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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】ピペット先端システム
(51)【国際特許分類】
   B01L 9/00 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
B01L9/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023581065
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(85)【翻訳文提出日】2024-02-16
(86)【国際出願番号】 US2022032667
(87)【国際公開番号】W WO2023278111
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】63/231,945
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/215,728
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/228,081
(32)【優先日】2021-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524004423
【氏名又は名称】エクスカリバー サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】モタデル, アルタ
【テーマコード(参考)】
4G057
【Fターム(参考)】
4G057AE08
4G057AE23
(57)【要約】
システムは、周縁を有する近位端を伴うピペット先端を含む。周縁は、ピペッタを受け取るように適合された近位開口部を画定し、周縁は、周縁円錐形縁を含む。システムは、上部表面と、上部表面内のピペット先端受け取り部開口部とを伴う支持カードも有し、開口部は、ピペット先端を受け取るように適合され、開口部は、受け取り部開口部円錐形縁を有する。周縁円錐形縁と受け取り部円錐形縁とは、ピペット先端がピペット先端受け取り部開口部内に配置されると、周縁円錐形縁が受け取り部開口部円錐形縁に隣接し、上部表面が周縁と同一平面またはほぼ同一平面であるように構築される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピペット先端システムであって、前記ピペット先端システムは、
周縁(27)を伴う近位端(25)を備えているピペット先端(10A、10B、10C)であって、前記周縁(27)は、ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定し、前記周縁(27)は、周縁円錐形縁(30)を備えている、ピペット先端(10A、10B、10C)と、
支持カード(50A、50B)と
を備え、
前記支持カードは、
上部表面(56)と、
前記上部表面(56)内のピペット先端受け取り部開口部(52)と
を備え、
前記開口部(52)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合され、前記開口部(52)は、受け取り部開口部円錐形縁(55)を備え、
前記周縁円錐形縁(30)および前記受け取り部円錐形縁(55)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)内に配置されると、前記周縁円錐形縁(30)が、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)に隣接し、前記上部表面(56)が、前記周縁(27)と同一平面またはほぼ同一平面であるように構築されている、ピペット先端システム。
【請求項2】
前記支持カード(50A、50B)の前記上部表面(56)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペッタ先端受け取り部開口部(52)内に配置されると、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記周縁(27)の+/-0.04インチ内にある、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項3】
前記周縁円錐形縁(30)は、第1の角度(35)を備え、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)は、第2の角度(55-1)を備え、前記第1の角度は、前記第2の角度に相補的である、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項4】
前記周縁(27)は、周縁平面(27-1)を画定し、前記周縁円錐形縁(30)は、第1の角度(35)を備え、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)は、第2の角度(55-1)を備え、前記第1および第2の角度(35、55-1)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)内に配置されると、前記周縁平面(27-1)の前記上部表面(56)との整列を補助するように選択されている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項5】
複数のピペット先端(10A、10B、10C)を備え、前記支持カード(50A、50B)は、複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を備えている、請求項1に記載のピペットシステム。
【請求項6】
前記支持カード(50A、50B)と嵌め合う基部(70)をさらに備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項7】
前記支持カード(50A、50B)および前記基部(70)は、さねはぎ篏合システムを備えている、請求項6に記載のピペット先端システム。
【請求項8】
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、請求項6に記載のピペット先端システム。
【請求項9】
第2の基部に接続された第2の支持カードをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、請求項8に記載のピペット先端システム。
【請求項10】
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)をさらに備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項11】
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、容積を備え、前記容積は、10μl、300μl、および1,200μlから成る群から選択される、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項12】
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、容積を備え、前記ピペット先端受け取り部開口部(52)は、異なる容積の前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合されている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項13】
前記支持カード(50A、50B)は、N×Mアレイにおいて配置された複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を備え、Nは、Mより小さく、前記支持カード(50A、50B)は、前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)と、前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)とをさらに備え、前記ピペット先端システムは、支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項14】
前記長辺蓋レール縁(65A)が前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項13に記載のピペット先端システム。
【請求項15】
前記短辺蓋レール縁(65B)が前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項13に記載のピペット先端システム。
【請求項16】
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)とを備え、前記遠位端開口部(16)の外縁は、波状円周(20)を備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項17】
前記ピペット先端は、前記周縁(27)から延びているピペット先端壁を備え、前記ピペット先端壁は、複数の壁を薄くするチャネル(45)を備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項18】
前記ピペット先端は、前記周縁(27)から延びているピペット先端壁を備え、前記ピペット先端壁は、複数の入れ子防止リブ(40)を備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項19】
前記入れ子防止リブ(40)は、外縁角度付き壁(41)を備えている、請求項18に記載のピペット先端システム。
【請求項20】
前記支持カード(50A、50B)に取り外し可能に取り付くように構成された支持カード蓋(60)をさらに備え、
(1)前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)内に配置され、(2)前記支持カード蓋(60)が前記支持カード(50A、50B)に取り付けられると、前記支持カード蓋(60)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の移動を阻止する、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項21】
前記支持カード(50A、50B)は、複数のピペット先端受け取り部開口部(52)と、それらの中に配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)とを備え、
前記複数のピペット先端(10A、10B、10Cにおける各々は、遠位端(15)を有し、前記システムは、支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋は、前記支持カード(50A、50B)に取り外し可能に取り付けられ、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項22】
複数のピペット先端(10A、10B、10C)との使用のためのピペット先端システムであって、前記システムは、
N×Mアレイにおいて配置されたピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイを備えている支持カード(50A、50B)であって、前記Nは、Mより小さく、前記支持カード(50A、50B)は、前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)と、前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)とをさらに備えている、支持カード(50A、50B)と、
支持カード蓋(60)と
