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特表2024-525063異なるガイドワイヤ及びチューブの前進比を備えた器具送達装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】異なるガイドワイヤ及びチューブの前進比を備えた器具送達装置
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/09 20060101AFI20240702BHJP
   A61M 25/08 20060101ALI20240702BHJP
   A61M 39/06 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
A61M25/09 530
A61M25/08 500
A61M39/06 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500061
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 US2022035192
(87)【国際公開番号】W WO2023278360
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】63/218,028
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン カール バークホルツ
(72)【発明者】
【氏名】イーピン マー
【テーマコード(参考)】
4C066
4C267
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066QQ15
4C267AA01
4C267AA28
4C267AA32
4C267BB04
4C267BB31
4C267BB33
4C267BB53
4C267CC08
4C267EE01
(57)【要約】
器具送達装置は、近位端、遠位端、及び、スロットを含み得る、ハウジングを含み得る。器具送達装置は、スロットを通って延び、スロットに沿って直線的に移動するように構成された前進要素を含み得る。器具送達装置は、第1の端部及び第2の端部を含み得る、ガイドワイヤを含み得る。前進要素が、第1の距離、スロットに沿って遠位に移動することに応答して、ガイドワイヤの第2の端部は、第2の距離を前進するように構成され得る。第2の距離は、第1の距離の少なくとも2倍であり得る。器具送達装置は、遠位端及び近位端を含み得る、チューブを含み得る。前進要素が、第1の距離、スロットに沿って遠位に移動することに応答して、チューブの近位端は、第1の距離を前進するように構成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具送達装置であって、前記器具送達装置は、
近位端、遠位端、及び、スロットを含むハウジングと、
前記スロットを通って延び、前記スロットに沿って、直線的に移動するように構成される前進要素と、
第1の端部及び第2の端部を備えるガイドワイヤであって、前記前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部は、第2の距離を前進するように構成され、前記第2の距離は、前記第1の距離の少なくとも2倍である、前記ガイドワイヤと、
遠位端と近位端とを備えるチューブであって、前記前進要素が、前記第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記チューブの前記近位端は、前記第1の距離を前進するように構成される、前記チューブと、を備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項2】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記チューブの前記近位端は、前記前進要素に結合させられることを特徴とする器具送達装置。
【請求項3】
請求項1に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素に結合させられた延長チューブを備え、採血経路が、前記チューブ、前記前進要素、及び、前記延長チューブを通って延びることを特徴とする器具送達装置。
【請求項4】
請求項3に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素内に配置され、前記採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シールを備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項5】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記前進要素は、円弧状チャネルを備え、前記ガイドワイヤは、前記円弧状チャネル内で移動し、前記ガイドワイヤの第1の端部は、前記ハウジング内に固定されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項6】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記前進要素が、前記第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部、及び、前記チューブの遠位端は、前記ハウジングの内側から前記ハウジングの外側へ移動することを特徴とする器具送達装置。
【請求項7】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを備え、前記前進要素が、前記スロットの前記近位端に配置されることに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部、及び、前記チューブの前記遠位端は、前記遠位コネクタの遠位端と整列させられることを特徴とする器具送達装置。
【請求項8】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを備え、前記前進要素が、前記スロットの近位端に配置されることに応答して、前記ガイドワイヤの第2の端部、及び、前記チューブの遠位端は、前記遠位コネクタの遠位端の近位に位置することを特徴とする器具送達装置。
【請求項9】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記ハウジングの内面は、前記ハウジングの前記近位端と前記ハウジングの前記遠位端との間に配置された溝を備え、前記ガイドワイヤ及び前記チューブは、前記溝内に配置されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項10】
器具送達装置であって、前記器具送達装置は、
近位端、遠位端、及び、スロットを含むハウジングと、
前記スロットを通って延び、前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された、第1の前進要素と、
前記スロットを通って延び、前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された、第2の前進要素と、
第1の端部及び第2の端部を備えるガイドワイヤであって、前記第1の前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部は、第2の距離を前進するように構成され、前記第2の距離は、前記第1の距離の少なくとも2倍である、前記ガイドワイヤと、
遠位端と近位端を備えるチューブであって、前記第2の前進要素が、第1距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記チューブの前記遠位端は、前記第1の距離を前進するように構成される、前記チューブと、を備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項11】
請求項10に記載の血管アクセス装置であって、前記チューブの前記近位端は、前記第2の前進要素に結合させられることを特徴とする血管アクセス装置。
【請求項12】
請求項10に記載の器具送達装置であって、さらに、前記第2の前進要素に結合させられた別のチューブを備え、採血経路が、前記チューブ、前記第2の前進要素、及び、前記別のチューブを通って延びることを特徴とする器具送達装置。
【請求項13】
請求項10に記載の器具送達装置であって、さらに、前記第2の前進要素内に配置され、採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シールを備え、器具は、前記シールを通って延びることを特徴とする器具送達装置。
