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特表2024-525106浮動無線周波数コネクタ及びオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-09
(54)【発明の名称】浮動無線周波数コネクタ及びオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/631 20060101AFI20240702BHJP
   H01R 24/40 20110101ALI20240702BHJP
   H01R 12/91 20110101ALN20240702BHJP
【FI】
H01R13/631
H01R24/40
H01R12/91
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503728
(86)(22)【出願日】2022-12-09
(85)【翻訳文提出日】2024-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2022137988
(87)【国際公開番号】W WO2023185088
(87)【国際公開日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】202210339683.8
(32)【優先日】2022-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524025576
【氏名又は名称】東莞市林積為科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DONGGUAN LJV TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 51 Jinchuan Road, Xiegang Town Dongguan, Guangdong 523000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 存▲か▼
(72)【発明者】
【氏名】賀 建新
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA08
5E021FA16
5E021FB02
5E021FB11
5E021FB14
5E021FC31
5E021HA10
5E021HB20
5E223AA01
5E223AB26
5E223BA12
5E223BA17
5E223BB01
5E223BB12
5E223CA13
5E223CB31
5E223CB38
5E223CC09
5E223CD02
5E223DB08
5E223DB11
5E223GA53
5E223GA63
(57)【要約】
本願は、固定外導体、浮動外導体、絶縁コア及び導電端子を含む浮動無線周波数コネクタを開示し、前記固定外導体と、浮動外導体と、絶縁コアとは、同軸に設置され且つ浮動中軸線を形成し、前記絶縁コアは、浮動外導体内に設置され、前記導電端子は、前記浮動中軸線方向に沿って挿入され且つ絶縁コア内に固定され、前記浮動外導体の下端は、前記固定外導体内に設置され、且つ前記浮動外導体の下端を揺動中心として前記浮動中軸線の周りを揺動することができ、前記浮動外導体は、前記固定外導体に常に当接する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定外導体、浮動外導体、絶縁コア及び導電端子を含む浮動無線周波数コネクタであって、前記固定外導体と、浮動外導体と、絶縁コアとは、同軸に設置され且つ浮動中軸線を形成し、前記絶縁コアは、浮動外導体内に設置され、前記導電端子は、前記浮動中軸線方向に沿って挿入され且つ絶縁コア内に固定され、前記浮動外導体の下端は、前記固定外導体内に設置され、且つ前記浮動外導体の下端を揺動中心として前記浮動中軸線の周りを揺動することができ、前記浮動外導体の下端は、前記固定外導体に常に当接する、浮動無線周波数コネクタ。
【請求項2】
前記浮動外導体の下端は、前記浮動中軸線の径方向に沿って前記浮動中軸線から離れる方向に延在し且つ屈曲されて弾性を有する第1のガイド部を形成し、前記第1のガイド部は、円弧面状を呈し、前記第1のガイド部は、前記第1のガイド部が前記固定外導体に常に当接するように、前記固定外導体と締まり嵌めされる、請求項1に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項3】
前記固定外導体の上端は、前記浮動中軸線の径方向に沿って前記浮動中軸線に近接する方向に延在し且つ屈曲されて位置規制ボスを形成し、前記固定外導体は、前記位置規制ボスによって前記浮動外導体の揺動幅を規制する、請求項1に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項4】
前記浮動無線周波数コネクタは、浮動板をさらに含み、前記浮動板に第1のパッドが設けられ、前記固定外導体は、前記第1のパッドを介して前記浮動板に溶接固定される、請求項1に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項5】
