(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】トイレからの廃水を処理するための設備と、そのような設備を備えたサニタリーユニット
(51)【国際特許分類】
E03D 5/016 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
E03D5/016
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565230
(86)(22)【出願日】2022-04-26
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 IB2022053839
(87)【国際公開番号】W WO2022229826
(87)【国際公開日】2022-11-03
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523399588
【氏名又は名称】ミズフォールズ エスアー
【氏名又は名称原語表記】MIZUFALLS SA
【住所又は居所原語表記】Rue Francois-Bellot 6,c/o Kellerhals Carrard Geneve SNC,1206 Geneve Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【氏名又は名称】熊野 剛
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン カヴァルカンティ
(72)【発明者】
【氏名】アントワーヌ コテ
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ ドゥ マトス
【テーマコード(参考)】
2D039
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AC11
2D039CB02
2D039CC01
2D039DA00
(57)【要約】
WC(3)からの廃水を処理するための設備(5)であって、固液分離フィルター(25)と、固液分離フィルター(25)からタンク(11)に液体を搬送するための液体再循環回路(27)とを備えている。設備(5)は、固液分離フィルター(25)が、便器に接続されるように意図された入口と、固液分離モジュールと、排出管(30)に接続された第1の出口と、再循環回路に接続された第2の出口とを有し、固液分離フィルター(25)は、固形物を第1の出口に搬送し、液体物を第2の出口に搬送し、再循環回路は、液体を再利用可能にするように構成された濾過アセンブリを備えている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
WC(3)からの廃水を処理するための設備(5)であって、
WC(3)の便器(7)の出口に取り付けるための固液分離フィルター(25)と、
前記固液分離フィルター(25)から前記WC(3)のメインタンク(11)に液体を搬送するように配置された液体再循環回路(27)と、を備え、
前記固液分離フィルター(25)は、
前記WC(3)の前記便器(7)の出口に接続するための入口(35)と、
液状物から固形物を分離するように構成された固液分離モジュール(33)と、
排出パイプ(30)の入口に接続するための第1の出口(45)と、
前記液体再循環回路(27)に接続される第2の出口(49)と、を含み、
前記固液分離フィルター(25)は、前記固液分離モジュール(33)から前記第1の出口(45)へ固形物を搬送すると共に、前記固液分離モジュール(33)から前記第2の出口(49)へ液状物を搬送するように構成され、
前記液体再循環回路(27)は、濾過ユニット(65)を備え、前記濾過ユニット(65)は、前記液体が前記濾過ユニット(65)を流れることにより、前記液体を再利用可能にするように構成され、
前記液体再循環回路(27)の前記濾過ユニット(65)は、直列に接続された前置濾過システム(67)と限外濾過システム(69)とを含み、
前記設備は、前記前置濾過システム(67)のための逆洗システムを含み、前記逆洗システムは、水入口に接続するための供給口と、供給パイプに接続するための排出口とを有し、前記前置濾過システムを介して逆流で水を循環させるように構成された、設備(5)。
【請求項2】
前記固液分離フィルター(25)は、その内部に前記固液分離モジュール(33)が取り付けられるハウジング(31)を有し、前記固液分離モジュール(33)は、電動モーター(40)によって駆動される回転スクリーン(39)であることを特徴とする、請求項1に記載の設備(5)。
【請求項3】
前記固液分離フィルター(25)は、前記回転スクリーン(39)のための洗浄ノズル(51)を含み、前記設備(5)は、さらに、その一端部が前記洗浄ノズル(51)に接続され、その他端部が水入口(17)に接続される洗浄パイプ(53)を含むことを特徴とする、請求項2に記載の設備(5)。
【請求項4】
前記固液分離フィルター(25)の前記第2の出口(49)から供給される液状物の貯蔵タンク(71)と 、前記貯蔵タンク(71)に収容された液状物を抽出するために配置された液圧ポンプ(77)と、を含むことを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項5】
