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特表2024-525702閉鎖部材を備えるエアロゾル発生装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-12
(54)【発明の名称】閉鎖部材を備えるエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240705BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240705BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024501609
(86)(22)【出願日】2022-07-20
(85)【翻訳文提出日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2022070423
(87)【国際公開番号】W WO2023001928
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】21186990.4
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】カットーニ ミケーレ
(72)【発明者】
【氏名】ティングストレーム トシュテン リカルド マティアス
(72)【発明者】
【氏名】バルデス ロハス エセキエル
(72)【発明者】
【氏名】オリアナ ヴァレリオ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC02
4B162AC04
(57)【要約】
ハウジング(12)を備えるエアロゾル発生装置(10)が提供されていて、ハウジング(12)は、エアロゾル形成基体を受容するための空洞(32)と、空洞(32)の端にある開口部(34)とを画定する第一のハウジング部分(14)を備える。ハウジング(12)はまた、第二のハウジング部分(16)を備え、第二のハウジング部分(16)は、第一のハウジング部分(14)への取り外し可能な取り付けのために構成されている。エアロゾル発生装置(10)はまた、第二のハウジング部分(16)に接続された閉鎖部材(42)を備える。閉鎖部材(42)は、第二のハウジング部分(16)が第一のハウジング部分(14)に取り付けられている時に閉鎖部材(42)が開口部(34)を少なくとも部分的に覆う閉位置と、第二のハウジング部分(16)が第一のハウジング部分(14)に取り付けられている時に開口部(34)が覆われない開位置との間で移動可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置であって、
ハウジングであって、
エアロゾル形成基体を受容するための空洞と、前記空洞の端にある開口部とを画定する第一のハウジング部分と、
第二のハウジング部分であって、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分への取り外し可能な取り付けのために構成されている、第二のハウジング部分と、を備えるハウジングと、
前記第二のハウジング部分に接続された閉鎖部材であって、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられている時に、前記閉鎖部材が前記開口部を少なくとも部分的に覆う閉位置と、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられている時に、前記開口部が覆われない開位置との間で前記閉鎖部材が移動可能である、閉鎖部材と、を備えるエアロゾル発生装置。
【請求項2】
前記閉鎖部材が、前記第二のハウジング部分に接続された固定部分と、前記固定部分に接続された移動可能な部分とを備え、前記移動可能な部分が、前記固定部分に対して前記閉位置と前記開位置の間で移動可能である、請求項1に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項3】
前記移動可能な部分が、前記固定部分に対して回転可能である、請求項2に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項4】
前記移動可能な部分が前記開位置にある時に、前記移動可能な部分が前記固定部分の上にあるように配設されている、請求項2または請求項3に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項5】
前記閉鎖部材を前記開位置に保持するように配設されたラッチ要素をさらに備え、随意に前記ラッチ要素が少なくとも一つの磁気要素を備える、請求項1~4のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項6】
前記閉鎖部材を前記閉位置に保持するように配設された保持要素をさらに備える、請求項1~5のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項7】
前記保持要素が前記閉鎖部材上に突出部を備え、前記閉鎖部材が前記閉位置にある時に、前記突出部が前記第一のハウジング部分の前記開口部の中に受容されるように配設されている、請求項6に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項8】
前記突出部が締り嵌めによって前記開口部内に保持されるようにサイズ設定されている、請求項7に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項9】
前記突出部が環状形状を有する、請求項7または請求項8に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項10】
前記第一のハウジング部分および前記第二のハウジング部分のうちの少なくとも一つが陥凹部を画定し、前記閉鎖部材の少なくとも一部が前記陥凹部内に位置付けられている、請求項1~9のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項11】
前記開口部の少なくとも一部が、前記陥凹部内に位置付けられている、請求項10に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項12】
