーター13及び蒸気化器14のみならず、エアロゾル発生装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル発生装置1の構成のそれぞれの状態を確認して、エアロゾル発生装置1が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0035】
制御部12は少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行することができるプログラムが貯蔵されたメモリの組み合わせで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現されてもよいことを本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0036】
ヒーター13はバッテリ11から供給された電力によって加熱されてもよい。例えば、シガレットがエアロゾル発生装置1に挿入されると、ヒーター13はシガレットの外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒーター13はシガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0037】
ヒーター13は電気抵抗性ヒーターであってもよい。例えば、ヒーター13には電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れるにつれてヒーター13が加熱される。しかし、ヒーター13は上述の例に限定されず、所望の温度まで加熱されるものであれば制限なく該当することができる。ここで、所望の温度は、エアロゾル発生装置1に既に設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0038】
一方、他の例として、ヒーター13は誘導加熱式ヒーターであってもよい。具体的には、ヒーター13にはシガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含むことができ、シガレットは誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタを含むことができる。
【0039】
例えば、ヒーター13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素又は棒状の加熱要素を含むことができ、加熱要素の形状によってシガレット2の内部又は外部を加熱することができる。
【0040】
また、エアロゾル発生装置1にはヒーター13が複数配置されてもよい。このとき、複数のヒーター13は、シガレット2の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット2の外部に配置されてもよい。また、複数のヒーター13の一部は、シガレット2の内部に挿入されるように配置され、残りはシガレット2の外部に配置されてもよい。なお、ヒーター13の形状は、
図1~
図3に示す形状に限定されず、様々な形状に作製されてもよい。
【0041】
蒸気化器14は液状組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルはシガレット2を通過してユーザに伝達されることができる。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル発生装置1の気流通路に沿って移動することができ、気流通路は蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されてもよい。
【0042】
例えば、蒸気化器14は、液体貯蔵部、液体伝達手段及び加熱要素を含むことができるが、これらに限定されない。例えば、液体貯蔵部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル発生装置1に含まれてもよい。
【0043】
液体貯蔵部は液状組成物を貯蔵することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体貯蔵部は、蒸気化器14から脱着できるように作製されてもよく、蒸気化器14と一体として作製されてもよい。
【0044】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又はビタミン混合物を含むことができる。香料は、メンソール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物香成分などを含むことができるが、これらに制限されない。香味剤は、ユーザに様々な香味又は風味を提供することができる成分を含み得る。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも1つが混合されたものであってもよいが、これらに制限されない。さらに、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールなどのエアロゾル形成剤を含み得る。
【0045】
液体伝達手段は、液体貯蔵部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックなどのウィック(wick)になり得るが、これらに限定されない。
【0046】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどであってもよいが、これらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線などの伝導性フィラメントで構成されてもよく、液体伝達手段に巻き付けられる構造で配置されてもよい。加熱要素は、電流供給によって加熱されてもよく、加熱要素と接触した液体組成物に熱を伝達して液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成され得る。
【0047】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)又は霧化器(atomizer)と称することができるが、これらに限定されない。
【0048】
一方、エアロゾル発生装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の他に汎用的な構成をさらに含むことができる。例えば、エアロゾル発生装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモータを含むことができる。また、エアロゾル発生装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含むことができる。さらに、エアロゾル発生装置1は、シガレット2が挿入された状態でも外部空気が流入するか、内部気体が流出することができる構造で作製することができる。
【0049】
図1及び
図2には示されていないが、エアロゾル発生装置1は別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル発生装置1のバッテリ11の充電に用いられてもよい。あるいは、クレードルとエアロゾル発生装置1とが結合された状態でヒーター13が加熱されてもよい。
【0050】
シガレット2は一般的な燃焼型シガレットと類似することができる。例えば、シガレット2は、エアロゾル生成物質を含む第1の部分とフィルタなどを含む第2の部分とに区分されてもよい。あるいは、シガレット2の第2の部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒又はカプセルの形態で作られたエアロゾル生成物質が第2の部分に挿入されてもよい。
【0051】
エアロゾル発生装置1の内部には第1の部分の全体が挿入され、第2の部分は外部に露出することができる。又は、エアロゾル発生装置1の内部に第1の部分の一部のみ挿入されてもよく、第1の部分の全体及び第2の部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2の部分を口で噛んだ状態でエアロゾルを吸入することができる。このとき、エアロゾルは、外部空気が第1の部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは第2の部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0052】
