(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】データ処理方法、ネットワーク要素、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/08 20090101AFI20240705BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20240705BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W88/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501173
(86)(22)【出願日】2022-05-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2022091527
(87)【国際公開番号】W WO2023005326
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110842794.6
(32)【優先日】2021-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 挺
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD57
5K067EE16
5K067LL05
(57)【要約】
データ処理方法、ネットワーク要素、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記データ処理方法は、第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信するステップ(S100)と、第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信するステップ(S200)と、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定するステップ(S300)と、ターゲットデータ情報をサーバに要求するステップ(S400)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理方法であって、
第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信するステップと、
第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信するステップと、
前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定するステップと、
前記ターゲットデータ情報を前記サーバに要求するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1要求情報は、前記第2要求情報よりも先に受信され、前記第1オブジェクトに対応するデータ情報は、前記第1要求情報に基づいて前記サーバに要求されており、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトでない場合、前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するステップと、
前記差集合オブジェクトに対応するデータ情報をサーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報として決定するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1オブジェクトは、前記共通集合オブジェクトであり、前記第2オブジェクトは、前記第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの集合であり、
前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定する前記ステップは、
前記第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの識別子情報をクエリするためのサービスクエリ情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サービスクエリ情報に基づいて前記サーバによって送信された前記すべてのオブジェクトの識別子情報を受信するステップと、
前記第1オブジェクトの識別子情報及び前記すべてのオブジェクトの識別子情報に基づいて、前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サーバによって送信された前記第1オブジェクトに対応する第1データ情報を受信するステップと、
前記サーバによって送信された前記ターゲットデータ情報を受信するステップと、
前記第1データ情報のうち、前記共通集合オブジェクトに対応する第2データ情報を決定するステップと、
前記ターゲットデータ情報及び前記第2データ情報に基づいて、前記第2オブジェクトに対応する第3データ情報を得るステップと、をさらに含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記第1データ情報を予測処理して第1予測情報を得るステップと、
前記第3データ情報を予測処理して第2予測情報を得るステップと、
前記第1予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第2予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1要求情報は、前記第2要求情報よりも先に受信され、前記第1オブジェクトに対応するデータ情報は、前記第1要求情報に基づいて前記サーバに要求されており、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトである場合、サーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報は空であると判定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバによって送信された前記第1オブジェクトに対応する第4データ情報を受信するステップと、
前記第4データ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第5データ情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトは同じであり、前記第1要求情報は前記第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第1時間の間隔毎に要求し、前記第2要求情報は前記第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第2時間の間隔毎に要求し、前記第1時間及び前記第2時間は同じではなく、
前記第4データ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第5データ情報を決定する前記ステップは、
前記第1時間と前記第2時間との比をサンプリング比率として、前記第4データ情報のうち前記第2オブジェクトに対応する第5データ情報を収集するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記第4データ情報を予測処理して第3予測情報を得るステップと、
前記第5データ情報を予測処理して第4予測情報を得るステップと、
前記第3予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第4予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は同時に受信され、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトである場合、前記第1オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報として決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記サーバによって送信された前記ターゲットデータ情報を受信するステップと、
前記ターゲットデータ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第6データ情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトは同じであり、前記第1要求情報は前記第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第3時間の間隔毎に要求し、前記第2要求情報は前記第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第4時間の間隔毎に要求し、前記第3時間及び前記第4時間は同じではなく、
前記ターゲットデータ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第6データ情報を決定する前記ステップは、
前記第3時間と前記第4時間との比をサンプリング比率として、前記ターゲットデータ情報のうち前記第2オブジェクトに対応する第6データ情報を収集するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記ターゲットデータ情報を予測処理して第5予測情報を得るステップと、
前記第6データ情報を予測処理して第6予測情報を得るステップと、
前記第5予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第6予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は同時に受信され、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトでない場合、前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するステップと、
前記第1オブジェクトに対応するデータ情報及び前記差集合オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報として決定するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記サーバによって送信された前記ターゲットデータ情報を受信するステップと、
前記ターゲットデータ情報のうち、前記第1オブジェクトに対応する第7データ情報を決定し、前記第2オブジェクトに対応する第8データ情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記第7データ情報を予測処理して第7予測情報を得るステップと、
前記第8データ情報を予測処理して第8予測情報を得るステップと、
前記第7予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第8予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~16のいずれか1項に記載のデータ処理方法を実現する、ネットワーク要素。
【請求項18】
請求項1~16のいずれか1項に記載のデータ処理方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が202110842794.6、出願日が2021年07月26日の中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願のすべての内容はここで参考として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、通信の技術分野、特にデータ処理方法、ネットワーク要素、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークデータ分析機能(NWDAF:Network Data Analytics Function)ネットワーク要素は、第5世代移動通信技術コアネットワーク(5GC:5th Generation Mobile Communication Technology Core Network)システムで提案されたネットワーク機能(NF:Network Function)ネットワーク要素である。NWDAFネットワーク要素は、他のNFネットワーク要素によって開始された、データ分析結果をサブスクリプション又はクエリする要求情報を受信し、その後、元のデータを提供したNFネットワーク要素又は運用管理保守(OAM:Operation Administration and Maintenance)ネットワーク要素に、この要求情報に対応する関連データの取得を要求することができる。
