(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-10
(54)【発明の名称】メディアアクセス回復方法及び無線ステーション
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20240703BHJP
H04W 76/19 20180101ALI20240703BHJP
H04W 8/00 20090101ALI20240703BHJP
H04W 84/12 20090101ALN20240703BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W76/19
H04W8/00 110
H04W84/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579301
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 CN2021102223
(87)【国際公開番号】W WO2022266976
(87)【国際公開日】2022-12-29
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ルー、リウミン
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD24
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線移動ステーション(STA)によって実行されるメディアアクセス回復方法が提供される。移動ステーションが、同じマルチリンクデバイス(MLD)に付属する別の移動ステーションの伝送によりメディア同期を失った場合、移動ステーションは、別の移動ステーションの伝送が終了するときにメディア同期遅延タイマ、例えば、MediumSyncDelayタイマを開始する。該方法は、少なくとも、遅延タイマによってキープされる遅延時間内にバックオフを許可するかどうか、オーバーラッピング基本サービスセット(OBSS)パケット検出(PD)空間再利用(SR)を許可するかどうか、又は後続の伝送イベントに対して遅延タイマをリセットするかどうかを決定し、又はエネルギー検出(ED)閾値を調整することで、メディアアクセス回復を改善する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアアクセス回復方法であって、
無線非同期送受信(NSTR)リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションが第1の伝送イベントによりメディア同期を失った場合、前記無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、前記メディア同期遅延タイマは、前記メディア同期遅延期間に対して計時を行うためのものである、ことと、
前記無線リンクペアの少なくとも1つのリンク上で前記無線リンクペアの前記第1の伝送イベントと第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つを検出することであって、前記第2の伝送イベントは、前記第1の伝送イベントの後に発生するものである、ことと、
前記無線リンクペアの前記第1の伝送イベントと前記第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つに対する検出に基づいて、前記メディア同期遅延期間を調整するかどうかを決定することと、を含む、メディアアクセス回復方法。
【請求項2】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記メディアアクセス回復方法はさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットしないことと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長い場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートすることとを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項3】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記メディアアクセス回復方法はさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットすることと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長い場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートすることとを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項4】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記メディアアクセス回復方法はさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットすることと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長くない場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートしないこととを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項5】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記メディアアクセス回復方法はさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットしないことと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長くない場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートしないこととを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項6】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記メディアアクセス回復方法はさらに、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長い場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマを開始することを含む、ことを特徴とする
請求項1に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項7】
前記メディア同期閾値期間は、aMediumSyncThresholdを含むことを特徴とする
請求項2~6のいずれか一項に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項8】
メディアアクセス回復方法であって、
無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションがメディア同期を失った場合、前記無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、前記メディア同期遅延タイマは、前記メディア同期遅延期間に対して計時を行うためのものである、ことと、
前記メディア同期遅延期間内において、調整されたエネルギー検出(ED)閾値を使用してクリアチャネル評価(CCA)を行うこととを含む、メディアアクセス回復方法。
【請求項9】
前記調整されたED閾値は、パラメータdot11MSDOFDMEDthresholdによって示されるメディア同期直交周波数分割多重OFDMED閾値に等しい、ことを特徴とする
請求項8に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項10】
前記調整されたED閾値を使用して1つ又は複数の管理フレームを伝送することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項9に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項11】
前記無線ステーションが、持続時間情報が含まれる持続時間/IDフィールドを含む有効なメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を有するPPDUを受信した場合、前記メディア同期遅延タイマをゼロにリセットすることと、
前記無線ステーションが、持続時間情報が含まれない持続時間/IDフィールドを含む有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、前記メディア同期遅延タイマをゼロにリセットしないこととをさらに含む、ことを特徴とする
請求項8に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項12】
前記無線ステーションが競合に基づく無線伝送を検出し、前記競合に基づく無線伝送が、1つの期間内において、指定された帯域幅で指定された信号強度閾値に等しいか又はより高い高確率を有する場合、前記メディア同期遅延期間内においてバックオフを禁止することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項8に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項13】
前記競合に基づく無線伝送は、非高スループット(HT)物理層プロトコルデータユニット(PPDU)、高スループット混合フォーマット(HT_MF)PPDU、高スループットグリーンフィールド(HT_GF)PPDU、非常に高いスループット(VHT)PPDU、高効率(HE)PPDU、又は極めて高いスループット(EHT)PPDUのIEEE802.11伝送を含む、ことを特徴とする
請求項12に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項14】
前記無線ステーションが暗黙的リンク検出結果を検出しない場合、拡張フレーム間スペース(EIFS)の開始を延期し、前記メディア同期遅延期間内においてバックオフを許可することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項12に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項15】
前記メディア同期遅延期間内において、OBSS PD SRを禁止することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項8に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項16】
前記調整されたED閾値は、空間再利用(SR)オーバーラッピング基本サービスセットパケット検出(OBSS PD)レベルより低くない、ことを特徴とする
請求項15に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項17】
前記無線リンクペアは、非同期送受信(NSTR)リンクペアを含むことを特徴とする
請求項8に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項18】
前記無線ステーションは、前記NSTRリンクペア内の前記non-AP MLDに付属する非アクセスポイントステーション(non-AP STA)を含み、前記non-AP STAは、伝送機会(TXOP)を取得してTXOPの保有者として動作し、
前記non-AP STAは、フレームにおいてAP支援要求(AAR)制御サブフィールドを伝送し、前記フレームは、前記non-AP STAによって前記TXOPでアクセスポイントマルチリンクデバイス(AP MLD)に付属する関連する第1APに伝送された最後のフレームであり、前記AAR制御サブフィールドは、トリガフレームを同じNSTRリンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2non-AP STAに伝送することを前記第2APに要求するように、同じAP MLDに付属する第2APのリンク識別子を示す、ことを特徴とする
請求項17に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項19】
前記STAは、前記TXOPで前記AAR制御サブフィールドが含まれる前記フレームを有するPPDUを、前記AP MLD110に付属する前記第1APに伝送し、前記TXOPで前記AAR制御サブフィールドが含まれる前記フレームを有する前記PPDUを伝送することは、前記TXOPで前記STAによって伝送された前記最後のフレームを有する前記PPDUが終了した後に、前記トリガフレームを伝送するように、同じAP MLDに付属する前記第2APに要求することを示す、ことを特徴とする
請求項18に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項20】
無線ステーションであって、前記無線ステーションは、
トランシーバと、