を備え、
前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、ピペット先端システム。
【請求項23】
前記長辺蓋レール縁(65A)が前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項22に記載のピペット先端システム。
【請求項24】
前記短辺蓋レール縁(65B)が前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項22に記載のピペット先端システム。
【請求項25】
前記支持カード(50A、50B)と嵌め合う基部(70)を備えている、請求項22に記載のピペット先端システム。
【請求項26】
前記支持カード(50A、50B)および前記基部(70)は、さねはぎ篏合システムを備えている、請求項25に記載のピペット先端システム。
【請求項27】
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、請求項25に記載のピペット先端システム。
【請求項28】
第2の支持カードと、第2の基部とをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、請求項27に記載のピペット先端システム。
【請求項29】
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)を備えている、請求項22に記載のピペット先端システム。
【請求項30】
前記アレイピペット先端受け取り部開口部(52)は、異なるサイズの前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合されている、請求項22に記載のピペット先端システム。
【請求項31】
前記ピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイにおいて配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)をさらに備え、
前記複数のピペット先端(10A、10B、10C)における各々は、遠位端(15)を有し、
前記支持カード蓋(60)は、前記支持カード蓋(60)が前記支持カード(50A、50B)に対して嵌め合わせられると、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、請求項22に記載のピペット先端システム。
【請求項32】
複数のピペット先端(10A、10B、10C)との使用のためのピペット先端システムであって、前記システムは、
基部(70)に接続された支持カード(50A、50B)を備え、
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、ピペット先端システム。
【請求項33】
前記支持カード(50A、50B)を前記基部(70)と接続するように適合されたさねはぎ篏合システムをさらに備えている、請求項32に記載のピペット先端システム。
【請求項34】
第2の支持カードと、第2の基部とをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、請求項32に記載のピペット先端システム。
【請求項35】
前記支持カードは、N×Mアレイにおいて配置されたピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイを備え、Nは、Mより小さく、前記支持カード(50A、50B)は、前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)と、前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)とをさらに備え、
前記システムは、支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カードの第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カードの第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、請求項32に記載のピペット先端システム。
【請求項36】
前記長辺蓋レール縁(65A)は、前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項35に記載のピペット先端システム。
【請求項37】
前記短辺蓋レール縁(65B)は、前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項35に記載のピペット先端システム。
【請求項38】
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)を備えている、請求項32に記載のピペット先端システム。
【請求項39】
前記支持カードは、前記異なるサイズのピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合された複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を備えている、請求項32に記載のピペット先端システム。
【請求項40】
前記支持カード(50A、50B)は、複数のピペット先端受け取り部開口部(52)と、それらの中に配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)とを備え、前記複数のピペット先端(10A、10B、10C)における各々は、遠位端(15)を有し、
前記システムは、前記支持カード(50A、50B)に取り外し可能に取り付けられた支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、請求項32に記載のピペット先端システム。
【請求項41】
ピペット先端システムであって、前記ピペット先端システムは、
開口部を伴う吸引管腔(95)と前記吸引管腔(95)に対してスライドする排出バー(100)とを備えているピペッタ(90)と、
ピペット先端壁と
を備え、
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記ピペット壁は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を伴う低圧力で伸びる領域(46)を備え、
前記システムは、少なくとも3つの構成:
挿入構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記近位開口部(26)の中に挿入されており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記排出バー(100)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記排出バー(100)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、ピペット先端システム。
【請求項42】
前記排出力は、5ポンドより小さい、請求項41に記載のピペット先端システム。
【請求項43】
前記低圧力で伸びる領域(46)は、前記近位開口部(26)から距離Dに配置され、前記排出バー(100)は、前記吸引管腔(95)に対して約Dの距離をスライドするように構築されている、請求項41に記載のピペット先端システム。
【請求項44】
ピペット先端システムであって、前記ピペット先端システムは、
複数の吸引管腔(95)を備えているピペッタ(90)であって、前記複数の吸引管腔の各々は、開口部と前記吸引管腔(95)に対してスライドする排出バー(100)とを備えている、ピペッタ(90)と、
複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を伴う支持カード(50A、50B)と、
複数のピペット先端(10A、10B、10C)と
を備え、
前記複数のピペット先端の各々は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記壁は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を伴う低圧力で伸びる領域(46)を備え、
前記システムは、少なくとも3つの構成:
挿入構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記近位開口部(26)の中に挿入されており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記排出バー(100)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、ピペット先端システム。
【請求項45】
前記排出力は、5ポンドより小さい、請求項44に記載のピペット先端システム。
【請求項46】
前記低圧力で伸びる領域(46)は、前記近位開口部(26)から距離Dに配置され、前記排出バー(100)は、前記吸引管腔(95)に対して約Dの距離をスライドするように構築されている、請求項44に記載のピペット先端システム。
【請求項47】
開口部を伴う吸引管腔(95)と係合位置および非係合位置を伴う排出バー(100)とを備えているピペッタ(109)を含むピペット先端システムに対する改良であって、前記非係合位置における前記排出バー(100)の遠位縁(110)は、前記吸引管腔開口部からDoldの距離にあり、
前記改良は、
ピペット先端(10A、10B、10C)であって、前記ピペット先端は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(109)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記壁は、前記近位開口部(26)から距離Dに配置された低圧力で伸びる領域(46)を備え、前記低圧力で伸びる領域(46)は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を備えている、ピペット先端(10A、10B、10C)と、
交換排出バー(100-1)と
を備え、
前記交換排出バーは、前記吸引管腔開口部から約Dの距離における非係合位置にあるその遠位縁(110)を伴って構築されている、改良。
【請求項48】
前記システムは、少なくとも3つの構成:
挿入構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記近位開口部(26)の中に挿入されており、(2)前記交換排出バー(100-1)は、前記周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域(46)に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記交換排出バー(100-1)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記交換排出バー(100-1)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、請求項47に記載の改良。
【請求項49】
前記排出力は、5ポンドより小さい、請求項48に記載の改良。
【請求項50】
ピペッタ(90)との使用のためのピペット先端(10A、10B、10C)であって、前記ピペッタは、開口部を伴う吸引管腔(95)と、前記吸引管腔(95)に対して少なくともDの距離をスライドする排出バー(100)とを備え、前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記壁は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を伴う前記近位開口部(26)から距離Dに配置された低圧力で伸びる領域(46)を備え、