【0004】
しかしながら、現在、いくつかの場合、NWDAFネットワーク要素は、異なる開始者によって開始された要求情報毎に、元のデータを提供したNFネットワーク要素又はOAMネットワーク要素にデータを要求するための処理を別々に行い、しかも、各処理間は互いに独立し、互いに隔離されている。そのため、異なる開始者によって開始された要求情報に内容の重複が存在する場合、NWDAFネットワーク要素のリソースの消費量が増大し、NWDAFネットワーク要素のリソースの合理的な利用に不利となる。
【発明の概要】
【0005】
以下は本明細書で詳細に説明されている主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲の保護範囲を限定するものではない。
【0006】
本願の実施例は、データ処理方法、ネットワーク要素、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0007】
第1態様では、本願の実施例は、データ処理方法を提供する。前記データ処理方法は、第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信するステップと、第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信するステップと、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定するステップと、前記ターゲットデータ情報をサーバに要求するステップと、を含む。
【0008】
第2態様では、本願の実施例はまた、ネットワーク要素を提供する。前記ネットワーク要素は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサは、コンピュータプログラムを実行すると、上記第1態様に記載のデータ処理方法を実現する。
【0009】
第3態様では、本願の実施例はまた、上記のデータ処理方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0010】
本願の他の特徴及び利点は、後の明細書で説明され、本明細書から部分的に明らかになるか、又は本願を実施することによって理解される。本願の目的及び他の利点は、明細書、特許請求の範囲、及び図面において特に指摘された構造によって達成され得る。
【0011】
図面は、本願の技術案の更なる理解を提供するために使用され、明細書の一部を構成し、本願の実施例と共に本願の技術案を説明するために使用され、本願の技術案を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本願の一実施例によるデータ処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願の一実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図3】
図2のステップS300の具体的な方法のフローチャートである。
【
図4】
図3のステップS310の具体的な方法のフローチャートである。
【
図5】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図6】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図7】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図8】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図9】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図10】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図11】
図2のステップS300の別の具体的な方法のフローチャートである。
【
図12】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図13】本願の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図14】本願の具体例によるデータ処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図15】本願の他の具体例によるデータ処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャの概略図である。
【
図16】本願の他の具体例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図17】本願の他の具体例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図18】本願の他の具体例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願の目的、技術案及び利点をより明確かつ明瞭にするために、以下、図面及び実施例を参照して、本願をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施例は、本願を説明するためにのみ使用され、本願を限定するために使用されない。
【0014】
なお、論理的順序はフローチャートに示されているが、場合によっては、示された又は説明されたステップは、フローチャートに示された順序とは異なる順序で実行されてもよい。明細書及び特許請求の範囲、並びに前述の図面における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は優先順位を説明するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するためにのみ使用される。
【0015】
本願は、データ処理方法、ネットワーク要素、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信し、第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信した場合、まず、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在するか否かを判断する。第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する。次に、そのターゲットデータ情報をサーバに要求する。第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定してから、そのターゲットデータ情報をサーバに要求するので、第1要求情報及び第2要求情報についてデータ情報をサーバに別々要求する必要がない。それによって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させ、リソースを合理的に利用することができる。
【0016】
以下、図面を参照して、本願の実施例についてさらに説明する。
【0017】
図1に示すように、
図1は、本願の一実施例によるデータ処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャの概略図である。
図1の例では、このシステムアーキテクチャは、第1ネットワーク要素110と、第2ネットワーク要素120と、第3ネットワーク要素130と、サーバ140と、を含む。ここで、第1ネットワーク要素110及び第2ネットワーク要素120は、いずれもサービス消費者の役割を果たしており、第3ネットワーク要素130は、データ収集機能及びデータ分析機能を備えるNFネットワーク要素であり、サーバ140は、データプロバイダの役割を果たしている。第1ネットワーク要素110及び第2ネットワーク要素120は、それぞれ第3ネットワーク要素130と通信可能に接続され、第3ネットワーク要素130及びサーバ140は通信可能に接続される。
【0018】
適用場面によっては、第1ネットワーク要素110及び第2ネットワーク要素120は様々なNFネットワーク要素としてもよい。例えば、セッション管理機能(SMF:Session Management Function)ネットワーク要素、ネットワークエクスポージャー機能(NEF:Network Exposure Function)ネットワーク要素、アプリケーション機能(AF:Application Function)ネットワーク要素などとしてもよい。本実施例では、これを特に限定しない。
【0019】
適用場面によっては、サーバ140は、OAMネットワーク要素、又は様々なNFネットワーク要素としてもよい。例えば、ネットワークリポジトリ機能(NRF:Network Repository Function)ネットワーク要素、アクセス及び移動性管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)ネットワーク要素、セッション管理機能(SMF:Session Management Function)ネットワーク要素、AFネットワーク要素などとしてもよい。本実施例では、これを特に限定しない。
【0020】
第3ネットワーク要素130は、NWDAFネットワーク要素、又はデータ収集機能及びデータ分析機能を備えた他のNFネットワーク要素としてもよく、本実施例では、これを特に限定しない。
【0021】
第3ネットワーク要素130は、少なくとも以下の機能を有する。
(1)第1ネットワーク要素110又は第2ネットワーク要素120によって開始された、所望のデータ分析の結果に対するサブスクリプション又はクエリを受信する。ここで、この所望のデータ分析は、データ統計分析又はデータ予測分析のうちの少なくとも1つであってもよい。この結果は、NF負荷データ、スライス負荷データ、ネットワーク負荷データ、ユーザ機器(UE:User Equipment)データなどであってもよい。
(2)関連するネットワークデータ又はUEデータなどをサーバ140に要求する。
(3)サーバ140から取得したデータを分析し、例えば、人工知能(AI:Artificial Intelligence)アルゴリズム及び取得したデータに基づいて機械学習モデルを訓練するなど、最終的に予測結果を出力する。
【0022】
なお、所望のデータ分析がデータ統計分析である場合、第3ネットワーク要素130は、それに保存されている履歴データに基づいて統計結果を出力することができる。所望のデータ分析がデータ予測分析である場合、第3ネットワーク要素130は、AIアルゴリズムを用いて関連データを予測処理し、予測結果を出力することができる。第3ネットワーク要素130がサブスクリプション要求を受信した場合、第3ネットワーク要素130は、サブスクリプション要求の開始者にフィードバックされる通知情報に、関連する分析結果を含める必要がある。第3ネットワーク要素130がクエリ要求を受信した場合、第3ネットワーク要素130は、後続の通知の流れを実行することなく、クエリ要求の開始者にフィードバックされるクエリ応答に、関連する分析結果を含めることができる。
【0023】
一実施形態では、第1ネットワーク要素110及び第2ネットワーク要素120が、同じターゲットNFインスタンスの将来の負荷予測結果を第3ネットワーク要素130に順次サブスクリプションする場合、第3ネットワーク要素130は、このターゲットNFインスタンスのデータをマージし、このターゲットNFインスタンスに対応するデータを1つだけ保存し、サーバ140に重複するサブスクリプション要求を開始しないことが可能である。それによって、サブスクリプション要求の開始回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させることができ、リソースを合理的に利用することができる。
【0024】
