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特表2024-525072Scutellaria lateriflora抽出物とCistus x Incanus抽出物の相乗抗菌組み合わせ
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  • 特表-Scutellaria  lateriflora抽出物とCistus  x  Incanus抽出物の相乗抗菌組み合わせ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】Scutellaria lateriflora抽出物とCistus x Incanus抽出物の相乗抗菌組み合わせ
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/105 20160101AFI20240702BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20240702BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240702BHJP
   A61P 1/02 20060101ALI20240702BHJP
   A61Q 11/00 20060101ALI20240702BHJP
   A61K 8/9789 20170101ALI20240702BHJP
   A61K 36/185 20060101ALI20240702BHJP
   A61K 36/539 20060101ALI20240702BHJP
   A61K 31/7048 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
A23L33/105
A61P31/04
A61P43/00 121
A61P1/02
A61Q11/00
A61K8/9789
A61K36/185
A61K36/539
A61K31/7048
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500150
(86)(22)【出願日】2022-07-04
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 IB2022056177
(87)【国際公開番号】W WO2023281381
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】102021000018035
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522479979
【氏名又は名称】イスティトゥート・ファルモキーミコ・フィトテラピコ・エピオ・エッセ・エッレ・エッレ・エディ・イン・フォルマ・アブレヴィアータ:エピオ・エッセ・エッレ・エッレ
【氏名又は名称原語表記】ISTITUTO FARMOCHIMICO FITOTERAPICO EPO S.R.L. ED IN FORMA ABBREVIATA EPO S.R.L.
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ブルーノ,ベアトリーチェ
(72)【発明者】
【氏名】ダグリア,マリア
(72)【発明者】
【氏名】デ・フィリッピ,アンナ
(72)【発明者】
【氏名】インソリア,ヴィオレッタ
(72)【発明者】
【氏名】マラノ,マリア・グラツィア
(72)【発明者】
【氏名】ニコトラ,ジョヴァンナ
(72)【発明者】
【氏名】サンタルカンジェロ,クリスティーナ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィセンティーニ,シルヴィア
【テーマコード(参考)】
4B018
4C083
4C086
4C088
【Fターム(参考)】
4B018LB01
4B018LB10
4B018LE04
4B018LE06
4B018MD08
4B018MD48
4B018MD61
4B018ME09
4B018ME14
4B018MF01
4C083AA111
4C083AA112
4C083AD391
4C083AD392
4C083CC41
4C083DD12
4C083DD15
4C083DD21
4C083DD22
4C083DD41
4C083EE33
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA11
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA17
4C086MA23
4C086MA27
4C086MA28
4C086MA35
4C086MA47
4C086MA52
4C086MA57
4C086NA05
4C086ZA67
4C086ZB35
4C086ZC75
4C088AB12
4C088AB38
4C088BA10
4C088BA11
4C088BA14
4C088BA37
4C088CA08
4C088MA17
4C088MA23
4C088MA27
4C088MA28
4C088MA35
4C088MA47
4C088MA52
4C088MA57
4C088NA05
4C088ZA67
4C088ZB35
4C088ZC75
(57)【要約】
