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特表2024-525054フレキシブルガラス及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】フレキシブルガラス及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03C 3/091 20060101AFI20240702BHJP
   C03B 17/04 20060101ALI20240702BHJP
   C03B 5/225 20060101ALI20240702BHJP
   C03B 5/02 20060101ALI20240702BHJP
   C03C 1/00 20060101ALI20240702BHJP
   C03B 33/095 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
C03C3/091
C03B17/04 Z
C03B5/225
C03B5/02
C03C1/00
C03B33/095
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580928
(86)(22)【出願日】2023-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 CN2023084863
(87)【国際公開番号】W WO2023185958
(87)【国際公開日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】202210327193.6
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522124873
【氏名又は名称】彩虹顕示器件股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】楊国洪
(72)【発明者】
【氏名】曾召
(72)【発明者】
【氏名】王答成
(72)【発明者】
【氏名】徐莉華
【テーマコード(参考)】
4G015
4G062
【Fターム(参考)】
4G015FC05
4G015FC14
4G062AA01
4G062BB01
4G062CC01
4G062DA06
4G062DB04
4G062DC04
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4G062KK07
4G062MM01
4G062NN29
4G062NN33
(57)【要約】
本発明は、フレキシブルガラス及びその製造方法を開示する。該フレキシブルガラスは、使用される原材料として、重量比で、シリカ60.04~63.01重量部、アルミナ16.7~21.5重量部、酸化ホウ素12.93~19.85重量部、炭酸カルシウム2.43~14.19重量部、酸化マグネシウム0.16~2.07重量部、炭酸ストロンチウム0.5~2.74重量部、硝酸バリウム0~4.16重量部である。製造方法は、原材料をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにするステップ1と、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させるステップ2と、内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で成長いガラス管に引き抜くステップ3と、レーザーカッターを用いて横方向と縦方向にカットし、ガラス片を形成するステップ4と、フレキシブルガラス製品を製造するステップ5と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルガラスであって、
使用される原材料が、重量比で、シリカ60.04~63.01重量部、アルミナ16.7~21.5重量部、酸化ホウ素12.93~19.85重量部、炭酸カルシウム2.43~14.19重量部、酸化マグネシウム0.16~2.07重量部、炭酸ストロンチウム0.5~2.74重量部、硝酸バリウム0~4.16重量部である、ことを特徴とするフレキシブルガラス。
【請求項2】
歪点温度Tsの範囲が670~739℃である、ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルガラス。
【請求項3】
ヤング率の範囲が70~83GPaである、ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルガラス。
【請求項4】
密度の範囲が2.38~2.43g/cmである、ことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルガラス。
【請求項5】
フレキシブルガラスの製造方法であって、
原材料として、重量比で、シリカ60.04~63.01重量部、アルミナ16.7~21.5重量部、酸化ホウ素12.93~19.85重量部、炭酸カルシウム2.43~14.19重量部、酸化マグネシウム0.16~2.07重量部、炭酸ストロンチウム0.5~2.74重量部、硝酸バリウム0~4.16重量部をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにするステップ1と、
ステップ1のミックスを供給機でガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させるステップ2と、
内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で長いガラス管に引き抜くステップ3と、
レーザーカッターを用いてガラス管を規格に応じて横方向と縦方向にカットし、ガラス片を形成するステップ4と、
ガラス片を検査した後、フレキシブルガラス製品を製造するステップ5と、を含む、ことを特徴とする製造方法。
【請求項6】
ステップ2では、ガラス溶解温度の範囲が1550~1600℃である、ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルガラスの製造方法。
