特表 2024-525425 アクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の装置、システム、および方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-07-12

(54)【発明の名称】アクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の装置、システム、および方法

(51)【国際特許分類】

   G10K 11/178 20060101AFI20240705BHJP

【ＦＩ】

G10K11/178 130

【審査請求】未請求

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023579591

(86)(22)【出願日】2022-06-28

(85)【翻訳文提出日】2024-02-16

(86)【国際出願番号】 IB2022056026

(87)【国際公開番号】W WO2023275768

(87)【国際公開日】2023-01-05

(31)【優先権主張番号】63/216,123

(32)【優先日】2021-06-29

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】523244141

【氏名又は名称】サイレンティアム リミテッド

(74)【代理人】

【識別番号】100114775

【弁理士】

【氏名又は名称】高岡 亮一

(74)【代理人】

【識別番号】100121511

【弁理士】

【氏名又は名称】小田 直

(74)【代理人】

【識別番号】100202751

【弁理士】

【氏名又は名称】岩堀 明代

(74)【代理人】

【識別番号】100208580

【弁理士】

【氏名又は名称】三好 玲奈

(74)【代理人】

【識別番号】100191086

【弁理士】

【氏名又は名称】高橋 香元

(72)【発明者】

【氏名】フリードマン，ツヴィ

(72)【発明者】

【氏名】エルバス モルデヘイ

(72)【発明者】

【氏名】フライシャー，アロン

(72)【発明者】

【氏名】シャインフェルド，イド

(72)【発明者】

【氏名】イエミニ，アリエル

【テーマコード（参考）】

5D061

【Ｆターム（参考）】

5D061FF02

(57)【要約】

例えば、アクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）システムのコントローラは、入力情報を処理するように構成され得、入力情報は、サウンドコントロールゾーンにおけるＡＡＣの構成に対応するＡＡＣ構成情報と、複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力と、サウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力とを含む。例えば、コントローラは、ＡＡＣ構成情報、複数のノイズ入力、および複数の残留ノイズ入力に基づいて、サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定し得る。例えば、コントローラは、サウンドコントロールパターンを複数の音響トランスデューサに出力し得る。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

入力情報を受信するための入力部であって、前記入力情報が、
サウンドコントロールゾーンにおけるアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の構成に対応するＡＡＣ構成情報と、
複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力と、
前記サウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力と
を含む入力部と、
前記サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定するように構成されたロジックおよび回路を含むコントローラであって、前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報、前記複数のノイズ入力、および前記複数の残留ノイズ入力に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、コントローラと、
前記サウンドコントロールパターンを複数の音響トランスデューサに出力するための出力部と
を備える装置。

【請求項2】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定し、前記複数のノイズ入力、または前記複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に前記ＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項3】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報の変化に基づいて、前記ＡＡＣパラメータ設定を適応させるように構成されている、請求項２に記載の装置。

【請求項4】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいて少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、前記予測フィルタ設定に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項5】

前記予測フィルタ設定が、前記複数のノイズ入力または前記複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するために前記予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含む、請求項４に記載の装置。

【請求項6】

前記予測フィルタ設定が、前記予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新レートパラメータを含む、請求項５に記載の装置。

【請求項7】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいて１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、前記複数のノイズ入力または前記複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するために前記経路伝達関数設定を適用するように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項8】

前記経路伝達関数設定が、音響トランスデューサとノイズ感知場所との間の経路伝達関数、音響トランスデューサと残留ノイズ感知場所との間の経路伝達関数、または音響トランスデューサと監視場所との間の経路伝達関数のうちの少なくとも１つの設定を含み、前記１つ以上の残留ノイズ入力のうちの少なくとも１つが、前記監視場所で感知された監視入力に基づいている、請求項７に記載の装置。

【請求項9】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいてノイズ抽出関数を決定し、前記複数のノイズ入力または前記複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に前記ノイズ抽出関数を適用することによって１つ以上の抽出音響パターンを決定し、前記１つ以上の抽出音響パターンに基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項10】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいてサウンドコントロールプロファイルを決定し、前記サウンドコントロールプロファイルに基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項11】

前記サウンドコントロールプロファイルが、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み、前記コントローラが、前記１つ以上のサウンドコントロールパラメータの前記設定に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項１０に記載の装置。

【請求項12】

複数のサウンドコントロール構成にそれぞれ対応する複数のサウンドコントロールプロファイルを記憶するメモリを備え、前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいて、前記複数のサウンドコントロールプロファイルから選択されたサウンドコントロールプロファイルを選択し、前記選択されたサウンドコントロールプロファイルに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項13】

前記複数のサウンドコントロールプロファイルが、ユーザに対応するユーザベースのプロファイルを含み、前記ユーザベースのプロファイルが、前記ユーザの好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み、前記ＡＡＣ構成情報が、前記ユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含む、請求項１２に記載の装置。

【請求項14】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいて、前記サウンドコントロールパターンを選択的にミュートするか、前記サウンドコントロールパターンのレベルを調整するか、または前記サウンドコントロールパターンの適応をフリーズするように構成されている、請求項１に記載の装置。

【請求項15】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両の速度に対応する車速情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項16】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両のエンジンに対応するエンジン情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項17】

前記ＡＡＣ構成情報が、ブレーキシステム情報、道路検出情報、ステアリング情報、タイヤ情報、座席位置情報、または開口状態情報のうちの少なくとも１つを含み、前記ブレーキシステム情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両のブレーキシステムに対応する情報を含み、前記道路検出情報が、前記車両の道路検出システムからの情報を含み、前記ステアリング情報が、前記車両のステアリングシステムに対応する情報を含み、前記タイヤ情報が、前記車両の１つ以上のタイヤに対応する情報を含み、前記座席位置情報が、前記車両の１つ以上の座席に対応する情報を含み、前記開口状態情報が、前記車両の開口状態に対応する情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項18】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両の１人以上の乗客に対応する乗客情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項19】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両のオーディオシステムに対応するオーディオシステム情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項20】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーン内の気候または前記サウンドコントロールゾーン外の気候の少なくとも一方に対応する気候情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項21】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンにおけるユーザの頭部または耳の少なくとも一方の位置に対応するユーザ位置情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項22】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンに関するユーザの好みを制御するためのユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項23】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上の車両システムの動作モードの構成に対応する車両システム構成情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項24】

前記ＡＡＣ構成情報が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上の車両センサーからの車両センサー情報を含む、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項25】

前記入力部が、前記サウンドコントロールゾーンを含む車両のシステムバスを介して前記ＡＡＣ構成情報を受信するように構成されている、請求項１～１４のいずれか一項に記載の装置。

【請求項26】

前記入力部が、前記車両のコントローラエリアネットワーク（ＣＡＮ）バスを介して受信されたＣＡＮバス情報、前記車両のＡ ｔｏ Ｂ（Ａ２Ｂ）バスを介して受信されたＡ２Ｂバス情報、車両のＭＯＳＴ（Ｍｅｄｉａ Ｏｒｉｅｎｔｅｄ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ）バスを介して受信されたＭＯＳＴバス情報、ワイヤレス通信リンクを介して受信されたワイヤレス通信情報、または車両のＥｔｈｅｒｎｅｔバスを介して受信されたＥｔｈｅｒｎｅｔバス情報のうちの少なくとも１つを介して前記ＡＡＣ構成情報を受信するように構成されている、請求項２５に記載の装置。

【請求項27】

少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも１つのプロセッサがサウンドコントロールシステムにサウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御させることを可能にするように動作可能な命令を含む、１つ以上の有形コンピュータ可読非一時的記憶媒体を含む製品であって、前記命令は、実行されると、前記サウンドコントロールシステムに、
入力情報を処理することであって、前記入力情報が、
前記車両のシステムバスを介して受信されたシステムバス情報と、
前記サウンドコントロールゾーンにおけるアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の構成に対応するＡＡＣ構成情報と、
複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力と、
前記サウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力と
を含む、入力情報を処理することと、
前記ＡＡＣ構成情報、前記複数のノイズ入力、および前記複数の残留ノイズ入力に基づいて、前記サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定することと、
前記サウンドコントロールパターンを複数の音響トランスデューサに出力することと
を行わせる、製品。

【請求項28】

前記命令が、実行されると、前記サウンドコントロールシステムに、前記ＡＡＣ構成情報に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定させ、前記複数のノイズ入力、または前記複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に前記ＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、前記サウンドコントロールパターンを決定させる、請求項２７に記載の製品。

【請求項29】

複数の座席と、
座席に対するサウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するように構成されたサウンドコントロールシステムであって、
複数の音響トランスデューサと、
複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力を生成するための複数のノイズセンサーと、
前記サウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力を生成するための複数の残留ノイズセンサーと、
前記サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定し、前記サウンドコントロールパターンを前記複数の音響トランスデューサに出力するように構成されたロジックおよび回路を含むコントローラであって、前記コントローラが、前記複数のノイズ入力、前記複数の残留ノイズ入力、および前記サウンドコントロールゾーンにおけるアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の構成に対応するＡＡＣ構成情報に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、コントローラと
を備える前記サウンドコントロールシステムと
を備える車両。

【請求項30】

前記コントローラが、前記ＡＡＣ構成情報に基づいて少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、前記予測フィルタ設定に基づいて前記サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、請求項２９に記載の車両。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

相互参照
本出願は、２０２１年６月２９日に出願された「Ａｐｐａｒａｔｕｓ， Ｓｙｓｔｅｍ， ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ａｃｔｉｖｅ Ａｃｏｕｓｔｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ （ＡＡＣ） ｉｎ ａ Ｖｅｈｉｃｌｅ」と題する米国仮特許出願第６３／２１６，１２３号の利益および優先権を主張するものであり、２０２１年４月８日に出願された「Ａｐｐａｒａｔｕｓ， Ｓｙｓｔｅｍ， ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ａｃｔｉｖｅ Ｎｏｉｓｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ （ＡＮＣ） ｂａｓｅｄ ｏｎ Ｈｅａｔｉｎｇ， Ｖｅｎｔｉｌａｔｉｏｎ ａｎｄ Ａｉｒ Ｃｏｎｄｉｔｉｏｎｉｎｇ （ＨＶＡＣ） Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」と題する米国特許出願第１７／２２５，８９１号の一部継続（ＣＩＰ）であり、これは、２０２０年１０月２６日に出願された「Ａｐｐａｒａｔｕｓ， Ｓｙｓｔｅｍ， ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ａｃｔｉｖｅ Ｎｏｉｓｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ （ＡＮＣ） ｂａｓｅｄ ｏｎ Ｈｅａｔｉｎｇ， Ｖｅｎｔｉｌａｔｉｏｎ ａｎｄ Ａｉｒ Ｃｏｎｄｉｔｉｏｎｉｎｇ （ＨＶＡＣ） Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」と題する米国特許出願第１７／０８０，０４７号の継続出願であり、これは、２０１９年１０月２７日に出願された「Ａｐｐａｒａｔｕｓ， Ｓｙｓｔｅｍ， ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄ ｏｆ Ａｃｔｉｖｅ Ｎｏｉｓｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ （ＡＮＣ） ｂａｓｅｄ ｏｎ Ｈｅａｔｉｎｇ， Ｖｅｎｔｉｌａｔｉｏｎ ａｎｄ Ａｉｒ Ｃｏｎｄｉｔｉｏｎｉｎｇ （ＨＶＡＣ） Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ」と題する米国仮特許出願第６２／９２６，５１０号の利益および優先権を主張するものであり、それらの開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。

【0002】

本明細書に記載される態様は、一般にアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）に関する。

【背景技術】

【0003】

アクティブノイズコントロール（ＡＮＣ）は、デジタル的に生成されたノイズを使用して、不要なノイズを低減する技術である。これは音波の重ね合わせの原理に基づいている。一般に、音は空間を伝わる波である。第１の音波と同じ振幅で逆位相を有する別の第２の音波を作ることができれば、第１の音波を完全に打ち消すことができる。

【0004】

説明を簡単かつ明確にするために、図に示されている要素は必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。例えば、表現を明確にするために、いくつかの要素の寸法が他の要素に比べて誇張される場合がある。さらに、対応するまたは類似の要素を示すために、図面間で参照番号が繰り返されることがある。図は以下の通りである。

【図面の簡単な説明】

【0005】

【図1】いくつかの例示的な態様による、アクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）システムの概略ブロック図である。

【図2】いくつかの例示的な態様による、図１のＡＡＣシステムの構成要素の展開方式の概略図である。

【図3】いくつかの例示的な態様による、コントローラの概略ブロック図である。

【図4】いくつかの例示的な態様による、多入力多出力（ＭＩＭＯ）予測ユニットの概略ブロック図である。

【図5】いくつかの例示的な態様による、ＡＡＣシステムのコントローラの構成要素の実装を示す概略図である。

【図6】いくつかの例示的な態様による、コントローラの概略ブロック図である。

【図7】いくつかの例示的な態様による、ＡＡＣシステムを含む車両の概略図である。

【図8】いくつかの例示的な態様による、ＡＡＣの方法の概略フローチャートである。

【図9】いくつかの例示的な態様による、製造製品の概略ブロック図である。

【発明を実施するための形態】

【0006】

以下の詳細な説明では、いくつかの態様の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が示されている。しかしながら、いくつかの態様は、これらの特定の詳細なしに実施されてもよいことを当業者は理解されよう。他の例では、議論を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素、ユニットおよび／または回路については詳細には説明していない。

【0007】

例えば、「処理する」、「計算する（ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ）」、「計算する（ｃａｌｃｕｌａｔｉｎｇ）」、「決定する」、「確立する」、「分析する」、「チェックする」などの用語を使用する本明細書での議論は、コンピュータのレジスタおよび／またはメモリ内の物理的（例えば、電子的）量として表されるデータを、コンピュータのレジスタおよび／またはメモリ内の物理的量として同様に表される他のデータ、または操作および／またはプロセスを実行するための命令を記憶することができる他の情報記憶媒体に操作および／または変換する、コンピュータ、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングシステム、または他の電子コンピューティングデバイスの操作および／またはプロセスを指し得る。

【0008】

本明細書で使用される「複数（ｐｌｕｒａｌｉｔｙ）」および「複数（ａ ｐｌｕｒａｌｉｔｙ）」という用語は、例えば「複数（ｍｕｌｔｉｐｌｅ）」または「２つ以上」を含む。例えば、「複数のアイテム」は２つ以上のアイテムを含む。

【0009】

「一態様（ｏｎｅ ａｓｐｅｃｔ）」、「一態様（ａｎ ａｓｐｅｃｔ）」、「例示的態様」、「様々な態様」などへの言及は、そのように記載された態様は特定の特徴、構造、または特性を含む可能性があるが、すべての態様が必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含むわけではないことを示す。さらに、「一態様では」という語句が繰り返し使われる場合、同じ態様を指す場合もあるが、必ずしも同じ態様を指すわけではない。

【0010】

本明細書で使用される場合、別段の指定がない限り、共通の対象物を説明するために序数的形容詞「第１」、「第２」、「第３」などの使用は、単に同様の対象物の異なる例が参照されていることを示すものであり、このように説明される対象物が、時間的、空間的、ランク付け、またはその他の方法で、所与の順序になければならないことを意味するものではない。

【0011】

以下の詳細な説明の一部は、コンピュータメモリ内のデータビットまたはバイナリデジタル信号に対する演算のアルゴリズムおよび記号表現の観点から提示されている。これらのアルゴリズムの説明および表現は、その仕事の内容を他の当業者に伝えるためにデータ処理技術の当業者によって使用される技術であり得る。

【0012】

アルゴリズムは、ここでは、また一般的に、所望の結果につながる自己矛盾のない一連の行為または動作であると考えられている。これには、物理量の物理的操作が含まれる。必ずしもではないが、通常、これらの量は、記憶、転送、結合、比較、および他の操作が可能な電気信号または磁気信号の形式を取る。主に一般的な使用上の理由から、これらの信号をビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと呼ぶと便利であることがわかっている。しかしながら、これらおよび類似の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられており、これらの量に適用される便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。

【0013】

本明細書で使用される「回路」という用語は、１つ以上のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、集積回路、電子回路、プロセッサ（共有、専用、またはグループ）および／またはメモリ（共有、専用、またはグループ）、組合せロジック回路、ならびに／あるいは説明した機能を提供する他の適切なハードウェア構成要素を指すか、それらの一部であるか、それらを含むことができる。いくつかの態様では、回路に関連付けられたいくつかの機能は、１つ以上のソフトウェアまたはファームウェアモジュールによって実装され得る。いくつかの態様では、回路は、少なくとも部分的にハードウェアで動作可能なロジックを含み得る。

【0014】

「ロジック」という用語は、例えば、コンピューティング装置の回路に組み込まれたコンピューティングロジック、および／またはコンピューティング装置のメモリに記憶されたコンピューティングロジックを指し得る。例えば、ロジックは、コンピューティング機能および／または操作を実行するためにコンピューティングロジックを実行するために、コンピューティング装置のプロセッサによってアクセス可能であり得る。一例では、ロジックは、例えば、様々なチップおよび／またはプロセッサのシリコンブロックなど、様々なタイプのメモリおよび／またはファームウェアに埋め込まれてもよい。ロジックは、例えば、無線回路、受信機回路、制御回路、送信機回路、トランシーバ回路、プロセッサ回路など様々な回路に含まれ、および／またはその一部として実装され得る。一例では、ロジックは、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブルメモリ、磁気メモリ、フラッシュメモリ、永続的メモリなどを含む、揮発性メモリおよび／または不揮発性メモリに埋め込まれてもよい。ロジックは、例えばロジックを実行するために必要な、１つ以上のプロセッサに結合されたメモリ、例えばレジスタ、バッファ、スタックなどを使用して、１つ以上のプロセッサによって実行され得る。

