(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】日傘
(51)【国際特許分類】
A45B 17/00 20060101AFI20240702BHJP
A45B 25/02 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
A45B17/00 A
A45B25/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580998
(86)(22)【出願日】2022-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2022143148
(87)【国際公開番号】W WO2023131039
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202220013887.8
(32)【優先日】2022-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524002614
【氏名又は名称】蔚孜電子商務(上海)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダートウィック,マーティン ジェームス
(72)【発明者】
【氏名】袁春亮
(72)【発明者】
【氏名】楊勝勇
【テーマコード(参考)】
3B104
【Fターム(参考)】
3B104AA04
3B104AA05
3B104EA03
3B104FA04
3B104NA01
(57)【要約】
日傘は、傘柄(1)、傘柄(1)の上部に設置されたトップフレーム(2)及びトップフレーム(2)に接続された傘の布(3)を含み、傘の布(3)は、本体部(31)及びスカート部(32)を含み、スカート部(32)の上縁は、本体部(31)の外縁に接続され、スカート部(32)の下縁は、少なくとも日傘が展開した後にトップフレーム(2)に拡開され且つ本体部(31)の外縁から下向きに延在するように、トップフレーム(2)に接続され、傘の布(3)の縁部は、下向きに下げ、且つ拡開され広告、スローガン又はパターンなどを設定でき、良い表示効果がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘柄と、前記傘柄の上部に設置されたトップフレームと、前記トップフレームに接続された傘の布と、を含む日傘であって、
前記傘の布は、本体部と、スカート部と、を含み、
前記スカート部は、前記本体部の外縁に接続された上縁及び前記トップフレームに接続された下縁を含み、
前記スカート部は、少なくとも前記日傘が展開した後に前記トップフレームに拡開され且つ前記本体部の外縁から下向きに延在するように配置されることを特徴とする日傘。
【請求項2】
前記トップフレームは、複数のトップロッドアセンブリを含み、
前記それぞれのトップロッドアセンブリは、第1トップロッド及び第2トップロッドを含み、
前記第1トップロッド及び前記第2トップロッドはそれぞれ内端部及び外端部を有し、
前記第1トップロッドの内端部は、前記傘柄に回転可能に接続され、
前記第2トップロッドは、前記第1トップロッドの上方に位置し、
前記第2トップロッドの内端部は、前記傘柄に回転可能に接続され、
前記それぞれのトップロッドアセンブリは、前記第1トップロッドと前記第2トップロッドとの間に位置する少なくとも1つのリンクも含み、
前記リンクは、前記第2トップロッド及び前記第1トップロッドに回転可能に接続され、
前記日傘が展開した後に、前記本体部は、前記第2トップロッドに覆われ、前記スカート部の下縁は、前記第1トップロッドの前記外端部又は前記リンクの前記下端部に接続され、前記スカート部は、前記第1トップロッドの外端部及び前記第2トップロッドの外端部に拡開されるか又は前記リンクに拡開されることを特徴とする請求項1に記載の日傘。
【請求項3】
前記リンクは、第1リンクを含み、前記第1リンクは、前記第1トップロッドの前記外端部に回転可能に接続され、且つ前記第2トップロッドの前記外端部に回転可能に接続されることを特徴とする請求項2に記載の日傘。
【請求項4】
前記第1リンクの上端部は、前記第2トップロッドの外端部に回転可能に接続され、前記第1トップロッドの外端部は、前記第1リンクの上端部と下端部との間に回転可能に接続され、前記第1リンクの下端部を前記第1トップロッドの外端部の下方に配置させ、前記スカート部は、前記第1リンクに拡開されることを特徴とする請求項3に記載の日傘。
【請求項5】
前記スカート部の下縁は、前記第1トップロッドの外端部又は前記第1リンクの下端部に接続されることを特徴とする請求項3に記載の日傘。
【請求項6】
