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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】電池パックおよび電力消費機器
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/6563 20140101AFI20240705BHJP
   H01M 50/289 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 50/293 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20240705BHJP
   H01M 50/178 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 10/6554 20140101ALI20240705BHJP
   H01M 50/50 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 50/284 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 50/557 20210101ALI20240705BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20240705BHJP
   H01M 10/6235 20140101ALI20240705BHJP
   H01M 10/627 20140101ALI20240705BHJP
【FI】
H01M10/6563
H01M50/289 101
H01M50/293
H01M50/204 401H
H01M10/613
H01M50/178
H01M10/6554
H01M50/50 101
H01M50/284
H01M50/505
H01M50/557
H01M10/625
H01M10/6235
H01M10/627
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580560
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 CN2022102458
(87)【国際公開番号】W WO2023274311
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110738687.9
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520124888
【氏名又は名称】東莞新能安科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Poweramp Technology Limited
【住所又は居所原語表記】No.1 Xinghui Road, Songshan Lake Park, Dongguan City, Guangdong Province, 523000, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】袁 宏偉
(72)【発明者】
【氏名】王 慎波
(72)【発明者】
【氏名】蒋 超
(72)【発明者】
【氏名】徐 衛潘
【テーマコード(参考)】
5H011
5H031
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA02
5H011EE04
5H011FF02
5H031AA09
5H031EE04
5H031KK08
5H040AA28
5H040AS01
5H040AS05
5H040AS07
5H040AS19
5H040AT06
5H040AY05
5H040AY10
5H040DD03
5H040DD05
5H040DD08
5H040JJ03
5H040JJ04
5H040LL06
5H043AA09
5H043AA13
5H043AA15
5H043CA05
5H043CA08
5H043DA05
5H043DA06
5H043DA09
5H043FA04
5H043FA06
5H043HA22
5H043JA13D
5H043JA13F
5H043KA22
(57)【要約】
本願の実施例は、電池技術分野に関し、特に、電池パックおよび電力消費機器を開示し、電池セルモジュールと、少なくとも1つの被覆材と、第1樹脂層と、少なくとも1つの第1構造材とを備え、電池セルモジュールは、第1方向に沿って積み重ねられて設けられる複数の電池セルアセンブリと、第1方向に沿って対向して設けられた第1表面及び第2表面と、第3方向に沿って対向して設けられた第1側面及び第2側面と、第2方向に沿って被覆材の両側に位置する第1領域及び第2領域と、を備え、被覆材は、第1セグメントと、第2セグメントと、第1セグメントと第2セグメントとを接続する第3セグメントとを含み、第1セグメントは第1側面の少なくとも一部を被覆し、第2セグメントは第2側面の少なくとも一部を被覆し、第3セグメントは第1表面を被覆し、第1樹脂層は第1領域に設けられ、第1構造材は隣接する2つの電池セルアセンブリの間に設けられ、隣接する2つの電池セルアセンブリを隔てて通路を形成する。以上により、本願の実施例は、電池セルで発生した熱を、通路を利用して電池パックから排出することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池セルモジュールを備え、前記電池セルモジュールは、第1方向に沿って積み重ねられて設けられる複数の電池セルアセンブリを含み、前記電池セルモジュールは、前記第1方向に沿って対向して設けられた第1表面および第2表面と、第3方向に沿って対向して設けられた第1側面および第2側面と、を含む電池パックであって、
前記電池パックは、
第1セグメントと、第2セグメントと、前記第1セグメント及び前記第2セグメントを接続する第3セグメントと、を備え、前記第1セグメントが、前記第1側面の少なくとも一部を被覆し、前記第2セグメントが、前記第2側面の少なくとも一部を被覆し、前記第3セグメントが、前記第1表面の少なくとも一部を被覆する被覆材と、
前記電池セルモジュールは、第2方向に沿って、前記被覆材の両側に位置する第1領域及び第2領域を含み、前記第1領域に第1樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記被覆材に接着される第1樹脂層と、
隣接する2つの前記電池セルアセンブリの間を隔てて通路を形成するように、隣接する2つの前記電池セルアセンブリの間に設けられる少なくとも1つの第1構造材とをさらに備え、
前記通路は、前記第2領域に位置する部分に間隙を含むことを特徴とする電池パック。
【請求項2】
前記電池パックは、電池パックケースを備え、前記電池パックケースには、電気収容チャンバ、第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、第3方向に沿って対向して設けられ、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、ともに前記電気収容チャンバに連通し、
