(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】電源供給及び位置認識の可能なスマートブロック及びその制御システム
(51)【国際特許分類】
A63H 33/04 20060101AFI20240705BHJP
A63H 33/08 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
A63H33/04 B
A63H33/08 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580963
(86)(22)【出願日】2021-12-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 KR2021019358
(87)【国際公開番号】W WO2023286952
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0091451
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524000388
【氏名又は名称】クリモ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ソク
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ガン ヒョン
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150BA23
2C150EH16
2C150FA04
(57)【要約】
本発明は、スマートブロック及びその制御システムに関し、より詳しくは、データ送受信の可能な機能ブロックを介して多様な機能を付与して、学習、遊び、コーディングの体験ができるようにし、機能ブロックに対する電源は機能ブロックと側面で結合する特定のパワーブロックによって供給し、従来のブロックをスマートブロックに容易に転用できるようにし、スマートブロックの製作コストを低め、電源も簡単に供給することができ、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送することができるビーコンブロックをさらに備え、ビーコンブロックの側面に機能ブロックを結合することによって基準位置についての情報を受け、ここで、基準位置に対する相対的な機能ブロックの位置情報を受けることにより、各機能ブロックの位置を正確に把握することができる電源供給及び位置認識の可能なスマートブロック及びその制御システムに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力を受けて多様な機能を実現する機能ブロックと、
前記機能ブロックの側面に結合され、機能ブロックに電力を供給し、電力を貯蔵するバッテリーを備えるパワーブロックと、を含むことを特徴とする、スマートブロック。
【請求項2】
前記機能ブロックは、側面で互いに結合できるように形成され、一側で受ける電力を他側の機能ブロックに伝達することを特徴とする、請求項1に記載のスマートブロック。
【請求項3】
前記パワーブロックは、上下方向に積層されることによって電力が伝達されることを特徴とする、請求項2に記載のスマートブロック。
【請求項4】
前記スマートブロックは、
一定の容積のブロックを形成するように内部に一定の空間を有するように形成される本体部と、
前記本体部の上側に結合され、上側のスマートブロックに結合できるように突起が形成された上板部と、
前記本体部の下側に結合され、下側のスマートブロックに結合できるように前記突起が挿入される結合溝が形成された下板部と、を含み、
前記下板部は、側面のスマートブロックに電力を伝達する水平電力ラインを含むことを特徴とする、請求項3に記載のスマートブロック。
【請求項5】
前記パワーブロックは、バッテリーに貯蔵された電力を上下方向に伝達する垂直電力ラインをさらに含み、
前記垂直電力ラインは、前記本体部、上板及び下板部を貫通して形成されることを特徴とする、請求項4に記載のスマートブロック。
【請求項6】
前記スマートブロックは、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送するビーコンブロックをさらに含み、
前記機能ブロックは、前記ビーコンブロックの側面に結合され、ビーコンブロックの基準位置に対する情報を受けることを特徴とする、請求項1に記載のスマートブロック。
【請求項7】
前記機能ブロックは、側面で互いに結合できるように形成され、一側で受ける位置情報を他側の機能ブロックに伝達することを特徴とする、請求項6に記載のスマートブロック。
【請求項8】
前記ビーコンブロックは、ビーコンブロック又はパワーブロックと上下方向に結合されることによって位置情報が伝達されることを特徴とする、請求項7に記載のスマートブロック。
【請求項9】
前記スマートブロックは、
一定の容積のブロックを形成するように内部に一定空間を有するように形成される本体部と、
前記本体部の上側に結合され、上側のスマートブロックに結合できるように突起が形成された上板部と、
前記本体部の下側に結合され、下側のスマートブロックに結合できるように前記突起が挿入される結合溝が形成された下板部と、を含み、
前記下板部は、側面のスマートブロックに位置情報を伝達する水平通信ラインを含むことを特徴とする、請求項8に記載のスマートブロック。
【請求項10】
前記ビーコンブロックは、基準位置情報を上下方向に伝達する垂直通信ラインをさらに含み、
前記垂直通信ラインは、前記本体部、上板及び下板部を貫通して形成されることを特徴とする、請求項9に記載のスマートブロック。
【請求項11】
前記ビーコンブロックは、
前記下板部に形成され、側面のスマートブロックに電力を伝達する水平電力ラインと、
電力を上下方向に伝達する垂直電力ラインと、を含むことを特徴とする、請求項10に記載のスマートブロック。
【請求項12】
前記機能ブロックは、
多様な入力信号を発生させて伝送する入力ブロックと、
多様な出力信号を表出する出力ブロックと、
多様な論理演算に必要な制御信号を発生させて伝送する論理ブロックと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のスマートブロック。
【請求項13】
遊び用ブロックの形態に形成されて互いに結合され、多様な機能を実現するスマートブロックと、
前記スマートブロックと通信し、スマートブロックについての制御情報を伝達するコントロールブロックと、
前記コントロールブロックと通信し、前記スマートブロックの多様な作動を設定及び制御するユーザ端末と、を含み、
前記スマートブロックは、請求項1~12のいずれか一項に記載のスマートブロックであることを特徴とする、スマートブロック制御システム。
【請求項14】
前記機能ブロックは、
識別情報を含み、機能ブロックに対する電源の供給によって識別情報及び位置情報をコントロールブロックに伝送するIDモジュールと、
他の機能ブロックとのペアリング連結に活用されるペアリングモジュールと、
特定の機能に対する設定又は修正が可能な機能モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項13に記載のスマートブロック制御システム。
【請求項15】
前記ユーザ端末は、
ペアリング連結させる機能ブロック及び機能ブロックのペアリングモジュールに関連制御信号を伝送するペアリング制御モジュールと、
特定の機能ブロックの機能モジュールに対する特定の機能を設定又は修正する機能制御モジュールと、
学習又は遊びのために複数の機能ブロックを動作させる場合に各機能ブロックの作動に対する条件、作動順序、繰り返し可否関連のシーケンスを設定するシーケンス制御モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項14に記載のスマートブロック制御システム。
【請求項16】
前記ユーザ端末は、
制御対象に対する制御命令をコーディングする作業画面を提供するインターフェース部と、
前記インターフェース部の作業画面にコーディングされた内容をコンパイルし、コンパイルされた制御コードの制御対象を特定するコーディング処理部と、をさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載のスマートブロック制御システム。
【請求項17】
前記インターフェース部は、
前記作業画面で選択可能な複数の命令語エントリーを表示する第1領域と、
前記第1領域で選択されたエントリーがドラッグアンドドロップ(drag & drop)方式で表示される第2領域と、を含み、
前記コーディング処理部は、
前記第1領域のエントリーが日常用語で表示される場合、日常用語をプログラミング言語に変換してコンパイル可能にする変換処理モジュールと、
前記第2領域に配置された複数の前記エントリーの配列順に前記第2領域に配置された複数の前記エントリーをコンパイルするコンパイル処理モジュールと、