口腔の健康のための、バイカリンで滴定されたScutellaria lateriflora L.抽出物とポリフェノール含有量の高いCistus x incanus L.抽出物との相乗的な組み合わせを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Scutellaria lateriflora L.の抽出物と、Cistus x incanus L.の抽出物とからなる、相乗抗菌組み合わせ。
【請求項2】
溶液又は懸濁液の形態である、請求項1記載の組み合わせ。
【請求項3】
Scutellaria lateriflora L.の抽出物と、Cistus x incanus L.の抽出物との重量/体積濃度比が、それぞれ3:1~1:1の範囲である、請求項2記載の組み合わせ。
【請求項4】
Scutellaria lateriflora L.の抽出物と、Cistus x incanus L.の抽出物が、水-アルコール抽出物である、請求項1~3のいずれか一項記載の組み合わせ。
【請求項5】
Scutellaria lateriflora L.の抽出物が、10重量%以上のバイカリン含有量を有する、請求項4記載の組み合わせ。
【請求項6】
Cistus x incanus L.の抽出物が、18~25重量%の範囲のポリフェノール含有量を有する、請求項4記載の組み合わせ。
【請求項7】
請求項1~6の組み合わせを含む、口腔の衛生のための組成物。
【請求項8】
マウスウォッシュ、ゲル、ペースト、チューインガム、チュアブル錠、口腔分散性フィルムの形態である、請求項7記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の概要
本発明の目的は、口腔の健康のための、バイカリンで滴定されたScutellaria lateriflora L.抽出物と、ポリフェノール含有量の高いCistus x incanus L.抽出物との相乗的な組み合わせである。
【背景技術】
【0002】
先行技術
人体は、あらゆる器官や表面に生息する様々な微生物と常に共生している。2007年以来、科学界は細菌叢、ヒトの生理及び疾患の発症と慢性化の間の関係を調査し、細菌が全身レベルでヒトの生理に積極的に影響を与え、ヒトの全体的な健康を調節することを実証してきた。
【0003】
口腔の細菌叢はヒトの微生物叢の不可欠な部分であり、700の異なる種に属する60億を超える細菌によって表される。それは遺伝、口腔衛生及び喫煙や食事を含むライフスタイルのような多くの要因のために非常に動的である。食事は、微生物が食後に口腔内に残っている食べかすを食べるので重要な役割を果たし、異なる種類の微生物は、主要な多量栄養素(炭水化物やタンパク質)に応じて優先的な代謝と発酵経路を使用するため、より簡単に口腔に定着することができ、pHの変動は、特定の細菌種の増殖に影響を与え、他の細菌種には不利であり、真正細菌症/異常生物症を誘発する。
【0004】
したがって、1980年に初めて実証されたように、食事は、部分的には口腔の健康に影響を及ぼすが、全身レベルで健康に重要な役割を果たすことが明らかである。歯周病(歯茎や骨などの歯の周囲の支持構造の感染)は、心臓及び脳血管疾患、喘息、肺炎、早産及び子癇前症、癲癇並びに骨粗鬆症と関連することが知られている。歯周病と二次的な全身疾患との関連は、微生物毒素の血液循環を介した口腔から他の臓器への感染の拡散及び頬の炎症によって生じる全身性炎症状態による可能性がある。
【0005】
詳細には、歯周炎は破壊的な炎症プロセスによって特徴づけられる多因子性多微生物感染症である。グラム陰性黒色色素嫌気性細菌であるPorphyromonas gingivalisは、歯周炎の開始と進行に関与する主要な病原体であり、それは、ヒト歯肉上皮(HIGh)細胞及びヒト歯根膜(HPL)細胞を刺激して様々な炎症性メディエーターを生成する多数の毒性因子を生成することができる。
【0006】
口腔感染を減少させるために、グラム陽性細菌、Pseudomonas及びProteusのいくつかの種、並びにいくつかの真菌及びウイルスに対して活性な広域殺菌剤であるクロルヘキシジンが広く使用されている。クロルヘキシジンはマウスウォッシュに使用され、細菌起源の炎症を減少させるのに有効であるが、耐性を誘発する可能性があり、また無差別殺菌作用を有するので、病原体だけでなく、真正細菌に対しても作用し、ディスバイオシスを引き起こす。
【0007】
クロルヘキシジンの副作用を減少させるために、植物抽出物に基づくマウスウォッシュの使用が、前記消毒剤の使用の好ましい代替として近年提案されている。
【0008】
薬用植物は、ポリフェノールや精油のような生理活性物質を含むため、伝統的に抗菌剤として使用されている。
【0009】
口腔細菌叢に対する正の相乗作用を得るための植物及び抽出物の使用に関するデータが文献に示されている。ビルベリーは、口腔炎症のリスクを制御して低減するのに役立つ(Widenら、Acta Odontol Scand、2015;73(7):539-43)、モクレン、シナモン及びアロエベラ抽出物は、プラーク及び歯肉炎の発症を予防するのに役立つ(臨床試験済み、Hellstromら、Int J Dent Hyg、2014年5月;12(2):96-102;Guptaら、J Int Acad Periodontol.2015年7月;17(3):91-8;Yeturuら、J Oral Biol Craniofac Res.2016年1月~4月;6(1):54-8)、そして、複数の抽出物(ショウガ、ローズマリー及びカレンデュラ)を含む製品は、歯肉炎に対して有効であることが証明されている(Mahyariら、Complement Ther Clin Pract、2016年2月;22:93-8)。