一例として、外部空気は、エアロゾル発生装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入することができる。例えば、エアロゾル発生装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさはユーザによって調節されることができる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されることができる。他の例として、外部空気は、シガレット2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介してシガレット2の内部に流入することもできる。
【0053】
以下、
図3及び
図4を参照して、シガレット2の例を説明する。
【0054】
【0055】
図3を参照すると、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。
図1及び
図2を参照して、上述した第1の部分はタバコロッド21を含み、第2の部分はフィルタロッド22を含む。
【0056】
図3には、フィルタロッド22が単一セグメントとして示されているが、これに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含むことができる。また、必要に応じて、フィルタロッド22には他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含むことができる。
【0057】
シガレット2の直径は5mm~9mmの範囲内であり、長さは約48mmであってもよいが、これらに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルタロッド22の第1のセグメントの長さは約10mm、フィルタロッド22の第2のセグメントの長さは約14mm、フィルタロッド22の第3のセグメントの長さは約12mmであってもよいが、これらに限定されない。
【0058】
シガレット2は少なくとも1つのラッパー24によって包装されてもよい。ラッパー24には外部空気が流入するか、内部気体が流出する少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。一例として、シガレット2は1つのラッパー24によって包装されてもよい。他の例として、シガレット2は2つ以上のラッパー24によって重畳的に包装されてもよい。例えば、第1のラッパー241によってタバコロッド21が包装され、ラッパー242、243、244によってフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパー245によってシガレット2の全体が再包装されてもよい。仮に、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントがラッパー242、243、244によって包装されてもよい。
【0059】
第1のラッパー241及び第2のラッパー242は、一般的なフィルタ巻紙で作製されてもよい。例えば、第1のラッパー241及び第2のラッパー242は、多孔質巻紙又は無多孔質巻紙であってもよい。また、第1のラッパー241及び第2のラッパー242は、耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウム合紙包装剤で作製されてもよい。
【0060】
第3のラッパー243はハード巻紙で作製されてもよい。例えば、第3のラッパー243の坪量は88g/m2~96g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m2~94g/m2の範囲内に含まれてもよい。また、第3のラッパー243の厚さは120μm~130μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125μmであってもよい。
【0061】
第4のラッパー244は耐油性ハード巻紙で作製されてもよい。例えば、第4のラッパー244の坪量は88g/m2~96g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m2~94g/m2の範囲内に含まれてもよい。また、第4のラッパー244の厚さは120μm~130μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125μmであってもよい。
【0062】
第5のラッパー245は滅菌紙(MFW)で作製されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)とは、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5のラッパー245の坪量は57g/m2~63g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/m2であってもよい。また、第5のラッパー245の厚さは64μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67μmであってもよい。
【0063】
第5のラッパー245は所定の物質が内添されてもよい。ここで、所定の物質の例としてはシリコンが該当することができるが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただし、シリコンでなくとも、上述した特性を有する物質であれば、制限なく第5のラッパー245に塗布(又は、コーティング)されることができる。
【0064】
第5のラッパー245は、シガレット2が燃焼する現象を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター13によって加熱されると、シガレット2が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた物質のいずれかの発火点以上に温度が上昇する場合、シガレット2が燃焼することができる。このような場合でも、第5のラッパー245は不燃性物質を含むので、シガレット2が燃焼する現象を防止することができる。
【0065】
また、第5のラッパー245は、シガレット2から生成される物質によってホルダーが汚染することを防止することができる。ユーザのパフによって、シガレット2内で液体物質が生成され得る。例えば、シガレット2から生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却されることによって、液体物質(例えば、水分など)が生成され得る。第5のラッパー245がシガレット2を包装することによって、シガレット2内で生成された液体物質がシガレット2の外部に漏れるのを防止することができる。
【0066】
タバコロッド21はエアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)などの他の添加物質を含有することができる。また、タバコロッド21には、メンソール又は保湿剤などの加香液がタバコロッド21に噴射されることによって添加することができる。
【0067】
タバコロッド21は多様に作製されてもよい。例えば、タバコロッド21はシート(sheet)で作製されてもよく、ストランド(strand)で作製されてもよい。また、タバコロッド21はタバコシートが細かく切られた刻草で作製されてもよい。さらに、タバコロッド21は熱伝導物質によって囲まれてもよい。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルなどの金属ホイルであってもよいが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を囲む熱伝導物質はタバコロッド21に伝達される熱を均等に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、これによりタバコ味を向上させることができる。さらに、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能をすることができる。このとき、図面には示されていないが、タバコロッド21は外部を囲む熱伝導物質の他にも追加のサセプタをさらに含むことができる。
【0068】
フィルタロッド22はセルロースアセテートフィルタであってもよい。一方、フィルタロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱型のロッドであってもよく、内部に中空を含むチューブ型のロッドであってもよい。また、フィルタロッド22は、リセス型のロッドであってもよい。仮に、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも1つが異なる形状で作製されてもよい。
【0069】
