(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-10
(54)【発明の名称】熱交換器の加工方法および加工装置
(51)【国際特許分類】
B23P 21/00 20060101AFI20240703BHJP
F28F 1/32 20060101ALI20240703BHJP
B21D 53/08 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
B23P21/00 301B
F28F1/32 A
B21D53/08 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566710
(86)(22)【出願日】2022-04-21
(85)【翻訳文提出日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2022088310
(87)【国際公開番号】W WO2022228283
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】202110460604.4
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511091818
【氏名又は名称】杭州三花▲微▼通道▲換▼▲熱▼▲器▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SANHUA(HANGHOU)MICRO CHANNEL HEAT EXCHANGER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】#289,12th Street,Hangzhou Economic Development Area,Hangzhou,Zhejiang 310018,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】汪 峰
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲イュン▼
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲強▼
【テーマコード(参考)】
3C030
【Fターム(参考)】
3C030CA03
(57)【要約】
本発明は、熱交換器の加工方法および加工装置を開示する。前記熱交換器の加工方法は、熱交換モジュールを用意するS100と、熱交換モジュールの少なくとも一部を第1のプラットフォームに置くステップS200ではと、第1のプラットフォームの幅方向に熱交換モジュールを位置規制するステップS300と、第1のプラットフォームの長さ方向に熱交換モジュールを位置規制するステップS400と、フィンモジュールを用意するステップであって、扁平管がフィンの溝穴に挿入されるように、フィンモジュールを移動させるステップS500と、押圧部材を使用して熱交換モジュールを押圧し、扁平管を第1のプラットフォームの幅方向に、所定の距離だけ移動させるステップS600、又は押圧部材を使用して熱交換モジュールを押圧し、扁平管を前記第1のプラットフォームの長さ方向に、所定の距離だけ移動させるステップS700と、N個のフィンモジュールと1つの熱交換モジュールの取り付けが完了するまで、ステップS500とステップS600を繰り返す、又は、ステップS500とステップS700を繰り返すステップであって、Nは2以上であるステップS800と、を含む。本発明の熱交換器の加工方法は汎用性が高く、信頼性が高く、組み立て効果が高いという利点がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換器の加工方法であって、
複数のマイクロチャンネル扁平管を含む熱交換モジュールを用意するステップS100と、
前記熱交換モジュールの少なくとも一部を第1のプラットフォームに置き、複数の前記扁平管をその厚さ方向に間隔を置いて設置するステップS200と、
前記第1のプラットフォームの幅方向に前記熱交換モジュールを位置規制するステップS300と、
前記第1のプラットフォームの長さ方向に前記熱交換モジュールを位置規制するステップS400と、
フィンモジュールを用意するステップS500であって、前記フィンモジュールは複数のフィンを含み、複数の前記フィンは、前記扁平管の長さ方向に間隔を置いて設置され、前記フィンは、前記扁平管の厚さ方向に間隔を置いて設置された複数の溝穴を含み、前記溝穴は、前記フィンの厚さ方向に前記フィンを貫通し、前記扁平管が前記フィンの溝穴に挿入され、1つの前記扁平管が1つの前記溝穴に挿入されるように、前記フィンモジュールを移動させるステップS500と、
押圧部材を使用して前記熱交換モジュールを押圧して、前記扁平管を前記第1のプラットフォームの幅方向に、前記フィンモジュールの前記第1のプラットフォームの幅方向の最大サイズ以上の所定の距離だけ移動させるステップS600、又は
押圧部材を使用して前記熱交換モジュールを押圧して、前記扁平管を前記第1のプラットフォームの長さ方向に、前記フィンモジュールの前記第1のプラットフォームの長さ方向の最大サイズ以上の所定の距離だけ移動させるステップS700と、
N個のフィンモジュールと1つの前記熱交換モジュールの取り付けが完了するまで、ステップS500とステップS600を繰り返す、又は、ステップS500とステップS700を繰り返すステップS800であって、前記Nは2以上であるステップS800と、を含む、
熱交換器の加工方法。
【請求項2】
ステップS400では、第2の位置決め具を使用して前記熱交換モジュールを位置規制し、前記第2の位置決め具は複数であり、複数の前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、1つの前記扁平管を隣り合う2つの前記第2の位置決め具の間に置く、
請求項1に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項3】
ステップS500では、前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動し、又は前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが変化する、
請求項2に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項4】
前記ステップS500は、
前記フィンモジュールを第1のレバーに置くステップS501であって、複数の前記フィンは前記第1のレバーに接触するステップS501と、
前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを前記扁平管の幅方向に移動させるステップS502と、
前記フィンモジュールの複数の前記フィンが前記第2の位置決め具に接触した後、前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを分離するステップS503と、
前記フィンモジュールを前記扁平管の幅方向に移動させ続けて、前記扁平管を前記フィンの前記溝穴に挿入するとともに、前記第2の位置決め具を前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動させるステップS504と、を含む、
請求項2又は3に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項5】
前記ステップS500は、
前記フィンモジュールを第1のレバーに置くステップS501であって、複数の前記フィンは前記第1のレバーに接触するステップS501と、
前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを前記扁平管の幅方向に移動させるステップS502と、
前記フィンモジュールの複数の前記フィンが前記第2の位置決め具に接触した後、前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを分離するステップS503と、
前記フィンモジュールを前記扁平管の幅方向に移動させ続けて、前記扁平管を前記フィンの前記溝穴に挿入するとともに、前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが小さくなるステップS504と、を含む、
請求項2又は3に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項6】
ステップS501において、又はステップS501の後でステップS502の前に、隣り合う前記フィン間の隙間の距離が所定値を満たすように、前記フィンを整理する、
請求項4又は5に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項7】