前記コンパイル処理モジュールによってエントリーがコンパイルされた制御コードの欠陥を分析する欠陥分析モジュールと、
前記欠陥分析モジュールの分析結果、制御コードに欠陥が存在すると、前記作業画面に欠陥を表示する欠陥表示モジュールと、
前記欠陥分析モジュールの分析結果、制御コードに欠陥が存在しないと、エントリーがコンパイルされた制御コードを制御対象に伝送する制御コード伝送モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項16に記載のスマートブロック制御システム。
【請求項18】
前記コーディング処理部は、
前記IDモジュールによって伝送される識別情報の選択によってコーディング対象を特定するコーディング対象特定モジュールを含み、
前記コーディング対象特定モジュールは、
前記IDモジュールによって伝送された識別情報を作業画面上に表示する識別情報表示モジュールと、
前記識別情報表示モジュールによって表示された識別情報をエントリーの客体項目に選択されるようにするか或いは客体項目にドラッグアンドドロップ(drag & drop)されるようにする場合、当該識別情報をコーディング対象として選択する識別情報選択モジュールと、
選択された識別情報をエントリーに対するコーディング対象として指定する識別情報指定モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項16に記載のスマートブロック制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートブロック及びその制御システムに関し、より詳しくは、データ送受信の可能な機能ブロックを介して多様な機能を付与して、学習、遊び、コーディングの体験ができるようにし、機能ブロックに対する電源は機能ブロックと側面で結合する特定のパワーブロックによって供給し、従来のブロックをスマートブロックに容易に転用できるようにし、スマートブロックの製作コストを低め、電源も簡単に供給することができ、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送することができるビーコンブロックをさらに備え、ビーコンブロックの側面に機能ブロックを結合することによって基準位置についての情報を受け、ここで、基準位置に対する相対的な機能ブロックの位置情報を受けることにより、各機能ブロックの位置を正確に把握することができる電源供給及び位置認識の可能なスマートブロック及びその制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ブロック玩具は、長方形、円筒形などの多様な立体形状を有する多数のブロックを互いに合わせて連結するか或いは配列するなどの方法で、形状、図形などを完成しながら楽しむことができる玩具であり、その組立てによって乳児又は子供に各種の教育的効果を付与し、各種の模型を組み立てることにより、知能及び創意力を向上させることができる。最近では、このようなブロック玩具にIoTなどの機能性を付与するスマートブロックに進化しており、このようなスマートブロックが配置されるボードにおいても多様なスマート機能性を付与するボード製品が開発されている。
【0003】
しかし、従来のスマートブロック又はコーディング教育用ブロック製品の場合、単純に特定の機能性を実現するスマートブロックを配列又は羅列するか或いは所定の順序に配置することで学習又は遊びが行われ、コーディング教育も、特定のスマートブロックに特定の機能の関数を実現するように入力した後、これを実行させる程度に留まっている実情である。
【0004】
韓国登録特許第10-1915939号公報に開示されている「スマートブロック」の場合にも、既存の組立式ブロック玩具と結合して創意的な遊び及び教育を提供することができるように、無線通信の機能はもちろんのこと、多様な入出力の可能な機能性を有するスマートブロックを活用してはいるが、実際に前記先行特許では、このようなスマートブロック間の連結による機能の実現の他には特別な概念を開示しておらず、コーディング教育などに対しても問題認識や解決課題などを開示していない。
【0005】
また、すべてのスマートブロック内に、自体機能のための構成だけでなく、電源を供給するための構成、通信のための構成などが全部含まれているので、スマートブロックの値段が高くなり、製作が複雑であり、既存のブロックを活用しにくいという問題がある。
【0006】
また、従来のスマートブロックは正確な位置を認識して特定する構成を含んでいないので、スマートブロックに対する多様な作動を設定し、コーディングなどを実施することに困難があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1915939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するために案出されたものである。
【0009】
本発明は、データの送受信の可能な機能ブロックを介して多様な機能を付与して、学習、遊び、及びコーディングの体験を可能にし、機能ブロックに対する電源は機能ブロックと側面で結合する特定のパワーブロックによって供給することにより、従来のブロックをスマートブロックに容易に転用することができ、スマートブロックの製作コストを低め、電源も簡単に供給することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0010】
本発明は、機能ブロックが互いに側面で結合するようにするとともにパワーブロックから電力が伝達されるようにすることで、単一のパワーブロックに対して多数の機能ブロックを連結して電力を受けるようにすることにより、スマートブロックを効率的に使用及び連結することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0011】
本発明は、パワーブロックを上下方向に連結して電力が伝達されるようにすることにより、スマートブロックを2次元的に多層に形成する場合にも電力を円滑に供給することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0012】
本発明は、機能ブロック及びパワーブロックのいずれも、本体部、上板部、及び下板部で構成し、側面に電力を伝達する水平電力ラインを下板部にのみ形成することにより、従来のブロックを容易に転用することができ、下板部のみを取り替えて多様な形態のブロックとして使用することができ、水平電力ラインも容易に取替及び点検することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0013】
本発明は、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送することができるビーコンブロックをさらに備え、ビーコンブロックの側面に機能ブロックを結合して基準位置についての情報を受け、ここで、基準位置に対する機能ブロックの相対的な位置情報を受けることにより、各機能ブロックの位置を正確に把握することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0014】
本発明は、機能ブロックを側面で結合して、ビーコンモジュールから伝達された基準位置情報を伝達し、この際にも基準位置に対する機能ブロックの相対的位置情報を受けることにより、単一のビーコンブロックでも多数の機能ブロックについての正確な位置情報を提供することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0015】
本発明は、ビーコンブロックをビーコンブロック又はパワーブロックと上下方向に連結して位置情報を伝達するようにすることにより、スマートブロックを2次元的に多層に形成する場合にも正確な位置情報を提供することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0016】
本発明は、側面に位置情報を伝達する水平通信ラインも下板部にのみ形成することで、従来のブロックを容易に転用することができ、下板部のみを取り替えて多様な形態のブロックとして使用することができ、水平通信ラインの取替及び点検も容易に実施することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0017】
本発明は、ビーコンブロックがパワーブロックのような電力ラインを一緒に含むことで、単一のビーコンブロックで電力も供給するようにすることにより、ブロックを効率的に構成することができるスマートブロックを提供することに目的がある。
【0018】
本発明は、ユーザ端末を介して機能ブロックに対する多様な機能や動作を設定することができるようにすることにより、スマートブロックによる多様な学習、遊び、及びコーディングの体験などができるようにするスマートブロック制御システムを提供することに目的がある。
【0019】
本発明は、機能ブロック間のペアリング連結によって多様な機能ブロックを組み合わせることができ、また機能ブロックの実行機能を学習又は遊びのミッションに合うように設定/修正/制御することができ、機能に対するシーケンス制御によって、限定された機能ブロックでも多様な学習又は遊びを実現することができるスマートブロック制御システムを提供することに目的がある。