フィルタロッド22の第1のセグメントはセルロースアセテートフィルタであってもよい。例えば、第1のセグメントは、内部に中空を含むチューブ型の構造物であってもよい。第1のセグメントによってヒーター13が挿入される場合にタバコロッド21の内部物質が後に押される現象を防止することもでき、エアロゾルの冷却効果も発生することができる。第1のセグメントに含まれた中空の直径は2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用できるが、これに限定されない。
【0070】
第1のセグメントの長さは4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用できるが、これに限定されない。好ましくは、第1のセグメントの長さは10mmになり得るが、これに限定されない。
【0071】
第1のセグメントの製造時に可塑剤の含量を調節することによって第1のセグメントの硬度を調整することができる。また、第1のセグメントは、内部(例えば、中空)に同一あるいは異形の材質のフィルム、チューブなどの構造物を挿入して製造することができる。
【0072】
フィルタロッド22の第2のセグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することによって生成されたエアロゾルを冷却させる。したがって、ユーザは適度な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
【0073】
第2のセグメントの長さ又は直径は、シガレット2の形態によって様々に決定されることができる。例えば、第2のセグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適宜採用できる。好ましくは、第2のセグメントの長さは約14mmになり得るが、これに限定されない。
【0074】
第2のセグメントは、ポリマー繊維を織って作製されてもよい。この場合、ポリマーで製造された繊維に加香液を塗布することもできる。または、加香液が塗布された別途の繊維とポリマーで製造された繊維とを共に織って第2のセグメントを作製することもできる。あるいは、第2のセグメントは巻軸されたポリマーシートによって形成することができる。
【0075】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)及びアルミニウムホイルからなる群より選ばれる材料で作製されてもよい。
【0076】
第2のセグメントが織られたポリマー繊維又は巻軸されたポリマーシートによって形成されることによって、第2のセグメントは縦方向に延びる単数又は複数のチャンネルを含むことができる。ここで、チャンネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味する。
【0077】
例えば、巻軸されたポリマーシートからなる第2のセグメントは約5μmと約300μmとの間、例えば、約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成することができる。また、第2のセグメントの全表面積は、約300mm2/mmと約1000mm2/mmとの間になり得る。さらに、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm2/mgと約100mm2/mgとの間の材料から形成することができる。
【0078】
一方、第2のセグメントには、揮発性香味成分を含むスレッド(thread)が含まれ得る。ここで、揮発性香味成分はメントールであってもよいが、これらに制限されない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2のセグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填することができる。
【0079】
フィルタロッド22の第3のセグメントはセルロースアセテートフィルタであってもよい。第3のセグメントの長さは4mm~20mmの範囲内で適宜採用できる。例えば、第3のセグメントの長さは、約12mmになり得るが、これに限定されない。
【0080】
第3のセグメントを作製する過程において、第3のセグメントに加香液を噴射することによって香味が発生するように作製されてもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維を第3のセグメントの内部に挿入することもできる。タバコロッド21から生成されたエアロゾルは、フィルタロッド22の第2のセグメントを通過するにつれて冷却され、冷却されたエアロゾルが第3のセグメントを介してユーザに伝達される。したがって、第3のセグメントに加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進する効果が生じられる。
【0081】
また、フィルタロッド22には少なくとも1つのカプセル23が含まれてもよい。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を行うこともでき、エアロゾルを発生させる機能を実行することもできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル23は球状又は円筒状の形状を有することができるが、これらに制限されない。
【0082】
図4を参照すると、シガレット3は剪断プラグ33をさらに含むことができる。剪断プラグ33及びフィルタロッド32は、タバコロッド31において対向する一側に位置することができる。剪断プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱するのを防止することができ、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(
図1及び
図2)に流れ込むのを防止することができる。
【0083】
フィルタロッド32は、第1のセグメント321及び第2のセグメント322を含むことができる。ここで、第1のセグメント321は、
図3のフィルタロッド22の第1のセグメントに対応することができ、第2のセグメント322は、
図3のフィルタロッド22の第3のセグメントに対応することができる。
【0084】
シガレット3の直径及び全長は、
図3のシガレット2の直径及び全長に対応することができる。例えば、剪断プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1のセグメント321の長さは約12mm、第2のセグメント322の長さは約14mmであってもよいが、これらに限定されない。
【0085】
シガレット3は、少なくとも1つのラッパー35によって包装されてもよい。ラッパー35には外部空気が流入するか、内部気体が流出する少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。例えば、第1のラッパー351によって剪断プラグ33が包装され、第2のラッパー352によってタバコロッド31が包装され、第3のラッパー353によって第1のセグメント321が包装され、第4のラッパー354によって第2のセグメント322が包装されてもよい。そして、第5のラッパー355によってシガレット3の全体が再包装されてもよい。
【0086】
また、第5のラッパー355には少なくとも1つの穿孔36が形成されてもよい。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を囲む領域に形成されてもよいが、これに制限されない。穿孔36は、
図1及び
図2に示すヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
【0087】
さらに、第2のセグメント322には少なくとも1つのカプセル34が含まれてもよい。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行うこともでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル34は、球状又は円筒状の形状を有することができるが、これらに制限されない。
【0088】
第1のラッパー351は、一般的なフィルタ巻紙にアルミニウムホイルなどの金属ホイルが結合されたものであってもよい。例えば、第1のラッパー351の全厚は45μm~55μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは50.3μmであってもよい。また、第1のラッパー351の金属ホイルの厚さは6μm~7μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは6.3μmであってもよい。さらに、第1のラッパー351の坪量は50g/m2~55g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは53g/m2であってもよい。