前記トランシーバに接続されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、
無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションが第1の伝送イベントによりメディア同期を失った場合、前記無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、前記メディア同期遅延タイマは、前記メディア同期遅延期間に対して計時を行うためのものである、ことと、
前記無線リンクペアの少なくとも1つのリンク上で前記無線リンクペアの前記第1の伝送イベントと第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つを検出することであって、前記第2の伝送イベントは、前記第1の伝送イベントの後に発生するものである、ことと、
前記無線リンクペアの前記第1の伝送イベントと前記第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つに対する検出に基づいて、前記メディア同期遅延期間を調整するかどうかを決定することと、を実行するように構成される、無線ステーション。
【請求項21】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記プロセッサはさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットしないことと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長い場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートすることとを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項20に記載の無線ステーション。
【請求項22】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記プロセッサはさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットすることと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長い場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートすることとを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項20に記載の無線ステーション。
【請求項23】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記プロセッサはさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットすることと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長くない場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートしないこととを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項20に記載の無線ステーション。
【請求項24】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記プロセッサはさらに、
前記第2の伝送イベントが始まるときに、前記メディア同期遅延タイマを0にリセットしないことと、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長くない場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマをリスタートしないこととを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項20に記載の無線ステーション。
【請求項25】
前記メディア同期遅延期間内において、前記無線ステーションは、前記無線リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2無線ステーションによって実行される前記第2の伝送イベントによりメディア同期を失い、前記プロセッサはさらに、
前記第2の伝送イベントがメディア同期閾値期間より長い場合、前記第2の伝送イベントが終了するときに、前記メディア同期遅延タイマを開始することを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項20に記載の無線ステーション。
【請求項26】
前記メディア同期閾値期間は、aMediumSyncThresholdを含むことを特徴とする
請求項21~25のいずれか一項に記載の無線ステーション。
【請求項27】
無線ステーションであって、前記無線ステーションは、
トランシーバと
前記トランシーバに接続されたプロセッサとを含み、前記プロセッサは、
無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションがメディア同期を失った場合、前記無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、前記メディア同期遅延タイマは、前記メディア同期遅延期間に対して計時を行うためのものである、ことと、
前記メディア同期遅延期間内において、調整されたエネルギー検出(ED)閾値を使用してクリアチャネル評価(CCA)を行うことと、を実行するように構成される、無線ステーション。
【請求項28】
前記調整されたED閾値は、パラメータdot11MSDOFDMEDthresholdによって示されるメディア同期直交周波数分割多重OFDMED閾値に等しい、ことを特徴とする
請求項27に記載の無線ステーション。
【請求項29】
前記プロセッサはさらに、
前記調整されたED閾値を使用して1つ又は複数の管理フレームを伝送することを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項28に記載の無線ステーション。
【請求項30】
前記プロセッサはさらに、
前記無線ステーションが、持続時間情報が含まれる持続時間/IDフィールドを含む有効なメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を有するPPDUを受信した場合、前記メディア同期遅延タイマをゼロにリセットすることと、
前記無線ステーションが、持続時間情報が含まれない持続時間/IDフィールドを含む有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、前記メディア同期遅延タイマをゼロにリセットしないことと、を実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項27に記載の無線ステーション。
【請求項31】
前記プロセッサはさらに、
前記無線ステーションが競合に基づく無線伝送を検出し、前記競合に基づく無線伝送は、1つの期間内において、指定された帯域幅で指定された信号強度閾値に等しいか又はより高い高確率を有する場合、前記メディア同期遅延期間内においてバックオフを禁止することを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項27に記載の無線ステーション。
【請求項32】
前記競合に基づく無線伝送は、非高スループット(HT)物理層プロトコルデータユニット(PPDU)、高スループット混合フォーマット(HT_MF)PPDU、高スループットグリーンフィールド(HT_GF)PPDU、非常に高いスループット(VHT)PPDU、高効率(HE)PPDU、又は極めて高いスループット(EHT)PPDUのIEEE802.11伝送を含む、ことを特徴とする
請求項31に記載の無線ステーション。
【請求項33】
前記プロセッサはさらに、
前記無線ステーションが暗黙的リンク検出結果を検出しない場合、拡張フレーム間スペース(EIFS)の開始を延期し、前記メディア同期遅延期間内においてバックオフを許可することを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項31に記載の無線ステーション。
【請求項34】
前記プロセッサはさらに、
前記メディア同期遅延期間内において、OBSS PD SRを禁止することを実行するように構成される、ことを特徴とする
請求項27に記載の無線ステーション。
【請求項35】
前記調整されたED閾値は、空間再利用(SR)オーバーラッピング基本サービスセットパケット検出(OBSS PD)レベルより低くない、ことを特徴とする
請求項34に記載の無線ステーション。
【請求項36】
前記無線リンクペアは、非同期送受信(NSTR)リンクペアを含むことを特徴とする
請求項27に記載の無線ステーション。
【請求項37】
前記無線ステーションは、前記NSTRリンクペア内の前記non-AP MLDに付属する非アクセスポイントステーション(non-AP STA)を含み、前記non-AP STAは、伝送機会(TXOP)を取得してTXOPの保有者として動作し、
前記non-AP STAは、フレームにおいてAP支援要求(AAR)制御サブフィールドを伝送し、前記フレームは、前記non-AP STAによって前記TXOPでAP MLDに付属する関連する第1APに伝送された最後のフレームであり、前記AAR制御サブフィールドは、トリガフレームを同じNSTRリンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2non-AP STAに伝送することを前記第2APに要求するように、同じAP MLDに付属する第2APのリンク識別子を示す、ことを特徴とする
請求項36に記載の無線ステーション。
【請求項38】
前記STAは、前記TXOPで前記AAR制御サブフィールドが含まれる前記フレームを有するPPDUを、前記AP MLD110に付属する前記第1APに伝送し、前記TXOPで前記AAR制御サブフィールドが含まれる前記フレームを有する前記PPDUを伝送することは、前記TXOPで前記STAによって伝送された前記最後のフレームを有する前記PPDUが終了した後に、前記トリガフレームを伝送するように、同じAP MLDに付属する前記第2APに要求することを示す、ことを特徴とする
請求項37に記載の無線ステーション。
【請求項39】
コンピュータによって実行される場合、前記コンピュータに請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶した、非一時的機械可読記憶媒体。
【請求項40】
メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、チップがインストールされたデバイスに請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されるプロセッサを含む、チップ。
【請求項41】
コンピュータに請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項42】
コンピュータに請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項43】
コンピュータに請求項1~19のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム分野に関し、より具体的に、メディアアクセス回復方法及び無線ステーションに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムなどの通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどのさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く配置されている。これらの通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、時間、周波数及び電力)を共有することにより複数のユーザとの通信をサポートできる多元接続システムであってもよい。WI-FI(電気電子技術者協会(IEEE)802.11)ネットワークなどの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)などの無線ネットワークは、1つ又は複数の無線移動ステーション(STA:station)又はデバイスと通信可能なアクセスポイント(AP:AccessPoint)を含むことができる。WLANにより、ユーザはパーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、ラップトップコンピュータ、ポータブルマルチメディアプレーヤー(PMP:Portable Multimedia Player)、スマートフォンなどの携帯端末を使用して、家庭、オフィス又は特定のサービスエリアで無線周波数技術に基づいて無線でインターネットにアクセスすることができる。APは、インターネットなどのネットワークに接続されてもよく、モバイルデバイスがネットワークを介して通信できる(又はAPに接続された他のデバイスと通信する)ようにすることができる。無線デバイスはネットワークデバイスと双方向で通信することができる。例えば、WLANでは、STAはダウンリンク及びアップリンクを介して関連するAPと通信することができる。ダウンリンクは、APからSTAへの通信リンクを指すことができ、アップリンクは、STAからAPへの通信リンクを指すことができる。