前記電池セルモジュールは、前記電気収容チャンバ内に収容され、前記第1貫通孔及び第2貫通孔は、前記通路と第3方向において少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記被覆材は、前記第1貫通孔及び第2貫通孔と第3方向において部分的に重なることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記電池パックケースは、接続される第1ケースと第2ケースとを備え、前記第1ケースと第2ケースは、前記電池セルモジュールの電気収容チャンバを形成し、前記第1ケースには、前記電気収容チャンバに連通する第3貫通孔が設けられ、前記第1方向とは反対の方向に沿って、前記第3貫通孔は、前記第1領域の上方に位置することを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
【請求項5】
前記第1セグメント及び第2セグメントには、凹部が設けられており、前記電池セルモジュールは、前記第3方向に沿う側辺の部分が、前記凹部に収容されていることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項6】
前記電池セルアセンブリは、少なくとも1つの電池セルを含み、各前記電池セルは、電極アッセンブリと、前記電極アッセンブリを収容するセルケース、及び前記電極アッセンブリに接続され、セルケースから引き出されたタブを含み、
前記セルケースは、前記電極アッセンブリを収容する第1部分と、第1部分から外側に延びる第2部分とを含み、タブは、第2部分から前記第2方向に沿ってセルケースを延出し、前記タブがセルケースを延出する部分が第1領域に位置することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項7】
前記被覆材は、前記第2方向とは反対の方向に沿って順に設けられた第1被覆材及び第2被覆材を含み、
前記電池モジュールは、第3領域をさらに備え、前記第1領域、前記第2領域及び第3領域は、前記第2方向とは反対の方向に沿って順に設けられ、前記第1被覆材は、前記第1領域と前記第2領域との間に位置し、前記第2被覆材は、前記第2領域と前記第3領域との間に位置することを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項8】
前記電池パックは、第2樹脂層をさらに含み、前記第3領域に第2樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記第2樹脂層は、前記第2被覆材に接着されることを特徴とする請求項7に記載の電池パック。
【請求項9】
前記電池パックは、熱伝導材をさらに備え、前記熱伝導材は、各前記電池セルアセンブリの、第2領域に位置する外面に被覆されることを特徴とする請求項7に記載の電池パック。
【請求項10】
前記熱伝導材は、各前記電池セルアセンブリの前記第1領域に位置する表面の一部に被覆され、前記熱伝導材は、各前記電池セルアセンブリの前記第3領域に位置する表面の一部に被覆されていることを特徴とする請求項9に記載の電池パック。
【請求項11】
前記被覆材は、前記第1セグメントと第2セグメントとを接続する第4セグメントを含み、前記第4セグメントは、前記第3セグメントに対向して設けられ、前記第4セグメントは、前記第2表面に被覆されることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項12】
前記被覆材が環状構造であることを特徴とする請求項11に記載の電池パック。
【請求項13】
請求項1に記載の電池パックであって、アダプタアセンブリを備え、前記アダプタアセンブリは、アダプタ板と、アダプタ素子とを含み、前記アダプタ板は、当該電池セルの第1側面に設けられ、前記アダプタ素子は、前記アダプタ板上に設けられ、前記アダプタ素子は、当該電池セルに接続されることを特徴とする電池パック。
【請求項14】
前記第1セグメントには、第7貫通孔が設けられており、前記第2セグメントには、第8貫通孔が設けられており、前記第7貫通孔と前記第8貫通孔とは対向して設けられ、前記第7貫通孔、及び前記第8貫通孔は、前記通路と第3方向において少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項15】
請求項1~14のいずれか1項に記載の電池パックを備えることを特徴とする電力消費機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年06月30日に中国特許庁に提出され、出願番号202110738687.9、名称を「電池パック及び電力消費機器」とする中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願の実施例は、電池の技術分野に関し、特に、電池パックおよび電力消費機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の市場では、一般的に使用されている電池には、単一の電池セルが含まれており、単一の電池セルの電気量が少ないため、電気量を増大させるために、通常は複数の電池セルを包み込んで一つの新たな電池パックを形成し、新たな電池パックは、電池の電気量が少ないという問題を解決することができる。このうち、複数の電池セルは、通常、ポッティングコンパウンドによってパッケージされて固定される。
【0004】
本願の発明者らは、本願を実現する過程で、使用過程において電池セルは多くの熱が発生するが、電池セルをポッティングコンパウンドで全てパッケージした場合、電池セルが発する熱が排出されにくく、電池パック全体の内部温度が高く、非常に危険であることを見出した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記問題に鑑み、本願の実施例は、上記電池の放熱が悪く、電池パック全体の内部温度が高い等の問題を改善した電池パックおよび電力消費機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施形態の一態様によれば、電池パックを提供し、前記電池パックは、電池セルモジュール、少なくとも1つの被覆材、第1樹脂層、および少なくとも1つの第1構造材を備え、前記電池セルモジュールは、第1方向に沿って積み重ねられて設けられる複数の電池セルアセンブリを含み、前記電池セルモジュールは、前記第1方向に沿って対向して設けられた第1表面および第2表面と、前記第3方向に沿って対向して設けられた第1側面および第2側面と、を含み、前記被覆材は、第1セグメントと、第2セグメントと、前記第1セグメント及び前記第2セグメントを接続する第3セグメントと、を備え、前記第1セグメントが、前記第1側面の少なくとも一部を被覆し、前記第2セグメントが、前記第2側面の少なくとも一部を被覆し、前記第3セグメントが、前記第1表面の少なくとも一部を被覆し、前記電池モジュールは、第2方向に沿って、前記被覆材の両側に位置する第1領域及び第2領域を含み、前記第1樹脂層は、前記第1領域に第1樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記被覆材に接着され、前記少なくとも1つの第1構造材は、隣接する2つの前記電池セルアセンブリの間を隔てて通路を形成するように、隣接する2つの前記電池セルアセンブリの間に設けられ、前記通路は、前記第2領域に位置する部分に間隙を含む。
【0007】
前記被覆材は前記通路へのポッティングコンパウンドの流入を制限可能であり、前記通路は、外部空気と流通し、前記通路は、電池パック内部で発生した熱を電池パック内部から排出し、電池パックの内部の温度を低下させることができるとともに、外部送風部材又は換気部材を前記通路に設け、前記通路内の空気の流れを加速させ、電池パックの放熱を高め、これにより、電池パック内部全体の温度を下げる効果がある。