【0089】
第2のラッパー352及び第3のラッパー353は、一般的なフィルタ巻紙で作製されてもよい。例えば、第2のラッパー352及び第3のラッパー353は、多孔質巻紙又は無多孔質巻紙であってもよい。
【0090】
例えば、第2のラッパー352の多孔度は35000CUであってもよいが、これに制限されない。また、第2のラッパー352の厚さは70μm~80μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは78μmであってもよい。さらに、第2のラッパー352の坪量は20g/m2~25g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは23.5g/m2であってもよい。
【0091】
例えば、第3のラッパー353の多孔度は24000CUであってもよいが、これに制限されない。また、第3のラッパー353の厚さは60μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは68μmであってもよい。さらに、第3のラッパー353の坪量は20g/m2~25g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは21g/m2であってもよい。
【0092】
第4のラッパー354はPLA合紙で作製されてもよい。ここで、PLA合紙とは、紙層、PLA層及び他の紙層を含む3重の紙を意味する。例えば、第4のラッパー354の厚さは100μm~120μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは110μmであってもよい。また、第4のラッパー354の坪量は80g/m2~100g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは88g/m2であってもよい。
【0093】
第5のラッパー355は滅菌紙(MFW)で作製されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)とは、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5のラッパー355の坪量は57g/m2~63g/m2の範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/m2であってもよい。また、第5のラッパー355の厚さは64μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67μmであってもよい。
【0094】
第5のラッパー355は所定の物質が内添されてもよい。ここで、所定の物質の例としてはシリコンが該当することができるが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただし、シリコンでなくとも、上述した特性を有する物質であれば、制限なく第5のラッパー355に塗布(又は、コーティング)されることができる。
【0095】
剪断プラグ33はセルロースアセテートで作製されてもよい。一例として、剪断プラグ33は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製されてもよい。セルロースアセテートトウを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは4.0~6.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であってもよい。また、剪断プラグ33を構成するフィラメントの断面はY字型であってもよい。剪断プラグ33のトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000~30000の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のトータルデニールは28000であってもよい。
【0096】
さらに、必要に応じて、剪断プラグ33は少なくとも1つのチャンネルを含むことができ、チャンネルの断面形状は様々に作製されてもよい。
【0097】
タバコロッド31は
図3を参照して上述したタバコロッド21に対応することができる。したがって、以下では、タバコロッド31についての具体的な説明は省略する。
【0098】
第1のセグメント321はセルロースアセテートで作製されてもよい。例えば、第1のセグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1のセグメント321は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製されてもよい。例えば、第1のセグメント321のモノデニール及びトータルデニールは、剪断プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0099】
第2のセグメント322はセルロースアセテートで作製されてもよい。第2のセグメント322を構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは8.0~10.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、第2のセグメント322のフィラメントのモノデニールは、9.0であってもよい。また、第2のセグメント322のフィラメントの断面は、Y字型であってもよい。第2のセグメント322のトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000であってもよい。
【0100】
図5は、他の実施例に係るエアロゾル発生装置400のブロック図である。
【0101】
エアロゾル発生装置400は、制御部410、検出部420、出力部430、バッテリ440、ヒーター450、ユーザ入力部460、メモリ470及び通信部480を含むことができる。ただし、エアロゾル発生装置400の内部構造は
図5に示すものに制限されない。すなわち、エアロゾル発生装置400の設計に応じて、
図5に示す構成の一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加され得ることを本実施例に関する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0102】
検出部420は、エアロゾル発生装置400の状態又はエアロゾル発生装置400の周辺の状態を感知し、感知された情報を制御部410に伝達することができる。制御部410は、前記感知された情報に基づいて、ヒーター450の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル発生物品(例えば、シガレット、カートリッジなど)の挿入如何判断、通知表示などの様々な機能が行われるようにエアロゾル発生装置400を制御することができる。
【0103】
検出部420は、温度センサ422、挿入感知センサ424及びパフセンサ426のうち少なくとも1つを含むことができるが、これらに制限されない。
【0104】
温度センサ422は、ヒーター450(又は、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。エアロゾル発生装置400は、ヒーター450の温度を感知する別途の温度センサを含むか、ヒーター450自体が温度センサの役割を果たすことができる。又は、温度センサ422は、バッテリ440の温度をモニタリングするようにバッテリ440の周囲に配置されたものであってもよい。
【0105】
挿入感知センサ424は、エアロゾル発生物品の挿入及び/又は除去を感知することができる。例えば、挿入感知センサ424は、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち少なくとも1つを含むことができ、エアロゾル発生物品が挿入及び/又は除去されることによる信号変化を感知することができる。
【0106】
パフセンサ426は、気流通路又は気流チャンネルの様々な物理的変化に基づいてユーザのパフを感知することができる。例えば、パフセンサ426は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のいずれかに基づいてユーザのパフを感知することができる。
