(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】バタフライドアヒンジ及び車両
(51)【国際特許分類】
B60J 5/04 20060101AFI20240705BHJP
B60J 5/00 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
B60J5/04 L
B60J5/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500453
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2022109059
(87)【国際公開番号】W WO2023071345
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111279476.X
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523284985
【氏名又は名称】浙江極▲け▼智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG ZEEKR INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1031, Building 1, Business Building, Liaohe Road, Xinqi Street, Beilun District, Ningbo, Zhejiang 315000, China
(71)【出願人】
【識別番号】507362513
【氏名又は名称】浙江吉利控股集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GEELY HOLDING GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1760 Jiangling Road, Binjiang District, Hangzhou Zhejiang310000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100207561
【氏名又は名称】柳元 八大
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】姜 坤
(72)【発明者】
【氏名】蔡 ▲シン▼航
(72)【発明者】
【氏名】李 国林
(72)【発明者】
【氏名】高 文青
(72)【発明者】
【氏名】劉 智勇
(72)【発明者】
【氏名】李 圭鎬
(72)【発明者】
【氏名】徐 云
(57)【要約】
本発明は、バタフライドアヒンジ及び車両を提供し、特に、車両の技術分野に関する。前記バタフライドアヒンジは、取付座と、ドア接続アームと、ヒンジ接続アームと、制限アセンブリと、を含み、ヒンジ接続アームは、一端が前記取付座にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アームにヒンジ接続され、制限アセンブリは、前記取付座に設けられた平面制限部と、前記ドア接続アームに設けられた制限体とを含み、前記制限体は、回転型外輪郭を有する。本発明は、まず、ヒンジ接続アームを利用して、固定点を中心として揺動するようにドアを制限し、次に、制限体と平面制限部との当接係合によりドアの姿勢に対する制限を実現し、ドアが上方へ開く過程において特定の姿勢を維持して横方へ開くことができ、更に、バタフライドアの乗用車が普通の平開き乗用車とロックキャッチシステムを共用することができ、製造コストを低減し、また、本発明は、構造がより簡単で、移動対偶がより少なく、ドアの開閉過程の円滑性を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付座と、
ドア接続アームと、
一端が前記取付座にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アームにヒンジ接続され、かつ2つのヒンジ接続軸の軸線の延長線が1点で交差するヒンジ接続アームと、
前記取付座に設けられた平面制限部と、前記ドア接続アームに設けられた制限体とを含み、前記制限体が前記平面制限部に当接し、かつ当接領域が少なくとも交差点の両側に位置する、制限アセンブリと、を含む、
ことを特徴とするバタフライドアヒンジ。
【請求項2】
前記制限体と前記平面制限部とが当接する領域は、回転型外輪郭を有し、かつ前記2つのヒンジ接続軸の軸線の交差点は、前記回転型外輪郭の軸線上に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項3】
前記制限体は、前記交差点の両側に分けて配置された2つの当接ユニットを含み、前記回転型外輪郭は、少なくとも前記2つの当接ユニットに存在し、かつ前記2つの当接ユニットの回転型外輪郭の軸線は、同一線上にある、