前記ピペット先端は、少なくとも2つの構成:
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域(46)に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記排出バー(100)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記排出バー100は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、ピペット先端。
【請求項51】
前記排出力は、5ポンドより小さい、請求項50に記載のピペット先端。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピペット先端システムに関し、より具体的に、ピペット先端、そのための支持カード、蓋、およびピペッタに関する。
【0002】
(関連出願)
本願は、2021年8月11日に出願され、「Pipette Tip System」と題された仮出願米国第63/231945号、2021年6月28日に出願され、「Pipette Tip System」と題された仮出願米国第63/215728号、2021年7月31日に出願され、「Pipette Tip System」と題された仮出願米国第63/228081号、2021年9月28日に出願され、「Pipetter Tip System」と題された非仮出願米国第17/487410号、2021年9月28日に出願され、「Pipetter Tip System」と題された非仮出願米国第17/487386号、2021年9月28日に出願され、「Pipetter Tip System」と題された非仮出願米国第17/487394号、および2021年9月28日に出願され、「Pipetter Tip System」と題された非仮出願米国第17/487422号の優先権を主張する。これらの出願の全ては、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
現在のピペット先端システムは、多くの欠点を有する。第1に、ピペット先端は、支持カード内に配置されるが、支持カード内でかなり移動することが可能にされ、最終的に、隣接する先端に当たってすれ、静電気を蓄積する。この静電気は、先端を不整列にし、不可能ではないにしても、ピペッタがピペット先端と正確に嵌め合い、シールすることをより困難にし得る。
【0004】
第2に、ピペット先端は、個々に包まれた支持カード内で出荷され、これらの個々に包まれた支持カードのうちのいくつかとともに箱詰めされる。出荷中、個々の支持カードは、互いに対して押し合いし得、各支持カード内に配置されたピペット先端は、互いに当たってすれ合い、静電気を蓄積し得る。再び、この静電気は、先端を不整列にし、不可能ではないにしても、ピペッタがピペット先端と正確に嵌め合い、シールすることをより困難にする。
【0005】
第3に、現在の支持カードは、ピペット先端の近位端を支持カード上部表面より高い位置に維持し、すなわち、ピペット先端は、支持カード表面の上にある。これは、ユーザが、隣接する未使用のピペット先端を十分にクリアするためにピペット先端を十分に高く持ち上げないことによって、事故を増加させる。
【0006】
第4に、現在のピペット先端システムは、隣接する先端が使用されているとき、未使用のピペット先端近位開口部を露出したままにする。これは、未使用のピペット先端が意図せずに汚染された状態になるであろう可能性を増加させる。
【0007】
第5に、現在のピペット先端システムは、先端をピペッタに搭載するとき、ポジティブストップを使用しない。ユーザは、その肘を揺り動かし、ピペット先端をピペッタの上に押し進めることによって、ピペット先端を突き刺すのみである。ポジティブストップがなければ、ピペッタがピペット先端の中に進行する深度(その結果、及ぼされる力)は、ユーザ間で一様ではない。ピペッタ先端が、その責務を遂行すると、ユーザは、その親指を用いてボタンを押し、ピペット先端を除去するために十分な圧力を加える。ただし、ピペット先端は、最初に、(時として、10~12ポンドの上向きの)大きい力を用いて搭載されるので、ユーザは、次いで、その親指を通して、ピペット先端を除去するためにそのレベルの力を加えなければならない。数百個もの先端をシフト状態にするわけではないにしても、数十回にもわたってこの動作を繰り返すことは、かなりのユーザ疲労を引き起こす。
【0008】
必要とされるものは、したがって、これらの問題を克服するシステムである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
これらの欠点を克服するピペット先端システムが、開示される。第1の実施形態において、システムは、周縁を有する近位端を伴うピペット先端を含む。周縁は、ピペッタを受け取るように適合された近位開口部を画定し、周縁は、周縁円錐形縁を含む。システムは支持カードも有し、支持カードは、上部表面と、上部表面内のピペット先端受け取り部開口部とを伴い、開口部は、ピペット先端を受け取るように適合され、開口部は、受け取り部開口部円錐形縁を有する。周縁円錐形縁および受け取り部円錐形縁は、ピペット先端がピペット先端受け取り部開口部内に配置されると、周縁円錐形縁が受け取り部開口部円錐形縁に隣接し、上部表面が周縁と同一平面またはほぼ同一平面であるように構築される。
【0010】
上部表面は、周縁の+/-0.04インチ内にあり得る。周縁円錐形縁は、第1の角度を含み得、受け取り部開口部円錐形縁は、第2の角度を含み得、第1の角度は、第2の角度に相補的である。周縁は、周縁平面を画定し得る。周縁円錐形縁は、第1の角度を含み得、受け取り部開口部円錐形縁は、第2の角度を含み得、第1および第2の角度は、ピペット先端がピペット先端受け取り部開口部内に配置されると、周縁平面と上部表面の整列を補助するように選択される。
【0011】
別の実施形態において、支持カードと、支持カード蓋とを含む複数のピペット先端との使用のためのピペット先端システムが、開示される。支持カードは、N×Mアレイにおいて配置されたピペット先端受け取り部開口部のアレイを含み、Nは、M未満である。支持カードは、アレイのN側に沿った支持カードの縁上の短辺カードレール縁と、アレイのM側に沿った支持カードの縁上の長辺カードレール縁とをさらに有する。支持カード蓋は、長辺カードレール縁とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カードの第1の表面から延びている長辺蓋レール縁と、短辺カードレール縁とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カードの第2の表面から延びている短辺蓋レール縁とを含む。
【0012】
長辺蓋レール縁は、長辺カードレール縁とスライド可能に嵌め合い、蓋は、アレイにおけるピペット受け取り部開口部の全てより少ないものを露出するように位置付けられ得る。短辺蓋レール縁は、短辺カードレール縁とスライド可能に嵌め合い、蓋は、アレイにおけるピペット受け取り部開口部の全てより少ないものを露出するように位置付けられ得る。
【0013】
支持カードと嵌め合う基部が、追加され得る。支持カード(50A、50B)および基部(70)は、さねはぎ篏合システムを構成する。基部は、隣接する基部と嵌め合う相互係止構造を含み得る。
【0014】
さらに別の実施形態において、ピペッタと、ピペット先端とを含むピペット先端システムが、開示される。ピペッタは、開口部を伴う吸引管腔と、吸引管腔に対してスライドする排出バーとを有する。ピペット先端は、遠位端開口部を伴う遠位端と、ピペッタを受け取るように適合された近位開口部を画定する周縁を伴う近位端とを有する。ピペット先端は、近位端開口部から遠位端開口部に延びている中心管腔と、周縁から延び、中心管腔を形成するピペット先端壁とも有する。ピペット壁は、ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネルを伴う低圧力で伸びる領域を備えている。システムは、少なくとも3つの構成:挿入構成であって、(1)吸引管腔(95)は、近位開口部の中に挿入されており、(2)排出バーは、周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、シールされ/据え付けられた構成であって、(1)吸引管腔は、低圧力で伸びる領域に接触していることによって、吸引管腔とピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)排出バーは、周縁に隣接していることによって、吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、排出構成であって、(1)排出バーは、排出力で周縁に向かってスライドさせられ、(2)それは、ピペット先端を吸引管腔から除去する、排出構成とを備えている。システムは、複数のそのような先端と、先端を支持するための支持カードとを有し得る。既存のピペッタの改良も、開示される。
【0015】
排出力は、5ポンド未満であり得、低圧力で伸びる領域は、近位開口部から距離Dに配置され得、排出バーは、吸引管腔に対して約Dの距離をスライドするように構築される。
【0016】
さらに別の実施形態において、複数のピペット先端との使用のためのピペット先端システムが、開示され、ピペット先端システムは、基部に接続される支持カードを含み、基部は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造を備えている。
【0017】
本明細書に説明される実施形態および特徴の各々は、互いとの組み合わせにおいて使用され得る。
【0018】
当業者に明白であるような追加の側面、代替物、および変形例も、本明細書に開示され、本発明の一部として含まれるものとして具体的に想定される。本発明は、このまたは関連する出願において、特許庁によって可能にされるような請求項のみの中に記載され、ある例の以下の概要説明は、いかようにも法的保護の範囲を限定、定義、または別様に確立するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明は、以下の図を参照してより深く理解されることができる。図内の構成要素は、必ずしも縮尺通りではなく、代わりに、本発明の例示的側面を明確に例証することに強調が置かれる。図では、同様の参照番号は、異なる図および/または実施形態の全体を通して対応する部分を指定する。さらに、異なる開示される実施形態の種々の特徴が、組み合わせられ、本開示の一部である追加の実施形態を形成することができる。ある構成要素および詳細が、本発明をより明確に説明することを補助するために、図内に出現しないこともあることを理解されたい。
【0020】
図1図1Aは、10μlピペット先端の側面図である。図1Bは、図1Aの10μlピペット先端の側面図である。図1Cは、図1Aの10μlピペット先端の上面図である。図1Dは、図1Aの10μlピペット先端の底面図である。図1Eは、図1Aの10μlピペット先端の側面斜視図である。
【0021】
図2A図2Aは、300μlピペット先端の側面図である。
【0022】
図2B図2Bは、図2Aの300μlピペット先端の側面図である。
【0023】
図2C図2Cは、図2Aの300μlピペット先端の上面図である。
【0024】
図2D図2Dは、図2Aの300μlピペット先端の底面図である。
【0025】
図2E図2Eは、図2Aの300μlピペット先端の側面斜視図である。
【0026】
図3A図3Aは、1,200μlピペット先端の側面図である。
【0027】
図3B図3Bは、図3Aの1,200μlピペット先端の側面図である。
【0028】
図3C図3Cは、図3Aの1,200μlピペット先端の上面図である。
【0029】
図3D図3Dは、図3Aの1,200μlピペット先端の底面図である。
【0030】
