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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】導流ユニット及び調理装置
(51)【国際特許分類】
   F24C 7/02 20060101AFI20240702BHJP
   F24C 7/04 20210101ALI20240702BHJP
【FI】
F24C7/02 511Z
F24C7/04 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500396
(86)(22)【出願日】2022-07-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2022107609
(87)【国際公開番号】W WO2023035791
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】202111044187.1
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515032617
【氏名又は名称】広東美的厨房電器制造有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】丁 ▲偉▼▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 存
(72)【発明者】
【氏名】戚 志斌
(72)【発明者】
【氏名】田 ▲贇▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鐘▼ ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】▲シアン▼ ▲偉▼杰
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 敬泳
【テーマコード(参考)】
3L086
3L087
【Fターム(参考)】
3L086AA01
3L086AA13
3L086BA10
3L086BF10
3L086DA01
3L087AA01
3L087AA04
3L087AB20
3L087DA01
(57)【要約】
本発明は、調理装置技術分野に属し、具体的には、導流ユニット及び該導流ユニットを有する調理装置に関する。本発明の導流ユニットは、支持板及び第一導流溝を含み、第一導流溝は、支持板に設けられ又は支持板の一部の構造であり、第一導流溝は、底板部及び底板部の両側に設けられる側板部を含み、底板部は、一体式構造であり、底板部は、横方向導流部及び縦方向導流部を含み、横方向導流部は、支持板の長手方向に沿って支持板の下板面に向かって傾斜して設けられ、縦方向導流部は、支持板の幅方向に沿って支持板の下板面に向かって傾斜して設けられ、且つ縦方向導流部の最高点は、横方向導流部の最低点以下に設けられる。本発明の導流ユニットに基づき、効果的に排液作用を果たすことができ、且つ凝縮水が底板部表面における漏れ現象が発生せず、それにより凝縮水の正常な排出を保証する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持板と、
第一導流溝と、を含み、
前記第一導流溝は、前記支持板に設けられ又は前記支持板の一部の構造であり、前記第一導流溝は、底板部及び前記底板部の両側に設けられる側板部を含み、
前記底板部は、一体式構造であり、前記底板部は、横方向導流部及び縦方向導流部を含み、
前記横方向導流部は、前記支持板の長手方向に沿って前記支持板の下板面に向かって傾斜して設けられ、前記縦方向導流部は、前記支持板の幅方向に沿って前記支持板の下板面に向かって傾斜して設けられ、且つ前記縦方向導流部の最高点は、前記横方向導流部の最低点以下に設けられることを特徴とする、導流ユニット。
【請求項2】
前記底板部と前記底板部の両側の前記側板部が一体式構造であることを特徴とする請求項1に記載の導流ユニット。
【請求項3】
前記第一導流溝は、前記支持板の頂面が底面に向かって凹んで形成された凹溝であることを特徴とする請求項1に記載の導流ユニット。
【請求項4】
前記第一導流溝が前記支持板の外縁に沿って設けられることを特徴とする請求項1に記載の導流ユニット。
【請求項5】
前記横方向導流部と前記縦方向導流部が、それぞれ前記支持板に隣接して設けられた二つの側縁に設けられることを特徴とする請求項1に記載の導流ユニット。
【請求項6】
