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特表2024-525629糊付けされたコーナーを含む上部フランジを有する容器を成形するための方法および機械
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】糊付けされたコーナーを含む上部フランジを有する容器を成形するための方法および機械
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/28 20170101AFI20240705BHJP
   B31B 50/62 20170101ALI20240705BHJP
【FI】
B31B50/28
B31B50/62
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500558
(86)(22)【出願日】2022-07-11
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 US2022036722
(87)【国際公開番号】W WO2023283492
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/220,311
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/248,039
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/309,805
(32)【優先日】2022-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/320,428
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】トム・ジェイ・ワットリング
(72)【発明者】
【氏名】アリッサ・ジェイ・シェラー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ヴァレンシア
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA09
3E075BA07
3E075CA01
3E075DA15
3E075DA23
3E075DA32
3E075DC03
3E075DC28
3E075DC44
3E075DC45
3E075DD03
3E075DD08
3E075DD34
3E075GA03
3E075GA04
(57)【要約】
ブランクから容器を成形するための容器成形装置が、複数の接着剤アプリケータを有する接着剤アセンブリを含むブランク移送ステーションと、ブランク移送ステーションの下流の圧縮ステーションとを含み、圧縮ステーションが、垂直に移動可能なマンドレルと、マンドレルの下方の成形ツールとを含む。成形ツールは、その内部にキャビティを画定し、マンドレルの外側プロファイルと相補的な形状の内側プロファイルを有する。ホットメルト接着剤は、ブランクが接着剤アセンブリを通して移送されるとき、ブランクの内面に塗布される。ブランクはマンドレルの下に配置され、マンドレルは、ブランクを成形ツールのキャビティ内へ下方に駆動する。側部圧縮プレートと端部圧縮プレートとは、側部フランジパネルと端部フランジパネルとを連続的に折り畳み、成形された容器は、完全に成形された上部フランジを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブランクから容器を成形するための容器成形装置であって、前記ブランクが、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、各端部パネルの上縁部から延びるそれぞれの端部フランジパネルと、各端部フランジパネルの各側縁部から延びるそれぞれの端部フランジタブと、各側部パネルの上端部から延びるそれぞれの側部フランジパネルと、各側部フランジパネルの各端縁部から延びるそれぞれの側部フランジタブとを含み、前記装置は、
複数の接着剤アプリケータを備える接着剤アセンブリを含むブランク移送ステーションであって、
前記ブランクが、前記接着剤アセンブリを通してブランク移送方向に移送され、前記接着剤アセンブリで、前記接着剤アプリケータのうちの少なくとも1つが、前記側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布する、ブランク移送ステーションと、
前記ブランク移送ステーションの下流の圧縮ステーションであって、前記圧縮ステーションが、垂直に移動可能なマンドレルと、前記マンドレルの下方の成形ツールとを備え、前記成形ツールが、その内部にキャビティを画定し、前記マンドレルの外側プロファイルと相補的な形状の内側プロファイルを有する、圧縮ステーションとを備え、
前記ブランクが前記マンドレルの下に配置され、前記マンドレルが、前記ブランクを成形ツールの前記キャビティ内へ下方に駆動し、前記成形ツールが、前記端部パネルを前記マンドレルと係合するように内側へ回転させ、且つ、前記側部パネルを前記マンドレルおよび前記端部パネルと係合するように内側へ回転させ、
前記圧縮ステーションが、前記マンドレルに結合された端部圧縮プレートおよび側部圧縮プレートをさらに備え、
前記側部圧縮プレートが、前記側部フランジパネルを前記成形ツールの上縁部と係合するように外側へ回転させ、その後、前記端部圧縮プレートが、前記端部フランジパネルを前記成形ツールの前記上縁部と係合するように外側へ回転させ、前記端部圧縮プレートが、完全に成形された上部フランジを有する前記容器を成形するために、前記端部フランジタブを前記側部フランジタブに対してさらに圧縮する、容器成形装置。
【請求項2】
前記ブランクが、各端部パネルの各側縁部から延びるそれぞれの内側側部パネルをさらに含み、
前記ブランクが前記接着剤アセンブリを通して移送されるとき、前記複数の接着剤アプリケータのうちの少なくとも1つが、前記側部パネルの内面の一部に前記ホットメルト接着剤を塗布するようにさらに構成され、
前記マンドレルが前記ブランクを前記成形ツールの前記キャビティ内へ駆動するとき、前記成形ツールが、前記側部パネルを前記マンドレルと係合するように回転させる前に、前記内側側部パネルを前記マンドレルと係合するように内側へ回転させ、前記成形ツールが、前記側部パネルを前記内側側部パネルに対して面と面が重なるような関係で圧縮する、請求項1に記載の容器成形装置。
【請求項3】
前記圧縮ステーションが、折り畳みツールの周囲に配置された複数の成形耳部をさらに備え、各成形耳部は、前記ブランクが前記折り畳みツールに向かって下降されるときに前記内側側部パネルを係合するように、前記キャビティ内へ部分的に内側に延びる、請求項2に記載の容器成形装置。
【請求項4】
前記圧縮ステーションが、前記マンドレルに取り付けられたカムをさらに備え、前記カムは、前記マンドレルが前記ブランクを前記折り畳みツールよりもさらに下降させるときに前記成形耳部を前記キャビティから離れるように回転させるように、カム・フォロア・ベアリングと係合する、請求項3に記載の容器成形装置。
【請求項5】
前記ブランク移送ステーションは、前記ホットメルト接着剤が溶融したままである間に、前記ホットメルト接着剤が塗布されたものを含む、前記ブランクを、前記接着剤アセンブリから前記圧縮ステーションに前進させるように構成される、請求項1に記載の容器成形装置。
【請求項6】
前記圧縮ステーションのタイミングは、前記ホットメルト接着剤が前記ブランクの圧縮中に硬化して前記容器を成形するように制御システムを使用して制御される、請求項5に記載の容器成形装置。
【請求項7】
前記接着剤アプリケータが、少なくとも2000センチポアズ(cps)の粘度を有する前記ホットメルト接着剤を塗布するように構成される、請求項1に記載の容器成形装置。
【請求項8】
前記マンドレルが、前記ブランクを前記マンドレルに対して保持するように構成された真空アセンブリを備える、請求項1に記載の容器成形装置。
【請求項9】
前記成形された容器を前記圧縮ステーションから積み重ねステーションに移送するように構成されたクランプツールをさらに備える、請求項1に記載の容器成形装置。
【請求項10】
前記側部圧縮プレートおよび前記端部圧縮プレートの移動が、制御システムを使用して前記マンドレルの移動とは無関係に制御される、請求項1に記載の容器成形装置。
【請求項11】
容器成形装置を使用してブランクから容器を成形する方法であって、前記ブランクが、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、各端部パネルの上縁部から延びるそれぞれの端部フランジパネルと、各端部フランジパネルの各側縁部から延びるそれぞれの端部フランジタブと、各側部パネルの上端部から延びるそれぞれの側部フランジパネルと、各側部フランジパネルの各端縁部から延びるそれぞれの側部フランジタブとを含み、前記装置は、(i)複数の接着剤アプリケータを有する接着剤アセンブリを含むブランク移送ステーションと、(ii)前記ブランク移送ステーションの下流の圧縮ステーションとを備え、前記圧縮ステーションが、垂直に移動可能なマンドレルと、前記マンドレルの下方の成形ツールとを備え、前記成形ツールが、その内部にキャビティを画定し、前記マンドレルの外側プロファイルと相補的な形状の内側プロファイルを有し、
前記方法は、
前記接着剤アセンブリを通して前記ブランクを移送するステップと、
前記複数の接着剤アプリケータを使用して、前記側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布するステップと、
前記マンドレルの下方に前記ブランクを配置するステップと、
前記マンドレルを使用して、前記ブランクを前記成形ツールの前記キャビティ内へ下方に駆動するステップであって、駆動する前記ステップが、前記成形ツールに、
前記端部パネルを前記マンドレルと係合するように内側へ回転させ、
前記側部パネルを前記マンドレルと係合するようにおよび前記端部パネルと係合するように内側へ回転させる、ステップと、
前記マンドレルに結合された側部圧縮プレートを使用して、前記側部フランジパネルを前記底部パネルに対して平行な向きに外側へ回転させるステップと、
前記側部フランジパネルを回転させる前記ステップの後に、前記マンドレルに結合された端部圧縮プレートを使用して、前記端部フランジパネルを前記底部パネルに対して平行な向きに回転させるステップと、
前記端部圧縮プレートを使用して、完全に成形された上部フランジを有する前記容器を成形するために、前記端部フランジタブを前記側部フランジタブに対して圧縮するステップとを含む、方法。
【請求項12】
前記ブランクが、各端部パネルの各側縁部から延びるそれぞれの内側側部パネルをさらに含み、前記方法が、
前記複数の接着剤アプリケータを使用して、前記側部パネルの内面の一部にホットメルト接着剤を塗布するステップと、
前記成形ツールを使用して、前記内側側部パネルを内側へ回転させるステップと、
前記内側側部パネルを回転させる前記ステップの後に、前記側部パネルを内側へ回転させる前記ステップを実行するステップと、
前記マンドレルと前記成形ツールとの間で前記側部パネルを前記内側側部パネルに対して圧縮するステップとをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記圧縮ステーションが、折り畳みツールの周囲に配置された複数の成形耳部をさらに備え、各成形耳部が、前記キャビティ内へ部分的に内側に延び、前記方法は、
前記成形耳部を使用して、前記ブランクが前記折り畳みツールに向かって下降されるときに前記内側側部パネルを係合するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記圧縮ステーションが、前記マンドレルに取り付けられたカムをさらに備え、前記方法は、
前記カムをカム・フォロア・ベアリングと係合させるステップと、
前記マンドレルが前記ブランクを前記折り畳みツールよりもさらに下げるときに前記成形耳部を前記キャビティから離れるように回転させるステップとをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ホットメルト接着剤が溶融したままである間に、前記ホットメルト接着剤が塗布されたものを含む、前記ブランクを、前記接着剤アセンブリから前記圧縮ステーションに前進させるステップ
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
制御システムを使用して、前記ホットメルト接着剤が前記ブランクの圧縮中に硬化して前記容器を成形するように前記圧縮ステーションのタイミングを制御するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ホットメルト接着剤を塗布するステップが、少なくとも2000センチポアズ(cps)の粘度を有する前記ホットメルト接着剤を塗布するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
真空アセンブリを使用して前記マンドレルに対して前記ブランクを保持するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
クランプツールを使用して、前記成形された容器を前記圧縮ステーションから積み重ねステーションに移送するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
制御システムを使用して、前記マンドレルの移動とは無関係に前記側部圧縮プレートおよび前記端部圧縮プレートの移動を制御するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その各々が全体として参照により本明細書に組み込まれる、2021年7月9日に出願された、「METHOD OF FORMING CONTAINERS HAVING TOP FLANGE WITH GLUED CORNERS,SAME CONTAINERS,AND BLANKS FOR FORMING SAME」と題する、米国仮特許出願第63/220,311号と、2021年9月24日に出願された、「METHODS AND MACHINE FOR FORMING CONTAINERS HAVING TOP FLANGE WITH GLUED CORNERS」と題する、米国仮特許出願第63/248,039号と、2022年2月14日に出願された、「METHOD OF FORMING CONTAINERS HAVING TOP FLANGE WITH GLUED CORNERS,SAME CONTAINERS,AND BLANKS FOR FORMING SAME」と題する、米国仮特許出願第63/309,805号と、2022年3月16日に出願された、「METHOD OF FORMING CONTAINERS HAVING TOP FLANGE WITH GLUED CORNERS,SAME CONTAINERS,AND BLANKS FOR FORMING SAME」と題する、米国仮特許出願第63/320,428号との優先権を主張する。