一実施形態では、第1ネットワーク要素110が、ターゲットNFインスタンスの将来の負荷予測結果を第3ネットワーク要素130にサブスクリプションし、1分間隔ごとにデータを収集することを指定した場合、第3ネットワーク要素130は、このターゲットNFインスタンスの負荷変更通知メッセージをサーバ140にサブスクリプションし、サーバ140から取得した負荷データを1分間隔ごとに保存する。第2ネットワーク要素120が、このターゲットNFインスタンスの将来の負荷予測結果を第3ネットワーク要素130にサブスクリプションし、2分間隔ごとにデータを収集することを指定した場合、第3ネットワーク要素130は、このターゲットNFインスタンスに対する負荷変更通知メッセージのサブスクリプション要求をサーバ140に繰り返し開始するのではなく、すでに取得された負荷データのうち、2分間隔ごとに1回サンプリングし、得られたサンプリングデータを、第2ネットワーク要素120が開始したサブスクリプション要求に対応する負荷データとする。
【0025】
一実施形態では、第1ネットワーク要素110がターゲットNFインスタンスの将来の負荷予測結果を第3ネットワーク要素130にサブスクリプションした後、第2ネットワーク要素120がこのターゲットNFインスタンスと同じタイプのすべてのNFインスタンスの負荷予測結果を第3ネットワーク要素130にサブスクリプションする場合、第3ネットワーク要素130は、まず、サービス発見要求をサーバ140に開始し、このターゲットNFインスタンスと同じタイプのすべてのNFインスタンスの識別子情報を取得する。次いで、第3ネットワーク要素130は、これらの識別子情報及びこのターゲットNFインスタンスの識別子情報から、第3ネットワーク要素130に存在しない識別子情報を決定し、その後、第3ネットワーク要素130に存在しないこれら識別子情報に対応する負荷予測結果をサーバ140に要求する。
【0026】
本願の実施例に記載されたシステムアーキテクチャ及び適用場面は、本願の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであり、本願の実施例による技術案に対する限定ではない。システムアーキテクチャの進化及び新たな適用場面の出現に伴い、本願の実施例による技術案は類似の技術的課題に対しても同様に適用される。
【0027】
図1に示されたシステムアーキテクチャは、本願の実施例に対する限定ではなく、図示よりも多く又は少ない構成要素を含んだり、特定の構成要素を組み合わせたり、異なる構成要素の配置を取ったりしてもよい。
【0028】
以下、上記のシステムアーキテクチャに基づいて、本願のデータ処理方法の様々な実施例を示す。
【0029】
図2に示すように、
図2は、本願の一実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。このデータ処理方法は、データ収集機能及びデータ分析機能を備えたNFネットワーク要素、例えば、
図1に示すシステムアーキテクチャの第3ネットワーク要素130に適用してもよい。このデータ処理方法は、ステップS100、ステップS200、ステップS300、及びステップS400を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0030】
ステップS100:第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信する。
【0031】
なお、第1オブジェクトは、単一のオブジェクトであってもよいし、オブジェクトの集合であってもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。第1オブジェクトがオブジェクトの集合である場合、第1オブジェクトは、同じオブジェクトタイプを有する2つ以上のサブオブジェクトを含んでもよい。一実施形態では、第1オブジェクトは、ユーザープレーン機能(UPF:User Plane Function)ネットワーク要素であってもよい。
【0032】
なお、第1オブジェクトに対応するデータ情報は、ある履歴期間における当該第1オブジェクトの履歴データの統計情報であってもよいし、現在時刻における当該第1オブジェクトのデータ情報であってもよいし、ある将来期間における当該第1オブジェクトの予測データ情報であってもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。
【0033】
なお、第1要求情報は、
図1に示すように、第1ネットワーク要素110によって送信された要求情報であってもよい。
【0034】
ステップS200:第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信する。
【0035】
なお、第2オブジェクトは、単一のオブジェクトであってもよいし、オブジェクトの集合であってもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。第2オブジェクトがオブジェクトの集合である場合、第2オブジェクトは、同じオブジェクトタイプを有する2つ以上のサブオブジェクトを含んでもよい。一実施形態では、第2オブジェクトは、UPFネットワーク要素であってもよい。
【0036】
なお、第2オブジェクトに対応するデータ情報は、ある履歴期間における当該第2オブジェクトの履歴データの統計情報であってもよいし、現在時刻における当該第2オブジェクトのデータ情報であってもよいし、ある将来期間における当該第2オブジェクトの予測データ情報であってもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。
【0037】
なお、第2要求情報は、
図1に示すように、第2ネットワーク要素120によって送信された要求情報であってもよい。
【0038】
ステップS300:第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する。
【0039】
このステップでは、ステップS100で第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信し、ステップS200で第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信するので、まず、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在するか否かを判断してもよい。第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する。それによって、後続のステップでは、当該ターゲットデータ情報をサーバに要求することができ、第1要求情報の開始者と第2要求情報の開始者によるデータ取得要求を完了する。
【0040】
なお、共通集合とは、2つの集合の共通要素からなる集合である。例えば、集合Aと集合Bがあるとすると、集合Aに属し、かつ集合Bに属する要素からなる集合が、集合Aと集合Bの共通集合となる。一実施形態では、第1オブジェクト及び第2オブジェクトの両方が単一のオブジェクトであり、第1オブジェクト及び第2オブジェクトが同じである場合、又は、第1オブジェクト及び第2オブジェクトの両方がオブジェクトの集合であり、第1オブジェクト及び第2オブジェクトが同じである場合、すなわち、第1オブジェクト(又は第2オブジェクト)が共通集合オブジェクトであることを示している場合、第1オブジェクト(又は第2オブジェクト)に対応するデータ情報(例えば、統計情報又は予測データ情報など)は、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報である。第1オブジェクトが単一のオブジェクトであり、第2オブジェクトがオブジェクトの集合である場合、すなわち、第1オブジェクトがこの共通集合オブジェクトであることを示している場合、第2オブジェクトに対応するデータ情報(例えば、統計情報又は予測データ情報など)は、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報である。第2オブジェクトが単一のオブジェクトであり、第1オブジェクトがオブジェクトの集合である場合、すなわち、第2オブジェクトがこの共通集合オブジェクトであることを示している場合、第1オブジェクトに対応するデータ情報(例えば、統計情報又は予測データ情報など)は、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報である。第1オブジェクトと第2オブジェクトの両方がオブジェクトの集合であり、第1オブジェクトと第2オブジェクトが同一でない場合、すなわち、第1オブジェクトの一部のサブオブジェクトがこの共通集合オブジェクトであることを示している場合、第1オブジェクトと第2オブジェクトの和集合オブジェクトに対応するデータ情報(例えば、統計情報又は予測データ情報など)は、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報である。
【0041】
ステップS400:ターゲットデータ情報をサーバに要求する。
【0042】
このステップでは、ステップS300において、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定するので、このターゲットデータ情報をサーバに要求して、第1要求情報の開始者及び第2要求情報の開始者によるデータ取得要求を完了することができる。
【0043】
なお、このターゲットデータ情報をサーバに要求する過程では、まず、このターゲットデータ情報に基づいて対応するデータ要求情報を構築し、このターゲットデータ情報に対応するオブジェクトに関する情報(例えば、オブジェクト識別子など)をこのデータ要求情報に含めてもよい。次に、このデータ要求情報をサーバに送信して、このターゲットデータ情報の返送をサーバに要求する。
【0044】
本実施例では、上記のステップS100~ステップS400を含むデータ処理方法を採用することにより、第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信し、第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信した場合、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在するか否かを判断し、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じてサーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定してから、このターゲットデータ情報をサーバに要求する。第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じてサーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定してから、このターゲットデータ情報をサーバに要求するので、第1要求情報と第2要求情報とを別々にサーバにデータ情報を要求する必要がない。それによって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量(例えば、占有するネットワーク帯域幅、CPUリソースなど)を削減させることができ、リソースを合理的に利用することができる。
【0045】
一実施例では、
図3に示すように、ステップS300についてさらに説明すると、第1要求情報が第2要求情報よりも先に受信され、第1オブジェクトに対応するデータ情報が第1要求情報に基づいてサーバに要求されている場合、ステップS300は、ステップS310及びステップS320を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0046】
ステップS310:第2オブジェクトが共通集合オブジェクトでない場合、共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定する。
【0047】
このステップでは、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトでない場合、第1オブジェクトがこの共通集合オブジェクトであるか、第1オブジェクトのサブオブジェクトの一部と第2オブジェクトのサブオブジェクトの一部がこの共通集合オブジェクトであることを示している。第1要求情報が第2要求情報よりも先に受信され、第1オブジェクトに対応するデータ情報が第1要求情報に基づいてサーバに要求されているので、重複したデータ情報をサーバに要求することを回避するために、この共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを先に決定してもよい。それによって、後続のステップで差集合オブジェクトに基づいて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定することができ、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができる。
