(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】糊付けされた角部を備えた上部フランジを有する容器を形成する方法、その容器、および、容器を形成するためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 5/20 20060101AFI20240702BHJP
B65D 21/02 20060101ALI20240702BHJP
【FI】
B65D5/20 A
B65D21/02 410
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500555
(86)(22)【出願日】2022-07-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 US2022036720
(87)【国際公開番号】W WO2023283491
(87)【国際公開日】2023-01-12
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トム・ジェイ・ワットリング
(72)【発明者】
【氏名】アリッサ・ジェイ・シェラー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ヴァレンシア
【テーマコード(参考)】
3E006
3E060
【Fターム(参考)】
3E006AA01
3E006BA02
3E006CA01
3E006CA03
3E006FA05
3E060AA03
3E060AB18
3E060DA07
(57)【要約】
ブランクから容器を形成する方法は、ブランクの側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップと、ブランクの端部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、ブランクの側部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、ブランクの側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップとを含む。本方法は、側部フランジパネルを回転させるステップの後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップと、完全に形成された上部フランジを有する容器を形成するために、端部フランジタブを側部フランジタブに連結するステップとをさらに含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器であって、前記容器は、
底部パネルと、
それぞれの第1のセットの折り曲げ線に沿って前記底部パネルに連結されている2つの対向する側部パネルと、
それぞれの第2のセットの折り曲げ線に沿って前記底部パネルに連結されている2つの対向する端部パネルと、
それぞれの端部パネルの上部縁部から前記底部パネルに対して概して平行の配向で延在するそれぞれの端部フランジパネルと、
それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、
それぞれの側部パネルの上部端部から前記底部パネルに対して概して平行の配向で延在するそれぞれの側部フランジパネルと、
それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブであって、前記側部フランジタブは、前記容器の上部フランジを形成するために、それぞれの端部フランジタブにそれぞれ連結されている、側部フランジタブと、
を含む、容器。
【請求項2】
前記2つの対向する側部パネルおよび前記2つの対向する端部パネルは、概して台形の形状をそれぞれ有しており、前記端部パネルおよび側部パネルは、前記底部パネルから離れるように斜めにそれぞれ延在している、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記底部パネル、2つの対向する側部パネル、および2つの対向する端部パネルは、製品をその中に受け入れるための前記容器のキャビティーを集合的に画定しており、前記キャビティーは、隣接する容器の一部分をその中に受け入れ、前記容器の中に前記隣接する容器を積み重ねることを促進させるようにさらに構成されており、前記容器は、入れ子解消アッセンブリをさらに含み、前記入れ子解消アッセンブリは、前記容器の前記キャビティーの中に受け入れられるときに、前記隣接する容器に係合するように構成されており、前記隣接する容器のフランジが、前記容器の前記フランジから間隔を置いて配置されるようになっている、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
前記入れ子解消アッセンブリは、入れ子解消タブおよび入れ子解消カットアウトを含み、前記入れ子解消タブは、前記キャビティーの中へ折り曲げられている、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記容器は、前記2つの端部パネルの第1の端部パネルの側部縁部から延在する内部側部パネルをさらに含み、前記入れ子解消タブは、前記内部側部パネルおよび前記端部パネルに連結されており、前記入れ子解消カットアウトは、前記入れ子解消タブ、前記底部パネル、ならびに、前記側部パネルおよび前記端部パネルのうちの少なくとも1つによって画定されている、請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記入れ子解消タブは、前記容器の底部角部に位置決めされており、前記容器の前記底部角部は、前記底部パネル、前記2つの端部パネルのうちの第1の端部パネル、および、前記2つの側部パネルのうちの第1の側部パネルによって画定されている、請求項4に記載の容器。
【請求項7】
前記容器は、4つの底部角部を画定しており、それぞれの底部角部に位置決めされている4つの入れ子解消アッセンブリを含む、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記入れ子解消アッセンブリは、それぞれの側部パネルの端部縁部に連結されているそれぞれの入れ子解消タブを含み、前記入れ子解消タブは、前記端部縁部から外向きに延在しており、前記それぞれの側部パネルと同一平面上にある、請求項3に記載の容器。
【請求項9】
前記容器は、前記容器と実質的に同様のサイズおよび形状を有する隣接する容器の中に画定されているキャビティーの中に受け入れられるように構成されており、前記入れ子解消タブは、前記隣接する容器の隣接するフランジに係合するようにサイズ決めされており、前記容器が前記隣接する容器の前記キャビティーの中に受け入れられるときに、前記容器の前記フランジが、前記隣接する容器の前記隣接するフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
ブランクから容器を形成する方法であって、前記ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとを含み、前記方法は、
前記側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップと、
前記端部パネルを前記底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、
前記側部パネルを前記底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、
前記側部フランジパネルを前記底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップと、
前記側部フランジパネルを回転させる前記ステップの後に、前記端部フランジパネルを前記底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップと、
完全に形成された上部フランジを有する前記容器を形成するために、前記端部フランジタブを前記側部フランジタブに連結するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記底部パネル、2つの対向する側部パネル、および2つの対向する端部パネルは、製品をその中に受け入れるための前記容器のキャビティーを集合的に画定しており、前記方法は、
前記キャビティーの上に延在して前記キャビティーをカバーするように、前記上部フランジの上にフィルムを位置決めするステップと、
前記上部フランジに対して前記フィルムをシールするステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記2つの対向する側部パネルおよび前記2つの対向する端部パネルは、概して台形の形状をそれぞれ有しており、前記端部パネルおよび前記側部パネルを回転させる前記ステップの後に、前記端部パネルおよび側部パネルが、前記底部パネルから離れるように斜めにそれぞれ延在するようになっている、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記底部パネル、2つの対向する側部パネル、および2つの対向する端部パネルは、製品をその中に受け入れるための前記容器のキャビティーを集合的に画定しており、前記キャビティーは、隣接する容器の一部分をその中に受け入れ、前記容器の中に前記隣接する容器を積み重ねることを促進させるようにさらに構成されており、前記容器は、入れ子解消アッセンブリをさらに含み、前記入れ子解消アッセンブリは、前記容器の中に受け入れられるときに、前記隣接する容器に係合するように構成されており、前記隣接する容器のフランジが、前記容器の前記完全に形成されたフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記入れ子解消アッセンブリは、入れ子解消タブおよび入れ子解消カットアウトを含み、前記方法は、前記入れ子解消タブを前記キャビティーの中へ折り曲げるステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ブランクは、前記2つの端部パネルの第1の端部パネルの側部縁部から延在する内部側部パネルをさらに含み、前記入れ子解消タブは、前記内部側部パネルおよび前記端部パネルに連結されており、前記入れ子解消カットアウトは、前記入れ子解消タブ、前記底部パネル、ならびに、前記側部パネルおよび前記端部パネルのうちの少なくとも1つによって画定されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記入れ子解消タブは、前記容器の底部角部に位置決めされており、前記容器の前記底部角部は、前記底部パネル、前記2つの端部パネルのうちの第1の端部パネル、および、前記2つの側部パネルのうちの第1の側部パネルによって画定されており、前記入れ子解消タブが前記キャビティーの中へ折り曲げられて、前記隣接する容器が前記キャビティーの中に受け入れられるときに、前記入れ子解消タブは、前記隣接する容器の外側表面に係合するように構成されている、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記容器は、4つの底部角部を画定しており、それぞれの底部角部に位置決めされている4つの入れ子解消アッセンブリを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記入れ子解消アッセンブリは、それぞれの側部パネルの端部縁部に連結されているそれぞれの入れ子解消タブを含み、前記入れ子解消タブは、前記端部縁部から外向きに延在しており、前記それぞれの側部パネルと同一平面上にある、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記容器は、前記容器と実質的に同様のサイズおよび形状を有する隣接する容器の中に画定されているキャビティーの中に受け入れられるように構成されており、前記入れ子解消タブは、前記隣接する容器の隣接するフランジに係合するようにサイズ決めされており、前記容器が前記隣接する容器の前記キャビティーの中に受け入れられるときに、前記容器の前記フランジが、前記隣接する容器の前記隣接するフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1の容器を第2の容器の上に積み重ねる方法であって、前記第1の容器および第2の容器は、実質的に同じサイズおよび形状を有するそれぞれのブランクからそれぞれ形成されており、前記ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとをそれぞれ含み、前記方法は、
前記側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップ、
前記端部パネルを前記底部パネルに向けて内向きに回転させるステップ、
前記側部パネルを前記底部パネルに向けて内向きに回転させるステップ、
前記側部フランジパネルを前記底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップ、
前記側部フランジパネルを回転させる前記ステップの後に、前記端部フランジパネルを前記底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップ、及び
完全に形成された上部フランジを有する前記容器を形成するために、前記端部フランジタブを前記側部フランジタブに連結するステップによって、
前記第1の容器を形成するステップと、
前記第2の容器を形成するステップと、