【請求項7】
ステップ2では、フレキシブルガラスの清澄化剤が酸化スズである、ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルガラスの製造方法。
【請求項8】
ステップ2では、ガラス溶解に電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式が使用される、ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルガラスの製造方法。
【請求項9】
ステップ3では、前記極性雰囲気は水蒸気である、ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルガラスの製造方法。
【請求項10】
ステップ3では、長いガラス管の厚さが0.1mm未満である、ことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルガラスの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光電子表示の分野に属し、具体的には、フレキシブルガラス及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルガラスとは、厚さが0.1mm以下であり、曲げ靭性に優れたガラス材料であり、厚さが小さいほど曲げ臨界半径が小さくなる。フレキシブルガラスは、良好な柔軟性のほか、ガラス固有の高硬度、高透明性、高熱安定性、耐薬品性などの特性を維持しており、光電子表示、照明、太陽エネルギーや航空宇宙などの分野で広く応用されている。
【0003】
中国国内外の研究の現状により、フレキシブルガラスの製造方法は、工程の数によって一次成形と二次成形に分けることができ、一次成形は、オーバーフローダウンドロー法、フロート法、スリットダウンドロー法を含み、二次成形は、化学的薄板化法及びリドロー法を含む。
【0004】
オーバーフローダウンドロー法は、米国コーニング社が1967年に発明したものであり、ガラスの自重により薄板化を行い、ガラスの両面は成形焼鈍の過程で外界の材料と接触せず、完成品の表面は滑らかで暇がなく、平坦度が良く、研磨などの後続加工を行う必要がない。また、ガラスの両面は1対のローラで制御し、加熱又は冷却を同時に行うことができ、表面品質が高く要求されるフレキシブルガラスの製造に適している。しかし、このプロセスは、溶融ガラスをオーバーフロー煉瓦の先端に合流させて板のベースを形成するので、基礎の厚さが存在し、薄板化がより困難になる。
【0005】
1950年代末、英国ピルキントンガラス会社は、ガラスフロート成形プロセスの開発に成功したことを世界に発表した。この方法は、溶融ガラスを液体スズ槽に輸送し、溶融ガラスの密度が低いので、溶融スズの表面に浮いて成形させるものである。生産能力や規模が大きく、生産される製品の規格が多くなる。この方法でフレキシブルガラスを生産するには、溶融ガラスの重力と表面張力の作用を克服して厚さを薄くするために、複数対のエッジローラ、牽引ローラを増設する必要がある。また、ガラスリボンが溶融スズの表面に浮いているため、下面にスズ浸透層が形成され、さらなる加工処理が必要となる。
【0006】
20世紀末、ドイツのショット社がスリットダウンドロー技術を開発し、現在はこのプロセスを採用して厚さ0.03mm~0.1mmのフレキシブルガラス製品を生産している。スリットダウンドロー法は、均一に発熱した白金ロジウム貯留槽に均質な溶融ガラスを導入し、白金漏れ板のスリットから流出させ、エッジローラや牽引ローラで引くものである。この方法は、粘度の小さいフレキシブルガラスの製造に適しており、少ない敷地で、建設期間が短い。しかし、製品の表面の平坦度、生産の安定性はスリット形状の影響を受けやすい。
【0007】
リドロー法は、原ガラスを軟化点温度以上に加熱し、この時に一定の流動性を有する粘弾性体にし、このような粘度状態にあるガラスに牽引力をかけることによって延伸して薄くすることにより、厚さが100μm未満のフレキシブルガラスを製造する方法である。リドロー法は、設備への投資が少なく、生産場所のスペースが小さいなどの利点があり、原板ガラスを連続的に投入することでフレキシブルガラスの連続生産が可能である。研究によると、延伸・薄板化工程において、表面張力の影響のため、原板ガラスは、大きな横方向収縮力による作用を受けて、延伸した後に板幅が急激に収縮し、製造したフレキシブルガラス板の幅は原板幅の30%以下になり、大型フレキシブルガラスの生産が困難であり、厚さの差が10μm~15μmに達し、表面粗さが0.110μmよりも大きく、表面品質も良くなく、光電子表示分野に使用しにくい。
【0008】
化学的薄板化法は、酸液を用いてガラス表面をエッチングし、ガラス表面の構造を変化させてガラスの厚さを薄くする方法であるが、その後の研磨工程でガラスが割れやすく、歩留まりが低い。
【0009】
以上のように、従来技術で生産されたフレキシブルガラスは、より高解像度の表示要求を満たすことが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
延伸・薄板化工程において、表面張力の影響のため、原板ガラスは、大きな横方向収縮力による作用を受けて、延伸した後に板幅が急激に収縮し、製造したフレキシブルガラス板の幅は原板幅の30%以下になり、大型フレキシブルガラスの生産が困難であり、厚さの差が10μm~15μmに達し、表面粗さが0.110μmよりも大きく、表面品質も良くなく、光電子表示分野に使用しにくい。
【0011】
化学的薄板化法は、酸液を用いてガラス表面をエッチングし、ガラス表面の構造を変化させてガラスの厚さを薄くする方法であるが、その後の研磨工程でガラスが割れやすく、歩留まりが低い。
【0012】
従来技術に存在する問題を解決するために、本発明は上記問題を解決するためのフレキシブルガラス及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明は、技術的解決手段として、使用される原材料が、重量比で、シリカ60.04~63.01重量部、アルミナ16.7~21.5重量部、酸化ホウ素12.93~19.85重量部、炭酸カルシウム2.43~14.19重量部、酸化マグネシウム0.16~2.07重量部、炭酸ストロンチウム0.5~2.74重量部、硝酸バリウム0~4.16重量部であるフレキシブルガラスを提供する。