ことを特徴とする請求項2に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項4】
前記当接ユニットは、前記回転型外輪郭の軸線に沿って前記ドア接続アームと相対的に回動可能に接続され、前記平面制限部と転動可能に係合する、
ことを特徴とする請求項3に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項5】
前記当接ユニットは、前記ドア接続アームに固定接続され、前記平面制限部とスライド可能に係合する、
ことを特徴とする請求項3に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項6】
前記取付座にボスが設けられ、前記ボスの頂面が前記平面制限部を構成する、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項7】
前記制限体は、前記ドア接続アームに固定接続された柱状体を更に含み、前記当接ユニットは、前記柱状体の両側に設けられる、
ことを特徴とする請求項3、4、5のいずれか一項に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項8】
前記ドア接続アームは、第1接続アームと、第2接続アームと、ドア接続部とを含み、前記第1接続アームと第2接続アームとは、一端が前記ドア接続部に固定接続され、他端が前記柱状体に固定接続され、前記第1接続アーム、第2接続アーム、ドア接続部及び柱状体は共に、前記ヒンジ接続アームを収容可能な中空部を囲む、
ことを特徴とする請求項7に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項9】
前記ドア接続アームに第1ヒンジブラケットが設けられ、前記ヒンジ接続アームの一端に管状の第1ヒンジ接続部が設けられ、前記第1ヒンジ接続部内に第1ピン軸が設けられ、前記第1ピン軸が前記第1ヒンジブラケットに接続される、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項10】
前記第1接続アームに第1ヒンジブラケットが設けられ、前記ヒンジ接続アームの一端に管状の第1ヒンジ接続部が設けられ、前記第1ヒンジ接続部内に第1ピン軸が設けられ、前記第1ピン軸が前記第1ヒンジブラケットに接続される、
ことを特徴とする請求項8に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項11】
前記取付座に第2ヒンジブラケットが設けられ、前記ヒンジ接続アームの一端に管状の第2ヒンジ接続部が設けられ、前記第2ヒンジ接続部内に第2ピン軸が設けられ、前記第2ピン軸が前記第2ヒンジブラケットに接続される、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のバタフライドアヒンジ。
【請求項12】
車体と、
ドアと、
バタフライドアヒンジと、を含み、前記バタフライドアヒンジは、
前記車体に接続された取付座と、
前記ドアに接続されたドア接続アームと、
一端が前記取付座にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アームにヒンジ接続され、かつ2つのヒンジ接続軸の軸線の延長線が1点で交差するヒンジ接続アームと、
前記取付座に設けられた平面制限部と、前記ドア接続アームに設けられた制限体とを含み、前記制限体が回転型外輪郭を有し、かつ前記2つのヒンジ接続軸の軸線の交差点が前記回転型外輪郭の軸線に位置し、前記制限体の回転型外輪郭が前記平面制限部に当接し、かつ当接領域が少なくとも前記交差点の両側に位置する、制限アセンブリと、を含む、
ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の技術分野に関し、特に、バタフライドアヒンジ及び車両に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、自動車のドアの開け方の多くは、回転式の平開きドアを用いるが、現在のドアの開け方の個性化とファッション化への要求がますます高くなる環境下で、市場ではより多くの個性化のドア開け方が求められているため、市場のニーズを満たすために、個性的、ファッショナブルなドア開け方を開発する必要がある。
【0003】
バタフライドアは、開け方が斬新でファッショナブルであり、消費者の個性化のニーズに応えるだけでなく、小さなドア開き幅で消費者の乗降利便性のニーズを満たすことができる。駐車スペースが狭い場合の乗客の乗降利便性のニーズを解決する。
【0004】
