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特表2024-525632ダイレクトドライブモータおよびスマートデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】ダイレクトドライブモータおよびスマートデバイス
(51)【国際特許分類】
   H02K 11/30 20160101AFI20240705BHJP
   H02K 11/20 20160101ALI20240705BHJP
   H02K 7/08 20060101ALI20240705BHJP
【FI】
H02K11/30
H02K11/20
H02K7/08 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500567
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 CN2021139840
(87)【国際公開番号】W WO2022247254
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】202110565925.0
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522232352
【氏名又は名称】ドングワーン ディレクト ドライブ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Dongguan Direct Drive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】ROOM 312, UNIT 1, BUILDING 17, NO. 4, HSINCHU ROAD, SONGSHAN LAKE PARK, DONGGUAN CITY, GUANGDONG PROVINCE, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】張 笛
(72)【発明者】
【氏名】郁 亜南
(72)【発明者】
【氏名】朱 志龍
(72)【発明者】
【氏名】劉 鷹
【テーマコード(参考)】
5H607
5H611
【Fターム(参考)】
5H607BB01
5H607BB07
5H607BB14
5H607BB17
5H607CC01
5H607DD03
5H607DD16
5H607FF01
5H607GG01
5H607HH01
5H607HH08
5H607HH09
5H607HH10
5H607JJ00
5H611AA01
5H611BB01
5H611BB06
5H611PP07
5H611QQ03
5H611RR02
5H611RR04
5H611TT01
5H611UA04
5H611UA08
(57)【要約】
本発明は、スマート機器の技術分野に関し、具体的には、ダイレクトドライブモータおよびスマートデバイスに関し、ベースと、ベースの外縁に設けられたステータアセンブリと、ベース内に設けられた回転軸アセンブリと、回転軸アセンブリに連結されてステータアセンブリを覆うロータアセンブリとを含む。前記ベースは、内部配置端、外部露出端、および内部配置端と外部露出端とを貫通する回転収容室を含む。前記回転軸アセンブリは、回転収容室に回転可能に取り付けられる。前記内部配置端には、第1回路基板が取り付けられる。前記外部露出端には、内部配置溝が開設される。前記内部配置溝には、第2回路基板が取り付けられる。前記第1回路基板は、第2回路基板に接続される。本発明は、スマートデバイスやスマートロボットなどの機器に適用する場合、使用中、安定性に優れ、スマート性が高く、構造全体の信頼性が高く、実用性が高い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイレクトドライブモータであって、
ベースと、ベースの外縁に設けられたステータアセンブリと、ベース内に設けられた回転軸アセンブリと、回転軸アセンブリに連結されてステータアセンブリを覆うロータアセンブリとを含み、
前記ベースは、内部配置端、外部露出端、および内部配置端と外部露出端とを貫通する回転収容室を含み、
前記回転軸アセンブリは、回転収容室に回転可能に取り付けられ、
前記内部配置端には、第1回路基板が取り付けられ、
前記外部露出端には、内部配置溝が開設され、
前記内部配置溝には、第2回路基板が取り付けられ、
前記第1回路基板は、第2回路基板に接続されることを特徴とするダイレクトドライブモータ。
【請求項2】
前記内部配置端には、収容台が設けられ、
前記収容台の外縁には、凸環が設けられ、
前記凸環には、取付孔が開設され、
前記第1回路基板には、取付孔に対応して貫通孔が開設されることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項3】
前記収容台には、複数の退避部が開設され、
少なくとも1つの退避部は、接続線を挿通して第1回路基板と第2回路基板とを接続するために使用されることを特徴とする請求項2に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項4】
前記外部露出端には、打ち抜き孔が開設され、