【0015】

いくつかの例示的な態様は、以下で説明するように、例えば一般に、低周波、中周波、および／または高周波など、例えば１つ以上の周波数範囲におけるノイズなど、例えば望ましくないノイズを低減、再形成、および／または除去するためなど、ノイズを制御するために効率的に実施され得るシステムおよび方法を含む。

【0016】

いくつかの例示的な態様は、例えば以下で説明するように、既知および／または未知の音響源を含み得る１つ以上の音響源によって生成される１つ以上の音響パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を制御および／または変更するように構成されたアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の方法および／またはシステムを含み得る。

【0017】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、既知および／または未知のノイズ源を含み得る、１つ以上のノイズ源によって生成される１つ以上の音響パターン（「一次パターン」）のノイズエネルギーおよび／または波振幅を制御、変更、再形成、低減、および／または除去するように構成され得る、アクティブノイズコントロール（ＡＮＣ）システム、および／またはアクティブサウンドコントロール（ＡＳＣ）システムの１つ以上の機能として構成され、および／またはその１つ以上の機能を実行することができる。

【0018】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、例えば破壊的ノイズパターンおよび／または任意の他のサウンドコントロールパターンを含む音響コントロールパターン（「サウンドコントロールパターン」または「二次パターン」とも呼ばれる）を生成するように構成され得る。

【0019】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、例えばクワイエットゾーンなど、例えば低減されたノイズゾーンなどの制御されたサウンドゾーンが、二次パターンと一次パターンの組合せによって作成され得るように、例えば一次パターンのうちの１つ以上に基づいて、音響コントロールパターンを生成するように構成され得る。

【0020】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、一次パターンおよび／または１つ以上のノイズ源に関する事前情報なしに、例えば事前情報に関係なく、および／または事前情報を使用することなく、あらかじめ定義された場所、エリア、またはゾーン（「サウンドコントロールゾーン」、「音響コントロールゾーン」、「ノイズコントロールゾーン」、「クワイエットゾーン」、および／または「Ｑｕｉｅｔ Ｂｕｂｂｌｅ^TM」とも呼ばれる）内のノイズを制御、低減、再形成、および／または除去するように構成され得る。

【0021】

例えば、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、ノイズ源のうちの１つ以上、および／または一次パターンのうちの１つ以上の属性、例えば、一次パターンのうちの１つ以上、および／またはノイズ源のうちの１つ以上の数、タイプ、場所、および／または他の属性とは無関係に、関係なく、および／または事前に知ることなく、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）内のノイズを制御、低減、再形成、および／または除去するように構成されてもよい。

【0022】

例えば以下で説明するように、クワイエットゾーン内の１つ以上の音響パターンのノイズエネルギーおよび／または波振幅を再形成、低減、および／または除去するように構成されたＡＡＣシステムおよび／または方法に関して、いくつかの例示的な態様が本明細書に記載される。

【0023】

しかしながら、他の態様では、ＡＡＣおよび／またはサウンドコントロールシステムおよび／または方法は、例えば以下で説明するように、例えば、あらかじめ定義されたゾーン内の１つ以上の音響パターンのサウンドエネルギーおよび／または波振幅に影響を与え、変更し、および／または修正するように、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）内の１つ以上の音響パターンの任意の他の音響エネルギーおよび／または波振幅を任意の他の方法で制御するように構成され得る。

【0024】

一例では、ＡＡＣシステムおよび／または方法は、例えば以下で説明するように、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）内の１つ以上のタイプの音響パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を選択的に再形成、低減および／または除去するように、ならびに／あるいは音響コントロールゾーン内の１つ以上の他のタイプの音響パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を選択的に増加および／または増幅するように、ならびに／あるいは音響コントロールゾーン内の１つ以上の他のタイプの音響パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を選択的に維持および／または保持するように構成され得る。

【0025】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、例えば、少なくとも１つのオーディオ入力に基づいて、少なくとも１つのパーソナルサウンドゾーンが作成され得るように、少なくとも１つのオーディオ入力に基づき得る、サウンドコントロールパターンを生成するように構成され得る、例えばパーソナルサウンドコントロールシステム（「パーソナルサウンドバブル（ＰＳＢ）^ＴＭシステム」とも呼ばれる）などのサウンドコントロールシステムとして構成され、および／または、その機能以上を実行し得る。

【0026】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えばユーザが聞く音声に基づいて、例えば少なくとも１つのＰＳＢ^ＴＭなど少なくとも１つのあらかじめ定義された場所、エリア、またはゾーン内のサウンドを制御するように構成され得る。一例では、ＰＳＢ^ＴＭは、例えば以下で説明するように、ユーザの頭部および／または耳の周辺のエリアを含むように構成され得る。

【0027】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、ＰＳＢ^ＴＭにおける１つ以上の第１のサウンドパターンと１つ以上の第２のサウンドパターンとの間のサウンドコントラストを制御するように構成され得る。

【0028】

いくつかの例示的な態様では、例えば、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、ユーザが聞く音声の１つ以上の第１のサウンドパターンと、１つ以上の第２のサウンドパターンとの間のサウンドコントラストを制御するように構成され得る。

【0029】

いくつかの例示的な態様では、例えば、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、例えばＰＳＢ^ＴＭで聞こえる音声に基づいて、ＰＳＢ^ＴＭ内の１つ以上のタイプの音響パターンのサウンドエネルギーおよび／または波振幅を選択的に増加および／または増幅するように、例えば低減および／または除去される音響信号に基づいて、ＰＳＢ^ＴＭ内の１つ以上のタイプの音響パターンのサウンドエネルギーおよび／または波振幅を選択的に再形成、低減、および／または除去するように、ならびに／あるいは、ＰＳＢ^ＴＭ内の１つ以上の他のタイプの音響パターンのサウンドエネルギーおよび／または波振幅を選択的におよび／または、選択的に維持および／または保持するように構成され得る。

【0030】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、任意の他の追加または代替の入力または基準に基づいて、ＰＳＢ^ＴＭ内のサウンドを制御するように構成され得る。

【0031】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、サウンドコントロールゾーン内の一次パターンのうちの１つ以上の音響エネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減、および／または除去するように構成され得る。

【0032】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、例えば以下で説明するように、例えば、１つ以上の第１の一次パターンのノイズエネルギー、波振幅、位相、周波数、方向、および／または統計的特性が、二次パターンによって影響を受け得る一方で、二次パターンは、１つ以上の第２の一次パターンのノイズエネルギー、波振幅、位相、周波数、方向、および／または統計的特性に対して、低減された効果を有するか、または影響を及ぼさないことさえあり得るように、例えば１つ以上のあらかじめ定義されたノイズパターン属性に基づいて、選択的および／または構成可能な方法で、サウンドコントロールゾーン内のノイズを制御、再形成、低減、および／または除去するように構成され得る。

【0033】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステムは、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）を取り囲む、および／または囲むあらかじめ定義されたエンベロープまたはエンクロージャにおいて、ならびに／あるいは音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）内の１つ以上のあらかじめ定義された場所で、一次パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成され得る。

【0034】

一例では、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）は、例えば、一次パターンのうちの１つ以上の音響エネルギーおよび／または波振幅が制御、再形成、低減および／または除去されるエリアを定義する、２次元ゾーンを含み得る。

【0035】

この例によれば、ＡＡＣシステムは、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）を取り囲む周囲に沿って、および／または音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）内の１つ以上のあらかじめ定義された場所で、一次パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成され得る。

【0036】

一例では、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）は、例えば、一次パターンのうちの１つ以上の音響エネルギーおよび／または波振幅が制御、再形成、低減および／または除去されるボリュームを定義する、３次元ゾーンを含み得る。この例によれば、ＡＡＣシステムは、３次元ボリュームを囲む表面上の一次パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成され得る。

【0037】

一例では、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）は、球状ボリュームを含むことがあり、ＡＡＣシステムは、球状ボリュームの表面上の一次パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成され得る。

【0038】

別の例では、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）は、立方体積を含み得、ＡＡＣシステムは、立方体積の表面上の一次パターンの音響エネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成され得る。

【0039】

他の態様では、音響コントロールゾーン（サウンドコントロールゾーン）は、例えば、音響コントロールゾーンが維持される場所の１つ以上の属性に基づいて定義され得る、任意の他の適切なボリュームを含み得る。

【0040】

次に、図１を参照すると、いくつかの例示的な態様によるＡＡＣシステム１００が概略的に示されている。

【0041】

また、図２を参照すると、いくつかの例示的な態様によるＡＡＣシステムの構成要素の展開方式２００が概略的に示されている。例えば、展開方式２００は、図１のＡＡＣシステム１００の１つ以上の要素の展開を含み得る。

【0042】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣシステム、アクティブノイズキャンセリング（ＡＮＣ）システム、音響コントロールシステム、サウンドコントロールシステム、ＰＳＢ^ＴＭシステム、および／またはＱｕｉｅｔ Ｂｕｂｂｌｅ^ＴＭシステムを含み、それとして動作し、および／またはそれらの機能を実行し得る。

【0043】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００は、例えば以下で詳細に説明するように、少なくとも１つのＡＡＣゾーン（「サウンドコントロールゾーン」または「音響コントロールゾーン」とも呼ばれる）１１０内のサウンドを制御するように構成されたコントローラ１０２（「ＡＡＣコントローラ」とも呼ばれる）を含み得る。

【0044】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１０２は、例えば、回路および／またはロジックを含む１つ以上のプロセッサ、および／またはメモリ回路および／またはロジックなど、回路および／またはロジックを含むか、あるいは部分的または全体的に、回路および／またはロジックによって実装され得る。追加または代替として、コントローラ１０２の１つ以上の機能は、例えば以下で説明するように、機械および／または１つ以上のプロセッサによって実行され得るロジックによって実装され得る。

【0045】

一例では、コントローラ１０２は、例えば、１つ以上のプロセッサに結合された少なくとも１つのメモリ１９８を含み得、これは、例えば、１つ以上のプロセッサおよび／または回路によって処理される情報の少なくとも一部を、例えば少なくとも一時的に記憶するように構成され得、ならびに／あるいはプロセッサおよび／または回路によって利用されるロジックを記憶するように構成され得る。

【0046】

一例では、コントローラ１０２の機能の少なくとも一部は、例えばシステムオンチップ（ＳｏＣ）などのチップなど、集積回路によって実装され得る。

【0047】

他の態様では、コントローラ１０２は、任意の他のロジックおよび／または回路によって、ならびに／あるいは任意の他のアーキテクチャに従って実装され得る。

【0048】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣゾーン１１０は、例えば以下で説明するように、密閉空間を含んでもよい。

【0049】

いくつかの例示的な態様では、密閉空間は、例えば以下で説明するように、例えば自動車、バス、および／またはトラックなどの車両のキャビンを含み得る。

【0050】

いくつかの例示的な態様では、密閉空間は、例えば、飛行機のキャビン、列車のキャビン、医療システムのキャビン、部屋のエリアなど、任意の他のキャビンを含み得る。

【0051】

他の態様では、密閉空間は、空間の任意の他の密閉された部分またはエリアを含み得る。

【0052】

いくつかの例示的な態様では、サウンドコントロールゾーン１１０は車両内に配置され得、ＡＡＣシステム１００は車両の一部として配備され得る。

【0053】

いくつかの例示的な態様では、サウンドコントロールゾーン１１０は３次元（３Ｄ）ゾーンを含み得る。例えば、サウンドコントロールゾーン１１０は球状ゾーンを含み得る。

【0054】

別の例では、サウンドコントロールゾーン１１０は任意の他の３Ｄゾーンを含み得る。

【0055】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００は、例えば、車両内での改善された音楽、音声、発話、および／またはサウンド体験、電話会話の改善された品質などを提供するような方法で、ゾーン１１０内のサウンドおよび／またはノイズを制御することによって、例えば、車両の運転者、および／または１人以上の乗客に改善されたドライビング体験を提供するように、ゾーン１１０内のサウンドおよび／またはノイズを制御するように構成され得る。

【0056】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、入力情報１９５を受信するように構成され得る入力１９１を含み得るか、または入力１９１で実装され得る。

【0057】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば入力情報１９５に基づいて、車両内の少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定するように構成されたコントローラ１９３を含み得る。

【0058】

いくつかの例示的な態様では、入力情報１９５は、例えば以下で説明するように、複数のあらかじめ定義されたノイズ感知場所１０５における音響ノイズを表す、例えば１つ以上の音響センサー（「一次センサー」、「ノイズセンサー」または「基準センサー」とも呼ばれる）１１９からの複数のノイズ入力１０４を含み得る。

【0059】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、場所１０５のうちの１つ以上に配置された、例えばマイク、加速度計、タコメーターなどの１つ以上の物理的センサー、および／または、場所１０５のうちの１つ以上における音響ノイズを推定するように構成された１つ以上の仮想センサーを含み得る１つ以上の音響センサー１１９からノイズ入力１０４を受信することができる。

【0060】

いくつかの例示的な態様では、ノイズ入力１０４は、例えば以下で説明するように、１つ以上の監視場所１０３において、例えばマイク、加速度計、タコメーターなどの、「Ｍ」と表される１つ以上の監視センサーによって感知され得る監視情報に基づき得る。

【0061】

いくつかの例示的な態様では、ノイズ入力１０４は、仮想センサー場所１０５の仮想センサーに対応するノイズ入力を含み得る。例えば、仮想センサー場所１０５における仮想センサーに対応するノイズ入力は、例えば以下で説明するように、１つ以上の監視場所１０３における１つ以上のセンサーによって感知される監視情報に基づいてもよい。

【0062】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上の監視場所１０３は、例えば以下で説明するように、ノイズ感知場所１０５とは異なる１つ以上の場所を含み得る。

【0063】

いくつかの例示的な態様では、図２に示すように、監視場所１０３は、サウンドコントロールゾーン１１０外の１つ以上の監視場所１０３、および／またはサウンドコントロールゾーン１１０内の１つ以上の監視場所１０３を含み得る。

【0064】

いくつかの例示的な態様では、入力情報１９５は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０内に位置する複数のあらかじめ定義された残留ノイズ感知場所１０７における音響残留ノイズを表す、例えば１つ以上の残留ノイズ音響センサー（「エラーセンサー」、または「二次センサー」とも呼ばれる）１２１からの複数の残留ノイズ入力１０６を含み得る。

【0065】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、場所１０７のうちの１つ以上に配置された、例えばマイク、加速度計、タコメーターなどの１つ以上の物理的センサーを含み得る１つ以上の音響センサー１２１から、および／または、場所１０７のうちの１つ以上における残留ノイズを推定するように構成された１つ以上の仮想センサーから残留ノイズ入力１０６を受信することができる。

【0066】

いくつかの例示的な態様では、残留ノイズ入力１０４は、仮想センサー場所１０７の仮想センサーに対応する残留ノイズ入力を含み得る。例えば、仮想センサー場所１０７における仮想センサーに対応する残留ノイズ入力は、例えば以下で説明するように、１つ以上の監視場所１０３における１つ以上のセンサーによって感知される監視情報に基づいてもよい。

【0067】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００は、例えば、スピーカ、シェーカー、および／または任意の他のアクチュエータなど、少なくとも１つの音響トランスデューサ１０８を含み得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下に詳細に説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０内のサウンドを制御するように構成された音響サウンドコントロールパターンを生成するように音響トランスデューサ１０８を制御することができる。

【0068】

いくつかの例示的な態様では、少なくとも１つの音響トランスデューサ１０８は、サウンドコントロール信号１０９に基づいてサウンドコントロールパターンを生成するために、例えば少なくとも１つの適切なスピーカなど、例えば１つ以上の音響トランスデューサのアレイを含み得る。

【0069】

いくつかの例示的な態様では、少なくとも１つの音響トランスデューサ１０８は、サウンドコントロールゾーン１１０の１つ以上の属性、例えば、ゾーン１１０のサイズおよび／または形状、１つ以上の予想される属性入力１０４、１つ以上の潜在的な実際のノイズ源２０２の１つ以上の予想される属性、例えばサウンドコントロールゾーン１１０に対するノイズ源２０２の予想される場所および／または指向性、ノイズ源２０２の数などに基づいて決定され得る、１つ以上の場所に配置され得る。

【0070】

一例では、音響トランスデューサ１０８は、「Ｍ」と表されるあらかじめ定義された数のスピーカを含むスピーカアレイまたはマルチチャネル音響ソースを含み得る。いくつかの例示的な態様では、音響トランスデューサ１０８は、例えばゾーン１１０外の適切な場所に配置された適切な「小型音響源」を使用して実装されたスピーカのアレイを含み得る。別の例では、スピーカのアレイは、例えばサウンドコントロールゾーン１１０の周囲など、空間に分布された複数のスピーカを使用して実装され得る。

【0071】

いくつかの例示的な態様では、場所１０５のうちの１つ以上は、例えば以下で説明するように、例えば球状体積を取り囲む１つ以上の場所など、球状体積上および／または球状体積外の場所の任意の組合せに分布されてもよい。