前記第1のレバーが前記フィンモジュールから分離されるまで、前記第1のレバーを前記扁平管の長さ方向に移動させる、
請求項4-6のいずれかに記載の熱交換器の加工方法。
【請求項8】
熱交換器の加工装置であって、第1の部品と第2の部品とを含み、
前記第1の部品は、
前記熱交換モジュールを置くための第1のプラットフォームと、
前記第1のプラットフォームの幅方向の一方側に設けられ、前記第1のプラットフォームの幅方向又は長さ方向に移動可能である押圧部材と、
長さが前記第1のプラットフォームの長さ以上である第1の位置決め具であって、前記第1のプラットフォームの幅方向に前記熱交換モジュールを位置規制するように、前記第1の位置決め具の長さ方向が前記第1のプラットフォームの長さ方向と平行であり、前記第1のプラットフォームの幅方向において、前記第1の位置決め具が前記押圧部材と前記第1のプラットフォームとの間に位置する第1の位置決め具と、
前記第1のプラットフォームの長さ方向に前記熱交換モジュールを位置規制するように、前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動可能であるか又は前記第2の位置決め具の前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが変化可能である第2の位置決め具と、を含み、
前記第2の部品は、
第1のレバーであって、前記第1のレバーの長さ方向は前記第1のプラットフォームの幅方向と平行であり、前記第1のレバーの長さは前記第1のプラットフォームの幅よりも大きい第1のレバーと、
圧入具であって、前記第1のレバーが、前記第1のプラットフォームの厚さ方向において、前記圧入具と前記第1のプラットフォームとの間に位置する圧入具と、を含む、
熱交換器の加工装置。
【請求項9】
前記第2の位置決め具は複数であり、複数の前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のプラットフォームの長さ方向に隣り合う2つの第2の位置決め具の間に隙間がある、
請求項8に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項10】
前記第2の部品は、第1のプレートと第2のプレートとをさらに含み、前記第1のプレート及び/又は前記第2のプレートは前記第1のプラットフォームの幅方向に移動可能であり、前記第1のプレートと前記第2のプレートは前記第1のプラットフォームの幅方向に平行に設置され、前記第1のプレートの長さ方向と前記第2のプレートの長さ方向はいずれも前記第1のプラットフォームの長さ方向と平行である、
請求項8または9に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項11】
前記第1のプレートは第1のスロットを含み、前記第1のスロットは前記第1のプレートの厚さ方向に前記第1のプレートを貫通し、前記第1のスロットは複数であり、複数の前記第1のスロットは前記第1のプレートの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズは、前記第1のスロットの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズよりも小さく、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズは、前記第1のスロットの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズよりも小さい、
請求項10に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項12】
前記第2のプレートは第2のスロットを含み、前記第2のスロットは、前記第2のプレートの厚さ方向に前記第2のプレートを貫通し、前記第2のスロットは複数であり、複数の前記第2のスロットは、前記第2のプレートの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズは、前記第2のスロットの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズよりも小さく、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズは、前記第2のスロットの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズよりも小さい、
請求項10又は11に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項13】
支持コンポーネントをさらに含み、前記支持コンポーネントは、前記第1のプラットフォームの幅方向の他方側に設けられる、
請求項8-12のいずれかに記載の熱交換器の加工装置。
【請求項14】
前記支持コンポーネントは、ローラブラケットと前記ローラブラケットに回転可能に設けられる第1のローラとを含む、
請求項13に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項15】
前記第1のプラットフォームには複数の位置決め穴が設けられ、複数の前記位置決め穴は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、1つの前記第2の位置決めは、1つの前記位置決め穴に対応し、前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの厚さ方向に前記位置決め穴を貫通可能である、
請求項7-14のいずれかに記載の熱交換器の加工装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、中国特許出願番号が202110460604.4であり、出願日が2021年4月27日である中国特許出願に基づいて提出され、この中国特許出願の優先権を主張し、この中国特許出願のすべての内容はここで参考として本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、熱交換技術の分野に関し、具体的に、熱交換器の加工方法および加工装置に関する。
【背景技術】
【0003】
マイクロチャンネル熱交換器はエアコンに広く応用されており、ヒートポンプ・フィンエアコンは通常横挿しフィン式マイクロチャンネル熱交換器を採用しており、横挿しフィン式マイクロチャンネル熱交換器のフィンにはスロットがあり、マイクロチャンネルの扁平管はフィンのスロットに挿入されている。横フィン式マイクロチャンネル熱交換器の組立方式は従来のマイクロチャンネル熱交換器と異なり、従来の熱交換器の製造時には集められたフィン全体を一度に熱交換器の扁平管に組み立てる。大きなサイズの熱交換器では、一度に組立するフィンの数が多すぎて、フィンが変形しやすくなり、組立効果に影響する。
【発明の概要】
【0004】
このため、本発明の実施例は、熱交換器の加工方法を提供し、この熱交換器の加工方法は、フィンを分割して扁平管に嵌合することを実現し、フィンの変形を低減するとともに、熱交換管の数や長さの制限を受けず、加工効率を向上させることができる。
【0005】
本発明の実施例による熱交換器の加工方法、
複数のマイクロチャンネル扁平管を含む熱交換モジュールを用意するステップS100と、
前記熱交換モジュールの少なくとも一部を第1のプラットフォームに置き、複数の前記扁平管をその厚さ方向に間隔を置いて設置するステップS200と、
前記第1のプラットフォームの幅方向に前記熱交換モジュールを位置規制するステップS300と、
前記第1のプラットフォームの長さ方向に前記熱交換モジュールを位置規制するステップS400と、
フィンモジュールを用意するステップS500であって、前記フィンモジュールは複数のフィンを含み、複数の前記フィンは、前記扁平管の長さ方向に間隔を置いて設置され、前記フィンは、前記扁平管の厚さ方向に間隔を置いて設置された複数の溝穴を含み、前記溝穴は、前記フィンの厚さ方向に前記フィンを貫通し、前記扁平管が前記フィンの溝穴に挿入され、1つの前記扁平管が1つの前記溝穴に挿入されるように、前記フィンモジュールを移動させるステップS500と、
押圧部材を使用して前記熱交換モジュールを押圧して、前記扁平管を前記第1のプラットフォームの幅方向に、前記フィンモジュールの前記第1のプラットフォームの幅方向の最大サイズ以上の所定の距離だけ移動させるステップS600、又は
押圧部材を使用して前記熱交換モジュールを押圧して、前記扁平管を前記第1のプラットフォームの長さ方向に、前記フィンモジュールの前記第1のプラットフォームの長さ方向の最大サイズ以上の所定の距離だけ移動させるステップS700と、