【0020】
本発明は、スマートブロックをコーディング学習に活用することができ、ここで、コーディング用作業画面に表示された命令語エントリーを順にドラッグアンドドロップする動作のみでコーディング作業を実行することができ、エントリーの記入及び識別情報の記入の全部をドラッグアンドドロップ方式で実行することができ、また対象スマートブロックの識別情報を作業画面に表示し、作業画面に表示された識別情報(又は簡素化アイコン)をエントリーの中間に記入する動作によって簡便にコーディング作業を実行することができ、配置が完成されたスマートブロック完成品によってコーディング結果をすぐ確認することができるスマートブロック制御システムを提供することに目的がある。
【0021】
本発明は、識別情報とともにビーコンブロックによる基準位置情報によって各機能ブロックの正確な位置を把握し、機能ブロックに対する作動の設定、コーディングなどを容易に実行することができるスマートブロック制御システムを提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は、前述した目的を達成するために、次のような構成を有する実施例によって実現される。
【0023】
本発明の一実施例によれば、本発明によるスマートブロックは、電力を受けて多様な機能を実現する機能ブロックと、前記機能ブロックの側面に結合され、機能ブロックに電力を供給し、電力を貯蔵するバッテリーを備えるパワーブロックと、を含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記機能ブロックは、側面で互いに結合できるように形成され、一側で受ける電力を他側の機能ブロックに伝達することを特徴とする。
【0025】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記パワーブロックは上下方向に積層されることによって電力が伝達されることを特徴とする。
【0026】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックは、一定の容積のブロックを形成するように内部に一定の空間を有するように形成される本体部と、前記本体部の上側に結合され、上側のスマートブロックに結合できるように突起が形成された上板部と、前記本体部の下側に結合され、下側のスマートブロックに結合できるように前記突起が挿入される結合溝が形成された下板部と、を含み、前記下板部は、側面のスマートブロックに電力を伝達する水平電力ラインを含むことを特徴とする。
【0027】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記パワーブロックは、バッテリーに貯蔵された電力を上下方向に伝達する垂直電力ラインをさらに含み、前記垂直電力ラインは、前記本体部、上板及び下板部を貫通して形成されることを特徴とする。
【0028】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックは、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送するビーコンブロックをさらに含み、前記機能ブロックは前記ビーコンブロックの側面に結合され、ビーコンブロックの基準位置に対する情報を受けることを特徴とする。
【0029】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記機能ブロックは側面で互いに結合できるように形成され、一側で受ける位置情報を他側の機能ブロックに伝達することを特徴とする。
【0030】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記ビーコンブロックはビーコンブロック又はパワーブロックと上下方向に結合されることによって位置情報が伝達されることを特徴とする。
【0031】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックは、一定の容積のブロックを形成するように内部に一定空間を有するように形成される本体部と、前記本体部の上側に結合され、上側のスマートブロックに結合できるように突起が形成された上板部と、前記本体部の下側に結合され、下側のスマートブロックに結合できるように前記突起が挿入される結合溝が形成された下板部と、を含み、前記下板部は、側面のスマートブロックに位置情報を伝達する水平通信ラインを含むことを特徴とする。
【0032】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記ビーコンブロックは、基準位置情報を上下方向に伝達する垂直通信ラインをさらに含み、前記垂直通信ラインは、前記本体部、上板及び下板部を貫通して形成されることを特徴とする。
【0033】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記ビーコンブロックは、前記下板部に形成され、側面のスマートブロックに電力を伝達する水平電力ラインと、電力を上下方向に伝達する垂直電力ラインと、を含むことを特徴とする。
【0034】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロックにおいて、前記機能ブロックは、多様な入力信号を発生させて伝送する入力ブロックと、多様な出力信号を表出する出力ブロックと、多様な論理演算に必要な制御信号を発生させて伝送する論理ブロックと、を含むことを特徴とする。
【0035】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロック制御システムは、遊び用ブロックの形態に形成されて互いに結合され、多様な機能を実現するスマートブロックと、前記スマートブロックと通信し、スマートブロックについての制御情報を伝達するコントロールブロックと、前記コントロールブロックと通信し、前記スマートブロックの多様な作動を設定及び制御するユーザ端末と、を含むことを特徴とする。
【0036】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロック制御システムにおいて、前記機能ブロックは、識別情報を含み、機能ブロックに対する電源の供給によって識別情報及び位置情報をコントロールブロックに伝送するIDモジュールと、他の機能ブロックとのペアリング連結に活用されるペアリングモジュールと、特定の機能に対する設定又は修正が可能な機能モジュールと、を含むことを特徴とする。
【0037】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロック制御システムにおいて、前記ユーザ端末は、ペアリング連結させる機能ブロック及び機能ブロックのペアリングモジュールに関連制御信号を伝送するペアリング制御モジュールと、特定の機能ブロックの機能モジュールに対する特定の機能を設定又は修正する機能制御モジュールと、学習又は遊びのために複数の機能ブロックを動作させる場合に各機能ブロックの作動に対する条件、作動順序、繰り返し可否関連のシーケンスを設定するシーケンス制御モジュールと、を含むことを特徴とする。
【0038】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロック制御システムにおいて、前記ユーザ端末は、制御対象に対する制御命令をコーディングする作業画面を提供するインターフェース部と、前記インターフェース部の作業画面にコーディングされた内容をコンパイルし、コンパイルされた制御コードの制御対象を特定するコーディング処理部と、をさらに含むことを特徴とする。
【0039】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロック制御システムにおいて、前記インターフェース部は、前記作業画面で選択可能な複数の命令語エントリーを表示する第1領域と、前記第1領域で選択されたエントリーがドラッグアンドドロップ(drag & drop)方式で表示される第2領域と、を含み、前記コーディング処理部は、前記第1領域のエントリーが日常用語で表示される場合、日常用語をプログラミング言語に変換してコンパイル可能にする変換処理モジュールと、前記第2領域に配置された複数の前記エントリーの配列順に前記第2領域に配置された複数の前記エントリーをコンパイルするコンパイル処理モジュールと、前記コンパイル処理モジュールによってエントリーがコンパイルされた制御コードの欠陥を分析する欠陥分析モジュールと、前記欠陥分析モジュールの分析結果、制御コードに欠陥が存在すると、前記作業画面に欠陥を表示する欠陥表示モジュールと、前記欠陥分析モジュールの分析結果、制御コードに欠陥が存在しないと、エントリーがコンパイルされた制御コードを制御対象に伝送する制御コード伝送モジュールと、を含むことを特徴とする。
【0040】
