(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 8/22 20090101AFI20240705BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20240705BHJP
H04W 48/16 20090101ALI20240705BHJP
H04W 60/06 20090101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W88/18
H04W48/16
H04W60/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500576
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 KR2022009836
(87)【国際公開番号】W WO2023282657
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202141030565
(32)【優先日】2021-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(31)【優先権主張番号】202141030565
(32)【優先日】2022-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ラリス・クマール
(72)【発明者】
【氏名】アローク・クマール・ジャンギド
(72)【発明者】
【氏名】カイラシュ・クマール・ジャ
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィ・パンダッパ・カマラディンニ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067EE02
5K067EE16
5K067FF05
(57)【要約】
本開示は、より高いデータ伝送速度をサポートするための5G又は6G通信システムに関する。無線ネットワークにおけるユーザ機器(User Equipment:UE)の利用不能期間パラメータを調整するための方法が提供される。この方法は、無線ネットワークにおけるネットワーク装置のアプリケーション機能(application function:AF)によって、UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UEの利用不能期間パラメータを決定する動作を含む。さらに、この方法は、ネットワーク装置のAFによって、UEの利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置のアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)に送信する動作を含む。さらに、この方法は、UEにおいて利用不能期間パラメータを構成する動作を含む。一実施形態では、UEは、イベントを実行しなければならないことを検出し、UEは、利用不能期間パラメータを、第5世代コア(5GC)に示すことによって、利用不能になることを示す非アクセス層(non-access stratum:NAS)手順を開始し、5GCは、利用不能期間パラメータをAFに転送し、それにより、UE、5GC、及びAF間の調整が実現される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおけるアプリケーション機能(application function:AF)装置によって実行される方法であって、
ユーザ機器(user equipment:UE)で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、前記UEの利用不能期間パラメータ(unavailability period parameter)を決定する動作、及び
前記UEの利用不能期間パラメータを、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)装置に送信する動作を含み、
前記UEの利用不能期間パラメータは、前記AMF装置によって構成される、方法。
【請求項2】
前記UEの利用不能期間パラメータは、少なくとも1つのオペレータポリシーに基づいて、前記AMF装置によって構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEの利用不能期間パラメータを、前記AMF装置に送信する動作は、
前記UEの利用不能期間パラメータを、ネットワーク露出機能(network exposure function:NEF)装置を介して、ポリシー制御機能(policy control function:PCF)装置に送信する動作を含み、
前記利用不能期間パラメータは、アクセス及びモビリティ(access and mobility:AM)ポリシー関連付け中に、前記PCF装置によって、前記AMF装置に送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記UEの利用不能期間パラメータを、前記AMFに送信する動作は、
前記UEの利用不能期間パラメータを、統合データ管理(unified data management:UDM)装置に送信する動作を含み、
Nudm_SDM(subscription data management)_Get応答における前記利用不能期間パラメータは、前記UDM装置によって、前記AMF装置に送信され、
前記UDM装置は、UDM制御プレーン手順を介して、UEパラメータ更新を使用して、前記利用不能期間パラメータを、前記UEに構成する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのイベントは、前記UEのモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、前記UEにおけるセキュリティパッチ更新(security patch update)、前記UEにおけるオペレーティングシステム(operating system、OS)アップグレード、前記UEにおけるモデムソフトウェア更新、及びオープンモバイルアライアンス(open mobile alliance:OMA)装置管理(device management:DM)装置を介したモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)のうち少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作、及び
前記無線ネットワークにおける前記UEの利用不能期間パラメータを構成する動作をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線ネットワークにおけるユーザ機器(user equipment:UE)によって実行される方法であって、
前記UEで実行される少なくとも1つのイベントを識別する動作、
前記UEにおいて前記少なくとも1つのイベントを実行するために、前記無線ネットワークにおけるアクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)装置から利用不能期間パラメータ(unavailability period parameter)を受信する動作、
前記AMF装置から受信した前記利用不能期間パラメータを構成する動作、及び
前記構成された利用不能期間パラメータに基づいて、前記UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するための非アクセス層(non-access stratum:NAS)手順を実行する動作を含む、方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのイベントは、前記UEのモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、前記UEにおけるセキュリティパッチ更新(security patch update)、前記UEにおけるオペレーティングシステム(operating system:OS)アップグレード、前記UEにおけるモデムソフトウェア更新、及びオープンモバイルアライアンス(open mobile alliance:OMA)装置管理(device management:DM)装置を介したモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)のうち少なくとも1つである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
無線ネットワークにおけるユーザ機器(user equipment:UE)によって実行される方法であって、
前記UEで実行される少なくとも1つのイベントを識別する動作、
前記UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するために、前記UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、利用不能期間パラメータ(unavailability period parameter)を識別する動作、
前記利用不能期間パラメータを、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)装置に送信する動作、
前記AMF装置から、利用不能期間パラメータ受諾指示、又は、利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを受信する動作、及び
前記AMF装置から前記利用不能期間パラメータ受諾指示を受信した場合に、前記UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するための非アクセス層(non-access stratum:NAS)手順を実行する動作を含む、方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのイベントは、前記UEのモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、前記UEにおけるセキュリティパッチ更新(security patch update)、前記UEにおけるオペレーティングシステム(operating system:OS)アップグレード、前記UEにおけるモデムソフトウェア更新、及びオープンモバイルアライアンス(open mobile alliance:OMA)装置管理(device management:DM)装置を介したモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)のうち少なくとも1つである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
無線ネットワークにおけるアクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)装置によって実行される方法であって、
ユーザ機器(user equipment:UE)で少なくとも1つのイベントを実行するために、前記UEから利用不能期間パラメータ(unavailability period parameter)を受信する動作、
UEが利用不能になることが許可され、前記少なくとも1つのイベントを実行するための非アクセス層(non-access stratum:NAS)手順が受諾されるかどうかを識別する動作、及び
前記UEが利用不能になることが許可され、登録解除手順を実行し、前記少なくとも1つのイベントを実行することが、前記AMFによって受諾されるとの決定に応答して、利用不能期間パラメータ受諾指示、又は、前記UEが利用不可能になり、前記少なくとも1つのイベントを実行することが許可されないとの決定に応答して、利用不能期間パラメータ拒絶指示のうちの1つを送信する動作を含む、方法。
【請求項13】
前記受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告を、前記UEからポリシー制御機能(policy control function:PCF)装置、統合データ管理(unified data management:UDM)装置、及びネットワーク露出機能(network exposure function:NEF)装置のうちの1つに送信する動作をさらに含み、
前記イベント通知報告は、前記PCF装置、前記UDM装置、又は前記NEF装置のうちの1つによって、アプリケーション機能(application function:AF)装置に送信される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのイベントは、前記UEのモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、前記UEにおけるセキュリティパッチ更新(security patch update)、前記UEにおけるオペレーティングシステム(operating system:OS)アップグレード、前記UEにおけるモデムソフトウェア更新、及びオープンモバイルアライアンス(open mobile alliance:OMA)装置管理(device management:DM)装置を介したモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)のうち少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作、及び
前記無線ネットワークにおける前記UEに、前記利用不能期間パラメータを構成する動作をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線ネットワーク分野に関する。より具体的には、本開示は、無線ネットワークにおけるユーザ機器(User Equipment:UE)の利用不能(unavailability)期間パラメータを調整するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
5G移動通信技術は、高速伝送速度と新しいサービスを可能にするために、広い周波数帯域を定義しており、3.5ギガヘルツ(3.5GHz)など、6GHz以下の周波数(「Sub 6GHz」)帯域だけでなく、28GHzと39GHzなど、ミリ波(mmWave)と呼ばれる超高周波帯域(「Above 6GHz」)でも実現が可能である。また、5G通信の以降(Beyond 5G)のシステムと呼ばれる6G移動通信技術の場合、5G移動通信技術に比べて50倍速い伝送速度と、10分の1に減らした超低(Ultra Low)遅延時間を達成するために、テラヘルツ(Terahertz)帯域(例えば、95GHzから3テラヘルツ(3THz)帯域など)での実現が考えられている。
【0003】
5G移動通信技術の初期には、超広帯域サービス(enhanced Mobile BroadBand、eMBB)、高信頼/超低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications、URLLC)、大規模機械式通信(massive Machine-Type Communications、mMTC)に対するサービス支援と性能要件の満足を目指して、超高周波帯域における伝搬の経路損失の緩和及び伝搬の伝達距離の増加のためのビームフォーミング(Beamforming)及び巨大配列多入出力(Massive MIMO)、超高周波リソースの効率的活用のための多様なニューマロロジー支援(複数のサブキャリア間隔の運用など)とスロットフォーマットに対する動的運用、マルチビーム伝送及び広帯域をサポートするための初期接続技術、BWP(Band-Width Part)の定義と運用、大容量データ伝送のためのLDPC(Low Density Parity Check)符号と制御情報の信頼性の高い伝送のためのポーラコード(Polar Code)のような新しいチャネル符号化方法、L2プリ処理(L2 pre-processing)、特定サービスに特化した専用ネットワークを提供するネットワークスライシング(Network Slicing)などへの標準化が進んできた。