前記ハウジングが、第一の端と、前記第一の端の反対側の第二の端とを備え、前記開口部が前記ハウジングの前記第一の端に位置付けられていて、前記ハウジングが、前記ハウジングの前記第一の端の周囲の周りに少なくとも部分的に延びるへりを備え、前記陥凹部が前記へりによって画定されていて、随意に前記第一のハウジング部分および前記第二のハウジング部分の各々が、前記へりの一部を画定する、請求項10または請求項11に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項13】
前記ハウジングが、前記ハウジングの前記第一の端の前記周辺にある前記へりに間隙を備え、随意に前記間隙が前記第一のハウジング部分上に位置付けられている、請求項12に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項14】
前記第一のハウジング部分が、第一の端と、前記第一の端の反対側の第二の端と、前記第一の端と前記第二の端の間に延びる少なくとも一つの側壁とを備え、前記開口部が前記第一のハウジング部分の前記第一の端に位置付けられていて、前記第二のハウジング部分が前記少なくとも一つの側壁への取り外し可能な取り付けのために構成されている、請求項1~13のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【請求項15】
前記第一のハウジング部分内に位置付けられた電気ヒーターと、
前記第二のハウジング部分内に位置付けられた電源と、
前記第一のハウジング部分または前記第二のハウジング部分内に位置付けられたコントローラであって、前記第二のハウジング部分が前記第一のハウジング部分に取り付けられている時に、前記コントローラが前記電源から前記電気ヒーターへの電力供給を制御するように構成されている、コントローラと、をさらに備える、請求項1~14のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一のハウジング部分と、第二のハウジング部分と、閉鎖部材とを備えるエアロゾル発生装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムの一つのタイプは、電気的に作動する喫煙システムである。公知の手持ち式の電気的に作動する喫煙システムは典型的に、電池と、制御電子回路と、エアロゾル発生装置専用に設計されたエアロゾル発生物品を加熱するための電気ヒーターとを備えるエアロゾル発生装置を備える。一部の実施例において、エアロゾル発生物品は、たばこロッドまたはたばこプラグなどのエアロゾル形成基体を含み、またエアロゾル発生装置内に包含されたヒーターは、エアロゾル発生物品がエアロゾル発生装置の中に挿入されている時に、エアロゾル形成基体の中に挿入されている、またはその周りに位置する。代替的な電気的に作動する喫煙システムにおいて、エアロゾル発生物品は、ばらのたばこなど、エアロゾル形成基体を含有するカプセルを含んでもよい。
【0003】
公知の電気的に作動する喫煙システムにおいて、エアロゾル発生物品はエアロゾル発生装置の中の空洞内に受容されてもよい。一部のエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置が使用されていない時に、ユーザーが空洞の開口部の上に位置付けうる摺動可能なカバーまたは閉鎖部材を備えてもよい。しかしながら、一部の周知の装置は、互いに取り外し可能である二つのハウジング部分を備えてもよい。こうした実施例は、二つのハウジング部分が相互に接続されている時に必要に応じて機能しうるが、一方のハウジング部分を他方のハウジング部分から取り外すことに干渉しない閉鎖部材を提供するという問題を提示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
閉鎖部材の単純かつ信頼できる動作を容易にし、かつ第一および第二のハウジング部分が相互に取り外し可能であることを容易にする閉鎖部材を備えるエアロゾル発生装置を提供することが望ましいことになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によると、ハウジングを備えるエアロゾル発生装置が提供されている。ハウジングは第一のハウジング部分を備えてもよい。第一のハウジング部分は、エアロゾル形成基体を受容するための空洞を画定してもよい。第一のハウジング部分は、空洞の端に開口部を画定してもよい。ハウジングは、第二のハウジング部分を備えてもよい。第二のハウジング部分は、第一のハウジング部分への取り外し可能な取り付けのために構成されてもよい。エアロゾル発生装置は、閉鎖部材を備えてもよい。閉鎖部材は、第二のハウジング部分に接続されてもよい。閉鎖部材は、第二の閉鎖部材が開口部を少なくとも部分的に覆う閉位置の中に移動可能であってもよい。閉鎖部材は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、閉位置の中に移動可能であってもよい。閉鎖部材は、開口部が覆われていない開位置の中に移動可能であってもよい。閉鎖部材は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、開位置の中に移動可能であってもよい。閉鎖部材は、開位置と閉位置の間で移動可能であってもよい。
【0006】
本開示によると、ハウジングを備えるエアロゾル発生装置も提供されていて、ハウジングは、エアロゾル形成基体を受容するための空洞と、空洞の端にある開口部とを画定する第一のハウジング部分を備える。ハウジングはまた、第二のハウジング部分を備え、第二のハウジング部分は、第一のハウジング部分への取り外し可能な取り付けのために構成されている。エアロゾル発生装置はまた、第二のハウジング部分に接続された閉鎖部材を備える。閉鎖部材は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に閉鎖部材が開口部を少なくとも部分的に覆う閉位置と、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に開口部が覆われない開位置との間で移動可能である。
【0007】
有利なことに、第一のハウジング部分上の開口部と、第二のハウジング部分に接続された閉鎖部材とを提供することは、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分から取り外すことを容易にする場合がある。例えば、開口部が覆われていない開位置の中に閉鎖部材を移動させることは、第二のハウジング部分を第一のハウジング部分から取り外すことを容易にする場合がある。
【0008】
閉鎖部材は、第二のハウジング部分に接続された固定部分と、固定部分に接続された移動可能な部分とを備えてもよく、移動可能な部分は、固定部分に対して閉位置と開位置の間で移動可能である。