前記第1の容器および前記第2の容器のうちの一方の入れ子解消アッセンブリが、前記第1の容器および前記第2の容器のうちの他方に係合し、前記第1の容器の前記上部フランジを前記第2の容器の上部フランジから間隔を置いて配置するように、前記第1の容器を前記第2の容器のキャビティーの中に位置決めするステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年7月9日に出願された米国仮特許出願第63/220,311号、2022年2月14日に出願された米国仮特許出願第63/309,805号、および、2022年3月16日に出願された米国仮特許出願第63/320,428号の優先権を主張し、それらの文献のすべては、「METHOD OF FORMING CONTAINERS HAVING TOP FLANGE WITH GLUED CORNERS, SAME CONTAINERS, AND BLANKS FOR FORMING SAME」という標題であり、それらの文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示の分野は、概して、容器を形成する方法に関し、より具体的には、その角部が容器の形成の間に糊付けされた(glued)状態の上部フランジを有する容器、および、容器を形成するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
容器は、さまざまな形態がある。特定の従来の容器(たとえば、ボックス、パンネット(punnet)、トレイなど)は、典型的に、4つの側部を備えた囲まれた底部部分を有している。いくつかの容器は、容器を閉じるために上部部分または蓋を含むが、一方では、他の容器は、上部が開いている。いくつかの事例において、容器は形成され、後に、製品によって充填され、次いで、容器を閉じるために、その上部を横切って接着されるフィルムによってシールされる。
【0004】
いくつかのそのような事例では、容器は、それらが開いた上部部分を有する状態で最初に形成され、それらが後で充填され得るようになっている。多くの場合に、そのような容器は形成され、互いに積み重ねられるかまたは入れ子にされ、充填および/またはシーリングのために別の場所に輸送される。いくつかの事例において、容器は、その上縁の周りにフランジ状部分を含み、シーリングフィルムが最終的にそれに接着される。これらのフランジ状部分を含有するいくつかの公知の容器では、フランジは、容器が最初に形成されるのと同時に形成されるわけではない。むしろ、平面的な(フランジのない)側壁部を備えた形成された容器が、充填のために積み重ねられて輸送される。一旦充填されると、容器のフランジは、シーリングプロセスの間にシーリング表面を形成するために外向きに折り曲げられる。
【0005】
他の従来の容器は、容器の初期形成の間に形成されたフランジを有することが可能であるが、フランジは、単にフランジを適切な場所に折り曲げることによって形成される。すなわち、フランジは、適切な場所に設定されたりまたは糊付けされたりしない。
【0006】
これらの公知の容器は、弱い可能性があり、フランジのさまざまな部分が互いに解除し易くなっている可能性がある。さらに、そのような容器は、フランジが解除し易いので、不十分なシールを経験する可能性があり、または、よりロバストなシールを必要とする可能性があり、それは、生産するのに複雑であり、時間がかかり、および/または高価である可能性がある。さらに、容器が入れ子にされているときに、それらは、くっつく可能性があり、充填および/またはシールするために容器が分離されることとなるときに問題が生じる可能性がある。
【0007】
容器は、自動化されたパッキングプロセスの一部として、人手によってまたはマシンによって分離されることが可能である。容器を充填するために使用される方法にかかわらず、容器があまりにもきつく入れ子になるときに困難が生じる可能性がある。それぞれの容器の間のフランジが互いに直接的に重なり合って置かれているときに、マシンによってまたは手作業で、フランジを分離して容器を引き離すことが困難である可能性がある。フランジが十分に間隔を離して配置されている場合には、容器を信頼性高く分離することがより容易になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの態様では、ブランクから容器を形成する方法が提供される。ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブとを含む。ブランクは、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとをさらに含む。本方法は、側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップと、端部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、側部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップとを含む。本方法は、側部フランジパネルを回転させるステップの後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップと、完全に形成された上部フランジを有する容器を形成するために、端部フランジタブを側部フランジタブに連結するステップとをさらに含む。
【0009】
別の態様では、容器が提供される。容器は、底部パネルと、それぞれの第1のセットの折り曲げ線に沿って底部パネルに連結されている2つの対向する側部パネルと、それぞれの第2のセットの折り曲げ線に沿って底部パネルに連結されている2つの対向する端部パネルとを含む。容器は、それぞれの端部パネルの上部縁部から底部パネルに対して概して平行の配向で延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から底部パネルに対して概して平行の配向で延在するそれぞれの側部フランジパネルとをさらに含む。容器は、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブであって、側部フランジタブは、容器の上部フランジを形成するために、それぞれの端部フランジタブにそれぞれ連結されている、側部フランジタブをさらに含む。
【0010】
さらに別の態様では、第1の容器を第2の容器の上に積み重ねる方法が提供される。第1の容器および第2の容器は、実質的に同じサイズおよび形状を有するそれぞれのブランクからそれぞれ形成されている。ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルとをそれぞれ含む。ブランクは、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとをさらに含む。本方法は、側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップと、端部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、側部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと、側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップと、側部フランジパネルを回転させるステップの後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップと、完全に形成された上部フランジを有する容器を形成するために、端部フランジタブを側部フランジタブに連結するステップとによって、第1の容器を形成するステップを含む。本方法は、第2の容器を形成するステップと、第1の容器および第2の容器のうちの一方の入れ子解消アッセンブリ(denesting assembly)が、第1の容器および第2の容器のうちの他方に係合し、第1の容器の上部フランジを第2の容器の上部フランジから間隔を置いて配置するように、第1の容器を第2の容器のキャビティーの中に位置決めするステップとをさらに含む。
【0011】
他の態様では、そのような方法を使用して形成された容器、およびそのような容器を形成するためのブランクも提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示による容器を形成するためのシート材料の例示的なブランクの上面図である。
【
図2】
図1に示されているブランクから形成された例示的な容器の斜視図である。
【
図3】
図2に示されている複数の容器の積み重ねの側面斜視図である。
【
図4】本開示による容器を形成するためのシート材料のブランクの別の実施形態上面図である。
【
図5】
図4に示されているブランクから形成された例示的な容器の斜視図である。
【
図6】本開示による容器を形成するためのシート材料のブランクの別の実施形態上面図である。
【
図7】本開示による容器を形成するためのシート材料のブランクの別の実施形態上面図である。
【
図8】
図7に示されているブランクから形成された例示的な容器の斜視図である。
【
図9】本開示による、ブランクから容器を形成する方法のフローダイアグラムである。
【
図10A】本開示による入れ子解消アッセンブリを備えた容器を形成するためのシート材料の例示的なブランクの上面図である。
【
図10B】
図10Aに示されている材料のブランクシートの領域Bの拡大図であり、ブランクの入れ子解消アッセンブリのうちの1つを示す図である。
【
図11】
図10Aに示されているブランクから形成された例示的な容器の斜視図である。
【
図15】本開示による容器を形成するためのシート材料のブランクの別の実施形態上面図である。
【
図16】
図15に示されているブランクから形成された例示的な容器の斜視図である。
【
図17】
図16に示されている複数の容器の積み重ねの側面斜視図である。
【
図18】本開示による容器を形成するためのシート材料のブランクの別の実施形態上面図である。
【
図19】
図18に示されているブランクから形成された例示的な容器の斜視図である。
【
図20】
図19に示されている複数の容器の積み重ねの側面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明は、例として本開示を図示しており、限定として図示するものではない。本明細書は、当業者が本開示を作製および使用すること、いくつかの実施形態、適合例、変形例、代替例を説明すること、および、本開示(本開示を実施する最良の態様であると現在考えられるものと含む)を利用することを明確に可能にする。
【0014】
本開示の実施形態は、上部フランジを含む積み重ね可能な容器を提供する。容器は、マシンを使用しておよび/または手作業で、シート材料のブランクから構築される。たとえば、ブランクは、容器を形成するためにマンドレルの周りに折り曲げられることが可能であり、または、容器は、手作業でおよび/または別のスタイルのトレイ形成マシンによって形成されることが可能である。代替的に、折り曲げ機/糊付けマシンが、容器を形成するために使用されることが可能である。1つの実施形態では、容器は、板紙材料から製作される。しかし、容器は、任意の適切な材料を使用して製作されることが可能であり、したがって、特定のタイプの材料に限定されない。代替的な実施形態において、容器は、厚紙、プラスチック、ファイバーボード、フォームボード、段ボール紙、および/または、当業者に知られており、本明細書に提供される教示によって導かれる任意の適切な材料を使用して製作される。
【0015】
例示的な実施形態では、容器は、少なくとも1つのマーキングをその上に含み、それは、限定されないが、製品、製品の製造業者、および/または、製品の販売者を伝える印を含む。たとえば、マーキングは、製品の名前を示して製品を簡潔に説明する印刷されたテキスト、製造業者および/もしくは製品の販売者を示すロゴおよび/もしくは商標、ならびに/または、注意を引くデザインおよび/もしくは装飾を含むことが可能である。本明細書で使用されているような「印刷している」、「印刷された」、および/または、「印刷する」の任意の他の形態は、インクジェット印刷、レーザー印刷、スクリーン印刷、ジクレー、ペンおよびインク、塗装、オフセットリソグラフィー、フレキソグラフィー、レリーフ印刷、輪転グラビア印刷、染料転写、および/または、当業者に知られており、本明細書に提供される教示によって導かれる任意の適切な印刷技法を含むことが可能であるが、それに限定されない。別の実施形態では、容器は、マーキング(たとえば、それに限定されないが、製品、製品の製造業者、および/または、製品の販売者を伝える印など)を欠いている。
【0016】
いくつかの実施形態において、ブランクの内部表面および/または外部表面、ならびに、結果として生じる容器は、コーティングされるかまたはシールされる。そのようなコーティングまたはシーリングは、容器を耐水性または耐細菌性にすることが可能である。他の実施形態において、シールまたはコーティングは、容器の中に保たれている製品(たとえば、農産物製品)の鮮度を保存することを促進させることが可能である。任意の実施形態において、そのようなコーティングまたはシーリングは、容器の任意の表面の任意のセクションに適用されることが可能である。
【0017】
いくつかの実施形態において、容器は、容器が積み重ねられた構成にあるときに、容器を入れ子解消する手段を含むことが可能である。いくつかの実施形態において、入れ子解消アッセンブリは、底部角部に位置付けされている。入れ子解消アッセンブリは、入れ子解消タブを含むことが可能であり、入れ子解消タブは、内向きに折り曲げられるときに、容器が積み重ねられた構成でくっつくことを防止し、積み重ねられた容器のフランジ間にギャップを提供する。別の実施形態では、入れ子解消タブは、容器フランジの下側表面に沿って、容器の上部角部に位置付けされることが可能である。容器が積み重ねられているときに、1つの容器の入れ子解消タブの下側縁部は、下方の容器のフランジの上に置かれており、したがって、フランジ間に間隔を提供する。この間隔は、人間によってまたはマシンによって、フランジをより容易に把持することを可能にし、容器の分離を補助する。
【0018】
ここで図面を参照すると、より具体的には、
図1を参照すると、シート材料のブランク100の例示的な実施形態の上面図が描かれている。容器200(
図2を参照)は、ブランク100から形成される。ブランク100は、第1のまたは内部表面101と、対向する第2のまたは外部表面103とを有している。さらに、ブランク100は、前縁部102および対向する後縁部104を画定している。1つの実施形態では、ブランク100は、前縁部102から後縁部104へ直列に、第1の端部パネル106、底部パネル108、および第2の端部パネル110を含み、それらは、それぞれ、予め形成された概して平行の折り曲げ線112および114に沿って一緒に連結されている。
【0019】