【0008】
一つの態様において、前記電池パックは、電池パックケースを備え、前記電池パックケースには、収容チャンバ、第1貫通孔及び第2貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、第3方向に沿って対向して設けられ、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、ともに前記収容チャンバに連通し、前記電池セルモジュールは、前記収容チャンバ内に収容され、前記第1貫通孔及び第2貫通孔は、前記通路と第3方向において少なくとも一部が重なる。
【0009】
一つの態様において、前記電池パックケースは、接続される第1ケースと第2ケースとを備え、前記第1ケースと第2ケースは、前記電池セルモジュールの収容チャンバを形成し、前記第1ケースには、前記収容チャンバに連通する第3貫通孔が設けられ、前記第1方向とは反対の方向に沿って、前記第3貫通孔は、前記第1領域の上方に位置する。
【0010】
一つの態様において、前記第1セグメント及び第2セグメントには、凹部が設けられており、前記電池セルモジュールは、前記第3方向に沿う側辺の部分が、前記凹部に収容されている。
【0011】
一つの態様において、前記電池セルアセンブリは、少なくとも1つの電池セルを含み、各前記電池セルは、電極アッセンブリと、前記電極アッセンブリを収容するセルケース、及び前記電極アッセンブリに接続され、セルケースから引き出されたタブを含み、前記セルケースは、前記電極アッセンブリを収容する第1部分と、第1部分から外側に延びる第2部分とを含み、タブは、第2部分から前記第2方向に沿ってセルケースを延出し、前記タブがセルケースを延出する部分が前記第1領域に位置する。
【0012】
一つの態様において、前記電池パックは、熱伝導材をさらに備え、前記熱伝導材は、各前記電池セルアセンブリの、第2領域に位置する外面に被覆される。前記熱伝導材は、前記第2領域に位置する電池セルで発生した熱を導出し、その後、前記電池セルアセンブリの間の通路を利用して電池パックから熱を排出し、電池パック内部の温度を低下させる。
【0013】
一つの態様において、前記熱伝導材は、各前記電池セルアセンブリの前記第1領域に位置する表面の一部に被覆され、前記熱伝導材は、各前記電池セルアセンブリの前記第3領域に位置する表面の一部に被覆されている。前記熱伝導材は、前記第1領域及び前記第3領域に位置する電池セルで発生した熱を導出し、その後、前記電池セルアセンブリの間の通路を利用して電池パックから熱を排出し、電池パック内部の温度を低下させる。
【0014】
一つの態様において、前記少なくとも1つの被覆材は、前記第2方向とは反対の方向に沿って順に設けられた第1被覆材及び第2被覆材を含み、前記電池モジュールは、第3領域をさらに備え、前記第1領域、前記第2領域及び第3領域は、前記第2方向とは反対の方向に沿って順に設けられ、前記第1被覆材は、前記第1領域と前記第2領域との間に位置し、前記第2被覆材は、前記第2領域と前記第3領域との間に位置する。
【0015】
一つの態様において、前記電池パックは、第2樹脂層をさらに含み、前記第3領域に第2樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記第2樹脂層は、前記第2被覆材に接着され、かつ、前記通路が前記第1被覆材と前記第2被覆材との間に位置する部分は隙間を含む。
【0016】
一つの態様において、前記被覆材は、前記第1セグメントと第2セグメントとを接続する第4セグメントを含み、前記第4セグメントは、前記第3セグメントに対向して設けられ、前記第4セグメントは、前記第2表面に被覆される。
【0017】
一つの態様において、前記被覆材が環状構造である。
【0018】
一つの態様において、前記被覆材は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔と前記第3方向において部分的に重なり、前記第1領域及び前記第3領域への外部異物の侵入を減らすのに有利である。
【0019】
一つの態様において、前記第1セグメント及び第2セグメントには、凹部が設けられ、前記電池セルモジュールは、前記第3方向に沿う側辺が前記凹部内に収容される。前記凹部は、電池セルモジュールの位置を限定することができるとともに、前記凹部は、接着剤の一部を貯蔵することができ、前記電池セルに対する接着固定を容易にする。
【0020】
一つの態様において、前記凹部の溝底には、前記電池セルモジュールに向かう方向に接着ボスが延在する。前記接着ボスは、凹部内の接着剤の流れを緩めることができ、前記電池セルモジュールの接着固定に有利である。
【0021】
一つの態様において、前記電池パックは、さらに、アダプタアセンブリを備え、前記アダプタアセンブリは、アダプタ板と、アダプタ素子とを含み、前記アダプタ板は、前記電池セルの第1端部に設けられ、前記アダプタ素子は、前記アダプタ板上に設けられ、前記アダプタ素子は、前記電池セルに接続される。前記アダプタアセンブリは、外付け部品を接続するために使用することができる。
【0022】
前記第1セグメントには、第7貫通孔が設けられており、前記第2セグメントには、第8貫通孔が設けられており、前記第7貫通孔と前記第8貫通孔とは対向して設けられ、前記第7貫通孔、前記第8貫通孔は、前記通路と第3方向において少なくとも部分的に重なる。
【0023】
前記電池パックは、回路基板をさらに含み、前記回路基板は、前記電池パックケースの前記電池セルモジュールから離間した1つの面に設けられており、前記回路基板は、前記アダプタ板に電気的に接続されている。前記回路基板は、電池セルの電圧等のデータを制御するためのものである。
【0024】
本願の実施形態の別の態様によれば、上述したような電池パックを含む電力消費機器が提供される。
【発明の効果】
【0025】
本願の実施例の有益な効果は以下の通りである。本願の実施例では、電池セルモジュールと、少なくとも1つの被覆材と、第1樹脂層と、少なくとも1つの第1構造材とが設けられることで、前記電池セルモジュールは、第1方向に沿って積み重ねて設けられる複数の電池セルアセンブリを備え、前記電池セルモジュールは、第1方向に沿って対向して設けられる第1表面及び第2表面と、第3方向に沿って対向して設けられる第1側面及び第2側面とを備え、前記被覆材は、第1セグメントと、第2セグメントと、前記第1セグメントと前記第2セグメントとを接続する第3セグメントと、を備え、前記第1セグメントは、第1側面の少なくとも一部を被覆し、前記第2セグメントは、第2側面の少なくとも一部を被覆し、前記第3セグメントは、第1表面を被覆し、前記電池セルモジュールは、第2方向に沿って前記被覆材の両側に位置する第1領域と、第2領域とを含み、前記第1方向、第2方向および第3方向は、二つずつ垂直であり、前記第1樹脂層は、前記第1領域に第1樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記第1樹脂層は、前記被覆材に接着され、また、少なくとも1つの第1構造材は、隣接する2つの電池セルモジュールを隔てて通路を形成するように、隣接する2つの電池セルアセンブリの間に設けられ、前記通路は、前記第2領域に位置する部分に間隙を含み、前記通路は、外気と流通し、前記通路を利用して、電池セルアセンブリで発生した熱を電池パックから排出し、電池パック内部の温度を低下させるとともに、また、外部送風部材又は換気部材を通路に設け、通路内の空気の流れを加速させ、電池パックの放熱を高め、電池パック内部全体の温度を下げる効果を奏することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