従来の一軸バタフライドアの開け方は、ロック本体のロックキャッチをヒンジの回転に応じて接線方向に配置する必要があり、サイドアウターパネルの共用に基づいてバタフライドアをアップグレードするニーズを満たすことができない。したがって、ロック本体のロックキャッチ位置を回転式平開きドアと共用することを満たすだけでなく、ドアを上方に開けることを満たすことができるヒンジを設計する必要がある。
【0005】
現在、類似の開け方を用いるヒンジは、市場では少なく、かつ構造が複雑で、コストが高く、組み立てが複雑で、円滑性が低く、故障率が高いなどの欠陥を有し、汎用化、量産化のニーズに適合しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上の従来技術の欠点に鑑み、本発明は、既存のバタフライドアヒンジの構造が複雑で、コストが高く、組み立てが複雑で、円滑性が低く、故障率が高いという問題を改善する、バタフライドアヒンジ及び車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的及び他の関連目的を実現するために、本発明に係るバタフライドアヒンジは、
取付座と、
ドア接続アームと、
一端が前記取付座にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アームにヒンジ接続され、かつ2つのヒンジ接続軸の軸線の延長線が1点で交差するヒンジ接続アームと、
前記取付座に設けられた平面制限部と、前記ドア接続アームに設けられた制限体とを含み、前記制限体が前記平面制限部に当接し、かつ当接領域が少なくとも前記交差点の両側に位置する、制限アセンブリと、を含む。
【0008】
本発明の一実施例では、前記制限体と前記平面制限部とが当接する領域は、回転型外輪郭を有し、かつ前記2つのヒンジ接続軸の軸線の交差点は、前記回転型外輪郭の軸線上に位置する。
【0009】
本発明の一実施例では、前記制限体は、前記交差点の両側に分けて配置された2つの当接ユニットを含み、前記回転型外輪郭は、少なくとも前記2つの当接ユニットに存在し、かつ2つの当接ユニットの回転型外輪郭の軸線は、同一線上にある。
【0010】
本発明の一実施例では、前記当接ユニットは、前記回転型外輪郭の軸線に沿って前記ドア接続アームと相対的に回動可能に接続され、前記平面制限部と転動可能に係合する。
【0011】
本発明の一実施例では、前記当接ユニットは、前記ドア接続アームに固定接続され、前記平面制限部とスライド可能に係合する。
【0012】
本発明の一実施例では、前記取付座にボスが設けられ、前記ボスの頂面が前記平面制限部を構成する。
【0013】
本発明の一実施例では、前記制限体は、前記ドア接続アームに固定接続された柱状体を更に含み、前記当接ユニットは、前記柱状体の両側に設けられる。
【0014】
本発明の一実施例では、前記ドア接続アームは、第1接続アームと、第2接続アームと、ドア接続部とを含み、前記第1接続アームと第2接続アームとは、一端が前記ドア接続部に固定接続され、他端が前記柱状体に固定接続され、前記第1接続アーム、第2接続アーム、ドア接続部及び柱状体は共に、前記ヒンジ接続アームを収容可能な中空部を囲む。
【0015】
本発明の一実施例では、前記ドア接続アームに第1ヒンジブラケットが設けられ、前記ヒンジ接続アームの一端に管状の第1ヒンジ接続部が設けられ、前記第1ヒンジ接続部内に第1ピン軸が設けられ、前記第1ピン軸が前記第1ヒンジブラケットに接続される。
【0016】
本発明の一実施例では、前記第1接続アームに第1ヒンジブラケットが設けられ、前記ヒンジ接続アームの一端に管状の第1ヒンジ接続部が設けられ、前記第1ヒンジ接続部内に第1ピン軸が設けられ、前記第1ピン軸が前記第1ヒンジブラケットに接続される。
【0017】
本発明の一実施例では、前記取付座に第2ヒンジブラケットが設けられ、前記ヒンジ接続アームの第1ヒンジ接続部から離れる一端に管状の第2ヒンジ接続部が設けられ、前記第2ヒンジ接続部内に第2ピン軸が設けられ、前記第2ピン軸が前記第2ヒンジブラケットに接続される。
【0018】
上記目的及び他の関連目的を実現するために、本発明に係る車両は、
車体と、
ドアと、
バタフライドアヒンジと、を含み、前記バタフライドアヒンジは、
前記車体に接続された取付座と、
前記ドアに接続されたドア接続アームと、
一端が前記取付座にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アームにヒンジ接続され、かつ2つのヒンジ接続軸の軸線の延長線が1点で交差するヒンジ接続アームと、
前記取付座に設けられた平面制限部と、前記ドア接続アームに設けられた制限体とを含み、前記制限体が回転型外輪郭を有し、かつ前記2つのヒンジ接続軸の軸線の交差点が前記回転型外輪郭の軸線に位置し、前記制限体の回転型外輪郭が前記平面制限部に当接し、かつ当接領域が少なくとも前記交差点の両側に位置する、制限アセンブリと、を含む。
【発明の効果】
【0019】