【請求項14】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記第1の前進要素は、弧状チャネルを備え、前記ガイドワイヤは、前記弧状チャネル内で移動し、前記ガイドワイヤの第1端は、前記ハウジング内に固定されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項15】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記第2の前進要素は、前記第1の前進要素の遠位に位置することを特徴とする器具送達装置。
【請求項16】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記第1の前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部、及び、前記チューブの遠位端は、前記ハウジングの内側から前記ハウジングの外側へ移動することを特徴とする器具送達装置。
【請求項17】
器具送達装置であって、前記器具送達装置は、
遠位端、近位端、及び、前記遠位端と前記近位端との間に配置されたスロットを備えるハウジングであって、前記遠位端は、静脈内カテーテル装置に結合するように構成された、前記ハウジングと、
遠位端と近位端を含むチューブと、
前記スロットを通り、前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された前進要素であって、前記前進要素は、前記チューブの前記近位端に結合させられ、前記前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記チューブの遠位端は、前記第1の距離を前進するように構成された、前記前進要素と、
前記ハウジング内に配置された器具と、
前進ホイールであって、前記前進ホイールは前記ハウジングから外方に延び、前進ホイールが回転させられることに応答して、前記器具は、前記前進要素、前記チューブ、及び、前記ハウジングの前記遠位端を通って前進するように構成される、前記前進ホイールと、を備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項18】
請求項17に記載の器具送達装置であって、前記器具は、ガイドワイヤを含むことを特徴とする器具送達装置。
【請求項19】
請求項17に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素内に配置され、血液が前記ハウジングに流入するのを防ぐように構成された、セプタムを備え、ガイドワイヤは、前記セプタムを通って移動するように構成されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項20】
請求項17に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素に結合させられ、採血装置に結合するように構成された、別のチューブを備え、血液は、前記チューブ、前記前進要素、及び、前記別のチューブを通って近位に流れるように構成されることを特徴とする器具送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年7月2日に出願された、「異なるガイドワイヤ及びチューブの前進比を備えた器具送達装置」と題する、米国仮出願第63/218,028号に対する優先権を主張し、その全体の内容は、参照により、全体として本明細書に組み込まれる。
技術分野
本開示は、概して、血管アクセス装置、及び、関連するシステム及び方法に関する。特に、本開示は、1つ又は複数の器具を、カテーテル組立体内に、及び/又は、カテーテル組立体を超えて患者の血管系内に送達して、フィブリン鞘又は血栓を、カテーテル開口部から遠ざけて、バイパスするか、又は、保持し、カテーテル組立体への血流を改善するように構成された、器具送達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
カテーテルは、さまざまな注入療法に一般的に使用される。例えば、カテーテルは、生理食塩水、様々な薬剤、及び、完全非経口栄養などの流体を患者に注入するために使用され得る。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために使用され得る。
【0003】
一般的なタイプのカテーテル装置は、内針付きであるカテーテルを含む。その名前が示すように、内針付きのカテーテルは、鋭い遠位先端を有する導入針上に取り付けられ得る。カテーテル組立体は、カテーテルアダプタ、カテーテルアダプタから遠位に延びるカテーテル、及び、カテーテルを通って延びる導入針を含み得る。カテーテル及び導入針は、導入針の遠位先端がカテーテルの遠位先端を超えて延び、針のベベルが患者の皮膚から離れて上向くように組み立てられ得る。カテーテルと導入針は、一般に、浅い角度で、皮膚を通して患者の血管系に挿入される。
【0004】
導入針及び/又はカテーテルの血管内への適切な配置を確認するために、臨床医は、一般に、カテーテル組立体のフラッシュバックチャンバ内に、血液の「フラッシュバック」が存在することを確認する。針の配置が確認されると、臨床医は、血管系内の流れを一時的に遮断して針を取り外し、将来の採血又は輸液に備えて、カテーテルを所定の位置に残し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2021/0402152号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
カテーテルを用いる注入と採血は、特にカテーテルの留置時間が増大すると、いくつかの理由により困難になり得る。フィブリン鞘又は血栓は、カテーテル組立体の内面、カテーテル組立体の外面、又は、カテーテルの遠位端近くの血管系内に形成され得る。フィブリン鞘又は血栓は、カテーテルを通る流体経路を閉塞又は狭くし得、これは、注入及び/又は高品質の血液サンプルの収集を損ない得る。
【0007】
本明細書において特許請求される主題は、あらゆる欠点を解決する実施形態、又は、上記のような環境でのみ作動する実施形態に限定されない。むしろ、この背景は、本明細書で説明されるいくつかの具体例が実施され得る、技術分野の一例を説明するためにのみ提供される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の概要
本開示は、概して、血管アクセス装置、及び、関連するシステム及び方法に関する。特に、本開示は、1つ又は複数の器具を、カテーテル組立体内に、及び/又は、カテーテル組立体を超えて患者の血管系内に送達して、フィブリン鞘又は血栓を、カテーテル開口部から遠ざけて、バイパスするか、又は、保持し、カテーテル組立体への血流を改善するように構成された、器具送達装置に関する。いくつかの実施形態では、器具は、チューブ及び/又はガイドワイヤを含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、近位端、遠位端、及び、スロットを含み得る、ハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、スロットを通って延び、スロットに沿って直線的に移動するように構成され得る、前進要素を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、第1の端部と第2の端部とを含み得る、ガイドワイヤを含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、前進要素が、スロットに沿って、第1の距離、遠位に前進することに応答して、ガイドワイヤの第2の端部が、第2の距離を前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2の距離は、第1の距離の2倍であり得る。これらの実施形態では、前進要素とガイドワイヤは、1:2の前進比を有し得、その結果、前進要素がスロットに沿って特定の距離を移動させられると、ガイドワイヤの第2の端部は、特定の距離の2倍を移動させられる。
【0011】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、遠位端及び近位端を含み得る、チューブを含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素が、スロットに沿って、第1の距離、遠位方向に移動することに応答して、チューブの遠位端は、第1の距離を前進するように構成される。これらの実施形態では、前進要素とチューブは、1:1の前進比を有し得、その結果、前進要素が、スロットに沿って、特定の距離を移動させられると、チューブの遠位端は、特定の距離を移動させられる。
【0012】