前記打ち抜き孔は、退避部に連通し、接続線を挿入して第1回路基板に接続するために使用されることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項5】
前記打ち抜け孔は、内部配置溝の片側に位置することを特徴とする請求項4に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項6】
前記内部配置溝には、誘導信号が通過可能なカバープレートが設けられることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項7】
前記カバープレートは、透明または半透明のカバープレートであることを特徴とする請求項6に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項8】
前記第1回路基板は、制御回路基板であり、
前記第2回路基板は、誘導回路基板であることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項9】
前記第2回路基板の内部配置溝に対応する面には、第1感知部品が設置され、
前記第2回路基板の回転収容室に対応する面には、第2感知部品が設けられ、
前記第1感知部品には、誘導素子が対応して設けられ、
前記誘導素子は、回転軸アセンブリに接続されることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項10】
前記第1感知部品は、検知センサ、発光センサ、ブザーまたは赤外線センサのうちの1つまたは2つ以上の組み合わせであることを特徴とする請求項9に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項11】
前記第2感知部品は、ホールセンサであり、
前記誘導素子は、磁気誘導素子であることを特徴とする請求項9に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項12】
前記ステータアセンブリは、鉄芯、および鉄芯に均一に配置されたコイルを含み、
前記鉄芯には、複数の凸リブが均一に周設され、
前記コイルは、前記凸リブを囲んで設けられることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項13】
前記内部配置端には、前記内部配置端の外径が鉄芯の内径に対応して複数の締め溝が開設されることを特徴とする請求項12に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項14】
前記回転軸アセンブリは、回転収容室に取り付けられる軸受け部材、および軸受け部材に回転可能に取り付けられる回転軸を含み、
前記回転軸の一端は、ロータアセンブリに連結され、その他端に固定部材が取り付けられ、
前記固定部材は、第2回路基板に面することを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項15】
前記回転収容室には、第1位置規制溝および第2位置規制溝が開設され、
前記軸受け部材には、2つの軸受けが設けられ、
2つの軸受けは、第1位置規制溝および第2位置規制溝にそれぞれ取り付けられることを特徴とする請求項14に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項16】
前記ロータセンブリは、回転軸アセンブリに連結される外エンドカバー、外エンドカバーに連結されてステータアセンブリの外縁に対応する連結リング、および連結リングに取り付けられてステータアセンブリに対応するロータ部材を含み、
前記連結リングの外エンドカバーから離れた側には、内エンドカバーが連結され、
前記内エンドカバーは、外端部の外径に回転可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項17】
前記外エンドカバーには、補強台が設けられ、
前記補強台には、連結孔が開設され、
前記連結孔には、位置規制台が設けられ、
前記外エンドカバーは、連結孔により回転軸アセンブリに連結されることを特徴とする請求項16に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項18】
前記内エンドカバーには、連結軸受けが連結され、
前記連結軸受けは、外部露出端の外径に外嵌されることを特徴とする請求項16に記載のダイレクトドライブモータ。
【請求項19】
スマートデバイスであって、
請求項16~請求項18のいずれか一項に記載のダイレクトドライブモータを含むことを特徴とするスマートデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年5月24日に中国特許庁に出願された、出願番号が202110565925.0、発明の名称が「ダイレクトドライブモータおよびスマートデバイス」の中国出願の優先権を主張し、その内容全体を参照により本出願に組み込む。
本発明は、スマートフィットネスの技術分野に関し、特に、ダイレクトドライブモータおよびスマートデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の急速な発展に伴い、人々の生活環境に対する要求はますます高くなり、生活の質もそれに伴って向上し、生活レベルを追求し、生活を楽しむことも人々の目指す目標になってきた。両手を解放し、ロボットが人の替りに働くようになってきた。現在、様々なスマート機器、例えば、スマートロボットやスマートクリーニングデバイスなどのスマート化機器は、市場においてますます人気のある製品となっている。