より具体的には、第1の端部パネル106は、前縁部102から折り曲げ線112まで延在しており、底部パネル108は、折り曲げ線112から折り曲げ線114まで延在しており、第2の端部パネル110は、折り曲げ線114から後縁部104まで延在している。本明細書でさらに説明されているように、容器200がブランク100から形成されるとき、折り曲げ線112は、第1の端部パネル106の底部縁部、および、底部パネル108の第1の端部縁部を画定し、折り曲げ線114は、底部パネル108の第2の端部縁部、および、第2の端部パネル110の底部縁部を画定する。
【0020】
第1の側部パネル116は、底部パネル108の第1の側部縁部118における折り曲げ線から折り曲げ線120まで延在しており、対向する第2の側部パネル122は、底部パネル108の第2の側部縁部124における折り曲げ線から折り曲げ線126まで延在している。本明細書でさらに説明されているように、容器200がブランク100から形成されるとき、第1の側部縁部118における折り曲げ線は、第1の側部パネル116の底部縁部、および、底部パネル108の第1の側部縁部を画定し、第2の側部縁部124における折り曲げ線は、底部パネル108の第2の側部縁部、および、第2の側部パネル122の底部縁部を画定する。
【0021】
例示的な実施形態では、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122は、その中に画定された複数のカットアウト128を含む。例示的な実施形態では、カットアウト128は、葉っぱの形状をしており、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122のそれぞれは、6つのカットアウトを有している。代替的に、ブランク100は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状のおよび/または任意の適切な場所に、任意の適切な数のカットアウト128を含むことが可能である。さらに他の実施形態では、ブランク100のパネル106、110、116、および122のうちの1つまたは複数は、カットアウト128を有していなくてもよい。
【0022】
第1の端部パネル106は、高さH1を有しており、第2の端部パネル110は、高さH2を有しており、第1の側部パネル116は、高さH3を有しており、第2の側部パネル122は、高さH4を有している。例示的な実施形態では、第1の端部パネル106の高さH1、第2の端部パネル110の高さH2、第1の側部パネル116の高さH3、および、第2の側部パネル122の高さH4は、実質的に同じである。さらに、底部パネル108は、長さL1および幅W1を有している。例示的な実施形態では、長さL1は、幅W1よりも大きく、底部パネル108が長方形になるようになっている。代替的な実施形態において、幅W1は、長さL1に実質的に等しいか、または、長さL1よりも大きい。
【0023】
例示的な実施形態では、端部パネル106、110の側部縁部170、および、側部パネル116、122の端部縁部172は、概して線形であり、底部パネル108に対してそれぞれの角度で延在している。換言すれば、例示的な実施形態では、端部パネル106、110の側部縁部170は、底部パネル108の側部縁部118、124と平行ではなく、側部パネル116、122の端部縁部172は、底部パネル108の(折り曲げ線112および114における)端部縁部と平行ではない。
【0024】
したがって、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122は、概して台形の形状をそれぞれ有しており、パネル106、110、116、122は、それらが底部パネル108から離れるように延在するにつれて外向きにテーパー付きになっている。すなわち、底部パネル108に隣接する端部パネル106、110のそれぞれの幅(具体的には図示せず)は、底部パネル108の反対側の端部パネル106、110のそれぞれの幅(具体的には図示せず)よりも小さい。同様に、底部パネル108に隣接する側部パネル116、122のそれぞれの長さ(具体的には図示せず)は、底部パネル108の反対側の側部パネル116、122のそれぞれの長さ(具体的には図示せず)よりも小さい。
【0025】
代替的に、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、第2の側部パネル122、および/または底部パネル108は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状および/または任意の適切な寸法を有することが可能である。
【0026】
内部側部パネル130(糊付けパネルとも称される)が、それぞれの折り曲げ線132において、それぞれの端部パネル106、110のそれぞれの側部縁部から延在している。そうであるので、ブランク100は、4つの内部側部パネル130を含む。それぞれの内部側部パネル130は、内部側部パネル130がそこから延在するそれぞれの折り曲げ線132に対向するそれぞれの自由縁部178を有している。例示的な実施形態では、自由縁部178は、複数の線形部分(たとえば、4つの隣り合った線形部分など)を含む。代替的な実施形態において、自由縁部178は、部分的にまたは完全に円弧状であることも可能であり、または、ブランク100および/もしくは容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0027】
追加的に、第1の端部フランジパネル134が、第1の端部パネル106から延在しており、第2の端部フランジパネル138が、第2の端部パネル110から延在している。より具体的には、第1の端部フランジパネル134は、前縁部102から第1の端部パネル106の上部縁部における折り曲げ線136まで延在しており、第2の端部フランジパネル138は、第2の端部パネル110の上部縁部における折り曲げ線140から後縁部104まで延在している。
【0028】
第1の端部フランジパネル134および第2のフランジパネル138は、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144をそれぞれ含む。第1の端部フランジタブ142は、第1の端部フランジパネル134のそれぞれの側部縁部におけるそれぞれの折り曲げ線166から延在しており、第2の端部フランジタブ144は、第2の端部フランジパネル138のそれぞれの側部縁部におけるそれぞれの折り曲げ線168から延在している。例示的な実施形態では、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144のそれぞれは、概して円弧形状になっている自由外側縁部146と、概して線形になっている自由内側縁部148とをそれぞれ有している。容器200に関して本明細書でさらに説明されているように、自由外側縁部146の形状は、一般的に、容器200がブランク100から形成されるときに、容器200の形成された上部フランジ214の角部218(
図2を参照)の形状を画定する。したがって、さまざまな代替的な実施形態において、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0029】
第1の側部フランジパネル150は、第1の側部パネル116から延在しており、第2の側部フランジパネル152は、第2の側部パネル122から延在している。より具体的には、第1の側部フランジパネル150は、折り曲げ線120から自由縁部154(ブランク100の第1の側部縁部とも称される)まで延在しており、第2の側部フランジパネル152は、折り曲げ線126から自由縁部156(ブランク100の第2の側部縁部とも称される)まで延在している。
【0030】
第1の側部フランジパネル150および第2の側部フランジパネル152は、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160をそれぞれ含む。第1の側部フランジタブ158は、第1の側部フランジパネル150のそれぞれの端部縁部から延在しており、第2の側部フランジタブ160は、第2の側部フランジパネル152のそれぞれの端部縁部から延在している。例示的な実施形態では、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160のそれぞれは、概して円弧形状になっている自由外側縁部162と、概して線形になっている自由内側縁部164とをそれぞれ有している。容器200に関して本明細書でさらに説明されているように、自由外側縁部162の形状は、一般的に、容器200がブランク100から形成されるときに、容器200の形成された上部フランジ214の角部218(
図2を参照)の形状を画定している。したがって、さまざまな代替的な実施形態において、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0031】
また、例示的な実施形態では、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144は、それぞれのノッチ184をそれぞれ含み、ノッチ184は、その内側縁部148と、端部フランジタブ142/144がそこから延在するそれぞれの端部フランジパネル134/138の側部縁部との間に画定されている。同様に、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160も、それぞれのノッチ186をそれぞれ含み、ノッチ186は、その内側縁部164と、側部フランジタブ158/160がそこから延在するそれぞれの側部フランジパネル150/152の端部縁部との間に画定されている。これらのノッチ184、186は、本明細書でさらに説明されているように、ブランク100が折り曲げられて容器200になるときに、隣接する端部フランジタブ142/144と側部フランジタブ158/160との間の干渉を低減させることによって、ブランク100から形成される容器200の形成を改善する。追加的に、ノッチ184、186は、それぞれのフランジパネルおよび/またはフランジタブの折り曲げおよび/または接合もしくは嵌合を促進させることが可能である。
【0032】
例示的な実施形態では、側部フランジタブ158、160は、端部フランジタブ142、144よりも「深く」なっており、または、底部パネル108に向けてさらに内向きに延在している。すなわち、側部フランジタブ158、160は、(
図1の図に関して)垂直方向への端部フランジタブ142、144の延在よりも多くの延在を水平方向(
図1の図に関して)に有することが可能である。
【0033】
例示的な実施形態では、端部フランジタブ142、144に隣接する折り曲げ線166、168は、一般的に、端部パネル106、110の側部縁部170と整合されている。すなわち、それぞれの端部フランジタブ142、144は、端部フランジパネル134/138(それぞれの端部フランジタブ142、144は、端部フランジパネル134/138から延在している)に対して、斜めに折り曲げられることが可能である。追加的に、側部フランジタブ158、160に隣接する折り曲げ線180、182は、一般的に、折り曲げ線120、126に対して垂直である。すなわち、それぞれの側部フランジタブ158、160は、側部フランジパネル150/152(それぞれの側部フランジタブ158、160は、側部フランジパネル150/152から延在している)に対して、実質的に垂直方向に折り曲げられることが可能である。他の実施形態において、それぞれのフランジタブ142、144、158、160のそれぞれの折り曲げ線166、168、180、182は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の配向を有することが可能である。
【0034】
いくつかの実施形態において、フランジタブ142、144、158、160の一部分は、低減された厚さを有しており、容器200がブランク100から形成されるときに、連結されたフランジタブから形成されたフランジ214の角部218(
図2を参照)が、改善された入れ子解消特質を有するようになっている。フランジタブ142、144、158、160の厚さは、フランジタブ142、144、158、160のうちの1つまたは複数の部分のスコアリング、圧縮、および押しつぶしなどによって、低減されることが可能である。
【0035】
図2は、ブランク100(
図1に示されている)から形成された例示的な容器200の斜視図である。容器200は、底壁部202、第1および第2の対向する端壁部204、206、ならびに、第1および第2の対向する側壁部208、210を含む。一般的に、底壁部202は、ブランク100の底部パネル108を含み、第1の端壁部204は、第1の端部パネル106を含み、第2の端壁部206は、第2の端部パネル110を含み、第1の側壁部208は、第1の側部パネル116および2つの内部側部パネル130(第1および第2の端部パネル106、110のそれぞれから1つずつ延在している)を含み、第2の端壁部210は、第2の側部パネル122および2つの内部側部パネル130(第1および第2の端部パネル106、110のそれぞれから1つずつ延在している)を含む。端壁部204、206、側壁部208、210、および底壁部202は、製品(図示せず)をその中に受け入れて保つために、容器200のキャビティー212を画定している。
【0036】
例示的な実施形態では、パネル106、110、116、および122の台形形状に起因して、第1および第2の端壁部204、206ならびに第1および第2の側壁部208、210は、底壁部202から離れるように斜めに延在している。具体的には、1つの実施形態では、それぞれの端壁部204、206およびそれぞれの側壁部208、210は、底壁部202に対して、約90度よりも大きい内部角度をそれぞれ形成している。すなわち、例示的な実施形態では、形成された容器200の壁部204、206、208、210は、一般的に、容器200の底壁部202から外向きに(すなわち、離れるように)角度を付けられている。したがって、結果として生じる容器200は、一般的に、台形プリズムまたは切頭ピラミッド形状のものである。しかし、代替的な実施形態において、端壁部204、206および側壁部208、210は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする底壁部202との任意の角度を形成することが可能である。