いくつかの実施形態では、チューブの近位端は、前進要素に結合され得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、前進要素に結合された延長チューブを含み得、採血経路は、チューブ、前進要素、及び、延長チューブを通って延び得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、前進要素内に配置され、採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止するシールを含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素は、円弧状チャネルを含み得、ガイドワイヤは、円弧状チャネル内で移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤの第1の端部は、ハウジング内に固定され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、前進要素が、スロットに沿って、第1の距離、遠位に移動することに応答して、ガイドワイヤの第2の端部及びチューブの遠位端は、ハウジングの内側からハウジングの外側に移動し得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを含み得、前進要素が、スロットの近位端に配置されることに応答して、ガイドワイヤの第2の端部とチューブの遠位端とが、遠位コネクタの遠位端と整列させられ得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを含み得、前進要素がスロットの近位端に配置されることに応答して、ガイドワイヤの第2の端部及びチューブの遠位端は、遠位コネクタの近位であり得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、ハウジングの近位端とハウジングの遠位端との間に配置された溝を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ及び/又はチューブは、溝内に配置され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、近位端、遠位端、及び、スロットを含み得る、ハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、スロットを通って延び、スロットに沿って直線的に移動するように構成された、第1の前進要素を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、スロットを通って延び、スロットに沿って直線的に移動するように構成された、第2の前進要素を含み得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、第1の端部及び第2の端部を含み得る、ガイドワイヤを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の前進要素が、第1の距離、スロットに沿って遠位に移動することに応答して、ガイドワイヤの第2の端部は、第2の距離を前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2の距離は、第1の距離の2倍であり得る。これらの実施形態では、第1の前進要素とガイドワイヤは、1:2の前進比を有し得、その結果、第1の前進要素が、スロットに沿って、特定の距離を移動させられると、ガイドワイヤの第2の端部は、特定の距離の2倍移動させられる。
【0018】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、遠位端及び近位端を含み得る、チューブを含み得る。第2の前進要素が、スロットに沿って、第1の距離、遠位に移動することに応答して、チューブの遠位端は、第1の距離を前進するように構成され得る。これらの実施形態では、第2の前進要素とチューブは、1:1の前進比を有し得、その結果、第2の前進要素が、特定の距離、スロットに沿って移動させられると、チューブの遠位端は、特定の距離を移動させられる。
【0019】
いくつかの実施形態では、チューブの近位端は、第2の前進要素に結合させられ得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、第2の前進要素に結合させられた、別のチューブを含み得る。いくつかの実施形態では、採血経路は、チューブ、第2の前進要素、及び、他のチューブを通って延び得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、第2の前進要素内に配置され、採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シールを含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤは、シールを通って延び得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1の前進要素は、円弧状のチャネルを含み得、ガイドワイヤは、円弧状のチャネル内で移動し得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤの第1の端部は、ハウジング内に固定され得る。いくつかの実施形態では、第2の前進要素は、第1の前進要素の遠位に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の前進要素が、スロットに沿って、第1の距離、遠位に移動することに応答して、ガイドワイヤの第2の端部及びチューブの遠位端は、ハウジングの内側からハウジングの外側に移動し得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、遠位端、近位端、及び、遠位端と近位端との間に配置されたスロットを含み得る、ハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端は、静脈内カテーテル装置に結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、遠位端及び近位端を含み得る、チューブを含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、スロットを通り、スロットに沿って、直線的に移動するように構成される、前進要素を含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素はチューブの近位端に結合させられ得る。いくつかの実施形態では、前進要素が、第1の距離、スロットに沿って遠位に移動することに応答して、チューブの遠位端は、第1の距離を前進するように構成され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、ハウジング内に配置された器具を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、前進ホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、前進ホイールは、ハウジングから外に延び得る。いくつかの実施形態では、前進ホイールが回転させられることに応答して、器具は、前進要素、チューブ、及び、ハウジングの遠位端を通って前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具はガイドワイヤを含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、器具送達装置は、前進要素内に配置され、血液がハウジングに流入するのを防ぐように構成された、セプタムを含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤはセプタムを通って移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置は、前進要素に結合され、採血装置に結合するように構成された、別のチューブを含み得る。いくつかの実施形態では、血液は、チューブ、前進要素、及び、他のチューブを通って、近位に流れるように構成され得る。
【0025】
前述の一般的な説明と、以下の詳細な説明の両方は、例、及び、説明的であり、特許請求の範囲に記載された、本発明を限定するものでないことが理解されるべきである。様々な実施形態は、図面に示された配置及び手段に限定されないことが理解されるべきである。また、実施形態が組み合わされ得ること、又は、他の実施形態が利用され得ること、また、構造的な変更は、そのように特許請求されない限り、本発明のさまざまな実施形態の範囲から逸脱することなく、行われ得ることが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0026】
例示的な実施形態は、添付図面の使用を通して、さらに具体的かつ詳細に、記載及び説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】いくつかの実施形態による、例示的な初期位置又は後退位置にある、例示的な前進要素を示す、例示的な器具送達装置の上面斜視図である。
図1B図1Aの器具送達装置の断面図である。
図1C】いくつかの実施形態による、図1Aの器具送達装置の一部の拡大断面図である。
図1D】いくつかの実施形態による、図1Aの線1D-1Dに沿った、図1Aの器具送達装置の断面図である。