【0048】
なお、集合Aに属し、集合Bに属していない要素からなる集合を、集合Aにおける集合Bの差集合と呼ぶ。したがって、共通集合オブジェクトを除く第2オブジェクトの残りの部分は、当該共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトである。
【0049】
ステップS320:差集合オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定する。
【0050】
このステップでは、ステップS310において、共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するので、その差集合オブジェクトに対応するデータ情報をサーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定してもよい。それによって、後のステップでは、第1要求情報と第2要求情報についてデータ情報を別々にサーバに要求する必要がなく、そのターゲットデータ情報をサーバに要求するだけで済む。それによって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させ、リソースを合理的に利用することができる。
【0051】
一実施例では、
図4に示すように、ステップS310についてさらに説明すると、第1オブジェクトが共通集合オブジェクトであり、第2オブジェクトが第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの集合である場合、ステップS310は、ステップS311、ステップS312、及びステップS313を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0052】
ステップS311:第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの識別子情報をクエリするためのサービスクエリ情報をサーバに送信する。
【0053】
このステップでは、第1オブジェクトが共通集合オブジェクトであり、第2オブジェクトが第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの集合である場合、重複したデータ情報がサーバに要求されることを回避するために、まず、第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの識別子情報をクエリするためのサービスクエリ情報をサーバに送信してもよい。それによって、後続のステップでは、このサービスクエリ情報に基づいてサーバによって送信された第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの識別子情報を受信することができる。さらに、これらの識別子情報に基づいて共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定することができる。
【0054】
ステップS312:サービスクエリ情報に基づいてサーバによって送信されたすべてのオブジェクトの識別子情報を受信する。
【0055】
このステップでは、ステップS311において、サービスクエリ情報をサーバに送信するので、サービスクエリ情報に基づいてサーバによって送信されたすべてのオブジェクトの識別子情報を受信することができる。それによって、後のステップでは、これらの識別子情報に基づいて、共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定することができる。
【0056】
ステップS313:第1オブジェクトの識別子情報及びすべてのオブジェクトの識別子情報に基づいて、共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定する。
【0057】
このステップでは、第1要求情報が第2要求情報よりも先に受信され、第1オブジェクトに対応するデータ情報が第1要求情報に基づいてサーバに要求されているので、第1オブジェクトに対応するデータ情報がサーバに重複して要求されることを回避するために、第1オブジェクトの識別子情報及びサービスクエリ情報に基づいてサーバによって送信されたすべてのオブジェクトの識別子情報に基づいて、サーバにまだ要求されていないオブジェクトの識別子情報を決定してもよい。このとき、サーバにまだ要求されていないこれらのオブジェクトの識別子情報は、この共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトの識別子情報であるので、これらの識別子情報に基づいてこの共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定することができる。それによって、後続のステップでは、この差集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定することができ、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができる。
【0058】
一実施例では、
図5に示すように、このデータ処理方法は、ステップS500、ステップS600、ステップS700、及びステップS800をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0059】
ステップS500:サーバによって送信された第1オブジェクトに対応する第1データ情報を受信する。
【0060】
このステップでは、第1オブジェクトに対応するデータ情報が第1要求情報に基づいてサーバに予め要求されているので、サーバによって送信された第1オブジェクトに対応する第1データ情報を受信することができる。それによって、後続のステップでは、この第1データ情報に基づいて第1要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信することができる。
【0061】
なお、第1要求情報を受信した後、この第1要求情報に基づいて新たな要求情報を再構築し、この新たな要求情報を用いて第1オブジェクトに対応するデータ情報をサーバに要求してもよい。
【0062】
ステップS600:サーバによって送信されたターゲットデータ情報を受信する。
【0063】
このステップでは、ステップS400において、ターゲットデータ情報がサーバに要求されているので、サーバによって送信されたターゲットデータ情報を受信することができる。それによって、後続のステップでは、このターゲットデータ情報に基づいて第2オブジェクトに対応するデータ情報を得ることができる。
【0064】
ステップS700:第1データ情報のうち、共通集合オブジェクトに対応する第2データ情報を決定する。
【0065】
このステップでは、第1オブジェクトと第2オブジェクトとに共通集合オブジェクトが存在するので、受信した第1データ情報には、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報が含まれる。この共通集合オブジェクトに対応するデータ情報が第2オブジェクトに対応するデータ情報の一部であるので、まず、第1データ情報のうち、共通集合オブジェクトに対応する第2データ情報を決定してもよい。それによって、後続のステップでは、この第2データ情報に基づいて第2オブジェクトに対応するデータ情報を得ることができる。
【0066】
なお、第1データ情報には、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報を1つだけ保存すればよい。それによって、記憶リソースを節約することができる。
【0067】
ステップS800:ターゲットデータ情報及び第2データ情報に基づいて、第2オブジェクトに対応する第3データ情報を得る。
【0068】
このステップでは、ステップS600において、サーバによって送信されたターゲットデータ情報を受信し、ステップS700において、共通集合オブジェクトに対応する第2データ情報を決定しており、また、このターゲットデータ情報はこの差集合オブジェクトに対応するデータ情報であり、この第2データ情報は、この共通集合オブジェクトに対応するデータ情報であるため、このターゲットデータ情報及びこの第2データ情報は、いずれも第2オブジェクトに対応するデータ情報の一部である。そのため、このターゲットデータ情報及びこの第2データ情報に基づいて第2オブジェクトに対応する第3データ情報を得ることができる。それによって、後続のステップでは、この第3データ情報に基づいて、第2要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信することができる。
【0069】
一実施例では、
図6に示すように、このデータ処理方法をさらに説明すると、第1要求情報及び第2要求情報の両方がデータ予測分析を要求するものである場合、データ処理方法は、ステップS900~ステップS1200をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0070】
ステップS900:第1データ情報を予測処理して第1予測情報を得る。
【0071】
ステップS1000:第3データ情報を予測処理して第2予測情報を得る。
【0072】
ステップS1100:第1予測情報を第1要求情報の開始者に送信する。
【0073】
ステップS1200:第2予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。
【0074】
本実施例では、ステップS500において第1データ情報を受信しており、ステップS800において第3データ情報を得るので、第1要求情報及び第2要求情報が、いずれもデータ予測分析を要求するものである場合、第1データ情報を予測処理して第1予測情報を得、第3データ情報を予測処理して第2予測情報を得てもよい。次に、第1予測情報を第1要求情報の開始者に、第2予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。それによって、第1要求情報及び第2要求情報に対するデータ要求処理を完了する。
【0075】
なお、第1データ情報及び第3データ情報を取得した後、AIアルゴリズムモデルを用いて、第1データ情報及び第3データ情報をそれぞれ予測処理することにより、第1データ情報に対応する第1予測情報及び第3データ情報に対応する第2予測情報を得てもよい。なお、AIアルゴリズムモデルはその分野の通常のアルゴリズムモデルであり、適用場面に応じて異なる機能を有するAIアルゴリズムモデルを選択してもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。
【0076】
また、一実施例では、ステップS300についてさらに説明すると、第1要求情報が第2要求情報よりも先に受信され、第1要求情報に基づいてサーバに第1オブジェクトに対応するデータ情報が要求されている場合、ステップS300は、以下のステップをさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
第2オブジェクトが共通集合オブジェクトである場合、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報が空であると判定する。
【0077】
なお、本実施例におけるステップは、
図3に示す実施例におけるステップS310~ステップS320と並列する技術構成に属する。
【0078】
本実施例では、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトである場合、第1要求情報が要求するデータ情報には、第2要求情報が要求するデータ情報が含まれていることを示す。第1要求情報に基づいて第1オブジェクトに対応するデータ情報を予めサーバに要求しているので、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報が空である、すなわち、新たなデータ情報をサーバに要求する必要がないと判定することができる。それによって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させ、リソースを合理的に利用することができる。