前記リンクは、第2リンクを含み、前記第2リンクの下端部は、前記第1トップロッドの中間部に回転可能に接続され、上端部は、前記第2トップロッドの中間部に回転可能に接続されることを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の日傘。
【請求項7】
前記リンクは、上下方向に沿って延在することを特徴とする請求項2に記載の日傘。
【請求項8】
前記第1トップロッドは、傾斜して延在し、且つその内端部は外端部より高いことを特徴とする請求項2に記載の日傘。
【請求項9】
前記第2トップロッドは、傾斜して延在し、且つその内端部は外端部より高いことを特徴とする請求項2に記載の日傘。
【請求項10】
同じ前記トップロッドアセンブリの前記第1トップロッドは、前記第2トップロッドと互いに平行であることを特徴とする請求項2に記載の日傘。
【請求項11】
前記トップフレームは複数のサポートロッドも含み、前記日傘は、前記傘柄に摺動可能に設置されたスライド部材を含み、前記サポートロッドの1つの端部は、前記第1トップロッドに回転可能に接続され、他端部は、前記スライド部材に回転可能に接続されることを特徴とする請求項2に記載の日傘。
【請求項12】
前記スカート部に印刷層が敷設されることを特徴とする請求項1に記載の日傘。
【請求項13】
前記スカート部に、複数の垂直な平面を形成することを特徴とする請求項1に記載の日傘。
【請求項14】
前記スカート部に形成された平面は、傘柄の延在方向と互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載の日傘。
【請求項15】
上面からの視点の下では、スカート部は四角形などの多角形のように囲まれたことを特徴とする請求項13又は14に記載の日傘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2022年1月4日に提出された、出願番号CN2022200138878の中国特許出願の優先権を主張する。
本発明は、屋外製品の分野に属し、日傘、特にダブルレイヤートップロッドを有する屋外日傘に関する。
【背景技術】
【0002】
日傘は、一般的に使用される屋外のレジャー用品であり、それは太陽を遮るために使用され、同時に風と雨を遮ることができ、通常、公園、広場、ビーチ等の場所に配置されており、屋外アクティビティのためのツールである。例えば既存の多機能ハンドル分解式日傘は、リンクを含み、リンクと支柱との間にヒンジを介して回転可能に接続され、リンクの一端は、傘の心棒に固定接続され、且つ傘の心棒は、インテンス・パルス・ライトが取り付けられた傘の骨に固定接続され、傘の布は、絹糸を介して傘の骨に固定され、前記支柱の底端は、貯水タンクベースの先端に固定接続される。該既存の屋外日傘には、以下の欠点が存在する。(1)傘の布の本体は、傘のトップに位置し、普通の消費者が観察しにくい部位であり、広告、スローガン又はパターンを印刷する価値がなく、ある日傘の傘の布縁部が下げて日傘の側面に位置するが、固定せず、風等の要因の影響を受けやすいため、形状は不確実であり、広告、スローガン又はパターンの表示効果が影響を受けた。(2)傘の布は、単一の層の傘の骨によって支えられ、強度が低く、大きな傘の場合に、さらに低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記技術的課題のうちの少なくとも1つを解決するために、本発明は日傘を提供し、その傘の布の縁部は、下向きに下げ、且つ拡開され、広告、スローガン又はパターン等が設定でき、良い表示効果がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つ目の態様では、日傘を提供し、傘柄と、前記傘柄の上部に設置されたトップフレームと、前記トップフレームに接続された傘の布と、を含み、前記傘の布は、本体部と、スカート部と、を含み、スカート部は、前記本体部の外縁に接続された上縁及び前記トップフレームに接続された下縁を含み、前記スカート部は、少なくとも前記日傘が展開した後に前記トップフレームに拡開され且つ前記本体部の外縁から下向きに延在するように配置される。
【0005】
1つの実施例において、スカート部に、複数の垂直な平面を形成する。1つの実施例において、スカート部に形成された平面は、傘柄の延在方向と互いに平行である。1つの実施例において、上面からの視点の下では、スカート部は四角形などの多角形のように囲まれた。
【0006】