以下、本願の具体的な実施形態または先行技術における技術的態様をより明確に説明するために、具体的な実施形態または先行技術の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。すべての図面において、類似の要素または部分は一般的に類似の符号によって識別される。図面において、必ずしも各要素又は部分は実際の割合で描かれていない。
図1】本願の実施例に係る電池パックの全体構成の組立模式図である。
図2】本願の実施例に係る電池パックの全体構成の分解模式図である。
図3】本願の実施例に係る電池パックの電池パックケースの全体構成の分解模式図である。
図4】本願の実施例に係る電池パックの内部構造の一部の側面模式図である。
図5】本願の実施例に係る電池パックの構成の一部の組立模式図である。
図6】本願の実施例に係る電池パックにおける複数の電池セルモジュールの分解模式図である。
図7】本願の実施例に係る電池パックの構成の一部の組立模式図である。
図8】本願の実施例に係る電池パックの構成のさらに他の一部の組立模式図である。
図9】本願の実施例に係る電池パックの単一の電池セルの構成の分解模式図である。
図10】本願の実施例に係る電池パックの単一の電池セルの全体構成の模式図である。
図11】本願の実施例に係る電池パックにおける複数の電池セルモジュールの積み重ね順に積み重ねた側面模式図である。
図12】本願の実施例に係る電池パックにおける複数の電池セルモジュールの積み重ね順に他の積み重ねた側面模式図である。
図13】本願の実施例に係る電池パックにおける複数の電池セルモジュールの、他の積み重ね順に積み重ねた側面模式図である。
図14】本願の実施例に係る電池パックにおける複数の電池セルモジュールの、更なる積み重ね順に積み重ねた側面模式図である。
図15】本願の実施例に係る電池パックのアダプタアセンブリと電池セルモジュールの組立模式図である。
図16】本願の実施例に係る電池パックのアダプタアセンブリのアダプタ板の構成の模式図である。
図17】本願の実施例に係る電池パックの被覆材の構成の模式図である。
図18】本願の電池パックの他の実施例の被覆材の構成の模式図である。
図19】本願の電池パックの他の実施例の被覆材と電池セルモジュールの組立模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本願の理解の便宜上、以下、図面及び具体的な実施例を合わせて、本願についてさらに詳細に説明する。なお、素子が別の素子に「固定されている」と表現されるときに、別の素子に直接であっても、その間に1つ以上の中間素子が存在していてもよい。1つの素子が別の素子に「接続されている」と表現されるときに、別の素子に直接接続されていても、その間に1つ以上の中間素子が存在していてもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「左」、「右」、及び類似の表現は、説明の目的のみである。
【0028】
別段の定義がある場合を除き、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本願の技術分野に属する当業者が通常理解する意味と同じである。本願の明細書において本願の明細書で使用される用語は、具体的な実施例を記述する目的のためのものにすぎず、本願を限定するためのものではない。本明細書で使用する「及び/又は」という用語は、1つまたは複数の列記された関連する項目の任意のすべての組み合わせを含む。
【0029】
電池パック01の構成をより良く説明するために、電池パック01の構成についてX、Y、Z座標軸を合わせて述べ、ここで、X、Y、Z座標軸は二つずつ垂直である。
【0030】
図1図3を参照して、電池パック01は、電池セルモジュール10と、第1樹脂層20と、少なくとも1つの第1構造体40と、被覆材50とを備える。電池セルモジュール10は、第1方向Zに沿って積み重ねて配置された複数の電池セルアセンブリ11を備える。前記少なくとも1つの被覆材50は、前記電池セルモジュール10の外表面に被覆され、前記第2方向Yに沿って、前記第1樹脂層20は、前記電池セルモジュール10の一端に設けられ、前記第1樹脂層20は、第1樹脂材料を含む。1つの前記第1構造材40は、前記電池セルモジュール10内で間隔を隔てて通路10aを形成するように前記電池セルモジュール10内に設けられ、前記通路10aは、外部空気と流通し、前記通路10aは、電池パック内部で発生した熱を電池パック内部から排出し、電池パック内部の温度を低下させることができるとともに、外部送風部材又は換気部材を前記通路10aに設け、通路10a内の空気の流れを加速させ、電池パックの放熱を高め、これにより、電池パック内部全体の温度を下げる効果がある。
【0031】
電池パック01は、第2樹脂層30と、電池パックケース70と、アダプタアセンブリ80と、回路基板90と、熱伝導材100とをさらに備える。前記電池パックケース70は、前記電池セルモジュール10を収容する。第2樹脂層30は、第2樹脂材料を含む。前記第2方向Yに沿って、前記第2樹脂層30は、前記電池セルモジュール10の他端に設けられ、前記アダプタアセンブリ80は、前記電池セルモジュール10の一端に設けられ、前記電池セルモジュール10と電気的に接続されている。オプションとして、前記アダプタアセンブリ80及び前記第1樹脂層20は、前記電池セルモジュール10の同一端に設けられている。第1方向Zに沿って、前記回路基板90は、前記電池パックケース70の前記電池セルモジュール10から離れた表面に設けられ、前記回路基板90は、前記アダプタアセンブリ80と電気的に接続されており、また、前記熱伝導材100は、前記電池セルアセンブリ11に被覆されており、前記熱伝導材100は、前記被覆材50と前記電池セルアセンブリ11との間に位置している。
【0032】
上記電池パックケース70について、図2及び図3に示すように、前記電池パックケース70は、第1ケース71と第2ケース72とを備え、前記第1ケース71には、第1キャビティ(図示せず)が設けられており、前記第2ケース72には、第2キャビティ(図示せず)が設けられており、前記第1ケース71は、前記第2ケース72に接続され、前記第1キャビティと前記第2キャビティは、前記電池パックケース70の収容チャンバ70aを形成し、前記収容チャンバ70aは、前記電池セルモジュール10を収容するために利用可能である。
【0033】
前記電池パックケースには、第1貫通孔701及び第2貫通孔702が設けられ、前記第1貫通孔701及び前記第2貫通孔702は、前記第3方向Xに沿って対向して設けられ、前記電池パックケース70は、第3方向Xに沿って対向して設けられる第1側壁703と第2側壁704を備え、前記第1貫通孔701は前記第1側壁703に位置し、前記第2貫通孔702は前記第2側壁704に位置し、前記第1貫通孔701、第2貫通孔702及び前記前記通路10aは、第3方向Xにおいて少なくとも部分的に重なり、前記第1貫通孔701及び前記第2貫通孔702は、通路10aと外気の流通を容易にするとともに、通路10aa内の空気の流れを上昇させ、電池パックの放熱を高めることができる。