図3E図3Eは、図3Aの1,200μlピペット先端の側面斜視図である。
【0031】
図4図4Aは、遠位端先端を図示するピペット先端の側面斜視図である。図4Bは、遠位端波状円周を図示する図4Aからの遠位端先端の拡大図である。
【0032】
図5図5Aは、近位端を図示するピペット先端の側面図である。図5Bは、近位端円錐形縁および円錐形縁の角度を図示する図5Aからの近位端の拡大図である。
【0033】
図6-1】図6Aは、断面線6B-6Bを図示するピペット先端の側面図である。図6Bは、入れ子防止リブおよび壁を薄くするチャネルを図示する図6Aの線6B-6Bに沿って得られた断面図である。図6Cは、入れ子防止リブの角度付き遠位端の拡大図である。
【0034】
図6-2】図6Dは、ピペット先端の側面斜視図である。図6Eは、入れ子防止リブの角度付き端部に隣接するように構築される、円錐形内側縁の拡大図である。
【0035】
図6-3】図6Fは、別のものの中に入れ子になる1つのピペット先端を図示し、円錐形内側縁が、入れ子防止リブの角度付き端部に隣接している。
【0036】
図7A図7Aは、支持カード(10μl、300μl)の上面図である。
【0037】
図7B図7Bは、図7Aの支持カード(10μl、300μl)の長辺図である。
【0038】
図7C図7Cは、図7Aの支持カード(10μl、300μl)の底面図である。
【0039】
図7D図7Dは、図7Aの支持カード(10μl、300μl)の短辺図である。
【0040】
図7E図7Eは、図7Aの支持カード(10μl、300μl)の上面斜視図である。
【0041】
図8A図8Aは、支持カード(1,200μl)の上面図である。
【0042】
図8B図8Bは、図8Aの支持カード(1,200μl)の長辺図である。
【0043】
図8C図8Cは、図8Aの支持カード(1,200μl)の底面図である。
【0044】
図8D図8Dは、図8Aの支持カード(1,200μl)の短辺図である。
【0045】
図8E図8Eは、図8Aの支持カード(1,200μl)の上面斜視図である。
【0046】
図9-1】図9Aは、支持カードおよび複数のピペット先端受け取り部開口部の上面斜視図である。図9Bは、受け取り部開口部円錐形縁を図示する図9Aからのピペット先端受け取り部開口部のうちの1つの拡大図である。
【0047】
図9-2】図9Cは、支持カードの上部表面がピペット周縁と同一平面またはほぼ同一平面である支持カードのピペット先端受け取り部開口部内に配置されるピペット先端を図示する。
【0048】
図9-3】図9Dは、支持カードの周縁平面および上部表面の側面図を図示する。図9Eは、支持カードの周縁平面および上部表面を示す図9Dの拡大図を図示する。
【0049】
図9-4】図9Fは、ピペット先端の近位端が支持カード上部表面の上方に突出する従来技術を図示する。
【0050】
図10A図10Aは、支持カード蓋の上面図である。
【0051】
図10B図10Bは、図10Aの支持カード蓋の長辺図である。
【0052】
図10C図10Cは、図10Aの支持カード蓋の底面図である。
【0053】
図10D図10Dは、図10Aの支持カード蓋の短辺図である。
【0054】
図10E図10Eは、図10Aの支持カード蓋の上面斜視図である。
【0055】
図11-1】図11Aは、支持カード蓋の上面斜視図である。図11Bは、蓋レール縁(長辺)および蓋レール縁(短辺)を図示する図11Aの支持カード蓋の角の拡大図である。
【0056】
図11-2】図11Cは、支持カードの上面図である。図11Dは、支持カードレール縁(長辺)を図示する図11Cの支持カードの拡大側面図である。図11Eは、支持カードレール縁(短辺)を図示する図11Cの支持カードの拡大側面図である。
【0057】
図12図12Aは、支持カード上に据え付けられ、先端受け取り部開口部の2つの列を露出するためにスライド開放されたカード蓋を図示する(合計で16個が露出されている)。図12Bは、支持カード上に据え付けられ(図12A内に示される据え付けから90度)、先端受け取り部開口部の2つの列を露出するためにスライド開放されたカード蓋を図示する(合計で24個が露出されている)。
【0058】
図13A図13Aは、基部の上面図である。
【0059】
図13B図13Bは、図13Aの基部の長辺図である。
【0060】
図13C図13Cは、図13Aの基部の底面図である。
【0061】
図13D図13Dは、図13Aの基部の短辺図である。
【0062】
図13E図13Eは、図13Aの基部の上面斜視図である。
【0063】
図14図14は、支持カード突出部が基部突出部受け取り部スロットの中に挿入される基部への支持カード(10μl、300μl)の据え付けを図示する。
【0064】
図15図15は、10μlピペット先端および300μlピペット先端の両方が支持カードのピペット先端受け取り部開口部内に配置された基部上に据え付けられた支持カード(10μl、300μl)の断面図である。
【0065】
図16図16は、支持カードタブが基部タブ受け取り部スロットの中に挿入される基部への支持カード(1,200μl)の据え付けを図示する。
【0066】
図17図17は、1,200μlピペット先端が支持カードのピペット先端受け取り部開口部内に配置された基部上に据え付けられた支持カード(1,200μl)の断面図である。
【0067】
図18-1】図18Aは、各基部が基部相互係止オス型キーと、基部相互係止メス型キーとを伴う2つの隣接する基部を図示する。図18Bは、他方の基部からの基部相互係止メス型キーと相互係止される一方の基部からの基部相互係止オス型キーの使用によって互いに相互係止される2つの基部を図示する。
【0068】
図18-2】図18Cは、相互係止領域が強調された互いに相互係止された基部(10)のアレイを図示する。図18Dは、図18Cの4基部相互係止領域の拡大図である。図18Eは、図18Cの2基部相互係止領域の拡大図である。
【0069】
図19図19Aは、挿入構成におけるピペット先端システムを図示する。図19Bは、ピペット先端の上部周縁が排出バーに隣接し、ポジティブストップを生じさせるシールされ/据え付けられた構成におけるピペット先端システムを図示する。図19Cは、吸引管腔に対する排出バーのスライド移動がピペット先端の上部周縁上を押し、ピペッタからピペット先端を除去/排出するピペット先端システム排出構成を図示する。
【0070】
図20A図20Aは、最適なシールを形成するために正しい距離に位置付けられる排出バーを使用しない既存のピペッタを使用することの潜在的欠点を図示する。
【0071】
図20B図20Bは、最適なシールを形成するために正しい距離に位置付けられる排出バーを使用しない既存のピペッタを使用することの潜在的欠点を図示する。
【0072】
図20C図20Cは、最適なシールを形成するために正しい距離に位置付けられる排出バーを使用しない既存のピペッタを使用することの潜在的欠点を図示する。
【0073】
図21図21は、修正されたピペッタを図示する。
【0074】
図22図22は、ピペット先端の中に挿入される修正されたピペッタを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0075】
本明細書において、本発明を行うために本発明者によって想定される任意の最良形態を含む本発明のいくつかの具体的例が、参照される。これらの具体的実施形態の例が、付随の図に図示される。本発明は、これらの具体的実施形態と併せて説明されるが、本発明を説明または図示される実施形態に限定することを意図していないことを理解されたい。対照的に、添付の請求項によって定義されるような、本発明の精神および範囲内に含まれ得るものとして、代替物、修正物、および均等物を網羅することが意図される。
【0076】
以下の説明では、多数の具体的詳細が、本発明の徹底的な理解を提供するために述べられる。本発明の特定の例示的実施形態は、これらの具体的詳細のうちのいくつかまたは全てを用いることなく実装され得る。他の事例では、当業者に周知のプロセス動作は、本発明を不必要に不明瞭にしないために、詳細には説明されていない。本発明の種々の技法および機構は、時として、明確化のために単数形において説明されるであろう。しかしながら、いくつかの実施形態が、別様に記載されない限り、ある技法の複数回の反復または複数の機構を含むことに留意されたい。同様に、本明細書に示され、説明される、方法の種々のステップは、ある実施形態において、必ずしも、示される順序において実施されるわけではない、または、全く実施されない。故に、本明細書に議論される方法のいくつかの実装は、示される、または説明されるものより多いまたは少ないステップを含み得る。さらに、本発明の技法および機構は、時として、2つまたはそれを上回るエンティティ間の接続、関係、または通信を説明するであろう。エンティティ間の接続または関係が、様々な他のエンティティまたはプロセスが、任意の2つのエンティティ間に常駐または生じ得るため、必ずしも直接的な妨げられない接続を意味するわけではないことに留意されたい。その結果、示される接続は、別様に記載されない限り、必ずしも直接的な妨げられない接続を意味するわけではない。
【0077】
例示的特徴の以下のリストは、添付される図に対応し、参照を容易にするために提供され、同様の参照番号は、本明細書および図の全体を通して対応する特徴を指定する。
【0078】
ピペット先端(10μl特大) 10A
【0079】
ピペット先端(300μl) 10B
【0080】
ピペット先端(1,200μl) 10C
【0081】
ピペット先端遠位端 15
【0082】
遠位端開口部 16
【0083】
中心管腔 17
【0084】
遠位端波状円周 20
【0085】
ピペット先端近位端 25
【0086】
近位端開口部 26
【0087】
ピペット先端周縁 27
【0088】
周縁平面 27-1
【0089】
近位端円錐形縁 30
【0090】
円錐形縁の角度 35
【0091】
入れ子防止リブ 40
【0092】
入れ子防止リブの角度付き端部 41
【0093】
円錐形内側縁 42
【0094】
壁を薄くするチャネル 45
【0095】
低圧力で伸びる領域 46
【0096】
支持カード(10μl、300μl) 50A
【0097】
支持カード(1,200μl) 50B
【0098】
高いエプロン 51
【0099】
複数のピペット先端受け取り部開口部 52
【0100】
受け取り部開口部円錐形縁 55
【0101】
受け取り部開口部円錐形縁の角度 55-1
【0102】
支持カード上部表面 56
【0103】
支持カード蓋 60
【0104】
支持カード蓋の第1の表面 61
【0105】
支持カード蓋の第2の表面 62
【0106】
蓋レール縁(長辺) 65A
【0107】
蓋レール縁(短辺) 65B
【0108】
支持カードレール縁(長辺) 66A
【0109】
支持カードレール縁(短辺) 66B
【0110】
基部 70
【0111】
支持カード突出部 71
【0112】
基部突出部受け取り部スロット 72
【0113】
支持カードタブ 73
【0114】
基部タブ受け取り部スロット 74
【0115】
基部相互係止オス型キー 75A
【0116】
基部相互係止メス型キー 75B
【0117】
基部の相互係止アレイ 80
【0118】
4基部相互係止領域 85A
【0119】
2基部相互係止領域 85B
【0120】
ピペッタ 90
【0121】
ピペッタ吸引管腔 95
【0122】
ピペッタ排出バー 100
【0123】
ポジティブストップ 105
【0124】
既存のピペッタ 109
【0125】
排出バー遠位縁 110
【0126】
本発明は、独立して、または併せて使用され得る多くの実施形態および多くの側面を提示する。図1A-1Eは、10μlの容積を伴うピペット先端10Aの種々の図を図示し、図2A-2Eは、300μlの容積を伴うピペット先端10Bの種々の図を図示し、図3A-3Eは、1,200μlの容積を伴うピペット先端10Cの種々の図を図示する。