前記貯蔵タンク(71)から液状物を排水するためのシステムを含み、該システムは、
前記貯蔵タンク(71)を前記前置濾過システム(67)に接続する前置濾過パイプ(75)と、
前記前置濾過パイプ(75)に接続され、前記排出パイプ(30)に接続するためのドレンパイプ(83)と、
前記貯蔵タンク(71)から前記排出パイプ(30)へ液状物を搬送するために前記設備(5)に配置された、液状物の流れ方向を制御するためのユニットと、を含むことを特徴とする、請求項4に記載の設備(5)。
【請求項6】
前記排出パイプの出口を前記固液分離フィルター(25)に一時的に接続するための手段を含む、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項7】
前記前置濾過システム(67)の前記逆洗システムは、
前記前置濾過システム(67)が接続される前置濾過パイプ(75)と、
前記前置濾過システム(67)に接続され、水入口(17)に接続するための洗浄パイプと、
前記前置濾過パイプ(75)に接続され、前記排出パイプ(30)に接続するためのドレンパイプ(83)と、
前記水入口(17)から前記前置濾過システム(67)へ、次いで前記前置濾過システム(67)から前記排出パイプ(30)へ水を搬送するために、前記設備(5)に配置された、水の循環方向を制御するためのユニットと、をさらに備えたことを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項8】
前記貯蔵タンク(71)は、前記固液分離フィルター(25)の前記第2の出口(49)を受け入れる開口部(68)を有する上部カバー(66)を含むことを特徴とする、請求項4に記載の設備(5)。
【請求項9】
前記固液分離フィルター(25)は、前記前置濾過システム(67)および前記限外濾過システム(69)を取り付けるための2つのアームを含むことを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項10】
便器(7)と水洗システム(9)を有するWC(3)であって、前記水洗システム(9)はメインタンク(11)を備え、前記メインタンク(11)は水入口(17)と前記便器(7)に接続される、WC(3)と、
前記WC(3)からの廃水を処理するための請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)であって、再循環パイプが前記WCの前記メインタンク(11)に接続される、設備(5)と、を備えたサニタリーユニット(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレからの廃水を処理するための設備およびそのような設備を備えたサニタリーユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
サニタリー設備の分野では、水の消費を制御することが繰り返し問題となっており、その影響は経済的および生態学的なものである。より詳細には、本明細書において以下「WC」という略称で呼ばれるトイレまたは水洗トイレの分野において、世界人口の増加により、水洗システムを備えたWCを利用できる人々の数は、世界中で絶えず増加している。
【0003】
このような消費を抑制する試みとして、先行技術の多くの解決策は、水洗システムの運転に必要な水の量を減らすことを目的としている。
【0004】
先行技術の別の解決策は、文献US5045188で言及されている解決策であり、これは、WCと、WCからの廃水を再循環させる回路をさらに含む、完全なサニタリーユニットを含む設備を提供する。
【0005】
しかし、このようなユニットにはいくつかの欠点がある。
【0006】
第一に、廃水処理設備の設計が特に複雑である。
【0007】
この設備はさらに、WC便器の下に取り付けられたタンクを含むため、既にあるWCとの互換性がない。
【0008】
そして、固形物はタンクに回収され、このタンクは手動で空にされる。そのため、固形物を排出する排出パイプへの自動接続はない。
【0009】
また、使用されるフィルターは、再循環回路の出口で回収される水の十分な水質を保証しない。
【0010】
さらに、この設備は外部の水入口には接続されていない。
【0011】
最後に、WCの機能は停電時には保証されず、設置作業を行うために電力が必要である。
【発明の概要】
【0012】
本発明は、前述の欠点を克服することを目的とし、この目的のために、以下のものを備えた、トイレからの廃水を処理するための設備に関する:
-WCの便器の出口に取り付けるための固液分離フィルター、および
-固液分離フィルターからWCのメインタンクに液体を搬送するように配置された液体再循環回路、
設備は、固液分離フィルターが少なくとも以下のものを含むことを特徴とする:
-WCの便器の出口に接続するための入口、
-液状物から固形物を分離するように構成された固液分離モジュール、
-排出パイプの入口に接続するための第1の出口、
-液体再循環回路に接続される第2の出口、
固液分離フィルターは、固液分離モジュールから第1の出口へ固形物を搬送すると共に、固液分離モジュールから第2の出口へ液状物を搬送するように構成され、