【0034】
なお、第1貫通孔701及び第2貫通孔702の位置は、第1側壁703及び第2側壁704に設けることに限らず、前記第1貫通孔701と前記第2貫通孔702を別の位置に設けるようにしてもよく、前記第1貫通孔701と第2貫通孔702との位置は、前記通路10aの位置に応じて設定し、例えば、前記通路10aの通路口を第2方向Yに向けると、前記第1貫通孔701および第2貫通孔702の位置は、前記第2方向Yに沿って、前記電池パックケースの他の側壁に設けられ、前記第2方向Yにおいて、前記通路10aと少なくとも一部が重なっている。
【0035】
幾つかの実施例では、前記第1ケース71には、第3貫通孔705が設けられており、前記第3貫通孔705は、収容チャンバ70aに連通し、かつ、前記第3貫通孔705は、第1方向Zと反対の方向に沿って第1領域12の上方に位置し、前記第3貫通孔705は、第1領域12に第1樹脂材料を注入するのを容易にする。
【0036】
幾つかの実施例では、第2ケース72には、第4貫通孔706が設けられており、前記第4貫通孔706は、収容チャンバ70aに連通し、かつ、前記第4貫通孔706は、第1方向Zと反対の方向に沿って、第2領域13の上方に位置し、前記第4貫通孔706は、第2領域13に第2樹脂材料を注入するのを容易にする。
【0037】
前記電池パックケースの構造は、上述したように、前記第1ケース71と前記第2ケース72で連接したものに限らず、前記電池パックケースの構造は、一体に成型されたものとしてもよく、一体に成型された電池パックケースには、前記収容チャンバ70aに連通する第1開口(図示せず)が設けられ、前記第1開口は、前記電池セルモジュール10の前記収容チャンバ70a内への載置を容易にする。
【0038】
図4図6に示すように、前記電池セルモジュール10は、第1方向Zに沿って積み重ねて設けられた複数の電池セルアセンブリ11を含み、前記電池セルモジュール10は、第1方向Zに沿って対向して設けられる第1表面10b及び第2表面10cと、第3方向Xに沿って対向して設けられる第1側面10d及び第2側面10eとを含む。
【0039】
幾つかの実施例では、図7及び図8に示したように、前記電池セルモジュール10は、第1領域12と、第2領域13と、第3領域14とを含み、前記第1領域12、第2領域13及び第3領域14は、前記第2方向Yと反対の方向に沿ってこの順で設けられている。前記第1領域12は、前記第1樹脂材料を配置してから前記第1樹脂層20を形成するために使用されてもよく、前記第2領域13は、前記通路10aを設けてもよく、前記第3領域14は、前記第2樹脂材料を配置してから前記第2樹脂層30を形成してもよい。
【0040】
図9および図10に示すように、前記電池セルアセンブリ11は、少なくとも1つの電池セルを備え、各電池セルは、電極アッセンブリ111と、前記電極アッセンブリ111を収容するセルケース112と、前記電極アッセンブリ111に接続されるタブ113と、を含む。前記セルケース112は、前記電極アッセンブリを収容する第1部分1122と、前記第1部分1122から外方に延びる第2部分1121とを含み、前記タブ113は、第2部分1121から第2方向Yに沿ってセルケース112を延出し、かつ、前記タブ113のうち、セルケースから延出された部分は、第1領域12に位置している。前記第2部分1121は、前記第1部分1122に収容される電極アッセンブリ111を密封し、外部の水蒸気がセルケース112内に入ることを規制する。オプションとして、前記タブ113は、正極タブ113aおよび負極タブ113bを含み、前記複数の電池セル間の正極タブ113aおよび負極タブ113bが接続される。
【0041】
前記電極アッセンブリ111が、セルケース112内に設置されると、前記セルケース112の第2部分1121が接着固定されて、電極アッセンブリ111をセルケース112内に密封することを実現し、接着シールされた第2部分1121が電池セルのトップシールを形成する。同時に、電池セルのタブ113の一端は、電極アッセンブリ111に接続され、タブ113の他端は、第2部分1121から第2方向Yに沿って延出している。
【0042】
幾つかの実施例では、図11及び図12に示すように、前記電池セルアセンブリ11は、第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103とを含み、前記第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103は、第1方向Zに沿って順に積層して配置される。オプションとして、前記第1電池セルアセンブリ101の電池セルの数は2個であり、前記第2電池セルアセンブリ102の電池セルの数は2個であり、前記第3電池セルアセンブリ103の電池セルの数は1つである。オプションとして、前記第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103は、これら3つの電池セルアセンブリ11間の通路10aの前記第1方向Zに沿った幅は、3mmである。幾つかの他の実施例では、前記通路10aの前記第1方向Zに沿った幅は、1.6mmである。
【0043】
なお、前記第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103との間の積層形態は上記の配列形態に限定されないことは理解され、例えば、図13図14に示すように、第3電池セルアセンブリ103、第1電池セルアセンブリ101、及び第2電池セルアセンブリ102の順に、前記第1方向Zに沿って積み重ねて設けられ、また、例えば、第1電池セルアセンブリ101、第3電池セルアセンブリ103、及び第2電池セルアセンブリ102の順に、前記第1方向Zに沿って積み重ねて設けられる。
【0044】
幾つかの実施例では、第1構造材40は、発泡綿を含み、発泡綿は、圧縮されることができ、前記発泡綿は、電池セルの膨張のための膨張空間を提供することができ、電池パックの使用寿命を向上させることに有利である。
【0045】
上記アダプタアセンブリ80については、図2及び図15に示すように、前記アダプタアセンブリ80は、アダプタ板801と、アダプタ素子802と、導電片803とを備える。前記アダプタ板801は、前記電池セルの前記タブ113に近い端に設けられ、前記アダプタ素子802は、前記アダプタ板801に設けられ、前記導電片803は、前記アダプタ板801の前記電池セルから離れる面に設けられている。ここで、前記アダプタアセンブリ80は、外付け部品を接続するために使用し、例えば、外付け部品は、保険装置を含み、前記保険装置は、電池内部電流が所定値を超えたときに回路を切断して電池内部回路を有効に保護することができる。幾つかの実施例では、前記保険装置はヒューズであり、電池内部電流が所定値を超えたとき、ヒューズは回路を切断でき、電池内部回路を効果的に保護することができる。導電片803は、電池セルを接続するために使用され、アダプタ板801と電池セルとの間を電気的に接続するためのものである。
【0046】
幾つかの実施例では、前記アダプタ板801はPCB回路基板であり、前記PCBは電子部品のキャリアとなり得るものであり、電池パック内部の部品間の接続に有利である。
【0047】
幾つかの実施例では、図16に示すように、前記アダプタ板801には第2開口8011が設けられ、前記第2開口8011は、前記タブ113と前記導電片803との溶接過程で、アダプタ板801を放熱し、アダプタ板801の温度上昇が過大になって損傷するのを規制する。前記第1樹脂材料を前記第1領域20に注入する際に、前記第2開口8011は第1樹脂材料の流動に有利であり、第1樹脂材料の硬化時間を低減する。
