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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-11
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/06 20060101AFI20240704BHJP
【FI】
A01K97/06 501
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024503378
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 AU2022050777
(87)【国際公開番号】W WO2023000037
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】2021902243
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515298408
【氏名又は名称】マルチゲート メディカル プロダクツ ピーティーワイ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Multigate Medical Products Pty Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】アミー リーダム
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア マッカーシー
(72)【発明者】
【氏名】ニール ケイトリン
(72)【発明者】
【氏名】アブドゥ モーカハル
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ラー
【テーマコード(参考)】
2B109
【Fターム(参考)】
2B109BA01
2B109BA35
2B109BA38
(57)【要約】
主要な鋭利物体を保持するための容器(10)であって、クッション層(20)を含み、クッション層(20)は、予め形成された切れ目(25)を有し、切れ目(25)は、主要な鋭利物体を受け入れて中に保持するように構成されている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主要な鋭利物体を保持するための容器であって、クッション層を含み、前記クッション層が、予め形成された切れ目を有し、前記切れ目が、前記主要な鋭利物体を受け入れて中に保持するように構成されている、容器。
【請求項2】
前記予め形成された切れ目が、前記切れ目自体にまたはその近くに目印を含む、請求項2に記載の容器。
【請求項3】
前記目印が、
a.英数字の目印、および
b.前記切れ目を少なくとも部分的に取り囲むマーク、
のいずれか一方または組み合わせである、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記目印が、前記切れ目を取り囲む境界線である、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記英数字の目印が、前記容器内に保持されている主要な鋭利物体の数を計数できるようにする通し番号の群の番号部分である、請求項3または4に記載の容器。
【請求項6】
前記容器が複数の予め形成された切れ目を有し、前記複数の予め形成された切れ目の各々が、前記クッション層の幅にわたって形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記容器が、前記容器の長さに沿って形成された複数の予め形成された切れ目を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記複数の予め形成された切れ目は、前記クッション層の幅および長さに沿って互いから等距離の間隔が空けられている、請求項6に従属する場合の請求項7に記載の容器。
【請求項9】
開構成において、前記容器の内部が、前記クッション層を含む第1の側部と、磁気層を有する第2の側部とを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記磁気層が、副次的な鋭利物体をある角度で磁気的に保持するように構成された1つまたは複数の隆起線または起伏部を有する、請求項9に記載の容器。
【請求項11】
前記容器がブレード・リムーバを含み、前記ブレード・リムーバに入れられた外科用メスまたはナイフが、前記外科用メスまたはナイフから安全に刃を取り外す、請求項1から10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記主要な鋭利物体が、1つまたは複数の縫合糸、1つまたは複数の刃、および1つまたは複数の針、のいずれか1つまたは組み合わせであり得る、請求項1から11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