前記支持板には、さらにリーク孔が設けられ、前記リーク孔が前記第一導流溝の延在方向の末端に設けられ、且つ前記支持板を貫通することを特徴とする請求項1に記載の導流ユニット。
【請求項7】
前記導流ユニットは、移行部を含み、前記移行部が前記支持板の下方に設けられ、前記移行部に第二導流溝が設けられ、前記第二導流溝が前記リーク孔に連通することを特徴とする請求項6に記載の導流ユニット。
【請求項8】
前記移行部と前記支持板が一体式構造又は着脱式構造であることを特徴とする請求項7に記載の導流ユニット。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の導流ユニットを有する調理装置であって、前記調理装置がさらに調理チャンバを有するキャビティを含み、前記導流ユニットが前記キャビティの下方に設けられ、前記キャビティの底部に過流孔が設けられ、前記第一導流溝が前記過流孔に対向して設けられることを特徴とする、調理装置。
【請求項10】
前記底板部は、前記調理チャンバの背板から前板に向かう方向に沿って前記支持板の底面に向かって傾斜して設けられていることを特徴とする請求項9に記載の調理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権情報)
本出願は以下の特許出願の優先権及び利益を主張し、そのすべての内容は参照により本出願に組み込まれる:
2021年9月7日に中国国家知識産権局に提出される、出願番号が202111044187.1である、名称が「導流ユニット及び調理装置」の中国特許出願。
【0002】
本発明は、調理装置技術分野に属し、具体的には導流ユニット及び該導流ユニットを有する調理装置に関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活品質の向上に伴い、キッチン電器はますます豊富になり、電子レンジ、オーブン、蒸し器等の調理装置は、徐々に家庭生活に必要なキッチン製品になる。現在市販されている調理装置、特に蒸気加熱機能を有する調理装置は、一般的に問題が存在し、すなわち調理が完了した後にキャビティ内に凝縮水が発生することで、使用者が直ちに溜水を処理しないと、次回加熱機能を使用する時、キャビティ内の凝縮水が一部の熱を吸収するため、加熱速度が遅くなり、また長時間に残留する凝縮水は異臭を発生し、それにより使用者体験に影響を与える。
【0004】
従来の電子レンジは、電子レンジのキャビティ内の水蒸気を、キャビティ後面底部のかしめ隙間からキャビティ外部に漏れ、流水レールに滴下し、さらに複数のつなぎ合わせた流水レールによって水を水受けボックスに排出して収集される。電子レンジの流水レールは分割式接合構造であり、接合部に隙間又は接合不良があり、水の浸透又は炉体低部への水漏れを引き起こし、電気室の湿気、板金部品の錆、厳しい場合遮断などの問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、少なくとも流水レールに存在する水漏れの問題を解決することであり、該目的は以下の方式により実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様は、導流ユニットを提供し、前記導流ユニットは:
支持板と、
第一導流溝と、を含み、前記第一導流溝は、前記支持板に設けられて又は前記支持板の一部の構造であり、前記第一導流溝は、底板部及び前記底板部の両側に設けられる側板部を含み、前記底板部は、一体式構造であり、前記底板部は、横方向導流部及び縦方向導流部を含み、前記横方向導流部は、前記支持板の長手方向に沿って前記支持板の下板面に向かって傾斜して設けられ、前記縦方向導流部は、前記支持板の幅方向に沿って前記支持板の下板面に向かって傾斜して設けられ、且つ前記縦方向導流部の最高点は、前記横方向導流部の最低点以下に設けられる。
【0007】
本発明の導流ユニットに基づき、支持板を調理装置のキャビティの下方に配置し、且つ第一導流溝とキャビティの過流孔を対向して設置し、キャビティ内に形成された凝縮水は、過流孔を介してキャビティ外に排出され、且つ第一導流溝内に落下し、本発明における第一導流溝に横方向導流部と縦方向導流部が設けられ、そのうち横方向導流部は、支持板の長手方向に沿って支持板の下板面に向かって傾斜して設置され、縦方向導流部は、支持板の幅方向に沿って支持板の下板面に向かって傾斜して設置され、且つ縦方向導流部の最高点は、横方向導流部の最低点より低く又は等しく設置されるため、排液作用を効果的に果たすことができ、且つ凝縮水を調理装置の廃水ボックスに排液し、本発明における第一導流溝の底板部は、一体式構造であり、底板部の板面に隙間が存在せず、したがって凝縮水が底板部表面における漏れ現象が発生せず、それにより凝縮水の正常な排出を保証し、凝縮水が支持板に残ることを防止し、他の電気部品又は板金部品に対する破壊を低減させ、調理装置使用の安全性及び信頼性を向上させる。
