(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-10
(54)【発明の名称】衣類用真空テーブル
(51)【国際特許分類】
D06F 73/00 20060101AFI20240703BHJP
【FI】
D06F73/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549614
(86)(22)【出願日】2023-04-10
(85)【翻訳文提出日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 KR2023004819
(87)【国際公開番号】W WO2023200204
(87)【国際公開日】2023-10-19
(31)【優先権主張番号】10-2022-0046664
(32)【優先日】2022-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522113176
【氏名又は名称】リュ,シ ヤン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リュ,シ ヤン
(57)【要約】
本発明は、衣類用真空テーブルに関し、より詳細には、衣類の製造およびアイロンをかけるとき、衣類をテーブルの天板に固定できるように真空吸入機能を有しながら、真空吸入を制御する足場を作業者がいちいち踏まなくとも真空状態が維持できるように制御して、作業者の作業の利便性を高め、テーブル天板の高低が調節できるようにして作業者の身体に合わせて調節できる技術に関する。
すなわち、本発明は、垂直に設置される複数の支持台と、上記支持台の上部に設置されて衣類が載せられるようにし、下部には真空吸入孔が形成されている天板部と、上記天板部の下部に設置されてモータによって天板部に吸入圧力を発生させる真空吸入装置と、上記支持台を水平に連結する形態の取付棒に設置され、真空吸入装置のダンパを開閉して天板部の吸入可否を制御する足場と、上記足場の一側に設置されて足場の上部を支持する形態で足場の位置を固定する位置固定手段と、上記支持台の両側に各々設置されてシリンダの作動により天板部の高さを調節する高さ調節手段;とからなることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直に設置される複数の支持台100と、
前記支持台100の上部に設置されて衣類が載せられるようにし、下部には真空吸入孔210が形成されている天板部200と、
前記天板部200の下部に設置されてモータ310により天板部200に吸入圧力を発生させる真空吸入装置300と、
前記支持台100を水平に連結する形態の取付棒110に設置され、真空吸入装置300のダンパ320を開閉して天板部200の吸入可否を制御する足場400と、
前記足場400の一側に設置されて足場400の上部を支持する形態で足場400の位置を固定する位置固定手段500と、
前記支持台100の両側に各々設置されてシリンダ610の作動により天板部200の高さを調節する高さ調節手段600;とからなることを特徴とする、衣類用真空テーブル。
【請求項2】
前記位置固定手段500は;
取付棒110に固定するクランプ511および前記クランプ511の上部に支持板512が延長形成されている本体部510と、
前記支持板512に両側に突出するように水平設置され、水平方向に移動可能に設置される作動軸520と、
前記作動軸520の一端部に設置されて足場400の上部に載せられる形態で支持される支持ブロック530と、
前記支持ブロック530と支持板512との間に設置されて支持ブロック530を足場400方向に押すスプリング540と、
前記作動軸520に一体に形成され、スプリング540の反対側で支持板512に支持されてスプリング540の復元力を支持するストッパ550と、
前記支持ブロック530の反対側の作動軸520に形成され、作動軸520の動きを調節する作動板560;とからなることを特徴とする、請求項1に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項3】
前記クランプ511は、取付棒110を半分ずつ包む形態の上部クランプ511aと下部クランプ511bとに分割形成され、一方はヒンジにより連結され、他方は螺合により固定されるようにして、クランプ511の設置角度によって作動軸520の設置位置が変更可能であることを特徴とする、請求項2に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項4】
前記支持板512の一側には、作動軸520を案内支持するようにしたガイドブッシング570が一体に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項5】
前記支持ブロック530は、作動軸520の端部に回転可能に設置されることを特徴とする、請求項2に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項6】