鋭利物体を保持するための容器であって、磁気層を含み、前記磁気層が1つまたは複数の起伏部を有し、前記1つまたは複数の起伏部が、前記鋭利物体をある角度で磁気的に保持するように構成されている、容器。
【請求項14】
前記磁気層が、前記容器の内側面に形成されている、請求項12に記載の容器。
【請求項15】
前記容器を表面に接続するまたは取り付けるように構成されたクリップを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の容器。
【請求項16】
前記表面が手術台である、請求項15に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器に関する。詳細には、本発明は、鋭利物体を受け入れ、保持し、および/または収納するための容器に関する。さらなる例によると、本発明は、別々にまたは1つの容器内に共に提供される、針または鋭利物カウンタおよびブレード・リムーバに関する。
【背景技術】
【0002】
以下の従来の提案または製品の言及および説明は、当技術分野における共通の一般的知識の表明または承認であることは意図されず、またそのように解釈すべきでもない。詳細には、以下の従来技術についての論述は、当業者によって一般にまたはよく知られていることに関係するのではなく、関連する従来技術の提案の特定がその一部であるに過ぎない、本発明の発明的なステップの理解を助けるものであり、本発明のうちで従来技術が提案しているものを特定することは説明の一部に過ぎない。
【0003】
針カウンタなどの容器は、通例、縫合糸などの鋭利物を計数し、整理するために外科的処置時に手術室看護師によって使用される。処置の終了時に、針カウンタを閉じて、鋭利物入れの中に直接入れることができる。しかし、針は、安全な取り扱いを可能にする形では容器に入れられないことが多い。
【0004】
さらに、外科的処置中、看護師は、しばしば、刃を身体から離れる方に向けて位置付け、刃を針ホルダーや動脈鉗子などの器具で把持し、次いで刃を下方に身体から離れる方へ引いてハンドルから外すことにより、外科用メス・ハンドルから刃を取り外すことも必要となる。
【0005】
鋭利物体を取り外した後に収納するための現在の方法は、鋭利物体および適切に鋭利物容器に入れられていない物体を手で扱うことによる針刺し負傷の危険性があるため、医療従事者にとって有害であり得る。さらに、正しく計数されない場合、手術中に鋭利物体が不注意で患者の体内に残される危険性があり、これはしばしば致命的な結果を有し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述の欠点および不都合点を緩和し得るかまたは少なくとも有用な代替物を提供する、容器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によると、主要な鋭利物体を保持するための容器または針カウンタが本明細書にて提供され、この容器はクッション層を含み、クッション層は、予め形成された切れ目を有し、切れ目は、主要な鋭利物体を受け入れて中に保持するように構成されている。
【0008】
1つの例によると、予め形成された切れ目は、切れ目自体にまたはその近くに目印を含む。
【0009】
さらに別の例によると、目印は、英数字の目印、および切れ目を少なくとも部分的に取り囲むマーク、のいずれか一方または組み合わせである。
【0010】
一例では、目印は、切れ目を取り囲む境界線である。
【0011】
さらなる例では、英数字の目印は、容器内に保持されている主要な鋭利物体の数を計数できるようにする通し番号の群の番号部分である。
【0012】
さらに別の例によると、容器は、複数の予め形成された切れ目を有し、複数の予め形成された切れ目の各々は、クッション層の幅にわたって形成されている。
【0013】
1つの形態では、容器は、容器の長さに沿って形成された複数の予め形成された切れ目を有する。
【0014】
さらに別の例では、複数の予め形成された切れ目は、クッション層の幅および長さに沿って互いから等距離の間隔が空けられている。
【0015】
1つの形態では、開構成において、容器の内部が、クッション層を含む第1の側部と、磁気層を有する第2の側部とを有する。
【0016】
別の形態によると、磁気層は、副次的な鋭利物体をある角度で磁気的に保持するように構成された1つまたは複数の隆起線または起伏部を有する。
【0017】
別の例では、容器は、ブレード・リムーバを含み、ブレード・リムーバに入れられた外科用メスまたはナイフが、外科用メスまたはナイフから安全に刃を取り外す。
【0018】
1つのさらなる例では、主要な鋭利物体は、1つまたは複数の縫合糸、1つまたは複数の刃、および1つまたは複数の針、のいずれか1つまたは組み合わせであり得る。
【0019】