【0048】
幾つかの実施例では、前記アダプタ板801には、前記導電片803の両側に位置する第5貫通孔8012及び第6貫通孔8013が設けられ、電池セルのタブ113が、前記第5貫通孔8012及び第6貫通孔8013を通過してアダプタ板801に接続するのを容易にする。
【0049】
幾つかの実施例では、図15に示したように、前記アダプタ素子802は、電池セルの一方のタブ113に接続される第1アダプタ素子8021と、電池セルの他方のタブ113に接続される第2アダプタ素子8022とを含む。オプションとして、前記アダプタ素子802は銅バーを含む。さらに、前記第1アダプタ素子8021が総ポジティブ銅バー(main positive copper bar)であり、第2アダプタ素子8022が総ネガティブ銅バー(main negative copper bar)であってもよい。なお、第1アダプタ素子8021は、総ポジティブ銅バーに限定されず、第2アダプタ素子8022は、総ネガティブ銅バーに限定されないことが理解される。第1アダプタ素子8021と第2アダプタ素子8022とは、電極性が逆である。アダプタ素子802は、複数の第1アダプタ素子8021と複数の第2アダプタ素子8022とを含むことができ、複数の電池セル間が直列又は並列に接続され、複数の第1アダプタ素子8021が電池セルの正極タブ113a又は負極タブ113bに接続可能であり、複数の第2アダプタ素子8022が電池セルの負極タブ113b又は正極タブ113aに接続可能である。
【0050】
第1アダプタ素子8021と第2アダプタ素子8022とが接続される電池セルのタブ113の極性は制限されない。また、第1アダプタ素子8021は、電池セルの正極タブ113aが接続可能であり、第2アダプタ素子8022は、電池セルの負極タブ113bが接続可能であり、前記第1アダプタ素子8021と第2アダプタ素子8022とが接続されるタブ113の極性は制限されず、第1アダプタ素子8021と第2アダプタ素子8022が反対の極性のタブ113に接続することを満足すればよい。
【0051】
上記回路基板90については、図2に示すように、前記回路基板90は、前記電池パックケース70の前記電池セルアセンブリ11から離間した1つの面に設けられており、前記回路基板90は、前記アダプタ板801に電気的に接続されている。
【0052】
いくつかの実施例において、前記回路基板90は、Battery Management System(BMS)板であり、前記BMS板は、電池セルの電圧等のデータを制御するためのものである。
【0053】
図7及び図8に示されるように、被覆材50は、第1セグメント501と、第2セグメント502と、前記第1セグメント501と第2セグメント502とを接続する第3セグメント503と、を備える。前記第3方向Xに沿って、前記第1セグメント501と前記第2セグメント502とは対向して設けられている。前記第2方向Yに沿って、前記第1セグメント501の長さは、前記電池アセンブリ11の長さよりも小さく、前記第1セグメント501は、前記第1側面10dの少なくとも一部を覆っている。前記第2方向Yに沿って、前記第2セグメント502の長さは、前記電池アセンブリ11の長さよりも小さく、前記第2セグメント502は、前記第2側面10eの少なくとも一部を被覆している。前記第2方向Yに沿って、前記第3セグメント503の長さは、前記電池アセンブリ11の長さよりも小さく、前記第3セグメント503は、前記第1表面10bの少なくとも一部を被覆しており、前記被覆材50は、前記電池セルモジュール10を第1領域12と第2領域13とに仕切って形成する。前記被覆材50は、前記電池セルアセンブリ11の位置を規定して、前記電池セルアセンブリ11の揺動を低減するために用いられる。
【0054】
幾つかの実施例では、前記被覆材50は、前記第3方向Xに第1貫通孔701及び第2貫通孔702と部分的に重なっているので、第1領域12及び第3領域14への外部異物の侵入を減らすのに有利であり、外部異物は、塵粒子などを含むことができる。
【0055】
幾つかの実施例では、図17に示したように、前記被覆材50は、前記第1セグメント501と第2セグメント502とを接続する第4セグメント505を含む。第1方向Zに沿って、前記第4セグメント505は、第3セグメント503と対向して配置される。第2方向Yに沿って、前記第4セグメント505の長さは、前記電池アセンブリ11の長さよりも小さく、前記第4セグメント505は、前記第2表面10cの少なくとも一部を被覆しており、前記電池セルアセンブリ11の位置をさらに規定することができる。オプションとして、前記被覆材50は、環状構造である。
【0056】
幾つかの実施例では、図7及び図17に示すように、前記被覆材50は前記第2方向Yと反対の方向に沿って順に配置された第1被覆材51及び第2被覆材52を備え、前記第1被覆材51と前記第2被覆材52とは離間して設けられ、前記第1被覆材51は前記第1領域12と前記第2領域13との間に位置し、前記第2被覆材52は、前記第2領域13と前記第3領域14との間に位置し、前記通路10aが第2領域13に位置する部分は隙間を含む。前記第1被覆材51は、前記第1領域12内に設けられた第1樹脂材料が前記第2領域13内に流入するのを規制し、前記第2被覆材52は、前記第3領域14内に設けられた第1樹脂材料が前記第2領域13内に流入するのを規制してもよい。オプションとして、前記第1被覆材51及び前記第2被覆材52は、シール発泡綿である。オプションとして、前記第1被覆材51は一体成型構造であり、前記第2被覆材52は一体成型構造である。オプションとして、前記第1被覆材51は、第1セグメント501と、第2セグメント502と、第3セグメント503と、第4セグメント505とを備える。オプションとして、第2被覆材52は、第1セグメント501、第2セグメント502、第3セグメント503、及び第4セグメント505を備える。
【0057】
オプションとして、前記被覆材50と前記電池セルアセンブリ11とが接続される内面に接着剤が設けられ、前記被覆材501と複数の電池セルアセンブリ11との接着固定に有利であり、第1樹脂材料の流動をさらに制限する。オプションとして、前記被覆材50は弾性を有し、前記被覆材50が複数の電池セルアセンブリ11に圧力を加え、第1樹脂材料の流動をさらに規制することができるように、被覆材50の寸法は、前記複数の電池セルアセンブリ11の外周寸法よりも小さい。
【0058】
いくつかの実施例では、図18~19に示されるように、前記第1被覆材51と前記第2被覆材52は、前記被覆材50として一体に成形されて製造され、前記被覆材50には、第1セグメント501、第2セグメント502、第3セグメント503及び第4セグメント505が設けられ、前記第3セグメント503は、前記第1セグメント501と前記第2セグメント502の一端に接続し、前記第4セグメント505は、前記第1セグメント501と前記第2セグメント502の他端に接続し、前記第3セグメント503は前記第1表面10bを被覆し、前記第3方向Xに沿って前記第4セグメント505は前記第2表面10cの一部を被覆し、前記電池セルアセンブリ11の揺動を低減することができるという作用がある。
【0059】