【0037】
また、容器200は、第1および第2の端壁部204、206ならびに第1および第2の側壁部208、210のそれぞれの上部から延在するフランジ214を含む。例示的な実施形態では、フランジ214は、外向きに(または、キャビティー212から離れるように)延在しており、自由縁部216によって境界を定められており、自由縁部216は、真っ直ぐなセグメントと円弧状セグメントの両方を含み、具体的には、フランジ214の角部218は、概して円弧状になっている。例示的な実施形態では、フランジ214は、底壁部202に対して平行に配向されている。容器200の壁部の配向に起因して、フランジ214は、第1および第2の端壁部204、206ならびに第1および第2の側壁部208、210に対して斜めに配向されている。代替的に、フランジ214は、任意の方向に延在することが可能であり、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0038】
容器200は、それぞれの折り曲げ線に沿ってブランク100のさまざまなパネルおよびタブを折り曲げることによって形成される。具体的には、それぞれの内部側部パネル130は、それぞれの端部パネル106、110の内部表面101に向けて折り曲げ線132の周りに回転させられ、それぞれの内部側部パネル130がそれぞれの端部パネル106、110に実質的に対して垂直になるようになっている。第1の端部パネル106および第2の端部パネル110は、底部パネル108の内部表面101に向けて折り曲げ線112および114の周りにそれぞれ回転させられ、第1および第2の端壁部204、206をそれぞれ形成する。1つの実施形態では、第1および第2の端部パネル106、110は、底部パネル108に対して90度よりも大きい角度を形成するように回転させられる。しかし、代替的な実施形態において、第1および第2の端部パネル106、110は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする底部パネル108との任意の角度を形成することが可能である。
【0039】
第1の側部パネル116は、底部パネル108の内部表面101に向けて折り曲げ線118の周りに回転させられ、2つの内部側部パネル130の外部表面103と対面関係になる。同様に、第2の側部パネル122は、底部パネル108の内部表面101に向けて折り曲げ線124の周りに回転させられ、他方の2つの内部側部パネル130の外部表面103と対面関係になる。1つの実施形態では、第1および第2の側部パネル116、122は、底部パネル108に対して90度よりも大きい角度を形成するように回転させられる。しかし、代替的な実施形態において、第1および第2の側部パネル116、122は回転させられ、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする底部パネル108との任意の角度を形成することが可能である。
【0040】
例示的な実施形態では、接着剤(とりわけ、ホットメルト接着剤)が、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122の内部表面101の端部部分に塗布される。したがって、これらのパネル116、122が、内部側部パネル130と対面接触をするように回転させられるとき、パネル116、122の内部表面101の端部部分は、内部側部パネル130の外部表面103にそれぞれ連結および接着される。それによって、端壁部204、206および側壁部208、210が形成される。
【0041】
代替的な実施形態において、接着剤は、内部側部パネル130の内部表面101に塗布されることが可能である。そのような事例では、側部パネル116、122が最初に適切な位置に回転させられることが可能であり、端部パネル106、110がその後に回転させられることが可能であり、内部側部パネル130が、側部パネル116、122の外部表面103に連結および接着されるようになっている。さらに代替的な実施形態では、内部側部パネルは、その代わりに、側部パネル116、122から延在することが可能であり、そのような事例では、接着剤が塗布されることが可能であり、パネル106、110、116、122が、容器200を形成するために任意の適切な順序で回転させられることが可能である。
【0042】
加えて、容器200の壁部の形成と実質的に同時に(たとえば、同じ形成ステップの中で)、側部フランジパネル150、152は、側部フランジパネル150、152が底壁部202に対して平行になるまで、折り曲げ線120、126の周りに外向きに(たとえば、底壁部202から離れるように)それぞれ回転させられる。側部フランジタブ158、160は、側部フランジパネル150、152とともに移動される。すなわち、側部フランジパネル150、152の回転は、底壁部202に対する平行な配向への側部フランジタブ158、160の同時回転を結果として生じさせる。
【0043】
1つの例示的な実施形態において、容器200の壁部は、側部フランジパネル150、152の回転と実質的に同時に形成される。しかし、特に、側部フランジパネル150、152の回転は、側壁部204、206を形成するための端部パネル106、110の折り曲げの前にまたはその間に起こることが可能である。とりわけ、側部フランジパネル150、152は、部分的に形成された容器の角部において端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160が干渉しないように折り曲げられる。さらにより具体的には、端部フランジタブ142、144は側部フランジタブ158、160よりも「短い」かまたは「浅い」ので(たとえば、その内部縁部は、側部フランジタブ158、160の内部縁部よりも少なく延在している)、端部フランジタブ142、144の内部縁部は、端部パネル106、110が側壁部204、206を形成するために内向きに折り曲げられるときに、折り曲げられた側部フランジタブ158、160に「引っ掛かる」ことはない。
【0044】
別個のステップにおいて(たとえば、所定の量の時間(それは、数ミリ秒から数秒であり得る)が経過した後に)、端部フランジパネル134、138は、端部フランジパネル134、138が底壁部202に対して平行になるまで、折り曲げ線136、140の周りに外向きに(たとえば、底壁部202から離れるように)それぞれ回転させられる。端部フランジタブ142、144は、端部フランジパネル134、138とともに移動される。すなわち、端部フランジパネル134、138の回転は、底壁部202に対する平行な配向への端部フランジタブ142、144の同時回転を結果として生じさせる。そのうえ、端部フランジパネル134、138のこの回転は、側部フランジタブ158、160(それらは、以前に回転させられているので、すでにその最終的な位置にある)の内部表面101に対して対面関係で、端部フランジタブ142、144の外部表面103に連結する。
【0045】
特に、例示的な実施形態では、接着剤(たとえば、ホットメルト接着剤など)が、容器200の形成の前に(たとえば、側部パネル116、122への接着剤の塗布と同時に)側部フランジタブ158、160の内部表面101に塗布される。したがって、側部フランジパネル150、152が回転させられるのに続いて、端部フランジパネル134、138が回転させられるときに、端部フランジタブ142、144の外部表面103は、側部フランジタブ158、160の内部表面101に対して連結されて接着される。
【0046】
その後に、端部フランジパネル134、138、側部フランジパネル150、152、端部フランジタブ142、144、および側部フランジタブ158、160は、フランジ214を形成するように適切に配向されて固定される。フランジ角部218が、対応する端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160の重なり部に形成される。例示的な実施形態では、フランジ214(「上部フランジ」とも称される)は、実質的に平坦または平面的であり、糊付けされていない(または、容器がシールされるまで糊付けされていない)従来のフランジと比較して、より頑丈である。少なくともいくつかの事例では、端部フランジタブ142、144および/または側部フランジタブ158、160が低減された厚さを特徴とする場合、全体的なフランジ214は、さらにより望ましくは平面的であることが可能であり、そして、それは、容器200のシーリング特質および/またはリジッド性を改善することが可能である。
【0047】
一旦形成されると、容器200は、その保管および/または輸送のために入れ子にされるかまたは積み重ねられる(
図3に示されている容器200の積み重ね300を参照)。いくつかの事例において、これらの容器200は、最終的に、さまざまな物体を保つために使用される。いくつかの実施形態において、容器200の積み重ね300は、充填場所に送達され、充填場所において、個々の容器200は、積み重ね300から取り出される。本明細書で説明されているように、容器200のフランジ角部218(エンボス加工され、および/または、低減された厚さを特徴とする、端部フランジタブ142、144および/または側部フランジタブ158、160を含む)は、容器200の入れ子解消特質を改善することが可能である。
【0048】
開いている、空の、入れ子解消された容器200は、次いで、製品(たとえば、農産物)を充填される。フィルム220が、容器200の上部を横切って設置され、フランジ214に対してシールされ、シールを形成する。フィルム220は、任意の適切な方法または材料(たとえば、接着剤、ヒートシーリングなど)を使用して、フランジ214に連結および接着されることが可能である。
【0049】
本明細書の他の箇所で説明されているように、容器200のフランジ214は、同様の容器のフランジを上回る構造的な利点を提供する。すなわち、容器200の初期形成の間に端部フランジタブ142、144を側部フランジタブ158、160に連結するために側部フランジタブ158、160に接着剤を塗布することは、容器200の構造的完全性とシーリング能力の両方を向上させる。従来の容器は、上部フランジを有することが可能であるが、上記に説明されているように、そのような従来の容器は、容器200と同じ方式では形成されず(すなわち、形成されたフランジを含まないか、または、初期容器形成の間にフランジタブを接合するために接着剤を塗布しない)、したがって、容器200は、公知の従来の容器に対する改善を提供する。
【0050】
端部フランジタブ142、144を側部フランジタブ158、160に連結するときに接着剤を塗布することは、フランジ214の角部218を補強および強化し、したがって、容器200の構造的リジッド性を向上させる。たとえば、容器200は、より大きな重量の製品を保持することができ、および/または、液体の漏出をより効果的に防止することが可能である。また、そのような向上は、充填およびシールされたときの容器200の構造的破損のリスクを低減させることが可能である。追加的に、そのような補強は、容器200の改善されたシーリングを促進させる。そのうえ、フランジ214は、従来の容器のフランジよりも実質的に平坦であることが可能である。そのようなフランジ214は、より容易な、より速い、より単純な、および/または、よりコスト効率の良い(たとえば、より少ないシーリング材料を使用する)、シール容器200へのシーリングフィルムの適用を可能にする。これらの向上は、容器200が他の従来の容器よりも効果的に機能することを可能にする。
【0051】
図4は、容器500(
図5を参照)を形成するためのシート材料の代替的なブランク400の上面図である。ブランク400は、下記に記述されるようなもの以外は、(
図1に示されている)ブランク100と実質的に同様である。そうであるので、ブランク100およびブランク400に共通のコンポーネントは、同じ参照符号をラベル付けされている。
【0052】
1つの実施形態では、ブランク400は、カットアウト402を含み、カットアウト402は、折り曲げ線112、114、118、120、124、126、136、140から、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122のそれぞれの中へ延在している。この実施形態では、カットアウト402は、折り曲げ線112、114、118、120、124、126、136、140に隣接して一般的な長方形の形状を有しており、対向する端部において一般的な半円形の形状を有している。例示的な実施形態では、それぞれの端部パネル106、110は、4つのカットアウト402を含有しており、それぞれの側部パネルは、5つのカットアウト402を含有している。代替的な実施形態において、ブランク400は、ブランク400および/または容器500が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有する任意の適切な場所において、任意の適切な数のカットアウト402を含むことが可能である。
【0053】
1つの実施形態では、ブランク400は、また、ブランク100の内部側部パネル130とは異なる全体的な形状を有する内部側部パネル430を含む。ブランク400の内部側部パネル430は、折り曲げ線132に対向する自由縁部178を有しており、自由縁部178は、複数の線形部分および湾曲した部分を含む。とりわけ、それぞれの自由縁部178は、湾曲したノッチ404を含み、容器500がブランクから形成されるときに、内部側部縁部430が側部パネル116、122のカットアウト402をカバーしないかまたはその他の方法で干渉しないようになっている。すなわち、内部側部パネル430の湾曲したノッチ404は、内部側部パネル430が側部パネル116、122におけるカットアウト402と重ならないように維持する。代替的な実施形態において、自由縁部178のうちの1つまたは複数は、ブランク400および/または容器500が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0054】