【0009】
有利なことに、閉鎖部材に固定部分を提供することは、第二のハウジング部分への閉鎖部材の接続を容易にする場合がある。
【0010】
固定部分の少なくとも一部は、締り嵌めによって第二のハウジング部分に接続されてもよい。
【0011】
固定部分の少なくとも一部は、接着剤によって第二のハウジング部分に接続されてもよい。
【0012】
ハウジングは、第一の端と、第一の端の反対側の第二の端とを備えてもよく、開口部はハウジングの第一の端に位置付けられている。ハウジングの第一の端は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、第一の壁を備えてもよい。開口部は、第一の壁の第一の部分を通って延びてもよい。第一の壁の第一の部分は、第一のハウジング部分によって形成されてもよい。閉鎖部材の固定部分は、第一の壁の第二の部分に接続されてもよい。第一の壁の第二の部分は、第二のハウジング部分によって形成されてもよい。
【0013】
移動可能な部分は、固定部分に対して回転可能であってもよい。有利なことに、回転可能な移動可能な部分は、ユーザーによる閉鎖部材の使いやすさを促進する場合がある。例えば、ユーザーが片手でエアロゾル発生装置を保持している時に、同じ手の親指の回転運動は、例えば摺動運動よりも自然な動きであってもよい。従って、有利なことに、回転可能な移動可能な部分は、片手でエアロゾル発生装置を保持して閉鎖部材を動作させることを容易にする。有利なことに、片手でエアロゾル発生装置を保持して閉鎖部材を動作させることは、エアロゾル発生物品を空洞の中に挿入することを容易にする。例えば、ユーザーは、エアロゾル発生装置を一方の手で保持して、同じ手で閉鎖部材を動作させてよく、同時に残りの手を使用してエアロゾル発生物品を保持して、エアロゾル発生物品を空洞の中に挿入してもよい。
【0014】
閉鎖部材は、固定部分と移動可能な部分の間にヒンジ線を備えてもよく、移動可能な部分は、固定部分に対してヒンジ線を中心に回転可能である。
【0015】
有利なことに、固定部分と移動可能な部分の間にヒンジ線を備える閉鎖部材は、製造するのにコスト効果が高い場合がある。有利なことに、固定部分と移動可能な部分の間にヒンジ線を備える閉鎖部材は、ユーザーによる使いやすさを促進する場合がある。
【0016】
閉鎖部材は基体材料から形成されてもよく、ヒンジ線は基体材料の虚弱線によって形成されている。虚弱線は、スコア線、折り目、切除線のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0017】
閉鎖部材は可撓性材料から形成されてもよく、移動可能な部分は固定部分に続いている。
【0018】
閉鎖部材はプラスチックから形成されてもよい。
【0019】
閉鎖部材はエラストマーから形成されてもよい。閉鎖部材はシリコーンエラストマーから形成されてもよい。閉鎖部材は熱可塑性エラストマーから形成されてもよい。
【0020】
移動可能な部分は、移動可能な部分が開位置にある時に、固定部分の上にあるように配設されてもよい。有利なことに、開位置で固定部分の上にあるように移動可能な部分を配設することは、エアロゾル発生装置の使用による移動可能な部分の干渉を低減または防止する場合がある。有利なことに、開位置で固定部分の上にあるように移動可能な部分を配設することは、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されている時に、移動可能な部分への損傷のリスクを低減する場合がある。移動可能な部分が固定部分に対して回転可能である実施形態において、閉鎖部材は、開位置から閉位置の中に折り畳み可能であってもよい。例えば、閉鎖部材がヒンジ線を備える実施形態において、閉鎖部材はヒンジ線の辺りで折り畳み可能であってもよい。
【0021】
エアロゾル発生装置は、閉鎖部材を開位置に保持するように配設されたラッチ要素を備えてもよい。有利なことに、ラッチ要素は、閉鎖部材が開位置から誤って移動されるリスクを低減する場合がある。
【0022】
ラッチ要素は、閉鎖部材が開位置にある時に閉鎖部材の一部を係合するように配設された第二のハウジング部分の一部を備えてもよい。ラッチ要素は、閉鎖部材が開位置にある時に締り嵌めによって閉鎖部材の一部を係合するように配設された第二のハウジング部分の一部を備えてもよい。
【0023】
ラッチ要素は、移動可能な部分が開位置にある時に閉鎖部材の移動可能な部分を係合するように構成されてもよい。
【0024】
ラッチ要素は、少なくとも一つの磁気要素を備えてもよい。本明細書で使用される「磁気要素」という用語は、磁石および強磁性材料などの磁化可能な材料を指すために使用される。少なくとも一つの磁気要素は、閉鎖部材の固定部分上に位置付けられたラッチ磁気要素と、閉鎖部材の移動可能な部分上に位置付けられた第二の磁気要素とを含んでもよい。ラッチ磁気要素は磁石を含んでもよく、第二の磁気要素は磁化可能な材料を含んでもよい。ラッチ磁気要素は磁化可能な材料を含んでもよく、第二の磁気要素は磁石を含んでもよい。ラッチ磁気要素および第二の磁気要素はそれぞれ、磁石を含んでもよい。
【0025】
閉鎖部材は基体材料から形成されてもよい。各磁気要素は、基体材料内に少なくとも部分的に包含されてもよい。各磁気要素は、基体材料内に完全に包含されてもよい。基体材料は、本明細書に記載の通り、可撓性材料を含んでもよい。
【0026】
エアロゾル発生装置は、閉鎖部材を閉位置に保持するように配設された保持要素を備えてもよい。
【0027】
保持要素は、閉鎖部材が閉位置にある時に閉鎖部材の一部を係合するように配設された第一のハウジング部分の一部を備えてもよい。保持要素は、閉鎖部材が閉位置にある時に締り嵌めによって閉鎖部材の一部を係合するように配設された第一のハウジング部分の一部を備えてもよい。
【0028】
保持要素は、移動可能な部分が閉位置にある時に、閉鎖部材の移動可能な部分を係合するように構成されてもよい。
【0029】
保持要素は、少なくとも一つの磁気要素を含んでもよい。少なくとも一つの磁気要素は、第一のハウジング部分上に位置付けられた保持磁気要素と、閉鎖部材の移動可能な部分上に位置付けられた第二の磁気要素とを備えてもよい。保持磁気要素は磁石を含んでもよく、第二の磁気要素は磁化可能な材料を含んでもよい。保持磁気要素は磁化可能な材料を含んでもよく、第二の磁気要素は磁石を含んでよい。保持磁気要素および第二の磁気要素はそれぞれ、磁石を含んでもよい。
【0030】
保持磁気要素は、第一のハウジング部分内に少なくとも部分的に包含されてもよい。保持磁気要素は、第一のハウジング部分内に完全に包含されてもよい。
