(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-10
(54)【発明の名称】データインタラクションのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04L 67/51 20220101AFI20240703BHJP
H04L 67/12 20220101ALI20240703BHJP
H04W 8/00 20090101ALI20240703BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240703BHJP
【FI】
H04L67/51
H04L67/12
H04W8/00 110
H04W84/10 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575941
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 CN2022086490
(87)【国際公開番号】W WO2022267635
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110697338.7
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521507084
【氏名又は名称】京▲東▼科技控股股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】孟 祥▲亮▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲慶▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲シン▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE16
5K067EE25
(57)【要約】
本開示の実施形態は、データインタラクションのための方法および装置を開示する。当該方法の一具体的な実施形態は、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、ブロードキャストパケットからターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するステップと、デバイスリストにターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するステップと、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、デバイス識別子に基づいて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するステップと、構成パラメータに基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送するステップと、解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、モノのインターネット(IoT)プラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データインタラクションのための方法であって、
ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、前記ブロードキャストパケットから前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するステップと、
接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、前記ターゲットデバイス識別子を検索するステップと、
前記デバイスリストに前記ターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するステップと、
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、前記アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、
前記ターゲットデバイス識別子に基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するステップであって、前記H5モジュールにはモノのインターネット(IoT)プラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、前記構成パラメータはベンダーによって予め設定された前記アプリケーションプロトコルのパラメータを表す、ステップと、
前記構成パラメータに基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、前記解析すべきデータを前記H5モジュールに透過伝送するステップと、
前記解析アルゴリズムを用いて前記解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、前記IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて前記解析済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するステップと、
を含むデータインタラクションのための方法。
【請求項2】
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するステップと、
前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
H5モジュールおよび構成パラメータは、
前記ターゲットデバイス識別子を前記IoTプラットフォームのサーバに送信し、前記サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて前記ターゲットデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するステップと、
前記サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するステップと、によって取得される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、前記ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、
前記方法は、
前記ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、前記解析済みデータを前記ベンダーサーバに送信して、それにより前記ベンダーサーバが前記データ処理アルゴリズムを呼び出して前記解析済みデータを処理するように指示することと、前記ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、前記処理済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、
前記方法は、
前記デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、前記配信データを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することを前記H5モジュールによって実行するステップをさらに含む請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
データインタラクションのための装置であって、
ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、前記ブロードキャストパケットから前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するように構成されるデバイス発見ユニットと、
接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、前記ターゲットデバイス識別子を検索するように構成されるリスト検索ユニットと、
前記デバイスリストに前記ターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するように構成されるプロトコル検出ユニットと、
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、前記アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成される接続確立ユニットと、
前記ターゲットデバイス識別子に基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するように構成される情報取得ユニットであって、前記H5モジュールにはモノのインターネット(IoT)プラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、前記構成パラメータはベンダーによって予め設定された前記アプリケーションプロトコルのパラメータを表す、情報取得ユニットと、
前記構成パラメータに基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、前記解析すべきデータを前記H5モジュールに透過伝送するように構成されるデータ透過伝送ユニットと、
前記解析アルゴリズムを用いて前記解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、前記IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、前記解析済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するように構成されるデータインタラクションユニットと、
を含むデータインタラクションのための装置。
【請求項7】
前記接続確立ユニットは、
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するように構成されるプロトコル取得モジュールと、
前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成されるプロトコル送信モジュールと、をさらに含む請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記情報取得ユニットは、