【0072】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上の場所１０５がサウンドコントロールゾーン１１０の外部に分布されてもよい。例えば、場所１０５のうちの１つ以上は、サウンドコントロールゾーン１１０を取り囲むエンベロープまたはエンクロージャ上またはその近傍に分布され得る。

【0073】

例えば、サウンドコントロールゾーン１１０が球状体積によって定義される場合、場所１０５のうちの１つ以上は、球状体積の表面上および／または球状体積外に分布され得る。

【0074】

いくつかの例示的な態様では、場所１０７は、例えばサウンドコントロールゾーン１１０のエンベロープの近傍など、サウンドコントロールゾーン１１０内に分布され得る。

【0075】

例えば、ゾーン１１０が球体体積によって定義される場合、場所１０７は、サウンドコントロールゾーン１１０の半径よりも小さい半径を有する球面上に分布され得る。

【0076】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００は、複数のノイズ感知場所１０５のうちの１つ以上において音響ノイズを感知するための１つ以上の第１の音響センサー（「一次センサー」）１１９を含み得る。

【0077】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００は、複数の残留ノイズ感知場所１０７のうちの１つ以上において音響残留ノイズを感知するための１つ以上の第２の音響センサー（「エラーセンサー」）１２１を含み得る。

【0078】

いくつかの例示的な態様では、エラーセンサーのうちの１つ以上および／または一次センサーのうちの１つ以上は、１つ以上の「仮想センサー」（「仮想マイク」）を使用して実装され得る。特定のマイクの場所に対応する仮想マイクは、特定のマイクの場所に配置された実際の音響センサーによって感知されたであろう音響パターンを評価することができる任意の適切なアルゴリズムおよび／または方法によって実装され得る。

【0079】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、仮想マイクの特定の場所における音響ノイズパターンを推定および／または評価することによって、仮想マイクの機能をシミュレートおよび／または実行するように構成され得る。

【0080】

いくつかの例示的な態様では、例えばＡＡＣシステム１００（図１）などのＡＡＣシステムは、場所１０５のうちの１つ以上において一次パターンを感知するように構成された、例えばマイク、加速度計、タコメーターなど１つ以上の一次センサーの第１のアレイ２１９を含み得る。例えば、アレイ２１９は、複数の音響センサー１１９（図１）を含み得る。例えば、アレイ２１９は、例えば毎秒Ｎサンプルのシーケンスを含むノイズ信号１０４（図１）を出力するためのマイクを含むことができる。例えば、マイクが約４８ＫＨｚのサンプリングレートで動作する場合、Ｎは、毎秒４８０００サンプルとなり得る。ノイズ信号１０４（図１）は、任意の他の適切なサンプリングレートおよび／または任意の他の適切な属性を有する任意の他の適切な信号を含み得る。

【0081】

いくつかの例示的な態様では、アレイ２１９のセンサーのうちの１つ以上は、１つ以上の「仮想センサー」を使用して実装され得る。例えば、アレイ２１９は、少なくとも１つのマイクと少なくとも１つの仮想マイクの組合せによって実装され得る。場所１０５の特定のマイクの場所に対応する仮想マイクは、例えば、コントローラ１０２（図１）の一部として、またはシステム１００（図１）の任意の他の要素として、特定のマイクの場所に配置された音響センサーによって感知されたであろう音響パターンを評価することができる任意の適切なアルゴリズムおよび／または方法によって実装することができる。例えば、コントローラ１０２（図１）は、アレイ２１９の少なくとも１つのマイク１１９（図１）によって感知された少なくとも１つの実際の音響パターンに基づいて、仮想マイクの音響パターンを評価するように構成され得る。

【0082】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、１つ以上の監視場所１０３における１つ以上の監視センサーによって感知された監視情報に基づいて、一次センサー場所１０５における仮想一次センサーの機能をシミュレートおよび／または実行するように構成され得る。

【0083】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００（図１）は、場所１０７のうちの１つ以上において音響残留ノイズを感知するように構成された、例えばマイクなど１つ以上のエラーセンサーの第２のアレイ２２１を含み得る。例えば、アレイ２２１は、複数の音響センサー１２１（図１）を含み得る。例えば、エラーセンサーは、球面サウンドコントロールゾーン１１０内の球面上の音響残留ノイズパターンを感知するための１つ以上のセンサーを含み得る。

【0084】

いくつかの例示的な態様では、アレイ２２１のセンサーのうちの１つ以上は、１つ以上の「仮想センサー」を使用して実装され得る。例えば、アレイ２２１は、少なくとも１つのマイクと少なくとも１つの仮想マイクの組合せを含み得る。場所１０７の特定のマイクの場所に対応する仮想マイクは、例えば、コントローラ１０２（図１）の一部として、またはシステム１００（図１）の任意の他の要素として、特定のマイクの場所に配置された音響センサーによって感知されたであろう音響パターンを評価することができる任意の適切なアルゴリズムおよび／または方法によって実装することができる。例えば、コントローラ１０２（図１）は、アレイ２２１の少なくとも１つのマイク１２１（図１）によって感知された少なくとも１つの実際の音響パターンに基づいて、仮想マイクの音響パターンを評価するように構成され得る。

【0085】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、１つ以上の監視場所１０３における１つ以上の監視センサーによって感知された監視情報に基づいて、エラーセンサー場所１０７における仮想一次センサーの機能をシミュレートおよび／または実行するように構成され得る。

【0086】

いくつかの例示的な態様では、場所１０３、１０５および／または１０７の数、場所および／または分布、ならびに／あるいは場所１０３、１０５および１０７のうちの１つ以上における１つ以上の音響センサーの数、場所および／または分布は、サウンドコントロールゾーン１１０のサイズおよび／またはサウンドコントロールゾーン１１０のエンベロープのサイズ、サウンドコントロールゾーン１１０の形状またはサウンドコントロールゾーン１１０のエンベロープの形状、場所１０３、１０５および／または１０７のうちの１つ以上に配置される音響センサーの１つ以上の属性、例えばセンサーのサンプリングレートなどに基づいて決定され得る。

【0087】

一例では、例えばマイク、加速度計、タコメーターなどの１つ以上の音響センサーは、例えば以下の式１で定義されるように、空間サンプリング定理に従って、場所１０３、１０５および／または１０７に配備され得る。

【0088】

例えば、一次センサーの数、一次センサー間の距離、エラーセンサーの数および／またはエラーセンサー間の距離は、例えば以下の式１で定義されるように、空間サンプリング定理に従って決定され得る。

【0089】

一例では、一次センサーおよび／またはエラーセンサーは、互いにｄと表される距離をおいて、例えば均等または非均等に分布され得る。たとえば、距離ｄは、以下のように決定され得る。

【数1】

式中、ｃは音速を表し、ｆ_ｍａｘはサウンドコントロールが望まれる最大周波数を表す。

【0090】

例えば、関心のある最大周波数がｆ_ｍａｘ＝１００［Ｈｚ］である場合、距離ｄは

【数2】

として決定され得る。

【0091】

図２に示すように、展開方式２００は、円形または球形のサウンドコントロールゾーン１１０に関して構成されている。例えば、１つ以上の場所１０５は、サウンドコントロールゾーン１１０の周囲に球状または円形に、例えば実質的に均等に分布されており、場所１０７は、サウンドコントロールゾーン１１０内に球状または円形に、例えば実質的に均等に分布されている。

【0092】

しかしながら、他の態様では、ＡＡＣシステム１００の構成要素は、例えば、任意の他の適切な形態および／または形状のサウンドコントロールゾーンに関して構成された、場所１０５および／または１０７の任意の適切な分布を含む、任意の他の配備方式に従って配備されてもよい。

【0093】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で詳細に説明するように、例えばサウンドコントロールゾーン１１０内のエネルギー、振幅、位相、周波数、方向、および／または統計的特性など、少なくとも１つのノイズパラメータに従って、低減すべきサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0094】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０内の１つ以上の第２のノイズパターンを低減しないようにしながら、サウンドコントロールゾーン１１０内の１つ以上のあらかじめ定義された第１のノイズパターンを選択的に低減するように、サウンドコントロールパターンを決定することができる。

【0095】

いくつかの例示的な態様では、サウンドコントロールゾーン１１０は、車両の内部に配置されてもよく、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、車両内に配置されたオーディオデバイスのオーディオノイズパターン、ホーンノイズパターン、サイレンノイズパターン、ハザードのハザードノイズパターン、アラーム信号のアラームノイズパターン、報知信号のノイズパターンなどを含む１つ以上の第２のノイズパターンを低減しないようにしながら、例えば、道路ノイズパターン、風ノイズパターン、および／またはエンジンノイズパターンを含む１つ以上の第１のノイズパターンを選択的に低減するように、サウンドコントロールパターンを決定することができる。

【0096】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、ノイズ感知場所１０５で音響ノイズを生成する実際のノイズ源２０２のうちの１つ以上のノイズ源属性に関する情報がなくても、サウンドコントロールパターンを決定することができる。

【0097】

例えば、ノイズ源属性は、ノイズ源２０２の数、ノイズ源２０２の場所、ノイズ源２０２のタイプ、および／またはノイズ源２０２のうちの１つ以上によって生成される１つ以上のノイズパターンの１つ以上の属性を含み得る。

【0098】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば少なくとも１つの音響トランスデューサ１０８と１つ以上の残留ノイズセンサー１２１との間の音響伝達関数、および／または、ＡＡＣシステム１００によって処理されるべきノイズの統計的特性など、例えばＡＡＣシステム１００の要素間の１つ以上の音響伝達関数など、例えば１つ以上の要因を考慮しながら、サウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0099】

他の態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、任意の他の追加または代替の要因、基準、属性、および／またはパラメータに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0100】

いくつかの例示的な態様では、音響伝達関数は、音波が通過する音響媒質を表し、および／または記述することができる。例えば、ソース点と宛先点との間の伝達関数は、例えばソース点と宛先点を結ぶ直線（存在する場合）によって定義される直接経路、および／または、１つ以上のマルチパス、例えばソース点および宛先点を取り囲む環境内のオブジェクトからの反射を含む間接経路などを含み得る。

【0101】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣシステム１００によって処理されるノイズの統計的特性は、ノイズ信号のスペクトル分布、例えば、ノイズ信号のエネルギーが関連する周波数範囲全体にどのように分布しているかに基づき得る。

【0102】

いくつかの例示的な態様では、車両環境における音響伝達関数は、例えば、車両座席の位置および／または角度、車両内の乗客数、１つ以上の開閉窓、および／または車両環境の任意の他の追加または代替の属性など、車両環境の物理的変化に影響されやすい場合がある。

【0103】

いくつかの例示的な態様では、車両環境におけるノイズ信号のスペクトル分布は、例えば、路面、車両のタイヤの種類、車両の速度、車両のエンジン回転数（ＲＰＭ）、風によるノイズ、車両の空調システムの動作、および／または１つ以上の追加または代替の要因を含む１つ以上の要因に敏感である可能性がある。

【0104】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばＡＡＣシステム１００の動作を新しい状態に適応させるなど、例えば伝達関数および／またはノイズのスペクトル分布の１つ以上の変化に基づいて、サウンドコントロールパターンを適応させるように構成され得る。

【0105】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、リアルタイムで、および／または連続的な方法で、例えば、１つ以上の技術的問題に対処し得る方法で、ＡＡＣシステム１００のパラメータを調整するように構成され得る。

【0106】

一例では、ＡＡＣシステム１００のパラメータの連続的な適応は、伝達関数および／またはノイズのスペクトル分布の急激な変化に敏感である可能性がある。

【0107】

別の例では、ＡＡＣシステム１００のパラメータの連続的な適応は、変化自体よりも遅い場合があり、これによってノイズ低減が破損する時間が短くなる可能性がある。

【0108】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば車載コンピュータなど１つ以上のソースから、および／または、１つ以上の環境条件を監視することができる１つ以上の検出器から入力を受信し得るステートマシンを含むことができ、および／またはステートマシンの機能を実行するように構成され得る。

【0109】

一例では、１つ以上のソースからの入力は、例えば以下で説明するように、例えば、車両の座席の位置、乗客の数、車両の速度、エンジン速度などを示す情報を含み得る。

【0110】

別の例では、１つ以上のソースからの入力は、例えば、車室内の温度および／または圧力を示す情報を含み得る。

【0111】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば適切なパラメータのセットでＡＡＣシステム１００をプログラムすることによって、ＡＡＣシステム１００の動作モードを決定するように構成され得る。

【0112】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、ＡＡＣアダプタの機能を含むことができ、および／または、ＡＡＣアダプタの機能を実行するように構成され得る。例えば、ＡＡＣアダプタは、ステートマシンからパラメータのセットを受信し得る。例えば、ＡＡＣアダプタは、例えば以下で説明するように、例えば座席上またはヘッドレスト上の乗員の耳の近くに配置され得るエラー監視マイク１２１のアレイによって測定される残留ノイズを最小限に抑えるために、１つ以上の基準に基づいて、パラメータのセットを適応させる、例えば、連続的に適応させることができる。

【0113】

いくつかの例示的な態様では、例えば以下で説明するように、ステートマシンは音響伝達関数の変化を処理するように構成され、ＡＡＣアダプタは、ノイズのスペクトル分布の変化を処理する役割を担うことができる。

【0114】

いくつかの例示的な態様では、ステートマシンは、例えば以下で説明するように、適応型ＡＡＣを調整するために、例えばその監視能力、例えば、車載コンピュータおよび／または環境条件の検出器を活用することによって、適応型ＡＡＣをサポートすることができる。

【0115】

いくつかの例示的な態様では、入力情報１９５は、例えば以下で説明するように、例えば車両内の１つ以上の情報源を含む、１つ以上の情報源１２０から受信され得るＡＡＣ情報１２９（「ＡＡＣサポート情報」、「ＡＡＣ支援情報」、または「ＡＡＣ構成情報」とも呼ばれる）を含み得る。

【0116】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば入力１９１を介して、ＡＡＣ情報１２９を受信し、処理するように構成され得る。

【0117】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばノイズ入力１０４および／または残留ノイズ入力１０６に加えて、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を決定するように構成され得る。

【0118】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０内のＡＡＣの構成に対応する情報を含むことができる。

【0119】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０に対応するＡＡＣ構成に影響を及ぼす１つ以上のパラメータおよび／または属性の情報を含むことができる。

【0120】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、１つ以上のＡＡＣ設定および／またはＡＡＣパラメータの構成において、例えばＡＡＣコントローラ１９３を支援するために、ＡＡＣコントローラ１９３によって利用され得る情報を含み得る。

【0121】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣシステム１００の動作中に、リアルタイムで１つ以上の情報源１２０から受信され得る、リアルタイムの入力情報を含み得る。

【0122】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ構成情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０のリアルタイムの音響構成に対応するリアルタイムの情報を含み得る。

【0123】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０のサウンドコントロール設定の１つ以上のサウンドコントロールパラメータに対応し、それを表し、および／またはそれに影響を及ぼす可能性のある情報を含み得る。

【0124】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０の音響構成に対応する音響構成情報を含み得る。

【0125】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールゾーン１１０の音響構成の１つ以上のパラメータに関連する情報を含む、音響構成情報を含み得る。

【0126】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールゾーン１１０の音響構成の１つ以上のパラメータを定義する情報を含む、音響構成情報を含み得る。

【0127】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールゾーン１１０の音響構成の１つ以上のパラメータに影響を与える情報を含む、音響構成情報を含み得る。

【0128】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールゾーン１１０の音響構成の１つ以上のパラメータを表す情報を含む、音響構成情報を含み得る。

【0129】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両に実装されたサウンドコントロールゾーン１１０に影響を与えるＡＡＣ構成に対応する情報を含み得る。

【0130】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の１つ以上の車両システムの動作モードの構成に対応する車両システム構成情報を含み得る。

【0131】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上の車両センサーからの車両センサー情報を含み得る。

【0132】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の速度に対応する車速情報を含み得る。

【0133】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両のエンジンに対応するエンジン情報を含み得る。

【0134】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両のブレーキシステムに対応するブレーキシステム情報を含み得る。

【0135】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の道路検出システムからの道路検出情報を含み得る。

【0136】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両のステアリングシステムに対応するステアリング情報を含み得る。

【0137】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の１つ以上のタイヤに対応するタイヤ情報を含み得る。

【0138】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の１つ以上の座席に対応する座席位置情報を含み得る。

【0139】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の１人以上の乗客に対応する乗客情報を含み得る。

【0140】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の開口の状態に対応する開口状態情報を含み得る。

【0141】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両のオーディオシステムに対応するオーディオシステム情報を含み得る。

【0142】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０内の気候またはサウンドコントロールゾーン１１０外の気候の少なくとも一方に対応する気候情報を含み得る。

【0143】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０内のユーザの頭部または耳の少なくとも一方の位置に対応するユーザ位置情報を含み得る。

【0144】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御するために、ユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含み得る。

【0145】

一例では、ＡＡＣ支援情報１２９は、サウンドコントロールゾーン１１０のユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含み得る。例えば、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば、車両の運転席に関して実装されるサウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御するための、車両の運転者の識別に対応するユーザ識別情報を含み得る。