前記浮動板に第2のパッドがさらに設けられ、前記導電端子の下端は、前記第2のパッドに向かって延在し且つ屈曲されて端子フィレットを形成し、前記端子フィレットの端部に溶接部が設けられ、前記導電端子が絶縁コア内に固定される時、前記端子フィレットは、前記絶縁コアを貫通し且つ前記絶縁コアの下端から突出し、前記導電端子は、前記第2のパッドを介して前記浮動板に溶接固定され、前記端子フィレットは、導電端子の揺動変形を吸収するように、可撓に設置される、請求項4に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項6】
前記端子フィレットにバーブ部が設けられ、前記絶縁コアには、前記バーブ部と嵌合するバーブ係止溝と、前記端子フィレットが突出するための逃がし空きと、が設けられ、前記逃がし空きは、前記絶縁コアの下端側壁に設けられ、前記導電端子が絶縁コア内に固定される時、前記バーブ部は、前記バーブ係止溝内に係合して固定され、且つ前記端子フィレットは、前記逃がし空きを介して前記絶縁コアの下端側壁から突出する、請求項5に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項7】
前記浮動外導体の上端は、前記浮動中軸線の径方向に沿って前記浮動中軸線から離れる方向に延在し且つ屈曲されて弾性を有する第2のガイド部を形成し、前記第2のガイド部は、円弧面状を呈し、外部挿着部品の挿着室の入口にガイド斜面が設けられ、前記浮動無線周波数コネクタが前記外部挿着部品に挿着される時、前記第2のガイド部は、前記ガイド斜面に沿って前記挿着室内に導入され、且つ前記挿着室の内壁に常に当接する、請求項1に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項8】
前記導電端子の上端には、弾性を有する複数の端子弾性片が間隔をおいて設けられ、すべての端子弾性片は、共同で、外部挿着部品の端子を挿入するための収容室を取り囲み、且つ前記外部挿着部品の端子が前記収容室に挿入される時、すべての端子弾性片は、共同で前記外部挿着部品の端子を挟持する、請求項1に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項9】
前記端子弾性片は、径方向に沿って前記浮動中軸線から離れる方向に延在し且つ屈曲されて弾性を有する第3のガイド部を形成し、前記第3のガイド部は、円弧面状を呈し、前記外部挿着部品の端子が収容室に挿入される時、前記外部挿着部品の端子は、前記第3のガイド部に沿って前記収容室内に導入される、請求項8に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項10】
前記浮動無線周波数コネクタは、第1の回動防止構造及び第2の回動防止構造をさらに含み、前記第1の回動防止構造は、前記浮動外導体と絶縁コアとの間の回動を規制するために用いられ、前記第2の回動防止構造は、前記浮動外導体の前記固定外導体に対する揺動角度を規制するために用いられる、請求項1に記載の浮動無線周波数コネクタ。
【請求項11】
オフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタであって、
底部には、基板に溶接されるための接続部位が設けられ、最上部には、外向き突出部位付きのジョイントが設けられる固定外導体と、
下端には、前記ジョイントに浮動して嵌合されるスリーブパイプが設けられ、スリーブパイプが前記ジョイントの外に可動にカバーされる浮動外導体と、
軸方向に沿って貫通する挿入溝が設けられ、浮動外導体内に固定して取り付けられる絶縁体と、
導電端子であって、導電端子は、挿入溝内に設置され、導電端子の下端は、挿入溝の外に突出し且つ基板に接続されるための溶接部が設けられ、導電端子の上部は、絶縁体に固定され、導電端子の中央部は、折り曲げて形成される可撓性部である導電端子と、を含む、オフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項12】
前記固定外導体の最上部に複数の第1の弾性片が設けられ、前記ジョイントは、複数の第1の弾性片のそれぞれの中央部を外へ折り曲げて形成されるジョイントであり、複数の第1の弾性片の中央部の外向き突出部位は、前記スリーブパイプの内壁に弾性的に当接することができる、請求項11に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項13】
前記スリーブパイプのパイプ口には、内へ折り曲げられる位置規制部が設けられ、位置規制部は、浮動外導体の離脱及び揺動幅を規制するために用いられる、請求項12に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項14】
前記固定外導体の最上部には、中空の球冠が設けられ、球冠における最大外径に位置する外向き突出部位は、前記スリーブパイプの内壁に摺動して当接することができる、請求項11に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項15】
前記スリーブパイプのパイプ口には、内へ折り曲げられる位置規制部が設けられ、位置規制部は、浮動外導体離脱及び揺動幅を規制するために用いられる、請求項14に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項16】
前記スリーブパイプには、内へ折り曲げられる第2の弾性片が設けられ、前記球冠は、前記第2の弾性片に弾性的に当接することができる、請求項14に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項17】