N個のフィンモジュールと1つの前記熱交換モジュールの取り付けが完了するまで、ステップS500とステップS600を繰り返す、又は、ステップS500とステップS700を繰り返すステップS800であって、前記Nは2以上であるステップS800と、を含む。
【0006】
本発明の実施例による熱交換器の加工方法は、熱交換モジュールを位置規制した後、1つのフィンモジュールを熱交換モジュールの一部に組み立て、押圧部材を使用して熱交換モジュールを押圧し、すべてのフィンモジュールと熱交換モジュール全体の組み立てが完了するまで、別のフィンモジュールを熱交換モジュールの別の部分に取り付ける。
【0007】
本発明の実施例の熱交換器の加工方法は、フィンを分割して扁平管に嵌合させることにより、熱交換器のサイズに制限がなく、しかもフィンを分割して扁平管に嵌合させることにより、1つのフィンにかかる圧力が小さく、フィンの変形を低減することができるとともに、潰れを回避することができる。
【0008】
これにより、本発明の実施例の熱交換器の加工方法は、フィンを分割して扁平管に嵌合することを実現し、フィンの変形を低減するとともに、熱交換管の数や長さの制限を受けず、加工効率を向上させることができる。
【0009】
いくつかの実施例では、ステップS400では、第2の位置決め具を使用して前記熱交換モジュールを位置規制し、前記第2の位置決め具は複数であり、複数の前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、1つの前記扁平管を隣り合う2つの前記第2の位置決め具の間に置く。
【0010】
いくつかの実施例では、ステップS500では、前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動し、又は前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが変化する。
【0011】
いくつかの実施例では、前記ステップS500は、を含む
前記フィンモジュールを第1のレバーに置くステップS501であって、複数の前記フィンは前記第1のレバーに接触するステップS501と、
前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを前記扁平管の幅方向に移動させるステップS502と、
前記フィンモジュールの複数の前記フィンが前記第2の位置決め具に接触した後、前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを分離するステップS503と、
前記フィンモジュールを前記扁平管の幅方向に移動させ続けて、前記扁平管を前記フィンの前記溝穴に挿入するとともに、前記第2の位置決め具を前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動させるステップS504と、を含む。
【0012】
いくつかの実施例では、前記ステップS500は、
前記フィンモジュールを第1のレバーに置くステップS501であって、複数の前記フィンは前記第1のレバーに接触するステップS501と、
前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを前記扁平管の幅方向に移動させるステップS502と、
前記フィンモジュールの複数の前記フィンが前記第2の位置決め具に接触した後、前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを分離するステップS503と、
前記フィンモジュールを前記扁平管の幅方向に移動させ続けて、前記扁平管を前記フィンの前記溝穴に挿入するとともに、前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが小さくなるステップS504と、を含む。
【0013】
いくつかの実施例では、ステップS501において、又はステップS501の後でステップS502の前に、隣り合う前記フィン間の隙間の距離が所定値を満たすように、前記フィンを整理する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記第1のレバーが前記フィンモジュールから分離されるまで、前記第1のレバーを前記扁平管の長さ方向に移動させる。
【0015】
本発明の実施例は、熱交換器の加工装置をさらに提供し、この熱交換器の加工装置は、異なるサイズの熱交換器を適用することができ、しかもフィンが取り付け時に受ける力を小さくし、変形を少なくし、汎用性が高く、組み立て効果が高いという利点がある。
【0016】
本発明の実施例による熱交換器の加工装置は、第1の部品と第2の部品とを含み、
前記第1の部品は、
前記熱交換モジュールを置くための第1のプラットフォームと、
前記第1のプラットフォームの幅方向の一方側に設けられ、前記第1のプラットフォームの幅方向又は長さ方向に移動可能である押圧部材と、
長さが前記第1のプラットフォームの長さ以上である第1の位置決め具であって、前記第1のプラットフォームの幅方向に前記熱交換モジュールを位置規制するように、前記第1の位置決め具の長さ方向が前記第1のプラットフォームの長さ方向と平行であり、前記第1のプラットフォームの幅方向において、前記第1の位置決め具が前記押圧部材と前記第1のプラットフォームとの間に位置する第1の位置決め具と、
前記第1のプラットフォームの長さ方向に前記熱交換モジュールを位置規制するように、前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動可能であるか又は前記第2の位置決め具の前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが変化可能である第2の位置決め具と、を含み、
前記第2の部品は、
第1のレバーであって、前記第1のレバーの長さ方向は前記第1のプラットフォームの幅方向と平行であり、前記第1のレバーの長さは前記第1のプラットフォームの幅よりも大きい第1のレバーと、
圧入具であって、前記第1のレバーが、前記第1のプラットフォームの厚さ方向において、前記圧入具と前記第1のプラットフォームとの間に位置する圧入具と、を含む。
【0017】
本発明の実施例による熱交換器の加工装置は、第1の位置決め具と第2の位置決め具は熱交換モジュールを位置規制することができ、圧入具は、フィンモジュールを熱交換モジュールの一部に圧入した後、押圧部材は、熱交換モジュールを押すことができ、すべてのフィンモジュールが熱交換モジュール全体に圧入されるまで、他のフィンモジュールを熱交換モジュールに組み立てることができる。
【0018】
本発明の実施例の熱交換器の加工装置は、フィンを分割して扁平管に嵌合させることにより、熱交換器のサイズに制限がないため、異なるサイズの熱交換器を適用することができ、圧力が小さく、フィンの変形を低減することができるとともに、潰れを回避することができる。
【0019】
これにより、本発明の実施例の熱交換器の加工装置は汎用性が高く、信頼性が高く、組み立て効果が高いという利点がある。
【0020】
いくつかの実施例では、前記第2の位置決め具は複数であり、複数の前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のプラットフォームの長さ方向に隣り合う2つの第2の位置決め具の間に隙間がある。
【0021】
いくつかの実施例では、前記第2の部品は、第1のプレートと第2のプレートとをさらに含み、前記第1のプレート及び/又は前記第2のプレートは前記第1のプラットフォームの幅方向に移動可能であり、前記第1のプレートと前記第2のプレートは前記第1のプラットフォームの幅方向に平行に設置され、前記第1のプレートの長さ方向と前記第2のプレートの長さ方向はいずれも前記第1のプラットフォームの長さ方向と平行である。
【0022】
いくつかの実施例では、前記第1のプレートは第1のスロットを含み、前記第1のスロットは前記第1のプレートの厚さ方向に前記第1のプレートを貫通し、前記第1のスロットは複数であり、複数の前記第1のスロットは前記第1のプレートの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズは、前記第1のスロットの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズよりも小さく、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズは、前記第1のスロットの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズよりも小さい。
【0023】