【0003】
駆動プーリアセンブリは、スマート機器を動かす構造として、スマートロボットの不可欠かつ重要な構造である。従来の駆動プーリアセンブリでは、モータが動力源としてスマートデバイスやクリーニングデバイスなどを動かしている。従来のモータは、一般的に、構造が単一であり、伝動中に外付けのコントローラによってスマート制御を実現可能である。しかしながら、外付けの制御構造は、コストが高くて安定性が悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の問題を解決するために、本発明は、スマートデバイスやスマートロボットなどの機器に適用する場合、使用中、安定性に優れ、スマート性が高く、構造全体の信頼性が高く、実用性が高いダイレクトドライブモータおよびスマートデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的は、下記の技術的解決策によって実現することができる。ダイレクトドライブモータは、ベースと、ベースの外縁に設けられたステータアセンブリと、ベース内に設けられた回転軸アセンブリと、回転軸アセンブリに連結されてステータアセンブリを覆うロータアセンブリとを含む。前記ベースは、内部配置端、外部露出端、および内部配置端と外部露出端とを貫通する回転収容室を含む。前記回転軸アセンブリは、回転収容室に回転可能に取り付けられる。前記内部配置端には、第1回路基板が取り付けられる。前記外部露出端には、内部配置溝が開設され、前記内部配置溝には、第2回路基板が取り付けられる。前記第1回路基板は、第2回路基板に接続される。
【0006】
本発明の1つまたは複数の実施例の詳細を以下の図面および説明で行う。本発明の他の特徴、目的および利点は、明細書、図面および請求の範囲によって明確になる。
【0007】
本発明は、従来のダイレクトドライブモータと比較して、従来のモータは構造と機能が単一であるという問題を解決し、回路制御構造をモータの内部に集積するとともに、モータの内部に誘導検知回路基板をさらに設置し、2回路一体構造を実現する。モータは、スマートデバイスやスマートロボットなどの機器に適用する場合、使用中、安定性に優れ、スマート性が高く、コントローラが取り付けられるための外部スペースを必要とせず、インタラクティブ誘導の取付スペースを削減でき、構造全体は信頼性が高く、実用性が高い。具体的には、ベースと、ベースの外縁に設けられたステータアセンブリと、ベース内に設けられた回転軸アセンブリと、回転軸アセンブリに連結されてステータアセンブリを覆うロータアセンブリとが設置される。前記ベースは、内部配置端、外部露出端、および内部配置端と外部露出端とを貫通する回転収容室を含む。前記回転軸アセンブリは、回転収容室に回転可能に取り付けられる。前記内部配置端には、第1回路基板が取り付けられる。前記外部露出端には、内部配置溝が開設される。前記内部配置溝には、第2回路基板が取り付けられる。前記第1回路基板は、第2回路基板に接続される。動作時に、第1回路基板は主制御回路基板としてモータの伝動を制御し、モータの伝動中に、ステータアセンブリとロータアセンブリの協働により、回転軸アセンブリで伝動のバランスおよび安定性を確保し、構造全体は信頼性が高く、さらに、第2回路基板が設置されて誘導、インタラクティブ検知に用いられ、構造全体が簡単かつコンパクトで、実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書に開示されるそれらの発明の実施例および/または例をよりよく説明および例示するために、1つまたは複数の図面を参照することができる。図面を説明するために使用される追加の詳細または例は、開示された発明、現在説明されている実施例および/または例、および現在理解されているこれらの発明の最良の形態のいずれかの範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
図1】本発明に係るダイレクトドライブモータの構成を示す斜視概略図である。
図2図1のダイレクトドライブモータを示す斜視断面図である。
図3図1のダイレクトドライブモータの構成を示す分解概略図である。
図4図1のダイレクトドライブモータの構成を示す正面概略図である。
図5図4のA-Aの断面図である。
図6図2のダイレクトドライブモータのベースの構成を示す斜視概略図である。
図7図6のベースの分解図である。
図8図6のベースを他の角度からみた場合の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の理解を容易にするため、以下、関連する図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施でき、本明細書に記載の実施例に限定されない。むしろ、これらの実施例を提供する目的は、本発明の開示内容をより完全かつ徹底的に理解させることである。
【0010】
なお、構成要素が別の構成要素に「固定される」と呼ばれる場合、それは別の構成要素に直接存在してもよく、または中間の構成要素が存在してもよい。ある構成要素が別の構成要素に「接続される」と考えられる場合、それは別の構成要素に直接接続されてもよく、または中間の構成要素が同時に存在する場合もある。