【0003】
解決しようとする課題
IEEE802.11beワーキンググループ(WG:Working Group)は、WLANの極めて高いスループット(EHT:Extreme High Throughput)特徴にマルチリンクデバイス(MLD:Multi-link Device)を導入し、AP MLDに付属するAPのマルチリンク(ML)能力を要求するように、非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属するSTAに対してML発見プロセスを定義する。MLDは、IEEE802.11をサポートするデバイスであり、MLDは論理エンティティであり、論理リンク制御(LLC:Logical Link Control)ための2つ又はより多くの付属ステーション(STA)及び単一のメディアアクセス制御(MAC:Medium Access Control)サービスアクセスポイント(SAP:Service Access Point)を有し、MAC SAPはMACデータサービスを含む。
【0004】
IEEE802.11beドラフト1.0は、非同期送受信(NSTR:Non-simultaneous Transmit and Receive)の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(MLD)のブラインドネス(blindness)問題を解決するためのメディアアクセス回復プロセスを規定している。しかしながら、メディアアクセス回復プロセスの現在の仕様には次の問題がある。
【0005】
メディア同期遅延タイマ(例えば、標準におけるMediumSyncDelay(メディア同期遅延)(MSD)タイマ)によってキープされる期間内において、[-72,-62]dBm範囲内のエネルギー検出(ED:Energy Detection)閾値が空間再利用(SR:Spatial Reuse)オーバーラッピング基本サービスセット(OBSS:Overlapping Basic Service Set)パケット検出(PD:Packet Detection)レベルより低い場合、OBSS PD SRの予期しない異常を招く。
【0006】
非ゼロMediumSyncDelayタイマ内のSTAの現在の要求は、STAが伝送機会(TXOP:Transmission Opportunity)を取得しようとする場合にのみ適用される。現在の標準では十分に利用可能なネットワーク管理ルールがない。
【0007】
MediumSyncDelayタイマ(MediumSyncDelay時間又はMSD時間と呼ばれる)に関連付けられた有効な操作を許可するために使用され得る十分なルール又は制限がない。例えば、NSTR STAがMSD時間内に有効な物理層(PHY:Physical Layer)プロトコルデータユニット(PPDU:Protocol Data Unit)を検出せず、且つクリアチャネル評価(CCA:Clear Channel Assessment)にチャネルがビジーであることを示す場合、NSTR STAは無線チャンネルを有効に利用できない。NSTR STAは、NSTRリンクペアに属するSTAを指す。
【0008】
したがって、現在の標準における問題を解決するためのメディアアクセス回復方法及び無線デバイスを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、メディアアクセス回復方法及び無線ステーションを提案することを目的とする。
【0010】
本開示の第1態様では、メディアアクセス回復方法を提供し、該メディアアクセス回復方法は、無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションが第1の伝送イベントによりメディア同期を失った場合、無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、メディア同期遅延タイマは、メディア同期遅延期間に対して計時を行う、ことと、無線リンクペアの少なくとも1つのリンク上で無線リンクペアの第1の伝送イベントと第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つを検出することであって、第2の伝送イベントは、第1の伝送イベントの後に発生する、ことと、無線リンクペアの第1の伝送イベントと第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つに対する検出に基づいて、メディア同期遅延期間を調整するかどうかを決定することと、を含む。
【0011】
本開示の第2態様では、メディアアクセス回復方法を提供し、該メディアアクセス回復方法は、無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションがメディア同期を失った場合、無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、メディア同期遅延タイマは、メディア同期遅延期間に対して計時を行う、ことと、メディア同期遅延期間内において、調整されたエネルギー検出(ED)閾値を使用してクリアチャネル評価(CCA)を行うこととを含む。
【0012】
本開示の第3態様では、プロセッサと、トランシーバとを含む無線ステーションを提供する。プロセッサは、トランシーバに接続され、無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションが第1の伝送イベントによりメディア同期を失った場合、無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、メディア同期遅延タイマは、メディア同期遅延期間に対して計時を行う、ことと、無線リンクペアの少なくとも1つのリンク上で無線リンクペアの第1の伝送イベントと第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つを検出することであって、第2の伝送イベントは、第1の伝送イベントの後に発生する、ことと、無線リンクペアの第1の伝送イベントと第2の伝送イベントとのうちの少なくとも1つに対する検出に基づいて、メディア同期遅延期間を調整するかどうかを決定することと、を実行するように構成される。
【0013】
本開示の第4態様では、プロセッサと、トランシーバとを含む無線ステーションを提供する。プロセッサは、トランシーバに接続され、無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションがメディア同期を失った場合、無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、メディア同期遅延タイマは、メディア同期遅延期間に対して計時を行う、ことと、メディア同期遅延期間内において、調整されたエネルギー検出(ED)閾値を使用してクリアチャネル評価(CCA)を行うことと、を実行するように構成される。
【0014】
開示された方法は、チップ内に実現され得る。チップは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、該チップがインストールされたデバイスに開示された方法を実行させるように構成されるプロセッサを含むことができる。
【0015】
開示された方法は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータ実行可能な命令としてプログラムされ得る。コンピュータにロードされる場合、非一時的コンピュータ可読媒体は、開示された方法を実行するようにコンピュータのプロセッサに指示する。
【0016】
非一時的コンピュータ可読媒体は、ハードディスク、CD-ROM、光記憶装置、磁気記憶装置、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ、EPROM、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ及びフラッシュメモリからなるグループのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
開示された方法は、コンピュータに開示された方法を実行させるコンピュータプログラム製品としてプログラムされ得る。
【0018】
開示された方法は、コンピュータに開示された方法を実行させるコンピュータプログラムとしてプログラムされ得る。
【0019】
有益な効果
本発明の実施例は、無線移動ステーション(STA)によって実行されるメディアアクセス回復方法を提供する。移動ステーションが、同じマルチリンクデバイス(MLD)に付属する別の移動ステーションの伝送によりメディア同期を失った場合、該移動ステーションは、別の移動ステーションの伝送が終了するときにメディア同期遅延タイマ(例えば、MediumSyncDelayタイマ)を開始する。該方法は、少なくとも、遅延タイマによってキープされる遅延時間内にバックオフを許可するかどうか、オーバーラッピング基本サービスセット(OBSS)パケット検出(PD)空間再利用(SR)を許可するかどうか、又は後続の伝送イベントに対して遅延タイマをリセットするかどうかを決定し、又はエネルギー検出(ED)閾値を調整することで、メディアアクセス回復を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】MediumSyncDelayタイマの期間における保護が不十分な状況を示す概略図である。
【
図2】本開示の実施例による無線通信システムの例を示す概略図である。
【
図3】本開示の実施例による無線通信システムにおいて通信する1つ又は複数のステーション(STA)及びアクセスポイント(AP)を示す概略図である。
【
図4】本発明の実施例によるメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図5】本発明の第1の実施例による、バックオフを禁止するメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図6】本発明の第2の実施例による、調整されたエネルギー検出閾値を使用したメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図7】本発明の第3の実施例による、空間再利用を禁止するメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図8】本発明の第4の実施例による、持続時間情報を使用してタイマをリセットするメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図9】本発明の第5の実施例によるメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図10】本発明の第6の実施例によるメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図11】本発明の第7の実施例によるメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図12】本発明の第8の実施例によるメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図13】本発明の第9の実施例によるメディアアクセス回復方法を示す概略図である。
【
図14】本開示の実施例による無線通信のためのシステムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の実施例又は関連技術をより明確に説明するために、実施例に説明される以上の図面を簡単に説明する。明らかに、図面は本開示のいくつかの実施例だけであり、当業者はこれらの図面に基づいて努力を払うことなく他の図面を取得することができる。
【0022】
下記において、図面を参照して、技術的問題、構造的特徴、実現された目的及び効果を組み合わせて本開示の実施例を詳細に説明する。具体的に、本開示の実施例における用語は、本開示を限定するものではなく、特定の実施例を記述する目的にのみ使用される。
【0023】
図1を参照すると、非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)120は、NSTRリンクペアに属するSTA121と、同じNSTRリンクペアに属するSTA122とを含む。NSTR STAとは、NSTRリンクペアに属するSTAを指す。NSTR STA121とNSTR STA122は、同じnon-AP MLD120に付属する。AP MLD110は、AP111とAP112とを含む。AP111とAP112は、同じAP MLD110に付属する。有効なPPDU(例えば、AP113からSTA123へのブロック確認(BA:Block Acknowledgement)フレーム131)が検出されない場合、NSTA STA122は拡張フレーム間スペース(EIFS:Extended Interframe Space)T1を延期し、バックオフ期間T2内でバックオフを実行する。このような場合、STA123は、リンク2上のNSTR MLD120に付属するSTA122に対して、隠蔽されるものであり、又は検出不可能である。いくつかの条件では、STA123は伝送機会(TxOP)でPPDU132を伝送することができ、ここで、PPDU132はBAフレーム131よりもはるかに長い。STA123がリンク2上のNSTR MLD120に付属するSTA122に対して、隠蔽されるものであるため、NSTR MLD120はSTA123から送信されたPPDU132を検出することができない。このような場合、EIFS T1は十分な保護を提供することができず、これは、6MbpsのACKに対して、EIFS T1がaSIFSTime+AckTxTime+DIFS=94usまで短くてもよいためである。