【0146】

別の例では、ＡＡＣ支援情報１２９は、別のユーザが使用する可能性のあるサウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御するためのユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含み得る。例えば、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば、車両の１つ以上の乗客席に関して実装されるサウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御するための、車両の運転者の識別に対応するユーザ識別情報を含み得る。

【0147】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０の音響構成に関連し得る、例えば任意の他の追加または代替の情報を含む音響構成情報を含み得る。

【0148】

いくつかの例示的な態様では、入力１９１は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０を含む車両の通信バスを介してＡＡＣ情報１２９を受信するように構成され得る。

【0149】

いくつかの例示的な態様では、入力１９１は、車両のコントローラエリアネットワーク（ＣＡＮ）バスを介して受信されたＣＡＮバス情報を介してＡＡＣ支援情報１２９を受信するように構成され得る。

【0150】

いくつかの例示的な態様では、入力１９１は、車両のＡ ｔｏ Ｂ（Ａ２Ｂ）バスを介して受信されたＡ２Ｂバス情報を介してＡＡＣ支援情報１２９を受信するように構成され得る。

【0151】

いくつかの例示的な態様では、入力１９１は、車両のメディア指向システムトランスポート（ＭＯＳＴ）バスを介して受信されたＭＯＳＴバス情報を介して、ＡＡＣ支援情報１２９を受信するように構成され得る。

【0152】

いくつかの例示的な態様では、入力１９１は、ワイヤレス通信リンクを介して受信されたワイヤレス通信情報を介してＡＡＣ支援情報１２９を受信するように構成され得る。

【0153】

いくつかの例示的な態様では、入力１９１は、車両のＥｔｈｅｒｎｅｔバスを介して受信されたＥｔｈｅｒｎｅｔバス情報を介してＡＡＣ支援情報１２９を受信するように構成され得る。

【0154】

他の態様では、入力１９１は、任意の他の有線リンクもしくは接続、ワイヤレスリンクもしくは接続、ならびに／または任意の他の通信機構、接続、リンク、バスおよび／もしくはインターフェースを介してＡＡＣ情報１２９を受信するように構成され得る。

【0155】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、１つ以上のセンサーからのセンサー情報を含み得る。例えば、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、１つ以上のセンサーを含み得る。

【0156】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ支援情報１２９は、例えば以下で説明するように、１つ以上の音響センサーからのセンサー情報を含み得る。例えば、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、１つ以上の音響センサーを含み得る。

【0157】

いくつかの例示的な態様では、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、監視場所１０３の監視センサー、ノイズ音響センサー１１９、および／または残留ノイズ音響センサー１２１とは異なる、および／またはそれとは無関係であり得る、１つ以上の音響センサーを含み得る。

【0158】

いくつかの例示的な態様では、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、監視場所１０３の監視センサー、ノイズ音響センサー１１９および／または残留ノイズ音響センサー１２１の一部として含まれ得る、および／またはその１つ以上の機能を利用し得る、１つ以上の音響センサーを含み得る。

【0159】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、ノイズ音響センサー１０４および／または残留ノイズ音響センサー１２１のうちの１つ以上からの音響情報に部分的または全体的に基づき得る。

【0160】

いくつかの例示的な態様では、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン１１０の環境の１つ以上のパラメータおよび／または属性を感知するように構成され得る、１つ以上の環境センサーを含み得る。

【0161】

いくつかの例示的な態様では、例えば、環境センサーは、音響センサー、画像センサー、光学センサー、光センサー、温度センサー、加速度計、圧力センサー、湿度センサー、および／または任意の他のタイプのセンサーを含み得る。

【0162】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、１つ以上の光学センサーおよび／または画像センサーからのセンサー情報を含み得る。例えば、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、例えばカメラなどの１つ以上の光学センサーおよび／または画像センサーを含み得る。

【0163】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、任意の他の追加または代替のセンサーからの任意の他のセンサー情報を含み得る。

【0164】

いくつかの例示的な態様では、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ構成に影響を及ぼす１つ以上の要素および／または設定の状態に対応するＡＡＣ情報１２９を提供するように構成され得る、１つ以上の状態情報源を含み得る。

【0165】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の１つ以上の車両システムの動作の構成に対応する車両システム構成情報を含み得る。

【0166】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の１つ以上の車両システムからの車両システム構成情報を含み得る。例えば、情報源１２０は、例えば以下で説明するように、車両の１つ以上の車両システム、および／または車両のシステムコントローラを含み得る。

【0167】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の車両システムの１つ以上のセンサーから受信され得る車両センサー情報を含み得る。

【0168】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の速度に対応する車速情報を含み得る。

【0169】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のエンジンに対応するエンジン情報を含み得る。

【0170】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のエンジンの毎分回転数（ＲＰＭ）に対応するＲＰＭ情報を含み得る。

【0171】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のブレーキシステムに対応するブレーキシステム情報を含み得る。

【0172】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、メインブレーキシステム、緊急ブレーキシステム、および／またはアンチロックブレーキシステム（ＡＢＳ）、および／または任意の他のブレーキシステムの動作状態を示すブレーキシステム情報を含み得る。

【0173】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の道路検出システムに対応する道路検出情報を含み得る。

【0174】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、滑らかな道路、でこぼこした道路、荒れた道路、高速道路、舗装道路、未舗装道路、砂利道などの道路タイプを示す道路検出情報を含み得る。

【0175】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のステアリングシステムに対応するステアリング情報を含み得る。

【0176】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のステアリングホイールの角度を示すステアリングホイール情報を含み得る。

【0177】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のタイヤシステムに対応するタイヤ情報を含み得る。

【0178】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の１つ以上のタイヤの空気圧を示すタイヤ空気圧情報、および／または車両の１つ以上のタイヤのタイプおよび／またはサイズを示すタイヤタイプ情報を含み得る。

【0179】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の１つ以上の座席の位置に対応する座席位置情報を含み得る。

【0180】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の運転席の位置および／または１つ以上の乗客席の位置に対応する座席位置情報を含み得る。

【0181】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の１人以上の乗客に対応する乗客情報を含み得る。

【0182】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の１人以上の乗客の数、位置、場所、サイズ、および／または測定値を示す乗客情報を含み得る。

【0183】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の１つ以上の開口部に対応する開口状態情報を含み得る。

【0184】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の窓、ドア、トランク、および／またはルーフに対応する窓／ルーフ情報を含み得る。

【0185】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、１つ以上の窓の完全に開いた位置、部分的に開いた位置、窓がどの程度開いているか（例えば、窓の開口率）、または１つ以上の窓の閉じた位置を示す窓情報、開いたドアまたは閉じたドアを示すドア情報、および／または例えば金属ルーフまたはパノラマルーフなどのルーフのタイプ、例えばルーフの開いた位置、部分的に開いた位置などのルーフの位置、ルーフがどの程度開いているか（例えば、ルーフの開口率）、または車両のルーフの閉じた位置を示すルーフ情報を含み得る。

【0186】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両のオーディオシステムに対応するオーディオシステム情報を含み得る。

【0187】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、オーディオシステムの動作の１つ以上のオーディオパラメータ、例えばオーディオレベル、オーディオ入力、イコライザ設定、音楽レベルなどを示すオーディオシステム情報を含み得る。

【0188】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の気候および／または車両外の気候に対応する気候情報を含み得る。

【0189】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の温度および／または車両外の温度に対応する温度情報を含み得る。

【0190】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両内の湿度および／または車両外の湿度に対応する湿度情報を含み得る。

【0191】

例えば、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両外の雨、雪および／または氷の状況に対応する降水情報を含み得る。

【0192】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、任意の他の追加または代替の情報を含み得る。

【0193】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９、複数のノイズ入力１０４、および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいて、サウンドコントロールゾーン１１０内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0194】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、複数の音響トランスデューサにサウンドコントロールパターンを出力するための出力１９７を含み得る。例えば、出力１９７は、例えば以下で説明するように、音響トランスデューサ１０８を制御するためにサウンドコントロール信号１０９の形でサウンドコントロールパターンを出力するように構成され得る。

【0195】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定し、複数のノイズ入力１０４、および／または複数の残留ノイズ入力１０６のうちの少なくとも１つにＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0196】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ構成情報１２９の変化に基づいて、ＡＡＣパラメータ設定を、例えば、動的に適応させ、オフラインで適応させ、および／またはリアルタイムで適応させるように構成され得る。

【0197】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、例えば予測フィルタ設定に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0198】

いくつかの例示的な態様では、予測フィルタ設定は、例えば以下で説明するように、例えば複数のノイズ入力１０４および／または複数の残留ノイズ入力１０６のうちの少なくとも１つに基づいて、例えば、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するための予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含み得る。

【0199】

いくつかの例示的な態様では、予測フィルタ設定は、例えば以下で説明するように、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新レートパラメータを含み得る。

【0200】

他の態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて、任意の他の追加または代替の予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0201】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて、１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、複数のノイズ入力１０４および／または複数の残留ノイズ入力１０６のうちの少なくとも１つに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するために経路伝達関数設定を適用するように構成され得る。

【0202】

いくつかの例示的な態様では、経路伝達関数設定は、例えば以下で説明するように、音響トランスデューサ１０８とノイズ感知場所１０５との間の経路伝達関数の設定を含み得る。

【0203】

いくつかの例示的な態様では、経路伝達関数設定は、例えば以下で説明するように、音響トランスデューサ１０８と残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達関数の設定を含み得る。

【0204】

いくつかの例示的な態様では、経路伝達関数設定は、音響トランスデューサ１０８と監視場所１０３との間の経路伝達関数の設定を含み得る。例えば、１つ以上の残留ノイズ入力１０６の少なくとも１つは、例えば、監視場所１０３で感知された監視入力に基づき得る。

【0205】

例えば、ＡＡＣコントローラ１０２は、残留ノイズ入力１０６を決定するために使用される、音響トランスデューサ１０８と監視センサーの監視場所１０３との間の経路伝達関数の設定を決定するように構成され得る。

【0206】

例えば、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、音響トランスデューサ１０８と監視センサーの監視場所１０３との間の経路伝達関数の設定に基づいて、サウンドコントロールゾーン１１０内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0207】

一例では、残留ノイズ入力１０６を決定するために使用される監視センサーの監視場所１０３は、サウンドコントロールゾーン１１０内にあり得る。

【0208】

別の例では、残留ノイズ入力１０６を決定するために使用される監視センサーの監視場所１０３は、サウンドコントロールゾーン１１０の外側にあり得る。

【0209】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報に基づいてノイズ抽出関数を決定するように構成され得る。

【0210】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば複数のノイズ入力１０４および／または複数の残留ノイズ入力１０６のうちの少なくとも１つにノイズ抽出関数を適用することによって、１つ以上の抽出された音響パターンを決定し、例えば１つ以上の抽出された音響パターンに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0211】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいてサウンドコントロールプロファイルを決定し、サウンドコントロールプロファイルに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0212】

いくつかの例示的な態様では、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールプロファイルは、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、サウンドコントロールプロファイルに従った１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0213】

いくつかの例示的な態様では、メモリ１９８は、例えば以下で説明するように、複数のサウンドコントロール構成に対応する複数のサウンドコントロールプロファイルを記憶するように、例えばコントローラ１９３によって構成され得る。

【0214】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて、メモリ１９８内の複数のサウンドコントロールプロファイルから、選択されたサウンドコントロールプロファイルを選択し、取り出すように構成され得る。

【0215】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば選択されたサウンドコントロールプロファイルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0216】

いくつかの例示的な態様では、複数のサウンドコントロールプロファイルは、例えば以下で説明するように、１人以上のユーザに対応する１人以上のユーザベースのプロファイルを含み得る。

【0217】

いくつかの例示的な態様では、ユーザに対応するユーザベースのプロファイルは、例えば以下で説明するように、ユーザの好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0218】

いくつかの例示的な態様では、例えば以下で説明するように、ユーザベースのプロファイルは、ユーザに対応し得、サウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御することができる。

【0219】

一例として、ユーザベースのプロファイルは、サウンドコントロールゾーン１１０のユーザに対応し得る。例えば、車両の運転者のユーザベースのプロファイルは、例えば、車両の運転席に関して実装されるサウンドコントロールゾーン１１０に関する運転者の好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0220】

別の例では、ユーザベースのプロファイルは、サウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御するために、第１のユーザに対応し得、これは第２のユーザによって使用されることがある。例えば、車両の運転者のユーザベースのプロファイルは、車両の１つ以上の乗客席に関して実装されるサウンドコントロールゾーン１１０に関する運転者の好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0221】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ構成情報１２９は、例えば、ユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９内のユーザ識別情報に基づいて、メモリ１９８内の複数のサウンドコントロールプロファイルから、選択されたサウンドコントロールプロファイルを選択し、取り出すように構成され得る。

【0222】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを選択的にミュートするように構成され得る。

【0223】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンのレベルを調整するように構成され得る。

【0224】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣ構成情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンの適応をフリーズするように構成され得る。

【0225】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、少なくとも１つのＡＡＣパラメータの設定を決定し、例えばＡＡＣパラメータ設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0226】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣパラメータ設定は、例えば以下で説明するように、音響トランスデューサ１０８を制御するためのサウンドコントロールパターンを決定、生成、更新、構成、および／または適応するために利用され得る、予測フィルタの設定、経路伝達関数の設定、適応型ＡＡＣパラメータの設定、複数の素の基準音響パターンを抽出するための抽出器（「音響パターン抽出器」とも呼ばれる）の設定、および／または任意の他のパラメータの設定を含み得る。

【0227】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、例えば予測フィルタ設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0228】

いくつかの例示的な態様では、予測フィルタ設定は、例えば以下で説明するように、複数のノイズ入力１０４および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するための予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含み得る。

【0229】

いくつかの例示的な態様では、予測フィルタ設定は、例えば以下で説明するように、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新レートパラメータを含み得る。

【0230】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、例えば複数のノイズ入力１０４および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するために経路伝達関数設定を適用するように構成され得る。

【0231】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、音響トランスデューサ１０８とノイズ感知場所１０５との間の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定するように構成され得る。

【0232】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、音響トランスデューサ１０８と残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定するように構成され得る。

【0233】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、複数のノイズ入力１０４から、統計的に独立した複数の素の基準音響パターンを抽出し、および／または、残留ノイズ入力１０６から、統計的に独立した複数の素の残留ノイズ音響パターンを抽出するように構成され得る。

【0234】

例えば、コントローラ１９３は、複数の素の基準音響パターンおよび／または複数の素の残留ノイズ音響パターンを抽出するための抽出器（「音響パターン抽出器」または「特徴抽出器」とも呼ばれる）を含み得る。

【0235】

本明細書で使用する「素の音響パターン」という語句は、少なくとも１つの特徴および／または属性、例えば、エネルギー、振幅、位相、周波数、方向、１つ以上の統計的信号特性などに関して独立している複数の音響パターンを指し得る。

【0236】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、複数の基準ノイズ入力１０４にあらかじめ定義された基準ノイズ抽出関数を適用することによって、複数の素の基準音響パターンを抽出し得る。

【0237】

いくつかの例示的な態様では、素の音響パターンの抽出は、例えば、それぞれの数の素のモデル化された音響ソースに対応する、あらかじめ定義された数の素の音響パターンの組合せとして入力１０４の一次パターンをモデル化するために使用され得る。

【0238】

一例では、サウンドコントロールゾーン１１０に影響を及ぼすと予想される、１つ以上の予想されるノイズパターンは、道路ノイズ、風ノイズ、エンジンノイズなどのうちの１つ以上によって生成され得ると予想され得る。したがって、コントローラ１９３は、道路ノイズパターン、風ノイズパターン、エンジンノイズパターン、および／または任意の他のノイズパターンの１つ以上の属性に基づいて、１つ以上の基準音響パターンを選択するように構成され得る。

【0239】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、複数の残留ノイズ入力１０６にあらかじめ定義された残留ノイズ抽出関数を適用することによって、複数の素の残留ノイズ音響パターンを抽出し得る。

【0240】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、音響パターン抽出器の音響パターン抽出器設定を決定し、例えば音響パターン抽出器設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0241】

いくつかの例示的な態様では、音響パターン抽出器設定は、例えば以下で説明するように、複数の素の基準音響パターンおよび／または複数の素の残留ノイズ音響パターンを決定するために音響パターン抽出器によって適用される１つ以上の音響パターン抽出器係数を含み得る。

【0242】

いくつかの例示的な態様では、音響パターン抽出器設定は、例えば以下で説明するように、音響パターン抽出器の１つ以上の係数を更新するための更新レートパラメータを含み得る。

【0243】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、少なくとも１つの音響パターン抽出器パラメータの設定を、例えばリアルタイムで決定、更新、および／または調整し、例えば音響パターン抽出器パラメータ設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0244】

いくつかの例示的な態様では、音響パターン抽出器パラメータ設定は、複数の素の基準音響パターンおよび／または複数の素の残留ノイズ音響パターンを抽出する際に音響パターン抽出器によって利用され得る、１つ以上の係数、１つ以上の重みパラメータ、１つ以上の更新レートパラメータ、１つ以上の適応パラメータ、および／または任意の他のパラメータの設定を含み得る。

【0245】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、乗客の頭部および／または耳の位置を示すための乗客追跡情報を含み得る。

