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特表2024-525053高液相線粘度E-ガラス及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】高液相線粘度E-ガラス及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03C 3/091 20060101AFI20240702BHJP
   C03B 5/225 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
C03C3/091
C03B5/225
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580923
(86)(22)【出願日】2023-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2023084854
(87)【国際公開番号】W WO2023185955
(87)【国際公開日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】202210327156.5
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522124873
【氏名又は名称】彩虹顕示器件股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】李▲びょう▼
(72)【発明者】
【氏名】曾召
(72)【発明者】
【氏名】楊国洪
(72)【発明者】
【氏名】王答成
(72)【発明者】
【氏名】徐莉華
【テーマコード(参考)】
4G062
【Fターム(参考)】
4G062AA01
4G062BB01
4G062CC10
4G062DA06
4G062DB04
4G062DC03
4G062DC04
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4G062MM12
4G062NN29
4G062NN33
(57)【要約】
本発明は、高液相線粘度E-ガラス及びその製造方法を開示する。該E-ガラスに使用される原材料の配合比は、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%、MgO+CaO+SrO+BaO<13%であり、E-ガラスの液相線粘度が200,000ポイズを上回る。E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いた最小値が22℃である。E-ガラスは、歪点温度が670~739℃、ヤング率が70~83GPa、密度が2.38~2.45g/cmであり、液相線粘度が200,000ポイズよりも高く確保されることによって、オーバーフローダウンドロー成形に有利であり、小さな密度値が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高液相線粘度E-ガラスであって、
使用される原材料は、モル百分率で、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%、MgO+CaO+SrO+BaO<13%であり、
液相線粘度が200,000ポイズを上回る、ことを特徴とする高液相線粘度E-ガラス。
【請求項2】
前記E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いた最小値が22℃である、ことを特徴とする請求項1に記載の高液相線粘度E-ガラス。
【請求項3】
前記E-ガラスの歪点温度Tsの範囲が670~739℃である、ことを特徴とする請求項1に記載の高液相線粘度E-ガラス。
【請求項4】
前記E-ガラスのヤング率の範囲が70~83GPaである、ことを特徴とする請求項1に記載の高液相線粘度E-ガラス。
【請求項5】
前記E-ガラスの密度の範囲が2.38~2.45g/cmである、ことを特徴とする請求項1に記載の高液相線粘度E-ガラス。
【請求項6】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法であって、
原材料として、モル百分率で、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにするステップ1であって、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である、ステップ1と、
ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、ガラスメルトを製造するステップ2と、
ダウンドロー法によって、ガラスメルトを液相線粘度>200,000ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形するステップ3と、を含む、ことを特徴とする製造方法。
【請求項7】
前記ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いた最小値が22℃である、ことを特徴とする請求項6に記載の高液相線粘度E-ガラスの製造方法。
【請求項8】
前記E-ガラスの歪点温度Tsの範囲が670~739℃であり、前記E-ガラスのヤング率の範囲が70~83GPaであり、E-ガラスの密度の範囲が2.38~2.45g/cmである、ことを特徴とする請求項6に記載の高液相線粘度E-ガラスの製造方法。
【請求項9】
ステップ2では、清澄化における清澄化剤はSnOであり、原材料に占めるSnOの割合が0.05%である、ことを特徴とする請求項6に記載の高液相線粘度E-ガラスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電子表示の分野に属し、具体的には、高液相線粘度E-ガラス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示技術の発展に伴い、高解像度と高品質な画面が求められ、TFTのサイズや応答時間が求められるようになってきた。LTPS技術は、電子移動度が高く(アモルファスシリコン技術よりも1千倍高い)、ガラス基板上に駆動用ICなどの電子デバイスを製造できるため、デバイスのコストの低減、後続のモジュール化工程の簡素化、良品率の向上などにより、現在主流のTFT製造技術となっている。
【0003】
LTPSプロセスでは、アモルファスシリコン層を結晶化するためのレーザーアニール技術が一般的に用いられており、600℃以上の温度で動作するのは、最も効率的な多結晶シリコン(p-Si)処理法であり、このような方法は、非常に高い電子移動度(高速変換用)とTFTの均一性に優れた多結晶Si膜を大面積で形成することができる。この製造方法は、通常、基板を500℃以上の温度に加熱する昇温法を用いて薄膜を順次堆積し、パターンを形成することを含む。このような高温では、ガラス基板が収縮して変形しやすく、画素の向上を妨げ、その後の熱間加工工程でのガラス基板の収縮変形を防止するためには、ガラス基板に高い歪点温度が必要となる。
【0004】
一方、大型ディスプレイに対する市場の需要が高まり、ガラス製造も高世代化が進んでおり、世代から世代へとガラスの重量が増加し、ガラスを各加工点(工場や工程)に順次搬送する自動搬送装置が複雑化している。ヤング率の弾性垂れ下がり(たわみ)は、ガラス板を加工点間で搬送するボックスへのガラス板の装填、取り出し、及びセパレートする能力に悪影響を与える。
【0005】