幾つかの実施例では、前記第1セグメント501には第7貫通孔5011が設けられ、前記第2セグメント502には第8貫通孔5021が設けられ、前記第7貫通孔5011と前記第8貫通孔5021とは対向して配置され、前記第7貫通孔5011と、前記第8貫通孔5021と、前記通路10aとは、前記第3方向Xにおいて少なくとも部分的に重なり、前記第7貫通孔5011及び第8貫通孔5021は、通路10aと外気の流通を容易にし、電池パックの内部放熱に有利である。
【0060】
幾つかの実施例では、前記第1セグメント501及び第2セグメント502には、凹部504が設けられ、前記電池セルモジュール10は、前記第3方向Xに沿う側辺が前記凹部504内に収容される。前記凹部504は、電池セルモジュール10の位置を限定し、前記電池セルモジュール10が前記電池パックケース内で揺動するのを減少させるとともに、前記凹部504は、接着剤の一部を貯蔵することができ、前記電池セルモジュール10に対する接着固定を容易にする。
【0061】
幾つかの実施例では、前記凹部504の溝底には、前記電池セルモジュール10に向かう方向にボス5041が延在しており、前記ボス5041は、凹部504内の接着剤の流れを緩めることができ、前記電池セルモジュール10の接着固定に有利である。
【0062】
上記第1樹脂層20と第2樹脂層30については、図2図7及び図8に示すように、前記第1樹脂層20は前記第1領域12に設けられ、前記第2樹脂層30は前記第2領域13に設けられている。ここで、前記第1樹脂層20は、前記第1領域12に第1樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記第2樹脂層30は、前記第2領域13に第2樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記第1樹脂層20は、前記第1被覆材51に接着され、前記第2樹脂層30は、前記第2被覆材52に接着されている。前記第1樹脂層20は、前記複数の電池セルの接着および複数の電池セルと前記第1ケース71との間の接着固定に用いられ、前記第2樹脂層30は、前記複数の電池セルの接着および複数の電池セルと前記第2ケース72との接着固定に用いられる。前記第1樹脂材料および前記第2樹脂材料は、ポッティングコンパウンドを含み、前記ポッティングコンパウンドは、前記第3貫通孔705、前記第4貫通孔706のそれぞれから前記第1領域12および第2領域13にそれぞれポッティングされ、前記第1領域12にポッティングされたポッティングコンパウンドは、硬化して前記第1樹脂層20を形成され、前記第2領域13にポッティングされたポッティングコンパウンドは、硬化して前記第2樹脂層30を形成される。
【0063】
なお、第1樹脂層20及び第2樹脂層30のポッティング方法としては、ポッティング形態や射出成形であり、例えば、低圧射出成形等である。本実施例において、前記第1樹脂層20と第2樹脂層30のポッティングコンパウンドは、部品の接着、封止、ポッティング、塗布保護などの役割を果たすことができる。なお、前記第1樹脂層20及び第2樹脂層30は、エポキシ樹脂ポッティングコンパウンドを含む。前記第1樹脂層20及び前記第2樹脂層30は、エポキシ樹脂ポッティングコンパウンドにより構成されたものに限定されず、他の実施例においては、他のタイプのポッティングコンパウンドに置き換えられる場合もある。
【0064】
上記熱伝導材100については、図2及び図7に示すように、前記熱伝導材100は、各前記電池セルアセンブリ11の前記第2領域13に位置する外面に被覆され、前記熱伝導材100は、前記被覆材50と前記電池セルアセンブリ11との間に位置し、前記熱伝導材100は、電池セルで発生した熱を導出し、その後、電池セルアセンブリ11の間の通路10aを利用して電池パックから熱を排出し、電池パック内部の温度を低下させる。
【0065】
幾つかの実施例では、前記熱伝導材100は、各前記電池セルアセンブリ11の第1領域12に位置する表面の一部に被覆される。
【0066】
幾つかの実施例では、前記熱伝導材100は、各前記電池セルアセンブリ11の第3領域14に位置する表面の一部に被覆される。
【0067】
幾つかの実施例では、前記熱伝導材100は、アルミシェルであり、前記アルミシェルは、より良好な熱伝導性を有し、電気電池セルから発生する熱の導出を容易にする。
【0068】
本願の実施例は、本願技術案で採掘された形成された通路10aによって達成できる放熱効果をよりよく説明するために、異なる積層順序の3つの電池セルアセンブリ及び異なる幅の通路の比較試験も提供する。
【0069】
試験材料:第1電池セルアセンブリ101と第2電池セルアセンブリ102と第3電池セルアセンブリ103と、を備え、第1電池セルアセンブリ101は、2つの電池セルを含み、第2電池セルアセンブリ102は、2つの電池セルを含み、第3電池セルアセンブリ103は、1つの電池セルを含む。
【0070】
試験条件:外界環境風速が2m/sであり、電池セルの最高温度は、70℃に設定した。
【0071】
従来の方案:第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103は、順に第1方向Zに沿って積み重ねて設置され、第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103との間には、通路10aが設けられておらず、現在設けられている電池パックの電池セルの温度が最高温度70℃から55℃、45℃及び35℃に冷却されるまでに要する時間をテストしている。
【0072】
方案1:図11に示すように、第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103は、順に第1方向Zに沿って積み重ねて設置され、第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103との間には、通路10aが設けられ、通路10aの第1方向Zの幅は、1.6mmに設定されており、現在設置されている電池パックの電池セルの温度が最高温度70℃から55℃、45℃及び35℃に冷却されるまでに要する時間をテストしている。
【0073】
方案2:図12に示すように、第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103は、順に第1方向Zに沿って積み重ねて設置され、第1電池セルアセンブリ101と、第2電池セルアセンブリ102と、第3電池セルアセンブリ103との間には、通路10aが設けられ、通路10aの第1方向Zの幅は3mmに設定されており、現在設置されている電池パックの電池セルの温度が比較的高い温度70℃から55℃、45℃及び35℃に冷却されるまでに要する時間をテストしている。
【0074】
方案3:図13に示すように、第1電池セルアセンブリ101と、第3電池セルアセンブリ103と、第2電池セルアセンブリ102は、順に第1方向Zに沿って積み重ねて設置され、第1電池セルアセンブリ101と第3電池セルアセンブリ103と第2電池セルアセンブリ102との間には、通路10aが設けられ、通路10aの第1方向Zの幅は3mmに設定されており、現在設置されている電池パックの電池セルの温度が比較的高い温度70℃から55℃、45℃及び35℃に冷却されるまでに要する時間をテストしている。
【0075】
方案4:図14に示すように、第3電池セルアセンブリ103、第1電池セルアセンブリ101、及び第2電池セルアセンブリ102は、順に第1方向Zに沿って積み重ねて設置され、第3電池セルアセンブリ103と第1電池セルアセンブリ101と第2電池セルアセンブリ102との間には、通路10aが設けられ、通路10aの第1方向Zの幅は3mmに設定されており、現在設置されている電池パックの電池セルの温度が比較的高い温度70℃から55℃、45℃及び35℃に冷却されるまでに要する時間をテストしている。