前記固定外導体は、両端が開口する中空構造であり、接続部位は、固定外導体の下端口に設置される板密着式溶接部位又は板突入式フィレットである、請求項11に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項18】
前記導電端子の端子は、挿入ピンである、請求項11に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項19】
前記浮動外導体は、両端が開口する中空構造であり、浮動外導体の上部には、外へ突出する第3の弾性片が設置され、第3の弾性片は、屈曲構造を呈し、前記第3の弾性片の端部は、自由端である、請求項18に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項20】
前記導電端子の端子は、収納室付きのメス端子である、請求項11に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【請求項21】
前記浮動外導体は、両端が開口する中空構造であり、浮動外導体の上部には、外へ突出する第3の弾性片が設置され、第3の弾性片は、屈曲構造を呈し、前記第3の弾性片の端部は、自由端である、請求項20に記載のオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本願は、2022年4月1日に中国特許局で提出され、出願番号がCN202210339683.8で、発明名称が「浮動無線周波数コネクタ」の中国特許出願、及び2022年10月30日に中国特許局で提出され、出願番号がCN202222866879.0で、発明名称が「大きいオフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタ」の中国特許出願の優先権を主張し、その内容のすべては、援用で本願に取り込まれる。
【0002】
本願は、無線周波数器の技術分野に関し、特に浮動無線周波数コネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
ここでの説明は、本願に関する背景情報のみを提供し、必ずしも従来技術を構成するものではない。
【0004】
通信業界及び各類電子、電気機器の急速な発展に伴い、無線周波数コネクタは各種回路に大規模に応用されている。従来の無線周波数コネクタは、主に同軸構造の無線周波数コネクタであり、該無線周波数コネクタは、主に絶縁子及び内導体を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、無線周波数コネクタと外部挿着部品の挿着中に、無線周波数コネクタと外部挿着部品が同軸挿着であることを確保できないため、無線周波数コネクタ及び/又は外部挿着部品の端子及び他の部品の損傷を引き起こしやすく、さらに挿着後の構造の不安定不安定による後期の不良接続の発見が困難になりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、固定外導体、浮動外導体、絶縁コア及び導電端子を含む浮動無線周波数コネクタを提供し、固定外導体と、浮動外導体と、絶縁コアとは、同軸に設置され且つ浮動中軸線を形成し、絶縁コアは、浮動外導体内に設置され、導電端子は、浮動中軸線方向に沿って挿入され且つ絶縁コア内に固定され、浮動外導体の下端は、固定外導体内に設置され、且つ浮動外導体の下端を揺動中心として浮動中軸線の周りを揺動することができ、浮動外導体の下端は、固定外導体に常に当接する。
【0007】
本願の浮動無線周波数コネクタの浮動外導体の下端は、固定外導体内に設置され、且つ浮動外導体の下端を揺動中心として浮動中軸線の周りを揺動することができ、浮動外導体は、揺動することによって、浮動無線周波数コネクタと外部挿着部品との挿着が同軸ではないことによる偏差に適することができ、それによって、挿着中の水平オフセット及び角度オフセットを克服することができ、浮動無線周波数コネクタと外部挿着部品が挿着された後の構造の安定性を効果的に確保し、及び挿着中に挿着偏差による浮動無線周波数コネクタ及び/又は外部挿着部品の端子及び他の部品の損傷を回避することができる。
【0008】
本願は、オフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタをさらに提供し、底部には、基板に溶接されるための接続部位が設けられ、最上部には、外向き突出部位付きのジョイントが設けられる固定外導体と、下端には、前記ジョイントに浮動して嵌合されるスリーブパイプが設けられ、スリーブパイプが前記ジョイントの外に可動にカバーされる浮動外導体と、軸方向に沿って貫通する挿入溝が設けられ、浮動外導体内に固定して取り付けられる絶縁体と、導電端子であって、導電端子は、挿入溝内に設置され、導電端子の下端は、挿入溝の外に突出し且つ基板に接続されるための溶接部が設けられ、導電端子の上部は、絶縁体に固定され、導電端子の中央部は、折り曲げて形成される可撓性部である導電端子と、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本願の固定外導体の最上部には、外向き突出部位付きのジョイントが設けられ、浮動外導体の下端には、ジョイントに浮動して嵌合されるスリーブパイプが設けられ、スリーブパイプは、前記ジョイントの外に可動にカバーされ、固定外導体は、より小さいサイズ構造を有し、スリーブパイプとジョイントとは、弾性的に当接し、構造が簡単で、導電嵌合の安定性がより高く、固定外導体の底部には、基板に溶接されるための接続部位が設けられ、接続部位は、固定外導体の下端に設置される板密着式溶接部位又は板突入式フィレットであり、構造が簡単で、生産加工を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本願の浮動無線周波数コネクタの構造概略図である。