図1E】いくつかの実施形態による、図1Dの一部の拡大図である。
図2A】いくつかの実施形態による、例示的な完全に前進した位置にある、前進要素を示す、例示的なカテーテル組立体に結合させられた、図1Aの器具送達装置の上面斜視図である。
図2B】いくつかの実施形態による、前進要素が、例示的な完全に前進した位置にあるときの、図1Aの器具送達装置の遠位端の上面斜視図である。
図2C】いくつかの実施形態による、例示的な初期位置又は後退位置、例示的な部分的に前進した位置、及び、例示的な完全に前進した位置にある、図1Aの器具送達装置の概略図である。
図3A】いくつかの実施形態による、例示的な初期位置又は後退位置にある、前進要素を示す、別の器具送達装置の断面図である。
図3B】いくつかの実施形態による、例示的な初期位置又は後退位置、例示的な部分的に前進した位置、及び、例示的な完全に前進した位置にある、図3Aの器具送達装置の概略図である。
図4A】いくつかの実施形態による、例示的な初期位置又は後退位置にある、例示的な第1の前進要素を示す、別の器具送達装置の断面図である。
図4B】いくつかの実施形態による、図4Aの器具送達装置の概略図である。
図5A】いくつかの実施形態による、例示的な初期位置又は後退位置にある、例示的なガイドワイヤ及び例示的なチューブを示す、別の器具送達装置の断面図である。
図5B】いくつかの実施形態による、図5Aの器具送達装置の例示的な器具送達機構の分解背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
詳細な説明
ここで図1A図1Eを参照すると、いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、カテーテル組立体内へ、又は、カテーテル組立体を通して、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13を送達するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、カテーテル組立体内へ、又は、カテーテル組立体を通して、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13の無針送達を提供し得る。いくつかの実施形態では、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13は、カテーテル又は血管系内のあらゆる閉塞(例えば、カテーテルの先端の血栓又はフィブリン鞘、静脈圧潰、)弁など)を押し出すために、カテーテル組立体のカテーテルを通して前進させられ得、カテーテル組立体への流体の流れのための邪魔のない経路を生成し、これは、採血に役立ち得る。いくつかの実施形態では、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13は、閉塞を軽減又は除去し得、薬剤及び流体送達のためのカテーテルの開通性、並びに、カテーテルの留置時間中の血液取得を改善する。いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、ユーザによる取り扱いを容易にする小型サイズを維持しながら、採血流量、血液サンプルの品質、及び、流路の堅牢性を改善し得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、末梢静脈(IV)カテーテル、末梢穿刺中心静脈カテーテル、又は、ミッドラインカテーテルを含み得る。いくつかの実施形態では、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13が、そこを通って送達されるカテーテルは、患者の血管系に予め挿入されて、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13が、カテーテル組立体を通って前進させられるとき、血管系内に留置され得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13は、ハウジング14内に配置され得、ハウジング14は、周囲の外部環境からの損傷及び/又は汚染から、チューブ12を保護するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング14は、剛性又は半剛性であり得る。いくつかの実施形態では、ハウジング14は、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリカーボネート、金属、セラミック、プラスチック、及び、別の適切な材料のうちの1つ又は複数で作製され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング14は、近位端16、遠位端18、及びスロット20を含み得る。いくつかの実施形態では、スロット20は、ハウジング14の長手方向軸と平行に延び得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、スロット20を通って延び得、例えば、図1Aに示される、後退位置と、後退位置に対して遠位の前進位置との間で、スロット20に沿って直線的に移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、後退位置は、前進要素22がスロット20の近位端に位置する、完全な後退位置に対応し得る。いくつかの実施形態では、臨床医は、前進要素22をつまむか掴んで、後退位置と前進位置との間で前進要素22を移動させ得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、ハウジング14の遠位端18は、遠位コネクタ24を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ24は、対向するレバーアーム26a、26bを含み得る。いくつかの実施形態では、対向するレバーアーム26a、26bの遠位端は、対向するレバーアーム26a、26bの近位端に印加される圧力に応じて、互いから離れて移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、対向するレバーアーム26a、26bの近位端に印加される圧力の除去に応答して、対向するレバーアーム26a、26bの遠位端は互いに近接し、例えば、無針コネクタ、別のコネクタ、又はカテーテルアダプタの近位端など、カテーテル組立体の一部を掴み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ24は、カテーテル組立体の一部に挿入するように構成された、鈍端カニューレ又は雄型ルアーを含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、遠位コネクタ24は、任意の適切なコネクタを含み得る。例えば、遠位コネクタ24は、ねじ付き雄型ルアー、スリップ雄型ルアー、スピンロックを備えた、ねじ付き雄型ルアー、取り外し可能な鈍端カニューレスナップ接続を備えた、ねじ付き雄型ルアー、取り外し可能な鈍端カニューレスナップ接続を備えた、スリップ雄型ルアー、又は、別の適切なコネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ24は、1つ又は複数の結合ポケットを含み得、これらのそれぞれは、カテーテル組立体の一部であり得るか、又は、遠位コネクタ24とカテーテル組立体との間に延び得る、延長チューブを受け入れるように構成され得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ24は、スロット20を含むハウジング14の本体と単一ユニットとして、モノリシックに形成され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13は、任意の適切なプローブ又は器具と置き換えられ得る。いくつかの実施形態では、チューブ12、ガイドワイヤ13、又は、適切なプローブもしくは器具は、患者又は装置を監視するための1つ又は複数のセンサを含み得、また、圧力、温度、pH、血液化学、酸素飽和度、流量、又は、別の生理学的特性を測定するセンサを含み得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、第1の端部26及び第2の端部28を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13の第1の端部26は、ハウジング14内に固定され得る。例えば、ガイドワイヤ13の第1の端部26は、ハウジング14の内面に固定され得る。いくつかの実施形態では、前進要素22がスロット20に沿って、第1の距離、遠位に移動することに応答して、ガイドワイヤ13の第2の端部28が、第2の距離、前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2の距離は第1の距離の2倍であり得る。これらの実施形態では、前進要素22とガイドワイヤ13は、1:2の前進比を有し、その結果、特定の距離、前進要素22が、スロット20に沿って前進させられると、ガイドワイヤ13の第2の端28は、特定の距離の2倍移動させられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、任意の適切な形状を含み得る。例えば、ガイドワイヤ13は、コイルを含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤの第2の端部28は、患者の血管系への損傷を防ぐために、鈍いものであり、及び/又は、丸くされ得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、チューブ12は、遠位端30及び近位端32を含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素22が、スロット20に沿って、遠位方向に、第1の距離、移動することに応答して、チューブ12の遠位端30は、第1の距離、前進するように構成される。これらの実施形態では、前進要素22とチューブ12は、1:1の前進比を有し得、その結果、特定の距離、前進要素22が、スロット20に沿って移動させられると、チューブ12の遠位端30は、特定の距離と同じ距離、移動するように移動させられる。