【0011】
特に断りのない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明の技術分野に属する当業者が一般に理解する意味と同じである。本明細書において本発明の明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定するものではない。
【0012】
図1図8に示すように、ダイレクトドライブモータは、ベース1と、ベース1の外縁に設けられたステータアセンブリ2と、ベース1内に設けられた回転軸アセンブリ3と、回転軸アセンブリ3に連結されてステータアセンブリ2を覆うロータアセンブリ4とを含む。前記ベース1は、内部配置端11、外部露出端12、および内部配置端11と外部露出端12とを貫通する回転収容室13を含む。前記回転軸アセンブリ3は、回転収容室13に回転可能に取り付けられる。前記内部配置端11には、第1回路基板14が取り付けられる。前記外部露出端12には、内部配置溝121が開設される。前記内部配置溝121には、第2回路基板15が取り付けられる。前記第1回路基板14は、第2回路基板15に接続される。
【0013】
本実施例では、内部配置端11に収容台111が設けられ、収容台111の外縁に凸環111aが設けられ、前記凸環111aに取付孔111bが開設される。前記第1回路基板14には、取付孔111bに対応して貫通孔141が開設される。凸環111aから上方に突出して1つの空中位置が形成されることで、第1回路基板14の小型の電子素子をスペースを空けて取り付けることができ、電子素子の放熱をより向上させる。また、取付孔111bと貫通孔141を合わせることでねじを挿入して固定、取り付けが可能であり、取付が容易で、固定安定性に優れる。
【0014】
収容台111には、複数の退避部111cが開設される。少なくとも1つの退避部111cは、接続線を挿通して第1回路基板14と第2回路基板15とを接続するために用いられる。退避部111cは、大きな電子素子の退避に用いられることができ、第1回路基板14の電子素子の取付、放熱を容易にし、さらに、接続線により第1回路基板14と第2回路基板15とを接続して固定させ、構造が簡単、確実である。
【0015】
本実施例では、外部露出端12には、打ち抜き孔122が開設される。前記打ち抜き孔122は、退避部111cに連通し、接続線を挿入して第1回路基板14に接続するために用いられる。打ち抜き孔122は、第1回路基板14に接続されるデータ線を挿通させてスマートデバイスに容易に接続可能である。
【0016】
他の実施例では、打ち抜き孔122は、内部配置溝121の片側に位置する。内部配置溝121が真ん中に開設され、打ち抜き孔122が片側に開設されるため、線の接続を容易にすることができ、構造が簡単、確実である。
【0017】
本実施例では、内部配置溝121には、誘導信号が通過可能なカバープレート123が設けられる。カバープレート123は、検知誘導信号が通過可能であり、スマート誘導とインタラクティブな操作を容易にする。
【0018】
他の実施例では、カバープレート123は、透明または半透明のカバープレート124であり、検知誘導信号が通過して検知誘導かつインタラクティブを行うことを容易にする。
【0019】
本実施例では、第1回路基板14は制御回路基板であり、前記第2回路基板15は誘導回路基板である。制御基板は、主にダイレクトドライブモータの動作を制御し、第2回路基板15は、誘導検知に使用される。
【0020】
本実施例では、第2回路基板15の内部配置溝121に対応する面に第1感知部品151が設置され、第2回路基板15の回転収容室13に対応する面に第2感知部品152が設けられる。前記第1感知部品151に対応して誘導素子153が設けられる。前記誘導素子153は、回転軸アセンブリ3に接続される。第1感知部品151および第2感知部品152が設置され、第1感知部品151が外部状況を検知し、スマートなインタラクティブ、誘導に用いられ、スマート性が高い。第2感知部品152は、誘導素子153と協働して、伝動ストロークおよび位置を誘導し、構造全体が安定で、信頼性が高い。
【0021】
なお、第1感知部品151は、検知センサ、発光センサ、ブザーまたは赤外線センサのうちの1つまたは2つ以上の組み合わせであり、スマートデバイスのニーズに応じて適切な感知部品を選択し、実用性が高く、適用範囲が広い。
【0022】
なお、第2感知部品152は、ホールセンサである。前記誘導素子153は、磁気誘導素子153であり、磁界検知によって回動位置を誘導する。
【0023】
本実施例では、ステータアセンブリ2は、鉄芯21、および鉄芯21に均一に配置されたコイル22を含む。前記鉄芯21には、複数の凸リブ23が均一に周設される。前記コイル22は、前記凸リブ23を囲んで設けられる。鉄芯21とコイル22の嵌合により、ステータアセンブリ2と協働してモータの出力伝動を実現する。
【0024】
内部配置端11には、内部配置端11の外径が鉄芯21の内径に対応して複数の締め溝112が開設される。締め溝112は、鉄芯21と内部配置端11とを嵌合し、構造が安定、確実である。
【0025】