【0002】
本開示の分野は、一般に、容器を成形する機械および方法に関し、より詳細には、機械による容器の成形中に糊付けされるコーナーを含む上部フランジを有する容器を成形するための機械に関する。
【背景技術】
【0003】
容器には様々な形態がある。箱、かご、トレイなど、いくつかの従来の容器は、典型的には、4つの側面で囲まれた底部を有する。いくつかの容器は、容器を閉じるための上部または蓋を含み、他の容器は、開いた上部を有する。いくつかの事例では、容器が成形された後、容器に製品が充填され、次いで、容器を閉じるために、その上部にわたって接着されるフィルムで密封される。
【0004】
いくつかのそのような事例では、容器は、最初に、後で充填され得るように上部が開いた状態で成形される。しばしば、そのような容器は、成形され、互いに積み重ねられるかまたは入れ子にされ、充填および/または密封のために別のロケーションに輸送される。いくつかの事例では、容器は、それらの上部リムの周りにフランジ部を含み、これに最終的に密封フィルムが接着される。これらのフランジ部を含むいくつかの既知の容器では、フランジは、容器が最初に成形されるのと同時に成形されない。むしろ、平面の(フランジのない)側壁を含む成形された容器が、積み重ねられ、充填のために輸送され、充填されると、容器のフランジは、密封プロセス中に密封面を成形するように外側に折り畳まれる。
【0005】
他の従来の容器は、容器の初期成形中に成形されたフランジを有し得るが、フランジは、単にフランジを所定の場所に折り畳むことによって成形される。すなわち、フランジは、所定の場所にセットまたは糊付けされない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの既知の容器は、もろく、フランジの様々な部分が互いに係合しない傾向があり得る。さらに、フランジは、係合しない傾向があるか、または、製造するのが複雑で、時間がかかり、および/または費用が高くなり得るより堅牢なシールを必要とするため、そのような容器はシール不良を経験することがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様では、ブランクから容器を成形するための容器成形装置が開示される。ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、各端部パネルの上縁部から延びるそれぞれの端部フランジパネルと、各端部フランジパネルの各側縁部から延びるそれぞれの端部フランジタブと、各側部パネルの上端部から延びるそれぞれの側部フランジパネルと、各側部フランジパネルの各端縁部から延びるそれぞれの側部フランジタブとを含む。本装置は、複数の接着剤アプリケータを有する接着剤アセンブリを含むブランク移送ステーションと、ブランク移送ステーションの下流の圧縮ステーションとを含む。ブランクは、接着剤アセンブリを通してブランク移送方向に移送され、接着剤アセンブリで、接着剤アプリケータのうちの少なくとも1つは、側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布する。圧縮ステーションは、垂直に移動可能なマンドレルと、マンドレルの下方の成形ツールとを含み、成形ツールは、その内部にキャビティを画定し、マンドレルの外側プロファイルと相補的な形状の内側プロファイルを有する。ブランクはマンドレルの下に配置され、マンドレルは、ブランクを成形ツールのキャビティ内へ下方に駆動し、成形ツールは、端部パネルをマンドレルと係合するように内側へ回転させ、且つ、側部パネルをマンドレルおよび端部パネルと係合するように内側へ回転させる。圧縮ステーションは、マンドレルに結合された端部圧縮プレートおよび側部圧縮プレートをさらに含む。側部圧縮プレートは、側部フランジパネルを成形ツールの上縁部と係合するように外側へ回転させ、その後、端部圧縮プレートは、端部フランジパネルを成形ツールの上縁部と係合するように外側へ回転させ、端部圧縮プレートは、完全に成形された上部フランジを有する容器を成形するために、端部フランジタブを側部フランジタブに対してさらに圧縮する。
【0008】
別の態様では、容器成形装置を使用してブランクから容器を成形する方法が提供される。ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、各端部パネルの上縁部から延びるそれぞれの端部フランジパネルと、各端部フランジパネルの各側縁部から延びるそれぞれの端部フランジタブと、各側部パネルの上端部から延びるそれぞれの側部フランジパネルと、各側部フランジパネルの各端縁部から延びるそれぞれの側部フランジタブとを含む。本装置は、(i)複数の接着剤アプリケータを有する接着剤アセンブリを含むブランク移送ステーションと、(ii)ブランク移送ステーションの下流の圧縮ステーションとを含み、圧縮ステーションは、垂直に移動可能なマンドレルと、マンドレルの下方の成形ツールとを備え、成形ツールは、その内部にキャビティを画定し、マンドレルの外側プロファイルと相補的な形状の内側プロファイルを有する。本方法は、接着剤アセンブリを通してブランクを移送するステップと、複数の接着剤アプリケータを使用して、側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布するステップと、マンドレルの下方にブランクを配置するステップとを含む。本方法はまた、マンドレルを使用して、ブランクを成形ツールのキャビティ内へ下方に駆動するステップであって、駆動する前記ステップが、成形ツールに、(a)端部パネルをマンドレルと係合するように内側へ回転させることと、(b)側部パネルをマンドレルと係合するようにおよび端部パネルと係合するように内側へ回転させることとを行わせる、駆動するステップを含む。本方法は、マンドレルに結合された側部圧縮プレートを使用して、側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な向きに外側へ回転させるステップと、側部フランジパネルを回転させるステップの後に、マンドレルに結合された端部圧縮プレートを使用して、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な向きに回転させるステップと、端部圧縮プレートを使用して、完全に成形された上部フランジを有する容器を成形するために、端部フランジタブを側部フランジタブに対して圧縮するステップとをさらに含む。
【0009】
他の態様では、そのような方法を使用して成形された容器、およびそのような容器を成形するためのブランクも提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示による、容器を成形するためのシート材料の例示的なブランクの平面図である。
図2図1に示されているブランクから成形された例示的な容器の斜視図である。
図3図2に示されている複数の容器のスタックの側面斜視図である。
図4】本開示による、容器を成形するためのシート材料のブランクの別の実施形態の平面図である。
図5図4に示されているブランクから成形された例示的な容器の斜視図である。
図6】本開示による、容器を成形するためのシート材料のブランクの別の実施形態の平面図である。
図7】本開示による、容器を成形するためのシート材料のブランクの別の実施形態の平面図である。
図8図7に示されているブランクから成形された例示的な容器の斜視図である。
図9】本開示による、ブランクから容器を成形する方法の流れ図である。
図10】本開示による、容器成形装置の斜視図である。
図11図10に示されている容器成形装置のブランク・フィード・ステーションの様々な図である。
図12図10に示されている容器成形装置のブランク・フィード・ステーションの様々な図である。
図13図10に示されている容器成形装置のブランク・フィード・ステーションの様々な図である。
図14図10に示されている容器成形装置のブランク・フィード・ステーションの様々な図である。
図15図10に示されている容器成形装置のブランク・フィード・ステーションの様々な図である。
図16図10に示されている容器成形装置のブランク移送ステーションを示す図である。
図17図10に示されている容器成形装置の圧縮ステーションを示す図である。
図18A図10に示されている容器成形装置の圧縮ステーションを示す図である。
図18B図10に示されている容器成形装置の圧縮ステーションを示す図である。
図19図10に示されている容器成形装置の積み重ねステーションを示す図である。
図20図10に示されている容器成形装置の積み重ねステーションを示す図である。
図21図10に示されている容器成形装置の制御システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、本開示を、限定ではなく例示として示す。説明は、当業者が、本開示を製作および使用し、いくつかの実施形態、適応形態、変形形態、代替形態を説明し、本開示を利用することを明確に可能にし、これは、本開示を実施する最良の形態であると現在考えられているものを含む。
【0012】
本開示の実施形態は、上部フランジを含む積み重ね可能な容器を提供する。容器は、機械を使用して、および/または手で、シート材料のブランクから構築される。例えば、ブランクは、容器を成形するためにマンドレルの周りで折り畳まれ得るか、あるいは、容器は、手で、および/または別のスタイルのトレイ成形機械によって、成形され得る。代替的に、容器を成形するために折り機/グルーマシンが使用され得る。一実施形態では、容器は板紙材料から製造される。しかしながら、容器は、任意の適切な材料を使用して製造され得、したがって、特定のタイプの材料に限定されない。代替実施形態では、容器は、厚紙、プラスチック、繊維板、発泡ボード、段ボール紙、および/または、当業者に知られており、本明細書で提供される教示によってガイドされる任意の適切な材料を使用して製造される。
【0013】
例示的な一実施形態では、容器は、限定はしないが、製品、製品の製造業者、および/または製品の販売者を伝える印を含む、少なくとも1つのマーキングをその上に含む。例えば、マーキングは、製品の名前を示し、製品を簡潔に説明する印刷されたテキスト、製品の製造業者および/または販売者を示すロゴおよび/または商標、ならびに/あるいは注意を引くデザインおよび/または装飾を含み得る。本明細書で使用される「印刷(printing)」、「印刷された(printed)」、および/または任意の他の形態の「印刷(print)」は、限定はしないが、インクジェット印刷、レーザ印刷、スクリーン印刷、ジークレー、ペンとインク、塗装、オフセット平版印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、輪転グラビア印刷、染料転写、および/または、当業者に知られており、本明細書で提供される教示によってガイドされる任意の適切な印刷技術を含み得る。別の実施形態では、容器は、限定はしないが、製品、製品の製造業者および/または製品の販売者を伝える印など、マーキングがない。
【0014】
いくつかの実施形態では、ブランクの内面および/または外面、ならびに得られた容器は、コーティングまたは密封される。そのようなコーティングまたは密封は、容器を水または細菌に対して耐性にし得る。他の実施形態では、シールまたはコーティングは、容器内に保持された製品(例えば、農産物)の鮮度を維持することを可能にし得る。任意の実施形態では、そのようなコーティングまたは密封は、容器の任意の表面の任意の部分に適用され得る。
【0015】
ここで図面、より具体的には図1を参照すると、シート材料のブランク100の例示的な実施形態の平面図が示されている。容器200(図2参照)がブランク100から成形される。ブランク100は、第1の表面または内面101と、対向する第2の表面または外面103とを有する。さらに、ブランク100は、前縁部102と、対向する後縁部104とを画定する。一実施形態では、ブランク100は、予め成形された、ほぼ平行な折り線112および114それぞれに沿って互いに結合された、第1の端部パネル106、底部パネル108、および第2の端部パネル110を直列に含む。
【0016】
より具体的には、第1の端部パネル106は自由縁部105から折り線112まで延び、底部パネル108は折り線112から折り線114まで延び、第2の端部パネル110は折り線114から自由縁部107まで延びる。容器200がブランク100から成形されるとき、本明細書でさらに説明されるように、折り線112は、第1の端部パネル106の底縁部と底部パネル108の第1の端縁部とを画定し、折り線114は、底部パネル108の第2の端縁部と第2の端部パネル110の底縁部とを画定する。
【0017】
第1の側部パネル116は、底部パネル108の第1の側縁部118における折り線から折り線120まで延び、対向する第2の側部パネル122は、底部パネル108の第2の側縁部124における折り線から折り線126まで延びる。容器200がブランク100から成形されるとき、本明細書でさらに説明されるように、第1の側縁部118における折り線は、第1の側部パネル116の底縁部と底部パネル108の第1の側縁部とを画定し、第2の側縁部124における折り線は、底部パネル108の第2の側縁部と第2の側部パネル122の底縁部とを画定する。
【0018】
例示的な実施形態では、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122は、その内部に画定された複数の切り欠き128を含む。例示的な実施形態では、切り欠き128は木の葉形であり、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122の各々は、6つの切り欠きを有する。代替的に、ブランク100は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする、任意の適切な形状の、および/または任意の適切なロケーションにおける、任意の適切な数の切り欠き128を含み得る。さらに他の実施形態では、ブランク100のパネル106、110、116、および122のうちの1つまたは複数は、切り欠き128を有さないことがある。
【0019】
第1の端部パネル106は高さH1を有し、第2の端部パネル110は高さH2を有し、第1の側部パネル116は高さH3を有し、第2の側部パネル122は高さH4を有する。例示的な実施形態では、第1の端部パネル106の高さH1と、第2の端部パネル110の高さH2と、第1の側部パネル116の高さH3と、第2の側部パネル122の高さH4とは、実質的に同じである。さらに、底部パネル108は、長さL1および幅W1を有する。例示的な実施形態では、底部パネル108が矩形になるように、長さL1は幅W1よりも大きい。代替実施形態では、幅W1は、長さL1に実質的に等しいか、またはそれよりも大きい。
【0020】