【0031】
閉鎖部材は基体材料から形成されてもよい。第二の磁気要素は、基体材料内に少なくとも部分的に包含されてもよい。第二の要素は、基体材料内に完全に包含されてもよい。基体材料は、本明細書に記載の通り、可撓性材料を含んでもよい。
【0032】
保持要素は閉鎖部材上に突出部を備えてもよく、閉鎖部材が閉位置にある時に、突出部は第一のハウジング部分の開口部の中に受容されるように配設されている。突出部は、閉鎖部材の移動可能な部分から延びることが好ましい。
【0033】
有利なことに、突出部は、閉鎖部材が閉位置にある時に、閉鎖部材と第一のハウジング部分の開口部との間の密閉を容易にする場合がある。突出部は、締り嵌めによって開口部内に保持されるようにサイズ設定されていることが好ましい。
【0034】
突出部は環状形状を有してもよい。有利なことに、環状形状は、突出部が第一のハウジング部分の開口部内に受容されている時に、突出部の変形を容易にする場合がある。有利なことに、突出部の変形は、突出部と第一のハウジング部分の開口部との間の密閉を容易にする場合がある。
【0035】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のうちの少なくとも一つは、陥凹部を画定してもよく、閉鎖部材の少なくとも一部は陥凹部内に位置付けられている。有利なことに、閉鎖部材の少なくとも一部を陥凹部内に位置付けることは、閉鎖部材への損傷のリスクを低減する場合がある。
【0036】
開口部の少なくとも一部は、陥凹部内に位置付けられてもよい。有利なことに、開口部の少なくとも一部を陥凹部内に位置付けることは、閉鎖部材が閉位置にある時に、閉鎖部材の少なくとも一部を陥凹部内に位置付けることを容易にする場合がある。
【0037】
ハウジングは、第一の端と、第一の端の反対側の第二の端とを備えてもよく、開口部はハウジングの第一の端に位置付けられていて、ハウジングはハウジングの第一の端の周辺部の周りに少なくとも部分的に延びるへりを備え、また陥凹部はへりによって画定されている。
【0038】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の各々は、へりの一部を画定してもよい。
【0039】
ハウジングは、ハウジングの第一の端の周辺にあるへりに間隙を備えてもよい。有利なことに、間隙は、閉鎖部材を閉位置から開位置に移動させるために、ユーザーが閉鎖部材の一部を把持することを容易にする場合がある。
【0040】
間隙は、第一のハウジング部分上に位置付けられていることが好ましい。
【0041】
閉鎖部材の一部は、閉鎖部材が閉位置にある時に、間隙内に受容されるように配設されてもよい。
【0042】
閉鎖部材の移動可能な部分の一部は、移動可能な部分が閉位置にある時に間隙内に受容されるように配設されていることが好ましい。
【0043】
閉鎖部材の固定部分は、陥凹部内に位置付けられていることが好ましい。
【0044】
閉鎖部材は、閉鎖部材が開位置にある時に、第二のハウジング部分の上にあるように配設されてもよい。
【0045】
有利なことに、開位置で第二のハウジング部分の上にあるように閉鎖部材を配設することは、エアロゾル発生装置の使用による閉鎖部材の干渉を低減または防止する場合がある。有利なことに、開位置で第二のハウジング部分の上にあるように閉鎖部材を配設することは、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分から取り外されている時に、閉鎖部材への損傷のリスクを低減する場合がある。
【0046】
第一のハウジング部分は、第一の端と、第一の端の反対側の第二の端と、第一の端と第二の端の間に延びる少なくとも一つの側壁とを備えてもよく、開口部は第一のハウジング部分の第一の端に位置付けられていて、また第二のハウジング部分は少なくとも一つの側壁への取り外し可能な取り付けのために構成されている。
【0047】
第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の各々は、任意の適切な材料または材料の組み合わせを含んでもよい。適切な材料の例としては、金属、合金、プラスチック、もしくはこれらの材料のうちの一つ以上を含有する複合材料、または食品もしくは医薬品用途に適切な熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレンが挙げられる。材料は軽く、かつ脆くないことが好ましい。
【0048】
エアロゾル発生装置は、第一のハウジング部分内に位置付けられた電気ヒーターと、第二のハウジング部分内に位置付けられた電源と、第一のハウジング部分または第二のハウジング部分内に位置付けられたコントローラとを備えることが好ましく、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、コントローラは電源から電気ヒーターへの電力供給を制御するように構成されている。
【0049】
有利なことに、第二のハウジング部分に電源を提供することは、第一のハウジング部分での異なる電源の使用を容易にする場合がある。例えば、ユーザーは、放電された電源を含む第二のハウジング部分を、完全に充電された電源を包含するさらなるハウジング部分と交換してもよい。別の実施例において、ユーザーは、第一の充電貯蔵容量を有する第一の電源を包含する第二のハウジング部分を、異なる第二の充電貯蔵容量を有する第二の電源を包含するさらなるハウジング部分と交換してもよい。
【0050】
電気ヒーターは空洞の外側に位置付けられてもよい。
【0051】
電気ヒーターは空洞内に位置付けられてもよい。
【0052】
電気ヒーターは、空洞内に受容されたエアロゾル発生物品の外表面の周りに延びるように配設されてもよい。
【0053】
電気ヒーターはコイル形状であってもよい。電気ヒーターは、流体搬送構造を加熱するように構成されてもよい。エアロゾル発生装置は流体搬送構造を備えてもよく、電気ヒーターは流体搬送構造を加熱するように配設されている。流体搬送構造は芯を備えてもよい。電気ヒーターはコイル形状であってもよく、電気ヒーターは流体搬送構造の周りに巻かれている。
【0054】
電気ヒーターは空洞の中に延びてもよい。電気ヒーターは、エアロゾル発生物品が空洞の中に挿入されている時に、エアロゾル発生物品内に受容されるように配設されてもよい。電気ヒーターは細長い電気ヒーターであってもよい。電気ヒーターはブレード形状であってもよい。電気ヒーターはピン形状であってもよい。電気ヒーターは円錐形状であってもよい。
【0055】