【0014】
好ましくは、前記フレキシブルガラスの歪点温度Tsの範囲が670~739℃である。
【0015】
好ましくは、前記フレキシブルガラスのヤング率の範囲が70~83GPaである。
【0016】
好ましくは、前記フレキシブルガラスの密度の範囲が2.38~2.43g/cmである。
【0017】
フレキシブルガラスの製造方法であって、
原材料として、重量比で、シリカ60.04~63.01重量部、アルミナ16.7~21.5重量部、酸化ホウ素12.93~19.85重量部、炭酸カルシウム2.43~14.19重量部、酸化マグネシウム0.16~2.07重量部、炭酸ストロンチウム0.5~2.74重量部、硝酸バリウム0~4.16重量部をミキサーに投入し、均一に混合してミックスにするステップ1と、
ステップ1のミックスを供給機でガラス窯に加え、加熱してガラスを溶解し、溶融ガラスをプラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させるステップ2と、
内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で長いガラス管に引き抜くステップ3と、
レーザーカッターを用いてガラス管を規格に応じて横方向と縦方向にカットし、ガラス片を形成するステップ4と、
ガラス片を検査した後、フレキシブルガラス製品を製造するステップ5と、を含む。
【0018】
好ましくは、ステップ2では、ガラス溶解温度の範囲が1550~1600℃である。
【0019】
好ましくは、ステップ2では、フレキシブルガラスの清澄化剤が酸化スズである。
【0020】
好ましくは、ステップ2では、ガラス溶解に電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式が使用される。
【0021】
好ましくは、ステップ3では、前記極性雰囲気は水蒸気である。
【0022】
好ましくは、ステップ3では、長いガラス管の厚さが0.1mm未満である。
【発明の効果】
【0023】
従来技術と比べて、本発明は以下の有益な技術的効果を有する。
【0024】
本発明は、高い歪点温度、高いヤング率及び低い密度を有し、より高解像度の表示の要求を満たすフレキシブルガラスを提供する。本発明は、引抜トンネル内の極性雰囲気(水蒸気など)により溶融ガラスの表面張力を低下させ、厚さ0.1mm未満のフレキシブルガラスの延伸の困難性を低下させることができ、しかも、雰囲気媒体の極性が強いほど配向力が増加し、溶融ガラスの表面張力を低下させることができるとともに、溶融ガラス内の水が分解し続けて酸素気泡や水素気泡が形成されることを阻止し、ガラス内部の気泡欠陥を低減することができるフレキシブルガラスの製造方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、特定実施例を参照して、本発明についてさらに詳細に説明するが、上記の実施例は、本発明を説明するもので、限定するものではない。
実施例1
【0026】
本発明のフレキシブルガラスでは、原材料は、重量比で、シリカ60.04重量部、アルミナ20.07重量部、酸化ホウ素18.68重量部、炭酸カルシウム13.4重量部、酸化マグネシウム0.78重量部、炭酸ストロンチウム1.63重量部、硝酸バリウム0.29重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1550℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。極性雰囲気は、アンモニアガス、HCl、SO、及び本実施例に用いられる水蒸気であってもよい。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは723℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は79GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.39g/cmである。
実施例2
【0027】
原材料は、重量比で、シリカ62.07重量部、アルミナ21.5重量部、酸化ホウ素13.58重量部、炭酸カルシウム13.45重量部、酸化マグネシウム0.16重量部、炭酸ストロンチウム1.63重量部、硝酸バリウム0.29重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1600℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは739℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は83GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.38g/cmである。
実施例3
【0028】
原材料は、重量比で、シリカ62.08重量部、アルミナ20.18重量部、酸化ホウ素12.93重量部、炭酸カルシウム11.76重量部、酸化マグネシウム0.8重量部、炭酸ストロンチウム1.16重量部、硝酸バリウム3.73重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1560℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは729℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は82GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.4g/cmである。
実施例4
【0029】