1つの実施例において、前記トップフレームは、複数のトップロッドアセンブリを含み、前記それぞれのトップロッドアセンブリは、第1トップロッド及び第2トップロッドを含み、前記第1トップロッド及び前記第2トップロッドはそれぞれ内端部及び外端部を有し、前記第1トップロッドの内端部は、前記傘柄に回転可能に接続され、前記第2トップロッドは、前記第1トップロッドの上方に位置し、前記第2トップロッドの内端部は、前記傘柄に回転可能に接続され、前記それぞれのトップロッドアセンブリは、前記第1トップロッドと前記第2トップロッドとの間に位置する少なくとも1つのリンクも含み、前記リンクは、前記第2トップロッド及び前記第1トップロッドに回転可能に接続され、前記日傘が展開した後に、前記本体部は、前記第2トップロッドに覆われ、前記スカート部の下縁は、前記第1トップロッドの外端部又は前記リンクの下端部に接続され、前記スカート部は、前記第1トップロッドの外端部及び前記第2トップロッドの外端部に拡開されるか又は前記リンクに拡開される。
【0007】
1つの好ましい実施例では、前記リンクは、第1リンクを含み、前記第1リンクは、前記第1トップロッドの外端部に回転可能に接続され、且つ前記第2トップロッドの外端部に回転可能に接続される。
【0008】
より好ましい実施例において、前記第1リンクの上端部は、前記第2トップロッドの外端部に回転可能に接続され、前記第1トップロッドの外端部は、前記第1リンクの上端部と下端部との間に回転可能に接続され、前記第1リンクの下端部を前記第1トップロッドの外端部の下方に配置させ、前記スカート部は、前記第1リンクに拡開される。
【0009】
さらに、前記スカート部の下縁は、前記第1トップロッドの外端部又は前記第1リンクの下端部に接続される。
【0010】
より好ましい実施例において、前記リンクは、第2リンクを含み、前記第2リンクの下端部は、前記第1トップロッドの中間部に回転可能に接続され、上端部は、前記第2トップロッドの中間部に回転可能に接続される。
【0011】
1つの好ましい実施例において、前記リンクは、上下方向に沿って延在する。
【0012】
1つの好ましい実施例では、前記第1トップロッドは、傾斜して延在し、且つその内端部は外端部より高い。
【0013】
1つの好ましい実施例では、前記第2トップロッドは、傾斜して延在し、且つその内端部は外端部より高い。
【0014】
より好ましい実施例において、同じ前記トップロッドアセンブリの前記第1トップロッドは、前記第2トップロッドと互いに平行である。
【0015】
1つの好ましい実施例では、前記スカート部の下縁は、前記第1トップロッドの外端部又は前記リンクに接続される。
【0016】
1つの好ましい実施例では、前記トップフレームは複数のサポートロッドも含み、前記日傘は、前記傘柄に摺動可能に設置されたスライド部材を含み、前記サポートロッドの1つの端部は、前記第1トップロッドに回転可能に接続され、他端部は、前記スライド部材に回転可能に接続され、前記スライド部材を介して日傘の収縮機能を実現できる。
【0017】
いくつかの実施例において、前記スカート部に印刷層が敷設される。該印刷層に広告、スローガン又はパターンが形成される。印刷層は、インク塗膜、パターン又は文字が印刷されたポリマー薄膜(例えばPVC薄膜又はPET薄膜)等を含むがこれらに限定されない。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、上記の手段を採用しており、従来技術と比較して以下の利点を有する。
本発明の日傘では、傘の布には、本体部の外縁から下向きに延在するスカート部を有し、該スカート部は、トップフレームに拡開され、それによりぴんと張って展開した、垂れ下がるスカート部を取得し、その形状は一定で、日傘の側面に位置し、その上に広告、スローガン又はパターンを設定することに適し、良い表示効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明で使用する必要がある添付の図面を簡単に説明し、明らかに、次の説明における図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的努力をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【0020】
【
図1】本発明の実施例による日傘が展開した状態である場合の立体図である。
【
図4】本発明の実施例による日傘が半折り畳み状態の場合の概略図である。
【
図5】本発明の実施例による日傘が展開した状態である場合の立体概略図であり、傘の布は図示しなかった。
【
図8】本発明の実施例による日傘が折り畳み状態の場合の概略図であり、傘の布は図示しなかった。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の利点及び特徴を当業者により理解させやすくするように、図面を参照しながら本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。ここで、これらの実施形態の説明は、本発明の理解を促進するために使用されるが、本発明の限定を構成するものではないことに留意されたい。また、以下に説明する本発明の様々な実施形態に含まれる技術的特徴は、互いに矛盾しない限り、互いに組み合わせることができる。