以上より、本発明は、まず、ヒンジ接続アームを利用して、固定点を中心として揺動するようにドアを制限し、次に、制限体と平面制限部との当接係合によりドアの姿勢に対する制限を実現し、ドアが上方へ開く過程において特定の姿勢を維持して横方へ開くことができ、更に、バタフライドアの乗用車が普通の平開き乗用車とロックキャッチシステムを共用することができ、製造コストを低減し、また、本発明は、従来技術におけるバタフライドアヒンジ、シザーズドアヒンジに比べて、構造がより簡単で、移動対偶がより少なく、故障率を低減するとともに、ドアの開閉過程の円滑性を向上させる。
【0020】
本発明の平面制限部と制限体との間には実質的な接続関係が存在せず、両者の間は当接式係合のみであることにより、ヒンジ構造を最大限に簡素化し、組み立ての難しさを低減する。
【0021】
本発明の当接ユニットと平面制限部との間に転動可能な係合を形成することにより、摩擦抵抗を更に低減することができるとともに、制限体の摩耗を低減し、ヒンジの耐用年数を向上させることができる。
【0022】
本発明は、平面制限部をボスに設け、ボスの厚さが取付座自体の厚さよりも明らかに大きいため、制限体に確実なサポートを提供することができる。
【0023】
本発明のドア接続アームは、中空構造設計を用いることにより、ヒンジ全体の構造強度が設計要件を満たすことを保証する前提で、ヒンジ構造をよりコンパクトにし、ヒンジの横方向の厚さを減少させ、車体の他の構造に設計空間を空けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の実施例又は従来技術における技術手段をより明らかに説明するために、以下、実施例又は従来技術の記載に使用される図面を簡単に説明し、明らかに、以下の記載における図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0025】
【
図1】本発明に係るバタフライドアヒンジの一実施例における閉状態の概略正面図である。
【
図2】本発明に係るバタフライドアヒンジの一実施例における閉状態の概略斜視図である。
【
図3】本発明に係るバタフライドアヒンジの一実施例における閉状態の別の視角から見た概略斜視図である。
【
図4】本発明に係るバタフライドアヒンジの一実施例における開状態の概略正面図である。
【
図5】本発明に係るドア接続アームの一実施例における概略正面図である。
【
図6】本発明に係る取付座の一実施例における概略正面図である。
【
図7】本発明に係るヒンジ接続アームの一実施例における概略正面図である。
【
図8】本発明に係るヒンジ接続アームの一実施例における概略斜視図である。
【
図9】本発明に係るヒンジ接続アームの一実施例における別の視角から見た概略斜視図である。
【
図10】本発明に係る車両のドアの扉部の一実施例における閉状態の概略側面図である。
【
図11】本発明に係る車両のドアの扉部の一実施例における開状態の概略側面図である。
【
図12】本発明に係る車両のドアの扉部の一実施例における開状態の概略背面図である。
【
図13】本発明に係る車両のドアの扉部の一実施例における開状態の概略前面図である。
【
図14】本発明に係る制限アセンブリの一実施例における概略斜視図である。
【
図15】本発明に係る制限アセンブリの他の実施例における概略斜視図である。
【
図16】本発明に係る制限アセンブリの更に他の実施例における概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、特定の具体的な実施例により本発明の実施形態を説明するが、当業者であれば、本発明の他の利点及び効果を本明細書に開示された内容から容易に理解することができる。本発明は、更に、他の異なる実施形態により実施又は応用されてもよく、本明細書における各詳細に対して、異なる観点及び応用に基づいて、本発明の精神から逸脱することなく様々な修飾又は変更を行うことができる。なお、以下の実施例及び実施例における特徴は、矛盾しない限り、互いに組み合わせてもよい。また、本発明の実施例で使用される用語は、特定の具体的な実施形態を説明するためのものであり、本発明の保護範囲を限定するためのものではないことを理解されたい。以下の実施例では具体的な条件が明記されていない試験方法は、通常の条件に従って、又は各メーカーが提案した条件に従っている。
【0027】
なお、
図1~
図16に示すように、本明細書の図面に示す構造、比率、大きさなどは、いずれも明細書に開示された内容と組み合わせて、当業者が理解し、読むためのものであり、本発明の実施可能な限定条件を限定するためのものではないので、技術的に実質的な意義を有するものではなく、いかなる構造の修飾、比率関係の変更又は大きさの調整は、本発明の効果及び達成可能な目的に影響を与えない限り、いずれも本発明に開示された技術内容がカバーできる範囲内に含まれるべきである。また、本明細書に記載された「上」、「下」、「左」、「右」、「中間」及び「1つ」などの用語は、説明の便宜上のものに過ぎず、本発明の実施可能な範囲を限定するものではなく、その相対関係の変更又は調整は、技術内容を実質的に変更することなく、本発明の実施可能な範囲とみなされる。