前記ターゲットデバイス識別子を前記IoTプラットフォームのサーバに送信し、前記サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて、前記ターゲットデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するように構成されるデバイス識別子送信モジュールと、
前記サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するように構成される情報受信モジュールとをさらに含む請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、前記ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、
前記データ処理ユニットはさらに、
前記ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、前記解析済みデータを前記ベンダーサーバに送信して、それにより前記ベンダーサーバが前記データ処理アルゴリズムを呼び出して前記解析済みデータを処理するように指示することと、前記ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、前記処理済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するように構成される請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、
前記データ処理ユニットはさらに、
前記デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、前記配信データを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することを前記H5モジュールによって実行するように構成される請求項6~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置と、を備える電子機器であって、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~5のいずれか1項に記載のデータインタラクションのための方法を実現させる、電子機器。
【請求項12】
プロセッサによって実行されると、請求項1~5のいずれか1項に記載のデータインタラクションのための方法を実現するコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本開示は、2021年6月23日に提出された、出願番号が202110697338.7で、発明の名称が「データインタラクションのための方法および装置」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該特許出願の全文を引用により本開示に組み込む。
【0002】
本開示の実施形態は、コンピュータ技術分野に関し、具体的にモノのインターネット(IoT)の分野に関し、特にデータインタラクションのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ブルートゥース(登録商標)伝送はIoTの重要な技術方向として、ウェアラブルデバイス、健康機器、スマートホームなどの分野に幅広く応用されている。IoTプラットフォームは、ブルートゥース(登録商標)デバイスのための接続インタフェースを提供し、ブルートゥース(登録商標)デバイスのアクセスをサポートするための一連のIoTプラットフォームのためのアプリケーションプロトコルを提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施形態は、データインタラクションのための方法および装置を提供する。
【0005】
第1の態様では、本開示の実施形態は、データインタラクションのための方法であって、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、ブロードキャストパケットからターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するステップと、接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、ターゲットデバイス識別子を検索するステップと、デバイスリストにターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するステップと、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、ターゲットデバイス識別子に基づいて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータ(configuration parameter)を取得するステップであって、H5モジュールにはIoTプラットフォームのインタフェース仕様(interface specification)およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、構成パラメータはベンダーによって予め設定されたアプリケーションプロトコルのパラメータを表す、ステップと、構成パラメータに基づいて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送するステップと、解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するステップと、を含むデータインタラクションのための方法を提供する。
【0006】
いくつかの実施形態では、当該方法は、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するステップと、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルをターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、をさらに含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、H5モジュールおよび構成パラメータは、ターゲットデバイス識別子をIoTプラットフォームのサーバに送信し、それによってサーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて、ターゲットデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するステップと、サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するステップと、によって取得される。
【0008】
いくつかの実施形態では、H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、当該方法は、ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをベンダーサーバに送信して、それによりベンダーサーバがデータ処理アルゴリズムを呼び出して解析済みデータを処理するように指示することと、ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、処理済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するステップをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、当該方法は、デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、配信データをターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することをH5モジュールによって実行するステップをさらに含む。
【0010】
第2の態様では、本開示の実施形態は、データインタラクションのための装置であって、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、ブロードキャストパケットからターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するように構成されるデバイス発見ユニットと、接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、ターゲットデバイス識別子を検索するように構成されるリスト検索ユニットと、デバイスリストにターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するように構成されるプロトコル検出ユニットと、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成される接続確立ユニットと、ターゲットデバイス識別子に基づいて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するように構成される情報取得ユニットであって、H5モジュールにはモノのインターネット(IoT)プラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、構成パラメータはベンダーによって予め設定されたアプリケーションプロトコルのパラメータを表す、情報取得ユニットと、構成パラメータに基づいて、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送するように構成されるデータ透過伝送ユニットと、解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するように構成されるデータインタラクションユニットと、を含むデータインタラクションのための装置を提供する。
【0011】