別の態様によると、鋭利物体を保持するための容器が本明細書にて提供され、この容器は磁気層を含み、磁気層は1つまたは複数の起伏部を有し、1つまたは複数の起伏部は、鋭利物体をある角度で磁気的に保持するように構成されている。
【0020】
1つの例によると、磁気層は、容器の内側面に形成されている。
【0021】
別の態様では、鋭利物体を保持するための容器が本明細書にて提供され、容器は、ブレード・リムーバを含み、ブレード・リムーバに入れられた外科用メスまたはナイフが、外科用メスまたはナイフから安全に刃を取り外す。
【0022】
別の態様では、外科用メスまたはナイフから刃を取り外すためのブレード・リムーバが本明細書にて提供され、外科用メスまたはナイフが中に入れられたとき、ブレード・リムーバは、外科用メスまたはナイフから安全に刃を取り外す。
【0023】
1つの例によると、ブレード・リムーバは、外科用メスまたはナイフの刃に引っかかることにより外科用メスまたはナイフから刃を外すように構成された突起を含む。
【0024】
さらに別の例では、ブレード・リムーバは、後部表面と、突起の本体によって形成される外向き表面と、後部表面と外向き表面との間に形成された空洞とを含み、突起は、突起の本体から後部表面の方へ延び後部表面の方に付勢されている弾性かぎ形脚部を有し、外科用メスが空洞の中に受け入れられるときに、弾性かぎ形脚部が曲がって刃が空洞を通過できるようにすると共に、弾性かぎ形脚部が刃に引っかかって、空洞を通る後方への移動が制限されて刃を外科用メスから解放できるようにする。
【0025】
さらなる例では、ブレード・リムーバは、第1の突起および第2の突起を含み、第1の突起と第2の突起は、互いから間隔が空けられ、間にチャネルを形成している。
【0026】
別の例では、第1の突起および第2の突起の各々は、それぞれの第1のかぎ形脚部および第2のかぎ形脚部を有する。
【0027】
さらに別の例では、第1のかぎ形脚部および第2のかぎ形脚部の一方が、他方よりも短い。
【0028】
さらなる例によると、第1および第2の突起は、刃が、第1および第2のかぎ形脚部と後部表面との間に形成される空間を通過できるようにすることにより、刃が空洞を通過することを可能にする。
【0029】
別の例では、刃が第1および第2のかぎ形脚部を通過すると、第1および第2のかぎ形脚部は、後部表面の方へスナップ作用で戻る(snap back)。
【0030】
さらに別の例によると、外科用メスまたはナイフのハンドルがチャネルを通じて引っ張られ、それにより、刃が第1および第2のかぎ形脚部に引っかかり、外科用メスまたはナイフのハンドルから外される/撤去される。
【0031】
1つの例によると、容器は、容器を表面に接続するまたは取り付けるように構成されたクリップを含む。
【0032】
別の例によると、表面は手術台である。
【0033】
本明細書に記載される特徴、要素、および例の任意の組み合わせが可能であることが理解されよう。
【0034】
本発明は、以下の好ましい実施形態の非制限的な説明からよりよく理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1A】本明細書に記載される容器の例示的実施形態の斜視図を示す概略図である。
図1B図1Aの例示的容器の上面図を示す概略図である。
図1C図1Aの例示的容器の側面図を示す概略図である。
図1D図1Aの例示的容器の上面図を示す概略図である。
図1E図1Dの容器の断面図A-Aを示す概略図である。
図2A】および
図2B】本明細書に記載される容器の一例を示す写真画像である。
図3】本明細書に記載されるクッション部材の一例を示す概略図である。
図4A】および
図4B】本明細書に記載される容器の一例を示す写真画像である。
図5A】本明細書に記載されるブレード・リムーバの一例の斜視図を示す概略図である。
図5B】半分に切った、図5Aの例示的ブレード・リムーバの斜視図を示す概略図である。
図6A】本明細書に記載されるブレード・リムーバの一例の斜視図を示す概略図である。
図6B】半分に切った、図6Aの例示的ブレード・リムーバの斜視図を示す概略図である。
図6C図6Aの例示的ブレード・リムーバの上面図を示す概略図である。
図6D図6Aの例示的ブレード・リムーバの正面図を示す概略図である。
図6E図6Aの例示的ブレード・リムーバの側面図を示す概略図である。
図7A】ブレード・リムーバの一例の側面図を示す概略図である。
図7B図7Aの例示的ブレード・リムーバの正面斜視図を示す概略図である。
図7C】、
図7E】、
図7G】、
図7I】、
図7K】使用時のブレード・リムーバの側面図を示す概略図である。
図7D】、
図7F】、
図7H】、
図7J】、
図7L】使用時のブレード・リムーバの正面斜視図を示す概略図である。
図8】容器の一部として形成されたブレード・リムーバの別の例を示す写真画像である。
図9A】および
図9B】閉構成にある、容器の上部部分にブレード・リムーバを有する容器の別の例の概略図である。
図10】開構成にある、図9Aおよび図9Bの容器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