いくつかの実施例では、前記第2のプレートは第2のスロットを含み、前記第2のスロットは、前記第2のプレートの厚さ方向に前記第2のプレートを貫通し、前記第2のスロットは複数であり、複数の前記第2のスロットは、前記第2のプレートの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズは、前記第2のスロットの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズよりも小さく、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズは、前記第2のスロットの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズよりも小さい。
【0024】
いくつかの実施例では、前記熱交換器の加工装置支持コンポーネントをさらに含み、前記支持コンポーネントは、前記第1のプラットフォームの幅方向の他方側に設けられる。
【0025】
いくつかの実施例では、前記支持コンポーネントは、ローラブラケットと前記ローラブラケットに回転可能に設けられる第1のローラとを含む。
【0026】
いくつかの実施例では、前記第1のプラットフォームには複数の位置決め穴が設けられ、複数の前記位置決め穴は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、1つの前記第2の位置決めは、1つの前記位置決め穴に対応し、前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの厚さ方向に前記位置決め穴を貫通可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図2】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図3】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図4】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図5】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図6】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図7】本発明の実施例の熱交換器の加工装置の模式図である。
【
図8】第1のプラットフォームと第2の位置決め具の概略構成図である。
【
図9】第1のプラットフォームの概略構成図である。
【
図10】押圧部材と第1の位置決め具の概略構成図である。
【
図12】本発明の実施例の熱交換器の加工方法のフローチャートである。
【
図13】本発明の実施例の熱交換器の加工方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。これらの実施例の一例を図面に示す。以下、添付の図面を参照して説明する実施形態は例示的なものであり、本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものと理解されない。
【0029】
以下、図を参照して、本発明の実施例の熱交換器の加工方法を説明する。
【0030】
図1-
図11に示すように、本発明の実施例による熱交換器の加工方法は、以下の操作を含む。
【0031】
S100では、熱交換モジュール200を用意し、熱交換モジュール200は複数のマイクロチャンネル扁平管を含む。
【0032】
S200では、熱交換モジュール200の少なくとも一部を第1のプラットフォーム10に置き、複数の扁平管はその厚さ方向(
図1の左右方向)に間隔を置いて設置される。具体的に、隣り合う扁平管の間には隙間がある。また、熱交換器の第1の集流管310は熱交換モジュール200の扁平管の長さ方向(
図1の前後方向)の一端(後端)に設けられ、熱交換器の第2の集流管320は、熱交換モジュール200の扁平管の長さ方向の別の端(先端)に設けられる。
【0033】
S300では、第1のプラットフォーム10の幅方向(
図1の前後方向)に熱交換モジュール200を位置規制する。
図1に示すように、熱交換モジュール200の部分を第1のプラットフォーム10に置き、熱交換モジュール200の後端は、第1の位置決め具30によって位置規制される。
【0034】
S400では、第1のプラットフォーム10の長さ方向に熱交換モジュール200を位置規制する。
図1に示すように、第2の位置決め具40は、上方に突出し、または上下方向のサイズが大きくなっており、第2の位置決め具40は、熱交換モジュール200の隣り合う扁平管間の隙間に挿入されることにより、熱交換モジュール200を位置規制する。具体的に、第2の位置決め具40は複数であり、複数の位置決め具は左右方向に間隔を置いて設置され、さらに隣り合う第2の位置決め具40の間には隙間があり、1つの扁平管を隣り合う2つの第2の位置決め具40の間に置く。言い換えると、複数の第2の位置決め具40と複数の扁平管は順次に間隔を置いて設置され、つまり、2つの隣り合う第2の位置決め具40の間には1つの扁平管があり、第2の位置決め具40が上下に移動することができる。
【0035】
S500では、フィンモジュール400を用意し、フィンモジュール400は複数のフィンを含み、複数のフィンは扁平管の長さ方向に間隔を置いて設置し、フィンは、扁平管の厚さ方向に間隔を置いて設置された複数の溝穴を含み、溝穴は、フィンの厚さ方向にフィンを貫通し、扁平管がフィンの溝穴に挿入され、1つの扁平管が1つの溝穴に挿入されるように、フィンモジュール400を移動させる。
図2-
図5に示すように、フィンモジュール400は、扁平管の幅方向(
図1の上下方向)に移動中、フィンモジュール400は第1のレバー50に置かれ、第1のレバー50は複数のフィンの溝穴に貫通する。扁平管が第2の位置決め具40に接触した後、第2の位置決め具40は、第1のプラットフォーム10の厚さ方向(
図1の上下方向)に移動し、又は第2の位置決め具40の第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズが変化するため、フィンモジュール400は、扁平管の幅方向に移動し続けることができる。
【0036】
S600では、押圧部材20を使用して熱交換モジュール200を押すことで、扁平管を第1のプラットフォーム10の幅方向に所定の距離だけ移動させ、所定の距離はフィンモジュール400の第1のプラットフォーム10の幅方向の最大サイズ以上である。
【0037】
S700では、押圧部材20を使用して熱交換モジュール200を押すことで、扁平管を第1のプラットフォーム10の長さ方向に所定の距離だけ移動させ、所定の距離は、フィンモジュール400の第1のプラットフォーム10長さ方向の最大サイズ以上である。
【0038】
例えば、押圧部材20を使用して熱交換モジュール200を押すことで、扁平管を第1のプラットフォーム10の幅方向(
図1の前後方向)に所定の距離だけ移動させ、所定の距離は、フィンモジュール400の第1のプラットフォーム10の幅方向の最大サイズ以上である。また、例えば、押圧部材20を使用して熱交換モジュール200を押すことで、扁平管を第1のプラットフォーム10の長さ方向(
図1の左右方向)に所定の距離だけ移動させ、所定の距離は、フィンモジュール400の第1のプラットフォーム10の長さ方向の最大サイズ以上である。
【0039】
図6に示すように、第1の駆動コンポーネント2の駆動により、押圧部材20は、右方向(
図6に向かって左右方向、この方向も第1のプラットフォームの幅方向、即ち
図1に示す前後方向である)に移動し、押圧部材20の押圧により、扁平管は、右(即ち
図1の前方)に所定の距離だけ移動し、扁平管のフィンが組み立てられた部分は支持アセンブリ70の上方に移動する。
【0040】
S800では、N個のフィンモジュール400と1つの熱交換モジュール200の取り付けが完了するまで、操作S500と操作S600を繰り返す、又は、操作S500と操作S700を繰り返し、Nは2以上である。
【0041】
本発明の実施例による熱交換器の加工方法は、熱交換モジュール200を位置規制した後、1つのフィンモジュール400を熱交換モジュール200の一部に組み立て、押圧部材20を使用して熱交換モジュール200を押圧し、N個のフィンモジュール400と熱交換モジュール200の組み立てが完了するまで、別のフィンモジュール400を熱交換モジュール200の別の部分に取り付ける。
【0042】
本発明の実施例の熱交換器の加工方法は、1つの熱交換ユニットまたは熱交換器に必要なフィンを偏平チューブに分割する取り付け、偏平チューブ群を移動させてフィンごとの取り付け位置を調整することにより、偏平チューブの長さや数にあまり制限なくフィンを取り付けることができる、また、フィンを偏平チューブに分割して取り付ける際に受ける圧力が小さいため、フィンの変形を低減する、潰れを防止することができる。
【0043】
これにより、本発明の実施例の熱交換器の加工方法は、汎用性が高く、組立效率高という利点がある。