いくつかの実施形態では、接続確立ユニットは、ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するように構成されるプロトコル取得モジュールと、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルをターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成されるプロトコル送信モジュールと、をさらに含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、情報取得ユニットは、ターゲットデバイス識別子をIoTプラットフォームのサーバに送信し、サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて、ターゲットデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するように構成されるデバイス識別子送信モジュールと、サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するように構成される情報受信モジュールとをさらに含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、データインタラクションユニットはさらに、ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをベンダーサーバに送信し、それによりベンダーサーバがデータ処理アルゴリズムを呼び出して解析済みデータを処理するように指示することと、ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、処理済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するように構成される。
【0014】
いくつかの実施形態では、構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、データインタラクションユニットはさらに、デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、配信データをターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することをH5モジュールによって実行するように構成される。
【0015】
第3の態様では、本開示の実施形態は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置と、を備える電子機器であって、1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに上記実施形態のいずれかに記載のデータインタラクションのための方法を実現させる電子機器をさらに提供する。
【0016】
第4の態様では、本開示の実施形態は、プロセッサによって実行されると、上記実施形態のいずれかに記載のデータインタラクションのための方法を実現させるコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読媒体をさらに提供する。
【0017】
本開示の他の特徴、目的および利点は、以下の図面を参照してなされる非限定的な実施形態に係る詳細な説明を読むことにより、より明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態を適用可能な例示的なシステムアーキテクチャを示す図である。
【
図2】本開示に係るデータインタラクションのための方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【
図3】本開示に係るデータインタラクションのための方法の実施形態のシーンを示す概略図である。
【
図4】本開示に係るデータインタラクションのための方法の一実施形態のシグナリングを示す図である。
【
図5】本開示に係るデータインタラクションのための装置の一実施形態を示す構造概略図である。
【
図6】本開示の実施形態の実現に適する電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面および実施形態を参照しながら本開示をより詳細に説明する。ここで述べている具体的な実施形態は関連発明を説明するためのものにすぎず、当該発明を限定するものではないことを理解すべきである。なお、説明の便宜上、図面には発明に関連する部分のみが示されている。
【0020】
なお、本開示の実施形態および実施形態における特徴は、矛盾を生じない限り、相互に組み合わせることができる。以下、図面および実施形態を参照しながら本開示を詳細に説明する。
【0021】
従来技術では、ブルートゥース(登録商標)デバイスのベンダーは、製造するブルートゥース(登録商標)デバイスにカスタマイズされたアプリケーションプロトコルを予め設定しておくことが多い。このようなブルートゥース(登録商標)デバイスが他のサービスプロバイダーが提供したIoTプラットフォームにアクセスする場合、ブルートゥース(登録商標)デバイス側のリソース、ブロードキャストパケットおよび消費電力の制限のため、ベンダーのカスタマイズされたアプリケーションプロトコルとIoTプラットフォームが提供したアプリケーションプロトコルを同時にサポートすることができず、ブルートゥース(登録商標)デバイスがベンダーのカスタマイズされたアプリケーションプロトコルを放棄するかまたは2種のアプリケーションプロトコルを同時にサポートする必要がある。
【0022】
本開示の実施形態によって提供されるデータインタラクションのための方法および装置は、ブルートゥース(登録商標)デバイスがブロードキャストパケットを送信した時、ブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出し、デバイス識別子に基づいてブルートゥース(登録商標)デバイスが接続条件を満たすか否かを判断する。ブルートゥース(登録商標)デバイスが接続条件を満たすと判定した時、ブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得し、当該ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在する場合、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立し、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをベンダーによって予め実現されたH5モジュールに透過伝送し、H5モジュールによって解析すべきデータを解析して解析済みデータをIoTプラットフォームに送信する。ブルートゥース(登録商標)デバイスにIoTプラットフォームが提供したアプリケーションプロトコルをサポートさせる必要がなく、ブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとの接続を実現することができ、それによりブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとのデータインタラクションを実現し、ブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとの接続の効率および利便性を向上させることができる。
【0023】
図1は、本開示の実施形態に係るデータインタラクションのための方法またはデータインタラクションのための装置が適用可能な例示的なシステムアーキテクチャ100を示している。
【0024】
図1に示すように、システムアーキテクチャ100は、ブルートゥース(登録商標)デバイス101、102および103と、端末装置104と、ネットワーク105と、サーバ105とを含んでもよい。ブルートゥース(登録商標)デバイス101、102、103および端末装置104にはいずれもブルートゥース(登録商標)通信モジュールが設けられ、ブルートゥース(登録商標)デバイス101、102、103と端末装置104との間はブルートゥース(登録商標)を介して接続可能であり、例えば、ブルートゥース(登録商標)デバイス101、102、103は、ブロードキャストパケットおよび解析すべきデータを端末装置104に送信してもよく、端末装置104は、解析すべきデータを解析して、解析済みデータを取得してもよい。
【0025】
ネットワーク104は、端末装置104とサーバ105の間で通信リンクを提供するための媒体として使用される。ネットワーク104は、有線、無線通信リンクまたは光ファイバケーブルなどの様々なタイプの接続を含んでもよい。端末装置14は、解析済みデータをサーバ106に送信するために、ネットワーク105を介してサーバ106と通信する。
【0026】
ブルートゥース(登録商標)デバイス101、102、103は、ブルートゥース(登録商標)通信機能を備えた電子機器であってもよく、スマートブレスレット101、ヘッドセット102などのウェアラブルデバイス、体重計103などの健康検査デバイスなどを含むが、これらに限定されない。
【0027】
サーバ106は、ブルートゥース(登録商標)デバイスのデータを取得するために異なるベンダーのブルートゥース(登録商標)デバイスのアクセスを可能にし、取得したデータに基づいてユーザにサービスを提供する、IoTプラットフォームのサーバであってもよい。なお、サーバは、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアであってもよい。サーバは、ハードウェアである場合、複数のサーバから構成される分散サーバクラスターとしても、単一のサーバとして実装されてもよい。サーバがソフトウェアである場合、例えば、分散サービスを提供するための複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実装されてもよいし、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実装されてもよい。
【0028】
なお、本開示の実施形態に係るデータインタラクションのための方法は端末装置104によって実行されてもよいし、これに応じて、データインタラクションのための装置は端末装置104に設置されてもよい。
【0029】
次に、本開示に係るデータインタラクションのための方法の一実施形態のフロー200を示す
図2を参照する。当該データインタラクションのための方法は、次のステップを含む。
【0030】
ステップ201では、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じてブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出する。
【0031】