鋭利物体を収納するための容器などの容器10の一例が図に示され、下記でより詳細に説明される。
【0037】
特定の例によると、図1A図3は、主要な鋭利物体15を保持する(収納するまたは受け入れる)ための容器10の例を示す。一例として、主要な鋭利物体は、針、縫合糸、および/または刃であり得る。この特定の例では、容器10は、例えば発泡体層などのクッション層20を含む。
【0038】
通例、クッション層20はスリットまたは切れ目25を有し、このスリットまたは切れ目は、切れ目25が主要な鋭利物体15を受け入れて中に保持する構成となるように、クッション層20に予め形成され得る。
【0039】
一例によると、切れ目25は、切れ目自体にまたはその近くに、目印、標識、または識別子30Aまたは30Bを含むことができる。このように、例えば目印30A/30Bは、切れ目がクッション層20のどこにあるのかを視覚的に強調するために使用できる、英数字の目印、および/または、切れ目25を少なくとも部分的に取り囲むマーク、のいずれか1つまたは組み合わせであり得る。目印30A/30Bは、切れ目25をより視覚的に識別しやすくし、よって、スリット/切れ目がクッション層20のどこにあるのかを視認して、それにより特定の鋭利物体15を少なくとも部分的に切れ目25に入れるのを容易にできることが理解されよう。
【0040】
任意形態の目印(通例は視覚的なもの)が使用され得ることが理解されよう。本明細書に示される例では、医療従事者がクッション層20の中に置かれた鋭利物体の数を特定することができるように、スリットの一部分の近くにある英数字の目印が使用され得る。これは、外科的処置中に、例えばすべての縫合糸が計数されていると判断するのを支援することができる。なお、図示の例では、番号1~20などの通し番号が切れ目自体にまたはその近くに設けられて、容器内に保持されている鋭利物体の数を計数できるようにしているが、中に収納されている縫合糸または鋭利物の数を計数するために任意の標識が使用され得ることが理解されよう。
【0041】
さらに、目印は、鋭利物体をクッション層の中に置くのをさらに助けるために、切れ目を完全にまたは部分的に取り囲むことのできる境界線であり得る。図3の例に示すように、クッション層は、複数の予め形成された切れ目を有することができる。これらの例では、複数の予め形成された切れ目の各々は、クッション層の幅にわたって形成されている。それらは、クッション層/容器の長さに沿って形成されることも可能である。さらに、下記で述べるように、切れ目は、クッション層の幅および長さに沿って互いから等距離の間隔にされることができ、これは、その中に収納される鋭利物体が互いから間隔を空けることを可能にし、それによって、物体を容易に見て使用のために取り出すおよび/または計数することが可能になる。
【0042】
よって、容器10は、縫合糸、針、または刃などの1つまたは複数の鋭利物体を保持/収納するための針カウンタであり得る。
【0043】
1つの特定の例によると、クッション層20は、発泡体ブロックのような、発泡体の部片、シート、塊、層等から形成され得るクッション部材であり、それを次いで容器10の内部に取り付けることができ、また1つまたは複数のまたは一連のスリットまたは切れ目25が切り込まれている。特定の例では、複数のスリット25がある場合、それらは、規則的な間隔でクッション層または発泡体層20に形成され、発泡体20の一方の側から他方の側に延びることができる。上記で説明したように、1つまたは複数のスリット25は、クッション部材20の長さまたは幅に沿ってクッション部材に沿って延びることができ、さらには斜めに配置され得ることが理解されよう。さらに、1つまたは複数のスリット25は、別個のスリットとして設けられるか、または図3に示すように発泡体の長さ/幅に沿って接続され得る。別の例によると、スリットは、発泡体の縁部からずらすことも可能であり(例えば縁部から5mmなど)、または発泡体部材20の縁部までずっと延びることもできる。
【0044】
図示の例では、スリット25は、互いに対して規則的な間隔で配置されているが、間隔の長さは、異なるサイズの針カウンタ/容器間で異なり得ることが理解されよう。例えば、ある発泡体ブロックは、10~12mm(11.2mmなど)の間隔を空けたスリットを有することができ、別の発泡体ブロックは、9~8mmの(9.4mm離れているなど)スリットを有することができる。さらに、容器10のサイズが、その内部に配置されることが可能な発泡体ブロックのサイズを決定することがあり、それが次いで層20内のスリットの数を決定することができる。通例、スリットは、それらの間に番号/図像を印刷するための空間を可能にするのに十分に離れている必要があるが、発泡体上の空間を効率的に利用するのに十分に近接している必要がある。一例として、スリットは、規則的な間隔のスリットの場合、2mm~20mmの範囲で設けられ得る。しかし、発泡体は、1つだけのスリット、または発泡体に沿ったいずれかの場所に散在した数個のスリット、または不規則に分散した数個のスリットを有してもよいことが理解されよう。