【0044】
なお、本発明の操作記号は説明の便宜上のものであり、各操作の実行順序を限定することを意図しているわけではない。本発明において、上記の操作は、衝突することなく、任意の順序で行うことができる、2つ以上の操作は同時に行ってもよい。
【0045】
いくつかの実施例では、
図2-
図5に示すように、操作S500は、以下のステップを含む。
【0046】
S501では、フィンモジュール400を第1のレバー50に置き、複数のフィンは第1のレバー50に接触する。第1のレバー50は複数であり、複数のフィンは第1のレバー50に接触する場合、第1のレバー50は順次に複数のフィンの溝穴を貫通する。具体的に、フィンの溝穴は、フィン幅方向の一方側に開口しており、
図1に示すように、フィンの溝穴の下方が開口しているので、扁平管はフィンの溝穴に挿入することができる。
【0047】
S502では、第1のレバー50とフィンモジュール400を扁平管の幅方向に移動させる。
図4に示すように、第1のレバー50と圧入具60は当時に外力の駆動によって下方に移動して、フィンモジュール400を下方に移動させる。
【0048】
S503では、フィンモジュール400の複数のフィンは第2の位置決め具40に接触した後、第1のレバー50とフィンモジュール400とを分離する。
図5に示すように、フィンモジュール400の複数のフィンが第2の位置決め具40に接触した後、第3の駆動コンポーネント5の駆動によって、第1のレバー50がフィンモジュール400から分離されるまで、第1のレバー50は左(即ち
図1の後方)に移動する。
【0049】
S504では、フィンモジュール400を扁平管の幅方向に移動させ続け、扁平管をフィンの溝穴に挿入するとともに、第2の位置決め具40を第1のプラットフォーム10の厚さ方向に移動させる。
図5に示すように、フィンモジュール400が下方に移動し続ける間、第2の位置決め具40は第2の駆動コンポーネント4の駆動により下方に移動し、フィンモジュール400が下方に移動する間、扁平管がフィンの溝穴に挿入される。
【0050】
なお、
図3と
図11に示すように、操作S501において、又は操作S501の後で操作S502の前に、隣り合うフィン間の隙間の距離が所定値を満たすように、フィンを整理する。具体的に、フィンモジュール400を第1のプレート61と第2のプレート62との間に置き、第1のプレート61を右(即ち
図1の前方)に移動させて、フィンをすぼめ、隣り合うフィン間の隙間の距離が所定値を満たすことで、フィンを整理することができ、フィン取り付け時の位置決めに有利である。
【0051】
他の実施例では、
図2-
図5に示すように、操作S500は、以下のステップを含む。
【0052】
S501では、フィンモジュール400を第1のレバー50に置き、複数のフィンは第1のレバー50に接触する。第1のレバー50は複数であり、複数のフィンが第1のレバー50に接触したとき、第1のレバー50は順次に複数のフィンの溝穴を貫通する。具体的に、フィンの溝穴は、フィン幅方向の一方側に開口しており、
図1に示すように、フィンの溝穴の下方が開口しているので、扁平管はフィンの溝穴に挿入することができる。
【0053】
S502では、第1のレバー50とフィンモジュール400を扁平管の幅方向に移動させる。
図4に示すように、第1のレバー50と圧入具60は当時に外力の駆動によって下方に移動して、フィンモジュール400を下方に移動させる。
【0054】
S503では、フィンモジュール400の複数のフィンは第2の位置決め具40に接触した後、第1のレバー50とフィンモジュール400とを分離する。
図5に示すように、フィンモジュール400の複数のフィンが第2の位置決め具40に接触した後、第3の駆動コンポーネント5の駆動によって、第1のレバー50がフィンモジュール400から分離されるまで、第1のレバー50は左(即ち
図1の後方)に移動する。
【0055】
S504では、フィンモジュール400を扁平管の幅方向に移動させ続け、扁平管をフィンの溝穴に挿入するとともに、第2の位置決め具40の第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズが小さくなる。本発明の実施例では、フィンモジュール400が下方に移動し続ける間、第2の位置決め具40の第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズが小さくなっており、第2位置決め具40は伸縮可能な伸縮部材であってもよいし、第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズが変更可能な他の部品や構造部材であってもよい。
【0056】
以下、図を参照して本発明の実施例の熱交換器の加工装置100を説明する。
【0057】
図1-
図11に示すように、本発明の実施例による熱交換器の加工装置100は、第1の部品、第2の部品、支持台11およびコラム12を含む。第1の部品は、第1のプラットフォーム10、押圧部材20、第1の位置決め具30および第2の位置決め具40を含む。第2の部品は第1のレバー50と圧入具60とを含む。
【0058】
第1のプラットフォーム10は、熱交換モジュール200を置くために使用され、熱交換モジュール200の少なくとも一部を第1のプラットフォーム10に置く。
【0059】
押圧部材20は、第1のプラットフォーム10の幅方向の一方側(
図1の第1のプラットフォーム10の後側)に設けられ、押圧部材20は第1のプラットフォーム10の幅方向(
図1の前後方向)に移動可能である。具体的に、押圧部材20は、第1の駆動コンポーネント2の駆動によって、第1のプラットフォーム10の幅方向に移動可能である。
【0060】
図1と
図10に示すように、第1の駆動コンポーネント2は第1の支持フレーム21と第1の押圧レバー22とを備える。本発明の実施例の熱交換器の加工装置100は、第1のドライバー(図示せず)をさらに含む。第1の押圧レバー22は第1の支持フレーム21に設けられ、第1の押圧レバー22は押圧部材20に接続され、第1の押圧レバー22はさらに第1のドライバーに接続され、第1のドライバーの駆動によって、第1の押圧レバー22は、押圧部材20を前方又は後方に移動させる。
【0061】
具体的に、第1の押圧レバー22はスクリューであり、第1の押圧レバー22の一端は第1の支持フレーム21の一端に回動可能に設けられ、第1の押圧レバー22の別の端は第1の支持フレーム21の別の端に回動可能に設けられ、第1の押圧レバー22の一端又は別の端は第1の押圧レバー22を回転させるために、第1のドライバーに接続される。押圧部材20には、第1の押圧レバー22と嵌合するねじ孔が設けられ、押圧部材20の下方には、第1の支持フレーム21と嵌合するスライド溝が設けられるため、第1のドライバーが第1の押圧レバー22を正転または逆転駆動すると、押圧部材20は前方または後方に移動することができる。
【0062】
なお、第1の押圧レバーは、第1のドライバーの駆動によって押圧部材20を前後に移動させることができる他の部品又は構造部材であってもよい。
【0063】
第1の位置決め具30の長さは第1のプラットフォーム10の長さ以上であり、第1の位置決め具30の長さ方向は第1のプラットフォーム10の長さ方向と平行であるため、第1の位置決め具30は、第1のプラットフォーム10の幅方向に熱交換モジュール200を位置規制することができる。第1のプラットフォーム10の幅方向において、第1の位置決め具30は押圧部材20と第1のプラットフォーム10との間に位置し、第1の位置決め具30は押圧部材20に接続されるため、押圧部材20は、第1の位置決め具30によって熱交換モジュール200を移動させることができる。
【0064】
図1と
図10に示すように、第1の位置決め具30は、第1の位置決めプレート31と第2の位置決めプレート32とを含み、第1の位置決めプレート31の幅方向は、第2の位置決めプレート32の幅方向に対して垂直であり、第1の位置決めプレート31の幅方向の一方側は、第2の位置決めプレート32の幅方向の一方側に接続されて、1字状の位置決め具を形成している。第1の位置決め具30は、熱交換モジュール200を第1のプラットフォーム10の幅方向に位置規制できるように、他の構造の設計であってもよい。
【0065】
第1のプラットフォーム10の長さ方向に熱交換器を位置規制するように、第2の位置決め具40は、第1のプラットフォーム10の厚さ方向(
図1の上下方向)に移動可能であり又は第2の位置決め具40は、第1のプラットフォーム10の厚さ方向にサイズが変化可能である。
【0066】
図1、
図5と
図8に示すように、第2の位置決め具40は第2の駆動コンポーネント4の駆動によって上下方向に移動可能である。具体的に、第2の駆動コンポーネント4は第2のドライバー41と第2のプラットフォーム42とを含む。第2の位置決め具40は第2のプラットフォーム42に設けられ、第2のプラットフォーム42は、第2のドライバー41の駆動によって上下に移動可能であるため、第2の位置決め具40は、第2の駆動コンポーネント4の駆動によって上下方向に移動することができる。