例示的な実施形態では、端部パネル106、110の側縁部170と側部パネル116、122の端縁部172とは、略線形であり、底部パネル108に対してそれぞれの角度で延びる。言い換えれば、例示的な実施形態では、端部パネル106、110の側縁部170は、底部パネル108の側縁部118、124と平行ではなく、側部パネル116、122の端縁部172は、底部パネル108の(折り線112および114における)端縁部と平行ではない。
【0021】
したがって、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122は、各々、略台形形状を有し、パネル106、110、116、122は、底部パネル108から離れて延びるにつれて外側に先細になる。すなわち、底部パネル108に隣接する端部パネル106、110のそれぞれの幅(具体的には図示せず)は、底部パネル108の反対側の端部パネル106、110のそれぞれの幅(具体的には図示せず)よりも小さい。同様に、底部パネル108に隣接する側部パネル116、122のそれぞれの長さ(具体的には図示せず)は、底部パネル108の反対側の側部パネル116、122のそれぞれの長さ(具体的には図示せず)よりも小さい。
【0022】
代替的に、第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、第2の側部パネル122、および/または底部パネル108は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状および/または任意の適切な寸法を有し得る。
【0023】
グルーパネルとも呼ばれる内側側部パネル130は、それぞれの折り線132において、各端部パネル106、110の各側縁部から延びる。したがって、ブランク100は、4つの内側側部パネル130を含む。各内側側部パネル130は、内側側部パネル130がそこから延びるそれぞれの折り線132に対向するそれぞれの自由縁部178を有する。例示的な実施形態では、自由縁部178は、4つの隣接する線形部分など、複数の線形部分を含む。代替実施形態では、自由縁部178は、部分的にまたは完全に弓形であり得るか、あるいは、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0024】
さらに、第1の端部フランジパネル134が第1の端部パネル106から延び、第2の端部フランジパネル138が第2の端部パネル110から延びる。より詳細には、第1の端部フランジパネル134は、自由縁部105から第1の端部パネル106の上縁部における折り線136まで延び、第2の端部フランジパネル138は、第2の端部パネル110の上縁部における折り線140から自由縁部107まで延びる。
【0025】
第1の端部フランジパネル134および第2のフランジパネル138は、それぞれ、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144を含む。第1の端部フランジタブ142は、第1の端部フランジパネル134の各側縁部におけるそれぞれの折り線166から延び、第2の端部フランジタブ144は、第2の端部フランジパネル138の各側縁部におけるそれぞれの折り線168から延びる。例示的な実施形態では、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144の各々は、それぞれ、略円弧状の自由外側縁部146と、略線形の自由内側縁部148とを有する。容器200に関して本明細書でさらに説明されるように、自由外側縁部146の形状は、一般に、容器200がブランク100から成形されるとき、容器200の成形された上部フランジ214のコーナー218の形状(図2参照)を画定する。したがって、様々な代替実施形態では、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0026】
第1の側部フランジパネル150が第1の側部パネル116から延び、第2の側部フランジパネル152が第2の側部パネル122から延びる。より詳細には、第1の側部フランジパネル150は、折り線120から(ブランク100の前縁部102または第1の側縁部とも呼ばれる)自由縁部154まで延び、第2の側部フランジパネル152は、折り線126から(ブランク100の後縁部104または第2の側縁部とも呼ばれる)自由縁部156まで延びる。
【0027】
第1の側部フランジパネル150および第2の側部フランジパネル152は、それぞれ、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160を含む。第1の側部フランジタブ158は、第1の側部フランジパネル150の各端縁部から延び、第2の側部フランジタブ160は、第2の側部フランジパネル152の各端縁部から延びる。例示的な実施形態では、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160の各々は、それぞれ、略円弧状の自由外側縁部162と、略線形の自由内側縁部164とを有する。容器200に関して本明細書でさらに説明されるように、自由外側縁部162の形状は、一般に、容器200がブランク100から成形されるとき、容器200の成形された上部フランジ214のコーナー218の形状(図2参照)を画定する。したがって、様々な代替実施形態では、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0028】
例示的な実施形態では、第1の端部フランジタブ142および第2の端部フランジタブ144はまた、各々、その内側縁部148と、端部フランジタブ142/144がそこから延びるそれぞれの端部フランジパネル134/138の側縁部との間に画定された、それぞれの刻み目184を含む。同様に、第1の側部フランジタブ158および第2の側部フランジタブ160はまた、各々、その内側縁部164と、側部フランジタブ158/160がそこから延びるそれぞれの側部フランジパネル150/152の端縁部との間に画定された、それぞれの刻み目186を含む。これらの刻み目184、186は、ブランク100が容器200に折り畳まれたときの隣接する端部フランジタブ142/144と側部フランジタブ158/160との間の干渉を低減することによって、本明細書でさらに説明されるように、ブランク100から成形される容器200の成形を改善する。さらに、刻み目184、186は、それぞれのフランジパネルおよび/またはフランジタブの折り畳みおよび/または接合もしくは嵌合を可能にし得る。
【0029】
例示的な実施形態では、側部フランジタブ158、160は、端部フランジタブ142、144よりも「深い」か、または、底部パネル108に向かってさらに内側に延びる。すなわち、側部フランジタブ158、160は、(図1の図に関して)垂直方向における端部フランジタブ142、144の延長よりも(図1の図に関して)水平方向においてさらなる延長を有する。
【0030】
例示的な実施形態では、端部フランジタブ142、144に隣接する折り線166、168は、端部パネル106、110の側縁部170とほぼ整列している。すなわち、各端部フランジタブ142、144は、それがそこから延びる端部フランジパネル134/138に対して斜めに折り畳まれ得る。さらに、側部フランジタブ158、160に隣接する折り線180、182は、折り線120、126に対してほぼ垂直である。すなわち、各側部フランジタブ158、160は、それがそこから延びる側部フランジパネル150/152に対して実質的に垂直に折り畳まれ得る。他の実施形態では、各フランジタブ142、144、158、160の各折り線166、168、180、182は、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の向きを有し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、フランジタブ142、144、158、160の部分は、容器200がブランク100から成形されるとき、結合されたフランジタブから成形されたフランジ214のコーナー218(図2参照)が改善された入れ子解除特性を有するように、低減した厚さを有する。フランジタブ142、144、158、160の厚さは、フランジタブ142、144、158、160の1つまたは複数の部分に折り目を付けること、それを圧縮すること、押しつぶすことなどによって低減され得る。
【0032】
図2は、(図1に示されている)ブランク100から成形された例示的な容器200の斜視図である。容器200は、底壁202と、対向する第1の端壁204および第2の端壁206と、対向する第1の側壁208および第2の側壁210とを含む。一般に、底壁202はブランク100の底部パネル108を含み、第1の端壁204は第1の端部パネル106を含み、第2の端壁206は第2の端部パネル110を含み、第1の側壁208は第1の側部パネル116および(一方が第1の端部パネル106および第2の端部パネル110の各々から延びる)2つの内側側部パネル130を含み、第2の端壁210は第2の側部パネル122および(一方が第1の端部パネル106および第2の端部パネル110の各々から延びる)2つの内側側部パネル130を含む。端壁204、206、側壁208、210、および底壁202は、製品(図示せず)を内部に受け入れ、保持するための、容器200のキャビティ212を画定する。
【0033】
例示的な実施形態では、パネル106、110、116、および122の台形形状により、第1の端壁204および第2の端壁206ならびに第1の側壁208および第2の側壁210は、底壁202から離れて斜めに延びる。具体的には、一実施形態では、各端壁204、206および各側壁208、210は、それぞれ、底壁202に対して約90度を超える内角を成す。すなわち、例示的な実施形態では、成形された容器200の壁204、206、208、210は、一般に、容器200の底壁202から外側に(すなわち、離れて)角度が付いている。したがって、結果として得られる容器200の形状は、概して、台形プリズムまたは角錐台である。しかしながら、代替実施形態では、端壁204、206および側壁208、210は、底壁202と任意の角度を成すことができ、これは、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする。
【0034】
容器200はまた、第1の端壁204および第2の端壁206ならびに第1の側壁208および第2の側壁210の各々の上部から延びるフランジ214を含む。例示的な実施形態では、フランジ214は、キャビティ212から外側に、または離れて延び、直線セグメントと弓形セグメントの両方を含む自由縁部216によって囲まれ、具体的には、フランジ214のコーナー218は略弓形である。例示的な実施形態では、フランジ214は、底壁202に対して平行に配向される。容器200の壁の向きにより、フランジ214は、第1の端壁204および第2の端壁206ならびに第1の側壁208および第2の側壁210に対して斜めに配向される。代替的に、フランジ214は、任意の方向に延び、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0035】
容器200は、ブランク100の様々なパネルおよびタブをそれぞれの折り線に沿って折り畳むことによって成形される。具体的には、各内側側部パネル130は、各内側側部パネル130がそれぞれの端部パネル106、110に対して実質的に垂直になるように、各端部パネル106、110の内面101に向かって折り線132を中心に回転される。第1の端部パネル106および第2の端部パネル110は、底部パネル108の内面101に向かって、それぞれ折り線112および114を中心に回転されて、それぞれ第1の端壁204および第2の端壁206を成形する。一実施形態では、第1の端部パネル106および第2の端部パネル110は、底部パネル108に対して90度を超える角度を成すように回転される。しかしながら、代替実施形態では、第1の端部パネル106および第2の端部パネル110は、底部パネル108と任意の角度を成すことができ、これは、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする。
【0036】
第1の側部パネル116は、底部パネル108の内面101に向かって、2つの内側側部パネル130の外面103と対面関係に、折り線118を中心に回転される。同様に、第2の側部パネル122は、底部パネル108の内面101に向かって、他の2つの内側側部パネル130の外面103と対面関係に、折り線124を中心に回転される。一実施形態では、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122は、底部パネル108に対して90度を超える角度を成すように回転される。しかしながら、代替実施形態では、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122は、底部パネル108と任意の角度を成すことができ、これは、ブランク100および/または容器200が本明細書で説明されるように機能することを可能にする。
【0037】
例示的な実施形態では、接着剤、特にホットメルト接着剤が、第1の側部パネル116および第2の側部パネル122の内面101の端部に塗布される。したがって、これらのパネル116、122が内側側部パネル130と面と面が接触するように回転されるとき、パネル116、122の内面101の端部は、それぞれ、内側側部パネル130の外面103に結合され、接着される。それにより、端壁204、206および側壁208、210が成形される。
【0038】
代替実施形態では、接着剤は、内側側部パネル130の内面101に塗布され得る。そのような事例では、内側側部パネル130が側部パネル116、122の外面103に結合され、接着されるように、側部パネル116、122が最初に所定の位置に回転され得、その後、端部パネル106、110が回転され得る。さらなる代替実施形態では、内側側部パネルは、代わりに、側部パネル116、122から延びることができ、そのような事例では、接着剤が塗布され得、パネル106、110、116、122が任意の適切な順序で回転されて、容器200を成形し得る。
【0039】
さらに、容器200の壁の成形と実質的に同時に(例えば、同じ成形ステップ内に)、側部フランジパネル150、152は、側部フランジパネル150、152が底壁202と平行になるまで、それぞれ、折り線120、126を中心に外側に(例えば、底壁202から離れて)回転される。側部フランジタブ158、160は、側部フランジパネル150、152と共に移動される。すなわち、側部フランジパネル150、152の回転により、側部フランジタブ158、160が、底壁202に対して平行な向きに同時に回転する。
【0040】