【0010】
Scutellaria lateriflora L.は典型的な神経鎮静植物であり、特に北米では催眠鎮静剤として広く使用されており、その使用の根拠は、前記植物に特徴的なフラボノイド類であるバイカレインとウォゴニンがベンゾジアゼピン系部位のGABA受容体(γ-アミノ酪酸)のアロステリック調節により精神安定効果を発揮することである(Huiら、Biochem Pharmacol、2002年11月1日;64(9):1415-24、Wangら、神経薬理学、2008年12月;55(7):1231-7)。さらに、Scutellaria属の多くの成分と抽出物は抗菌活性インビトロを示している(Shenら、J Ethnopharmacol、2021年1月30日;265:113198)が、Scutellaria lateriflora L.抽出物については限られた試験しか行われておらず、一部の病原体に対してのみ(Bergeronら、International Journal of Pharmacognosy、34:4、233-242)行われている。より最近では、バイカリンはβ-ラクタム系抗生物質ベンジルペニシリンと組み合わせた場合、黄色ブドウ球菌に対して相乗作用を示している(Liuら、J Pharm Pharmacol、2000年3月;52(3):361-6)。ごく最近の研究では、そのアグリコーンバイカレインは、歯表面のコロニー形成における先駆細菌と考えられている主要な齲蝕原性種の一つである、Streptococcus mutansによるバイオフィルム形成に対して有意な阻害特性を示した(Vijayakumarら、Antibiotics 2021、10、215)。
【0011】
Cistusの様々な種から得られた注入物は、伝統的に消化管や呼吸器の障害、一部の皮膚疾患を緩和するのに使用されてきた。前記植物の抗酸化特性もまた知られている(Goriら、Int J Mol Sci、2016年8月17日;17(8):1344)。グラム陽性菌に対するこの植物の有効性も当面知られている(Kuchtaら、Cardiol J、2019年3月26日)。別のインビトロ研究はStreptococcus mutansに対するCistus x incanus L.抽出物の抗菌及び抗接着活性を実証した(Wittpahlら、Planta Med、2015年12月;81(18):1727-35)。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は実施例の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明の説明
今や、Scutellaria lateriflora L.とCistus x incanus L.抽出物の組み合わせは、歯周炎を引き起こす細菌であるPorphyromonas gingivalisに対して相乗的抗菌活性を示すことが分かった。
【0014】
この組み合わせは、現在又は機能的に使用されている食品(キャンディ、チューインガム、フルーツジュース及び飲料)の成分として、また、それらの日常的な消費/使用の観点から、口腔微生物叢の組成を真正細菌症に向け、病原性細菌を減少させ、口腔の疾患及びそれらに関連する全身疾患に対する保護作用を果たす食品サプリメントや医療機器として、有利に使用できる。
【0015】
したがって、本発明の第一の態様は、Scutellaria lateriflora L.抽出物及びCistus x incanus L.抽出物からなる相乗的な抗菌性の組み合わせに関する。
【0016】
試験した組み合わせは、溶液又は懸濁液の形態で、Scutellaria lateriflora L.抽出物及びCistus x incanus L.抽出物の重量/体積濃度比が、それぞれ3:1から1:1の範囲であることを特徴とする。
【0017】
Scutellaria lateriflora L.及びCistus x incanus L.抽出物は、好ましくは水-アルコール抽出物である。
【0018】
前記抽出物は、公知であるか、又は公知の方法によって取得可能である。例えば、DE 20 2005 014 459、US 8,691,294、EP 1 446 135及びUS 7,771,758を参照のこと。
【0019】
Scutellaria lateriflora L.抽出物は、バイカリン含有量が10重量%以上であることが好ましい一方、Cistus x incanus L.抽出物は、ポリフェノール含有量が18~25重量%の範囲であることが好ましい。
【0020】
相乗的な組み合わせで使用される最小バイカリン含有量10%のScutellaria lateriflora L.抽出物は、(同じ属の他の形態学的に類似した種と、とりわけ危険なTeucrium chamaedrysによる汚染を除外するための)DNAバーコード試験による同定後、以下の工程を含むプロセスによって調製することができる。事前に乾燥した地上部を、好ましくは1~2cmの長さに刻んで、それらを水、エタノール及び/又はそれらの混合物を含む抽出溶媒で処理し、混合物を加熱下で浸透状態に維持し、第一のリサイクルの終わりに、毎回新しい溶媒を使用して同じ条件下で抽出を3~5回繰り返す。すべての水-アルコール抽出物を組み合わせ、ろ過し、濃縮する。抽出溶媒を、均一な緑褐色の粉末が得られるまで、真空下、加熱下、マルトデキストリン上での後続の噴霧乾燥下での濃縮によって除去する。