【0067】
第2の位置決め具40は複数であり、複数の位置決め具は左右方向に間隔を置いて設置され、さらには左右方向に隣り合う第2の位置決め具40の間には隙間があり、1つの扁平管を隣り合う2つの第2の位置決め具40の間に置く。言い換えると、複数の第2の位置決め具40と複数の扁平管順次に間隔を置いて設置され、つまり、2つの隣り合う第2の位置決め具40間には1つの扁平管を有し、さらに第2の位置決め具40は上下に移動可能である。
【0068】
第1のプラットフォーム10は複数の位置決め穴101を含み、複数の位置決め穴101は第1のプラットフォーム10の長さ方向間隔を置いて設置され、1つの第2の位置決め具40は1つの位置決め穴101に対応するため、第2の位置決め具40は、第1のプラットフォーム10の厚さ方向に位置決め穴101を貫通する。
【0069】
図1と
図11に示すように、第1のレバー50の長さ方向(
図1の前後方向)は第1のプラットフォーム10の幅方向と平行し、第1のレバー50の長さは第1のプラットフォーム10の幅よりも大きい。従って、第1のレバー50はフィンモジュール400を配置することができ、隣り合うフィン間の隙間の距離が所定値を満たすためにフィンの収集と整理に有利である。
【0070】
図1-
図9に示すように、第1のレバー50は第1のプラットフォーム10の厚さ方向に圧入具60と第1のプラットフォーム10間に位置する。コラム12は複数であり、コラム12の長さ方向は第1のプラットフォーム10の厚さ方向と平行であり、複数のコラム12はいずれも支持台11の隅に設けられる。コラム12の横断面は円形または多角形である。第1のプラットフォーム10は、上下方向に支持台11と圧入具60との間に位置し、第1のプラットフォーム10にはコラム12と嵌合する第1の接続孔102が設けられ、圧入具60にはコラム12と嵌合する第2の接続孔601が設けられる。ここで、第1のプラットフォーム10はコラム12と固定的に接続され、圧入具60は外力の駆動によってコラム12の長さ方向に移動可能である。
【0071】
図11に示すように、第1のレバー50は複数であり、複数の第1のレバー50はリンク55を介して接続されており、さらに第1のレバー50は第3の駆動コンポーネント5の駆動によって前後方向に移動可能である。
【0072】
第3の駆動コンポーネント5は複数であってもよく、かつ、1つの第3の駆動コンポーネント5は第2の支持フレーム51、第2の押圧レバー52、移動部材53およびガイドレバー54を含む。本発明の実施例の熱交換器の加工装置100は第3のドライバー(図示せず)をさらに含む。第2の押圧レバー52は第2の支持フレーム51に設けられ、第2の押圧レバー52は移動部材53に接続され、第2の押圧レバー52はさらに第3のドライバーに接続され、第3のドライバーの駆動によって、第2の押圧レバー52は移動部材53を前方又は後方に移動させる。
【0073】
具体的に、第2の押圧レバー52はスクリューであり、第2の押圧レバー52の一端は第2の支持フレーム51の一端に回転可能に設けられ、第2の押圧レバー52の別の端は第2の支持フレーム51の別の端に回転可能に設けられ、第2の押圧レバー52の一端又は別の端は、第2の押圧レバー52を回転させるために、第3のドライバー(図示せず)に接続される。移動部材53には第2の押圧レバー52と嵌合するねじ孔が設けられ、移動部材53の上面は第2の支持フレーム51の下面に滑らかに接触しているため、第2の押圧レバー52が正転または逆転したとき、移動部材53は前方または後方に移動することができる。ガイドレバー54は移動部材53に接続され、ガイドレバー54の長さ方向は上下方向に平行である。リンク55にはガイドレバー54と嵌合するガイド穴が設けられるため、リンク55は複数の第1のレバー50とともに外力の駆動によってガイドレバー54の長さ方向(
図1の上下方向)と前後方向に移動可能である。
【0074】
なお、第2の押圧レバー52は、第3のドライバーの駆動によって移動部材53を前後に移動させることができる他の部品又は構造部材であってもよい。
【0075】
本発明の実施例による熱交換器の加工装置100は、第1の位置決め具30と第2の位置決め具40は熱交換モジュール200を位置規制することができ、圧入具60はフィンモジュール400を熱交換モジュール200の一部に圧入した後、押圧部材20は熱交換モジュール200を押すことができ、ひいては他のフィンモジュール400を熱交換モジュール200に組み付けることができて、すべてのフィンモジュール400が熱交換モジュール200全体に圧入されるまで、他のフィンモジュール400を熱交換モジュール200に組み立てることができる。
【0076】
本発明の実施例の熱交換器の加工装置100は、フィンを分割して扁平管に嵌合させることにより、熱交換器のサイズに制限がないため、異なるサイズの熱交換器を適用することができ、圧力が小さく、フィンの変形を低減することができるとともに、潰れを回避することができる。
【0077】
これにより、本発明の実施例の熱交換器の加工装置100は汎用性が高く、信頼性が高く、組み立て効果が高いという利点がある。
【0078】
いくつかの実施例では、
図6と
図11に示すように、第2の部品は第1のプレート61と第2のプレート62とをさらに含み、第1のプレート61及び/又は第2のプレート62は第1のプラットフォーム10の幅方向に移動可能である。第1のプレート61と第2のプレート62は第1のプラットフォーム10の幅方向に平行に設けられ、第1のプレート61の長さ方向と第2のプレート62の長さ方向はいずれも第1のプラットフォーム10の長さ方向に平行である。
【0079】
つまり、第1のプレート61は第1のプラットフォーム10の幅方向移動可能であり、第2のプレート62は圧入具60に固定的に接続され、又は、第1のプレート61は圧入具60に固定的に接続され、第2のプレート62は第1のプラットフォーム10の幅方向に移動可能であり、又は、第1のプレート61と第2のプレート62はいずれも第1のプラットフォーム10の幅方向に移動可能である。総じて言えば、第1のプレート61と第2のプレート62と間の距離が変化可能であるため、第1のプレート61と第2のプレート62を使用してフィンを整理することができ、隣り合うフィン間の隙間の距離が所定値を満たすためにフィンの整理に有利である。
【0080】
他の実施例では、第1のレバー50の長さ方向にフィンを集めるために、第1のプレート61は第1のプラットフォーム10の厚さ方向に移動可能であり、フィンは、フィン製造装置(図示せず)から第1のレバー50に沿って圧入具60に直接搬送することができる。
【0081】
図11に示すように、第1のプレート61は第1のスロットを含む。第1のスロットは第1のプレート61の厚さ方向に第1のプレート61を貫通し、第1のスロットは複数であり、複数の第1のスロットは第1のプレート61の長さ方向に間隔を置いて設置される。第1のレバー50の第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズが、第1のスロットの第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズよりも小さく、第1のレバー50の第1のプラットフォーム10の長さ方向のサイズが、第1のスロットの第1のプラットフォーム10の長さ方向のサイズよりも小さい。つまり、第1のレバー50はその長さ方向に第1のスロットを貫通することができ、さらに第1のレバー50の側面と第1のスロットの内壁面との間には隙間がある。具体的に、第1のレバー50の上側面と第1のスロットに対応する内壁面との間には隙間があり、第1のレバー50の下側面と第1のスロットに対応する内壁面との間には隙間があり、第1のレバー50の左側面と第1のスロットに対応する内壁面との間には隙間があり、第1のレバー50の右側面と第1のスロットに対応する内壁面との間には隙間がある。
【0082】
図11に示すように、第1のスロットの下方は開口しており、第1のレバー50と第1のスロットとの嵌合に有利である。なお、第1のレバー50が第1のスロットに嵌合するとき、第1のスロットの下側面は第1のプレート61の下面よりも高い。
【0083】