一般に、ブルートゥース(登録商標)デバイスは、内蔵したブルートゥース(登録商標)モジュールを用いて外部にブロードキャストパケットを送信する。ブロードキャストパケットには、ブルートゥース(登録商標)デバイスのIDを表すためのデバイス識別子が含まれ、デバイス識別子には例えば、デバイス名、デバイスのID(Identity document)、またはUUID(Universally Unique Identifier,ユニークID)が含まれる。他のデバイスは、ブロードキャストパケットを受信すると、そこからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出し、それを用いてデバイスを発見することができる。
【0032】
本実施形態では、実行主体は、
図1に示す端末装置、例えば、ブルートゥース(登録商標)モジュールおよびIoTプラットフォームのクライアントが搭載されたスマートフォンであってもよく、実行主体は、接続すべきブルートゥース(登録商標)デバイスのブロードキャストパケットを受信するために、クライアントを介してバックエンドでブルートゥース(登録商標)モジュールを呼び出す。
【0033】
一つの具体的な例示では、ブルートゥース(登録商標)デバイスのベンダーは、IoTプラットフォームのベンダー向けの開発者センターでそのブルートゥース(登録商標)デバイスのパラメータを予め設定してもよい。例えば、ブロードキャストパケット内のADType=0xFFフィールドのオフセットアドレスを含んでもよい。その後、IoTプラットフォームは、そのパラメータを実行主体におけるクライアントに送信する。このようにして、実行主体は、ブルートゥース(登録商標)デバイスのブロードキャストパケットを受信すると、そのオフセットアドレスに基づいてブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出することができる。
【0034】
なお、実行主体がブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出できない場合、当該ブルートゥース(登録商標)デバイスがIoTプラットフォームの正当なアクセスデバイスではないことを意味し、当該ブルートゥース(登録商標)デバイスは、本開示によって提供されるデータインタラクションのための方法に適用されない。
【0035】
ステップ202では、予め設定されたデバイスリストにおいてデバイス識別子を検索する。
【0036】
この実施形態では、デバイスリストは、接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含み、例示として、ブルートゥース(登録商標)デバイスのベンダーは、製品間で唯一であるであるブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子をIoTプラットフォームのベンダー向けの開発者センターで予め登録してもよい。その後、IoTプラットフォームは、当該ブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子をデバイスリストに追加し、当該デバイスリストを実行主体に配信する。これにより、実行主体は、当該デバイスリストで検索することによって、ステップ201でブロードキャストパケットを送信したブルートゥース(登録商標)デバイスが、IoTプラットフォームの正当なアクセスデバイスであるか否かを判断し、デバイスリストに存在しないブルートゥース(登録商標)デバイスをフィルタリングして除去することができる。
【0037】
ステップ203では、デバイスリストにデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断する。
【0038】
本実施形態では、ブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子は、デバイスリストに存在することは、当該ブルートゥース(登録商標)デバイスがIoTプラットフォームの正当なアクセスデバイスであることを意味する。一例として、実行主体は、ステップ201で受信されたブロードキャストパケットを解析することによって、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断することができる。
【0039】
この実施形態におけるアプリケーションプロトコルは、profile、プロファイル、またはコンフィグファイルとも呼ばれ、ブルートゥース(登録商標)デバイスにおける予め設定されたアプリケーションプロトコルは、ブルートゥース(登録商標)デバイスのベンダーがブルートゥース(登録商標)デバイスのアプリケーションシーンによってカスタマイズしたプロトコルのセットを表し、ブルートゥース(登録商標)デバイスの様々な機能を限定する様々なタイプのプロトコルスタックを含んでもよい。ブルートゥース(登録商標)デバイスの接続およびブロードキャストは、例えば、GAP(Generic Access Profile)によって制御されてもよく、それによってブルートゥース(登録商標)デバイスが他のデバイスによって発見されることを可能にし、ブルートゥース(登録商標)デバイスが他のデバイスとインタラクションすることができるか否か、およびどのようにインタラクションすることができるかを定義する。別の例として、アプリケーションプロトコルは、さらにデータ伝送およびプロトコルセキュリティに対応するプロトコルスタックを含んでもよい。
【0040】
ステップ204では、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立する。
【0041】
一般に、ブルートゥース(登録商標)デバイスのアプリケーションプロトコルにはGATT(Generic Attribute Profile,汎用アトリビュートプロファイル)が含まれ、GATTは、ブルートゥース(登録商標)伝送接続の上で、属性(Attribute)と呼ばれる非常に短いデータセグメントを送受信するための共通仕様であり、ブルートゥース(登録商標)デバイスは、これによってブルートゥース(登録商標)デバイスと他のデバイスとの間の接続を限定する。
【0042】
一例として、実行主体は、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルにおけるGATTに基づいて、実行主体とブルートゥース(登録商標)デバイスとの間にブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立することができ、例えば、BLE(Bluetooh Low Energy,低いエネルギーで動くブルートゥース(登録商標))であってもよい。
【0043】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、当該方法は、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するステップと、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルをブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、をさらに含む。
【0044】
本実施形態において、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルは、IoTプラットフォームのサービスプロバイダーがカスタマイズしたアプリケーションプロトコルであり、実行主体に予め格納されてもよい。実行主体がブルートゥース(登録商標)デバイスにベンダーが予め設定したアプリケーションプロトコルがないと検出した場合、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルをブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに従ってブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立してもよい。このようにして、予め設定されたアプリケーションプロトコルを有さないブルートゥース(登録商標)デバイスは、ブルートゥース(登録商標)デバイスと端末装置との間にブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立することもできる。
【0045】
ステップ205では、デバイス識別子に基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得する。
【0046】
本実施形態では、H5モジュールには、IoTプラットフォームのインタフェース仕様と、ベンダーが予め設定した解析アルゴリズムとが予め設定されており、構成パラメータは、ベンダーが予め設定したアプリケーションプロトコルのパラメータを表す。そのうち、H5モジュールは、ベンダーによってHTML5標準に基づいて構築されたプラグインであり、IoTプラットフォームのインタフェース仕様に従ってIoTプラットフォームとデータインタラクションを行い、且つ解析すべきデータを解析するために用いられる。
【0047】
構成パラメータは、ステップ204で確立されたブルートゥース(登録商標)伝送接続を介して実行主体とブルートゥース(登録商標)デバイスとの間でデータ伝送が行われることを確実にするために使用され、例えば、ブルートゥース(登録商標)デバイスによってアップロードされるデータのタイプおよび構造、ならびにIoTプラットフォームにアクセスするための接続モードなどを含んでもよいし、さらにデバイスIDの長さ、ビッグエンディアンとリトルエンディアン、およびADType=0xFFフィールドのオフセットアドレスを含んでもよい。
【0048】
具体的な例示では、ベンダーは、予め構築されたH5モジュールおよび構成パラメータをIoTプラットフォームにアップロードし、その後、IoTプラットフォームによって、H5モジュール、構成パラメータと、ブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子との間の対応関係リストを生成し、対応関係リストを実行主体に配信してもよい。その後、実行主体は、ローカルストレージスペースから当該対応関係リストを呼び出し、ステップ201で抽出されたデバイス識別子に基づいて当該対応関係リストを検索し、デバイス識別子に対応するH5モジュールと構成パラメータを決定してもよい。