【0024】
MediumSyncDelayタイマが暗黙的にリセットされるときに、メディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)伝送の有効持続時間(時間長)を取得して、ネットワーク割り当てベクトル(NAV:Network Allocation Vector)を更新することができる。省電力ポール(PS-Poll:Power Saving Poll)などの持続時間情報がない場合、有効なメディアアクセス制御MPDUのMSDタイマへのリセットは、同じ又は異なるSTAの他の潜在的な伝送に十分な保護を提供することができない。また、サービス品質(QoS:Quality of Service)データフレームと管理フレームの伝送は、異なるチャネルアクセス方法が使用され、つまり、強化分散チャネルアクセス(EDCA:Enhanced Distributed Channel Access)メカニズムは、TXOPを取得してQoSデータフレームを伝送するために使用され、分散調整機能(DCF:Distributed Coordination Function)は、チャネルにアクセスして管理フレームを伝送するために使用される。
【0025】
IEEE802.11beドラフト1.0は、メディアアクセス回復プロセスを規定している。メディアアクセス回復プロセスによれば、第1STA(例えば、STA122)及び第2STA(例えば、STA121)は、NSTRリンクペア内のnon-AP MLD(例えば、non-AP MLD120)に付属する。同じnon-AP MLDに付属し、該NSTRリンクペアに属する第2STAがPPDUを伝送する場合、第1STAと第2STAが伝送を同時に終了しない限り、第1STAはアップリンク(UL)干渉によりメディア同期を失ったと見なされる。
【0026】
伝送イベントがaMediumSyncThreshold(メディア同期閾値)より長い場合、同じMLDに付属する第2STAによって開始された伝送イベントによりメディア同期を失った第1STAは、伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。aMediumSyncThresholdは、標準におけるメディア同期閾値の予め構成されたパラメータである。伝送イベントがaMediumSyncThresholdより短いか又は等しい場合、第1STAはMediumSyncDelayタイマを開始しない可能性がある。
【0027】
MediumSyncDelayタイマは、単一のタイマであり、non-AP STA内のすべての強化分散チャネルアクセス機能(EDCAF)によって共有され、MediumSyncDelayタイマを標準における表36-69に定義されるaPPDUMaxTime(PPDU最大時間)に初期化して、極めて高いスループット(EHT)物理層(PHY)特性を実現する。STAは、そのMediumSyncDelayタイマを、関連するAP MLD(例えば、AP MLD110)から受信した最新フレーム内の基礎変型マルチリンク要素のメディア同期フィールド(存在するとした場合)に含まれるタイマに更新すべきである。次のいずれかのイベントが発生した場合、即ち、
・第1STAが有効なMPDUを有するPPDUを受信したこと、又は
・第1STAがPPDUを受信し、該PPDUに対応するRXVECTOR(受信ベクトル)パラメータTXOP_DURATION(伝送機会_持続時間)はUNSPECIFIED(未指定)になること、が発生した場合、タイマはゼロにリセットされる。
【0028】
TXOPの取得をサポートする、非ゼロMediumSyncDelayタイマを有し、non-AP MLDに付属する第1STAは、
・送信要求(RTS:request to send)フレームを、TXOPを取得するいかなる試みの第1のフレームとすること、
・複数のMSD_TXOP_MAX TXOPの開始を試みること、及び/又は
・dot11MSDOFDMEDthresholdと等しいCCA_ED閾値を使用すること、を実行することができる。
【0029】
標準では、non-AP STAがメディア同期を失い、及び後続でMediumSyncDelayタイマを開始する起因となった伝送イベントの終了直後のaCCAtime(36.3.20.6.3(プライマリ20MHzチャネルを占有するCCA感度)を参照)内において、受信された信号強度がプライマリ20MHzチャネルのdot11OFDMEDThresholdによって提供されるCCA-ED閾値を超え、PPDUの開始が検出されない場合、受信された信号強度がCCA-ED閾値よりも低い時に、non-AP STAはEIFSの開始を延期すべきである。
【0030】
本出願は、IEEE802.11beドラフト1.0におけるメディアアクセス回復プロセスの現在の仕様における問題を解決するための本発明の実施例を提供する。
【0031】
本開示の革新的な態様を説明するために、以下の説明はいくつかの実施例に対するものである。しかしながら、当業者であれば、複数の異なる方式で本明細書の教示を適用し得ることを容易に認識する。説明される実施形態は、IEEE802.11標準、Bluetooth(登録商標)標準、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、グローバル移動通信システム(GSM)、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上幹線無線(TETRA)、ワイドバンドCDMA(W-CDMA)、進化型データ最適化(EV-DO)、1×EV-DO、EV-DO RevA、EV-DO RevB、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、進化型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、及びAMPS、のうちのいずれか1つに基づいて無線周波数(RF)信号を送受信することができるいかなるデバイス、システム、又はネットワークにおいて実現され、又はワイヤレス、セルラー、又はモノのインターネット(IoT)ネットワーク(例えば、3G、4G、又は5G技術又はその実現形態を利用するシステム)内で通信するための他の既知の信号を送受信することができるいかなるデバイス、システム、又はネットワークにおいて実現される。明細書における標準は、少なくともIEEE802.11仕様の1つ又は複数のバージョンを参照することができる。
【0032】
図2は、本開示の実施例による無線通信システムの例を示す。無線通信システムは、本開示の様々な態様に基づいて構成された無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)100の例であり得る。WLANは、次世代、ネクストビッグシング(NBT:Next Big Thing)、超高スループット(UHT)又はEHT Wi-FiネットワークなどのWI-FIネットワークとも呼ばれる。本明細書で説明されるように、次世代、NBT、UHT、及びEHTという用語は同義とみなされ得、それぞれが高容量スペースタイムストリームをサポートするWi-Fiネットワークに対応し得る。WLAN100は、AP10と、複数の関連するSTA20とを含むことができ、STA20は、例えば移動ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートパソコン、タブレット、ラップトップコンピュータ、ディスプレイデバイス(例えば、TV、コンピュータモニタなど)、プリンタなどのデバイスを表すことができる。AP10及び関連するステーション20は、基本サービスセット(BSS:Basic Service Set)又は拡張サービスセット(ESS:Extended Service Set)を表すことができる。ネットワーク内の各STA20は、AP10を介して相互に通信することができる。AP10のカバレッジエリア110も示されており、カバレッジエリア110は、WLAN100の基本サービスエリア(BSA:Basic Service Area)を表すことができる。WLAN100に関連付けられた拡張ネットワークステーション(図示せず)は、有線又は無線分散システムに接続され得、有線又は無線分散システムは、ESSにおいて複数のAP10を接続することを許可することができる。
【0033】
いくつかの実施例では、STA20は、複数のカバレッジエリア110の交差点に位置することができ、複数のAP10に関連付けられ得る。単一のAP10及び関連する一組のSTA20は、BSSと呼ばれることができる。ESSは、一組の接続されたBSSである。分散システム(図示せず)は、ESSにおける複数のAP10を接続するために使用され得る。いくつかの場合、AP10のカバレッジエリア110はセクタ(図示せず)に分けられてもよい。WLAN100は、異なるタイプの、異なる、重複するカバレッジエリア110を有するAP10(例えば、メトロポリタンエリアネットワーク、ホームネットワークなど)を含むことができる。2つのSTA20はさらに、これら2つのSTA20が同じカバレッジエリア110にあるかどうかに関係なく、直接無線リンク125を介して直接通信することができる。直接無線リンク126の例は、Wi-Fiダイレクト接続、Wi-Fi通路ダイレクトリンクセットアップ(TDLS:Tunneled Direct Link Setup)リンク、及び他のグループ接続を含むことができる。STA20及びAP10は、IEEE802.11、及び802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah、802.11ax、802.11ayなどを含むがこれらに限定されないバージョンからの物理及びメディアアクセス制御(MAC)層のためのWLAN無線及びベースバンドプロトコルに基づいて通信することができる。他のいくつかの実現では、ピアツーピア接続又はアドホック(ad hoc)ネットワークがWLAN100内に実現され得る。
【0034】
図3は、本開示の実施例による無線通信システム700において通信する1つ又は複数のステーション(STA)20及びアクセスポイント(AP)10を示す。
図3は、無線通信システム700がアクセスポイント(AP)10及び1つ又は複数のステーション(STA)20を含むことを示す。AP10は、メモリ12、トランシーバ13、及びメモリ12とトランシーバ13に結合されたプロセッサ11を含むことができる。1つ又は複数のSTA20は、メモリ22、トランシーバ23、及びメモリ22とトランシーバ23に結合されたプロセッサ21を含むことができる。プロセッサ11又はプロセッサ21は、本明細書で説明される提案された機能、プロセス、及び/又は方法を実現するために使用され得る。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサ11又はプロセッサ21に実現され得る。メモリ12又はメモリ22は、プロセッサ11又はプロセッサ21と動作可能に結合され、プロセッサ11又はプロセッサ21を動作させるために様々な情報を記憶する。トランシーバ13又はトランシーバ23はプロセッサ11又はプロセッサ21と動作可能に結合され、トランシーバ13又はトランシーバ23は無線信号を送信及び/又は受信する。
【0035】
プロセッサ11又はプロセッサ21は、特定用途向け集積回路(ASIC)、他のチップセット、論理回路、及び/又はデータ処理デバイスを含むことができる。メモリ12又はメモリ22は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、メモリカード、記憶媒体、及び/又は他の記憶装置を含むことができる。トランシーバ13又はトランシーバ23は、無線周波数信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアの形式で実現される場合、本明細書で説明される技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、機能など)により実現され得る。モジュールはメモリ12又はメモリ22に記憶され、プロセッサ11又はプロセッサ21によって実行され得る。メモリ12又はメモリ22は、プロセッサ11又はプロセッサ21の内部又はプロセッサ11又はプロセッサ21の外部に実現されてもよく、このような場合、メモリ12又はメモリ22は、当分野で知られている様々な装置を介してプロセッサ11又はプロセッサ21に通信可能に結合され得る。
【0036】
いくつかの実施例では、プロセッサ21は、本発明の実施例で開示される方法を実行するために使用される。STA121、STA122、及びSTA123は、STA20の例である。AP111、AP112、及びAP113はAP10の例である。
【0037】