例示的な一実施形態では、容器200の壁は、側部フランジパネル150、152の回転と実質的に同時に成形される。しかしながら、とりわけ、側部フランジパネル150、152の回転は、端部パネル106、110を折り畳む前にまたはその間に生じ得、側壁204、206を成形する。特に、側部フランジパネル150、152は、端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160が部分的に成形された容器のコーナーにおいて干渉しないように折り畳まれる。さらにより具体的には、端部フランジタブ142、144は側部フランジタブ158、160よりも「短い」または「浅い」(例えば、その内縁部は側部フランジタブ158、160の内縁部よりも小さく延びる)ため、端部フランジタブ142、144の内縁部は、端部パネル106、110が内側に折り畳まれて側壁204、206を成形するとき、折り畳まれた側部フランジタブ158、160に「引っかからない」。
【0041】
(例えば、数ミリ秒から数秒であり得る所定の時間量が経過した後に)別個のステップにおいて、端部フランジパネル134、138は、端部フランジパネル134、138が底壁202に対して平行になるまで、それぞれ、折り線136、140を中心に外側に(例えば、底壁202から離れて)回転される。端部フランジタブ142、144は、端部フランジパネル134、138と共に移動される。すなわち、端部フランジパネル134、138の回転により、端部フランジタブ142、144が、底壁202に対して平行な向きに同時に回転する。さらに、端部フランジパネル134、138のこの回転は、端部フランジタブ142、144の外面103を、(既にそれらの最終位置にあり、前に回転されている)側部フランジタブ158、160の内面101に対して、対面関係で結合する。
【0042】
とりわけ、例示的な実施形態では、ホットメルト接着剤などの接着剤は、容器200の成形前に(例えば、側部パネル116、122への接着剤の塗布と同時)側部フランジタブ158、160の内面101に塗布される。したがって、側部フランジパネル150、152が回転された後に端部フランジパネル134、138が回転されるとき、端部フランジタブ142、144の外面103は、側部フランジタブ158、160の内面101に対して結合され、それに接着される。
【0043】
その後、端部フランジパネル134、138、側部フランジパネル150、152、端部フランジタブ142、144、および側部フランジタブ158、160は、フランジ214を成形するように適切に配向され、固定される。フランジコーナー218は、対応する端部フランジタブ142、144と側部フランジタブ158、160との重なり部分において成形される。例示的な実施形態では、「上部フランジ」とも呼ばれるフランジ214は、実質的に平坦または平面であり、糊付けされないか、または容器が密封されるまで糊付けされない従来のフランジと比較して、より固定される。端部フランジタブ142、144および/または側部フランジタブ158、160が低減した厚さを特徴とする、少なくともいくつかの事例では、フランジ214全体は、さらにより望ましくは平面であり得、これは、容器200の密封特性および/または剛性を改善し得る。
【0044】
成形されると、容器200は、その貯蔵および/または輸送のために入れ子にされるかまたは積み重ねられる(図3に示されている容器200のスタック300参照)。いくつかの事例では、これらの容器200は、最終的に、様々な物体を保持するために使用される。いくつかの実施形態では、容器200のスタック300は充填ロケーションに送達され、充填ロケーションにおいて、個々の容器200がスタック300から回収される。本明細書で説明されるように、エンボス加工され、および/または低減した厚さを特徴とする端部フランジタブ142、144および/または側部フランジタブ158、160を含む容器200のフランジコーナー218は、容器200の入れ子解除特性を改善し得る。
【0045】
次いで、開いた、空の、入れ子解除された容器200は、製品(例えば、農産物)で充填される。フィルム220が、容器200の上部にわたって配置され、フランジ214に対して密封されてシールを形成する。フィルム220は、任意の適切な方法または材料(例えば、接着剤、ヒートシールなど)を使用してフランジ214に結合および接着され得る。
【0046】
本明細書の他の箇所で説明されるように、容器200のフランジ214は、同様の容器のフランジに勝る構造的利点を提供する。すなわち、容器200の初期成形中に端部フランジタブ142、144を側部フランジタブ158、160に結合するために側部フランジタブ158、160に接着剤を塗布することは、容器200の構造的完全性と密封能力の両方を高める。従来の容器は、上部フランジを有し得るが、上記で説明されたように、そのような従来の容器は、容器200と同じ方法で成形されず(すなわち、成形されたフランジを含まないか、または、初期容器成形中にフランジタブを接合するために接着剤を塗布しない)、したがって、容器200は、既知の従来の容器に比べて改善を提供する。
【0047】
端部フランジタブ142、144を側部フランジタブ158、160に結合するときの接着剤の塗布は、フランジ214のコーナー218を補強および強化し、したがって容器200の構造的剛性を向上させる。例えば、容器200は、より大きい重量の製品を保持し、および/または液体の漏れをより効果的に防止することが可能であり得る。そのような向上はまた、充填および密封されると、容器200の構造的破損のリスクを低減し得る。さらに、そのような補強は、容器200の密封の改善を可能にする。さらに、フランジ214は、従来の容器のフランジよりも実質的に平坦であり得る。そのようなフランジ214は、容器200を密封するための密封フィルムのより容易な、より速い、より単純な、および/またはより費用効果の高い(例えば、より少ない密封材料を使用する)適用を可能にする。これらの向上は、容器200が他の従来の容器よりも効果的に機能することを可能にする。
【0048】
図4は、容器500(図5参照)を成形するためのシート材料の代替的なブランク400の平面図である。ブランク400は、以下に述べるものを除いて、(図1に示されている)ブランク100と実質的に同様である。したがって、ブランク100およびブランク400に共通の構成要素は、同じ参照符号でラベル付けされている。
【0049】
一実施形態では、ブランク400は、折り線112、114、118、120、124、126、136、140から第1の端部パネル106、第2の端部パネル110、第1の側部パネル116、および第2の側部パネル122の各々に延びる切り欠き402を含む。この実施形態では、切り欠き402は、折り線112、114、118、120、124、126、136、140に隣接する一般的な矩形形状と、対向する端部における一般的な半円形状とを有する。例示的な実施形態では、各端部パネル106、110は4つの切り欠き402を含み、各側部パネルは5つの切り欠き402を含む。代替実施形態では、ブランク400は、ブランク400および/または容器500が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有する任意の適切なロケーションにおける任意の適切な数の切り欠き402を含み得る。
【0050】
一実施形態では、ブランク400はまた、ブランク100の内側側部パネル130とは異なる全体形状を有する内側側部パネル430を含む。ブランク400の内側側部パネル430は、折り線132に対向する自由縁部178を有し、自由縁部178は、複数の線形部分および湾曲部分を含む。特に、各自由縁部178は、容器500がブランクから成形されるとき、内側側部縁部430が側部パネル116、122上の切り欠き402を覆わないかまたはさもなければそれと干渉しないように、湾曲した刻み目404を含む。すなわち、内側側部パネル430の湾曲した刻み目404は、内側側部パネル430が側部パネル116、122における切り欠き402と重ならないようにする。代替実施形態では、自由縁部178のうちの1つまたは複数は、ブランク400および/または容器500が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0051】
さらに、ブランク400の底部パネル108は、ブランク100の底部パネル108よりも小さく、より正方形に近い。例示的な実施形態では、ブランク100と同様に、ブランク400は、端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160を含む。しかしながら、ブランク400では、フランジタブの境界となる折り線166、168、180、182は、各フランジタブ142、144、158、160がそのそれぞれのフランジパネル134、138、150、152に対して垂直に折り畳まれ得るように角度が付いている。他の実施形態では、折り線166、168、180、182は、ブランク400および/または容器500が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の向きを有し得る。
【0052】
図5は、(図4に示されている)ブランク400から成形された例示的な容器500の斜視図である。容器500は、(図2に示されている)容器200と実質的に同様であり、ブランク100から容器200を成形するのと同様の方法を使用してブランク400から成形される。容器500は、容器200とは異なる寸法を有し得る。
【0053】
図6は、容器を成形するためのシート材料の代替的なブランク600の平面図である。ブランク600は、以下に述べるものを除いて、(図1に示されている)ブランク100と実質的に同様である。したがって、ブランク100およびブランク600に共通の構成要素は、同じ参照符号でラベル付けされている。
【0054】
一実施形態では、ブランク600は、折り線112、114、118、124、120、126、136、および140に沿って延びる切り欠き602を含む。さらに、側部パネル116、122と(本明細書でさらに説明される)内側端部パネル606との間の折り線604はまた、それを通って延びる切り欠き602を有する。例示的な実施形態では、切り欠き602は、一般的な「スタジアム」形状を有する。代替実施形態では、ブランク600は、ブランク600および/またはそこから成形される任意の容器が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有する任意の適切な数の切り欠き602を含み得る。
【0055】
一実施形態では、ブランク600はまた、ブランク100の場合のように内側側部パネル130ではなく、折り線604に沿って第1の側部パネル116および第2の側部パネル122の端縁部を延長する内側端部パネル606を含む。したがって、例示的な実施形態では、ブランク600は、4つの内側端部パネル606を含む。例示的な実施形態では、内側端部パネル606は、ブランク100の内側側部パネル130とは異なる全体形状を有する。例示的な実施形態では、内側端部パネル606は、折り線604に対向する自由縁部608を有し、自由縁部608は、複数の線形部分および/または湾曲部分を含む。代替実施形態では、自由縁部608のうちの1つまたは複数は、ブランク600および/またはそこから成形された任意の容器が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0056】
例示的な実施形態では、各端部パネル106、110は、その側縁部内に成形された刻み目610を有する。例示的な実施形態では、容器700がブランク600から成形されると、刻み目610は、切り欠き602をブランク600の内側端部パネル606内に収容する。すなわち、成形されるとき、刻み目610は、端部パネル106、110が内側端部パネル606内の切り欠き602に重なることを防止する。
【0057】
さらに、ブランク600は、内側端部パネル606の底縁部と折り線118/124との間に、側部パネル116、122内に成形された刻み目612を含む。刻み目612は、それぞれのフランジパネルおよび/またはフランジタブの折り畳みおよび/または接合もしくは嵌合を可能にし得る。
【0058】
この例示的な実施形態では、ブランク600の端部フランジタブ142、144および側部フランジタブ158、160は、刻み目182/184を含まず、ブランク100内のフランジタブとは異なる一般的な形状である。ブランク600において、各フランジタブ142、144、158、160は、湾曲部分および直線部分を含むそれぞれの自由縁部146を有する。さらに、各フランジタブ142、144、158、160の境界となる折り線166、168、180、182は、各フランジタブ142、144、158、160がそのそれぞれのフランジパネル134、138、150、152に対して斜めに折り畳まれ得るように角度が付いている。
【0059】
ブランク600から成形される容器は、容器200と同様の方法で成形され、ブランク600の内側端部パネル606は、ブランク100の内側側部パネル130と同様の方法で折り畳まれるが、側部パネル116、122の代わりに端部パネル106、110に結合される。
【0060】
図7は、容器を成形するためのシート材料の代替的なブランク800の平面図である。
【0061】
例示的な実施形態では、ブランク100と同様に、ブランク800は、第1の端部パネル802と、第2の端部パネル804と、第1の側部パネル806と、第2の側部パネル808と、底部パネル810とを含む。第1の端部パネル802と、第2の端部パネル804と、第1の側部パネル806と、第2の側部パネル808とは、各々、一般的な台形形状を有し、底部パネル810は、面取りコーナーを含む一般的な矩形形状である。したがって、例示的な実施形態では、底部パネル810は、8つの縁部を有する。ブランク800はまた、ブランク100と同様に、第1の端部フランジパネル812、第2の端部フランジパネル814、第1の側部フランジパネル816、および第2の側部フランジパネル818、ならびに第1の端部フランジタブ820、第2の端部フランジタブ822、第1の側部フランジタブ824、および第2の側部フランジタブ826を含む。
【0062】
例示的な実施形態では、ブランク800のフランジタブ820、822、824、826は、ブランク100のフランジタブとは異なるサイズおよび全体形状を有する。特に、フランジタブ820、822、824、826は、各々、複数の直線および/または曲線を含むそれぞれの自由端縁部828を有する。例示的な実施形態では、フランジタブ820、822、824、826は、各々、そのそれぞれの内側縁部832に位置するそれぞれの刻み目830をも含む。フランジタブ820、822、824、826は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0063】
例示的な実施形態では、ブランク800はまた、底部パネル810の面取りまたは角度付きコーナーにおいて、折り線836から延びるコーナーパネル834を含む。グルーパネルとも呼ばれる内側コーナーパネル838は、各コーナーパネル834の各側縁部から延びる。したがって、例示的な実施形態では、ブランク800は、8つの内側コーナーパネル838を含む。各内側コーナーパネル838は、折り線840においてそれぞれのコーナーパネル834の側縁部から延びる(明確にするために、図7には1つの折り線840のみがラベル付けされている)。