設備は、液体再循環回路が濾過ユニットを備え、濾過ユニットは、液体が濾過ユニットを通過した後に液体を再利用可能にするように構成されていることを更なる特徴とする。
【0013】
これにより、WCの便器の出口に接続するための入口を含む固液分離フィルターを本発明の設備に装備することにより、本発明の設備を既存のWCに取り付けることができる。
【0014】
WCの選択は使用者に委ねられるが、取り付けは大幅に簡素化される。
【0015】
「再利用可能な水」とは、水洗に使用するための現地基準を満たす水質を意味する。要件は国によって異なる場合がある。本発明により、必要に応じて、再利用可能な水、すなわち消費に適した水を得ることが可能になるが、そのような水質レベルは、水洗の機能を確保するために必要ではないことに留意すべきである。
【0016】
その結果、設備の製造コストが最適化される。
【0017】
また、固液分離フィルターから出る液体を再利用可能にするように構成された濾過ユニットを再循環回路に装備することで、閉回路を設定することが可能になり、本発明の設備を装備したWCを機能させるために必要な水の量をかなり減らすことができる。
【0018】
本発明の設備の任意の特徴によれば:
-液体再循環回路の濾過ユニットは、直列に取り付けられた前置濾過システムと限外濾過システムを備えている。このため、特に簡単な方法で、限外濾過システムの出口の水を再利用可能にするように構成された濾過ユニットを得ることができる;
-ある実施形態では、固液分離フィルターは、その内部に固液分離モジュールが取り付けられるハウジングをさらに含み、固液分離モジュールは、電動モーターによって制御される回転スクリーンである;
-ある実施形態では、固液分離フィルターは、回転式スクリーンを洗浄するための洗浄ノズルを含み、設備は、その一端部が洗浄ノズルに接続され、その他端部が水入口に接続される洗浄パイプを含む。固液分離フィルターを水入口に直接接続することにより、固液分離フィルターの洗浄が最適化される;
-ある実施形態では、設備は、固液分離フィルターの第2の出口から供給される液状物の貯蔵タンクと、貯蔵タンクに収容された液状物を抽出するために配置された液圧ポンプとを含む;
-ある実施形態では、設備は、貯蔵タンクから液状物を排出するためのシステムを含み、該システムは、貯蔵タンクを前置濾過システムに接続する前置濾過パイプと、前置濾過パイプに接続され、排出パイプに接続するためのドレンパイプと、貯蔵タンクから排出パイプに液状物を搬送するために設備内に配置された、液状物の流れの方向を制御するためのユニットとを含む;
-ある実施形態では、設備は、前置濾過システムの逆洗システムを含み、前置濾過システムが接続される前置濾過パイプと、前置濾過システムに接続され、水入口に接続するための洗浄パイプと、前置濾過パイプに接続され、排出パイプに接続するためのドレンパイプと、水入口から前置濾過システムに水を搬送し、次いで前置濾過システムから排出パイプに水を搬送するために設備内に配置される、水の流れ方向を制御するためのユニットとをさらに含む;
-ある実施形態では、貯蔵タンクは、固液分離フィルターの第2の出口を受け入れる開口部を有する上部カバーを含む;
-ある実施形態では、固液分離フィルターは、前置濾過システムと限外濾過システムを取り付けるための2つのアームを含む。
【0019】
本発明は、さらに、サニタリーユニットに関し、下記のものを備えたことを特徴とする:
-WC便器および水洗システムを含むWCであって、水洗システムはメインタンクを備え、メインタンクは水入口とWCボウルに接続される、WC、
-WCの廃水を処理するための、本発明による設備。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の他の特徴、目的および利点は、以下の説明を読めば分かるであろうが、その理解は、添付の図面によって支援されるであろう:
【
図1】本発明によるサニタリーユニットを背面側からの等角図法で概略的に示す図である。
【
図2】本発明の固液分離フィルターを示す図である。
【
図5】本発明のサニタリーユニットを背面側からの等角図法で概略的に示す図である。
【
図6】本発明のサニタリーユニットの流体回路図である。
【
図7】本発明の設備の固液分離フィルターと貯蔵タンクとの間の配置の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
すべての図において、同一または類似の参照符号は、同一または類似の要素または要素の集合体を示す。
【0022】
図1を参照すると、本発明によるサニタリーユニット1が背面側からの等角図法で概略的に示されている。
【0023】
サニタリーユニット1は、本明細書の以下の部分および特許請求の範囲において頭文字「WC」で指定される水洗トイレ3と、WC3の廃水を処理するための設備5とを備えている。
【0024】
WC3は、便器7と水洗システム9を備えている。水洗システム9は、公知のように、メインタンク11を備えている。メインタンク11は、便器7を水洗システム9から仕切る仕切り15の後ろに取り付けられたフレーム13によって支持される。水洗システム9は使用者には見えない。メインタンク11は、水入口パイプ19を介して水入口17に接続されると共に、フローパイプ21を介して便器7に接続される。水入口パイプ19には、水入口17を介したメインタンク11への給水を制御するために、例えば電気的に制御される流体バルブなどの供給バルブ23が取り付けられている。