電気ヒーターは誘導発熱体を備えてもよい。使用中、誘導発熱体は空洞内に受容されたエアロゾル発生物品を加熱するために、少なくとも一つのサセプタ材料を誘導加熱する。少なくとも一つのサセプタ材料は、エアロゾル発生装置の一部を形成してもよい。少なくとも一つのサセプタ材料は、エアロゾル発生物品の一部を形成してもよい。誘導発熱体は、エアロゾル発生物品が空洞の中に挿入されている時に、エアロゾル発生物品の少なくとも一部分が少なくとも一つのインダクタコイル内に受容されているように、空洞の少なくとも一部分の周りに延びる少なくとも一つのインダクタコイルを備えてもよい。
【0056】
電気ヒーターは抵抗発熱体を備えてもよい。使用中、抵抗加熱によって熱を発生させるために、電流が抵抗発熱体に供給される。
【0057】
抵抗発熱体を形成するための適切な材料としては、ドープされたセラミックなどの半導体、「導電性」セラミック(例えば、二ケイ化モリブデンなど)、炭素、黒鉛、金属、金属合金、およびセラミック材料と金属材料とで作製された複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。こうした複合材料は、ドープされたセラミックまたはドープされていないセラミックを含んでもよい。適切なドープされたセラミックの例としては、ドープ炭化ケイ素が挙げられる。適切な金属の例としては、チタン、ジルコニウム、タンタル、および白金族の金属が挙げられる。適切な金属合金の例としては、ステンレス鋼、ニッケル含有、コバルト含有、クロム含有、アルミニウム含有、チタン含有、ジルコニウム含有、ハフニウム含有、ニオブ含有、モリブデン含有、タンタル含有、タングステン含有、スズ含有、ガリウム含有、マンガン含有、および鉄含有合金、ならびにニッケル、鉄、コバルト、ステンレス鋼系の超合金、Timetal(登録商標)、ならびに鉄-マンガン-アルミニウム系合金が挙げられる。
【0058】
一部の実施形態において、抵抗発熱体は、電気抵抗性材料(ステンレス鋼など)の一つ以上のスタンプ加工された部分を含む。別の方法として、抵抗発熱体は、加熱ワイヤまたはフィラメント(例えばNi-Cr(ニッケル-クロム)、白金、タングステンもしくは合金のワイヤ)を含んでもよい。
【0059】
電気ヒーターは電気的に絶縁された基体を備えてもよく、抵抗発熱体は電気的に絶縁された基体上に提供されている。電気的に絶縁された基体は、ジルコニアまたはアルミナなどのセラミック材料であってもよい。電気的に絶縁された基体は、約2ワット毎メートル毎ケルビン以下の熱伝導率を有することが好ましい。
【0060】
コントローラは、空洞内に受容されたエアロゾル発生物品を加熱するためにエアロゾル発生装置が使用されている時に、所定の加熱サイクルに従って電源から電気ヒーターに電力を供給するように配設されていることが好ましい。
【0061】
電気ヒーターが抵抗発熱体を備える実施形態において、コントローラは、空洞内に受容されたエアロゾル発生物品がない時に、電気ヒーターをクリーニングするために所定の熱分解サイクルに応じて電源から抵抗発熱体に電力を供給するように配設されてもよい。熱分解サイクルは、一つ以上のエアロゾル発生物品を加熱するためのエアロゾル発生装置の使用後に、電気ヒーター上に残っている残留物の熱分解によって電気ヒーターをクリーニングしてもよい。典型的に、熱分解サイクル中に電気ヒーターが加熱される最高温度は、加熱サイクル中にエアロゾル発生物品を加熱するために電気ヒーターが加熱される最高温度よりも高い。典型的に、熱分解サイクルの総持続時間は、加熱サイクルの総持続時間より短い。
【0062】
電源はDC電圧源であってもよい。好ましい実施形態において、電源は電池である。例えば、電源はニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、またはリチウム系電池(例えば、リチウムコバルト電池、リン酸鉄リチウム電池、またはリチウムポリマー電池)であってもよい。別の方法として、電源はコンデンサなど別の形態の電荷蓄積装置であってもよい。電源は再充電を必要とする場合があり、またエアロゾル発生装置を一つ以上のエアロゾル発生物品とともに使用するために十分なエネルギーの蓄積を可能にする容量を有してもよい。
【0063】
エアロゾル発生装置は、少なくとも一つの空気吸込み口を備えることが好ましい。少なくとも一つの空気吸込み口は、空洞と流体連通していることが好ましい。
【0064】
エアロゾル発生装置は、ユーザーが吸煙していることを示す気流を検出するためのセンサーを備えてもよい。気流センサーは電気機械装置であってもよい。気流センサーは、機械装置、光学装置、光学機械装置、微小電気機械システム(MEMS)ベースのセンサーのうちのいずれかであってもよい。エアロゾル発生装置は、ユーザーが吸煙を開始するための手動操作可能なスイッチを備えてもよい。
【0065】
エアロゾル発生装置は温度センサーを備えてもよい。温度センサーは、電気ヒーターの温度、または空洞内に受容されたエアロゾル発生物品の温度を検出してもよい。温度センサーはサーミスタであってもよい。温度センサーは、電気ヒーターの抵抗率を測定するように、かつ測定された抵抗率を温度に対する抵抗率の較正曲線と比較することによって、電気ヒーターの温度を導出するように構成された回路を備えてもよい。
【0066】
有利なことに、電気ヒーターの温度を導出することは、使用中に電気ヒーターが加熱される温度の制御を容易にする場合がある。コントローラは、電気ヒーターの測定された抵抗率の変化に応答して、電気ヒーターへの電力供給を調整するように構成されてもよい。
【0067】
有利なことに、電気ヒーターの温度を導出することは、吸煙の検出を容易にする場合がある。例えば、電気ヒーターの温度の測定された低下は、エアロゾル発生装置でのユーザーの吸煙または吸引に対応しうる。
【0068】
エアロゾル発生装置は、電気ヒーターが起動された時を示すためのインジケータを備えることが好ましい。インジケータは、電気ヒーターが起動された時に起動されるライトを備えてもよい。
【0069】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置を別の電気的な装置に接続することを可能にする、外部プラグまたはソケットのうちの少なくとも一つと、少なくとも一つの外部電気接点とを備えてもよい。例えば、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置を別のUSB対応装置に接続することを可能にする、USBプラグまたはUSBソケットを備えてもよい。USBプラグまたはソケットは、エアロゾル発生装置内の再充電可能電源を充電するために、USB充電装置へのエアロゾル発生装置の接続を可能にしうる。USBプラグまたはソケットは、エアロゾル発生装置へのデータ転送、もしくはエアロゾル発生装置からのデータ転送、またはその両方に対応しうる。新しいエアロゾル発生物品のための新しい加熱プロファイルなどのデータをエアロゾル発生装置に転送するために、エアロゾル発生装置はコンピュータに接続可能であってもよい。