【0079】
一実施例では、
図7に示すように、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトである場合、このデータ処理方法は、ステップS1300及びステップS1400をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0080】
ステップS1300:サーバによって送信された第1オブジェクトに対応する第4データ情報を受信する。
【0081】
このステップでは、第1オブジェクトに対応するデータ情報が第1要求情報に基づいてサーバに予め要求されているので、サーバによって送信された第1オブジェクトに対応する第4データ情報を受信することができる。それによって、後続のステップでは、この第4データ情報に基づいて第1要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信することができる。
【0082】
ステップS1400:第4データ情報のうち、第2オブジェクトに対応する第5データ情報を決定する。
【0083】
このステップでは、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトであるため、第1要求情報が要求するデータ情報には、第2要求情報が要求するデータ情報が含まれているので、ステップS1300で受信した第4データ情報には、第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれている。そのため、第4データ情報のうち、第2オブジェクトに対応する第5データ情報を決定してもよい。それによって、この第5データ情報に基づいて第2要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信することができる。
【0084】
なお、第4データ情報には、第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、第1オブジェクトに対応するデータ情報を1つだけ保存すればよい。それによって、記憶リソースを節約することができる。
【0085】
また、一実施例では、ステップS1400についてさらに説明すると、第1オブジェクトと第2オブジェクトとが同じであり、第1要求情報が第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第1時間間隔毎に要求し、第2要求情報が第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第2時間間隔毎に要求する場合、ステップS1400は、以下のステップを含んでもよいが、これに限定されない。
第1時間と第2時間との比をサンプリング比率として、第4データ情報のうち第2オブジェクトに対応する第5データ情報を収集する。
【0086】
なお、第1時間と第2時間は同じではない。サーバから取得した第4データ情報には、第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、第2オブジェクトに対応するデータ情報を新たにサーバに要求する必要がない。さらに、第1要求情報が、第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第1時間間隔毎に要求し、第2要求情報が、第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第2時間間隔毎に要求するので、第1時間と第2時間との比をサンプリング比率として、第4データ情報のうち、第2オブジェクトに対応する第5データ情報を収集することができる。よって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させ、リソース合理的に利用することができる。
【0087】
一実施例では、
図8に示すように、このデータ処理方法をさらに説明すると、第1要求情報及び第2要求情報がいずれもデータ予測分析を要求するものである場合、このデータ処理方法は、ステップS1500~ステップS1800をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0088】
ステップS1500:第4データ情報を予測処理して第3予測情報を得る。
【0089】
ステップS1600:第5データ情報を予測処理して第4予測情報を得る。
【0090】
ステップS1700:第3予測情報を第1要求情報の開始者に送信する。
【0091】
ステップS1800:第4予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。
【0092】
本実施例では、ステップS1300において第4データ情報を受信しており、ステップS1400において第5データ情報を得るので、第1要求情報及び第2要求情報が、いずれもデータ予測分析を要求するものである場合、第4データ情報を予測処理して第3予測情報を得、第5データ情報を予測処理して第4予測情報を得てもよい。次に、第3予測情報を第1要求情報の開始者に、第4予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。それによって、第1要求情報及び第2要求情報に対するデータ要求処理を完了する。
【0093】
なお、第4データ情報及び第5データ情報を取得した後、AIアルゴリズムモデルを用いて、第4データ情報及び第5データ情報をそれぞれ予測処理することにより、第4データ情報に対応する第3予測情報及び第5データ情報に対応する第4予測情報を得てもよい。なお、AIアルゴリズムモデルはその分野の通常のアルゴリズムモデルであり、適用場面に応じて異なる機能を有するAIアルゴリズムモデルを選択してもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。
【0094】
また、一実施例では、ステップS300についてさらに説明すると、第1要求情報及び第2要求情報が同時に受信された場合、ステップS300は、以下のステップをさらに含んでもよいが、これに限定されない。
第2オブジェクトが共通集合オブジェクトである場合、第1オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定する。
【0095】
なお、本実施例におけるステップは、
図3に示す実施例におけるステップS310~ステップS320と並列する技術構成に属する。
【0096】
本実施例では、第1要求情報及び第2要求情報が同時に受信された場合、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトである場合、サーバに要求する必要がある第1オブジェクトに対応するデータ情報には、サーバに要求する必要がある第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれていることを示す。この場合、重複したデータ情報がサーバに要求されることを回避するために、第1オブジェクトに対応するデータ情報をサーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定してもよい。すなわち、後続のステップでは、第1オブジェクトに対応するデータ情報をサーバに要求するだけでよく、第2オブジェクトに対応するデータ情報をサーバに追加的に要求する必要がない。それによって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させ、リソースを合理的に利用することができる。
【0097】
一実施例では、
図9に示すように、第1要求情報及び第2要求情報が同時に受信され、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトである場合、このデータ処理方法は、ステップS1900及びステップS2000をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0098】
ステップS1900:サーバによって送信されたターゲットデータ情報を受信する。
【0099】
このステップでは、ステップS400においてターゲットデータ情報をサーバに要求しているので、サーバによって送信されたこのターゲットデータ情報を受信することができる。それによって、後続のステップでは、このターゲットデータ情報に基づいて第1オブジェクトに対応するデータ情報及び第2オブジェクトに対応するデータ情報を得ることができる。
【0100】
なお、ステップS400の実行前には、第1オブジェクトに対応するデータ情報がサーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定されているので、このステップで受信したターゲットデータ情報は、第1オブジェクトに対応するデータ情報である。
【0101】
ステップS2000:ターゲットデータ情報のうち、第2オブジェクトに対応する第6データ情報を決定する。
【0102】
このステップでは、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトであるため、第1要求情報が要求するデータ情報には、第2要求情報が要求するデータ情報が含まれているので、ステップS1900で受信したターゲットデータ情報には、第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれている。そのため、ターゲットデータ情報のうち、第2オブジェクトに対応する第6データ情報を決定してもよい。それによって、後続のステップでは、この第6データ情報に基づいて第2要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信することができる。
【0103】
なお、ターゲットデータ情報には、第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、第1オブジェクトに対応するデータ情報を1つだけ保存すればよい。それによって、記憶リソースを節約することができる。
【0104】
また、一実施例では、ステップS2000についてさらに説明すると、第1オブジェクト及び第2オブジェクトが同じであり、第1要求情報が第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第3時間間隔毎に要求し、第2要求情報が第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第4時間間隔毎に要求する場合、ステップS2000は、以下のステップを含んでもよいが、これに限定されない。
第3時間と第4時間との比をサンプリング比率として、ターゲットデータ情報のうち第2オブジェクトに対応する第6データ情報を収集する。
【0105】
なお、第3時間と第4時間は同じではない。サーバから取得したターゲットデータ情報には、第2オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、第2オブジェクトに対応するデータ情報をサーバに追加的に要求する必要がない。さらに、第1要求情報が、第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第3時間間隔毎に要求し、第2要求情報が、第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第4時間間隔毎に要求するので、第3時間と第4時間との比をサンプリング比率として、ターゲットデータ情報のうち第2オブジェクトに対応する第6データ情報を取得することができる。それによって、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減させ、リソースを合理的に利用することができる。
【0106】
一実施例では、
図10に示すように、このデータ処理方法をさらに説明すると、第1要求情報及び第2要求情報がいずれもデータ予測分析を要求するものである場合、このデータ処理方法は、ステップS2100~ステップS2400をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0107】
ステップS2100:ターゲットデータ情報を予測処理して第5予測情報を得る。
【0108】
ステップS2200:第6データ情報を予測処理して第6予測情報を得る。
【0109】