【0038】
いくつかの実施形態では、チューブ12の近位端32は、前進要素22に結合させられ得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、前進要素22に結合させられた延長チューブ34を含み得、採血経路36は、チューブ12、前進要素22、及び、延長チューブ34を通って延び得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、前進要素22内に配置され、採血経路36と、そこを通ってガイドワイヤ13が移動する、ガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シール38を含み得る。いくつかの実施形態では、シール38は、エラストマーセプタムを含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、コイル、又は、別の適切な流体透過性構造を含み得る。いくつかの実施形態では、コイル又は他の適切な流体透過性構造は、前進要素22が、初期位置又は完全後退位置にあるときに、シール38の遠位にあり得、又は、シール38を通って延び得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、コイルは中心軸の周りに巻かれた複数のループを含み得、中心芯線を含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、金属、ステンレス鋼、ニチノール、又は、別の適切な材料で構築され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13及び/又はコイルは、1つ又は複数の特徴及び/又は動作の点で、本明細書に、その全体が組み込まれる、特許文献1に、さらに記載される、ワイヤ及びコイル部分と、それぞれ、類似又は同一であり得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、前進要素22が、スロット20に沿って、遠位方向に、第1の距離、移動することに応答して、ガイドワイヤ13の第2の端部28及びチューブ12の遠位端30は、ハウジング14の内側からハウジング14の外側へ移動し得る。いくつかの実施形態では、前進要素22が、スロット20の近位端に配置されることに応答して、ガイドワイヤ13の第2の端部28、及び、チューブ12の遠位端30は、遠位コネクタ24の鈍端カニューレ又は雄型ルアーの遠位端40、又は、その遠位端40の近位に整列させられ得、これらは、ガイドワイヤ13及びチューブ12を保護し、それらの汚染を防止し得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、ハウジング14の内面42は、ハウジング14の近位端16とハウジング14の遠位端18との間に配置され得る、1つ又は複数の溝を含み得る。例えば、内面42は、第1の溝44及び/又は第2の溝46を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の溝44及び/又は第2の溝46は、ハウジング14内の近位端16と遠位端18との間に配置され得る。いくつかの実施形態では、チューブ12は、第1の溝44内に配置され得、これは、チューブ12の案内を提供し得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、第1の溝44及び第2の溝46内に配置され得、これらは、ガイドワイヤ13の案内を提供し得る。いくつかの実施形態では、第1の溝44及び/又は第2の溝46は、支持壁48と、支持壁に対向する別の支持壁50と、支持壁48と他の支持壁50との間に延びる底部52とを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の溝44及び/又は第2の溝46は、底部52に対向して、開いた状態であり得る。いくつかの実施形態では、第1の溝44及び/又は第2の溝46は、直線状であり得、及び/又は、ガイドワイヤ13が遠位方向に前進させられ、及び/又は、近位方向に後退させられるときに、ガイドワイヤ13を案内するように構成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、第1の溝44及び/又は第2の溝に配置され得る。いくつかの実施形態では、チューブ12は、第1の溝44に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の溝44及び/又は第2の溝46は、前進要素22が移動する経路の全部又は一部に沿って、遠位端18から近位端16に向かって延び得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置10は、チューブ12及び/又はガイドワイヤ13が座屈するのを防ぐために、チューブ12に接触するように構成され得る、支持構造を含み得る。いくつかの例示的な支持構造は、2022年3月22日に出願され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、「器具の座屈を軽減するための血管アクセス装置」と題された、米国特許出願第17/701,124号に、さらに記載される。
【0044】
いくつかの実施形態では、前進要素22は、U字形であり得る、円弧形のチャネル54を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、円弧状チャネル54を通って延び、移動し得る。いくつかの実施形態では、前進要素22の第1の距離の移動に応答して、ガイドワイヤ13の第2の端部は、第1の距離の2倍を超える第2の距離を遠位方向に前進するように構成される。これら及び他の実施形態では、ガイドワイヤ13は、複数の円弧形状を通って延び得る。
【0045】
ここで図2A図2Bを参照すると、いくつかの実施形態による、前進要素22、チューブ12、及び、ガイドワイヤ13が完全に前進させられた位置で示される。いくつかの実施形態では、前進要素22が完全に前進させられた位置にあるとき、前進要素22は、スロット20の遠位端に配置され得る。いくつかの実施形態では、チューブ12の遠位端30は、前進要素22が完全に前進させられた位置にあるとき、カテーテル組立体56の一部内に配置され得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、カテーテル組立体56は、遠位端、近位端、及び、それらを通って延びる流体経路を含み得る、カテーテルアダプタ58を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ58は、カテーテルアダプタ58の流体経路と流体連通するサイドポート60を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル組立体56は、カテーテルアダプタ58内に固定され得、カテーテルアダプタ58の遠位端から遠位方向に延び得るカテーテル62を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル組立体56は、導入針(図示せず)を介して患者の血管系に挿入され得、導入針(図示せず)は、カテーテル62を通って延び得、患者の皮膚及び血管系を穿刺してカテーテル62を挿入するために使用され得る。いくつかの実施形態では、カテーテル62が血管系内に配置された後、導入針は、カテーテル組立体56から取り外され得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、延長チューブ64は、サイドポート60から近位方向に延び得、及び/又は、T字コネクタ66又は別の適切なコネクタに接続され得る。いくつかの実施形態では、T字コネクタ66又は他の適切なコネクタは、無針コネクタ68に接続され得、無針コネクタ68は、器具送達装置10の遠位コネクタ24に接続され得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、カテーテル62が血管系に挿入されることに応答して、血液は、カテーテル62から、カテーテルアダプタ58、サイドポート60、延長チューブ64、T字コネクタ66、及び、無針コネクタ68のうちの1つ以上を通って近位に流れるように構成され得る。いくつかの実施形態では、その後、血液は、遠位コネクタ24に流入し、器具送達装置10の採血経路36を通って近位方向に流れるように構成され得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ34の近位端は、例えば、注射器、ニュージャージー州フランクリン・レイクスのベクトン・ディッキンソン・アンド・カンパニーより入手可能な、BD VACUTAINER(登録商標)採血チューブ、又は、別の適切な採血装置などの採血装置に結合されるか、又は、採血装置と一体的に形成され得るコネクタ70と一体化され得る。これら及び他の実施形態では、採血装置は、保護シースで覆われた針を有する真空管レシーバを含み得る。