【0246】

例えば、情報源１２０は、乗客の頭部および／または耳の位置を追跡するように構成され得る、カメラ、画像センサー、光学センサー、および／または任意の他のセンサーを含み得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば乗客追跡情報に基づいて、例えば、予測フィルタ設定、経路伝達関数設定、ＡＡＣ適応パラメータ設定、および／または音響パターン抽出器設定など、１つ以上のＡＡＣパラメータを決定および／または適応させるように構成され得る。

【0247】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばリアルタイムで、例えばサウンドコントロールゾーン１１０内の乗客の頭部および／または耳の位置の変化に基づいて、例えば予測フィルタ設定、経路伝達関数設定、ＡＡＣ適応パラメータ設定、および／または音響パターン抽出器設定など、１つ以上のＡＡＣパラメータを、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0248】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばリアルタイムで、サウンドコントロールゾーン１１０内の乗客の頭部および／または耳の位置の変化に基づいて、音響トランスデューサ１０８と１つ以上の残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達の経路伝達関数設定を、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0249】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、車両内の１つ以上の座席の位置に対応する座席位置情報を含み得る。例えば、ＡＡＣ情報１２９は、車両内の運転席の位置および／または１つ以上の乗客席の位置に対応する座席位置情報を含み得る。

【0250】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば座席位置情報に基づいて、例えば、予測フィルタ設定、経路伝達関数設定、ＡＡＣ適応パラメータ設定、および／または音響パターン抽出器設定など、１つ以上のＡＡＣパラメータを、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0251】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばリアルタイムで、例えば、運転者および／または乗客の座席位置の変化に基づいて、音響トランスデューサ１０８と１つ以上の残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達の経路伝達関数設定を、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0252】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、車両内の１人以上の乗客に対応する乗客情報を含み得る。例えば、ＡＡＣ情報１２９は、車両内の１人以上の乗客の数、位置、場所、サイズ、および／または測定値を示す乗客情報を含み得る。

【0253】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば乗客情報に基づいて、例えば、予測フィルタ設定、経路伝達関数設定、ＡＡＣ適応パラメータ設定、および／または音響パターン抽出器設定など、１つ以上のＡＡＣパラメータを、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0254】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばリアルタイムで、例えば、車両内の１人以上の乗客の数、位置、場所、サイズ、および／または測定値に基づいて、音響トランスデューサ１０８と１つ以上の残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達の経路伝達関数設定、音響トランスデューサ１０８と１つ以上のノイズ感知場所１０５との間の経路伝達の経路伝達関数設定、音響パターン抽出器設定、および／または予測フィルタ設定を、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0255】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、車両内の気候に対応する気候情報を含み得る。

【0256】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばリアルタイムで、例えば、車両内の気候の変化に基づいて、例えば、予測フィルタ設定、経路伝達関数設定、ＡＡＣ適応パラメータ設定、および／または音響パターン抽出器設定など、１つ以上のＡＡＣパラメータを、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0257】

一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えばリアルタイムで、例えば、車両内の気候の変化に基づいて、音響トランスデューサ１０８と１つ以上の残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達の経路伝達関数設定、音響トランスデューサ１０８と１つ以上のノイズ感知場所１０５との間の経路伝達の経路伝達関数設定、音響パターン抽出器設定、および／または予測フィルタ設定を、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。一例では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、ＡＡＣ情報１２９によって示される、車両内の温度および／または湿度レベルの検出された変化に基づいて、音響トランスデューサ１０８と１つ以上の残留ノイズ感知場所１０７との間の経路伝達の経路伝達関数設定、音響トランスデューサ１０８と１つ以上のノイズ感知場所１０５との間の経路伝達の経路伝達関数設定、音響パターン抽出器設定、および／または予測フィルタ設定を、例えばリアルタイムで設定および／または動的に適応させるように構成され得る。

【0258】

いくつかの例示的な態様では、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９は、車両のノイズ生成車両システムに対応する車両システム情報を含み得、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば車両システム情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0259】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールパターンが、サウンドコントロールゾーン１１０内のノイズ生成車両システムからのノイズを制御、再形成、低減または除去するように、例えば車両システム情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0260】

いくつかの例示的な態様では、ノイズ生成車両システムは、例えば、車両のエンジン、車両のタイヤ、車両のブレーキシステム、車両のステアリングシステム、車両の空調システム、および／または車両の任意の他のシステムを含み得る。

【0261】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の車両システムの設定を表す車両システム設定情報を含み得る。

【0262】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば車両システム設定情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0263】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、車両システムの第１の設定を表す第１の車両システム設定情報を含むＡＡＣ情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９の第１のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0264】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、車両システムの第１の設定とは異なる車両システムの第２の設定を表す第２の車両システム設定情報を含むＡＡＣ情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９の、第１のサウンドコントロールパターンとは異なる第２のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0265】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、車両システムの設定の変化を表す車両システム設定情報の変化に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを動的に更新するように構成され得る。

【0266】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、例えば以下で説明するように、車両の車両システムの動作モードを表す動作モード情報を含み得る。

【0267】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば動作モード情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0268】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、車両システムの第１の動作モードを表す第１の動作モード情報を含むＡＡＣ情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９の第１のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0269】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、車両システムの第１の動作モードとは異なる車両システムの第２の動作モードを表す第２の動作モード情報を含むＡＡＣ情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９の、第１のサウンドコントロールパターンとは異なる第２のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0270】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、例えば、車両システムの動作モードの変化を表す動作モード情報の変化に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを動的に更新するように構成され得る。

【0271】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいてサウンドコントロールプロファイルを決定し、例えばサウンドコントロールプロファイルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0272】

いくつかの例示的な態様では、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールプロファイルは、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0273】

いくつかの例示的な態様では、メモリ１９８は、例えば以下で説明するように、複数のサウンドコントロール構成にそれぞれ対応する複数のサウンドコントロールプロファイル（ＡＡＣプロファイル）１９９を記憶するように構成され得る。

【0274】

いくつかの例示的な態様では、特定のサウンドコントロール構成に対応するＡＡＣプロファイル１９９は、例えば以下で説明するように、特定のサウンドコントロール構成に対応する、例えば予測フィルタ設定、経路伝達関数設定、ＡＡＣ適応パラメータ設定、および／または音響パターン抽出器設定など、例えば１つ以上のＡＡＣパラメータの設定を含み得る。

【0275】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、複数のサウンドコントロールプロファイル１９８から、選択されたサウンドコントロールプロファイルを選択し、選択されたサウンドコントロールプロファイルに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0276】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールパターンが、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の１つ以上のノイズ源からのノイズを制御、再形成、低減、または除去するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0277】

一例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両のエンジンのＲＰＭ情報を含み得る。

【0278】

一例では、コントローラ１９３は、例えば、サウンドコントロールパターンが、エンジンからのノイズを制御、再形成、低減、除去するように、および／または、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の他のノイズ源の低減を改善するようにサウンドコントロールパターンを修正するように、例えば、ＲＰＭ情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0279】

別の例では、コントローラ１９３は、例えば、１つ以上の他のノイズ源からのノイズの低減および／または除去をサポートするためなど、例えば、１つ以上の他のサウンドパターンの制御および／または低減をサポートするために、任意の他の追加または代替の基準に基づいて、例えば、ＲＰＭ情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定および／または修正するように構成され得る。

【0280】

別の例では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９内のＲＰＭ情報および／または任意の他のタイプの情報に基づいて、１つ以上のＡＡＣ機能の適応を、選択的および／または動的にオン／オフ、ミュート、および／または減速および／または停止（フリーズ）するように構成され得る。

【0281】

別の例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両の窓および／またはルーフの開閉状態、ならびに／あるいは、例えば金属ルーフもしくはパノラマルーフなどルーフのルーフタイプを示す窓／ルーフ情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、サウンドコントロールパターンが、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の車両の環境からの外部ノイズ、例えば、風ノイズ、道路ノイズなどを制御、再形成、低減、または除去するように、例えば窓／ルーフ情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0282】

別の例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両の道路検出システムに対応する道路検出情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、サウンドコントロールパターンが、例えば、道路検出情報によって示される道路タイプに基づいて、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の車両の環境からの外部ノイズを制御、再形成、低減、または除去するように、例えば道路検出情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0283】

別の例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両のタイヤシステムに対応するタイヤ情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、サウンドコントロールパターンが、例えば、車両の１つ以上のタイヤの圧力、ならびに／あるいは車両の１つ以上のタイヤのタイプおよび／またはサイズに基づいて、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内のタイヤからのノイズを制御、再形成、低減、または除去するように、例えばＲＰＭに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0284】

別の例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両外の気候に対応する気候情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、サウンドコントロールパターンが、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の車両の環境からの外部ノイズ、例えば、雨ノイズ、風ノイズ、道路ノイズ、および／または任意の他のノイズを制御、再形成、低減、または除去するように、例えば気候情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0285】

別の例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両のステアリングシステムに対応するステアリング情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、左／右ステアリング角度など車両のステアリングホイールの角度に基づいて、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の車両の環境からの外部ノイズを制御、再形成、低減、または除去するように、例えばステアリング情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0286】

別の例では、ＡＡＣ情報１２９は、車両のメインブレーキシステム、緊急ブレーキシステム、アンチロックブレーキシステム（ＡＢＳ）、および／または任意の他のブレーキシステムの動作状態を示すブレーキシステム情報を含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば、サウンドコントロールパターンが、例えば、ブレーキシステムの動作状態に基づいて、少なくとも１つのサウンドコントロールゾーン１１０内の車両の環境からの外部ノイズを制御、再形成、低減、または除去するように、例えばブレーキシステム情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0287】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンを、例えばリアルタイムで動的に生成、制御、修正、更新、および／または調整するように構成され得る。

【0288】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロール信号１０９を選択的に生成すること、および／またはサウンドコントロール信号１０９を音響トランスデューサ１０８に選択的に提供することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンを、例えばリアルタイムで動的に生成、制御、修正、更新、および／または調整するように構成され得る。

【0289】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロール信号１０９を音響トランスデューサ１０８に提供するかどうかを選択することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンを、例えばリアルタイムで動的に生成、制御、修正、更新、および／または調整するように構成され得る。

【0290】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータを適応させるかどうかを選択することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンを、例えばリアルタイムで動的に生成、制御、修正、更新、および／または調整するように構成され得る。

【0291】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンを、例えばリアルタイムで動的にミュートし、および／または、例えば、サウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンのレベルを、例えばリアルタイムで動的に低減するように構成され得る。

【0292】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンが、ミュートされるか、または低減されたレベルに設定されるべき１つ以上のあらかじめ定義された状況（「ミュート状況」）を、例えばリアルタイムで、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、動的に識別するように構成され得る。

【0293】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばあらかじめ定義されたミュート状況の識別に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンのレベルをミュートまたは低減するように構成され得る。

【0294】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば予測フィルタ（ＰＦ）をゼロに設定することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0295】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば基準センサー１０４からの入力をゼロに設定することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0296】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばサウンドコントロール信号１０９をゼロに設定することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0297】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールパターンを生成するためのＡＡＣ機能を呼び出さないことを選択することによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0298】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、音響パターン抽出器の入力／出力の一部またはすべてを選択的にゼロにすることによって、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0299】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば任意の他の追加または代替の設定および／または機構に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0300】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、例えばリアルタイムで、動的に減速および／または停止（「フリーズ」）するように構成され得る。

【0301】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速または停止させる１つ以上のあらかじめ定義された状況（「適応減速／フリーズ状況」）を、例えばリアルタイムで、ＡＡＣ情報１２９に基づいて、動的に識別するように構成され得る。

【0302】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばあらかじめ定義された適応フリーズ状況の識別に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0303】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば残留ノイズセンサー１０６からの入力をゼロに設定することによって、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を停止するように構成され得る。

【0304】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば１つ以上のスピーカ伝達関数（ＳＴＦ）をゼロに設定することによって、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を停止するように構成され得る。

【0305】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＰＦステップサイズをゼロに設定することによって、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を停止するように構成され得る。

【0306】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば１つ以上の更新レートパラメータμｋｍを増加させて、例えばＰＦステップサイズを増加させることによって、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速するように構成され得る。

【0307】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、サウンドコントロールパターンを生成するための１つ以上のパラメータを適応させるために使用され得る適応型ＡＡＣ関数を呼び出さないことを選択することによって、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を停止するように構成され得る。

【0308】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、任意の他の追加または代替の設定および／または機構に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0309】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１９２は、車両内の１人以上の乗客の検出された発話を示すための発話検出情報を含み得る。

【0310】

いくつかの例示的な態様では、情報源１２０は、発話検出情報を生成するための発話検出器を含み得る。

【0311】

一例では、発話検出器は、例えば、基準音響センサー１０４からの音響情報に基づいて、発話検出情報を生成するように構成される。

【0312】

別の例では、発話検出器は、例えば専用の発話検出センサーおよび／または任意の他の専用もしくは非専用のセンサーなど、例えば１つ以上の他の音響センサーからの音響情報に基づいて、発話検出情報を生成するように構成され得る。

【0313】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ＡＡＣ情報１９２が発話の検出を示すことを識別することに基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0314】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ＡＡＣ情報１９２が発話の検出を示すことを識別することに基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるべきサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0315】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１９２は、車両内で聞こえる音声に対応する音声情報を含み得る。

【0316】

いくつかの例示的な態様では、情報源１２０は、車両内で聞こえる音声を提供および／または制御するための音声源または音声コントローラを含み得る。

【0317】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば音声情報に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を選択的に減速および／または停止するように構成され得る。

【0318】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、車両内で聞こえる音声のオーディオレベルおよび／または等化レベルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を選択的に減速および／または停止するように構成され得る。

【0319】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、音響トランスデューサ１０８の出力のレベルに基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、音響トランスデューサ１０８の出力レベルがあらかじめ定義された閾値（「最大スピーカ閾値」）よりも大きいという検出に基づいて、および／または音響トランスデューサ１０８の出力レベルがあらかじめ定義された閾値（「最小スピーカ閾値」）よりも小さいという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0320】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、音響トランスデューサ１０８の出力レベルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、音響トランスデューサ１０８の出力レベルが最大スピーカ閾値よりも大きいという検出に基づいて、および／または音響トランスデューサ１０８の出力レベルが最小スピーカ閾値よりも小さいという検出に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0321】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ノイズ入力１０４のレベルに基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ノイズ入力１０４のレベルがあらかじめ定義された閾値（「最大基準閾値」）よりも大きいという検出に基づいて、および／またはノイズ入力１０４のレベルがあらかじめ定義された閾値（「最小基準閾値」）よりも小さいという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0322】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ノイズ入力１０４のレベルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ノイズ入力１０４のレベルが最大基準閾値よりも大きいという検出に基づいて、および／またはノイズ入力１０４のレベルが最小基準閾値よりも小さいという検出に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0323】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、残留ノイズ入力１０６のレベルに基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、残留ノイズ入力１０６のレベルがあらかじめ定義された閾値（「最大残留閾値」）よりも大きいという検出に基づいて、および／または残留ノイズ入力１０６のレベルがあらかじめ定義された閾値（「最小残留閾値」）よりも小さいという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように構成され得る。

【0324】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、残留ノイズ入力１０６に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。例えば、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、残留ノイズ入力１０６が最大残留閾値よりも大きいという検出に基づいて、および／または残留ノイズ入力１０６が最小残留閾値よりも小さいという検出に基づいて、サウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0325】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、１つ以上の音響センサーが故障しているおよび／または誤動作しているという決定に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0326】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、１つ以上の音響センサーが故障していることおよび／または誤動作していることを検出するように構成され得る。

【0327】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、１つ以上の基準音響センサー１１９が故障しているおよび／または誤動作しているという決定に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0328】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、ノイズ入力１０４に基づいて、および／またはＡＡＣ情報１２９の任意の他の情報に基づいて、故障しているおよび／または誤動作している１つ以上の基準音響センサー１１９を検出するように構成され得る。

【0329】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、１つ以上の残留ノイズ音響センサー１２１が故障しているおよび／または誤動作しているという決定に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0330】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば、残留ノイズ入力１０６に基づいて、および／またはＡＡＣ情報１２９の任意の他の情報に基づいて、故障しているおよび／または誤動作している１つ以上の残留ノイズ音響センサー１２１を検出するように構成され得る。

【0331】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両の速度に対応する速度情報に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0332】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、速度情報が、車両の速度があらかじめ定義された車速閾値を上回ること、および／またはあらかじめ定義された車速範囲外であることを示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0333】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両の１つ以上の開口部に対応する開口部状態情報に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0334】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両のドアが開いていること、例えばあらかじめ定義された開口率を超えて窓が開いていること、例えば、車両のトランクが開いていること、および／または例えばあらかじめ定義された開口率を超えて車両のルーフが開いていることを開口状態情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートする、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0335】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両のタイヤシステムに対応するタイヤ情報に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0336】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、１つ以上のタイヤのタイヤ空気圧があらかじめ定義されたタイヤ空気圧の範囲内にないことをタイヤ情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0337】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両内の気候に対応する気候情報に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0338】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両内の温度があらかじめ定義された温度の範囲にないこと、および／または車両内の湿度レベルがあらかじめ定義された湿度レベルの範囲にないことを気候情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0339】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両外の気候に対応する気候情報に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0340】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両外の温度があらかじめ定義された温度の範囲にないこと、および／または車両外の湿度レベルがあらかじめ定義された湿度レベルの範囲にないことを気候情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0341】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両の車両システムに対応する車両システム情報に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0342】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両システムの動作状態があらかじめ定義された動作状態の範囲にないことを車両システム情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0343】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、エンジンＲＰＭがあらかじめ定義されたＲＰＭの範囲にないことを車両システム情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0344】