図4を参照すると、無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線デバイスがメディア同期を失った場合、無線デバイス(例えば、第1STA又はSTA122)は、無線デバイスのブラインドネス期間(blindness period)が終了するときに、メディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行い、ここで、メディア同期遅延タイマは、メディア同期遅延期間に対して計時を行うためのものである(ステップS150)。メディア同期遅延タイマは、MediumSyncDelayタイマを含むことができ、メディア同期遅延期間は、MediumSyncDelayタイマによって計時されるMediumSyncDelay期間を含むことができる。
【0038】
無線デバイスは、無線リンクペアの少なくとも1つのリンク上で無線リンクペアの伝送イベントを検出し、暗黙的リンク検出結果及び明示的リンク検出結果のうちの少なくとも1つを取得する(ステップS152)。暗黙的リンク検出結果は、WLANチャネル上の無線伝送の確率を含むことができる。明示的リンク検出結果は、持続時間/IDフィールドにおける持続時間情報、伝送イベント後の第2の伝送イベントの開始、終了又は持続時間を含むことができる。
【0039】
無線デバイスは、暗黙的リンク検出結果及び明示的リンク検出結果のうちの少なくとも1つに基づいて、メディア同期遅延期間を調整するかどうかを決定する(ステップS154)。無線デバイスは、メディア同期遅延タイマを開始、リセット、又はリスタートすることで、メディア同期遅延期間を調整することができる。無線デバイスは、暗黙的リンク検出結果に基づいてメディア同期遅延期間を調整するための第1の対応ルールを決定し、明示的リンク検出結果に基づいてメディア同期遅延期間を調整するための第2の対応ルールを決定し、第1の対応ルールと第2の対応ルールを対応的に適用することができる。
【0040】
伝送イベントがaMediumSyncThresholdよりも長い場合、同じMLD(例えば、non-AP MLD120)に付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される伝送イベントによりメディア同期を失った第1STA(例えば、STA122)は、伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、第1STAは、実施例における以下の解決策又はルールのうちの1つ、複数、又は全部を使用することができる。
【0041】
1つの実施例では、第1STAが、リンクがビジーであることを示すCCA動作中にPPDUの開始を検出できなかった場合、次の2つの状況が発生する可能性がある。
【0042】
状況1において、第1STAがIEEE802.11伝送を検出し、該伝送は1つの期間(例えば、aCCAMidTime又はaCCAMidTime2)内において、指定された帯域幅で指定された信号強度閾値に等しいか又はより高い確率を有する場合、第1STA(即ち、NSTR STA)は、MediumSyncDelay時間内に第1STAのバックオフを禁止することができる。該確率は、確率閾値(例えば、90%)より高い確率であってもよい。例えば、該確率は90%を超える可能性がある。
【0043】
状況2において、状況1が発生しない場合、第1STA(即ち、NSTR STA)はEIFS時間を延期することができる。
【0044】
期間aCCAMidTime2は、CCAメカニズムがIEEE802.11伝送を検出することに使用され得る最長(最大)時間(マイクロ秒を単位とする)を表す。aCCAMidTime2の値は、現在の仕様におけるaCCAMidTimeに等しくてもよい。aCCAMidTimeは標準(例えば、IEEE802.11-2020)で定義された定数であり、aCCAMidTimeは、CCAによってIEEE802.11伝送が非プライマリチャネル上にあるかどうかを決定するための最長時間を表す。例えば、指定された信号強度閾値は、標準におけるPDレベルを含むことができる。1つの実施例では、無線デバイスはそれが1つの期間(例えば、aCCAMidTime又はaCCAMidTime2)内において、指定された帯域幅で指定された信号強度閾値(例えば、PDレベル)に等しいか又はより高い高確率の競合に基づく無線伝送を有することを検出することが暗黙的リンク検出結果によって示される。暗黙的リンク検出結果に応答して、第1STAはメディア同期遅延期間内においてバックオフを禁止する。無線デバイスが暗黙的リンク検出結果を検出しない場合、第1STAは拡張フレーム間スペース(EIFS)の開始を延期し、メディア同期遅延期間内においてバックオフを許可する。
【0045】
1つの実施例では、OBSS PD SRの予期しない状況を回避するために、次のオプション1又はオプション2を採用すべきである。
【0046】
オプション1において、第1STAがED閾値を調整する。調整されたED閾値は、空間再利用OBSS PDレベルより低くない。
【0047】
オプション2において、第1STAはOBSS PD SRを禁止する。
【0048】
1つの実施例では、明示的リンク検出結果は、持続時間/IDフィールドにおける持続時間情報を含むことができる。持続時間情報が含まれる持続時間/IDフィールドの有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、第1STAはMediumSyncDelayタイマをゼロにリセットし、持続時間情報が含まれない持続時間/IDフィールドの有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、MediumSyncDelayタイマをゼロにリセットしない。持続時間/IDフィールドにおけるIDは識別子を表す。
【0049】
1つの実施例では、第1STAは、MediumSyncDelayタイマによってキープされるMSD時間内において、調整されたED閾値を使用するルールを、共通ルールとする。例えば、非ゼロMediumSyncDelayタイマを有し、non-AP MLD120に付属する第1STAは、標準で定義されるdot11MSDOFDMEDthresholdに等しいCCA-エネルギー検出閾値(CCA_ED閾値)を使用することができる。メディア同期OFDMED閾値サブフィールドは、メディア同期回復中にnon-AP STAによって使用されるdot11MSDOFDMEDthreshold閾値の値を示す。
【0050】
1つの実施例では、明示的リンク検出結果は、伝送イベント後の第2の伝送イベントの開始又は終了を含むことができる。non-AP MLD120に付属する第1STAがメディア同期を失ってからMediumSyncDelayタイマを開始した後、第1STAが、同じMLDに付属する第2STAがMediumSyncDelayタイマによってキープされるMSD時間内に実行した第2の伝送により、メディア同期を再び失った場合、第1STAは、以下の解決策及びルールのうちの1つ、複数、又は全部を実行することができる。
【0051】
1つの実施例では、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MSDタイマを0にリセットせず、第2の伝送イベントもaMediumSyncThresholdより長い場合、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする。
【0052】
1つの実施例では、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットし、第2の伝送イベントもaMediumSyncThresholdより長い場合、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする。
【0053】
1つの実施例では、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットし、第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くない場合、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートしない。
【0054】
1つの実施例では、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットせず、第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くない場合、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートしない。
【0055】
1つの実施例では、第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くないことが検出された場合、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MSDタイマを0にリセットしない。
【0056】
1つの実施例では、第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdよりも長いことが検出された場合、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットし、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする。
【0057】
1つの実施例では、NSTRリンクペア内のnon-AP MLD120に付属する第1STAは、TXOPを取得してTXOPの保有者として動作する。第1STAは、フレームにおいてAP支援要求(AAR:AP Assistance Request)制御サブフィールドを伝送し、該フレームは、第1STAによってTXOPでAP MLD(例えば、AP MLD110)に付属する関連する第1AP(例えば、AP112)に伝送された最後のフレームであり、AAR制御サブフィールドは、トリガフレームを同じNSTRリンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2STAに伝送することを第2APに要求するように、同じAP MLDに付属する第2AP(例えば、AP111)のリンク識別子を示す。第1STAは、TXOPでAAR制御サブフィールドが含まれるフレームを有するPPDUを、AP MLDに付属する第1APに伝送する。AAR制御サブフィールドが含まれるフレームを有するPPDUを伝送することは、TXOPで第1STAによって伝送された最後のPPDUが終了した後にトリガフレームを伝送するように、同じAP MLDに付属する第2APに要求する。
【0058】
実施例1
NSTR MLD120について、NSTRリンクペア内のnon-AP MLDに付属する第1STA(例えば、STA122)は、リンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される伝送イベントにより、メディア同期を失う。伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長い場合、STA122は伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、第1STAがPPDUの開始を検出できず、且つCCAがビジーである場合、第1STAは次の2つの状況に基づいて動作できる。
【0059】
状況1において、第1STAがIEEE802.11伝送を検出し、該伝送は1つの期間(例えば、aCCAMidTime又はaCCAMidTime2)内において、指定された帯域幅で指定された信号強度閾値に等しいか又はより高い確率を有する場合、MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、第1STA(即ち、STA)はバックオフを禁止することができる。該確率は、確率閾値(例えば、90%)より高い確率であってもよい。例えば、該確率は90%を超える可能性がある。たとえば、確率は90%を超える場合があります。例えば、第1STAが非高スループット(non-HT)PPDU、高スループット混合フォーマット(HT_MF:High Throughput Mixed Format)PPDU、高スループットグリーンフィールド(HT_GF:High Throughput Greenfield)PPDU、非常に高いスループット(VHT:Very High Throughput)PPDU、高効率(HE:High Efficiency)PPDU、又は極めて高いスループット(EHT)PPDUを検出した場合、該PPDUについて、20MHzサブチャネル内で測定されたパワーは1つの期間(例えば、aCCAMidTime又はaCCAMidTime2)内においてmax(-72dBm、OBSS_PDlevel)に等しいか又はより高い確率が90%を超え、MediumSyncDelay時間(即ち、MediumSyncDelayが0に等しくないときのMediumSyncDelayタイマの期間)内において、STAはバックオフを禁止する。
【0060】
状況2において、受信された信号強度がプライマリ20MHzチャネルのdot11OFDMEDThresholdによって提供されるCCA-ED閾値を超え、802.11によって伝送されたPPDUが検出されない場合、受信された信号強度がCCA-ED閾値よりも低い場合、第1STAはEIFSの開始を延期し、MediumSyncDelay時間内にバックオフを許可する。
【0061】