【0107】
検出部420は、前述したセンサ422~426の他に、温/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち少なくとも1つをさらに含むことができる。各センサの機能は、その名称から通常の技術者が直観的に推論することができるので、具体的な説明は省略されてもよい。
【0108】
出力部430は、エアロゾル発生装置400の状態に関する情報を出力してユーザに提供することができる。出力部430は、ディスプレイ部432、ハプティック部434及び音響出力部436のうち少なくとも1つを含むことができるが、これらに制限されるものではない。ディスプレイ部432とタッチパッドがレイヤー構造を成してタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部432は出力装置の他に入力装置としても使用できる。
【0109】
ディスプレイ部432は、エアロゾル発生装置400に関する情報をユーザに視覚的に提供することができる。例えば、エアロゾル発生装置400に関する情報は、エアロゾル発生装置400のバッテリ440の充/放電状態、ヒーター450の予熱状態、エアロゾル発生物品の挿入/除去状態又はエアロゾル発生装置400の使用が制限される状態(例えば、異常物品感知)などの様々な情報を意味することができ、ディスプレイ部432は、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部432は、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などであってもよい。また、ディスプレイ部432は、LED発光素子形態であってもよい。
【0110】
ハプティック部434は、電気的信号を機械的な刺激又は電気的な刺激に変換してエアロゾル発生装置400に関する情報をユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部434は、モータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含むことができる。
【0111】
音響出力部436は、エアロゾル発生装置400に関する情報をユーザに聴覚的に提供することができる。例えば、音響出力部436は、電気信号を音響信号に変換して外部に出力することができる。
【0112】
バッテリ440は、エアロゾル発生装置400が動作するのに用いられる電力を供給することができる。バッテリ440は、ヒーター450が加熱されるように電力を供給することができる。また、バッテリ440は、エアロゾル発生装置400内に備えられた他の構成(例えば、検出部420、出力部430、ユーザ入力部460、メモリ470及び通信部480)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ440は、充電可能なバッテリであってもよく、使い捨てバッテリであってもよい。例えば、バッテリ440は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリであってもよいが、これに限定されない。
【0113】
ヒーター450は、バッテリ440から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱することができる。
図5には示されていないが、エアロゾル発生装置400は、バッテリ440の電力を変換してヒーター450に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含むことができる。また、エアロゾル発生装置400が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル発生装置400はバッテリ440の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含むことができる。
【0114】
制御部410、検出部420、出力部430、ユーザ入力部460、メモリ470及び通信部480は、バッテリ440から電力を供給されて機能を行うことができる。
図5には示されていないが、バッテリ440の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路又は電圧レギュレータ回路をさらに含むことができる。
【0115】
一実施例において、ヒーター450は任意の適した電気抵抗性物質で形成されてもよい。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ナイオブ、モリブデナム、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属又は金属合金であってもよいが、これらに制限されない。また、ヒーター450は、金属熱線(wire)、電気伝導性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などで実現されてもよいが、これらに制限されない。
【0116】
他の実施例において、ヒーター450は誘導加熱方式のヒーターであってもよい。例えば、ヒーター450は、コイルによって印加された磁場を介して発熱してエアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含むことができる。
【0117】
一実施例において、ヒーター450は複数のヒーターを含むことができる。例えば、ヒーター450は、シガレットを加熱するための第1のヒーター及び液状を加熱するための第2のヒーターを含むことができる。
【0118】
ユーザ入力部460は、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部460は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあり得るが、これらに制限されるものではない。また、
図5には示されていないが、エアロゾル発生装置400は、USB(universal serial bus)インターフェースなどの連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースなどの連結インターフェースを介して他の外部装置に連結して情報を送受信するか、バッテリ440を充電することができる。
【0119】
メモリ470は、エアロゾル発生装置400内で処理される各種データを貯蔵するハードウェアであって、制御部410で処理されたデータ及び処理されるデータを貯蔵することができる。メモリ470は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、ラム(RAM、random access memory)SRAM(static random access memory)、ロム(ROM、read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの貯蔵媒体を含むことができる。メモリ470は、エアロゾル発生装置400の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに関するデータなどを貯蔵することができる。
【0120】
通信部480は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含むことができる。例えば、通信部480は、近距離通信部482及び無線通信部484を含むことができる。
【0121】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)482は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(ワイパイ)通信部、Zigbee(登録商標)通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むことができるが、これらに制限されない。
【0122】
無線通信部484は、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含むことができるが、これらに制限されない。無線通信部484は、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて通信ネットワーク内でエアロゾル発生装置400を確認及び認証することもできる。
【0123】