【0049】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、H5モジュールおよび構成パラメータは、デバイス識別子をIoTプラットフォームのサーバに送信し、サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて、デバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するステップと、サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するステップと、によって取得され得る。
【0050】
本実施形態において、デバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係は、クラウドに格納されてもよく、端末装置はデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータをクラウドから引き出すことができ、端末装置の記憶負荷を低減することができる。
【0051】
ステップ206では、構成パラメータに基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送する。
【0052】
本実施形態では、実行主体は、ステップ204で確立されたブルートゥース(登録商標)伝送接続を介してブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、受信した解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送することができる。
【0053】
一つの具体的な例示では、ブルートゥース(登録商標)デバイスは体重計であってもよく、実行主体はユーザのスマートフォンであり、スマートフォンにIoTプラットフォームのクライアントが搭載されていてもよい。体重計は、内蔵のブルートゥース(登録商標)モジュールによって体重データを符号化してユーザのスマートフォンに送信し、スマートフォンは、解析すべきデータであるデータを受信した後、クライアントは解析すべきデータに対して解析処理を行うことなく、解析すべきデータをH5モジュールに直接透過伝送する。
【0054】
その後、実行主体は、H5モジュールによって以下のステップを実行することができる。
【0055】
ステップ207では、解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析し、解析済みデータを得る。
【0056】
H5モジュールにおける解析アルゴリズムは、ベンダーによってブルートゥース(登録商標)デバイスのアプリケーションプロトコルに基づいて生成され、このようにして、H5モジュールによって解析すべきデータの解析ステップを完了することができる。
【0057】
ステップ208では、IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信する。
【0058】
この実施形態では、実行主体は、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルに基づいてIoTプラットフォームのクライアントとブルートゥース(登録商標)デバイスとの間のブルートゥース(登録商標)伝送接続を構築することができる。クライアントは、ブルートゥース(登録商標)デバイスから解析すべきデータを受信するだけに使用される。データの解析および送信は、H5モジュールによって行われる。
【0059】
次に、
図2に示す方法の実施形態の一つのシーンの概略図である
図3を参照する。
図3において、ブルートゥース(登録商標)デバイス301はスマートブレスレットであり、ユーザの生理学的データ、例えば、睡眠状態、心拍数データ等を監視することができ、そのブルートゥース(登録商標)モジュールには、ベンダーがカスタマイズしたアプリケーションプロトコルが予め設定されている。実行主体302は、IoTプラットフォームのクライアントを搭載したスマートフォンである。サーバ303は、IoTプラットフォームのサーバである。ユーザがIoTプラットフォームのサービスを取得する必要がある場合、スマートフォン上でIoTプラットフォームのクライアントを開き、スマートブレスレットをスマートフォンに近づけることができる。スマートブレスレットは、ベンダーが予め設定したアプリケーションプロトコルに基づいてブロードキャストパケット304を送信し、スマートフォンはブロードキャストパケットを受信した後、そこからスマートブレスレットのデバイス識別子を抽出し、次にデバイスリストに当該デバイス識別子が存在するか否かを検索し、存在すれば、検証に合格したことを示す。その後、スマートフォンは、当該デバイス識別子に対応するH5モジュール306および構成パラメータを取得し、構成パラメータに基づいてスマートブレスレットによって送信された解析すべきデータ305を受信することができ、解析すべきデータは、スマートブレスレットがアプリケーションプロトコルに基づいて採集された生理学的データを符号化することによって生成されたものである。その後、スマートフォンは、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送する。H5モジュールは、ベンダーが予め設定した解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析し、解析済みデータ307(例えば、心拍数データおよび睡眠データを含んでもよい)を得る。最後に、H5モジュールによって解析済みデータをサーバ303に送信し、それによってスマートブレスレットとIoTプラットフォームとの接続が完了する。
【0060】
本開示の実施形態によって提供されるデータインタラクションのための方法および装置は、ブルートゥース(登録商標)デバイスがブロードキャストパケットを送信した時、ブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出し、デバイス識別子に基づいてブルートゥース(登録商標)デバイスが接続条件を満たすか否かを判断する。ブルートゥース(登録商標)デバイスが接続条件を満たすと判定した時、ブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得し、当該ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在する場合、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立し、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをベンダーによって予め実現されたH5モジュールに透過伝送し、H5モジュールによって解析すべきデータを解析して解析済みデータをIoTプラットフォームに送信する。ブルートゥース(登録商標)デバイスにIoTプラットフォームが提供したアプリケーションプロトコルをサポートさせる必要がなく、ブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとの接続を実現することができ、それによりブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとのデータインタラクションを実現し、ブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとの接続の効率および利便性を向上させることができる。
【0061】
上記実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、当該方法は、ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをベンダーサーバに送信し、ベンダーサーバがデータ処理アルゴリズムを呼び出して解析済みデータを処理するように指示することと、ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、処理済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するステップをさらに含む。
【0062】
本実施形態では、H5モジュールは、さらに、ベンダーのクラウド上のデータ処理アルゴリズムを呼び出してもよく、解析済みデータをベンダーがカスタマイズしたデータ処理ポリシーに従って処理し、処理済みデータをIoTプラットフォームに送信してもよい。ブルートゥース(登録商標)デバイスの電力消費およびストレージスペースのデータ処理能力に対する制限が解決され、ブルートゥース(登録商標)デバイスのデータを処理する能力および柔軟性が向上され、特にブルートゥース(登録商標)データに関わる処理がより複雑なシーンに適用する。
【0063】
さらに、データインタラクションのための方法の一実施形態のシグナリング400を示す
図4を参照する。当該シグナリングは次のステップを含む。
【0064】
ステップ401では、ブルートゥース(登録商標)デバイスはブロードキャストパケットを送信する。
【0065】
ここで、ブルートゥース(登録商標)デバイスは、予め設定されたアプリケーションプロトコルに従って。
【0066】
ステップ402では、端末装置に搭載されたIoTプラットフォームのクライアントは、ブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出する。
【0067】
ステップ403では、クライアントがデバイスリストを検索する。
【0068】
ステップ404では、H5およびパラメータ構成を取得する。
【0069】
ステップ405では、ブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立する。
【0070】
ステップ406では、ブルートゥース(登録商標)デバイスは、解析すべきデータであるデータをクライアントに報告する。
【0071】
ステップ407では、クライアントは、解析すべきデータをH5に透過伝送する。
【0072】
ステップ408では、H5によってデータ解析を行う。
【0073】
ステップ409では、H5は、解析済みデータをベンダーサーバに送信する。
【0074】
ステップ410では、ベンダーサーバは、予め設定されたアルゴリズムを呼び出して、解析済みデータを処理する。
【0075】
ステップ411では、ベンダーサーバは、解析済みデータをH5に返す。
【0076】
ステップ412では、H5は、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信する。
【0077】