原材料は、重量比で、シリカ62.63重量部、アルミナ17.37重量部、酸化ホウ素18.93重量部、炭酸カルシウム13.58重量部、酸化マグネシウム1.44重量部、炭酸ストロンチウム0.5重量部、硝酸バリウム0.29重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1570℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは694℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は81GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.38g/cmである。
実施例5
【0030】
原材料は、重量比で、シリカ61.65重量部、アルミナ17.09重量部、酸化ホウ素18.64重量部、炭酸カルシウム13.36重量部、酸化マグネシウム1.42重量部、炭酸ストロンチウム2.74重量部、硝酸バリウム0.29重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1580℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは679℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は74GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.42g/cmである。
実施例6
【0031】
原材料は、重量比で、シリカ62.28重量部、アルミナ16.99重量部、酸化ホウ素18.52重量部、炭酸カルシウム11.77重量部、酸化マグネシウム1.37重量部、炭酸ストロンチウム1.61重量部、硝酸バリウム4.16重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1590℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは688℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は76GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.43g/cmである。
実施例7
【0032】
原材料は、重量比で、シリカ61.9重量部、アルミナ18.72重量部、酸化ホウ素15.87重量部、炭酸カルシウム14.19重量部、酸化マグネシウム1.42重量部、炭酸ストロンチウム1.63重量部、硝酸バリウム0.29重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1550℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは714℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は77GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.4g/cmである。
実施例8
【0033】
原材料は、重量比で、シリカ63.01重量部、アルミナ17.04重量部、酸化ホウ素19.85重量部、炭酸カルシウム2.43重量部、酸化マグネシウム1.42重量部、炭酸ストロンチウム1.81重量部、硝酸バリウム0.29重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1600℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは683℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は72GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.4g/cmである。
実施例9
【0034】
原材料は、重量比で、シリカ62.89重量部、アルミ16.7重量部、酸化ホウ素19.02重量部、炭酸カルシウム12.01重量部、酸化マグネシウム2.07重量部、炭酸ストロンチウム1.64重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1550℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは686℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は71GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.39g/cmである。
実施例10
【0035】
原材料は、重量比で、シリカ62.08重量部、アルミナ17.21重量部、酸化ホウ素19.73重量部、炭酸カルシウム12.88重量部、酸化マグネシウム1.35重量部、炭酸ストロンチウム1.56重量部、硝酸バリウム0.27重量部、酸化スズ0.12重量部である。
該フレキシブルガラスの製造方法は、コンピュータシステム、電子秤、ミキサー、供給機、ガラス窯、プラチナ供給チャネル、牽引引抜機、引抜トンネル、レーザー自動検出器、レーザーカッターへの制御を含む。
具体的な製造工程は以下の通りである。
a、材料配合:本実施例における配合比によって原材料を秤量し、ミキサーに入れて、均一に混合した。
b、溶解・清澄化:ミックスを供給機でガラス窯に加え、電気加熱方式及び天然ガス燃焼方式によってガラスを溶解し、溶解温度を自動的に1600℃に制御し、次に、プラチナ供給チャネルに入れて清澄化し、引抜トンネルに流入させた。
c、成形:内部を極性雰囲気とする引抜トンネル内で溶融ガラスを牽引引抜機で厚さが0.1mm未満の長いガラス管に引き抜いた。
d、精密カット:レーザーカッターを用いてガラスを規格に応じて横方向と縦方向にカットした。
e、検査して包装し、フレキシブルガラス製品を製造した。
この方法で製造されたフレキシブルガラスの歪点温度Tsは670℃であり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスのヤング率は70GPaであり、
この方法で製造されたフレキシブルガラスの密度は2.39g/cmである。
【国際調査報告】