【0064】
ブランク800のコーナーパネル834はまた、各々、コーナー・フランジ・パネル842を含む。各コーナー・フランジ・パネル842は、それぞれのコーナーパネル834の上部におけるそれぞれの折り線844から自由縁部845まで延びる。コーナー・フランジ・タブ846は、各コーナー・フランジ・パネル842の各端縁部から延びる。例示的な実施形態では、コーナー・フランジ・タブ846は、それぞれ折り線848、ならびに自由縁部849によって囲まれている。例示的な実施形態では、コーナー・フランジ・タブ846はまた、その内側縁部内に画定された刻み目850を含む。各コーナー・フランジ・タブ846の境界となる折り線848は、各コーナー・フランジ・タブ846がそのそれぞれのコーナー・フランジ・パネル842に対して斜めに折り畳まれ得るように角度が付いている。他の実施形態では、折り線848は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の向きを有し得る。
【0065】
例示的な実施形態では、ブランク100と同様に、第1の端部パネル802、第2の端部パネル804、第1の側部パネル806、および第2の側部パネル808は、その内部に画定された複数の切り欠き852を含む。具体的には、第1の端部パネル806および第2の端部パネル808は、各々、折り線854、856の近くに位置する3つの切り欠き852を含み、第1の側部パネル806および第2の側部パネル808は、各々、折り線858、860の近くに位置する4つの切り欠き852を含む。代替的に、ブランク800は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されるように機能することを可能にする、任意の適切な形状の、および/または任意の適切なロケーションにおける、任意の適切な数の切り欠き852を含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、フランジタブ820、822、824、826、846の部分は、容器900がブランク800から成形されるとき、結合されたフランジタブから成形されたフランジ914のコーナー918(図8参照)が改善された入れ子解除特性を有するように、低減した厚さを有する。フランジタブ820、822、824、826、846の厚さは、フランジタブの1つまたは複数の部分に折り目を付けること、それを圧縮すること、押しつぶすことなどによって低減され得る。
【0067】
図8は、(図7に示されている)ブランク800から成形された例示的な8面容器900の斜視図である。容器900は、底壁902と、対向する第1の端壁904および第2の端壁906と、対向する第1の側壁908および第2の側壁910と、4つの角度付きコーナー壁920とを含む。一般に、底壁902はブランク800の底部パネル810を含み、第1の端壁904は第1の端部パネル802および2つの内側コーナーパネル838を含み、第2の端壁906は第2の端部パネル804および2つの内側コーナーパネル838を含み、第1の側壁908は第1の側部パネル806および2つの内側コーナーパネル838を含み、第2の端壁910は第2の側部パネル808および2つの内側コーナーパネル838を含み、各コーナー壁920はコーナーパネル834のうちの1つを含む。端壁904、906、側壁908、910、コーナー壁920、および底壁902は、製品(図示せず)を内部に受け入れ、保持するための、容器900のキャビティ912を画定する。容器200と同様に、容器900の壁は、底壁902に対して90度を超える角度で斜めに配向される。例示的な実施形態では、容器900の底壁902は、直線の面取りコーナーを含む一般的な矩形形状を有する。したがって、容器の底壁902は8つの側面を含む。代替的に、容器900は、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状および/または寸法を有し得る。
【0068】
容器900はまた、壁904、906、908、910、920の上部から延びるフランジ914を含む。例示的な実施形態では、フランジ914は、キャビティ912から外側に、または離れて延び、直線セグメントと弓形セグメントの両方を含む自由縁部916によって囲まれ、具体的には、コーナー・フランジ・パネル842によって成形された、フランジ914のコーナー918は、略弓形である。例示的な実施形態では、フランジ914は、底壁902に対して平行に配向される。容器900の壁の向きにより、フランジ914は、壁904、906、908、910、920に対して斜めに配向される。代替的に、フランジ914は、任意の方向に延び、容器900が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の適切な形状を有し得る。
【0069】
容器900は、ブランク800の様々なパネルおよびタブをそれぞれの折り線に沿って折り畳むことによって成形される。具体的には、コーナーパネル834は折り線836を中心に(底部パネル810に向かって)内側へ回転され、内側コーナーパネル838は折り線840を中心に(それぞれのコーナーパネル834に向かって)内側へ回転される。第1の側部パネル806は、底部パネル810の内面に向かって折り線858を中心に回転され、第2の側部パネル808は、底部パネル810の内面に向かって折り線860を中心に回転される。第1の側部パネル806および第2の側部パネル808の各々は、側壁908、910を成形するために、ホットメルト接着剤などの接着剤を使用して2つのそれぞれの内側コーナーパネル834に結合される。第1の端部パネル802は、底部パネル810の内面に向かって折り線854を中心に回転され、第2の端部パネル804は、底部パネル810の内面に向かって折り線856を中心に回転される。第1の端部パネル802および第2の端部パネル804の各々は、端壁904、906を成形するために、ホットメルト接着剤などの接着剤を使用して2つのそれぞれの内側コーナーパネル838に結合される。第1の側部パネル806、第2の側部パネル808、第1の端部パネル802、および第2の端部パネル804は、それぞれ、折り線858、860、854、856を中心に回転され、ブランク800および/または容器900が本明細書で説明されるように機能することを可能にする任意の順序で内側コーナーパネル838に取り付けられ得る。
【0070】
さらに、容器900の壁の成形と実質的に同時に(例えば、同じ成形ステップ内に)、端部フランジパネル812、814および側部フランジパネル816、818は、フランジパネル812、814、816、818が底壁902と平行になるまで、外側に(例えば、底壁902から離れて)回転される。フランジパネル812、814、816、818のこの回転により、フランジタブ820、822、824、826が、底壁202に対して平行な向きに同時に回転する。
【0071】
(例えば、数ミリ秒から数秒であり得る所定の時間量が経過した後に)別個のステップにおいて、コーナー・フランジ・パネル842は、コーナー・フランジ・パネル842が底部パネル810に対して実質的に平行になるまで、折り線844を中心に外側へ回転される。コーナー・フランジ・パネル842の回転により、コーナー・フランジ・タブ846が、底壁202に対して平行な向きに同時に回転する。さらに、コーナー・フランジ・パネル842のこの回転はまた、コーナー・フランジ・タブ846を、(既にそれらの最終位置にあり、前に回転されている)端部フランジタブ820、822および側部フランジタブ824、826と重なる関係で結合する。
【0072】
とりわけ、例示的な実施形態では、ホットメルト接着剤などの接着剤は、容器900の成形前に端部フランジタブ820、822および側部フランジタブ824、826の内面に塗布される。したがって、端部フランジパネル812、814および側部フランジパネル816、818が回転された後にコーナー・フランジ・パネル842が回転されるとき、コーナー・フランジ・タブ846の外面は、対応する端部フランジタブ820、822および側部フランジタブ824、826の内面に対して結合され、それに接着される。
【0073】
本明細書で説明される方法を使用して成形されるとき、容器900は、容器200と同じ利点を含む。具体的には、「上部フランジ」とも呼ばれるフランジ914は、実質的に平坦または平面であり、糊付けされないか、または容器が密封されるまで糊付けされない従来のフランジと比較して、より固定される。任意のフランジタブ820、822、824、826および/または846が低減した厚さを特徴とする、少なくともいくつかの事例では、フランジ914全体は、さらにより望ましくは平面であり得、これは、容器900の密封特性および/または剛性を改善し得る。
【0074】
成形されると、容器900は、その貯蔵および/または輸送のために入れ子にされるかまたは積み重ねられる。いくつかの事例では、これらの容器900は、最終的に、様々な物体を保持するために使用される。いくつかの実施形態では、容器900のスタックは充填ロケーションに送達され、充填ロケーションにおいて、個々の容器900がスタックから回収される。本明細書で説明されるように、エンボス加工され、および/または低減した厚さを特徴とするフランジタブ820、822、824、826および/または846を含む容器900のフランジコーナー918は、容器900の入れ子解除特性を改善し得る。
【0075】
次いで、開いた、空の、入れ子解除された容器900は、製品(例えば、農産物)で充填される。フィルム(図示せず)が、容器900の上部にわたって配置され、フランジ914に対して密封されてシールを形成する。フィルムは、任意の適切な方法または材料(例えば、接着剤、ヒートシールなど)を使用してフランジ914に結合および接着され得る。本明細書の他の箇所で説明されるように、容器900のフランジ914は、同様の従来の容器のフランジに勝る構造的利点を提供する。すなわち、容器900の初期成形中にコーナー・フランジ・タブ846を端部フランジタブ820、822および側部フランジタブ824、826に結合するために端部フランジタブ820、822および側部フランジタブ824、826に接着剤を塗布することは、容器900の構造的完全性と密封能力の両方を高める。従来の容器は、上部フランジを有し得るが、上記で説明されたように、そのような従来の容器は、容器900と同じ方法で成形されず(すなわち、成形されたフランジを含まないか、または、初期容器成形中にフランジタブを接合するために接着剤を塗布しない)、したがって、容器900は、既知の従来の容器に比べて改善を提供する。
【0076】
端部フランジタブ820、822および側部フランジタブ824、826をコーナー・フランジ・タブ846に結合するときの接着剤の塗布は、フランジ914のコーナー918を補強および強化し、したがって容器900の構造的剛性を向上させる。例えば、容器900は、より大きい重量の製品を保持し、および/または液体の漏れをより効果的に防止することが可能であり得る。そのような向上はまた、充填および密封されると、容器900の構造的破損のリスクを低減し得る。さらに、そのような補強は、容器900の密封の改善を可能にする。さらに、フランジ914は、従来の容器のフランジよりも実質的に平坦であり得る。そのようなフランジ914は、容器900を密封するための密封フィルムのより容易な、より速い、より単純な、および/またはより費用効果の高い(例えば、より少ない密封材料を使用する)適用を可能にする。これらの向上は、容器900が他の従来の容器よりも効果的に機能することを可能にする。
【0077】
図9は、ブランクから容器を成形する方法1000の流れ図である。いくつかの実施形態では、ブランクは、底部パネルと、2つの対向する側部パネルと、2つの対向する端部パネルと、各端部パネルの上縁部から延びるそれぞれの端部フランジパネルと、各端部フランジパネルの各側縁部から延びるそれぞれの端部フランジタブと、各側部パネルの上端部から延びるそれぞれの側部フランジパネルと、各側部フランジパネルの各端縁部から延びるそれぞれの側部フランジタブとを含む。方法1000は、側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布するステップ1002と、端部パネルを底部パネルに向かって内側へ回転させるステップ1004と、側部パネルを底部パネルに向かって内側へ回転させるステップ1006とを含む。方法1000はまた、側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な向きに外側へ回転させるステップ1008と、回転させるステップ1008の後に、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な向きに回転させるステップ1010とを含む。方法1000はまた、完全に成形された上部フランジを有する容器を成形するために、端部フランジタブを側部フランジタブに結合するステップ1012を含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、ブランクは、各端部パネルの各側縁部から延びるそれぞれの内側側部パネルをさらに含む。いくつかのそのような事例では、方法1000は、側部パネルの内面の一部分にホットメルト接着剤を塗布するステップと、内側側部パネルを内側へ回転させるステップと、内側側部パネルを回転させる前記ステップの後に、回転させるステップ1008を実行するステップと、側部パネルを内側側部パネルに結合するステップとをさらに含む。
【0079】
方法1000は、本明細書の他の箇所で開示されるステップを含む、追加の、より少ない、および/または代替のステップを含み得る。
【0080】
図10は、ブランクを完全に成形された容器またはトレイに成形するための例示的な容器成形装置1100を示す。明確にするために、ブランクまたはその特徴を説明するとき、(図1に示されている)ブランク100およびその特徴を参照する。同様に、明確にするために、容器またはその特徴を説明するとき、(図2に示されている)容器200およびその特徴を参照する。装置1100は本明細書で説明される任意のブランクまたは容器、ならびに追加のまたは代替のブランクおよび容器に適用可能であり得るので、この説明は、開示された装置1100を限定しない。
【0081】
容器成形装置1100は、一般に、フレーム1102と、ブランク・フィーダ・ステーション1104と、移送ステーション1106と、圧縮ステーション1108と、積み重ねステーション1110と、制御システム1112とを含む。方向Xは、本明細書では一般にブランク移送方向Xと呼ばれ、装置1100を通るブランク100がとる全体的な経路を示す。方向Yは、ブランク移送方向Xに対して垂直であり、本明細書では横方向Yまたは横断方向Yと呼ばれる。方向Zは、ブランク移送方向Xと横方向Yの両方に対して垂直であり、本明細書では垂直方向Zと呼ばれる。