【0127】
これらのピペット先端(10A、10B、10C)の各々は、図4Aおよび4Bに示されるように、波状円周20を伴うピペット遠位端15を有し得る。この円周20は、多くの目的を果たす。例えば、波状の設計は、ピペット先端をより直線かつ剛に保ち、ピペット遠位端からの液滴がより効果的に離れること(除去されること)を可能にする。従来の設計では、遠位端は、十分に剛ではないので、曲がり得る。また、従来の先端設計を伴うピペッタを動作させるとき、遠位端は、ピペット流体の液滴にくっつき、その液滴は、ピペット先端の移動中に除去され、作業エリアを汚染し得る。波状円周20は、遠位端15において表面張力を低下させ、遠位端がピペット流体にくっつくことを阻む。
【0128】
これらのピペット先端(10A、10B、10C)の各々は、近位端開口部26を伴うピペット先端近位端25と、円錐形縁30を伴う周縁27とを有し得る。近位端開口部26は、中心管腔17を通して遠位端開口部16に接続する(図4A参照)。図5Aおよび5Bに示されるように、円錐形縁30は、支持カード50A内のピペット先端受け取り部開口部52(図9A)の受け取り部開口部円錐形縁55(図9B)に相補的である角度35を有する。ピペット先端(10A、10B、10C)が、支持カード50Aのピペット先端受け取り部開口部52内に配置されると、支持カード56の上部表面は、好ましくは、ピペット先端周縁27と同一平面である。支持カード蓋60が、図12Aおよび12Bに示されるように、支持カード(50A、50B)上に据え付けられると、支持カード56の上部表面に対してピペット先端周縁27が同一平面であることは、ピペット先端を支持カード(50A、50B)に対して実質的に固定された状態に維持し、それによって、先端は、支持カード(50A、50B)が取り扱われるとき、隣接するピペット先端に当たってすれず、それは、静電気を生成することを回避し、次いで、ピペット先端を不整列にすることを回避する。製造公差を前提として、それは、精密に同一平面ではないこともある。同一平面の+/-0.04インチ以内が、好ましいであろう。
【0129】
相補的な円錐形縁(30、55)は、ピペット先端(10A、10B、10C)をピペット先端受け取り部開口部52の中に自己整列させ、ピペット先端を安定させ、ピペット先端が隣接するピペット先端に当たってすれ、静電気を生成することを防止する。整列は、ピペット先端(10A、10B、10C)が、支持カード(50A、50B)内のピペット先端の遠位端が、互いに接触しないように、ピペット先端受け取り部開口部52内で垂直であることを意味する。ピペット先端周縁27は、支持カード(56)の上部表面と整列させられる周縁平面27-1(図5B参照)を画定する。周縁平面27-1は、支持カード(56)の上部表面に対して実質的に平行である。
【0130】
静電気の蓄積は、ピペット先端の近位端に互いに引きつけさせ、それによって、先端の近位端を不整列にする。この不整列は、自動化されたピペッタが、ピペット先端の中に適切に挿入され、それをシールすることを妨げ得る。
【0131】
支持カード表面と同一平面またはほぼ同一平面であるピペット先端の近位端を有することは、ピペット先端で充填された支持カードをひっくり返す可能性を減らす追加の恩恵を有する。具体的に、ユーザが、ピペット先端にアクセスし、ピペッタ上にそれを据え付けると、ユーザは、次いで、先端が取り付けられた状態でピペッタを持ち上げる。従来技術設計におけるように、ピペット先端の近位端が、図9Fに示されるように、支持カード表面より際立って高い位置に存在する(すなわち、支持カード表面を越えて突出する)場合、ユーザは、ピペット先端の遠位端を十分に持ち上げないこともあり、支持カード表面から突出している隣接するピペット先端のうちの1つに意図せずに当たることもある。これは、支持カード全体をひっくり返し、潜在的に、未使用のピペット先端を汚染し得る。
【0132】
現在の設計では、ピペット先端の周縁は、支持カード表面と同一平面またはほぼ同一平面である(図9C参照)ので、ユーザは、ピペッタ先端遠位端を支持カード表面(56)より高く持ち上げなければならず、したがって、その高さにおおていかなる隣接する先端からも離れているであろう。図9Dおよび9Eは、支持カード56の上部表面と比較した、周縁平面27-1の側面図を図示する。本発明の現在の設計(9C、9D)と従来技術(9F)との間の差異は、図を比較することによって容易に認められる。従来技術とは対照的に、支持カード上部表面(56)を越えて上方に延びている実質的な近位先端端部高は、存在しない。
【0133】
これらのピペット先端(10A、10B、10C)の各々は、図6Aおよび6Bに示されるような断面を有し得る。具体的に、ピペット先端は、壁を薄くするチャネル45と、入れ子防止リブ40とを含み得る。ピペット先端周縁27から遠位端に向かって延びているピペット壁は、中心管腔17を形成し、低圧力で伸びる領域46を含む。
【0134】
ユーザが、シフトの間に数百もの先端を差し入れ、除去するとき、ユーザ疲労が、主要な課題となる。これらの機能を遂行するために必要な力(すなわち、強度)を低下させることが、疲労を低下させるであろう。
【0135】
壁を薄くするチャネル45は、壁の他の部分より薄いピペット先端壁の一部であり、それは、壁を薄くするチャネル45における壁が、ピペット先端(10A、10B、10C)がピペッタ90の周囲でより容易に伸びることを可能にするであろうから、ピペッタがピペット先端の上により容易にシールすることを可能にする。この特徴は、ピペット先端(10A、10B、10C)の上にピペッタ90を差し入れるときに適切なシールを形成するために必要な力が、ピペット先端(10A、10B、10C)がもはや必要とされなくなるときにピペッタ90からピペット先端(10A、10B、10C)を除去するために必要な力の場合と同様、従来技術と比較して減らされるので、ユーザ疲労に役立つことができる。
【0136】
入れ子防止リブ40は、上側ピペット先端が下側ピペット先端にくっつくことを防止し、上部ピペット先端が容易に除去されることを可能にする。入れ子防止リブ40は、若干の角度41も有し、ピペット先端の近位端は、円錐形内側縁42を有し得、円錐形内側縁42は、上部ピペット先端が部分的に底部ピペット先端の中に挿入されると、角度41に隣接し、上部ピペット先端が、自己整列することを可能にする。これは、図6D-6Fに示される。
【0137】
図7A-7Eは、ピペット先端(10A、10B)との使用のための支持カード50Aの種々の図を図示する。図8A-8Eは、ピペット先端10Cとの使用のための支持カード50Bの種々の図を図示する。支持カード50Bは、カード50Aのそれらより大きい直径のピペット受け取り部開口部を有し、それは、高いエプロン51を有し、これらの特徴の両方は、支持カード50Bがより大きい1,200μlピペット先端10Cを収容することを可能にする。支持カード(50Aおよび50B)の両方は、ピペット先端(10A、10B、10C)が支持カード(50A、50B)の上部表面と同一平面またはほぼ同一平面の状態に置かれることを可能にするための受け取り部開口部円錐形縁55を有する(図9A-9C参照)。
【0138】
蓋が、図10A-10Eにおいて種々の図に示される。この蓋は、いずれかの支持カード(50A、50B)とともに使用されることができる。図11Aおよび11Bは、蓋上の独特の構造物、すなわち、支持カード蓋の第1の表面61から延びている蓋レール縁(長辺)65Aと、支持カード蓋の第2の表面62から延びている蓋レール縁(短辺)65Bとを図示する。
【0139】
支持カード(50A、50B)は、相補的構造、すなわち、図11C-11Eに示されるような、支持カードレール縁(長辺)66Aと、支持カードレール縁(短辺)66Bとを有する。図11Cに示されるように、支持カード(50A、50B)のピペッタ先端受け取り部開口部(52)は、支持カード(50A、50B)のN×Mアレイに配置される(Nは、M未満である)。蓋レール縁(長辺)65Aは、アレイのM側に沿って伸び、図12Aに示されるように、支持カードレール縁(長辺)66Aに係合し、単一の短い列または複数の短い列が、支持カード(50A、50B)に対する蓋60の位置に応じて露出されることを可能にすることができる。代替として、蓋60は、ひっくり返されることができ、アレイのN側に沿って伸びる蓋レール縁(短辺)65Bは、図12Bに示されるように、支持カードレール縁(短辺)66Bに係合し、単一の長い列または複数の長い列が、再び、支持カード(50A、50B)に対する蓋60の位置に応じて露出されることを可能にすることができる。蓋を取られることが必要とされるそれらの列のみにピペット先端の露出を限定することは、蓋を取られていない未使用のピペット先端が汚染された状態になることを防止する。また、蓋60および支持カード(50A、50B)の独特の設計は、多重ピペッタの使用を可能にし、それは、概して、8または12個のピペット先端の行の同時装填を可能にする。
【0140】
図13A-13Eは、支持カード50Aまたは50Bのいずれか、およびピペット先端(10A、10B、10C)のサイズのうちのいずれかとともに使用され得る基部70を図示する。図14は、基部突出部受け取り部スロット72と嵌め合う支持カード突出部71を使用して、基部70と嵌め合う支持カード50Aを図示する。基部70と嵌め合わせられた支持カード50Aの透過図が、図15に示され、2つの異なって寸法を決定されたピペット先端(10A、10B)が、支持カード50Aのピペット先端受け取り部開口部52内に配置されている。図16は、ここでは、基部70上の基部タブ受け取り部スロット74の中に挿入される支持カード50B上の支持カードタブ73を使用して、基部70と嵌め合う支持カード50Bを図示する。当然ながら、突出部71が、代わりに、基部70上にあり得、受け取り部スロット72が、支持カード50A上にあり得、それは、本発明の範囲から逸脱することのない明白な変形例であろう。同様に、本発明から逸脱することなく、タブ73が、代わりに、基部70に上にあり得、スロット74が、代わりに、支持カード50B上にあり得る。これは、より一般的に、さねはぎ篏合システムと称される。
【0141】
基部70と嵌め合わせられる支持カード50Bの透過図が、図17に示され、ピペット先端10Cが、支持カード50Bのピペット先端受け取り部開口部52内に配置されている。支持カード50Bのピペット先端受け取り部開口部52が支持カード50Aのそれらより大きく、それが、より大きい直径のピペット先端受け取り部開口部52および対応するより大きい直径のピペット先端10Cを収容するために、高いエプロン51が基部の上に搭載されることを要求することに留意されたい。
【0142】
図18Aは、1つの基部70上での基部相互係止オス型キー75Aと隣接する基部70上での基部相互係止メス型キー75Bとの使用、および、図18Bに示されるような基部70を互いに相互係止するためのそれらの構造の篏合を図示する。基部上の各角は、基部相互係止オス型キー75Aと基部相互係止メス型キー75Bとの両方を含み得、それによって、基部のアレイ80は、4基部相互係止領域85Aおよび2基部相互係止領域85B(図18Dおよび18E)を用いて、相互係止され得る。実践では、第2の基部に接続された第2の支持カードが、存在し得、第2の基部は、隣接する基部と相互係止し得る第2の相互係止構造を含む。図18Cに示されるように、10個の基部が、相互係止され、単一の構造を形成する。図示されないが、図18Cの基部の各々は、支持カードに接続され得、ピペット先端が、支持カード内に配置され得る。
【0143】