【0070】
外部プラグ、ソケット、または電気接点は、第二のハウジング部分上に位置付けられていることが好ましい。
【0071】
エアロゾル発生装置がUSBプラグまたはソケットを備える実施形態において、エアロゾル発生装置は、使用されていない時にUSBプラグまたはソケットを覆う取り外し可能なカバーをさらに備えてもよい。USBプラグまたはソケットがUSBプラグである実施形態において、USBプラグは追加的に、または別の方法として、装置内に選択的に格納可能であってもよい。
【0072】
本開示によると、本明細書に記載の通りのエアロゾル発生装置と、エアロゾル形成基体を含むエアロゾル発生物品とを備えるエアロゾル発生システムも提供されている。
【0073】
本明細書で使用される「エアロゾル発生物品」という用語は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を、加熱された時に放出するエアロゾル形成基体を含む物品を指す。
【0074】
エアロゾル形成基体は、たばこのプラグを備えてもよい。たばこプラグは、たばこ葉、たばこの茎の断片、再構成たばこ、均質化したたばこ、押出成形たばこ、膨化たばこのうちの一つ以上を含有する、粉末、顆粒、ペレット、断片、スパゲッティ、細片、またはシートのうちの一つ以上を含んでもよい。随意に、たばこプラグは、たばこプラグの加熱に伴い放出される追加的なたばこまたは非たばこの揮発性風味化合物を含有してもよい。随意に、たばこプラグはまた、例えば追加的なたばこまたは非たばこの揮発性風味化合物を含むカプセルを包含してもよい。こうしたカプセルは、たばこプラグの加熱中に溶融してもよい。別の方法として、または追加的に、こうしたカプセルは、たばこプラグの加熱前、加熱中、または加熱後に押しつぶされてもよい。
【0075】
エアロゾル発生物品は、たばこプラグの下流に位置付けられたマウスピースを備えてもよい。マウスピースは、エアロゾル発生物品の下流端に位置してもよい。マウスピースは、セルロースアセテートフィルタープラグを備えてもよい。
【0076】
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1図1は、閉鎖部材が閉位置にある、本発明の一実施形態によるエアロゾル発生装置の断面図である。
図2図2は、閉鎖部材が開位置にある、図1のエアロゾル発生装置の斜視図である。
図3図3は、閉鎖部材が閉位置にある、図1のエアロゾル発生装置の正面図である。
図4図4は、閉鎖部材が開位置にある、図1のエアロゾル発生装置の正面図である。
図5図5は、閉鎖部材が閉位置にある、図1のエアロゾル発生装置の斜視図である。
図6図6は、閉鎖部材が開位置にあり、エアロゾル発生物品が第一のハウジング部分の空洞の中に受容された、図1のエアロゾル発生装置の斜視図である。
図7図7は、閉鎖部材が開位置にあり、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に対して移動された、図1のエアロゾル発生装置の正面図である。
図8図8は、第一のハウジング部分に対して摺動する第二のハウジング部分を示す、図1のエアロゾル発生装置の斜視図である。
図9図9は、第一のハウジング部分に対して摺動する第二のハウジング部分を示す、図1のエアロゾル発生装置の斜視図である。
図10図10は、図1のエアロゾル発生装置の第二のハウジング部分の斜視図である。
図11図11は、充電電気接点を示す、図1のエアロゾル発生装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
実施例1:エアロゾル発生装置であって、
ハウジングであって、
エアロゾル形成基体を受容するための空洞と、空洞の端にある開口部とを画定する第一のハウジング部分と、
第二のハウジング部分であって、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分への取り外し可能な取り付けのために構成されている、第二のハウジング部分と、を備えるハウジングと、
第二のハウジング部分に接続された閉鎖部材であって、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、閉鎖部材が開口部を少なくとも部分的に覆う閉位置と、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、開口部が覆われない開位置との間で閉鎖部材が移動可能である、閉鎖部材と、を備えるエアロゾル発生装置。
【0079】
実施例2:閉鎖部材が、第二のハウジング部分に接続された固定部分と、固定部分に接続された移動可能な部分とを備え、移動可能な部分が、固定部分に対して閉位置と開位置と間で移動可能である、実施例1に記載のエアロゾル発生装置。
【0080】
実施例3:移動可能な部分が、固定部分に対して回転可能である、実施例2に記載のエアロゾル発生装置。
【0081】
実施例4:閉鎖部材が、固定部分と移動可能な部分の間にヒンジ線を備え、移動可能な部分が、固定部分に対してヒンジ線を中心に回転可能である、実施例3に記載のエアロゾル発生装置。
【0082】
実施例5:閉鎖部材が基体材料から形成されていて、かつヒンジ線が基体材料の虚弱線によって形成されている、実施例4に記載のエアロゾル発生装置。
【0083】
実施例6:閉鎖部材が可撓性材料から形成されていて、かつ移動可能な部分が固定部分に続いている、実施例2または実施例3に記載のエアロゾル発生装置。
【0084】
実施例7:移動可能部分が開位置にある時に、移動可能な部分が固定部分の上にあるように配設されている、実施例2~6のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0085】
実施例8:閉鎖部材を開位置に保持するように配設されたラッチ要素をさらに備える、実施例1~7のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0086】
実施例9:閉鎖部材が開位置にある時に、ラッチ要素が閉鎖部材の一部を係合するように配設された第二のハウジング部分の一部を備える、実施例8に記載のエアロゾル発生装置。
【0087】
実施例10:移動可能な部分が開位置にある時に、ラッチ要素が閉鎖部材の移動可能な部分を係合するように構成されている、実施例2~6のいずれかと組み合わせられた実施例8または実施例9に記載のエアロゾル発生装置。