【0045】
さらなる例では、スリット25は、通例、発泡体20を完全に貫通して切り込みはしない。
【0046】
発泡体のスリットまたは切れ目25の使用は、外科環境において、手を使う必要のない縫合糸または鋭利物の管理(鋭利物体15の例として)を可能にし得ることが理解されよう。一例として、手術室看護師は、縫合糸を外科医に渡す前に自分の指で縫合糸15を置き直す必要がないように、縫合糸15を取り出す前に発泡体20の中の縫合糸15を操作することができ、これは、鋭利物による負傷の危険性を低減することができる。クッション部材20に1つまたは複数のスリット25を設けることで、縫合糸を発泡体の中に位置付けることが可能となり、取り出されるとき、縫合糸は手渡すのに適した位置にあり、それ以上手で扱われる必要がない。さらに、発泡体のスリット25は、縫合糸15の先端を鈍らせることなく、縫合糸15を発泡体20の中に押し込むことを可能にし得る。
【0047】
1つの特定の例によると、容器10が、例えば図1A図1B図1D図2A図2B図4B、および図10に示されるような開構成にあるとき、容器10の内部35は、第1の側部40Aおよび第2の側部40Bを有する。これらの例では、第1の側部40Aはクッション層20を有し、第2の側部40Bは磁気層45を有し、これについては下記でさらに説明する。
【0048】
通例、第1の側部40Aと第2の側部40Bは、ヒンジ部材42を挟んで形成された互いに対向する側部であり、容器10が、例えば図1Aおよび図1Bに示すように閉構成にあるとき、第1の側部40Aと第2の側部40Bは、ヒンジ・アセンブリなどの接続部を挟んで互いに面する。よって、容器10は、鋭利物体15(または65)を取り出すためにヒンジ式に開けることが可能であり、それに対応して、鋭利物体を収納および/または保持するために閉じることが可能である。なお、当業者には、クッション層20および磁気層45は、必ずしも対向する側部40A、40Bではなく、容器内の同じ側に形成され得ることが理解されよう。よって、例えば、クッション層および/または磁気層は、側部40Aなど、容器10の基部に形成することができ、側部40Bは、容器10を閉じ、その中に1つまたは複数の鋭利物体を維持するための蓋として機能することができる。
【0049】
ここで磁気層45に移ると、特に図4Aおよび図4Bならびに図1A図1Eに示すように、磁気層45は、容器10の中に形成された磁気ストリップまたはシートであり得る。
【0050】
一例では、磁気層45は、磁気層45が、副次的な鋭利物体65をある角度で磁気的に保持するように構成された1つまたは複数の隆起線または起伏部50を有するように形成され得る。
【0051】
1つまたは複数の隆起線50は、磁気シート45が容器10内部の側部40Bに取り付けられるときに、磁石シート45がこれら隆起線50の形状に沿い、それによって磁気シート45の上に起伏表面を与えるようにして、磁気層45の中に(すなわち、それと一体的に)または第2の側部40Bに形成され得ることが理解されよう。
【0052】
したがって、当業者には、磁石表面45上の隆起線50が、刃などの鋭利物体65を磁気ストリップ45の表面から離れる方へ少なくとも部分的に持ち上げ、それらが少なくとも部分的に磁気層45から持ち上げられているか間隔が空いている場合に、外科用メスの刃65をより容易かつ迅速に取り上げることができるようにすることが理解されよう。
【0053】
容器10のサイズに応じて、隆起線50は、例えば18mm~21mm離れているなど、規則的な間隔が空けられ得ることが理解されよう。隆起線の数は、一般に、規則的な間隔を空けながら、容器10内または磁気層45上にどれだけ多くが収まるかによって決まる。複数の隆起線50が図示されているが、1つのみ、または規則的な間隔で磁気層45に散在するいくつかを有することも可能であることが理解されよう。
【0054】
図示の例では、容器10は、長方形の形状を有しているが、任意の他の形状の容器が可能であることが理解されよう。さらに、特に図3に示すように、開構成において、容器10は磁気層45を一方の内部表面に有し、クッション層20をもう一方の反対側の内部表面に有する。これらの例では、磁気層45およびクッション層20は、内部表面の幅および長さ全体に沿って容器10の内部表面に収まっているが、それらは、容器10の内部表面の幅および/または長さにおいてより短く形成され得ることが理解されよう。
【0055】
したがって容器10は、縫合糸および外科用メスの刃を中に入れるための、内部に発泡体と磁化表面との組み合わせを有する、閉じることが可能なケースであり得る。したがって容器10は、ブレード・リムーバ兼針カウンタであり得る。代替として、容器10は、針カウンタまたはブレード・リムーバ単独であり得る。さらなる例では、容器10は、ブレード・リムーバ60を含むことができる。ブレード・リムーバ60の例が図5A図10に示される。