【0008】
また、本発明の導流ユニットに基づき、さらに以下の付加的な技術的特徴を有することができる。本発明のいくつかの実施形態では、前記底板部と前記底板部の両側の前記側板部は、一体式構造である。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態において、前記第一導流溝は、前記支持板の頂面が底面に向かって凹んで形成された凹溝である。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態において、前記第一導流溝は、前記支持板の外縁に沿って設けられる。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態において、前記横方向導流部及び前記縦方向導流部は、それぞれ前記支持板に隣接して設けられた二つの側縁に設けられる。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態において、前記支持板には、さらにリーク孔が設けられ、前記リーク孔は、前記第一導流溝の延在方向の末端に設けられ、且つ前記支持板を貫通する。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態において、前記導流ユニットは、さらに移行部を含み、前記移行部は前記支持板の下方に設けられ、前記移行部に第二導流溝が設けられ、前記第二導流溝は前記リーク孔に連通する。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態では、前記移行部と前記支持板は、一体式構造または着脱可能な構造である。
【0015】
本発明のもう一つの側面は、さらに調理装置を提供し、前記調理装置は、上記いずれかに記載の導流ユニットを有し、前記調理装置は、さらに調理チャンバを有するキャビティを含み、前記導流ユニットは、前記キャビティの下方に設けられ、前記キャビティの底部に過流孔が設けられ、前記第一導流溝は、前記過流孔に対向して設けられる。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態では、前記底板部は、前記支持板の底面に向かって前記キャビティの背板から前板の方向に傾斜して設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
様々な他の利点及び利益は、以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより当業者に明らかになるであろう。図面は、好ましい実施形態を例示するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。なお、図面全体において同一の部材には同一の符号を付している。
図1図1は、本実施形態の調理装置の分解構成図である。
図2図2は、図1における調理装置の他の角度の分解構成図である。
図3図3は、図2における支持板の構造概略図である。
図4図4は、図2における支持板と移行部との間の接続構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図面には本発明の例示的な実施形態が示されているが、当然のことながら、本発明は様々な形態で実現することができ、ここで説明された実施形態に限定されるものではない。逆に、これらの実施形態を提供することは本発明をより完全に理解するためであり、且つ本発明の範囲を当業者に向けて完全に伝達することができる。
【0019】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明することのみを目的とし、限定することを意図しないことを理解されたい。本明細書で使用される単数形“一”、“一つ”、および“前記”は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形を含むことも意味する。用語“含む”、“包含する”、“含有する”、および“有する”は、包含的であり、且つ記載される特徴、ステップ、動作、要素、および/または部品の存在を示すが、一つまたは複数の他の特徴、ステップ、動作、要素、部品、および/またはそれらの組み合わせの存在または追加を排除しない。本明細書に記載の方法ステップ、プロセス、および動作は、実行順序が明示的に示されない限り、必ずしも記載または例示された特定の順序で実行される必要があると解釈されるべきではない。追加または代替のステップが使用されてもよいことも理解される。