【0082】
図11図15は、ブランク・フィーダ・ステーション1104をより詳細に示す。ブランク・フィーダ・ステーション1104は、コンベヤベルト1120、ガイドフェンス1122、ピックアンドプレースアセンブリ1124、およびデッキ1126を広く含む。
【0083】
一般に図12に示されているように、ブランク100は、各ブランク100が垂直方向Zに延びるように積み重ねられ、一方の面はブランク移送方向Xのほうを向いており、他方の面はブランク移送方向Xの反対側を向いている。言い換えると、ブランク100は、ベルト1120上で、その側縁部または端縁部で「直立」して積み重ねられる。
【0084】
ベルト1120は、単一のブランク100をピックウィンドウ1128に向かって一度に1つずつ駆動するように、パラメータ化された速度でブランク移送方向Xに(例えば、制御システム1112によって動作される、図示されていないモータによって)駆動される。この速度は、装置1100および対象ブランクの様々なパラメータに基づいて(例えば、ブランクのサイズは装置1100がどのくらい速く動作することができるかに影響を及ぼし得る)、所定の最小速度と最大速度との間で実質的に無限に調整され得ることが、容易に理解されよう。ブランク100がベルト1120によって駆動されるとき、ブランクは、ガイドフェンス1122によって直立位置に維持される。
【0085】
例示的な実施形態では、ブランク・フィーダ・ステーション1104はまた、ブランク・フィーダ・ステーション1104が制御システム1112からの命令に従って動作していることを保証するために、任意の適切な数およびロケーションのセンサを含む。例えば、センサ1130は、ブランクスタック内のブランク100の数を監視し、ブランク100の数が閾値を下回ったときに警告を送信し得る。このようにして、(例えば、スタックが空になる(これは装置1100の動作を妨げる)前のブランク100の補充を可能にすることによって)途切れのない動作が可能にされ得る。動作および/または安全上の目的のために、例えば、ブランク100がそれらの「直立」位置から落ちないこと、適切な方向に移動していること、適切な速度で移動していることなどを確実にするために、他のセンサが使用され得る。
【0086】
ブランク100は、それらの垂直配向から移送され、ピックアンドプレースアセンブリ1124によって水平配向にデッキ1126上に堆積される。ピックアンドプレースアセンブリ1124は、その第1の端部1134においてフレーム1102に結合された固定アーム1132と、その第1の端部1138においてフレーム1102に旋回可能に結合された旋回アーム1136とを含む。特に、旋回アーム1136の第1の端部1138は、横方向Yに画定された第1の旋回軸1142を中心に回転する第1の旋回ロッド1140を介してフレーム1102に結合される。サーボモータ1144が、第1の旋回軸1142を中心とした旋回アーム1136の旋回運動を制御する。
【0087】
第2の旋回ロッド1146が、固定アーム1132の第2の端部1148間に結合され、横方向Yに、第1の旋回軸1142に対して平行に画定された第2の旋回軸1150を中心に回転する。真空アセンブリ1152が第2の旋回ロッド1146に結合される。真空アセンブリ1152はまた、シリンダ1156を介して旋回アーム1136の第2の端部1154に旋回可能に結合される。シリンダ1156は、第3の旋回軸1157を中心に旋回する。バー1158が、シリンダ1156を第2の旋回ロッド1146に結合する。真空アセンブリ1152は複数の真空吸着カップ1160を含み、真空吸着カップは、ブランク100をピックアップしたとき、吸着動作を開始するようにアクティブ化され、ブランク100を落としたかまたは配置したとき、非アクティブ化される。真空吸着カップ1160は、その内部圧力が例えば制御システム1112によって監視および制御される内部導管(図示せず)に動作可能に結合される。
【0088】
図14を参照すると、例えば、ピックアンドプレースアセンブリ1124が第1の「ピック」構成において示されている。旋回アーム1136は第1の位置にあり、真空アセンブリ1152は、真空吸着カップ1160が、垂直に配向されたブランク100に面している、第1の位置にある。真空吸着カップ1160は、単一のブランク100の面と係合するように配置され、ブランク100が真空吸着カップ1160に対して引き寄せられ、維持されるようにアクティブ化される。
【0089】
ここで図15を参照すると、ブランク100がブランクスタックからピックされると、旋回アーム1136は第1の旋回軸1142を中心に第2の位置に旋回され、真空アセンブリ1152は第2の位置に回転される。特に、真空アセンブリ1152は、旋回アーム1136によって下降され、真空吸着カップ1160が下方に面するように(シリンダ1156とバー1158と第2の旋回ロッド1146との間の接続により)第2の旋回軸1150および第3の旋回軸1157を中心に旋回され、ブランク100が水平に配置される。
【0090】
真空吸着カップ1160が非アクティブ化され、ブランク100がデッキ1126上に解放される。具体的に示されていないが、ブランク100がデッキ1126上に堆積されるとき、前縁部102(図1参照)はブランク移送方向Xに面しており、内面101(図1参照)は、(外面103(図1参照)がデッキ1126に対して下方に面するように)垂直方向Zに上方に面している。
【0091】
図16を参照すると、デッキ1126は、ブランク・フィーダ・ステーション1104からブランク移送ステーション1106を通ってブランク移送方向Xに延びる。図示の実施形態では、デッキ1126は、ブランク移送方向Xに延び、その上に移送面1164を画定する、2つの平行な脚部1162を含む。ブランク移送ステーション1106は、デッキ1126に沿って移送面1164上でブランク100を前進させるために、デッキ1126の一部として、脚部1162に結合されたコンベヤベルト、チェーン、ラグ、または任意の他の適切な機構を含み得る。追加または代替として、ブランク移送ステーション1106は、ブランク100をブランク移送方向Xに押すためにブランク100の後縁部104(図1参照)を係合するプッシャ機構(図示せず)を含み得る。
【0092】
ブランク100は、圧縮ステーション1108に向かってブランク移送ステーション1106を通ってブランク移送方向Xに前進される。ブランク100が前進されているとき、ブランク100は、ブランク移送ステーション1106内の接着剤アセンブリ1170を通って移送される。接着剤アセンブリ1170は、本明細書の他の箇所で説明されるように、ブランク100の特定のロケーション、具体的にはブランク100の内面101に接着剤を塗布するように構成された複数の接着剤アプリケータ1172を含む。例示的な実施形態では、接着剤はホットメルト接着剤であるが、他の接着剤タイプが本開示の範囲内で企図される。接着剤アセンブリ1170はまた、接着剤アセンブリ1170内のまたはそれに対するブランク100の位置を検出するために、1つまたは複数のセンサ(例えば、図示されていない光学センサ)を含む。接着剤アプリケータ1172は、ブランク100上に接着剤を精密かつ正確に置くことを確実にするために、センサからの信号および/またはサーボモータエンコーダ位置に基づいて(例えば、制御システム1112によって)アクティブ化される。
【0093】
様々な接着剤が使用され得るが、接着剤は、ホットメルト接着剤であり得、好ましくは、2000cps以上の粘度を有し得、その非限定的な市販の例は、ヘンケル社製の「Technomelt Supra 100 Plus-22」である。制御システム1112は、所定のフランジターゲットにおいてブランク100上に接着剤を置くのに必要なレベルの精度を達成するために、プロセッサ内の運動サイクルから駆動されるスケジュールされた高速出力と、高速グルーソレノイドとを使用し得る。
【0094】
接着剤がブランク100に塗布されると、ブランク100は、ブランク移送ステーション1106から圧縮ステーション1108に前進される。ブランク上への接着剤の塗布および圧縮ステーション1108への移動のタイミングは、圧縮が適用されるまで接着剤が溶融されることを確実にするように設定され、圧縮タイミングは、硬化が迅速に行われることを可能にするように設定される。ここで図17を参照すると、圧縮ステーション1108は、マンドレル1182を垂直方向Zに沿って上方および下方に駆動するように構成されたプランジャ機構1180を含む。例示的な実施形態では、プランジャ機構1180は、サブフレーム1184およびポスト1186を含む。サブフレーム1184は、2つの垂直トラック1188に沿って昇降され、ポスト1186は、サブフレーム1184に結合され、それに対するマンドレル1182の位置を維持する。マンドレル1182は、成形されるべき容器の形状の内側プロファイルと相補的な形状を有する外側プロファイルを含む。マンドレル1182は、それによって成形されるべき特定の容器に基づいて交換可能である。マンドレル1182は、マンドレル1182の外側表面を集合的に画定する複数の側部プレート1190(図18A参照)および底部プレート(図示せず)を含む。図示されていないが、底部プレートはその内部に孔を有し、容器200の成形中にマンドレル1182に対するブランク100の位置を維持するために、これらの孔を通してブランク100に吸着が適用される。代替的に、マンドレル1182は底部プレートを含まず、その底部において、マンドレル1182に対してブランク100を受け入れ、保持するように下方に配向された1つまたは複数の真空吸着カップ(図示せず)を有する。いくつかの実施形態では、側部プレート1190のうちの1つまたは複数は、本明細書でさらに説明されるように、成形された容器の壁に吸着を適用するための孔を含み得る。
【0095】
本明細書でさらに説明されるように、複数の圧縮プレート1192が、ポスト1186に結合され、マンドレル1182を昇降させるためにプランジャ機構1180の垂直移動とは独立して動作可能である。特に、圧縮ステーション1108は、側部圧縮プレート1194および端部圧縮プレート1196(図18A参照)を含む。各圧縮プレート1192は、その底面または下面上にそれぞれの圧縮面を画定する。各圧縮プレート1192は、それぞれのアクチュエータ(例えば、空気圧、ばねベースなど)によって昇降される。側部圧縮プレート1194の動作は、端部圧縮プレート1196の動作とは独立している。
【0096】
図18Aに示されているように、圧縮ステーション1108は、マンドレル1182の垂直下方に配置された成形ツール1198をさらに含む。成形ツール1198は、複数の側壁と底壁とを含み、それらの間にキャビティ1202を画定する。成形ツール1198は、成形されるべき容器の形状の外側プロファイルと相補的な形状を有する内側プロファイルを含み、したがって、成形ツール1198の内側プロファイルも、マンドレル1182の外側プロファイルと相補的である。成形ツール1198も、装置1100において成形されるべき特定の容器に基づいて交換可能である。
【0097】
動作中、容器200は、ブランク100がそれに結合されたマンドレル1182を、成形ツール1198へと下方に駆動することによって、ブランク100から成形される。より詳細には、ブランク100は、マンドレル1182の下の位置に、圧縮ステーション1108内に前進される。さらにより詳細には、ブランク100は、ブランク100の底部パネル108がマンドレル1182の底面(例えば、マンドレル1182の底部プレート、またはマンドレル1182を成形する側部プレート1190の底縁部)の下方にあるように配置される。マンドレル1182の吸着機能は、ブランク100をマンドレル1182に対して適切に配置されたままにするためにアクティブ化される。次いで、マンドレル1182は、プランジャ機構1180を作動させることによって下方に駆動され、プランジャ機構は、ブランク100を成形ツール1198のキャビティ1202内に押し入れる。
【0098】
成形ツール1198は、具体的には、容器200の外周が成形されるように、ブランク100の側部パネル116、122および端部パネル106、110の折り畳みを引き起こすように形作られる。例えば、成形ツール1198の端壁は、端部パネル106、110が側部パネル116、122の前に内側に折り畳まれることを確実にするように、成形ツール1198の側壁よりもわずかに高く延び得る。成形ツール1198およびマンドレル1182の相補的な形状は、それぞれの完全に折り畳まれた構成における、マンドレル1182の周りでの側部パネル116、122、グルーパネル130、および端部パネル106、110の予測可能かつ精密な折り畳みを可能にする。さらに、ブランク100が成形ツール1198内へ駆動され、マンドレル1182に対して折り畳まれるとき、成形ツール1198とマンドレル1182との相補的な関係は、側部パネル116、122の内面101に対してグルーパネル130の圧縮を引き起こし、これらのパネルを面と面が重なるような関係で固定する。
【0099】
マンドレル1182が完全に下降されると、側部圧縮プレート1194が下降されて側部フランジパネル150、152を外側へ回転させ、側部フランジパネル150、152を成形ツール1198の上縁部に対して折り畳む。それにより、側部フランジパネル150、152は、ブランク100の底部パネル108に平行な、完全に折り畳まれた構成に折り畳まれる。その後、端部圧縮プレート1196が下降されて端部フランジパネル134、138を外側へ回転させ、端部フランジパネル134、138を成形ツール1198の上縁部に対して折り畳む。この回転は、端部フランジタブ142、144を、側部フランジタブ158、160の上にそれと面と面が重なるような関係で折り畳ませる。さらに、端部圧縮プレート1196は、端部フランジタブ142、144を側部フランジタブ158、160に対して圧縮するのに十分な力を及ぼし、フランジタブが互いに接着されることを確実にする。それにより、容器200の上部フランジ214が完全に成形され、固定される。
【0100】
図18Bを参照すると、いくつかの例示的な実装形態では、マンドレル1182が下降されてトレイ200を係合し、マンドレル1182の底部に位置する真空カップによって所定の位置に保持される。トレイフラップ(またはグルーパネル)130は、トレイ200の内部キャビティにそれらを押し入れるように成形耳部1191によって最初に係合され得る。マンドレル1182がキャビティ1202内に降下するにつれて、壁106、110、116、122は上方に折り畳まれる。成形耳部1191がトレイ200のフランジの周囲の内側にあるとき、マンドレル1182に取り付けられたカム1193はカム・フォロア・ベアリング1195と係合し、カム・フォロア・ベアリングは、ライナベアリングを使用して、タブ折り畳み耳部取付けプレート1197および1199を、トレイ200の周囲を越えて平面1189上で開かせる。トレイ200がマンドレル1182と雌型キャビティ1202との間に配設されるとき、タブ130は、側壁116、122に対する圧縮下にあり、それに接着する。側部フランジ150、156は、マンドレル1182に取り付けられる折り畳みアンビル1194のために所定の位置に折り畳まれる。端部フランジ134、138は、この時点で、依然として垂直である。マンドレル1182がキャビティ1202の底部に達するとき、折り畳みアンビル1196が、ばね付勢された別個の浮動シャフトに接続されているため、軸が下がり続けるにつれて折り畳みアンビル1196は下に移動し、それにより、側部フランジ150、156の上部の端部フランジ134、138を、それらの成形された位置に折り畳む。次いで、軸は、フランジに圧力を加え、接着剤を硬化させるために、主コンプライアンスばねと係合するように少し下に移動する。