本発明のさらに他の実施例によれば、本発明によるスマートブロック制御システムにおいて、前記コーディング処理部は、前記IDモジュールによって伝送される識別情報の選択によってコーディング対象を特定するコーディング対象特定モジュールを含み、前記コーディング対象特定モジュールは、前記IDモジュールによって伝送された識別情報を作業画面上に表示する識別情報表示モジュールと、前記識別情報表示モジュールによって表示された識別情報をエントリーの客体項目に選択されるようにするか或いは客体項目にドラッグアンドドロップ(drag & drop)されるようにする場合、当該識別情報をコーディング対象として選択する識別情報選択モジュールと、選択された識別情報をエントリーに対するコーディング対象として指定する識別情報指定モジュールと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0041】
本発明は、前述した実施例及び後述する構成の結合及び使用の関係によって次のような効果が得られる。
【0042】
本発明は、データの送受信の可能な機能ブロックを介して多様な機能を付与して、学習、遊び、及びコーディングの体験ができるようにし、機能ブロックに対する電源は機能ブロックと側面で結合する特定のパワーブロックによって供給することにより、従来のブロックをスマートブロックに容易に転用することができ、スマートブロックの製作コストを低め、電源も簡単に供給することができる効果がある。
【0043】
本発明は、機能ブロックが互いに側面で結合するとともにパワーブロックから受けた電力が伝達されるようにすることで、単一のパワーブロックに対して多数の機能ブロックを連結して電力を受けることができるようにすることにより、スマートブロックを効率的に使用及び連結することができる効果がある。
【0044】
本発明は、パワーブロックを上下方向に連結して電力が伝達されるようにすることにより、スマートブロックを2次元的に多層に形成する場合にも電力を円滑に供給することができる効果がある。
【0045】
本発明は、機能ブロック及びパワーブロックのいずれも本体部、上板部、及び板部で構成し、側面に電力を伝達する水平電力ラインを下板部にのみ形成することにより、従来のブロックを容易に転用することができ、下板部のみを取り替えて多様な形態のブロックとして使用することができ、水平電力ラインも容易に取替及び点検することができる効果がある。
【0046】
本発明は、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送することができるビーコンブロックをさらに備え、ビーコンブロックの側面に機能ブロックを結合することによって基準位置についての情報を受け、ここで、基準位置に対する機能ブロックの相対的な位置情報を受けることにより、各機能ブロックの位置を正確に把握することができる効果がある。
【0047】
本発明は、機能ブロックを側面で結合するとともに、ビーコンモジュールから受けた基準位置情報を伝達するようにし、この際にも基準位置に対する機能ブロックの相対的位置情報を受けるようにすることにより、単一のビーコンブロックでも多数の機能ブロックについての正確な位置情報を提供することができる効果がある。
【0048】
本発明は、ビーコンブロックをビーコンブロック又はパワーブロックと上下方向に連結して位置情報が伝達できるようにすることにより、スマートブロックを2次元的に多層に形成する場合にも正確な位置情報を提供することができる効果がある。
【0049】
本発明は、側面で位置情報を伝達する水平通信ラインも下板部にのみ形成することで、従来のブロックを容易に転用することができ、下板部のみを取り替えて多様な形態のブロックとして使用することができ、水平通信ラインも容易に取替及び点検することができる効果がある。
【0050】
本発明は、ビーコンブロックがパワーブロックのような電力ラインを一緒に含むことにより、単一のビーコンブロックで電力も供給することができるようにすることにより、ブロックを効率的に構成することができる効果がある。
【0051】
本発明は、ユーザ端末を介して、機能ブロックに対する多様な機能及び動作を設定することができるようにして、スマートブロックによる多様な学習、遊び、及びコーディングの体験などができるようにする効果がある。
【0052】
本発明は、機能ブロック間のペアリング連結によって多様な機能ブロック間の組合せが可能であり、また機能ブロックの実行機能を学習又は遊びのミッションに合うように設定/修正/制御することができ、機能に対するシーケンス制御によって限定された機能ブロックでも多様な学習又は遊びを実現することができる効果がある。
【0053】
本発明は、スマートブロックをコーディング学習に活用することができ、この際、コーディング用作業画面に表示された命令語エントリーを順にドラッグアンドドロップする動作のみでコーディング作業を実行することができ、命令語エントリーを日常用語で表示して低年代のコーディング体験も可能であり、エントリーの記入及び識別情報の記入の全てをドラッグアンドドロップ方式で実行することができ、また対象スマートブロックの識別情報を作業画面に表示し、作業画面に表示された識別情報(又は簡素化アイコン)をエントリーの中間に記入する動作によって簡便にコーディング作業を実行することができ、配置が完成されたスマートブロック完成品によってコーディング結果をすぐ確認することができる効果がある。
【0054】
本発明は、識別情報とともにビーコンブロックによる基準位置情報によって各機能ブロックの正確な位置を把握し、機能ブロックに対する作動の設定、コーディングなどを容易で正確に実施することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図1】本発明の一実施例によるスマートブロックの構成図である。
【
図3】
図2のパワーブロックの底面図及び平面図である。
【
図5】本発明の他の実施例によるスマートブロックの構成図である。
【
図7】
図5のビーコンブロックの底面図及び平面図である。
【
図8】ビーコンブロックの一例を示す参考図である。
【
図9】ビーコンブロックの下板部の実際モデリング例を示す参考図である。
【
図10】スマートブロックの上面及び下面に対するさらに他の例を示す参考図である。
【
図12】本発明のさらに他の実施例によるスマートブロック制御システムの構成図である。
【
図13】
図12の機能ブロックの構成を示すブロック図である。
【
図15】スマートブロックを用いたコーディング教育に活用されるインターフェース部の作業画面を示す参考図である。
【
図16】コーディング処理部の構成を示すブロック図である。
【
図17】インターフェース部を介して表示される機能ブロックの識別情報を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下では、本発明による電源供給及び位置認識の可能なスマートブロック及びその制御システムの好適な実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。以下で本発明を説明するにあたり、公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。明細書全般で、ある部分がある構成要素を「含む」というとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味し、また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これはハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せによって実現可能である。
【0057】
本発明の一実施例による電源供給及び位置認識の可能なスマートブロックを
図1~
図4に基づいて説明すると、前記スマートブロック1は、電力を受けて多様な機能を実現する機能ブロック1’と、前記機能ブロック1’の側面に結合され、機能ブロック1’に電力を供給し、電力を貯蔵するバッテリーを有するパワーブロック1”と、を含む。
【0058】
前記機能ブロック1’は一般的に学習又は遊びのために多く活用されるブロックにスマート機能が付加されたブロックを意味するものであり、スマート機能とは、IoTのような通信機能はもちろんのこと、多様な入出力信号などのデータを生成及び表出する機能などを果たすことができる機能を意味する。前記機能ブロック1’は、特定の文字が音を出力するか或いは温度/湿度などを測定するなどの多様な機能を果たすように形成され、このために、通信モジュール、演算モジュール(CPU)などの多様な部品及び回路を含まなければならず、特に電力を受けることによってこそ機能ブロック1’が有する機能を果たすことができる。したがって、従来のスマートブロックはスマートブロックのそれぞれにバッテリーを構成して電力を受けるようにしなければならなかったので、スマートブロックの製作コストが高くなり、製作がややこしいという問題があった。したがって、本発明による機能ブロック1’の場合、機能を果たすための最小限の構成のみを内部に形成し、機能ブロック1’に対する電力は別途のパワーブロック1”によって供給することにより、機能ブロック1’の製作コストを低め、簡単に製作することができる。特に、前記機能ブロック1’はパワーブロック1”の側面に結合されて電力を受けるようにするとともに、複数の機能ブロック1’同士も側面で結合されて電力が伝達されるようにすることにより、多数の機能ブロック1’を単一のパワーブロック1”の両側に連結することができ、よって多数の機能ブロック1’に対して電力を簡単に供給することができる。また、前記機能ブロック1’は、後述するように、本体部11、上板部12、及び下板部13からなり、電力を受けて伝達するための構成、及び機能ブロック1’の制御のための構成が下板部13にのみ形成されることにより、従来のブロックの場合にも、下板部13のみを取り替えて機能ブロック1’に容易に転用することができ、スマートブロック1の形態を自由に変更することができる。