垂れ下がり量(たわみ)は、ガラス板の幾何学的形状、ガラスの密度及びヤング率の関数であり、これらは共に比弾性率として表現され得る。ガラス片の幾何学的形状は使用する具体的な技術によって決定され、ガラス製造者が制御可能な範囲を超えている。所定の密度では、ヤング率を増加させることが有利である。これは、大きなガラス板が輸送、処理、熱加工中に発現する垂れ下がり量を減少させるからである。同様に、密度の増加は、ヤング率の比例的な増加に伴うべきであり、そうでないと、垂れ下がりの増加につながることになる。これにより、ガラス板の合格率を向上させ、ガラス板の垂れ下がり量(たわみ)を低減させるために、ガラス母材のヤング率を70Gp以上、密度を2.45g/cm以下に制御すべきである。
【0006】
しかし、従来技術では、ガラスの歪点とヤング率を高めたが、ガラスの液相線粘度が小さく、その対応する温度と成形100,000ポアズに対応する温度の差が小さくなり、その結果、成形プロセスのマージンが小さくなり、ガラスが成形中に結晶化し、それによってガラス板がダウンドロー時に破裂し、生産安定性に影響するため、ガラスの液相線粘度を少なくとも200,000ポアズまで高める必要があり、ガラスの液相線温度から100,000ポアズに対応する温度を差し引いた最小値は22℃、すなわち△T≧22℃である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、高液相線粘度E-ガラス及びその製造方法を提供する。
【0008】
上記の目的を達成させるために、本発明は、以下の技術的解決手段を提供する。
【0009】
高液相線粘度E-ガラスであって、使用される原材料は、モル百分率で、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%、MgO+CaO+SrO+BaO<13%であり、
液相線粘度が200,000ポイズを上回る。
【0010】
好ましくは、前記E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いた最小値が22℃である。
【0011】
好ましくは、前記E-ガラスの歪点温度Tsの範囲が670~739℃である。
【0012】
好ましくは、前記E-ガラスのヤング率の範囲が70~83GPaである。
【0013】
前記E-ガラスの密度の範囲が2.38~2.45g/cmである。
【0014】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法であって、
原材料として、モル百分率で、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにするステップ1であって、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である、ステップ1と、
ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、ガラスメルトを製造するステップ2と、
ダウンドロー法によって、ガラスメルトを液相線粘度>200,000ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形するステップ3と、を含む。
【0015】
好ましくは、前記ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いた最小値が22℃である。
【0016】
好ましくは、前記E-ガラスの歪点温度Tsの範囲が670~739℃であり、前記E-ガラスのヤング率の範囲が70~83GPaであり、E-ガラスの密度の範囲が2.38~2.45g/cmである。
【0017】
好ましくは、ステップ2では、清澄化における清澄化剤はSnOであり、原材料に占めるSnOの割合が0.05%である。
【発明の効果】
【0018】
従来技術と比べて、本発明は以下の有益な効果を有する。
【0019】
本発明は、高液相線粘度のガラス基板を得て、安定生産の要求を満たすことができる、高液相線粘度E-ガラスの最適化組成を提供する。本発明では、SiOは、主に、粘度の特性を向上させるものであり、SiOの総モル%を65.56%~68.6%に制御すると、このガラス基板の成形温度が過度に高くならず、オーバーフロー煉瓦寿命やガラス欠陥に悪影響を与えず、生産難度を下げ、一方、SiOの総モル%は65.56%以上に保持され、このようにして、液相線粘度が200,000ポアズを上回ることを保証することができ、オーバーフローダウンドロー成形に有利で、しかも、小さな密度値が得られる。
【0020】
Alは、ガラスの熱安定性を大幅に改善することができ、ガラスの結晶化傾向を低下させることができ、また、ガラスの硬度と機械的強度を高めることができ、寸法精度の高い板ガラスの生産に適しているが、その総含有量が14%以上の場合、ガラスの結晶化温度を上昇させ、結晶化粘度を低下させ、オーバーフローダウンドローに不利であり、熱安定性、ガラスの結晶化粘度、ガラスの機械的強度や硬度を配慮しなければならないため、Alの含有量は10.58%~14%である。
【0021】
は、フラックスとして作用する成分で、粘度を下げてガラスの溶解を促進して、ガラスの生産プロセスの温度を下げることができるが、その含有量が高すぎると、ガラスの歪点の温度を急速に下げて、熱安定性の劣化を引き起こす。したがって、一実施形態では、Bの含有量は7%~11%に維持される。Bの含有量が7%未満であると、フラックスとしての効果が不十分であり、単にB含有量を低下させると、溶融能力の低下や気泡の増加などの問題を引き起こす。一方、B含有量が高いと、耐酸性を低下させる傾向があり、また、ガラスの歪み点を下げて、熱安定性を低下させる。
【0022】
アルカリ土類金属酸化物は、溶融ガラス全体の粘度を下げることができ、生産プロセスの温度を下げるのに有利であるが、その含有量が高すぎると、密度が増加し、歪点温度が低下し、化学的耐久性が低下し、熱膨張係数が増大するため、総量は13%を超えてはならない。アルカリ土類金属の混合酸化物は、液相線温度を下げ、液相線の粘度を高め、オーバーフローダウンドローによる生産を容易にすることができる。
【0023】
さらに、ガラスの液相線温度から100,000ポアズに対応する温度を差し引いた最小値を22℃とすることにより、ガラス成形時の結晶化を回避し、結晶化後のガラスの破断を回避し、生産を確実に進める。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、特定実施例を参照して本発明をさらに詳細に説明するが、上記の実施例は本発明を説明するものであり、限定するものではない。
【0025】
本発明の高液相線粘度E-ガラスでは、下記実施例の表に記載のデータによれば、使用される原材料は、モル百分率で、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%、MgO+CaO+SrO+BaO<13%であり、このE-ガラスの液相線粘度が200,000ポイズを上回る。
【0026】
本発明のE-ガラスの歪点温度Tsの範囲が670~739℃であり、ヤング率の範囲が70~83GPaであり、密度の範囲が2.38~2.45g/cmである。
【0027】
本発明は、高液相線粘度のガラス基板を得て、安定生産の要求を満たすことができる、高液相線粘度E-ガラスの最適化組成を提供する。本発明では、SiOは、主に、粘度の特性を向上させるものであり、SiOの総モル%を65.56%~68.6%に制御すると、このガラス基板の成形温度が過度に高くならず、オーバーフロー煉瓦寿命やガラス欠陥に悪影響を与えず、生産難度を下げ、一方、SiOの総モル%は65.56%以上に保持され、このようにして、液相線粘度が200,000ポアズを上回ることを保証することができ、オーバーフローダウンドロー成形に有利で、しかも、小さな密度値が得られる。