【0004】
現在、5G移動通信技術が支援しようとしたサービスを考慮して、初期の5G移動通信技術の改善(improvement)及び性能の向上(enhancement)のための議論が進行中であり、車両が伝送する自身の位置及び状態情報に基づいて、自律走行車両の走行判断をサポートし、ユーザの便宜を増大するためのV2X(Vehicle-to-Everything)、非免許帯域で各種規制上の要件に適合するシステム動作を目的とするNR-U(New Radio Unlicensed)、NR端末低電力消費技術(UE Power Saving)、地上ネットワークとの通信が不可能な地域におけるカバレッジを確保するための端末-衛星直接通信である非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)、位置測位(Positioning)などの技術に対する物理層の標準化が進行中である。
【0005】
さらに、他の産業との連携及び融合による新しいサービスの支援のためのインテリジェントプラント(Industrial Internet of Things、IIoT)、無線バックホールリンクとアクセスリンクの統合をサポートし、ネットワークサービスエリア拡張のためのノードを提供するIAB(Integrated Access and Backhaul)、条件付きハンドオーバ(Conditional Handover)、及びDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバを含むモビリティ向上技術(Mobility Enhancement)、ランダムアクセス手順を簡素化する2段階ランダムアクセス(2-step RACH for NR)などの技術に対する無線インタフェースアーキテクチャ/プロトコル分野の標準化も進行中であり、ネットワーク機能仮想化(Network Functions Virtualization, NFV)及びソフトウェア定義ネットワーキング(Software-Defined Networking, SDN)技術の接木のための5Gベースラインアーキテクチャ(例えば、Service based Architecture、Service based Interface)、端末の位置に基づいてサービスを提供されるモバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing、MEC)などに対するシステムアーキテクチャ/サービス分野の標準化も進行中である。
【0006】
このような5G移動通信システムが商用化されると、爆発的な増加傾向にあるコネクテッド機器が、通信ネットワークに接続され、これにより、5G移動通信システムの機能及び性能強化と、コネクテッド機器の統合運用が必要となると予想される。そのために、増強現実(Augmented Reality、AR)、仮想現実(Virtual Reality、VR)、混合現実(Mixed Reality、MR)などを効率的にサポートするための拡張現実(extended Reality、XR)、人工知能(Artificial Intelligence、AI)及び機械学習(machine Learning、ML)を活用した5G性能の改善と複雑さの減少、AIサービス支援、メタバスサービス支援、ドローン通信などに関する新しい研究が進められる予定である。
【0007】
また、このような5G移動通信システムの発展は、6G移動通信技術のテラヘルツ帯域におけるカバレッジを確保するための新規波形(Waveform)、全次元多入力/出力(Full Dimensional MIMO、FD-MIMO)、アレイアンテナ(Array Antenna)、大規模アンテナ(Large Scale Antenna)などのマルチアンテナ伝送技術、テラヘルツ帯域信号のカバレッジを改善するために、メタ物質(Metamaterial)ベースのレンズ及びアンテナ、OAM(Orbital Angular Momentum)を用いた高次元空間多重化技術、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)技術のみならず、6G移動通信技術の周波数効率の向上及びシステムネットワークの改善のための全二重化(Full Duplex)技術、衛星(Satellite)、AI(Artificial Intelligence)を設計段階から活用し、 エンドツーエンド(End-to-End)AI支援機能を内在化して、システムの最適化を実現するAIベースの通信技術、端末演算能力の限界を超える複雑度のサービスを、超高性能通信とコンピューティングリソースを活用して実現する次世代分散コンピューティング技術などの開発に基づいている可能性がある。
【0008】
一般に、ユーザ機器(User Equipment、UE)は、UEによって、例えば、アップグレード(upgrade)などの利用不可能なイベント(この実施形態では、イベントとも呼ばれる)が実行されるたびに、約数分間、利用できなくなる。さらに、UEは、アプリケーションサーバ又はその知識を有するコアネットワークなしでは、利用できなくなる。これは、UEがUEの「利用不能期間」の間、それを担当する場合、アプリケーションサーバの重要な動作に影響を与える可能性がある。したがって、UEとネットワーク/アプリケーション機能との間の調整が必要である。
【0009】
例えば、オペレーティングシステム(operating system:OS)のアップグレードにより、UEが夜の12時に最大3分間利用できなくなることを、アプリケーションサーバが認識している場合、アプリケーションサーバは、代替(又はバックアップ)UEを割り当てて、それぞれの重要な動作を実行させ、代替UEが同じ期間中にアップグレード動作に入らないように注意することができる。別の例では、アプリケーションサーバは、UEが夕方5時に工業団地から特定の情報を報告することを期待する場合があるが、アプリケーションサーバが知らない利用不可能イベントのため、UEが5時に突然利用できなくなり、そのような非調整は、ミッションクリティカルなサービス(mission critical service)などの重要な特性を持つ可能性のあるアプリケーションサービスに影響を与えることがある。
【0010】
したがって、前述の不利益又は他の欠点に対処するか、又は少なくともUEのサービスへの影響を回避するための有用な代替手段を提供することが望ましい。
【0011】
本明細書の実施形態の主な目的は、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法及びシステムを提供することである。提案された方法は、UEが利用不能になるという予期せぬ事態によって、アプリケーションサーバが影響を受けないように、正確にUEが利用できなくなる可能性があるときに、UEと第5世代(5G)コア(5GC)ネットワーク及びアプリケーション機能(Application Function:AF)(一般にアプリケーションサーバとも呼ばれる)との間の調整を提供する。UEが利用不可能になる要求を送信するとき、5GC/AFは、UEが利用不可能になるのに適した時間であるかどうかを判断し、それが利用不可能になるか、又は利用不可能になることができないことを、再びUEに指示する。
【0012】
前記の情報は、本開示の理解を助けるための背景情報としてのみ提示されている。前記の何れかが本開示に関して従来技術として適用できるかどうかについては、決定は行われておらず、主張も行われていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本開示の態様は、少なくとも前述の問題及び/又は欠点に対処し、少なくとも以下に説明される利点を提供することである。したがって、本開示の一態様は、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法及びシステムを提供することである。
【0014】
さらなる態様は、一部は、以下の説明で説明され、一部は、説明から明らかになるか、又は提示された実施形態の実施によって学習され得る。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本開示の一態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法が提供される。この方法は、前記無線ネットワークにおけるネットワーク装置のアプリケーション機能(application function:AF)によって、UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UEの前記利用不能期間パラメータを決定する動作を含む。さらに、この方法は、前記ネットワーク装置のAFによって、UEの利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function:AMF)に送信する動作を含む。さらに、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、UEにおける前記利用不能期間パラメータを構成する動作を含む。
【0016】
一実施形態では、AMFは、少なくとも1つのオペレータポリシーに基づいて、UEにおける利用不能期間パラメータを構成する。
【0017】
一実施形態では、前記ネットワーク装置のAFによって、UEの利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する動作は、前記ネットワーク装置のAFによって、前記UEの利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のネットワーク露出機能(network exposure function:NEF)を介して、前記ネットワーク装置のポリシー制御機能(policy control function:PCF)に送信する動作、及びアクセス及びモビリティ(access and mobility、AM)ポリシー関連付け中に、前記ネットワーク装置のPCFによって、前記利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する動作を含むことができる。
【0018】
一実施形態では、前記ネットワーク装置のAFによって、前記UEの利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する動作は、前記ネットワーク装置のAFによって、前記UEの利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置の統合データ管理(Unified data management:UDM)に送信する動作、及び前記ネットワーク装置のUDMによって、Nudm_加入データ管理(subscription data management:SDM)_Get応答における前記利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する動作を含み、ここで、前記UDMは、UDM制御プレーン手順を介して、UEパラメータ更新を使用して、前記利用不能期間パラメータをUEに構成する。
【0019】
一実施形態では、UEを利用不可能にする少なくとも1つのイベント、即ち、任意のサービスを開始しないか、又は限定されたサービスに入ること(ここで、前記リストされたイベントは、一例としてのみ考慮されるべきであり、UEがサービスを開始しないか、又は限定されたサービスに入るか、又はスイッチをオフ/電源を切る必要があると判断できる他のイベントが発生することがある)は、UEのモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UEにおけるセキュリティパッチ更新(security patch update)、UEにおけるオペレーティングシステム(Operating System、OS)アップグレード、UEにおけるモデムソフトウェア更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Alliance、OMA)装置管理(Device Management、DM)を介したモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴う前記ネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、例えば、UEが前記衛星アクセス又は衛星次世代無線アクセスネットワーク(satellite next generation radio access network:NG-RAN)に存在する場合、UEの不連続なカバレッジのうち少なくとも1つである。UEが、UEに現在のサービングPLMNの衛星NG-RANで、サービスのない状態を維持させる不連続なカバレッジに入ろうとするとき、前記分析情報又はいくつかの学習モデルを備えたUEは、UEがサービスを開始しないか、又は限定されたサービスに入ることを知っている。
【0020】
一実施形態では、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作、及び前記ネットワーク装置のAMFによって、前記無線ネットワークにおけるUEに利用不能期間パラメータを構成する動作を含む。
【0021】
本開示の一態様では、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法が提供される。この方法は、UEによって、UEで実行される少なくとも1つのイベントを検出する動作を含む。さらに、この方法は、UEによって、前記無線ネットワーク内のネットワーク装置のAMFから、UEの利用不能期間パラメータを受信する動作を含む。前記利用不能期間パラメータは、例えば、UEで少なくとも1つのイベントを実行するために、登録解除手順又は登録手順などの非アクセス層(non-access stratum:NAS)手順を、UEが実行することが許可される期間(duration)を示すタイムスロットである。さらに、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFから受信した利用不能期間パラメータを、UEによって構成する動作を含む。さらに、この方法は、UEによって、前記構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するための登録解除手順又は登録手順などの前記NAS手順を実行する動作を含むことができる。
【0022】
一実施形態では、この方法は、UEによって、前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作をさらに含む。
【0023】
本開示の別の態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するためのネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、メモリ及びプロセッサに通信可能に接続されたAMFコントローラと、前記AMFコントローラに通信可能に接続されたUE利用不能コントローラとを含む。前記UE利用不能コントローラは、UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、前記ネットワーク装置のAFを使用して、UEの利用不能期間パラメータを決定する。前記利用不能期間パラメータは、例えば、UEが登録解除手順のようなNAS手順を実行し、UEで少なくとも1つのイベントを実行することが許可される期間(duration)を示すタイムスロットである。さらに、前記UE利用不能コントローラは、前記ネットワーク装置のAFを使用して、UEの利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する。さらに、前記UE利用不能コントローラは、前記ネットワーク装置のAMFを使用して、UEに前記利用不能期間パラメータを構成する。