制御部410はエアロゾル発生装置400の全般的な動作を制御することができる。一実施例において、制御部410は少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行することができるプログラムが貯蔵されたメモリの組み合わせで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現されてもよいことを本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0124】
制御部410は、バッテリ440の電力をヒーター450に供給することを制御することによってヒーター450の温度を制御することができる。例えば、制御部410は、バッテリ440とヒーター450との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することによって電力供給を制御することができる。他の例として、制御部410の制御命令に従って加熱直接回路がヒーター450に対する電力供給を制御することもできる。
【0125】
制御部410は、検出部420によって感知された結果を分析し、その後、行われる処理を制御することができる。例えば、制御部410は、検出部420によって感知された結果に基づいて、ヒーター450の動作が開始又は終了するようにヒーター450に供給される電力を制御することができる。他の例として、制御部410は、検出部420によって感知された結果に基づいて、ヒーター450が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を維持するようにヒーター450に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0126】
制御部410は、検出部420によって感知された結果に基づいて、出力部430を制御することができる。例えば、パフセンサ426を介してカウントされたパフ回数が既に設定された回数に達すると、制御部410は、ディスプレイ部432、ハプティック部434及び音響出力部436のうち少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル発生装置400がすぐ終了することを予告することができる。
【0127】
一実施例において、制御部410は、検出部420によって感知されたエアロゾル発生物品の状態に応じてヒーター450に対する電力供給時間及び/又は電力供給量を制御することができる。例えば、エアロゾル発生物品が過湿状態の場合、制御部410は誘導コイルに対する電力供給時間を制御して、エアロゾル発生物品が一般的な状態の場合よりも予熱時間を増加させることができる。
【0128】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態としても実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の可溶媒体であってもよく、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ貯蔵媒体及び通信媒体をいずれも含むことができる。コンピュータ貯蔵媒体は、コンピュータ読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュール又はその他のデータなどの情報の貯蔵のための任意の方法又は技術で実現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は典型的にコンピュータ読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュールなどの変調されたデータ信号のその他のデータ、又はその他の送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0129】
図6は、一実施例に係るエアロゾル発生物品(例えば、シガレット2)及びエアロゾル発生装置500の組み合わせを示す斜視図である。
【0130】
図6を参照すると、エアロゾル発生装置500(例えば、
図1のエアロゾル発生装置1又は
図5のエアロゾル発生装置400)は、ヒーター510(例えば、
図1及び
図2のヒーター13又は
図5のヒーター450)、パイプ511、コネクタ550及び電源部560のうち少なくとも一部を含むことができる。ヒーター510は、熱線520及び複数の端子525を含むことができる。
【0131】
一実施例において、ヒーター510は、パイプ511を加熱してパイプ511の開口513に沿ってパイプ511に挿入されるシガレット2(例えば、
図1、
図2又は
図3のシガレット2)などのエアロゾル発生物品を加熱することができる。以下では、本文書の様々な実施例に係るエアロゾル発生装置500の加熱大象として「シガレット」を指すが、実際の実現時にはこれに限定されず、様々に実現することができる。例えば、エアロゾル発生物品はシガレット2であってもよく、又は、液状組成物を含む物品であってもよい。
【0132】
一実施例において、パイプ511は、シガレット2が挿入されるための開口513を含む立体構造物であってもよい。一実施例において、パイプ511の開口513の直径は、シガレット2の直径と比較して同じ又は大きくてもよい。パイプ511は、開口513にシガレット2が挿入され、ヒーター510によって加熱され、シガレット2を加熱することができる。
【0133】
一実施例において、パイプ511は、シガレット2を支持するために剛性素材からなることができる。あるいは、パイプ511は、シガレット2が容易に挿入及び引き出されるように、柔軟性を有する弾性素材からなることができる。パイプ511はヒーター510から加熱されてシガレット2を加熱するために熱伝導性素材からなることができる。例えば、パイプ511は、ヒートパイプ(heat pipe)であってもよく、SUS(stainless steel)又は銅などの金属物質からなる金属パイプであってもよい。
【0134】
一実施例において、パイプ511は、第1面511a及び第2面511bを含むことができる。第1面511aは、シガレット2が挿入されるとシガレット2の外周面の少なくとも一部の領域を囲む面であってもよい。第2面511bは、第1面511aに反対する面であってもよい。例えば、第1面511aはパイプ511の内部面であってもよく、第2面511bはパイプ511の外部面であってもよい。
【0135】
一実施例において、ヒーター510は、パイプ511の第2面511bに設けられてもよい。例えば、ヒーター510は、パイプ511の第2面511bの少なくとも一部の領域を囲むように配置され、パイプ511の複数の領域を加熱することができる。
【0136】
一実施例において、ヒーター510は、熱線520及び複数の端子525を含むことができる。ただし、これは、説明の便宜のために簡略に表現したものであり、実際の実現時にはヒーター510はこれに限定されず、様々な要素をさらに含むことができる。
【0137】
一実施例において、熱線520は、パイプ511の第2面511bの少なくとも一部の領域を囲むパターンPで、第2面511b上に印刷されてもよい。
図6には示されていないが、第2面511b及び熱線520の間には電気的絶縁のために絶縁層(例えば、
図8の絶縁層531)が設けられてもよく、熱線520は、絶縁層531及び/又は第2面511b上に直接印刷されてもよい。パイプ511の第2面511b及び熱線520の外側にはコーティング層535が配置されてもよい。コーティング層535は、パイプ511の第2面511b及び/又は熱線520が外部に露出しないように塗布されて形成されてもよい。
【0138】
一実施例において、熱線520は、パイプ511の第2面511b上に、又は、第2面511b及び絶縁層531上に、パターニング又はプリンティングされて形成されてもよい。例えば、熱線520は、3Dプリンタ又は3Dパターニング装置を通じて、材料物質が立体構造物であるパイプ511上に印刷されることによって形成されてもよい。
【0139】
一実施例において、複数の端子525は、第1の端子525a及び第2の端子525bを含むことができる。例えば、第1の端子525aは陽極(+)端子であり、第2の端子525bは陰極(-)端子であってもよく、又はその逆であってもよい。一実施例において、複数の端子525は、パイプ511の第2面511bに取り付け又は印刷されてもよい。複数の端子525のそれぞれは、熱線520の異なる部位に連結されることができ、コネクタ550及び熱線520を連結することができる。
【0140】
一実施例において、コネクタ550は電源部560に連結され、電源部560からヒーター510に電源を供給することができる。コネクタ550はケーブル又はPCBであってもよく、パイプ511及びヒーター510と区分される別個の構成要素であってもよい。
【0141】
例えば、パイプ511及びヒーター510は、製造過程(例えば、