【0101】
本明細書の他の箇所で説明されるように、装置1100を使用して成形された容器は、フランジタブがホットメルト接着剤を使用して固定された平面上部フランジを含む。これらの容器は、改善された積み重ねおよび取り出し(または入れ子解除)特性を示し、接着または固定されたフランジのない従来のトレイよりも強く、上部フィルムで密封されたときに改善された機能性をさらに示す。
【0102】
容器が成形されると、プランジャ機構1180を作動させることによってマンドレル1182が上昇される。マンドレル1182の吸着機能はアクティブなままであり、容器200は、マンドレル1182と共に上昇され、それに結合されたままである。トレイ収集アセンブリ1210は、成形された容器200をマンドレル1182から回収するために作動される。タブ折り畳み機構1197、1199は、カム1193がカム・フォロア・ベアリング1195を出てばね1187によって所定の位置に引っ張られると、定位置に戻る。
【0103】
より具体的には、図19および図20を参照すると、積み重ねステーション1110は、それ自体がブランク移送方向Xに沿って延びる水平線形トラック1212(例えば、ベルト駆動部)を含むトレイ収集アセンブリ1210を含む。クランプツール1214がブランク移送方向Xに平行なトラック1212に沿って駆動される。クランプツール1214は、サブフレーム1216と、サブフレーム1216の上流端に結合された関節クランプ機構1218とを含む。動作中、クランプツール1214は、マンドレル1182が成形ツール1198内のその下降位置(具体的には図示せず)から(図17に示されている)その上昇位置に持ち上げられている間に、関節クランプ機構1218が容器200と係合するまで圧縮ステーション1108に向かって駆動される。関節クランプ機構1218が、マンドレル1182がプランジング機構1180によって上昇されている間に、成形された容器200をクランプし、同時に、マンドレル1182の吸着機能が非アクティブ化されるように、クランプツール1214、プランジング機構1180、およびマンドレル1182は互いに連動して動作される。したがって、容器200は、マンドレル1182が上昇するにつれてマンドレル1182から解放され、クランプツール1214がブランク移送方向Xに駆動されて、マンドレル1182の垂直経路からの容器200を、圧縮ステーション1108から積み重ねステーション1110に引き出す。
【0104】
クランプツール1214は、マンドレル1182において対応する切り欠きを有する固定金属指部の形態をとることができ、これは、マンドレル1182が垂直上方に(z方向に)持ち上げられたとき、指部がマンドレル1182の周囲の内側に配置され、したがってトレイ200の内側にあることを可能にする。(サーボモータエンコーダ位置から決定され得る)マンドレル1182の位置に基づいて、クランプ面を含む空気圧シリンダは、マンドレル1182がトレイ200のキャビティから引き出されるまでトレイ200を所定の位置に保持するように動作し得、その時点で、クランプツールは、トレイ200が解放される積み重ね位置まで水平に(x方向に)駆動され得る。
【0105】
トラフまたはチャネル1220が積み重ねステーション1110に配置される。チャネル1220は、複数の垂直延在プレート1222によって形成され、その中に複数の容器200を受け入れるように構成される。特に、チャネル1220は、容器200を受け入れ、その内部で、それらを(図3に示されているように)スタック300において配置する。
【0106】
動作中、クランプツール1214は、容器200がチャネル1220の上方に位置するまでブランク移送方向Xに駆動される。関節接合されたクランプ機構1218は、容器200をチャネル1220内に解放するように作動される。いくつかの実施形態では、容器200は、例えば、制御された空気の吹き出し(図示せず)によって、チャネル1220内に能動的に移送される。この配置は、チャネル1220内の容器の改善された積み重ねを可能にし得る。他の実施形態では、容器200は、チャネル1220内に受動的に移送されるか、または落とされる。
【0107】
積み重ねステーション1110は、容器の完全なスタックがいつ形成されるかを検出する1つまたは複数のセンサ(例えば、図示されていない、重量センサ、光学センサなど)をさらに含む。例えば、センサは、スタックの重量、スタックの高さ、またはスタック内の容器の数を検知し得る。スタックは、制御システム1112に入力および/または記憶されたパラメータに従って「完全」とみなされ、オペレータによって容易に調整され得る。完全なスタックが検出されると、チャネル1220の側部プレート1224が開かれ、スタックをチャネル1220から後続のステーションに前進させるために排出プレート(図示せず)が作動される。
【0108】
例示的な実施形態では、装置1100は、高スループット用に設計され、上記で説明された動作に従って毎分最大30個の容器を成形するように構成される。装置1100は高度にカスタマイズ可能であることが諒解されよう。例えば、ブランク供給ステーション1104は、異なる長さおよび幅のブランクに対応するための調整機構(図示せず)を含む。調整機構は手動で操作され得る。追加または代替として、調整機構は、制御システム1112のユーザインターフェースを介して操作され得る。例えば、オペレータは、ブランクの長さおよび幅を入力するためにユーザインターフェースを使用し得、制御システム1112は、それに応じて調整機構を自動的に制御し得る。いくつかの場合には、調整機構のうちの1つまたは複数は、手動制御かコンピュータ制御かにかかわらず、装置1100の1つまたは複数の構成要素の調整を引き起こし得る。例えば、ブランクの幅に対応するように操作される1つの調整機構は、(例えば、ブランク・フィーダ・ステーション1104、移送ステーション1106、圧縮ステーション1108、および/または積み重ねステーション1110において)装置1100全体にわたって構成要素を制御し得る。
【0109】
さらに、ブランク・フィーダ・ステーション1104に関して、制御システム1112は、異なるサイズおよび重量のブランクに対応するように、真空吸着カップ1160の位置および/または真空アセンブリ1152内で生成される真空圧力を調整するために使用され得る。ブランク移送ステーション1106に関して、制御システム1112は、異なるサイズ、形状、および構成のブランクに対応するように接着剤アプリケータ1172の位置およびアクティブ化制御を調整するために使用され得る。塗布される接着剤の量および温度も正確に制御され得る。
【0110】
圧縮ステーション1108に関して、マンドレル1182と成形ツール1198とは、様々なサイズおよび構成(例えば、4面、8面など)のブランク/容器に対応するように交換可能である。さらに、制御システム1112は、様々なブランクに対応するように、マンドレル1182内で生成される真空圧力を調整するために使用され得る。積み重ねステーション1110では、様々な構成要素(例えば、関節接合されたクランプ機構1218、チャネル1220のプレート1222)の位置が、様々なサイズおよび形状の容器に対応するように、手動でまたは制御システム1112を介して調整され得る。追加または代替として、装置1100は、積み重ねステーションを含まないことがあり(例えば、成形された容器は、装置1100から排出されて他の場所に積み重ねられるか、または積み重ねられずに製品で充填され得る)、または、装置1100は、製品充填ステーション、容器密封ステーション、容器包装ステーションなど、追加のステーションを含み得る。
【0111】
さらに、タイミング、速度、および位置など、装置1100の構成要素の動作は、制御システム1112を介して事実上無限にカスタマイズ可能である。すなわち、任意の構成要素は、ユーザインターフェースを通してオペレータによって提供される命令の下で制御システム1112によって制御されるそれぞれのサーボモータ(または他のサーボ機構)を介して、独立して動作可能であり得る。
【0112】
例示的な一実施形態では、装置1100は、複数の接着剤アプリケータを有する接着剤アセンブリを含むブランク移送ステーションを含む。ブランクは、接着剤アセンブリを通してブランク移送方向に移送され、接着剤アセンブリで、接着剤アプリケータのうちの少なくとも1つは、側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布する。装置1100は、ブランク移送ステーションの下流に圧縮ステーションをも含み、圧縮ステーションは、垂直に移動可能なマンドレルと、マンドレルの下の成形ツールとを含む。成形ツールは、その内部にキャビティを画定し、マンドレルの外側プロファイルと相補的な形状の内側プロファイルを有する。ブランクはマンドレルの下に配置され、マンドレルは、ブランクを成形ツールのキャビティ内へ下方に駆動し、成形ツールは、端部パネルをマンドレルと係合するように内側へ回転させ、側部パネルをマンドレルおよび端部パネルと係合するように内側へ回転させる。圧縮ステーションは、マンドレルに結合された端部圧縮プレートおよび側部圧縮プレートをも含む。側部圧縮プレートは、側部フランジパネルを成形ツールの上縁部と係合するように外側へ回転させ、その後、端部圧縮プレートは、端部フランジパネルを成形ツールの上縁部と係合するように外側へ回転させ、端部圧縮プレートは、完全に成形された上部フランジを有する容器を成形するために、端部フランジタブを側部フランジタブに対してさらに圧縮する。
【0113】
追加または代替として、装置1100は、以下の特徴または構成要素のいずれかを任意の組合せで含み得る。
【0114】
(A)ブランクが、各端部パネルの各側縁部から延びるそれぞれの内側側部パネルをさらに含む場合、ブランクが接着剤アセンブリを通して移送されるとき、複数の接着剤アプリケータのうちの少なくとも1つは、側部パネルの内面の一部にホットメルト接着剤を塗布するようにさらに構成され、マンドレルがブランクを成形ツールのキャビティ内へ駆動するとき、成形ツールは、側部パネルをマンドレルと係合するように回転させる前に、内側側部パネルをマンドレルと係合するように内側へ回転させ、成形ツールは、側部パネルを内側側部パネルに対して面と面が重なるような関係で圧縮する。
【0115】
(B)圧縮ステーションは、折り畳みツールの周囲に配置された複数の成形耳部をさらに含み、各成形耳部は、ブランクが折り畳みツールに向かって下降されるときに内側側部パネルを係合するように、キャビティ内へ部分的に内側に延びる。
【0116】
(C)圧縮ステーションは、マンドレルに取り付けられたカムをさらに含み、カムは、マンドレルがブランクを折り畳みツールよりもさらに下降させるときに成形耳部をキャビティから離れるように回転させるように、カム・フォロア・ベアリングと係合する。
【0117】
(D)ブランク移送ステーションは、ホットメルト接着剤が溶融したままである間に、ホットメルト接着剤が塗布されたものを含む、ブランクを、接着剤アセンブリから圧縮ステーションに前進させるように構成される。
【0118】
(E)圧縮ステーションのタイミングは、ホットメルト接着剤がブランクの圧縮中に硬化して容器を成形するように制御システムを使用して制御される。
【0119】
(F)接着剤アプリケータは、少なくとも2000センチポアズ(cps)の粘度を有するホットメルト接着剤を塗布するように構成される。
【0120】
(G)マンドレルは、マンドレルに対してブランクを保持するように構成された真空アセンブリを含む。
【0121】
(H)成形された容器を圧縮ステーションから積み重ねステーションに移送するように構成されたクランプツールをさらに含むこと。
【0122】
(I)側部圧縮プレートおよび端部圧縮プレートの移動は、制御システムを使用してマンドレルの移動とは無関係に制御される。
【0123】
図21は、制御システム1112の概略ブロック図を示す。例示的な実施形態では、制御システム1112は、制御パネル1302と、プロセッサ1304と、メモリ1306と、通信インターフェース1308とを含む。いくつかの実施形態では、(例えば、メモリ1306に記憶された)非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に具現化された再プログラムされたレシピまたはプロトコルは、プロセッサ1304にプログラムされ、および/またはアップロードされ、そのようなレシピは、限定はしないが、所定の速度およびタイミングプロファイルを含み、各プロファイルは、所定のサイズおよび形状を有するブランクから容器を成形することに関連する。
【0124】
いくつかの実施形態では、制御システム1112は、装置1100の任意の開示された構成要素の移動および/またはアクティブ化の速度および/またはタイミングを選択することを可能にするように構成される。構成要素は、独立して、または1つまたは複数の連結機構の一部としてのいずれかで制御され得る。
【0125】
制御パネル1302は、1つまたは複数の入力デバイス1310または構成要素(例えば、タッチスクリーン、キーボード、マウス、マイクロフォン、および/または他の入力制御)と、1つまたは複数の出力デバイス1312または構成要素(例えば、タッチスクリーン、非タッチスクリーン(例えば、LCDモニタ)、スピーカ、ライト、および/または他の出力デバイス)とを含む。いくつかの実施形態では、制御パネル1302は、オペレータが特定のブランクおよび/または容器に適したレシピを選択することを可能にする。各レシピは、容器を成形することに関して装置1100に命令するコンピュータ命令のセットである。装置1100内の1つまたは複数のアクチュエータがサーボ機構である実施形態では、制御システム1112は、装置1100の任意の他の構成要素に対してそのような各アクチュエータの動きを独立して制御することが可能である。これは、オペレータが、装置1100によって成形され得る容器の数を最大化し、装置1100上に成形されているブランクおよび/または容器のサイズを容易に変更し、装置1100の手動調整を低減または排除しながら装置1100上に成形されているブランクおよび/または容器のタイプを自動的に変更することを可能にする。
【0126】