【0024】
本開示の別の態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するためのUEが提供される。UEは、メモリ及びプロセッサに通信可能に接続されたUE利用不能コントローラを含む。前記UE利用不能コントローラは、UEで実行される少なくとも1つのイベントを検出し、前記無線ネットワークにおけるネットワーク装置のAMFから、前記UEの利用不能期間パラメータを受信する。前記利用不能期間パラメータは、例えば、UEが登録解除手順又は登録手順などのNAS手順を実行し、UEで前記少なくとも1つのイベントを実行することが許可される期間(duration)を示すタイムスロットである。さらに、前記UE利用不能コントローラは、前記ネットワーク装置のAMFから受信した利用不能期間パラメータを構成する。さらに、前記UE利用不能コントローラは、前記構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するための登録解除手順又は登録手順などのNAS手順を実行する。
【0025】
本開示の別の態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法が提供される。この方法は、UEによって、UEで実行される少なくとも1つのイベントを検出する動作を含む。さらに、この方法は、UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UEによって前記利用不能期間パラメータを決定する動作を含む。前記利用不能期間パラメータは、例えば、UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するために、登録解除手順又は登録手順などのNAS手順を、UEが実行することが許可される期間(duration)を示すタイムスロットである。さらに、この方法は、UEによって、登録メッセージ又は登録解除メッセージなどのNASメッセージの一部として、前記利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する動作を含む。さらに、この方法は、UEによって、前記ネットワーク装置のAMFから、前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示、又は、前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ非受諾のうちの1つを受信する動作を含む。さらに、この方法は、前記AMFから前記NASメッセージ内の利用不可期間パラメータ受諾指示を受信すると、UEで前記少なくとも1つのイベントを実行する登録解除手順のようなNAS手順を、UEによって実行する動作を含む。前記受諾指示は、ネットワーク内のNASメッセージのうちの一つで、利用不能期間パラメータを受信するか、又は前記利用不能期間パラメータの受諾を示す前記NAS受諾メッセージ(登録受諾又は登録解除受諾メッセージなど)を送信するか、又は前記ネットワークに対して前記新しい利用不能期間パラメータを、UEに送り返すことを示す新しい情報要素(information element:IE)又は新しいビットであってもよいが、これらに限定されない。
【0026】
本開示の別の態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法が提供される。この方法は、前記無線ネットワークにおけるネットワーク装置のAMFによって、UEから前記利用不能期間パラメータを受信する動作を含む。さらに、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、UEが前記少なくとも1つのイベントを実行するために利用不能になることが許可されるかどうかを決定する動作を含む。また、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、利用不能期間パラメータに基づいて、UEが利用不能になることが許可され、少なくとも1つのイベントを実行しても問題ないことが、前記AMFによって受諾されると判断したことに応答して、前記NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ受諾指示」、又は前記利用不能期間パラメータ、例えば、前記少なくとも1つのイベントを実行するための期間(duration)に基づいて、UEが利用不能になることが、前記AMF又は任意の他の5GC NFによって受諾されないと判断したことに応答して、NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ拒否指示」のうちの1つを送信する動作を含む。
【0027】
一実施形態では、この方法はさらに、前記ネットワーク装置のAMFによって、前記受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告を、前記ネットワーク装置のPCF、UDM、及びネットワーク露出機能(Network Exposure Function:NEF)のうちの1つに送信する動作を含む。さらに、この方法は、前記ネットワーク装置のPCF、UDM、又はNEFのうちの1つによって、アプリケーションサーバとも呼ばれる前記ネットワーク装置のアプリケーション機能(Application function:AF)に、前記イベント通知報告を送信する動作を含む。したがって、UE、5GC、及びAF間のエンドツーエンド(end to end)の調整が実現される。
【0028】
一実施形態では、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作をさらに含む。また、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、前記無線ネットワーク内の任意の他のUEに、前記利用不能期間パラメータを構成する動作を含む。
【0029】
本開示の別の態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するためのネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、メモリ及びプロセッサに通信可能に接続されたAMFコントローラと、前記AMFコントローラに通信可能に接続されたUE利用不能コントローラとを含む。前記UE利用不能コントローラは、ネットワーク装置のAMFを使用して、UEから前記利用不能期間パラメータを受信する。さらに、前記UE利用不能コントローラは、UEが前記少なくとも1つのイベントを実行するために、利用不能になることが受諾されるかどうかを決定する。さらに、前記UE利用不能コントローラは、前記少なくとも1つのイベントを実行するために、UEが利用不能になることが許可されていることが、前記AMFによって受諾されるとの決定に応答して、前記NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ受諾指示」、又はUEが利用不能になることが許可されず、前記少なくとも1つのイベントを実行することが、前記AMF又は任意の他の5GC NFによって受諾されないとの決定に応答して、前記NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ拒否指示」のうちの1つを送信する。
【0030】
本開示の別の態様によれば、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するためのUEが提供される。前記UEは、メモリ及びプロセッサに通信可能に接続されたUE利用不能コントローラを含む。前記UE利用不能コントローラは、UEで実行される少なくとも1つのイベントを検出する。前記UE利用不能コントローラは、UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、前記利用不能期間パラメータを決定する。前記UE利用不能コントローラは、前記利用不能期間パラメータを、前記ネットワーク装置のAMFに送信する。前記UE利用不能コントローラは、前記ネットワーク装置のAMFから、前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示又は前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを受信する。前記UE利用不能コントローラは、前記AMFから、前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示を受信した場合、UEで前記少なくとも1つのイベントを実行するために、前記NAS手順(登録解除手順又は登録手順と同様)を実行する。前記NAS手順の利用不能期間パラメータ受諾指示の実行が、オプションのステップであることを受信した後、UEは、それ以上のNAS手順を実行することなく、前記イベントを直接実行することができる。
【0031】
本開示の他の態様、利点、及び顕著な特徴は、本開示の様々な実施形態を開示する添付図面と併せて、以下の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。
【0032】
本開示の特定の実施形態の前記及び他の態様、特徴及び利点は、添付の図面と併せて、以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】関連技術による、UEとアプリケーション機能(application functiion:AF)又はコアネットワークとの間の相互作用のシナリオを示す。
【
図2】本開示の一実施形態による、UEごとにOSアップグレードスケジュールを動的に構成するネットワーク装置のシナリオを示す。
【
図3】本開示の一実施形態による、無線ネットワークがUE利用不能時間を調整する例示的なシナリオを示す。
【
図4】本開示の一実施形態による、無線ネットワークがUEによって処理されるUE利用不能時間を調整する例示的なシナリオを示す。
【
図5】本開示の一実施形態による、UEの様々なハードウェアコンポーネントを示す。
【
図6】本開示の一実施形態による、ネットワーク装置の様々なハードウェアコンポーネントを示す。
【
図7】本開示の様々な実施形態による、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための、ネットワーク装置によって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図8】本開示の様々な実施形態による、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための、ネットワーク装置によって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図9】本開示の様々な実施形態による、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための、UEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【
図10】本開示の様々な実施形態による、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための、UEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0034】
図面全体を通して、同じ又は類似の要素、特徴、及び構造を説明するために、同様の参照番号が使用されることに留意されたい。
【発明を実施するための形態】
【0035】
添付の図面を参照した以下の説明は、特許請求の範囲及びその均等物によって定義される本開示の様々な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。理解を助けるために、様々な具体的な詳細が含まれているが、これは、単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載された様々な実施形態の様々な変更及び修正がなされ得ることを認識するであろう。また、明瞭さと簡潔さのために、周知の機能及び構成の説明は、省略することができる。
【0036】
以下の説明及び特許請求の範囲で使用される用語及び単語は、書誌的な意味に限定されず、本開示の明確かつ一貫した理解を可能にするために、発明者によって単に使用されている。したがって、本開示の様々な実施形態の以下の説明は、例示のみを目的として提供され、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される本開示を限定することを目的としていないことが当業者には明らかであろう。
【0037】
単数形「a」、「an」及び「the」には、文脈上、明確に別段の指示がない限り、複数の対象が含まれることを理解されたい。したがって、例えば、「コンポーネント表面」への言及には、そのような表面の1つ又はそれ以上への言及が含まれる。
【0038】
当技術分野で従来のように、実施形態は、説明された機能を実行するブロックの観点から説明及び例示することができる。これらのブロックは、本明細書では、管理者、ユニット、モジュール、ハードウェアコンポーネントなどと呼ばれることがあり、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ回路、受動電子部品、能動電子部品、光学部品、配線(hardwired)回路などのアナログ及び/又はデジタル回路によって物理的に実施され、オプションでファームウェア及びソフトウェアによって駆動することもできる。前記回路は、例えば、1つ又はそれ以上の半導体チップ内、又はプリント回路基板などの基板支持体上に具体化することができる。ブロックを構成する回路は、専用ハードウェアによって、又はプロセッサ(例えば、1つ又はそれ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ及び関連回路)によって、又は前記ブロックのいくつかの機能を実行する専用ハードウェア及び前記ブロックの他の機能を実行するプロセッサの組み合わせによって実装されてもよい。実施形態の各ブロックは、本開示の範囲から逸脱することなく、2つ又はそれ以上の相互作用する個々のブロックに物理的に分離することができる。同様に、実施形態のブロックは、本開示の範囲から逸脱することなく、より複雑なブロックに物理的に結合されてもよい。
【0039】
本明細書の実施形態は、無線ネットワークにおけるUEの利用不能期間パラメータを調整するための方法を実現する。この方法は、無線ネットワークにおけるネットワーク装置のAFによって、UEで実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UEの利用不能期間パラメータを決定する動作を含む。さらに、この方法は、ネットワーク装置のAFによって、UEの利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置のAMFに送信する動作を含む。さらに、この方法は、前記ネットワーク装置のAMFによって、UEにおいて前記利用不能期間パラメータを構成する動作を含む。
【0040】