【0025】
メインタンク11は、フロートバルブシステム24(
図6を参照)を含み、その動作は当業者に周知である。水洗システム9が作動すると、メインタンク11の底部に位置するフラップが開き、メインタンク11に収容された水が放出され、この水はフローパイプ21を介して便器7に流入する。その後、フロートバルブシステムがメインタンク11内の水位低下を検出し、水がトイレ設置時に最初に設定された所定のレベルに達するまで水入口17を開く。
【0026】
本発明によれば、WC3の排水処理設備5は、固液分離フィルター25と液体再循環回路27を含む。
【0027】
固液分離フィルター25は、便器7の出口29に接続され、出口29と、下水管に接続可能な排出パイプ30(
図6を参照)との間に介装される。固液分離フィルター25は、水洗システム9が作動したときに、便器7から流された液状物から固形物を分離するように設計されている。固液分離フィルター25は、便器7の出口29を排出パイプ30に接続すると共に、出口29を液体再循環回路27に接続する。設計上、固液分離フィルター25は、固形物を搬送する液体から固形物を分離し、分離した固形物を排出パイプ30に搬送すると共に、固形物を分離した液体を液体再循環回路27に搬送する。
【0028】
固液分離フィルター25の実施形態の一例を示す
図2を参照する。
【0029】
固液分離フィルター25は、その内部に固液分離モジュール33が取り付けられるハウジング31を含む。ハウジング31は、実際には、例えば一緒に成形され組み立てられた2つのハーフケーシングで構成される。
図2では、フィルター25の内部が見えるように、2つのハーフケーシングのうち1つだけが示されている。
【0030】
フィルター25は、WC3の便器7の出口29に接続された入口35を含み、固液分離モジュール33に出る排水口として機能する。このため、入口35は、便器7から固液分離モジュール33へ固形物及び液状物を流すための傾斜部37を有する。
【0031】
図2に示すフィルター25の実施形態の例によれば、固液分離モジュール33は、モーター40(
図6を参照)、例えば電気モーターによって制御される回転スクリーン39で形成される。回転スクリーン39は、電動モーターによって回転軸43を中心に回転される円筒状の有孔シート41を有する。
【0032】
円筒状の有孔シートの回転は、固形物を入口35から固液分離フィルター25の第1の出口45に移動させる。第1の出口45は、下水管に接続可能な排出パイプ30(
図6を参照)に接続される。第1の出口45は、固形物を固液分離モジュール33から排出パイプ30へ流すための傾斜部47を有する。
【0033】
固液分離フィルター25は、液体再循環回路27(
図1を参照)に接続される第2の出口49を有する。固液分離フィルター25は、分離モジュール33から第2の出口49に液状物を搬送するように設計されている。このために、第2の出口49は円筒形の有孔シート41の下に配置され、入口35から流れてくる液状物が重力によって有孔スクリーン41を通って入口35から第2の出口49に流れ、液体再循環回路27(
図1を参照)に供給されるようになっている。
【0034】
固液分離モジュール33は、当業者に公知の、固形物を液状物から分離するのに適した分離システム、特に例えば遠心分離機システムによって製造できることに留意すべきである。
【0035】
固液分離フィルター25は、洗浄ノズル51を含むことができ、この洗浄ノズル51は、洗浄パイプ53によって水入口17(
図1を参照)に接続される。水入口17を介した洗浄ノズル51の給水を制御するために、洗浄バルブ55(
図1を参照)、例えば電気制御式の流体バルブが洗浄パイプ53に取り付けられている。洗浄ノズル51は、回転スクリーン39の内部に取り付けられている。
【0036】
図2の区域IIIの拡大図である
図3に示すように、洗浄ノズル51は濾過モジュールのシャフト57に固定され、一般に円筒形状を有する。ノズル51は、回転スクリーンに水を噴霧して洗浄するために、ノズル51の円周上に分布する一組の穴59を有する。
【0037】
図4に示す固液分離フィルター33の一実施形態では、ハウジング31は、その内部に、第1の出口45と第2の出口49との間に配置された掻き取り傾斜部61を含む。これにより、スクリーン39がモーターによって回転させられると、スクリーンの外壁63上に残留した固形物は、スクリーンが掻き取り傾斜部61に接触した瞬間に、第1の出口45に排出され、そして排出パイプに送られる。
【0038】
別の実施例によれば、フィルター25は、小型遠心分離機、または、フィルターマット、または、ドラム回転式フィルターや固定式スクリーンフィルターなどの回転式スクリーンフィルターを含む。
【0039】
次に、設備5の液体再循環回路27を説明するために、サニタリーユニット1を背面側から等角図法で示した
図5と、サニタリーユニットの流体回路を示す
図6を参照する。
【0040】
液体再循環回路27は、固液分離フィルター25から流れてくる液体をWC3のメインタンク11に搬送するために設備に配置されており、フィルター25によって回復された液状物を再利用できるようになっている。
【0041】