図11に示すように、第2のプレート62は第2のスロットを含む。第2のスロットは第2のプレート62の厚さ方向に第2のプレート62を貫通し、第2のスロットは複数であり、複数の第2のスロットは第2のプレート62の長さ方向に間隔を置いて設置される。第1のレバー50の第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズが、第2のスロットの第1のプラットフォーム10の厚さ方向のサイズよりも小さく、第1のレバー50の第1のプラットフォーム10の長さ方向のサイズが、第2のスロットの第1のプラットフォーム10の長さ方向のサイズよりも小さい。つまり、第1のレバー50はその長さ方向に第2のスロットを貫通することができ、さらに第1のレバー50の側面と第2のスロットの内壁面との間には隙間がある。具体的に、第1のレバー50の上側面与第2のスロットに対応する内壁面の間には隙間があり、第1のレバー50の下側面と第2のスロットに対応する内壁面との間には隙間があり、第1のレバー50の左側面と第2のスロットに対応する内壁面との間には隙間があり、第1のレバー50の右側面と第2のスロットに対応する内壁面との間には隙間がある。
【0084】
図11に示すように、第2のスロットの下方は開口しており、第1のレバー50と第2のスロットとの嵌合に有利である。なお、第1のレバー50が第2のスロットに嵌合するとき、第1のレバー50の下側面は第2のプレート62の下面よりも高い。
【0085】
いくつかの実施例では、
図1-
図7に示すように、熱交換器の加工装置100は、支持コンポーネント70をさらに含み。支持コンポーネント70は第1のプラットフォーム10の幅方向の他方側(
図1の第1のプラットフォーム10の前側)に設けられ、支持コンポーネントは第1のローラ72を含む。支持コンポーネント70はローラブラケット71を含み、第1のローラ72は複数であり、第1のローラ72はローラブラケット71に回転可能に設けられている。従って、フィンモジュール400が取り付けられた熱交換モジュール200が支持コンポーネント70を移動するのに有利である。
【0086】
本開示の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などという用語が示す方位または位置関係は図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本開示を説明し説明を簡素化するためのものに過ぎず、示された装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位によって構造及び操作することを示しまたは暗示するものではないため、本開示に対する限定として理解されない。
【0087】
また、「第1」、「第2」という用語は説明の目的にのみ使用され、相対的な重要性を示しまたは暗示し、示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されない。これにより、「第1」、「第2」と限定された特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示または暗黙的に含むことができる。本開示の説明では、「複数の」という意味は、特に具体的な明確な限定がない限り、例えば、2つ、3つなど、少なくとも2つである。
【0088】
本開示では、明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「つながる」、「接続」、「固定」などの用語は広義的な理解とすべきであり、例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体となってもよく、または機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよく、または直接接続であってもよいし、中間媒体による間接的な接続であってもよいし、2つの素子の内部の連通または2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとっては、具体的な状況に応じて上記用語の本開示において具体的な意味を理解することができる。
【0089】
本開示では、特に明確な規定と限定がない限り、第1の特徴は第2の特徴の「上」または「下」にあることは、第1と第2の特徴が直接的に接触し、または第1と第2の特徴は中間媒体によって間接的に接触することであってもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」、及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上または斜め上にあり、または第1の特徴の水平高さが第2の特徴より高いことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」、「以下」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあり、又は第1の特徴の水平高さは第2の特徴より低いことを示すだけであってもよい。
【0090】
本発明では、「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」などの用語を参照する説明は、当該実施例または例を併せて説明した具体的な特徴、構造、材料、または特性は、本開示の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語に対する概略的な説明は必ずしも同じ実施例又は例を対象とするとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は長所はいずれか或いは複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、互いに衝突しない限り、当業者は本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0091】
以上、本発明の実施例を示し説明したが、なお、上記の実施例は例示的なものであり、本発明に対する制限として理解されず、当業者は本開示の範囲内で上記の実施例を変更、修正、置換、及び変形することができる。
【符号の説明】
【0092】
100…熱交換器の加工装置、200…熱交換モジュール、310…第1の集流管、320…第2の集流管、400…フィンモジュール、10…第1のプラットフォーム、101…位置決め穴、102…第1の接続孔、11…支持台、12…コラム、20…押圧部材、2…第1の駆動コンポーネント、21…第1の支持フレーム、22…第1の押圧レバー、30…第1の位置決め具、31…第1の位置決めプレート、32…第2の位置決めプレート、40…第2の位置決め具、4…第2の駆動コンポーネント、41…第2のドライバー、42…第2のプラットフォーム、50…第1のレバー、5…第3の駆動コンポーネント、51…第2の支持フレーム、52…第2の押圧レバー、53…移動部材、54…ガイドレバー、55…リンク、60…圧入具、601…第2の接続孔、61…第1のプレート、62…第2のプレート、70…支持コンポーネント、71…ローラブラケット、72…第1のローラ。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱交換器の加工方法であって、
複数のマイクロチャンネル扁平管を含む熱交換モジュールを用意するステップS100と、
前記熱交換モジュールの少なくとも一部を第1のプラットフォームに置き、複数の前記
マイクロチャンネル扁平管をその厚さ方向に間隔を置いて設置するステップS200と、
前記第1のプラットフォームの幅方向に前記熱交換モジュールを位置規制するステップS300と、
前記第1のプラットフォームの長さ方向に前記熱交換モジュールを位置規制するステップS400と、
フィンモジュールを用意するステップS500であって、前記フィンモジュールは複数のフィンを含み、複数の前記フィンは、前記
マイクロチャンネル扁平管の長さ方向に間隔を置いて設置され、前記フィンは、前記
マイクロチャンネル扁平管の厚さ方向に間隔を置いて設置された複数の溝穴を含み、前記溝穴は、前記フィンの厚さ方向に前記フィンを貫通し、前記
マイクロチャンネル扁平管が前記フィンの溝穴に挿入され、1つの前記
マイクロチャンネル扁平管が1つの前記溝穴に挿入されるように、前記フィンモジュールを移動させるステップS500と、
押圧部材を使用して前記熱交換モジュールを押圧して、前記
マイクロチャンネル扁平管を前記第1のプラットフォームの幅方向に、前記フィンモジュールの前記第1のプラットフォームの幅方向の最大サイズ以上の所定の距離だけ移動させるステップS600、又は
押圧部材を使用して前記熱交換モジュールを押圧して、前記
マイクロチャンネル扁平管を前記第1のプラットフォームの長さ方向に、前記フィンモジュールの前記第1のプラットフォームの長さ方向の最大サイズ以上の所定の距離だけ移動させるステップS700と、
N個のフィンモジュールと1つの前記熱交換モジュールの取り付けが完了するまで、ステップS500とステップS600を繰り返す、又は、ステップS500とステップS700を繰り返すステップS800であって、前記Nは2以上であるステップS800と、を含む、
熱交換器の加工方法。
【請求項2】