図11のエアロゾル発生装置500の製造方法S100)を通じて一体に、又は不可分の構造で形成されてもよく、コネクタ550はこれらとは別個に形成され、一体のヒーター510及びパイプ511に対して、ヒーター510の端子525を介して電気的に連結されてもよい。
【0142】
一実施例において、コネクタ550は、第1のコネクタ端子551a、第2のコネクタ端子551b、第3のコネクタ端子555及び胴体553を含むことができる。一実施例において、第1のコネクタ端子551aは、ヒーター510の第1の端子525aに連結されてもよく、第2のコネクタ端子551bはヒーター510の第2の端子525bに連結されてもよい。第3のコネクタ端子555は電源部560に連結されてもよく、複数の接触パッドで実現されてもよい。
【0143】
一実施例において、胴体553は、第3のコネクタ端子555から第1のコネクタ端子551a及び第2のコネクタ端子551bに延びる構造を有することができる。胴体553はFPCBからなることができる。ヒーター510の第1の端子525a及び第2の端子525bはパイプ511の立体構造上に設けられるため、コネクタ550の胴体553はFPCBで実現されることで第1の端子525a及び第2の端子525bに好適に連結することができる。
【0144】
一実施例において、コネクタ550の胴体553は、中心を基準として第1のコネクタ端子551a、第2のコネクタ端子551b及び第3のコネクタ端子555のそれぞれに向かって延び、「Y」字状を有することができる。Y字状の胴体553を有するコネクタ550は、第1の端子525a及び第2の端子525bに連結されるための柔軟性を確保するのに有利であり得る。Y字状の胴体553を有するコネクタ550は、様々な配置構造の第1の端子525a及び第2の端子525bに対して汎用的に使用することができる。
【0145】
一実施例において、ヒーター510が熱線520及び複数の端子525で実現される場合、電源部560及びコネクタ550の1つはヒーター510に供給される電力を制御することができる。
【0146】
例えば、電源部560は、ヒーター510に電力を印加し、印加される電力を制御することができる。電源部560は、バッテリ(例えば、
図1及び
図2のバッテリ11)及び/又は制御部(例えば、
図1及び
図2の制御部12)であってもよい。例えば、電源部560は、電力を供給する役割を果たし、コネクタ550は、別途のIC回路を含めてヒーター510の駆動を制御することができる。
【0147】
一実施例において、コネクタ550を介してヒーター510に電力が供給されると、熱線520に沿って電流が流れ、パイプ511を加熱することができる。仮に、ヒーター510が別途で製造された後、パイプ511に結合される構造を有する場合、すなわち、直接印刷方式ではない場合、エアロゾル発生装置500はパイプ511及びヒーター510を相互連結するための別途の連結部材(図示せず)を必要とすることができる。あるいは、一実施例において、パイプ511は、シガレット2の挿入如何によって、又は使用が繰り返されることによって変形することができるので、パイプ511及びヒーター510が相互密着するように別途の収縮チューブ(図示せず)を必要とすることができる。
【0148】
本文書の一実施例において、ヒーター510の熱線520がパイプ511の第2面511bに直接印刷されて構成されることによって、別途の連結部材(図示せず)又は収縮チューブ(図示せず)を含まなくても、エアロゾル発生装置500はヒーター510及びパイプ511を密着して連結することができる。エアロゾル発生装置500は、このようにシガレット2を加熱するためのパイプ511及びヒーター510の構造を単純化することができ、製造上の経済性及び製造効率性を提供することができる。
【0149】
本文書の一実施例において、ヒーター510の熱線520がパイプ511の第2面511bに直接印刷されて構成されることによって、パイプ511とヒーター510とは一体的に構成されることができる。熱線520から発生する熱は、熱線520とパイプ511との間の他の部材(例えば、熱線520被覆、接着部材など)を介さずにパイプ511に直接伝達することができる。したがって、エアロゾル発生装置500は、ヒーター510及びパイプ511の一体型構造を介して熱効率性を提供することができる。
【0150】
図7Aは、一実施例に係るパイプ511及びヒーター510の展開図であり、
図7Bは、一実施例に係るパイプ511及びヒーター510の展開図である。
【0151】
例えば、
図7A及び
図7Bは、
図6のパイプ511において、パイプ511の第2面511bを仮想の平面上に広げた状態に示す図であることができる。すなわち、
図7A及び
図7Bの両側(例えば、X軸両側)の端部は、パイプ511の3次元構造で相互連続するか、又は同じ領域であることができる。
【0152】
図7A及び
図7Bを参照すると、熱線520はパイプ511の周り(例えば、側面)で少なくとも一部の領域が囲むパターン(P1、P2)で印刷されてもよい。
【0153】
一実施例において、熱線520は、電流が一方向に流れる閉ループを形成することができる。例えば、熱線520は、一端が前記第1の端子525aに連結され、他端が第2の端子525bに連結されてもよい。熱線520は、第1の端子525aから第2の端子525bの方向に、又は第2の端子525bから第1の端子525aの方向に電流が流れることができ、電流が流れ、温度が上昇して周辺物質、例えば、パイプ511を加熱することができる。
【0154】
一実施例において、
図7Aに示すように、熱線520は、第1のパターンP1でパイプ511の第2面511bに印刷されることができる。第1のパターンP1は、パイプ511の延在方向(例えば、Z軸方向)をメイン印刷方向とするパターンであることができる。
【0155】
一実施例において、
図7Bに示すように、熱線520は、第2のパターンP2でパイプ511の第2面511bに印刷されることができる。第2のパターンP2は、パイプ511の周方向(例えば、X軸方向)をメイン印刷方向とするパターンであることができる。
【0156】
本文書の一実施例において、熱線520は様々なパターンP1、P2でパイプ511に印刷されることができる。例えば、熱線520は、既に設定された特定のパターンでパイプ511の第2面511bに印刷されることができる。印刷されたパターン形状に応じて、パイプ511及び/又はシガレット2の加熱部位をターゲットにすることができる。様々な実施例において、熱線520は、パイプ511の延在方向、周方向又は斜線方向を中心として多様に設計されることができ、シガレット2及びエアロゾル発生装置500の形状又は構造を考慮して、ターゲット加熱領域及び加熱差等領域を設定することができる。
【0157】
図8は、一実施例に係るエアロゾル発生装置500の断面図である。
【0158】
図8を参照すると、一実施例に係るエアロゾル発生装置500は、絶縁層531及びコーティング層535のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0159】
一実施例において、絶縁層531は、ヒーター510及びパイプ511の間に設けられてもよい。例えば、絶縁層531は、パイプ511の第2面511bに蒸着されてもよく、ヒーター510の熱線520は絶縁層531上に印刷されてもよい。絶縁層531は、熱線520に流れる電流がパイプ511で失われるか、短絡しないようにヒーター510及びパイプ511を相互絶縁することができる。コーティング層535は、熱伝導率の高い物質からなることができる。
【0160】
一実施例において、コーティング層535は、パイプ511の第2面511b及び前記熱線520上に蒸着されてもよい。コーティング層535は、熱線520が他の構成要素と接触しないように保護することができる。本文書の様々な実施例におけるエアロゾル発生装置500は、パイプ511に熱線520が直接印刷されるため、パイプ511の外周面である第2面511bに熱線520が露出することができる。コーティング層535は、熱線520及び/又はパイプ511が他の物質と接触しないように遮断することができる。
【0161】
一実施例において、
図8のコーティング層535は実質的にパイプ511の第2面511bに対応する円形の平坦な外周面を有するように示されているが、実際の実現時にはこれに限定されず、例えば、コーティング層535は実質的に均一な幅で第2面511b及び熱線520上に蒸着されてもよい。
【0162】