一例では、ＡＡＣコントローラ１９３は、車両の空調システムの動作状態があらかじめ定義された動作状態の範囲にないこと、および／または車両の空調システムの送風機速度があらかじめ定義された送風機動作範囲にないことを車両システム情報が示すという検出に基づいて、例えばサウンドコントロール信号１０９を介して、音響トランスデューサ１０８に提供されるサウンドコントロールパターンをミュートするように、および／またはサウンドコントロール信号１０９を生成するための１つ以上のＡＡＣパラメータの適応を減速および／または停止するように構成され得る。

【0345】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば、ＡＡＣシステムの動作の音響構成の変化を表すＡＡＣ情報１２９の検出された変化に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを動的に更新するように構成され得る。

【0346】

例えば、コントローラ１９３は、ＡＡＣ情報１２９の変化を、例えばリアルタイムで検出するように、ＡＡＣ入力１２９を動的に監視するように構成され得る。

【0347】

例えば、コントローラ１９３は、ＡＡＣ情報１２９の検出された変化に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを、例えばリアルタイムで動的に更新するように構成され得る。

【0348】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を決定し、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0349】

他の態様では、コントローラ１９３は、ＡＡＣ情報１２９に関連する任意の他の追加または代替の基準に基づいて、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を決定するように構成され得る。

【0350】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９に基づいてＡＡＣプロファイルを決定するように構成され得る。

【0351】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣプロファイルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0352】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣプロファイルは、例えば以下で説明するように、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定する際に利用され得る１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0353】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定に基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0354】

いくつかの例示的な態様では、メモリ１９８は、例えば以下で説明するように、複数のＡＡＣプロファイル１９９を記憶するように構成され得る。

【0355】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣプロファイル１９９は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣシステム１００のＡＡＣ動作構成に対応する１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0356】

一例では、第１のＡＡＣプロファイル１９９は、ＡＡＣシステム１００の第１のＡＡＣ動作構成に対応し得る。この例によれば、ＡＡＣシステム１００の第１のＡＡＣ動作構成に対応する第１のＡＡＣプロファイル１９９は、例えば、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの第１の設定を含み得る。例えば、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの第１の設定は、例えば、ＡＡＣシステム１００が第１の動作状態で動作しているときに、サウンドコントロールが適用されるように構成され得る。

【0357】

別の例では、第２のＡＡＣプロファイル１９９は、ＡＡＣシステム１００の第２のＡＡＣ動作構成に対応し得る。この例によれば、ＡＡＣシステム１００の第２のＡＡＣ動作構成に対応する第２のＡＡＣプロファイル１９９は、例えば、第１の設定とは異なる１つ以上のサウンドコントロールパラメータの第２の設定を含み得る。例えば、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの第２の設定は、例えば、ＡＡＣシステム１００が、例えば第１の動作状態とは異なる第２の動作状態で動作しているときに、サウンドコントロールが適用されるように構成され得る。

【0358】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、複数のＡＡＣプロファイル１９９から選択されたＡＡＣプロファイルを選択し、例えば選択されたＡＡＣプロファイルに基づいて、サウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0359】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣプロファイル１９９は、例えば以下で説明するように、１人以上のユーザに対応するユーザベースのプロファイルを含み得る。

【0360】

いくつかの例示的な態様では、ユーザに対応するユーザベースのプロファイルは、例えば以下で説明するように、ユーザの好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0361】

いくつかの例示的な態様では、例えば上述したように、ユーザベースのプロファイルは、ユーザに対応し得、サウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御することができる。

【0362】

一例として、ユーザベースのプロファイルは、サウンドコントロールゾーン１１０のユーザに対応し得る。例えば、車両の運転者のユーザベースのプロファイルは、例えば、車両の運転席に関して実装されるサウンドコントロールゾーン１１０に関する運転者の好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0363】

別の例では、ユーザベースのプロファイルは、サウンドコントロールゾーン１１０に関するユーザの好みを制御するために、第１のユーザに対応し得、これは第２のユーザによって使用されることがある。例えば、車両の運転者のユーザベースのプロファイルは、車両の１つ以上の乗客席に関して実装されるサウンドコントロールゾーン１１０に関する運転者の好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み得る。

【0364】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣ情報１２９は、ユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含み得、コントローラ１９３は、ユーザ識別情報に基づいて、複数のＡＡＣプロファイル１９９から、選択されたユーザベースのプロファイルを選択し得る。

【0365】

一例では、ＡＡＣプロファイル１９９は、車両の運転者に対応するユーザベースのプロファイルを含み得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば車両のシステムから受信される、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、車両の運転者に対応する識別情報を識別するように構成され得る。例えば、コントローラ１９３は、例えば運転者に対応するユーザ識別情報に基づいて、複数のＡＡＣプロファイル１９９から、運転者に対応する選択されたユーザベースのプロファイルを選択することができる。

【0366】

例えば、運転者に対応するユーザベースのプロファイルは、運転者の好みに基づいてサウンドコントロールゾーン１１０の１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を定義するための情報を含み得る。

【0367】

一例では、運転者に対応するユーザベースのプロファイルは、運転者の座席に対応するドライバーサウンドコントロールゾーン１１０の１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を定義するための情報を含み得る。別の例では、運転者に対応するユーザベースのプロファイルは、車両の乗客の座席に対応する乗客サウンドコントロールゾーン１１０の１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を定義するための情報を含み得る。

【0368】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば、例えばドライバに対応するユーザベースのプロファイルに従って、例えばサウンドコントロールゾーン１１０の１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定に基づいて、サウンドコントロールゾーン１１０に対応するサウンドコントロール信号１０９のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0369】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、例えば以下で説明するように、複数のノイズ入力１０４および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するための予測フィルタ（ＰＦ）設定を含み得る。

【0370】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、例えば以下で説明するように、複数のノイズ入力１０４および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために適用される予測フィルタ重みベクトルを含み得る。

【0371】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、例えば以下で説明するように、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新レートパラメータを含み得る。

【0372】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、例えば以下で説明するように、複数のノイズ入力１０４および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために適用される、例えば、１つ以上のスピーカ伝達関数（ＳＴＦ）を含む、１つ以上の経路伝達関数を含み得る。

【0373】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、サウンドコントロールゾーン１１０に適用されるノイズキャンセル、ノイズコントロール、および／または遮音のレベルの設定を含み得る。

【0374】

一例では、例えばドライバーサウンドコントロールゾーンなどのサウンドコントロールゾーン１１０に対応するＡＡＣプロファイル１９９は、ドライバーサウンドコントロールゾーンと例えば乗客サウンドコントロールゾーンなど１つ以上の他のサウンドコントロールゾーンとの間の遮音レベルを定義し得る。例えば、ドライバーサウンドコントロールゾーンと他のサウンドコントロールゾーンとの間の遮音レベルは、ドライバーサウンドコントロールゾーンからのサウンドが他のサウンドコントロールゾーンで聞こえる可能性のあるレベル、および／または他のサウンドコントロールゾーンからのサウンドがドライバーサウンドコントロールゾーンで聞こえる可能性のあるレベルを表し得る。

【0375】

別の例では、例えばドライバーサウンドコントロールゾーンなどのサウンドコントロールゾーン１１０に対応するＡＡＣプロファイル１９９は、ドライバーサウンドコントロールゾーンと例えば車両外の環境などの環境との間の遮音レベルを定義し得る。例えば、ドライバーサウンドコントロールゾーンと環境との間の遮音レベルは、環境からのサウンドがドライバーサウンドコントロールゾーンで聞こえる可能性のあるレベルを表し得る。

【0376】

いくつかの例示的な態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、サウンドコントロールゾーン１１０で聞こえる音声のレベルの設定を含み得る。

【0377】

他の態様では、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定は、複数のノイズ入力１０４および複数の残留ノイズ入力１０６に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために適用される１つ以上の追加または代替パラメータ、重み、係数、および／または関数の設定を含み得る。

【0378】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばノイズ入力１０４および／または残留ノイズ入力１０６に推定関数または予測関数を適用することによって、サウンドコントロール信号１０９を決定し得る。

【0379】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ノイズ入力１０４および／または残留ノイズ入力１０６に推定または予測関数を適用するように構成された推定器（「予測ユニット」とも呼ばれる）を含み得る。

【0380】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、推定器または予測ユニットに、例えば推定関数のために１つ以上の予測パラメータを利用させるように構成され得る。

【0381】

一例では、コントローラ１９３は、例えば第１のＡＡＣ情報１２９に基づいて、ＡＡＣシステム１００の第１のＡＡＣ構成に対する予測パラメータの第１のセットを決定するように構成され得る。

【0382】

別の例では、コントローラ１９３は、例えば第２のＡＡＣ情報１２９に基づいて、ＡＡＣシステム１００の第２のＡＡＣ構成に対する予測パラメータの第２のセットを決定するように構成され得る。

【0383】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばルックアップテーブル（ＬＵＴ）に基づいて、ＡＡＣ構成に対する１つ以上の予測パラメータを決定し得る。

【0384】

いくつかの例示的な態様では、ＬＵＴは、複数のＡＡＣ構成と予測パラメータの複数の設定をマッピングするように構成され得る。

【0385】

一例では、ＬＵＴは、第１の予測パラメータと第１のＡＡＣ構成との間でマッチするように構成され得、および／または、ＬＵＴは、例えば第１の予測パラメータとは異なる第２の予測パラメータと、例えば第１のＨＶＡＡＣＡＣ構成とは異なる第２のＡＡＣ構成との間でマッチし得る。

【0386】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば任意の他の追加または代替のアルゴリズム、方法、関数、および／または手順に基づいて、ＡＡＣ構成に対する１つ以上の予測パラメータを決定し得る。

【0387】

いくつかの例示的な態様では、予測パラメータは、例えば以下で説明するように、重み、係数、関数、および／または、サウンドコントロールパターンを決定するために利用される任意の他の追加または代替のパラメータを含み得る。

【0388】

いくつかの例示的な態様では、予測パラメータは、例えば以下で説明するように、推定または予測関数の１つ以上の経路伝達関数パラメータを含み得る。一例では、予測パラメータは、サウンドコントロールパターンを決定するためにコントローラ１９３によって適用される１つ以上のＳＴＦを含み得る。一例では、ＳＴＦは、音響トランスデューサ１０８のうちの１つ以上からノイズ感知場所１０５のうちの１つ以上への音響経路の表現を含み得る。

【0389】

いくつかの例示的な態様では、予測パラメータは、例えば以下で説明するように、推定または予測関数の重さの更新率に対応する１つ以上の更新率パラメータを含み得る。

【0390】

他の態様では、予測パラメータは、任意の他の追加または代替のパラメータを含み得る。

【0391】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９によって示されるＡＡＣ構成の変化に基づいて、ＳＴＦのうちの１つ以上を決定、設定、適応および／または更新するように構成され得る。

【0392】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報１２９によって示されるＡＡＣ構成の変化に基づいて、予測パラメータのうちの１つ以上を決定、設定、適応、および／または更新するように構成され得る。

【0393】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、非ハイブリッド方式に従って構成され得る。

【0394】

いくつかの例示的な態様では、非ハイブリッド方式は、例えば以下で説明するように、ノイズ入力１０４に基づく予測フィルタ入力に適用され得るノイズ予測フィルタを含み得る。

【0395】

次に、図３を参照すると、いくつかの例示的な態様によるコントローラ３００が概略的に示されている。いくつかの態様では、ＡＡＣコントローラ１０２（図１）および／またはコントローラ１９３（図１）は、例えばコントローラ３００の１つ以上の機能および／または動作を実行し得る。

【0396】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ３００は、例えばＡＡＣ情報１２９（図１）を含む、ＡＡＣ情報３２９を受信し得る。

【0397】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ３００は、例えば場所１０５（図２）など複数のあらかじめ定義されたノイズ感知場所における音響ノイズを表す、例えば入力１０４（図１）を含む複数の入力３０４を受信し得る。コントローラ３００は、例えば音響トランスデューサ１０８（図１）など少なくとも１つの音響トランスデューサ３１４を制御するためのサウンドコントロール信号３１２を生成し得る。

【0398】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ３００は、入力３０４に対応する入力３０８に推定関数を適用することによって信号３１２を推定するための推定器（「予測ユニット」）３１０を含み得る。

【0399】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報３２９に基づいて信号３１２を推定し得る。

【0400】

いくつかの例示的な態様では、例えば図３に示すように、コントローラ３００は、入力３０４から複数の素の基準音響パターンを抽出するための抽出器３０６を含み得る。これらの態様によれば、入力３０８は、複数の素の基準音響パターンを含み得る。

【0401】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ３００は、例えば上述したように、１つ以上のノイズ源によって生成されるノイズを制御、再形成、低減、および／または除去するように構成された信号３１２を生成することができる。

【0402】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ３００は、サウンドコントロールゾーン内の１つ以上のサウンドパターンのノイズエネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成されたサウンドコントロール信号３１２を生成する可能性があり、一方、サウンドコントロールゾーン内の１つ以上の他のサウンドパターンのノイズエネルギーおよび／または波振幅は影響を受けない可能性がある。

【0403】

いくつかの例示的な態様では、サウンドコントロール信号３１２は、例えば上述したように、１つ以上の車両システムによって生成されるノイズを制御、再形成、低減、および／または除去するように構成され得る。

【0404】

いくつかの例示的な態様では、特徴抽出器３０６は、ＡＡＣ情報３２９に基づいて、少なくとも１つの音響パターン抽出器パラメータの設定を、例えばリアルタイムで決定、更新、および／または調整し、例えば音響パターン抽出器パラメータ設定に基づいて、入力３０８に対する複数の素の基準音響パターンを決定するように構成され得る。

【0405】

他の態様では、コントローラ３００は、抽出器３０６を含まない場合がある。したがって、入力３０８は、入力３０４および／または入力３０４に基づく任意の他の入力を含み得る。

【0406】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、任意の適切な線形および／または非線形推定関数を入力３０８に適用し得る。一例では、推定関数は、例えば放射基底関数などの非線形推定関数を含み得る。

【0407】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、ノイズコントロールゾーン内に位置する複数のあらかじめ定義された残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力３１６に基づいて、推定関数の１つ以上のパラメータを適応させることができる。例えば、入力３１６は、ノイズコントロールゾーン１１０（図２）内に位置する残留ノイズ感知場所１０７（図２）における音響残留ノイズを表す入力１０６（図１）を含み得る。

【0408】

いくつかの例示的な態様では、入力３１６のうちの１つ以上は、場所１０７（図２）のうちの少なくとも１つの特定の残留ノイズセンサー場所において、少なくとも１つの仮想エラーセンサーによって感知された残留ノイズ（「ノイズエラー」）に対応する少なくとも１つの仮想マイク入力を含み得る。例えば、コントローラ３００は、例えば以下で説明するように、入力３０８および予測ノイズ信号３１２に基づいて、特定の残留ノイズセンサー場所におけるノイズエラーを評価することができる。

【0409】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、ＡＡＣ情報３２９に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定し、例えばノイズ入力３０２および／または残留ノイズ入力３１６にＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、サウンドコントロール信号３１２のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0410】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、例えばＡＡＣ情報３２９の変化に基づいて、ＡＡＣパラメータ設定を適応させるように構成され得る。

【0411】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、例えばＡＡＣ情報３２９に基づいて、少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、例えば予測フィルタ設定に基づいて、サウンドコントロール信号３１２のサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0412】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、ノイズ入力３０２および／または残留ノイズ入力３１６に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために、予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含む予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0413】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新率パラメータを含む予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0414】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、例えばＡＡＣ情報３２９に基づいて、１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、例えばノイズ入力３０２および／または残留ノイズ入力３１６に基づいて、サウンドコントロール信号３１２のサウンドコントロールパターンを決定するために経路伝達関数設定を適用するように構成され得る。

【0415】

いくつかの例示的な態様では、推定器３１０は、例えば入力３０８に基づいて、複数のＭ個のそれぞれの音響トランスデューサを駆動するために、例えば、ｙ_１（ｎ）．．．ｙ_Ｍ（ｎ）と示されるＭ個の制御パターンを含む、ｎ番目のサンプルに対応する複数のサウンドコントロールパターンを生成するように構成された多入力多出力（ＭＩＭＯ）予測ユニットを含み得る。

【0416】

次に、図４を参照すると、いくつかの例示的な態様によるＭＩＭＯ予測ユニット４００が概略的に示されている。いくつかの例示的な態様では、推定器３１０（図３）は、ＭＩＭＯ予測ユニット４００を含み、および／またはＭＩＭＯ予測ユニット４００の１つ以上の機能、および／またはＭＩＭＯ予測ユニット４００の動作を実行することができる。