このため、液体再循環回路27は、濾過ユニット65を含み、濾過ユニット65は、固液分離フィルター25から流れてくる液体が濾過ユニット65を通過することにより、当該流体を再利用可能にする。
【0042】
この目的のために、濾過ユニット65は、互いに直列に取り付けられた前置濾過システム67と限外濾過システム69とを含む。
【0043】
前置濾過システム67は、固液分離フィルター25から流れてくる、浄化すべき液状物の最初の濾過を行う。
【0044】
一例として、前置濾過システム67は、スイミングプールで使用されるフィルターのようなカートリッジフィルターを含む。このようなフィルターは、最小サイズが50マイクロメートルに等しい粒子の濾過を確実にする、すなわち、このようなフィルターは、50マイクロメートルより小さいサイズの粒子は留めない。好ましくは、フィルターは、最小サイズが5マイクロメートルの粒子の濾過を保証する。フィルターは、例えば、5マイクロメートルのポリプロピレン製または5マイクロメートルのポリエステル製のプリーツカートリッジフィルターである。変形例では、フィルターはメディアフィルターである。フィルターは、最小サイズが5マイクロメートルに等しい粒子の濾過に適したメディアを装填したフィルターとすることができる。変形例では、メディアフィルターは、最小サイズが5マイクロメートルの粒子を濾過する活性炭フィルターである。液体中に含まれる粒子に適し、液体を使用可能にする他のいかなるタイプのフィルターも、本出願の範囲から逸脱しない。
【0045】
限外濾過システム69は、固液分離フィルター25から、次いで前置濾過システム67から流れてくる、浄化すべき液状物の第2の濾過を提供する。
【0046】
限外濾過システム69は、食品産業および血液濾過のための医療分野で使用されるフィルターのような、メンブラン限外フィルター(membrane ultrafilter)によって得ることができる。
【0047】
例えば、限外濾過システムは、最小サイズが0.2マイクロメートルの粒子を濾過するのに適したポリプロピレン製、または、最小サイズが0.2マイクロメートルの粒子を濾過するのに適したガラス繊維膜製、または、最小サイズが0.2マイクロメートルの粒子を濾過するのに適したポリエステル製の、プリーツカートリッジフィルターを含む。変形例では、限外濾過システムは、さらにまたはその代わりに、オゾン処理および/または逆浸透システムを含む。
【0048】
好ましくは、フィルター25は回転スクリーンフィルターであり、前置濾過システム65のフィルターは5マイクロメートルの活性炭フィルターであり、限外濾過システムは0.2マイクロメートルのプリーツカートリッジメンブランフィルター(pleated cartridge membrane filter)である。
【0049】
固液分離フィルター25から流れてくる液状物が、最初に前置濾過システム67を流れ、次いで限外濾過システム69を流れるとき、出てくる液状物は、最も厳しい国で施行されている衛生基準を満たす再利用可能な水であることが判明した。
【0050】
これにより、濾過装置65から出た水は、WC3のメインタンク11に搬送することができる。
【0051】
液体再循環回路27は、固液分離フィルター25から流れてくる液状物を、濾過ユニット65を介してメインタンク11に搬送するために、設備5に配置される。
【0052】
設備5は、液状物を貯蔵するためのタンク71を含み、このタンク71は、固液分離フィルター25の出口に取り付けられ、分離フィルター25の第2の出口49を介して液状物が供給される。
【0053】
図7に示されるように、液状物を貯蔵するタンク71は、全体として平行六面体の形状を有することができ、固液分離フィルター25の第2の出口を受け入れるための寸法を有する開口部68を有する上部カバー66を含む。固液分離フィルター25は、前置濾過システム67および限外濾過システム69をそれぞれ取り付けるための2つの取り付けアーム70、72を含むことができる。
【0054】
【0055】
貯蔵タンク71の容量は、好ましくはメインタンク11の容量よりも大きい。分離フィルター25の第2の出口49に直接接続された、このような容量の貯蔵タンクの存在により、例えば停電の場合など、設備が電源に接続されていないときでも、本発明の設備を部分的に使用することが可能になる。実際、停電時には、電気モーターによって駆動される固液分離フィルター25はもはや機能しない。しかし、固形物は、固液分離フィルター25の入口35から第1の出口45へと、重力によって、それほど速くはないが滑り続ける。一方、液状物は、固液分離フィルター25の第2の出口49へと重力によって降下し続け、液状物は、停電の間でも、それが貯蔵される貯蔵タンク71へと搬送される。さらに、貯蔵タンク71は、固液分離フィルター25の第2の出口49に接続される2つのオーバーフローパイプ73を含むことができる。その結果、停電が長引いた場合には、液状物を下水管に接続可能な排出パイプ30に搬送することができる。
【0056】
液状物は、貯蔵タンク71から、貯蔵タンク71を前置濾過システム67に接続する前置濾過パイプ75を介して、濾過ユニット65の入口に搬送される。
【0057】
前置濾過パイプ75に取り付けられた液圧ポンプ77により、液状物が前置濾過パイプ75内で移動するように、貯蔵タンク71から液状物が抽出される。