ステップS2300:第5予測情報を第1要求情報の開始者に送信する。
【0110】
ステップS2400:第6予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。
【0111】
本実施例では、ステップS1900においてターゲットデータ情報を受信しており、ステップS2000において第6データ情報を得るので、第1要求情報及び第2要求情報がいずれもデータ予測分析を要求するものである場合、ターゲットデータ情報を予測処理して第5予測情報を得、第6データ情報を予測処理して第6予測情報を得てもよい。次に、第5予測情報を第1要求情報の開始者に、第6予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。それによって、第1要求情報及び第2要求情報に対するデータ要求処理を完了する。
【0112】
なお、ターゲットデータ情報及び第6データ情報を取得した後、AIアルゴリズムモデルを用いて、ターゲットデータ情報及び第6データ情報をそれぞれ予測処理することにより、ターゲットデータ情報に対応する第5予測情報及び第6データ情報に対応する第6予測情報を得てもよい。なお、AIアルゴリズムモデルはその分野の通常のアルゴリズムモデルであり、適用場面に応じて異なる機能を有するAIアルゴリズムモデルを選択してもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。
【0113】
一実施例では、
図11に示すように、ステップS300についてさらに説明すると、第1要求情報及び第2要求情報が同時に受信された場合、ステップS300は、ステップS330~ステップS340を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0114】
ステップS330:第2オブジェクトが共通集合オブジェクトでない場合、共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定する。
【0115】
ステップS340:第1オブジェクトに対応するデータ情報、及び差集合オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定する。
【0116】
なお、本実施例におけるステップS330~ステップS340は、
図3に示す実施例におけるステップS310~ステップS320と並列する技術構成に属する。
【0117】
本実施例では、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトでない場合、第1オブジェクトが共通集合オブジェクトであること、又は、第1オブジェクトの一部のサブオブジェクトと第2オブジェクトの一部のサブオブジェクトとがこの共通集合オブジェクトであることを示す。第1要求情報及び第2要求情報が同時に受信されるので、サーバに要求する必要がある第1オブジェクトに対応するデータ情報と、サーバに要求する必要がある第2オブジェクトに対応するデータ情報とには、重複する内容が存在する。重複したデータ情報がサーバに要求されることを回避するために、まず、この共通集合オブジェクトの第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定してもよい。次に、この第1オブジェクトに対応するデータ情報及びこの差集合オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定する。それによって、後続のステップでは、このターゲットデータ情報に基づいて新たな要求情報を再構築し、この新たな要求情報に基づいてこのターゲットデータ情報を取得することができ、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができる。
【0118】
一実施例では、
図12に示すように、第1要求情報及び第2要求情報が同時に受信され、第2オブジェクトが共通集合オブジェクトでない場合、このデータ処理方法は、ステップS2500及びステップS2600をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0119】
ステップS2500:サーバによって送信されたターゲットデータ情報を受信する。
【0120】
このステップでは、ステップS400においてターゲットデータ情報をサーバに要求しているので、サーバによって送信されたこのターゲットデータ情報を受信することができる。それによって、後続のステップでは、このターゲットデータ情報に基づいて、第1オブジェクトに対応するデータ情報及び第2オブジェクトに対応するデータ情報を得ることができる。
【0121】
なお、ステップS400の実行前には、第1オブジェクトに対応するデータ情報、及び差集合オブジェクトに対応するデータ情報が、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報として決定されているので、このステップで受信したターゲットデータ情報には、第1オブジェクトに対応するデータ情報、及び差集合オブジェクトに対応するデータ情報が含まれている。
【0122】
ステップS2600:ターゲットデータ情報のうち、第1オブジェクトに対応する第7データ情報を決定し、第2オブジェクトに対応する第8データ情報を決定する。
【0123】
このステップでは、ステップS2500において受信されたターゲットデータ情報には、第1オブジェクトに対応するデータ情報、及び差集合オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、ターゲットデータ情報のうち、第1オブジェクトに対応する第7データ情報を決定し、第2オブジェクトに対応する第8データ情報を決定することができる。それによって、後続のステップでは、この第7データ情報に基づいて第1要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信し、この第8データ情報に基づいて第2要求情報の開始者に必要なデータ情報を送信することができる。
【0124】
なお、受信したターゲットデータ情報には、第1オブジェクトに対応する第7データ情報、及び差集合オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、まず、この第7データ情報のうち、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報を決定してもよい。次に、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報及び差集合オブジェクトに対応するデータ情報に基づいて、第2オブジェクトに対応する第8データ情報を得る。
【0125】
なお、ターゲットデータ情報には、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報が含まれているので、共通集合オブジェクトに対応するデータ情報を1つだけ保存すればよい。それによって、記憶リソースを節約することができる。
【0126】
一実施例では、
図13に示すように、このデータ処理方法をさらに説明すると、第1要求情報及び第2要求情報がいずれもデータ予測分析を要求するものである場合、このデータ処理方法は、ステップS2700~ステップS3000をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0127】
ステップS2700:第7データ情報を予測処理して第7予測情報を得る。
【0128】
ステップS2800:第8データ情報を予測処理して第8予測情報を得る。
【0129】
ステップS2900:第7予測情報を第1要求情報の開始者に送信する。
【0130】
ステップS3000:第8予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。
【0131】
本実施例では、ステップS2600において第7データ情報及び第8データ情報が得られるので、第1要求情報及び第2要求情報がいずれもデータ予測分析を要求するものである場合、第7データ情報を予測処理して第7予測情報を得、第8データ情報を予測処理して第8予測情報を得てもよい。次に、第7予測情報を第1要求情報の開始者に、第8予測情報を第2要求情報の開始者に送信する。それによって、第1要求情報及び第2要求情報に対するデータ要求処理を完了する。
【0132】
なお、第7データ情報及び第8データ情報を取得した後、AIアルゴリズムモデルを用いて、第7データ情報及び第8データ情報をそれぞれ予測処理することにより、第7データ情報に対応する第7予測情報及び第8データ情報に対応する第8予測情報を得てもよい。なお、AIアルゴリズムモデルはその分野の通常のアルゴリズムモデルであり、適用場面に応じて異なる機能を有するAIアルゴリズムモデルを選択してもよいが、本実施例では、これを特に限定しない。
【0133】
以下、本実施例によるデータ処理方法の処理の流れをより明確にするために、具体例を挙げて説明する。
【0134】
例1
図14に示すように、
図14は、本願の具体例によるデータ処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャの概略図である。
図14に示すシステムアーキテクチャでは、第1SMFネットワーク要素、第2SMFネットワーク要素、NWDAFネットワーク要素、及びNRFネットワーク要素が含まれている。この例では、第1SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第1サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。このとき、NWDAFネットワーク要素は、第1UPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第2サブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に送信する。NRFネットワーク要素がこの第2サブスクリプション要求を受信した後、第1UPFの負荷データが変化した場合、NRFネットワーク要素は、第1UPFの負荷データを含む通知要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。このとき、NWDAFネットワーク要素は、第1サブスクリプション要求に含まれる繰り返し周期パラメータに従って、周期ごとに第1UPFの負荷データをサンプリングし、AIアルゴリズムモデルのトレーニングサンプルデータとしてこれらの負荷データを保存する。このとき、第2SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第3サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。この場合、NWDAFネットワーク要素は、第1サブスクリプション要求によって要求されたデータ情報と第3サブスクリプション要求によって要求されたデータ情報とをマージし、NRFネットワーク要素への新たなサブスクリプション要求を繰り返し開始しない。
【0135】
なお、NRFネットワーク要素がNWDAFネットワーク要素によって送信された第2サブスクリプション要求を受信した後、NRFネットワーク要素が通知要求を送信しない場合、NWDAFネットワーク要素は、その保存する負荷データをAIアルゴリズムモデルのトレーニングサンプルデータとして利用してもよく、ただし、その負荷データの数値が0である。
【0136】
例2
図14に示す具体例を参照すると、第1SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第1サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信し、繰り返し周期を1分とする。このとき、NWDAFネットワーク要素は、第1UPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第2サブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に送信する。このとき、第2SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第3サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信し、繰り返し周期を2分とする。この場合、NWDAFネットワーク要素は、NRFネットワーク要素に新たなサブスクリプション要求を送信しなくなり、取得した第1UPFの負荷データのうち1/2のサンプリング比率でサンプリングする。結果として得られたサンプリングデータは、第3サブスクリプション要求に対応する負荷データである。