【0059】
前記パワーブロック1”は機能ブロック1’に電力を供給する構成であり、内部にバッテリーを備えて電力を貯蔵し、貯蔵された電力を機能ブロック1’に供給することができる。前記パワーブロック1”はその両側に結合された機能ブロック1’に電力を供給することができ、パワーブロック1”の両側に連結される機能ブロック1’は複数が互いに結合され、パワーブロック1”から受けた電力を伝達することができるので、単一のパワーブロック1”によって両側の多数の機能ブロック1’に電力を供給することができる。また、前記パワーブロック1”は上下方向にも結合して電力を伝達することができ、既存のブロック形態に形成されるパワーブロック1”が上下に結合することができるようにする。よって、前記パワーブロック1”は上下方向に積層されて結合され、
図1に示すように、上下に積層されるパワーブロック1”のそれぞれには両側に機能ブロック1’が結合されて電力を受けることができ、これにより、2次元形態に機能ブロック1’を結合してブロック結合体を形成することができる。したがって、本発明は、2次元的に多様な形態のブロック結合体を形成することができるとともに、最少のパワーブロック1”でブロック結合体を形成することができる。また、前記パワーブロック1”は上下に積層されて電力を伝達することができるように形成されることにより、特定のパワーブロック1”のバッテリーが消尽された場合にも、他のパワーブロック1”から電力を受けて機能ブロック1’らに伝達することができるので、全体機能ブロック1’の機能を長時間維持することができる。そして、前記パワーブロック1”のバッテリーを含めた電力伝達の構成も下板部13に形成されることにより、バッテリーなどの消尽の際に容易に取替できるようにし、機能ブロック1’のように既存のブロックからの転用及び多様な形態のブロックへの変更が容易になることができる。
【0060】
一方、前記スマートブロック1は、
図2及び
図4に示すように、一定の容積のブロックを形成するように、内部に一定の空間を有するように形成される本体部11と、前記本体部11の上側に結合され、上側のスマートブロック1に結合できるように突起121が形成された上板部12と、前記本体部11の下側に結合され、下側のスマートブロック1に結合できるように前記突起121が挿入される結合溝131が形成された下板部13と、を含むことができる。ここで、上板部12及び下板部13は一般のブロックのようにそれぞれ着脱可能に結合される突起121及び結合溝131を含むことにより、スマートブロック1の上板部12と下板部13とが互いに結合することができる。
【0061】
前記機能ブロック1’及びパワーブロック1”はいずれも、同じ形態の本体部11、上板部12、及び下板部13から形成され、電力を供給するための構成、機能を制御するための構成、及びデータを伝達するための構成が全て下板部13に形成されることにより、下板部13のみの変更によって多様な形態の機能ブロック1’及びパワーブロック1”を形成することができ、従来のブロックをスマートブロック1に容易に変更することができる。
【0062】
また、前記スマートブロック1は、電力を伝達するための電力ライン14が内部に形成され得る。機能ブロック1’の場合には、水平方向に電力を伝達する水平電力ライン142’のみが下板部13’に形成され、水平電力ライン142’は両側に雌端子142a’及び雄端子142b’がそれぞれ形成されることにより、他のスマートブロック1の雄端子142b及び雌端子142aのそれぞれと結合することができる。ここで、水平電力ライン142’は、一対のラインVCC、Gで形成され、パワーブロック1”又は他の機能ブロック1’と接触して電力を受け、受けた電力を他の機能ブロック1’に伝達することができる。
【0063】
また、前記パワーブロック1”にも、機能ブロック1’と同様に、水平電力ライン142”が形成され、雌端子142a”及び雄端子142b”を含み、両側の機能ブロック1’の雄端子142b’及び雌端子142a’のそれぞれと結合及び接触して電力を伝達するようになり、水平電力ライン142”がバッテリーと連結されることによって電力を受けるようになる。
【0064】
また、前記スマートブロック1は、垂直方向に電力を伝達する垂直電力ライン141を含むことができる。垂直電力ライン141はパワーブロック1”にのみ形成される。よって、垂直に積層されるパワーブロック1”の間で電力を伝達することができ、垂直電力ライン141”は、上板部12”、本体部11”、及び下板部13”を貫通して形成され得る。垂直電力ライン141”も、水平電力ライン142”と同様に、上下側に雌端子141a’及び雄端子141b’が形成されることにより、上下側の垂直電力ライン141”の間の接触及び電力伝達が可能になり、2本のラインVCC、Gが形成され得る。
【0065】
本発明の他の実施例によるスマートブロック1を
図5~
図10を参照して説明すると、前記スマートブロック1は、ビーコンモジュールを介して無線で基準位置情報を伝送するビーコンブロック1”’をさらに含むことができる。
【0066】
前記ビーコンブロック1”’は、前記機能ブロック1’及びパワーブロック1”と同様に、本体部11”’、上板部12”’、及び下板部13”’で形成され、内部にビーコンモジュールをさらに含むことにより、基準位置情報を周辺のスマートブロック1及びスマートブロック1を制御する制御装置に伝送することができる。ここで、制御装置は、別途のコントロールブロック又はアプリケーションなどが組み込まれるスマート端末であり得る。前記ビーコンブロック1”’は、パワーブロック1”と同様に、電力を貯蔵するバッテリーを内蔵することができ、パワーブロック1”にビーコンモジュール及び位置情報を伝達する構成のみを追加する形態に形成され得る。また、前記ビーコンブロック1”’は、パワーブロック1”からバッテリーのみを除去することにより、電力を伝達するように形成されることもできる。よって、前記ビーコンブロック1”’は電力を供給するとともに位置情報を一緒に伝送するように構成され得る。前記ビーコンブロック1”’はビーコンモジュールを介して無線で認識できるように形成され、ビーコンモジュールには、各ビーコンブロック1”’についてのIDなどの認識情報及び基準位置情報が保存され得る。前記ビーコンブロック1”’は、パワーブロック1”と同様に、両側に機能ブロック1’が結合することができ、結合された機能ブロック1’にビーコンブロック1”’を基準とする位置情報を伝送することにより、ビーコンブロック1”’を基準とする機能ブロック1’の正確な位置を把握することができる。また、前記ビーコンブロック1”’は、パワーブロック1”と同様に、上下に積層可能に形成され、上下方向にも位置情報を伝送することができる。よって、前記ビーコンブロック1”’は、両側だけでなく上下方向にも基準位置に対する位置情報を伝送することにより、2次元的なスマートブロック1の構造に対しても各機能ブロック1’の正確な位置情報を生成することができる。
【0067】
一例として、前記ビーコンブロック1”’は、基準位置情報として(x、y)の座標情報を有するように設定され、保存された基準位置情報に対して右側に行くほどx座標に1を足し、左側に行くほどx座標に1を差し引く位置情報を伝達することができ、上側に行くほどy座標に1を足し、下側に行くほどy座標に1を差し引いて位置情報を伝達することができる。
【0068】
図5を参照してビーコンブロック1”’による位置情報の伝達の例について説明すると、ビーコンブロック1”’の基準位置情報は(0、2)として保存され、ビーコンブロック1”’の右側の機能ブロック1’は(1、2)の形態を、左側の機能ブロック1’は(-1、2)の形態を有するように、ビーコンブロック1”’を基準とする位置情報が伝送される。そして、ビーコンブロック1”’の下側には、パワーブロック1”に対して(0、1)の位置情報が伝達され、パワーブロック1”の右側の機能ブロック1’に対しては(1、1)の位置情報が、パワーブロック1”左側の機能ブロック1’に対しては(-1、1)の位置情報が伝達される。よって、ユーザは、ビーコンブロック1”’を基準として多層及び多列に形成される機能ブロック1’の位置を正確に把握することができ、よって各機能ブロック1’などに対する作動などをユーザ端末などを介して正確で容易に設定することができる。