前記支持台100は、底部を支持する下部フレーム130と下部フレーム130に挿入される形態で天板部200と連結される上部フレーム120とからなり、
前記支持台100に設置される高さ調節手段600は、前記下部フレーム130に突出形成された第1の取付台140に高さ調節手段600のシリンダ610本体が固定設置され、上部フレーム120の突出形成された第2の取付台150にシリンダ610のピストンロッドが連結され、シリンダ610の作動によって上部フレーム120が上昇して天板部200の高さが調節されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項7】
前記下部フレーム130には、第3の取付台160がさらに形成され、真空吸入装置300が第3の取付台160に載せられる形態で設置されるようにして、天板部200の高低調節にも真空吸入装置300の位置が固定されることを特徴とする、請求項6に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項8】
前記上部フレーム120と下部フレーム130を貫通する形態の固定ピン170がさらに結合されることを特徴とする、請求項6に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項9】
前記真空吸入装置300は、天板部200の高さが高くなるほど真空吸入の圧力が強くなるように制御されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類用真空テーブル。
【請求項10】
前記真空吸入装置300の上端部には、天板の高低に応じて長さ調節が可能なジャバラ管330がさらに設置されることを特徴とする、請求項1に記載の衣類用真空テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類用真空テーブルに関し、より詳細には、衣類の製造およびアイロンがけ時に、衣類をテーブルの天板に固定できるように真空吸入機能を有しながら、真空吸入を制御する足場を作業者がいちいち踏まなくとも真空状態を維持できるように制御して、作業者の作業の利便性を高め、テーブル天板の高低が調節できるようにして作業者の身体に合わせて調節できる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類を製造する過程でミシン作業を行ったりクリーニング屋などでアイロンをかけたりするとき、テーブルに真空吸入機能を有する真空テーブル(またはバキュームボード)が使用され、衣類がテーブルの天板に容易に固定されて作業者の利便性を高めている。
【0003】
上記真空テーブルは、衣類が載せられる天板が構成されており、天板の下部に真空吸入装置が固定設置され、テーブルの下部に設置された足場の制御により真空吸入装置のダンパを開閉する形態で真空制御をすることになる。
【0004】
このような作動方式により足場を踏んだ状態でのみ真空吸入が行われるため、作業者は随時足場を踏んだり離したりすることを繰り返すことになる。また、長時間真空吸入状態を維持するためには足場を踏み続けなければならないため、作業者の疲労度は加重されるしかない。
【0005】
実際に作業現場では足場を踏み続けることが難しく、足場の上部にレンガのような重量体を載せたり足場を踏む方向にひもで引っ張って固定したりするなどの煩わしい形態で使用している。
【0006】
この他にも真空テーブルの特性上、足場と真空吸入装置のダンパと連結されているため、構造的に真空テーブルの高さは調節できない問題点があった。作業者の身長がまちまちである点を考慮すると、真空テーブルの高さ調節が必要であるのが実情である。
【0007】
関連先行技術として、大韓民国登録実用新案第20-0182435号(真空吸入式アイロン台)、大韓民国登録実用新案第20-0127505号(衣類製造用アイロン台の風向転換装置)には、上述のテーブルに真空で吸入できる装置を設置して、アイロンがけまたは衣類製造時に服がテーブルに固定され、作業者の利便性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20-0182435号公報
【特許文献2】韓国登録実用新案第20-0127505号公報
【0009】
しかしながら、上記すべての先行技術は、上述のように、真空吸入装置を作動させる足場が踏まれたときにのみ作動するため、作業者の脚や足の疲労度が増加する問題点があり、先行技術はいずれも構造的にテーブルの高低を調節できない問題点を共通して有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出したものであり、足場の作動により真空吸入が制御できるようにするものの、足場を踏んだ状態で足場の位置を固定させることができる追加の構成により、作業者が長時間作業を行うとき、足場を持続的に踏まなくとも真空吸入状態が維持できるようにして、作業の利便性を高めようとし、テーブル天板の高低を作業者の身長や作業環境に合わせて調節して作業の利便性を高めようとする衣類用真空テーブルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、垂直に設置される複数の支持台と、上記支持台の上部に設置されて衣類が載せられるようにし、下部には真空吸入孔が形成されている天板部と、上記天板部の下部に設置されてモータにより天板部に吸入圧力を発生させる真空吸入装置と、上記支持台を水平に連結する形態の取付棒に設置され、真空吸入装置のダンパを開閉して天板部の吸入可否を制御する足場と、上記足場の一側に設置されて足場の上部を支持する形態で足場の位置を固定する位置固定手段と、上記支持台の両側に各々設置されてシリンダの作動により天板部の高さを調節する高さ調節手段;とからなることを特徴とする。