【0049】
図2Aに示されるように、いくつかの実施形態では、前進要素22が完全に前進させられた位置にあるとき、チューブ12の遠位端30は、サイドポート60内、又は、カテーテルアダプタ58内のその他の場所に配置され得る。上述されたように、いくつかの実施形態では、前進要素22が完全に前進させられた位置にあるとき、チューブ12は、カテーテル62を通って延び得る。いくつかの実施形態では、チューブ12の最大外径は、それを通ってチューブ12が延びるように構成された、カテーテル組立体56の部分より小さいものであり得る。いくつかの実施形態では、チューブ12の最大外径は、それを通ってチューブ12が延びるように構成された、カテーテル組立体56の部分を通って、依然として嵌合するであろう、最大サイズまで増大させられ得る。いくつかの実施形態では、コイルを含み得るガイドワイヤ13の最大外径は、チューブ12を通るガイドワイヤ13の移動を容易にするために、チューブ12の最小内径より小さいものであり得る。
【0050】
ここで図2Cを参照すると、いくつかの実施形態による、前進要素22は、初期位置又は完全に後退させられた位置、部分的に前進させられた位置、及び、完全に前進させられた位置を示される。いくつかの実施形態では、チューブ12の遠位端30は、前進要素22が初期位置又は完全に後退させられた位置にあるとき、ガイドワイヤ13の第2の端部28とほぼ整列させられ得る。Dtubeは、チューブが移動する距離に対応し得、Duserは、前進要素22が、使用者によって移動させられる距離に対応し得、Dguidewireは、ガイドワイヤ13の距離に対応し得る。図2Cに示されるように、いくつかの実施形態では、前進要素22が、使用者によって完全に前進させられるとき、DtubeはDuserと等しく、Dguidewireは、Duserの2倍であり得る。
【0051】
ここで図3A図3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、前進要素22が初期位置又は後退位置にあるとき、ガイドワイヤ13の第2の端部28は、チューブ12の遠位端30とは異なる位置に配置され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13とチューブ12は、異なる速度で前進し得る。さらに詳細には、チューブ12及びガイドワイヤ13は、前進要素22に対して、それぞれ1:1及び1:2の前進比で前進するであろう。いくつかの実施形態では、チューブ12の長さは、前進要素22が完全に前進させられたときに、特定のカテーテル組立体内の所望の位置に遠位端30を配置するように選択され得る。
【0052】
図3Bでは、Dtubingは、Duserに等しく、Dguidewireは、Duserの2倍である。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13の第2の端部28は、前進要素22が、初期位置又は後退位置にあるときに、チューブ12の遠位端30とは異なる位置に配置され得るが、前進要素22に対する、チューブ12とガイドワイヤ13の前進比は、図2Cのものと同じであり得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、チューブ12及びガイドワイヤ13は、前進要素22に対して、それぞれ、1:1及び1:2の前進比で前進するであろう。
【0053】
ここで図4A図4Bを参照すると、いくつかの実施形態による器具送達装置80が示される。いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、1つ又は複数の特徴及び/又は作動の点で、図1A図3Bの器具送達装置10と類似又は同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、1つ又は複数の特徴及び/又は作動の点で、図1A図3Bの前進要素22と類似又は同一であり得る、第1の前進要素82を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の前進要素82は、スロット20を通って延び、スロット20に沿って直線的に移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、スロット20を通って延び、スロット20に沿って直線的に移動するように構成された第2の前進要素84を含み得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、第1の端部26及び第2の端部28を含み得る、ガイドワイヤ13を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の前進要素82が、スロット20に沿って、遠位側に、第1の距離を移動することに応答して、ガイドワイヤ13の第2の端部は、第1の距離の2倍である第2の距離を前進するように構成され得る。これらの実施形態では、第1の前進要素82とガイドワイヤ13は、1:2の前進比を有し得、その結果、第1の前進要素82が、スロット20に沿って特定の距離を移動すると、ガイドワイヤ13の第2の端部28は、特定の距離の2倍を移動させられ得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、遠位端30及び近位端32を含み得る、チューブ12を含み得る。第2の前進要素84が、スロット20に沿って、第1の距離を遠位に移動することに応答して、チューブ12の遠位端30は、第1の距離を前進するように構成され得る。これらの実施形態では、第2の前進要素84とチューブは、1:1の前進比を有し得、その結果、第2の前進要素84が、スロット20に沿って、特定の距離を移動させられると、チューブ12の遠位端30は、特定の距離を移動させられ得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、チューブ12の近位端32は、第2の前進要素84に結合させられ得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、第2の前進要素84に結合させられた、別のチューブ86を含み得る。いくつかの実施形態では、採血経路は、チューブ12、第2の前進要素84、及び、他のチューブ86を通って延び得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、器具送達装置80は、第2の前進要素84内に配置され、採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シール88を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、エラストマーセプタムを含み得る、シール88を通って延び得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、第1の前進要素82は、円弧状チャネル54を含み得、ガイドワイヤ13は、円弧状チャネル54内で移動し得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13の第1の端部26は、ハウジング14内に固定され得る。いくつかの実施形態では、第2の前進要素84は、第1の前進要素82の遠位に位置し得る。いくつかの実施形態では、第1の前進要素82が、スロット20に沿って、遠位方向に、第1の距離を移動することに応答して、ガイドワイヤ13の第2の端部28、及び、チューブ12の遠位端30は、ハウジング14の内側からハウジング14の外側へ移動し得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、第2の前進要素84は、第1の前進要素82が前進する前に、遠位方向に前進させられ得、チューブ12は、Tコネクタなどの、特定のカテーテル組立体の一部の内径と密封を生成し得る。いくつかの実施形態では、次いで、第1の前進要素82が、チューブ12を通して遠位方向に、及び/又は、特定のカテーテル組立体のカテーテルを越えて前進させられ得る。