【0058】
液圧ポンプ77は、貯蔵タンク71から抽出された液状物が前置濾過システム67および限外濾過69システムを通って流れるときの圧力が、システムの適切な機能にとって十分であるように選択される。液圧ポンプ77のサイズを小さくするために、限外濾過システム69の出口に追加の液圧ポンプを取り付けることが考えられる。
【0059】
液圧ポンプ77の出口には逆流防止バルブ79が取り付けられており、液圧ポンプ77から前置濾過システム67へ流体が流れるようになっている。
【0060】
前置濾過バルブ81、例えば電気制御式の液圧バルブが、オプションとして、液圧ポンプ79と前置濾過システム67の間の前置濾過パイプ75に取り付けられる。
【0061】
逆流防止バルブ79と前置濾過バルブ81の間に取り付けられたドレンパイプ83は、前置濾過パイプ75を排出パイプ30に接続する。ドレンパイプ83には、ドレンバルブ85、例えば電気制御式の液圧バルブが取り付けられている。
【0062】
さらに、限外濾過パイプ87は、前置濾過システム67から限外濾過システム69に液状物を搬送するために、限外濾過システム69が前置濾過システム67に対して直列に取り付けられるように、前置濾過システム67を限外濾過システム69に接続する。
【0063】
限外濾過バルブ89、例えば電気的制御される液圧バルブが、前置濾過システム67と限外濾過システム69との間で限外濾過パイプ87に取り付けられる。
【0064】
前置濾過システム67と限外濾過バルブ89との間に取り付けられた洗浄パイプ91は、前置濾過システム67を水入口17に接続する。
【0065】
逆流防止バルブ93と洗浄バルブ95、例えば電気制御式の液圧バルブが洗浄パイプ91に取り付けられる。逆流防止バルブ93は、水入口17から限外濾過パイプ87に流体が流れるように、洗浄パイプ91に取り付けられる。
【0066】
最後に、戻りパイプ97が限外濾過システム69をメインタンク11に接続する。これにより、液体再循環回路27は閉回路を形成する。
【0067】
設備5の異なる構成要素は、設備5の一部または設備5の外部であり得るプログラム可能な制御ユニット(図示省略)によって制御される。プログラム可能な制御ユニットは、特に、バルブ23、55、81、85、89、95の状態変化を管理し、モーター40のトリガーおよび液圧ポンプ77の始動を制御し、前置濾過システム67および限外濾過システム69を作動させるように構成される。
【0068】
サニタリーユニット1の動作は以下の通りである。
【0069】
使用者が水洗システム9を作動させると、メインタンク11に収容された水がフローパイプ21を通って便器7に流入する。
【0070】
便器内に在る物質は、出口29を介して便器7から抽出される。
【0071】
その後、固液分離フィルター25のモーターが作動し、スクリーン39の回転を制御する。これにより、便器7に在る物質が初めて濾過される。固形物はフィルター25の第1の出口45に運ばれ、次いで下水管に接続される排出パイプ30に運ばれる。液状物は、分離フィルター25のスクリーンを通って流れ、液状物が貯蔵タンク71に達するまで、重力によって第2の出口49に降下する。
【0072】
液圧ポンプ77は、例えば5秒から10秒の間の所定時間の終了時に作動する。次いで、液圧ポンプ77は、貯蔵タンク71から液状物を抽出し、それによって液状物を前置濾過パイプ75に移動させる。液状物質は、逆流防止バルブ79を通り、次いで、常時開の前置濾過バルブ81を通って流れる。常時閉のドレンバルブ85は、この段階では、液状物質が排出パイプ30に接続されたドレンパイプ83を流れるのを阻止する。これにより、液状物質は前置濾過システム67に到達し、その中で第二の濾過が行われる。
【0073】
常時開の限外濾過バルブ89は、前置濾過システム67から流れてくる液状物を限外濾過パイプ87を介して流す一方、逆流防止バルブ93は、前置濾過システム67から流れてくる液状物が洗浄パイプ91を通して流れるのを防止する。その後、液状物は限外濾過システム69に到達し、再利用可能な水を得るために第3の濾過を行う。
【0074】
再利用可能な水は、その後、戻りパイプ97を介してメインタンク11に搬送される。
【0075】
水洗システム9が作動すると直ぐに供給バルブ23が閉じるように、設備5がシーケンスされている。供給バルブ23は、戻りパイプ97によって搬送される再利用可能な水によるメインタンク11の充填が完了すると、その開状態に戻る。供給バルブ23に接続されたフロートバルブシステム24は、供給バルブ23が開いたときに、その機能を再開する。このようにして、フロートバルブシステムは、サニタリーユニットの機能に内在する損失によって生じる可能性のあるタンク内の水の不足を補う。
【0076】
本発明の構成によれば、制御ユニットは、固液分離フィルター25を洗浄するために、水洗システム9が作動すると、洗浄バルブ55を開く。このようにして、水入口17から流れてくる水は、洗浄パイプ53を介して洗浄ノズル51に達する。これにより、洗浄ノズル51は、回転スクリーンを洗浄するために、回転スクリーンに水を噴射する。その後、制御ユニットは、例えば液圧ポンプ77のスイッチがオンになると、洗浄バルブ55を開位置から閉位置に切り替える。
【0077】