【0056】
ブレード・リムーバ60は、ブレード・リムーバ60に入れられた外科用メスまたはナイフ70から刃65を安全に取り出せるようにすることができる。ブレード・リムーバ60は、一般に、外科用メスまたはナイフ70の刃65に引っかかることにより外科用メスまたはナイフ70から刃65を外すように構成されている突起80を含む。
【0057】
一般に、ユーザが外科用メス70をブレード・リムーバ60に挿入すると、ブレード・リムーバ60に形成された空洞78が、刃65および外科用メス70のハンドル68の一部分を受け入れる。ブレード・リムーバ60は、ブレード・リムーバ60の中に形成された1つもしくは複数の突起80または突起80の組を有し、それが、内側に曲がって刃65とハンドル68がブレード・リムーバ60の内部/中に通れるようにする。ユーザがハンドル68を後ろに引くと、突起80が刃65に引っかかり、それにより刃65がハンドル68から引き抜かれる。
【0058】
より具体的に図6A図6Eを参照すると、一例によると、ブレード・リムーバ60は、後部表面72と、突起80の本体82によって形成される外向き表面74とを含み、空洞78は、後部表面72と外向き表面74との間に形成されている。
【0059】
これらの例では、突起80は通例、突起80の本体82から後部表面72の方へ延び後部表面72の方に付勢されている弾性かぎ形脚部84を有し、外科用メスまたはナイフ70が空洞78の中に受け入れられるときに、弾性かぎ形脚部84が曲がって刃65が空洞78を通過できるようにすると共に、弾性かぎ形脚部が刃65に引っかかって、空洞78を通る後方への移動が制限されて刃65を外科用メス・ハンドル68から解放できるようにする。
【0060】
ブレード・リムーバ60は、任意の数の突起80、すなわち、1つまたは複数の突起、あるいは複数の突起80/突起80の組、を含み得ることが理解されよう。1つの特定の例では、ブレード・リムーバ60は、第1の突起80Aおよび第2の突起80Bを含み、第1の突起80Aと第2の突起80Bは、通例、互いから間隔が空けられ、間にチャネル85を形成する。
【0061】
よって、第1の突起80Aおよび第2の突起80Bの各々は、それぞれの第1のかぎ形脚部84Aおよび第2のかぎ形脚部84Bを有することができる。通例、第1および第2の突起80A、80Bは、刃65がそれらの間に押し入れられたときに、刃65が、第1および第2のかぎ形脚部84A、84Bと後部表面72との間に形成される空間を通過できるようにすることにより、刃65が空洞78を通過することを可能にする。したがって、刃65が第1および第2のかぎ形脚部84A、84Bを通過すると、第1および第2のかぎ形脚部84A、84Bは、後部表面72の方へスナップ作用で戻る。次いで、外科用メスまたはナイフ70のハンドル68が、通例、チャネル85を通じて引っ張られ、それにより刃65が第1および第2のかぎ形脚部84A、84Bに引っかかり、外科用メスまたはナイフ70のハンドル68から外される/撤去される。
【0062】
1つの特定の例によると、第1のかぎ形脚部84Aおよび第2のかぎ形脚部84Bの一方が、他方よりも短くてよい。よって、例えば、特に図6Cに示すように、外向き表面74がユーザの方を向いているとき、左の突起80Aのかぎ形脚部84Aは、通例、右の突起80Bのかぎ形脚部84Bよりも短い。この特定の例では、突起80は、刃65の形状と一致するように形成されている。よって例えば、刃65は通例、刃65の尖った端部の反対側に傾斜縁部を有する。ブレード・リムーバ60を使用する際、外科用メスは通例、外科用メスの鋭利な側を左側に向けて挿入され、すなわち、傾斜縁部の背の高い方の端部が、ブレード・リムーバの左側に来る。よって、より短い左側の突起を有することは、2つの突起が刃65のこの傾斜縁部の形状とより一致し、外科用メス70から刃65をより好適に取り出せるようにし得ることを意味する。しかし、ブレード・リムーバ60は、突起80が同じ長さである、または異なる形状の刃65に関連するように形成される場合でも、機能することが可能であることが理解されよう。
【0063】
なお、図6A図6Dは、外向き表面74が矢印などの標識を含むことができ、その標識が、この特定のブレード・リムーバ60については、外科用メス70をその矢印の方向にブレード・リムーバ60に押し込むことを医療専門家に伝えるのを助け得ることも示している。
【0064】
図7C図7Lは、外科用メスまたはナイフ70から刃65を取り外すためにユーザが経ることがある、さらなる例示的ステップを示す。
【0065】
ステップ1において、例えば図7Cおよび図7Dに示すように、ブレード・リムーバ60の上部部分であり得る受け入れ端62にハンドル68の厚い部分が接触するまで、外科用メス70が、下方にブレード・リムーバ60に挿入される。通例、可撓性の突起またはフック80は、外科用メス70の刃65がそれらの後ろを通過する際、前方にたわむ。
【0066】