【0028】
実施例が数値範囲を示す場合、本発明において特に明記しない限り、各数値範囲の2つの端点及び2つの端点の間の任意の数値も選択可能であることを理解されたい。特に定義されない限り、本発明において使用される全ての技術的及び科学的用語並びに当業者による従来技術の把握及び本発明の記載は、本発明の実施例に記載された方法、装置、材料と類似又は同等の従来技術の任意の方法、装置及び材料を使用して本発明を実現することもできる。
【0029】
図1~
図4に示すように、本発明に係るバタフライドアヒンジは、取付座10と、ドア接続アーム20と、ヒンジ接続アーム30と、制限アセンブリ40と、を含む。
【0030】
図10~
図13に示すように、前記取付座10は、車体1を接続し、具体的には、車体1の前側のサイドフェンダー又はフェンダーの内側のフレームを接続する。理解できるように、前記取付座10には、車体接続部11が設けられ、かつ本発明では、車体接続部11と取付座10との間の接続は、ある方式に限定されるものではなく、例えば、車体接続部11は、溶接方式で車体1に固定接続されてもよく、また、例えば、車体接続部11は、リベット固定方式で車体1に接続されてもよく、更に、例えば、前記車体接続部11は、ボルトで車体1に接続されてもよい。
【0031】
図1~
図4に示すように、前記ヒンジ接続アーム30は、一端が前記取付座10にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アーム20にヒンジ接続され、かつ2つのヒンジ接続軸の軸線の延長線が1点で交差する。理解できるように、取付座10と車体1とが相対的に固定されているため、上記2つの軸線の延長線の交差点も車体1に対して必ず固定されているので、ヒンジ接続アーム30は、上記交差点を中心として揺動するようにドア2を制限することができる。上記理解に基づいて、制限アセンブリ40が導入される前に、ドア2は、以下の動作をもたらすことができる。ドア2は、横方向軸線に沿って上下に揺動することができ、当該横方向軸線は、車両の幅方向と一致する軸線を指し、当該一致は、絶対的な平行を指すものではなく、横方向軸線がほぼ車両の幅方向に沿って配置されることを指し、これに基づいて、ドア2が上へ揺動する場合、ヒンジ接続アーム30とドア接続アーム20とのヒンジ接続された一端が取付座10から離れる方向へ揺動し、この過程によってドア接続アーム20が車両横方へ押されて離れ、更に、ドア接続アーム20が上方及び側方に同時に揺動する。しかしながら、この場合、ドア接続アーム20は、更に1つの余分な自由度を有し、即ち、ドア接続アーム20は、ヒンジ接続アーム30に対して自由に揺動することができ、これにより、ドア2が固有の移動軌跡を生成することができない。このため、本発明は、制限アセンブリ40を導入し、制限アセンブリ40が上記余分な自由度を制限することができるため、ドア2が固有の移動軌跡を有する。制限アセンブリ40の具体的な原理は、後に詳しく説明する。
【0032】
図1~
図6に示すように、前記制限アセンブリ40は、前記取付座10に設けられた平面制限部41と、前記ドア接続アーム20に設けられた制限体とを含み、前記制限体は、回転型外輪郭を有し、かつ前記2つのヒンジ接続軸の軸線の交差点は、前記回転型外輪郭の軸線に位置し、前記制限体の回転型外輪郭は、前記平面制限部41に当接し、かつ当接領域が少なくとも前記交差点の両側に位置する。
【0033】
理解できるように、本発明に係る前記平面制限部41は、当該制限部が必ずしも幾何学的な絶対平面であることを意味するものではなく、機能的な観点からその定義を理解すべきであり、本発明の実施例から分かるように、平面制限部41の主な機能は、前記制限体を1つの平面内でのみ移動できるように制限することであり、制限体の移動をスムーズに保持するために、平面制限部41と制限体に対応する凹凸軌跡を有するガイド構造を同時に設けることができ、これは、本発明の保護範囲に反するものではない。
【0034】
本発明の設計思想では、制限アセンブリ40の構造をできるだけ簡素化するために、平面制限部41と制限体との間にはいずれの実質的な接続関係も存在せず、両者の間は当接式係合のみであり、この前提において、本発明に係る制限アセンブリ40の具体的な原理は、以下のとおりである。まず、上述した前記交差点の位置は、車体1に対して絶対的に固定され、当該交差点は、前記制限体の回転型外輪郭の軸線上に位置するため、制限体は、当該交差点を中心としてのみ自由に回転することができ、この前提において、平面制限部41を用いて前記制限体の両端をしっかりと押し付けることにより、制限体の移動を特定の平面内に制限することができる。