本発明の別の構成によれば、洗浄パイプ91とドレンパイプ83とによって形成されたユニットは、前置濾過システム67の逆洗システムを構成し、その機能は以下の通りである。
【0078】
制御ユニットは、洗浄バルブ95の状態、限外濾過バルブ89の状態、およびドレンバルブ85の状態を同時に切り替えるように構成されている。
【0079】
このような状態の変更は、例えば、水洗システム9の所定回数の作動後に行われる。一例として、前置濾過システム67の逆洗システムの作動を制御する状態の変更は、水洗システム9の20回の連続作動のサイクルの後に起こる。
【0080】
このような状態変更の際、制御ユニットは、洗浄バルブ95を閉状態から開状態に、限外濾過バルブ89を開状態から閉状態に、および、ドレンバルブ85を閉状態から開状態に、同時に切り替える。
【0081】
したがって、水入口17から流れてくる水は、洗浄パイプ91に流入した後、逆流防止バルブ93を経て、限外濾過バルブ89が閉じた状態で、逆流しながら前置濾過装置67に到達する。
【0082】
前置濾過システム67に集められた不純物を含む水は、開いた前置濾過バルブ81を通って流れ、前置濾過パイプ75にある逆流防止バルブ79と、ドレンパイプ83にある開位置のドレンバルブ85の存在により、ドレンパイプ83に達する。汚れた水は、ドレンパイプ83を通って、下水管に接続可能な排出パイプ30に搬送される。
【0083】
洗浄バルブ95、逆流防止バルブ93、限外濾過バルブ89、前置濾過バルブ81、逆流防止バルブ79、およびドレンバルブ85によって形成されるユニットは、水の流れ方向を制御するためのユニットを構成し、水を水入口17から前置濾過システム67へ、次いで前置濾過システム67から排出パイプ30へ搬送するために設備5に配置される。
【0084】
制御ユニットは、逆洗シーケンスが完了するまで液圧ポンプが作動しないように構成されている。
【0085】
固液分離フィルター25および前置濾過システム67の定期的な洗浄が行われることにより、設備5の寿命が最適化される。さらに、その結果、濾過操作の品質が最適になる。固液分離フィルター25の洗浄ステップおよび前置濾過システム67の逆洗ステップを実施するために使用される水の量は、設備5によって達成される節約から見ればごく僅かである。
【0086】
本発明のさらに別の構成によれば、前置濾過パイプ75、液圧ポンプ77およびドレンパイプ83によって形成されるユニットは、液状物を貯蔵するためのタンク71を排水するためのシステムを構成し、その動作は以下の通りである。
【0087】
制御ユニットは、前置濾過バルブ81の状態とドレンバルブ85の状態を同時に切り替え、液圧ポンプ77の作動を制御するように設定されている。
【0088】
このような状態の変更は、例えば、水洗システム9の所定回数の作動後に行われる。一例として、液体を貯蔵するタンク71のドレンシステムの作動を制御する状態の変更は、水洗システム9の20回の連続作動のサイクルの後に起こる。サイクルの開始は、例えば、前置濾過システム67の洗浄システムを作動させるために使用されるサイクルに対して遅延される。
【0089】
タンク71の排水は、完全でも部分的でもよい。
【0090】
このような状態変更の際、制御部は、前置濾過バルブ81を開状態から閉状態に、ドレンバルブ85を閉状態から開状態に、同時に切り替え、液圧ポンプを始動させる。
【0091】
貯蔵タンク71から流れてくる液状物は、前置濾過パイプ75に流入し、次いで逆止バルブ79を経てドレンパイプ83に到達する。このとき、ドレンバルブ85は開位置にあり、前置濾過バルブは閉位置にある。その後、液状物はドレンパイプ83を通って、下水管に接続可能な排出パイプ30に搬送される。
【0092】
液圧ポンプ77、逆流防止バルブ79、前置濾過バルブ81、およびドレンバルブ85によって形成されるユニットは、貯蔵タンク71から排出パイプ30に液状物を搬送するための設備5に配置された、液状物の循環方向を制御するためのユニットを構成する。
【0093】
別の実施例によれば、ドレン液状物の全部または一部をフィルター25の洗浄に使用するため、パイプ30の出口はフィルター25の出口に接続される。液状物の流れをフィルター25に導くために、または下水システムに直接導くために、バルブを設けることができる。
【0094】
非常に有利な態様では、設備は、設備の運転、特に異なるサイクルに従ったポンプおよびバルブの作動を管理するためのコンピュータを含む電気制御ユニットを含む。さらに、このユニットは、例えば、流体回路の異なる点における流量を測定することによって、設備の正しい作動の監視を提供し、この監視は、目詰まりを検出し、逆洗洗浄サイクルおよび/またはメンテナンスの要求を始動するために使用される。
【0095】
制御ユニットは、設備データを収集・監視する中央ユニットと通信することができ、また、設備情報が必要な場合に介入を準備することができる。
【0096】
本発明の設備は、吊り下げ式または壁掛け式のWCを導入することにより、既存のWCの代わりに、既存の住宅または工業用建物に容易に組み込むことができるという利点を有する。建設プロジェクトに導入することができる。
【0097】