【0417】

図４に示すように、予測ユニット４００は、例えばＡＡＣ構成情報１２９（図１）を含むＡＡＣ情報４２９を受信するように構成され得る。

【0418】

図４に示すように、予測ユニット４００は、例えば抽出器３０６（図３）からの出力としてベクトル

【数3】

を含む入力４１２を受信し、例えば音響トランスデューサ１０８（図２）などＭ個の音響トランスデューサを含むラウドスピーカアレイ４０２を駆動するように構成され得る。

【0419】

例えば、予測ユニット４００は、例えば入力４１２、例えば複数の残留ノイズ入力３１６（図３）を含む複数の残留ノイズ入力４０４、および／またはＡＡＣ情報４２９に基づいて、例えば音響トランスデューサ１０８（図２）など複数のＭ個のそれぞれの音響トランスデューサを駆動するために、Ｍ個のサウンドコントロールパターンｙ_１（ｎ）．．．ｙ_Ｍ（ｎ）を含むコントローラ出力４０１を生成し得る。

【0420】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報４２９に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定し、例えばノイズ入力４１２および／または残留ノイズ入力４０４にＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、コントローラ出力４０１を決定するように構成され得る。

【0421】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報４２９の変化に基づいて、ＡＡＣパラメータ設定を適応させるように構成され得る。

【0422】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報４４９に基づいて、少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、例えば予測フィルタ設定に基づいて、コントローラ出力４０１を決定するように構成され得る。

【0423】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば以下で説明するように、ノイズ入力４１２および／または残留ノイズ入力４０４に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために、予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含む予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0424】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば以下で説明するように、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新率パラメータを含む予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0425】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報４２９に基づいて、１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、例えばノイズ入力４１２および／または残留ノイズ入力４０４に基づいて、コントローラ出力４０１を決定するために経路伝達関数設定を適用するように構成され得る。

【0426】

いくつかの例示的な態様では、アレイ４０２のＭ個の音響トランスデューサのうちの２つ以上の間の干渉（クロストーク）は、例えば２つ以上、例えばＭ個の音響トランスデューサのうちのすべてが、制御ノイズパターンを、例えば同時に生成するときに発生する可能性がある。

【0427】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えばアレイ４０２の各スピーカへの入力信号を同時に最適化しながら、実質的に最適なサウンドコントロールパターンを生成するようにアレイ４０２を制御するように構成された出力４０１を生成し得る。例えば、予測ユニット４００は、例えばスピーカ間のインターフェースをキャンセルしながら、アレイ４０２のマルチチャネルスピーカを制御することができる。

【0428】

一例では、予測ユニット４００は、メモリを備えた線形関数を利用することができる。例えば、予測ユニット４００は、一次パターンのｎ番目のサンプルに関して、アレイ４０２のｍ番目のスピーカに対応するｙ_ｍ［ｎ］と表されるサウンドコントロールパターンを、例えば以下のように決定することができる。

【数4】

式中、例えば以下で説明するように、Ｓ_ｋ［ｎ］は、例えば抽出器３０６（図３）から受信した、ｋ番目の素の基準音響パターンを示し、Ｗ_ｋｍ［ｉ］は、ｋ番目の素の基準音響パターンに基づいてｍ番目のスピーカを駆動するように構成された予測フィルタ係数を示す。

【0429】

別の例では、予測ユニット４００は、出力４０１を決定するために、例えば、線形、または非線形、メモリを有するもしくは有さないなど、任意の他の適切な予測アルゴリズムを実装することができる。

【0430】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば複数の残留ノイズ入力３１６（図３）を含む、例えば複数の残留ノイズ入力４０４、ｅ_１［ｎ］，ｅ_２［ｎ］，・・・，ｅ_Ｌ［ｎ］に基づいて、予測フィルタ係数Ｗ_ｋｍ［ｉ］を最適化することができる。例えば、予測ユニット４００は、例えば、残留エラー感知場所１０７（図２）において最大破壊干渉を達成するために、予測フィルタ係数Ｗ_ｋｍ［ｉ］を最適化することができる。例えば、場所１０７は、Ｌ個の場所を含み、入力４０４は、ｅ_１［ｎ］，ｅ_２［ｎ］，・・・，ｅ_Ｌ［ｎ］と表されるＬ個の残留ノイズ成分を含み得る。

【0431】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えば最小平均二乗誤差（ＭＭＳＥ）基準または任意の他の適切な基準に基づいて、予測フィルタ係数Ｗ_ｋｍ［ｉ］のうちの例えばいくつかまたはすべてなど、そのうちの１つ以上を最適化することができる。例えば、予測フィルタ係数Ｗ_ｋｍ［ｉ］のうちの例えばいくつかまたはすべてなど、そのうちの１つ以上を最適化するための、Ｊと表されるコスト関数は、例えば、場所１０７（図２）における残留ノイズ成分ｅ_１［ｎ］，ｅ_２［ｎ］，・・・，ｅ_Ｌ［ｎ］の総エネルギーとして定義され得、例えば以下の通りである。

【数5】

【0432】

いくつかの例示的な態様では、ｌ番目の場所におけるｅ_ｌ［ｎ］と表される残留ノイズパターンは、例えば、以下のように表され得る。

【数6】

式中、ｓｔｆ_ｌｍ［ｊ］は、ｌ番目の場所におけるアレイ４０２のｍ番目のスピーカからのＪ個の係数を有する経路伝達関数を示し、Ｗ_ｋｍ［ｎ］は、ｋ番目の基準音響パターンＳ_ｋ［ｎ］とｍ番目のスピーカの制御信号との間の関係を表すＩ個の係数を有する予測フィルタの適応重みベクトルを示す。

【0433】

いくつかの例示的な態様では、予測ユニット４００は、例えばＡＡＣ情報４２９に基づいて、例えば最大ノイズ低減など、例えば最適な点に到達するように、適応重みベクトルＷ_ｋｍ［ｎ］のうちの例えばいくつかまたはすべての要素など、１つ以上の要素を最適化することができる。例えば、予測ユニット４００は、例えば以下のように、各ステップにおいて、重みベクトルＷ_ｋｍ［ｎ］がコスト関数Ｊの勾配の負の方向に更新されるとき、勾配ベースの適応方法を実施することができる。

【数7】

【0434】

図１に戻って参照すると、いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、式３、式４、および／または式５の１つ以上のパラメータを更新するように構成され得る。

【0435】

他の態様では、コントローラ１９３（図１）は、予測ユニット４００（図４）および／または推定器３１０（図３）の１つ以上の他の追加または代替パラメータを更新するように構成され得る。

【0436】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば、ＡＡＣ情報１２９に基づいて構成され得るコントローラ出力４０１（図４）を生成するように、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、式３，式４および／または式５の１つ以上のパラメータを更新するように構成され得る。

【0437】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、式４および／または式５の１つ以上の経路伝達関数ｓｔｆ_ｌｍ［ｊ］を更新することができる。

【0438】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、式５の更新レートパラメータμ_ｋｍの１つ以上を更新することができる。

【0439】

一例では、コントローラ１９３は、１つ以上の更新レートパラメータμ_ｋｍ、例えば更新レートパラメータμ_ｋｍのうちのいくつかまたはすべてなどを使用するように構成され得る。例えば、更新レートパラメータμ_ｋｍのセットは、例えば上述したように、ＡＡＣ情報１２９に基づいて決定または事前設定されてもよい。

【0440】

図５を参照すると、いくつかの例示的な態様による、ＡＡＣシステムにおけるコントローラ５００の実装が概略的に示されている。例えば、コントローラ１９３（図１）、コントローラ３００（図３）および／または予測ユニット４００（図４）は、コントローラ５００（図５）の１つ以上の要素を含み、かつ／またはコントローラ５００の１つ以上の動作および／または機能を実行することができる。

【0441】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ５００は、複数のマイクロフォン（ＲＭＩＣ）からのノイズ入力を含む入力５１２を受信し、Ｍ個の音響トランスデューサ、例えば３個のスピーカまたは他の任意の数のスピーカを含むスピーカアレイ５０２を駆動するための出力信号５０１を生成するように構成され得る。例えば、入力５１２は、入力１０４（図１）、入力３０４（図３）および／または入力４１２（図４）を含み得る。

【0442】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ５００は、例えば上述したように、例えばＡＡＣ情報１２９（図１）に基づいて、ＰＦと表される、予測フィルタの１つ以上のパラメータを構成、決定、更新、および／または設定するように構成され得る。

【0443】

図１に戻って参照すると、いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、ハイブリッド方式に従って構成され得る。

【0444】

いくつかの例示的な態様では、ハイブリッド方式は、例えば以下で説明するように、少なくとも１つのノイズ予測フィルタおよび少なくとも１つの残留ノイズ予測フィルタを適用するように構成され得る。

【0445】

いくつかの例示的な態様では、ノイズ予測フィルタは、例えば以下で説明するように、ノイズ入力１０４に基づき得る予測フィルタ入力に適用されるように構成され得る。

【0446】

いくつかの例示的な態様では、残留ノイズ予測フィルタは、例えば以下で説明するように、残留ノイズ入力１０６に基づき得る予測フィルタ入力に適用されるように構成され得る。

【0447】

いくつかの例示的な態様では、ハイブリッド方式は、例えば以下で説明するように、適応型ハイブリッド方式を含み得る。

【0448】

いくつかの例示的な態様では、適応型ハイブリッド方式は、例えば以下で説明するように、ノイズ予測フィルタおよび／または残留ノイズ予測フィルタのうちの少なくとも一方を適応的に更新するように構成され得る。

【0449】

例えば、コントローラ１９３は、例えばＡＡＣ情報１２９に基づいて、ノイズ予測フィルタおよび／または残留ノイズ予測フィルタのうちの少なくとも一方の１つ以上の予測パラメータを更新するように構成され得る。

【0450】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ１９３は、例えば以下で説明するように、例えば重み、係数、関数、および／またはサウンドコントロールパターン１０９を決定するために利用される任意の他の追加または代替のパラメータを更新することによって、ノイズ予測フィルタおよび／または残留ノイズ予測フィルタのうちの少なくとも一方の１つ以上の予測パラメータを更新するように構成され得る。

【0451】

次に、図６を参照すると、いくつかの例示的な態様によるコントローラ６００が概略的に示されている。例えば、コントローラ１９３（図１）は、コントローラ６００の１つ以上の要素を含み、および／またはコントローラ６００の１つ以上の動作および／または機能を実行することができる。

【0452】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、ハイブリッド方式に従って構成され得る。

【0453】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、予測フィルタ６１０および予測フィルタ６２０を含み得る。

【0454】

いくつかの例示的な態様では、予測フィルタ６１０および／または予測フィルタ６２０は、有限インパルス応答（ＦＩＲ）フィルタによって実装され得る。

【0455】

他の態様では、予測フィルタ６１０および／または予測フィルタ６２０は、無限インパルス応答（ＩＩＲ）フィルタによって実装され得る。一例では、予測フィルタ６１０および／または予測フィルタ６２０は、マルチカスケードされた直列２次デジタルＩＩＲフィルタによって実装され得る。

【0456】

他の態様では、他の予測フィルタが使用されてもよい。

【0457】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、予測フィルタ６１０は、例えば、１つ以上のノイズセンサー６１８（「基準マイク」）からのノイズ入力６１６に基づき得る、予測フィルタ入力６１２に適用されるノイズ予測フィルタを含み得る。例えば、予測フィルタ入力６１２は、ノイズ入力１０４（図１）に基づいてもよい。

【0458】

いくつかの例示的な態様では、予測フィルタ６２０は、例えば、１つ以上の残留ノイズセンサー６２８（「エラーマイク」）からの残留ノイズ入力６２６に基づき得る、予測フィルタ入力６２２に適用される残留ノイズ予測フィルタを含み得る。例えば、予測フィルタ入力６２２は、残留ノイズ入力１０６（図１）に基づいてもよい。

【0459】

いくつかの例示的な態様では、入力６２６は、例えば監視場所１０３（図２）において感知された監視入力に基づいて、仮想感知場所において、少なくとも１つの仮想エラーセンサーによって感知された残留ノイズ（「ノイズエラー」）に対応する少なくとも１つの仮想マイク入力を含み得る。例えば、コントローラ６００は、入力６２６および予測ノイズ信号６２９に基づいて、仮想感知場所におけるノイズエラーを評価することができる。

【0460】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、コントローラ６００は、予測ユニット６１０の出力および予測ユニット６２０の出力に基づいてサウンドコントロール信号６２９を生成し、音響トランスデューサ６０８にサウンドコントロール信号６２９を出力することができる。

【0461】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、サウンドコントロールゾーン内の１つ以上のサウンドパターンのノイズエネルギーおよび／または波振幅を制御、再形成、低減および／または除去するように構成されたサウンドコントロール信号６２９を生成する可能性があり、一方、サウンドコントロールゾーン内の１つ以上の他のサウンドパターンのノイズエネルギーおよび／または波振幅は影響を受けない可能性がある。

【0462】

いくつかの例示的な態様では、例えば図６に示すように、コントローラ６００は、入力６１６から複数の素の基準音響パターンを抽出するための抽出器６１４を含み得る。これらの態様によれば、予測フィルタ入力６１２は、複数の素の基準音響パターンを含み得る。他の態様では、抽出器６１４は除外される可能性があり、予測フィルタ入力６１２は、例えば任意の他のアルゴリズムおよび／または計算に従って、入力６１６に基づいて直接または間接的に生成され得る。

【0463】

いくつかの例示的な態様では、例えば図６に示すように、コントローラ６００は、入力６２６から複数の素の残留ノイズ音響パターンを抽出するための抽出器６２４を含み得る。これらの態様によれば、予測フィルタ入力６２２は、複数の素の残留ノイズ音響パターンを含み得る。他の態様では、抽出器６２４は除外される可能性があり、予測フィルタ入力６２２は、例えば任意の他のアルゴリズムおよび／または計算に従って、入力６２６に基づいて直接または間接的に生成され得る。

【0464】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、コントローラ６００は、基準マイク６１８の出力信号からスピーカ６０８によって生成された信号の一部を部分的または全体的に低減、除去、および／またはキャンセルするように構成されたエコー処理コンポーネント（「エコーキャンセラ」）６１５を含み得る。

【0465】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、コントローラ６００は、残留ノイズマイク６２８の出力信号からスピーカ６０８によって生成された信号の一部を部分的または全体的に低減、除去、および／またはキャンセルするように構成されたエコー処理コンポーネント（「エコーキャンセラ」）６２５を含み得る。

【0466】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、適応ハイブリッド方式に従って構成され得る。

【0467】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、コントローラ６００は、例えば残留ノイズ入力６２６に基づいて、予測フィルタ６１０および／または予測フィルタ６２０の１つ以上のパラメータを更新するように構成され得る。

【0468】

いくつかの例示的な態様では、図６に示すように、コントローラ６００は、例えばＡＡＣ情報６３２に基づいて、ＡＡＣ構成６３０を識別することができる。例えば、ＡＡＣ情報６３２は、ＡＡＣ情報１２９（図１）を含み得る。

【0469】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、ＡＡＣ情報６３２に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定し、例えばノイズ入力６１６および／または残留ノイズ入力６２６にＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、サウンドコントロール信号６２９を決定するように構成され得る。

【0470】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報６３２の変化に基づいて、ＡＡＣパラメータ設定を適応させるように構成され得る。

【0471】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報４４９に基づいて、予測ユニット６１０および／または予測ユニット６２０の予測フィルタ設定を決定し、例えば予測フィルタ設定に基づいて、サウンドコントロール信号６２９を決定するように構成され得る。

【0472】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、ノイズ入力６１６および／または残留ノイズ入力６２６に基づいてサウンドコントロール信号６２９を決定するために、予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含む予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0473】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新率パラメータを含む予測フィルタ設定を決定するように構成され得る。

【0474】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えば以下で説明するように、例えばＡＡＣ情報６３２に基づいて、１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、例えばノイズ入力６１６および／または残留ノイズ入力６２６に基づいて、サウンドコントロール信号６２９を決定するために経路伝達関数設定を適用するように構成され得る。

【0475】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えばＡＡＣ情報６３２に基づいて、予測フィルタ６１０の１つ以上のパラメータを更新するように構成され得る。

【0476】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えばＡＡＣ情報６３２に基づいて、予測フィルタ６２０の１つ以上のパラメータを更新するように構成され得る。

【0477】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、任意の適切な線形関数および／または非線形関数を予測フィルタ入力６１２および／または予測フィルタ入力６２２に適用することができる。例えば、予測フィルタ６２０および／または予測フィルタ６２０は、線形推定関数、または非線形推定関数、例えば放射基底関数に従って構成され得る。

【0478】

いくつかの例示的な態様では、コントローラ６００は、例えばＡＡＣ情報６３２に基づいて、抽出器６１４および／または抽出器６２４の少なくとも１つの音響パターン抽出器パラメータの設定を、例えばリアルタイムで決定、更新、および／または調整するように構成され得る。例えば、抽出器６１４は、例えば、ＡＡＣ情報６３２に基づく音響パターン抽出器パラメータ設定に基づいて、入力６１２に対する複数の素の基準音響パターンを決定するように構成され得る。例えば、抽出器６２４は、例えば、ＡＡＣ情報６３２に基づく音響パターン抽出器パラメータ設定に基づいて、入力６２２に対する複数の素の残留ノイズ音響パターンを決定するように構成され得る。

【0479】

図７を参照すると、いくつかの例示的な態様による、ＡＡＣシステムを含む車両７００が概略的に示されている。

【0480】

一例では、車両７４０は、例えば、車両７００内の１つ以上のサウンドコントロールゾーン内の音響を制御するために、ＡＡＣシステム１００（図１）の１つ以上の要素および／または構成要素を含み得る。