本実施形態におけるステップ401~ステップ412は、上述したステップ201~ステップ208に対応しており、ここではその説明を省略する。
【0078】
本実施形態のいくつかのオプション的な実施形態では、構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、
ブルートゥース(登録商標)デバイスのアクセスモードが接続指向アクセスモードであると判定したことに応じて、当該方法は、以下のステップをさらに含む。
【0079】
ステップ413では、IoTプラットフォームはH5にデータを配信する。
【0080】
ステップ414では、H5は、配信されたデータをブルートゥース(登録商標)デバイスに透過送信する。
【0081】
ブルートゥース(登録商標)デバイスのアクセスモードがブロードキャスト指向のアクセスモードである場合、ブルートゥース(登録商標)デバイスと端末装置との間のデータインタラクションプロセスは、ブルートゥース(登録商標)デバイスから端末装置への一方向伝送のみを含む。ブルートゥース(登録商標)デバイスのアクセスモードが接続指向のアクセスモードである場合、ブルートゥース(登録商標)デバイスはまた、端末装置によって配信されたデータを受信することもでき、すなわち、ブルートゥース(登録商標)デバイスとIoTプラットフォームとの間の双方向伝送を実現する。
【0082】
図4から分かるように、
図4に示す実施形態は、H5モジュールがベンダーによってクラウドに設置されたデータ処理アルゴリズムを呼び出して解析済みデータを処理するステップを具現化し、ブルートゥース(登録商標)デバイスの電力消費およびストレージスペースのデータ処理能力に対する制限を解決し、ブルートゥース(登録商標)データを処理する能力および柔軟性を向上させ、特にブルートゥース(登録商標)データに関わり処理がより複雑なシーンに適用する。
【0083】
さらに
図5を参照すると、上記の各図に示された方法の実施態様として、本開示はデータインタラクションのための装置の一実施形態を提供し、当該装置の実施形態は、
図2に示された方法の実施形態に対応しており、当該装置は、具体的に様々な電子機器に適用することができる。
【0084】
図5に示すように、本実施形態のデータインタラクションのための装置500は、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、ブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出するように構成されるデバイス発見ユニット501と、接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、デバイス識別子を検索するように構成されるリスト検索ユニット502と、デバイスリストにデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するように構成されるプロトコル検出ユニット503と、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成される接続確立ユニット504と、デバイス識別子に基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するように構成される情報取得ユニット505であって、H5モジュールにはIoTプラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、構成パラメータはベンダーによって予め設定されたアプリケーションプロトコルのパラメータを表す、情報取得ユニット505と、構成パラメータに基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送するように構成されるデータ透過伝送ユニット506と、解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するように構成されるデータインタラクションユニット507と、を含む。
【0085】
本実施形態では、接続確立ユニット504は、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するように構成されるプロトコル取得モジュールと、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルをブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成されるプロトコル送信モジュールと、をさらに含む。
【0086】
本実施形態では、情報取得ユニット505は、デバイス識別子をIoTプラットフォームのサーバに送信し、サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて、デバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するように構成されるデバイス識別子送信モジュールと、サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するように構成される情報受信モジュールとをさらに含む。
【0087】
本実施形態では、H5モジュールは、さらに、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、データインタラクションユニット507はさらに、ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをベンダーサーバに送信し、ベンダーサーバがデータ処理アルゴリズムを呼び出して解析済みデータを処理するように指示することと、ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、処理済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するように構成される。
【0088】
本実施形態では、構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、データインタラクションユニット507はさらに、デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、配信データをブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することをH5モジュールによって実行するように構成される。
【0089】
以下、本開示の実施形態を実現するために適用される電子機器(例えば、
図1に示すサーバまたは端末装置)600の構造概略図を示す
図6を参照する。本開示の実施形態における端末装置は、携帯電話、ノート型コンピュータ、デジタル放送受信機、PDA(Personal Digital Assistants,パーソナルデジタルアシスタント)、PAD(タブレットコンピュータ)等の携帯端末並びにデジタルTV、デスクトップコンピュータ等の固定端末を含むが、これらに限定されない。
図6に示す端末装置は、あくまでも一例に過ぎず、本開示の実施形態の機能および使用範囲には如何なる制限をも与えない。
【0090】
図6に示すように、電子機器600は、読み出し専用メモリ(ROM)602に格納されているプログラムまたは記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムによって様々な適当な動作および処理を実行可能な処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックスプロセッサなど)601を含んでもよい。RAM603には、電子機器600の動作に必要な様々なプログラムおよびデータが更に格納されている。処理装置601、ROM602およびRAM603は、バス604を介して互いに接続されている。入/出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続されている。
【0091】
通常、以下の装置(例えば、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロホン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置606、液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカ、振動子などを含む出力装置607、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置608、および通信装置609)がI/Oインタフェース605に接続されてもよい。通信装置609により、電子機器600は、データを交換するために他のデバイスと無線または有線で通信可能になる。
図6は、様々な装置を有する電子機器600を示しているが、図示された装置のすべてを実装または具備することが要求されないことを理解すべきである。オプション的に実行されるか、またはより多いまたはより少ない装置が実装されてもよい。
図6に示す各ブロックは、1つの装置を表すことも、必要に応じて複数の装置を表すこともできる。
【0092】