【0060】
ここで図5A-5Bを参照すると、いくつかの実施形態による器具送達装置100が示される。いくつかの実施形態では、器具送達装置100は、1つ又は複数の特徴及び/又は作動の点で、図1A図3Bの器具送達装置10、及び/又は、図4A図4Bの器具送達装置80と類似又は同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置100は、遠位端18及び近位端16を有するハウジング14を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端18の一部のみが図示されるが、遠位端18は、器具送達装置100が、カテーテル組立体に接続されることを可能にする、任意のタイプのコネクタを含み得、又は、静脈内カテーテルを組み込み得るであろう。いくつかの実施形態では、近位端16は、保護シース132によって覆われた針131を有する、真空管レシーバ130を形成するように構成され得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、採血経路36は、器具送達装置100内で、針131から遠位端18まで延び得る。したがって、真空管が、真空管レシーバ130に挿入されると、血液サンプルは、採血経路36を通じて採取され得る。いくつかの実施形態では、近位端16は、採血経路36に結合される、ルアーコネクタ又は任意の他のタイプのコネクタを含み得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、器具送達装置100は、ガイドワイヤ13がカテーテル組立体を通して遠位方向に前進させられること、及び/又は、その後、近位方向に引き抜かれることを可能にする、器具送達機構150を含み得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、ニチノール、ニッケルチタン、又は、別の適切な材料で構築されたワイヤを含み得る。いくつかの実施形態では、区画120が器具送達装置100内に形成され得、器具送達機構150を収容し得る。いくつかの実施形態では、区画壁115は、区画120から遠位方向に延びる、器具チャネル121を生成し得、前進要素153に固定されたシール38に隣接するように構成され得る。いくつかの実施形態では、シール38(例えば、エラストマーセプタム)は、採血経路36から区画120を隔離し得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、シール38を通って移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ13は、シール38内に形成されたスリット又は他の開口部を通って延び得る。いくつかの実施形態では、シール38は、ガイドワイヤ13が前進させられるときに、座屈することを防ぐため、ガイドワイヤ13に支持を提供し得る。器具チャネル121は、ガイドワイヤ13より実質的に幅広であるように示されるが、いくつかの実施形態では、器具チャネル121の少なくとも一部の寸法は、ガイドワイヤ13よりわずかながら大きいものであり得、その結果、器具チャネル121は、ガイドワイヤ13の座屈を防止するための支持を提供し得る。いくつかの実施形態では、シール38は、血液がハウジング14に流入するのを防ぐように構成され得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、器具送達機構150は、スプール155及び前進ホイール152を含み得る、これらの両方は、区画120内で回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、スプール155は、前進ホイール152に隣接して(すなわち、前進ホイール152に対して器具チャネル121に向かって)配置され得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール152は、部分的に区画120から、外に延びるように位置づけられ得、それによって、使用者が、自分の親指又は他の指を使って前進ホイール152を回転させることを可能にする。いくつかの実施形態では、スプール155は、歯156aを有する歯車156を含み得る。同様に、いくつかの実施形態では、前進ホイール152は歯152aを含み得、したがって、歯車として機能し得る。いくつかの実施形態では、歯152aは、歯156aと噛み合い得、その結果、前進ホイール152が回転させられると、スプール155が回転させられる。いくつかの実施形態では、歯152aは前進ホイール152の最外縁に沿って形成される。しかしながら、他の実施形態では、歯152aは、最外縁に対してはめ込まれた前進ホイールの部分に沿って形成され得る。
【0065】
図5Bは、いくつかの実施形態による、器具送達機構150を分離して示す分解背面図を提供する。いくつかの実施形態では、スプール155及び前進ホイール152は、それぞれ、車軸155b及び152bを含み得、それらによって、これらの構成要素は、区画120内に配置され、それらの周りで、これらの構成要素が回転する。いくつかの実施形態では、スプール155は、ガイドワイヤ13が巻き付けられ得るスプールドラム155aを含み得る。したがって、スプール155が回転させられると、回転は、前進ホイール152が回転させられる方向に応じて、ガイドワイヤ13が、器具チャネル121に沿って、前進又は後退させられることをもたらし得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、前進ホイール152によって形成される歯車は、歯車156よりも大きな直径を有し得、それによって、ガイドワイヤ13が、前進ホイール152の回転量に対して、より大きな距離で、前進又は後退させられることをもたらす。対照的に、他の実施形態では、前進ホイール152によって形成される歯車は、歯車156と等しいか、又は、それより小さい直径を有し得る。そのような実施形態では、ガイドワイヤ13は、前進ホイール152の回転量に比べてより短い距離で、前進又は後退させられ得るが、そのような前進又は後退は、前進ホイール152に対するより少ない量の力で達成され得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、前進ホイール152が回転させられることに応答して、ガイドワイヤ13は、前進要素153、チューブ12、及び、ハウジング14の遠位端18を通って前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達装置100は、前進要素153に結合され、真空管レシーバ130又は別の採血装置と結合するように構成された、別のチューブ157を含み得る。いくつかの実施形態では、血液は、収集のためにチューブ12、前進要素153、及び、別のチューブ157を通って近位に流れるように構成され得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール152は、2022年3月31日に出願された、「器具送達装置、システムおよび方法」と題し、その全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第17/709,935号おいて、さらに詳細に説明される、任意の他の前進ホイールを含むか、又は、それに対応し得る。
【0068】
本明細書に列挙される、すべての例及び条件付きの文言は、本発明、及び、当該技術分野の発展に対して、発明者により寄与された概念を、読者が理解するのを助けるための教育的目的を意図され、そのような具体的に列挙された例及び条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態が詳細に説明されたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、これに関して、様々な変更、置換、及び、代替がなされ得るであろうことが理解されるべきである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
【手続補正書】
【提出日】2024-03-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具送達装置であって、前記器具送達装置は、
近位端、遠位端、及び、スロットを含むハウジングと、
前記スロットを通って延び、前記スロットに沿って、直線的に移動するように構成される前進要素と、
第1の端部及び第2の端部を備えるガイドワイヤであって、前記前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部は、第2の距離を前進するように構成され、前記第2の距離は、前記第1の距離の少なくとも2倍である、前記ガイドワイヤと、