図5を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD(NSTR non-AP MLD)120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。単一のSTA(即ち、STA123)は、リンク2上で動作する別のAP(即ち、AP113)に関連付けられる。STA123はSTA122の隠蔽ステーションであり、これは、STA122がSTA123からAP113に伝送されるPPDUを検出できないことを意味する。STA121は、PPDU(即ち、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップS201)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS202)。MediumSyncDelayタイマの期間(即ち、MSD時間)が始まるときに、STA122は中間パケット検出(mid-packet detection)を使用してIEEE802.11PPDUを検出し(ステップS203)、AP113は検出されたBAを有するPPDUをリンク2でSTA123に伝送する。MediumSyncDelayタイマが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122はバックオフを禁止し(ステップS204)、これによりNSTRリンクペア上の他の潜在的な伝送にさらなる保護を提供することができる。STA122がAP113からSTA123に送信された有効なBAフレームを有するPPDUを受信した場合、STA122はMediumSyncDelayタイマを0にリセットする(ステップS205)。本実施例は、MediumSyncDelay時間内により合理的な保護を提供する解決策を提供する。
【0062】
実施例2
NSTR MLD120について、NSTRリンクペア内のMLDに付属する第1STA(即ち、NSTR STA122)は、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される伝送イベントにより、メディア同期を失う。伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長い場合、STA122は伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA121及びSTA122のそれぞれは、調整されたED閾値を使用してクリアチャネル評価(CCA)を行う。ここで、調整されたED閾値は空間再利用OBSS PDレベルより低くない。
【0063】
図6を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1又はPPDU2)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップS301及びステップS305)。PPDU1又はPPDU2の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS302及びステップS306)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA121は、調整されたED閾値を使用してクリアチャネル評価を行う(ステップS304及びステップS308)。調整されたED閾値は、空間再利用OBSS PDレベルより低くないように保持され、これにより予期しない状況の発生が回避される。該実施例は、調整されたED閾値の問題に対する解決策を提供する。
【0064】
実施例3
NSTR MLD120について、NSTRリンクペア内のMLD120に付属する第1STA(即ち、NSTR STA122)は、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される伝送イベントにより、メディア同期を失う。伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長い場合、STA122は伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、OBSS PD SRを禁止する。
【0065】
図7を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。NSTR non-AP MLD120は、NSTRリンクペアに属するnon-AP MLDである。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1又はPPDU2)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップS401及びステップS405)。PPDU1又はPPDU2の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS402及びステップS406)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、OBSS PD SRを禁止し(ステップS404及びステップS407)、これにより予期しない状況の発生が回避される。該実施例は、調整されたED閾値の問題に対する解決策を提供する。
【0066】
実施例4
NSTR MLD120について、NSTRリンクペア内のMLDに付属する第1STA(即ち、STA122)は、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される伝送イベントにより、メディア同期を失う。伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長い場合、STA122は伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。第1STAが持続時間情報が含まれる持続時間/IDフィールドを含む有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、STA122はMediumSyncDelayタイマをゼロにリセットする。第1STAが持続時間情報が含まれない持続時間/IDフィールドを含む有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、STA122はMediumSyncDelayタイマをゼロにリセットしない。
【0067】
図8を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。単一のSTA(例えば、STA123)は、リンク2で動作するAP112に関連付けられ、STA122は、STA123とAP112との間で伝送されるPPDUを検出することができる。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップ501)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS502)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122は、まず、STA123からAP112に伝送されたPS-POLLフレームを検出し(ステップS503)、PS-POLLフレームが持続時間情報が含まれない持続時間/IDフィールドを有する場合、STAは、MediumSyncDelayタイマを0にリセットしない(ステップS504)。AP112からSTA123に伝送されたACKフレーム(ACKフレームは持続時間情報が含まれる持続時間/IDフィールドを有する)が検出された場合、STA122は、持続時間/IDフィールドにおける持続時間に基づいてMediumSyncDelayタイマをゼロにリセットする(ステップS505)。PPDU1の伝送によって起動/開始されるMediumSyncDelayタイマの値は、STA122がMediumSyncDelayタイマを開始したときに起動/開始されるMediumSyncDelayタイマの値とまったく同じままである。MediumSyncDelayは、PPDU1の伝送によって実際にできた値があり、該値は、第1STAがMediumSyncDelayタイマを開始してから、MediumSyncDelayタイマがゼロにカウントダウンされるか、又はゼロにリセットされるまでの期間を表す。該実施例は、有効なMPDUの問題を解決する解決策を提供する。
【0068】
実施例5
NSTRリンクペア内のnon-AP MLD120に付属する第1STA(例えば、STA122)がメディア同期を失うことによりMediumSyncDelayタイマを開始した後、MediumSyncDelayタイマの実行中に、第1STAが、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される第2の伝送イベントにより、メディア同期を再び失った場合、第1STAは、第2の伝送イベントが始まるときに、MSDタイマを0にリセットせず、第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdよりも長い場合、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする。
【0069】
図9を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップ511)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS512)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122は、PPDU2の伝送が始まるときにMSDタイマを0にリセットせず(ステップS513)、PPDU2の伝送イベントもaMediumSyncThresholdより長い場合、PPDU2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする(ステップS514)。該実施例は、連続的なブラインドネス期間の問題を解決する解決策を提供する。
【0070】
実施例6
NSTRリンクペア内のnon-AP MLD120に付属する第1STA(例えば、STA122)がメディア同期を失うことによりMediumSyncDelayタイマを開始した後、MediumSyncDelayタイマの実行中に、第1STAが、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される第2の伝送イベントにより、メディア同期を再び失った場合、第1STAが第2の伝送イベントもaMediumSyncThresholdより長いことを検出した場合、第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットし、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする。
【0071】
図10を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップ521)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS522)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122は、PPDU2の伝送が始まるときにMediumSyncDelayタイマを0にリセットし(ステップS523)、PPDU2の伝送イベントもaMediumSyncThresholdより長い場合、PPDU2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートする(ステップS524)。PPDU1の伝送によって開始されるMediumSyncDelayタイマの値は、第1STAがPPDU1の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始したときに開始されるMediumSyncDelayタイマの値とまったく同じままである。MediumSyncDelayは、PPDU1の伝送によって実際にできた値があり、該値は、第1STAがMediumSyncDelayタイマを開始してから、MediumSyncDelayタイマがゼロにカウントダウンされるか、又はゼロにリセットされるまでの期間を表す。該実施例は、連続的なブラインドネス期間の問題に対する解決策を提供する。
【0072】
実施例7
NSTRリンクペア内のnon-AP MLD120に付属する第1STA(例えば、STA122)がメディア同期を失うことによりMediumSyncDelayタイマを開始した後、MediumSyncDelayタイマの実行中に、第1STAが、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される第2の伝送イベントにより、メディア同期を再び失った場合、第1STAは第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットし、第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くない場合、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートしない。
【0073】