【0137】
例3
図15に示すように、
図15は、本願の他の具体例によるデータ処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャの概略図である。
図15に示すシステムアーキテクチャでは、第1SMFネットワーク要素、第2SMFネットワーク要素、NWDAFネットワーク要素、及びNRFネットワーク要素が含まれている。この例では、第1SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第1サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。このとき、NWDAFネットワーク要素は、第1UPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第2サブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に送信する。NRFネットワーク要素がこの第2サブスクリプション要求を受信した後、第1UPFの負荷データが変化した場合、NRFネットワーク要素は、第1UPFの負荷データを含む通知要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。このとき、NWDAFネットワーク要素は、第1サブスクリプション要求に含まれる繰り返し周期パラメータに従って、周期ごとに第1UPFの負荷データをサンプリングし、AIアルゴリズムモデルのトレーニングサンプルデータとしてこれらの負荷データを保存する。このとき、第2SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果及び第2UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第3サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。この場合、NWDAFネットワーク要素は、第1サブスクリプション要求及び第3サブスクリプション要求のうち第1UPFの負荷予測結果に関連する情報をマージする。すなわち、後では、NWDAFネットワーク要素は、第2UPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第4サブスクリプション要求のみをNRFネットワーク要素に送信し、第1UPFの負荷変更通知に対するサブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に開始することは繰り返さない。
【0138】
なお、NWDAFネットワーク要素がNRFネットワーク要素に送信する第2サブスクリプション要求は、第1UPFの負荷変更通知のみをサブスクリプションするものであり、NWDAFネットワーク要素がNRFネットワーク要素に送信する第4サブスクリプション要求は、第2UPFの負荷変更通知のみをサブスクリプションするものであるため、NWDAFネットワーク要素の内部には、第1UPFの負荷データ及び第2UPFの負荷データがそれぞれ1つだけ保存される。それによって、NWDAFネットワーク要素の記憶リソースを節約することができる。
【0139】
例4
図16に示すように、
図16は、本願の他の具体例によるデータ処理方法のフローチャートである。この例では、第1SMFネットワーク要素は、第1UPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第1サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。このとき、NWDAFネットワーク要素は、第1UPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第2サブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に送信する。このとき、第2SMFネットワーク要素は、すべてのUPFの負荷予測結果をサブスクリプションするために、第3サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。この場合、NWDAFネットワーク要素は、まず、サービス発見要求をNRFネットワーク要素に送信し、NFタイプがUPFである情報をこのサービス発見要求の発見条件情報フィールドに含める。このとき、NRFネットワーク要素は、このサービス発見要求を受信すると、サービス発見応答をNWDAFネットワーク要素に送信し、発見条件に適合するすべてのUPF情報をこのサービス発見応答に含める。このとき、NWDAFネットワーク要素は、このサービス発見応答を受信すると、第1UPF及びすべてのUPFから、NWDAFネットワーク要素に存在しない特定のUPFを決定し、次に、第1UPF以外の他のUPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第4サブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に送信する。
【0140】
例5
図17に示すように、
図17は、本願の他の具体例によるデータ処理方法のフローチャートである。この例では、第1SMFネットワーク要素は、ある将来期間における第1UPFの負荷予測結果をクエリするために、第1クエリ要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。NWDAFネットワーク要素内に第1UPFの負荷データが十分である場合、NWDAFネットワーク要素は、これらの負荷データに基づいて関連するモデルトレーニング及び予測処理を直ちに開始してもよい。NWDAFネットワーク要素内に第1UPFの負荷データが不十分である場合、NWDAFネットワーク要素は、第1UPFの負荷変更通知をサブスクリプションするために、第1サブスクリプション要求をNRFネットワーク要素に送信する。一方、NRFネットワーク要素は、第1UPFの負荷データが変化したとき、通知要求をNWDAFネットワーク要素に送信し、第1UPFの新しい負荷データをNWDAFネットワーク要素に送信する。NWDAFネットワーク要素が、第1UPFの負荷データから負荷予測を行って予測結果を得た後、NWDAFネットワーク要素は、第1クエリ応答を第1SMFネットワーク要素に送信し、この予測結果をこの第1クエリ応答に含める。このとき、第2SMFネットワーク要素は、別将来期間における第1UPFの負荷予測結果をクエリするために、第2クエリ要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。この場合、NWDAFネットワーク要素は、第1クエリ要求と第2クエリ要求とをマージする。すなわち、NWDAFネットワーク要素は、NRFネットワーク要素への新たなサブスクリプション要求を繰り返し開始するのではなく、NWDAFネットワーク要素内に保存された第1UPFの負荷データを利用して、第2クエリ要求に対応するモデルトレーニング及び予測処理を行い、予測結果を得た後、この予測結果を第2SMFネットワーク要素に送信する。
【0141】
例6
図18に示すように、
図18は、本願の他の具体例によるデータ処理方法のフローチャートである。この例では、第1NFネットワーク要素は、ある将来期間におけるUEのモビリティを予測することを要求する第1サブスクリプション要求を、NWDAFネットワーク要素に送信する。モビリティデータは主にAMFネットワーク要素及びOAMネットワーク要素に関連しているので、NWDAFネットワーク要素は、まず、このUEのモビリティデータにサブスクリプションするために、第2サブスクリプション要求をAMFネットワーク要素に送信し、AMFネットワーク要素は、対応する第2サブスクリプション応答をNWDAFネットワーク要素に返信し、第2通知要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。実際には、NWDAFネットワーク要素は、関連するトラフィックデータをサブスクリプションするために、第3サブスクリプション要求をAFネットワーク要素に送信し、関連するデータをOAMネットワーク要素に収集することもある。NWDAFネットワーク要素は、UEのモビリティ予測を完了すると、対応する予測結果を第1通知要求に含める。このとき、第2NFネットワーク要素は、別の将来期間におけるこのUEのモビリティを予測することを要求する第4サブスクリプション要求をNWDAFネットワーク要素に送信する。この場合、NWDAFネットワーク要素は、第1サブスクリプション要求と第4サブスクリプション要求とをマージし、AMFネットワーク要素、OAMネットワーク要素、又はAFネットワーク要素に新しいサブスクリプション要求を開始するのではなく、NWDAFネットワーク要素内に保存されたUEのモビリティデータを利用して、第4サブスクリプション要求に対応するモデルトレーニング及び予測処理を行い、予測結果を得た後、この予測結果を第2NFネットワーク要素に送信する。
【0142】
また、本願の一実施例はまた、メモリと、プロセッサと、及びメモリに記憶され、プロセッサ上実行可能なコンピュータプログラムと、を含むネットワーク要素を提供する。
【0143】
プロセッサ及びメモリは、バス又は他の手段を介して接続されてもよい。
【0144】
メモリは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、非一時的なソフトウェアプログラムや非一時的なコンピュータ実行可能プログラムを記憶するために使用され得る。さらに、メモリは、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートメモリデバイスのような非一時的なメモリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリは、ネットワークを介してプロセッサに接続され得る、プロセッサに対してリモートに配置されたメモリを含んでもよい。上記のネットワークの例には、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0145】
なお、本実施例のネットワーク要素は、例えば、
図1に示す実施例の第3ネットワーク要素130として適用してもよい。本実施例におけるネットワーク要素は、例えば、
図1に示す実施例のシステムアーキテクチャの一部を構成することができる。これらの実施例は、いずれも同一の発明の概念に属し、これらの実施例は、同一の実現原理及び技術的効果を有するので、ここでは詳述しない。
【0146】
上記実施例のデータ処理方法を実現するために必要な非一時的なソフトウェアプログラム及び命令は、メモリに記憶されており、プロセッサによって実行されると、上記実施例のデータ処理方法、例えば、上記の
図2の方法ステップS100~S400、
図3の方法ステップS310~S320、
図4の方法ステップS311~S313、
図5の方法ステップS500~S800、
図6の方法ステップS900~S1200、
図7の方法ステップS1300~S1400、
図8の方法ステップS1500~S1800、
図9の方法ステップS1900~S2000、
図10の方法ステップS2100~S2400、
図11の方法ステップS330~S340、
図12の方法ステップS2500~S2600、
図13の方法ステップS2700~S3000を実行する。
【0147】
上記で説明されたネットワーク要素の実施例は単に概略的なものであり、分離された構成要素として示されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、物理的に分離されていなくてもよい、すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。これらのモジュールの一部又は全部は、実際の必要に応じて、本実施例の目的を達成するために選択されてもよい。
【0148】
さらに、本願の一実施例はまた、コンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。このコンピュータ実行可能命令は、プロセッサ又はコントローラ、例えば、上記のネットワーク要素の実施例におけるプロセッサによって実行されると、上記の実施例のデータ処理方法、例えば、上記の