【0028】
Alは、ガラスの熱安定性を大幅に改善することができ、ガラスの結晶化傾向を低下させることができ、また、ガラスの硬度と機械的強度を高めることができ、寸法精度の高い板ガラスの生産に適しているが、その総含有量が14%以上の場合、ガラスの結晶化温度を上昇させ、結晶化粘度を低下させ、オーバーフローダウンドローに不利であり、熱安定性、ガラスの結晶化粘度、ガラスの機械的強度や硬度を配慮しなければならないため、Alの含有量は10.58%~14%である。
【0029】
は、フラックスとして作用する成分で、粘度を下げてガラスの溶解を促進して、ガラスの生産プロセスの温度を下げることができるが、その含有量が高すぎると、ガラスの歪点の温度を急速に下げて、熱安定性の劣化を引き起こす。したがって、一実施形態では、Bの含有量は7%~11%に維持される。Bの含有量が7%未満であると、フラックスとしての効果が不十分であり、単にB含有量を低下させると、溶融能力の低下や気泡の増加などの問題を引き起こす。一方、B含有量が高いと、耐酸性を低下させる傾向があり、また、ガラスの歪み点を下げて、熱安定性を低下させる。
【0030】
アルカリ土類金属酸化物は、溶融ガラス全体の粘度を下げることができ、生産プロセスの温度を下げるのに有利であるが、その含有量が高すぎると、密度が増加し、歪点温度が低下し、化学的耐久性が低下し、熱膨張係数が増大するため、総量は13%を超えてはならない。アルカリ土類金属の混合酸化物は、液相線温度を下げ、液相線の粘度を高め、オーバーフローダウンドローによる生産を容易にすることができる。
【0031】
E-ガラスの液相線温度から100,000ポアズに対応する温度を差し引いた最小値は22℃であった。ガラスの液相線温度から100,000ポアズに対応する温度を差し引いた最小値を22℃とすることにより、ガラス成形時の結晶化を回避し、結晶化後のガラスの破断を回避し、生産を確実に進める。
【0032】
本発明の高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、SiO:65.56~68.6%、Al:10.58~14%、B:7~11%、SrO:0.27~3.26%、BaO:7.20~10.12%、CaO:0.22~1.22%、MgO:0~1.05%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを液相線粘度>200,000ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例1
【0033】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.00%、Al:13.00%、B:10.01%、SrO:1.27%、BaO:8.86%、CaO:0.73%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が267719.7ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例1では、E-ガラスは、歪点温度Tsが723℃、ヤング率が82GPa、密度が2.39g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると25℃になる。
実施例2
【0034】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:68.60%、Al:14.00%、B:7.32%、SrO:0.27%、BaO:8.95%、CaO:0.74%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が218351.3ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例2では、E-ガラスは、歪点温度Tsが739℃、ヤング率が83GPa、密度が2.38g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると30℃になる。
実施例3
【0035】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.00%、Al:10.87%、B:9.82%、SrO:3.23%、BaO:8.24%、CaO:0.71%、MgO:0.08%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が206347.1ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例3では、E-ガラスは、歪点温度Tsが687℃、ヤング率が75GPa、密度が2.42g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると28℃になる。
実施例4
【0036】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.56%、Al:10.87%、B:9.82%、SrO:2.24%、BaO:9.67%、CaO:0.71%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が317280.6ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例4では、E-ガラスは、歪点温度Tsが680℃、ヤング率が76GPa、密度が2.45g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると38℃になる。
実施例5
【0037】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.23%、Al:10.82%、B:11.00%、SrO:1.22%、BaO:10.12%、CaO:0.49%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が290999.8ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例5では、E-ガラスは、歪点温度Tsが673℃、ヤング率が70GPa、密度が2.43g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると26℃になる。
実施例6
【0038】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.91%、Al:13.20%、B:7.00%、SrO:2.31%、BaO:7.85%、CaO:0.73%、MgO:0.95%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が412501.0ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例6では、E-ガラスは、歪点温度Tsが723℃、ヤング率が82GPa、密度が2.43g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると46℃になる。
実施例7