【0020】
複数の要素、部品、エリア、層、および/またはセクションは、第一、第二、第三などの用語を使用して本明細書で説明され得るが、これらの要素、部品、エリア、層、および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、部品、エリア、層、またはセクションを別のエリア、層、またはセクションから区別するためにのみ使用され得る。文脈上は明らかに指摘しない限り、「第一」、「第二」などの用語、およびその他の数字用語は、本明細書で使用する際に順序または順番を暗示するものではない。したがって、以下で論じる第一要素、部品、エリア、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱することない場合、第二要素、部品、エリア、層、またはセクションと呼ぶことができる。
【0021】
説明を容易にするために、本明細書では、“内部”、“外部”、“内側”、“外側”、“下部”、“下方”“上部”、“上方”などのような空間的な相対関係用語を使用し、図に示されるようなある要素または特徴が別の要素または特徴に対する関係を説明することができる。このような空間的相対関係の用語は、図に示される位置以外の、使用中または動作中の装置の異なる位置を含むことが意図される。例えば、図中の装置がひっくり返された場合、“他の要素または特徴の下部にある”または“他の要素または特徴の下方にある”と記載された要素は、続いて“他の要素または特徴の上部にある”または“他の要素または特徴の上方にある”と指向される。したがって、例示的な用語“・・・下方にある”は、上方および下方にあることを含み得る。装置は、他の指向(90度回転または他の方向にある)であってもよく、本明細書で使用される空間相対関係記述子は、それに応じて解釈される。
【0022】
本発明は、調理装置を提供し、例えば電子レンジ、オーブン、電子レンジ・蒸し器・オーブン一体機等の調理設備である。説明の便宜上、本実施形態では、調理装置が蒸気加熱機能を有する電子レンジである場合について説明する。
【0023】
図1及び図2に示すように、本実施形態の調理装置1は、キャビティ10及びハウジングを含み、ハウジングは、キャビティ10の外部に設けられ且つキャビティ10と間隔を置いて設けられる。キャビティ10の内部は、食品を加熱するための調理チャンバ11を形成する。調理チャンバ11の一端は開口を有し、開口に扉体が設けられる。扉体を操作して調理チャンバ11を開閉させることにより、調理チャンバ11に食品を出し入れする。
【0024】
具体的には、キャビティ10は、対向して設けられた後板12と前板13を含み、後板12と前板13との間に底板14が設けられ、前板13と後板12は底板14によって接続される。ここで、本実施形態の調理装置1の後板12と底板14との間には、過流孔(図示せず)が設けられている。過流孔は様々な形成を有することができ、例えば後板12の長手方向に沿って延設された帯状孔、又は後板12と底板14との接続部に設けられた複数の間隔で設けられた孔状構造である。調理装置1は、加熱動作を行う時に水蒸気が発生し、加熱過程が終了した後、水蒸気は冷却されて凝縮水を形成し、且つ調理チャンバ11の底部に落下し、凝縮水は、最終的に過流孔を通じてキャビティ10の底部に流出する。
【0025】
キャビティ10の底部に導流ユニット20が設けられ、導流ユニット20は、調理チャンバ11から流出する凝縮水を受けるために用いられ、且つ凝縮水を調理装置1の底部の廃水ボックス(図示せず)に流れるようにガイドし、それにより凝縮水を収集する。図1において、直線矢印に示す方向は、いわゆる調理チャンバ11内の凝縮水の流出方向である。本実施形態では、廃水ボックスは調理装置1の扉体の直下に設けられ、且つ導流ユニット20より低く設けられ、それにより凝縮水の流れ及び収集に、より有利である。
【0026】
本願の他の実施形態では、過流孔は、さらに底板14に設けられて、且つ後板12に近い位置に設けられてもよく、過流孔は、さらに底板14の中心に近い位置に設けられてもよく、それに応じてキャビティ10の底部の導流ユニット20の位置を調整すればよい。
【0027】
さらに説明する必要があるのは、本実施の形態では、使用者が調理装置1に向かっているときに、調理装置1が地面に向かう側を調理装置1の底部、調理装置1が地面から離れる側を調理装置1の頂部、調理装置1が使用者の左手側に位置する側を調理装置1の左側、調理装置1が使用者の右手側に位置する側を調理装置1の右側、調理装置1が使用者に近づく側を調理装置1の前側、調理装置1が使用者から離れる側を調理装置1の後側とする。具体的には、本実施形態において調理チャンバ11が開口を有する側が前側であり、すなわち扉体が位置する側が前側である。