図2の方法ステップS100~S400、
図3の方法ステップS310~S320、
図4の方法ステップS311~S313、
図5の方法ステップS500~S800、
図6の方法ステップS900~S1200、
図7の方法ステップS1300~S1400、
図8の方法ステップS1500~S1800、
図9の方法ステップS1900~S2000、
図10の方法ステップS2100~S2400、
図11の方法ステップS330~S340、
図12の方法ステップS2500~S2600、
図13の方法ステップS2700~S3000を上記プロセッサに実行させる。
【0149】
本願の実施例は、第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報、及び第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信するステップと、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定するステップと、次に、ターゲットデータ情報をサーバに要求するステップと、を含む。本願の実施例の態様によれば、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、その共通集合オブジェクトに応じてサーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定してから、このターゲットデータ情報をサーバに要求する。それによって、第1要求情報と第2要求情報のそれぞれについてデータ情報をサーバに要求する必要がなくなるので、データ情報をサーバに要求する回数を減らすことができ、リソースの消費量を削減することができ、リソースを合理的に利用することができる。
【0150】
上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又はすべては、中央処理装置、デジタル信号処理装置、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含んでもよいコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布してもよい。コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波や他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含んでもよい。
【0151】
以上は、本願のいくつかの実施例を具体的に説明したが、本願は上記の実施形態に限定されるものではない。当業者は、本願の精神に反することなく、様々な均等な変形又は置換を行ってもよい。これらの均等な変形又は置換は、本願の特許請求の範囲によって定められる範囲内に含まれるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理方法であって、
第1オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第1要求情報を受信するステップと、
第2オブジェクトに対応するデータ情報を要求するための第2要求情報を受信するステップと、
前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトとの間に共通集合オブジェクトが存在する場合、前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定するステップと、
前記ターゲットデータ情報を前記サーバに要求するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1要求情報は、前記第2要求情報よりも先に受信され、前記第1オブジェクトに対応するデータ情報は、前記第1要求情報に基づいて前記サーバに要求されており、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトでない場合、前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するステップと、
前記差集合オブジェクトに対応するデータ情報をサーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報として決定するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1オブジェクトは、前記共通集合オブジェクトであり、前記第2オブジェクトは、前記第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの集合であり、
前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定する前記ステップは、
前記第1オブジェクトと同じタイプのすべてのオブジェクトの識別子情報をクエリするためのサービスクエリ情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サービスクエリ情報に基づいて前記サーバによって送信された前記すべてのオブジェクトの識別子情報を受信するステップと、
前記第1オブジェクトの識別子情報及び前記すべてのオブジェクトの識別子情報に基づいて、前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サーバによって送信された前記第1オブジェクトに対応する第1データ情報を受信するステップと、
前記サーバによって送信された前記ターゲットデータ情報を受信するステップと、
前記第1データ情報のうち、前記共通集合オブジェクトに対応する第2データ情報を決定するステップと、
前記ターゲットデータ情報及び前記第2データ情報に基づいて、前記第2オブジェクトに対応する第3データ情報を得るステップと、をさらに含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記第1データ情報を予測処理して第1予測情報を得るステップと、
前記第3データ情報を予測処理して第2予測情報を得るステップと、
前記第1予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第2予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1要求情報は、前記第2要求情報よりも先に受信され、前記第1オブジェクトに対応するデータ情報は、前記第1要求情報に基づいて前記サーバに要求されており、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトである場合、サーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報は空であると判定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サーバによって送信された前記第1オブジェクトに対応する第4データ情報を受信するステップと、
前記第4データ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第5データ情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトは同じであり、前記第1要求情報は前記第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第1時間の間隔毎に要求し、前記第2要求情報は前記第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第2時間の間隔毎に要求し、前記第1時間及び前記第2時間は同じではなく、
前記第4データ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第5データ情報を決定する前記ステップは、
前記第1時間と前記第2時間との比をサンプリング比率として、前記第4データ情報のうち前記第2オブジェクトに対応する第5データ情報を収集するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記第4データ情報を予測処理して第3予測情報を得るステップと、
前記第5データ情報を予測処理して第4予測情報を得るステップと、
前記第3予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第4予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は同時に受信され、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトである場合、前記第1オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報として決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記サーバによって送信された前記ターゲットデータ情報を受信するステップと、
前記ターゲットデータ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第6データ情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトは同じであり、前記第1要求情報は前記第1オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第3時間の間隔毎に要求し、前記第2要求情報は前記第2オブジェクトに対応するデータ情報の取得を第4時間の間隔毎に要求し、前記第3時間及び前記第4時間は同じではなく、
前記ターゲットデータ情報のうち、前記第2オブジェクトに対応する第6データ情報を決定する前記ステップは、
前記第3時間と前記第4時間との比をサンプリング比率として、前記ターゲットデータ情報のうち前記第2オブジェクトに対応する第6データ情報を収集するステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記ターゲットデータ情報を予測処理して第5予測情報を得るステップと、
前記第6データ情報を予測処理して第6予測情報を得るステップと、
前記第5予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第6予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項1
1に記載の方法。
【請求項14】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は同時に受信され、
前記共通集合オブジェクトに応じて、サーバから取得する必要のあるターゲットデータ情報を決定する前記ステップは、
前記第2オブジェクトが前記共通集合オブジェクトでない場合、前記共通集合オブジェクトの前記第2オブジェクトにおける差集合オブジェクトを決定するステップと、
前記第1オブジェクトに対応するデータ情報及び前記差集合オブジェクトに対応するデータ情報を、サーバから取得する必要のある前記ターゲットデータ情報として決定するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記サーバによって送信された前記ターゲットデータ情報を受信するステップと、
前記ターゲットデータ情報のうち、前記第1オブジェクトに対応する第7データ情報を決定し、前記第2オブジェクトに対応する第8データ情報を決定するステップと、をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1要求情報及び前記第2要求情報は、いずれもデータ予測分析を要求するものであり、
前記第7データ情報を予測処理して第7予測情報を得るステップと、
前記第8データ情報を予測処理して第8予測情報を得るステップと、
前記第7予測情報を前記第1要求情報の開始者に送信するステップと、
前記第8予測情報を前記第2要求情報の開始者に送信するステップと、をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~16のいずれか1項に記載のデータ処理方法を実現する、ネットワーク要素。
【請求項18】
請求項1~16のいずれか1項に記載のデータ処理方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】