【0012】
また、上記位置固定手段は;取付棒に固定するクランプおよび上記クランプの上部に支持板が延長形成されている本体部と、上記支持板に両側に突出するように水平設置され、水平方向に移動可能に設置される作動軸と、上記作動軸の一端に設置されて足場の上部に載せられる形態で支持される支持ブロックと、上記支持ブロックと支持板との間に設置されて支持ブロックを足場方向に押すスプリングと、上記作動軸に一体に形成されてスプリングの反対側で支持板に支持されてスプリング復元力を支持するストッパと、上記支持ブロックの反対側の作動軸に形成されて作動軸の動きを調節する作動板;とからなることを特徴とする。
【0013】
また、上記クランプは、取付棒を半分ずつ包む形態の上部クランプと下部クランプとに分割形成され、一方はヒンジにより連結され、他方は螺合により固定されるようにして、クランプの設置角度によって作動軸の設置位置が変更可能であることを特徴とする。
【0014】
また、上記支持板の一側には、作動軸を案内支持するようにしたガイドブッシングが一体に形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、上記支持ブロックは、作動軸の端部に回転可能に設置されることを特徴とする。
【0016】
また、上記支持台は、底部を支持する下部フレームと、下部フレームに挿入される形態で天板部と連結される上部フレームからなり、上記支持台に設置される高さ調節手段は、上記下部フレームに突出形成された第1の取付台に高さ調節手段のシリンダ本体が固定設置され、上部フレームの突出形成された第2の取付台にシリンダのピストンロッドが連結され、シリンダ作動により上部フレームが上昇して天板部の高さが調節されることを特徴とする。
【0017】
また、上記下部フレームには、第3の取付台がさらに形成され、真空吸入装置が第3の取付台に載せられる形態で設置されるようにして、天板部の高低調節にも真空吸入装置の位置が固定されることを特徴とする。
【0018】
また、上記上部フレームと下部フレームを貫通する形態の固定ピンとがさらに結合されることを特徴とする。
【0019】
また、上記真空吸入装置は、天板部の高さが高くなるほど真空吸入の圧力が強くなるように制御されることを特徴とする。
【0020】
また、上記真空吸入装置の上端部には、天板の高低に応じて長さ調節が可能なジャバラ管がさらに設置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、足場の作動によって真空吸入が制御できるようにするものの、足場を踏んだ状態で足場の位置を固定させることのできる位置固定手段を介して、作業者が長時間作業を行うとき、足場を持続的に踏まなくとも真空吸入状態が維持できるようにして作業の利便性を向上させることができ、位置固定手段の作動も作業者の足によって作動されるようにして使用の利便性を高める効果がある。
【0022】
また、本発明は、既存の衣類用真空テーブルに適用できなかった高さ調節手段をさらに含み、作業者の身長や作業環境に合わせて調節して作業の利便性および作業の効率性を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の衣類用真空テーブルの全体構成を示す正面図である。
【
図2】本発明による衣類用真空テーブルの足場および位置固定手段を示す斜視図である。
【
図3】本発明による衣類用真空テーブルの足場および位置固定手段を示す拡大図である。
【
図4】本発明に適用される位置固定手段の構成を示す斜視図である。
【
図5】本発明に適用される位置固定手段の動作過程を示す平面図である。
【
図6】本発明に適用される位置固定手段の動作過程を示す平面図である。
【
図7】本発明に適用される位置固定手段の動作過程を示す平面図である。
【
図8】本発明に適用される位置固定手段の動作過程を示す側面図である。
【
図9】本発明に適用される位置固定手段の動作過程を示す側面図である。
【
図10】本発明に適用される位置固定手段の動作過程を示す側面図である。
【
図11】本発明による衣類用真空テーブルのさらに他の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図を参照して詳細に説明すると、以下の通りである。そして、本発明を説明するにあたり、関連する公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要にぼやけさせると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0025】