ステップ2において、例えば図7Eおよび図7Fに示すように、外科用メス・ハンドル68が前方に傾けられ、これにより、ハンドル68の細い部分がブレード・リムーバ60の中央チャネル85を通過できるようになる。一方、刃65は、ブレード・リムーバ60の内部に拘束され、それにより曲がって、部分的にハンドル68から分離する。可撓性の突起80は、刃65によってさらにたわむ。
【0067】
ステップ3において、例えば図7Gおよび図7Hに示すように、外科用メス・ハンドル68がさらに下方に押され、それにより刃65が可撓性の突起80の向こう側に通過する。これにより、突起がその元の位置に再度スナップ作用で戻るときに可聴音が生じる。同時に、ハンドル68の広い方の部分が、ブレード・リムーバ60の中央チャネル85の最下部または放出端64に達する。これは、この時点でハンドルを受け入れ端62を通して上方に引き戻してもよいという視覚的確認も提供することができる。
【0068】
ステップ4において、例えば図7Iおよび図7Jに示すように、外科用メス・ハンドル68が上方に引っ張られる。刃65は、可撓性の突起80によってブレード・リムーバ60の空洞78に閉じ込められる。一方向弁と同じように、刃65は、一方の方向に進むことはできるが、ブレード・リムーバ60の受け入れ端62から出て戻ることはできない。
【0069】
ステップ5において、例えば図7Kおよび図7Lに示すように、外科用メス・ハンドル68が上方に引かれてブレード・リムーバ60から抜かれると、刃65は、ハンドル68から完全に分離して、空洞78を通ってブレード・リムーバ60下方の表面に落下する(なお、この表面はこの例では図示していない)。次いで、外科用メス70のハンドル68が、それに応じてブレード・リムーバ60の上部62から取り外される。
【0070】
ブレード・リムーバ60は、片手で行うことのできる外科用メス刃取り外しの押し引き動作を利用することが理解されよう。ブレード・リムーバ60のさらなる利点には、これらに限定されないが、以下がある:
- 刃がいつ取り外されるのかの視覚的確認を提供する。すなわち、ハンドルの広い部分がブレード・リムーバ・チャネルの最下部に達したら、ユーザはハンドルを引き戻すことができる
- 刃が取り外されたときに可聴のクリック音を提供する。すなわち、刃が突起の向こう側に通過すると、突起が元の位置にスナップ作用で戻り、それが音を発生させる
- 複数の刃の取り外しのために多数回使用することができる。なお、容器は、刃の取り出しまたは再使用を可能にするように開けることもできる
- 不安定な経路を設け、刃は、取り外された後にこれを通って容器を出ることはできず、よって、刃は安全に収容される
【0071】
したがって、容器10は、片手の動作で外科用メスの刃を安全に取り外すことを可能にし、使用済みの外科用メスの刃が取り外されたことを可聴音および/または視覚的な合図で知らせることができ、外科用メスの刃が取り外された後に直ちに外科用メスの刃を安全に収容できるようにすることが理解されよう。なお、ユーザは、刃が取り外された後にそれらを針カウンタの中に移動する必要がなく、それらは自動的に内部の磁石表面に付着し、磁石表面は、容器が閉構成にあるときは、ブレード・リムーバ60の下に形成され(それにより落下路の役目を果たし)、そのことにより、刃65が変位すると、刃65は通例、下方の磁気表面に落下する。
【0072】
このブレード・リムーバは、本明細書に記載されるクッション層20および磁気層45とは別に容器10の一部を形成することができるか、またはそれらは同じ容器10の一部を形成できることが理解されよう。
【0073】
特に図9A図9Bおよび図10に示すように、これらの例におけるブレード・リムーバ60は、容器10の上部または上部部分75に形成されるかまたは組み込まれる。しかし、ブレード・リムーバ60は、図8に示すように容器10の側部40A/40Bの一方の中に形成することも可能であることが理解されよう。
【0074】
図8図10は、ブレード・リムーバであると共に針カウンタであるという二重の目的を有する容器10の例を示す。これらの例では、2つの側部40Aおよび40Bが閉じられると、それらは、刃および縫合糸を入れる/保持することのできる大きい空洞を形成する。
【0075】
容器10はまた、容器10を開け、閉じてロックすることを可能にし得る留め金88を有することができる。なお、本明細書に記載される特徴は組み合わせてまたは別個に提供され得ることが理解されよう。よって、例えば、針カウンタは、本明細書に記載されるクッション部材および磁気層のいずれか一方または両方を含むことができ、ブレード・リムーバと共にまたは別個に提供され得る。よって、ブレード・リムーバは、針カウンタとは別個にそれ専用の装置として提供され得る。
【0076】
さらなる例によると、本明細書に記載される容器10は、無菌状態であり得、外科的処置における無菌手術野で提供/使用され得る。これは、刃および外科用メス・ハンドルが外科的処置において無菌手術野にあり続けることができるため、それらの再使用を可能にし得る。特に図9A図10に示すように、容器10の底面または基部にあるクリップ90が、容器10を、外科的処置における医療/手術台やバック・テーブルなどの台95に取り付けることができる。クリップ90は、容器10を台90に固定して、一方の手だけを使用して外科用メスの刃を取り出せるように容器10を安定させる。