【0069】
また、前記ビーコンブロック1”’が適用される場合、前記パワーブロック1”及び機能ブロック1’は、位置情報の伝達のために接触によるデータ通信ができるように形成され得る。
【0070】
したがって、前記スマートブロック1は、ビーコンブロック1”’からの基準位置情報の伝達のために、データ通信ライン15をさらに含むことができ、ビーコンブロック1”’、機能ブロック1’、及びパワーブロック1”のいずれもデータ通信ライン15を含むことができる。
【0071】
ここで、データ通信ライン15はシリアル通信を介して情報を伝達することができるように形成され、垂直方向に情報を伝達することができる垂直通信ライン151と、水平方向に情報を伝達することができる水平通信ライン152と、を含むことができ、機能ブロック1’には水平通信ライン152’のみが形成されることにより、ビーコンブロック1”’から受けた位置情報を他側の機能ブロック1’に伝達することができる。ここで、機能ブロック1’の水平通信ライン152’も、水平電力ライン142’と同様に、下板部13’に形成され、水平通信ライン152’は、水平電力ライン142’と同様に、両側に雌端子152a’及び雄端子152b’がそれぞれ形成され得る。よって、前記機能ブロック1’は、一側で受けた位置情報を他側に伝達することができ、一側のビーコンブロック1”’から位置情報を受けるか、又は位置情報を受けたさらに他の機能ブロック1’と連結されて位置情報を受けることができる。ここで、水平通信ライン152’は、一対のラインRx、Txで形成され得る。
【0072】
また、前記ビーコンブロック1”’及びパワーブロック1”は、機能ブロック1’と同様に、水平通信ライン152”が形成され、雌端子152a”及び雄端子152b”を有し、両側の機能ブロック1’の雄端子152b’及び雌端子152a’のそれぞれと結合及び接触して位置情報を伝達し、ビーコンブロック1”’のビーコンモジュールに保存される位置情報を受ける。
【0073】
また、前記ビーコンブロック1”’及びパワーブロック1”は、垂直通信ライン151”’、151”がさらに形成され、垂直に積層されるビーコンブロック1”’及びパワーブロック1”の間でも位置情報が伝達されることができる。ここで、垂直通信ライン151”’、151”は、垂直電力ライン141”’、141”と同様に、上板部12、本体部11、及び下板部13を貫通して形成され得る。垂直通信ライン151”’、151”も、水平電力ライン152”’、152”と同様に、上下側に雌端子151a”’、151a”及び雄端子151b”’、151b”が形成されることにより、上下側の垂直通信ライン151”’、151”の間の接触及び情報伝達が可能になり、一対のラインRx、Txで形成され得る。
【0074】
また、ビーコンブロック1”’は、パワーブロック1”と同様な電力ライン14”’を含むことができ、垂直電力ライン141”’及び水平電力ライン142”’を含むことができる。よって、ビーコンブロック1”’のみでも多層のブロックを形成して、位置情報を伝達するとともに電力を供給することができ、
図5に示すように、ビーコンブロック1”’及びパワーブロック1”を交互に積層し、一部にのみビーコンブロック1”’を使用することにより、ブロック構成のためのコストを一層低めることができる。
【0075】
一方、前記機能ブロック1’は、
図10に示すように、多様な入力信号を発生させて伝送する入力ブロック101’と、多様な出力信号を表出する出力ブロック102’と、多様な論理演算に必要な制御信号を発生させて伝送する論理ブロック103’と、を含むことができる。
【0076】
前記入力ブロック101’は機能ブロック1’自体が多様な入力信号を発生させて他のスマートブロック又はユーザ端末と連動することができるようにする構成であり、代表的な例として、特定の開始信号又は停止信号を発生させるスイッチブロックや特定の強度に対する調節信号を発生させるダイヤルブロックなどがあり、その他にも、温度/湿度や照度などのデータを測定して発生させる温度/湿度ブロックや照度ブロック、又は動画などのデータを撮影して伝送するカメラブロックなども前記入力ブロック101’に含まれ得る。
【0077】
前記出力ブロック102’は機能ブロック1’自体が多様な出力信号を発生させて他のスマートブロック又はユーザ端末と連動することができるようにする構成であり、代表的な例として、特定の音信号を発生させるスピーカーブロック、特定の文字や数字などを表示することができるLEDブロックなどがあり、その他にも回転駆動力などを発生させるモーターブロックなども前記出力ブロック102’に含まれ得る。
【0078】
前記論理ブロック103’は機能ブロック1’自体が多様な論理的演算(アルゴリズム実現又はコーディング実現のための演算などを含み)に必要な制御信号などを発生させて伝送する構成であり、代表的な例として、数学演算に必要な+、-、×、÷、=などの演算記号信号を実現することができる演算記号ブロック、仮定(if)、真/偽の場合などの信号を実現することができるケース(case)ブロックなどを含むことができ、その他にも、多様な数学的及び論理的演算を実現するのに必要な信号を生成及び伝送することができる多様なブロックなどを含むことができる。
【0079】
本発明のさらに他の実施例によるスマートブロック制御システムを
図11~
図17を参照して説明すると、前記スマートブロック制御システムは、遊び用ブロックの形態に形成されて互いに結合され、多様な機能を実現するスマートブロック1と、前記スマートブロック1と通信し、スマートブロック1についての制御情報を伝達するコントロールブロック3と、前記コントロールブロック3と通信し、前記スマートブロック1の多様な作動を設定するか或いは制御するユーザ端末5と、を含む。
【0080】
特に、前記スマートブロック制御システムは、前記ビーコンブロック1”’を介してビーコンブロック1”’を基準とする各機能ブロック1’の位置情報を受信することにより、機能ブロック1’の正確な位置を把握して、機能ブロック1’に対する多様な設定を正確で容易に実施することができる。また、前記スマートブロック1は、機能ブロック1’の多様な学習又は遊び用教具としての活用の幅を広げるために、多様な機能性を有するように形成され、識別情報を含むIDモジュール1a’と、他の機能ブロック1’とのペアリング連結に活用されるペアリングモジュール1b’と、特定の機能に対する設定又は修正が可能な機能モジュール1c’と、データ送受信に活用される通信モジュール1d’と、を含むことができる。
【0081】
前記IDモジュール1a’は機能ブロック1’自体の固有識別情報を含む構成であり、本発明で多様に活用される複数の機能ブロック1’を用いてアルゴリズム教育やコーディング教育を実施するためには、複数の機能ブロック1’のそれぞれの固有識別情報や機能に対する特定ができなければならないので、このためのブロック自体の固有識別情報などを提供する構成である。前記IDモジュール1a’は、機能ブロック1’に対して電力を供給するとともに自動で保存された識別情報を伝送することができる。また、前記IDモジュール1a’は、機能ブロック1’の識別情報とともに前記ビーコンブロック1”’から受けた位置情報をコントロールブロック3又はユーザ端末5に伝送し、これにより各機能ブロック1’に対する作動及び機能設定が正確になされるようにすることができる。
【0082】
前記ペアリングモジュール1b’は機能ブロック1’の間のペアリング連結に活用される構成であり、本発明で多様に活用される複数の機能ブロック1’を用いてアルゴリズム教育やコーディング教育を実施するためには、特に入力による出力などの特定の機能を果たすために、複数の機能ブロック1’のうちで互いに連結して動作することができる機能ブロック1’の間のペアリング連結が必須であるので、互いに連結して使用及び動作されなければならない機能ブロック1’を互いにペアリング連結するのに活用される構成であり、ペアリング連結される対象機能ブロック1’を識別し、対象機能ブロック1’の間にブルートゥース(登録商標)などを用いてペアリング連結する機能を果たす。
【0083】
前記機能モジュール1c’は機能ブロック1’の特定の機能に対する設定や修正ができるようにする構成であり、本発明に活用される機能ブロック1’のうち、特に、論理ブロック103’などの場合(その他に、入力ブロック101’、出力ブロック102’などにも必要に応じて適用可能)、該当ブロックが実行する関数値や条件値などを対象学習又は遊びの内容によって多様に設定又は修正することにより、限定された機能ブロック1’の個数の範囲内でも多様な学習や遊びを実行することができるので、前記機能モジュール1c’の場合、機能ブロック1’の特定の実行すべき機能に対する設定や修正などをユーザ端末5によってユーザのニーズに応じて行うことができる。
【0084】
前記通信モジュール1d’はデータ送受信に活用される構成であり、機能ブロック1’とコントロールブロック3との間でデータを送受信することができ、このために、ブルートゥース(登録商標)などの多様な通信方式を活用することができる。