【0028】
具体的には、図2から図4に示すように、本実施形態の導流ユニット20は、支持板21を含み、そのうち、支持板21は、板状に設けられた支持部211を含み、支持部211の外縁位置にキャビティ10の方向に向かって折り返された第一フランジ部213が設けられ、第一フランジ部213、さらに両側方向に向かって折り返されて第二フランジ部214を形成し、第二フランジ部214がネジによってキャビティ10の底板14に接続され、それにより支持板21をキャビティ10の下方に固定接続する。
【0029】
第一フランジ部213は、支持部211と底板14の間に一定の間隔が形成されるように配置することで、収容空間が形成され、一部の電気部品や他の部材が底板14と支持板21の間に配置される。本実施形態では、支持部211、第一フランジ部213、及び第二フランジ部214は一体式構造であり、金属折り曲げプロセスにより一体成形される。
【0030】
具体的には、図2から図4に示すように、本実施形態の支持部211の頂面に凹設される第一導流溝212が設けられる。本実施形態の第一導流溝212は、底板部及び底板部の両側に設けられる側板部を含み、底板部は自身の延在方向に沿って支持板21の底面に近づくように傾斜して設けられる。
【0031】
具体的には、本実施形態の底板部は、横方向導流部2121及び縦方向導流部2122を含み、横方向導流部2121は、支持部211の後側縁に沿って設けられ、且つ横方向導流部2121は、キャビティ10の右側板から左側板の方向に向かって延びて、且つ支持板21の下板面に向かって傾斜して設けられ、それにより横方向導流部2121は、右から左へ支持板21の下板面に接近して傾斜して設けられた第一斜面構造を形成する。
【0032】
縦方向導流部2122は、支持部211の左側縁に沿って設けられ、且つ縦方向導流部2122は、キャビティ10の後板12から前板13の方向に向かい、且つ支持板21の下板面に向かって傾斜して設けられ、それにより縦方向導流部2122は、後から前へ支持板21の下板面に近づくように傾斜して設けられる第二斜面構造を形成し、且つ横方向導流部2121と縦方向導流部2122との接続部において、第二斜面構造の高さは第一斜面構造の高さ以下であり、それにより第一導流溝212の底板部全体が連続的な斜面構造を形成することを保証する。凝縮水の排出作用を保証し、凝縮水が第一導流溝212内に滞留することを防止する。
【0033】
同時に、本願における横方向導流部2121の設置方式は、調理チャンバ11内の凝縮水を受けるための受け長さを延長し、調理チャンバ11内の凝縮水をより効果的かつ全面的に収集する。凝縮水が、過流孔によって横方向導流部2121内に落下する時、凝縮水は、重力によって横方向導流部2121の斜面作用によって横方向導流部2121の右側から左側に向かって流れ、凝縮水が横方向導流部2121と縦方向導流部2122と接触する位置まで流れる時、凝縮水は、縦方向導流部2122の斜面に沿って後から前へ流れ、それにより凝縮水を排出する。ここで、図2及び図4における直線矢印に示す方向は導流ユニット20内の凝縮水の流れ方向を示す。
【0034】
本願の他の実施形態では、支持部211の一部の後側縁のみに横方向導流部2121を設置してもよく、縦方向導流部2122をキャビティ10の底部の過流孔に対応して設置し、それにより縦方向導流部2122を介して凝縮水を直接排出する。
【0035】
本実施形態の第一導流溝212は、支持部211の一部構造で、支持部211とは一体式構造であり、具体的な実現方式は、支持部211にプレスを行うことができ、それにより凹溝構造を形成し、凝縮水を排出するために用いられるため、第一導流溝212の底板部及び側板部に、いずれも隙間が存在せず、凝縮水が第一導流溝212の排出過程に漏れが発生することを効果的に防止することができ、それにより凝縮水の正常な排出を保証し、凝縮水が支持板21に残ることを防止し、他の電気部品又は板金部品に対する破壊を低減させ、調理装置1の使用の安全性及び信頼性を向上させる。
【0036】
本実施形態の他の例において、第一導流溝212は独立した溝型構造であってもよく、且つ第一導流溝212の底板部を取り外し可能又は固定接続の方式で支持部211の頂面に設けられ、そのうち、少なくとも第一導流溝212の底板部は、一体式構造であり、それにより凝縮水がガイド中に漏れることを防止する。又は第一導流溝212を管状構造に設置し、且つ管状構造の給水端は、キャビティ10の底部の過流孔と導通し、管状構造全体は、キャビティ10の後板12から前板13の方向へ傾斜して設置され、それにより凝縮水を排出する。