【0077】
なお、クリップ90は、台が覆われている場合でも、容器10を、例えば台95などの表面に固定することを可能にし、さらに、容器10は、無菌性を損なうことなく台95に固定することができ、すなわち、容器10は、医療従事者が台の水平表面の下方に触れる必要なしに、クリップ90を介して台95上にスライドされることが可能であり、それにより無菌性を維持する。
【0078】
このように、本明細書に記載される容器は、1つの容器の使用を通じて、外科的状況時に鋭利物の効果的な管理を可能にし得る。一例として、容器10は、針刺しや鋭利物による負傷の危険性を最小にすることができ、さらに、鋭利物体が安全に取り外されて容器10内に収納されるのに伴ってその数が正確に計数されることを外科スタッフが確実にするのを支援することができる。
【0079】
用語「~を備える(comprise)」および「comprises」や「comprising」などのこの語の変化形は、本明細書において、述べられる1つまたは複数の完全体の包含を意味するが、文脈または使用においてこの語の排他的な解釈が必要とされない限り、他の完全体を排除することはない。
【0080】
当業者は、本明細書に記載される本発明は、具体的に記載されたもの以外の変形および変更が可能であることを理解するであろう。すべてのそのような変形および変更は、その本質が上記の説明から決定される本発明の範囲および趣旨内にあると見なされるべきである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図7J
図7K
図7L
図8
図9A
図9B
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-09-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の鋭利物体を保持するための容器であって、前記容器の内側面に形成された磁気層を含み、前記磁気層が、前記1つまたは複数の鋭利物体のそれぞれをある角度で磁気的に保持するように構成された1つまたは複数の隆起線または起伏部を有し、前記容器がさらにクッション層を含み、前記クッション層が、予め形成された切れ目を有し、前記切れ目が、別の鋭利物体を受け入れて中に保持するように構成されている、容器。
【請求項2】
前記予め形成された切れ目が、前記切れ目自体にまたはその近くに目印を含む、請求項に記載の容器。
【請求項3】
前記目印が、
a.英数字の目印、および
b.前記切れ目を少なくとも部分的に取り囲むマーク、
のいずれか一方または組み合わせである、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記目印が、前記切れ目を取り囲む境界線である、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記英数字の目印が、前記容器内に保持されている鋭利物体の数を計数できるようにする通し番号の群の番号部分である、請求項3または4に記載の容器。
【請求項6】
前記容器が複数の予め形成された切れ目を有し、前記複数の予め形成された切れ目の各々が、前記クッション層の幅にわたって形成されている、請求項1からのいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記容器が、前記容器の長さに沿って形成された複数の予め形成された切れ目を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記複数の予め形成された切れ目は、前記クッション層の幅および長さに沿って互いから等距離の間隔が空けられている、請求項6に従属する場合の請求項7に記載の容器。
【請求項9】
開構成において、前記容器の内部が、前記クッション層を含む第1の側部と、前記磁気層を有する第2の側部とを有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記容器がブレード・リムーバを含み、前記ブレード・リムーバに入れられた外科用メスまたはナイフが、前記外科用メスまたはナイフから安全に刃を取り外す、請求項1からのいずれか一項に記載の容器。
【請求項11】
記鋭利物体が、1つまたは複数の縫合糸、1つまたは複数の刃、および1つまたは複数の針、のいずれか1つまたは組み合わせであり得る、請求項1から10のいずれか一項に記載の容器。
【請求項12】
前記容器を表面に接続するまたは取り付けるように構成されたクリップを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記表面が手術台である、請求項12に記載の容器。
【国際調査報告】