現在、ピペット先端が、支持カードの中に装填され、カードが、箱の中個々に包装され、いくつかの箱が、熱収縮シールに包まれる。これは、膨大な量の無駄が多い包装であり、熱収縮包みは、多くの場合、使用に先立って完全に包みを解くすることを困難にする静電気を有する。この個々の基部包みは、基部が出荷中にシフトすること、または包装材の中に切り込み、それらの滅菌性を損なうことを防止するために必要である。しかし、基部70を相互係止することによって、ピペット先端は、より効率的に出荷され、取り扱われることができる。基部80のアレイが、相互係止され、ピペット先端で装填されることができ、アレイ全体が、密閉シールバッグを使用してシールされることができる。ユーザは、バッグを開放し、ピペット先端を含む基部のうちの1つを分離し、未使用の先端を再シールすることができる。基部が、相互係止されるので、それらは、出荷および取り扱い中に互いに対してシフトしないであろう。さらに、基部70の角は、基部が出荷中に包装材を切断することを防止するために丸みを帯びている。
【0144】
図19A-19Cは、システムのポジティブストップ特徴を図示する。最初に、図19Aは、挿入構成におけるシステムを図示し、ピペッタ90が、位置し、ピペット先端10Aの上部近位開口部に接近している。ピペッタ90は、ピペット先端の上部近位開口部26の中に挿入される吸引管腔95と、排出バー100とを有し、排出バー100は、ピペット先端の上部周縁27を押し、ピペッタ90からピペット先端10Aを除去および排出するために、吸引管腔95に対してスライドする(矢印97によって示される)ように係合され得る。挿入構成では、(1)吸引管腔95は、近位開口部26の中に挿入されており、(2)排出バー100は、それが非係合位置にあるので、周縁27に隣接しない。
【0145】
次いで、図19Bは、シールされ/据え付けられた構成を図示し、ピペット先端10Aは、ピペッタ吸引管腔95上に据え付けおよびシールされ、ピペット先端10Aの上部周縁27は、排出バー100に隣接し、ポジティブストップ105を生じさせる。言い換えると、ピペッタ90は、ピペット先端10Aの中にさらに挿入されることができない。好ましくは、吸引管腔95は、ピペット先端10Aの中、壁を薄くするチャネル45に到達するために十分な距離に、挿入されるであろう。これらのチャネル45が、壁の他の部分より薄いピペット先端壁の低圧力で伸びる領域46の一部であり、それは、壁を薄くするチャネル45における壁46がピペット先端10Aがピペッタ90の周囲でより容易に伸びることを可能にするであろうから、ピペッタ90がピペット先端10Aの上により容易にシールすることを可能にすることを想起されたい。この特徴は、ピペット先端90Aの上にピペッタ90を差し入れるときに適切なシールを形成するために必要な力が、ピペット先端10Aがもはや必要とされないときにピペッタ90からピペット先端10Aを除去するために必要な力の場合と同様に低いので、ユーザ疲労に役立つことができる。
【0146】
ピペット先端10Aが、その目的を果たした後、図19Cは、排出構成を図示し、ユーザは、ボタンを押すことによって、排出バー100に係合し、それは、排出バーを吸引管腔に対して(矢印97の方向に)周縁27に向かってスライドさせ、周縁27上を押し、それによって、ピペッタ90の吸引管腔95からピペット先端10Aを除去/排出する。
【0147】
従来の設計では、ユーザは、強い力(これは、概して、ユーザの腕を曲げることによって果たされ、従って、強い力は、達成容易である)を用いてピペッタをピペット先端の中に差し入れ得る。ただし、ピペット先端が、排出される必要があるとき、対応して強い力が、必要とされるが、力は、ユーザの親指を用いてボタンを押すことによって果たされる。時として、10または12ポンドの圧力が、従来技術システムにおけるピペット先端を除去および排出するために必要とされる。これは、たちまち、ユーザ疲労を引き起こすであろう。
【0148】
システムは、ポジティブストップ105を有し、好ましくは、壁を薄くするチャネル45を使用するので、それは、一定のシール力と、一定の排出力とを有するように設計されることができ、それらの両方は、従来技術システムと比較してより低く、それによって、ユーザ疲労を減らすことができる。非限定的例として、5ポンド未満の力が、ピペット先端をシールすることおよび排出することの両方を行うことができ、より好ましくは、2ポンド未満の力が、必要とされる。
【0149】
既存のピペッタ109は、図20Aに示されるように、吸引管腔開口部95からDoldの距離に、排出バー100の遠位縁110を有し得る。Doldが、図20Bに示されるように短すぎる場合、吸引管腔95は、排出バーがさらなる挿入を防止するであろうから、ピペット先端の低圧力で伸びる領域46に到達せず、したがって、ピペッタ109は、ピペット先端でシールしないであろう。Doldが、図20Cに示されるように長すぎる場合、吸引管腔95は、遠方に、低圧力で伸びる領域46を越えてピペット先端の中に延び、ピペット先端でシールし得るが、大きい挿入力を伴ってそれを行うであろう。さらに、排出バーは、この場合、挿入距離を調整するために何も行っていない。図20Cにおけるピペット先端を排出することは、大きい疲労誘発排出力を要求するであろう。図20Cは、多くのピペット先端システムの現在の設計を図示する。
【0150】
排出バーを適当な長さのものに置き換えることによって、既存のピペッタは、上で説明されるポジティブストップをもたらすように修正されることができる。具体的に、吸引管腔開口部95から、周縁27と低圧力で伸びる領域46との間の距離Dとほぼ同一の距離である距離Dにおける非係合位置に遠位縁110を有するように排出バー(図21に部分100-1として示される)を変更することが、ポジティブストッップシステムをもたらす。これは、図21および22にグラフィカルに示される。これは、ユーザが、若干の修正を伴う既存の機器を使用し続け、非常に信頼性があり、ユーザ疲労を減らす、低圧力ポジティブストッップシステムを達成することを可能にする。
【0151】
本発明は、本発明の例を例証するが、その範囲を限定するわけではない、具体的実施形態と関連して説明されている。種々の側面と、要素とを有する、種々の例示的システムが、示され、説明されている。別様に示されない限り、これらのシステムのうちのいずれかの任意の特徴、側面、または要素が、システムのうちのいずれかの任意の他の特徴、側面、または要素から除去、それに追加され、それと組み合わせられ、またはそれによって修正され得る。当業者に明白となるであろうように、上で説明されるシステムおよび方法に対する修正および適合が、以下の請求項のみによって定義される、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、行われることができる。また、本出願人は、明白に、以下の請求項および「本明細書における実施形態が、厳密に同一の広がりを持つ」(Phillips v. AHW Corp.,415 F.3d 1303,1323(2005年連邦巡回控訴裁判所判例)(全員法廷)ことを意図していない。
図1
図2A-2E】
図3A-3E】
図4A-4B】
図5A-5B】
図6A.6C】
図6B
図6D-6E】
図6F
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9-1】
図9-2】
図9-3】
図9-4】
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11A-11B】
図11C-11E】
図12A-12B】
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C-18E】
図19
図20A
図20B
図20C
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2024-02-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のピペット先端(10A、10B、10C)との使用のためのピペット先端システムであって、前記システムは、
床(70-1)を伴う基部(70)と、
前記基部(70)と嵌め合う支持カード(50A、50B)であって、前記支持カードは、
N×Mアレイにおいて配置されたピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイを備えている支持カード上部表面(56)であって、前記Nは、Mより小さく、前記アレイにおける各々は、前記上部表面(56)から延びている受け取り部開口部円錐形縁(55)を備え、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)は、前記上部表面より急勾配であり、前記受け取り部開口部円錐形縁は、前記ピペット先端と隣接し、前記床(70-1)より上に前記ピペット先端を吊り下げるための支持を提供するように構築されている、支持カード上部表面(56)と、
前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)であって、前記短辺カードレール縁(66B)は、前記支持カード上部表面(56)と同一平面にある、短辺カードレール縁(66B)と、
前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)であって、前記長辺カードレール縁(66A)は、前記支持カード上部表面(56)と同一平面にある、長辺カードレール縁(66A)と
えている、支持カード(50A、50B)と
支持カード蓋(60)であて、前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、支持カード蓋(60)と、
前記ピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイの中に配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)と
を備えている、ピペット先端システム。
【請求項2】
前記長辺蓋レール縁(65A)が前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項3】
前記短辺蓋レール縁(65B)が前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項4】
前記支持カード(50A、50B)および前記基部(70)は、さねはぎ篏合システムを備えている、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項5】
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項6】
第2の支持カードと、第2の基部とをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項7】
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)を備えている、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項8】
前記アレイピペット先端受け取り部開口部(52)は、異なるサイズの前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合されている、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項9】
記複数のピペット先端(10A、10B、10C)における各々は、遠位端(15)を有し、
前記支持カード蓋(60)は、前記支持カード蓋(60)が前記支持カード(50A、50B)に対して嵌め合わせられると、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、請求項に記載のピペット先端システム。
【請求項10】
ピペット先端受け取り部開口部(52)の前記アレイにおける各々は、ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)の中に配置されているとき、周縁(27)が前記支持カード上部表面(56)と同一平面にあるように、前記周縁(27)を用いて前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取り、支持するように構築されている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【請求項11】