【0088】
実施例11:ラッチ要素が少なくとも一つの磁気要素を含む、実施例8に記載のエアロゾル発生装置。
【0089】
実施例12:少なくとも一つの磁気要素が、閉鎖部材の固定部分上に位置付けられたラッチ磁気要素と、閉鎖部材の移動可能な部分上に位置付けられた第二の磁気要素とを含む、実施例2~7のいずれかと組み合わせられた実施例11に記載のエアロゾル発生装置。
【0090】
実施例13:閉鎖部材を閉位置に保持するように配設された保持要素をさらに備える、実施例1~12のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0091】
実施例14:閉鎖部材が閉位置にある時に、閉鎖部材の一部を係合するように配設された第一のハウジング部分の一部を保持要素が備える、実施例13に記載のエアロゾル発生装置。
【0092】
実施例15:移動可能な部分が閉位置にある時に、保持要素が閉鎖部材の移動可能な部分を係合するように構成されている、実施例2~7のいずれかと組み合わせられた実施例13または実施例14に記載のエアロゾル発生装置。
【0093】
実施例16:保持要素が少なくとも一つの磁気要素を含む、実施例15に記載のエアロゾル発生装置。
【0094】
実施例17:少なくとも一つの磁気要素が、第一のハウジング部分上に位置付けられた保持磁気要素と、閉鎖部材の移動可能な部分上に位置付けられた第二の磁気要素とを備える、実施例2~7のいずれかと組み合わせられた実施例16に記載のエアロゾル発生装置。
【0095】
実施例18:保持要素が閉鎖部材上に突出部を備え、閉鎖部材が閉位置にある時に、突出部が第一のハウジング部分の開口部の中に受容されるように配設されている、実施例13に記載のエアロゾル発生装置。
【0096】
実施例19:突出部が締り嵌めによって開口部内に保持されるようにサイズ設定される、実施例18に記載のエアロゾル発生装置。
【0097】
実施例20:突出部が環状形状を有する、実施例18または実施例19に記載のエアロゾル発生装置。
【0098】
実施例21:突出部が閉鎖部材の移動可能な部分から延びる、実施例2~7のいずれかと組み合わせられた実施例18~20のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0099】
実施例22:第一のハウジング部分および第二のハウジング部分のうちの少なくとも一つが陥凹部を画定し、閉鎖部材の少なくとも一部が陥凹部内に位置付けられている、実施例1~21のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0100】
実施例23:開口部の少なくとも一部が、陥凹部内に位置付けられている、実施例22に記載のエアロゾル発生装置。
【0101】
実施例24:ハウジングが、第一の端と、第一の端の反対側の第二の端とを備え、開口部がハウジングの第一の端に位置付けられていて、ハウジングが、ハウジングの第一の端の周囲の周りに少なくとも部分的に延びるへりを備え、陥凹部がへりによって画定されている、実施例22または実施例23に記載のエアロゾル発生装置。
【0102】
実施例25:第一のハウジング部分および第二のハウジング部分の各々が、へりの部分を画定する、実施例24に記載のエアロゾル発生装置。
【0103】
実施例26:ハウジングが、ハウジングの第一の端の周辺にあるへりに間隙を備える、実施例24または実施例25に記載のエアロゾル発生装置。
【0104】
実施例27:間隙が第一のハウジング部分上に位置付けられている、実施例26に記載のエアロゾル発生装置。
【0105】
実施例28:閉鎖部材の一部が、閉鎖部材が閉位置にある時に間隙内に受容されるように配設されている、実施例26または実施例27に記載のエアロゾル発生装置。
【0106】
実施例29:移動可能な部分が閉位置にある時に、閉鎖部材の移動可能な部分の一部が間隙内に受容されるように配設されている、実施例2~7のいずれかと組み合わせられた実施例28に記載のエアロゾル発生装置。
【0107】
実施例30:閉鎖部材の固定部分が陥凹部内に位置付けられている、実施例2~7のいずれかと組み合わせられた実施例22~29のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0108】
実施例31:閉鎖部材がプラスチックから形成されている、実施例1~30のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0109】
実施例32:閉鎖部材がエラストマーから形成されている、実施例1~30のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0110】
実施例33:閉鎖部材がシリコーンエラストマーから形成されている、実施例32に記載のエアロゾル発生装置。
【0111】
実施例34:閉鎖部材が熱可塑性エラストマーから形成されている、実施例1~30のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0112】
実施例35:閉鎖部材が開位置にある時に、閉鎖部材が第二のハウジング部分の上にあるように配設されている、実施例1~34のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0113】
実施例36:第一のハウジング部分が、第一の端と、第一の端の反対側の第二の端と、第一の端と第二の端の間に延びる少なくとも一つの側壁とを備え、開口部が第一のハウジング部分の第一の端に位置付けられていて、第二のハウジング部分が少なくとも一つの側壁への取り外し可能な取り付けのために構成されている、実施例1~35のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0114】
実施例37:
第一のハウジング部分内に位置付けられた電気ヒーターと、
第二のハウジング部分内に位置付けられた電源と、
第一のハウジング部分または第二のハウジング部分内に位置付けられたコントローラであって、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分に取り付けられている時に、コントローラが電源から電気ヒーターへの電力供給を制御するように構成されている、コントローラと、をさらに備える、実施例1~36のいずれかに記載のエアロゾル発生装置。
【0115】
ここで例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながら本発明をさらに説明する。