【0039】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:68.08%、Al:11.04%、B:9.24%、SrO:2.22%、BaO:8.83%、CaO:0.49%、MgO:0.02%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が223978.5ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例7では、E-ガラスは、歪点温度Tsが704℃、ヤング率が81GPa、密度が2.44g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると31℃になる。
実施例8
【0040】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.56%、Al:11.04%、B:9.96%、SrO:2.27%、BaO:8.82%、CaO:0.22%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が260487.4ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例8では、E-ガラスは、歪点温度Tsが694℃、ヤング率が81GPa、密度が2.38g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると36℃になる。
実施例9
【0041】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.89%、Al:10.93%、B:9.86%、SrO:2.25%、BaO:8.73%、CaO:1.22%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が395876.8ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例9では、E-ガラスは、歪点温度Tsが679℃、ヤング率が74GPa、密度が2.42g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると52℃になる。
実施例10
【0042】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.28%、Al:10.99%、B:9.92%、SrO:2.21%、BaO:7.78%、CaO:0.72%、MgO:1.05%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が363697.3ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例10では、E-ガラスは、歪点温度Tsが688℃、ヤング率が76GPa、密度が2.43g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると42℃になる。
実施例11
【0043】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.09%、Al:10.96%、B:9.89%、SrO:2.26%、BaO:8.75%、CaO:0.72%、MgO:0.27%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が359805.6ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例11では、E-ガラスは、歪点温度Tsが691℃、ヤング率が75GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると44℃になる。
実施例12
【0044】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.23%、Al:12.98%、B:8.42%、SrO:2.26%、BaO:8.27%、CaO:0.72%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が258442.4ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例12では、E-ガラスは、歪点温度Tsが715℃、ヤング率が75GPa、密度が2.41g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると34℃になる。
実施例13
【0045】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.23%、Al:11.98%、B:8.41%、SrO:2.26%、BaO:9.27%、CaO:0.72%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が276728.3ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例13では、E-ガラスは、歪点温度Tsが715℃、ヤング率が79GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると37℃になる。
実施例14
【0046】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.08%、Al:10.99%、B:10.12%、SrO:2.26%、BaO:8.78%、CaO:0.72%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が229892.2ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例14では、E-ガラスは、歪点温度Tsが690℃、ヤング率が72GPa、密度が2.39g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると31℃になる。
実施例15
【0047】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.89%、Al:10.93%、B:9.86%、SrO:2.25%、BaO:8.73%、CaO:0.72%、MgO:0.57%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が200550.0ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例15では、E-ガラスは、歪点温度Tsが686℃、ヤング率が76GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると23℃になる。
実施例16
【0048】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:65.56%、Al:13.87%、B:7.82%、SrO:2.24%、BaO:8.68%、CaO:1.70%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が229342.6ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例16では、E-ガラスは、歪点温度Tsが722℃、ヤング率が83GPa、密度が2.42g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると28℃になる。
実施例17