前記提案された方法は、前記アプリケーションサーバは、UEが利用不能になるという予期せぬ影響を受けないように、正確にUEが利用不能になる可能性があるときに、UE、5GC、及びAF間の調整を提供する。UEが利用不能になる要求を送信すると、5GC/AFは、UEが利用不能になるのが適切な時期であるかどうかを判断し、利用不能になる可能性があるか、利用不能にならないかを、再びUEに指示する。前記提案された方法は、前記装置の利用可能状態を考慮して、タイムスケジュールと共に、オペレーティングシステム(operating System:OS)のアップグレードをUEに通知する。
【0041】
ここで、図面、より具体的には、
図2~
図10を参照すると、図面全体を通じて、一貫して同様の参照符号が対応する特徴を示しており、好ましい実施形態が示されている。
【0042】
図1は、関連技術による、UE100a、100bと、アプリケーション機能200a又はコアネットワーク200bとの間の相互作用シナリオS1000aを示す。
【0043】
図1を参照すると、従来の方法及びシステムを考慮する場合、UE側のステップは、以下の通りである。
【0044】
UE-1&UE-2(100a、100b)は、アップグレード手順を実行することを決定した。
【0045】
UE-1&&UE-2(100a、100b)の両方は、夜の12時にアップグレード動作を実行することを決定する。
【0046】
夜の12時にアップグレード手順が開始され、ネットワークに接続できなくなる。
【0047】
アプリケーション機能側の手順は、次のとおりである。
【0048】
12:01に、UE-1(100a)が、UE-1環境で一部のデータを収集する必要があるイベントが発生する。したがって、アプリケーション機能は、UE-1(100a)に到達しようとしている。UE-1(100a)は、利用できない。
【0049】
AF200aは、UE-2(100b)に到達しようとするが、UE-2(100b)も利用できない。
【0050】
AF200aは、なぜUE(100a~100b)の両方が到達不能であるか疑問に思っているが、それらがどれくらいの間、利用できないのかを認識していない。
【0051】
この「利用不能時間(unavailability time)」の不調整は、アプリケーション機能のサービスに影響を与えることがある。UE100は、以下の例及び以下の利用不能イベント(この実施形態では、イベントとも呼ばれる)のために利用不能になり、利用不能動作を実行することができる。
【0052】
モデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、
セキュリティパッチ更新、
OSのアップグレード、
モデム機能又はシステムSW更新、
OMA-DMによるモデム設定の変更時の装置の再起動(reboot)、及び
「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク開始デタッチ要求(Detach Request)、
例えば、UEがNG-RAN衛星アクセスに存在する場合、すなわち、UEが不連続なカバレッジに入ろうとする場合、UEの不連続なカバレッジ。
【0053】
分析情報又はいくつかの学習モデルを備えたUEは、UEがサービスを開始しないか、又は限定されたサービスに入ることを知っている。
【0054】
図2は、本開示の一実施形態による、UEごとにOSアップグレードスケジュールを動的に構成するネットワーク装置200のシナリオを示す。
【0055】
図2を参照すると、提案された方法を考慮し、各UEのOSアップグレードスケジュール(利用不能期間パラメータ)を動的に構成するネットワークのシナリオを示す。AF200aは、UEのタイプ及び利用可能性に基づいて、OSアップグレードスケジュールを動的に構成する。AF200aは、UEが利用できない場合にバックアップし、OSが前記状態をアップグレードする。
【0056】
一実施形態では、UE100は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出し、ネットワーク装置200のAMF200cからUE100の利用不能期間パラメータを受信する。前記少なくとも1つのイベントは、例えば、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュリティパッチ更新、UE100におけるOSアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェア更新、オープンモバイルアライアント(Open Mobile Alliance:OMA)装置管理(Device Management:DM)を介したモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、及び「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、例えば、UE100がNG-RAN衛星アクセスに存在する場合、すなわち、UE100が不連続なカバレッジに入ろうとするとき、UEの不連続なカバレッジのうち少なくとも1つであってもよいが、これらに限定されず、分析情報又はいくつかの学習モデルを有するUE100は、UEがサービスを開始しないか、又は限定されたサービスに入ることを知っている。また、UE100には、ネットワーク装置200のAMF200cから受信した利用不能期間パラメータが構成される。さらに、UE100は、登録解除手順又は登録手順などのNAS手順を実行し、構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを実行する。さらに、UE100は、受信した利用不能期間パラメータを格納する。
【0057】
別の実施形態では、UE100は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出する。さらに、UE100は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、利用不能期間パラメータを決定する。また、UE100は、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。また、UE100は、ネットワーク装置200のAMF200cから、NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示、又は、NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを受信する。さらに、UE100は、UEで決定された利用不能期間パラメータ又はAMF200cからのメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示を受信した場合のいずれかに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するための登録手順又は登録解除手順などのNAS手順を実行する。
【0058】
さらに別の実施形態では、ネットワーク装置200のAF200aは、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UE100の利用不能期間パラメータを決定する。また、ネットワーク装置200のAF200aは、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のUDMに送信する。また、ネットワーク装置200のUDMは、Nudm_SDM_Get応答における利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。UDMは、UDM制御プレーン手順を介して、UEパラメータ更新を使用して、利用不能期間パラメータをUE100に構成する。また、ネットワーク装置200のAF200aは、ネットワーク装置200のNEF200gを介して、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のPCF200fに送信する。また、ネットワーク装置200のPCF200fは、AMポリシー関連付け中に、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。
【0059】
さらに、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100に利用不能期間パラメータを構成する。また、ネットワーク装置200のAMF200cは、受信した利用不能期間パラメータを格納する。さらに、ネットワーク装置200のAMF200cは、無線ネットワーク1000内の任意の他のUEに利用不能期間パラメータを構成する。
【0060】
一実施形態では、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100から利用不能期間パラメータを受信する。さらに、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100が少なくとも1つのイベントを実行するために利用不能になることが受諾されるかどうかを決定する。さらに、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100が少なくとも1つのイベントを実行するために利用不能になることが許可されることが、AMF200cによって受諾されるとの決定に応答して、NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ受諾指示」、又はAMFなどの5GCネットワーク機能(network function:NF)によって、UE100が少なくとも1つのイベントを実行することが許可されないとの決定に応答して、「利用不能期間パラメータ拒否指示メッセージ」のうちの1つを送信する。
【0061】
また、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100から受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告を、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM、NEF200gのうちの1つに送信する。また、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM又はNEF200gは、イベント通知報告を、ネットワーク装置200のAF200aに送信する。また、ネットワーク装置200のAMF200cは、受信した利用不能期間パラメータを格納する。さらに、ネットワーク装置200のAMF200cは、無線ネットワーク1000内の任意の他のUEに利用不能期間パラメータを構成する。
【0062】
図3は、本開示の一実施形態による、無線ネットワーク1000がUE利用不能時間を調整する例示的なシナリオを示す。
【0063】
図3を参照すると、前記提案された方法に基づいて、無線ネットワーク1000は、装置利用可能状態を考慮して、タイムスケジュールでOSのアップグレードについてUE100に通知する。手順は、次のとおりである。
【0064】
図3の動作1において、AF200aが信頼できるドメインに存在しない場合、AF200aは、NEF200gを介して、5Gコアネットワーク200b内に利用不能構成データ(本実施形態では、利用不能期間パラメータとも呼ばれる)を動的に構成する。
【0065】
図3の動作2において、NEF200gは、(必要な場合)AF200aを認可し、利用不能構成データをPCF200fに伝達する。
【0066】
図3の動作3において、PCF200fは、受信した利用不能構成データを格納する。PCF200fは、この構成データをコアネットワーク200b内の任意の他のNFに提供することができる。
【0067】
図3の動作4において、PCF200fは、利用不能構成データをUE100に通知する。
【0068】
図3の動作5において、UE100は、受信した利用不能構成データを格納する。UE100は、利用不能構成データに基づいて、アクションを実行する。
【0069】
また、AF200aは、以下のような「利用不能構成データ(unavailability configuration data)」を、NEF200gを介して、PCF200fで構成可能でなければならず(信頼できない場合)、PCF200fで直接構成可能でなければならない(信頼できる場合)。
【0070】
UEの許可された「利用不能時間」(時間、曜日、日付、又はその他の日付など)。開始時間と終了時間の形で表すことができる。
【0071】
UE100が利用不可能な状態に維持されることが許容される期間。分又は秒単位の継続時間(duration)。
【0072】
UE100が利用不可能になることが許容される地理的エリア。
【0073】
UE100が利用不可能になることが許容されない地理的エリア。
【0074】
タイマー値を提供することができる、例えば、UEが利用不可能になることが許容される満了時のアクティブタイマー(Active timer)。
【0075】
PCF200fは、この「利用不能構成データ」をUE100に示す必要がある。
【0076】
一実施形態では、ここでは、PCF200fが一例として挙げられており、他の任意の新しいネットワーク機能(Network function:NF)、又はUDM、UDR、NSSFなどの既存のNFであってもよい。
【0077】
UE100は、「利用不能構成データ」で構成された許容時間中に、ネットワークで利用不可能になることを必要とするOSのアップグレード又はその他の手順を実行する必要がある。
【0078】
別の実施形態では、UE100が利用不能になるということは、ネットワークの観点から、UE100がページングに到達できないことを意味する。ネットワークがUE100をページングしても、UE100は、ページングメッセージを聞くことができない。つまり、AMF又はその他の5GC NFは、利用不能期間又は利用不能持続時間(duration)中に、UEのページングを開始しない。
【0079】
「利用不能構成データ」に基づくUEの動作:
【0080】
UE100は、前記構成で示されたタイムスロットにのみ「利用不能イベント」のために利用不能になるべきである。
【0081】
UE100は、示された期間だけ利用できない状態を維持しなければならない。例えば、前記期間(duration)は、前記構成で示された開始時間の後に開始され、開始時間がない場合、UEは、直ちにタイマーを開始してもよく、又は任意で現在のNAS手順の実行後に、タイマーを開始してもよい。
【0082】
UE100は、「UE100が利用不能になることが許可される地理的エリア(Geographical area in which the UE(100) is allowed to be unavailable)」の構成で示される地理的エリアでのみ利用不能になることを試みるべきである。
【0083】
UE100は、「UE100が利用不能になることが許可されない地理的エリア(Geographical area in which the UE(100) is not allowed to be unavailable)」の構成に示される地理的エリアで利用不能になるように試みてはならない。
【0084】
さらに別の実施形態では、地理的エリアよりも時間が優先されてもよい(例えば、時間構成が利用可能な場合、地理的エリアに関係なく、UEが利用不能になることが許容される)。
【0085】
一実施形態では、時間構成よりも地理的エリアが優先されてもよい。すなわち、アップグレードが許可されている地理的エリアに、UE100が存在する場合、UE100は、時間構成を無視してもよい。
【0086】
別の実施形態では、UE100が許可されている地理的エリア及び許可された時間内にある場合にのみ、UE100は、利用不能なイベントを実行するために利用不能になるように試みる。
【0087】
タイマー値を提供することができる、例えば、UE100が利用不能になることが許容される満了時のアクティブタイマー。このタイマー値を含む信号を、ネットワークから受信すると、タイマーが開始される。