特に、本開示の実施形態によれば、上述したフローチャートを参照しながら記載されたプロセスは、コンピュータのソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本開示の実施形態は、コンピュータ可読媒体に具現化されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を備え、当該コンピュータプログラムは、フローチャートで示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施形態では、該コンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロードされてインストールされることが可能であり、または記憶装置608またはROM602からインストールされ得る。当該コンピュータプログラムが処理装置601によって実行されると、本開示の実施形態の方法で限定された上記機能を実行する。なお、本開示の実施形態に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、または半導体のシステム、装置もしくはデバイス、またはこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本または複数本の導線により電気的に接続された、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、光メモリ、磁気メモリ、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。本開示の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、指令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用可能な、またはそれらに組み込まれて使用可能なプログラムを包含または格納する任意の有形の媒体であってもよい。本開示の実施形態において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおける、または搬送波の一部として伝搬されるデータ信号を含んでもよく、その中にコンピュータ可読プログラムコードが担持されている。かかる伝搬されたデータ信号は、様々な形態をとることができ、電磁信号、光信号、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、更にコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよい。当該コンピュータ可読信号媒体は、指令実行システム、装置もしくはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み込まれて使用されるプログラムを、送信、伝搬または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適切な媒体で伝送することができ、当該任意の適切な媒体とは、電線、光ケーブル、RF(無線周波数)など、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0093】
上記コンピュータ可読媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよく、当該電子機器に実装されずに別体として存在するものであってもよい。上記コンピュータ可読媒体は1つ又は複数のプログラムを担持し、上記1つ又は複数のプログラムが当該電子機器によって実行される時、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、ブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出するステップと、接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、デバイス識別子を検索するステップと、デバイスリストにデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するステップと、ブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、デバイス識別子に基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するステップであって、H5モジュールにはIoTプラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、構成パラメータはベンダーによって予め設定されたアプリケーションプロトコルのパラメータを表す、ステップと、構成パラメータに基づいて、ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、解析すべきデータをH5モジュールに透過伝送するステップと、解析アルゴリズムを用いて解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、解析済みデータをIoTプラットフォームに送信することとをH5モジュールによって実行するステップと、を当該電子機器に実行させる。
【0094】
本開示の実施形態の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1種以上のプログラミング言語、またはそれらの組み合わせで作成されることができ、上記プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語とを含む。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータで実行されることも、部分的にユーザのコンピュータで実行されることも、単独のソフトウェアパッケージとして実行されることも、部分的にユーザのコンピュータで実行されながら部分的にリモートコンピュータで実行されることも、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバで実行されることも可能である。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続することができ、または(例えば、インターネットサービスプロバイダによるインターネットサービスを介して)外部コンピュータに接続することができる。
【0095】
図面のうちのフローチャートおよびブロック図は、本開示の様々な実施形態に係るシステム、方法およびコンピュータプログラムによって実現できるアーキテクチャ、機能および動作の表示例である。これについては、フローチャートまたはブロック図における各ブロックは、モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表すことができる。当該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部には、所定のロジック機能を実現するための1つまたは複数の実行可能な指令が含まれている。なお、一部の代替となる実施態様においては、ブロックに示されている機能は図面に示されているものとは異なる順序で実行することも可能である。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には係る機能に応じて、ほぼ並行して実行されてもよく、時には逆の順序で実行されてもよい。なお、ブロック図および/またはフローチャートにおけるすべてのブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能または動作を実行する専用のハードウェアベースのシステムで実装されてもよく、または専用のハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせで実装されてもよい。
【0096】
本開示の実施形態に記載されたユニットは、ソフトウェアで実装されてもよく、ハードウェアで実装されてもよい。記載されたユニットは、プロセッサに設定されてもよく、例えば、「デバイス発見ユニットと、リスト検索ユニットと、プロトコル検出ユニットと、接続確立ユニットと、情報取得ユニットと、データ透過伝送ユニットと、データインタラクションユニットとを備えるプロセッサ」というように記載されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、ある場合において当該ユニットその自体を限定するものではなく、例えば、発見ユニットは、「ブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、ブロードキャストパケットからブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を抽出するユニット」として記載されてもよい。
【0097】
以上の記載は、本開示の好ましい実施形態、および適用される技術的原理に関する説明に過ぎない。当業者であれば、本開示に係る発明の範囲が、上述した技術的特徴の特定の組み合わせからなる技術案に限定されるものではなく、上述した本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した技術的特徴またはそれらの均等の特徴の任意の組み合わせからなる他の技術案も含むべきであることを理解すべきである。例えば、上記の特徴と、本開示の実施形態に開示された類似の機能を持っている技術的特徴(これらに限定されていない)と互いに置き換えてなる技術案が挙げられる。
【符号の説明】
【0098】
100 システムアーキテクチャ
101 スマートブレスレット
102 ヘッドセット
103 体重計
104 端末装置
105 ネットワーク
106 サーバ
200 フロー
201 ステップ
202 ステップ
203 ステップ
204 ステップ
205 ステップ
206 ステップ
207 ステップ
208 ステップ
301 ブルートゥース(登録商標)デバイス
302 実行主体
303 サーバ
304 ブロードキャストパケット
305 データ
306 モジュール
307 データ
400 シグナリング
401 ステップ
402 ステップ
403 ステップ
404 ステップ
405 ステップ
406 ステップ
407 ステップ
408 ステップ
409 ステップ
410 ステップ
411 ステップ
412 ステップ
413 ステップ
414 ステップ
500 装置
501 デバイス発見ユニット
502 リスト検索ユニット
503 プロトコル検出ユニット
504 接続確立ユニット
505 情報取得ユニット
506 データ透過伝送ユニット
507 データインタラクションユニット
600 電子機器
601 処理装置
602 専用メモリ(ROM)
603 ランダムアクセスメモリ(RAM)
604 バス
605 I/Oインタフェース
606 入力装置
607 出力装置
608 記憶装置
609 通信装置
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
ネットワーク104は、端末装置104とサーバ105の間で通信リンクを提供するための媒体として使用される。ネットワーク104は、有線、無線通信リンクまたは光ファイバケーブルなどの様々なタイプの接続を含んでもよい。端末装置104は、解析済みデータをサーバ106に送信するために、ネットワーク105を介してサーバ106と通信する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0068】
ステップ404では、H5および構成パラメータを取得する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データインタラクションのための方法であって、
ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、前記ブロードキャストパケットから前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するステップと、
接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、前記ターゲットデバイス識別子を検索するステップと、
前記デバイスリストに前記ターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するステップと、
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、前記アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、
前記ターゲットデバイス識別子に基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するステップであって、前記H5モジュールにはモノのインターネット(IoT)プラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、前記構成パラメータはベンダーによって予め設定された前記アプリケーションプロトコルのパラメータを表す、ステップと、
前記構成パラメータに基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、前記解析すべきデータを前記H5モジュールに透過伝送するステップと、
前記解析アルゴリズムを用いて前記解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、前記IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて前記解析済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するステップと、
を含むデータインタラクションのための方法。
【請求項2】
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するステップと、
前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するステップと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
H5モジュールおよび構成パラメータは、
前記ターゲットデバイス識別子を前記IoTプラットフォームのサーバに送信し、前記サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて前記ターゲットデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するステップと、
前記サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するステップと、によって取得される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、前記ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、
前記方法は、
前記ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、前記解析済みデータを前記ベンダーサーバに送信して、それにより前記ベンダーサーバが前記データ処理アルゴリズムを呼び出して前記解析済みデータを処理するように指示することと、前記ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、前記処理済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、
前記方法は、
前記デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、前記配信データを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することを前記H5モジュールによって実行するステップをさらに含む請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
データインタラクションのための装置であって、
ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信されたブロードキャストパケットに応じて、前記ブロードキャストパケットから前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスのターゲットデバイス識別子を抽出するように構成されるデバイス発見ユニットと、
接続可能なブルートゥース(登録商標)デバイスのデバイス識別子を含む予め設定されたデバイスリストにおいて、前記ターゲットデバイス識別子を検索するように構成されるリスト検索ユニットと、
前記デバイスリストに前記ターゲットデバイス識別子が存在すると判定したことに応じて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在するか否かを判断するように構成されるプロトコル検出ユニットと、
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在すると判定したことに応じて、前記アプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成される接続確立ユニットと、
前記ターゲットデバイス識別子に基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに対応するH5モジュールおよび構成パラメータを取得するように構成される情報取得ユニットであって、前記H5モジュールにはモノのインターネット(IoT)プラットフォームのインタフェース仕様およびベンダーによって予め設定された解析アルゴリズムが予め設定され、前記構成パラメータはベンダーによって予め設定された前記アプリケーションプロトコルのパラメータを表す、情報取得ユニットと、
前記構成パラメータに基づいて、前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスによって送信された解析すべきデータを受信し、前記解析すべきデータを前記H5モジュールに透過伝送するように構成されるデータ透過伝送ユニットと、
前記解析アルゴリズムを用いて前記解析すべきデータを解析して解析済みデータを取得することと、前記IoTプラットフォームのインタフェース仕様に基づいて、前記解析済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するように構成されるデータインタラクションユニットと、
を含むデータインタラクションのための装置。
【請求項7】
前記接続確立ユニットは、
前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに予め設定されたアプリケーションプロトコルが存在しないと判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを取得するように構成されるプロトコル取得モジュールと、
前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに送信し、前記IoTプラットフォームのアプリケーションプロトコルに基づいてブルートゥース(登録商標)伝送接続を確立するように構成されるプロトコル送信モジュールと、をさらに含む請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記情報取得ユニットは、
前記ターゲットデバイス識別子を前記IoTプラットフォームのサーバに送信し、前記サーバが予め設定されたデバイス識別子とH5モジュールおよび構成パラメータとの対応関係に基づいて、前記ターゲットデバイス識別子に対応するH5モジュールおよび構成パラメータを特定するように指示するように構成されるデバイス識別子送信モジュールと、
前記サーバによって送信されたH5モジュールおよび構成パラメータを受信するように構成される情報受信モジュールとをさらに含む請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記H5モジュールは、ベンダーサーバのインタフェース仕様をさらに含み、前記ベンダーサーバにはデータ処理アルゴリズムが予め設定されており、
前記データ
インタラクション処理ユニットはさらに、
前記ベンダーサーバのインタフェース仕様に基づいて、前記解析済みデータを前記ベンダーサーバに送信して、それにより前記ベンダーサーバが前記データ処理アルゴリズムを呼び出して前記解析済みデータを処理するように指示することと、前記ベンダーサーバによって送信された処理済みデータを受信することと、前記処理済みデータを前記IoTプラットフォームに送信することとを前記H5モジュールによって実行するように構成される請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記構成パラメータは、デバイスアクセスモードを含み、
前記データ
インタラクション処理ユニットはさらに、
前記デバイスアクセスモードが接続指向のアクセスモードであると判定したことに応じて、前記IoTプラットフォームによって送信された配信データを受信して、前記配信データを前記ターゲットブルートゥース(登録商標)デバイスに透過伝送することを前記H5モジュールによって実行するように構成される請求項6~9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置と、を備える電子機器であって、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~
4のいずれか1項に記載のデータインタラクションのための方法を実現させる、電子機器。
【請求項12】
プロセッサによって実行されると、請求項1~
4のいずれか1項に記載のデータインタラクションのための方法を実現するコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1~4のいずれか1項に記載のデータインタラクションのための方法を実現させるコンピュータプログラム。
【国際調査報告】