【0037】
また、図2から図4に示すように、本実施形態の導流ユニット20は、さらに移行部22を含み、移行部22は、支持板21の下方に設けられ、移行部22は、着脱可能な方式で支持板21に接続され、本願の他の実施形態において、移行部22は、さらに支持板21と一体式構造であってもよい。
【0038】
そのうち、移行部22に第二導流溝221が設けられ、第二導流溝221の全体は、ほぼ上から下に設けられ、第一導流溝212内の凝縮水を廃水ボックスにガイドするために用いられる。本実施形態の支持板21に、さらにリーク孔215が設けられ、リーク孔215は第一導流溝212の延在方向の末端に設けられ、且つ支持板21を貫通し、第二導流溝221の給水端は、リーク孔215の直下に設けられる。調理チャンバ11内の凝縮水は、第一導流溝212の排液を経てリーク孔215により第二導流溝221に入り、さらに第二導流溝221の排液を経て廃水ボックス内に入り、それにより凝縮水を効果的に排液し収集する。
【0039】
本実施形態の第二導流溝221は移行部22の一部の構造であり、移行部22と一体式構造であり、具体的な実現方式は移行部22にプレスを行うことができ、それにより溝構造を形成し、凝縮水を排出するために用いられ、したがって第二導流溝221の内部に隙間が存在せず、凝縮水が第二導流溝221の排出過程において漏れが発生することを効果的に防止することができ、それにより凝縮水の正常な排出を保証し、凝縮水が第二導流溝221の排出過程において漏れが発生することを防止し、他の電気部品又は板金部品に対する破壊を低減させる。調理装置1使用の安全性及び信頼性を向上させる。
【0040】
本実施形態の他の例では、第二導流溝221は独立した溝型構造であってもよく、且つ第二導流溝221の底板部を移行部22に着脱可能又は固定接続の方式で設けられ、そのうち、少なくとも第二導流溝221の底板部は一体式構造であり、それにより凝縮水がガイドの過程で漏れを発生することを防止する。又は第二導流溝221が管状構造に設けられ、且つ管状構造の給水端はキャビティ10底部の過流孔と導通し、それにより凝縮水を排出する。
【0041】
さらに、本実施形態の調理装置1は、さらにベースを含み、ベースは、支持板21の下方に配置され、ベースは、ハウジングとともに調理装置1の最外層構造を形成し、調理装置1を保護するために用いられる。本願の他の実施形態では、ベースの構造をなくして、支持板21を調理装置1のベースとしてもよい。
【0042】
さらに、本実施形態の調理装置1は、さらに蒸気発生モジュールを含み、蒸気発生モジュールは、水タンク、蒸気発生器及び水タンクと調理チャンバ11を連通するための連通ダクトを含み、連通ダクトの排気端は、キャビティ10の左側板又は右側板に設けられ、且つ調理チャンバ11に連通し、水タンクは、支持板21の頂面又は底面に設けられ、調理チャンバ11に水蒸気を供給するために用いられる。
【0043】
蒸気発生モジュールが作動する時、水タンク内の水は蒸気発生器の作用で水蒸気を形成し、水蒸気は、連通ダクトを介して調理チャンバ11の内部に輸送され、それにより調理チャンバ11内の食物を蒸気加熱するために用いられる。しかし、蒸気加熱は、大量の水蒸気を生成し、調理を停止した後、水蒸気が冷却されて凝縮して凝縮水を形成し、したがって、調理チャンバ11内の凝縮水を効果的に排出する必要があり、それにより調理チャンバ11の作業環境を向上させ、調理効率を向上させ、且つ使用者の体験を向上させる。
【0044】
以上は、本発明の好適な具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者であれば本発明に開示された技術的範囲内で、容易に考えられる変更又は置換は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0045】
図面における各符号は以下のように示す:
1:調理装置;
10:キャビティ、11:調理チャンバ、12:後板、13:前板、14:底板;
20:導流ユニット、21:支持板、211:支持部、212:第一導流溝、2121:横方向導流部、2122:縦方向導流部、213:第一フランジ部、214:第二フランジ部、215:リーク孔、22:移行部、221:第二導流溝。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】