【0088】
さらに別の実施形態では、UEが利用不能になるということは、それが実行中であるか、又はそれが利用不能イベント又はこの実施形態で論じられているイベントを実行することを意味する。
【0089】
UE100が開始されると、
UE100は、AMF200c、PCF200f、UDMなどのコアネットワーク200b、他のネットワーク機能(network function:NF)、又は任意の新しいNFに対して利用不能になる状態を維持したいことを示してもよい。さらに、UE100は、ユーザの好み、例えば、アップグレードなどのイベントを実行するために利用不能になる予定の時間(すなわち、期間)を示してもよい。UE100はまた、その将来の地理的エリア、すなわち、UE100が将来存在すると想定される地理的エリアを含む、そのプリファレンスを示す「利用不能構成データ」を提供することもできる。
【0090】
この「利用不能構成データ」情報は、CN NFのいずれかによってAF200aに伝播されてもよい。
【0091】
AF200a又はコアネットワーク200bは、UE100によって提供される「利用不能構成データ」に基づいて、選択的にUE100に、「利用不能」状態に維持されることが許可されるか、又は、「利用不能」状態に維持されることが許可されないという指示を提供する。
【0092】
前記指示と共に、AF200a/CNは、UE100に「利用不能構成データ」を提供することができる。UE100は、利用不能構成データに基づいて、アクションを実行する。5GCは、利用不能構成データに基づいて、アクションを実行する、すなわち、UE100が利用不能であるかどうかを決定し、UEが将来存在することを示した予想される地理的エリア内で、UE100をページングしないか、又はUE100をページングすることを決定することができる。
【0093】
一実施形態では、用語「利用不能構成データ」及び利用不能期間パラメータは、互いに互換的に使用されるが、同じ意味を有し、他の名称で呼ばれてもよい。
【0094】
この実施形態では、利用不能期間パラメータとも呼ばれる「利用不能構成データ」は、以下のように説明され、以下のパラメータのうち少なくとも1つを、任意の組み合わせで有する。
【0095】
タイムスロット:UE100は、例えば、午後4時から5時の間、又は午前11時30分から12時30分の間など、前記の構成で示されるタイムスロットにのみイベントのために利用不能になるべきである/なる。
【0096】
タイマー、すなわち、期間(duration):UE100が、示された期間中にのみ利用不能に維持されるべきである/維持される時間。例えば、この期間は、期間中に示された開始時間の後、又はUEによって利用できない受諾指示が受信された後、又はUEがネットワークに指示した瞬間に開始される。
【0097】
許可された地理的エリア:UE100は、「UE100が利用不能になることが許可される地理的エリア(Geographical area in which the UE (100) is allowed to become unavailable)」の構成で示された地理的エリアでのみイベントを実行することによって、利用不能になることを試みるべきである/試みる。
【0098】
許可されていない地理的エリア:UE100は、「UE100が利用不能になることが許可されていない地理的エリア(Geographical area in which the UE (100) is not allowed to become unavailable)」の構成で示される地理的エリアで利用不能になることを試みてはいけない/試みない。
【0099】
別の実施形態では、地理的エリアよりも時間が優先されてもよい(例えば、時間構成が利用可能な場合、地理的エリア構成に関係なく、UEが利用不能になるように許容される)。
【0100】
一実施形態では、時間構成よりも地理的エリアが優先されてもよい。すなわち、UE100が、イベントの実行が許可される地理的エリアに存在する場合、UEは、時間構成を無視してもよい。
【0101】
別の実施形態では、UE100が許可された地理的エリア及び許可された時間内に存在する場合にのみ、UE100は、利用不能イベントを実行するために利用不能になることを試みる。
【0102】
アクティブタイマー:タイマー値を提供することができる、例えば、UE100が利用不能になることが許可される満了時のアクティブタイマー。このタイマー値を含む信号を、ネットワークから受信すると、タイマーが開始される。
【0103】
将来の地理的エリア、すなわち、UEが、例えば、UEの速度、軌跡、ルートなどに基づいて決定することができる将来の時間にUE100が存在する、想定される地理的エリア。ネットワークは、この情報を使用して、将来どこでUEをページングするかを決定することができる。任意で、この将来の時間は、UEの利用不能期間の後であってもよい。
【0104】
利用不能イベントを直ちに実行するよう指示する。UEは、イベントを即座に実行する。
【0105】
ユーザの好みを考慮するかどうかを示す。この指示に基づいて、UEは、ユーザの好みを考慮するか、又は利用不能構成データに基づいて、動作するかを選択する。
【0106】
複数のAF間のクラッシュ処理の場合-
「利用不能構成データ」は、アプリケーションごとに提供され、複数のアプリケーション機能間で「利用不能構成データ」のパラメータが衝突する場合、オペレータポリシー又はアプリケーション機能との合意に基づいて、単一の「利用不能構成データ」が、5GCによってUEに提供される。
【0107】
「利用不能構成データ」は、複数のアプリケーション機能間で「利用不能構成データ」内のパラメータが衝突する場合、又はそうでない場合、オペレータポリシー又はアプリケーション機能との合意に基づいて、AFごとに全ての「利用不能構成データ」がUE100に提供される。UE100は、その実装に基づいて、どの「利用不能構成データ」を適用すべきかを決定する。
【0108】
さらに、ここでいくつかのポイントを示し、
CNは、分析に基づいて(例えば、NWDAFの助けを借りて)、UE100が利用可能でないと判断した場合、UE100が利用できないことを、AF200aに通知することができる。
【0109】
一実施形態では、AFごとは、グループIDによって示されるアプリケーション機能のグループについても解釈され得る。
【0110】
ネットワークが、アップグレードを開始する必要があること、すなわち、利用できなくなる可能性があることを、UEに提供する場合、ネットワークは、アップグレード手順を直ちに開始する必要があることを示すことがある。任意で、ユーザの好みを無視するための明示的な指示を含むことができる。この場合、ユーザの好みは無視される。
【0111】
UE100上のユーザの好みと、ネットワークが提供する構成との間に衝突がある場合、例えば、ユーザは、利用不能動作(OSのアップグレードなど)を、夜の10時に実行するように指示するが、前記構成は、夜の12時に実行するように指示する。UE100は、「利用不能構成データ」をネットワークと再交渉する必要があり、この場合、UE100は、ユーザの好みを示すことになる。CNは、これをAFに伝播することがある。AF/CNは、ユーザの好みを考慮した上で「利用不能構成データ」を示すことができ、UE100は、衝突状態を考慮せずに、受信した「利用不能構成データ」に基づいて、利用不能になることができ、又は衝突が持続する場合には、ユーザに通知することができ、ユーザ入力又は受信した「利用不能構成データ」に基づいて、利用不能動作を実行するかどうかを決定する。
【0112】
別の実施形態では、この考えは、UE100が利用不能動作を実行する必要があるとき、ネットワークは、UE100をガイドできなければならないということであり、いつ(when)という用語は、例えば、開始時間、終了時間、構成を受信した後の期間(duration)などを指定することで、異なる可能性で実装することができ、時間値は、任意の他の実装可能なメカニズムで示すことができる。
【0113】
さらに別の実施形態では、この考えは、UE100が利用不能動作、すなわち、この実施形態で説明されるイベントを実行しなければならないときに、ネットワークは、UE100をガイドできなければならないということであり、いつ(when)という用語は、例えば、どのアプリケーションがデータを送信中であるか、又は受信中であるか、UE100がIDLE状態/INACTIVE状態であるか、又は接続状態(Connected state)であるかなどに応じて、異なる可能性で実装することができる。
【0114】
一実施形態では、この考えは、UE100が利用不能動作、すなわち、イベントを実行しなければならない場所を、ネットワークは、UEにガイドできなければならないということであり、用語「場所(where)」は、UE100がイベントを実行することが許可されているか、又はイベントを実行することが許可されていない地理的エリア(例えば、TAI、TAIリスト、セルID、GPS位置、経度、緯度など)を提供することで実現できる。
【0115】
図4は、本開示の一実施形態による、無線ネットワークがUE100によって処理されるUE利用不能時間を調整する例示的なシナリオを示す。
【0116】
図4の動作1において、UE100を利用不能にするUE100におけるイベントのトリガ(trigger)。UE100は、利用不能期間パラメータ(利用不能構成データとも呼ばれる)を決定する。
図4の動作2において、UE100は、利用不能期間パラメータ(利用不能構成データとも呼ばれる)を決定する。
図4の動作3において、UE100は、AMF200cなどの5GC NFに、登録要求メッセージ又は登録解除要求メッセージなどのNASメッセージを送信する。NASメッセージには、利用不能期間パラメータ(利用不能構成データとも呼ばれる)が含まれている。この実施形態では、利用不能期間パラメータとも呼ばれる「利用不能構成データ」は、以下のように説明され、以下のパラメータのうち少なくとも1つを、任意の組み合わせで有する。
【0117】
タイムスロット:UE100は、例えば、午後4時から5時の間、又は午前11時30分から12時30分の間など、前記構成で示されるタイムスロットにのみイベントのために利用不能になるべきである/なる。
【0118】
タイマー、すなわち、期間(duration):UE100が、示された期間中にのみ利用不能に維持されるべきである/維持される時間。例えば、この期間は、期間中に示された開始時間の後、又はUEによって利用できない受諾指示が受信された後、又はUEがネットワークに指示した瞬間に開始される。
【0119】
許可された地理的エリア:UE100は、「UE100が利用不能になることが許可される地理的エリア(Geographical area in which the UE (100) is allowed to become unavailable)」の構成で示された地理的エリア内でのみイベントを実行することによって、 利用不能になることを試みなければならない/試みる。
【0120】
許可されない地理的エリア:UE100は、「UE100が利用不能になることが許可されていない地理的エリア(Geographical area in which the UE (100) is not allowed to become unavailable)」の構成で示される地理的エリアで利用不能になることを試みてはいけない/試みない。
【0121】
一実施形態では、地理的エリアよりも時間が優先されてもよい(例えば、時間構成が利用可能な場合、地理的エリア構成に関係なく、UEが利用不能になるように許容される)。
【0122】
別の実施形態では、時間構成よりも地理的エリアが優先されてもよい。すなわち、UE100がイベントを実行することが許可されている地理的エリアに、UE100が存在する場合、UEは、時間構成を無視してもよい。
【0123】
さらに別の実施形態では、UE100が許可された地理的エリア及び許可された時間内にある場合にのみ、UE100は、利用不能イベントを実行するために利用不能になることを試みる。
【0124】
アクティブタイマー:タイマー値を提供することができる、例えば、UE100が利用不能になる満了時のアクティブタイマー。
【0125】
将来の地理的エリア、すなわち、UEが、例えば、UEの速度、軌跡、ルート、分析情報、又はUEにおける学習などによる実装に基づいて決定することができる将来の時間にUE100が存在する、想定される地理的エリア。ネットワークは、この情報を使用して、将来どこでUEをページングするかを決定することができる。任意で、この将来の時間は、UEの利用不能期間の後、即ち、利用不能イベントの実行後であってもよい。
【0126】
利用不能イベントを直ちに実行することを示す。UEは、イベントを即座に実行する。
【0127】
ユーザの好みを考慮するかどうかを示す。この指示に基づいて、UEは、ユーザの好みを考慮するか、又は利用不能構成データに基づいて、動作するかを選択する。
【0128】
この実施形態における地理的エリアは、TAI、TAIリスト、セルID、GPS位置、経度、緯度、又は地理的エリアなどをマッピングする別の方法であってもよい。
【0129】
図4の動作4において、AMFなどの5GC NFは、UE100から受信した利用不能期間パラメータを、アプリケーションサーバとも呼ばれるアプリケーション機能(application function:AF)200aに伝播する。5GC NFは、AMF、NEF、
図2のセッション管理機能(Session Management Function:SMF)200d、
図2のユーザプレーン機能(User Plane Function:UPF)200e、又は任意の他の新しいNF、又はTS23.501による以前の既存のNFであってもよい。前記利用不能期間パラメータは、これらのNF間で送信できる。例えば、AMF200cは、PCF200cに送信し、NEF200gに転送し、次いで最終的にこの利用不能期間パラメータを、AF200aに伝播することができる。要約すると、5GCは、この利用不能期間パラメータをAF200aに転送する。AMF200c又は他の任意のNFは、ローカルポリシー、サブスクリプション、又はその他の実装に依存するメカニズムに基づいて、AF200aに送信する前に、利用不能期間パラメータ内の1つ又はそれ以上の構成を更新することができる。
【0130】
図4の動作5において、UE100、5GC、及びAF200c間の同期化は、UEが利用不能になったときに達成される。さらに、AF200aは、利用不能期間パラメータに基づいて決定されるUEの利用不能期間中に、バックアップ計画を実行することができる。
図4の動作6において、AF200aは、その優先順位を示す利用不能期間パラメータを、5GCに応答して返すことができる。
【0131】
図4の動作7において、AMF200cのような5GC NFは、UE100の利用不能期間を決定する。AMF200cは、UEに対して保留中のダウンリンクデータ又はダウンリンクシグナリングがある場合でも、UEが利用不能状態に維持されることが期待される、利用不能期間の期間(duration)中、又は地理的エリア/時間中に、UE100をページングしない。AMF200cなどの5GC NFは、最終的に利用不能期間パラメータのパラメータ又は構成を決定し、最終的に受諾された利用不能期間パラメータとしてUE100に送り返す。受信されると、UEは、ネットワークによって送信された利用不能期間パラメータを、最終的な利用不能期間パラメータとして使用して、少なくとも1つのイベントを実行するための利用不能期間を決定する。
【0132】
図4の動作8において、UE100は、以下の場合の少なくとも1つにおいて、利用不能期間パラメータが、ネットワークによって受諾されたと判断し、利用不能期間が受諾されることを(例えば、ATコマンドなどを通じて)上位層/ユーザに指示する。
【0133】
UE100は、登録受諾(registration accept)又はサービス受諾(service accept)などの応答NASメッセージを受信する。