【0022】
図1から
図9には、本実施例により提供される屋外用日傘を示し、該日傘は、
図2に示す展開状態及び
図5に示す折り畳み状態を有する。
図1から
図9に示すように、該日傘は、上下に延在する傘柄1、傘柄の上部に設置されたトップフレーム2及び傘の布3を含む。傘柄1の下端部は、例えば、地面上の固定ベースに挿入するか、又は砂地に直接挿入する、地面に直接又は間接的に支持することができるように配置される。具体的には、本実施例において、傘柄1は、上下に延在する直支柱である。
【0023】
図1から
図4に示すように、傘の布3は、本体部31及びスカート部32を含み、スカート部32の上縁は、本体部31の外縁に接続され、スカート部32の下縁は、少なくとも日傘が展開した後にトップフレーム2に拡開され且つ本体部31の外縁から下向きに延在するように、トップフレーム2に接続される。スカート部32に印刷層が敷設される。該印刷層に広告、スローガン又はパターンが形成される。印刷層は、インク塗膜、パターン又は文字が印刷されたポリマー薄膜(例えばPVC薄膜又はPET薄膜)等を含むが、これらに限定されない。スカート部32に、複数の垂直な平面を形成する。スカート部32に形成された平面は、傘柄1の延在方向と互いに平行である。上面からの視点の下では、スカート部32は四角形などの多角形のように囲まれた。
【0024】
具体的には、
図2に示すように、トップフレーム2は、複数のトップロッドアセンブリを含み、前記トップロッドアセンブリのそれぞれは、第1トップロッド21及び第2トップロッド22を含み、第1トップロッド21及び第2トップロッド22はそれぞれ内端部及び外端部を有する。第1トップロッド21のそれぞれの内端部は、傘柄1の上部に回転可能に接続される。第2トップロッド22のそれぞれの内端部は、傘柄1の上端部に回転可能に接続される。第2トップロッド22は、第1トップロッド21と一対一で対応し且つ第2トップロッド22は、第1トップロッド21の上方に位置する。前記トップロッドアセンブリのそれぞれは、第1トップロッド21と第2トップロッド22との間に回転可能に接続されたリンク23をさらに含み、具体的には、第1トップロッド21は、リンク23に回転可能に接続され、第2トップロッド22は、リンク23に回転可能に接続され、それにより第1トップロッド21、リンク23、第2トップロッド22及び傘柄1の間に四節リンク機構を構成する。日傘が展開した状態の場合、傘の布3の本体部31は、第2トップロッド22に覆われ、スカート部32は、第1トップロッド21の外端部及び第2トップロッド22の外端部に拡開されるか又はリンク23に拡開される。傘の布のスカート部32の下縁は、第1トップロッド21の外端部又は前記リンク23の下端部に接続され、本体部31は、第2トップロッド22の内端部及び/又は傘柄1の上端部に接続される。
【0025】
具体的には、本実施例において、リンク23は、第1リンク231及び第2リンク232を含み、第1リンク231は、第1トップロッド21の外端部及び第2トップロッド22の外端部に接続され、第2リンク232の下端部は、第1トップロッド21の中間部に回転可能に接続され、上端部は、第2トップロッド22の中間部に回転可能に接続される。さらに、第1リンク231の上端部は、第2トップロッド22の外端部に回転可能に接続され、第1トップロッド21の外端部は、第1リンク231の上端部と下端部との間に回転可能に接続され、第1リンク231の下端部は、第1トップロッド21の外端部の下方に位置する。換言すれば、第1リンク231の高さは、第1トップロッド21と第2トップロッド22の高度差より大きい。本実施例において、傘の布のスカート部32の下縁は、第1リンク231の下端部に接続され、傘の布3のスカート部32は、第1リンク231に拡開され且つ接続された第1リンク231にぴんと張られ、スカート部32に広告、宣伝スローガン、パターン等を設定するように、良い表示効果があり、日傘の機能を豊かにするか、又は日傘をより美しくする。スカート部32の高さは、第1リンク231の長さに等しくすることができる。
【0026】
具体的には、本実施例において、リンク23の方向は、上下に沿って延在し、好ましくは傘柄1と互いに平行である。第1リンク231は、第2リンク232と互いに平行であり、長さが同じであり、第1トップロッド21、リンク23、第2トップロッド22及び傘柄1の間に構成された四辺形は平行四辺形であり、日傘を折り畳んだ後の体積を小さくする。
【0027】
図5及び
図8に示すように、第1トップロッド21又は第2トップロッド22は、傾斜して下向きに延在し、即ちその内部端は、外部端より高く、雨水、灰塵又は落ち葉等をガイドして落下させるか又は落ちさせ、傘の布に集積することを回避するようにする。
【0028】