【0085】
前記コントロールブロック3は前記スマートブロック1及びユーザ端末5と有無線通信、好ましくは無線通信を介して連結されることにより、スマートブロック1とユーザ端末5との間でデータを伝達することができるようにする構成であり、スマートブロック1に対する多様な作動及び制御情報を各スマートブロック1に伝達することができる。前記コントロールブロック3も一般ブロックの形態に形成されて結合され、前記スマートブロック1の位置情報、識別情報などを受けてユーザ端末5に伝達し、ユーザ端末5によって設定される機能ブロック1’に対する作動情報や制御情報などを機能ブロック1’に伝達する。
【0086】
前記ユーザ端末5は前記機能ブロック1’に対する多様な作動及び制御情報を設定し、コーディングなどを実施することができるようにする構成であり、PC、スマートフォン、タブレットPCなど、無線通信が可能であるとともに多様な入力装置が形成された多様なスマート端末を適用することができる。具体的には、前記ユーザ端末5は、ペアリング連結すべき機能ブロック1’及び機能ブロック1’のペアリングモジュール1b’に関連した制御信号を伝送するペアリング制御モジュール51と、特定の機能ブロック1’の機能モジュール1c’に対する特定の機能を設定又は修正する機能制御モジュール52と、学習又は遊びのために機能ブロック1’を動作させる場合に、各機能ブロック1’の作動に対する条件、作動順序、繰り返し可否関連のシーケンスを設定するシーケンス制御モジュール53と、を含むことができる。
【0087】
前記ペアリング制御モジュール51はペアリング連結すべき機能ブロック1’及び機能ブロック1’のペアリングモジュール1b’に関連の制御信号を伝送する構成であり、機能ブロック1’内のペアリングモジュール1b’に対する実質的な制御信号を生成して伝送することにより、本発明で多様に活用される複数の機能ブロック1’を用いてアルゴリズム教育やコーディング教育を実施するために、特に入力による出力などの特定の機能を果たすために、複数の機能ブロック1’のうちで互いに連結して動作することができる機能ブロック1’の間のペアリング連結をユーザが制御することができるようにする。
【0088】
前記機能制御モジュール52は特定の機能ブロック1’の機能モジュール1c’に対する特定の機能を設定又は修正する構成であり、前述した前記機能ブロック1’内の機能モジュール1c’に対する実質的な制御信号を生成して伝送することにより、当該ブロックが実行する関数値や条件値などを対象の学習又は遊びの内容によって多様に設定及び修正することができるようにすることにより、限定された機能ブロック1’の個数の範囲内でも多様な学習又は遊びを実施することができる。
【0089】
前記シーケンス制御モジュール53は学習又は遊びのために機能ブロック1’を動作させる場合に各機能ブロック1’の作動に対する条件、作動順序、繰り返し可否関連のシーケンスを設定する構成であり、前述した前記ペアリング制御モジュール51及び機能制御モジュール52によって特定の学習又は遊びのための対象の機能ブロック1’の間の入出力ペアリング連結又は使用される機能ブロック1’の必要な機能に対する設定を完了した後、実質的に対象の機能ブロック1’がどの順序に、どの機能が先に動作し、その後にどの機能が引き継いで動作することにより、目標とする学習内容などに合わせて連続的なブロック及びギアが作動して当該ミッションを実行することができるので、このような各機能ブロック1’の作動に対する条件、作動順序、繰り返し可否関連のシーケンスなどを前記シーケンス制御モジュール53を介して設定することができる。
【0090】
一方、前記ユーザ端末5は、
図15~
図17に示すように、前記機能ブロック1’をコーディング学習に活用することができる。ここで、前記ユーザ端末5は、制御対象に対する制御命令をコーディングする作業画面を提供するインターフェース部54と、前記インターフェース部54の作業画面にコーディングされた内容をコンパイルし、コンパイルされた制御コードの制御対象を特定するコーディング処理部55と、をさらに含むことができる。
【0091】
前記インターフェース部54は機能ブロック1’の制御命令をコーディングする作業画面を提供する構成であり、作業画面には命令語エントリーなどのような各種のメニューを表示することができる。前記インターフェース部54は、ユーザ端末5に保存されたメニュー情報、及び作業画面のフレーム情報を抽出してディスプレイに表示することができ、作業画面を提供するLCD(Liquid Crystal Display)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などの各種のディスプレイを含むことができる。また、インターフェース部54は、作業画面上で命令語を入力することができるキーボード、マウスなどの各種の入力手段を含むことができる。
【0092】
前記インターフェース部54は、
図15に示すように、ディスプレイに表示される作業画面の第1領域541に選択可能な複数の命令語エントリーeを表示することができる。命令語エントリーeはユーザに優しく形成され得る。
【0093】
前記エントリー(entry)はプログラムの一つの文章(記述項)を示すことができ、プログラムの文章は原則的に当該プログラミング言語で規定する各種の文法、文句などを用いて作成されなければならない。しかし、プログラミング言語を専門的に学ばなかった一般ユーザ、特に低年代の場合には、プログラミング言語でのみ使用する文法や文句を習うことが容易でない。本明細書で開示される命令語エントリーeは、プログラミング言語で規定する文法や文句をそのまま含むことができる。若しくは、ユーザの便宜のために、本明細書で開示される命令語エントリーeは複雑な文法や規定を日常生活の用語などに変換したものであり得る。
【0094】
前記インターフェース部54は、ユーザが望むエントリーeを容易に捜すことができるように、画面の第1領域541にエントリーeを表示することができる。
図15で、作業画面の中央に描かれた縦点線の左側領域が第1領域541に相当し得る。前記インターフェース部54は、第1領域541で選択されたエントリーeがドラッグアンドドロップ(drag & drop)される第2領域542が作業画面に設定され得る。作業画面の中央の縦点線の右側領域が第2領域542に相当し得る。
【0095】
前記コーディング処理部55は前記インターフェース部54の作業画面にコーディングされた内容をコンパイルした制御コードの制御対象を特定する構成であり、機能ブロック1’が認識することができる制御コードに変換して機能ブロック1’に伝送することにより、コーディングによって機能ブロック1’が作動するようにする。前記コーディング処理部55は、第2領域542に配置された複数のエントリーeの配列順によって、第2領域542に配置された複数のエントリーeをコンパイルすることができ、エントリーeがプログラミング言語と異なる一般言語で表示された場合、当該一般言語をプログラミング言語に変換する過程を先に実施することができる。また、前記コーディング処理部55は、エントリーeがコンパイルされた制御コードの欠陥を分析することができ、欠陥が存在する場合、これを表示してコーディングのエラーを即刻把握するようにすることができる。そして、前記コーディング処理部55は、欠陥が存在しない場合にのみ、制御コードを特定の機能ブロック1’に伝送して、制御コードによって機能ブロック1’が作動するようにする。また、前記コーディング処理部55は、コンパイルされた制御コードの制御対象を特定することができ、機能ブロック1’から伝送される識別情報を作業画面に表示し、識別情報の選択によって制御すべき対象、すなわち機能ブロック1’を特定して、特定の機能ブロック1’に対するコーディングを実施するようにする。このために、前記コーディング処理部55は、変換処理モジュール551と、コンパイル処理モジュール552と、欠陥分析モジュール553と、欠陥表示モジュール554と、制御コード伝送モジュール555と、コーディング対象特定モジュール556と、を含むことができる。
【0096】
前記変換処理モジュール551は一般言語で表示されたエントリーeをプログラミング言語に変換する構成であり、低年代などのプログラミング言語が分からないユーザのためにエントリーeが一般的な日常用語で表示される場合、これをプログラミング言語に変換してコンパイル可能にする。
【0097】
前記コンパイル処理モジュール552はエントリーeをコンパイルして制御コードを生成する構成であり、前記第2領域542に配置された複数のエントリーeの配列順にコンパイルされるようにする。例えば、エントリーeは大分類及び小分類を含むことができ、大分類は、実行条件、実行内容などを含むことができる。実行条件には、「~ボタンを押せば」、「~ボタンを3度押せば」のような小分類がツリー形式などで付加され、実行内容には、「~モーターを10回回せ」、「~モーターを30度だけ回せ」のような小分類が付加され得る。よって、前記コンパイル処理モジュール552は、このようなエントリーeをコンパイルして制御コードを生成し、生成された制御コードを各機能ブロック1’に伝送することにより、エントリーeによる動作が機能ブロック1’で実行されるようにする。