【0134】
ネットワークによって受諾される新しい利用不能期間パラメータは、登録受諾、UE構成更新コマンド、DL NAS TRANSPORTなどのNASメッセージで受信される。
【0135】
UE100が利用不能になることが許可され、UE100によって送信される利用不能期間パラメータが、ネットワーク及び/又はアプリケーション機能によって受諾されることをUE100に示す、登録受諾、UE構成更新コマンド、DL NAS TRANSPORTなどのNASメッセージにおける専用指示。
【0136】
利用不能期間パラメータがネットワークによって受諾されるとUEが判断すると、UE-NASは、利用不能期間パラメータがネットワーク/AFに正常に送信されたことを、上位層/ユーザに(例えば、ATコマンドなどを介して)通知する。
【0137】
UEは、以下の場合、利用不能期間パラメータがネットワークによって受諾されないか、又はネットワーク/AFに正常に配信されないと判断する。
【0138】
利用不能期間パラメータを含むNAS手順は、成功しない。すなわち、UEは、登録拒否、登録解除拒否、サービス拒否などの拒否メッセージとして、NAS応答メッセージを受信する。
【0139】
登録承諾、サービス承諾、登録解除承諾などの応答NASメッセージには、利用不能期間パラメータは、含まれない。
【0140】
利用不能期間パラメータを伝達するNAS手順は、例えば、T3510タイムアウト(T3510 timeout)、下位層障害、送信障害などのNAS手順のガードタイマーの期限切れなどの異常事例に直面する。
【0141】
UE100が利用不能になることが許可されず、UE100によって送信された利用不能期間パラメータが、ネットワーク及び/又はアプリケーション機能によって受諾されないことをUE100に指示する、登録受諾、UE構成更新コマンド、DL NAS TRANSPORT等の上記NASメッセージにおける専用指示。
【0142】
利用不能期間パラメータがネットワークによって受諾されないと、UEが判断するとき、UE-NASは、ネットワーク/AFに送信された利用不能期間パラメータが成功しなかったことを、上位層/ユーザに(例えば、ATコマンドなどを介して)通知する。UE又は上位層は、ネットワーク/AFへの利用不能期間パラメータの送信を再試行することを決定することがある。UEは、イベントなどの実行を遅延させることがある。
【0143】
図4の動作9において、UE100は、利用不能期間パラメータに基づいて、利用不能となり、イベントを実行する。例えば、UE100は、利用不能期間の期間(duration)、開始時間及び継続時間(duration)、地理的位置を考慮してイベントを実行し、利用不能になる。
【0144】
図5は、本開示の一実施形態による、UE100の様々なハードウェアコンポーネントを示す。
【0145】
図5を参照すると、UE100は、プロセッサ110、通信器120、メモリ130、及びUE利用不能コントローラ140を含む。プロセッサ110は、通信器120、メモリ130、及びUE利用不能コントローラ140に結合される。
【0146】
一実施形態では、UE利用不能コントローラ140は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出し、ネットワーク装置200のAMF200cからUE100の利用不能期間パラメータを受信する。また、UE利用不能コントローラ140は、ネットワーク装置200のAMF200cから受信した利用不能期間パラメータを構成する。さらに、UE利用不能コントローラ140は、登録解除手順又は登録手順などのNAS手順を実行することによって利用できなくなり、構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを実行する。さらに、UE利用不能コントローラ140は、受信した利用不能期間パラメータを格納する。
【0147】
別の実施形態では、UE利用不能コントローラ140は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出する。さらに、UE利用不能コントローラ140は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、利用不能期間パラメータを決定する。また、UE利用不能コントローラ140は、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。また、UE利用不能コントローラ140は、ネットワーク装置200のAMF200cから、NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示又はNASメッセージ内の利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの一つを受信する。さらに、UE利用不能コントローラ140は、AMF200cから利用不能期間パラメータ受諾指示を受信すると、登録解除手順などのNAS手順を実行して、UEで少なくとも1つのイベントを実行する。
【0148】
UE利用不能コントローラ140は、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ回路、受動電子部品、能動電子部品、光学部品、配線回路などのアナログ及び/又はデジタル回路によって物理的に実装され、任意でファームウェアによって駆動することもできる。
【0149】
さらに、プロセッサ110は、メモリ130に格納された命令を実行し、様々なプロセスを実行するように構成される。通信器120は、内部ハードウェアコンポーネント間で内部的に通信し、1つ又はそれ以上のネットワークを介して、外部装置と通信するように構成されている。メモリ130はまた、プロセッサ110によって実行される命令を格納する。メモリ130は、不揮発性記憶素子を含むことができる。そのような不揮発性記憶素子の例としては、磁気ハードディスク、光ディスク、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、又は電気的にプログラム可能なメモリ(electrically programmable memories:EPROM)又は電気的に消去及びプログラム可能な(electrically erasable and programmable:EEPROM)メモリの形態が挙げられる。さらに、メモリ130は、いくつかの例では、非一時的な記憶媒体と見なされてもよい。「非一時的(non-transitory)」という用語は、記憶媒体が搬送波又は伝搬信号で具体化されないことを示すことができる。しかしながら、「非一時的」という用語は、メモリ130が移動不可能であると解釈されるべきではない。特定の例では、非一時的記憶媒体は、時間の経過とともに変化する可能性のあるデータを格納することができる(例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)又はキャッシュ内)。
【0150】
図5は、UE100の様々なハードウェアコンポーネントを示しているが、他の実施形態は、これに限定されないことが理解されたい。別の実施形態では、UE100は、より多くの又はより少ない数のコンポーネントを含むことができる。さらに、コンポーネントのラベル又は名称は、例示のみを目的として使用されており、本開示の範囲を限定するものではない。1つ又はそれ以上のコンポーネントは、UE100で同じ又は実質的に同様の機能を実行するために一緒に組み合わせてもよい。
【0151】
図6は、本開示の一実施形態による、ネットワーク装置200の様々なハードウェアコンポーネントを示す。
【0152】
図6を参照すると、ネットワーク装置200は、プロセッサ210、通信器220、メモリ230、AMFコントローラ240、及びUE利用不能コントローラ250を含む。プロセッサ210は、通信器220、メモリ230、AMFコントローラ240、及びUE利用不能コントローラ250と接続される。
【0153】
一実施形態では、UE利用不能コントローラ250は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、ネットワーク装置200のAF200aを使用して、UE100の利用不能期間パラメータを決定する。
【0154】
また、UE利用不能コントローラ250は、ネットワーク装置200のAF200aを用いて、UE100の利用不能期間パラメータをAMF200cに送信する。一実施形態では、UE利用不能コントローラ250は、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAF200aを使用して、ネットワーク装置200のNEF200gを介して、ネットワーク装置200のPCF200fに送信される。さらに、UE利用不能コントローラ250は、ネットワーク装置200のPCF200fを使用して、AMポリシー関連付け中に、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。別の実施形態では、UE利用不能コントローラ250は、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のUDMに送信する。また、UE利用不能コントローラ250は、Nudm_SDM_Get応答における利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。UDMは、UDM制御プレーン手順を通じて、UEパラメータ更新を使用して、利用不能期間パラメータをUE100に構成する。
【0155】
また、UE利用不能コントローラ250は、ネットワーク装置200のAMF200cを用いて、UE100に利用不能期間パラメータを構成する。また、UE利用不能コントローラ250は、受信した利用不能期間パラメータを格納し、ネットワーク装置200のAMF200cを用いて、無線ネットワーク1000内のUEに利用不能期間パラメータを構成する。
【0156】
別の実施形態では、UE利用不能コントローラ250は、ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、UE100から利用不能期間パラメータを受信し、ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、UE100が少なくとも1つのイベントを実行するために利用不能になることが許可されるかどうかを決定する。さらに、UE利用不能コントローラ250は、「UE100が少なくとも1つのイベントを実行するために利用不能になることが許可されるのが、AMF200cによって受諾されるとの決定に応答して、NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ受諾指示」、又はUE100が少なくとも1つのイベントを実行するために利用不能になることが許可されないとの決定に応答して、NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ拒否指示」うちの1つを送信する。
【0157】
さらに、UE利用不能コントローラ250は、受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告を、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM及びNEF200gのうちの1つに送信し、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM及びNEF200gのうちの1つを使用して、イベント通知報告を、ネットワーク装置のAF200aに送信する。
【0158】
さらに、UE利用不能コントローラ250は、ネットワーク装置のAMF200cを使用して、受信した利用不能期間パラメータを格納し、ネットワーク装置のAMF200cを使用して、無線ネットワーク1000内の任意の他のUEに利用不能期間パラメータを構成する。
【0159】
AMFコントローラ240は、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ回路、受動電子部品、能動電子部品、光学部品、配線回路などのアナログ及び/又はデジタル回路によって物理的に実施され、任意でファームウェアによって駆動することもできる。
【0160】
UE利用不能コントローラ250は、論理ゲート、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、メモリ回路、受動電子部品、能動電子部品、光学部品、配線回路などのアナログ及び/又はデジタル回路によって物理的に実施され、任意でファームウェアによって駆動することもできる。
【0161】
さらに、プロセッサ210は、メモリ230に格納された命令を実行し、様々なプロセスを実行するように構成される。通信器220は、内部のハードウェアコンポーネント間で内部的に通信し、1つ又はそれ以上のネットワークを介して、外部装置と通信するように構成される。メモリ230は、プロセッサ210によって実行される命令も格納する。メモリ230は、不揮発性記憶素子を含むことができる。このような不揮発性記憶素子の例としては、磁気ハードディスク、光ディスク、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、又は電気的にプログラム可能なメモリ(electrically programmable memories:EPROM)又は電気的に消去及びプログラム可能な(electrically erasable and programmable:EEPROM)メモリの形態が挙げられる。さらに、メモリ230は、いくつかの例では、非一時的記憶媒体と見なされてもよい。「非一時的(non-transitory)」という用語は、記憶媒体が搬送波又は伝搬信号で具体化されないことを示すことができる。しかしながら、「非一時的」という用語は、メモリ230が移動不可能であると解釈されるべきではない。特定の例では、非一時的記憶媒体は、時間の経過とともに変化する可能性のあるデータを格納することができる(例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)又はキャッシュ内)。
【0162】
図6は、ネットワーク装置200の様々なハードウェアコンポーネントを示しているが、別の実施形態は、それに限定されないことを理解されたい。別の実施形態では、ネットワーク装置200は、より少ない又はより多くの数のコンポーネントを含むことができる。さらに、コンポーネントのラベル又は名称は、例示のみを目的として使用されており、本開示の範囲を限定するものではない。1つ又はそれ以上のコンポーネントは、ネットワーク装置200で同じ又は実質的に同様の機能を実行するために一緒に組み合わせてもよい。
【0163】
図7及び
図8は、本開示の様々な実施形態による、無線ネットワーク1000におけるUE100の利用不能期間パラメータを調整するための、ネットワーク装置200によって実行される方法を示すフローチャート(S700、S800)である。
【0164】
図7を参照すると、動作S702において、ネットワーク装置200のAF200aは、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UE100の利用不能期間パラメータを決定する。動作S704において、ネットワーク装置200のAF200aは、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のUDMに送信する。
【0165】