【0116】
図1図11は、本発明の一実施形態によるエアロゾル発生装置10を示す。エアロゾル発生装置10は、第一のハウジング部分14と第二のハウジング部分16とを備えるハウジング12を備える。第二のハウジング部分16は、第一のハウジング部分14への取り外し可能な取り付けのために構成されている。第一の電気接点52は第一のハウジング部分14上に位置付けられていて、第二の電気接点62は第二のハウジング部分16上に位置付けられている。第一の電気接点52および第二の電気接点62は、第二のハウジング部分16が第一のハウジング部分14に取り付けられている時に、互いに接触するように配設されている。
【0117】
エアロゾル発生装置10はまた、充電回路19と、第二のハウジング部分16内に位置付けられた電源20とを備える。電源20は、再充電可能電池を含む電力供給源である。USB-Cコネクタの形態の充電電気接点49は、第二のハウジング部分16の端に含まれていて、外部装置から電力供給を受けるように構成されている。充電回路19は、電源20を再充電するために外部装置から受けた電力供給を制御するように構成されている。
【0118】
第一のハウジング部分14は、エアロゾル発生物品80を受容するための空洞32と、空洞32の端に位置付けられた開口部34とを画定する。エアロゾル発生物品80が空洞32内に受容されている時に、エアロゾル発生物品80およびエアロゾル発生装置10は一緒にエアロゾル発生システムを形成する。
【0119】
エアロゾル発生装置10は、第一のハウジング部分14内に位置付けられた、電気ヒーター22およびコントローラ18をさらに備える。電気ヒーター22は、空洞32の周りに巻かれたインダクタコイルを備える。コントローラ18は、第二のハウジング部分16が第一のハウジング部分14に取り付けられている時に、第一の電気接点52および第二の電気接点62を経由して電源20から電気ヒーター22への電力供給を制御するように構成されている。使用中、電気ヒーター22のインダクタコイルに供給される電力は、エアロゾルを発生するために、空洞32内に受容されたエアロゾル発生物品80の中のサセプタを誘導加熱する、変化する磁場を発生する。
【0120】
エアロゾル発生装置10はまた、ハウジングの第一の端に位置付けられた閉鎖部材42を備える。閉鎖部材42は、第二のハウジング部分16に接続された固定部分47と、固定部分47と一体的に形成された移動可能な部分46とを備える。閉鎖部材42は、閉鎖部材42がそれ自体で折り畳まれてもよいように、可撓性材料から形成されている。言い換えれば、移動可能な部分46は、固定部分47に対して回転されてもよい。移動可能な部分46は、移動可能な部分46が開口部34を覆う閉位置と、移動可能な部分46が開口部34を覆わない開位置との間で固定部分47に対して回転可能である。移動可能な部分46が開位置にある時に、エアロゾル発生物品80は空洞32内に受容されることができる。図1において閉位置が示されていて、図2において開位置が示されている。
【0121】
一対の磁石70は、一方の磁石が移動可能な部分46の内部に位置付けられていて、他方の磁石が固定部分47の内部に位置付けられているように、閉鎖部材42内に包含されている。磁石70は、移動可能な部分46が開位置にある時に、移動可能な部分46を固定部分47に対して保持するように配設されている。
【0122】
閉鎖部材42はまた、移動可能な部分46から延びる突出部43を備える。突出部43は、移動可能な部分46と一体的に形成されていて、環状形状を有する。突出部43は、移動可能な部分46が閉位置にある時に、突出部43が開口部34内に受容されていて、締り嵌めによって開口部34を係合するように配設されている。有利なことに、移動可能な部分46が閉位置にある時に、突出部は開口部34を密閉し、移動可能な部分46を閉位置に保持する。
【0123】
ハウジング12は、ハウジング12の第一の端の周辺部の一部の周りに延びるへり44を備える。へり44は、閉鎖部材42が中に位置付けられる陥凹部を形成する。有利なことに、へり44は固定部分47を保護し、移動可能な部分46が閉位置にある時に移動可能な部分46を保護する。第一のハウジング部分上のへり44内の間隙45は、移動可能な部分46を閉位置から開位置に移動させる時に、移動可能な部分46の縁を把持することを可能にする。
【0124】
第二のハウジング部分16は、第一のハウジング部分14との取り外し可能な取り付けで第二のハウジング部分16を保持するために、第一のハウジング部分14の少なくとも一部分を受容するための境界面を備える。境界面は、第一のハウジング部分14の少なくとも一部を摺動可能に受容するように構成されたスロット90を備える。スロット90は、第一のハウジング部分14に対する第二のハウジング部分16の摺動移動を容易にする。第二のハウジング部分16上の第二の電気接点62は、第二のハウジング部分16が第一のハウジング部分14に取り付けられている時に、第一のハウジング部分14上の第一の電気接点52と係合する。
【0125】
図7~9に示す通り、第二のハウジング部分16は、第一のハウジング部分14から摺動可能に取り外し可能である。第二のハウジング部分16を第一のハウジング部分14から取り外すために、第一のハウジング部分14の第二の端にある解放ボタン51を押して、ラッチ要素を第二のハウジング部分16から係合解除する。解放ボタン51を押すことは、第二のハウジング部分16が第一のハウジング部分14から完全に取り外されるまで、第二のハウジング部分16が第一のハウジング部分14に対して摺動することを可能にする。第二のハウジング部分16を第一のハウジング部分14に取り付けるために、摺動動作は、ラッチ要素が第二のハウジング部分16を係合するまで逆にされる。第二のハウジング部分16と第一のハウジング部分14との整列を容易にするために、第一のハウジング部分14上の突出部91は、第二のハウジング部分16上のガイドスロット90内で摺動するように配設されている。
【0126】
図9に示す通り、第二のハウジング部分16を第一のハウジング部分14から取り外すことは、第一のハウジング部分14上に提供された装置リセットボタン53を明らかにする。図10に示す通り、第二のハウジング部分16を第一のハウジング部分14から取り外すことは、第二のハウジング部分16上に提供されたLED充電インジケータ73を明らかにする。LED充電インジケータ73は、電源20内に蓄えられた電荷の量の視覚的表示をユーザーに提供するように構成されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】