もちろん、本発明は、例示としてのみ本明細書に記載された、WCおよびサニタリーユニットからの廃水を処理するための設備の実施形態に限定されるものではない。それどころか、本発明は、記載された手段の技術的均等物を含む全ての変形例を包含すると共に、それらの組み合わせが本発明の範囲に入る場合には、それらの組み合わせも包含する。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
WC(3)からの廃水を処理するための設備(5)であって、
WC(3)の便器(7)の出口に取り付けるための固液分離フィルター(25)と、
前記固液分離フィルター(25)から前記WC(3)のメインタンク(11)に液体を搬送するように配置された液体再循環回路(27)と、を備え、
前記固液分離フィルター(25)は、
前記WC(3)の前記便器(7)の出口に接続するための入口(35)と、
液状物から固形物を分離するように構成された固液分離モジュール(33)と、
排出パイプ(30)の入口に接続するための第1の出口(45)と、
前記液体再循環回路(27)に接続される第2の出口(49)と、を含み、
前記固液分離フィルター(25)は、前記固液分離モジュール(33)から前記第1の出口(45)へ固形物を搬送すると共に、前記固液分離モジュール(33)から前記第2の出口(49)へ液状物を搬送するように構成され、
前記液体再循環回路(27)は、濾過ユニット(65)を備え、前記濾過ユニット(65)は、前記液体が前記濾過ユニット(65)を流れることにより、前記液体を
洗浄システムで再利用可能にするように構成され、
前記液体再循環回路(27)の前記濾過ユニット(65)は、直列に接続された前置濾過システム(67)と限外濾過システム(69)とを含み、
前記設備は、前記前置濾過システム(67)のための逆洗システムを含み、前記逆洗システムは、水入口に接続するための供給口と、
排出パイプに接続するための排出口とを有し、前記前置濾過システムを介して逆流で水を循環させるように構成された、設備(5)。
【請求項2】
前記固液分離フィルター(25)は、その内部に前記固液分離モジュール(33)が取り付けられるハウジング(31)を有し、前記固液分離モジュール(33)は、電動モーター(40)によって駆動される回転スクリーン(39)である、請求項1に記載の設備(5)。
【請求項3】
前記固液分離フィルター(25)は、前記回転スクリーン(39)のための洗浄ノズル(51)
と、その一端部が前記洗浄ノズル(51)に接続され、その他端部が水入口(17)に接続される洗浄パイプ(53)
と、を含む、請求項2に記載の設備(5)。
【請求項4】
前記固液分離フィルター(25)の前記第2の出口(49)から供給される液状物の貯蔵タンク(71)と 、前記貯蔵タンク(71)に収容された液状物を抽出するために配置された液圧ポンプ(77)と、を含む、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項5】
前記貯蔵タンク(71)から液状物を排水するためのシステムを含み、該システムは、
前記貯蔵タンク(71)を前記前置濾過システム(67)に接続する前置濾過パイプ(75)と、
前記前置濾過パイプ(75)に接続され、前記排出パイプ(30)に接続するためのドレンパイプ(83)と、
前記貯蔵タンク(71)から前記排出パイプ(30)へ液状物を搬送するために前記設備(5)に配置された、液状物の流れ方向を制御するためのユニットと、を含む、請求項4に記載の設備(5)。
【請求項6】
前記排出パイプの出口を前記固液分離フィルター(25)に一時的に接続するための手段を含む、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項7】
前記前置濾過システム(67)の前記逆洗システムは、
前記前置濾過システム(67)が接続される前置濾過パイプ(75)と、
前記前置濾過システム(67)に接続され、水入口(17)に接続するための洗浄パイプと、
前記前置濾過パイプ(75)に接続され、前記排出パイプ(30)に接続するためのドレンパイプ(83)と、
前記水入口(17)から前記前置濾過システム(67)へ、次いで前記前置濾過システム(67)から前記排出パイプ(30)へ水を搬送するために、前記設備(5)に配置された、水の循環方向を制御するためのユニットと、をさらに備えた、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項8】
前記貯蔵タンク(71)は、前記固液分離フィルター(25)の前記第2の出口(49)を受け入れる開口部(68)を有する上部カバー(66)を含む、請求項4に記載の設備(5)。
【請求項9】
前記固液分離フィルター(25)は、前記前置濾過システム(67)および前記限外濾過システム(69)を取り付けるための2つのアームを含む、請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)。
【請求項10】
便器(7)と水洗システム(9)を有するWC(3)であって、前記水洗システム(9)はメインタンク(11)を備え、前記メインタンク(11)は水入口(17)と前記便器(7)に接続される、WC(3)と、
前記WC(3)からの廃水を処理するための請求項1から3の何れか1項に記載の設備(5)であって、再循環パイプが前記WCの前記メインタンク(11)に接続される、設備(5)と、を備えたサニタリーユニット(1)。
【国際調査報告】