動作S706において、ネットワーク装置200のUDMは、Nudm_SDM_Get応答において、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する。UDMは、UDM制御プレーン手順を通じて、UEパラメータ更新を使用して、利用不能期間パラメータをUE100に構成する。動作S708において、ネットワーク装置200のAF200aは、ネットワーク装置200のNEF200gを介して、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のPCF200fに送信する。動作S710において、ネットワーク装置200のPCF200fは、AMポリシー関連付け中に、利用不能期間パラメータをネットワーク装置200のAMF200cに送信する。
【0166】
動作S712において、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100に利用不能期間パラメータを構成する。動作S714において、ネットワーク装置200のAMF200cは、受信した利用不能期間パラメータを格納する。動作S716において、ネットワーク装置200のAMFは、無線ネットワーク1000におけるUEに利用不能期間パラメータを構成する。
【0167】
図8を参照すると、動作S802において、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100から利用不能期間パラメータを受信する。動作S804において、ネットワーク装置200のAMF200cは、登録解除手順などのNAS手順のうちの1つを実行することによって、UE100が利用不能になり、少なくとも1つのイベントを実行することが許可されることを受諾するかどうかを決定する。動作S806において、ネットワーク装置200のAMF200cは、UE100が利用不能になり、少なくとも1つのイベントの実行後の登録解除手順を実行することが、AMF200cによって受諾されるとの決定に応答して、NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ受諾指示」、又はUE100が利用不能になり、少なくとも1つのイベントを実行するために登録解除手順を実行することが許可されないとの決定に応答して、NASメッセージ内の「利用不能期間パラメータ拒否指示」のうちの1つを送信する。
【0168】
動作S808において、ネットワーク装置200のAMF200cは、UEから受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告又は任意の他の信号又は任意の他のメッセージを、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM及びNEF200gのうちの1つに送信する。動作S810において、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM又はNEF200gは、受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告、又は任意の他の信号又は任意の他のメッセージを、ネットワーク装置200のAF200aに送信する。このステップの目的は、UE、5GC、及びAF間で調整を行うことである。AFは、ネットワークドメイン/オペレータドメイン内にある場合もあれば、又サードパーティである場合もある。
【0169】
図9及び
図10は、本開示の様々な実施形態による、無線ネットワーク1000におけるUE100の利用不能期間パラメータを調整するための、UE100によって実行される方法を示すフローチャート(S900、S1000)である。
【0170】
図9を参照すると、動作S902~S908は、UE利用不能コントローラ250によって処理される。動作S902において、この方法は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出する動作を含む。動作S904において、この方法は、ネットワーク装置200のAMF200cからUE100の利用不能期間パラメータを受信する動作を含む。動作S906において、この方法は、ネットワーク装置200のAMF200cから受信した利用不能期間パラメータを構成する動作を含む。動作S908において、この方法は、構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するために登録手順又は登録解除手順などのNAS手順を実行する動作を含む。
【0171】
図10を参照すると、動作S1002~S1010は、UE利用不能コントローラ250によって処理される。動作S1002において、この方法は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出する動作を含む。動作S1004において、この方法は、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、利用不能期間パラメータを決定する動作を含む。動作S1006において、この方法は、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する動作を含む。動作S1008において、この方法は、ネットワーク装置200のAMF200cから、NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示又はNASメッセージ内の利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを受信する動作を含む。動作S1010において、この方法は、AMF200cから利用不能期間パラメータ受諾指示を受信した場合、UEでNAS手順(登録解除手順又は登録手順など)及び少なくとも1つのイベントを実行することによって、UEが利用不能になるようにすることができるイベントを実行する動作を含む。
【0172】
フローチャートS700~S1000における様々なアクション、動作、ブロック、ステップなどは、提示された順序で実行されてもよく、又は異なる順序で実行されてもよく、又は同時に実行されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、本開示の範囲から逸脱することなく、アクション、動作、ブロック、ステップなどの一部を省略、追加、修正、又はスキップなどすることができる。
【0173】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータ(unavailability period parameter)を調整するための方法が提供されてもよく、この方法は、
無線ネットワーク1000におけるネットワーク装置200のアプリケーション機能(Application Function:AF)200aによって、UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UE100の利用不能期間パラメータを決定する動作、
ネットワーク装置200のAF200aによって、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のアクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)200cに送信する動作、及び
ネットワーク装置200のAMF200cによって、UE100に利用不能期間パラメータを構成する動作を含むことができる。
【0174】
本開示の一実施形態によれば、AMF200cは、少なくとも1つのオペレータポリシーに基づいて、UE100において利用不能期間パラメータを構成することができる。
【0175】
本開示の一実施形態によれば、AF200aによって、UE100の利用不能期間パラメータをAMF200cに送信する動作は、
AF200aによって、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のネットワーク露出機能(Network Exposure Function:NEF)200gを介して、ネットワーク装置200のポリシー制御機能(policy control function:PCF)に送信する動作、及び
PCF200fによって、ネットワーク装置200のAMF200cへのアクセス及びモビリティ(Access and Mobility:AM)ポリシー関連付け中に、利用不能期間パラメータを送信する動作を含むことができる。
【0176】
本開示の一実施形態によれば、AF200aによって、UE100の利用不能期間パラメータを、AMF200cに送信する動作は、
AF200aによって、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200の統合データ管理(Unified data management:UDM)に送信する動作、及び
ネットワーク装置200のUDMによって、Nudm_SDM_Get応答内の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置のAMF200cに送信する動作を含むことができ、前記UDMは、UDM制御プレーン手順を介して、UEパラメータ更新を使用して、UE100に利用不能期間パラメータを構成する。
【0177】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0178】
本開示の一実施形態によれば、この方法は、
ネットワーク装置200のAMF200cは、受信した利用不能期間パラメータを格納する動作、及び
ネットワーク装置200のAMF200cによって、無線ネットワーク1000におけるUEに利用不能期間パラメータを構成する動作を含むことができる。
【0179】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータを調整するための方法を提供することができ、この方法は、
UE100によって、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出する動作、
UE100が、無線ネットワーク1000内のネットワーク装置200のAMF200cから、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するためのUE100の利用不能期間パラメータを受信する動作、
UE100によって、ネットワーク装置200のAMF200cから受信した利用不能期間パラメータを構成する動作、及び
構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するためのNAS手順を、UE100によって実行する動作を含むことができる。
【0180】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0181】
本開示の一実施形態によれば、この方法は、UE100によって、受信した利用不能期間パラメータを格納する動作を含んでもよい。
【0182】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるUE100の利用不能期間パラメータを調整するためのネットワーク装置200を提供することができ、ネットワーク装置200は、
メモリ230、
プロセッサ210、
前記メモリ230及びプロセッサ210に通信可能に接続されたAMFコントローラ240、及び
前記AMFコントローラ240に通信可能に接続されたUE利用不能コントローラ250を含み、前記UE利用不能コントローラ250は、
UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、ネットワーク装置200のアプリケーション機能(application function:AF)200aを使用して、UE100の利用不能期間パラメータを決定し、
ネットワーク装置200のAF200aを使用して、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のアクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)200cに送信し、及び
ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、UE100に利用不能期間パラメータを構成するように構成される。
【0183】
本開示の一実施形態によれば、AMF200cは、少なくとも1つのオペレータポリシーに基づいて、UE100において利用不能期間パラメータを構成することができる。
【0184】
本開示の一実施形態によれば、前記UEは、
ネットワーク装置200のAF200aを用いて、UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のネットワーク露出機能(network exposure function:NEF)200gを介して、ネットワーク装置200のポリシー制御機能(policy control function:PCF)200fに送信し、及び
ネットワーク装置200のPCF200fを使用して、アクセス及びモビリティ(access and mobility:AM)ポリシー関連付け中に、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信するように構成されてもよい。
【0185】
本開示の一実施形態によれば、前記UEは、
UE100の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200の統合データ管理(Unified data management:UDM)に送信し、及び
Nudm_SDM_Get応答内の利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する動作を含むことができ、前記UDMは、UDM制御プレーン手順を介して、UEパラメータ更新を使用して、UE100に利用不能期間パラメータを構成するように構成されてもよい。
【0186】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0187】
本開示の一実施形態によれば、UE利用不能コントローラ250は、
受信した利用不能期間パラメータを格納し、及び
ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、無線ネットワーク1000内のUEに利用不能期間パラメータを構成するように構成されてもよい。
【0188】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータを調整するためのUE100を提供することができ、UE100は、
メモリ130、
プロセッサ110、及び
前記メモリ130及びプロセッサ110に通信可能に接続されたUE利用不能コントローラ140を含むことができ、前記UE利用不能コントローラ140は、
UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出し、
ネットワーク装置200のAMF200cから、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するためのUE100の利用不能期間パラメータを受信し、
ネットワーク装置200のAMF200cから受信した利用不能期間パラメータを構成し、及び
前記構成された利用不能期間パラメータに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するためのNAS手順を実行するように構成することができる。
【0189】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0190】
本開示の一実施形態によれば、前記UE利用不能コントローラ140は、前記受信した利用不能期間パラメータを格納するように構成されてもよい。
【0191】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータを調整するための方法を提供することができ、この方法は、