【0049】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.55%、Al:11.87%、B:9.82%、SrO:2.24%、BaO:8.68%、CaO:0.71%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が229342.6ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例17では、E-ガラスは、歪点温度Tsが696℃、ヤング率が78GPa、密度が2.41g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると37℃になる。
実施例18
【0050】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.73%、Al:10.98%、B:9.41%、SrO:2.26%、BaO:8.77%、CaO:0.72%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が269925.4ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例18では、E-ガラスは、歪点温度Tsが695℃、ヤング率が74GPa、密度が2.41g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると39℃になる。
実施例19
【0051】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:68.30%、Al:10.88%、B:10.50%、SrO:2.20%、BaO:7.20%、CaO:0.80%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が348081.8ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例19では、E-ガラスは、歪点温度Tsが683℃、ヤング率が72GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると49℃になる。
実施例20
【0052】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.53%、Al:11.68%、B:8.98%、SrO:2.76%、BaO:8.28%、CaO:0.72%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が210081.0ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例20では、E-ガラスは、歪点温度Tsが689℃、ヤング率が74GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると22℃になる。
実施例21
【0053】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.64%、Al:10.58%、B:9.98%、SrO:3.26%、BaO:7.77%、CaO:0.72%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が415818.6ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例21では、E-ガラスは、歪点温度Tsが686℃、ヤング率が71GPa、密度が2.39g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると46℃になる。
実施例22
【0054】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.93%、Al:12.78%、B:7.42%、SrO:2.26%、BaO:8.77%、CaO:0.72%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が273255.6ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例22では、E-ガラスは、歪点温度Tsが729℃、ヤング率が81GPa、密度が2.39g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると36℃になる。
実施例23
【0055】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.73%、Al:11.00%、B:10.40%、SrO:2.26%、BaO:8.77%、CaO:0.72%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が408819.2ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例23では、E-ガラスは、歪点温度Tsが687℃、ヤング率が72GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると55℃になる。
実施例24
【0056】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.23%、Al:10.98%、B:10.42%、SrO:2.16%、BaO:8.40%、CaO:0.69%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が338660.9ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例24では、E-ガラスは、歪点温度Tsが670℃、ヤング率が70GPa、密度が2.39g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると40℃になる。
実施例25
【0057】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:67.57%、Al:11.04%、B:9.96%、SrO:2.17%、BaO:8.44%、CaO:0.69%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が491490.0ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例25では、E-ガラスは、歪点温度Tsが693℃、ヤング率が76GPa、密度が2.4g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると49℃になる。
実施例26
【0058】
高液相線粘度E-ガラスの製造方法は、以下のステップを含む。
ステップ1、モル百分率で、SiO:66.73%、Al:12.56%、B:7.91%、SrO:2.59%、BaO:8.40%、CaO:0.69%、MgO:0.07%の原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにし、MgO+CaO+SrO+BaO<13%である。
ステップ2、ステップ1のミックスをガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて、SnO 0.05%を加えて清澄化し、ガラスメルトを製造する。
ステップ3、ダウンドロー法を用いて、ガラスメルトを、液相線粘度が263689.7ポイズの高液相線粘度E-ガラスに成形する。
実施例26では、E-ガラスは、歪点温度Tsが717℃、ヤング率が82GPa、密度が2.42g/cmであり、E-ガラスの液相線温度から100,000ポイズに対応する温度を差し引いると24℃になる。
【0059】
上記の実施例における成分の配合比のデータを示す表

【国際調査報告】