【0035】
一方、
図1~
図4に示すように、ドア接続アーム20と平面制限部41との間に相対揺動が存在し、制限体がドア接続アーム20に固定接続されるため、制限体は、ある程度自転する必要があり、平面制限部41が制限体の自転を制限することを回避するために、本発明は、制限体に対応する回転型外輪郭を設け、回転型外輪郭の軸心が前記交差点を通過するようにする。理解できるように、前記回転型外輪郭は、円柱状に限定されず、例えば、回転型外輪郭は、ボール状又は他の異形状の断面が立体空間内で回転して得られた異形状柱体であってもよい。また、制限体が平面制限部41によって特定の平面内に制限されることを保証するために、回転型外輪郭と前記平面制限部41との接触領域は、少なくとも前記交差点の両側に分布する必要がある。なお、上記接触領域は、全体の接触領域であってもよく、2つ以上の独立した接触領域であってもよく、本発明は、後に具体的な実施例によりこれについて詳細に説明する。
【0036】
図1~
図5に示すように、前記制限体は、前記交差点の両側に分けて配置された2つの当接ユニット42を含み、前記回転型外輪郭は、少なくとも前記2つの当接ユニット42に存在し、かつ2つの当接ユニット42の回転型外輪郭の軸線は、同一線上にある。理解できるように、本実施例は、当接領域を2つの部分に分けることにより、制限効果を保証する前提で、当接領域のスライド摩擦を減少させ、更にヒンジ抵抗を低減することができる。
【0037】
図1~
図5に示すように、本発明をより良く実施するために、前記当接ユニット42は、前記回転型外輪郭の軸線に沿って前記ドア接続アーム20と相対的に回動可能に接続され、前記平面制限部41と転動可能に係合する。理解できるように、本実施例では、前記当接ユニット42は、例えばローラであってもよく、当接ユニット42と平面制限部41との間に転動可能な係合を形成することにより、摩擦抵抗を更に低減することができるとともに、制限体の摩耗を低減し、ヒンジの耐用年数を向上させることができる。本発明の具体的な実施形態では、前記当接ユニット42は、例えば、金属ローラ又は他の高分子耐摩耗性材料で製造されたローラであってもよく、例えば、ナイロンローラであってもよく、また例えば、ゴムローラであってもよい。
【0038】
図14、
図15、
図16に示すように、本発明は、複数の形態の制限体構造を更に提供し、具体的には、以下のとおりである。
【0039】
図14に示すように、前記制限体は、例えば、円柱状構造であってもよく、円柱状構造の外周面全体が当接領域を形成し、理解できるように、それに対応する平面制限部41は、例えば円盤状構造であってもよく、当然のことながら、円環状構造であってもよく、平面制限部41が円環状構造である場合、前記制限体の両端をそれぞれ前記平面制限部41に掛ける必要がある。
【0040】
図15に示すように、前記当接ユニット42は、2つのボールヘッド状構造であり、前記当接ユニット42は、前記ドア接続アーム20に固定接続され、前記当接ユニット42は、前記平面制限部41とスライド可能に係合する。図面に合わせて更に説明すると、前記当接ユニット42は、柱状体43の両端に固定される。理解できるように、ボールヘッドと平面制限部41との間は、点接触であり、これにより、当接ユニット42と平面制限部41との間の摩擦抵抗を最大限に低減することができる。予想できるように、ドア2の開閉過程の円滑性を向上させるために、前記平面制限部41は、例えば、前記ボールヘッドの移動軌跡にマッチングする環状溝又は弧状溝に設けられてもよいが、弧状溝が前記ボールヘッドに対して過剰な制限作用がなく、ボールヘッドが本質的に平面制限部41と実質的な接続関係がなく、本発明の全体的な設計構想に適合することを強調する必要がある。
【0041】
図15に示すように、本実施例では、理解できるように、前記柱状体43は、一方ではボールヘッドの固定接続を容易にするためのものであり、他方では、柱状体43は、2つの当接ユニット42をできるだけ互いに離間させ、当接ユニット42から前記交差点までの間のモーメントアームを大きくすることができ、このように、ドア2を開閉する過程において当接ユニット42と平面制限部41との間に作用する荷重を効果的に減少させ、ヒンジの円滑性を向上させるとともに、摩擦力を更に減少させることができる。
【0042】
図16に示すように、本実施例では、前記回転型外輪郭は、半体式構造であり、理解できるように、ドア2の開閉過程において、その揺動形成が制限されるため、前記制限部に対応する自転角度も制限され、これに基づいて、回転型外輪郭は、当該自転角度の範囲内で前記平面制限部41に密着できることを確保すればよい。したがって、本発明では、前記回転型外輪郭は、必ずしも360°の回転角度を有する回転型外輪郭であるわけではなく、実際には、ドア2の揺動ストロークを満たすことができればよく、例えば120°の回転型外輪郭であってもよく、また例えば、180°の回転型外輪郭であってもよい。