追加的に、ブランク400の底部パネル108は、ブランク100の底部パネル108よりも小さく、より正方形に近い。例示的な実施形態では、ブランク100と同様に、ブランク400は、端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160を含む。しかし、ブランク400において、フランジタブの境界を定める折り曲げ線166、168、180、182は角度を付けられており、それぞれのフランジタブ142、144、158、160がそれぞれのフランジパネル134、138、150、152に対して垂直に折り曲げられ得るようになっている。他の実施形態において、折り曲げ線166、168、180、182は、ブランク400および/または容器500が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の配向を有することが可能である。
【0055】
図5は、ブランク400(
図4に示されている)から形成された例示的な容器500の斜視図である。容器500は、容器200(
図2に示されている)と実質的に同様であり、ブランク100から容器200を形成するのと同様の方法を使用して、ブランク400から形成される。容器500は、容器200とは異なる寸法を有することが可能である。
【0056】
図6は、容器を形成するためのシート材料の代替的なブランク600の上面図である。ブランク600は、下記に記述されるようなもの以外は、(
図1に示されている)ブランク100と実質的に同様である。そうであるので、ブランク100およびブランク600に共通のコンポーネントは、同じ参照符号をラベル付けされている。
【0057】
1つの実施形態では、ブランク600は、カットアウト602を含み、カットアウト602は、折り曲げ線112、114、118、124、120、126、136、および140に沿って延在している。追加的に、側部パネル116、122と内部端部パネル606(本明細書でさらに説明されている)との間の折り曲げ線604も、それを通って延在するカットアウト602を有している。例示的な実施形態では、カットアウト602は、一般的な「スタジアム」形状を有している。代替的な実施形態において、ブランク600は、ブランク600および/またはそれから形成される任意の容器が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有する任意の適切な数のカットアウト602を含むことが可能である。
【0058】
1つの実施形態では、ブランク600は、また、内部端部パネル606を含み、内部端部パネル606は、ブランク100のときのような内部側部パネル130ではなく、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122の端部縁部から、折り曲げ線604に沿って延在している。そうであるので、例示的な実施形態では、ブランク600は、4つの内部端部パネル606を含む。例示的な実施形態では、内部端部パネル606は、ブランク100の内部側部パネル130とは異なる全体的な形状を有している。例示的な実施形態では、内部端部パネル606は、折り曲げ線604に対向する自由縁部608を有しており、自由縁部608は、複数の線形部分および/または湾曲した部分を含む。代替的な実施形態において、自由縁部608のうちの1つまたは複数は、ブランク600および/またはそれから形成される任意の容器が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0059】
例示的な実施形態では、それぞれの端部パネル106、110は、その側部縁部に形成されたノッチ610を有している。例示的な実施形態では、容器700がブランク600から形成されると、ノッチ610は、ブランク600の内部端部パネル606におけるカットアウト602を収容する。すなわち、形成されたときに、ノッチ610は、端部パネル106、110が内部端部パネル606におけるカットアウト602に重なることを防止する。
【0060】
追加的に、ブランク600は、内部端部パネル606の底部縁部と折り曲げ線118/124との間において、側部パネル116、122の中に形成されたノッチ612を含む。ノッチ612は、それぞれのフランジパネルおよび/またはフランジタブの折り曲げおよび/または接合もしくは嵌合を促進させることが可能である。
【0061】
この例示的な実施形態では、ブランク600の端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160は、ノッチ182/184を含まず、ブランク100におけるフランジタブとは異なる一般的な形状のものである。ブランク600において、それぞれのフランジタブ142、144、158、160は、それぞれの自由縁部146を有しており、それぞれの自由縁部146は、湾曲した部分および真っ直ぐな部分を含む。追加的に、それぞれのフランジタブ142、144、158、160の境界を定める折り曲げ線166、168、180、182は角度を付けられており、それぞれのフランジタブ142、144、158、160がそのそれぞれのフランジパネル134、138、150、152に対して斜めに折り曲げられ得るようになっている。
【0062】
ブランク600から形成される容器は、容器200と同様の様式で形成され、ブランク600の内部端部パネル606は、ブランク100の内部側部パネル130と同様の様式で折り曲げられるが、側部パネル116、122の代わりに端部パネル106、110に連結されている。
【0063】
図7は、容器を形成するためのシート材料の代替的なブランク800の上面図である。
【0064】
例示的な実施形態では、ブランク100と同様に、ブランク800は、第1の端部パネル802、第2の端部パネル804、第1の側部パネル806、第2の側部パネル808、および底部パネル810を含む。第1の端部パネル802、第2の端部パネル804、第1の側部パネル806、および第2の側部パネル808は、一般的な台形の形状をそれぞれ有しており、底部パネル810は、面取りされた角部を備えた一般的な長方形の形状を有している。したがって、例示的な実施形態では、底部パネル810は、8つの縁部を有している。また、ブランク800は、ブランク100と同様に、第1の端部フランジパネル812、第2の端部フランジパネル814、第1の側部フランジパネル816、および第2の側部フランジパネル818、ならびに、第1の端部フランジタブ820、第2の端部フランジタブ822、第1の側部フランジタブ824、および第2の側部フランジタブ826を含む。
【0065】
例示的な実施形態では、ブランク800のフランジタブ820、822、824、826は、ブランク100のフランジタブとは異なるサイズおよび全体的な形状を有している。とりわけ、フランジタブ820、822、824、826は、複数の真っ直ぐな線および/または湾曲した線を含むそれぞれの自由端部縁部828をそれぞれ有している。例示的な実施形態では、フランジタブ820、822、824、826は、また、そのそれぞれの内側縁部832に位置付けされているそれぞれのノッチ830をそれぞれ含む。フランジタブ820、822、824、826は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0066】
また、例示的な実施形態では、ブランク800は、底部パネル810の面取りされたまたは角度を付けられた角部において、折り曲げ線836から延在する角部パネル834を含む。内部角部パネル838(糊付けパネルとも称される)が、それぞれの角部パネル834のそれぞれの側部縁部から延在している。そうであるので、例示的な実施形態では、ブランク800は、8つの内部角部パネル838を含む。それぞれの内部角部パネル838は、折り曲げ線840(明確化のために、1つの折り曲げ線840のみが、
図7においてラベル付けされている)において、それぞれの角部パネル834の側部縁部から延在している。
【0067】
また、ブランク800の角部パネル834は、角部フランジパネル842をそれぞれ含む。それぞれの角部フランジパネル842は、それぞれの角部パネル834の上部において、それぞれの折り曲げ線844から自由縁部845へ延在している。角部フランジタブ846が、それぞれの角部フランジパネル842のそれぞれの端部縁部から延在している。例示的な実施形態では、角部フランジタブ846は、自由縁部849だけでなく、折り曲げ線848によってそれぞれ境界を定められている。例示的な実施形態では、角部フランジタブ846は、その内側縁部に画定されたノッチ850も含む。それぞれの角部フランジタブ846の境界を定める折り曲げ線848は角度を付けられており、それぞれの角部フランジタブ846がそのそれぞれの角部フランジパネル842に対して斜めに折り曲げられ得るようになっている。他の実施形態において、折り曲げ線848は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の配向を有することが可能である。
【0068】
例示的な実施形態では、ブランク100と同様に、第1の端部パネル802、第2の端部パネル804、第1の側部パネル806、および第2の側部パネル808は、その中に画定された複数のカットアウト852を含む。具体的には、第1および第2の端部パネル806、808は、折り曲げ線854、856の近くに位置付けされている3つのカットアウト852をそれぞれ含み、第1および第2の側部パネル806、808は、折り曲げ線858、860の近くに位置付けされている4つのカットアウト852をそれぞれ含む。代替的に、ブランク800は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状のおよび/または任意の適切な場所に、任意の適切な数のカットアウト852を含むことが可能である。
【0069】
いくつかの実施形態において、フランジタブ820、822、824、826、846の一部分は、低減された厚さを有しており、容器900がブランク800から形成されるときに、連結されたフランジタブから形成されたフランジ914の角部918(
図8を参照)が、改善された入れ子解消特質を有するようになっている。フランジタブ820、822、824、826、846の厚さは、フランジタブの1つまたは複数の部分のスコアリング、圧縮、および押しつぶしなどによって、低減されることが可能である。
【0070】
図8は、(
図7に示されている)ブランク800から形成された例示的な8角形の容器900の斜視図である。容器900は、底壁部902、第1および第2の対向する端壁部904、906、第1および第2の対向する側壁部908、910、ならびに、4つの角度を付けられた角部壁部920を含む。一般的に、底壁部902は、ブランク800の底部パネル810を含み、第1の端壁部904は、第1の端部パネル802および2つの内部角部パネル838を含み、第2の端壁部906は、第2の端部パネル804および2つの内部角部パネル838を含み、第1の側壁部908は、第1の側部パネル806および2つの内部角部パネル838を含み、第2の端壁部910は、第2の側部パネル808および2つの内部角部パネル838を含み、それぞれの角部壁部920は、角部パネル834のうちの1つを含む。端壁部904、906、側壁部908、910、角部壁部920、および底壁部902は、製品(図示せず)をその中に受け入れて保つために、容器900のキャビティー912を画定している。容器200のように、容器900の壁部は、底壁部902に対して、90度よりも大きい角度で、斜めに配向されている。例示的な実施形態では、容器900の底壁部902は、真っ直ぐな面取りされた角部を備えた一般的な長方形の形状を有している。したがって、容器の底壁部902は、8つの側部を含む。代替的に、容器900は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状および/または寸法を有することが可能である。
【0071】
また、容器900は、壁部904、906、908、910、920の上部から延在するフランジ914を含む。例示的な実施形態では、フランジ914は、外向きに(または、キャビティー912から離れるように)延在しており、自由縁部916によって境界を定められており、自由縁部916は、真っ直ぐなセグメントと円弧状セグメントの両方を含み、具体的には、角部フランジパネル842によって形成されたフランジ914の角部918は、概して円弧状になっている。例示的な実施形態では、フランジ914は、底壁部902に対して平行に配向されている。容器900の壁部の配向に起因して、フランジ914は、壁部904、906、908、910、920に対して斜めに配向されている。代替的に、フランジ914は、任意の方向に延在することが可能であり、容器900が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。
【0072】
容器900は、それぞれの折り曲げ線に沿ってブランク800のさまざまなパネルおよびタブを折り曲げることによって形成される。具体的には、角部パネル834は、折り曲げ線836の周りに内向きに(底部パネル810に向けて)回転させられ、内部角部パネル838は、折り曲げ線840の周りに内向きに(それぞれの角部パネル834に向けて)回転させられる。第1の側部パネル806は、約折り曲げ線858の周りに底部パネル810の内部表面に向けて回転させられ、第2の側部パネル808は、折り曲げ線860の周りに底部パネル810の内部表面に向けて回転させられる。第1の側部パネル806および第2の側部パネル808のそれぞれは、接着剤(たとえば、ホットメルト接着剤など)を使用して、2つのそれぞれの内部角部パネル834に連結され、側壁部908、910を形成する。第1の端部パネル802は、折り曲げ線854の周りに底部パネル810の内部表面に向けて回転させられ、第2の端部パネル804は、折り曲げ線856の周りに底部パネル810の内部表面に向けて回転させられる。第1の端部パネル802および第2の端部パネル804のそれぞれは、接着剤(たとえば、ホットメルト接着剤など)を使用して、2つのそれぞれの内部角部パネル838に連結され、端壁部904、906を形成する。第1の側部パネル806、第2の側部パネル808、第1の端部パネル802、および第2の端部パネル804は、折り曲げ線858、860、854、856の周りにそれぞれ回転させられることが可能であり、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の順序で、内部角部パネル838に取り付けられることが可能である。