本発明の衣類用真空テーブルは、
図1に示すように、垂直に設置される複数の支持台100と、上記支持台100の上部に設置されて衣類が載せられるようにし、下部には真空吸入孔210が形成されている天板部200と、上記天板部200の下部に設置されてモータ310により天板部200に吸入圧力を発生させる真空吸入装置300と、上記支持台100を水平に連結する形態の取付棒110に設置され、真空吸入装置300のダンパ320を開閉して天板部200の吸入可否を制御する足場400と、上記足場400の一側に設置されて足場400の上部を支持する形態で足場400の位置を固定する位置固定手段500と、上記支持台100の両側に各々設置されてシリンダ610の作動により天板部200の高さを調節する高さ調節手段600;とからなることを特徴とする。
【0026】
本発明の支持台100は、天板部200が地面から離隔され得るように支持の役割を果たす構成であり、合計4ヶ所に設置するか、2ヶ所に設置することができる。好ましくは2ヶ所に設置され、高さ調節手段600のシリンダ610が両側を同時に容易に上げたり下げたりすることができるように設置することが好ましい。
【0027】
上記天板部200は、衣類が載せられる構成であり、内部には真空吸入装置300の真空圧力が発生するようにした空間が形成され、下部には真空吸入孔210が形成され、下部に設置される真空吸入装置300の空気吸入が天板部200に伝達されるようにする。
【0028】
上記真空吸入装置300は、天板部200の下部に設置されるものであり、モータ310の作動により真空圧力を発生させることになる。このとき、真空吸入装置300に取り付けられたダンパ320が設置されており、上記ダンパ320は、下部に棒状の作動ロッド321と連結される。
【0029】
上記足場400は、作動ロッド321を動かして真空吸入装置300のダンパ320を開閉する構成であり、ダンパ320の開閉動作により天板部200が真空状態になったり真空状態を解除したりすることができるのである。すなわち、足場400を踏むと作動ロッド321が引っ張られてダンパ320が開放され、それにより、モータ310の吸入が天板部200の真空吸入孔210に伝達されるようになって真空状態になるのである。そして、足場400から足を離すと、作動ロッド321は再び元の状態に復元され、ダンパ320が閉まることになるのである。
【0030】
上記足場400は、支持台100を水平に連結する形態の取付棒110の上に設置されるものであり、足場400の一側に設置される位置固定手段500によって作業の利便性を大幅に向上させることができる。
【0031】
本発明の位置固定手段500は、
図2~3に示すように、足場400の一側の取付棒110に設置される構成であり、足場400を踏んだ状態で足場400の位置を固定することによって、作業者が持続的に足場400を踏まなくとも真空状態を維持するようにした構成である。
【0032】
上記位置固定手段500は、具体的に
図4に示すように、取付棒110に固定するクランプ511および上記クランプ511の上部に支持板512が延長形成されている本体部510と、上記支持板512に両側に突出するように水平に設置されて水平方向に移動可能に設置される作動軸520と、上記作動軸520の一端部に設置されて足場400の上部に載せられる形態で支持される支持ブロック530と、上記支持ブロック530と支持板512との間に設置されて支持ブロック530を足場400方向に押すスプリング540と、上記作動軸520に一体に形成されてスプリング540の反対側で支持板512に支持されてスプリング540の復元力を支持するストッパ550と、上記支持ブロック530の反対側の作動軸520に形成されて作動軸520の動きを調節する作動板560;とからなることを特徴とする。
【0033】
上記本体部510は、クランプ511と支持板512とが一体に形成されている。上記クランプ511は、図に示すように、取付棒110を半分ずつ包む形態の上部クランプ511aと下部クランプ511bとに分割形成されている。そして、一方はヒンジにより連結されて取付棒110に分離結合が容易であり、他方は螺合により固定されるようにした構造となっている。すなわち、螺合をしていない状態ではクランプ511が取付棒110上で水平移動および回転が可能であるため、設置位置および設置角度を自由に調節することができる。したがって、クランプ511の設置角度によって作動軸520の設置位置を変更することにより、足場400の構造に合わせて適用することができる。
【0034】
上記支持板512は、上部クランプ511aに形成されるものであり、作動軸520が設置され得るように孔が貫通形成されている。そして、上記支持板512の一側には、作動軸520を案内支持するようにしたガイドブッシング570が一体に形成されている。上記ガイドブッシング570を十分な長さで形成して作動軸520が安定して支持され、円滑に移動できるようにする。
【0035】
上記作動軸520は、支持板512に貫通する形態で結合され、支持板512の両側に突出して水平方向に移動可能に設置される。そして、作動軸520の両端には、各々支持ブロック530と作動板560とが形成されている。