図2】本願の浮動無線周波数コネクタの正面図である。
図3図2の分解概略図である。
図4】本願の浮動無線周波数コネクタと外部挿着部品を挿着しようとする時の構造概略図である。
図5】本願の浮動無線周波数コネクタと外部挿着部品が同軸に挿着された後の構造概略図である。
図6】本願の浮動無線周波数コネクタが外部挿着部品のガイド斜面に当接する時の構造概略図である。
図7】本願の浮動無線周波数コネクタが外部挿着部品のガイド斜面の作用下で挿着室入口に初歩的に導入される構造概略図である。
図8図7における浮動無線周波数コネクタの一部の断面図である。
図9】本願の浮動無線周波数コネクタが外部挿着部品のガイド斜面の作用下で挿着室内に完全に導入される構造概略図である。
図10】本願の導電端子の1つの好ましい構造の構造概略図である。
図11】本願の導電端子の1つの好ましい構造の構造概略図である。
図12】本願の導電端子の1つの好ましい構造の構造概略図である。
図13】本願の導電端子の1つの好ましい構造の構造概略図である。
図14】本願の導電端子の1つの好ましい構造の構造概略図である。
図15】本願の導電端子の1つの好ましい構造の構造概略図である。
図16】無線周波数コネクタの実施例1の構造概略図である。
図17図16を分解した構造概略図のその1である。
図18図16を分解した構造概略図のその2である。
図19】無線周波数コネクタの実施例2の構造概略図である。
図20図18の実施例2における固定外導体の立体構造概略図である。
図21図19の実施例2における基板、外部挿着部品の組み立て構造の正面図である。
図22】浮動外導体と、絶縁体と、導電端子との組み立て構造概略図のその1である。
図23】浮動外導体と、絶縁体と、導電端子との組み立て構造概略図のその2である。
図24図22又は図23における浮動外導体と外部挿着部品の組み立て構造概略図である。
図25】浮動外導体と、絶縁体と、導電端子との組み立て構造概略図のその1である。
図26】浮動外導体と、絶縁体と、導電端子との組み立て構造概略図のその2である。
図27図24又は図25における浮動外導体と外部挿着部品の組み立て構造概略図である。
図28】メス端子付きの導電端子の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の理解を容易にするために、以下に添付図面と具体的な実施例を結び付けながら、本願についてより詳細に説明する。説明すべきこととして、構成部品が別の構成部品に「固定」されていると表現される場合、それは別の構成部品に直接位置してもよく、又はそれらの間に中間にある1つ以上の構成部品が存在してもよい。1つの構成部品が別の構成部品に「接続」されていると表現される場合、それは別の構成部品に直接接続されていてもよいし、それらの間に中間にある1つ以上の構成部品が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」、「内」、「外」及び同様な表現は、説明の目的のためにのみ使用される。本明細書の説明において、用語「第1」、「第2」は、説明の目的のためだけに使用され、相対的な重要性を示すもの、又は示された技術的特徴の数を暗黙的に示すものと理解されない。したがって、特に説明がない限り、「第1」、「第2」が限定された特徴は、1つ又は複数の特徴を明示的又は暗黙的に含むことができ、「複数」とは、2つ以上を意味する。用語「含む」及びその変形は、非排他的な包含を意味し、1つ又は複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、ユニット、コンポーネント及び/又はそれらの組み合わせが存在する又は追加されることがある。
【0012】
なお、さらに説明すべきことは、明確な規定と限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」は広義に理解されなければならない。例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、又は一体接続であってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよく、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接的接続であってもよいし、2つの要素の内部の接続であってもよい。本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本願の技術分野に属する当業者が一般的に理解するものと同じ意味である。本願の明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものであり、本願を限定するためのものではない。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する列挙された項目のいずれか及びすべての組合せを含む。