【0021】
18~25%の範囲のポリフェノール含有量を有するCistus x incanus L.抽出物は、次の工程を含む方法によって調製することができる。事前に乾燥した地上部を好ましくは1~2cmの長さに刻んで、その後、それらを水、エタノール及び/又はそれらの混合物を含む抽出溶媒で処理し、混合物を加熱下で浸透状態に維持し、第一のリサイクルの終わりに、毎回新しい溶媒を使用して、同じ条件下で抽出を3~5回繰り返す。すべての水-アルコール抽出物を組み合わせ、ろ過し、濃縮する。抽出溶媒を、均一な茶色の粉末が得られるまで、真空下、加熱下、アラビアゴム上での後続の噴霧乾燥下での濃縮によって除去する。
【0022】
本発明による相乗的な組み合わせは、口腔衛生分野での用途に適した組成物、例えば、マウスウォッシュ、ゲル、ペースト、チューインガム、チュアブル錠又は口腔分散性フィルムの形態で適切に配合される。組成物中の抽出物の濃度は、広い範囲に及ぶことがあり、概して、抽出物当たり1~100mg/mlの範囲である。
【0023】
本発明を以下の実施例で詳細に説明する。
【実施例
【0024】
Porphyromonas gingivalisに対する抗菌活性の評価
Porphyromonas gingivalisを、嫌気性条件下、トリプチカーゼソイブロス(TSB)で培養し、0.1ODの光学密度で96ウェルマルチウェルプレートに播種し、24時間抽出物で処理した。
【0025】
材料及び試薬:
Porphyromonas gingivalis:菌株は、American Type Culture Collection(ATCC 33277)から入手し、供給者の指示にしたがってTSB培養液で培養した。
【0026】
トリプチックソイブロス/寒天添加(ATCC(登録商標)Medium 2722)
DIウォーター-1000ml
121℃でオートクレーブ。
最終pH7.4+/-0.2
2~8℃で保存。
微生物の増殖条件:
温度:37℃
大気:嫌気性
【0027】
嫌気性条件は、嫌気性瓶とAnaeroGen(登録商標)Compact紙包(Thermo Scientific-AN0025A)を使用して取得した。
【0028】
凍結乾燥株を、無菌条件下、1mlのTSBで再水和した。約100μlの細菌懸濁液を使用して、TSA寒天プレートを接種した。細菌懸濁液とプレートを、混濁度が増加してコロニーが出現するまで、37℃で、嫌気性条件下で24~48時間インキュベートした。
【0029】
Porphyromonas gingivalisに対する抽出物の抗菌活性を評価するために、微生物を0.1ODの光学密度で、96ウェルプレート中のTSBに播種し、その後、24時間抽出物で処理した。試験した濃度は60、50、40、30、20、10及び5mg/mLであり、各試験を三重に実施した。抽出物を滅菌培養液で希釈した。抗生物質アモキシシリン10μg/mlを陽性対照として使用した。インキュベーションを、37℃で24時間嫌気的に行った。
【0030】
吸光度を波長595nmで読み取った。吸光度値は細菌増殖に正比例する。吸光度データをグラフに示す。グループ間の有意な差を、GraphPad Prism 6.0を使用して、ANOVA試験により評価した。データは、三つの独立した実験の平均±標準偏差(SD)として表される。
【0031】
Scutellaria lateriflora L.とCistus x incanus L.の水-アルコール抽出物を、P.gingivalisに対して、最初に個別に、その後1:1の割合で試験し、以下の結果を得た。
・30mg/mlのScutellariaは16%の増殖阻害をもたらす
・30mg/mlのCistusは4%の増殖阻害をもたらす
・30mg/mlのScutellaria+30mg/mlのCistus(比率1:1)は、48%の増殖阻害、すなわち、本来の合計値(約20%)の二倍(ほぼ2.5倍)をもたらす。
【0032】
観察された相乗効果を考慮して、両抽出物の次の組み合わせを、陽性対照としてアンピシリンを、陰性対照として抽出物を加えないブロス培地を使用して試験した。
Scutellaria+Cistus
55mg/mL+5mg/mL
45mg/mL+15mg/mL
40mg/mL+20mg/mL
30mg/mL+30mg/mL
20mg/mL+40mg/mL
10mg/mL+50mg/mL
5mg/mL+55mg/mL
アンピシリン20μM/mL
【0033】
得られた結果は、添付の図面に示すとおり、Scutellaria-Cistusの組み合わせによる相乗作用(比率1:1)が確認され、混合物:
45mg/mL+15mg/mL
40mg/mL+20mg/mL
30mg/mL+30mg/mL
のみが、個々の抽出物に対して相乗作用を発揮することを示しており、Cistus抽出物に対してScutellaria抽出物がより多量に存在する場合(3:1までの比率)、相乗作用が生じることを示している。逆に、Cistus抽出物がScutellaria抽出物よりも量的に豊富である場合、相乗作用は生じない。
図1
【国際調査報告】