前記受け取り部開口部円錐形縁(55)は、前記上部表面(56)から離れるように延びている遷移円錐形縁を備えている、請求項1に記載のピペット先端システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
当業者に明白であるような追加の側面、代替物、および変形例も、本明細書に開示され、本発明の一部として含まれるものとして具体的に想定される。本発明は、このまたは関連する出願において、特許庁によって可能にされるような請求項のみの中に記載され、ある例の以下の概要説明は、いかようにも法的保護の範囲を限定、定義、または別様に確立するものではない。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
ピペット先端システムであって、前記ピペット先端システムは、
周縁(27)を伴う近位端(25)を備えているピペット先端(10A、10B、10C)であって、前記周縁(27)は、ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定し、前記周縁(27)は、周縁円錐形縁(30)を備えている、ピペット先端(10A、10B、10C)と、
支持カード(50A、50B)と
を備え、
前記支持カードは、
上部表面(56)と、
前記上部表面(56)内のピペット先端受け取り部開口部(52)と
を備え、
前記開口部(52)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合され、前記開口部(52)は、受け取り部開口部円錐形縁(55)を備え、
前記周縁円錐形縁(30)および前記受け取り部円錐形縁(55)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)内に配置されると、前記周縁円錐形縁(30)が、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)に隣接し、前記上部表面(56)が、前記周縁(27)と同一平面またはほぼ同一平面であるように構築されている、ピペット先端システム。
(項目2)
前記支持カード(50A、50B)の前記上部表面(56)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペッタ先端受け取り部開口部(52)内に配置されると、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記周縁(27)の+/-0.04インチ内にある、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目3)
前記周縁円錐形縁(30)は、第1の角度(35)を備え、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)は、第2の角度(55-1)を備え、前記第1の角度は、前記第2の角度に相補的である、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目4)
前記周縁(27)は、周縁平面(27-1)を画定し、前記周縁円錐形縁(30)は、第1の角度(35)を備え、前記受け取り部開口部円錐形縁(55)は、第2の角度(55-1)を備え、前記第1および第2の角度(35、55-1)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)内に配置されると、前記周縁平面(27-1)の前記上部表面(56)との整列を補助するように選択されている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目5)
複数のピペット先端(10A、10B、10C)を備え、前記支持カード(50A、50B)は、複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を備えている、項目1に記載のピペットシステム。
(項目6)
前記支持カード(50A、50B)と嵌め合う基部(70)をさらに備えている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目7)
前記支持カード(50A、50B)および前記基部(70)は、さねはぎ篏合システムを備えている、項目6に記載のピペット先端システム。
(項目8)
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、項目6に記載のピペット先端システム。
(項目9)
第2の基部に接続された第2の支持カードをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、項目8に記載のピペット先端システム。
(項目10)
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)をさらに備えている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目11)
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、容積を備え、前記容積は、10μl、300μl、および1,200μlから成る群から選択される、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目12)
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、容積を備え、前記ピペット先端受け取り部開口部(52)は、異なる容積の前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合されている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目13)
前記支持カード(50A、50B)は、N×Mアレイにおいて配置された複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を備え、Nは、Mより小さく、前記支持カード(50A、50B)は、前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)と、前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)とをさらに備え、前記ピペット先端システムは、支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目14)
前記長辺蓋レール縁(65A)が前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、項目13に記載のピペット先端システム。
(項目15)
前記短辺蓋レール縁(65B)が前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、項目13に記載のピペット先端システム。
(項目16)
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)とを備え、前記遠位端開口部(16)の外縁は、波状円周(20)を備えている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目17)
前記ピペット先端は、前記周縁(27)から延びているピペット先端壁を備え、前記ピペット先端壁は、複数の壁を薄くするチャネル(45)を備えている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目18)
前記ピペット先端は、前記周縁(27)から延びているピペット先端壁を備え、前記ピペット先端壁は、複数の入れ子防止リブ(40)を備えている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目19)
前記入れ子防止リブ(40)は、外縁角度付き壁(41)を備えている、項目18に記載のピペット先端システム。
(項目20)
前記支持カード(50A、50B)に取り外し可能に取り付くように構成された支持カード蓋(60)をさらに備え、
(1)前記ピペット先端(10A、10B、10C)が前記ピペット先端受け取り部開口部(52)内に配置され、(2)前記支持カード蓋(60)が前記支持カード(50A、50B)に取り付けられると、前記支持カード蓋(60)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の移動を阻止する、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目21)
前記支持カード(50A、50B)は、複数のピペット先端受け取り部開口部(52)と、それらの中に配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)とを備え、
前記複数のピペット先端(10A、10B、10Cにおける各々は、遠位端(15)を有し、前記システムは、支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋は、前記支持カード(50A、50B)に取り外し可能に取り付けられ、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、項目1に記載のピペット先端システム。
(項目22)
複数のピペット先端(10A、10B、10C)との使用のためのピペット先端システムであって、前記システムは、
N×Mアレイにおいて配置されたピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイを備えている支持カード(50A、50B)であって、前記Nは、Mより小さく、前記支持カード(50A、50B)は、前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)と、前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)とをさらに備えている、支持カード(50A、50B)と、
支持カード蓋(60)と
を備え、
前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カード蓋の第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、ピペット先端システム。
(項目23)
前記長辺蓋レール縁(65A)が前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、項目22に記載のピペット先端システム。
(項目24)
前記短辺蓋レール縁(65B)が前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、項目22に記載のピペット先端システム。
(項目25)
前記支持カード(50A、50B)と嵌め合う基部(70)を備えている、項目22に記載のピペット先端システム。
(項目26)
前記支持カード(50A、50B)および前記基部(70)は、さねはぎ篏合システムを備えている、項目25に記載のピペット先端システム。
(項目27)
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、項目25に記載のピペット先端システム。
(項目28)
第2の支持カードと、第2の基部とをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、項目27に記載のピペット先端システム。
(項目29)
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)を備えている、項目22に記載のピペット先端システム。