【0076】
分析結果を下記の表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
表1における従来の方案と方案1の試験データの比較からわかるように、従来の方案には通路10aが設置されておらず、従来の方案における電池セルは、比較的高い温度70℃から55℃、45℃、35℃に冷却されるまでに要する時間が長く、具体的には、方案1は、従来の方案における電池セルが70℃から55℃に冷却されるまでに要する時間よりも1.8分短縮し、方案1は、従来の方案における電池セルが70℃から45℃に冷却されるまでに要する時間よりも5分短縮し、方案1は、従来の方案における電池セルが70℃から35℃に冷却されるまでに要する時間よりも11分短縮する。
【0079】
表1における方案1と方案2の試験データの比較からわかるように、3つの電池セルアセンブリの積層配列方式が同じである場合、通路10aの第1方向Zにおける幅は、電池セルの放熱に影響があり、通路10aの第1方向Zにおける幅が大きいとき、通路10aは電池セルの放熱に効果が高く、具体的には、方案2は、方案1の電池セルが70℃から55℃に冷却されるまでに要する時間よりも2.1分短縮され、方案2は、方案1における電池セルが70℃から45℃に冷却されるまでに要する時間よりも3.4分間短縮され、方案2は、方案1における電池セルが70℃から35℃に冷却されるまでに要する時間よりも5.8分短縮される。
【0080】
表1における方案2と方案3の試験データの比較からわかるように、通路10aの第1方向Zにおける幅が同じである場合、3つの電池セルアセンブリの積み重ね順序は、電池セルの放熱に影響があり、方案3の電池セルの放熱効果が比較的良く、具体的には、方案3は、方案2における電池セルが70℃から55℃に冷却されるまでに要する時間よりも0.7分短縮され、方案3は、方案2における電池セルが70℃から45℃に冷却されるまでに要する時間よりも1.7分短縮され、方案3は、方案2における電池セルが70℃から35℃に冷却されるまでに要する時間よりも3.1分短縮される。
【0081】
表1における方案3と方案4の試験データの比較からわかるように、通路10aの第1方向Zにおける幅が同じである場合、3つの電池セルアセンブリの積み重ね順序は、電池セルの放熱に影響があり、方案4の電池セルの放熱効果が最も良く、具体的には、方案4は、方案3における電池セルが70℃から55℃に冷却されるまでに要する時間よりも1.6分短縮され、方案4は、方案3における電池セルが70℃から45℃に冷却されるまでに要する時間よりも1.6分短縮され、方案3は、方案2における電池セルが70℃から35℃に冷却されるまでに要する時間よりも0.4分短縮される。
【0082】
以上のことから、3つの電池セルアセンブリ間に通路10aを設けた放熱効果は、従来の方案(通路10aを設けない)の放熱効果より良く、通路10aの第1方向Zの幅が3mmであれば、放熱効果が良く、また、3つの電池セルアセンブリの第1方向Zの積み重ね順が電池セルの放熱に影響があり、そして、第3電池セルアセンブリ103、第1電池セルアセンブリ101及び第2電池セルアセンブリ102の積み重ね順に第1方向Zに沿って積層する場合、電池セルの放熱効果が良い。
【0083】
本願の実施例では、電池セルモジュール10と、被覆材50と、第1樹脂層20と、少なくとも1つの第1構造材40とが設けられることで、前記電池セルモジュール10は、第1方向Zに沿って積み重ねて設けられる複数の電池セルアセンブリ11を備え、前記電池セルモジュール10は、第1方向Zに沿って対向して設けられる第1表面10b及び第2表面10cと、第3方向Xに沿って対向して設けられる第1側面10d及び第2側面10eとを備える。前記被覆材は、第1セグメント501と、第2セグメント502と、前記第1セグメント501と前記第2セグメント502とを接続する第3セグメント503と、を備え、前記第1セグメント501は、第1側面10dの少なくとも一部を被覆し、前記第2セグメント502は、第2側面10eの少なくとも一部を被覆し、前記第3セグメント503は、第1表面10bを被覆する。前記電池セルモジュール10は、第2方向Yに沿って前記被覆材50の両側に位置する第1領域12と、第2領域13とを含み、前記第1方向Z、第2方向Yおよび第3方向Xは、二つずつ垂直であり、前記第1樹脂層20は、前記第1領域12に第1樹脂材料を設けて固定することにより形成され、前記第1樹脂層20は、前記被覆材に接着されている。また、少なくとも1つの第1構造材40は、隣接する2つの電池セルアセンブリ11を隔てて通路10aを形成するように、隣接する2つの電池セルアセンブリ11の間に設けられ、前記通路10aは、前記第2領域13に位置する部分に間隙を含み、前記通路10aは、外気と流通し、前記通路10aを利用して、電池セルアセンブリ11で発生した熱を電池パックから排出し、電池パック内部の温度を低下させるとともに、また、外部送風部材又は換気部材を通路10aに設け、通路10a内の空気の流れを加速させ、電池パックの放熱を高め、電池パック内部全体の温度を下げる効果を奏することもできる。
【0084】
本願は、電力消費機器の実施例をさらに提供し、電力消費機器は、上記の電池パックを含み、前記電力消費機器は、農業用無人機、電動二輪車、電力貯蔵装置、ハンドヘルド電動工具などを含むがこれらに限定されなく、電池パックの機能及び構成は上記の実施例を参照することができ、ここでは一概に説明しない。
【0085】
以上述べたのは本願の実施例に過ぎず、本願の特許範囲を限定する趣旨ではなく、本願の明細書及び図面の内容で等価な構造又は等価のフローを置き換えたり、他の関連技術分野に直接又は間接的に応用したりしても、本願の特許請求の範囲に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0086】
10 電池セルモジュール
10a通路
10b第1表面
10c第2表面
10d第1側面
10e第2側面
11電池セルアセンブリ
11a電池セル
12第1領域
13第2領域
14第3領域
111電極アッセンブリ
112セルケース
1121第2部分
1122第1部分
101第1電池セルアセンブリ
102第2電池セルアセンブリ
103第3電池セルアセンブリ
113タブ
113a正極タブ
113b負極タブ
20第1樹脂層
30第2樹脂層
40第1構造材
50被覆材
51第1被覆材
52第2被覆材
501第1セグメント
5011第7貫通孔
502第2セグメント
5021第8貫通孔
503第3セグメント
504凹部
5041接着ボス
505第4セグメント
70電池パックケース
70a収容チャンバ
701第1貫通孔
702第2貫通孔
703第1側壁
704第2側壁
705第3貫通孔
706第4貫通孔
71第1ケース
72第2ケース
80アダプタアセンブリ
801アダプタ板
8011第2開口
8012第5貫通孔
8013第6貫通孔
802アダプタ素子
8021第1アダプタ素子
8022第2アダプタ素子
803導電片
90回路基板
100熱伝導材
図1
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図5
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【国際調査報告】