【0013】
なお、以下に記述されている本願異なる実施例に係る技術的特徴は、互いの間に衝突がなければ互いに組み合わせることができる。
【0014】
図1図5に示すように、本実施例の浮動無線周波数コネクタ100は、固定外導体10、浮動外導体20、絶縁コア30及び導電端子40を含み、固定外導体10と、浮動外導体20と、絶縁コア30とは、同軸に設置され且つ浮動中軸線50を形成し、絶縁コア30は、浮動外導体20内に設置され、導電端子40は、浮動中軸線50方向に沿って挿入され且つ絶縁コア30内に固定され、ここで絶縁コア30の導電端子40を挿入するための挿入口の形状は、円形又は四角形である。
【0015】
理解できるように、固定外導体10、浮動外導体20及び導電端子40はいずれも導電性の金属部品であり、絶縁コア30は、導電性のないプラスチック絶縁部品である。固定外導体10と、浮動外導体20と、絶縁コア30とは、同軸に設置され、それによって、本実施例の浮動無線周波数コネクタ100は、同軸無線周波数コネクタ構造である。ここでの浮動中軸線50は、固定外導体10、浮動外導体20及び絶縁コア30が挿着部品に図4及び図5に示すように好適に挿着された後の同軸状態時の共通の軸心であり、以下の記述は、浮動中軸線50を基準位置として本実施例の浮動無線周波数コネクタ100の構成について詳細に説明する。
【0016】
図1図9に示すように、本実施例の浮動外導体20の下端は、固定外導体10内に設置され、且つ浮動外導体20の下端を揺動中心として浮動中軸線50の周りを揺動することができ、浮動外導体20の下端は、固定外導体10に常に当接する。理解できるように、浮動外導体20の下端が浮動中軸線50の周りを揺動する時、浮動外導体20と絶縁コア30は、固定設置されるため、この時、浮動外導体20の軸心は、絶縁コア30の軸心と同軸であるが、固定外導体10の軸心と同軸ではなく、浮動外導体20及び絶縁コア30の軸心と浮動中軸線50と一定の挟角を有し、該挟角は、0°よりも大きくて90°よりも小さく、具体的な状態は、図6図9に示す。また、固定外導体10及び浮動外導体20は、いずれも導電性の金属部品であるため、浮動外導体20の下端が固定外導体10に常に当接することによって、浮動外導体20と固定外導体10が常に電気的に接続されることを実現する。説明すべきこととして、ここでの絶縁コア30は、一体構造であってもよく、別体構造であってもよく、絶縁コア30が別体構造である場合、絶縁コア30の各部分は、カシメ、係合、接着、ボルトなどにより結合されて該絶縁コア30とすることができ、ここで特に述べない。
【0017】
図1図9に示すように、本実施例の浮動外導体20の下端は、浮動中軸線50の径方向に沿って浮動中軸線50から離れる方向に延在し且つ屈曲されて弾性を有する第1のガイド部21を形成し、第1のガイド部21は、円弧面状を呈し、第1のガイド部21は、第1のガイド部21が固定外導体10に常に当接するように、固定外導体10と締まり嵌めされる。該第1のガイド部21は、弾性を有し且つ円弧面状を呈するため、第1のガイド部21の外壁と固定外導体10の内壁とは、常に当接し、且つ揺動中に、第1のガイド部21は、揺動に一定のガイド及び支持作用を提供し、揺動過程の円滑さ確保することができ、図6図9は、第1のガイド部21と固定外導体10の作用過程を示す。
【0018】
また、第1のガイド部21は、一定の弾性を有するため、浮動外導体20の下端の揺動中の適応的な弾性変形により、浮動外導体20は、揺動時に挿着中の水平オフセット及び角度オフセットを克服することができ、浮動無線周波数コネクタ100と外部挿着部品200が挿着された後の構造の安定性を効果的に確保し、及び挿着中に挿着偏差による浮動無線周波数コネクタ100及び/又は外部挿着部品200の端子203及び他の部品の損傷を回避する。
【0019】
さらに、揺動中に、第1のガイド部21が各等方性弾性力及び支持力を提供できることを確保するために、本実施例の第1のガイド部21は、浮動外導体20の下端に形成される、間隔をおいて設置される複数の第1の円弧状弾性片からなり、第1の円弧状弾性片の間隔は、実際の需要に応じて調整することができ、ここで限定しない。
【0020】
さらに、第1のガイド部21に平面状を呈する戻し平面211が設けられ、好ましくは、戻し平面211は、第1のガイド部21の円弧面のピーク位置に設けられることで、浮動無線周波数コネクタ100と外部挿着部品200が挿着された後に外力(外部から与えられた挿着力)が消されると、第1のガイド部21は、固定外導体10の内壁に密着するように戻し平面211の作用下で戻ることができ、それによって、浮動外導体20は、浮動板60に垂直に維持され、又は浮動外導体20は、浮動板60に垂直に維持する傾向が維持される。
【0021】
図1図9に示すように、本実施例の浮動外導体20の上端は、浮動中軸線50の径方向に沿って浮動中軸線50から離れる方向に延在し且つ屈曲されて弾性を有する第2のガイド部22を形成し、第2のガイド部22は、円弧面状を呈し、外部挿着部品200の挿着室202の入口にガイド斜面201が設けられ、浮動無線周波数コネクタ100が外部挿着部品200に挿着される時、第2のガイド部22は、ガイド斜面201に沿って挿着室202内に導入され、且つ挿着室202の内壁に常に当接し、図6図9は、第2のガイド部22の作用過程を示す。
【0022】