(項目30)
前記アレイピペット先端受け取り部開口部(52)は、異なるサイズの前記ピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合されている、項目22に記載のピペット先端システム。
(項目31)
前記ピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイにおいて配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)をさらに備え、
前記複数のピペット先端(10A、10B、10C)における各々は、遠位端(15)を有し、
前記支持カード蓋(60)は、前記支持カード蓋(60)が前記支持カード(50A、50B)に対して嵌め合わせられると、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、項目22に記載のピペット先端システム。
(項目32)
複数のピペット先端(10A、10B、10C)との使用のためのピペット先端システムであって、前記システムは、
基部(70)に接続された支持カード(50A、50B)を備え、
前記基部(70)は、隣接する基部と嵌め合うように構築された相互係止構造(75A、75B)を備えている、ピペット先端システム。
(項目33)
前記支持カード(50A、50B)を前記基部(70)と接続するように適合されたさねはぎ篏合システムをさらに備えている、項目32に記載のピペット先端システム。
(項目34)
第2の支持カードと、第2の基部とをさらに備え、前記第2の基部は、第2の相互係止構造を備え、前記基部の前記相互係止構造と前記第2の基部の前記第2の相互係止構造とは、嵌め合わせられる、項目32に記載のピペット先端システム。
(項目35)
前記支持カードは、N×Mアレイにおいて配置されたピペット先端受け取り部開口部(52)のアレイを備え、Nは、Mより小さく、前記支持カード(50A、50B)は、前記アレイのN側に沿った前記支持カードの縁上の短辺カードレール縁(66B)と、前記アレイのM側に沿った前記支持カードの縁上の長辺カードレール縁(66A)とをさらに備え、
前記システムは、支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋(60)は、
前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カードの第1の表面(61)から延びている長辺蓋レール縁(65A)と、
前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合うように適合された支持カードの第2の表面(62)から延びている短辺蓋レール縁(65B)と
を備えている、項目32に記載のピペット先端システム。
(項目36)
前記長辺蓋レール縁(65A)は、前記長辺カードレール縁(66A)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り部開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、項目35に記載のピペット先端システム。
(項目37)
前記短辺蓋レール縁(65B)は、前記短辺カードレール縁(66B)とスライド可能に嵌め合っているとき、前記蓋(60)は、前記アレイにおける前記ピペット受け取り開口部(52)の全てより少ないものを露出するように位置付け可能である、項目35に記載のピペット先端システム。
(項目38)
前記支持カードは、前記上部表面(56)から離れるように延びているエプロン(51)を備えている、項目32に記載のピペット先端システム。
(項目39)
前記支持カードは、前記異なるサイズのピペット先端(10A、10B、10C)を受け取るように適合された複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を備えている、項目32に記載のピペット先端システム。
(項目40)
前記支持カード(50A、50B)は、複数のピペット先端受け取り部開口部(52)と、それらの中に配置された複数のピペット先端(10A、10B、10C)とを備え、前記複数のピペット先端(10A、10B、10C)における各々は、遠位端(15)を有し、
前記システムは、前記支持カード(50A、50B)に取り外し可能に取り付けられた支持カード蓋(60)をさらに備え、
前記支持カード蓋は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)の前記遠位端(15)が互いに接触することを防止するように構成されている、項目32に記載のピペット先端システム。
(項目41)
ピペット先端システムであって、前記ピペット先端システムは、
開口部を伴う吸引管腔(95)と前記吸引管腔(95)に対してスライドする排出バー(100)とを備えているピペッタ(90)と、
ピペット先端壁と
を備え、
前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記ピペット壁は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を伴う低圧力で伸びる領域(46)を備え、
前記システムは、少なくとも3つの構成:
挿入構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記近位開口部(26)の中に挿入されており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記排出バー(100)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記排出バー(100)は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、ピペット先端システム。
(項目42)
前記排出力は、5ポンドより小さい、項目41に記載のピペット先端システム。
(項目43)
前記低圧力で伸びる領域(46)は、前記近位開口部(26)から距離Dに配置され、前記排出バー(100)は、前記吸引管腔(95)に対して約Dの距離をスライドするように構築されている、項目41に記載のピペット先端システム。
(項目44)
ピペット先端システムであって、前記ピペット先端システムは、
複数の吸引管腔(95)を備えているピペッタ(90)であって、前記複数の吸引管腔の各々は、開口部と前記吸引管腔(95)に対してスライドする排出バー(100)とを備えている、ピペッタ(90)と、
複数のピペット先端受け取り部開口部(52)を伴う支持カード(50A、50B)と、
複数のピペット先端(10A、10B、10C)と
を備え、
前記複数のピペット先端の各々は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記壁は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を伴う低圧力で伸びる領域(46)を備え、
前記システムは、少なくとも3つの構成:
挿入構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記近位開口部(26)の中に挿入されており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記排出バー(100)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、ピペット先端システム。
(項目45)
前記排出力は、5ポンドより小さい、項目44に記載のピペット先端システム。
(項目46)
前記低圧力で伸びる領域(46)は、前記近位開口部(26)から距離Dに配置され、前記排出バー(100)は、前記吸引管腔(95)に対して約Dの距離をスライドするように構築されている、項目44に記載のピペット先端システム。
(項目47)
開口部を伴う吸引管腔(95)と係合位置および非係合位置を伴う排出バー(100)とを備えているピペッタ(109)を含むピペット先端システムに対する改良であって、前記非係合位置における前記排出バー(100)の遠位縁(110)は、前記吸引管腔開口部からD old の距離にあり、
前記改良は、
ピペット先端(10A、10B、10C)であって、前記ピペット先端は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(109)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記壁は、前記近位開口部(26)から距離Dに配置された低圧力で伸びる領域(46)を備え、前記低圧力で伸びる領域(46)は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を備えている、ピペット先端(10A、10B、10C)と、
交換排出バー(100-1)と
を備え、
前記交換排出バーは、前記吸引管腔開口部から約Dの距離における非係合位置にあるその遠位縁(110)を伴って構築されている、改良。
(項目48)
前記システムは、少なくとも3つの構成:
挿入構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記近位開口部(26)の中に挿入されており、(2)前記交換排出バー(100-1)は、前記周縁(27)に隣接していない、挿入構成と、
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域(46)に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記交換排出バー(100-1)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記交換排出バー(100-1)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、項目47に記載の改良。
(項目49)
前記排出力は、5ポンドより小さい、項目48に記載の改良。
(項目50)
ピペッタ(90)との使用のためのピペット先端(10A、10B、10C)であって、前記ピペッタは、開口部を伴う吸引管腔(95)と、前記吸引管腔(95)に対して少なくともDの距離をスライドする排出バー(100)とを備え、前記ピペット先端(10A、10B、10C)は、
遠位端開口部(16)を伴う遠位端(15)と、
周縁(27)を伴う近位端(25)であって、前記周縁(27)は、前記ピペッタ(90)を受け取るように適合された近位開口部(26)を画定する、近位端(25)と、
前記近位端開口部(26)から前記遠位端開口部(16)に延びている中心管腔(17)と、
前記周縁(27)から延び、前記中心管腔(17)を形成するピペット先端壁と
を備え、
前記壁は、前記ピペット先端壁の伸びを可能にするための複数の壁を薄くするチャネル(45)を伴う前記近位開口部(26)から距離Dに配置された低圧力で伸びる領域(46)を備え、
前記ピペット先端は、少なくとも2つの構成:
シールされ/据え付けられた構成であって、(1)前記吸引管腔(95)は、前記低圧力で伸びる領域(46)に接触していることによって、前記吸引管腔(95)と前記ピペット壁との間に液密シールを形成しており、(2)前記排出バー(100)は、前記周縁(27)に隣接していることによって、前記吸引管腔(95)のさらなる挿入を防止している、シールされ/据え付けられた構成と、
排出構成であって、(1)前記排出バー(100)は、排出力で前記周縁(27)に向かってスライドさせられ、(2)前記排出バー100は、前記ピペット先端(10A、10B、10C)を前記吸引管腔(95)から除去する、排出構成と
を備えている、ピペット先端。
(項目51)
前記排出力は、5ポンドより小さい、項目50に記載のピペット先端。
【国際調査報告】