【0073】
加えて、容器900の壁部の形成と実質的に同時に(たとえば、同じ形成ステップの中で)、端部フランジパネル812、814および側部フランジパネル816、818は、フランジパネル812、814、816、818が底壁部902に対して平行になるまで、外向きに(たとえば、底壁部902から離れるように)回転させられる。フランジパネル812、814、816、818のこの回転は、底壁部202に対する平行な配向へのフランジタブ820、822、824、826の同時回転を結果として生じさせる。
【0074】
別個のステップにおいて(たとえば、所定の量の時間(それは、数ミリ秒から数秒であり得る)が経過した後に)、角部フランジパネル842は、角部フランジパネル842が底部パネル810に対して実質的に平行になるまで、折り曲げ線844の周りに外向きに回転させられる。角部フランジパネル842の回転は、底壁部202に対する平行な配向への角部フランジタブ846の同時回転を結果として生じさせる。そのうえ、角部フランジパネル842のこの回転は、端部および側部フランジタブ820、822、824、826(それらは、以前に回転させられているので、すでにその最終的な位置にある)と重なり合う関係で、角部フランジタブ846に連結する。
【0075】
特に、例示的な実施形態では、接着剤(たとえば、ホットメルト接着剤など)が、容器900の形成の前に端部および側部フランジタブ820、822、824、826の内部表面に塗布される。したがって、端部および側部フランジパネル812、814、816、818が回転させられるのに続いて、角部フランジパネル842が回転させられるときに、角部フランジタブ846の外部表面は、対応する端部および側部フランジタブ820、822、824、826の内部表面に対して連結されて接着される。
【0076】
本明細書で説明されている方法を使用して形成されるときに、容器900は、容器200と同じ利点を含む。具体的には、フランジ914(「上部フランジ」とも称される)は、実質的に平坦または平面的であり、糊付けされていない(または、容器がシールされるまで糊付けされていない)従来のフランジと比較して、より頑丈である。少なくともいくつかの事例では、任意のフランジタブ820、822、824、826および/または846が低減された厚さを特徴とする場合、全体的なフランジ914は、さらにより望ましくは平面的であることが可能であり、そして、それは、容器900のシーリング特質および/またはリジッド性を改善することが可能である。
【0077】
一旦形成されると、容器900は、その保管および/または輸送のために入れ子にされるかまたは積み重ねられる。いくつかの事例において、これらの容器900は、最終的に、さまざまな物体を保つために使用される。いくつかの実施形態において、容器900の積み重ねは、充填場所に送達され、充填場所において、個々の容器900は、積み重ねから取り出される。本明細書で説明されているように、容器900のフランジ角部918(エンボス加工され、および/または、低減された厚さを特徴とする、フランジタブ820、822、824、826、および/または846を含む)は、容器900の入れ子解消特質を改善することが可能である。
【0078】
開いている、空の、入れ子解消された容器900は、次いで、製品(たとえば、農産物)を充填される。フィルム(図示せず)が、容器900の上部を横切って設置され、フランジ914に対してシールされ、シールを形成する。フィルムは、任意の適切な方法または材料(たとえば、接着剤、ヒートシーリングなど)を使用して、フランジ914に連結および接着されることが可能である。本明細書の他の箇所で説明されているように、容器900のフランジ914は、同様の従来の容器のフランジを上回る構造的な利点を提供する。すなわち、容器900の初期形成の間に角部フランジタブ846を端部および側部フランジタブ820、822、824、826に連結するために端部および側部フランジタブ820、822、824、826に接着剤を塗布することは、容器900の構造的完全性とシーリング能力の両方を向上させる。従来の容器は、上部フランジを有することが可能であるが、上記に説明されているように、そのような従来の容器は、容器900と同じ方式では形成されず(すなわち、形成されたフランジを含まないか、または、初期容器形成の間にフランジタブを接合するために接着剤を塗布しない)、したがって、容器900は、公知の従来の容器に対する改善を提供する。
【0079】
端部および側部フランジタブ820、822、824、826を角部フランジタブ846に連結するときに接着剤を塗布することは、フランジ914の角部918を補強および強化し、したがって、容器900の構造的リジッド性を向上させる。たとえば、容器900は、より大きな重量の製品を保持することができ、および/または、液体の漏出をより効果的に防止することが可能である。また、そのような向上は、充填およびシールされたときの容器900の構造的破損のリスクを低減させることが可能である。追加的に、そのような補強は、容器900の改善されたシーリングを促進させる。そのうえ、フランジ914は、従来の容器のフランジよりも実質的に平坦であることが可能である。そのようなフランジ914は、より容易な、より速い、より単純な、および/または、よりコスト効率の良い(たとえば、より少ないシーリング材料を使用する)、シール容器900へのシーリングフィルムの適用を可能にする。これらの向上は、容器900が他の従来の容器よりも効果的に機能することを可能にする。
【0080】
図9は、ブランクから容器を形成する方法1000のフローダイアグラムである。いくつかの実施形態において、ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとを含む。方法1000は、側部フランジタブの内部表面にホットメルト接着剤を塗布するステップ1002と、端部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップ1004と、側部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップ1006とを含む。また、方法1000は、側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップ1008と、回転させるステップ1008の後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップ1010とを含む。また、方法1000は、完全に形成された上部フランジを有する容器を形成するために、端部フランジタブを側部フランジタブに連結するステップ1012を含む。
【0081】
いくつかの実施形態において、ブランクは、それぞれの端部パネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの内部側部パネルをさらに含む。いくつかのそのような事例では、方法1000は、側部パネルの内部表面の一部分にホットメルト接着剤を塗布するステップと、内部側部パネルを内向きに回転させるステップと、内部側部パネルを回転させる前記ステップの後に、回転させるステップ1008を実施するステップと、側部パネルを内部側部パネルに連結するステップとをさらに含む。
【0082】
方法1000は、追加的な、より少ない、および/または代替的なステップ(本明細書の他の箇所で開示されているステップを含む)を含むことが可能である。
【0083】
図10Aは、容器1200(
図11を参照)を形成するためのシート材料の代替的なブランク1100の上面図である。ブランク1100は、下記に記述されるようなもの以外は、(
図1に示されている)ブランク100と実質的に同様である。そうであるので、ブランク100およびブランク1100に共通のコンポーネントは、同じ参照符号をラベル付けされている。
【0084】
1つの実施形態では、ブランク1100は、第1の端部パネル106および第2の端部パネル110の中に画定されたカットアウト1102を含む。例示的な実施形態では、それぞれの端部パネル106、110は、4つのカットアウト1102を含有している。代替的な実施形態において、カットアウトは、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122の中に画定されることも可能である。ブランク1100は、ブランク1100および/または容器1200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有する任意の適切な場所において、任意の適切な数のカットアウト1102を含むことが可能である。
【0085】
例示的な実施形態では、ブランク1100は、ブランク100の内部側部パネル130とは異なる全体的な形状を有する内部側部パネル1104を含む。ブランク1100の内部側部パネル1104は、折り曲げ線132に対向して折り曲げ線132に対して実質的に平行な自由縁部178をそれぞれ含む。自由縁部178は、それぞれの折り曲げ線132の長さに沿ってそれぞれ延在しており、側部パネル116、122の端部縁部172において横断方向にそれぞれ終端している。
【0086】
追加的に、ブランク1100の底部パネル108は、ブランク100の底部パネル108よりも小さく、より正方形に近い。例示的な実施形態では、4つの入れ子解消アッセンブリ1105が含まれており、それは、底部パネル108のそれぞれの角部に位置付けされている。代替的な実施形態は、任意の適切な数の入れ子解消アッセンブリ1105を含むことが可能である。たとえば、1つの入れ子解消アッセンブリ1105のみが、底部パネル108の1つの角部に位置付けされることが可能である。ブランク1100は、ブランク1100および/または容器1200が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の数の入れ子解消アッセンブリ1105を含むことが可能である。
【0087】
図10Bは、
図10Aに示されているブランク1100の領域Bの拡大図を描いている。入れ子解消アッセンブリ1105は、入れ子解消タブ1106および入れ子解消カットアウト1118を含む。入れ子解消タブ1106は、内部側部パネル1104の中に画定されている第1の三角形セクション1108と、端部パネル106、110の中に画定されている第2の三角形セクション1110と、側部折り曲げ線1112と、中央折り曲げ線1122と、底部折り曲げ線1124と、第1の涙滴形状ローブ1116と、第2の涙滴形状ローブ1117とを含む。三角形セクション1108、1110は、側部折り曲げ線1112、中央折り曲げ線1122、および底部折り曲げ線1124によって画定されており、側部折り曲げ線1112は、(
図10Aに示されている)折り曲げ線132に沿ったポイント1114から延在しており、鋭角で外向きに延在している。涙滴形状ローブ1116、1117は、三角形セクション1108、1110に隣接しており、入れ子解消カットアウト1118の中へ延在している。底部折り曲げ線1124は、三角形セクション1108、1110と涙滴形状ローブ1116、1117との間に位置付けされている。入れ子解消カットアウト1118は、シート材料が存在していないブランクの空のスペースである。入れ子解消カットアウト1118は、底部パネル108の角部に位置付けされており、側部パネル116、122の角部を横切って所定の角度でさらに延在している。
【0088】
図11は、(
図10Aに示されている)ブランク1100から形成された(
図11に示されている)例示的な容器1200の斜視図である。容器1200は、(
図2に示されている)容器200と実質的に同様であり、ブランク100から容器200を形成するのと同様の方法を使用して、ブランク1100から形成される。容器1200は、容器200とは異なる寸法を有することが可能であり、入れ子解消アッセンブリ1105をさらに含む。ブランク100から容器200を形成することに関して説明されている方法に加えて、ブランク1100から容器1200を形成するために、追加的なステップが必要とされる。パネル106、110、116、および122が容器1200を形成するために上向きに折り曲げられるときに、入れ子解消タブ1106は、形成された容器1200の(
図12に示されているような)キャビティー1220の中へ、折り曲げ線1112、1122、1124に沿って折り曲げられる。入れ子解消アッセンブリ1105、とりわけ、折り曲げ線1112、1122、1124のそれぞれおよびカットアウト1118は、入れ子解消タブ1106がキャビティー1220に向けて内向きに曲げられることを可能にするように協働する。入れ子解消カットアウト1118は、アーチ状の縁部1120をさらに含み、アーチ状の縁部1120は、入れ子解消タブ1106の涙滴形状ローブ1116、1117がキャビティー1220に向けて内向きに曲げられるためのクリアランスを提供する。結果として、形成された容器1200の上の入れ子解消タブ1106は、開始位置に関して鋭角でキャビティー1220の中へそれぞれ延在する。
【0089】
図12は、(
図10Aに示されている)ブランク1100から形成された(
図11に示されている)容器1200の別の斜視図である。容器1200は、底壁部1210、第1の端壁部1212、第2の端壁部1214、第1の側壁部1216、および第2の側壁部1218を含む。底壁部1210は、ブランク1100の底部パネル108を含み、第1の端壁部1212は、第1の端部パネル106を含み、第2の端壁部1214は、第2の端部パネル110を含み、第1の側壁部1216は、第1の側部パネル116および2つの内部側部パネル1104(第1および第2の端部パネル106、110のそれぞれから1つずつ延在している)を含み、第2の側壁部1218は、第2の側部パネル122および2つの内部側部パネル1104(第1および第2の端部パネル106、110のそれぞれから1つずつ延在している)を含む。壁部は、キャビティー1220を形成している。
【0090】
また、容器1200は、第1および第2の端壁部1212、1214ならびに第1および第2の側壁部1216、1218のそれぞれの上部から延在するフランジ1222を含む。例示的な実施形態では、フランジ1222は、外向きに(または、キャビティー1220から離れるように)延在している。