遠位端と近位端とを備えるチューブであって、前記前進要素が、前記第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記チューブの前記近位端は、前記第1の距離を前進するように構成される、前記チューブと、を備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項2】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記チューブの前記近位端は、前記前進要素に結合させられることを特徴とする器具送達装置。
【請求項3】
請求項1に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素に結合させられた延長チューブを備え、採血経路が、前記チューブ、前記前進要素、及び、前記延長チューブを通って延びることを特徴とする器具送達装置。
【請求項4】
請求項3に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素内に配置され、前記採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シールを備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項5】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記前進要素は、円弧状チャネルを備え、前記ガイドワイヤは、前記円弧状チャネル内で移動し、前記ガイドワイヤの第1の端部は、前記ハウジング内に固定されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項6】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記前進要素が、前記第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部、及び、前記チューブの遠位端は、前記ハウジングの内側から前記ハウジングの外側へ移動することを特徴とする器具送達装置。
【請求項7】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを備え、前記前進要素が、前記スロットの前記近位端に配置されることに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部、及び、前記チューブの前記遠位端は、前記遠位コネクタの遠位端と整列させられることを特徴とする器具送達装置。
【請求項8】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを備え、前記前進要素が、前記スロットの近位端に配置されることに応答して、前記ガイドワイヤの第2の端部、及び、前記チューブの遠位端は、前記遠位コネクタの遠位端の近位に位置することを特徴とする器具送達装置。
【請求項9】
請求項1に記載の器具送達装置であって、前記ハウジングの内面は、前記ハウジングの前記近位端と前記ハウジングの前記遠位端との間に配置された溝を備え、前記ガイドワイヤ及び前記チューブは、前記溝内に配置されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項10】
器具送達装置であって、前記器具送達装置は、
近位端、遠位端、及び、スロットを含むハウジングと、
前記スロットを通って延び、前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された、第1の前進要素と、
前記スロットを通って延び、前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された、第2の前進要素と、
第1の端部及び第2の端部を備えるガイドワイヤであって、前記第1の前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部は、第2の距離を前進するように構成され、前記第2の距離は、前記第1の距離の少なくとも2倍である、前記ガイドワイヤと、
遠位端と近位端を備えるチューブであって、前記第2の前進要素が、第1距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記チューブの前記遠位端は、前記第1の距離を前進するように構成される、前記チューブと、を備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項11】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記チューブの前記近位端は、前記第2の前進要素に結合させられることを特徴とする血管アクセス装置。
【請求項12】
請求項10に記載の器具送達装置であって、さらに、前記第2の前進要素に結合させられた別のチューブを備え、採血経路が、前記チューブ、前記第2の前進要素、及び、前記別のチューブを通って延びることを特徴とする器具送達装置。
【請求項13】
請求項10に記載の器具送達装置であって、さらに、前記第2の前進要素内に配置され、採血経路とガイドワイヤ経路の一部との間の流体連通を防止する、シールを備え、器具は、前記シールを通って延びることを特徴とする器具送達装置。
【請求項14】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記第1の前進要素は、弧状チャネルを備え、前記ガイドワイヤは、前記弧状チャネル内で移動し、前記ガイドワイヤの第1端は、前記ハウジング内に固定されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項15】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記第2の前進要素は、前記第1の前進要素の遠位に位置することを特徴とする器具送達装置。
【請求項16】
請求項10に記載の器具送達装置であって、前記第1の前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記ガイドワイヤの前記第2の端部、及び、前記チューブの遠位端は、前記ハウジングの内側から前記ハウジングの外側へ移動することを特徴とする器具送達装置。
【請求項17】
器具送達装置であって、前記器具送達装置は、
遠位端、近位端、及び、前記遠位端と前記近位端との間に配置されたスロットを備えるハウジングであって、前記遠位端は、静脈内カテーテル装置に結合するように構成された、前記ハウジングと、
遠位端と近位端を含むチューブと、
前記スロットを通り、前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された前進要素であって、前記前進要素は、前記チューブの前記近位端に結合させられ、前記前進要素が、第1の距離、前記スロットに沿って遠位に移動することに応答して、前記チューブの遠位端は、前記第1の距離を前進するように構成された、前記前進要素と、
前記ハウジング内に配置された器具と、
前進ホイールであって、前記前進ホイールは前記ハウジングから外方に延び、前進ホイールが回転させられることに応答して、前記器具は、前記前進要素、前記チューブ、及び、前記ハウジングの前記遠位端を通って前進するように構成される、前記前進ホイールと、を備えることを特徴とする器具送達装置。
【請求項18】
請求項17に記載の器具送達装置であって、前記器具は、ガイドワイヤを含むことを特徴とする器具送達装置。
【請求項19】
請求項17に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素内に配置され、血液が前記ハウジングに流入するのを防ぐように構成された、セプタムを備え、ガイドワイヤは、前記セプタムを通って移動するように構成されることを特徴とする器具送達装置。
【請求項20】
請求項17に記載の器具送達装置であって、さらに、前記前進要素に結合させられ、採血装置に結合するように構成された、別のチューブを備え、血液は、前記チューブ、前記前進要素、及び、前記別のチューブを通って近位に流れるように構成されることを特徴とする器具送達装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
いくつかの実施形態では、第2の前進要素84は、第1の前進要素82が前進する前に、遠位方向に前進させられ得、チューブ12は、Tコネクタなどの、特定のカテーテル組立体の一部の内径と密封を生成し得る。いくつかの実施形態では、次いで、第1の前進要素82が、ガイドワイヤ13を、チューブ12を通して遠位方向に、及び/又は、特定のカテーテル組立体のカテーテルを越えて移動させるために、前進させられ得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4A
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4B
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5A
【国際調査報告】