理解できるように、浮動無線周波数コネクタ100が外部挿着部品200に挿着される時、例えば、図6図9に示す水平オフセット及び/又は角度オフセットがあり、この時、ガイド斜面201は、第2のガイド部22を押圧し、第2のガイド部22は、力を受けて変形し、且つガイド斜面201の作用下で挿着室202内に導入され、第2のガイド部22が挿着室202内に完全に入った後、第2のガイド部22は、弾性作用の下で挿着室202の内壁に常に当接し、それによって、浮動外導体20の上端と外部挿着部品200の挿着室202との挿着固定を実現する。
【0023】
さらに、揺動中に、第2のガイド部22が各等方性弾性力及び支持力を提供できることを確保するために、本実施例の第2のガイド部22は、浮動外導体20の上端に形成される、間隔をおいて設置される複数の第2の円弧状弾性片からなり、第2の円弧状弾性片の間隔は、実際の需要に応じて調整することができ、ここで限定しない。
【0024】
図1図9に示すように、本実施例の固定外導体10の上端は、浮動中軸線50の径方向に沿って浮動中軸線50に近接する方向に延在し且つ屈曲されて位置規制ボス11を形成し、固定外導体10は、位置規制ボス11によって浮動外導体20の揺動幅を規制する。実際の使用では、浮動無線周波数コネクタ100の型番に応じて位置規制ボス11の高さを設けて、最大揺動幅に対する規制を実現することができる。
【0025】
代替的には、他の好ましい形態において、浮動外導体20と固定外導体10との隙間を調整するだけで浮動外導体20の揺動幅を規制してもよい。無論、さらに位置規制ボス11を設置すること及び浮動外導体20と固定外導体10との隙間を調整することの両方によって、浮動外導体20の揺動幅を規制してもよく、ここで特に述べない。
【0026】
図1図15に示すように、本実施例の浮動無線周波数コネクタ100は、浮動板60をさらに含み、浮動板60に第1のパッド61が設けられ、固定外導体10は、第1のパッド61を介して浮動板60に溶接固定される。好ましくは、固定外導体10は、一体成形構造であり、第1のパッド61は、環状帯状の一体構造で浮動板60に設置され、別体構造で浮動板60に設置されてもよい。さらに、固定外導体10は、浮動板60に密着するように溶接され、浮動板60には、第1のパッド61を配置するための凹溝が設置され、凹溝内に配置される第1のパッド61は、浮動板60表面と面一になっている。
【0027】
無論、他の実施形態において、固定外導体10は、別体構造であり、例えば、固定外導体10は、カシメ固定される、スナップ固定される又はねじ固定される2つの導電金属ブロックからなり、この時、第1のパッド61は、別体構造で浮動板60に設置される。無論、固定外導体10は、さらにより多くの導電金属ブロックからなってもよく、ここで特に述べない。
【0028】
好ましくは、該浮動板60に第2のパッド62がさらに設けられ、導電端子40の下端は、第2のパッド62に向かって延在し且つ屈曲されて端子フィレット41を形成し、端子フィレット41の端部に溶接部411が設けられ、導電端子40が絶縁コア30内に固定される時、端子フィレット41は、絶縁コア30を貫通し且つ絶縁コア30の下端から突出し、導電端子40は、第2のパッド62を介して浮動板60に溶接固定される。
【0029】
好ましくは、端子フィレット41は、導電端子40の揺動変形を吸収するように、可撓に設置される。理解できるように、端子フィレット41が浮動板60に溶接固定され、揺動中に端子フィレット41が浮動板60に対して変形するため、端子フィレット41を可撓に設けることによって、端子フィレット41は、変形して端子フィレット41の揺動変形を吸収することができ、それによって、端子フィレット41と浮動板60との間の溶接安定性を確保する。図10図15は、導電端子40の複数の構造形態を示し、その端子弾性片42は、十分なフレキシブル変形を提供して、端子フィレット41が変形して端子フィレット41の揺動変形を吸収するという需要を満たすために、直角状屈曲、鋭角状屈曲、単一波状屈曲又は複数波状屈曲などであってもよい。
【0030】
好ましくは、端子フィレット41にバーブ部412が設けられ、絶縁コア30には、バーブ部412と嵌合するバーブ係止溝31と、端子フィレット41が突出するための逃がし空き32とが設けられ、逃がし空き32は、絶縁コア30の下端側壁に設けられ、導電端子40が絶縁コア30内に固定される時、バーブ部412は、バーブ係止溝31内に係合して固定され、且つ端子フィレット41は、逃がし空き32を介して絶縁コア30の下端側壁から突出することによって、浮動無線周波数コネクタ100の全体長さを低減させる。また、他の好ましい形態において、導電端子40にバーブ部412の代わりに突起などの構造を設置してもよく、導電端子40の絶縁コア30内での位置規制固定を実現し、この時、絶縁コア30のバーブ係止溝31の構造を適応的に調整する必要がある。
【0031】