【0091】
図13は、(
図10Aに示されている)ブランク1100から形成された(
図11に示されている)容器1200の別の斜視図である。
【0092】
図14は、複数の容器1200の積み重ね1300の斜視図であり、容器は、その保管および/または輸送のために入れ子にされるかまたは積み重ねられる。拡張された入れ子解消タブ1106は、積み重ね1300において入れ子にされるときに、容器1200同士がくっつかないことを保証し、それぞれの容器1200のフランジ1222間にほぼ等しい間隔1302を提供する。フランジ1222間の間隔1302は、作業者またはマシンが個々の容器1200を掴むことを可能にし、容器が積み重ね1300の中の別の容器にくっつくことを防止する。
【0093】
図15は、容器1500(
図16を参照)を形成するための代替的なブランク1400の上面図である。ブランク1400は、下記に記述されるようなもの以外は、(
図1に示されている)ブランク100、および(
図10Aに示されている)ブランク1100と実質的に同様である。そうであるので、ブランク100、ブランク1100、およびブランク1400に共通のコンポーネントは、同じ参照符号をラベル付けされている。
【0094】
ブランク1400は、底部パネル108と、第1の端部パネル106と、第2の端部パネル110と、第1の側部パネル116と、第2の側部パネル122と、第1の端部パネル106および第2の端部パネル110の対向する側部から外向きに突出する内部側部パネル130とを含む。1つの実施形態では、ブランク1400は、第1の端部パネル106および第2の端部パネル110の中に画定されたカットアウト1402を含む。例示的な実施形態では、それぞれの端部パネル106、110は、4つのカットアウト1402を含有している。代替的な実施形態において、カットアウトは、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122の中に画定されることも可能である。ブランク1400は、ブランク1400および/または容器1500が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有する任意の適切な場所において、任意の適切な数のカットアウト1402を含むことが可能である。
【0095】
図15は、入れ子解消タブ1404(
図15の実施形態では、代替的に「入れ子解消アッセンブリ」と称される)の拡大図をさらに描いている。ブランク1400は、側部パネル116、122(すなわち、隣接するフランジパネル150)の上側または上部角部に位置付けされている4つの入れ子解消タブ1404を含むが、他の実施形態は、任意の適切な数の入れ子解消タブを含むことが可能である。入れ子解消タブ1404は、端部縁部172から外向きに、および、第1の側部フランジパネル150の折り曲げ線120に沿って延在している。入れ子解消タブ1404は、第1の側部フランジタブ158に沿った湾曲した縁部1406と、端部縁部172に対しておおよそ垂直の下側縁部1408とを含む。
【0096】
図16は、(
図15に示されている)ブランク1400から形成された例示的な容器1500の斜視図である。容器1500は、容器200(
図2に示されている)および容器1200(
図11に示されている)と実質的に同様であり、下記に説明されている相違を別として、ブランク100から容器200を形成するのと同様の方法を使用してブランク1400から形成される。容器1500は、容器200とは異なる寸法を有することが可能であり、入れ子解消タブ1404をさらに含む。容器1500は、底壁部(図示せず)、第1の端壁部1502、第2の端壁部(図示せず)、第1の側壁部1504、および第2の側壁部(図示せず)を含む。底壁部(図示せず)は、ブランク1400の底部パネル108を含み、第1の端壁部1502は、第1の端部パネル106を含み、第2の端壁部(図示せず)は、第2の端部パネル110を含み、第1の側壁部1504は、第1の側部パネル116および2つの内部側部パネル130(第1および第2の端部パネル106、110のそれぞれから1つずつ延在している)を含み、第2の側壁部(図示せず)は、第2の側部パネル122および2つの内部側部パネル130(第1および第2の端部パネル106、110のそれぞれから1つずつ延在している)を含む。壁部は、キャビティー1506を形成している。容器1500は、フランジ1508をさらに含み、フランジ1508は、第1の端壁部1502、第2の端壁部(図示せず)、第1の側壁部1504、および第2の側壁部(図示せず)のそれぞれの上部から突出している。
【0097】
入れ子解消タブ1404は、フランジ1508に隣接して位置決めされており、側壁部1504から、端壁部1502を越えて、側壁部1504と同じ平面の中で外向きに突出している。例示的な実施形態では、容器1500へと組み立てられたときに、少なくとも1つの入れ子解消タブ1404が、容器1500のそれぞれの角部に提供されている。入れ子解消タブ1404は、フランジ1508のプロファイルの中に延在しており、フランジ1508の周辺外側縁部1512を越えて延在しない。ノッチ1510が、湾曲した縁部1406とフランジ1508との間に形成されている。
【0098】
図17は、複数の容器1500の積み重ね1600の斜視図であり、その保管および/または輸送のために入れ子にされるかまたは積み重ねられたときの容器1500を示している。入れ子解消タブ1404の下側縁部1408は、フランジ1508の上部表面と接触しており、スペース1602が、それぞれのフランジ1508の間に画定されている。力は、1つの容器1500の入れ子解消タブ1404の下側縁部1408を通して、下方の容器1500のフランジ1508に変換される。スペース1602は、それぞれのフランジ1508の間で本質的に等しく、入れ子解消タブ1404によって維持される。
【0099】
スペース1602は、フランジ1508が互いに直接的に接触することを防止する。いくつかの事例において、フランジ1508は、容器1500を形成するプロセスから余分な糊剤を有する可能性がある。フランジ同士接触することを防止することは、容器1500が積み重ねられた構成でくっつくことを任意の余分な糊剤が引き起こすことを防止する。他の事例では、スペース1602は、容器1500が圧縮されてくっつくことを防止することが可能である。一旦容器が圧縮されると、それは、容器1500の表面間に追加的な摩擦を結果として生じさせる可能性があり、容器1500を分離することをより困難にする。さらに、スペース1602のサイズ決めは、作業者またはマシンが積み重ね1600から個々の容器1500を引っ張り出すために十分なクリアランスを提供するように選択されることが可能である。
【0100】
図18は、容器1800(
図19を参照)を形成するための代替的なブランク1700の上面図である。
【0101】
例示的な実施形態では、ブランク800と同様に、ブランク1700は、第1の端部パネル1702、第2の端部パネル1704、第1の側部パネル1706、第2の側部パネル1708、および底部パネル1710を含む。底部パネル1710は、面取りされた角部を備えた概して長方形の形状を有しており、例示的な実施形態では、8つの縁部をそれに与えている。また、ブランク1700は、第1の端部フランジパネル1712、第2の端部フランジパネル1714、第1の側部フランジパネル1716、および第2の側部フランジパネル1718を含む。
【0102】
また、ブランク1700は、底部パネル1710の面取りされた角部の折り曲げ線1722から延在する角部パネル1720を含む。内部角部パネル1724は、それぞれの角部パネル1720のそれぞれの側部縁部1726から延在している。それぞれの角部パネル1720は、角部フランジタブ1728をさらに含み、角部フランジタブ1728は、湾曲した外側縁部1730を含み、角部パネル1720に隣接する内側縁部の上にノッチ1732を追加的に形成している。角部フランジタブ1728は、ブランク1700および/または容器1800が本明細書で説明されているように機能することを可能にする任意の適切な形状を有することが可能である。折り曲げ線1734は、内部角部パネルと、第1および第2の端部パネル1702、1704ならびに第1および第2の側部パネル1706、1708のそれぞれとの間に画定されている。
【0103】
第1および第2の端部パネル1702、1704ならびに第1および第2の側部パネル1706、1708のそれぞれは、それぞれのパネル1702、1704、1706、1708のいずれかの側部に位置付けされている入れ子解消タブ1736をさらに含む。入れ子解消タブ1736は、それらがフランジパネル1712、1714、1716、1718に隣接して提供されるという点において、(
図15に示されている)入れ子解消タブ1404と実質的に同様である。しかし、
図15のブランク(それは、4つの入れ子解消タブ1404を含む)とは異なり、例示的な実施形態では、8つの入れ子解消タブが含まれているが、他の実施形態は、任意の適切な数の入れ子解消タブを含むことが可能である。入れ子解消タブ1736は、それぞれのパネル1702、1704、1706、1708から離れるように、フランジパネル1712、1714、1716、1718に沿って延在している。窪み部1738が、入れ子解消タブ1736の底部縁部1740に沿って画定されている。
【0104】
図19は、(
図18に示されている)ブランク1700から形成された例示的な8角形の容器1800の斜視図である。容器1800は、(
図8に示されている)容器900と実質的に同様であり、ブランク800から容器900を形成するのと同様の方法を使用してブランク1700から形成される。容器1800は、容器900とは異なる寸法を有することが可能であり、入れ子解消タブ1736をさらに含む。容器1800は、底壁部(図示せず)、第1および第2の端壁部1802、1804、第1および第2の側壁部1806、1808、ならびに、4つの角部壁部1810を含む。底壁部(図示せず)は、底部パネル1710を含む。第1の端壁部1802は、第1の端部パネル1702および2つの内部角部パネル1724を含む。第2の端壁部1804は、第2の端部パネル1704および2つの内部角部パネル1724を含む。第1の側壁部1806は、第1の側部パネル1706および2つの内部角部パネル1724を含む。第2の側壁部1808は、第2の側部パネル1708および2つの内部角部パネル1724を含む。端壁部1802、1804、側壁部1806、1808、および角部壁部1810は、キャビティー1812を形成している。また、容器1800は、壁部1802、1804、1806、1808、1810の上部から延在するフランジ1814を有している。フランジ1814、は、キャビティー1812から外向きに延在している。
【0105】
容器1800は、入れ子解消タブ1736を含み、入れ子解消タブ1736は、それぞれの壁部1802、1804、1806、1808のそれぞれの端部から、それぞれの壁部1802、1804、1806、1808の平面の中で、角部壁部1810に関して鋭角に延在している。入れ子解消タブ1736は、フランジ1814の縁部によって画定される平面1816を越えて延在しない。
【0106】
図20は、複数の容器1800の積み重ね1900の斜視図であり、容器1800は、その保管および/または輸送のために、入れ子にされるかまたは積み重ねられる。それぞれの入れ子解消タブ1736の底部縁部1740は、フランジ1814の上部表面に沿って置かれている。これは、それぞれの容器1800のそれぞれのフランジ1814の間に間隔1902を生成する。間隔1902は、それぞれの容器1800の間で本質的に等しく、入れ子解消タブ1736の高さによって画定されている。スペース1902は、作業者またはマシンによって容器1800を分離することを可能にするために、容器1800間に十分なクリアランスを提供する。
【0107】
本開示のさらなる態様は、以下の条項の主題によって提供される。
【0108】
ブランクから容器を形成する方法であって、ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとを含み、本方法は、側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップと;端部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと;側部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップと;側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップと;側部フランジパネルを回転させる前記ステップの後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップと;完全に形成された上部フランジを有する容器を形成するために、端部フランジタブを側部フランジタブに連結するステップとを含む、方法。
【0109】
底部パネル、2つの対向する側部パネル、および2つの対向する端部パネルは、製品をその中に受け入れるための容器のキャビティーを集合的に画定しており、本方法は、キャビティーの上に延在してキャビティーをカバーするように、上部フランジの上にフィルムを位置決めするステップと;上部フランジに対してフィルムをシールするステップとをさらに含む、任意の先行する条項に記載の方法。
【0110】
2つの対向する側部パネルおよび2つの対向する端部パネルは、概して台形の形状をそれぞれ有しており、端部パネルおよび側部パネルを回転させる前記ステップの後に、端部パネルおよび側部パネルが、底部パネルから離れるように斜めにそれぞれ延在するようになっている、任意の先行する条項に記載の方法。
【0111】
底部パネル、2つの対向する側部パネル、および2つの対向する端部パネルは、製品をその中に受け入れるための容器のキャビティーを集合的に画定しており、キャビティーは、隣接する容器の一部分をその中に受け入れ、容器の中に隣接する容器を積み重ねることを促進させるようにさらに構成されており、容器は、入れ子解消アッセンブリをさらに含み、入れ子解消アッセンブリは、容器の中に受け入れられるときに、隣接する容器に係合するように構成されており、隣接する容器のフランジが、容器の完全に形成されたフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、任意の先行する条項に記載の方法。