【0098】
前記欠陥分析モジュール553は前記コンパイル処理モジュール552によってコンパイルされた制御コードの欠陥を分析する構成であり、実行不可の制御コードを表示してコーディングのエラーを知らせる。
【0099】
前記欠陥表示モジュール554は、欠陥分析モジュール553によって制御コードの欠陥があると分析される場合、これを作業画面上に表示する構成であり、
図15に示すように「ERROR」の形態として欠陥iを表示することができる。
【0100】
前記制御コード伝送モジュール555はコンパイルされた制御コードを機能ブロック1’に伝送する構成であり、伝送制御コードによって機能ブロック1’が作動するようにする。特に、前記制御コード伝送モジュール555は、前記欠陥分析モジュール553によって欠陥が存在しないと分析された場合にのみ制御コードを伝送して、機能ブロック1’が円滑に作動するようにし、前記コーディング対象特定モジュール556によって特定された機能ブロック1’に対して制御コードを伝送して、複数の機能ブロック1’に対しても正確にコーディング及び作動を実行することができる。
【0101】
前記コーディング対象特定モジュール556はコーディングを実施しようとする機能ブロック1’を特定する構成であり、複数の機能ブロック1’を作動させるとする場合、機能ブロック1’をそれぞれ特定してコーディングを実施することにより、各機能ブロック1’に対して正確なコーディング及び作動ができるようにする。このために、前記コーディング対象特定モジュール556は、各機能ブロック1’から伝送される識別情報を受信して作業画面に表示する識別情報表示モジュール556aと、作業画面上の識別情報を選択する識別情報選択モジュール556bと、識別情報の選択によって制御対象となる機能ブロック1’を指定する識別情報指定モジュール556cと、を含むことができる。
【0102】
一例として、ボタンを備えた機能ブロック1’が3個の場合、どの機能ブロック1’のボタンを指示するかを記入しなければならないかに対する選択の問題が発生することがあり、選択の問題を解決するために、各機能ブロック1’の識別情報が必要になる。しかし、複数の機能ブロック1’の写真及び識別情報が一緒に表記された紙マニュアルが提供される場合、ユーザは複数の機能ブロック1’の写真及び識別情報が記載されたマニュアルで自分が望む機能ブロック1’の写真を捜し、当該機能ブロック1’の写真とマッチングして記載された識別情報を覚えてエントリーの客体項目欄に記入しなければならないので、作業が非常に不便であり、正確な識別対象の特定が難しくなる。仮に、ユーザが間違いで準備状態になっていない、言い換えれば、他のブロックと組み立てられていない機能ブロック1’の識別情報を入力すると、当該エントリーは正常に動作することができなくなる。
【0103】
例えば、
図17に示すように、ユーザは、モーターを備えた機能ブロック1’(1)及びボタンを備えた機能ブロック1’(2)をブロックと組み立てることができる。その後、ユーザは、機能ブロック1’(2)のボタンが押されると、機能ブロック1’に備えられたモーター(モーター軸含み)が回転するアルゴリズムを実現するコーディング作業を実行することができる。ユーザは、作業画面の第1領域541に表示されたエントリーのうち実行条件として「~ボタンを押せば」を捜して第2領域542にドラッグアンドドロップすることができ、エントリーのうち実行内容として「~モーターを10回回せ」を捜し、第2領域542に配置された「~ボタンを押せば」の下に配置することができる。
【0104】
ここで、「~ボタンを押せば」で「~」で示した客体項目に機能ブロック1’の識別情報が記入されなければならない。同様に、「~モーターを10回回せ」で「~」で示した客体項目にもやはり機能ブロック1’の識別情報が記入されなければならない。仮に、識別情報が紙マニュアルとして提供される場合、機能ブロック1’の識別情報はユーザがマニュアルを手動で探索して把握しなければならない。また、モーターを備えた複数の機能ブロック1’のうちどれが自分が組み立てた機能ブロック1’であるかの区分が難しくなることもある。
【0105】
図17を基準に、「~モーターを10回回せ」(図面では、「Play」で表記)で「~」で示した客体項目にはモーターを備えた機能ブロック1’(1)の識別情報が入力されなければならない。仮に、モーターを備えた他の機能ブロック1’の識別情報が当該客体項目に記入されると、
図17で機能ブロック1’に備えられたモーター及び風車は回転することができない。
【0106】
図17を基準に、「~ボタンを押せば」(図面では、「Put」で表記)で「~」で示した客体項目にはボタンを備えた機能ブロック1’(2)の識別情報が入力されなければならない。仮に、ボタンを備えた他の機能ブロック1’の識別情報が当該客体項目に記入されると、
図17で機能ブロック1’(2)のボタンをいくら押してもモーターは回転することができない。この場合、ユーザは、機能ブロック1’(1)又は機能ブロック1’(2)の識別情報をマニュアルで再び捜さなければならない煩わしさを甘受しなければならない。
【0107】
したがって、ユーザの疲労度増加を抑制するために、前記コーディング対象特定モジュール556は、制御コードを受信することができる準備状態になった対象物の識別情報を受信して、識別情報表示モジュール556aを介して作業画面上に表示する。
【0108】
前記機能ブロック1’は前記パワーブロック1”によって電力を受けることができ、電力が供給される機能ブロック1’は、識別情報を自動でユーザ端末5に伝送して、前記識別情報表示モジュール556aによって作業画面上に表示することができる。一方、作業画面に固有番号のように純粋識別情報のみが表示されると、ユーザは当該識別情報がどの機能ブロック1’を示すかを把握しにくいことがあるので、作業画面に表示された識別情報がどの機能ブロック1’を示すかが容易に把握することができるように、識別情報Aは機能ブロック1’の種類を示す分類情報B「motor」、「switch」及び機能ブロック1’の固有番号C「(1)」、「(2)」を一緒に表示することができる。そして、
図17に示していないが、識別情報Aとともに、前記ビーコンブロック1”’によって指定される各機能ブロック1’の位置情報も一緒に作業画面に表示することができ、これによりビーコンブロック1”’を中心とする各機能ブロック1’の位置まで正確に把握して作動を設定することができる。また、作業画面でコーディングされるエントリーの客体項目が選択された状態で識別情報が選択されるか、又は識別情報が客体項目にドラッグアンドドロップ(drag & drop)されると、前記識別情報選択モジュール556bによって客体項目に識別情報を記入することができ、記入された識別情報は前記識別情報指定モジュール556cによって当該エントリーに対する制御対象の識別情報として登録して保存することができる。ここで、作業画面に表示された識別情報はブロック組立体に使用されたものであることを証明するようになり、当該識別情報が記入されたエントリーは当該機能ブロック1’で作動するようになることを保障することができ、ユーザは、ブロック組立体の動作を検討して、自分が望む方向にコーディング内容を修正することができる。
【0109】
以上で、出願人は本発明の多様な実施例を説明したが、このような実施例は本発明の技術的思想を実現する一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を実現する限り、どの変更例や修正例も本発明の範囲に属するものに解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0110】
1 スマートブロック
1’ 機能ブロック
101’ 入力ブロック
102’ 出力ブロック
103’ 論理ブロック
1a’ IDモジュール
1b’ ペアリングモジュール
1c’ 機能モジュール
1d’ 通信モジュール
1” パワーブロック
1”’ ビーコンブロック
11 本体部
12 上板部
121 突起
13 下板部
131 結合溝
14 電力ライン
141 垂直電力ライン
141a 雌端子
141b 雄端子
142 水平電力ライン
142a 雌端子
142b 雄端子
15 データ通信ライン
151 垂直通信ライン
151a 雌端子
151b 雄端子
152 水平通信ライン
152a 雌端子
152b 雄端子
3 コントロールブロック
5 ユーザ端末
51 ペアリング制御モジュール
52 機能制御モジュール
53 シーケンス制御モジュール
54 インターフェース部
55 コーディング処理部
551 変換処理モジュール
552 コンパイル処理モジュール
553 欠陥分析モジュール
554 欠陥表示モジュール
555 制御コード伝送モジュール
556 コーディング対象特定モジュール
556a 識別情報表示モジュール
556b 識別情報選択モジュール
556c 識別情報指定モジュール
A 識別情報
B 分類情報
C 固有番号
【国際調査報告】