トップフレーム2は、傾斜的に設置された複数のサポートロッド4を含む。傘柄1に1つのスライド部材5が設置され、スライド部材5は、日傘の展開及び収縮をスライド制御するように、傘柄1に沿って上下にスライドすることができる。具体的には、サポートロッド4の1つの端部は、第1トップロッド21に回転可能に接続され、具体的には、第1トップロッド21の内端部と外端部との間に接続され、サポートロッド4の下端部は、サポートロッド4、第1トップロッド21及び傘柄1の間にクランクスライドブロック機構を構成するように、スライド部材5に回転可能に接続される。スライド部材5は具体的には、傘柄の1に嵌設されたスライドブッシュである。
【0029】
図5から
図7に示すように、日傘が展開した状態の場合、第2トップロッド22は、第1トップロッド21の上方にある一部の距離に位置し、且つ第1トップロッド21の外端部は好ましくは、第2トップロッド22の外端部の真下に位置し、それにより両者の外端部に接続されたリンク23(本実施例において、具体的には第1リンク231)が大体垂直に延在し、さらに傘の布3のスカート部32をぴんと張って拡開させ、その上の広告、スローガン、パターン等を表示させる。
【0030】
折り畳みを必要とする場合、スライド部材5を下向きに引っ張り、サポートロッド4は、第1トップロッド21を回転させるように駆動し、その外端部を下向き且つ内向きに回転させ、サポートロッド4が傘柄1と互いに近づき、第1トップロッド21が傘柄1と互いに近づき、第2トップロッド22及びリンク23が第1トップロッド21と互いに近づき、
図8及び
図9に示す折り畳み状態に達するまで第2トップロッド22及びリンク23はこれに伴って下向き且つ内向きに移動する。
【0031】
該日傘は、第1トップロッド21の上方に第2トップロッド22が設置され、且つリンク23を介して接続され、第1トップロッド21、第2トップロッド22、リンク23及び傘柄1の間に四節リンク機構を構成させ、日傘は、正常に折り畳むことができると同時に、傘の布3のスカート部32は、第1リンク231に拡開され、ぴんと張って展開したスカート部32を取得し、その形状は一定で日傘の側面に位置し、その上に広告、スローガン又はパターンを設定することに適し、良い表示効果があり、また、第2トップロッド22を介してトップフレーム2を補強することにより、日傘は、良い強度を有する。
【0032】
本実施例において、「回転可能な接続」とは、具体的には、「ピボット接続」を指し、ピボットは、ネジ又はピン又はリベットを採用することができる。
【0033】
本明細書及び特許請求の範囲に示されるように、「含む」及び「含み」という用語は、明確に識別されたステップ及び要素が含まれることを意味するだけであり、これらのステップ及び要素は、排他的リストを構成せず、方法または装置は、他のステップまたは要素を含む可能性がある。本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連して、リストされたアイテムの1つまたは複数の任意の組み合わせを含む。
【0034】
文脈には、明確に説明しない限り、本明細書の元素又は成分の前にある不定冠詞「1」、「1つ」及び「1種」は、前記要素又は成分の実例数量(即出現数)を非制限的に説明することを目的とする。したがって、「1」、「1つ」、及び「1種」は、1つ又は少なくとも1つを含み、且つ前記要素又は成分の単数語形が複数形式も含むと理解すべきである。
【0035】
特別な説明がない場合、ある特徴が別の特徴に「固定」、「接続」されると呼ばれる場合、別の特徴に直接固定して接続することができ、別の特徴に間接的に固定して接続することもできる。また、本発明で使用されている上部、下、左、右などの説明が、図面の本発明の各成分の相互位置関係に対応して説明されたことに留意されたい。
【0036】
用語「第1」、「第2」等は、各種の情報を説明するために使用されるが、これらの情報は、これらの用語に限られるべきではないことをさらに理解することができる。これらの用語は、特定の順序や重要性を表すものではない、同じタイプの情報を互いに区別するためにのみ使用される。実際に、「第1」、「第2」等の表現は完全に交換して使用することができる。例えば、本開示の範囲から逸脱しない場合、第1情報は、第2情報とも呼ばれ、類似して、第2情報は、第1情報とも呼ばれる。
【0037】
上記の実施例は、本発明の技術的概念及び特徴を説明するためだけのものであり、好ましい実施例であり、それは、当業者が本発明の内容を理解し、それに応じてそれを実施することができることを目的とし、これによって本発明の保護範囲を制限することができない。
【符号の説明】
【0038】
1 傘柄
2 トップフレーム
21 第1トップロッド
22 第2トップロッド
23 リンク
231 第1リンク
232 第2リンク
3 傘の布
31 傘の布本体
32 傘の布のスカート部
4 サポートロッド
5 スライド部材
【国際調査報告】