本実施例では、回転軸アセンブリ3は、回転収容室13に取り付けられる軸受け部材31、および軸受け部材31に回転可能に取り付けられる回転軸32を含む。前記回転軸32の一端は、ロータアセンブリ4に連結され、その他端に固定部材33が取り付けられる。前記固定部材33は、第2回路基板15に面し、軸受け部材31によって回転軸32を回転させて固定的に取り付け、ロータアセンブリ4と協働して伝動し、安定性に優れ、精度が高い。さらに、誘導素子153は、固定部材33に設けられるとともに、第2感知部品152と回転軸32の回転位置と協働する。
【0026】
回転収容室13には、第1位置規制溝131および第2位置規制溝132が開設される。前記軸受け部材31には、2つの軸受けが設けられる。2つの軸受けは、第1位置規制溝131および第2位置規制溝132にそれぞれ取り付けられる。2つの軸受けにより位置規制、嵌合取り付けを行うことで、構造が安定、確実であり、伝動安定性に優れ、精度が高い。
【0027】
本実施例では、ロータアセンブリ4は、回転軸アセンブリ3に連結される外エンドカバー41、外エンドカバー41に連結されてステータアセンブリ2の外縁に対応する連結リング42、および連結リング42に取り付けられてステータアセンブリ2に対応するロータ部材43を含む。前記連結リング42の、外エンドカバー41から離れた側には、内エンドカバー44が連結される。前記内エンドカバー44は、外端部の外径に回転可能に連結される。内エンドカバー44と外エンドカバー41で両面の固定構造が形成されるとともに、連結リング42で両者を連結して固定させることで、動作時の安定性に優れる。
【0028】
外エンドカバー41には、補強台411が設けられる。前記補強台411には、連結孔412が開設される。前記連結孔412には、位置規制台が設けられる。前記外エンドカバー41は、連結孔412により回転軸アセンブリ3に連結される。補強台411により、連結安定性が向上し、伝動中の安定性をより向上させる。
【0029】
内エンドカバー44には、連結軸受け441が連結される。前記連結軸受け441は、外部露出端12の外径に外嵌される。内エンドカバー44は連結軸受け441と合わせることで外エンドカバー12に回転可能に連結され、回転軸32への負荷を削減し、安定性を向上させて使用寿命を延ばす。
【0030】
本発明は、従来のモータは構造と機能が単一であるという問題を解決し、回路制御構造をモータの内部に集積するとともに、モータの内部に誘導検知回路基板がさらに設置され、2回路一体構造を実現する。モータは、スマートデバイスやスマートロボットなどの機器に適用する場合、使用中、安定性に優れ、スマート性が高く、コントローラが取り付けられるための外部スペースを必要とせず、インタラクティブ誘導の取付スペースを削減でき、構造全体は信頼性が高く、実用性が高い。具体的には、ベース1と、ベース1の外縁に設けられたステータアセンブリ2と、ベース1内に設けられた回転軸アセンブリ3と、回転軸アセンブリ3に連結されてステータアセンブリ2を覆うロータアセンブリ4とが設置される。前記ベース1は、内部配置端11、外部露出端12、および内部配置端11と外部露出端12とを貫通する回転収容室13を含む。前記回転軸アセンブリ3は、回転収容室13に回転可能に取り付けられる。前記内部配置端11には、第1回路基板14が取り付けられる。前記外部露出端12には、内部配置溝121が開設される。前記内部配置溝121には、第2回路基板15が取り付けられる。前記第1回路基板14は、第2回路基板15に接続される。動作時に、第1回路基板14が主制御回路基板としてモータの伝動を制御し、モータの伝動中に、ステータアセンブリ2とロータアセンブリの協働により、回転軸アセンブリ3で伝動のバランスおよび安定性を確保し、構造全体は信頼性が高く、さらに、第2回路基板15が設置されて誘導、インタラクティブ検知に用いられ、構造全体が簡単かつコンパクトで、実用性が高い。
【0031】
上記構成のスマートデバイスやスマートロボットなどの機器によれば、取付スペースを削減し、構造の安定性と信頼性を向上させる。
【0032】
上記の実施例は、本発明のいくつかの実施形態を表すにすぎず、その説明は、具体的かつ詳細であるが、本発明の特許請求の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。当業者であれば、本発明の技術的思想から逸脱することなく、様々な変形および改善を行うこともでき、かかる変更や改善は全て本発明の保護範囲に属することを指摘しておかなければならない。したがって、本発明の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0033】
1 ベース
11 内部配置端
111 収容台
111a 凸環
111b 取付孔
111c 退避部
112 締め溝
12 外部露出端
121 内部配置溝
122 打ち抜き孔
123 カバープレート
13 回転収容室
131 第1位置規制溝
132 第2位置規制溝
14 第1回路基板
141 貫通孔
15 第2回路基板
151 第1感知部品
152 第2感知部品
153 誘導素子
2 ステータアセンブリ
21 鉄芯
22 コイル
23 凸リブ
3 回転軸アセンブリ
31 軸受け部材
32 回転軸
33 固定部材
4 ロータセンブリ
41 外エンドキャップ
411 補強台
412 連結孔
42 連結リング
43 ロータ部材
44 内エンドキャップ
441 連結軸受け
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】