図11を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップ531)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS532)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122は、PPDU2の伝送が始まるときにMediumSyncDelayタイマを0にリセットし(ステップS533)、PPDU2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くない場合、PPDU2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートしない(ステップS534)。PPDU1の伝送によって開始されるMediumSyncDelayタイマの値は、第1STAがPPDU1の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始したときに開始されるMediumSyncDelayタイマの値とまったく同じままである。MediumSyncDelayは、PPDU1の伝送によって実際にできた値があり、該値は、第1STAがMediumSyncDelayタイマを開始してから、MediumSyncDelayタイマがゼロにカウントダウンされるか、又はゼロにリセットされるまでの期間を表す。該実施例は、連続的なブラインドネス期間の問題を処理するための解決策を提供する。
【0074】
実施例8
NSTRリンクペア内のnon-AP MLD120に付属する第1STA(例えば、STA122)がメディア同期を失うことによりMediumSyncDelayタイマを開始した後、MediumSyncDelayタイマの実行中に、第1STAが、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される第2の伝送イベントにより、メディア同期を再び失った場合、第1STAが第2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くないことを検出した場合、MediumSyncDelayタイマの実行を維持し、第2の伝送イベントが始まるときに、MediumSyncDelayタイマを0にリセットせず、第2の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマをリスタートしない。
【0075】
図12を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップ541)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS542)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、第1STAはPPDU2の伝送が始まるときに、MSDタイマを0にリセットせず(ステップS543)、PPDU2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長くない場合、第1STAはPPDU2の伝送が終了するときに、MediumSyncDelayタイマをリスタートしない(ステップS544)。PPDU1の伝送によって開始されるMediumSyncDelayタイマの値は、第1STAがPPDU1の伝送が終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始したときに開始されるMediumSyncDelayタイマの値とまったく同じままである。該実施例は、連続的なブラインドネス期間の問題に対する解決策を提供する。
【0076】
実施例9
QoSデータフレームと管理フレームの伝送は、異なるチャネルアクセス方法が使用され、即ち、EDCAメカニズムは、TXOPを取得してQoSデータフレームを伝送するために使用され、DCFは、チャネルにアクセスして管理フレームを伝送するために使用される。NSTR MLD120について、NSTRリンクペア内の該MLDに付属する第1STA(即ち、STA122)は、リンクペア内の同じMLDに付属する第2STA(例えば、STA121)によって実行される伝送イベントにより、メディア同期を失う。伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長い場合、STA122は、伝送イベントが終了するときにMediumSyncDelayタイマを開始する。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122は調整されたED閾値を共通ルールとして使用する。具体的に、non-AP MLD120に付属し、非ゼロMediumSyncDelayタイマを有するSTA122は、CCA_ED閾値を使用し、CCA_ED閾値は、パラメータdot11MSDOFDMEDthresholdによって示されるメディア同期直交周波数分割多重(OFDM)ED閾値に等しい。特に、1つ又は複数の管理フレームの伝送について、第1STAはdot11MSDOFDMEDthresholdに等しいCCA_ED閾値を使用する。
【0077】
実施例10
NSTRリンクペア内のnon-AP MLD120に付属するnon-AP STA(例えば、STA122)は、TXOPを取得してTXOPの保有者として動作する。STA122は、フレームにおいてAAR制御サブフィールドを伝送し、該フレームは、第1STAによってTXOPでAP MLD(例えば、AP MLD110)に付属する関連する第1AP(例えば、AP112)に伝送された最後のフレームであり、AAR制御サブフィールドは、トリガフレームを同じNSTRリンクペア内の同じnon-AP MLD120に付属する第2non-AP STA(例えば、STA121)に伝送することを第2APに要求するように、同じAP MLDに付属する第2AP(例えば、AP111)のリンク識別子を示す。STA122は、TXOPでAAR制御サブフィールドが含まれるフレームを有する最後のPPDUを、AP MLD110に付属する第1APに伝送する。TXOPでAAR制御が含まれる最後のフレームを有する最後のPPDUを伝送することは、TXOPで第1STAによって伝送された最後のPPDUが終了した後に、トリガフレームを伝送するように、同じAP MLD110に付属する第2APに要求することを示す。
【0078】
図13を参照すると、2つの付属STA(即ち、STA121及びSTA122)を有するNSTR non-AP MLD120は、2つの付属AP(即ち、AP111及びAP112)を有するAP MLD110に関連付けられる。non-AP MLD120とAP MLD110との間には、AP111とnon-AP STA121との間のリンク1、及びAP112とnon-AP STA122との間のリンク2が確立されている。non-AP MLD120は、リンク1及びリンク2を含む1つのNSTRリンクペアを有する。STA121は、PPDU(例えば、PPDU1)をAP111に伝送し、これにより、STA122はブラインドネス期間内にメディア同期を失う(ステップ901)。PPDU1の伝送が終了するときに、STA122は、MediumSyncDelayタイマを開始する(ステップS902)。MediumSyncDelayが0に等しくないMediumSyncDelayタイマの期間内において、STA122はPPDU2の伝送が始まるときに、MSDタイマを0にリセットせず(ステップS903)、PPDU2の伝送イベントがaMediumSyncThresholdより長い場合、PPDU2の伝送が終了するときに、MediumSyncDelayタイマをリスタートする(ステップS904)。AAR制御サブフィールドが含まれるフレームを有するPPDU2は、STA121によって取得されたTXOPでSTA121によって伝送された最後のPPDUである。PPDU2の伝送が終了した後に、AP112は、STA122からUL PPDUを要求するように、STA122にトリガフレームを伝送する(ステップS905)。トリガフレームを受信した場合、STA122は、MediumSyncDelayタイマを0にリセットする(ステップS909)。本実施例は、TXOP中にAAR制御サブフィールドが含まれるフレームの伝送を使用する解決策を提供する。
【0079】
実施例1、2、3、及び10は、実施例9に組み込まれてもよい。言い換えれば、STA(例えば、第1STA)は、上記の実施例1、2、3、9及び10の任意の組み合わせにおける方法を実行することができる。同様に、実施例4、5、6、7及び8は無線ステーションに実現されてもよい。言い換えれば、STA(例えば、第1STA)は、上記の実施例4、5、6、7及び8の任意の組み合わせにおける方法を実行することができる。
【0080】
図14は、本開示の実施例による無線通信のための例示的なシステム700のブロック図である。本明細書で説明される実施例は、適切に構成された任意のハードウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステムに実現され得る。
図14は、システム700を示し、システム700は、図に示すように互いに結合された無線周波数(RF)回路710、ベースバンド回路720、処理ユニット730、メモリ/記憶装置740、ディスプレイ750、カメラ760、センサ770、及び入力/出力(I/O)インターフェース780を含む。
【0081】
処理ユニット730は、1つ又は複数のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができるが、これらに限定されない。プロセッサは、グラフィックプロセッサ及びアプリケーションプロセッサなどの汎用プロセッサと専用プロセッサの任意の組み合わせを含むことができる。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合され、メモリ/記憶装置に記憶された命令を実行して、システム上で実行される様々なアプリケーション及び/又はオペレーティングシステムを有効にするように構成され得る。
【0082】
ベースバンド回路720は、1つ又は複数のシングルコア又はマルチコアプロセッサなどの回路を含むことができるが、これらに限定されない。プロセッサはベースバンドプロセッサを含んでもよい。ベースバンド回路は、様々な無線制御機能を処理することができ、これらの無線制御機能は、RF回路を介して1つ又は複数の無線ネットワークとの通信を可能にする。無線制御機能は、信号変調、符号化、復号化、無線周波数シフトなどを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施例では、ベースバンド回路は、1つ又は複数の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施例では、ベースバンド回路は、5GNR、LTE、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)、及び/又は他の無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)との通信をサポートしてもよい。ここで、ベースバンド回路が複数の無線プロトコルの無線通信をサポートするために使用される実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれてもよい。様々な実施例では、ベースバンド回路720は、ベースバンド周波数にあると厳密にみなされない信号を利用して動作する回路を含むことができる。例えば、いくつかの実施例では、ベースバンド回路は、ベースバンド周波数と無線周波数との間にある中間周波数を有する信号を利用して動作する回路を含むことができる。
【0083】
RF回路710は、非固体媒体を介して変調された電磁放射を使用して無線ネットワークとの通信を実現することができる。様々な実施例では、RF回路は、無線ネットワークとの通信を促進するために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含むことができる。様々な実施例では、RF回路710は、ベースバンド周波数にあると厳密にみなされない信号を利用して動作する回路を含むことができる。例えば、いくつかの実施例では、RF回路は、ベースバンド周波数と無線周波数との間にある中間周波数を有する信号を利用して動作する回路を含むことができる。
【0084】
様々な実施例では、MLD、STA、又はAPに関して以上で論じた送信機回路、制御回路、又は受信機回路は、RF回路、ベースバンド回路、及び/又は処理ユニットのうちの1つ又は複数に全部又は部分的に具現化されてもよい。本明細書で使用される「回路」とは、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するプロセッサ(共有、専用プロセッサ又はプロセッサグループ)及び/又はメモリ(共有、専用メモリ又はメモリグループ)、組み合わせ論理回路及び/又は説明された機能を提供する他の適切なハードウェアコンポーネント、のうちの一部を指すか、又はこれらを含むことができる。いくつかの実施例では、電子デバイス回路は、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアモジュールにおいて実現され得、又は回路に関連する機能は、1つ又は複数のソフトウェア又はファームウェアモジュールにより実現され得る。いくつかの実施例では、ベースバンド回路、処理ユニット、及び/又はメモリ/記憶装置の構成要素の一部又はすべては、システムオンチップ(SOC)上に一緒に実現され得る。
【0085】