UE100によって、UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出する動作、
UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、UE100で少なくとも1つのイベントを、UE100によって実行するために、前記利用不能期間パラメータを決定する動作、
UE100によって、利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信する動作、
UE100によって、ネットワーク装置200のAMF200cから利用不能期間パラメータ受諾指示又は利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを受信する動作、及び
AMF200cから、前記利用不能期間パラメータ受諾指示を受信した場合、UE100がUE100で前記少なくとも1つのイベントを実行するためのNAS手順を実行する動作を含むことができる。
【0192】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0193】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータを調整するための方法を提供することができ、この方法は、
無線ネットワーク1000内のネットワーク装置200のAMF200cによって、UE100から、UE100で少なくとも1つのイベントを実行するための、前記利用不能期間パラメータを受信する動作、
ネットワーク装置200のAMF200cによって、UE100が利用不能になることが許可され、前記少なくとも1つのイベントを実行するためのNAS手順を実行することが受諾されるかどうかを決定する動作、及び
ネットワーク装置200のAMF200cによって、UE100が利用不能になることが許可され、前記少なくとも1つのイベントを実行することが、AMF200cによって受諾されるとの決定に応答して、利用不能期間パラメータ受諾指示、又はUE100が利用不能になること及び前記少なくとも1つのイベントを実行することが許可されないとの決定に応答して、利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを送信する動作を含むことができる。
【0194】
本開示の一実施形態によれば、この方法は、
ネットワーク装置200のAMF200cによって、UE100から、前記受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告を、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM、及びネットワーク露出機能(Network Exposure Function:NEF)200gのうちの1つに送信する動作、及び
ネットワーク装置200のPCF200f、UDM、又はNEF200gのうちの1つによって、前記イベント通知報告をネットワーク装置200のAF200aに送信する動作を含むことができる。
【0195】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0196】
本開示の一実施形態によれば、この方法は、
ネットワーク装置200のAMF200cは、前記受信した利用不能期間パラメータを格納する動作、及び
ネットワーク装置200のAMF200cによって、無線ネットワーク1000内のUEに前記利用不能期間パラメータを構成する動作を含むことができる。
【0197】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータを調整するためのネットワーク装置200を提供することができ、ネットワーク装置200は、
メモリ230、
プロセッサ210、
前記メモリ230及びプロセッサ210に通信可能に接続されたAMFコントローラ240、及び
前記AMFコントローラ240に通信可能に接続されたUE利用不能コントローラ250を含むことができ、前記UE利用不能コントローラ250は、
ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、UE100からUE100で少なくとも1つのイベントを実行するための、前記利用不能期間パラメータを受信し、
ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、UE100が利用不能になることが許可され、前記少なくとも1つのイベントを実行することが受諾されるかどうかを決定し、及び
UE100が利用不能になることが許可され、前記少なくとも1つのイベントを実行するためのNAS手順が、AMF200cによって受諾されるとの決定に応答して、利用不能期間パラメータ受諾指示、又はUE100が利用不能になることが許可されず、前記少なくとも1つのイベントを実行することが、AMF200cによって受諾されないとの決定に応答して、利用不能期間パラメータ拒否指示のうちのひとつを送信するように構成される。
【0198】
本開示の一実施形態によれば、前記UE利用不能コントローラ250は、
前記受信した利用不能期間パラメータを含むイベント通知報告を、ネットワーク装置200のPCF200f、UDM、及びネットワーク露出機能(Network Exposure Function:NEF)200gのうちの1つに送信し、及び
ネットワーク装置200のPCF200f、UDM、又はNEF200gのうちの1つを使用して、前記イベント通知報告をネットワーク装置200のAF200aに送信するように構成することができる。
【0199】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0200】
本開示の一実施形態によれば、前記UE利用不能コントローラ250は、
前記ネットワーク装置のAMF200cを使用して、前記受信した利用不能期間パラメータを格納し、及び
ネットワーク装置200のAMF200cを使用して、無線ネットワーク1000におけるUEに前記利用不能期間パラメータを構成するように構成することができる。
【0201】
本開示の一実施形態によれば、無線ネットワーク1000におけるユーザ機器(User Equipment:UE)100の利用不能期間パラメータを調整するためのユーザ機器(UE)を提供することができ、UE100は、
メモリ130、
プロセッサ110、及び
前記メモリ130及びプロセッサ140に通信可能に接続されたUE利用不能コントローラ140を含むことができ、前記UE利用不能コントローラ140は、
UE100で実行される少なくとも1つのイベントを検出し、
UE100で実行される少なくとも1つのイベントに基づいて、前記利用不能期間パラメータを決定し、
前記利用不能期間パラメータを、ネットワーク装置200のAMF200cに送信し、
ネットワーク装置200のAMF200cから、前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ受諾指示又は前記NASメッセージ内の利用不能期間パラメータ拒否指示のうちの1つを受信し、及び
前記利用不能期間パラメータに基づいて、UE100で前記少なくとも1つのイベントを実行するためのNAS手順を実行するように構成される。
【0202】
本開示の一実施形態によれば、前記少なくとも1つのイベントは、UE100のモデムにおけるサイレントリセット(silent reset)、UE100におけるセキュアパッチ更新(security patch update)、UE100におけるオペレーティングシステム(Operating System:OS)のアップグレード、UE100におけるモデムソフトウェアの更新、及びオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Aliance:OMA)装置管理(Device Managemation:DM)によるモデム設定の変更時のUEの再起動(reboot)、「再アタッチ要求(Re-Attach Required)」を伴うネットワーク装置開始デタッチ要求(Detach Request)、UEの不連続なカバレッジのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0203】
特定の実施形態の前記の説明は、本明細書の実施形態の一般的な性質を完全に明らかにするものであり、他の人は、現在の知識を適用することによって、一般的な概念から逸脱することなく、そのような特定の実施形態をさまざまな用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。そのような適応及び修正は、開示された実施形態の均等物の意味及び範囲内で理解されるべきであり、理解されるように意図されている。本明細書で使用される表現又は用語は、説明を目的としたものであり、限定を目的とするものではないことを理解されたい。
【0204】
本開示をその様々な実施形態を参照して図示及び説明したが、本発明が定義する本開示の精神及び範囲から逸脱しない範囲内で、添付の特許請求の範囲及びその均等物などの形態及び詳細の様々な変更がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
【符号の説明】
【0205】
110 プロセッサ
120 通信器
130 メモリ
140 UE利用不能コントローラ
200 ネットワーク装置
210 プロセッサ
220 通信器
230 メモリ
240 AMFコントローラ
250 UE利用不能コントローラ
【手続補正書】
【提出日】2024-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおけるユーザ機器(user equipment:UE)によって実行される方法であって、
前記UEが利用不能期間(unavailability period)の中に、利用不能になる少なくとも1つのイベントを識別する動作;
前記利用不能になる少なくとも1つのイベントに基づいて、利用不能構成(unavailability configuration)情報を識別する動作;
前記利用不能構成情報をアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)に送信する動作;
前記AMFから前記UEが利用不能になることを許可されるか否かの指示を受信する動作;及び
前記AMFからの前記指示に基づいて、前記利用不能になる少なくとも1つのイベントを実行する動作、を含む方法。
【請求項2】
前記利用不能構成情報は、前記利用不能期間の開始時間または前記利用不能期間の期間(duration)のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記利用不能構成情報は、前記AMFから送信される登録要求メッセージまたは登録解除要求メッセージに含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記利用不能期間は、前記利用不能構成情報により示された開始時間の後、または前記UEが前記利用不能構成情報を前記AMFに送信した瞬間の後に開始される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記UEが利用不能になることを許可(allow)されるかどうかの指示は、登録受諾メッセージまたは登録解除受諾メッセージを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線ネットワークにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)によって実行される方法であって、
ユーザ機器(user equipment:UE)から利用不能構成(unavailability configuration)情報を受信する動作;
前記受信された利用不能構成情報に基づいて、前記UEが利用不能期間の中に利用不能になることを許可されるかどうかを識別する動作;
前記UEが利用不能になることを許可されるか否かの指示を、前記UEに送信する動作;及び
利用不能になることを許可された前記UEに対して、アプリケーション機能( application function :AF)に通知する動作、を含む方法。
【請求項7】
前記利用不能になるUEは、前記無線ネットワークからのページング(page)に到達できない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記利用不能構成情報は、前記利用不能期間の開始時間、または前記利用不能期間の期間(duration)のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記利用不能構成情報は、前記UEから受信された登録要求メッセージまたは登録解除要求メッセージに含まれる、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記利用不能期間は、前記利用不能構成情報により示された開始時間の後、または前記利用不能構成情報が受信された瞬間の後に開始される、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記UEが利用不能になることを許可されるかどうかの指示は、登録受諾メッセージまたは登録解除受諾メッセージを介して送信される、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
利用不能になることが許可されたUEに対して前記AFに通知されるイベント通知報告は、ポリシー制御機能(policy control function:PCF)、統合データ管理(unified data management:UDM)、またはネットワーク露出機能(network exposure function:NEF)を介して前記AFに送信される、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
無線ネットワークにおけるユーザ機器(UE)装置であって、
メモリ;
前記メモリに機能的に接続されたプロセッサを含み、前記プロセッサは:
前記UEが利用不能期間(unavailability period)の中に、利用不能になる少なくとも1つのイベントを識別し、
前記利用不能になる少なくとも1つのイベントに基づいて、利用不能構成(unavailability configuration)情報を識別し、
前記利用不能構成情報をアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)に送信し、
前記AMFから前記UEが利用不能になることを許可(allow)されるかどうかの指示(indication)を受信し、
前記AMFからの前記指示に基づいて、前記利用不能になる少なくとも1つのイベントを実行するように構成される、装置。
【請求項14】
前記利用不能構成情報は、前記利用不能期間の開始時間、または前記利用不能期間の期間(duration)のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
無線ネットワークにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)装置であって、
メモリ;
メモリに機能的に接続されたプロセッサを含み、前記プロセッサは:
ユーザ機器(user equipment:UE)から利用不能構成(unavailability configuration)情報を受信し、
前記受信された利用不能構成情報に基づいて、前記UEが利用不能期間の中に利用不能になることを許可されるかどうかを識別し、
前記UEが利用不能になることを許可されるかどうかの指示を、前記UEに送信し、
利用不能になることを許可された前記UEに対して、アプリケーション機能(AF)に通知するように構成される、装置。
【国際調査報告】