【0043】
図1~
図4及び
図6に示すように、前記取付座10にボスが設けられ、前記ボスの頂面は、前記平面制限部41を構成する。理解できるように、前記ボスの厚さは、取付座10自体の厚さより明らかに大きく、制限体に確実なサポートを提供することができ、具体的な実施形態では、前記ボスは、例えば、取付座10と一体的に成形されてもよく、また例えば、ボスは、単独で加工して成形されてもよく、更に、ボルト、リベット固定又は溶接などの手段によってボスと取付座10とを固定接続し、これらの手段は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0044】
図1~
図4に示すように、同様な理解に基づいて、ドア2の開き角度が限られているため、制限体は、一定の角度範囲内でのみ揺動することができ、したがって前記ボスは、全円又は全環状構造に設けられる必要がなく、例えば、ボスは、2つの互いに対称な弧状構造であってもよい。これにより、材料の消費を低減し、経済的利益を向上させることができ、当然のことながら、実際の製造過程において、成形プロセスと組み合わせて、その製造コストを全体的に考慮する必要がある。
【0045】
図5に示すように、本実施例では、前記ドア接続アーム20は、第1接続アーム21と、第2接続アーム22と、ドア接続部23とを含み、前記第1接続アーム21と第2接続アーム22とは、一端が前記ドア接続部23に固定接続され、他端が前記柱状体43に固定接続され、前記第1接続アーム21、第2接続アーム22、ドア接続部23及び柱状体43は共に、前記ヒンジ接続アーム30を収容可能な中空部を囲む。理解できるように、本発明のこの構造設計を用いることにより、ヒンジ全体の構造強度が設計要件を満たすことを保証する前提で、ヒンジ構造をよりコンパクトにし、ヒンジの横方向の厚さを減少させ、車体1の他の構造に設計空間を空けることができる。
【0046】
図5及び
図7~
図9に示すように、前記第1接続アーム21に第1ヒンジブラケット24が設けられ、前記ヒンジ接続アーム30の一端に管状の第1ヒンジ接続部31が設けられ、前記第1ヒンジ接続部31内に第1ピン軸が設けられ、前記第1ピン軸が前記第1ヒンジブラケット24に接続される。理解できるように、前記第1ヒンジブラケット24は、例えば、前記第1接続アーム21と一体的に成形されてもよく、単独で加工して成形されてもよく、ボルト、カシメ又は溶接等の手段によって前記第1接続アーム21に固定接続される。予想できるように、前記第1ヒンジ接続部31は、例えば、前記ヒンジ接続アーム30と一体的に加工して成形されてもよく、単独で加工して成形されて、前記ヒンジ接続アーム30に固定接続されてもよい。上記具体的な実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0047】
図6~
図9に示すように、前記取付座10に第2ヒンジブラケット12が設けられ、前記ヒンジ接続アーム30における第1ヒンジ接続部31から離れた一端に管状の第2ヒンジ接続部32が設けられ、前記第2ヒンジ接続部32内に第2ピン軸が設けられ、前記第2ピン軸は、前記第2ヒンジブラケット12に接続される。理解できるように、前記第2ヒンジブラケット12は、例えば、前記取付座10と一体的に成形されてもよく、単独で加工して成形されてもよく、ボルト、リベット固定又は溶接などの手段によって前記取付座10に固定接続される。予想できるように、前記第2ヒンジ接続部32は、例えば、前記ヒンジ接続アーム30と一体的に加工して成形されてもよく、単独で加工して成形されて、前記ヒンジ接続アーム30に固定接続されてもよい。上記具体的な実施形態は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0048】
図10~
図13に示すように、本実施例は、上記バタフライドアヒンジに基づいて、車体1と、ドア2と、バタフライドアヒンジと、を含む車両を提供する。
【0049】
図10~
図13に示すように、具体的には、前記バタフライドアヒンジは、取付座10と、ドア接続アーム20と、ヒンジ接続アーム30と、制限アセンブリ40と、を含み、前記取付座10は、前記車体1に接続され、具体的には、車体1の前側のサイドフェンダー又はフェンダーの内側のフレームを接続する。理解できるように、前記取付座10には、車体接続部11が設けられ、かつ本発明では、車体接続部11と取付座10との間の接続は、ある方式に限定されるものではなく、例えば、車体接続部11は、溶接方式で車体1に固定接続されてもよく、また、例えば、車体接続部11は、リベット固定方式で車体1に接続されてもよく、更に、例えば、前記車体接続部11は、ボルトで車体1に接続されてもよい。
【0050】
図10~