図1図15に示すように、本実施例の導電端子40の上端には、対向して設置される、弾性を有する2つの端子弾性片42が設けられ、2つの端子弾性片42の間には、外部挿着部品200の端子203を挿入するための収容室43が形成され、且つ外部挿着部品200の端子203が収容室43に挿入される時、2つの端子弾性片42は、共同で外部挿着部品200の端子203を挟持し、それによって、浮動無線周波数コネクタ100と外部挿着部品200との安定した電気的接続を確保する。他の好ましい形態において、端子弾性片42の数は、3つ以上であってもよく、この時、すべての端子弾性片42は、導電端子40の上端に間隔をおいて設けられ、すべての端子弾性片42は、共同で、外部挿着部品200の端子203を挿入するための収容室43を取り囲み、且つ外部挿着部品200の端子203が収容室43に挿入される時、すべての端子弾性片42は、共同で外部挿着部品200の端子203を挟持し、それによって、浮動無線周波数コネクタ100と外部挿着部品200との安定した電気的接続を確保する。従って、端子弾性片42の数は、実際の需要に応じて設定することができ、ここで限定しない。
【0032】
好ましくは、該端子弾性片42は、径方向に沿って浮動中軸線50から離れる方向に延在し且つ屈曲されて弾性を有する第3のガイド部421を形成し、第3のガイド部421は、円弧面状を呈し、外部挿着部品200の端子203が収容室43に挿入される時、外部挿着部品200の端子203は、第3のガイド部421に沿って収容室43内に導入される。
【0033】
理解できるように、浮動無線周波数コネクタ100が外部挿着部品200に挿着され、水平オフセット及び/又は角度オフセットがある時、外部挿着部品200の端子203は、端子弾性片42の第3のガイド部421に当接する可能性があり、この時、第3のガイド部421は、外部挿着部品200の端子203を収容室43内に導入され、最終的に2つの端子弾性片42による外部挿着部品200の端子203に対する安定した挟持を実現し、図6図9は、第3のガイド部421の作用過程を示す。
【0034】
図1図9に示すように、本実施例の浮動無線周波数コネクタ100は、第1の回動防止構造及び第2の回動防止構造をさらに含み、該第1の回動防止構造は、浮動外導体20と絶縁コア30との間の回動を規制して、端子フィレット41と第2のパッド62との接続安定性を確保するために用いられる。具体的には、該第1の回動防止構造は、複数の第1の凹溝33及び複数の第1の係止凸起23を含み、該第1の凹溝33は、浮動外導体20又は絶縁コア30に設けられ、該第1の係止凸起23は、絶縁コア30又は浮動外導体20に設けられる。理解できるように、すべての第1の凹溝33は、いずれも浮動外導体20又は絶縁コア30に設置され、すべての第1の係止凸起23は、いずれも絶縁コア30又は浮動外導体20の凹溝33に対応する位置に設置される。無論、他の実施形態において、凹溝33は、それぞれ浮動外導体20及び絶縁コア30に設置されてもよく、係止凸起23は、それぞれ浮動外導体20及び絶縁コア30に設置されてもよく、ここで限定しない。無論、他の実施形態において、第1の回動防止構造は、接着、磁気吸引、溶接、ボルトなどにより浮動外導体20と絶縁コア30との間の回動に対する規制を実現してもよく、ここで特に述べない。
【0035】
図14及び図15は、第1の凹溝33が絶縁コア30に設置され、第1の係止凸起23が浮動外導体20の第1の凹溝33に対応する位置に設置される時の回動防止嵌合状態の概略構造を示し、絶縁コア30が浮動外導体20内に設置される時、絶縁コア30は、上記第1の凹溝33及び第1の係止凸起23によって位置規制と回動防止を実現し、この後に絶縁コア30と浮動外導体20との相対回動による端子フィレット41と第2のパッド62との分離を回避する。
【0036】
注意すべきこととして、第1の凹溝33及び第1の係止凸起23は、各側の回動防止と位置規制を満たすために、対応する部品の側壁に間隔をおいて分布してもよく、それによって、回動防止能力を高める。
【0037】
該第2の回動防止構造は、第2の係止凸起24及び逃がし切欠き12を含み、第2の係止凸起24は、浮動外導体20に設けられ、逃がし切欠き12は、固定外導体10に開設され、且つ第2の係止凸起24の幅が逃がし切欠き12の幅よりも小さいことによって、浮動外導体20が固定外導体10に対して揺動する時、浮動外導体20は、同期に第2の係止凸起24を逃がし切欠き12内を揺動させる。第2の係止凸起24の幅と逃がし切欠き12の幅との差を合理的に設定することによって、浮動外導体20の固定外導体10に対する揺動角度を正確に規制することができ、図6は、第2の係止凸起24と逃がし切欠き12が嵌合される場合に、浮動外導体20の固定外導体10に対する揺動角度を規制する概略図を示す。無論、第2の回動防止構造は、さらに、例えば、規制されたストロークを有するレール構造、引張構造などであってもよく、ここで限定しない。
【0038】
図1図15を参照すると、本願の浮動無線周波数コネクタ100の浮動外導体20の下端は、固定外導体10内に設置され、且つ浮動外導体20の下端を揺動中心として浮動中軸線50の周りを揺動することができ、浮動外導体20は、揺動することによって、浮動無線周波数コネクタ100と外部挿着部品200との挿着が同軸ではないことによる偏差に適することができ、それによって、挿着中の水平オフセット及び角度オフセットを克服し、浮動無線周波数コネクタ100と外部挿着部品200が挿着された後の構造の安定性を効果的に確保し、及び挿着中に挿着偏差による浮動無線周波数コネクタ100及び/又は外部挿着部品200の端子203及び他の部品の損傷を回避することができる。
【0039】