一実施例において、絶縁層531及び/又はコーティング層535は、電流の流れを遮断するように不導体からなってもよい。一実施例において、コーティング層535及び絶縁層531は、相互実質的に同一又は類似の素材からなってもよい。又は、コーティング層535は、熱硬化性素材又は断熱素材からなってもよい。あるいは、コーティング層535は熱伝導性の高い素材からなり、コーティング層535を介してヒーター510の熱が拡散し、パイプ511の第2面511bが均一に加熱されてもよい。
【0163】
一実施例において、絶縁層531及び/又はコーティング層535は、薄いフィルム又は薄く蒸着された絶縁素材で実現されてもよい。
図8では、説明のために絶縁層531及びコーティング層535が特定の厚さを有するように示されているが、実際の実現時には絶縁層531及び/又はコーティング層535は薄膜のフィルム又はレイヤーで実現されてもよい。
【0164】
一実施例において、絶縁層531は、パイプ511の周方向に沿って、第2面511bの実質的な全領域に積層されてもよい。この場合、エアロゾル発生装置500の製造方法(例えば、
図11のエアロゾル発生装置100の製造方法S100)において、絶縁層531の形成工程が容易になることができる。あるいは、熱線520の離脱又は不良による問題を防止することができる。
【0165】
図9は、一実施例に係るエアロゾル発生装置500の断面図である。
【0166】
図9を参照すると、一実施例に係る絶縁層531は第2面511bの一部の領域に形成されてもよい。
図9を説明するにあたって、上述した内容と重複する内容は省略して説明する。
【0167】
一実施例において、絶縁層531は、パイプ511の周方向に沿って、第2面511bの一部の領域にのみ積層されてもよい。例えば、絶縁層531は、パイプ511の第2面511bにおいて、熱線520が印刷されるパターンPに対応する領域に積層されてもよい。
【0168】
一実施例において、絶縁層531は、エアロゾル発生装置500の製造方法(例えば、
図11のエアロゾル発生装置100の製造方法S100)において、熱線520が印刷されるためのガイドパターンになり得る。又は、異種の物質を積層可能な3Dプリンタにおいて、絶縁物質からなる絶縁層531を蒸着した後、導電性物質からなる熱線520を蒸着して、パイプ511及びヒーター510を一体化することができる。
【0169】
図10は、一実施例に係るエアロゾル発生装置500の断面図である。
【0170】
図10を参照すると、パイプ511は溝511cを含むことができる。
図10を説明するにあたって、上述した内容と重複する内容は省略して説明する。
【0171】
一実施例において、溝511cはパイプ511の第2面511bに形成されてもよい。溝511cは熱線520が印刷されるパターンPに対応して内側に凹むように形成されてもよい。一実施例において、溝511cの内部には絶縁層531及び/又は熱線520が配置されてもよい。
【0172】
一実施例において、溝511cの内側には絶縁層531が蒸着されてもよい。
図10では、絶縁層531が溝511cの内側にのみ形成されるように示されているが、実際の実現時にはこれに限定されず、
図8のように、パイプ511の第2面511bの実質的な全領域に積層されて形成されてもよい。
【0173】
一実施例において、熱線520及び絶縁層531は溝511cの内側に配置されてもよい。熱線520が溝511cに位置すると、熱線520は溝551cの底部のみならず、溝511cの側壁も加熱することができる。したがって、エアロゾル発生装置500は、改善された熱伝達効率性を提供することができる。一実施例において、パイプ511の第2面511bは実質的に平坦に形成されてもよい。
【0174】
図11は、一実施例に係るエアロゾル発生装置500の製造方法のフローチャートである。
【0175】
図11を参照すると、一実施例に係るエアロゾル発生装置500の製造方法S100は、パイプ511の配置動作S110、絶縁層531の積層動作S120及び熱線520の印刷動作S130のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0176】
一実施例において、エアロゾル発生装置500の製造方法S100において、製造対象は上述したエアロゾル発生装置(例えば、エアロゾル発生装置500)のうち少なくとも1つであってもよく、又は、これに限定されない。
【0177】
一動作S110において、パイプ511は、例えば3Dプリンタ上の指定された位置に配置されてもよい。パイプ511は、開口513、第1面511a(すなわち、内側面)及び第1面511aに対向する第2面511bを含むことができる。3Dプリンタは、3D物体に固体物質又は液体を噴射してパターンを蒸着又は印刷することができる装置であり得る。
【0178】
一動作S120において、絶縁層531はパイプ511の第2面511bに積層されてもよい。一実施例において、絶縁層531はパイプ511の周方向に沿って実質的に第2面511bの全領域に積層されてもよい。
【0179】
例えば、絶縁層531は、パイプ511の第2面511bに、絶縁素材からなるフィルムを取り付けて実現されてもよい。又は、絶縁層531は、パイプ511の第2面511bに絶縁素材からなる固形の物質をプリントするか、液状物質を噴射後硬化させて実現されてもよい。
【0180】
一実施例において、絶縁層531の積層動作S120は、パイプ511の第2面511bにおいて、熱線520が印刷されるパターンPに対応する領域に積層することができる。例えば、絶縁層531は、パイプ511の第2面511bに絶縁素材からなり、熱線520のパターンP形状に対応するようにパターニングされたフィルムを取り付けて実現されてもよい。又は、絶縁層531は、パイプ511の第2面511bに、熱線520のパターンP構造によって、絶縁素材からなる固形の物質をプリントするか、液状物質を噴射後硬化させて実現されてもよい。
【0181】
一動作S130は、パイプ511の第2面511bにおいて、前記絶縁層531上に熱線520を印刷することができる。例えば、熱線520は、3Dプリンタに配置されたパイプ511に対して、導電性の固形物質又は液状物質を印刷し、熱線520はパイプ511と実質的に一体的に実現することができる。
【0182】
一実施例において、パイプ511の第2面511bの少なくとも一部の領域を囲むパターンPで、熱線520を第2面511b及び絶縁層531上に直接印刷することができる。本文書の様々な実施例のように、熱線520をパイプ511上に直接印刷しない場合とは異なり、熱線520は生成された後にパイプ511の第2面511bに取り付けられるために別途の接着部材(図示せず)及び/又は被覆などの絶縁部材(図示せず)をさらに必要とすることができる。この場合、他の物質によって熱伝達効率が低下したり、製造上の工程が追加されたり、又は、エアロゾル発生装置500の構造が複雑になったりすることができる。
【0183】
本文書の様々な実施例においては、熱線520がパイプ511の第2面511bに直接印刷されて形成されることによって、相対的に向上した熱伝達効率性を提供することができ、製造工程が簡素化し、そしてエアロゾル発生装置500の構造が簡単になることができる。
【0184】
一実施例において、エアロゾル発生装置500の製造方法S100は、パイプ511の配置動作S110の前に、溝511cの形成動作(図示せず)をさらに含むことができる。溝511cの形成動作(図示せず)は、パイプ511の第2面511bに、熱線520のパターンPに対応して内側に形成される溝511cを形成することができる。一実施例において、溝511cはパイプ511に対する部分切断工程を介して形成されてもよく、又は、パイプ511の製造過程において成形されて形成されてもよい。溝511cの内部に絶縁層531及び/又は熱線520が配置されてもよい。
【0185】
一実施例において、エアロゾル発生装置500の製造方法S100は、熱線520の印刷動作S130の後に、コーティング層535の蒸着動作(図示せず)をさらに含むことができる。コーティング層535の蒸着動作S130は、パイプ511の第2面511b及び熱線520上にコーティング層535を蒸着することができる。コーティング層535は、パイプ511の第2面511b及び熱線520が外部に露出しないように保護することができる。
【0186】
以上のように、実施例はたとえ限られた図面によって説明されたが、該当技術分野における通常の知識を有する者であれば、上記に基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素は、説明された方法とは異なる形態で結合又は組み合わせられる、あるいは、他の構成要素又は均等物によって代替又は置換されても、適切な結果を達成することができる。したがって、他の実施形態、他の実施例及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求の範囲に属する。
【国際調査報告】