【0036】
上記支持ブロック530は、作動軸520の足場400方向に形成されるものであり、作動時に足場400の上部に載せられる形態で支持されて足場400が踏まれた状態が維持されるようにする。そして、作動板560は、作動軸520を動かすようにし、状況に応じて足場400の固定を望まないときに支持ブロック530が足場400の上部から離脱するように移動させる。
【0037】
そして、上記スプリング540は、支持ブロック530と支持板512との間に設置され、支持ブロック530を足場400方向に押す役割を果たす。上記スプリング540の力によって支持ブロック530が安定して足場400の上部に支持されるのである。上記スプリング540が結合されるにつれ、作動軸520にはスプリング540の復元力を支持するストッパ550が形成されている。上記ストッパ550は、スプリング540の反対側に形成されて支持板512に支持されるものであり、支持板512に形成されたガイドブッシング570に当接する形態となる。
【0038】
さらに、上記支持ブロック530は、作動軸520の端部に回転可能に設置することが好ましいが、このように、支持ブロック530が回転可能な形態で結合されると、足場400の傾斜面に合わせて支持ブロック530の角度も回転することになり、支持ブロック530の底面全体が足場400に接触されるようにし、安定して支持できるのである。
【0039】
図を参照して、本発明による位置固定手段500の動作過程を説明する。まず、
図5および
図8は、足場400を固定する前の状態を示すものであり、支持ブロック530が足場400の下部に位置している。
【0040】
そして、足場400を固定するためには、
図6および
図9に示すように、足場400を踏みながら、作動板560を外側に移動させることになる。そうすると、作動板560と連結された作動軸520と支持ブロック530もともに移動しながら、支持ブロック530が足場400の位置から離脱することになる。
【0041】
最終的には、
図7および
図10に示すように、作動板560を離すと、スプリング540の力によって支持ブロック530が再び元の位置に戻りながら、足場400の位置を固定することになる。
【0042】
このように、本発明の位置固定手段500は、作業者の足を介して作動を制御するため、作動の利便性に優れ、クランプ511を介して設置位置が自由に調節できるため、様々な構造の衣類用真空テーブルにも適用可能な利点を有する。
【0043】
さらに、本発明の支持台100は、
図1に示すように、底部を支持する下部フレーム130と、下部フレーム130に挿入される形態で天板部200と連結される上部フレーム120からなる。
【0044】
そして、上記支持台100に設置される高さ調節手段600は、上記下部フレーム130に突出形成された第1の取付台140に高さ調節手段600のシリンダ610本体が固定設置され、上部フレーム120の突出形成された第2の取付台150にシリンダ610のピストンロッドが連結され、シリンダ610作動により上部フレーム120が上昇して天板部200の高さが調節されることを特徴とする。
【0045】
また、上記下部フレーム130には、第3の取付台160がさらに形成され、真空吸入装置300が第3の取付台160に載せられる形態で設置されるようにして、天板部200の高低調節にも真空吸入装置300の位置が固定される。このような構造により、従来は具現できなかった真空吸入装置300の動作が円滑に行われ、天板部200の高さ調節まで可能な構造になるのである。
【0046】
上記上部フレーム120と下部フレーム130を貫通する形態の固定ピン170とをさらに結合することができる。上記固定ピン170は、上部フレーム120および下部フレーム130に一定の高さごとにピン孔(図示せず)を形成して天板部200の高低調節に応じて適切な高さに嵌められるようにする。このように、上記固定ピン170がさらに結合されるにつれ、シリンダ610の負荷を最小限に抑えることができる。
【0047】
そして、上記真空吸入装置300は、天板部200の高さが高くなるほど真空吸入の圧力が強くなるように制御することが好ましいが、真空吸入装置300と天板部200との距離が離れるほど吸入力が低下する可能性があるため、天板部200との間隔に合わせて吸入強度を調節することが好ましい。天板部200高さの感知は、シリンダ610の作動タイマーと連結することができ、天板部200との距離が感知できる別個のセンサを備えることができる。
【0048】
図11は、本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、真空吸入装置300の上端部には、天板の高低に応じて長さ調節が可能なジャバラ管330がさらに設置される実施形態である。すなわち、真空吸入装置300の吸入強度を調節せず、ジャバラ管330により空気を損失することなく吸入することができる。
【0049】
以上、本発明を上記実施形態を参考にして説明したが、本発明の技術思想の範囲内で様々な変形実施が可能なのは勿論である。
【国際調査報告】