メモリ/記憶装置740は、例えば、システムのためにデータ及び/又は命令をロード及び記憶するために使用され得る。1つの実施例のメモリ/記憶装置は、適切な揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))及び/又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)の任意の組み合わせを含み得る。様々な実施例では、I/Oインターフェース780は、ユーザがシステムとインタラクションを行うことができるように設計された1つ又は複数のユーザインターフェース、及び/又は周辺コンポーネントがシステムとインタラクションを行うことができるように設計された周辺コンポーネントインターフェースを含み得る。ユーザインターフェースは、物理キーボード又はキーパッド、タッチパッド、スピーカー、マイクなどを含むことができるが、これらに限定されない。周辺コンポーネントインターフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、電源インターフェースを含むことができるが、これらに限定されない。
【0086】
様々な実施例では、センサ770は、システムに関連する環境条件及び/又は位置情報を決定するために、1つ又は複数の感知デバイスを含むことができる。いくつかの実施例では、センサは、ジャイロスコープセンサ、加速度計、近接センサ、環境光センサ、及び測位ユニットを含むことができるが、これらに限定されない。測位ユニットは、測位ネットワークのコンポーネント(例えば、全地球測位システム(GPS)衛星)と通信するために、ベースバンド回路及び/又はRF回路の一部であってもよく、又はベースバンド回路及び/又はRF回路と相互作用してもよい。様々な実施例では、ディスプレイ750は、液晶ディスプレイ及びタッチスクリーンディスプレイなどのディスプレイを含み得る。様々な実施例では、システム700は、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイスであってもよいが、これらに限定されない。様々な実施例では、システムは、より多くの又はより少ないコンポーネント及び/又は異なるアーキテクチャを有してもよい。適切な場合に、本明細書で説明される方法はコンピュータプログラムとして実現され得る。コンピュータプログラムは、記憶媒体(例えば、非一時的記憶媒体)に記憶されてもよい。
【0087】
本開示の実施例は、最終製品を作成するためにIEEE802.11be仕様で使用され得る技術/プロセスの組み合わせである。
【0088】
当業者は、本開示の実施例で説明及び開示されるユニット、アルゴリズム、及びステップにおける各々が、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせを使用して実現されることを理解する。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術案の応用条件と設計要件によって決定される。当業者は、異なる方式を使用して各特定のアプリケーションの機能を実現することができ、このような実現は本開示の範囲を超えるべきではない。当業者であれば、上記のシステム、デバイス、及びユニットの動作プロセスが基本的に同じであるため、上記の実施例におけるシステム、デバイス、及びユニットの動作プロセスを参照できることを理解すべきである。説明の便宜及び簡潔のために、これらの動作プロセスを詳細に説明しない。
【0089】
本開示の実施例で開示されたシステム、デバイス及び方法は、他の方式で実現され得ることを理解すべきである。上記の実施例は、例示的なものに過ぎない。ユニットの区分は、論理機能のみに基づいており、実際に実現するときに他の区分が存在する。複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせられてもよく又は別のシステムに統合されてもよい。いくつかの特徴は省略されてもよく、又はスキップされてもよい。また、示される又は議論される相互結合、直接結合又は通信接続は一部のポート、デバイス、又はユニットを介して電気的、機械的又は他の形態で間接的に又は通信的に動作する。
【0090】
分離部品として説明されるユニットは、物理的に分離するものであり、又は物理的に分離するものではない。表示のためのユニットは、物理的ユニットであり、又は物理的ユニットではなく、即ち1つの箇所に位置し、又は複数のネットワークユニットに分布される。ユニットの一部又は全部は、実施例の目的に応じて使用される。さらに、各実施例における各機能ユニットは、物理的に独立した処理ユニットに統合されてもよく、又は2つ又は2つ以上のユニットを有する処理ユニットに統合されてもよい。
【0091】
ソフトウェア機能ユニットが製品として実現、使用又は販売される場合、コンピュータ内の可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本開示で提案される技術的解決策は本質的に、又は部分的にソフトウェア製品の形式として実現され得る。又は、従来の技術に寄与する技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形式で実現され得る。コンピュータ内のソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピューティングデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイス)に本開示の実施例によって開示されるステップの全部又は一部を実行させるための複数のコマンドを含む。記憶媒体は、USBディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フロッピーディスク、又はプログラムコードを記憶できる他の種類の媒体を含む。
【0092】
本発明の実施例は、無線移動ステーション(STA)によって実行されるメディアアクセス回復方法を提供する。移動ステーションが、同じマルチリンクデバイス(MLD)に付属する別の移動ステーションの伝送によりメディア同期を失った場合、該移動ステーションは、別の移動ステーションの伝送が終了するときにメディア同期遅延タイマ(例えば、MediumSyncDelayタイマ)を開始する。該方法は、少なくとも、遅延タイマによってキープされる遅延時間内にバックオフを許可するかどうか、オーバーラッピング基本サービスセット(OBSS)パケット検出(PD)空間再利用(SR)を許可するかどうか、又は後続の伝送イベントに対して遅延タイマをリセットするかどうかを決定し、又はエネルギー検出(ED)閾値を調整することで、メディアアクセス回復を改善する。
【0093】
本開示は、最も実用的で好ましい実施例と考えられる実施例を組み合わせて説明されるが、理解すべきこととして、本開示は、開示された実施例に限定されず、添付の特許請求の範囲の最も広範な解釈の範囲を逸脱することなく行われる様々な設定をカバーすることを意図する。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアアクセス回復方法であって、
無線リンクペア内の非アクセスポイントマルチリンクデバイス(non-AP MLD)に付属する無線ステーションがメディア同期を失った場合、前記無線ステーションのメディア同期遅延タイマを開始し、メディア同期遅延期間に対して計時を行うことであって、前記メディア同期遅延タイマは、前記メディア同期遅延期間に対して計時を行うためのものである、ことと、
前記メディア同期遅延期間内において、調整されたエネルギー検出(ED)閾値を使用してクリアチャネル評価(CCA)を行うこととを含む、メディアアクセス回復方法。
【請求項2】
前記調整されたED閾値は、パラメータdot11MSDOFDMEDthresholdによって示されるメディア同期直交周波数分割多重OFDMED閾値に等しい、ことを特徴とする
請求項
1に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項3】
前記調整されたED閾値を使用して1つ又は複数の管理フレームを伝送することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項
2に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項4】
前記無線ステーションが、持続時間情報が含まれる持続時間/IDフィールドを含む有効なメディアアクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(MPDU)を有するPPDUを受信した場合、前記メディア同期遅延タイマをゼロにリセットすることと、
前記無線ステーションが、持続時間情報が含まれない持続時間/IDフィールドを含む有効なMPDUを有するPPDUを受信した場合、前記メディア同期遅延タイマをゼロにリセットしないこととをさらに含む、ことを特徴とする
請求項
1~3のいずれか一項に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項5】
前記無線ステーションが競合に基づく無線伝送を検出し、前記競合に基づく無線伝送が、1つの期間内において、指定された帯域幅で指定された信号強度閾値に等しいか又はより高い高確率を有する場合、前記メディア同期遅延期間内においてバックオフを禁止することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項
1~3のいずれか一項に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項6】
前記競合に基づく無線伝送は、非高スループット(HT)物理層プロトコルデータユニット(PPDU)、高スループット混合フォーマット(HT_MF)PPDU、高スループットグリーンフィールド(HT_GF)PPDU、非常に高いスループット(VHT)PPDU、高効率(HE)PPDU、又は極めて高いスループット(EHT)PPDUのIEEE802.11伝送を含む、ことを特徴とする
請求項
5に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項7】
前記無線ステーションが暗黙的リンク検出結果を検出しない場合、拡張フレーム間スペース(EIFS)の開始を延期し、前記メディア同期遅延期間内においてバックオフを許可することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項
5に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項8】
前記メディア同期遅延期間内において、OBSS PD SRを禁止することをさらに含む、ことを特徴とする
請求項
1~7のいずれか一項に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項9】
前記調整されたED閾値は、空間再利用(SR)オーバーラッピング基本サービスセットパケット検出(OBSS PD)レベルより低くない、ことを特徴とする
請求項
8に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項10】
前記無線リンクペアは、非同期送受信(NSTR)リンクペアを含むことを特徴とする
請求項
1~9のいずれか一項に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項11】
前記無線ステーションは、前記NSTRリンクペア内の前記non-AP MLDに付属する非アクセスポイントステーション(non-AP STA)を含み、前記non-AP STAは、伝送機会(TXOP)を取得してTXOPの保有者として動作し、
前記non-AP STAは、フレームにおいてAP支援要求(AAR)制御サブフィールドを伝送し、前記フレームは、前記non-AP STAによって前記TXOPでアクセスポイントマルチリンクデバイス(AP MLD)に付属する関連する第1APに伝送された最後のフレームであり、前記AAR制御サブフィールドは、トリガフレームを同じNSTRリンクペア内の同じnon-AP MLDに付属する第2non-AP STAに伝送することを前記第2APに要求するように、同じAP MLDに付属する第2APのリンク識別子を示す、ことを特徴とする
請求項
10に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項12】
前記STAは、前記TXOPで前記AAR制御サブフィールドが含まれる前記フレームを有するPPDUを、前記AP MLD110に付属する前記第1APに伝送し、前記TXOPで前記AAR制御サブフィールドが含まれる前記フレームを有する前記PPDUを伝送することは、前記TXOPで前記STAによって伝送された前記最後のフレームを有する前記PPDUが終了した後に、前記トリガフレームを伝送するように、同じAP MLDに付属する前記第2APに要求することを示す、ことを特徴とする
請求項
11に記載のメディアアクセス回復方法。
【請求項13】
無線ステーションであって、前記無線ステーションは、
トランシーバと
前記トランシーバに接続されたプロセッサとを含み、前記プロセッサは、
請求項1~12のいずれか一項に記載のメディアアクセス回復方法を実行するように構成される、
無線ステーション。
【請求項14】
メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、チップがインストールされたデバイスに請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されるプロセッサを含む、チップ。
【請求項15】
コンピュータに請求項1~
12のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】