【0112】
入れ子解消アッセンブリは、入れ子解消タブおよび入れ子解消カットアウトを含み、本方法は、入れ子解消タブをキャビティーの中へ折り曲げるステップをさらに含む、任意の先行する条項に記載の方法。
【0113】
ブランクは、2つの端部パネルの第1の端部パネルの側部縁部から延在する内部側部パネルをさらに含み、入れ子解消タブは、内部側部パネルおよび端部パネルに連結されており、入れ子解消カットアウトは、入れ子解消タブ、底部パネル、ならびに、側部パネルおよび端部パネルのうちの少なくとも1つによって画定されている、任意の先行する条項に記載の方法。
【0114】
入れ子解消タブは、容器の底部角部に位置決めされており、容器の底部角部は、底部パネル、2つの端部パネルのうちの第1の端部パネル、および、2つの側部パネルのうちの第1の側部パネルによって画定されており、入れ子解消タブがキャビティーの中へ折り曲げられて、隣接する容器がキャビティーの中に受け入れられるときに、入れ子解消タブは、隣接する容器の外側表面に係合するように構成されている、任意の先行する条項に記載の方法。
【0115】
容器は、4つの底部角部を画定しており、それぞれの底部角部に位置決めされている4つの入れ子解消アッセンブリを含む、任意の先行する条項に記載の方法。
【0116】
入れ子解消アッセンブリは、それぞれの側部パネルの端部縁部に連結されているそれぞれの入れ子解消タブを含み、入れ子解消タブは、端部縁部から外向きに延在しており、それぞれの側部パネルと同一平面上にある、任意の先行する条項に記載の方法。
【0117】
容器は、容器と実質的に同様のサイズおよび形状を有する隣接する容器の中に画定されているキャビティーの中に受け入れられるように構成されており、入れ子解消タブは、隣接する容器の隣接するフランジに係合するようにサイズ決めされており、容器が隣接する容器のキャビティーの中に受け入れられるときに、容器のフランジが、隣接する容器の隣接するフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、任意の先行する条項に記載の方法。
【0118】
容器であって、容器は、底部パネルと;それぞれの第1のセットの折り曲げ線に沿って底部パネルに連結されている2つの対向する側部パネルと;それぞれの第2のセットの折り曲げ線に沿って底部パネルに連結されている2つの対向する端部パネルと;それぞれの端部パネルの上部縁部から底部パネルに対して概して平行の配向で延在するそれぞれの端部フランジパネルと;それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと;それぞれの側部パネルの上部端部から底部パネルに対して概して平行の配向で延在するそれぞれの側部フランジパネルと;それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブであって、側部フランジタブは、容器の上部フランジを形成するために、それぞれの端部フランジタブにそれぞれ連結されている、側部フランジタブとを含む、容器。
【0119】
2つの対向する側部パネルおよび2つの対向する端部パネルは、概して台形の形状をそれぞれ有しており、端部パネルおよび側部パネルは、底部パネルから離れるように斜めにそれぞれ延在している、任意の先行する条項に記載の容器。
【0120】
底部パネル、2つの対向する側部パネル、および2つの対向する端部パネルは、製品をその中に受け入れるための容器のキャビティーを集合的に画定しており、キャビティーは、隣接する容器の一部分をその中に受け入れ、容器の中に隣接する容器を積み重ねることを促進させるようにさらに構成されており、容器は、入れ子解消アッセンブリをさらに含み、入れ子解消アッセンブリは、容器のキャビティーの中に受け入れられるときに、隣接する容器に係合するように構成されており、隣接する容器のフランジが、容器のフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、任意の先行する条項に記載の容器。
【0121】
入れ子解消アッセンブリは、入れ子解消タブおよび入れ子解消カットアウトを含み、入れ子解消タブは、キャビティーの中へ折り曲げられている、任意の先行する条項に記載の容器。
【0122】
容器は、2つの端部パネルの第1の端部パネルの側部縁部から延在する内部側部パネルをさらに含み、入れ子解消タブは、内部側部パネルおよび端部パネルに連結されており、入れ子解消カットアウトは、入れ子解消タブ、底部パネル、ならびに、側部パネルおよび端部パネルのうちの少なくとも1つによって画定されている、任意の先行する条項に記載の容器。
【0123】
入れ子解消タブは、容器の底部角部に位置決めされており、容器の底部角部は、底部パネル、2つの端部パネルのうちの第1の端部パネル、および、2つの側部パネルのうちの第1の側部パネルによって画定されている、任意の先行する条項に記載の容器。
【0124】
容器は、4つの底部角部を画定しており、それぞれの底部角部に位置決めされている4つの入れ子解消アッセンブリを含む、任意の先行する条項に記載の容器。
【0125】
入れ子解消アッセンブリは、それぞれの側部パネルの端部縁部に連結されているそれぞれの入れ子解消タブを含み、入れ子解消タブは、端部縁部から外向きに延在しており、それぞれの側部パネルと同一平面上にある、任意の先行する条項に記載の容器。
【0126】
容器は、容器と実質的に同様のサイズおよび形状を有する隣接する容器の中に画定されているキャビティーの中に受け入れられるように構成されており、入れ子解消タブは、隣接する容器の隣接するフランジに係合するようにサイズ決めされており、容器が隣接する容器のキャビティーの中に受け入れられるときに、容器のフランジが、隣接する容器の隣接するフランジから間隔を置いて配置されるようになっている、任意の先行する条項に記載の容器。
【0127】
第1の容器を第2の容器の上に積み重ねる方法であって、第1の容器および第2の容器は、実質的に同じサイズおよび形状を有するそれぞれのブランクからそれぞれ形成されており、ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、それぞれの端部パネルの上部縁部から延在するそれぞれの端部フランジパネルと、それぞれの端部フランジパネルのそれぞれの側部縁部から延在するそれぞれの端部フランジタブと、それぞれの側部パネルの上部端部から延在するそれぞれの側部フランジパネルと、それぞれの側部フランジパネルのそれぞれの端部縁部から延在するそれぞれの側部フランジタブとをそれぞれ含み、本方法は、側部フランジタブの内部表面に接着剤を塗布するステップ;端部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップ;側部パネルを底部パネルに向けて内向きに回転させるステップ;側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと外向きに回転させるステップ;側部フランジパネルを回転させる前記ステップの後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な配向へと回転させるステップと;完全に形成された上部フランジを有する容器を形成するために、端部フランジタブを側部フランジタブに連結するステップによって、第1の容器を形成するステップと;第2の容器を形成するステップと;第1の容器および第2の容器のうちの一方の入れ子解消アッセンブリが、第1の容器および第2の容器のうちの他方に係合し、第1の容器の上部フランジを第2の容器の上部フランジから間隔を置いて配置するように、第1の容器を第2の容器のキャビティーの中に位置決めするステップとを含む、方法。
【0128】
容器およびこれを作成するためのブランクの例示的な実施形態が、詳細に上記に説明されている。容器およびブランクは、本明細書で説明されている特定の実施形態に限定されるのではなく、むしろ、ブランクおよび/または容器のコンポーネントは、本明細書で説明されている他のコンポーネントから独立しておよび別個に利用されることが可能である。
【0129】
本開示のさまざまな実施形態の特定の特徴が、いくつかの図面に示され、他の図面には示されていない可能性があるが、これは、単に便宜のために過ぎない。本開示の原理にしたがって、図面の任意の特徴は、任意の他の図面の任意の特徴と組み合わせて、参照および/または特許請求されることが可能である。
【0130】
この書面による説明は、さまざまな実施形態(最良の態様を含む)を開示するために、また、任意の当業者が本開示を実施すること(任意のデバイスまたはシステムを作製および使用すること、および、任意の組み込まれた方法を実施することを含む)を可能にするために、例を使用している。本開示の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に思い付く他の例を含むことが可能である。そのような他の例は、それらが、特許請求の範囲の文言通りの言語とは異ならない構造的エレメントを有する場合には、または、それらが、特許請求の範囲の文言通りの言語とはごくわずかな相違を伴う同等の構造的エレメントを含む場合には、特許請求の範囲の中にあることが意図されている。
【符号の説明】
【0131】
100 ブランク
101 内部表面
102 前縁部
103 外部表面
104 後縁部
106 第1の端部パネル
108 底部パネル
110 第2の端部パネル
112 折り曲げ線
114 折り曲げ線
116 第1の側部パネル
118 第1の側部縁部
120 折り曲げ線
122 第2の側部パネル
124 第2の側部縁部
126 折り曲げ線
128 カットアウト
130 内部側部パネル
132 折り曲げ線
134 第1の端部フランジパネル
136 折り曲げ線
138 第2の端部フランジパネル
140 折り曲げ線
142 第1の端部フランジタブ
144 第2の端部フランジタブ
146 自由外側縁部
148 自由内側縁部
150 第1の側部フランジパネル
152 第2の側部フランジパネル
154 自由縁部
156 自由縁部
158 第1の側部フランジタブ
160 第2の側部フランジタブ
162 自由外側縁部
164 自由内側縁部
166 折り曲げ線
168 折り曲げ線
170 側部縁部
172 端部縁部
178 自由縁部
180 折り曲げ線
182 折り曲げ線
184 ノッチ
186 ノッチ
200 容器
202 底壁部
204 第1の端壁部
206 第2の端壁部
208 第1の側壁部
210 第2の端壁部
212 キャビティー
214 フランジ
216 自由縁部
218 角部
220 フィルム
300 積み重ね
400 ブランク
402 カットアウト
404 ノッチ
430 内部側部縁部
500 容器
600 ブランク
602 カットアウト
604 折り曲げ線
606 内部端部パネル
608 自由縁部
610 ノッチ
612 ノッチ
800 ブランク
802 第1の端部パネル
804 第2の端部パネル
806 第1の側部パネル
808 第2の側部パネル
810 底部パネル
812 第1の端部フランジパネル
814 第2の端部フランジパネル
816 第1の側部フランジパネル
818 第2の側部フランジパネル
820 第1の端部フランジタブ
822 第2の端部フランジタブ
824 第1の側部フランジタブ
826 第2の側部フランジタブ
828 自由端部縁部
830 ノッチ
832 内側縁部
834 角部パネル
836 折り曲げ線
838 内部角部パネル
840 折り曲げ線
842 角部フランジパネル
844 折り曲げ線
845 自由縁部
846 角部フランジタブ
848 折り曲げ線
849 自由縁部
850 ノッチ
852 カットアウト
854 折り曲げ線
856 折り曲げ線
858 折り曲げ線
860 折り曲げ線
900 容器
902 底壁部
904 第1の端壁部
906 第2の端壁部
908 第1の側壁部
910 第2の端壁部
912 キャビティー
914 フランジ
916 自由縁部
918 角部
920 角部壁部
1100 ブランク
1102 カットアウト
1104 内部側部パネル
1105 入れ子解消アッセンブリ
1106 入れ子解消タブ
1108 第1の三角形セクション
1110 第2の三角形セクション
1112 側部折り曲げ線
1114 ポイント
1116 第1の涙滴形状ローブ
1117 第2の涙滴形状ローブ
1118 入れ子解消カットアウト
1120 アーチ状の縁部
1122 中央折り曲げ線
1124 底部折り曲げ線
1200 容器
1210 底壁部
1212 第1の端壁部
1214 第2の端壁部
1216 第1の側壁部
1218 第2の側壁部
1220 キャビティー
1222 フランジ
1300 積み重ね
1302 間隔
1400 ブランク
1402 カットアウト
1404 入れ子解消タブ
1406 湾曲した縁部
1408 下側縁部
1500 容器
1502 第1の端壁部
1504 第1の側壁部
1506 キャビティー
1508 フランジ
1510 ノッチ
1512 周辺外側縁部
1600 積み重ね
1602 スペース
1700 ブランク
1702 第1の端部パネル
1704 第2の端部パネル
1706 第1の側部パネル
1708 第2の側部パネル
1710 底部パネル
1712 第1の端部フランジパネル
1714 第2の端部フランジパネル
1716 第1の側部フランジパネル
1718 第2の側部フランジパネル
1720 角部パネル
1722 折り曲げ線
1724 内部角部パネル
1726 側部縁部
1728 角部フランジタブ
1730 湾曲した外側縁部
1732 ノッチ
1734 折り曲げ線
1736 入れ子解消タブ
1738 窪み部
1740 底部縁部
1800 容器
1802 第1の端壁部
1804 第2の端壁部
1806 第1の側壁部
1808 第2の側壁部
1810 角部壁部
1812 キャビティー
1814 フランジ
1816 平面
1900 積み重ね
1902 間隔
H1 高さ
H2 高さ
H3 高さ
H4 高さ
L1 長さ
W1 幅
【国際調査報告】