ステップS400では、第2の位置決め具を使用して前記熱交換モジュールを位置規制し、前記第2の位置決め具は複数であり、複数の前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、1つの前記
マイクロチャンネル扁平管を隣り合う2つの前記第2の位置決め具の間に置く、
請求項1に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項3】
ステップS500では、前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動し、又は前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが変化する、
請求項2に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項4】
前記ステップS500は、
前記フィンモジュールを第1のレバーに置くステップS501であって、複数の前記フィンは前記第1のレバーに接触するステップS501と、
前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを前記
マイクロチャンネル扁平管の幅方向に移動させるステップS502と、
前記フィンモジュールの複数の前記フィンが前記第2の位置決め具に接触した後、前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを分離するステップS503と、
前記フィンモジュールを前記
マイクロチャンネル扁平管の幅方向に移動させ続けて、前記
マイクロチャンネル扁平管を前記フィンの前記溝穴に挿入するとともに、前記第2の位置決め具を前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動させるステップS504と、を含む、
請求項
2に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項5】
前記ステップS500は、
前記フィンモジュールを第1のレバーに置くステップS501であって、複数の前記フィンは前記第1のレバーに接触するステップS501と、
前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを前記
マイクロチャンネル扁平管の幅方向に移動させるステップS502と、
前記フィンモジュールの複数の前記フィンが前記第2の位置決め具に接触した後、前記第1のレバーと前記フィンモジュールとを分離するステップS503と、
前記フィンモジュールを前記
マイクロチャンネル扁平管の幅方向に移動させ続けて、前記
マイクロチャンネル扁平管を前記フィンの前記溝穴に挿入するとともに、前記第2の位置決め具は前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが小さくなるステップS504と、を含む、
請求項
2に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項6】
ステップS501において、又はステップS501の後でステップS502の前に、隣り合う前記フィン間の隙間の距離が所定値を満たすように、前記フィンを整理する、
請求項4又は5に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項7】
前記第1のレバーが前記フィンモジュールから分離されるまで、前記第1のレバーを前記
マイクロチャンネル扁平管の長さ方向に移動させる、
請求項4
又は5に記載の熱交換器の加工方法。
【請求項8】
熱交換器の加工装置であって、第1の部品と第2の部品とを含み、
前記第1の部品は、
熱交換モジュールを置くための第1のプラットフォームと、
前記第1のプラットフォームの幅方向の一方側に設けられ、前記第1のプラットフォームの幅方向又は長さ方向に移動可能である押圧部材と、
長さが前記第1のプラットフォームの長さ以上である第1の位置決め具であって、前記第1のプラットフォームの幅方向に前記熱交換モジュールを位置規制するように、前記第1の位置決め具の長さ方向が前記第1のプラットフォームの長さ方向と平行であり、前記第1のプラットフォームの幅方向において、前記第1の位置決め具が前記押圧部材と前記第1のプラットフォームとの間に位置する第1の位置決め具と、
前記第1のプラットフォームの長さ方向に前記熱交換モジュールを位置規制するように、前記第1のプラットフォームの厚さ方向に移動可能であるか又は前記第2の位置決め具の前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズが変化可能である第2の位置決め具と、を含み、
前記第2の部品は、
第1のレバーであって、前記第1のレバーの長さ方向は前記第1のプラットフォームの幅方向と平行であり、前記第1のレバーの長さは前記第1のプラットフォームの幅よりも大きい第1のレバーと、
圧入具であって、前記第1のレバーが、前記第1のプラットフォームの厚さ方向において、前記圧入具と前記第1のプラットフォームとの間に位置する圧入具と、を含む、
熱交換器の加工装置。
【請求項9】
前記第2の位置決め具は複数であり、複数の前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のプラットフォームの長さ方向に隣り合う2つの第2の位置決め具の間に隙間がある、
請求項8に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項10】
前記第2の部品は、第1のプレートと第2のプレートとをさらに含み、前記第1のプレート及び/又は前記第2のプレートは前記第1のプラットフォームの幅方向に移動可能であり、前記第1のプレートと前記第2のプレートは前記第1のプラットフォームの幅方向に平行に設置され、前記第1のプレートの長さ方向と前記第2のプレートの長さ方向はいずれも前記第1のプラットフォームの長さ方向と平行である、
請求項8または9に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項11】
前記第1のプレートは第1のスロットを含み、前記第1のスロットは前記第1のプレートの厚さ方向に前記第1のプレートを貫通し、前記第1のスロットは複数であり、複数の前記第1のスロットは前記第1のプレートの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズは、前記第1のスロットの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズよりも小さく、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズは、前記第1のスロットの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズよりも小さい、
請求項10に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項12】
前記第2のプレートは第2のスロットを含み、前記第2のスロットは、前記第2のプレートの厚さ方向に前記第2のプレートを貫通し、前記第2のスロットは複数であり、複数の前記第2のスロットは、前記第2のプレートの長さ方向に間隔を置いて設置され、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズは、前記第2のスロットの前記第1のプラットフォームの厚さ方向のサイズよりも小さく、前記第1のレバーの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズは、前記第2のスロットの前記第1のプラットフォームの長さ方向のサイズよりも小さい、
請求項
10に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項13】
支持コンポーネントをさらに含み、前記支持コンポーネントは、前記第1のプラットフォームの幅方向の他方側に設けられる、
請求項8
又は9に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項14】
前記支持コンポーネントは、ローラブラケットと前記ローラブラケットに回転可能に設けられる第1のローラとを含む、
請求項13に記載の熱交換器の加工装置。
【請求項15】
前記第1のプラットフォームには複数の位置決め穴が設けられ、複数の前記位置決め穴は、前記第1のプラットフォームの長さ方向に間隔を置いて設置され、1つの前記第2の位置決め
具は、1つの前記位置決め穴に対応し、前記第2の位置決め具は、前記第1のプラットフォームの厚さ方向に前記位置決め穴を貫通可能である、
請求項
8又は9に記載の熱交換器の加工装置。
【国際調査報告】