【0481】

いくつかの例示的な態様では、図７に示すように、車両７００は、複数のスピーカ７０８、複数の残留ノイズセンサー（「監視用マイク」）７１２、および複数の基準センサー（「環境用マイク」）７１０を含み得る。

【0482】

いくつかの例示的な態様では、車両７００は、例えば運転席のヘッドレストのある場所など、車両７００の運転者に第１のサウンドコントロールゾーン７３０を提供するために、複数のスピーカ７０８を制御するように構成されたＡＡＣコントローラ１０２（図１）を含み得る。

【0483】

いくつかの例示的な態様では、ＡＡＣコントローラ１０２（図１）は、例えば乗客席のヘッドレストのある場所など、運転席に近い前席など、例えば乗客に第２のサウンドコントロールゾーン７２６を提供するために、複数のスピーカ７０８を制御するように構成され得る。

【0484】

いくつかの例示的な態様では、図７に示すように、複数の監視用マイク７１２は、第１および／または第２のサウンドコントロールゾーン７３０および７２６内に配置され得る。

【0485】

いくつかの例示的な態様では、図７に示すように、複数の環境用マイク７１０は、サウンドコントロールゾーン７３０および７２６外の環境に配置され得る。

【0486】

他の態様では、車両７００は、任意の他の数の複数のスピーカ７０８、複数の監視用マイク７１２、および／または複数の環境用マイク７１０、複数のスピーカ７０８、複数の監視用マイク７１２、および／または複数の環境用マイク７１０の任意の他の配置、位置、および／または場所、および／または任意の他の追加もしくは代替の構成要素を含み得る。

【0487】

図８を参照すると、ＡＡＣの方法が示されている。例えば、図８の１つ以上の動作は、ＡＡＣシステム１００（図１）、コントローラ１０２（図１）、コントローラ１９３（図１）、コントローラ３００（図３）、予測ユニット４００（図４）、コントローラ５００（図５）、および／またはコントローラ６００（図６）の１つ以上の構成要素によって実行され得る。

【0488】

いくつかの例示的な態様では、ブロック８０２に示されるように、本方法は、例えば、サウンドコントロールゾーンにおけるＡＡＣの構成に対応するＡＡＣ構成情報と、複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力と、サウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力とを含む入力情報を処理することを含み得る。例えば、コントローラ１９３（図１）は、例えば上述したように、ノイズ入力１０４（図１）、残留ノイズ入力１０６（図１）、および／またはＡＡＣ情報１２９（図１）を含む入力情報１９５（図１）を処理するように構成され得る。

【0489】

いくつかの例示的な態様では、ブロック８０４に示されるように、本方法は、例えばＡＡＣ構成情報、複数のノイズ入力、および複数の残留ノイズ入力に基づいて、サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定することを含み得る。例えば、コントローラ１９３（図１）は、例えば上述したように、ノイズ入力１０４（図１）、残留ノイズ入力１０６（図１）、および／またはＡＡＣ情報１２９（図１）を含む入力情報１９５（図１）に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成され得る。

【0490】

いくつかの例示的な態様では、ブロック８０６に示されるように、本方法は、複数の音響トランスデューサにサウンドコントロールパターンを出力することを含み得る。例えば、コントローラ１９３（図１）は、例えば上述したように、サウンドコントロール信号１０９（図１を出力し、音響トランスデューサ１０８（図１）を制御して、サウンドコントロールパターンを生成するように構成され得る。

【0491】

図９を参照すると、いくつかの例示的な態様による、製造製品９００が概略的に示されている。製品９００は、１つ以上の有形のコンピュータ可読（「機械可読」）非一時的記憶媒体９０２を含み得、この記憶媒体９０２は、例えばコンピュータプロセッサなど少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、少なくとも１つのプロセッサに、ＡＡＣシステム１００（図１）、コントローラ１０２（図１）、コントローラ１９３（図１）、コントローラ３００（図３）、予測ユニット４００（図４）、コントローラ５００（図５）、および／またはコントローラ６００（図６）に、１つ以上の動作および／または機能を実行させる、ＡＡＣシステム１００（図１）、コントローラ１０２（図１）、コントローラ１９３（図１）、コントローラ３００（図３）、予測ユニット４００（図４）、コントローラ５００（図５）、および／またはコントローラ６００（図６）において１つ以上の動作および／または機能を実施させる、１つ以上の動作を実行させる、ならびに／あるいは図１、図２、図３、図４、図５、図６、図７、および／または図８を参照して上述した１つ以上の動作および／または機能、および／または本明細書に記載される１つ以上の動作を実行、トリガおよび／または実装させることを可能にするように動作可能な、ロジック９０４によって実施される、例えばコンピュータ実行可能命令などの命令を含み得る。「非一時的機械可読媒体」および「コンピュータ可読非一時的記憶媒体」という語句は、一時的な伝搬信号を唯一の例外として、すべてのコンピュータ可読媒体を含むことを指示している。

【0492】

いくつかの例示的な態様では、製品９００および／または記憶媒体９０２は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、取り外し可能または取り外し不可能なメモリ、消去可能または消去不可能なメモリ、書き込み可能または再書き込み可能なメモリなどを含む、データを記憶することができる１つ以上のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。例えば、記憶媒体９０２は、ＲＡＭ、ＤＲＡＭ、Ｄｏｕｂｌｅ－Ｄａｔａ－Ｒａｔｅ ＤＲＡＭ（ＤＤＲ－ＤＲＡＭ）、ＳＤＲＡＭ、スタティックＲＡＭ（ＳＲＡＭ）、ＲＯＭ、プログラマブルＲＯＭ（ＰＲＯＭ）、消去可能プログラマブルＲＯＭ（ＥＰＲＯＭ）、電気的消去可能プログラマブルＲＯＭ（ＥＥＰＲＯＭ）、フラッシュメモリ（例えば、ＮＯＲまたはＮＡＮＤフラッシュメモリ）、連想メモリ（ＣＡＭ）、ポリマーメモリ、相変化メモリ、強誘電体メモリ、シリコン－酸化物－窒化物－酸化物－シリコン（ＳＯＮＯＳ）メモリ、ディスク、ハードドライブ、光ディスクなどを含み得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えばモデム、無線、またはネットワーク接続などの通信リンクを介した搬送波または他の伝搬媒体に組み込まれたデータ信号によって搬送されるリモートコンピュータから要求側コンピュータへのコンピュータプログラムのダウンロードまたは転送に関与する任意の適切な媒体を含み得る。

【0493】

いくつかの例示的な態様では、ロジック９０４は、命令、データ、および／またはコードを含み得、これらは、機械によって実行されると、機械に、本明細書に記載の方法、プロセス、および／または動作を実行させ得る。機械は、例えば、任意の適切な処理プラットフォーム、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、処理デバイス、コンピューティングシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどを含むことができ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアなどの任意の適切な組合せを使用して実装され得る。

【0494】

いくつかの例示的な態様では、ロジック９０４は、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令セット、コンピューティングコード、ワード、値、シンボルなどを含み得、またはそれらとして実装され得る。命令は、ソースコード、コンパイルされたコード、解釈されたコード、実行可能コード、静的コード、動的コードなど、任意の適切なタイプのコードを含み得る。命令は、プロセッサに特定の機能を実行するよう指示するための、あらかじめ定義されたコンピュータ言語、方法、構文に従って実装され得る。

【実施例】

【0495】

以下の実施例は、さらなる態様に関する。

【0496】

実施例１は、入力情報を受信するための入力部であって、入力情報が、サウンドコントロールゾーンにおけるアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の構成に対応するＡＡＣ構成情報、複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力、およびサウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力を含む入力部と、サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定するように構成されたロジックおよび回路を含むコントローラであって、コントローラが、ＡＡＣ構成情報、複数のノイズ入力、および複数の残留ノイズ入力に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、コントローラと、サウンドコントロールパターンを複数の音響トランスデューサに出力するための出力部とを備える装置を含む。

【0497】

実施例２は、実施例１の主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいてＡＡＣパラメータ設定を決定し、複数のノイズ入力、または複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方にＡＡＣパラメータ設定を適用することによって、サウンドコントロールパターンを決定するように構成されている。

【0498】

実施例３は、実施例２の主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報の変更に基づいて、ＡＡＣパラメータ設定を適応させるように構成されている。

【0499】

実施例４は、実施例１～３のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいて少なくとも１つの予測フィルタの予測フィルタ設定を決定し、予測フィルタ設定に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている。

【0500】

実施例５は、実施例４の主題を含み、任意選択で、予測フィルタ設定が、複数のノイズ入力または複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために予測フィルタによって適用される予測フィルタ重みベクトルを含む。

【0501】

実施例６は、実施例５の主題を含み、任意選択で、予測フィルタ設定が、予測フィルタ重みベクトルを更新するための更新レートパラメータを含む。

【0502】

実施例７は、実施例１～６のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいて１つ以上の経路伝達関数の経路伝達関数設定を決定し、複数のノイズ入力または複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するために経路伝達関数設定を適用するように構成されている。

【0503】

実施例８は、実施例７の主題を含み、任意選択で、経路伝達関数設定が、音響トランスデューサとノイズ感知場所との間の経路伝達関数の設定を含む。

【0504】

実施例９は、実施例７または８の主題を含み、任意選択で、経路伝達関数設定が、音響トランスデューサと残留ノイズ感知場所との間の経路伝達関数の設定を含む。

【0505】

実施例１０は、実施例７～９のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、経路伝達関数設定が、音響トランスデューサと監視場所との間の経路伝達関数の設定を含み、１つ以上の残留ノイズ入力の少なくとも１つが監視場所で感知された監視入力に基づく。

【0506】

実施例１１は、実施例１～１０のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいてノイズ抽出関数を決定し、複数のノイズ入力または複数の残留ノイズ入力のうちの少なくとも一方にノイズ抽出関数を適用することによって１つ以上の抽出音響パターンを決定し、１つ以上の抽出音響パターンに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている。

【0507】

実施例１２は、実施例１～１１のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいてサウンドコントロールプロファイルを決定し、サウンドコントロールプロファイルに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている。

【0508】

実施例１３は、実施例１２の主題を含み、任意選択で、サウンドコントロールプロファイルが、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み、コントローラが、１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている。

【0509】

実施例１４は、実施例１～１３のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、複数のサウンドコントロール構成にそれぞれ対応する複数のサウンドコントロールプロファイルを記憶するメモリを備え、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいて、複数のサウンドコントロールプロファイルから選択されたサウンドコントロールプロファイルを選択し、選択されたサウンドコントロールプロファイルに基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている。

【0510】

実施例１５は、実施例１４の主題を含み、任意選択で、複数のサウンドコントロールプロファイルが、ユーザに対応するユーザベースのプロファイルを含み、ユーザベースのプロファイルが、ユーザの好みに基づく１つ以上のサウンドコントロールパラメータの設定を含み、ＡＡＣ構成情報が、ユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含む。

【0511】

実施例１６は、実施例１～１５のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、コントローラが、ＡＡＣ構成情報に基づいて、サウンドコントロールパターンを選択的にミュートするか、サウンドコントロールパターンのレベルを調整するか、またはサウンドコントロールパターンの適応をフリーズするように構成されている。

【0512】

実施例１７は、実施例１～１６のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンのリアルタイムの音響構成に対応するリアルタイムの情報を含む。

【0513】

実施例１８は、実施例１～１７のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の速度に対応する車速情報を含む。

【0514】

実施例１９は、実施例１～１８のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両のエンジンに対応するエンジン情報を含む。

【0515】

実施例２０は、実施例１～１９のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両のブレーキシステムに対応するブレーキシステム情報を含む。

【0516】

実施例２１は、実施例１～２０のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の道路検出システムからの道路検出情報を含む。

【0517】

実施例２２は、実施例１～２１のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両のステアリングシステムに対応するステアリング情報を含む。

【0518】

実施例２３は、実施例１～２２のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上のタイヤに対応するタイヤ情報を含む。

【0519】

実施例２４は、実施例１～２３のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上の座席に対応する座席位置情報を含む。

【0520】

実施例２５は、実施例１～２４のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の１人以上の乗客に対応する乗客情報を含む。

【0521】

実施例２６は、実施例１～２５のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の開口の状態に対応する開口状態情報を含む。

【0522】

実施例２７は、実施例１～２６のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、 ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両のオーディオシステムに対応するオーディオシステム情報を含む。

【0523】

実施例２８は、実施例１～２７のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーン内の気候またはサウンドコントロールゾーン外の気候の少なくとも一方に対応する気候情報を含む。

【0524】

実施例２９は、実施例１～２８のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンにおけるユーザの頭部または耳の少なくとも一方の位置に対応するユーザ位置情報を含む。

【0525】

実施例３０は、実施例１～２９のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンに関するユーザの好みを制御するためのユーザの識別に対応するユーザ識別情報を含む。

【0526】

実施例３１は、実施例１～３０のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上の車両システムの動作モードの構成に対応する車両システム構成情報を含む。

【0527】

実施例３２は、実施例１～３１のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、 ＡＡＣ構成情報が、サウンドコントロールゾーンを含む車両の１つ以上の車両センサーからの車両センサー情報含む。

【0528】

実施例３３は、実施例１～３２のいずれか１つの主題を含み、任意選択で、入力部が、サウンドコントロールゾーンを含む車両のシステムバスを介してＡＡＣ構成情報を受信するように構成されている。

【0529】

実施例３４は、実施例３３の主題を含み、任意選択で、入力部が、車両のＣＡＮバスを介して受信されたコントローラエリアネットワーク（ＣＡＮ）バス情報、車両のＡ ｔｏ Ｂ（Ａ２Ｂ）バスを介して受信されたＡ２Ｂバス情報、車両のＭＯＳＴ（Ｍｅｄｉａ Ｏｒｉｅｎｔｅｄ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ）バスを介して受信されたＭＯＳＴバス情報、ワイヤレス通信リンクを介して受信されたワイヤレス通信情報、または車両のＥｔｈｅｒｎｅｔバスを介して受信されたＥｔｈｅｒｎｅｔバス情報のうちの少なくとも１つを介してＡＡＣ構成情報を受信するように構成されている。

【0530】

実施例３５は、少なくとも１つのプロセッサによって実行されると、少なくとも１つのプロセッサがサウンドコントロールシステムにサウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御させることを可能にするように動作可能な命令を含む、１つ以上の有形コンピュータ可読非一時的記憶媒体を含む製品を含み、命令は、実行されると、サウンドコントロールシステムに、入力情報を処理することであって、入力情報が、車両のシステムバスを介して受信されたシステムバス情報、サウンドコントロールゾーンにおけるアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の構成に対応するＡＡＣ構成情報、複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力、およびサウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力を含む、入力情報を処理することと、ＡＡＣ構成情報、複数のノイズ入力、および複数の残留ノイズ入力に基づいて、サウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定することと、サウンドコントロールパターンを複数の音響トランスデューサに出力することとを行わせる。

【0531】

実施例３６は、実施例３５の主題を含み、任意選択で、プロセッサが、サウンドコントロールシステムに実施例１～３４のいずれかによる１つ以上の動作を実行させるように構成されている。

【0532】

実施例３７は、複数の座席と、座席に対するサウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するように構成されたサウンドコントロールシステムであって、複数の音響トランスデューサ、複数のノイズ感知場所における音響ノイズを表す複数のノイズ入力を生成するための複数のノイズセンサー、サウンドコントロールゾーン内の複数の残留ノイズ感知場所における音響残留ノイズを表す複数の残留ノイズ入力を生成するための複数の残留ノイズセンサー、およびサウンドコントロールゾーン内のサウンドを制御するためのサウンドコントロールパターンを決定し、サウンドコントロールパターンを複数の音響トランスデューサに出力するように構成されたロジックおよび回路を含むコントローラであって、コントローラが、複数のノイズ入力、複数の残留ノイズ入力、およびサウンドコントロールゾーンにおけるアクティブ音響コントロール（ＡＡＣ）の構成に対応するＡＡＣ構成情報に基づいてサウンドコントロールパターンを決定するように構成されている、コントローラを備えるサウンドコントロールシステムとを備える車両を含む。

【0533】

実施例３８は、実施例３７の主題を含み、任意選択で、実施例１～３４のいずれかによる装置を備える。

【0534】

実施例３９は、実施例１～３４のいずれかの装置を備えるサウンドコントロールシステムを含む。

【0535】

実施例４０は、実施例１～３４の説明された動作のいずれかを実行するための手段を備える装置を備える。

【0536】

実施例４１は、メモリインターフェースと、実施例１～３４の説明された動作のいずれかを実行するように構成された処理回路とを備える装置を備える。

【0537】

実施例４２は、実施例１～３４の説明された動作のいずれかを含む方法を含む。

【0538】

１つ以上の態様を参照して本明細書に記載される機能、動作、構成要素および／または特徴は、１つ以上の他の態様を参照して本明細書に記載される１つ以上の他の機能、動作、構成要素および／または特徴と組み合わせることができ、またはこれらと組み合わせて利用することができ、またはその逆も可能である。

【0539】

本明細書には特定の特徴を図示し記載しているが、当業者は多くの修正、置換、変更、および等価物を思いつくであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の意図に該当するようなすべての修正および変更をカバーすることを意図していることを理解されたい。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【国際調査報告】