例示的な実施形態では、制御システム1112は、装置1100内で集中型であるように示されているが、制御システム1112は、装置1100全体にわたって、ハウジング構築装置1100内で、および/または遠隔制御センタにおいて分散型システムであり得る。制御システム1112は、本明細書で説明される方法および/またはステップ(例えば、図9に示されている方法1000のステップ)を実行するように装置1100を制御するように構成されたプロセッサ1304を含む。本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、従来技術においてコンピュータと呼ばれる集積回路に限定されず、広く、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラマブル論理コントローラ(PLC)、特定用途向け集積回路、および他のプログラマブル回路を指し、これらの用語は、本明細書において互換的に使用される。プロセッサおよび/または制御システムはまた、メモリ、入力チャネル、および/または出力チャネルを含むことができることが理解されよう。
【0127】
本明細書で説明される実施形態では、メモリ1306は、限定はしないが、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)などのコンピュータ可読媒体、およびフラッシュメモリなどのコンピュータ可読不揮発性媒体を含み得る。代替的に、フロッピーディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、光磁気ディスク(MOD)、および/またはデジタル多用途ディスク(DVD)も使用され得る。
【0128】
通信インターフェース1308は、制御システム1112から装置1100の様々な構成要素(例えば、アクチュエータ)に命令を送信し、装置1100の様々な構成要素(例えば、アクチュエータ、センサなど)および/または遠隔デバイスから情報を受信するために使用される。通信インターフェース1308は、制御システム1112および装置1100(例えば、Wi-Fi、BLUETOOTH(登録商標)、セルラデータ接続など)内の任意の適切な通信フォーマットを可能にするために、任意の適切な有線または無線通信インターフェースであり得る。
【0129】
本明細書で説明されるプロセッサは、限定はしないが、センサ、アクチュエータ、圧縮機、制御システム、および/または監視デバイスを含み得る複数の電気および電子デバイスから送信された情報を処理する。そのようなプロセッサは、例えば、制御システム、センサ、監視デバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、PLCキャビネット、および/または分散型制御システム(DCS)キャビネット内に物理的に位置し得る。RAMおよび記憶デバイスは、プロセッサによって実行される情報および命令を記憶および転送する。RAMおよび記憶デバイスはまた、一時的変数、静的(すなわち、変化しない)情報および命令、または他の中間情報を記憶し、プロセッサによる命令の実行中にプロセッサに提供するために使用され得る。実行される命令は、限定はしないが、フロー制御システム制御コマンドを含み得る。命令のシーケンスの実行は、ハードウェア回路とソフトウェア命令との任意の特定の組合せに限定されない。
【0130】
例示的な実施形態では、(図9に示されている)方法1000は、制御システム1112が装置1100の構成要素にコマンドおよび/または命令を送ることによって実行される。プロセッサ1304は、方法1000を実行するように構成されたコードセグメントでプログラムされる。代替的に、方法1000は、メモリ1306に記憶され、制御システム1112によって読み取り可能な、コンピュータ可読媒体上で符号化される。
【0131】
制御システム1112の動作下で装置1100によって実行される容器成形方法のステップは、例えば、(i)接着剤アセンブリを通してブランクを移送するステップと、(ii)複数の接着剤アプリケータを使用して、側部フランジタブの内面にホットメルト接着剤を塗布するステップと、(iii)マンドレルの下方にブランクを配置するステップと、(iv)マンドレルを使用して、ブランクを成形ツールのキャビティ内へ下方に駆動するステップであって、駆動する前記ステップが、成形ツールに、(a)端部パネルをマンドレルと係合するように内側へ回転させることと、(b)側部パネルをマンドレルと係合するようにおよび端部パネルと係合するように内側へ回転させることとを行わせる、駆動するステップと、(v)マンドレルに結合された側部圧縮プレートを使用して、側部フランジパネルを底部パネルに対して平行な向きに外側へ回転させるステップと、(vi)側部フランジパネルを回転させる前記ステップの後に、マンドレルに結合された端部圧縮プレートを使用して、端部フランジパネルを底部パネルに対して平行な向きに回転させるステップと、(vii)端部圧縮プレートを使用して、完全に成形された上部フランジを有する容器を成形するために、端部フランジタブを側部フランジタブに対して圧縮するステップとを含み得る。
【0132】
追加または代替として、本方法は、以下のステップのいずれかを、それらの任意の組合せで含み得る。
【0133】
(A)ブランクが、各端部パネルの各側縁部から延びるそれぞれの内側側部パネルをさらに含む場合、本方法は、複数の接着剤アプリケータを使用して、側部パネルの内面の一部にホットメルト接着剤を塗布するステップと、成形ツールを使用して、内側側部パネルを内側へ回転させるステップと、内側側部パネルを回転させる前記ステップの後に、側部パネルを内側へ回転させる前記ステップを実行するステップと、マンドレルと成形ツールとの間で側部パネルを内側側部パネルに対して圧縮するステップとをさらに含む。
【0134】
(B)圧縮ステーションが、折り畳みツールの周囲に配置された複数の成形耳部をさらに備え、各成形耳部が、キャビティ内へ部分的に内側に延びる場合、本方法は、成形耳部を使用して、ブランクが折り畳みツールに向かって下降されるときに内側側部パネルを係合するステップをさらに含む。
【0135】
(C)圧縮ステーションが、マンドレルに取り付けられたカムをさらに備える場合、本方法は、カムをカム・フォロア・ベアリングと係合させるステップと、マンドレルがブランクを折り畳みツールよりもさらに下げるときに成形耳部をキャビティから離れるように回転させるステップと、
【0136】
(D)ホットメルト接着剤が溶融したままである間に、ホットメルト接着剤が塗布されたものを含む、ブランクを、接着剤アセンブリから圧縮ステーションに前進させるステップと、
【0137】
(E)制御システムを使用して、ホットメルト接着剤がブランクの圧縮中に硬化して容器を成形するように圧縮ステーションのタイミングを制御するステップと、
【0138】
(F)少なくとも2000センチポアズ(cps)の粘度を有するホットメルト接着剤を塗布するステップと、
【0139】
(G)真空アセンブリを使用してマンドレルに対してブランクを保持するステップと、
【0140】
(H)クランプツールを使用して、成形された容器を圧縮ステーションから積み重ねステーションに移送するステップと、
【0141】
(I)制御システムを使用して、マンドレルの移動とは無関係に側部圧縮プレートおよび端部圧縮プレートの移動を制御するステップとをさらに含む。
【0142】
容器およびブランクを製作するための容器およびブランクの例示的な実施形態は、上記で詳細に説明された。容器およびブランクは、本明細書で説明される特定の実施形態に限定されず、むしろ、ブランクおよび/または容器の構成要素は、本明細書で説明される他の構成要素とは独立して別個に利用され得る。さらに、ブランクから容器を成形するための装置の実施形態が、上記で詳細に説明された。装置は、本明細書で説明される特定の実施形態に限定されることも、本明細書で説明される特定のブランクから容器を成形することに限定されることもない。むしろ、装置は、本明細書で説明される容器の追加または代替の容器を成形するために使用され得る。
【0143】
本開示の様々な実施形態の特定の特徴は、いくつかの図面に示され、他の図面には示されないことがあるが、これは便宜のためにすぎない。本開示の原理によれば、図面の任意の特徴は、任意の他の図面の任意の特徴と組み合わせて参照および/または特許請求され得る。
【0144】
本明細書は、最良の形態を含む様々な実施形態を開示するために、また、当業者が任意のデバイスまたはシステムを製作および使用することならびに任意の組み込まれた方法を実行することを含む本開示を実施することを可能にするために、例を使用する。本開示の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の例を含み得る。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有する場合、またはそれらが特許請求の範囲の文言とほとんど差異がない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図される。
【符号の説明】
【0145】
100 ブランク、101 内面、102 前縁部、103 外面、104 後縁部、105 自由縁部、106 第1の端部パネル、端部パネル、パネル、壁、107 自由縁部、108 底部パネル、110 第2の端部パネル、端部パネル、パネル、壁、112 折り線、114 折り線、116 第1の側部パネル、パネル、側部パネル、壁、側壁、118 第1の側縁部、側縁部、折り線、120 折り線、122 第2の側部パネル、パネル、側部パネル、壁、側壁、124 第2の側縁部、側縁部、折り線、126 折り線、128 切り欠き、130 内側側部パネル、グルーパネル、トレイフラップ、タブ、132 折り線、134 第1の端部フランジパネル、端部フランジパネル、フランジパネル、端部フランジ、136 折り線、138 第2の端部フランジパネル、第2のフランジパネル、端部フランジパネル、フランジパネル、端部フランジ、140 折り線、142 第1の端部フランジタブ、端部フランジタブ、フランジタブ、144 第2の端部フランジタブ、端部フランジタブ、フランジタブ、146 自由外側縁部、自由縁部、148 自由内側縁部、内側縁部、150 第1の側部フランジパネル、側部フランジパネル、フランジパネル、側部フランジ、152 第2の側部フランジパネル、側部フランジパネル、フランジパネル、154 自由縁部、156 自由縁部、158 第1の側部フランジタブ、側部フランジタブ、フランジタブ、160 第2の側部フランジタブ、側部フランジタブ、フランジタブ、162 自由外側縁部、164 自由内側縁部、内側縁部、166 折り線、168 折り線、170 側縁部、172 端縁部、178 自由縁部、180 折り線、182 折り線、184 刻み目、186 刻み目、200 容器、トレイ、202 底壁、204 第1の端壁、端壁、壁、206 第2の端壁、端壁、壁、208 第1の側壁、側壁、壁、210 第2の側壁、側壁、壁、212 キャビティ、214 上部フランジ、フランジ、216 自由縁部、218 コーナー、フランジコーナー、220 フィルム、300 スタック、400 ブランク、402 切り欠き、404 湾曲した刻み目、430 内側側部パネル、内側側部縁部、500 容器、600 ブランク、602 切り欠き、604 折り線、606 内側端部パネル、608 自由縁部、610 刻み目、612 刻み目、700 容器、800 ブランク、802 第1の端部パネル、804 第2の端部パネル、806 第1の側部パネル、808 第2の側部パネル、810 底部パネル、812 第1の端部フランジパネル、端部フランジパネル、フランジパネル、814 第2の端部フランジパネル、端部フランジパネル、フランジパネル、816 第1の側部フランジパネル、側部フランジパネル、フランジパネル、818 第2の側部フランジパネル、側部フランジパネル、フランジパネル、820 第1の端部フランジタブ、端部フランジタブ、フランジタブ、822 第2の端部フランジタブ、端部フランジタブ、フランジタブ、824 第1の側部フランジタブ、側部フランジタブ、フランジタブ、826 第2の側部フランジタブ、側部フランジタブ、フランジタブ、828 自由端縁部、830 刻み目、832 内側縁部、834 コーナーパネル、836 折り線、838 内側コーナーパネル、840 折り線、842 コーナー・フランジ・パネル、844 折り線、845 自由縁部、846 コーナー・フランジ・タブ、フランジタブ、848 折り線、849 自由縁部、850 刻み目、852 切り欠き、854 折り線、856 折り線、858 折り線、860 折り線、900 容器、8面容器、902 底壁、904 第1の端壁、端壁、壁、906 第2の端壁、端壁、壁、908 第1の側壁、側壁、壁、910 第2の側壁、側壁、壁、912 キャビティ、914 フランジ、916 自由縁部、918 コーナー、920 角度付きコーナー壁、コーナー壁、壁、1000 方法、1100 容器成形装置、装置、ハウジング構築装置、1102 フレーム、1104 ブランク・フィーダ・ステーション、ブランク供給ステーション、1106 移送ステーション、ブランク移送ステーション、1108 圧縮ステーション、1110 積み重ねステーション、1112 制御システム、1120 コンベヤベルト、ベルト、1122 ガイドフェンス、1124 ピックアンドプレースアセンブリ、1126 デッキ、1128 ピックウィンドウ、1130 センサ、1132 固定アーム、1134 第1の端部、1136 旋回アーム、1138 第1の端部、1140 第1の旋回ロッド、1142 第1の旋回軸、1144 サーボモータ、1146 第2の旋回ロッド、1148 第2の端部、1150 第2の旋回軸、1152 真空アセンブリ、1154 第2の端部、1156 シリンダ、1157 第3の旋回軸、1158 バー、1160 真空吸着カップ、1162 脚部、1164 移送面、1170 接着剤アセンブリ、1172 接着剤アプリケータ、1180 プランジャ機構、プランジング機構、1182 マンドレル、1184 サブフレーム、1186 ポスト、1187 ばね、1188 垂直トラック、1189 平面、1190 側部プレート、1191 成形耳部、1192 圧縮プレート、1193 カム、1194 側部圧縮プレート、折り畳みアンビル、1195 カム・フォロア・ベアリング、1196 端部圧縮プレート、折り畳みアンビル、1197 タブ折り畳み耳部取付けプレート、タブ折り畳み機構、1198 成形ツール、1199 タブ折り畳み耳部取付けプレート、タブ折り畳み機構、1202 キャビティ、雌型キャビティ、1210 トレイ収集アセンブリ、1212 水平線形トラック、トラック、1214 クランプツール、1216 サブフレーム、1218 関節クランプ機構、関節接合されたクランプ機構、1220 チャネル、1222 垂直延在プレート、プレート、1224 側部プレート、1302 制御パネル、1304 プロセッサ、1306 メモリ、1308 通信インターフェース、1310 入力デバイス、1312 出力デバイス
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【国際調査報告】