図13に示すように、前記ドア接続アーム20は、前記ドア2に接続され、前記ヒンジ接続アーム30は、一端が前記取付座10にヒンジ接続され、他端が前記ドア接続アーム20にヒンジ接続され、かつ2つのヒンジ接続軸の軸線の延長線が1点で交差する。理解できるように、取付座10と車体1とが相対的に固定されているため、上記2つの軸線の交差点も車体1に対して必ず固定されているので、ヒンジ接続アーム30は、上記交差点を中心として揺動するようにドア2を制限することができる。上記理解に基づいて、制限アセンブリ40が導入される前に、ドア2は、以下の動作をもたらすことができる。ドア2は、横方向軸線に沿って上下に揺動することができ、当該横方向軸線は、車両の幅方向と一致する軸線を指し、当該一致は、絶対的な平行を指すものではなく、横方向軸線がほぼ車両の幅方向に沿って配置されることを指し、これに基づいて、ドア2が上へ揺動する場合、ヒンジ接続アーム30とドア接続アーム20とのヒンジ接続された一端が取付座10から離れる方向へ揺動し、この過程によってドア接続アーム20が車両横方へ押されて離れ、更に、ドア接続アーム20が上方及び側方に同時に揺動する。しかしながら、この場合、ドア接続アーム20は、更に1つの余分な自由度を有し、即ち、ドア接続アーム20は、ヒンジ接続アーム30に対して自由に揺動することができ、これにより、ドア2が固有の移動軌跡を生成することができない。このため、本発明は、制限アセンブリ40を導入し、制限アセンブリ40が上記余分な自由度を制限することができるため、ドア2が固有の移動軌跡を有する。
【0051】
図10~
図13に示すように、具体的には、前記制限アセンブリ40は、前記取付座10に設けられた平面制限部41と、前記ドア接続アーム20に設けられた制限体とを含み、前記制限体は、回転型外輪郭を有し、かつ前記2つのヒンジ接続軸の軸線の交差点は、前記回転型外輪郭の軸線に位置し、前記制限体の回転型外輪郭は、前記平面制限部41に当接し、かつ当接領域が少なくとも前記交差点の両側に位置する。理解できるように、本発明に係る前記平面制限部41は、当該制限部が必ずしも幾何学的な絶対平面であることを意味するものではなく、機能的な観点からその定義を理解すべきであり、本発明の実施例から分かるように、平面制限部41の主な機能は、前記制限体を1つの平面内でのみ移動できるように制限することであり、制限体の移動をスムーズに保持するために、平面制限部41と制限体に対応する凹凸軌跡を有するガイド構造を同時に設けることができ、これは、本発明の保護範囲に反するものではない。本発明の設計思想では、制限アセンブリ40の構造をできるだけ簡素化するために、平面制限部41と制限体との間にはいずれの実質的な接続関係も存在せず、両者の間は当接式係合のみであり、この前提において、本発明に係る制限アセンブリ40の具体的な原理は、以下のとおりである。まず、上述した前記交差点の位置は、車体1に対して絶対的に固定され、当該交差点は、前記制限体の回転型外輪郭の軸線上に位置するため、制限体は、当該交差点を中心としてのみ自由に回転することができ、この前提において、平面制限部41を用いて前記制限体の両端をしっかりと押し付けることにより、制限体の移動を特定の平面内に制限することができる。
【0052】
以上より、本発明は、まず、ヒンジ接続アーム30を利用して、固定点を中心として揺動するようにドア2を制限し、次に、制限体と平面制限部41との当接係合によりドア2の姿勢に対する制限を実現し、ドア2が上方へ開く過程において特定の姿勢を維持して横方へ開くことができ、更に、バタフライドアの乗用車が普通の平開き乗用車とロックキャッチシステムを共用することができ、製造コストを低減し、また、本発明は、従来技術におけるバタフライドアヒンジ、シザーズドアヒンジに比べて、構造がより簡単で、移動対偶がより少なく、故障率を低減するとともに、ドア2の開閉過程の円滑性を向上させる。したがって、本発明は、従来技術におけるいくつかの実際の問題を効果的に解決し、高い利用価値と使用意義を有する。
【0053】
上記実施例は、単に本発明の原理及びその効果を例示的に説明するものであり、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上記実施例を修正するか又は変更することができる。したがって、当業者が本発明に開示された精神及び技術的思想から逸脱することなく行った全ての等価修正又は変更は、依然として本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0054】
1 車体
2 ドア
10 取付座
11 車体接続部
12 第2ヒンジブラケット
20 ドア接続アーム
21 第1接続アーム
22 第2接続アーム
23 ドア接続部
24 第1ヒンジブラケット
30 ヒンジ接続アーム
31 第1ヒンジ接続部
32 第2ヒンジ接続部
40 制限アセンブリ
41 平面制限部
42 当接ユニット
43 柱状体
【国際調査報告】