図16図28に示すように、別の実施例では、オフセット許容によるペアリング型浮動無線周波数コネクタであって、固定外導体71、浮動外導体77、絶縁体81及び導電端子83を含む。固定外導体71の底部には、基板に溶接されるための接続部位72が設けられ、固定外導体71の最上部には、外向き突出部位付きのジョイント73が設けられる。浮動外導体77の下端には、前記ジョイント73に浮動して嵌合されるスリーブパイプ78が設けられ、スリーブパイプ78は、前記ジョイント73の外に可動にカバーされる。絶縁体81には、軸方向に貫通する挿入溝82が設けられ、絶縁体81は、浮動外導体77内に固定して取り付けられる。導電端子83は、挿入溝82内に設置され、導電端子83の下端は、挿入溝82の外に突出し且つ基板に接続されるための溶接部84が設けられ、導電端子83の上部は、絶縁体81に固定され、導電端子83の中央部は、折り曲げて形成される可撓性部85である。
【0040】
固定外導体71におけるジョイントは、複数の実施形態があり、第1の形態において、固定外導体71の最上部に複数の第1の弾性片74が設けられ、前記ジョイント73は、複数の第1の弾性片74のそれぞれの中央部を外へ折り曲げて形成されるジョイント73であり、複数の第1の弾性片74の中央部の外向き突出部位は、前記スリーブパイプ78の内壁に弾性的に当接することができる。
【0041】
第2の形態において、固定外導体71の最上部に中空の球冠(図示せず)が設けられ、球冠における最大外径に位置する外向き突出部位は、前記スリーブパイプ78の内壁に摺動して当接することができる。第2の形態のさらなる改良は、以下の通りである。スリーブパイプ78には、内へ折り曲げられる第2の弾性片(図示せず)が設けられ、前記球冠は、前記第2の弾性片に弾性的に当接することができる。
【0042】
固定外導体71からの浮動外導体77の離脱及び揺動幅を規制するために、スリーブパイプ78のパイプ口には、内へ折り曲げられる位置規制部79が設けられる。
【0043】
本願において、固定外導体71は、両端が開口する中空構造であり、接続部位72は、固定外導体71の下端口に設置される板密着式溶接部位75又は板突入式フィレット76である。図21は、板密着式溶接部位75付きの固定外導体71と、基板89と、外部挿着部品90との組み立て構造正面図である。図28は、板突入式フィレット76付きの固定外導体71と、基板89と、外部挿着部品90との組み立て構造正面図である。
【0044】
本願において、導電端子83の端子は、挿入ピン86(図17及び図18に示す)又は収納室88付きのメス端子87(図28に示す)である。浮動外導体77は、両端が開口する中空構造である。浮動外導体77の上部は、複数の実施形態があり、第1の形態において、浮動外導体77の上部には、外へ突出する第3の弾性片80が設置され、第3の弾性片80は、屈曲構造を呈し、前記第3の弾性片80の端部は、自由端である。第2の形態において、浮動外導体77の上部は、円柱状筐体の端部である。2つの異なる構造の導電端子83と2つの異なる構造の浮動外導体77を2つずつ組み合わせ、以下の4つの実施形態を形成する。
【0045】
本願において、浮動外導体77の上部は、円柱状筐体(図22及び図23に示す)であり、導電端子83の端子は、挿入ピン86又は収納室88付きのメス端子87である。この2つの構造の浮動外導体77が外部挿着部品90のケースとペアリングされる時、安定した弾性的当接を維持するために、外部挿着部品90のケースには、内へ折り曲げられる第4の弾性片91(図24に示す)が設けられ、浮動外導体77の上部が外部挿着部品90のケース内に摺動して入れられる時、第4の弾性片91は、浮動外導体77の外側に弾性的に当接し、安定した電気的接続を実現する。
【0046】
本願において、浮動外導体77の上部には、外へ突出する第3の弾性片80(図25及び図26に示す)が設置され、導電端子83の端子は、挿入ピン86又は収納室88付きのメス端子87である。浮動外導体77の上部が外部挿着部品90のケース内に摺動して入れられる時、第3の弾性片80は、外部挿着部品90のケースの内壁に弾性的に当接し、安定した電気的接続を実現する。
【0047】
本願の浮動外導体77の下部は、固定外導体71におけるジョイント73の外に浮動してカバーされ、浮動外導体77は、揺動することによって、浮動無線周波数コネクタと外部挿着部品90の挿着中の水平オフセット及び角度オフセットに適することができ、浮動コネクタと外部挿着部品90が挿着された後の構造の安定性を効果的に確保し、さらに挿着偏差による浮動無線周波数コネクタ及び/又は外部挿着部品90の導電端子及び他の部品の損傷を回避することができ、なお、浮動外導体77と固定外導体71は、遮断外層を形成し、電磁干渉をよく遮断することができる。
【0048】
以上の実施例は、本願の技術案を説明するためにのみ使用され、それを限定するものではない。本願の考え方の下で、上記実施例又は異なる実施例における技術的特徴を組み合わせてもよく、ステップを任意の順序で実現してもよく、上述したような本願の異なる態様における多くの他の変化が存在し、簡明化のために詳細には提供されていない。上述の実施例を参照して本願について詳細に説明したが、当業者であれば理解できるように、上述の各実施例に記載された技術案を修正したり、技術的特徴の一部を同等に置き換えたりすることができ、これらの修正又は置換は、対応する技術案の本質を本願の各実施例の技術案の範囲から逸脱させるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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【国際調査報告】